1 さっさ
社会のゴミなお前らへ
あーいよっ└|∵|┐あーいよっ┌|∵|┘あーいよっ
さっさ☆さっさぁ o(・ω・o) (o・ω・o) (o・ω・)o
あーいよっ└|∵|┐あーいよっ┌|∵|┘あーいよっ
さっさ☆さっさぁ o(・ω・o) (o・ω・o) (o・ω・)o
あーいよっ└|∵|┐あーいよっ┌|∵|┘あーいよっ
さっさ☆さっさぁ o(・ω・o) (o・ω・o) (o・ω・)o
晒ししか知らぬばかどもは└|∵|┐
あーやっさ┌|∵|┘
他のことはなんも知らん└|∵|┐
あーいよっ┌|∵|┘
学校行ってもわかりゃせぬ└|∵|┐
あーやっさ┌|∵|┘
会社行けば嫌われて└|∵|┐
あーよーそっ┌|∵|┘
引きこもりニートにホームレス└|∵|┐
あーいよっ┌|∵|┘
最後にゃあの世にトリップじゃ└|∵|┐
あーやっさやっさやっさやっさ┌|∵|┘
あーいよっあーいよっあーいよっ└|∵|┐
さっささっささっさo(・ω・o) (o・ω・o) (o・ω・)o
あーいよっあーいよっあーいよっ┌|∵|┘
さっささっささっさo(・ω・o) (o・ω・o) (o・ω・)o
あーやっさやっさやっさやっさo(・ω・o) (o・ω・o) (o・ω・)o
はいっ└|∵|┐はいっ┌|∵|┘はいっ└|∵|┐
さっさ┌|∵|┐さっさ└|∵|┘
さっさ┌|∵|┐さっさ└|∵|┘
さっさ┌|∵|┐さっさ└|∵|┘
さっさ┌|∵|┐さっさ└|∵|┘
さっさ┌|∵|┐さっさ└|∵|┘
さっさ┌|∵|┐さっさ└|∵|┘
さっさ┌|∵|┐さっさ└|∵|┘
さっさ┌|∵|┐さっさ└|∵|┘
さっさ┌|∵|┐さっさ└|∵|┘
さっさ┌|∵|┐さっさ└|∵|┘
さっさ┌|∵|┐さっさ└|∵|┘
さっさ┌|∵|┐さっさ└|∵|┘
さっさ┌|∵|┐さっさ└|∵|┘
さっさ┌|∵|┐さっさ└|∵|┘
さっさ┌|∵|┐さっさ└|∵|┘
さっさ┌|∵|┐さっさ└|∵|┘
さっさ┌|∵|┐さっさ└|∵|┘
さっさ┌|∵|┐さっさ└|∵|┘
さっさ┌|∵|┐さっさ└|∵|┘
さっさ┌|∵|┐さっさ└|∵|┘
あーいよっ└|∵|┐あーいよっ┌|∵|┘
さっささっささっさo(・ω・o) (o・ω・o) (o・ω・)o
あーやっさやっさやっさやっさo(・ω・o) (o・ω・o) (o・ω・)o
あーいよっ└|∵|┐あーいよっ┌|∵|┘
さっささっささっさo(・ω・o) (o・ω・o) (o・ω・)o
あーいよっ└|∵|┐あーいよっ┌|∵|┘
さっささっささっさo(・ω・o) (o・ω・o) (o・ω・)
さっさ☆さっさぁ o(・ω・o) (o・ω・o) (o・ω・)o
あーいよっ└|∵|┐あーいよっ┌|∵|┘あーいよっ
さっさ☆さっさぁ o(・ω・o) (o・ω・o) (o・ω・)o
あーいよっ└|∵|┐あーいよっ┌|∵|┘あーいよっ
さっさ☆さっさぁ o(・ω・o) (o・ω・o) (o・ω・)o
晒ししか知らぬばかどもは└|∵|┐
あーやっさ┌|∵|┘
他のことはなんも知らん└|∵|┐
あーいよっ┌|∵|┘
学校行ってもわかりゃせぬ└|∵|┐
あーやっさ┌|∵|┘
会社行けば嫌われて└|∵|┐
あーよーそっ┌|∵|┘
引きこもりニートにホームレス└|∵|┐
あーいよっ┌|∵|┘
最後にゃあの世にトリップじゃ└|∵|┐
あーやっさやっさやっさやっさ┌|∵|┘
あーいよっあーいよっあーいよっ└|∵|┐
さっささっささっさo(・ω・o) (o・ω・o) (o・ω・)o
あーいよっあーいよっあーいよっ┌|∵|┘
さっささっささっさo(・ω・o) (o・ω・o) (o・ω・)o
あーやっさやっさやっさやっさo(・ω・o) (o・ω・o) (o・ω・)o
はいっ└|∵|┐はいっ┌|∵|┘はいっ└|∵|┐
さっさ┌|∵|┐さっさ└|∵|┘
さっさ┌|∵|┐さっさ└|∵|┘
さっさ┌|∵|┐さっさ└|∵|┘
さっさ┌|∵|┐さっさ└|∵|┘
さっさ┌|∵|┐さっさ└|∵|┘
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さっさ┌|∵|┐さっさ└|∵|┘
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あーいよっ└|∵|┐あーいよっ┌|∵|┘
さっささっささっさo(・ω・o) (o・ω・o) (o・ω・)o
あーやっさやっさやっさやっさo(・ω・o) (o・ω・o) (o・ω・)o
あーいよっ└|∵|┐あーいよっ┌|∵|┘
さっささっささっさo(・ω・o) (o・ω・o) (o・ω・)o
あーいよっ└|∵|┐あーいよっ┌|∵|┘
さっささっささっさo(・ω・o) (o・ω・o) (o・ω・)
3 無名さん
大丈夫だよ
こういう掲示板荒らして損害賠償請求になる事例はほぼ誹謗中傷や企業の商品PRを邪魔したとか明確な損害額が計算できる場合だけだから
正直なところ500円は何を元に弾き出されたか聞いてみたい
脅しには十分なってるから文句はないけど書き込みの基準を明記しないと厳密に言えば晒し以外はみんな荒らし認定になる
独り言太り言も荒らしになる
こういう掲示板荒らして損害賠償請求になる事例はほぼ誹謗中傷や企業の商品PRを邪魔したとか明確な損害額が計算できる場合だけだから
正直なところ500円は何を元に弾き出されたか聞いてみたい
脅しには十分なってるから文句はないけど書き込みの基準を明記しないと厳密に言えば晒し以外はみんな荒らし認定になる
独り言太り言も荒らしになる
去年高校時代の友人Aが突然の病で他界した。
社会人になり、皆で集まることが減ってきた矢先の出来事だった。
葬式では同じクラスだった奴等の半分ぐらいが集まり、葬式後にAを偲んで皆で飲むことになった。
口々にAとの思い出や人柄を語り合い、寂しい酒を味わいながら時間を過ごした。
二時間ぐらい話し、夜もふけてきたので一旦解散し、男連中で二次会に行くことにした。
生前明るかったAのことだから、辛気くさいだけじゃあいつも浮かばれないだろ、パーッと行くか、と。
それで二次会の飲み屋に歩いて行く途中、Aと仲のよかったBがコソコソと俺に話しかけてきた。
「なぁ、皆に言おうかどうか迷ってることがあるんだけど…」
うつむき、消え入りそうな怯えた声色だった。
「あいつが倒れるちょっと前にさ、こんなメールがきたんだ…」
そう言って携帯をいじり、俺に手渡した。
正確な文章は覚えてないが、5回ぐらいのやり取りで、内容はこんなだった。
『最近誰かに付きまとわれてる気がする。妙に視線や気配を感じる。外だけじゃなく、家の中でも』
『ストーカーじゃねーよ。もっとこう、おぞましい感じの』
『幽霊とは違うんだよな。殺意を持った人間の視線みたいな』
『恨まれる覚えは無いよ。でもおととい知らないリーマンに声かけられた、Aさんですよねって。思わず会社関係の知り合いかなって思って、二三言話して別れてから、おかしいんだ』
『顔なんて覚えてねーよ。普通のリーマンだ。確かに目が笑ってなかった気がするけど、仕事上の付き合いの人はあんな目ばっかだからなぁ』
なんだこれってBに聞いたら、このメールをやり取りした三日後にAが倒れた、と。
「思うんだよ、Aは死神に会ったんじゃないかって…」
Bは暗い真顔でボソッと呟いた。
→
社会人になり、皆で集まることが減ってきた矢先の出来事だった。
葬式では同じクラスだった奴等の半分ぐらいが集まり、葬式後にAを偲んで皆で飲むことになった。
口々にAとの思い出や人柄を語り合い、寂しい酒を味わいながら時間を過ごした。
二時間ぐらい話し、夜もふけてきたので一旦解散し、男連中で二次会に行くことにした。
生前明るかったAのことだから、辛気くさいだけじゃあいつも浮かばれないだろ、パーッと行くか、と。
それで二次会の飲み屋に歩いて行く途中、Aと仲のよかったBがコソコソと俺に話しかけてきた。
「なぁ、皆に言おうかどうか迷ってることがあるんだけど…」
うつむき、消え入りそうな怯えた声色だった。
「あいつが倒れるちょっと前にさ、こんなメールがきたんだ…」
そう言って携帯をいじり、俺に手渡した。
正確な文章は覚えてないが、5回ぐらいのやり取りで、内容はこんなだった。
『最近誰かに付きまとわれてる気がする。妙に視線や気配を感じる。外だけじゃなく、家の中でも』
『ストーカーじゃねーよ。もっとこう、おぞましい感じの』
『幽霊とは違うんだよな。殺意を持った人間の視線みたいな』
『恨まれる覚えは無いよ。でもおととい知らないリーマンに声かけられた、Aさんですよねって。思わず会社関係の知り合いかなって思って、二三言話して別れてから、おかしいんだ』
『顔なんて覚えてねーよ。普通のリーマンだ。確かに目が笑ってなかった気がするけど、仕事上の付き合いの人はあんな目ばっかだからなぁ』
なんだこれってBに聞いたら、このメールをやり取りした三日後にAが倒れた、と。
「思うんだよ、Aは死神に会ったんじゃないかって…」
Bは暗い真顔でボソッと呟いた。
→
>>5
俺は馬鹿馬鹿しい、死神なんていやしねーよと言ってBの背中を叩き、ふと視線をずらすと、横を会社帰りみたいなリーマンが手帳を見ながら通り抜けて言った。
「なぁ…見たか? 今のリーマン、葬式にも居た。さっきの飲み屋にも。きっとAの見たリーマンはあいつだよ。死神だ、俺はそう思う…」
俺は一気に酔いが醒め、全身に鳥肌が立った。すれ違いざまにこう言ってたからだ。
「次は○○さんだな」
個人的に本当に洒落にならない出来事だった。今では偶然だろうって思ってるが。
本当に死神なんているんかな?
俺は馬鹿馬鹿しい、死神なんていやしねーよと言ってBの背中を叩き、ふと視線をずらすと、横を会社帰りみたいなリーマンが手帳を見ながら通り抜けて言った。
「なぁ…見たか? 今のリーマン、葬式にも居た。さっきの飲み屋にも。きっとAの見たリーマンはあいつだよ。死神だ、俺はそう思う…」
俺は一気に酔いが醒め、全身に鳥肌が立った。すれ違いざまにこう言ってたからだ。
「次は○○さんだな」
個人的に本当に洒落にならない出来事だった。今では偶然だろうって思ってるが。
本当に死神なんているんかな?
Yのお話です。
よく、霊感の強い方は霊などを見慣れてしまって恐怖は感じにくいと聞きますが、Yは違います。
未だに慣れなくて、驚いてしまうことも度々あるようです(『学年集会前に…』の時もロッカーに近寄らなくなるビビりっぷりですし)。
そんな小心者で、虫なんかも苦手だそうです。
ある日、Yが自宅でゲームをしていると、そばを蜘蛛が通ったそうです。
Yは同じ部屋に蜘蛛と一緒にいるなどと考えると気持ち悪くて、読み古した雑誌で叩いて殺してしまったそうです。
死骸を見るのもまた嫌なので、できるだけ雑誌にくるむようにして、そのまま処分したみたいです。
その晩(夜中)、布団で眠っていると、その布団に締め付けられて死ぬ、という悪夢を観て目を覚ましたそうです。
夢だと分かり再び眠ろうとすると、急に消していた電気がついて、仰向けであるYの上に巨大な蜘蛛がのしかかったそうです。
もうそれだけでYは泣きそうになったみたいですが、その蜘蛛の方はすでに泣いていたらしいです。
しかも蜘蛛の目は全て人間の眼球になっていて。蜘蛛って目(?)がたくさんありますよね。あれが全部人と同じで、横二列にわかれていくつも並んでいたみたいです。
それらが涙を流しながらYと目を合わせたようで、Yは恐怖と気持ち悪さでそれから先は記憶が無く、気がつけば朝だったそうです(眠ってしまったのか起きたままだったのかも分からないみたいです)。蜘蛛は姿を消していましたが、電気はついたままだったみたいです。
Yは「復讐されるんじゃなくて良かったし怖かったけど、なんだかちょっと可哀相だったな」と最後につぶやいてました。
私もそれを聴いて、人間の都合だけでむやみに虫を殺すのも考え物だと思いました。
よく、霊感の強い方は霊などを見慣れてしまって恐怖は感じにくいと聞きますが、Yは違います。
未だに慣れなくて、驚いてしまうことも度々あるようです(『学年集会前に…』の時もロッカーに近寄らなくなるビビりっぷりですし)。
そんな小心者で、虫なんかも苦手だそうです。
ある日、Yが自宅でゲームをしていると、そばを蜘蛛が通ったそうです。
Yは同じ部屋に蜘蛛と一緒にいるなどと考えると気持ち悪くて、読み古した雑誌で叩いて殺してしまったそうです。
死骸を見るのもまた嫌なので、できるだけ雑誌にくるむようにして、そのまま処分したみたいです。
その晩(夜中)、布団で眠っていると、その布団に締め付けられて死ぬ、という悪夢を観て目を覚ましたそうです。
夢だと分かり再び眠ろうとすると、急に消していた電気がついて、仰向けであるYの上に巨大な蜘蛛がのしかかったそうです。
もうそれだけでYは泣きそうになったみたいですが、その蜘蛛の方はすでに泣いていたらしいです。
しかも蜘蛛の目は全て人間の眼球になっていて。蜘蛛って目(?)がたくさんありますよね。あれが全部人と同じで、横二列にわかれていくつも並んでいたみたいです。
それらが涙を流しながらYと目を合わせたようで、Yは恐怖と気持ち悪さでそれから先は記憶が無く、気がつけば朝だったそうです(眠ってしまったのか起きたままだったのかも分からないみたいです)。蜘蛛は姿を消していましたが、電気はついたままだったみたいです。
Yは「復讐されるんじゃなくて良かったし怖かったけど、なんだかちょっと可哀相だったな」と最後につぶやいてました。
私もそれを聴いて、人間の都合だけでむやみに虫を殺すのも考え物だと思いました。
皆さんは、決まって行く神社ってありますか?
私は、子供の頃から理由はわかりませんが、祖父にいつも連れて行ってもらっていた神社に、今でも行っています。
それも、他の神社には一切参拝もしません。
私が行っている神社は、気が強いというか…。他の神社に行くと悪いことが起きるからです。
私の父は、神社に行くなんていう信仰心の全くない人でした。
母と結婚してから、祖父が行く神社へ、お付き合いとして行きだしたそうです。
他の神社とは違い、変わった参拝方法があります。詳しくは書きませんが、参拝の間に願いを1つ、唱えます。
その後、おみくじを引くとその願いが叶うかどうかがわかるんです。
そんな不思議な神社なんですが、父は結婚後は、その神社以外、特に理由もなく行きませんでした。
後に私と弟も生まれ、大きくなると、旅行に行くことが増えました。
そこで、私達家族は、神社というより名前は寺なんですが、神社のように神様が奉られている、某有名な○○寺へ訪れたんです。
そして観光して、帰宅。翌日、父は吐血して入院しました。
命に別状はなかったのですが、旅行中あんなに元気だったのに……疲れが溜まってたのかな? くらいにしかその時は思いませんでした。
月日が流れ、また旅行をした時に、祖父にその寺で買ってきてほしいものがあると言われたので、○○寺をまた訪れました。
沢山の参拝客がいる中、私達は写真を撮ったり、お土産を買ったりして楽しんだんです。
そして帰宅……。また、父が吐血の為、入院。
「おかしい……」
身体が丈夫だと言えるわけではなかったものの、元気だったのに、また吐血するなんて、明らかに変でした。
父が入院中、母が写真の現像をして持ち帰ったのを見て、私はびっくりしました。
父が写る写真だけ、何か赤いものが横切ったようなのが写っているんです。
カメラが変なのかと思いましたが、私と弟の二人の写真は、普通なんです…。
そして、最後に見た1枚。私と父が写っている写真。
父の頭上に、赤い頭巾と前掛けをした、まるでお地蔵様ようなものがハッキリ写ってるんです。
→
私は、子供の頃から理由はわかりませんが、祖父にいつも連れて行ってもらっていた神社に、今でも行っています。
それも、他の神社には一切参拝もしません。
私が行っている神社は、気が強いというか…。他の神社に行くと悪いことが起きるからです。
私の父は、神社に行くなんていう信仰心の全くない人でした。
母と結婚してから、祖父が行く神社へ、お付き合いとして行きだしたそうです。
他の神社とは違い、変わった参拝方法があります。詳しくは書きませんが、参拝の間に願いを1つ、唱えます。
その後、おみくじを引くとその願いが叶うかどうかがわかるんです。
そんな不思議な神社なんですが、父は結婚後は、その神社以外、特に理由もなく行きませんでした。
後に私と弟も生まれ、大きくなると、旅行に行くことが増えました。
そこで、私達家族は、神社というより名前は寺なんですが、神社のように神様が奉られている、某有名な○○寺へ訪れたんです。
そして観光して、帰宅。翌日、父は吐血して入院しました。
命に別状はなかったのですが、旅行中あんなに元気だったのに……疲れが溜まってたのかな? くらいにしかその時は思いませんでした。
月日が流れ、また旅行をした時に、祖父にその寺で買ってきてほしいものがあると言われたので、○○寺をまた訪れました。
沢山の参拝客がいる中、私達は写真を撮ったり、お土産を買ったりして楽しんだんです。
そして帰宅……。また、父が吐血の為、入院。
「おかしい……」
身体が丈夫だと言えるわけではなかったものの、元気だったのに、また吐血するなんて、明らかに変でした。
父が入院中、母が写真の現像をして持ち帰ったのを見て、私はびっくりしました。
父が写る写真だけ、何か赤いものが横切ったようなのが写っているんです。
カメラが変なのかと思いましたが、私と弟の二人の写真は、普通なんです…。
そして、最後に見た1枚。私と父が写っている写真。
父の頭上に、赤い頭巾と前掛けをした、まるでお地蔵様ようなものがハッキリ写ってるんです。
→
>>8
それ以来、父は他の神社等には行きませんし、私も絶対に行こうとはしなくなりました…。
あれは、何かの警告だったのか……。未だにわかりませんが、他の神社等に行かなくなってから、父が吐血するようなことは一切なくなりました。
不思議です……。
それ以来、父は他の神社等には行きませんし、私も絶対に行こうとはしなくなりました…。
あれは、何かの警告だったのか……。未だにわかりませんが、他の神社等に行かなくなってから、父が吐血するようなことは一切なくなりました。
不思議です……。
自分の仕事は夜勤と昼勤の二交代制、そして夜勤の週。
夜食休みに会社のすぐ裏にある河原へ土手を越えてブラブラ散歩していた時、それは起こった。
河原にはホームレスや野犬や野良猫とかが結構居る。
それに散歩の度に子猫の声を聞いていた。
前々から声は聞こえていたのであまり気にした事はなかったんだけど、その日は聞こえなかった。
暗闇の中、遠くの町の光と車道の明かりにタバコを吸いながら立っていると、突然足元から子猫の声がして大人ながらビビリまくった。
しかし足元を見てさらに驚いた。子猫の声を出す男だった。
本当ビビリまくってダッシュで会社に逃げ帰った。
そして昨日起こった事を話すと。
もう河原に出るのは嫌だったから土手を越えないところでタバコを吸ってた。
そしたらキュルキュルキュルみたいな音が聞こえてくる。だんだん迫ってくる。
そしてキュルキュルキュルという音から子猫のニャアニャアニャアという音を出しながら男が近づいてきた。
もう情けない程にBダッシュ。
その後もあの声が耳から離れない。
夜食休みに会社のすぐ裏にある河原へ土手を越えてブラブラ散歩していた時、それは起こった。
河原にはホームレスや野犬や野良猫とかが結構居る。
それに散歩の度に子猫の声を聞いていた。
前々から声は聞こえていたのであまり気にした事はなかったんだけど、その日は聞こえなかった。
暗闇の中、遠くの町の光と車道の明かりにタバコを吸いながら立っていると、突然足元から子猫の声がして大人ながらビビリまくった。
しかし足元を見てさらに驚いた。子猫の声を出す男だった。
本当ビビリまくってダッシュで会社に逃げ帰った。
そして昨日起こった事を話すと。
もう河原に出るのは嫌だったから土手を越えないところでタバコを吸ってた。
そしたらキュルキュルキュルみたいな音が聞こえてくる。だんだん迫ってくる。
そしてキュルキュルキュルという音から子猫のニャアニャアニャアという音を出しながら男が近づいてきた。
もう情けない程にBダッシュ。
その後もあの声が耳から離れない。
父が少年の頃、友達3〜4人で、父の実家近くの山の上にある神社へ一泊しようという事になった。
そこは牧歌的な田舎。肝試しのニュアンスは皆無で、軽くキャンプだ! バンガローに泊まろう! というノリだったらしい。
お昼には到着し、握り飯を食べた後、今夜の寝床となる神社の掃除をしようとお堂の中に入るとそこには…。
床一面に散らばる長い髪の毛。黒い床が広がっていたのだった…。
でもそこは牧歌的。気味が悪いと思いつつ掃除を済ませ、ゴミと一緒に片付けた後そこに荷物を置き、散策や釣り山菜採りなど山での遊びを楽しむ内に、みんな床の髪の毛の事など忘れていた。
だって牧歌的。最初から誰も気にもしていなかったかもしれない。
遊び疲れた頃、日も傾き始め、そろそろ楽しい夕食の時間が近づく(俺もノってきた)。
鍋にする道具と材料は、神社の中に置いてきた荷物の中にある。全員集合し、夕食の準備に取り掛かるため、荷物のあるお堂に入った。
ガタピシの引き戸を開けると、明らかにおかしい。異様だ。
昼過ぎには綺麗にしたはずが、またしても黒の床。長い髪の毛が床一面に散らかっている…。
いーね牧歌的。猿でも来て悪戯したのだろうという事にして、掃除はとりあえず、夕食にありつくため、一斉にリュックの蓋を開けた。
「うわっ!」
全員同時だったろう、声をあげる。食材には手付かずの荷物の中に、びっしりと詰まった長い髪の毛…。恐怖を余儀なくされる瞬間。
もう牧歌もぼっきも無い。遠ざけていたモノが今、近くにあると感じる。
日が暮れた山道を、一同は危険を顧みず逃げ帰った。
「いやぁ、あれはほんとぅに気味の悪ぃ」
と語る父親に、酒飲みでほら吹きの、その表情はなかった。
そこは牧歌的な田舎。肝試しのニュアンスは皆無で、軽くキャンプだ! バンガローに泊まろう! というノリだったらしい。
お昼には到着し、握り飯を食べた後、今夜の寝床となる神社の掃除をしようとお堂の中に入るとそこには…。
床一面に散らばる長い髪の毛。黒い床が広がっていたのだった…。
でもそこは牧歌的。気味が悪いと思いつつ掃除を済ませ、ゴミと一緒に片付けた後そこに荷物を置き、散策や釣り山菜採りなど山での遊びを楽しむ内に、みんな床の髪の毛の事など忘れていた。
だって牧歌的。最初から誰も気にもしていなかったかもしれない。
遊び疲れた頃、日も傾き始め、そろそろ楽しい夕食の時間が近づく(俺もノってきた)。
鍋にする道具と材料は、神社の中に置いてきた荷物の中にある。全員集合し、夕食の準備に取り掛かるため、荷物のあるお堂に入った。
ガタピシの引き戸を開けると、明らかにおかしい。異様だ。
昼過ぎには綺麗にしたはずが、またしても黒の床。長い髪の毛が床一面に散らかっている…。
いーね牧歌的。猿でも来て悪戯したのだろうという事にして、掃除はとりあえず、夕食にありつくため、一斉にリュックの蓋を開けた。
「うわっ!」
全員同時だったろう、声をあげる。食材には手付かずの荷物の中に、びっしりと詰まった長い髪の毛…。恐怖を余儀なくされる瞬間。
もう牧歌もぼっきも無い。遠ざけていたモノが今、近くにあると感じる。
日が暮れた山道を、一同は危険を顧みず逃げ帰った。
「いやぁ、あれはほんとぅに気味の悪ぃ」
と語る父親に、酒飲みでほら吹きの、その表情はなかった。
子供の頃、田舎に帰省中にあったこと。
裏山で遊んでいたら、ノウゼンカズラのような花を見つけた。
でも花の色はもっと毒々しい赤紫だった。
下にはたくさん蕾が落ちていた。
それもノウゼンカズラのようだったので、踏んでみた(ノウゼンカズラの蕾は踏み潰すとポフンと音がする。面白くて良くやっていた)。
ぐぎゃ、と何だか人の声みたいな音がした。
え? と思って、試しにもう一つ踏んでみた。
きゃー! 今度は子供の悲鳴のような音だった。
一気に怖くなって逃げ出した。
人家の近くまで逃げてから、靴の裏は砂でこすって用水路で洗った。
白いゴム底には血みたいな色がしばらく残っていた。
怖くて、その後は山に行けなかった。
祖父母に言っても信じてもらえなかった夏の思い出
裏山で遊んでいたら、ノウゼンカズラのような花を見つけた。
でも花の色はもっと毒々しい赤紫だった。
下にはたくさん蕾が落ちていた。
それもノウゼンカズラのようだったので、踏んでみた(ノウゼンカズラの蕾は踏み潰すとポフンと音がする。面白くて良くやっていた)。
ぐぎゃ、と何だか人の声みたいな音がした。
え? と思って、試しにもう一つ踏んでみた。
きゃー! 今度は子供の悲鳴のような音だった。
一気に怖くなって逃げ出した。
人家の近くまで逃げてから、靴の裏は砂でこすって用水路で洗った。
白いゴム底には血みたいな色がしばらく残っていた。
怖くて、その後は山に行けなかった。
祖父母に言っても信じてもらえなかった夏の思い出
これは2年前僕の身に起こった事件です。
その日は友人と遊んでいたため、自宅に帰るのが深夜になってしまいました。
桜並木の道をのらりくらり歩いていると、少し先に人がいるのがわかりました。
近づくにつれて異様な振る舞いという事に気づきました。
手足がかなり長いんです。ふつうの人の1.5倍くらいはあったと思います。
まぁこんな人もいるのかと横を通り過ぎようとした瞬間の出来事でした。
いきなりその人が殴りかかってきたんです。なんの前ふりも無しに突然。
僕は格闘技の経験があったのでガードしたんですが、防げないんです。
今まで強い方のパンチはたくさんくらってきましたがまるで違いました。表すなら拳サイズのとてつもなく重い物が当たったような。
自分でも驚くくらい大きな声で叫んでしまいました。
幸いそれを聞いた近所の方のおかげで犯人は逃げてくれたので助かったのですが…。
その後救急車で病院に搬送されたのですが、その時のお医者様にこう言われました。
「人のパンチで骨折は聞いた事あるけど…これはどうみてもどう考えても人の力とは思えない」
警察の方にも何度も本当に人間かと問われました。
ちなみに診察結果は複雑骨折でした。
かなり異様な折れ方だったようですが…。
今でもあの殴りかかってくる瞬間の顔は忘れません。
あれは狂ってるような目ではなくただ純粋に僕を殺そうとする目でした。
今でもあの人がすぐそこに立っていて僕を狙っているんじゃないかと思う時があります。
みなさんもし手足が人の1.5倍ある人を見かけたらとにかくすぐにどこかに逃げ込んでください。なるべく人がたくさんいるところに。
たった一発で僕ですらこのざま…
あれは幽霊なんかじゃありません。気を付けてください。
その日は友人と遊んでいたため、自宅に帰るのが深夜になってしまいました。
桜並木の道をのらりくらり歩いていると、少し先に人がいるのがわかりました。
近づくにつれて異様な振る舞いという事に気づきました。
手足がかなり長いんです。ふつうの人の1.5倍くらいはあったと思います。
まぁこんな人もいるのかと横を通り過ぎようとした瞬間の出来事でした。
いきなりその人が殴りかかってきたんです。なんの前ふりも無しに突然。
僕は格闘技の経験があったのでガードしたんですが、防げないんです。
今まで強い方のパンチはたくさんくらってきましたがまるで違いました。表すなら拳サイズのとてつもなく重い物が当たったような。
自分でも驚くくらい大きな声で叫んでしまいました。
幸いそれを聞いた近所の方のおかげで犯人は逃げてくれたので助かったのですが…。
その後救急車で病院に搬送されたのですが、その時のお医者様にこう言われました。
「人のパンチで骨折は聞いた事あるけど…これはどうみてもどう考えても人の力とは思えない」
警察の方にも何度も本当に人間かと問われました。
ちなみに診察結果は複雑骨折でした。
かなり異様な折れ方だったようですが…。
今でもあの殴りかかってくる瞬間の顔は忘れません。
あれは狂ってるような目ではなくただ純粋に僕を殺そうとする目でした。
今でもあの人がすぐそこに立っていて僕を狙っているんじゃないかと思う時があります。
みなさんもし手足が人の1.5倍ある人を見かけたらとにかくすぐにどこかに逃げ込んでください。なるべく人がたくさんいるところに。
たった一発で僕ですらこのざま…
あれは幽霊なんかじゃありません。気を付けてください。
知り合いの話。
彼の田舎には、溜め池が数多くあったのだという。
中に一つ、どうにも不気味な沼があった。
村外れの山中にあるその沼は、勝手に入れないよう周囲を鉄条網で囲ってあり、入口は鎖で施錠されていた。
子供達は「ここで遊んではいけない」ときつく大人たちから言われていた。元よりそこは気味の悪い場所だったので、地の者は誰も近よらなかった。
しかし、そこでは毎年のように溺死者が出た。
決まって八月になると、水面に浮かんだ遺体が見つかったらしい。なぜか他の土地の者ばかりだったので、村で長く話題になることはなかった。
高校に上がる頃、彼と友人たちはおかしなことに気がついた。
八月のある期間だけ、沼の入口の鎖が解かれているのだ。
まるで入ってくださいとでも言わんばかりの光景に、違和感を覚えたという。
あれじゃ事情を知らない余所者は入っちゃうよと思ったが、大人に伝えても気のない生返事が返ってくるだけだった。
彼が高校を卒業する年、村長のまだ幼い孫娘がそこで溺れ死んだ。
後で知ったのだが、村長の家がその沼のある土地を管理していたらしい。発見者の言によると、入口の鎖は解かれていたのだと。季節は晩秋。八月ではなかった。
変わり果てた孫を抱えて慟哭する村長を囲んで、大人たちがボソボソと話す中に、気になる内容があったという。
「毎年毎年、餌やるような真似をするからだ」
「水のくせに増長しやがる」
結局、誰が鎖を解いたのか、どうして孫娘がその沼に出向いたのか、そこのところは不明のまま。
その事故からしばらくの間、村長が沼の側で見かけられたそうだ。
巡回していた青年団の者が何度も見たという。村長はブツブツ呟きながら、長い竹竿で沼の水中を掻き回していたらしい。
ちなみにその当の村長が溺れることはなかった。
現在、沼は埋め立てられて更地にされ、売地の看板が掲げられている。
周りの鉄条網はなぜかそのまま残されているそうだ。
いつまで経っても、買い手がつく様子はないという
彼の田舎には、溜め池が数多くあったのだという。
中に一つ、どうにも不気味な沼があった。
村外れの山中にあるその沼は、勝手に入れないよう周囲を鉄条網で囲ってあり、入口は鎖で施錠されていた。
子供達は「ここで遊んではいけない」ときつく大人たちから言われていた。元よりそこは気味の悪い場所だったので、地の者は誰も近よらなかった。
しかし、そこでは毎年のように溺死者が出た。
決まって八月になると、水面に浮かんだ遺体が見つかったらしい。なぜか他の土地の者ばかりだったので、村で長く話題になることはなかった。
高校に上がる頃、彼と友人たちはおかしなことに気がついた。
八月のある期間だけ、沼の入口の鎖が解かれているのだ。
まるで入ってくださいとでも言わんばかりの光景に、違和感を覚えたという。
あれじゃ事情を知らない余所者は入っちゃうよと思ったが、大人に伝えても気のない生返事が返ってくるだけだった。
彼が高校を卒業する年、村長のまだ幼い孫娘がそこで溺れ死んだ。
後で知ったのだが、村長の家がその沼のある土地を管理していたらしい。発見者の言によると、入口の鎖は解かれていたのだと。季節は晩秋。八月ではなかった。
変わり果てた孫を抱えて慟哭する村長を囲んで、大人たちがボソボソと話す中に、気になる内容があったという。
「毎年毎年、餌やるような真似をするからだ」
「水のくせに増長しやがる」
結局、誰が鎖を解いたのか、どうして孫娘がその沼に出向いたのか、そこのところは不明のまま。
その事故からしばらくの間、村長が沼の側で見かけられたそうだ。
巡回していた青年団の者が何度も見たという。村長はブツブツ呟きながら、長い竹竿で沼の水中を掻き回していたらしい。
ちなみにその当の村長が溺れることはなかった。
現在、沼は埋め立てられて更地にされ、売地の看板が掲げられている。
周りの鉄条網はなぜかそのまま残されているそうだ。
いつまで経っても、買い手がつく様子はないという
今回、書こうと思う話の前に、一つだけ書いておきたい事があります。
俺の家で、霊というものは、認知されない。代わりに、念として認知されている。
生きていた時の気持ちが、場所に残り、ラジオのように周波数が合う人間にとりつく。
ただ、獣は、人を騙し、体に居座る。
俺の家の呪い。以前に書いた通り、狐との相性が悪く、何かと異変が起こる。
代わりに、犬には懐かれやすく、一族の者は、俺を含め、犬歯と、瞳の色が普通ではない。
犬つきなのかもしれない。
小学生の頃、厄介な念=霊に出会った。
低学年の頃だった。友達と寄り道しながら、帰っていた。雨の日で、やたらと長い道をふざけあいながら、帰っていた。
俺の家とは、まったく反対で、友達の家に遊びに行くのが目的だった。
川沿いのカーブの所に、地蔵尊が奉ってあって、歩道に街灯が一つ。歩道は山沿いだ。
史跡があったり、そこにちなんだ怖い話をしながら、みんな楽しく遊んでた。
俺達は、四人。以前に書いた、「二人共…」のメンバーに、一人を足した仲間。
俺は初めて行く場所だったから、その街灯と地蔵尊に目がいった。
雨の日。みんな傘をさしてる。
街灯の下に、うつむいた女の子。たぶん上級生だと思った。
雨なのに、傘をさしていない。それどころか、動かない。
その時、周りにいた奴に話そうかと思ったけど、脳裏に祖父がいった言葉がよぎった。
「もし、大人(家族のという意味で)がそばにいない時に、幽霊みたら、目をそらして、そいつの話をするな。笑うな。黙って、違う事だけ考えろ。特に左松の声は、よく響くから、聞こえてしまう」
そう、いつもは優しい祖父が少し怖い感じで、教えてくれた言葉だった。
俺は黙って、みんなの話に注意を向けた。俺が急に黙っても、みんな自分の話に夢中で気付いていない。
その子の前を通った。
ぞくりと、背筋が嫌な感じを、初めて知った。
しばらく歩いて、後ろを振り向くと、その子は、まだそこにいた。
Tに聞くと、毎回、嫌な気分になるから、慣れたらしい。
→
俺の家で、霊というものは、認知されない。代わりに、念として認知されている。
生きていた時の気持ちが、場所に残り、ラジオのように周波数が合う人間にとりつく。
ただ、獣は、人を騙し、体に居座る。
俺の家の呪い。以前に書いた通り、狐との相性が悪く、何かと異変が起こる。
代わりに、犬には懐かれやすく、一族の者は、俺を含め、犬歯と、瞳の色が普通ではない。
犬つきなのかもしれない。
小学生の頃、厄介な念=霊に出会った。
