1 無名さん

モナーaa貼りまくる奴

キムチ悪い マジやめろやキムチ野郎
2 削除済
この前乗ったタクシーの運転手に聞いた話ですが。

深夜に新宿から大塚まで乗せた女性客に途中で道の確認を何回しても返事が無い。
とりあえず止めて後部座席を見たら手首から出血していて白系のスカートが真っ赤になってる。

直ぐ救急車呼んで命に別状はなかったけど、その女性は手首を切った覚えがないと主張。
それでタクシー会社に警察来てさんざん事情聴取を受ける。

そのわずか数日後に新宿から四谷まで乗せた白系のスカートの女性客がまたもやリストカット。
救急病院が近くにあったのでそのまま病院へ搬送して命に別状無し。不思議な事にこの女性もリストカットしたことを否定したのでまた警察に状況説明。

警察によれば2人とも精神的な障害も無く自殺する理由も無し。
さらに2人とも刃物を持っていなかったのでどうやって手首を切ったのかは不明とのこと。

その運転手は、半月ほど前に路上脇で倒れてる女性を発見。車を降りて見てみると手首から大量に出血していたので直ぐに救急者呼んだけど助からなかったとのこと(この女性は遺書があったので自殺と認定)。
この女性も白いスカートを履いていてそのスカートが血に染まっていたそうです。

運転手は私も白いスカート履いてたので怖くなってこの話をしたとすまなそうに言ってました。
友達にちょっと霊感の強い子がいる。
ただ強いだけじゃなく、一緒にいると影響を及ぼしてくるタイプの子。だからよく一緒に変なものを見てた。

友達(以下、Aとする)いわく、体調のように霊感にも調子が良い日と悪い日があって、調子が良いと普段は見られないものがよく見えるのだそうだ。

ある日、彼女と休日に繁華街に赴いて買い物なんぞしていたのだが、Aは急に立ち止まって周りをキョロつき始めた。
どうしたのか、と問うと、いきなり「見え」だしたのだという。

何を?と聞くまでもなく、私にも見えた。街をゆく男女のなかに、腰から人間をぶらさげて歩いている人たちがいた。

形容しにくいのだが、足をベルトの位置に固定してそのまま引きずっているような感じ。
もちろん当人たちは自覚などなく、連れている恋人や友達らしき人と談笑しながら通り過ぎていった。異様な光景だった。

おそらくぶらさげていた相手は、昔なんらかの形で弄ばれたかひどくされた人たちなんじゃないかと思う。みな、一様に土気色の不気味な顔色をしていた。

二、三時間してそれは次第に見えなくなったし、私は後にも先にもあれ一度きりの体験なので、はっきりとしたことは解らない。
ただ、相当な恨みやこだわりを持っていなければあんな風には見えないのではないかと思った。

ちなみに、Aは今でもたまにそれを見るそうな。
彼女によれば恨み云々も怖いが、引きずられている面々が常に一点集中でこちらを向いているのが何とも言えず怖いらしい。

私のときは、彼らはこちらなど見ていなかったように記憶している。
俺が中3のときの話。

クラスにちょっと気が強い感じの女子がいた。なんかちょっとその子変わっててさ、放課後いつも教室でノートになんか絵を描いてるんだよな。
チラ見しようとするといつも閉じちゃうから中身を見た奴はいなかった。

で、なんとなく俺は中を見たいと思って、彼女がどっか行ってる間に覗き見しちゃおうとした訳。
でもいつも彼女がいなくならなかったり他のクラスメイトがいたりで失敗してた。

それでしばらくしてから、放課後教室にいるのは俺と彼女だけってシチュになった。
で、彼女がトイレかなんかで席を離した隙に見ることに成功した。

たかが落書きノートなのに、席を離すときにはしっかり机の中にしまっててさ。その時点でおかしいと思うべきだったんだよな。
学級日誌に可愛い動物の絵とか載せてたから、多分そんな感じのなんだろうと思ってたよ。

絶句した。

最初から最後まで、女の子がひたすら虐待される絵で一杯だった。台詞は一切無し。
女の子はみんな同じ子。でも見た目的に彼女ではない。猿轡されてモゴモゴ泣き叫んでる(っぽく見える)のが痛々しかった。