低学年の頃だった。友達と寄り道しながら、帰っていた。雨の日で、やたらと長い道をふざけあいながら、帰っていた。
俺の家とは、まったく反対で、友達の家に遊びに行くのが目的だった。
川沿いのカーブの所に、地蔵尊が奉ってあって、歩道に街灯が一つ。歩道は山沿いだ。
史跡があったり、そこにちなんだ怖い話をしながら、みんな楽しく遊んでた。
俺達は、四人。以前に書いた、「二人共…」のメンバーに、一人を足した仲間。
俺は初めて行く場所だったから、その街灯と地蔵尊に目がいった。
雨の日。みんな傘をさしてる。
街灯の下に、うつむいた女の子。たぶん上級生だと思った。
雨なのに、傘をさしていない。それどころか、動かない。
その時、周りにいた奴に話そうかと思ったけど、脳裏に祖父がいった言葉がよぎった。
「もし、大人(家族のという意味で)がそばにいない時に、幽霊みたら、目をそらして、そいつの話をするな。笑うな。黙って、違う事だけ考えろ。特に左松の声は、よく響くから、聞こえてしまう」
そう、いつもは優しい祖父が少し怖い感じで、教えてくれた言葉だった。
俺は黙って、みんなの話に注意を向けた。俺が急に黙っても、みんな自分の話に夢中で気付いていない。
その子の前を通った。
ぞくりと、背筋が嫌な感じを、初めて知った。
しばらく歩いて、後ろを振り向くと、その子は、まだそこにいた。
Tに聞くと、毎回、嫌な気分になるから、慣れたらしい。
→
>>15
数年後。
その場所は土砂崩れがあって、地蔵尊ごと流された。
地蔵尊は、新しい地蔵堂を建立され、今もそこにある。
彼女は、まだ雨の日にそこにいるのかは、わからない。
雨の日に、その場所には二度と近づかない。
念の強さが、はっきりとあったから。
俺の声は、彼らの念をより強くしてしまう。
俺は、一つの呪いを継承している。
犬が弔いで鳴く声を、俺は唄える。
呼びかけと、祓いの声。
だから、俺は普段の声と、彼らの為の声二つを持っているらしい。
数年後。
その場所は土砂崩れがあって、地蔵尊ごと流された。
地蔵尊は、新しい地蔵堂を建立され、今もそこにある。
彼女は、まだ雨の日にそこにいるのかは、わからない。
雨の日に、その場所には二度と近づかない。
念の強さが、はっきりとあったから。
俺の声は、彼らの念をより強くしてしまう。
俺は、一つの呪いを継承している。
犬が弔いで鳴く声を、俺は唄える。
呼びかけと、祓いの声。
だから、俺は普段の声と、彼らの為の声二つを持っているらしい。
看護士をしている従妹から、ずいぶん前に聞いた話です。
彼女はとある地方の、それなりに設備が整った病院で看護士をしています。
あるとき、『とらちゃんがしている、ブレスみたいなお守りがほしい』と言うので、私がお守りを購入した店につれていきました。
どちらかというと、あまり霊とか信じないタイプの従妹が、それは神妙な顔で選んでいました。
理由をなかなか話さなかったのも変でした。あとから断片的に教えてくれましたが。
従妹が担当している病棟で、見たらしいんです。
そこは空き部屋になっていたらしいんですが、マットレスも何も敷かれていないただのベッドの上に、ガリガリに痩せてありえない肌色の老婆が正座していたのをはっきりと見たそうです。
それ以来、お守りが手放せないと言ってました。どの程度の効き目かはわかりませんが。
私の職場にも微妙に嫌な空間はあります。一階にある、階段下のトイレ。
職員用トイレとなっているのですが、窓もなく、年中空気がこもって淀んでいるような場所。
苦手な人が使うところを避けて、よくこのトイレに行くのですが、鏡の前に、一瞬誰かがいるように感じることがあるんです。見えるのは頭部ですが。ばさばさの黒髪が広がって見えました。
実はストレスから、拒食症になり、それで亡くなった先生がいたそうで−。
どんな形であれ、場所には人の思いが残るのかも知れませんね。
彼女はとある地方の、それなりに設備が整った病院で看護士をしています。
あるとき、『とらちゃんがしている、ブレスみたいなお守りがほしい』と言うので、私がお守りを購入した店につれていきました。
どちらかというと、あまり霊とか信じないタイプの従妹が、それは神妙な顔で選んでいました。
理由をなかなか話さなかったのも変でした。あとから断片的に教えてくれましたが。
従妹が担当している病棟で、見たらしいんです。
そこは空き部屋になっていたらしいんですが、マットレスも何も敷かれていないただのベッドの上に、ガリガリに痩せてありえない肌色の老婆が正座していたのをはっきりと見たそうです。
それ以来、お守りが手放せないと言ってました。どの程度の効き目かはわかりませんが。
私の職場にも微妙に嫌な空間はあります。一階にある、階段下のトイレ。
職員用トイレとなっているのですが、窓もなく、年中空気がこもって淀んでいるような場所。
苦手な人が使うところを避けて、よくこのトイレに行くのですが、鏡の前に、一瞬誰かがいるように感じることがあるんです。見えるのは頭部ですが。ばさばさの黒髪が広がって見えました。
実はストレスから、拒食症になり、それで亡くなった先生がいたそうで−。
どんな形であれ、場所には人の思いが残るのかも知れませんね。
俺が子供の頃、母方の祖父が養鶏場をやっていた。
祖父が死んで今は人手に渡ってしまったが、まだ祖父が元気だったころ、夏休みのたびに遊びに行っていた。
どういう経緯だったか前後がはっきりしないのだが、俺が手に卵を持っていてそして祖父がこう言った。
「それは神様だから渡しなさい」
祖父に卵を手渡すとき、「ギョロ」という、音というか気配のようなものが卵の中で動いて、それに驚いた俺は落としてしまった。
割れた卵から真っ黒い毛のようなものが見えて、それを祖父はすぐに踏みつけた。
嫌な音がした。
俺はその出来事を気にしていたらしく、その次か、次の次の夏あたりに祖父が教えてくれた。
この養鶏場があるあたりは昔沼がちだった土地で、なにかの神様を祭る社があったらしい。
祖父の先代が土地を買い取った時にその社を裏の山に移したのだが、それ以来、ごくまれに無精卵の中に奇妙なものが混ざり始めたそうだ。
それはどういうものなのか、祖父は教えてくれなかったが
「神様」
なのだと言う。
俺はそれを聞いてやたら怖くなって体が震えた。
今にして思うと、「それは神様で、そして殺す」という文法が怖かったのだと思う。
「悪霊だから、殺す」と言われれば納得したかもしれないのに。
祖父の葬式の日、出棺の最中に鋭い笛の音が響いた。
まわりにいた全員が耳を塞いで騒然となったけど、俺はなぜか心のつかえが取れたような気がした。
説明できないが、納得した。
ごめん。わけわかんないな。
祖父が死んで今は人手に渡ってしまったが、まだ祖父が元気だったころ、夏休みのたびに遊びに行っていた。
どういう経緯だったか前後がはっきりしないのだが、俺が手に卵を持っていてそして祖父がこう言った。
「それは神様だから渡しなさい」
祖父に卵を手渡すとき、「ギョロ」という、音というか気配のようなものが卵の中で動いて、それに驚いた俺は落としてしまった。
割れた卵から真っ黒い毛のようなものが見えて、それを祖父はすぐに踏みつけた。
嫌な音がした。
俺はその出来事を気にしていたらしく、その次か、次の次の夏あたりに祖父が教えてくれた。
この養鶏場があるあたりは昔沼がちだった土地で、なにかの神様を祭る社があったらしい。
祖父の先代が土地を買い取った時にその社を裏の山に移したのだが、それ以来、ごくまれに無精卵の中に奇妙なものが混ざり始めたそうだ。
それはどういうものなのか、祖父は教えてくれなかったが
「神様」
なのだと言う。
俺はそれを聞いてやたら怖くなって体が震えた。
今にして思うと、「それは神様で、そして殺す」という文法が怖かったのだと思う。
「悪霊だから、殺す」と言われれば納得したかもしれないのに。
祖父の葬式の日、出棺の最中に鋭い笛の音が響いた。
まわりにいた全員が耳を塞いで騒然となったけど、俺はなぜか心のつかえが取れたような気がした。
説明できないが、納得した。
ごめん。わけわかんないな。
人形は、人間からの愛情を受け続けて、それがたまっていくと、あるラインで自我・魂が生まれるんじゃないかなと思うの。
初めは魂が無い、「魂の器」状態ってコト。
買って最初は「いかにも人形」で無機質な感じだけど、ずっと可愛がっている人形は生きているかのような存在感があるハズ。
撫でたら喜んでるように見えたり、見る度に表情やポーズや位置が違って見えたり、夢に人間として出てきたり…。
それが自我・魂が生まれた人形。
人形が愛情に応えた結果なの。
ところが、自我・魂が生まれた人形を裏切る(わざと破壊したり、捨てたり、置き去りにしたり…)と、受けた愛情の分がそっくり怨念に変わってしまうの。
これがいわゆる「呪いの人形」。
ただ、置き去りにされただけの人形は泣いてるだけで、怨念まではいってない場合も。
この場合は愛情に飢えてるから、また愛情を与えていけば変なコトは起こらない。
私が取り壊し中の廃虚(休憩中に見学)から連れて帰った人形は、このパターン。
あと、自我・魂が人形に生まれるのは(上に書いた)人間からの愛情が昇華するだけじゃなく、さまよってる魂(幽霊?)が乗り移る場合もあるかも。
自我・魂の生まれてない人形は、魂の器状態だから。
初めは魂が無い、「魂の器」状態ってコト。
買って最初は「いかにも人形」で無機質な感じだけど、ずっと可愛がっている人形は生きているかのような存在感があるハズ。
撫でたら喜んでるように見えたり、見る度に表情やポーズや位置が違って見えたり、夢に人間として出てきたり…。
それが自我・魂が生まれた人形。
人形が愛情に応えた結果なの。
ところが、自我・魂が生まれた人形を裏切る(わざと破壊したり、捨てたり、置き去りにしたり…)と、受けた愛情の分がそっくり怨念に変わってしまうの。
これがいわゆる「呪いの人形」。
ただ、置き去りにされただけの人形は泣いてるだけで、怨念まではいってない場合も。
この場合は愛情に飢えてるから、また愛情を与えていけば変なコトは起こらない。
私が取り壊し中の廃虚(休憩中に見学)から連れて帰った人形は、このパターン。
あと、自我・魂が人形に生まれるのは(上に書いた)人間からの愛情が昇華するだけじゃなく、さまよってる魂(幽霊?)が乗り移る場合もあるかも。
自我・魂の生まれてない人形は、魂の器状態だから。
私は、某ファミレスの店長をしており、深夜に帰路につくことも珍しくありません。
仕事柄、遅くまで営業しているスーパーに買い物に行ったり、隣の系列店舗(といっても峠を越えて60kmほど)に借り物に行ったりと、車で長い距離を運転することもしばしばなのですが、そのときの出来事です。
その日もまた、日付が変わるまで仕事をし、○丸峠を越えて車を走らせました。
疲れもあり、いつもと同じ、できれば通りたくない道を、少しスピードを上げて向かいました。
しばらくすると、トンネルの手前で、暗い色のコートを着た女性が、街灯の下に佇んでいるのが遠目に見えました。
私は、その女性を誤ってはねないよう、少し減速しました。
が、すぐにアクセルを吹かすことになりました。
直感したのです。
『この人に関わってはいけない……!』と。
80mほど前にさしかかって、直感は確信に変わりました。
その人
長いんです!
自動販売機から察すれば、身長が3mほどあろうかという長身で、『目を合わせてはいけない』と感じました。
しかし、怖いもの見たさというのでしょうか、すれ違い様に、その女性の顔を覗いてしまいました。
一瞬でしたが、薄汚い格好で、前髪が垂れ下がり、口元だけしか見えませんでした。
しかし、その女性が、糸をひいた、黄色い歯を見せて微笑みながら、
イグナイグナイグナ
イグナイグナイグナ
と、呟いていました。
何故、通過した一瞬で聞こえたのか、そこで車を停めたら一体どうなっていたのか、今となっては分かりません。
仕事柄、遅くまで営業しているスーパーに買い物に行ったり、隣の系列店舗(といっても峠を越えて60kmほど)に借り物に行ったりと、車で長い距離を運転することもしばしばなのですが、そのときの出来事です。
その日もまた、日付が変わるまで仕事をし、○丸峠を越えて車を走らせました。
疲れもあり、いつもと同じ、できれば通りたくない道を、少しスピードを上げて向かいました。
しばらくすると、トンネルの手前で、暗い色のコートを着た女性が、街灯の下に佇んでいるのが遠目に見えました。
私は、その女性を誤ってはねないよう、少し減速しました。
が、すぐにアクセルを吹かすことになりました。
直感したのです。
『この人に関わってはいけない……!』と。
80mほど前にさしかかって、直感は確信に変わりました。
その人
長いんです!
自動販売機から察すれば、身長が3mほどあろうかという長身で、『目を合わせてはいけない』と感じました。
しかし、怖いもの見たさというのでしょうか、すれ違い様に、その女性の顔を覗いてしまいました。
一瞬でしたが、薄汚い格好で、前髪が垂れ下がり、口元だけしか見えませんでした。
しかし、その女性が、糸をひいた、黄色い歯を見せて微笑みながら、
イグナイグナイグナ
イグナイグナイグナ
と、呟いていました。
何故、通過した一瞬で聞こえたのか、そこで車を停めたら一体どうなっていたのか、今となっては分かりません。
昔、自分はよく迷子になる子供だった。
ずっと側について見ていても、本当に一瞬、まばたきする間にふっと消えてしまうらしい。
自分ではよくわからないけれど、そんなときにはたいてい知らない場所にいた。
妖精のいる花畑、おばあさんが一人で住んでいる大きな家、白い灯台やら細い路地裏やら。
でも、しばらくすれば家に帰れるから怖くはなかった。
大きくなってから、遠く離れた町で知らない人に「××ちゃん? 大きくなったねえ」って言われたときは怖かったけど。
小学生になったころには、これは普通のことじゃないんだとわかった。
でも自分ではどうしようもなくて、あちこちに飛び続けてた。
ある日、学校から帰るときにエレベーターから下りたら(自宅がマンションだった)、そこがその赤い世界だった。
一面べったりした赤と黒。
いつもとは違う光景にどきどきしたけど、すぐに帰れると思って赤い世界の自分の家に入った。
そこにあいつがいた。
走って逃げて、追い付かれてまた走って、気がついたらいつもの家だった。
行ったことのない、子供の足では行けないくらい遠方の、祖母の知人の家に狂乱状態で飛び込んで保護されたらしい。
それから、ふらっと消えてしまう癖は無くなった。というか全部忘れていた。
友人に、あなたは鍵で扉で力だから私が封印うんぬん言われたときも、はいはい厨2乙で済ませてた。
あの赤い世界にはあいつがいる。あいつは怖い。
もうどこにも行きたくない。おばけより、幽霊より妖怪よりあいつが怖い。精神病だと思われてもいい。怖いものは怖い。
ただ、赤い世界とあいつには気をつけて欲しい。
踏み込んだらいけない。
ずっと側について見ていても、本当に一瞬、まばたきする間にふっと消えてしまうらしい。
自分ではよくわからないけれど、そんなときにはたいてい知らない場所にいた。
妖精のいる花畑、おばあさんが一人で住んでいる大きな家、白い灯台やら細い路地裏やら。
でも、しばらくすれば家に帰れるから怖くはなかった。
大きくなってから、遠く離れた町で知らない人に「××ちゃん? 大きくなったねえ」って言われたときは怖かったけど。
小学生になったころには、これは普通のことじゃないんだとわかった。
でも自分ではどうしようもなくて、あちこちに飛び続けてた。
ある日、学校から帰るときにエレベーターから下りたら(自宅がマンションだった)、そこがその赤い世界だった。
一面べったりした赤と黒。
いつもとは違う光景にどきどきしたけど、すぐに帰れると思って赤い世界の自分の家に入った。
そこにあいつがいた。
走って逃げて、追い付かれてまた走って、気がついたらいつもの家だった。
行ったことのない、子供の足では行けないくらい遠方の、祖母の知人の家に狂乱状態で飛び込んで保護されたらしい。
それから、ふらっと消えてしまう癖は無くなった。というか全部忘れていた。
友人に、あなたは鍵で扉で力だから私が封印うんぬん言われたときも、はいはい厨2乙で済ませてた。
あの赤い世界にはあいつがいる。あいつは怖い。
もうどこにも行きたくない。おばけより、幽霊より妖怪よりあいつが怖い。精神病だと思われてもいい。怖いものは怖い。
ただ、赤い世界とあいつには気をつけて欲しい。
踏み込んだらいけない。
小学生だった頃住んでいた住宅地での体験。
8月のまだまだ暑いある日、地元の夏祭りに行き、おみやげを買って母の車で家に帰る途中に【ソレ】はいきなり居た。
袋小路でどん詰まりの寂れた住宅地...。その住宅地に行くには細くて暗い道を通らなければならず、もちろん家に帰る事が出来ない。
とにかく気味の悪い土地で、配達などで訪れた外部の人達がみな共通して真夏日でもこの住宅地は寒いとか、細い道に入った時点で外から来た者を拒むような重苦しい空気があるとかよく言われた(これは余談になりますが)。
話しを戻します。
車のライトに照らされた先にはかなり大きな白い猫のような物が道路を4本の足ではいずりまわっている。
かなりデカいとはいっても所詮は猫。大きさなんかたかが知れてる。しかしソレの大きさはハンパじゃないくらい大きかった。人間くらいあった。
目をこらしてよく見たら体がまさに人間なのだ。白装束を着たような人間の体に白い毛の猫の頭。
表情もハッキリ見える。どこにでも居る可愛い顔の猫では無くマンガや映画で見るような、まさに化け猫の顔そのものだった。
恐怖でその場で止まっているとこちらの存在に気づいたソレは4本足で走って暗闇に消えていった。
同じ頃母親が獣の霊(?)にとり憑かれた事があり、1週間くらいうなされてた事があったがソレと何か関係があるのだろうか? 間違いなく邪悪なものだと感じた。
あの呪われた土地に大きく関係してる事は憶測出来た。20年くらい経った今でも忘れる事の無い出来事だ。
8月のまだまだ暑いある日、地元の夏祭りに行き、おみやげを買って母の車で家に帰る途中に【ソレ】はいきなり居た。
袋小路でどん詰まりの寂れた住宅地...。その住宅地に行くには細くて暗い道を通らなければならず、もちろん家に帰る事が出来ない。
とにかく気味の悪い土地で、配達などで訪れた外部の人達がみな共通して真夏日でもこの住宅地は寒いとか、細い道に入った時点で外から来た者を拒むような重苦しい空気があるとかよく言われた(これは余談になりますが)。
話しを戻します。
車のライトに照らされた先にはかなり大きな白い猫のような物が道路を4本の足ではいずりまわっている。
かなりデカいとはいっても所詮は猫。大きさなんかたかが知れてる。しかしソレの大きさはハンパじゃないくらい大きかった。人間くらいあった。
目をこらしてよく見たら体がまさに人間なのだ。白装束を着たような人間の体に白い毛の猫の頭。
表情もハッキリ見える。どこにでも居る可愛い顔の猫では無くマンガや映画で見るような、まさに化け猫の顔そのものだった。
恐怖でその場で止まっているとこちらの存在に気づいたソレは4本足で走って暗闇に消えていった。
同じ頃母親が獣の霊(?)にとり憑かれた事があり、1週間くらいうなされてた事があったがソレと何か関係があるのだろうか? 間違いなく邪悪なものだと感じた。
あの呪われた土地に大きく関係してる事は憶測出来た。20年くらい経った今でも忘れる事の無い出来事だ。
ちょいとグロ入るが実話を。
去年の秋、時刻は午前5時頃、友人と釣りに出かけた。場所は近所の沼津。
釣り道具を持ち友人と釣り場まで一方通行の道を歩いていた。
途中公園に差し掛かろうとしたとき、幼稚園児であろう子供3人ほどが公園前の道路でしゃがんでいた。
しゃがんでいる場所に子供が1人倒れていた。
友人と「何事か?」と思い近付くと、倒れてる子供は頭が片側完全に潰れ、脳が飛び出していた。
もう片側は眼球がが飛び出し、口から少量の血が出ていた。
しゃがんでいた子供達は倒れてる子供の脳を掴んだり、眼球があったであろう穴から出たゼリー状の物質を遊び道具? のコップに入れたりして遊んでいた。
僕らは即通報。轢き逃げだったらしい。もう釣りどころではなかった。
去年の秋、時刻は午前5時頃、友人と釣りに出かけた。場所は近所の沼津。
釣り道具を持ち友人と釣り場まで一方通行の道を歩いていた。
途中公園に差し掛かろうとしたとき、幼稚園児であろう子供3人ほどが公園前の道路でしゃがんでいた。
しゃがんでいる場所に子供が1人倒れていた。
友人と「何事か?」と思い近付くと、倒れてる子供は頭が片側完全に潰れ、脳が飛び出していた。
もう片側は眼球がが飛び出し、口から少量の血が出ていた。
しゃがんでいた子供達は倒れてる子供の脳を掴んだり、眼球があったであろう穴から出たゼリー状の物質を遊び道具? のコップに入れたりして遊んでいた。
僕らは即通報。轢き逃げだったらしい。もう釣りどころではなかった。
仕事の関係で横浜からS県S市にある社宅に引っ越してきた。
こっちに来て3ヶ月、ようやく周囲の環境にも慣れ、休日もまともに取れるようになった。
そんな土曜日の朝、身体を鍛えるのが趣味な俺は、ランニングコースにまだ足を踏み入れてないF山の方へ行ってみようと決め家を出た。
緩やかとはいえ延々と続く昇り道、思っていたよりキツイ。それでも殆ど休憩をとらず2時間以上走り続けた。
すると、前方に集落が見えてきた。小川をはさんで30軒近い家が立ち並んでいる。
自販で飲み物でもと思い、集落の中に入ろうとしたとき、妙な悪寒に苛まれた。
土曜日の真昼間なのに人っ子一人見えず、車も通らない。無音の状態が続く。かすかに水の流れる音は聞こえるが…。
…今まで喧騒の街に暮らしていたんだ。田舎なら何も珍しくないだろう。でも梅雨の合間の晴れ間なのに、どの家も窓を閉めきっている。
そして、ここは土地が安いのに、何故こんな辺鄙な場所に住んでいるんだ? という疑念が沸いてきた。
妙な圧迫感…それは僅かながら恐怖感に変わっていった。
俺は今きた道をダッシュ気味に走りだした。
月曜日、地元出身の同僚に馬鹿にされるのを覚悟の上で話した。だが、意外にも彼は表情を一変、真剣な顔で話はじめた。
「あそこは行かない方がいいですよ。うーん、詳しいことは言えないんですけどね…」
上司にも訊いてみた。
「ああ、〇〇か? あんた霊感でもあるのかい。あそこは正月でも餅は突かないんだよ。何故って? 餅が真っ赤になるからね」
それだけ話すと、これ以上は訊くなと言わんばかりに机の書類に目を落とした。
何故、いきなり餅つきの話? 真っ赤?? …あそこで何があったんだ???
後日、同僚の車に同乗していたとき
「今、通った空き地(集落から3キロ位離れた場所)、あそこにオートキャンプ場ができるみたいなんですよ。地元じゃ売買はおろか、足を踏み入れることさえ嫌がるのに…」
こっちに来て3ヶ月、ようやく周囲の環境にも慣れ、休日もまともに取れるようになった。
そんな土曜日の朝、身体を鍛えるのが趣味な俺は、ランニングコースにまだ足を踏み入れてないF山の方へ行ってみようと決め家を出た。
緩やかとはいえ延々と続く昇り道、思っていたよりキツイ。それでも殆ど休憩をとらず2時間以上走り続けた。
すると、前方に集落が見えてきた。小川をはさんで30軒近い家が立ち並んでいる。
自販で飲み物でもと思い、集落の中に入ろうとしたとき、妙な悪寒に苛まれた。
土曜日の真昼間なのに人っ子一人見えず、車も通らない。無音の状態が続く。かすかに水の流れる音は聞こえるが…。
…今まで喧騒の街に暮らしていたんだ。田舎なら何も珍しくないだろう。でも梅雨の合間の晴れ間なのに、どの家も窓を閉めきっている。
そして、ここは土地が安いのに、何故こんな辺鄙な場所に住んでいるんだ? という疑念が沸いてきた。
妙な圧迫感…それは僅かながら恐怖感に変わっていった。
俺は今きた道をダッシュ気味に走りだした。
月曜日、地元出身の同僚に馬鹿にされるのを覚悟の上で話した。だが、意外にも彼は表情を一変、真剣な顔で話はじめた。
「あそこは行かない方がいいですよ。うーん、詳しいことは言えないんですけどね…」
上司にも訊いてみた。
「ああ、〇〇か? あんた霊感でもあるのかい。あそこは正月でも餅は突かないんだよ。何故って? 餅が真っ赤になるからね」
それだけ話すと、これ以上は訊くなと言わんばかりに机の書類に目を落とした。
何故、いきなり餅つきの話? 真っ赤?? …あそこで何があったんだ???
後日、同僚の車に同乗していたとき
「今、通った空き地(集落から3キロ位離れた場所)、あそこにオートキャンプ場ができるみたいなんですよ。地元じゃ売買はおろか、足を踏み入れることさえ嫌がるのに…」
私が牛乳を飲もうと冷蔵庫を開けると、誰かの生首が入っていました。
私はビックリして、思わず冷蔵庫のドアを閉めてしまいました。
きっと今のは何かの見間違いであろうと思い直し、再び冷蔵庫を開けると、なんとそこには誰かの生首が白目を剥いていたのです。
私は思わずドアを閉めましたが、きっと疲れていて見えもしないものを見てしまったのだと思い直し、覚悟を決めて、改めて冷蔵庫を開けました。
するとそこには、何者かの生首が白目を剥いて、ほのかにほくそ笑んでいるのです。
私はビックリして、冷蔵庫のドアを閉めましたが、きっと幻覚を見たに違いない、最近あまり寝てないから、見えもしないものが見えてしまったのだと思い直し、冷蔵庫を開けました。
するとそこには、白目を剥いた生首が入っていたのです。
驚いた私は、気がつけば冷蔵庫の扉を閉めていましたが、気のせいだと思い直し、再びドアを開けると、やっぱり白目を剥いた生首が、ほのかに笑っているのです。
思わず扉を閉めてしまいましたが、きっと幻覚に違いありません。最近寝てなかったから。と、思い直し冷蔵庫を開けると、やっぱり誰かの生首が入っているのです。
思わず冷蔵庫を閉めた私でしたが、これは何かの間違いに違いない。疲れているから見えもしない物が見えたのだと思い直し、冷蔵庫を開けると、そこにはなんと白目を剥いた生首が……、うわっと思い冷蔵庫を閉めましたが、きっと疲れのせいで幻覚を見たに違いないと自分に言い聞かせ、再び冷蔵庫を開けると、なんと誰かの生首が白目を剥きながら笑っているのです。
思わず冷蔵庫の扉を閉めましたが、きっと気のせいで、何かと見間違えをしたのだと自分に言い聞かせ、扉を開け直すと、なんとそこには、何者かの生首が白目を剥いて笑っていたのです。
私はビックリして、思わず冷蔵庫のドアを閉めてしまいました。
きっと今のは何かの見間違いであろうと思い直し、再び冷蔵庫を開けると、なんとそこには誰かの生首が白目を剥いていたのです。
私は思わずドアを閉めましたが、きっと疲れていて見えもしないものを見てしまったのだと思い直し、覚悟を決めて、改めて冷蔵庫を開けました。
するとそこには、何者かの生首が白目を剥いて、ほのかにほくそ笑んでいるのです。
私はビックリして、冷蔵庫のドアを閉めましたが、きっと幻覚を見たに違いない、最近あまり寝てないから、見えもしないものが見えてしまったのだと思い直し、冷蔵庫を開けました。
するとそこには、白目を剥いた生首が入っていたのです。
驚いた私は、気がつけば冷蔵庫の扉を閉めていましたが、気のせいだと思い直し、再びドアを開けると、やっぱり白目を剥いた生首が、ほのかに笑っているのです。
思わず扉を閉めてしまいましたが、きっと幻覚に違いありません。最近寝てなかったから。と、思い直し冷蔵庫を開けると、やっぱり誰かの生首が入っているのです。
思わず冷蔵庫を閉めた私でしたが、これは何かの間違いに違いない。疲れているから見えもしない物が見えたのだと思い直し、冷蔵庫を開けると、そこにはなんと白目を剥いた生首が……、うわっと思い冷蔵庫を閉めましたが、きっと疲れのせいで幻覚を見たに違いないと自分に言い聞かせ、再び冷蔵庫を開けると、なんと誰かの生首が白目を剥きながら笑っているのです。
思わず冷蔵庫の扉を閉めましたが、きっと気のせいで、何かと見間違えをしたのだと自分に言い聞かせ、扉を開け直すと、なんとそこには、何者かの生首が白目を剥いて笑っていたのです。
数年前、山を歩いてたら変な人に会いました。
道の真ん中で40代位の女性が震えてて、通りかかると「一緒に下山して下さい」って泣きながら頼むんです。
その様子が尋常じゃないので、何か事情があるのだろうと快諾しました。
歩きながら訳を聞いたのですが、私の言葉には反応してくれません。
山を下りるまで私の裾を掴んでいて、しきりに念仏(メチャクチャですが)を唱えているようでした。
山を下りきったとき、「大丈夫ですか?」と声をかけたら、恐る恐る周りを見回して「あぁーーー」といって崩れ落ちてしまいました。
肩を貸して休憩所を兼ねてるみやげ物屋に入って話を聞いてみました。
その女性があの辺りを通りかかったときに、どこからともなく、わらべ歌のような歌声が聞こえたそうです。
見回しても誰もいなく、気のせいだと進んでいくと、いつの間にかまた元の場所に戻っていて、再び歌が聞こえる。歩くとまた戻る。
だんだん歌声が近づいて来たとか。しかも、だんだん相手の声に歓喜が混じってきた。
歌は数え歌らしく、近づいてくるごとに内容が聞こえるようになり、
「よっつ、よみじはぬけだせぬ。ひがくれ、たそがれ、いのちくれ」
と数えられたところで恐怖で動けなくなり、そこに私が通りかかったそうです。
私の知る限り、その山は特に変な言い伝えもなく普通の観光名所です。
そのみやげ物屋の老いた店員さんも、そんな話は知らないと言います。
すると、一緒に下山してあげた女性は、
「以前、同じように立ちすくんで居る人を助けてあげたことがある」
とポツリと語りました。
私はちょっと嫌だな、と思いました。それ以来、1人で山には入ってません。
道の真ん中で40代位の女性が震えてて、通りかかると「一緒に下山して下さい」って泣きながら頼むんです。
その様子が尋常じゃないので、何か事情があるのだろうと快諾しました。
歩きながら訳を聞いたのですが、私の言葉には反応してくれません。
山を下りるまで私の裾を掴んでいて、しきりに念仏(メチャクチャですが)を唱えているようでした。
山を下りきったとき、「大丈夫ですか?」と声をかけたら、恐る恐る周りを見回して「あぁーーー」といって崩れ落ちてしまいました。
肩を貸して休憩所を兼ねてるみやげ物屋に入って話を聞いてみました。
その女性があの辺りを通りかかったときに、どこからともなく、わらべ歌のような歌声が聞こえたそうです。
見回しても誰もいなく、気のせいだと進んでいくと、いつの間にかまた元の場所に戻っていて、再び歌が聞こえる。歩くとまた戻る。
だんだん歌声が近づいて来たとか。しかも、だんだん相手の声に歓喜が混じってきた。
歌は数え歌らしく、近づいてくるごとに内容が聞こえるようになり、
「よっつ、よみじはぬけだせぬ。ひがくれ、たそがれ、いのちくれ」
と数えられたところで恐怖で動けなくなり、そこに私が通りかかったそうです。
私の知る限り、その山は特に変な言い伝えもなく普通の観光名所です。
そのみやげ物屋の老いた店員さんも、そんな話は知らないと言います。
すると、一緒に下山してあげた女性は、
「以前、同じように立ちすくんで居る人を助けてあげたことがある」
とポツリと語りました。
私はちょっと嫌だな、と思いました。それ以来、1人で山には入ってません。
僕の中学の時の担任の先生が、大学生の時体験した話をしたいと思います。
あまり詳しく覚えていないので、簡潔に書きたいと思います。
その日はレポート終わらせるために大学の教室で居残りをしていたそうです。
夕方になりレポートも進んだところでそろそろ帰ろうかと思った時、ふと誰かと目が合った気がしました。
しかし、教室には誰もおらず、気のせいだと思いその日は帰ることにしました。
翌朝大学にいくとパトカーが止まっていました。なにやら、昨日の夕方にこの大学で女性の飛び降り自殺があったとの事です。
昨日の夕方といえば、ちょうどレポートと格闘していた時間ということもあってかなり悪寒が走りました。
気を取り直して昨日のレポートの続きをしようと教室に向かいました。
教室に着くと何やら外が騒がしいことに気付き、窓を開けて下を見るとそこには警察の人がいて、人の形をした白い線が引かれていました。それは昨日の自殺がここで起こったことを意味していました。
その瞬間、先生は全てを悟りました。
昨日の夕方教室にいる時に目が合ったのは、飛び降り落ちていく死ぬ瞬間の女性であったということを…。
あまり詳しく覚えていないので、簡潔に書きたいと思います。
その日はレポート終わらせるために大学の教室で居残りをしていたそうです。
夕方になりレポートも進んだところでそろそろ帰ろうかと思った時、ふと誰かと目が合った気がしました。
しかし、教室には誰もおらず、気のせいだと思いその日は帰ることにしました。
翌朝大学にいくとパトカーが止まっていました。なにやら、昨日の夕方にこの大学で女性の飛び降り自殺があったとの事です。
昨日の夕方といえば、ちょうどレポートと格闘していた時間ということもあってかなり悪寒が走りました。
気を取り直して昨日のレポートの続きをしようと教室に向かいました。
教室に着くと何やら外が騒がしいことに気付き、窓を開けて下を見るとそこには警察の人がいて、人の形をした白い線が引かれていました。それは昨日の自殺がここで起こったことを意味していました。
その瞬間、先生は全てを悟りました。
昨日の夕方教室にいる時に目が合ったのは、飛び降り落ちていく死ぬ瞬間の女性であったということを…。
私が中学3年の時。
夏休み前だったかな、先の部が体育館を使用していたので、私達は教室で待機していました。
その時、誰かが『こっくりさんやろや』と言いました。
私は多少なりとも霊感があったので断り、10人くらいの男女(10円を持ってたのは4人)で教室を締め切りしていました。
私は廊下に居たので何も知らず他の子と喋っていたら、突然叫び声が聞こえ教室から女子が逃げて行きました。
残っていた男子に聞いたら10円が勝手に動き『こ ろ せ』と動いたそうです。
誰も10円に触らないし、紙も破らないので私が処理したんですが…事件は夏休みも終わりの時、起こりました。
こっくりさんをしていた1人(男)が父親を殴り殺したんです。
3年生は学校に呼ばれ学年会議として、その事を知らされました。
こっくりさんをしていたメンバーは先生に問い詰めました。すると先生は
『帰ってきて玄関で親父さん見た瞬間殴ったんやと。事情聴取では『分からん。殺さなアカンと思った』言うてるらしいわ』
【殺す】ではなく【殺せ】と言ったこっくりさん…
これはやはりこっくりさんの呪いなんでしょうか…?