集団レイ/プされたり吊り下げられたり針を何百本も身体に刺されたり…
男子中学生だった俺が見ても性欲より吐き気がこみ上げるくらい酷かった。

呆然としながらパラパラめくってくと、女の子がぐったりして動かなくなった絵があった。
さらにめくると、女の子が包丁で解体されていくシーンが数ページ続いた。

気持ち悪くなったけど、好奇心でもう一枚ページをめくってみた。バラバラの手足と、煮えたぎった鍋…
それで次にどうなるか判ったよ。慌てて彼女の机の中にノートを戻した。

その直後に彼女が戻ってきた。間一髪だった。

それからは、彼女にはあんまり近づかないようにした。別に彼女からも何も言われなかったし。
わだかまりみたいなものはあったけど無事彼女とのトラブルもなく卒業した。

だけど、ひとつ気になることがある。
ホントにあの時、俺がノート読んだとこは見られてなかったのか? 彼女があんなにジャストタイミングで戻ってきたのはホントに偶然だったのか?

もうすぐ中学の同窓会がある。彼女に会うのが怖い。
あれは、北国に暮らした頃の事。北国の夏は夜明けが早い。午前4時には夜が明けている。


ある朝、5時頃に目が覚めた。トイレに行ったのち、あと1時間寝ようかな、なんて考えつつ、なんとはなしに窓から下を見た。眼下には、公園の白樺の木立ちが見える。

あたりは既に明るい。ウォーキングの人達が、行ったり来たりしている。この公園は縦長の形をしているので、ウオーキング向きの場所だ。又、一人通った。

(あれ……?)

強い違和感を覚えた。良く見ると、ウォーキングの男性に若い女性がしがみついている。

真っ直ぐな、肩までの黒髪。黒いワンピース。そのスカート部分から下の……足が見当たらない。少女はフワリと浮かんでいる。そして男性の首に横から手を回し、寄り添って、スウーッと移動してゆく。しかし彼は気付かない風で、軽やかに歩いていく。

(……その子に、重さは無いの? 足は?)

そして彼は通り過ぎ、見えなくなった。二度寝を考えていた私は、すっかり目が覚めてしまった。


心霊スポットの噂はあまりないが、この公園は、色々あった公園だ。

以前、少年達の集団リンチ事件があった。その事件で、少年が一人、亡くなっている。

公園の横に、川が流れている。公園あたりの川べりに、上流から、自殺や、事故の遺体が流れついた事が、幾度かあったという。

心霊スポットの噂が少ないのがむしろ不思議な公園だ。それゆえに、近所の者は夕方5時を過ぎたら、ここには近寄りたくないと言う。

夕方5時はわかる。夜に公園内を通ったら、急な頭痛に襲われた事があったから。

しかし、本当は、朝の5時も危ないのかもしれない。

その後も2度ほど、早朝の窓の下に『見た』のだから。


夫婦でウォーキング。睦まじくて、良い光景だと思った。しかし、白樺の木の陰を通り過ぎたら妻が消えていた。あれ? 奥さんは?

小さな子供を連れた人が、散歩をしている。可愛いな、そう思って眺めれば、やはり木の陰を通り過ぎた時に一瞬にして子供が消えた。確かに幼子の親にしては、あまりにも子供を無視して歩いていた。


あの白樺の木立ちを通ると、何かがついて来るのだろうか。霊感の無い私にも、見えてしまうほどの「何か」が……。その中でも、あの少女は、ひときわ異様で印象深い。

>>6


今でも、少女を思い出す事がある。彼女が誰か、何があって公園に現れたかは、永遠の謎だろう。黒いワンピース姿の、足と重さの無い少女。

健康の為の朝のウォーキングも、結構危険かもしれない。少女にしがみつかれた男性は、元気だろうか?