夏休み前だったかな、先の部が体育館を使用していたので、私達は教室で待機していました。
その時、誰かが『こっくりさんやろや』と言いました。
私は多少なりとも霊感があったので断り、10人くらいの男女(10円を持ってたのは4人)で教室を締め切りしていました。
私は廊下に居たので何も知らず他の子と喋っていたら、突然叫び声が聞こえ教室から女子が逃げて行きました。
残っていた男子に聞いたら10円が勝手に動き『こ ろ せ』と動いたそうです。
誰も10円に触らないし、紙も破らないので私が処理したんですが…事件は夏休みも終わりの時、起こりました。
こっくりさんをしていた1人(男)が父親を殴り殺したんです。
3年生は学校に呼ばれ学年会議として、その事を知らされました。
こっくりさんをしていたメンバーは先生に問い詰めました。すると先生は
『帰ってきて玄関で親父さん見た瞬間殴ったんやと。事情聴取では『分からん。殺さなアカンと思った』言うてるらしいわ』
【殺す】ではなく【殺せ】と言ったこっくりさん…
これはやはりこっくりさんの呪いなんでしょうか…?
愛車で峠道をよく攻めます。
その日は泊まりがけで仲間とある峠に来ました。下見をしたかった私は深夜1時に1人旅館を出て峠を攻めました。
途中で何ともないトンネルがありました。すこし気味悪い感じでしたが気にせず、また登り二回目のダウンヒルでした。
調子よく走っていた単車がいきなり変な音を立てて減速....そしてとうとう停車してしまいました。
まいったなぁ...私は単車をチェックしましたが問題なし、しかし押しがけもダメです。
しかたなく転がしトボトボ下ってるとトンネルがありました。
いやだなぁ....トンネルに入るとジメジメします。私は視線を感じながら単車を押していました。
しばらくセルを回しましたが無理です。
だいぶ歩いてから、足音が後ろからついてきています...。
まずい...どんどん近づいてる。
私は早く帰りたくてたまらず足を速めましたが、しかし一向に外に出ません。いや...トンネルから出れません。
足音はとうとう近くまできて消えました。すると何かがタンデムシート(後部座席)に深く座り込みました。
確かな重みを感じ私は嫌な汗が吹き出しました。手汗でグリップすらも滑ってしまい足元も震えます。すごく嫌な感じなんです。
見てしまいました....バックミラーに映る確かに人ではない女に.....
単車は100キロ以上の巨体が跨ったような重み。私は霞む目で正面を見ました。トンネルの出口らしき光が見えました。
一瞬軽くなったのを感じ私は二速にいれて一気に押しがけ! すると単車が問題なくふけあがる!
一気に峠を下って行きました。多分このときが人生最速で攻めていたと思います(笑)
助かったと思いながら途中にある駐車場もどきについて、時計すらはめずにツナギにエンジニアブーツで来た私は、近くにいたトラックのおじさんに時間を聞きました。
「4時30分だよ」
....私が峠に入ったのは1時ちょい...トンネルに2時間以上いたのか....
トンネルにいたときも足は止めてません...トンネルがそんな長いわけない....
単車に乗ったまましばらく塞ぎこんでいると、トラックのおっさんが問いかけてきました。
「なぁ君、後ろにいる人は彼女かい?」
その日は泊まりがけで仲間とある峠に来ました。下見をしたかった私は深夜1時に1人旅館を出て峠を攻めました。
途中で何ともないトンネルがありました。すこし気味悪い感じでしたが気にせず、また登り二回目のダウンヒルでした。
調子よく走っていた単車がいきなり変な音を立てて減速....そしてとうとう停車してしまいました。
まいったなぁ...私は単車をチェックしましたが問題なし、しかし押しがけもダメです。
しかたなく転がしトボトボ下ってるとトンネルがありました。
いやだなぁ....トンネルに入るとジメジメします。私は視線を感じながら単車を押していました。
しばらくセルを回しましたが無理です。
だいぶ歩いてから、足音が後ろからついてきています...。
まずい...どんどん近づいてる。
私は早く帰りたくてたまらず足を速めましたが、しかし一向に外に出ません。いや...トンネルから出れません。
足音はとうとう近くまできて消えました。すると何かがタンデムシート(後部座席)に深く座り込みました。
確かな重みを感じ私は嫌な汗が吹き出しました。手汗でグリップすらも滑ってしまい足元も震えます。すごく嫌な感じなんです。
見てしまいました....バックミラーに映る確かに人ではない女に.....
単車は100キロ以上の巨体が跨ったような重み。私は霞む目で正面を見ました。トンネルの出口らしき光が見えました。
一瞬軽くなったのを感じ私は二速にいれて一気に押しがけ! すると単車が問題なくふけあがる!
一気に峠を下って行きました。多分このときが人生最速で攻めていたと思います(笑)
助かったと思いながら途中にある駐車場もどきについて、時計すらはめずにツナギにエンジニアブーツで来た私は、近くにいたトラックのおじさんに時間を聞きました。
「4時30分だよ」
....私が峠に入ったのは1時ちょい...トンネルに2時間以上いたのか....
トンネルにいたときも足は止めてません...トンネルがそんな長いわけない....
単車に乗ったまましばらく塞ぎこんでいると、トラックのおっさんが問いかけてきました。
「なぁ君、後ろにいる人は彼女かい?」
知り合いの話。
彼はその昔、仕事で南米に赴任していたことがある。
さしたトラブルも無く無事任期を勤め上げたのだが、何度か不思議な事柄に遭遇したのだという。
ある山岳都市を訪れていた時のこと。
地元企業との打ち合わせで、応接室に通された。向こうの重役が来るのを待っていると、奇妙な音を感じた。
どくん
いや音というより振動といった方が正しいかもしれない。
気のせいかとも思ったが、静かな室内に確かに響いている。断続的に。規則的にリズムを取っているように。
音の出所を探していると、棚に飾られた一つの土器に目が行った。仮面を被った人が、体操座りしているようなデザイン。
膝の上で両手を輪にしており、そこから蓋となって取れるような構造らしい。
凝視していると、焼き物の筈の器が脈動しているような気がしてきた。
調べに行こうか迷っているうちに、商談相手が来て機を逃す。同時に、奇妙な振動音もパタッと止んでしまったという。
打ち合わせは無事に終わり、応接室を後にする。それ以上の怪は起こらなかった。
その夜、同僚と夕食に出かけた時にその話をしてみた。
同僚も日本人だがその地に赴任して長く、何か知っているかなと思ったのだ。
少し顔を顰めて話し出す。
「あのちょっと不気味な感じの焼き物でしょ。近よらん方がいいですよ。その昔、戦争捕虜の心臓を入れる器だったらしいですから。本当かどうかは調べていませんが」
その夜に何を食べ、それがどんな味だったのか、全然思い出せないそうだ。
この国の人たちって、昔は一体どんな争いをしていたんだろうな。
ふと思ったが、彼もまた詳しく調べるようなことはしなかった。
彼はその昔、仕事で南米に赴任していたことがある。
さしたトラブルも無く無事任期を勤め上げたのだが、何度か不思議な事柄に遭遇したのだという。
ある山岳都市を訪れていた時のこと。
地元企業との打ち合わせで、応接室に通された。向こうの重役が来るのを待っていると、奇妙な音を感じた。
どくん
いや音というより振動といった方が正しいかもしれない。
気のせいかとも思ったが、静かな室内に確かに響いている。断続的に。規則的にリズムを取っているように。
音の出所を探していると、棚に飾られた一つの土器に目が行った。仮面を被った人が、体操座りしているようなデザイン。
膝の上で両手を輪にしており、そこから蓋となって取れるような構造らしい。
凝視していると、焼き物の筈の器が脈動しているような気がしてきた。
調べに行こうか迷っているうちに、商談相手が来て機を逃す。同時に、奇妙な振動音もパタッと止んでしまったという。
打ち合わせは無事に終わり、応接室を後にする。それ以上の怪は起こらなかった。
その夜、同僚と夕食に出かけた時にその話をしてみた。
同僚も日本人だがその地に赴任して長く、何か知っているかなと思ったのだ。
少し顔を顰めて話し出す。
「あのちょっと不気味な感じの焼き物でしょ。近よらん方がいいですよ。その昔、戦争捕虜の心臓を入れる器だったらしいですから。本当かどうかは調べていませんが」
その夜に何を食べ、それがどんな味だったのか、全然思い出せないそうだ。
この国の人たちって、昔は一体どんな争いをしていたんだろうな。
ふと思ったが、彼もまた詳しく調べるようなことはしなかった。
私の友人が格安で駅近くのマンションを借りました。
話はとんとん進み私の入る隙もなく契約したようで。さっそく内緒で遊びにいこうとしました。
薄気味悪いとこだな、私は入り口の前でhi-lite(タバコ)に火を着けました。
しばらくすると妙に寒気がしてきました。これは....
私は火を携帯灰皿に消してさっそくエレベーターに乗り込みました。
すると閉まる寸前に人影が走ってきました。
ん? 誰か乗りたかったか? 私はすぐに開けましたが誰もいません。
気のせいだよなー…友人は5階に住んでいる。1階だけは外側が見えない為確認できない...
昇りはじめました。だいぶゆっくりとしたエレベーターです。
2階を過ぎる時に...エレベーターの前に人影が...あれ? 止まらない...
3階の前にも人影が...水から這い上がったようないでたちの鋭い目つきの女です。体から冷や汗が吹き出ます。
もう4階に着きます。4階にもいました。こんな速く人間が階段を登り待機できるわけがない...
それに階段はさっき見た時は10m以上離れている...5階でドアが開く時に私はどうなるのか...
しかし5階に着いても外に誰も居る様子はありません。
緊張で足がすくんでます...いや...おかしい、ドアが開かない...何回開くを押しても開きません。
その時私は気がつきました。窓に反射しています。
私の後ろに何かいる......
私は猛烈なめまいに襲われ倒れ込みました。女は満足げに倒れた私を見て胸元から静かに刃物を取り出しました。
気がつくと私は向かいの公園に倒れていました。
それ以来東京の某所にあるマンションには顔を出していません。まだ友人はしぶとく暮らしてます。
話はとんとん進み私の入る隙もなく契約したようで。さっそく内緒で遊びにいこうとしました。
薄気味悪いとこだな、私は入り口の前でhi-lite(タバコ)に火を着けました。
しばらくすると妙に寒気がしてきました。これは....
私は火を携帯灰皿に消してさっそくエレベーターに乗り込みました。
すると閉まる寸前に人影が走ってきました。
ん? 誰か乗りたかったか? 私はすぐに開けましたが誰もいません。
気のせいだよなー…友人は5階に住んでいる。1階だけは外側が見えない為確認できない...
昇りはじめました。だいぶゆっくりとしたエレベーターです。
2階を過ぎる時に...エレベーターの前に人影が...あれ? 止まらない...
3階の前にも人影が...水から這い上がったようないでたちの鋭い目つきの女です。体から冷や汗が吹き出ます。
もう4階に着きます。4階にもいました。こんな速く人間が階段を登り待機できるわけがない...
それに階段はさっき見た時は10m以上離れている...5階でドアが開く時に私はどうなるのか...
しかし5階に着いても外に誰も居る様子はありません。
緊張で足がすくんでます...いや...おかしい、ドアが開かない...何回開くを押しても開きません。
その時私は気がつきました。窓に反射しています。
私の後ろに何かいる......
私は猛烈なめまいに襲われ倒れ込みました。女は満足げに倒れた私を見て胸元から静かに刃物を取り出しました。
気がつくと私は向かいの公園に倒れていました。
それ以来東京の某所にあるマンションには顔を出していません。まだ友人はしぶとく暮らしてます。
俺、1電気炉ってところで働いてるんだ。
100tの鉄屑・ニッケル石とかを電極から出るアークでバンバン溶かすの。1600度になる。
今、ゴミの分別ってめんどくさいでしょ? 現場ではいつも炉体に投入して処分してる。
傘も、TVも、原付バイクもね。全てが溶けて真っ赤な溶鋼になる。
湯を出す時は炉体を傾動して中の溶鋼をクレーンで吊ったでっかな鍋に入れるんだ。
少し前、炉体から湯を出す出鋼口って所が詰まったんだよ。
炉体が傾動したまま出鋼口の詰まりを力任せに除去しようとして転落。全てを溶かす溶鋼がたっぷり入った鍋の中へ消えていった。
沈んだと思った瞬間、体内の水分と高温の溶鋼が反応し水蒸気爆発。
溶鋼に混じって体が破片が四方に飛び散ったよ…。
みんな怖くて必死になって逃げた。
クレーンの人は鍋吊ったままだからどうすることも出来ず運転席で泣いてた。
爆発と消火が収まって警察呼んで遺体確認は出来るか? って聞いたんだ。
俺たちは出来るはずが無い無理だって言った。
鍋の中の溶鋼はガチガチに固まってて鍋と同化してる。中身を細かく確認するには大掛かりになる。なんせ80トン近くはあったし。
溶鋼と一緒に飛び散ったハズであろう肉片も溶綱と混ざっていろんな所にへばり付いてる。
そしたら遺族が「この中に居るんですね」と凍りきった鍋の中を指差した。
「この固まった湯の一部を下さい」って言うんだ。
俺たちはランスジェットって言う機械で要綱を切断。
どうするかと思ったら「主人の遺体だと思って処理します」って言うんだ。
それを聞いて俺たちはその黒く焦げた鉄の塊を綺麗に磨いてやった。
もともとステンレスになる物だったから表面を磨いてやれば綺麗なステンレスになった。
それをまるで本当に遺体を扱うかのように火葬場で火葬。
当然、火葬場如きの火力で溶けるはずが無く、遺族はそのステンレスの塊を遺骨として自宅へ持って帰った。
今日、遺族の方の家に行って来たんだ。錆びずにまだピカピカだった。
100tの鉄屑・ニッケル石とかを電極から出るアークでバンバン溶かすの。1600度になる。
今、ゴミの分別ってめんどくさいでしょ? 現場ではいつも炉体に投入して処分してる。
傘も、TVも、原付バイクもね。全てが溶けて真っ赤な溶鋼になる。
湯を出す時は炉体を傾動して中の溶鋼をクレーンで吊ったでっかな鍋に入れるんだ。
少し前、炉体から湯を出す出鋼口って所が詰まったんだよ。
炉体が傾動したまま出鋼口の詰まりを力任せに除去しようとして転落。全てを溶かす溶鋼がたっぷり入った鍋の中へ消えていった。
沈んだと思った瞬間、体内の水分と高温の溶鋼が反応し水蒸気爆発。
溶鋼に混じって体が破片が四方に飛び散ったよ…。
みんな怖くて必死になって逃げた。
クレーンの人は鍋吊ったままだからどうすることも出来ず運転席で泣いてた。
爆発と消火が収まって警察呼んで遺体確認は出来るか? って聞いたんだ。
俺たちは出来るはずが無い無理だって言った。
鍋の中の溶鋼はガチガチに固まってて鍋と同化してる。中身を細かく確認するには大掛かりになる。なんせ80トン近くはあったし。
溶鋼と一緒に飛び散ったハズであろう肉片も溶綱と混ざっていろんな所にへばり付いてる。
そしたら遺族が「この中に居るんですね」と凍りきった鍋の中を指差した。
「この固まった湯の一部を下さい」って言うんだ。
俺たちはランスジェットって言う機械で要綱を切断。
どうするかと思ったら「主人の遺体だと思って処理します」って言うんだ。
それを聞いて俺たちはその黒く焦げた鉄の塊を綺麗に磨いてやった。
もともとステンレスになる物だったから表面を磨いてやれば綺麗なステンレスになった。
それをまるで本当に遺体を扱うかのように火葬場で火葬。
当然、火葬場如きの火力で溶けるはずが無く、遺族はそのステンレスの塊を遺骨として自宅へ持って帰った。
今日、遺族の方の家に行って来たんだ。錆びずにまだピカピカだった。
友人達のお話を。
ちょくちょくYは私の家に遊びに来ます。しかし、距離は結構離れているのでバイクや車でやってきます。これはその時に起きたことです。
その日は自宅からではなく、バイト先から私の家へ車で向かったY。いつもとは違う道の上に、バイト終わりなので時間は深夜に近かったのです。
その途中には廃墟らしき建物や、あまり街灯がないようなところもあり、ヤバいなぁとは思っていたそうです。
そして、ある田舎道に入ると、前方には背中を向けた人影が。Yは人間か人外かわからなかったため、車の速度をおとして後ろに近寄るように走ったそうです。
普通の人なら背後に車が来たら端に避けると思います。ましてや、そこはただでさえ狭い田舎道です。
しかし、その人(?)は少しも動かなかったようです。Yはもしかしたら気付いてないのかなぁ…とあくまで人間だと無理矢理思い込み、そのままゆっくりと走ったそうです。
車のライトがその人影に当たるところまで近付いた時、突然それは姿を消したらしいです! Yは驚きましたが、すぐにスピードをあげたそうです。
よく車を追いかける霊がいるという話がありますが、Yもその時はそれを思い出したそうです。ビビりながらルームミラーを見ましたが、後ろからは何もついてきていないし、後部座席には誰もいないので、少し安心したそうです。
なんとか一般道に出て、道路の端に一旦停車して休憩しようと思ったY。車を左側に停めるため、助手席側をチラリと見ると、
助手席の窓枠に両手でつかまり、車の中をじっと覗く女がいたそうです。
その後、焦って歩道につっこみそうになったようですが、休憩もやめ、左を見ないようにして私の家を目指したようです。
私が会った時にはYは汗まみれだったので、すぐにシャワーを貸しました。女はいつの間にか消えたみたいです。
Yはあの道はもう通れないと大声で言ってました(深夜近かったのに…)。
ちょくちょくYは私の家に遊びに来ます。しかし、距離は結構離れているのでバイクや車でやってきます。これはその時に起きたことです。
その日は自宅からではなく、バイト先から私の家へ車で向かったY。いつもとは違う道の上に、バイト終わりなので時間は深夜に近かったのです。
その途中には廃墟らしき建物や、あまり街灯がないようなところもあり、ヤバいなぁとは思っていたそうです。
そして、ある田舎道に入ると、前方には背中を向けた人影が。Yは人間か人外かわからなかったため、車の速度をおとして後ろに近寄るように走ったそうです。
普通の人なら背後に車が来たら端に避けると思います。ましてや、そこはただでさえ狭い田舎道です。
しかし、その人(?)は少しも動かなかったようです。Yはもしかしたら気付いてないのかなぁ…とあくまで人間だと無理矢理思い込み、そのままゆっくりと走ったそうです。
車のライトがその人影に当たるところまで近付いた時、突然それは姿を消したらしいです! Yは驚きましたが、すぐにスピードをあげたそうです。
よく車を追いかける霊がいるという話がありますが、Yもその時はそれを思い出したそうです。ビビりながらルームミラーを見ましたが、後ろからは何もついてきていないし、後部座席には誰もいないので、少し安心したそうです。
なんとか一般道に出て、道路の端に一旦停車して休憩しようと思ったY。車を左側に停めるため、助手席側をチラリと見ると、
助手席の窓枠に両手でつかまり、車の中をじっと覗く女がいたそうです。
その後、焦って歩道につっこみそうになったようですが、休憩もやめ、左を見ないようにして私の家を目指したようです。
私が会った時にはYは汗まみれだったので、すぐにシャワーを貸しました。女はいつの間にか消えたみたいです。
Yはあの道はもう通れないと大声で言ってました(深夜近かったのに…)。
この話は友人A君の実体験です。
小学生の頃。A君はわんぱくな野球少年でした。
ある日、A君はグローブを学校に忘れてきてしまい夜の学校へ取りに行く事にしました。
用務員さんに事情を話して、4階の自分のクラスへと向かいます。
昼間はあんなに騒がしいのに、夜中となるとそれが嘘のように静まり返る校舎は何とも異様なもの。
A君はさっさと自分のクラスに入り机の中に押し込められていたグローブを見つけ安堵のため息をもらしました。
さぁ帰ろうと廊下を出ると
♪〜…〜♪♪〜…♪…♪
ピアノの音が耳に入ります。
その音はちゃんとしたメロディーになっていて、A君は不気味さより『???』という気持ちの方がありました。
音楽室は同じ階にあり、A君は『こんな夜中に誰が弾いているのだろう』と好奇心がむくむくと生まれてきて確かめに行きました。
忍び足で音楽室の前まで辿り着いて、A君は『あれ?』と思いました。
ドアは半分ガラスごしなんですが、教室の中は真っ暗なんです。
『先生…じゃないよな? 生徒がこんな夜に学校でピアノの練習なんて訳でもないし…』
A君は確かめてやろうと思いドア(引くやつ)に手をかけました。えぃっと力を込めます。
ガタ。
『あ、あれ?』
ガタガタッ
ドアは鍵が閉まっていたのか開きません。A君はひょうしぬけしたのと何だか馬鹿馬鹿しくなってきてしまい、いい加減帰るかと一歩踏み出した瞬間に―
バーン!!!!!!!!!!
その時まで普通のメロディーだったピアノの音が鍵盤を思いっきり叩きつけたように鳴り響きました。
A君は心臓が跳ねたように感じ、翻るように猛脱出したそうです。
そのピアノを弾いてた『人』は、邪魔をされたくなかったんでしょうかね?
小学生の頃。A君はわんぱくな野球少年でした。
ある日、A君はグローブを学校に忘れてきてしまい夜の学校へ取りに行く事にしました。
用務員さんに事情を話して、4階の自分のクラスへと向かいます。
昼間はあんなに騒がしいのに、夜中となるとそれが嘘のように静まり返る校舎は何とも異様なもの。
A君はさっさと自分のクラスに入り机の中に押し込められていたグローブを見つけ安堵のため息をもらしました。
さぁ帰ろうと廊下を出ると
♪〜…〜♪♪〜…♪…♪
ピアノの音が耳に入ります。
その音はちゃんとしたメロディーになっていて、A君は不気味さより『???』という気持ちの方がありました。
音楽室は同じ階にあり、A君は『こんな夜中に誰が弾いているのだろう』と好奇心がむくむくと生まれてきて確かめに行きました。
忍び足で音楽室の前まで辿り着いて、A君は『あれ?』と思いました。
ドアは半分ガラスごしなんですが、教室の中は真っ暗なんです。
『先生…じゃないよな? 生徒がこんな夜に学校でピアノの練習なんて訳でもないし…』
A君は確かめてやろうと思いドア(引くやつ)に手をかけました。えぃっと力を込めます。
ガタ。
『あ、あれ?』
ガタガタッ
ドアは鍵が閉まっていたのか開きません。A君はひょうしぬけしたのと何だか馬鹿馬鹿しくなってきてしまい、いい加減帰るかと一歩踏み出した瞬間に―
バーン!!!!!!!!!!
その時まで普通のメロディーだったピアノの音が鍵盤を思いっきり叩きつけたように鳴り響きました。
A君は心臓が跳ねたように感じ、翻るように猛脱出したそうです。
そのピアノを弾いてた『人』は、邪魔をされたくなかったんでしょうかね?
これは私が高校生の時に体験した話しです。
その日は長期遠征から帰って来た次の日のことでした。
無事一年部活を続けられたことと挨拶がてらにお世話になった道場に顔を出して練習してきて、久々に先生方と会い話しが弾んで帰るのが遅くなってしまいました。
もう辺りは真っ暗で少しビビりながら帰って行き、私が住んでいるマンションの駐車場にソレはいました。
車と車の間に誰か立っているなーと思っていたら何かヘンでした。そして近づくにつれて判ってきたんです。
めちゃくちゃ頭がデカイんですよ。肩幅より少し小さいぐらいで近づいて判ったんですが身体透けてるわ、灰色っぽい色してるわ。
ソレ見て私はヤバいと思いながら脇を通って急いで駐車場にかけこみました。
落ち着けと思っても身体が震えて中々動かなかったんですが、やっとチャリに鍵かけてマンションに入ろうと振り向いた時、スゥーっと滑る様に追っかけてきたんですよ。
たまり兼ねて叫びながら駐車場に面している一階の庭に繋がる扉によじ登って後ろを見た時、ソレの顔は目はぽっかりと穴が空いていて、鼻は無く口は歯茎剥き出しながら開いていました。
ソレを見て更に叫びながら私は家の庭にかけこみました。帰ってくるなりパニくった私の顔を見て家族は笑ってましたが、私は生きた心地がしませんでした。
それからというもの、マンションの周りや家の中、外でも時々見る様になりました。
その日は長期遠征から帰って来た次の日のことでした。
無事一年部活を続けられたことと挨拶がてらにお世話になった道場に顔を出して練習してきて、久々に先生方と会い話しが弾んで帰るのが遅くなってしまいました。
もう辺りは真っ暗で少しビビりながら帰って行き、私が住んでいるマンションの駐車場にソレはいました。
車と車の間に誰か立っているなーと思っていたら何かヘンでした。そして近づくにつれて判ってきたんです。
めちゃくちゃ頭がデカイんですよ。肩幅より少し小さいぐらいで近づいて判ったんですが身体透けてるわ、灰色っぽい色してるわ。
ソレ見て私はヤバいと思いながら脇を通って急いで駐車場にかけこみました。
落ち着けと思っても身体が震えて中々動かなかったんですが、やっとチャリに鍵かけてマンションに入ろうと振り向いた時、スゥーっと滑る様に追っかけてきたんですよ。
たまり兼ねて叫びながら駐車場に面している一階の庭に繋がる扉によじ登って後ろを見た時、ソレの顔は目はぽっかりと穴が空いていて、鼻は無く口は歯茎剥き出しながら開いていました。
ソレを見て更に叫びながら私は家の庭にかけこみました。帰ってくるなりパニくった私の顔を見て家族は笑ってましたが、私は生きた心地がしませんでした。
それからというもの、マンションの周りや家の中、外でも時々見る様になりました。
趣味で時々釣りをしているんだ。
それでその日も釣り道具と途中で食べるつもりでおにぎりを持って近くの池に行った。
ところが坊主でやる気を失って、なんとなく上流を目指すことにした。
整備されていない薮の中をひたすら川沿いに歩いて行くと違う池に出た。
未開発ポイント発見! と意気込んで、足場を固めるとさっそく釣りをすることにした。
爆釣とまではいかないが、大小あわせて4匹釣れた。まあ、小の方が多いんですが。
それでそろそろ日も暮れてきたし、帰ろうかとすると右足に違和感を感じた。
なんだろうと見ると、紙みたいな真っ白な手が池の中から伸ばされ自分の足を掴んでいた。
とたんにパニックになって逃げようと足を引くと、そのままずるずると池の中からどこまでも「腕」だけが出てくる。
肘とかもなく、ただ一本の柔らかい棒のような腕がずるずると…。
慌てて荷物を掴んで逃げようとしたが、おいてけ堀の話を思い出して、魚の入ったバケツを池にひっくり返し、ついでにおにぎりも池に放り投げて逃げた。
一度も振り返らずに元々釣りをしていた池まで逃げた後、恐る恐る足を見るがもう手は消えていた。
その代わり、真黒な手痕が足首についていた。
靴下も完備だったのになぜか皮膚に付いた手痕は一週間ほど残った。
それ以来上流の池にも、いつも行っていた近くの池にも行ってない。
それでその日も釣り道具と途中で食べるつもりでおにぎりを持って近くの池に行った。
ところが坊主でやる気を失って、なんとなく上流を目指すことにした。
整備されていない薮の中をひたすら川沿いに歩いて行くと違う池に出た。
未開発ポイント発見! と意気込んで、足場を固めるとさっそく釣りをすることにした。
爆釣とまではいかないが、大小あわせて4匹釣れた。まあ、小の方が多いんですが。
それでそろそろ日も暮れてきたし、帰ろうかとすると右足に違和感を感じた。
なんだろうと見ると、紙みたいな真っ白な手が池の中から伸ばされ自分の足を掴んでいた。
とたんにパニックになって逃げようと足を引くと、そのままずるずると池の中からどこまでも「腕」だけが出てくる。
肘とかもなく、ただ一本の柔らかい棒のような腕がずるずると…。
慌てて荷物を掴んで逃げようとしたが、おいてけ堀の話を思い出して、魚の入ったバケツを池にひっくり返し、ついでにおにぎりも池に放り投げて逃げた。
一度も振り返らずに元々釣りをしていた池まで逃げた後、恐る恐る足を見るがもう手は消えていた。
その代わり、真黒な手痕が足首についていた。
靴下も完備だったのになぜか皮膚に付いた手痕は一週間ほど残った。
それ以来上流の池にも、いつも行っていた近くの池にも行ってない。
知り合いから聞いた話。
バラバラ殺人犯がいるという都市伝説がある山に、若いカップルが遊び半分で行った。
山に着くとかなり真夜中ということもあってかなり暗かった。
時間が経つにつれて目が慣れてきて周りが段々見えていき、近くに小屋があるのに男が気づいた。
「トイレに行ってくる」
と女に言い、車を降りて1人で小屋の方へ歩いていった。
女は着いていくことが嫌だったので車で待つことにした。
しかし、何分経っても男が帰ってこない。
女は心配になり、様子を見にいこうと車から出ようとするとき
コンコン
と誰かが車のガラスをノックした。
女は男だと思い
「ふざけたことはやめてよ!」
と言ったが、ノックは止まらず少しずつだか音は大きくなっていった。
女は怖くなって警察に電話をした。
警察が着いたのはもう明け方で、女はすぐに事情聴取が行われた。
車の周りは血で真っ赤だった。
警察「どうしてノックしているのが彼氏だとわかったのですか?」
女「彼氏は必ず右手の小指に指輪をはめているので。それを見て彼氏だとわかりました」
警察「あなたは扉を開けなくてよかった。彼氏さんの死体は見つかりませんでしたが、彼氏さんの右手だけが車のそばに落ちていました」
どういうことか、わかりましたか?
バラバラ殺人犯がいるという都市伝説がある山に、若いカップルが遊び半分で行った。
山に着くとかなり真夜中ということもあってかなり暗かった。
時間が経つにつれて目が慣れてきて周りが段々見えていき、近くに小屋があるのに男が気づいた。
「トイレに行ってくる」
と女に言い、車を降りて1人で小屋の方へ歩いていった。
女は着いていくことが嫌だったので車で待つことにした。
しかし、何分経っても男が帰ってこない。
女は心配になり、様子を見にいこうと車から出ようとするとき
コンコン
と誰かが車のガラスをノックした。
女は男だと思い
「ふざけたことはやめてよ!」
と言ったが、ノックは止まらず少しずつだか音は大きくなっていった。
女は怖くなって警察に電話をした。
警察が着いたのはもう明け方で、女はすぐに事情聴取が行われた。
車の周りは血で真っ赤だった。
警察「どうしてノックしているのが彼氏だとわかったのですか?」
女「彼氏は必ず右手の小指に指輪をはめているので。それを見て彼氏だとわかりました」
警察「あなたは扉を開けなくてよかった。彼氏さんの死体は見つかりませんでしたが、彼氏さんの右手だけが車のそばに落ちていました」
どういうことか、わかりましたか?
旅行に行ったとき、とある旅館に泊まった。
料理も旨くサービスも結構良かったのでここは当たりだな、と思った。
いい気持ちで部屋のテレビを見ていたが、ふとビールが飲みたくなってフロントの横の自販機まで買いに行くことに。
しかし部屋から出ると横に急な階段があり、階段の下に自販機が見えた。
「あれ? こんなとこに階段あったっけ? まあフロントまで行かなくてすんでラッキー」
そう思い、階段を下りて自販機でビールを買った。そこには座敷があり、障子の向こうから話し声がした。
部屋の前で隣のおっさんが、そのビールはどこで買ったのか、と尋ねてきたので答えると、彼も階段を下りた。
しかし部屋に入るやいなや「うわっ」ガラガラドシャーン。
落ちた! と思いドアを開ける。しかし、階段なんてどこにも無かった。
その辺を探してみたが勿論無い。隣の部屋をノックしたがおっさんはいない。
従業員に聞いても階段なんて無かったという。
無論さっきのことを話しても信じてもらえなさそう…
気持ち悪かったが予定通り宿泊して帰った。隣のおっさんは戻ってこなかった。
数年後、そんなことも忘れてその辺りに引っ越したときに、
「○○という旅館で改築中に壁の中から中年男性の白骨死体が発見された。何故建てられてから20年以上も経つ建物の中から死後数年の骨が発見されたのか? 壁に掘ったような跡は無かったのに…」
というような記事を地元の新聞で読んだ。
あの時の旅館の名前は忘れてしまったが、確かめる勇気が私には無かった。
料理も旨くサービスも結構良かったのでここは当たりだな、と思った。
いい気持ちで部屋のテレビを見ていたが、ふとビールが飲みたくなってフロントの横の自販機まで買いに行くことに。
しかし部屋から出ると横に急な階段があり、階段の下に自販機が見えた。
「あれ? こんなとこに階段あったっけ? まあフロントまで行かなくてすんでラッキー」
そう思い、階段を下りて自販機でビールを買った。そこには座敷があり、障子の向こうから話し声がした。
部屋の前で隣のおっさんが、そのビールはどこで買ったのか、と尋ねてきたので答えると、彼も階段を下りた。
しかし部屋に入るやいなや「うわっ」ガラガラドシャーン。
落ちた! と思いドアを開ける。しかし、階段なんてどこにも無かった。
その辺を探してみたが勿論無い。隣の部屋をノックしたがおっさんはいない。
従業員に聞いても階段なんて無かったという。
無論さっきのことを話しても信じてもらえなさそう…
気持ち悪かったが予定通り宿泊して帰った。隣のおっさんは戻ってこなかった。
数年後、そんなことも忘れてその辺りに引っ越したときに、
「○○という旅館で改築中に壁の中から中年男性の白骨死体が発見された。何故建てられてから20年以上も経つ建物の中から死後数年の骨が発見されたのか? 壁に掘ったような跡は無かったのに…」
というような記事を地元の新聞で読んだ。
あの時の旅館の名前は忘れてしまったが、確かめる勇気が私には無かった。
昔、バイトしてた風俗店の話。
ある小都市にあるその店は雑居ビルの3階にあった。店内はそこそこ広かったので夜の21時を過ぎた頃にはかなり繁盛していた。
自分はウエイターとしてそこで働くことになったんだけど、ここがとんでもない所だった。店内にいるわ、いるわ…。しかも連日のように入れ代わり立ち代わり。
頭が血でベトベトの少女から腹にナイフが刺さったままのヤクザ風の男まで…。正に老若男女問わずいろんな霊が店にいた。
どうやらお客に憑いてきていたようだったんだけど、また憑いて帰ればいいものを、居心地がいいのか数日店に残り別のお客に憑いて帰る霊が多かった。まさに幽霊預かり所。
自分も二度憑いて来られました(泣)中には霊感のあるお客さんもいてかなり居心地が悪かったみたいで、二度来るお客はまずいなかった(笑)
ただ霊がいるだけで特に事件は起きなかったんですけどね。
ある小都市にあるその店は雑居ビルの3階にあった。店内はそこそこ広かったので夜の21時を過ぎた頃にはかなり繁盛していた。
自分はウエイターとしてそこで働くことになったんだけど、ここがとんでもない所だった。店内にいるわ、いるわ…。しかも連日のように入れ代わり立ち代わり。
頭が血でベトベトの少女から腹にナイフが刺さったままのヤクザ風の男まで…。正に老若男女問わずいろんな霊が店にいた。
どうやらお客に憑いてきていたようだったんだけど、また憑いて帰ればいいものを、居心地がいいのか数日店に残り別のお客に憑いて帰る霊が多かった。まさに幽霊預かり所。
自分も二度憑いて来られました(泣)中には霊感のあるお客さんもいてかなり居心地が悪かったみたいで、二度来るお客はまずいなかった(笑)
ただ霊がいるだけで特に事件は起きなかったんですけどね。
坊さんの成れの果てはすさまじい…。
みなさん、修学旅行や家族旅行とかで神社仏閣を見に行った経験ありますよね?
ああいう、歴史的な場所にはやっぱりいるもんなんですよ。
自分が一番衝撃的だったのは生前に坊さんだったらしい化け物…。酷く何かに怒っていて、それはもう見た目からしてヤバイ。
服装はそれこそ坊さんなんだけど右半身と頭が真っ黒で渇いてゴツゴツとした感じ。そしてそこに目だけが白く残っているといった感じだった。
とにかくヤバイ空気プンプンで京都のある有名なお寺で見たときには一瞬にして話すことすら億劫になってしまったんだよ。
だってその坊さん、毎日沢山の参拝者が通る石畳のすぐ脇に立ってるだから(泣)目が合ってたら冗談抜きで死んでたかも…。
神社仏閣には神仏もいるけど、稀にとんでもない奴がいる。絶対にへんな悪さはしない方がいいよ。
ちなみに京都はどこに行ってもやっぱりスゴかった。っうか生きてる坊さん、どうにかしてくれ。
みなさん、修学旅行や家族旅行とかで神社仏閣を見に行った経験ありますよね?
ああいう、歴史的な場所にはやっぱりいるもんなんですよ。
自分が一番衝撃的だったのは生前に坊さんだったらしい化け物…。酷く何かに怒っていて、それはもう見た目からしてヤバイ。
服装はそれこそ坊さんなんだけど右半身と頭が真っ黒で渇いてゴツゴツとした感じ。そしてそこに目だけが白く残っているといった感じだった。
とにかくヤバイ空気プンプンで京都のある有名なお寺で見たときには一瞬にして話すことすら億劫になってしまったんだよ。
だってその坊さん、毎日沢山の参拝者が通る石畳のすぐ脇に立ってるだから(泣)目が合ってたら冗談抜きで死んでたかも…。
神社仏閣には神仏もいるけど、稀にとんでもない奴がいる。絶対にへんな悪さはしない方がいいよ。
ちなみに京都はどこに行ってもやっぱりスゴかった。っうか生きてる坊さん、どうにかしてくれ。
2つ下の従姉妹が当時通っていた、ピアノ教室の先生(Aさん)の体験談です。
Aさんは元々霊感が強く、いわゆる『みえる』人でした。
ある夜、2階の自室で寝ていたAさんは、深夜に尿意を催して1階にあるトイレに向かいました。Aさんの家のトイレは、壁を隔てた外が細い砂利道になっていたそうです。
便座に腰を下ろして用を足していると、物音に気づきました。
ジャリッ…ジャリッ…
聞こえる音は、草履で砂利の上を歩くような音。
ジャリッ…ジャリッ…
明らかに自分が今居るトイレの脇、外の砂利道を誰かがゆっくりと歩いている。
こんな夜中に? こんな場所を? …感づいたAさんは怖くなり、さっさと用を足してトイレを出ました。
足早に階段を上っていると、背後に気配を感じました。そっと階下に目をやると… 目を見開き、笠を被った袈裟姿のお坊さんが、四つん這いで階段の1段目に手をかけ、こちらを見上げていたのです。
と、次の瞬間、すごい勢いで四つん這いのまま階段を駆けあがってくるお坊さん!
Aさんは必死の思いで2階の自室に滑り込み、ドアノブを力強く握って「来ないで! 来ないで!」と願うことしかできませんでした。
緊張状態のまま一睡もできず、ドアノブを握りしめたまま迎えた朝。外が明るくなってきたのを見計らって、そっとドアを開けました。
しかし、そこには何も居ませんでした…。
以上、まだ私が小学生の頃にAさんから聞いて、思い出す度つくづく夜のトイレが怖かった体験談です
Aさんは元々霊感が強く、いわゆる『みえる』人でした。
ある夜、2階の自室で寝ていたAさんは、深夜に尿意を催して1階にあるトイレに向かいました。Aさんの家のトイレは、壁を隔てた外が細い砂利道になっていたそうです。
便座に腰を下ろして用を足していると、物音に気づきました。
ジャリッ…ジャリッ…
聞こえる音は、草履で砂利の上を歩くような音。
ジャリッ…ジャリッ…
明らかに自分が今居るトイレの脇、外の砂利道を誰かがゆっくりと歩いている。
こんな夜中に? こんな場所を? …感づいたAさんは怖くなり、さっさと用を足してトイレを出ました。
足早に階段を上っていると、背後に気配を感じました。そっと階下に目をやると… 目を見開き、笠を被った袈裟姿のお坊さんが、四つん這いで階段の1段目に手をかけ、こちらを見上げていたのです。
と、次の瞬間、すごい勢いで四つん這いのまま階段を駆けあがってくるお坊さん!
Aさんは必死の思いで2階の自室に滑り込み、ドアノブを力強く握って「来ないで! 来ないで!」と願うことしかできませんでした。
緊張状態のまま一睡もできず、ドアノブを握りしめたまま迎えた朝。外が明るくなってきたのを見計らって、そっとドアを開けました。
しかし、そこには何も居ませんでした…。
以上、まだ私が小学生の頃にAさんから聞いて、思い出す度つくづく夜のトイレが怖かった体験談です
タイの東北部、街の名前はコンケーン。その昔、ベトナム戦争の所謂「北爆」の基地になっていた街。
何の気なしにその町にたどり着き、宿を求めると、安宿は軒並み満室。しょうがなしにその町一番のホテルに部屋頼むことに。
貧乏旅行者のおれに提示されたのは驚くほどに安い金額。部屋は当時、おれが新宿に住んでいた部屋の二倍のバスルームを持つ信じられない部屋。これがわずか、当時レートで500円。
ふかふかのキングサイズのベッドでおれの見た夢は。
なぜかおれが逃走兵。手を携えてるのが現地の娘。何が何だか理解できないが、おれたちは逃げてんの。ジャングルの中、ただ闇雲に。追いかけてくるのが、どこの軍隊だかわからないが、手に手に火炎放射器を携えている。
とうとう、おれたち取り囲まれた。炎が四方八方からおれたちに向けられる。焼けつくされる。おれたちは最後の接吻を交わしいのち果てる瞬間を待つ。ってそこまでは良かったんだけど。
女、おれの舌をきつく噛むのよ。それこそ食いちぎるように! そして彼女の顔は髑髏以外は溶けて、しかしその瞳はおれを見つめて。
激痛で目覚めたおれは、舌に激痛を感じて、鏡でそれを映したら、自分の歯形とは逆の痕がついてました。
「死んでもあなたと一緒よ、離さない!」
彼女が叫ぶ!
何の気なしにその町にたどり着き、宿を求めると、安宿は軒並み満室。しょうがなしにその町一番のホテルに部屋頼むことに。
貧乏旅行者のおれに提示されたのは驚くほどに安い金額。部屋は当時、おれが新宿に住んでいた部屋の二倍のバスルームを持つ信じられない部屋。これがわずか、当時レートで500円。
ふかふかのキングサイズのベッドでおれの見た夢は。
なぜかおれが逃走兵。手を携えてるのが現地の娘。何が何だか理解できないが、おれたちは逃げてんの。ジャングルの中、ただ闇雲に。追いかけてくるのが、どこの軍隊だかわからないが、手に手に火炎放射器を携えている。
とうとう、おれたち取り囲まれた。炎が四方八方からおれたちに向けられる。焼けつくされる。おれたちは最後の接吻を交わしいのち果てる瞬間を待つ。ってそこまでは良かったんだけど。
女、おれの舌をきつく噛むのよ。それこそ食いちぎるように! そして彼女の顔は髑髏以外は溶けて、しかしその瞳はおれを見つめて。
激痛で目覚めたおれは、舌に激痛を感じて、鏡でそれを映したら、自分の歯形とは逆の痕がついてました。
「死んでもあなたと一緒よ、離さない!」
彼女が叫ぶ!
昔さ、学校の遠足で近所の山登ったんだよね。
で、俺らまだ小さな子供だったから、最近になって開かれた比較的平坦な道を登ったわけ。新しい道だから、階段とかあるし、道案内もあるし、結構整備されてるんだこれが。
半分くらい登ったところかな、泉みたいなのがあってね。まぁ、これも後になって作られたものみたいで、傍に『山から引いた水なので飲めます』みたいな綺麗な看板が立ってた。
俺は、なんかクサイ匂いがしたからから飲まなかったけど、女の子とか水筒に汲みとってた。で、『空気が綺麗だし、涼しいから』ってことで、そこで一旦休憩することになったんだけどさ。
そのね、説明しにくいけどなんか変なんだよね。違和感があるって言うのかな、とにかく『どこかおかしい』って思った。山なんて登るの初めてだったからおかしいもおかしくないもないんだろうけどさ。
とにかくなんか妙な感じがあってさ。まぁ、結局なにも解決しないまま休憩時間も終わって皆で頂上まで登ったんだけどね。漸くそこで何が『妙』だったのかわかったよ。
俺たちが登ったの、初夏の頃だったんだ。だから、頂上から見た山の木々も青々と芽吹いてた 。でも、休憩した場所にあった木はみんな茶色い葉っぱだったんだよね。枯れ木みたいな感じでさ、全然生気が無かったの。
まぁ、そこだけ土壌が悪くて枯れてたのかもしれないし、そういうことってあるじゃん。でもさ、俺は多分、原因はそばにあったあの泉だと思うんだ。
泉で水もってきた女の子がね、山を降りる途中で水飲もうとコップに出したんだよね。そしたらさ、出てきたのは水って言うよりも泥みたいな、腐った『何か』が出てきた。それが何かは分からないけど、とにかく何か悪いモノだったんだと思う。
まぁ、なんとか無事に下山はできたけどね。
確かに、人間が生きるために山を切り開くのは仕方ないとも思うけど、いつまでも開拓し続けるって言うのは正しいことなのかな。
で、俺らまだ小さな子供だったから、最近になって開かれた比較的平坦な道を登ったわけ。新しい道だから、階段とかあるし、道案内もあるし、結構整備されてるんだこれが。
半分くらい登ったところかな、泉みたいなのがあってね。まぁ、これも後になって作られたものみたいで、傍に『山から引いた水なので飲めます』みたいな綺麗な看板が立ってた。
俺は、なんかクサイ匂いがしたからから飲まなかったけど、女の子とか水筒に汲みとってた。で、『空気が綺麗だし、涼しいから』ってことで、そこで一旦休憩することになったんだけどさ。
そのね、説明しにくいけどなんか変なんだよね。違和感があるって言うのかな、とにかく『どこかおかしい』って思った。山なんて登るの初めてだったからおかしいもおかしくないもないんだろうけどさ。
とにかくなんか妙な感じがあってさ。まぁ、結局なにも解決しないまま休憩時間も終わって皆で頂上まで登ったんだけどね。漸くそこで何が『妙』だったのかわかったよ。
俺たちが登ったの、初夏の頃だったんだ。だから、頂上から見た山の木々も青々と芽吹いてた 。でも、休憩した場所にあった木はみんな茶色い葉っぱだったんだよね。枯れ木みたいな感じでさ、全然生気が無かったの。
まぁ、そこだけ土壌が悪くて枯れてたのかもしれないし、そういうことってあるじゃん。でもさ、俺は多分、原因はそばにあったあの泉だと思うんだ。
泉で水もってきた女の子がね、山を降りる途中で水飲もうとコップに出したんだよね。そしたらさ、出てきたのは水って言うよりも泥みたいな、腐った『何か』が出てきた。それが何かは分からないけど、とにかく何か悪いモノだったんだと思う。
まぁ、なんとか無事に下山はできたけどね。
確かに、人間が生きるために山を切り開くのは仕方ないとも思うけど、いつまでも開拓し続けるって言うのは正しいことなのかな。
山の入り口に立つと、向こうから地元の人らしき老婆が歩いてきた。
こんな田舎に何しにきたと聞かれたので、自然に触れたくてと答えた。老婆は満足気に頷き、ゆっくりしていくと良いと立ち去って行った。
川沿いに歩いてしばらく、休憩をとった。コンビニのオニギリとペットボトルのジュースを飲んだ。
一服していると、突風が吹いた。オニギリの包みや空のペットボトルなどのゴミが風に吹かれて舞った。やがてゆらりと川岸に着水。飛んでいったのは結構な距離で、拾いに行くと引き返すことになる。拾えない場所じゃなかったが、面倒だから拾いに行くのをやめた。
帰り道、山の入り口にくると、不意に後ろから肩を捕まれた。もの凄い力だった。振り向くと、あの老婆がいた。
老婆は、カッと目を見開いて歯を剥き出しにギリギリと音がするほど噛み締めていた。見ると、左手には風に飛ばされたゴミがぶるぶると震える手に握られていた。
思わず謝ったが、老婆はこちらを睨むだけで、黙っている。しまったと思うと同時に、なんでばれたんだろうと不思議に思う。
気味が悪くなって立ち去ろうとしたら、すぐ耳元で
もう二度と来るな
と低く囁かれた。
驚いて振り向いたが、誰もいなかった。
こんな田舎に何しにきたと聞かれたので、自然に触れたくてと答えた。老婆は満足気に頷き、ゆっくりしていくと良いと立ち去って行った。
川沿いに歩いてしばらく、休憩をとった。コンビニのオニギリとペットボトルのジュースを飲んだ。
一服していると、突風が吹いた。オニギリの包みや空のペットボトルなどのゴミが風に吹かれて舞った。やがてゆらりと川岸に着水。飛んでいったのは結構な距離で、拾いに行くと引き返すことになる。拾えない場所じゃなかったが、面倒だから拾いに行くのをやめた。
帰り道、山の入り口にくると、不意に後ろから肩を捕まれた。もの凄い力だった。振り向くと、あの老婆がいた。
老婆は、カッと目を見開いて歯を剥き出しにギリギリと音がするほど噛み締めていた。見ると、左手には風に飛ばされたゴミがぶるぶると震える手に握られていた。
思わず謝ったが、老婆はこちらを睨むだけで、黙っている。しまったと思うと同時に、なんでばれたんだろうと不思議に思う。
気味が悪くなって立ち去ろうとしたら、すぐ耳元で
もう二度と来るな
と低く囁かれた。
驚いて振り向いたが、誰もいなかった。
知り合いの話。
彼が中学生の頃、友人を誘って学校の裏山にある廃病院を探索しょうと提案した。
この病院は過去にベトナム戦争で亡くなった人の遺体を収容していたことがあり、その幽霊が出るという噂が絶えなかった。その真偽を確かめようと思ったからだ。
だが、彼と一緒に行った友人達は怖がって入ることができず、結局一人で入ることになった。
手術室や死体安置室と各部屋を廻ったが何も怪異なことは起こらなかった。少々の安堵感に包まれた彼は出口へと向かった。
すると「ヒタ、ヒタ、ヒタ」と後方から足音が聞こえてくる。猫か犬だろう。そう思った彼は後ろを振り返った。
それは全身を白い包帯に包まれた人間だった。四肢が異常に短く顔の部分は袋のような物で覆われている。さすがの彼もこれには腰を抜かしてしまった。
近くにきた「それ」は仰向けになると、モールス信号を打つかのように首を上下に激しく動かし始めた。彼は這うようにして外へ飛び出した。
入口で待っていた友人達は彼の豹変振りに驚いたが、直ぐに全員で学校のグランドに運んでいった。何も訊ける状態ではない。
そして彼が紙を握り締めているのに気が付いた。恐る恐るその紙を広げて見ると
“Hold my breath as I wish for death.Oh please God, Wake me”
と書かれている。
家に帰って両親に泣きながら一部始終を話すと、父親は血相を変え近くのお寺に連れて行かれた。
彼を見た住職は慌ててお払いをし身体中に塩を浴びせる。
「もう少しで『許されざる者』になるところじゃったな。“お前をそこに連れて行くのが俺だ”と言っておったぞ」
と安堵の表情で彼に語ったそうだ。
彼が中学生の頃、友人を誘って学校の裏山にある廃病院を探索しょうと提案した。
この病院は過去にベトナム戦争で亡くなった人の遺体を収容していたことがあり、その幽霊が出るという噂が絶えなかった。その真偽を確かめようと思ったからだ。
だが、彼と一緒に行った友人達は怖がって入ることができず、結局一人で入ることになった。
手術室や死体安置室と各部屋を廻ったが何も怪異なことは起こらなかった。少々の安堵感に包まれた彼は出口へと向かった。
すると「ヒタ、ヒタ、ヒタ」と後方から足音が聞こえてくる。猫か犬だろう。そう思った彼は後ろを振り返った。
それは全身を白い包帯に包まれた人間だった。四肢が異常に短く顔の部分は袋のような物で覆われている。さすがの彼もこれには腰を抜かしてしまった。
近くにきた「それ」は仰向けになると、モールス信号を打つかのように首を上下に激しく動かし始めた。彼は這うようにして外へ飛び出した。
入口で待っていた友人達は彼の豹変振りに驚いたが、直ぐに全員で学校のグランドに運んでいった。何も訊ける状態ではない。
そして彼が紙を握り締めているのに気が付いた。恐る恐るその紙を広げて見ると
“Hold my breath as I wish for death.Oh please God, Wake me”
と書かれている。
家に帰って両親に泣きながら一部始終を話すと、父親は血相を変え近くのお寺に連れて行かれた。
彼を見た住職は慌ててお払いをし身体中に塩を浴びせる。
「もう少しで『許されざる者』になるところじゃったな。“お前をそこに連れて行くのが俺だ”と言っておったぞ」
と安堵の表情で彼に語ったそうだ。
俺が小学生の頃の話。
俺が住んでいた町に廃墟があった。2階建てのアパートみたいな建物で、壁がコンクリートでできていた。ガラスがほとんど割れていて、壁も汚れてボロボロだったから、地元の人間でも、あまりこの場所に近づくことはなかったらしい。
ある日俺は、友人と肝試しをすることになって、この廃墟に行くことにした。まだ昼ぐらいだったから、建物の2階まで上がって建物を探索した。そしたら並んでいる扉のひとつに、文字が書いてあるものがあった。
友人と近づいて確認してみると、扉の前に
「わたしは このさきの へやに いるよ」
と書いてあった。俺と友人は扉を開けて中に入り、先に進むことにした。
歩いて行くと分かれ道に突き当たって 、壁に
「わたしは ひだり に いるよ」
と書いてあった。少し怖くなったけれど、俺と友人はそのまま左に進むことにした。
すると両側に部屋があるところに突き当たって、壁に
「あたまは ひだり からだは みぎ」
と書いてあった。友人はこれを見た瞬間に、半狂乱になって逃げだした。でも俺はその場所にとどまって、勇気を出して右の部屋に行くことにした。
部屋に入り進んでいくと、突き当たりの壁に
「わたしの からだは このしたにいるよ」
と書いてあった。下を見ると
「ひだりの へやから わたしの あたまが きてるよ うしろ みないでね」
俺は急いで、その部屋の窓から飛び降りて逃げた。
それからはもう、その場所には近づいていない。
俺が住んでいた町に廃墟があった。2階建てのアパートみたいな建物で、壁がコンクリートでできていた。ガラスがほとんど割れていて、壁も汚れてボロボロだったから、地元の人間でも、あまりこの場所に近づくことはなかったらしい。
ある日俺は、友人と肝試しをすることになって、この廃墟に行くことにした。まだ昼ぐらいだったから、建物の2階まで上がって建物を探索した。そしたら並んでいる扉のひとつに、文字が書いてあるものがあった。
友人と近づいて確認してみると、扉の前に
「わたしは このさきの へやに いるよ」
と書いてあった。俺と友人は扉を開けて中に入り、先に進むことにした。
歩いて行くと分かれ道に突き当たって 、壁に
「わたしは ひだり に いるよ」
と書いてあった。少し怖くなったけれど、俺と友人はそのまま左に進むことにした。
すると両側に部屋があるところに突き当たって、壁に
「あたまは ひだり からだは みぎ」
と書いてあった。友人はこれを見た瞬間に、半狂乱になって逃げだした。でも俺はその場所にとどまって、勇気を出して右の部屋に行くことにした。
部屋に入り進んでいくと、突き当たりの壁に
「わたしの からだは このしたにいるよ」
と書いてあった。下を見ると
「ひだりの へやから わたしの あたまが きてるよ うしろ みないでね」
俺は急いで、その部屋の窓から飛び降りて逃げた。
それからはもう、その場所には近づいていない。
学生の時、一人で野宿放浪してたんだけど、その時の話。
その日はある大都市で夜を迎え、仕方なく裏通りに面した建設中のアパートの階段で一夜を飽かすことにしたんだよね。鉄製の格子づくりでさ、そこの五階あたりの踊り場で寝ることにしたんだよ。
階段が通りに面していたんで下を覗けば通りを見下ろす事ができるんだけど、当然寝心地が悪いからすぐに目が覚めてしまって体も痛む。だから、しばらく下の往来を見てたりしてたんだ。
そしたら、深夜なのに何度も通りを行ったり来たりしてる女がいた。当然この世のものじゃないのはすぐに分かったよ。長い髪で顔が隠れてたけど腕とか足とか異常に痩せてて漂うように歩いている。とにかく見つかると嫌だったんで息を殺してしばらく様子を見てたのよ。
夜中だったけど都会だし駅も近いのでたまに人通りがあって、人が女の横を通るたびに冷や冷やしたよ。誰かを待ってるのかと思ったんだけど、どうも違った。次第に女の念が強くなってた。尚更気付かれたく無くて必死に気配を殺したよ。
だけど遂に女が自分のいるアパートの前にきたと思ったら急に動かなくなったんだよね。この時気付いたんだけど、女の指すべて無い。そして案の定、バレてた…。ゆっくりゆっくりと女の顔が上向きになってきたんだよ…。目を背ける事も出来ずに、もう生きた心地がしなかった。
たまらず目が合うって時に完全に突っ伏して隠れたんだ。そしたら次の瞬間、ものすごい勢いで『カンカン! カンカン! カンカン!』って下から階段を登ってくる音がした。一気に全身の血が引いて、とっさに一つ上の階の廊下の方に逃げ込んだ。
『カンカン! カンカン! カンカン! カンカン!』
姿は見なかったけど、ものすごい早さで横を登っていったよ。そして次の瞬間無我夢中でその場から駆け出した。
たった今、女が登ってきた階段を猛ダッシュで駆け降りてアパートから脱出したよ。この時、アパートから完全に抜け出した所でカンカンカンって音がほぼ耳元から聞こえてた。
関西の大都市って言ったらわかるよね。いきなり襲われるより、よっぽど恐かった体験。振りしても結局はバレてるから…。やっぱ野宿は危ないな(笑)
その日はある大都市で夜を迎え、仕方なく裏通りに面した建設中のアパートの階段で一夜を飽かすことにしたんだよね。鉄製の格子づくりでさ、そこの五階あたりの踊り場で寝ることにしたんだよ。
階段が通りに面していたんで下を覗けば通りを見下ろす事ができるんだけど、当然寝心地が悪いからすぐに目が覚めてしまって体も痛む。だから、しばらく下の往来を見てたりしてたんだ。
そしたら、深夜なのに何度も通りを行ったり来たりしてる女がいた。当然この世のものじゃないのはすぐに分かったよ。長い髪で顔が隠れてたけど腕とか足とか異常に痩せてて漂うように歩いている。とにかく見つかると嫌だったんで息を殺してしばらく様子を見てたのよ。
夜中だったけど都会だし駅も近いのでたまに人通りがあって、人が女の横を通るたびに冷や冷やしたよ。誰かを待ってるのかと思ったんだけど、どうも違った。次第に女の念が強くなってた。尚更気付かれたく無くて必死に気配を殺したよ。
だけど遂に女が自分のいるアパートの前にきたと思ったら急に動かなくなったんだよね。この時気付いたんだけど、女の指すべて無い。そして案の定、バレてた…。ゆっくりゆっくりと女の顔が上向きになってきたんだよ…。目を背ける事も出来ずに、もう生きた心地がしなかった。
たまらず目が合うって時に完全に突っ伏して隠れたんだ。そしたら次の瞬間、ものすごい勢いで『カンカン! カンカン! カンカン!』って下から階段を登ってくる音がした。一気に全身の血が引いて、とっさに一つ上の階の廊下の方に逃げ込んだ。
『カンカン! カンカン! カンカン! カンカン!』
姿は見なかったけど、ものすごい早さで横を登っていったよ。そして次の瞬間無我夢中でその場から駆け出した。
たった今、女が登ってきた階段を猛ダッシュで駆け降りてアパートから脱出したよ。この時、アパートから完全に抜け出した所でカンカンカンって音がほぼ耳元から聞こえてた。
関西の大都市って言ったらわかるよね。いきなり襲われるより、よっぽど恐かった体験。振りしても結局はバレてるから…。やっぱ野宿は危ないな(笑)
狩猟をし、山菜を売り、剥製を作り、民芸品も作る。本人によれば、山に寄生しているようなものだという。
とんでもない山奥に、そんな男がいた。
ずっと昔、遭難者の遺体を何体か、剥製の製作技術を生かして加工し、日持ちするようにしたことがあるという。普通は医者がすべきことだが、遺体を山から搬出するのに数日かかるような辺境では、彼のような技術者にでも頼む他ない。
正式には、どこからの依頼だったか聞いたはずだが、泥酔していた俺の記憶は、あちこちで飛んでしまっている。
たいていは損傷箇所を修復し、人に見せられる状態まで復元し、簡単な防腐処理を施すだけだったが、時には例外もあった。
警察から、彼の手元に若い女性の遺体が届けられた時のことだ。防腐処理の準備をしていると、遺体の父親が訪ねてきた。
遺体は実家まで持ち帰り、きちんとした葬式をした上で焼くことにしたと告げられ、間に合わせの防腐処理でなく、もっときちんと加工して欲しいと要求された。時間はいくらかかっても構わない。綺麗な姿で家に帰したいという言葉には説得力があった。
要望を取り入れると、ほとんど剥製と変わらなくなる。そのあたりで、妙だな、とは無論思った。
承諾し、生まれて初めての人間の剥製を手がけることになった。うまくいかない部分もあったが、父親はその出来栄えに満足し、相当な額の謝礼を置き、遺体とともに帰った。
実は、剥製を作っている最中、目の前にいる娘の遺体を山の広場で焼いたという話を彼は聞いていた。何を焼いたのか知らないが、娘の遺体は、確かに彼の手元にあった。
多額の謝礼には、口止め料も含まれているのだろうと彼は思った。こんな山奥では、一生かかっても使い切れそうもない金額だった。
遺体の父親はその後、何度も訪ねてきた。子供を失った親が、どうしても子供を焼く気になれず…といった理由で、ドライアイス漬けの遺体を持ち込むこともあった。
まずいことになったと気付いたのは、人間の剥製を、すでに何体か作ってからだった。彼が手がけた剥製が、特殊な販売ルートで売買されていることも聞かされ、どうやって手に入れたか知れないような、若い女性の遺体ばかりが持ち込まれるようになった。
→
とんでもない山奥に、そんな男がいた。
ずっと昔、遭難者の遺体を何体か、剥製の製作技術を生かして加工し、日持ちするようにしたことがあるという。普通は医者がすべきことだが、遺体を山から搬出するのに数日かかるような辺境では、彼のような技術者にでも頼む他ない。
正式には、どこからの依頼だったか聞いたはずだが、泥酔していた俺の記憶は、あちこちで飛んでしまっている。
たいていは損傷箇所を修復し、人に見せられる状態まで復元し、簡単な防腐処理を施すだけだったが、時には例外もあった。
警察から、彼の手元に若い女性の遺体が届けられた時のことだ。防腐処理の準備をしていると、遺体の父親が訪ねてきた。
遺体は実家まで持ち帰り、きちんとした葬式をした上で焼くことにしたと告げられ、間に合わせの防腐処理でなく、もっときちんと加工して欲しいと要求された。時間はいくらかかっても構わない。綺麗な姿で家に帰したいという言葉には説得力があった。
要望を取り入れると、ほとんど剥製と変わらなくなる。そのあたりで、妙だな、とは無論思った。
承諾し、生まれて初めての人間の剥製を手がけることになった。うまくいかない部分もあったが、父親はその出来栄えに満足し、相当な額の謝礼を置き、遺体とともに帰った。
実は、剥製を作っている最中、目の前にいる娘の遺体を山の広場で焼いたという話を彼は聞いていた。何を焼いたのか知らないが、娘の遺体は、確かに彼の手元にあった。
多額の謝礼には、口止め料も含まれているのだろうと彼は思った。こんな山奥では、一生かかっても使い切れそうもない金額だった。
遺体の父親はその後、何度も訪ねてきた。子供を失った親が、どうしても子供を焼く気になれず…といった理由で、ドライアイス漬けの遺体を持ち込むこともあった。
まずいことになったと気付いたのは、人間の剥製を、すでに何体か作ってからだった。彼が手がけた剥製が、特殊な販売ルートで売買されていることも聞かされ、どうやって手に入れたか知れないような、若い女性の遺体ばかりが持ち込まれるようになった。
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>>48
最後の依頼になった女性の遺体を持ち込んだ後、ある地方を大災害が襲い、その「父親」は、それきり来なくなった。剥製は完成したが、引き取り手はないままだった。
彼は今も山で暮らしている。無論、人間の剥製を依頼しに来る者はいない。
それでも彼は、人間の剥製を作りたくなることがあるのだという。
最後の依頼になった女性の遺体を持ち込んだ後、ある地方を大災害が襲い、その「父親」は、それきり来なくなった。剥製は完成したが、引き取り手はないままだった。
彼は今も山で暮らしている。無論、人間の剥製を依頼しに来る者はいない。
それでも彼は、人間の剥製を作りたくなることがあるのだという。
見たら呪われるという某話しを拝見してたら、急に下から上に持ち上げられるような感じに…例えるならジェットコースターで急降下したときのような…高いところから落ちるあの独特な感じ。
今までにも話しを読んでいて肩が痛くなりマズイな、と思って携帯を閉じた瞬間お守りにしていた誕生日石のネックレスが切れたとともに粉々に砕け散ったという体験もあったので、その日も携帯を閉じて寝ようと思ったんですが、体がそうさせてくれません…というより、最後まで読まなければ駄目なんだという気持ちが高まりました。
読むに連れて症状は悪化し今度は意識が刈り取られそうになっていました…初めてのことで、戸惑っておりましたが体は休むことを許さず必死に読み続けました。
人それぞれ話の一番怖い部分は違いますが、僕が一番怖いと感じた部分に差し掛かった時、自分が白目を剥いているのがわかる程に。拙い文章なので伝わりにくいかとは思いますが、あ…今自分白目剥いてるな…というのが自分の視界からわかったのです。だって携帯見ているはずなのに視界には携帯がなく天井しか見えなかったのですから…。
症状がピークのそのとき、視界が白いモヤが掛かりはじめ話しを読み終えたと同時に気を失いました。気がついたら朝で携帯の電源は切れていました。
モヤがかかっているときは、自分がフワフワ浮いているのかなと思うほど意識が遠のくのがわかりました。以前幽体離脱したときと同じような感じ…。
目が覚めたその日の夜に霊的能力が高い知り合いに話したら、その話しの中に出てくる人がなにか伝えたかったのだろうと言われました。僕は幽霊こそは見れませんが声やそれがいることは感知できるんですがなんとなく理解できました。
危害を加えるような独特な気を感じませんでしたし…もしかしたら怖がりな自分の思い込みかもしれませんが、投稿させて頂きました。
参考までにですが、その話しは部落差別のお話しでした。
今までにも話しを読んでいて肩が痛くなりマズイな、と思って携帯を閉じた瞬間お守りにしていた誕生日石のネックレスが切れたとともに粉々に砕け散ったという体験もあったので、その日も携帯を閉じて寝ようと思ったんですが、体がそうさせてくれません…というより、最後まで読まなければ駄目なんだという気持ちが高まりました。
読むに連れて症状は悪化し今度は意識が刈り取られそうになっていました…初めてのことで、戸惑っておりましたが体は休むことを許さず必死に読み続けました。
人それぞれ話の一番怖い部分は違いますが、僕が一番怖いと感じた部分に差し掛かった時、自分が白目を剥いているのがわかる程に。拙い文章なので伝わりにくいかとは思いますが、あ…今自分白目剥いてるな…というのが自分の視界からわかったのです。だって携帯見ているはずなのに視界には携帯がなく天井しか見えなかったのですから…。
症状がピークのそのとき、視界が白いモヤが掛かりはじめ話しを読み終えたと同時に気を失いました。気がついたら朝で携帯の電源は切れていました。
モヤがかかっているときは、自分がフワフワ浮いているのかなと思うほど意識が遠のくのがわかりました。以前幽体離脱したときと同じような感じ…。
目が覚めたその日の夜に霊的能力が高い知り合いに話したら、その話しの中に出てくる人がなにか伝えたかったのだろうと言われました。僕は幽霊こそは見れませんが声やそれがいることは感知できるんですがなんとなく理解できました。
危害を加えるような独特な気を感じませんでしたし…もしかしたら怖がりな自分の思い込みかもしれませんが、投稿させて頂きました。
参考までにですが、その話しは部落差別のお話しでした。
人も霊も永い時に迷い自然の様々な影響を受けている。
人が凶悪な犯罪に手を染めてしまうように、霊にもそれらに似た現象が同じく起こりえる。それは自身が手に負える代物では無くなってしまうが…。
大東亜戦争後期。徐々に敗色濃くなっていくなか、大本営が設定した大東亜共栄圏ー絶対防衛線。そこには血で血を洗う凄惨な戦争の実態があった。
ある兵士は頭を撃ち抜かれ、ある兵士は片腕をもがれ、ある兵士は下半身を噴き飛ばされ、ある兵士は肉塊にされた。またそれは、敵の頭を撃ち抜き、敵の片腕をもぎ、敵の下半身を噴き飛ばし、敵を肉塊にする事でもあった。
肉塊は何を思う…? いや、何を思えば…いい?