皆さんも朝の公園のウォーキングには、気をつけて下さい。いわくつきの公園なら尚更に……。
音関係の仕事をしている。

故に雑音、物音にはひどく敏感だ。マイクを通していなくとも、常人よりは聞こえている。
元々聴覚がえらく鋭いので、この職に就いたきらいもある。

雑踏などで耳を澄ましていると、たまに聞こえない音や声に遭遇する。
それはか細い叫びだったり、剣呑な警告だったり、いろいろ。もしかすると霊の発するものなのかも知れない。

昔、ある映像制作に携わり、撮影時の録音を担当したことがある。
場所は大阪の繁華街、ノイズが多く私の機嫌は珍しく悪かった。

その時も囁くような声が、ミキサーからヘッドホンに終始伝わっていた。
おそらく媒体には記録されていないだろうが、耳障りなつぶやきに私は苛立つ。

『もうすぐもうすぐ』

子供の声だ。男女の判別はつかない。

『たくさんたくさん』

愉しげな抑揚は神経を逆撫でした。カメラが回っていたわけではないので、あまりの不快感に電源をオフにした。

ぶちっ、という独特の切断音がした直後、目の前の人並みに車が突っ込んだ。
何人もの通行人が吹き飛ばされ、車は店にぶつかる形で停止。周りはパニック、撮影は当然中止になった。

私はげんなりした。さっきの『もうすぐ』と『たくさん』はこのことだったらしい。
もうすぐ、たくさん、人が死ぬ。そういうことかよ。

帰宅して観たニュースによれば、老夫婦と連れられた孫、若い呼び込みの居酒屋店員が死に、10人ほど怪我をしたようだ。
しかし……その場を立ち去る瞬間、風のごとく耳をかすめていった声に、私は柄にもなく立ちすくんでしまった。

子供の声はもはや、エフェクトをかけたように歪んだ男の声に変わっていた。

『残念、残念、あと少し……』

低級霊が。
悪態をつこうにも、ぞくっとするほど不気味な声に完全に凍りついてしまい、私は唇を噛むことしか出来なかった。
少し前に、霊感が強く元喧嘩番長だったMさんに聞いた話です。

Mさんの地元が京都なのですが、京都には丑の刻参り(神社の木に夜中の2時頃から藁人形を釘で打ちつける呪術)発祥の地と言われているK船神社という有名な神社があります。
そこには今でも藁人形がささっている木があるような感じで、夜中にK船神社で丑の刻参りをしている人を見た、という噂が絶えません。

Mさんが昔やんちゃしていた時代に、友達のAさんと夜中のK船神社に肝試しに行ったそうです。
午前1時ごろ、Mさんがかなりの高さの神木に藁人形が釘で打ち付けられているのを発見したそうです。

『待ってたら白装束の女とかが釘打ちに来るかもしれん』と、思ったらしく、MさんとAさんはその神木に登って、誰かが藁人形を打ちに来ないか、と待ってたらしいんです(四メートルくらいの高さにある枝に登ってたそうです)。
すると2時になった瞬間

ジャリ…ジャリ…ジャリ

って足音がしてきたそうで。
足音のする方向を見てみると、頭にろうそくを二本立て、白装束を着た女が木づちと五寸釘を持って、MさんとAさんが登っている神木に釘を打ちにきたそうです。

『きよったで!!もう喋んなよ、見つかるかもしれへんからな』とMさんは言いました。
その女が釘を打とうとした瞬間…手がピタッととまり、打つのをやめました。

アレ?と思って眺めていると、白装束の女がなにかぶつぶつ言ってるらしいんです。
聞き耳を立てると

『臭い臭い臭い臭い臭い誰かいる誰かいる誰かいる臭い臭い臭い』

って言ってるらしいんです。

ばれたか!?そう思いつつ女を擬視します。
すると

『お前らかああぁあ!!』 

そう女は叫び、木をトカゲのようなありえない登り方で登って来たそうです。

女『殺さな、殺さな、殺さな』

そう呟きながら登って来たそうです。

女の手は長い爪が剥がれ血まみれ状態、それでも登ってくる女の呟きと目が怖すぎて、四メートルから飛び降りてダッシュでバイクにまたがり、K船神社を逃げ出したそうです。
木から飛び降りた時にAさんは太ももを骨折してたらしいですが、恐怖の余り痛みを感じずにダッシュできたそうです(笑) 