故郷は遠い。手や…足は…。
兵士達は昼間は洞窟に身を潜め、闇夜に紛れて行動した。万歳突撃も果敢に行われた。前を行く戦友は日に日に少なくなって行き、水も食料も失われた。
人で、いられるか…? 食べるか…。食べられる。食べられる。
発狂した兵士は殺され、負傷した兵士は暗い洞窟に取り残された。死ぬまでの数日は唄をうたった。
さらば友よ。さらば、さらば、さらば。父よ、母よ、兄弟よ。
そして兵士は鬼になった。
人が凶悪な犯罪に手を染めてしまうように、霊にもそれらに似た現象が同じく起こりえる。それは自身が手に負える代物では無くなってしまうが…。
大東亜戦争後期。徐々に敗色濃くなっていくなか、大本営が設定した大東亜共栄圏ー絶対防衛線。そこには血で血を洗う凄惨な戦争の実態があった。
ある兵士は頭を撃ち抜かれ、ある兵士は片腕をもがれ、ある兵士は下半身を噴き飛ばされ、ある兵士は肉塊にされた。またそれは、敵の頭を撃ち抜き、敵の片腕をもぎ、敵の下半身を噴き飛ばし、敵を肉塊にする事でもあった。
肉塊は何を思う…? いや、何を思えば…いい?
故郷は遠い。手や…足は…。
兵士達は昼間は洞窟に身を潜め、闇夜に紛れて行動した。万歳突撃も果敢に行われた。前を行く戦友は日に日に少なくなって行き、水も食料も失われた。
人で、いられるか…? 食べるか…。食べられる。食べられる。
発狂した兵士は殺され、負傷した兵士は暗い洞窟に取り残された。死ぬまでの数日は唄をうたった。
さらば友よ。さらば、さらば、さらば。父よ、母よ、兄弟よ。
そして兵士は鬼になった。
ネットで山登りのオフがあり、俺も参加していた。5人のメンバーで、オフラインではみんな初めて会う奴ばかりだった。
その中の1人は、見るからに根暗そうな奴。まったく喋らない。でも、礼儀正しいので、普通に仲良くやっていた。
代表の奴がワゴン持ってて、それに乗って移動。程なく山に到着。だんだんと打ち解けて歩いていると、途中で根暗の奴がはぐれた。みんなで探すことになり、俺は面倒だと思いながら歩いていた。
そいつの名前を呼んで探していると、少し離れたところで声がする。その声は、「助けてぇー○○(俺達のハンドル)助けてぇー」という情けない声だった。
歩いていくと藪の中にそいつがいて、俺に背を向けて襟元を正していた。どうした、と声をかけると、そいつの足元には何か動物の骨。ははぁ、こいつはコレを見てビビッたのか、と納得しかけたが、
「心配かけてごめん」
と言いながら拭う口元が真っ赤になっているのを見てしまった。
そいつは俺の視線に気付くと、ニタリと笑って「どうか……した?」と笑う。怖くなって、そのまま知らん振りしてみんなの所に戻った。
帰りのワゴンの中は奇妙な雰囲気だった。そいつは、自分のハンドルネームを覚えておらず、このオフも忘れている。生臭い匂いも漂ってくる。さらに、そいつ自身は来た時の根暗と違って、「人が変わったように」明るい。
俺は別の人から「そいつ、何? 大丈夫?」とそっと聞かれた。見つけたときの変な様子をありのまま耳打ちしようとしたら、窓に映った室内で、根暗が俺を凝視していた。
目が合うと、ニタリと笑った。なんだか怖くなって、俺は「別に」と返した。
その中の1人は、見るからに根暗そうな奴。まったく喋らない。でも、礼儀正しいので、普通に仲良くやっていた。
代表の奴がワゴン持ってて、それに乗って移動。程なく山に到着。だんだんと打ち解けて歩いていると、途中で根暗の奴がはぐれた。みんなで探すことになり、俺は面倒だと思いながら歩いていた。
そいつの名前を呼んで探していると、少し離れたところで声がする。その声は、「助けてぇー○○(俺達のハンドル)助けてぇー」という情けない声だった。
歩いていくと藪の中にそいつがいて、俺に背を向けて襟元を正していた。どうした、と声をかけると、そいつの足元には何か動物の骨。ははぁ、こいつはコレを見てビビッたのか、と納得しかけたが、
「心配かけてごめん」
と言いながら拭う口元が真っ赤になっているのを見てしまった。
そいつは俺の視線に気付くと、ニタリと笑って「どうか……した?」と笑う。怖くなって、そのまま知らん振りしてみんなの所に戻った。
帰りのワゴンの中は奇妙な雰囲気だった。そいつは、自分のハンドルネームを覚えておらず、このオフも忘れている。生臭い匂いも漂ってくる。さらに、そいつ自身は来た時の根暗と違って、「人が変わったように」明るい。
俺は別の人から「そいつ、何? 大丈夫?」とそっと聞かれた。見つけたときの変な様子をありのまま耳打ちしようとしたら、窓に映った室内で、根暗が俺を凝視していた。
目が合うと、ニタリと笑った。なんだか怖くなって、俺は「別に」と返した。
これは俺が20の時に体験した、心霊ではない恐怖体験。
沖縄に友人を持つ俺は20の夏に、1人でその友人(以後Iとする)の家に泊まりで遊びに行った。昼間は海に行ってナンパ、パチンコ、夜には風俗へ…とダメな若者全開で楽しんでいた俺。そんなこんなで2週間近くダラダラとIの家に居座っていた。
帰る間際のある日のこと。その日はIがアルバイトに行き、特にやることがなくなってきてた俺はIの家で留守番していた。鍵もかけず、スッカリ寝てしまった俺。熟睡していると、Iが帰ってきた物音で目覚めた。
するといきなりIが寝ぼけぎみの俺に「今の誰?」と言ってきた。その表情はかなり焦っていた。何を言ってるんだこいつはと思い起き上がり、とりあえずIを落ち着かせ何があったのか話を聞いた。Iの話を聞いた俺は血の気が引いた…。
なんでも、Iが帰ってきて玄関のドアを開けると、そこに知らない男が暗闇の中で立ったまま携帯を見ていた。Iと鉢合わせになったそいつは、「スイマセン…」とだけ言って携帯を渡し、逃げていったという。その携帯は俺のものだった。
Iに一連の話を聞いた俺は冷静になり考えた。ということは俺が寝ている間にそいつが勝手に家の中に入ってきて、2人きりだった。そしてなぜか俺の携帯をガン見。何が目的? すべて謎のまま、ただ恐怖だけが残った…。
体に怪我がないか調べ、一応ケ○の穴も無事だった。みなさんも寝てる間にもしかしたら知らない誰かと2人きりなってるかもしれませんよ…。
沖縄に友人を持つ俺は20の夏に、1人でその友人(以後Iとする)の家に泊まりで遊びに行った。昼間は海に行ってナンパ、パチンコ、夜には風俗へ…とダメな若者全開で楽しんでいた俺。そんなこんなで2週間近くダラダラとIの家に居座っていた。
帰る間際のある日のこと。その日はIがアルバイトに行き、特にやることがなくなってきてた俺はIの家で留守番していた。鍵もかけず、スッカリ寝てしまった俺。熟睡していると、Iが帰ってきた物音で目覚めた。
するといきなりIが寝ぼけぎみの俺に「今の誰?」と言ってきた。その表情はかなり焦っていた。何を言ってるんだこいつはと思い起き上がり、とりあえずIを落ち着かせ何があったのか話を聞いた。Iの話を聞いた俺は血の気が引いた…。
なんでも、Iが帰ってきて玄関のドアを開けると、そこに知らない男が暗闇の中で立ったまま携帯を見ていた。Iと鉢合わせになったそいつは、「スイマセン…」とだけ言って携帯を渡し、逃げていったという。その携帯は俺のものだった。
Iに一連の話を聞いた俺は冷静になり考えた。ということは俺が寝ている間にそいつが勝手に家の中に入ってきて、2人きりだった。そしてなぜか俺の携帯をガン見。何が目的? すべて謎のまま、ただ恐怖だけが残った…。
体に怪我がないか調べ、一応ケ○の穴も無事だった。みなさんも寝てる間にもしかしたら知らない誰かと2人きりなってるかもしれませんよ…。
先日、少年四人の通報により、病院跡から五名の遺体が発見された。
遺体の性別は男性三名、女性二名でいずれも二十代前半だった。警察によると、遺体の遺留品から二年前に行方不明となった男女と見られる。
遺体はほぼミイラ化しており、検視の結果、衰弱死と見られている。現場の病院跡は心霊スポットとして知られ、以前から違法侵入が絶えなかった。
現場では四年前と五年前には集団飛び降り事件も発生し、それがさらに噂として広がったようである。
集団飛び降り事件では、複数の男女が集団で一斉に飛び降り、合計八人が死亡。生存者はなし。司法解剖の結果、どの遺体も通常に比べ、著しく損傷が激しいことが分かった。
現場の病院跡は三階建てだが、その屋上から落ちてもここまで損壊しないと報告されている。
より高い所から落ちたか、何かしらの勢いが加えられた可能性が高いが、原因は不明である。
通報した少年四人は不法侵入として補導されたが、彼らの証言には曖昧な点が多い。
少年達は深夜0時頃、病院跡へ正面玄関隙間から侵入し、探索を行っていたが、病院跡を出る際に、三階の窓から、同じ階で集めて結び繋げた毛布やシーツなどを垂らし、それを伝って降りている。使用されたシーツ類は古く、危険な行為であった。
なお、繋げたシーツ類は異常に長く、長さにして建物六階分に及んだ。
その理由について少年達は、三階からではなく五階の窓から降りたから、と主張している。
少年達の証言によると、病院跡で死体を発見した後、病院跡を出ようとしたが、いくら階段を下りても、何故か三階から二階へ下りることが出来なかった。
しかし、試しに階段を上へ昇ってみると、四階や五階の表示があるフロアに辿り着いてしまい、その階から三階や四階へ降りようとしても、同じように下階へは降りられなかったという。
警察は、死体を発見してパニック状態に陥った少年達が、夜の暗さもあって帰り道を見失い、混乱状態のまま脱出のために常軌を逸した行動に走ったと見ている。
その後、警察が現場検証を行った際に、病院跡に於いて特に異常な箇所は発見できなかった。専門医による精神鑑定の結果、少年達にも特に異常は見受けられなかった。市は近日中に建物を取り壊す方針だという
遺体の性別は男性三名、女性二名でいずれも二十代前半だった。警察によると、遺体の遺留品から二年前に行方不明となった男女と見られる。
遺体はほぼミイラ化しており、検視の結果、衰弱死と見られている。現場の病院跡は心霊スポットとして知られ、以前から違法侵入が絶えなかった。
現場では四年前と五年前には集団飛び降り事件も発生し、それがさらに噂として広がったようである。
集団飛び降り事件では、複数の男女が集団で一斉に飛び降り、合計八人が死亡。生存者はなし。司法解剖の結果、どの遺体も通常に比べ、著しく損傷が激しいことが分かった。
現場の病院跡は三階建てだが、その屋上から落ちてもここまで損壊しないと報告されている。
より高い所から落ちたか、何かしらの勢いが加えられた可能性が高いが、原因は不明である。
通報した少年四人は不法侵入として補導されたが、彼らの証言には曖昧な点が多い。
少年達は深夜0時頃、病院跡へ正面玄関隙間から侵入し、探索を行っていたが、病院跡を出る際に、三階の窓から、同じ階で集めて結び繋げた毛布やシーツなどを垂らし、それを伝って降りている。使用されたシーツ類は古く、危険な行為であった。
なお、繋げたシーツ類は異常に長く、長さにして建物六階分に及んだ。
その理由について少年達は、三階からではなく五階の窓から降りたから、と主張している。
少年達の証言によると、病院跡で死体を発見した後、病院跡を出ようとしたが、いくら階段を下りても、何故か三階から二階へ下りることが出来なかった。
しかし、試しに階段を上へ昇ってみると、四階や五階の表示があるフロアに辿り着いてしまい、その階から三階や四階へ降りようとしても、同じように下階へは降りられなかったという。
警察は、死体を発見してパニック状態に陥った少年達が、夜の暗さもあって帰り道を見失い、混乱状態のまま脱出のために常軌を逸した行動に走ったと見ている。
その後、警察が現場検証を行った際に、病院跡に於いて特に異常な箇所は発見できなかった。専門医による精神鑑定の結果、少年達にも特に異常は見受けられなかった。市は近日中に建物を取り壊す方針だという
夕方、保育園から帰宅して先に長女(3歳)を車から降ろした。アパートの入口とは反対の場所に駐車場がある。長女(3歳)は1人で入口(玄関)へ歩いて向かった。
私は荷物と赤ちゃんを抱え車のドアを閉めた。途端に長女の「ギャー!」と言う声。慌てて玄関に向かう。長女は家の中の玄関内で自分の指を噛みブルブルと震えていた。
「どうしたの!?」と聞くと「黒い人がいた!」と言う。「何処に? 誰?」と聞くと、「黒い人が道路の向こうで体育座りしてた。おめめがあった! こっち見てた!」と尋常ではない震え方で泣いている。
そしたら長男(5才)が 「ママ、白い人は怖くないけど黒い人は凄く怖いんだよ」と。この子達、相変わらず見ているんだなぁと思う事でした。
昨夜も誰もいない所で手を振るので「何?」って聞くと「おじいちゃんが手を振っているよ」って長女。私は怖くて耐えられない…
私は荷物と赤ちゃんを抱え車のドアを閉めた。途端に長女の「ギャー!」と言う声。慌てて玄関に向かう。長女は家の中の玄関内で自分の指を噛みブルブルと震えていた。
「どうしたの!?」と聞くと「黒い人がいた!」と言う。「何処に? 誰?」と聞くと、「黒い人が道路の向こうで体育座りしてた。おめめがあった! こっち見てた!」と尋常ではない震え方で泣いている。
そしたら長男(5才)が 「ママ、白い人は怖くないけど黒い人は凄く怖いんだよ」と。この子達、相変わらず見ているんだなぁと思う事でした。
昨夜も誰もいない所で手を振るので「何?」って聞くと「おじいちゃんが手を振っているよ」って長女。私は怖くて耐えられない…
自分が実際に見たわけではないけど、ぞっとした話。
今年の3月会社で人事の入替があったんだけど、ベテランのSさんが地方に異動になり、私のフロアには新人のT子が入ってきた。
ところがそのT子が、あんまり要領のよくない子で、机の上をものすごい散らかしては、書類が無いと言って騒いでいた。見かねて、処理済の物からファイリングして引き出しに仕舞うように言ったんだけど、
「引き出しを開けると、顔が見えるので開けたくないんです」
って言う。
T子のデスクはもともとSさんが使っていた場所。年度末の忙しさもあって、くだらねえとあんまり話も聞かなかった。直接の指導役ではなかったし、その後絡むことも無かった。
2週間くらい過ぎてから、T子に話しかけた。机の上にはファイルが山積み、相変わらず引き出しは使っていないようだ。冗談で、見られちゃやばいものでも入ってるんじゃないのー? と引き出しを開けてみると、隣でものすごい叫び声がした。
T子はマジで怖がってて、震えてた。
「腐ってきてる…」
T子はそう言って、慌てて引き出しを閉め、ガムテープで目張りまでしだした。
でも何にも入ってないし、匂いもしないのに、精神状態が悪いんじゃなかろうかと心配になった。結局T子はすぐに辞めてしまった。
その後、Sさんが亡くなっていたと連絡が入った。異動の後ほどなく、体調を崩し、会社を休んでいたらしい。
数日は連絡が来てたんだけど、そのうち休むTELも来なくなって、同僚が心配して、何度か家に行ったらしいけど、反応無し。
上司が大家に言って、中に入って発見したのが4月の頭頃。その時には、死後2週間前後ほど経っていたそうで、中はひどい匂いだったそうだ。
Sさんは湯船の中で亡くなっていて、発見した上司がしばらく鬱っぽくなるほど凄まじい状態だったみたい。
T子が見たのは、Sさんだったのだろうか? T子はもういないし、確かめようが無いのが残念。偶然にしては、時期とか当り過ぎてて、ぞっとした。
結局、増員の予定は無くなっちゃって、机は倉庫に運ばれた。
自分が体験したわけではないので、微妙かもしれないけど、怖かった最近の話でした。
今年の3月会社で人事の入替があったんだけど、ベテランのSさんが地方に異動になり、私のフロアには新人のT子が入ってきた。
ところがそのT子が、あんまり要領のよくない子で、机の上をものすごい散らかしては、書類が無いと言って騒いでいた。見かねて、処理済の物からファイリングして引き出しに仕舞うように言ったんだけど、
「引き出しを開けると、顔が見えるので開けたくないんです」
って言う。
T子のデスクはもともとSさんが使っていた場所。年度末の忙しさもあって、くだらねえとあんまり話も聞かなかった。直接の指導役ではなかったし、その後絡むことも無かった。
2週間くらい過ぎてから、T子に話しかけた。机の上にはファイルが山積み、相変わらず引き出しは使っていないようだ。冗談で、見られちゃやばいものでも入ってるんじゃないのー? と引き出しを開けてみると、隣でものすごい叫び声がした。
T子はマジで怖がってて、震えてた。
「腐ってきてる…」
T子はそう言って、慌てて引き出しを閉め、ガムテープで目張りまでしだした。
でも何にも入ってないし、匂いもしないのに、精神状態が悪いんじゃなかろうかと心配になった。結局T子はすぐに辞めてしまった。
その後、Sさんが亡くなっていたと連絡が入った。異動の後ほどなく、体調を崩し、会社を休んでいたらしい。
数日は連絡が来てたんだけど、そのうち休むTELも来なくなって、同僚が心配して、何度か家に行ったらしいけど、反応無し。
上司が大家に言って、中に入って発見したのが4月の頭頃。その時には、死後2週間前後ほど経っていたそうで、中はひどい匂いだったそうだ。
Sさんは湯船の中で亡くなっていて、発見した上司がしばらく鬱っぽくなるほど凄まじい状態だったみたい。
T子が見たのは、Sさんだったのだろうか? T子はもういないし、確かめようが無いのが残念。偶然にしては、時期とか当り過ぎてて、ぞっとした。
結局、増員の予定は無くなっちゃって、机は倉庫に運ばれた。
自分が体験したわけではないので、微妙かもしれないけど、怖かった最近の話でした。
昨日めちゃくちゃ怖い事があった。
駅からの帰り道、歩いてたら若い大学生くらいの子にドンってぶつかった。
その日はちょうど仕事関係でいらいらしてたからついカッとなって「痛えだろ!」って怒鳴ってしまった。
その子一瞬ぽかんってした後ニヤって笑ったんだ。怒るか泣くかすると思ったのに。
それで「すいません」って言って友達らしき子の方に走っていって、俺のこと指差してひそひそ話し始めんの。その友達っぽい子もニヤニヤしてたと思う。
で、何だろって見てたらいきなり
「いぎぎぎぎ」
って最初の子が言い出して、呼応するように友達も
「いぎぎぎぎ」
めちゃくちゃ笑いながら
「いぎぎぎぎぎ!」「いぎぎぎぎぎ!」「いぎぎぎぎ!」
って何度も何度も言うわけ。
その時点でもう怖かったんだけどヒートアップして
「いぎぎぎぎつん、つん!」
「つんした、つん、いぎぎぎぎ!」
ってお互いをこづきながら延々いぎぎぎぎ連呼。
あわてて逃げ出したんだが今思い出してもかなり怖い。
駅からの帰り道、歩いてたら若い大学生くらいの子にドンってぶつかった。
その日はちょうど仕事関係でいらいらしてたからついカッとなって「痛えだろ!」って怒鳴ってしまった。
その子一瞬ぽかんってした後ニヤって笑ったんだ。怒るか泣くかすると思ったのに。
それで「すいません」って言って友達らしき子の方に走っていって、俺のこと指差してひそひそ話し始めんの。その友達っぽい子もニヤニヤしてたと思う。
で、何だろって見てたらいきなり
「いぎぎぎぎ」
って最初の子が言い出して、呼応するように友達も
「いぎぎぎぎ」
めちゃくちゃ笑いながら
「いぎぎぎぎぎ!」「いぎぎぎぎぎ!」「いぎぎぎぎ!」
って何度も何度も言うわけ。
その時点でもう怖かったんだけどヒートアップして
「いぎぎぎぎつん、つん!」
「つんした、つん、いぎぎぎぎ!」
ってお互いをこづきながら延々いぎぎぎぎ連呼。
あわてて逃げ出したんだが今思い出してもかなり怖い。
2年前にあった話です。
夜の11時くらいだったか、帰宅した時歯磨きを切らしていたのを思い出したので、めんどくさいけどコンビニまで買いだしに戻ったんです。実は何日も切らしたままで、チューブを思い切りひねって使っていたんですけど今朝には全く出なくなっていて。
一旦部屋へ入っちゃうと出かけるのが億劫になるから、そのままコンビニへ戻りました。コンビニで買い物を済ませて、アパートに戻り、ドアのカギを開けようとした時。
ドアに紙が挟まってました。宅急便とかの「ご不在でした」という例のお知らせです。さっきは無かったのでああ、タイミング悪いな、再配達頼まなきゃ。
そう思って紙を開いてみたら
「 宅 急 便 だ と 思 っ た か 」
そのアパートはすぐに引っ越しました。
夜の11時くらいだったか、帰宅した時歯磨きを切らしていたのを思い出したので、めんどくさいけどコンビニまで買いだしに戻ったんです。実は何日も切らしたままで、チューブを思い切りひねって使っていたんですけど今朝には全く出なくなっていて。
一旦部屋へ入っちゃうと出かけるのが億劫になるから、そのままコンビニへ戻りました。コンビニで買い物を済ませて、アパートに戻り、ドアのカギを開けようとした時。
ドアに紙が挟まってました。宅急便とかの「ご不在でした」という例のお知らせです。さっきは無かったのでああ、タイミング悪いな、再配達頼まなきゃ。
そう思って紙を開いてみたら
「 宅 急 便 だ と 思 っ た か 」
そのアパートはすぐに引っ越しました。
その日は朝普通に出勤し残業になり帰路についたのは21時をまわっていました。家につき晩酌をしながらテレビを見ていました。
時間を見ると23時で「そろそろ寝るか」と思い布団へ行き寝ようと思ったのですがなかなか寝付けず、ようやく眠りに着いたのは12時をまわった頃だと思います。体に異変を感じ目を覚ましたのですが体が動きません。
金縛りにあったことは何度かあるのですぐにわかりました。とりあえず目を開け辺りを見渡してみると…。
無数の「手」が床から出ていました。全ての「手」が手首までしかあらず全て半透明だったのです。「これはヤバい」直感的にそう感じました。
どうしようかと焦っていると押し入れのところに女の子が2人浮かんでいるのが見え、見ているとゆっくりと床に降りて行くのです。顔は前髪が垂れていて見えません。2人共白いワンピースのようなものを着ているのはわかりました。
頭の中で「ヤバい、ヤバい、ヤバい、ヤバい、ヤバい、ヤバい」と何度も思っているとゆっくりと無数の「手」の中をこちらに向かってきます。
意識が飛びかけたときゆっくり動いていたはずの「それ」が目の前にいました。その顔は目がなくとても凝視できるものではないはずなのに目を閉じることができません。「それ」はなにをするわけでもないのですがにやりと笑ったまま動きません。
気がつくと朝になっていました。それ以来家で子供を見ることがしばしばあり3ヶ月ほどして引っ越しました。あれがなんだったのかはわからないままです。
時間を見ると23時で「そろそろ寝るか」と思い布団へ行き寝ようと思ったのですがなかなか寝付けず、ようやく眠りに着いたのは12時をまわった頃だと思います。体に異変を感じ目を覚ましたのですが体が動きません。
金縛りにあったことは何度かあるのですぐにわかりました。とりあえず目を開け辺りを見渡してみると…。
無数の「手」が床から出ていました。全ての「手」が手首までしかあらず全て半透明だったのです。「これはヤバい」直感的にそう感じました。
どうしようかと焦っていると押し入れのところに女の子が2人浮かんでいるのが見え、見ているとゆっくりと床に降りて行くのです。顔は前髪が垂れていて見えません。2人共白いワンピースのようなものを着ているのはわかりました。
頭の中で「ヤバい、ヤバい、ヤバい、ヤバい、ヤバい、ヤバい」と何度も思っているとゆっくりと無数の「手」の中をこちらに向かってきます。
意識が飛びかけたときゆっくり動いていたはずの「それ」が目の前にいました。その顔は目がなくとても凝視できるものではないはずなのに目を閉じることができません。「それ」はなにをするわけでもないのですがにやりと笑ったまま動きません。
気がつくと朝になっていました。それ以来家で子供を見ることがしばしばあり3ヶ月ほどして引っ越しました。あれがなんだったのかはわからないままです。
中学生の冬休みのときだったよ。
雪が沢山降ったから、友達と馬鹿でかいかまくらを作って遊んで、高さ2m、直径2mぐらいの大きさで、作った日に水をかけて凍らせてたからビクともしなかった。
かまくらができてから3日目。朝8時頃、1人で中に入ってウキウキしてたところ、突然かまくらが崩れてさ、大きかったから俺は完全に雪に埋もれたよ。
当然、俺は落ちてきた雪と氷の塊を押しのけようとしたんだが、持ち上がる気配などカケラもなかった。
その数秒後、外から誰かが蹴りつけてきた。肌がはちきれるような痛みと、体を押しつぶすような重み。あんまり下腹部を圧迫するもんだから、中で失禁してた。
ああ、死ぬかもな俺。惨めだなー……。
1分ほど経って、苦しいのも痛いのもわかんなくなって、そんなこと考えていると蹴りが止んで、同時に「どうした!」という声と白い光が漏れてきた。
俺が埋まったのが朝早くて良かったとつくづく思う。出勤時の父親が異変に気づいて助けてくれたらしい。
「何かに蹴りつけられて死にそうだった」と言うと、「薄汚い怪しげな黒い奴」がかまくらの上に立っていたことを聞かされた。
父親は一応警察に届け出たそうだが、どうなったんだか。
しかし疑問なのは、父親は「ただ立っていた」と言ったこと。
雪が沢山降ったから、友達と馬鹿でかいかまくらを作って遊んで、高さ2m、直径2mぐらいの大きさで、作った日に水をかけて凍らせてたからビクともしなかった。
かまくらができてから3日目。朝8時頃、1人で中に入ってウキウキしてたところ、突然かまくらが崩れてさ、大きかったから俺は完全に雪に埋もれたよ。
当然、俺は落ちてきた雪と氷の塊を押しのけようとしたんだが、持ち上がる気配などカケラもなかった。
その数秒後、外から誰かが蹴りつけてきた。肌がはちきれるような痛みと、体を押しつぶすような重み。あんまり下腹部を圧迫するもんだから、中で失禁してた。
ああ、死ぬかもな俺。惨めだなー……。
1分ほど経って、苦しいのも痛いのもわかんなくなって、そんなこと考えていると蹴りが止んで、同時に「どうした!」という声と白い光が漏れてきた。
俺が埋まったのが朝早くて良かったとつくづく思う。出勤時の父親が異変に気づいて助けてくれたらしい。
「何かに蹴りつけられて死にそうだった」と言うと、「薄汚い怪しげな黒い奴」がかまくらの上に立っていたことを聞かされた。
父親は一応警察に届け出たそうだが、どうなったんだか。
しかし疑問なのは、父親は「ただ立っていた」と言ったこと。
新入社員のNさんは、就職と同時にアパートを借りて念願の一人暮らしを始めた。
チョッと古めのアパートだが、風呂とトイレは別になっており、6畳くらいの部屋だし、駅から少し遠い事を除けばまあまあの物件だった。
一人暮らしを始めて一か月ほど経った日。日曜の昼ごろ、ドアをコンコンと叩く音がする。
(なんだろ?)
Nさんは、ドアを開けると郵便局の配達員が立っていた。
「いらっしゃったんですか? すいません、インターホン鳴らしたんですけど」
全くインターホンなど鳴らなかったので、電池切れかな、と思って電池を入れ替えてみた。試しに玄関からインターホンを押してみた。部屋の中ではチャイムは鳴らない。
(くそ、壊れてやがる)
Nさんは管理会社へ連絡しようと思ったが、ついつい忘れてしまってそのままになっていた。
インターホンが鳴らないという事の不便さを思い知ったのに時間は掛からなかった。管理会社へ連絡すると、有料での修理になると言われたのでムカついて放っておいたのだ。
又、日曜日にドアがノックされるので、開けてみると新聞の勧誘だった。かなりしつこい男で、追い出すのに相当疲れた。
インターホンなら相手と対面せずに、追い払う事が出来る。しかし郵便とかピザの出前とかと、不要な相手とを区別するにはインターホンが使えない以上、覗き窓で見るしかない。
ただし玄関のこちら側に居て、覗き窓から見ている事に気付かれるのは嫌なので、自然とNさんは忍び足で玄関へ向かう様になった。そして招かれざる客には、そっと居留守を使うようになった。
ある夜の事だった。トイレに行こうとしたNさんは、トイレのドアを開けようとしてふと気が付いた。ドアの外で靴音がするのだ。
覗き窓で外を見ると、男が歩いてくる。男はNさんの部屋の前へ来るとインターホンを押した。男は宅急便の制服を着ていないし、荷物を持っている様子も無い。
(こんな夜に面倒な勧誘などお断りだよ)
息を殺して見ていると、男は2度3度とインターホンを押していた。
(早く帰れよ)
男は、インターホンを押すのを止めたと思ったらポケットから何かを取り出し、カギ穴へ差し込んだ。
(え? え?)
Nさんは、瞬時には目の前の出来事が理解出来なかった。見知らぬ男はカギ穴に何かを差し込んで、カチャカチャとやっているのだ。
→
チョッと古めのアパートだが、風呂とトイレは別になっており、6畳くらいの部屋だし、駅から少し遠い事を除けばまあまあの物件だった。
一人暮らしを始めて一か月ほど経った日。日曜の昼ごろ、ドアをコンコンと叩く音がする。
(なんだろ?)
Nさんは、ドアを開けると郵便局の配達員が立っていた。
「いらっしゃったんですか? すいません、インターホン鳴らしたんですけど」
全くインターホンなど鳴らなかったので、電池切れかな、と思って電池を入れ替えてみた。試しに玄関からインターホンを押してみた。部屋の中ではチャイムは鳴らない。
(くそ、壊れてやがる)
Nさんは管理会社へ連絡しようと思ったが、ついつい忘れてしまってそのままになっていた。
インターホンが鳴らないという事の不便さを思い知ったのに時間は掛からなかった。管理会社へ連絡すると、有料での修理になると言われたのでムカついて放っておいたのだ。
又、日曜日にドアがノックされるので、開けてみると新聞の勧誘だった。かなりしつこい男で、追い出すのに相当疲れた。
インターホンなら相手と対面せずに、追い払う事が出来る。しかし郵便とかピザの出前とかと、不要な相手とを区別するにはインターホンが使えない以上、覗き窓で見るしかない。
ただし玄関のこちら側に居て、覗き窓から見ている事に気付かれるのは嫌なので、自然とNさんは忍び足で玄関へ向かう様になった。そして招かれざる客には、そっと居留守を使うようになった。
ある夜の事だった。トイレに行こうとしたNさんは、トイレのドアを開けようとしてふと気が付いた。ドアの外で靴音がするのだ。
覗き窓で外を見ると、男が歩いてくる。男はNさんの部屋の前へ来るとインターホンを押した。男は宅急便の制服を着ていないし、荷物を持っている様子も無い。
(こんな夜に面倒な勧誘などお断りだよ)
息を殺して見ていると、男は2度3度とインターホンを押していた。
(早く帰れよ)
男は、インターホンを押すのを止めたと思ったらポケットから何かを取り出し、カギ穴へ差し込んだ。
(え? え?)
Nさんは、瞬時には目の前の出来事が理解出来なかった。見知らぬ男はカギ穴に何かを差し込んで、カチャカチャとやっているのだ。
→
>>61
状況に気が付いたのは、目の前でカギがターンしようと動き出したのを見たときだった。ゆっくりとターンしている。
ハッとして手を伸ばし、まわり始めたカギをカチンと元に戻した。
慌てて覗き穴を見ると、男が走り去って行くのが見えた。
状況に気が付いたのは、目の前でカギがターンしようと動き出したのを見たときだった。ゆっくりとターンしている。
ハッとして手を伸ばし、まわり始めたカギをカチンと元に戻した。
慌てて覗き穴を見ると、男が走り去って行くのが見えた。
14年前、六甲のとある住宅地で起きた事件。
当時出来たばかりの大型スーパー。夕方は買い物客の主婦たちや、横の公園から駐車場まで入り込んで遊んでいる子供たちで賑やかな様子。
俺と友達グループも駐車場の段差の縁に腰掛けて、カードを交換する遊びに夢中になっていた。
すると外の道から駐車場に入る入り口付近から、
「ギャーーー!!! ギャッッ!! ギャッ!!! ギャーーーー!!!」
というものすごい叫びが聞こえてきた。
子供ながらに瞬時に「事故か!!」と皆で振り向くも、
「ギャギャッ!!! ヒャーーー!!!!」
「ワッ!! ワッ!!!」
「ヒャーー!!! キャーー!!!」
と異常な悲鳴が伝播していく様子に、俺たちも他の客も一瞬凍り付く。
近くにいた警備員が周りに向かって「だめ!! はなれて!! はなれて!!!」と大声で呼びかける。店員が何人か出てきて、ある者は立ちすくみ、若い女性店員やパートのおばさんは悲鳴の渦に加わる様に叫び始める。
近寄っていいのか、逃げた方がいいのか、判断が付く前に何人もの店員や居合わせた男性に「ここから出なさい!! 家に帰って! 早く!!」と怒鳴られ、俺たちはカードをこぼしこぼししつつ、起こっている出来事じゃなく、生まれて初めて見る大人が心底怯える様子に恐怖し、その場から逃げ出した。
当時テレビでも取り上げられてた記憶があるんだが、近所に住む老女が、数ヶ月前に夫に病死されたのだが、どうしていいのか判断が付かなかったらしく、 やがて遺体が痛み、首と胴体が離れたのをきっかけに「死亡届けを医者に書いてもらおうと思った」と、近所のスーパーマーケットの駐車場で、山一つ向こうの総合病院まで乗せていってくれる人はいないかと相談に訪れたのだった。
老婆は小さな肩掛け鞄の中に失効した夫の免許証と現金千円(後に線香代と話す)、そして空いた両手で胴体から自然脱落した夫の頭部を抱えて駐車場へと入り、「どなたか病院へお願いできませんか」と周囲へ声をかけたのだった。
→
当時出来たばかりの大型スーパー。夕方は買い物客の主婦たちや、横の公園から駐車場まで入り込んで遊んでいる子供たちで賑やかな様子。
俺と友達グループも駐車場の段差の縁に腰掛けて、カードを交換する遊びに夢中になっていた。
すると外の道から駐車場に入る入り口付近から、
「ギャーーー!!! ギャッッ!! ギャッ!!! ギャーーーー!!!」
というものすごい叫びが聞こえてきた。
子供ながらに瞬時に「事故か!!」と皆で振り向くも、
「ギャギャッ!!! ヒャーーー!!!!」
「ワッ!! ワッ!!!」
「ヒャーー!!! キャーー!!!」
と異常な悲鳴が伝播していく様子に、俺たちも他の客も一瞬凍り付く。
近くにいた警備員が周りに向かって「だめ!! はなれて!! はなれて!!!」と大声で呼びかける。店員が何人か出てきて、ある者は立ちすくみ、若い女性店員やパートのおばさんは悲鳴の渦に加わる様に叫び始める。
近寄っていいのか、逃げた方がいいのか、判断が付く前に何人もの店員や居合わせた男性に「ここから出なさい!! 家に帰って! 早く!!」と怒鳴られ、俺たちはカードをこぼしこぼししつつ、起こっている出来事じゃなく、生まれて初めて見る大人が心底怯える様子に恐怖し、その場から逃げ出した。
当時テレビでも取り上げられてた記憶があるんだが、近所に住む老女が、数ヶ月前に夫に病死されたのだが、どうしていいのか判断が付かなかったらしく、 やがて遺体が痛み、首と胴体が離れたのをきっかけに「死亡届けを医者に書いてもらおうと思った」と、近所のスーパーマーケットの駐車場で、山一つ向こうの総合病院まで乗せていってくれる人はいないかと相談に訪れたのだった。
老婆は小さな肩掛け鞄の中に失効した夫の免許証と現金千円(後に線香代と話す)、そして空いた両手で胴体から自然脱落した夫の頭部を抱えて駐車場へと入り、「どなたか病院へお願いできませんか」と周囲へ声をかけたのだった。
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>>63
なお彼女の自宅は電話とガスが停められた状態で、彼女自身知人もなく生活保護のみに細々と頼り、 弱りに弱ったすえでの行動だったのであろう。
未だに俺は実家に帰ると、あの駐車場を通りかかると、胸に慄然とした恐怖を覚える。
直接見たわけではない出来事。その事よりも、大人たちが恐怖に叫び続けるあの夏の夕方の赤い湿った時間が、今でも胸にこびりついている。
なお彼女の自宅は電話とガスが停められた状態で、彼女自身知人もなく生活保護のみに細々と頼り、 弱りに弱ったすえでの行動だったのであろう。
未だに俺は実家に帰ると、あの駐車場を通りかかると、胸に慄然とした恐怖を覚える。
直接見たわけではない出来事。その事よりも、大人たちが恐怖に叫び続けるあの夏の夕方の赤い湿った時間が、今でも胸にこびりついている。
私の母方の女系は霊感が強かれ低かれあり、私も例外なく、多少ですが霊感があります。
今回は私が実際に体験した一話です。
私は当時付き合っていた彼を助手席に乗せ、北国ではそれなりに有名な温泉街から峠を越え、彼の実家へと向かう途中でした。
彼は前日の睡眠時間が短かったので、やがて眠ってしまいました。
車は峠の緩やかな上り坂を進んでいましたが、どれだけアクセルを強く踏んでも、法定速度程度のスピードしか出なくなりました。
最初は上り坂だからだろうとしか思っていませんでしたが、彼には急用があったので、私は出来るだけ早く実家に送ってあげたかったのです。
上り坂はまだ続きそうで、私は何度か思い切りアクセルを踏みましたが、やはり速度は変わりません。
その時、ある事に気付きました。
アクセルが完全に踏めないんです。下に何か挟まっているかの様に。
ペットボトルでも挟まっているかと思い、脇見出来る程度の速度だったので、私は足許を見てみました。
私は彼を起こしてしまう事を覚悟で、少し走った先の反対車線にあったタイヤにチェーンを取り付ける為のスペースへと急ハンドルを切り、そこで急ブレーキをかけて停車しました。
「何、どうした?」
起きた彼に訊かれてすぐは答える事が出来ず、目を瞑りハンドル上部に額を押し付けていましたが、やがて恐る恐るまた足許を見て、もう大丈夫と思い、漸く話す事が出来ました。
アクセルとブレーキの隙間に挟まっていた人の頭の事を。
今回は私が実際に体験した一話です。
私は当時付き合っていた彼を助手席に乗せ、北国ではそれなりに有名な温泉街から峠を越え、彼の実家へと向かう途中でした。
彼は前日の睡眠時間が短かったので、やがて眠ってしまいました。
車は峠の緩やかな上り坂を進んでいましたが、どれだけアクセルを強く踏んでも、法定速度程度のスピードしか出なくなりました。
最初は上り坂だからだろうとしか思っていませんでしたが、彼には急用があったので、私は出来るだけ早く実家に送ってあげたかったのです。
上り坂はまだ続きそうで、私は何度か思い切りアクセルを踏みましたが、やはり速度は変わりません。
その時、ある事に気付きました。
アクセルが完全に踏めないんです。下に何か挟まっているかの様に。
ペットボトルでも挟まっているかと思い、脇見出来る程度の速度だったので、私は足許を見てみました。
私は彼を起こしてしまう事を覚悟で、少し走った先の反対車線にあったタイヤにチェーンを取り付ける為のスペースへと急ハンドルを切り、そこで急ブレーキをかけて停車しました。
「何、どうした?」
起きた彼に訊かれてすぐは答える事が出来ず、目を瞑りハンドル上部に額を押し付けていましたが、やがて恐る恐るまた足許を見て、もう大丈夫と思い、漸く話す事が出来ました。
アクセルとブレーキの隙間に挟まっていた人の頭の事を。
俺が子供の頃の話なんだけど。
俺は山の中の小さな村に住んでて、家から少し離れた所に爺ちゃんが住んでた。
その爺ちゃんは、今で言うお払いみたいなことをしていて、狐憑きや村で切れない木があると爺ちゃんに頼っていた。俺はそんな爺ちゃんに憧れ、よく家に遊びにいってた。
そんなある日、いつものように爺ちゃんの家に行き、縁側で喋ってた。
「俺も大きくなったら爺ちゃんみたいになりたい」
目に見えない者を倒す爺ちゃんは、ヒーローそのものだった。
だけど爺ちゃんは
「やめとけ、こんな事をしても何の得にもなりゃせん…お師さんもそうじゃった」
広い庭を見渡し
「もうここまで来よった…わしもそろそろか…」
と呟いていた。
それから数ヶ月した頃、学校の帰り道で爺ちゃんに会った。
爺ちゃんは田んぼの中を四つ足でグルグル歩き回り、蛙を捕まえ食べていた。爺ちゃんの目はギョロギョロしていて、舌はだらしなく垂れ下がり口の周りは泥だらけだった。
あまりの光景に俺は怖くて動けずに、ただ見ていた。そして爺ちゃんが俺に気づくと低い唸り声をあげた。
俺は走って逃げ、親に爺ちゃんのことを告げた。
それから数日して爺ちゃんは死んだ。
葬式の時、大人は爺ちゃんの顔を見ることを許してくれなかった。
それから少したって爺ちゃんの家で、日記を見つけた。それは爺ちゃんのお師さんが、死んだ時のことが書かれていた。
「お師さんの身体が弱くなるにつれ、力も弱なっとる。祓ってもきりがない。どこからともなく物の怪が現れ、お師さんに入り込む。苦しんで絶命した時は、恐ろしい形相だった。
こういう事に携わってると奴らから怨まれるのは当然…力を無くした時に、復讐にくる。わしも同じ目に合うのだろうか」
俺は爺ちゃんが縁側で話したことを理解した。
向こうから見れば、爺ちゃんは敵で、祓い逃した奴や人間に悪さをする奴は、いつまでも復讐の時を待っている。そしてお払いをする人間の最期は静かに死ねないという事を…。
俺は山の中の小さな村に住んでて、家から少し離れた所に爺ちゃんが住んでた。
その爺ちゃんは、今で言うお払いみたいなことをしていて、狐憑きや村で切れない木があると爺ちゃんに頼っていた。俺はそんな爺ちゃんに憧れ、よく家に遊びにいってた。
そんなある日、いつものように爺ちゃんの家に行き、縁側で喋ってた。
「俺も大きくなったら爺ちゃんみたいになりたい」
目に見えない者を倒す爺ちゃんは、ヒーローそのものだった。
だけど爺ちゃんは
「やめとけ、こんな事をしても何の得にもなりゃせん…お師さんもそうじゃった」
広い庭を見渡し
「もうここまで来よった…わしもそろそろか…」
と呟いていた。
それから数ヶ月した頃、学校の帰り道で爺ちゃんに会った。
爺ちゃんは田んぼの中を四つ足でグルグル歩き回り、蛙を捕まえ食べていた。爺ちゃんの目はギョロギョロしていて、舌はだらしなく垂れ下がり口の周りは泥だらけだった。
あまりの光景に俺は怖くて動けずに、ただ見ていた。そして爺ちゃんが俺に気づくと低い唸り声をあげた。
俺は走って逃げ、親に爺ちゃんのことを告げた。
それから数日して爺ちゃんは死んだ。
葬式の時、大人は爺ちゃんの顔を見ることを許してくれなかった。
それから少したって爺ちゃんの家で、日記を見つけた。それは爺ちゃんのお師さんが、死んだ時のことが書かれていた。
「お師さんの身体が弱くなるにつれ、力も弱なっとる。祓ってもきりがない。どこからともなく物の怪が現れ、お師さんに入り込む。苦しんで絶命した時は、恐ろしい形相だった。
こういう事に携わってると奴らから怨まれるのは当然…力を無くした時に、復讐にくる。わしも同じ目に合うのだろうか」
俺は爺ちゃんが縁側で話したことを理解した。
向こうから見れば、爺ちゃんは敵で、祓い逃した奴や人間に悪さをする奴は、いつまでも復讐の時を待っている。そしてお払いをする人間の最期は静かに死ねないという事を…。
5歳の頃一番大事にしていたぬいぐるみを捨てられたことがありました。
それはパンダのぬいぐるみで、お腹に電池を入れると足が交互に動いて歩くもので、キャラクターではなくリアルに近い感じのパンダのぬいぐるみでした。
それが私は大好きでいつも一緒だったんですけど、薄汚れたからといって母に捨てられたんです。
透明のビニールに他のゴミと一緒に入れられて捨てられ、収集車に回収されていくまでを、私はただ泣いて見てることしかできませんでした。パンダのぬいぐるみを取り出すこともできたのに、持って帰ると母が怒ると思ったからです。
でも、いざパンダが戻ってこないと思うと悲しくてずっと後悔してました…。
小学校あたりまでずっとそのことを忘れなかったんですが、中学、高校までくると部活やらでもう殆どそのパンダのことを忘れていました。いえ、本当は完全に忘れてたんです。
ですが、2週間前友達の付き合いで雑貨屋に行ったんです。姪にあげるプレゼント選びで、私も楽しんで選ぶことにしました。
10分ほど見てたら友達が「ちょっとこれ見て」というので行くと、友達はぬいぐるみの棚の前に変な顔をして立っていました。「なんかあった?」と聞いたら友達があるぬいぐるみを指差すんです。
それは新品のぬいぐるみの中に、それだけみすぼらしくて汚いぬいぐるみでした。お気づきのとおり、そのぬいぐるみは5歳のときに捨てられたパンダでした。
友達はなんか場違いなぬいぐるみだよね、と笑ってましたが、私にはちょっと信じられませんでした。似てるだけかもしれない、と思いましたが電池の蓋が壊れかけてるところまで一緒で、怖くなって友達に全部話して、聞いた友達が急いで店員さんを呼んでくれましたが
「ちょっと、これは当店のものじゃないですね」
と言われてあまりに怖くて私だけ先にお店を出ました。
あとから出てきた友達が言うにはとりあえずパンダは忘れ物ということでお店が管理しておく、と言われたそうです。
ただ、いまどうすればいいのかわからないのは、そのパンダが先週の木曜日の燃えるゴミの日に、あのとき捨てた場所に、またビニールに入れられて捨てられてたんです…誰が捨てたかわからないけど、見間違いにしてはあまりに一緒で偶然過ぎます。
→
それはパンダのぬいぐるみで、お腹に電池を入れると足が交互に動いて歩くもので、キャラクターではなくリアルに近い感じのパンダのぬいぐるみでした。
それが私は大好きでいつも一緒だったんですけど、薄汚れたからといって母に捨てられたんです。
透明のビニールに他のゴミと一緒に入れられて捨てられ、収集車に回収されていくまでを、私はただ泣いて見てることしかできませんでした。パンダのぬいぐるみを取り出すこともできたのに、持って帰ると母が怒ると思ったからです。
でも、いざパンダが戻ってこないと思うと悲しくてずっと後悔してました…。
小学校あたりまでずっとそのことを忘れなかったんですが、中学、高校までくると部活やらでもう殆どそのパンダのことを忘れていました。いえ、本当は完全に忘れてたんです。
ですが、2週間前友達の付き合いで雑貨屋に行ったんです。姪にあげるプレゼント選びで、私も楽しんで選ぶことにしました。
10分ほど見てたら友達が「ちょっとこれ見て」というので行くと、友達はぬいぐるみの棚の前に変な顔をして立っていました。「なんかあった?」と聞いたら友達があるぬいぐるみを指差すんです。
それは新品のぬいぐるみの中に、それだけみすぼらしくて汚いぬいぐるみでした。お気づきのとおり、そのぬいぐるみは5歳のときに捨てられたパンダでした。
友達はなんか場違いなぬいぐるみだよね、と笑ってましたが、私にはちょっと信じられませんでした。似てるだけかもしれない、と思いましたが電池の蓋が壊れかけてるところまで一緒で、怖くなって友達に全部話して、聞いた友達が急いで店員さんを呼んでくれましたが
「ちょっと、これは当店のものじゃないですね」
と言われてあまりに怖くて私だけ先にお店を出ました。
あとから出てきた友達が言うにはとりあえずパンダは忘れ物ということでお店が管理しておく、と言われたそうです。
ただ、いまどうすればいいのかわからないのは、そのパンダが先週の木曜日の燃えるゴミの日に、あのとき捨てた場所に、またビニールに入れられて捨てられてたんです…誰が捨てたかわからないけど、見間違いにしてはあまりに一緒で偶然過ぎます。
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>>67
結局私はまたそのパンダを見捨てて、パンダは収集車に運ばれていきましたが、また今みたいにいつか現れるのではと気がかりです。
捨てられた怨みなのか、私に会いたかったのか。友達はそれをネタに面白おかしく話しますが、私はいつまた現れるかとビクビクしています。
友達には絶対に言えないし誰に言っても信じてもらえないかもしれませんが、ゴミの日の前日、父が家の玄関に点々とした跡がついてると言ってました。
4足歩行の跡みたいで、猫かともおもいますがそれにしては判を押したような円形だったので、もしかしたら…と考えてしまいます。
結局私はまたそのパンダを見捨てて、パンダは収集車に運ばれていきましたが、また今みたいにいつか現れるのではと気がかりです。
捨てられた怨みなのか、私に会いたかったのか。友達はそれをネタに面白おかしく話しますが、私はいつまた現れるかとビクビクしています。
友達には絶対に言えないし誰に言っても信じてもらえないかもしれませんが、ゴミの日の前日、父が家の玄関に点々とした跡がついてると言ってました。
4足歩行の跡みたいで、猫かともおもいますがそれにしては判を押したような円形だったので、もしかしたら…と考えてしまいます。
友達に聞いた話。
友達が彼女とホテルに泊まって寝ていたとき、友達は妙な息苦しさでうなされていた。
友達があまりの息ぐるしさに目を開けると、目の前にあったのは真顔で首を絞めてくる彼女だった。
『ええ!? なんで!?』
と友達はパニくったらしが、彼女はあいかわらず真顔のまま首を絞めてくる。
その力は尋常ではなく、抵抗もまるできかない。
もう、無理、しぬ!!てか、なんで・・?
と友達が思った時、ハッと目が覚めた。
どうやら、夢だったらしい。悪い夢で汗ぐっしょりで、気持ち悪かったが、友達は夢だったのかとほっとした。
でも、やっぱり怖かったから彼女を起こそうと隣に寝ている彼女のほうに顔を向けると、目を限界まで見開き、歯をギリギリ言わせている彼女がじっと友達を睨んでいたらしい。
友達が彼女とホテルに泊まって寝ていたとき、友達は妙な息苦しさでうなされていた。
友達があまりの息ぐるしさに目を開けると、目の前にあったのは真顔で首を絞めてくる彼女だった。
『ええ!? なんで!?』
と友達はパニくったらしが、彼女はあいかわらず真顔のまま首を絞めてくる。
その力は尋常ではなく、抵抗もまるできかない。
もう、無理、しぬ!!てか、なんで・・?
と友達が思った時、ハッと目が覚めた。
どうやら、夢だったらしい。悪い夢で汗ぐっしょりで、気持ち悪かったが、友達は夢だったのかとほっとした。
でも、やっぱり怖かったから彼女を起こそうと隣に寝ている彼女のほうに顔を向けると、目を限界まで見開き、歯をギリギリ言わせている彼女がじっと友達を睨んでいたらしい。
男性との出会いにあまりにも疎遠な私を心配した友達の紹介で、ある方と食事に行くことになりました。
最初はやはり緊張もあり、なかなか会話もはずみませんでしたが、お酒も入り相手が話し私が聞き役となりました。
時間も経ちすっかり慣れたのでしょう、相手の方が急にヒソヒソと言いました。
「俺、実は見えちゃう人なんだよね」
その直後、いつもの頭痛に見舞われて、彼の斜め後ろ辺りに青い染めの着物を着た老婆が現われました。
首を激しく横に振っていました。まるで、古いビデオテープの早送りのような残像を残しながら…。
その後、彼は色々なサイト等で見かけるような話をし、とても得意げにしていました。そこで私はお決まりの質問をしました。
「じゃあ今この店に何かいますか?」
彼は答えました。
「ううん、いまは近くにはいないよ」
…いいえ、あなたのまわりにはたくさん居ますよ。今までそんな手を使って面白半分で刺激された方達が、あなたを中心として大勢…きっと心霊スポットにも出向かれたのでしょうね、怒りにも似た怨念すらまとっている…
とは、とても言えませんでした。
徐々に体力を奪われつつあったので早めに切り上げることにしました。彼の目には呑み過ぎて酔ったように見えたのでしょうが、たぶん二度と会うことはないかと思います。
ただ、見えることを自称した故の自業自得だとも思いますが、彼がこの先も何ら影響なく平穏であることを願っています。
最初はやはり緊張もあり、なかなか会話もはずみませんでしたが、お酒も入り相手が話し私が聞き役となりました。
時間も経ちすっかり慣れたのでしょう、相手の方が急にヒソヒソと言いました。
「俺、実は見えちゃう人なんだよね」
その直後、いつもの頭痛に見舞われて、彼の斜め後ろ辺りに青い染めの着物を着た老婆が現われました。
首を激しく横に振っていました。まるで、古いビデオテープの早送りのような残像を残しながら…。
その後、彼は色々なサイト等で見かけるような話をし、とても得意げにしていました。そこで私はお決まりの質問をしました。
「じゃあ今この店に何かいますか?」
彼は答えました。
「ううん、いまは近くにはいないよ」
…いいえ、あなたのまわりにはたくさん居ますよ。今までそんな手を使って面白半分で刺激された方達が、あなたを中心として大勢…きっと心霊スポットにも出向かれたのでしょうね、怒りにも似た怨念すらまとっている…
とは、とても言えませんでした。
徐々に体力を奪われつつあったので早めに切り上げることにしました。彼の目には呑み過ぎて酔ったように見えたのでしょうが、たぶん二度と会うことはないかと思います。
ただ、見えることを自称した故の自業自得だとも思いますが、彼がこの先も何ら影響なく平穏であることを願っています。
俺的に怖い思いがある。
他人の事故死が長い年月をかけて段々近距離になってきている。
親戚ではない赤の他人。
水死、転落死、車両事故、車両事故、また車両事故。いつも歩いてる時に起こる。後ろ、右、前。段々近くなる。
目の前で見たときは呆然とした。
車から足無しで投げ出され、腰からケツにかけての骨、大腿骨と言うのだろうか完全に肉無し。
骨が見えている。大腸付近の臓器はどれがどれだか判らない。小腸が飛び出し、まだ上半身は動いている。
頭は無事なのかもしれない、ゴボッと血を吐きながら車の方へ這っている。
一分程だったろうか、何とも名状しがたい断末魔の声をあげながら最後に指を痙攣させながら動かなくなった。
自爆事故だ。俺はその場で吐いた。
死体よりも、偶然居合わせた何人かが
「もうすぐ死ぬぜ」「動け、もっとうごけ」
とか言いながら写真か動画を撮りまくる連中と、すでにカラスが腸をくわえて持っていこうとしたり、その場で突付いたり、人としての気持ち悪い部分と自然の成り行きのアンバランスさが抑えようの無い吐き気になったと思う。
やっと落ち着いて思い返すと、見るたびに事故が近距離になっていることに気が付いた。
もう、偶然と思うしかない。
他人の事故死が長い年月をかけて段々近距離になってきている。
親戚ではない赤の他人。
水死、転落死、車両事故、車両事故、また車両事故。いつも歩いてる時に起こる。後ろ、右、前。段々近くなる。
目の前で見たときは呆然とした。
車から足無しで投げ出され、腰からケツにかけての骨、大腿骨と言うのだろうか完全に肉無し。
骨が見えている。大腸付近の臓器はどれがどれだか判らない。小腸が飛び出し、まだ上半身は動いている。
頭は無事なのかもしれない、ゴボッと血を吐きながら車の方へ這っている。
一分程だったろうか、何とも名状しがたい断末魔の声をあげながら最後に指を痙攣させながら動かなくなった。
自爆事故だ。俺はその場で吐いた。
死体よりも、偶然居合わせた何人かが
「もうすぐ死ぬぜ」「動け、もっとうごけ」
とか言いながら写真か動画を撮りまくる連中と、すでにカラスが腸をくわえて持っていこうとしたり、その場で突付いたり、人としての気持ち悪い部分と自然の成り行きのアンバランスさが抑えようの無い吐き気になったと思う。
やっと落ち着いて思い返すと、見るたびに事故が近距離になっていることに気が付いた。
もう、偶然と思うしかない。
人から聞いた話だから真偽は知らんけど投下。
近所に「ハサミ女」と呼ばれる、頭のおかしい女がいた。
30歳前後、髪は長くボサボサで、いつも何かを呟きながら笑ってる、この手の人間のテンプレート。
呼び名の通り、常に裁ちバサミを持っていて、シャキシャキと虚空を切っている。
刃物携帯だし、よく警官に注意され、連れて行かれるところを皆が見ているが、本人が温厚(?)な為か、女の自宅付近にしか出没しない為か、そこまでの危険視はされてなかったらしい。
友人が小学校を出る頃には、引っ越したのか死んだのか、いつのまにか姿を見なくなっていた。
で、友人が中学生時代のある日、数人と肝試しをしようという話になった。
場所は、今は無人となっているハサミ女の家。山の入口に近く、人気のない場所にポツンと立っている、トタン張の平屋だ。
盛り上がって向かったはいいが、暗くて不気味、雰囲気満点の家の様子に、みなすっかり怖気づいていた。
だが友人は同行してた女子にいいところを見せたかったらしく、一人、室内に入っていった(逆に空気読めてないよな、と後の友人は言ってた。俺もそう思うw)。
さて、室内は、ゴミやら毛糸玉やらが散乱して、足の踏み場もない状態。だけどまあ、特に何が出るといういわくがあるわけでもない。
3部屋ぐらいしかない室内をぐるっと歩き、見回った証拠に持って帰れるモノはないか、と物色していた。
んでクローゼットを開いたら、グラリと大きなモノが倒れ掛かってきた。
パニックになりながらも友人が見たソレは、巨大なぬいぐるみ。
ただし、様々なぬいぐるみの頭部だけを乱暴に縫い合わせて人の形にした、百目みたいなシロモノ。
犬、猫、テディベアといったものからグリコのおまけみたいな小さい人形まで、無数の頭がくっついていたという。
友人は半泣きで逃げ出し、肝試しは大失敗に終わった。
しかも後日、誰かが先生に告げ口したらしく、こっぴどいお叱りまで受ける羽目に。
さらに、嫌な後日談がひとつついた。
肝試し事件もあってか、近隣の人だか警察だかが、ハサミ女の家を調べにいったらしい。
→
近所に「ハサミ女」と呼ばれる、頭のおかしい女がいた。
30歳前後、髪は長くボサボサで、いつも何かを呟きながら笑ってる、この手の人間のテンプレート。
呼び名の通り、常に裁ちバサミを持っていて、シャキシャキと虚空を切っている。
刃物携帯だし、よく警官に注意され、連れて行かれるところを皆が見ているが、本人が温厚(?)な為か、女の自宅付近にしか出没しない為か、そこまでの危険視はされてなかったらしい。
友人が小学校を出る頃には、引っ越したのか死んだのか、いつのまにか姿を見なくなっていた。
で、友人が中学生時代のある日、数人と肝試しをしようという話になった。
場所は、今は無人となっているハサミ女の家。山の入口に近く、人気のない場所にポツンと立っている、トタン張の平屋だ。
盛り上がって向かったはいいが、暗くて不気味、雰囲気満点の家の様子に、みなすっかり怖気づいていた。
だが友人は同行してた女子にいいところを見せたかったらしく、一人、室内に入っていった(逆に空気読めてないよな、と後の友人は言ってた。俺もそう思うw)。
さて、室内は、ゴミやら毛糸玉やらが散乱して、足の踏み場もない状態。だけどまあ、特に何が出るといういわくがあるわけでもない。
3部屋ぐらいしかない室内をぐるっと歩き、見回った証拠に持って帰れるモノはないか、と物色していた。
んでクローゼットを開いたら、グラリと大きなモノが倒れ掛かってきた。
パニックになりながらも友人が見たソレは、巨大なぬいぐるみ。
ただし、様々なぬいぐるみの頭部だけを乱暴に縫い合わせて人の形にした、百目みたいなシロモノ。
犬、猫、テディベアといったものからグリコのおまけみたいな小さい人形まで、無数の頭がくっついていたという。
友人は半泣きで逃げ出し、肝試しは大失敗に終わった。
しかも後日、誰かが先生に告げ口したらしく、こっぴどいお叱りまで受ける羽目に。
さらに、嫌な後日談がひとつついた。
肝試し事件もあってか、近隣の人だか警察だかが、ハサミ女の家を調べにいったらしい。
→
>>72
そこで、ハサミ女の遺体が見つかった。
場所は、友人に倒れ掛かってきたぬいぐるみの、中。
死因は定かではないが、ハサミ女は、自分で自分の身体にぬいぐるみの頭部を縫いつけていったらしい。
友人は気づかなかったが、リアル動物の、ひからびた首も縫われていたそうだ。
真偽はどうでもいいのだけど、そんな話を食事しながらしないで欲しい。
話中の友人の空気が読めてないところにだけは、リアルだなー、と思った。
そこで、ハサミ女の遺体が見つかった。
場所は、友人に倒れ掛かってきたぬいぐるみの、中。
死因は定かではないが、ハサミ女は、自分で自分の身体にぬいぐるみの頭部を縫いつけていったらしい。
友人は気づかなかったが、リアル動物の、ひからびた首も縫われていたそうだ。
真偽はどうでもいいのだけど、そんな話を食事しながらしないで欲しい。
話中の友人の空気が読めてないところにだけは、リアルだなー、と思った。
H氏の細君の指の話。
行きつけの飲み屋の常連客の一人にH氏という男がいた。
普段は人の良い大人しい男で、私も何度か親しく飲んだこともあるのだが、H氏には若い細君がありながらどうにも女癖がよろしくないという欠点があった。
H氏の細君は相当な悋気持ちらしく「やりにくくてしょうがない」というようなことをH氏は良く愚痴ていた。
何年か前のこと。H氏の悪い癖がでて店の女の子と懇ろになってしまった。
H氏の悪行はすぐに細君に知れることとなり、激高したH氏の細君から店に電話がかかるということもしばしばであったが、H氏と店の女の子の関係はだらだらと続いたらしい。
ある日、店にH氏の細君から小さな小包が女の子宛に届いた。
たまたま店に居合わせた私は、女の子が何だか気味が悪いというので、代わりに私がその小包の封を開けた。
小包の中には白いガーゼで丁寧に梱包されたH氏の細君のものと思われる切断された女の小指が収められていた。
流石にこれには参ったのか女の子はH氏と別れお店も辞めてしまい、H氏も店に顔を出すことはなくなった。
何日か前のこと。私はほとんど忘れかけていたH氏と街で偶然再会した。
H氏は女性連れで「Hの家内です」と挨拶したその女性の手には、右手の親指と人差し指の二本しか指がなかった。
行きつけの飲み屋の常連客の一人にH氏という男がいた。
普段は人の良い大人しい男で、私も何度か親しく飲んだこともあるのだが、H氏には若い細君がありながらどうにも女癖がよろしくないという欠点があった。
H氏の細君は相当な悋気持ちらしく「やりにくくてしょうがない」というようなことをH氏は良く愚痴ていた。
何年か前のこと。H氏の悪い癖がでて店の女の子と懇ろになってしまった。
H氏の悪行はすぐに細君に知れることとなり、激高したH氏の細君から店に電話がかかるということもしばしばであったが、H氏と店の女の子の関係はだらだらと続いたらしい。
ある日、店にH氏の細君から小さな小包が女の子宛に届いた。
たまたま店に居合わせた私は、女の子が何だか気味が悪いというので、代わりに私がその小包の封を開けた。
小包の中には白いガーゼで丁寧に梱包されたH氏の細君のものと思われる切断された女の小指が収められていた。
流石にこれには参ったのか女の子はH氏と別れお店も辞めてしまい、H氏も店に顔を出すことはなくなった。
何日か前のこと。私はほとんど忘れかけていたH氏と街で偶然再会した。
H氏は女性連れで「Hの家内です」と挨拶したその女性の手には、右手の親指と人差し指の二本しか指がなかった。
これは、友達から聞いた話です。
友達の先輩が旅行に三泊しにいくので、友達(以下Αとします)はその間の留守を頼まれました。
留守番をするのはいいのですが、先輩から変なことを言われていたのが、気がかりでした。
その気がかりなことというのは、『夜中、鳩が窓から入ってきて鳴くで、うるさいけど、気にしたらあかん。絶対、目、開けたらあかんぞ』というものでした。
学校から帰り、家路とは逆に、先輩の家へ。カップラーメンを食べて、しばらくテレビを見ていましたが、もう見るものもないので、風呂に入って寝ることにしました。
風呂に入ってるとき、先輩に言われていたことを思い出しました。でも、気にしていても仕方ありません。覚まし時計をセットして寝ました。
そして、夜中、『クックックッ』という鳩の声で目を覚ましたが、絶対、目、開けたらあかんぞ。という先輩の言葉を思い出し、目をつぶっていました。
ですが、よく聞いていると、人の笑い声のように聞こえてきます。気になって仕方なかった友達は、ついに目を開けました。
そこには、
生首が三体、こちらを見て笑っていました。
『クックックックックックックックックック…』
友達の先輩が旅行に三泊しにいくので、友達(以下Αとします)はその間の留守を頼まれました。
留守番をするのはいいのですが、先輩から変なことを言われていたのが、気がかりでした。
その気がかりなことというのは、『夜中、鳩が窓から入ってきて鳴くで、うるさいけど、気にしたらあかん。絶対、目、開けたらあかんぞ』というものでした。
学校から帰り、家路とは逆に、先輩の家へ。カップラーメンを食べて、しばらくテレビを見ていましたが、もう見るものもないので、風呂に入って寝ることにしました。
風呂に入ってるとき、先輩に言われていたことを思い出しました。でも、気にしていても仕方ありません。覚まし時計をセットして寝ました。
そして、夜中、『クックックッ』という鳩の声で目を覚ましたが、絶対、目、開けたらあかんぞ。という先輩の言葉を思い出し、目をつぶっていました。
ですが、よく聞いていると、人の笑い声のように聞こえてきます。気になって仕方なかった友達は、ついに目を開けました。
そこには、
生首が三体、こちらを見て笑っていました。
『クックックックックックックックックック…』
「今日思い出したんだけど」って友人Sがした話。
Sが中学三年の時、クラスメイトの女子Aが自殺した。
Aの両親はいじめにあっていたのではないかと言ったが、S達は別に普通に接していたし、Aの友人のBは葬式でボロボロ泣いていたし、そんな事はないとして受験ノイローゼという事で片付けられた。
それから何週間か経つとクラスも落ち着いてきたが、Bは全く元気が無くなりあまり喋らなくなった。皆はAの事がまだショックなんだろうと思い気を使っていた。
ところが数学の授業中、Bが突然「ぎゃあ!!」と叫んで椅子から転げ落ちた。皆びっくりして「どうした!?」と近付くとBはガタガタ震えて泣きながら机を指差した。
真っ先に机を確かめたSは驚いて「何だこれ!」と机をひっくり返した。机の裏には「B呪」と茶色い字で書かれたメモ用紙程の紙がびっしりと貼られていた。しかもBが座っていた椅子の裏にも。
クラスは大パニックになり、先生は担任を呼んでくる様に言い、その紙を剥がし始めた。紙は端っこのほうだけのりが付いていたらしく簡単に剥がせたが、字は血で書かれたものの様で紙の裏にはAが今までBにされてきた事がペンでびっしりと書き込まれていた。
Bは外では友人のふりをしていて見えない所でかなりのいじめをAにしていたらしい。
しかも後日聞いたBの話では、自分の部屋にも「B呪」と血で書かれた紙が貼られていたとの事。壁のポスターを変えようとした時に裏にあったのを見つけ、調べると壁時計の裏、椅子と机の引き出しの裏、床のカーペットの下にびっしりと貼られていた。
Bは自分がしてきた事がばれるのを恐れ誰にも言えなかった。ポスターを捨てて残りの紙を剥がそうとしたが、部屋のものは接着剤でピッタリ貼られた様でほとんどとれなかったらしい。
Bはこの事件がきっかけで退学処分となりどこかに引越した。家は今もそのまま残っているそうだ。
なんで今日思い出したん? と聞くと、「仕事でたまたまその家の前通ったんだけどさ、一緒にいた同僚が『何だあの部屋、気持ち悪い』って呟いたんだよ」
Sが中学三年の時、クラスメイトの女子Aが自殺した。
Aの両親はいじめにあっていたのではないかと言ったが、S達は別に普通に接していたし、Aの友人のBは葬式でボロボロ泣いていたし、そんな事はないとして受験ノイローゼという事で片付けられた。
それから何週間か経つとクラスも落ち着いてきたが、Bは全く元気が無くなりあまり喋らなくなった。皆はAの事がまだショックなんだろうと思い気を使っていた。
ところが数学の授業中、Bが突然「ぎゃあ!!」と叫んで椅子から転げ落ちた。皆びっくりして「どうした!?」と近付くとBはガタガタ震えて泣きながら机を指差した。
真っ先に机を確かめたSは驚いて「何だこれ!」と机をひっくり返した。机の裏には「B呪」と茶色い字で書かれたメモ用紙程の紙がびっしりと貼られていた。しかもBが座っていた椅子の裏にも。
クラスは大パニックになり、先生は担任を呼んでくる様に言い、その紙を剥がし始めた。紙は端っこのほうだけのりが付いていたらしく簡単に剥がせたが、字は血で書かれたものの様で紙の裏にはAが今までBにされてきた事がペンでびっしりと書き込まれていた。
Bは外では友人のふりをしていて見えない所でかなりのいじめをAにしていたらしい。
しかも後日聞いたBの話では、自分の部屋にも「B呪」と血で書かれた紙が貼られていたとの事。壁のポスターを変えようとした時に裏にあったのを見つけ、調べると壁時計の裏、椅子と机の引き出しの裏、床のカーペットの下にびっしりと貼られていた。
Bは自分がしてきた事がばれるのを恐れ誰にも言えなかった。ポスターを捨てて残りの紙を剥がそうとしたが、部屋のものは接着剤でピッタリ貼られた様でほとんどとれなかったらしい。
Bはこの事件がきっかけで退学処分となりどこかに引越した。家は今もそのまま残っているそうだ。
なんで今日思い出したん? と聞くと、「仕事でたまたまその家の前通ったんだけどさ、一緒にいた同僚が『何だあの部屋、気持ち悪い』って呟いたんだよ」
同僚のRから聞いた話です。
Rの部署は残業が多く、下手をすると終電を逃してしまうこともあるとか。
その日もRは1人で残業に追われ、帰り支度を始めたのは深夜1時を回った頃だったそうです。
疲れ切った体を引きずりエレベーターに乗り込んだのですが、すぐ下の9階で止まりました。
こんな時間に自分の他に残ってる人が…? 少し不思議に思いましたが、その階で乗ってくる人は居ませんでした。
エレベーターの故障か何かだろうと、気にしなかったそうです。
ところが、また次の階でもエレベーターは止まりました。…またしてもドアの向こうには誰も居ません…
誰かのイタズラか、とドアから頭を出し外を見遣りますが、そこには真っ暗なオフィスが続くばかり…。
その後も7階、6階…と各階でエレベーターは止まり続けたそうです。
さらに…階を下るごとに背後に気配を感じ始めたとか…。
これはエレベーターの故障で、気配なんて気のせいだ! そう必死に言い聞かせたそうです。
しかし、2階でエレベーターが止まった時
ビーーーーー!
唐突にブザーが!
『定員オーバーです』
機械の無機質な声を背に、Rは振り返ることなく階段へ走ったとか…。
誰もいない深夜のオフィスでは、『何か』が活動しているのかもしれませんね…。
Rの部署は残業が多く、下手をすると終電を逃してしまうこともあるとか。
その日もRは1人で残業に追われ、帰り支度を始めたのは深夜1時を回った頃だったそうです。
疲れ切った体を引きずりエレベーターに乗り込んだのですが、すぐ下の9階で止まりました。
こんな時間に自分の他に残ってる人が…? 少し不思議に思いましたが、その階で乗ってくる人は居ませんでした。
エレベーターの故障か何かだろうと、気にしなかったそうです。
ところが、また次の階でもエレベーターは止まりました。…またしてもドアの向こうには誰も居ません…
誰かのイタズラか、とドアから頭を出し外を見遣りますが、そこには真っ暗なオフィスが続くばかり…。
その後も7階、6階…と各階でエレベーターは止まり続けたそうです。
さらに…階を下るごとに背後に気配を感じ始めたとか…。
これはエレベーターの故障で、気配なんて気のせいだ! そう必死に言い聞かせたそうです。
しかし、2階でエレベーターが止まった時
ビーーーーー!
唐突にブザーが!
『定員オーバーです』
機械の無機質な声を背に、Rは振り返ることなく階段へ走ったとか…。
誰もいない深夜のオフィスでは、『何か』が活動しているのかもしれませんね…。
もう10年前に死んだじいちゃんの日記が、実家の大掃除で先日見つかりました。
内容は孫が遊びに来たとか、そんなホンワカなカンジのものが多いのですが、日記の最初の方、昭和39年の一冊の中にメチャクチャ怖いヤツがあったので それを書きます(読みやすいように文体は変えてあります)。
--------------------
12月6日、ナツエ(親戚筋の人らしい)から電話ある。ミドリ(ナツエさんの娘)が、おかしくなったという。
よごと、ひるごと、うわごとクリカエス。うわごとには
小さいこけしが、笑って噛み付いて。
ぴょんぴょんはねて、はねて、5ひきぐらい居るよ。
歯はぎざぎざ。はねて、はねて、
ミドリの足、がぶりかみつく。ミドリのまわり、5ひきぐらい、居るよう、
ちょんちょん、はねて、ぎざぎざで、がぶり、かみつく。やめて、やめて
ミドリは、こけしを、つかんで、どぶになげる。
どぶに投げるとおぼれやがる、くううふふふ、
ぶくぶくぶくぶくしずんで、くされ、くふ、くされ、くされくされ、
しねしね、くうふふくふ、しね、くされ、しね、しね
ナツエ曰く、「くふくふ」とは言うが、まったく笑っていない。
なにか、こみあげるものを吐き出しているような。ミドリが心配。
内容は孫が遊びに来たとか、そんなホンワカなカンジのものが多いのですが、日記の最初の方、昭和39年の一冊の中にメチャクチャ怖いヤツがあったので それを書きます(読みやすいように文体は変えてあります)。
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12月6日、ナツエ(親戚筋の人らしい)から電話ある。ミドリ(ナツエさんの娘)が、おかしくなったという。
よごと、ひるごと、うわごとクリカエス。うわごとには
小さいこけしが、笑って噛み付いて。
ぴょんぴょんはねて、はねて、5ひきぐらい居るよ。
歯はぎざぎざ。はねて、はねて、
ミドリの足、がぶりかみつく。ミドリのまわり、5ひきぐらい、居るよう、
ちょんちょん、はねて、ぎざぎざで、がぶり、かみつく。やめて、やめて
ミドリは、こけしを、つかんで、どぶになげる。
どぶに投げるとおぼれやがる、くううふふふ、
ぶくぶくぶくぶくしずんで、くされ、くふ、くされ、くされくされ、
しねしね、くうふふくふ、しね、くされ、しね、しね
ナツエ曰く、「くふくふ」とは言うが、まったく笑っていない。
なにか、こみあげるものを吐き出しているような。ミドリが心配。
『夜中の2時に校舎の裏の井戸を覗いて、自分の顔が水面に映らなければその人が1週間以内に死ぬ』
という奇妙な噂が学校で流行っていた。
お調子者のBがこの噂を広めている、と話を聞いたので、『どうせ嘘だろう』と思っていた。
しかし次の日、Cが学校を休んでいた。『Cのやつが学校を休むなんて珍しいな』と思ったので、Cの家に電話した。
学校を休んだ理由を聞くと、
『俺は昨日の夜に校舎の裏の井戸を見たんだ……でも俺の顔は映らなかったんだよ……あと1週間だって思うと、学校に行く気にもなれなくて…』
Cは何かに憑かれたような声だったので、心配になり、励ましてから電話を切った。
次の日、どうしても噂の真相が知りたかったので、友達のDを誘って夜中に井戸を覗くことにした。
2時の5分前に井戸に着くと、Dがくたびれた顔をして待っていた。何か言いたそうな顔をしていたが、時間が近いので、お互い何も言わず2時が来るのを待っていた。
カチッ
時計の針が2時ちょうどを差したので、2人同時に井戸を覗いた。しかし、そこに顔は2つではなく、1つしか映っていなかった。
『うわぁぁぁぁ!』
お互い井戸に映った顔が自分であることを祈りながら逃げるように校舎を出た。
次の日Bに昨日起きたことを全て話すと、
『本当に1つ顔が写ったのか?』
と聞いてくる。バカにされた気分になったので、
『映ったって言ってるだろ! Dに聞いてみろよ!』
と言ったのだが、Bは声を震わせて
『全部作り話なんだよ……映るはずがないんだよ…』
その態度に腹が立ち、肩を掴んで
『どういうことかはっきり言えよ!』
とBを怒鳴った。すると
『あの井戸は空っぽで水なんかない枯れ井戸なんだよ! 井戸を覗いて映るはずがないんだよ!』
しかし、Dと2人で確かに井戸に人が映ったのを見たんだ。
でも…俺たちが見たものは何だったんだろう…?
という奇妙な噂が学校で流行っていた。
お調子者のBがこの噂を広めている、と話を聞いたので、『どうせ嘘だろう』と思っていた。
しかし次の日、Cが学校を休んでいた。『Cのやつが学校を休むなんて珍しいな』と思ったので、Cの家に電話した。
学校を休んだ理由を聞くと、
『俺は昨日の夜に校舎の裏の井戸を見たんだ……でも俺の顔は映らなかったんだよ……あと1週間だって思うと、学校に行く気にもなれなくて…』
Cは何かに憑かれたような声だったので、心配になり、励ましてから電話を切った。
次の日、どうしても噂の真相が知りたかったので、友達のDを誘って夜中に井戸を覗くことにした。
2時の5分前に井戸に着くと、Dがくたびれた顔をして待っていた。何か言いたそうな顔をしていたが、時間が近いので、お互い何も言わず2時が来るのを待っていた。
カチッ
時計の針が2時ちょうどを差したので、2人同時に井戸を覗いた。しかし、そこに顔は2つではなく、1つしか映っていなかった。
『うわぁぁぁぁ!』
お互い井戸に映った顔が自分であることを祈りながら逃げるように校舎を出た。
次の日Bに昨日起きたことを全て話すと、
『本当に1つ顔が写ったのか?』
と聞いてくる。バカにされた気分になったので、
『映ったって言ってるだろ! Dに聞いてみろよ!』
と言ったのだが、Bは声を震わせて
『全部作り話なんだよ……映るはずがないんだよ…』
その態度に腹が立ち、肩を掴んで
『どういうことかはっきり言えよ!』
とBを怒鳴った。すると
『あの井戸は空っぽで水なんかない枯れ井戸なんだよ! 井戸を覗いて映るはずがないんだよ!』
しかし、Dと2人で確かに井戸に人が映ったのを見たんだ。
でも…俺たちが見たものは何だったんだろう…?
僕が交差点で赤信号の為停車していると、目の前の横断歩道を親子が歩いていた。
そして目の前を過ぎ中央にさしかかった時に、スポーツカーがスピードをあげたまま右折してきた。
いやな音とともに子供が跳ねられた。宙を舞いクルクルと落ちていくのがスローモーションの様に僕の目に焼き付いた。
一瞬呆然としてしまった僕だが慌てて車から降り携帯で救急車を呼び、母親の元へ駆け寄った。
轢いた車は見えない・・・・逃げた様だ。
母親はパニックを起こしており、子供の側で泣きながら助けを求めている。
子供の名前を何度も呼び、目を開けて〇〇! と叫んでいる母親に危ないからと言い歩道の方に避難して下さいと説得したが、聞きいれてもらえず子供の側を離れようとしない。
まあ、仕方ないな親としたら当然かもしれない。そこで僕の後ろにいた車の運転手と協力して救急車が来るまで交通整理した。
やがて救急車が到着し、子供と母親を乗せ走り去っていった。
僕は救急車から少し遅れて来た警察官に事故を説明し逃げた車の特徴を説明し、帰途についた。
家に帰ったが今日見た事故がショックで食欲がわかない。結局食事は取らずにいると、いつの間にか夜もふけてしまい僕は眠りについた。
次の日、仕事を終えテレビを付けると事故のニュースがやっていた。
子供は死亡、即死だったらしい・・・・
あれっ? 僕は母親に駆け寄った時に子供が閉じてた目を見開いたのを見たのだが・・・・気のせいじゃない口も動かしているのも見た!
後日轢いた車が見付かった。
人気の無い道路で何かを避ける様に急ブレーキを踏み、ハンドルを切って道路から外れ木に激突しているのが発見されたそうだ。
運転手は死亡。
・・・・あくまで噂なのだが運転手の表情は恐怖で歪んでたという。
そして目の前を過ぎ中央にさしかかった時に、スポーツカーがスピードをあげたまま右折してきた。
いやな音とともに子供が跳ねられた。宙を舞いクルクルと落ちていくのがスローモーションの様に僕の目に焼き付いた。
一瞬呆然としてしまった僕だが慌てて車から降り携帯で救急車を呼び、母親の元へ駆け寄った。
轢いた車は見えない・・・・逃げた様だ。
母親はパニックを起こしており、子供の側で泣きながら助けを求めている。
子供の名前を何度も呼び、目を開けて〇〇! と叫んでいる母親に危ないからと言い歩道の方に避難して下さいと説得したが、聞きいれてもらえず子供の側を離れようとしない。
まあ、仕方ないな親としたら当然かもしれない。そこで僕の後ろにいた車の運転手と協力して救急車が来るまで交通整理した。
やがて救急車が到着し、子供と母親を乗せ走り去っていった。
僕は救急車から少し遅れて来た警察官に事故を説明し逃げた車の特徴を説明し、帰途についた。
家に帰ったが今日見た事故がショックで食欲がわかない。結局食事は取らずにいると、いつの間にか夜もふけてしまい僕は眠りについた。
次の日、仕事を終えテレビを付けると事故のニュースがやっていた。
子供は死亡、即死だったらしい・・・・
あれっ? 僕は母親に駆け寄った時に子供が閉じてた目を見開いたのを見たのだが・・・・気のせいじゃない口も動かしているのも見た!
後日轢いた車が見付かった。
人気の無い道路で何かを避ける様に急ブレーキを踏み、ハンドルを切って道路から外れ木に激突しているのが発見されたそうだ。
運転手は死亡。
・・・・あくまで噂なのだが運転手の表情は恐怖で歪んでたという。
今から5年ほど前の話です。
私は借りたDVDを返す為に、車で友達のアパートに向かっていました。友達のアパートには来客用の駐車スペースがありません。
仕方なく私は、歩いて5分ほどのコンビニで買い物をするついでに、用事が済むまでコンビニの駐車スペースを借りる許可を店員に貰いました。
コンビニを出て、徒歩で友達のアパートを目指す途中、黒い車が目に入りました。
その黒い車は私の後方からゆっくりと近付いてきます。私は不気味に思いました。黒い車の車内からは大音量で流れる音楽が聞こえます。
黒い車は私の横に来ると、その場に停車しました。
助手席側の窓が開き、歩道に立つ私に向かって運転席の男が道を尋ねてきました。
「○×トイウ建物ヲ知ラナイカ?」
運転席の男から発せられた片言の日本語に大音量の音楽が重なった為、何を言っているのか、うまく聞き取れません。
私は聞き返す為に黒い車の助手席のドアに近付きました。
その瞬間です。唐突に黒い車の後部座席のドアが開き、中から2人の男が飛び出してきました。
1人は囲むように私の後方に立ち、1人は黒い車の助手席を開けようとしてノブに手を掛けていました。
突然の出来事に私は恐怖で硬直しました。悲鳴を上げることも出来ません。
「どうしましたぁ!? 大丈夫ですかぁ!?」
道沿いのマンションの2階から聞こえる大きな声。異変に気付いた住人がベランダ越しに大声を上げてくれたのです。
それを聞いた同じマンションの住人が次々とベランダに出てきます。
すると男達は急いで黒い車の中に戻り、急発進で立ち去りました。
私は安堵からか、その場で腰を抜かしてしまいした。
最初に話しかけられた時に、車内には運転手しか居ない様に見えました。
そう考えると、後部座席から出てきた男達は、シートの下に屈んで隠れていたのでしょう。
変な事件や人物に関わる事の多い私の人生の中で、最も危険を感じた事件でした。
私は借りたDVDを返す為に、車で友達のアパートに向かっていました。友達のアパートには来客用の駐車スペースがありません。
仕方なく私は、歩いて5分ほどのコンビニで買い物をするついでに、用事が済むまでコンビニの駐車スペースを借りる許可を店員に貰いました。
コンビニを出て、徒歩で友達のアパートを目指す途中、黒い車が目に入りました。
その黒い車は私の後方からゆっくりと近付いてきます。私は不気味に思いました。黒い車の車内からは大音量で流れる音楽が聞こえます。
黒い車は私の横に来ると、その場に停車しました。
助手席側の窓が開き、歩道に立つ私に向かって運転席の男が道を尋ねてきました。
「○×トイウ建物ヲ知ラナイカ?」
運転席の男から発せられた片言の日本語に大音量の音楽が重なった為、何を言っているのか、うまく聞き取れません。
私は聞き返す為に黒い車の助手席のドアに近付きました。
その瞬間です。唐突に黒い車の後部座席のドアが開き、中から2人の男が飛び出してきました。
1人は囲むように私の後方に立ち、1人は黒い車の助手席を開けようとしてノブに手を掛けていました。
突然の出来事に私は恐怖で硬直しました。悲鳴を上げることも出来ません。
「どうしましたぁ!? 大丈夫ですかぁ!?」
道沿いのマンションの2階から聞こえる大きな声。異変に気付いた住人がベランダ越しに大声を上げてくれたのです。
それを聞いた同じマンションの住人が次々とベランダに出てきます。
すると男達は急いで黒い車の中に戻り、急発進で立ち去りました。
私は安堵からか、その場で腰を抜かしてしまいした。
最初に話しかけられた時に、車内には運転手しか居ない様に見えました。
そう考えると、後部座席から出てきた男達は、シートの下に屈んで隠れていたのでしょう。
変な事件や人物に関わる事の多い私の人生の中で、最も危険を感じた事件でした。
私の前職場の体験談です。
当時個人が経営しているエステサロンに勤めていました。閉店後は某セキュリティ会社と繋がる防犯カメラが自動的に作動する形で店内に2ヵ所設置されていました。
ある日の営業中アポ無しでそのセキュリティ会社の男性が訪問されて、名刺を渡されるやいなや『昨晩侵入者らしき者がいて昨夜2時半頃店内を見回りにお伺いしました』と言われ、慌てて在庫の備品や金庫をその場で調べてみましたが、幸い物色された形跡は見当たりませんでした。
『実は…その映像がちょっと不思議で』と一冊のファイルを開いて見せてくれたのですが、昨晩の店内の様子を防犯カメラの映像からプリントアウトした数枚の白黒写真には、ビデオのコマ送りの様に女性の頭頂部が移動していく姿が大きく写し出されていました。
その中の一枚は女性の眼球がカメラを凝視した写真で、思わず息を飲んだ程です。
カメラの設置は天井なので背の高さが3m位じゃないと頭頂部は写らない筈ですよね? 脚立や台に乗らない限り届かないししかも移動してるし…。
暫く沈黙の中『あのぉ…私もちょっと気に…』と私が口を開いた瞬間、彼は遮る様な強い口調で『お見せしようかどうか散々迷ったので…驚かせて申し訳ありませんでした。何も盗られていなければ安心しました』と安堵の様子で、足早に出て行く後ろ姿を見送る形でその件は終わってしまいました…。
それ以来こちらは特に変わった様子はありませんでしたが、ずっと彼の背後に影の様に重なって見え隠れしてた女性は一体誰だったんだろ。
当時個人が経営しているエステサロンに勤めていました。閉店後は某セキュリティ会社と繋がる防犯カメラが自動的に作動する形で店内に2ヵ所設置されていました。
ある日の営業中アポ無しでそのセキュリティ会社の男性が訪問されて、名刺を渡されるやいなや『昨晩侵入者らしき者がいて昨夜2時半頃店内を見回りにお伺いしました』と言われ、慌てて在庫の備品や金庫をその場で調べてみましたが、幸い物色された形跡は見当たりませんでした。
『実は…その映像がちょっと不思議で』と一冊のファイルを開いて見せてくれたのですが、昨晩の店内の様子を防犯カメラの映像からプリントアウトした数枚の白黒写真には、ビデオのコマ送りの様に女性の頭頂部が移動していく姿が大きく写し出されていました。
その中の一枚は女性の眼球がカメラを凝視した写真で、思わず息を飲んだ程です。
カメラの設置は天井なので背の高さが3m位じゃないと頭頂部は写らない筈ですよね? 脚立や台に乗らない限り届かないししかも移動してるし…。
暫く沈黙の中『あのぉ…私もちょっと気に…』と私が口を開いた瞬間、彼は遮る様な強い口調で『お見せしようかどうか散々迷ったので…驚かせて申し訳ありませんでした。何も盗られていなければ安心しました』と安堵の様子で、足早に出て行く後ろ姿を見送る形でその件は終わってしまいました…。
それ以来こちらは特に変わった様子はありませんでしたが、ずっと彼の背後に影の様に重なって見え隠れしてた女性は一体誰だったんだろ。
おれが学生時代の話。
学校が終わった後、家に帰る前に近所の公園で一服するのが日課になっていた。
その公園にはいつも1人で遊んでる子供がいたんだ。
いつの間にかおれはその子と仲良くなってて、よくベンチでお喋りしてた。
その子は体にあざが多かったんだけど、木登りしてる姿を見掛ける事も少なくなかったから、元気な子だなぁ位にしか思ってなかった。
ある日いつもの様にお喋りしていると、桃太郎の話を聞かせてくれた。
学校で習ったそうだ。習わなきゃ桃太郎を知らない世代に驚いた。
翌日。その子がいない。帰る時に茂みの陰に隠れているのを見つけた。
「何してるの?」
『かくれんぼ!』
友達できたんだぁ、と少し嬉しくなった。
でもおかしかった。鬼らしい子が見当たらない。
「鬼は誰なの?」
『お母さん! 暗くなると見付けてくれるんだ!』
切なくなって、その日はそのまま帰った。
次の日もその次の日もその子は隠れていた。しびれを切らして声を掛ける。
「お兄ちゃんが鬼やってあげようか?」
『お兄ちゃんは桃太郎!』
?と思っていると、母親らしき人がやって来た。そしてその子の頭を掴んだ。ブチブチと音がする。
お母さんが鬼なの! お兄ちゃんは桃太郎だよね?
お母さんが鬼なの! お兄ちゃんは桃太郎だよね?
血走った目でおれを睨みつける母親の顔は今でも忘れない。
ひとりかくれんぼも怖いけど、ひとりでかくれんぼをする子も怖いです。
学校が終わった後、家に帰る前に近所の公園で一服するのが日課になっていた。
その公園にはいつも1人で遊んでる子供がいたんだ。
いつの間にかおれはその子と仲良くなってて、よくベンチでお喋りしてた。
その子は体にあざが多かったんだけど、木登りしてる姿を見掛ける事も少なくなかったから、元気な子だなぁ位にしか思ってなかった。
ある日いつもの様にお喋りしていると、桃太郎の話を聞かせてくれた。
学校で習ったそうだ。習わなきゃ桃太郎を知らない世代に驚いた。
翌日。その子がいない。帰る時に茂みの陰に隠れているのを見つけた。
「何してるの?」
『かくれんぼ!』
友達できたんだぁ、と少し嬉しくなった。
でもおかしかった。鬼らしい子が見当たらない。
「鬼は誰なの?」
『お母さん! 暗くなると見付けてくれるんだ!』
切なくなって、その日はそのまま帰った。
次の日もその次の日もその子は隠れていた。しびれを切らして声を掛ける。
「お兄ちゃんが鬼やってあげようか?」
『お兄ちゃんは桃太郎!』
?と思っていると、母親らしき人がやって来た。そしてその子の頭を掴んだ。ブチブチと音がする。
お母さんが鬼なの! お兄ちゃんは桃太郎だよね?
お母さんが鬼なの! お兄ちゃんは桃太郎だよね?
血走った目でおれを睨みつける母親の顔は今でも忘れない。
ひとりかくれんぼも怖いけど、ひとりでかくれんぼをする子も怖いです。
友人に聞いた話です。
彼女の父親は、家から少し離れたところにある集会所の管理を任されていました。
ところがある時から、「こんな夜遅くに何やってんだ!」という苦情が、引きも切らずに来るようになったそうです。
そんな苦情の来るような時間帯に使用することは有り得ないし、よしんば有ったとしても、苦情の来るほどの騒ぎをする訳はありません。
それでも念の為に…と、集会所の鍵を持っている人に問い合わせても、皆、知らないと首を振る。鍵を人に貸したことも無いと異口同音に言われ、彼女の父親は困り果てました。
それでも、もしかしたらどこか、鍵が壊れているような場所が有って、近所の悪童たちでも好き勝手しているのかもしれないから…と、友人の父親以下数人で、深夜に集会所まで確認にと出向きました。
が。…目の前の状況に、皆、身の毛がよだったそうです。
集会所の中は電気も着いていません。なのに、複数の気配が有るのです。
闇の中に何かが動いているような風情も感じられます。
中の一人が覚悟を決めて玄関の鍵をそっと開け、電気を着けました。
…誰も、いません。人がいた様子も無く、建物の中はひんやりとしたままでした。
しかし、皆が遠目からでも感じた気配は、気のせいなどどいう単語では片付けられず、手分けしてさほど広くも無い建物の中を、隅々まで調べました。
でも、なにひとつ、見つけることは、できませんでした…。
翌日、関係者を集めて、天井裏から床下まで、徹底的に調べる事にしたそうです。
その大捜索の結果、天井裏の、中心部の柱にも屋根にも、びっしりと、お札が…。
それらは全て、即剥がされ、柱は丁寧に磨かれました。
それ以来、深夜の集会が開かれることは無かったそうです。
あとで調べたところによると、彼女達の地区が借りる前は、新興宗教の団体が、かなり長い間そこを使っていたのだとか。
…しかし、一体何が集まっていたんでしょうか。
それにしても、呼ぶお札、招くお札も有るのですね。
皆様、お気を付け下さいませ…。
彼女の父親は、家から少し離れたところにある集会所の管理を任されていました。
ところがある時から、「こんな夜遅くに何やってんだ!」という苦情が、引きも切らずに来るようになったそうです。
そんな苦情の来るような時間帯に使用することは有り得ないし、よしんば有ったとしても、苦情の来るほどの騒ぎをする訳はありません。
それでも念の為に…と、集会所の鍵を持っている人に問い合わせても、皆、知らないと首を振る。鍵を人に貸したことも無いと異口同音に言われ、彼女の父親は困り果てました。
それでも、もしかしたらどこか、鍵が壊れているような場所が有って、近所の悪童たちでも好き勝手しているのかもしれないから…と、友人の父親以下数人で、深夜に集会所まで確認にと出向きました。
が。…目の前の状況に、皆、身の毛がよだったそうです。
集会所の中は電気も着いていません。なのに、複数の気配が有るのです。
闇の中に何かが動いているような風情も感じられます。
中の一人が覚悟を決めて玄関の鍵をそっと開け、電気を着けました。
…誰も、いません。人がいた様子も無く、建物の中はひんやりとしたままでした。
しかし、皆が遠目からでも感じた気配は、気のせいなどどいう単語では片付けられず、手分けしてさほど広くも無い建物の中を、隅々まで調べました。
でも、なにひとつ、見つけることは、できませんでした…。
翌日、関係者を集めて、天井裏から床下まで、徹底的に調べる事にしたそうです。
その大捜索の結果、天井裏の、中心部の柱にも屋根にも、びっしりと、お札が…。
それらは全て、即剥がされ、柱は丁寧に磨かれました。
それ以来、深夜の集会が開かれることは無かったそうです。
あとで調べたところによると、彼女達の地区が借りる前は、新興宗教の団体が、かなり長い間そこを使っていたのだとか。
…しかし、一体何が集まっていたんでしょうか。
それにしても、呼ぶお札、招くお札も有るのですね。
皆様、お気を付け下さいませ…。
友達のHから聞いた話です。
Hが車の合宿免許に行った時、一緒の部屋になったKという人が御札の貼ってある枕を持参してきたそうです。
不思議がって聞いてみると、最初はいやがっていたKが訳を話してくれたそうです。
Kが山中湖に友達数人とコテージを借りて遊びに行った時のこと。
夜、車でみんなと飲みに行きK1人眠くなって歩いてコテージに帰ったそうです。
そのコテージの部屋で1人で寝ていると、枕元に誰かが座っている気配がし「僕達、友達だよね?」と声がしたそうです。
Kは友達が帰ってきて酔っ払ってからかわれているんだろうと思い、無視していたがあまりのしつこさに返事をしてしまいました。
「そうだよ」
その瞬間、腕を引っ張られ外の林に連れて行かれました。
その時、ちょうど車で友達らが通りかかり誰かに引きずられてわめいているKを見つけ、みんなであわててKをつかまえました。
その後みんな怖くなり、荷物をまとめて家に帰ったそうです。
その明くる日の夜、自分の部屋でKが寝ていてぱっと目が覚めた時、天井一杯に少年の顔が浮かんでいていきなり首元をつかまれ天井めがけて持ち上げられられたそうです。
そこでKは気を失い、朝、母親のわめき声で目が覚めると天井に大きな穴が空いていました。
彼は怖くなり、知り合いの霊媒師に相談すると「自分の力ではどうすることもできないので、枕にこの御札を貼って寝なさい。貼り忘れた時、あなた、つれてかれますよ」と言われ、それ以来毎日、彼はこの枕を肌身離さず持っているそうです。
Hが車の合宿免許に行った時、一緒の部屋になったKという人が御札の貼ってある枕を持参してきたそうです。
不思議がって聞いてみると、最初はいやがっていたKが訳を話してくれたそうです。
Kが山中湖に友達数人とコテージを借りて遊びに行った時のこと。
夜、車でみんなと飲みに行きK1人眠くなって歩いてコテージに帰ったそうです。
そのコテージの部屋で1人で寝ていると、枕元に誰かが座っている気配がし「僕達、友達だよね?」と声がしたそうです。
Kは友達が帰ってきて酔っ払ってからかわれているんだろうと思い、無視していたがあまりのしつこさに返事をしてしまいました。
「そうだよ」
その瞬間、腕を引っ張られ外の林に連れて行かれました。
その時、ちょうど車で友達らが通りかかり誰かに引きずられてわめいているKを見つけ、みんなであわててKをつかまえました。
その後みんな怖くなり、荷物をまとめて家に帰ったそうです。
その明くる日の夜、自分の部屋でKが寝ていてぱっと目が覚めた時、天井一杯に少年の顔が浮かんでいていきなり首元をつかまれ天井めがけて持ち上げられられたそうです。
そこでKは気を失い、朝、母親のわめき声で目が覚めると天井に大きな穴が空いていました。
彼は怖くなり、知り合いの霊媒師に相談すると「自分の力ではどうすることもできないので、枕にこの御札を貼って寝なさい。貼り忘れた時、あなた、つれてかれますよ」と言われ、それ以来毎日、彼はこの枕を肌身離さず持っているそうです。
そんなに仲良くなかったし、学生当時も嫌われていた同級生の話。
学生時代からよく友人の彼氏を寝取る子で、近所に住んでいるが故に腐れ縁だった。
私は彼女に「恨まれるような事は止めなよ」とたまに注意していた。
大人になった彼女はやっぱりと言うか、為るべくして為ったと言うか、不倫女になってしまって、2人の子供がいる男性を奥さんから奪い、男性の家庭を崩壊させ、離婚させ、その後件の男性と出来婚した。
不倫の末の結婚だったけど、堂々と式も挙げて、家も新しく買って、端から見ると祝福はされないものの幸せそうではあった。
ところが結婚して子供が生まれた頃に男性の会社が事件を起こしやむを得ず倒産。その直後、男性の元奥さんが男性と彼女の家の玄関で首吊り自殺。
第一発見者は早朝散歩の近所の人で、近所中の噂に。
悪評と嫌がらせに耐え切れなくなった彼女ら一家が引越しようとした矢先、男性の会社倒産で煽り倒産した会社の社長が先の元奥さんと全く同じ場所、同じ方法で自殺。
その後、男性の両親(地方に住んでいた)が殺人事件の被害に遭い死亡。強盗殺人でかなり惨い殺され方だったそう。
その後、男性は帰宅途中に失踪して今も行方不明。夜の仕事しながら一人で子供を育ててた彼女だけど、数年前に子供が知的障害と発覚。
で、彼女自身もこの前元奥さんの子供に家を放火されて右半身に大火傷。
夫婦揃って怨霊憑き過ぎだろ……。しょっちゅう「子供捨てたい」「金貸して」とうちに来るけど、いつか本人も殺されるんだろうなとーなんとなく思ってる。
学生時代の同級生らは皆口を揃えて因果応報でしょ、と笑ってる。
学生時代からよく友人の彼氏を寝取る子で、近所に住んでいるが故に腐れ縁だった。
私は彼女に「恨まれるような事は止めなよ」とたまに注意していた。
大人になった彼女はやっぱりと言うか、為るべくして為ったと言うか、不倫女になってしまって、2人の子供がいる男性を奥さんから奪い、男性の家庭を崩壊させ、離婚させ、その後件の男性と出来婚した。
不倫の末の結婚だったけど、堂々と式も挙げて、家も新しく買って、端から見ると祝福はされないものの幸せそうではあった。
ところが結婚して子供が生まれた頃に男性の会社が事件を起こしやむを得ず倒産。その直後、男性の元奥さんが男性と彼女の家の玄関で首吊り自殺。
第一発見者は早朝散歩の近所の人で、近所中の噂に。
悪評と嫌がらせに耐え切れなくなった彼女ら一家が引越しようとした矢先、男性の会社倒産で煽り倒産した会社の社長が先の元奥さんと全く同じ場所、同じ方法で自殺。
その後、男性の両親(地方に住んでいた)が殺人事件の被害に遭い死亡。強盗殺人でかなり惨い殺され方だったそう。
その後、男性は帰宅途中に失踪して今も行方不明。夜の仕事しながら一人で子供を育ててた彼女だけど、数年前に子供が知的障害と発覚。
で、彼女自身もこの前元奥さんの子供に家を放火されて右半身に大火傷。
夫婦揃って怨霊憑き過ぎだろ……。しょっちゅう「子供捨てたい」「金貸して」とうちに来るけど、いつか本人も殺されるんだろうなとーなんとなく思ってる。
学生時代の同級生らは皆口を揃えて因果応報でしょ、と笑ってる。
そんなに仲良くなかったし、学生当時も嫌われていた同級生の話。
学生時代からよく友人の彼氏を寝取る子で、近所に住んでいるが故に腐れ縁だった。
私は彼女に「恨まれるような事は止めなよ」とたまに注意していた。
大人になった彼女はやっぱりと言うか、為るべくして為ったと言うか、不倫女になってしまって、2人の子供がいる男性を奥さんから奪い、男性の家庭を崩壊させ、離婚させ、その後件の男性と出来婚した。
不倫の末の結婚だったけど、堂々と式も挙げて、家も新しく買って、端から見ると祝福はされないものの幸せそうではあった。
ところが結婚して子供が生まれた頃に男性の会社が事件を起こしやむを得ず倒産。その直後、男性の元奥さんが男性と彼女の家の玄関で首吊り自殺。
第一発見者は早朝散歩の近所の人で、近所中の噂に。
悪評と嫌がらせに耐え切れなくなった彼女ら一家が引越しようとした矢先、男性の会社倒産で煽り倒産した会社の社長が先の元奥さんと全く同じ場所、同じ方法で自殺。
その後、男性の両親(地方に住んでいた)が殺人事件の被害に遭い死亡。強盗殺人でかなり惨い殺され方だったそう。
その後、男性は帰宅途中に失踪して今も行方不明。夜の仕事しながら一人で子供を育ててた彼女だけど、数年前に子供が知的障害と発覚。
で、彼女自身もこの前元奥さんの子供に家を放火されて右半身に大火傷。
夫婦揃って怨霊憑き過ぎだろ……。しょっちゅう「子供捨てたい」「金貸して」とうちに来るけど、いつか本人も殺されるんだろうなとーなんとなく思ってる。
学生時代の同級生らは皆口を揃えて因果応報でしょ、と笑ってる。
学生時代からよく友人の彼氏を寝取る子で、近所に住んでいるが故に腐れ縁だった。
私は彼女に「恨まれるような事は止めなよ」とたまに注意していた。
大人になった彼女はやっぱりと言うか、為るべくして為ったと言うか、不倫女になってしまって、2人の子供がいる男性を奥さんから奪い、男性の家庭を崩壊させ、離婚させ、その後件の男性と出来婚した。
不倫の末の結婚だったけど、堂々と式も挙げて、家も新しく買って、端から見ると祝福はされないものの幸せそうではあった。
ところが結婚して子供が生まれた頃に男性の会社が事件を起こしやむを得ず倒産。その直後、男性の元奥さんが男性と彼女の家の玄関で首吊り自殺。
第一発見者は早朝散歩の近所の人で、近所中の噂に。
悪評と嫌がらせに耐え切れなくなった彼女ら一家が引越しようとした矢先、男性の会社倒産で煽り倒産した会社の社長が先の元奥さんと全く同じ場所、同じ方法で自殺。
その後、男性の両親(地方に住んでいた)が殺人事件の被害に遭い死亡。強盗殺人でかなり惨い殺され方だったそう。
その後、男性は帰宅途中に失踪して今も行方不明。夜の仕事しながら一人で子供を育ててた彼女だけど、数年前に子供が知的障害と発覚。
で、彼女自身もこの前元奥さんの子供に家を放火されて右半身に大火傷。
夫婦揃って怨霊憑き過ぎだろ……。しょっちゅう「子供捨てたい」「金貸して」とうちに来るけど、いつか本人も殺されるんだろうなとーなんとなく思ってる。
学生時代の同級生らは皆口を揃えて因果応報でしょ、と笑ってる。
3年前に姉が死んだ。
姉は、当時18歳だったが、ずっと年上の不倫相手とドライブ中に車ごと崖から落ち2人とも亡くなった。
車の中から遺書が見つかり、無理心中と断定された。
心中の理由は、相手の男の家庭の事情で離婚ができない事、うちの両親が2人の交際に大反対をし、無理矢理に別れさせる為に姉を父方の実家の北海道に連れて行こうとしたこと、など。
姉のまだ幼い字で書かれた遺書が痛ましかった。なんども お父さんお母さんごめんね、と書かれていた。
男の遺書には、私の家族に対する謝罪の言葉が几帳面な字で書かれていた。
あれから3年、私たち家族はあわただしく日常を過ごしているが、姉の事を忘れた事はない。
それでも姉の居ない日々に慣れようとしていた、ある日。
ポストに切手のない手紙が投函されていた。
直接ポストに入れたのだろう。住所はなく宛名な父母宛だった。
どこかで見た、几帳面な字。
封を開けると、中には1枚の白い便せんにこう書かれていた。
「お嬢さんは毎日泣いています。私にはお嬢さんを幸せにすることができませんでした。私が至らないばかりに、申し訳ありません。明日、お嬢さんをお返しします」
姉は、当時18歳だったが、ずっと年上の不倫相手とドライブ中に車ごと崖から落ち2人とも亡くなった。
車の中から遺書が見つかり、無理心中と断定された。
心中の理由は、相手の男の家庭の事情で離婚ができない事、うちの両親が2人の交際に大反対をし、無理矢理に別れさせる為に姉を父方の実家の北海道に連れて行こうとしたこと、など。
姉のまだ幼い字で書かれた遺書が痛ましかった。なんども お父さんお母さんごめんね、と書かれていた。
男の遺書には、私の家族に対する謝罪の言葉が几帳面な字で書かれていた。
あれから3年、私たち家族はあわただしく日常を過ごしているが、姉の事を忘れた事はない。
それでも姉の居ない日々に慣れようとしていた、ある日。
ポストに切手のない手紙が投函されていた。
直接ポストに入れたのだろう。住所はなく宛名な父母宛だった。
どこかで見た、几帳面な字。
封を開けると、中には1枚の白い便せんにこう書かれていた。
「お嬢さんは毎日泣いています。私にはお嬢さんを幸せにすることができませんでした。私が至らないばかりに、申し訳ありません。明日、お嬢さんをお返しします」
私には小さい子供がいるのですが、最近暑くなってきたので公園に連れて行く時間をずらしました。
ちょうど授業を終えた小学生の子供達も遊びにくる時間帯です。
そこで気になる女の子のグループがいました。
(以下ABCD)
どうもAは精神的ないじめを受けているらしく、初めに見たのは「一人コックリさん」をさせられているところでした。
A一人が指を置きBCDがAに関する質問を言う形でした。
内容は好きな人、テストの点や人に知られたくないであろう事ばかりでした。
コックリさんと言うより自白させられているといった感じでした。
私はその後何日か彼女達の事を見て見ぬふりをしていました。
彼女達は「仲間外れごっこ」をしていました。
♪なかーまはーずれーがいるそうよ! だぁれ?♪
最初はB一人だけスカートはいているとか、Cだけ髪の毛が短いとかそんな内容だったんですが、例の如くエスカレートしてAを集中攻撃し始めました。
内容が本当にえげつなくて最後に「一人だけお母さんがいないから」と言った時とうとう私は、
「あなた達のやっている事は立派ないじめだよ!」
と口を挟みました。Aを除く女の子達は一目さんに退散。我が子も驚いた顔をしていました。
私はその場で何故か携帯で小学校にこのような遊びを小さい子供が真似したら困ると言う言い方で、全てを報告しました。
残されたAは泣きながら何かを取り出しました。私は見入ってしまいました。
そして笑いながら、なかーまはーずれーがいるそうよだぁれと歌いだしました。
「Bちゃあん…一人だけ腕がないから」
ジョリ…。
「なかーまはーずれーがいるそうよだぁれ? …Cちゃあん…一人だけ足が無いから」
ジョリ…
「なかーまはーずれーがいるそうよだぁれ? …Dちゃあん…一人だけ首が無いから…それとも身体がないから?」
ジョリ…
「なかーまはーずれーがいるそうよだぁれ? 私…一人だけ体全部あるから」
→
ちょうど授業を終えた小学生の子供達も遊びにくる時間帯です。
そこで気になる女の子のグループがいました。
(以下ABCD)
どうもAは精神的ないじめを受けているらしく、初めに見たのは「一人コックリさん」をさせられているところでした。
A一人が指を置きBCDがAに関する質問を言う形でした。
内容は好きな人、テストの点や人に知られたくないであろう事ばかりでした。
コックリさんと言うより自白させられているといった感じでした。
私はその後何日か彼女達の事を見て見ぬふりをしていました。
彼女達は「仲間外れごっこ」をしていました。
♪なかーまはーずれーがいるそうよ! だぁれ?♪
最初はB一人だけスカートはいているとか、Cだけ髪の毛が短いとかそんな内容だったんですが、例の如くエスカレートしてAを集中攻撃し始めました。
内容が本当にえげつなくて最後に「一人だけお母さんがいないから」と言った時とうとう私は、
「あなた達のやっている事は立派ないじめだよ!」
と口を挟みました。Aを除く女の子達は一目さんに退散。我が子も驚いた顔をしていました。
私はその場で何故か携帯で小学校にこのような遊びを小さい子供が真似したら困ると言う言い方で、全てを報告しました。
残されたAは泣きながら何かを取り出しました。私は見入ってしまいました。
そして笑いながら、なかーまはーずれーがいるそうよだぁれと歌いだしました。
「Bちゃあん…一人だけ腕がないから」
ジョリ…。
「なかーまはーずれーがいるそうよだぁれ? …Cちゃあん…一人だけ足が無いから」
ジョリ…
「なかーまはーずれーがいるそうよだぁれ? …Dちゃあん…一人だけ首が無いから…それとも身体がないから?」
ジョリ…
「なかーまはーずれーがいるそうよだぁれ? 私…一人だけ体全部あるから」
→
>>89
Aが取り出したのは紙人形とハサミ。何をしていたかわかりますよね?
そして最後に私の方を向いて、
「なかーまはーずれーがいるそうよだぁれ? …おばさん…止めてくれた大人はおばさんだけだから…ありがとうございました」
と言って帰って行きました。
バラバラにされた紙人形が風に舞った時、貧血を起こす直前のような、とにかく凄く気分が悪くなりました。
今は少し遠いけど別の公園に行っています。
Aが取り出したのは紙人形とハサミ。何をしていたかわかりますよね?
そして最後に私の方を向いて、
「なかーまはーずれーがいるそうよだぁれ? …おばさん…止めてくれた大人はおばさんだけだから…ありがとうございました」
と言って帰って行きました。
バラバラにされた紙人形が風に舞った時、貧血を起こす直前のような、とにかく凄く気分が悪くなりました。
今は少し遠いけど別の公園に行っています。
俺、中古車を扱う店で働いてるんだけど、やっぱ、この業界って、いわくつきの車ってのがあるんだわ。
先日、買取依頼のあった車ってのが、練炭自殺で使われた車。
生々しい話になるが、しばらく発見されなかったらしく、死体は腐乱。なもんで、死体から出てきた汁だかなんだかで、シートにはくっきりと人の跡。シートを張りかえて、売りに出した。
うちの店長は後々客ともめるのがいやなので、いわくのある車はちゃんと客に説明するんだ。それでも値段が安いせいか、購入者は出てくる。
で、その車も購入者が決まり、ほっと一息。いつまでも店にあるってのも、薄気味悪いからね。
で、ある晩、同僚と二人で店の戸閉まりをした。
「あの車、買い手が決まったみたいだぞ」
「へー、いつもながら、いわくつきの車とか買う人いるんですね」
「そうだな、俺なら、絶対ごめんだけどな」
「それもそうですね、でも、いつまでも売れ残るのも困りますけど」
なんて、笑い話にしながら、店を閉めてると、急にバーンという大きな音。急いで振り返ると、例の車の運転席と助手席の窓ガラスが粉々に割れていた。
何が怖いかって、割れたガラスの破片のほとんどが車の外に飛び散っていたことだ。どう見ても、車内からの何らかの圧力で割れたとしか思えない状況。
何かが見えたってわけじゃないけど、久しぶりにいやな汗をかいた。
先日、買取依頼のあった車ってのが、練炭自殺で使われた車。
生々しい話になるが、しばらく発見されなかったらしく、死体は腐乱。なもんで、死体から出てきた汁だかなんだかで、シートにはくっきりと人の跡。シートを張りかえて、売りに出した。
うちの店長は後々客ともめるのがいやなので、いわくのある車はちゃんと客に説明するんだ。それでも値段が安いせいか、購入者は出てくる。
で、その車も購入者が決まり、ほっと一息。いつまでも店にあるってのも、薄気味悪いからね。
で、ある晩、同僚と二人で店の戸閉まりをした。
「あの車、買い手が決まったみたいだぞ」
「へー、いつもながら、いわくつきの車とか買う人いるんですね」
「そうだな、俺なら、絶対ごめんだけどな」
「それもそうですね、でも、いつまでも売れ残るのも困りますけど」
なんて、笑い話にしながら、店を閉めてると、急にバーンという大きな音。急いで振り返ると、例の車の運転席と助手席の窓ガラスが粉々に割れていた。
何が怖いかって、割れたガラスの破片のほとんどが車の外に飛び散っていたことだ。どう見ても、車内からの何らかの圧力で割れたとしか思えない状況。
何かが見えたってわけじゃないけど、久しぶりにいやな汗をかいた。
結婚が決まり、取りあえずしばらく賃貸に住もうと言う事で部屋を探す事になった時、知り合いにとある不動産屋を紹介されました。
個人店ですが何しろ素敵な物件ばかりだと言うので、一度行ってみようということになりました。
当時は分譲だった元億ション、広い庭お洒落な内装の戸建て。どの物件も申し分無いほど素敵だったけど、私はどの物件にも何となく住みたいとは思えず、むしろ早くここから出たいと思う物ばかりでした。
旦那は「何が気に入らないんだと」と怒り出すし。何が気に入らないって、何となく嫌な感じがするからとしか言えない私は、小声で「この日本に人の死に関わっていない土地なんてあるわけがないのは判っている」とだけ伝え黙らせました。
担当さんが「では最近空いたとっておきの物件を出しましょう。ただ条件にあう物件は次が最後なんですが…」と案内された場所は立地、内装外装、設備に見晴らしも最高の物件でした。
旦那はこの時「ははぁ〜なるほど! 最後に隠し玉を出す事を知っていたんだな」と思っていたらしいのですが。
今まで見た物件とは異なる何か違和感を感じるなんてモノじゃ無いほど嫌な感じがして、「すみませんちょっと考えさせて下さい」と断りました。
お店に戻り店長さんにそれとなく理由を聞かれ、
私「どの物件も申し分ない程素敵だったんですが、最初の物件と三番の物件はリビングが、二番目は寝室、四番目は子供部屋のような部屋に違和感を感じました」
店長さん「…そうですか…あっしかし事故や事件は一切ありませんよ、まぁこういう物はフィーリングですからね。最後の物件はどうでしたか?」
私「特に部屋に違和感はなかったのですが、ベランダに違和感を感じたもので」
店長さん「…そうですか。一度お考えになった方がよろしいですね! いつでもお待ちしておりますよ」
と言う流れで帰りました。その日気まずいままお互い家に帰りました。
→
個人店ですが何しろ素敵な物件ばかりだと言うので、一度行ってみようということになりました。
当時は分譲だった元億ション、広い庭お洒落な内装の戸建て。どの物件も申し分無いほど素敵だったけど、私はどの物件にも何となく住みたいとは思えず、むしろ早くここから出たいと思う物ばかりでした。
旦那は「何が気に入らないんだと」と怒り出すし。何が気に入らないって、何となく嫌な感じがするからとしか言えない私は、小声で「この日本に人の死に関わっていない土地なんてあるわけがないのは判っている」とだけ伝え黙らせました。
担当さんが「では最近空いたとっておきの物件を出しましょう。ただ条件にあう物件は次が最後なんですが…」と案内された場所は立地、内装外装、設備に見晴らしも最高の物件でした。
旦那はこの時「ははぁ〜なるほど! 最後に隠し玉を出す事を知っていたんだな」と思っていたらしいのですが。
今まで見た物件とは異なる何か違和感を感じるなんてモノじゃ無いほど嫌な感じがして、「すみませんちょっと考えさせて下さい」と断りました。
お店に戻り店長さんにそれとなく理由を聞かれ、
私「どの物件も申し分ない程素敵だったんですが、最初の物件と三番の物件はリビングが、二番目は寝室、四番目は子供部屋のような部屋に違和感を感じました」
店長さん「…そうですか…あっしかし事故や事件は一切ありませんよ、まぁこういう物はフィーリングですからね。最後の物件はどうでしたか?」
私「特に部屋に違和感はなかったのですが、ベランダに違和感を感じたもので」
店長さん「…そうですか。一度お考えになった方がよろしいですね! いつでもお待ちしておりますよ」
と言う流れで帰りました。その日気まずいままお互い家に帰りました。
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>>93
夜遅く義母から電話が来ました。あの不動産屋が扱っている物件の殆んどは元の持ち主が離婚、事業の失敗、リストラ等で泣く泣く手放した物だそうです。
わかります、どれも本当に素敵な物件ばかりだったから。それはそれは無念だったと思います。きっと私が感じた違和感は持ち主の念だったのではないかと思います。
ただ最後のマンションは以前頻繁に飛び降り自殺があったそうです。きっとあの部屋の前を通って逝った方達の視線だったのでしょうね。
夜遅く義母から電話が来ました。あの不動産屋が扱っている物件の殆んどは元の持ち主が離婚、事業の失敗、リストラ等で泣く泣く手放した物だそうです。
わかります、どれも本当に素敵な物件ばかりだったから。それはそれは無念だったと思います。きっと私が感じた違和感は持ち主の念だったのではないかと思います。
ただ最後のマンションは以前頻繁に飛び降り自殺があったそうです。きっとあの部屋の前を通って逝った方達の視線だったのでしょうね。
タイで観たドキュメンタリー番組。
地方の青年が、削岩工事中に削岩機に弾かれた薄い岩片に顔面を縦に真っ二つに割られた。
本当に鼻筋を通すように真っ二つにされて、分かれた顔面は左右に大きく開いてる。真っ正面から脳がモロに見えてて、眼球も中から見える感じ。もう助かる助からないじゃなくて、「早く楽にしてやれよ!」ってレベル。
テロップで「そして翌日…」
友人等が駆けつけた病室。顔の中心を縫い合わされて、談笑する若者。医療用テープみたいなので傷を覆われて鼻血を排出する管が鼻から出てるけど、顔色とかは普通で
「いてて…ったくひどい目にあったよw」
みたいな和やかなテンション。
医師による解説で、人体の中心線は意外と切開程度なら大したダメージは残らなくて、顔にしろ腹にしろ、筋肉の中心接合点だから縫い合わせるのも楽で、特に後遺症も残らないとの事。
若者は「顔が開いてる間、視野がすっげえ広くなって、前向いてるのに後ろ見えるんだぜ! 草食動物とかすごすぎwww」
みたいに楽しそうに話してたのが印象的だった。
人体ってすげえな〜と思ってたら、エンディングで下の方にテロップで
「怪我の順調な回復にも関わらず、彼は脳への感染症で半年後に亡くなった…」
って出てきて、結局何だったんだこの番組はって思った。
地方の青年が、削岩工事中に削岩機に弾かれた薄い岩片に顔面を縦に真っ二つに割られた。
本当に鼻筋を通すように真っ二つにされて、分かれた顔面は左右に大きく開いてる。真っ正面から脳がモロに見えてて、眼球も中から見える感じ。もう助かる助からないじゃなくて、「早く楽にしてやれよ!」ってレベル。
テロップで「そして翌日…」
友人等が駆けつけた病室。顔の中心を縫い合わされて、談笑する若者。医療用テープみたいなので傷を覆われて鼻血を排出する管が鼻から出てるけど、顔色とかは普通で
「いてて…ったくひどい目にあったよw」
みたいな和やかなテンション。
医師による解説で、人体の中心線は意外と切開程度なら大したダメージは残らなくて、顔にしろ腹にしろ、筋肉の中心接合点だから縫い合わせるのも楽で、特に後遺症も残らないとの事。
若者は「顔が開いてる間、視野がすっげえ広くなって、前向いてるのに後ろ見えるんだぜ! 草食動物とかすごすぎwww」
みたいに楽しそうに話してたのが印象的だった。
人体ってすげえな〜と思ってたら、エンディングで下の方にテロップで
「怪我の順調な回復にも関わらず、彼は脳への感染症で半年後に亡くなった…」
って出てきて、結局何だったんだこの番組はって思った。
俺が昔サーフィンしてた時の話。
土曜の夜は仲間と先輩がしている店に集まり腹ごなしをし、そのままの流れで和歌山の某所のポイントで日の出サーフィンをしに向かうのが楽しみだった。
その日も板を積んだ車三台に分乗して、幼馴染みの修が運転、俺が助手席に座り、いつものように軽快に走っていた。
海に平行に走る国道を走ると、古い街並が続く。しかし、市を二つ越えると次第に街並は消え、時折漆黒の海が見えてくる。
「修、ほら、あそこの地下道で前殺人があったやろ。それ以来夜になってあそこ通ったら誰か後ろからおばけがつけてくるらしいで」
「気のせいやて。そんなん信じてんの? おばけなんかおらへんて」
霊の存在なんて一切信じない修は、俺の話をニヤニヤしながら笑い飛ばした。
夜中の2時過ぎに走る車は俺達の三台だけで、前の二台とは少し離れて三台目を走っていた。そうこうしているうちに、霊が出ると地元では噂されている○○峠にさしかかった。
ゆるやかなカーブをやや左に曲がったあたりで突然深夜運転していた修の表情がこわばった。顔色が変わり、あきらかに青ざめてきた。
「おい、どないしたんや? 気分悪いんか? 代わろうか?」
修は硬直したまま「ひ、ひだ…ひだり!」と絞りだすような声で言った。
「え? 左?」
その声に反射的に左のウインドの外を見た。
丁度俺の横の窓のところに、髪がストレートで長く、年令は20才前後か。目鼻立ちがハーフっぽく、今までお目にかかったことがない驚く程綺麗な女性が、黒い髪をなびかせて、ぴったり横に走っていた。
突然の意外な出来事で事態が把握できず、しかし(あれ? 何でや?)…。その瞬間女はニタッと笑ってくるっと正面をこちらに向けた。その瞬間俺は恐怖で身動きがとれなくなった!
その綺麗な女性の顔半分は肉が削げ落ちて血がしたたりぐちゃぐちゃに潰れていたのだった。
恐怖のあまり悲鳴にもならず、「ぐぁ!」っと声が出て、それが合図かのように、修が車のスピードをあげて、俺は少しでも窓から遠ざかりたい心理で、身動きもとれない中でつっぷした。
…後日他の友人に話をしたら、その峠は以前女性が撲殺され、この峠の道のすぐ下の草むらで遺体が発見されてから霊が頻発して出るので有名な場所だということだった。
あれ以来霊を信じなかった修は、二度とその道を通ることをやめた。
土曜の夜は仲間と先輩がしている店に集まり腹ごなしをし、そのままの流れで和歌山の某所のポイントで日の出サーフィンをしに向かうのが楽しみだった。
その日も板を積んだ車三台に分乗して、幼馴染みの修が運転、俺が助手席に座り、いつものように軽快に走っていた。
海に平行に走る国道を走ると、古い街並が続く。しかし、市を二つ越えると次第に街並は消え、時折漆黒の海が見えてくる。
「修、ほら、あそこの地下道で前殺人があったやろ。それ以来夜になってあそこ通ったら誰か後ろからおばけがつけてくるらしいで」
「気のせいやて。そんなん信じてんの? おばけなんかおらへんて」
霊の存在なんて一切信じない修は、俺の話をニヤニヤしながら笑い飛ばした。
夜中の2時過ぎに走る車は俺達の三台だけで、前の二台とは少し離れて三台目を走っていた。そうこうしているうちに、霊が出ると地元では噂されている○○峠にさしかかった。
ゆるやかなカーブをやや左に曲がったあたりで突然深夜運転していた修の表情がこわばった。顔色が変わり、あきらかに青ざめてきた。
「おい、どないしたんや? 気分悪いんか? 代わろうか?」
修は硬直したまま「ひ、ひだ…ひだり!」と絞りだすような声で言った。
「え? 左?」
その声に反射的に左のウインドの外を見た。
丁度俺の横の窓のところに、髪がストレートで長く、年令は20才前後か。目鼻立ちがハーフっぽく、今までお目にかかったことがない驚く程綺麗な女性が、黒い髪をなびかせて、ぴったり横に走っていた。
突然の意外な出来事で事態が把握できず、しかし(あれ? 何でや?)…。その瞬間女はニタッと笑ってくるっと正面をこちらに向けた。その瞬間俺は恐怖で身動きがとれなくなった!
その綺麗な女性の顔半分は肉が削げ落ちて血がしたたりぐちゃぐちゃに潰れていたのだった。
恐怖のあまり悲鳴にもならず、「ぐぁ!」っと声が出て、それが合図かのように、修が車のスピードをあげて、俺は少しでも窓から遠ざかりたい心理で、身動きもとれない中でつっぷした。
…後日他の友人に話をしたら、その峠は以前女性が撲殺され、この峠の道のすぐ下の草むらで遺体が発見されてから霊が頻発して出るので有名な場所だということだった。
あれ以来霊を信じなかった修は、二度とその道を通ることをやめた。
山口県西部。たしか2000年の夏頃だったと思います。
僕は家とかビルを解体する仕事をしてました。
仕事で、ある廃墟の一軒家を解体して欲しいと頼まれたので引き受けました。
仕事の最中、僕は気になる綺麗な真っ白の椅子を目にしました。
作業に取り掛かかったのですが、なぜかその椅子から目が離れませんでした。
まだ綺麗なので持って帰る事にしました。
食卓のテーブルに椅子を置き、飯を食べて風呂に入り疲れていたのか、すぐに眠りにつけました。
その晩夢を見ました。それは今日解体した家の夢でした。
とても深刻な顔した男性と女性が椅子に座って何か話してました。
しかもその椅子は今日僕が持ち帰った椅子で、さらにはテーブルの上には白いロープがありました。
勘がいい僕は何となく分かりましたが、ただただ見てる事しかできませんでした。
すると女の人がロープを天上に吊し、椅子を土台にして首を吊って、もがきながら息絶えたのです。
男性は、ビビったのか走って家から出ていきました。女の人は、走って行った男性の方を睨むかのように向いて亡くなっていました。
そこで僕は突然目が覚めました。
辺りはまだ暗かったので時計を見たら、夜中の3時半位でした。
不気味に夢だったのでもう一度寝ようとしましたが、急に隣の部屋から『カタッカタッカタッ』と聞こえたのです。
恐る恐るドアを開けて見たら、椅子が勝手に動いていました。
ヤバイと思い、布団に潜って音が鳴り止むまでじっとしていました。
しばらくすると、音は消えたのでドアを開けました。
トイレに行きたくなった僕は、部屋の電気を付けてトイレに行き、部屋に戻る時、玄関の方から足音が聞こえました。
新聞配達の人かと思い気にしませんでした。
すると玄関をノックされ、『コン、コン、コン』どうしたのか気になり、僕は玄関を開けました。
するとそこに立っていたのは、真っ赤な服を着て睨む顔をした女性でした。
→
僕は家とかビルを解体する仕事をしてました。
仕事で、ある廃墟の一軒家を解体して欲しいと頼まれたので引き受けました。
仕事の最中、僕は気になる綺麗な真っ白の椅子を目にしました。
作業に取り掛かかったのですが、なぜかその椅子から目が離れませんでした。
まだ綺麗なので持って帰る事にしました。
食卓のテーブルに椅子を置き、飯を食べて風呂に入り疲れていたのか、すぐに眠りにつけました。
その晩夢を見ました。それは今日解体した家の夢でした。
とても深刻な顔した男性と女性が椅子に座って何か話してました。
しかもその椅子は今日僕が持ち帰った椅子で、さらにはテーブルの上には白いロープがありました。
勘がいい僕は何となく分かりましたが、ただただ見てる事しかできませんでした。
すると女の人がロープを天上に吊し、椅子を土台にして首を吊って、もがきながら息絶えたのです。
男性は、ビビったのか走って家から出ていきました。女の人は、走って行った男性の方を睨むかのように向いて亡くなっていました。
そこで僕は突然目が覚めました。
辺りはまだ暗かったので時計を見たら、夜中の3時半位でした。
不気味に夢だったのでもう一度寝ようとしましたが、急に隣の部屋から『カタッカタッカタッ』と聞こえたのです。
恐る恐るドアを開けて見たら、椅子が勝手に動いていました。
ヤバイと思い、布団に潜って音が鳴り止むまでじっとしていました。
しばらくすると、音は消えたのでドアを開けました。
トイレに行きたくなった僕は、部屋の電気を付けてトイレに行き、部屋に戻る時、玄関の方から足音が聞こえました。
新聞配達の人かと思い気にしませんでした。
すると玄関をノックされ、『コン、コン、コン』どうしたのか気になり、僕は玄関を開けました。
するとそこに立っていたのは、真っ赤な服を着て睨む顔をした女性でした。
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>>96
女性はただ一言だけ『…旦那じゃないな』と言って去りました。
あの椅子はヤバイと思い、捨てようとすると、今まで真っ白な椅子が真っ赤に染まっていました。
なにがなんだか分からなくなり、布団に潜り込み朝になるまでじっとしてました。
朝になり僕は友達に電話をして一緒にその椅子を神社に持って行きました。
仕事を依頼してきた人に聞くと、半年前に女性が台所で首を吊って亡くなっていたそうです。
男性は今も見つかってないそうです。
女性はただ一言だけ『…旦那じゃないな』と言って去りました。
あの椅子はヤバイと思い、捨てようとすると、今まで真っ白な椅子が真っ赤に染まっていました。
なにがなんだか分からなくなり、布団に潜り込み朝になるまでじっとしてました。
朝になり僕は友達に電話をして一緒にその椅子を神社に持って行きました。
仕事を依頼してきた人に聞くと、半年前に女性が台所で首を吊って亡くなっていたそうです。
男性は今も見つかってないそうです。
もう5年位前になるかな。
友人とS県に遊びに行った時、某デパートの5階で聞いたことない画家(っていうか絵画とかに興味ないゆえ知らなかっただけかも)の個展が開かれていたんだ。
絵心など無い俺達だったが何の気は無しに見に行ったんだが、客は誰もいない。主催者っぽい人もいない。しかも絵の題名はない。絵の価格も無い。しかし絵は飾られているから見たんだが絵がおかしい。
何というか人と人が幾重にも絡み合う絵とか、沢山の人が手を挙げながら助けを乞うような絵。何とも気味が悪いが印象深いと思いつつ奥に行くと一層強烈な絵。
首が異常に長い女性の絵とか、操り人形みたいにあり得ない方向に手足が向いてしまっている女性の裸体絵とか…何か根本的に女性がモデルの絵が多かったのは覚えている。
流石に気味悪くなり個展から出て、デパートの屋上のカフェでコーヒーを飲みながら友人とキモい絵が多かっただの話をしていたんだが、友人がもう少し見たいとかぶったまげた発言をして、仕方無くもう一度その個展が開かれている5階に降りたのだが、先程の個展が開かれていた場所を探したが見つからない…近くの店員さんに聞いても全く分からない。
だから1階の案内所まで行ってデパガに聞いたら
「本日は個人の個展などは開催されておりませんが…」
俺達が見たあの不気味な絵の個展は一体…しかもその画家の名前すら思い出せない(興味が無かったから?)。
ただ不思議なのは、数日後に一緒に行った友人にあの不気味な絵の個展の話をふったら覚えていないし。
友人とS県に遊びに行った時、某デパートの5階で聞いたことない画家(っていうか絵画とかに興味ないゆえ知らなかっただけかも)の個展が開かれていたんだ。
絵心など無い俺達だったが何の気は無しに見に行ったんだが、客は誰もいない。主催者っぽい人もいない。しかも絵の題名はない。絵の価格も無い。しかし絵は飾られているから見たんだが絵がおかしい。
何というか人と人が幾重にも絡み合う絵とか、沢山の人が手を挙げながら助けを乞うような絵。何とも気味が悪いが印象深いと思いつつ奥に行くと一層強烈な絵。
首が異常に長い女性の絵とか、操り人形みたいにあり得ない方向に手足が向いてしまっている女性の裸体絵とか…何か根本的に女性がモデルの絵が多かったのは覚えている。
流石に気味悪くなり個展から出て、デパートの屋上のカフェでコーヒーを飲みながら友人とキモい絵が多かっただの話をしていたんだが、友人がもう少し見たいとかぶったまげた発言をして、仕方無くもう一度その個展が開かれている5階に降りたのだが、先程の個展が開かれていた場所を探したが見つからない…近くの店員さんに聞いても全く分からない。
だから1階の案内所まで行ってデパガに聞いたら
「本日は個人の個展などは開催されておりませんが…」
俺達が見たあの不気味な絵の個展は一体…しかもその画家の名前すら思い出せない(興味が無かったから?)。
ただ不思議なのは、数日後に一緒に行った友人にあの不気味な絵の個展の話をふったら覚えていないし。
これは、僕の知り合いから聞いた話です。
僕の知り合いは解体作業の仕事をしていて、つい最近、ある団地の解体作業をしたそうです。
見た目は普通の団地なんですが、その団地にとある一つの部屋が…。
扉は真っ黒でいざ部屋に入ってみると、辺り一面真っ黒。流し台から風呂場まで全部。
知り合いが部屋に入ると、誰かにつけられているような感覚になったそうです。
さらに、その部屋の中にある四畳ぐらいの小さな部屋には、猫の首の無い死体がいくつかあり、ベランダにはカラスが集団で何羽も死んでいたらしいです。
結局、その部屋はまだ解体は行われていないそうですが。これから解体する知り合いは酷く脅えてました。
何も起きなければいいんですが…。
僕の知り合いは解体作業の仕事をしていて、つい最近、ある団地の解体作業をしたそうです。
見た目は普通の団地なんですが、その団地にとある一つの部屋が…。
扉は真っ黒でいざ部屋に入ってみると、辺り一面真っ黒。流し台から風呂場まで全部。
知り合いが部屋に入ると、誰かにつけられているような感覚になったそうです。
さらに、その部屋の中にある四畳ぐらいの小さな部屋には、猫の首の無い死体がいくつかあり、ベランダにはカラスが集団で何羽も死んでいたらしいです。
結局、その部屋はまだ解体は行われていないそうですが。これから解体する知り合いは酷く脅えてました。
何も起きなければいいんですが…。
おそらく呪いとかそういう類のものになるのか? イマイチ記憶が定かではないんだが…思い出しつつ書いてみようと思う。
うちの祖母さんは、元看護婦で、戦前病院に勤めていたらしい。
当時は今と比べて、死人の数が半端なく、死んだ人からナースコールとか窓の外の人魂とか、よく聞く病院の心霊現象が本当に日常茶飯事だったそうな。
そんな訳だから、祖母さんは幽霊はいるものだと、よく子供の頃の私にそういう類の話をしてくれた。
これはそんな中でも、1番悲しい話として、聞いたものだ。
祖母さんが新米看護婦だった頃、同期に、もうすぐ同じ病院の院長の息子と結婚する予定の、とても綺麗な看護婦さんAさんがいたそうな。
ところが、その医者に横恋慕していたのが、婦長。
ところがその婦長とAさんがとある患者さんの処置にあたった時、婦長は、Aさんへの指示を間違えて、今でいう医療ミスを犯して、患者さんを死なせてしまった。
ところが、婦長は、自分はそんな指示をしていないの一点張り、Aさんは懸命に自分の無実を訴えたが、ベテランの婦長とAさんとでは、当然婦長の言い分ばかりが通り、Aさんの主張は結局聞き入れられず、Aさんはその場で発作的にオキシドール? か何かの原液を服用して、自殺してしまった……止める間もなかったそうだ。
美しかったAさんの、見る影もないほど、喉が真っ赤に焼け爛れた無残な死に様に、祖母さんたち同期は、悲嘆に暮れながらも、それ以上は成す術なく、身寄りのなかったAさんを、仲間うちだけでひっそりと弔った。
何年かして、婦長とAさんの恋人だった院長の息子が結婚し、婦長はこの病院で出産した。
ところが、生まれた子供は……ぱっくりと、喉まで口が裂けていた。口咳裂という病気……ようするにうさぎ口だったようだ。
祖母さんたち看護婦はそれを見て、あっと思ったらしい。
その様子はまるで、劇薬を飲み、喉が焼け爛れて亡くなったAさんそっくりだったという……。
結局、その子供がどうなったのかまではわからない……祖母さんが話したがらなかったからだ。
作り話かと思われる方も少なくないだろうが、この話をする時、いつも祖母さんは、涙を流していた……。
その涙は到底作り話で孫を困らせるための嘘泣きには見えなかった。
うちの祖母さんは、元看護婦で、戦前病院に勤めていたらしい。
当時は今と比べて、死人の数が半端なく、死んだ人からナースコールとか窓の外の人魂とか、よく聞く病院の心霊現象が本当に日常茶飯事だったそうな。
そんな訳だから、祖母さんは幽霊はいるものだと、よく子供の頃の私にそういう類の話をしてくれた。
これはそんな中でも、1番悲しい話として、聞いたものだ。
祖母さんが新米看護婦だった頃、同期に、もうすぐ同じ病院の院長の息子と結婚する予定の、とても綺麗な看護婦さんAさんがいたそうな。
ところが、その医者に横恋慕していたのが、婦長。
ところがその婦長とAさんがとある患者さんの処置にあたった時、婦長は、Aさんへの指示を間違えて、今でいう医療ミスを犯して、患者さんを死なせてしまった。
ところが、婦長は、自分はそんな指示をしていないの一点張り、Aさんは懸命に自分の無実を訴えたが、ベテランの婦長とAさんとでは、当然婦長の言い分ばかりが通り、Aさんの主張は結局聞き入れられず、Aさんはその場で発作的にオキシドール? か何かの原液を服用して、自殺してしまった……止める間もなかったそうだ。
美しかったAさんの、見る影もないほど、喉が真っ赤に焼け爛れた無残な死に様に、祖母さんたち同期は、悲嘆に暮れながらも、それ以上は成す術なく、身寄りのなかったAさんを、仲間うちだけでひっそりと弔った。
何年かして、婦長とAさんの恋人だった院長の息子が結婚し、婦長はこの病院で出産した。
ところが、生まれた子供は……ぱっくりと、喉まで口が裂けていた。口咳裂という病気……ようするにうさぎ口だったようだ。
祖母さんたち看護婦はそれを見て、あっと思ったらしい。
その様子はまるで、劇薬を飲み、喉が焼け爛れて亡くなったAさんそっくりだったという……。
結局、その子供がどうなったのかまではわからない……祖母さんが話したがらなかったからだ。
作り話かと思われる方も少なくないだろうが、この話をする時、いつも祖母さんは、涙を流していた……。
その涙は到底作り話で孫を困らせるための嘘泣きには見えなかった。