面白半分で心霊スポットなどに行くべきではないな、と思いました。
その日は残業、終電で最寄り駅に着いた。
駅からの帰り道には地元で一番古い小学校がある。そこで異変が起きた。

その小学校の脇を通った時に、校庭で子供達がはしゃいでる?声が聞こえてきた。
何を言ってるのかは聞き取れなかったけど数十人くらいの子供がワーワー騒いでるようだった。

空耳かな?と思ったけど妙にハッキリ聞こえたので自転車を止めて様子を伺った。
それでも子供達の騒ぐ声が10秒くらい続いたので空耳とは思えない。

なんで深夜1時に子供達が集団で騒いでるんだろう?疑問になってその小学校の裏口から校庭を覗いた。
校庭は真っ暗でこの暗闇の中で子供達が騒いでるのは不自然というかありえない。

校庭じゃなくて校舎か体育館に居るのか?と思い薄っすらと街灯で照らされた校舎と体育館を見たが、真っ暗で人が居る気配は無い。
その時は恐怖心は全く無く何故かこの声の方へ行きたくなり、裏口の門をよじ登って校庭内に入った(今にして思えば何故校庭内に入ったのか不思議でならない)。

校庭内に入りさらに声の方へ近づくとその声はさらに大きく鮮明になっていった。
さらに歩いていくと声は前後左右から聞こえてきた。子供達の集団の真ん中くらいに居るのだろうか?

その時、それが子供達がはしゃいでいる声ではない事に気付いた。

「助けてえぇ、苦しい…」

それはもがき苦しんでいる人達(女性と子供のようだった)の絶叫と悲鳴だった。

その途端体中が火傷しそうなくらい熱くなり、焦げるような異臭とともに煙で目に激痛が走り呼吸困難になる。
同時に何人もの人達?が俺の体にしがみ付いてきたが人の姿は見えない(正確には真っ暗闇なので見えなかった)。

俺は必死でその人達?を振り払いながら外の街灯を頼りに裏口を目指した。
なんとか裏口までたどり着くと必死で門をよじ登り外へ脱出したが、その途端悲鳴が止み熱と煙も消えていた。

翌日爺ちゃんにこの話をしたら、爺ちゃんからその小学校は戦時中には防空壕があったのだけど、大空襲でその防空壕が爆破されて中に居た数百人がほぼ全員犠牲になった事を教えられた。
俺はタイムスリップしたのだろうか…。

もしあの時、しがみ付いてきた手を振り払う事が出来なくて校庭から出られなかったらどうなっていたんだろう? 
三年前の夏のこと。
サークル合宿で、静岡の貸し別荘に泊まった。

広い敷地の中に貸し別荘がいくつも集まってるとこって言えば、割と有名だからわかるかもしれない。
割り当てられた別荘は、敷地の一番奥で、細い道を通って、短い橋を渡らなければならない変な場所だった。

中は二階建てで、結構広い。着いて早々、タバコが吸いたくなった自分は、友人と一緒に、リビングのベランダに出た。
幅30cmしかないベランダの外は崖になっていて、落下防止のベニヤ板が策に打ち付けてあった。

勿論そんな狭いベランダだから、しゃがむことも出来ないんだけど、なかなか絶景だったから気にせずタバコを吸っていた。
しかし何気なく下を覗き込んだ時、よくわからない寒気を感じた。高所恐怖症ってわけじゃない。なんと言えばいいのか。

そう、何かに睨まれたような感覚だ。
でもさして気にしなかった。むしろ、前日眠ってなかったから、首を曲げて吐き気がきて、中に戻った。それから一日、そのことを忘れていた。

次の日の夜、不意にあのベランダから視線を感じた。何も見えない。でも何かいる。
敢えて気にしないようにして、夕食後にリビングで飲み会をした。写真を撮る係だったから、皆が騒いでる姿をカメラに収めていった。

合宿後にカメラを現像した。一枚だけ、変な写真があった。
二日目の飲み会。十人以上写っているのに誰一人笑っていない。カメラを見ていない。

変な写真だな、と思った時、何かが目に入った。あのリビングの窓に、白い顔がぼんやり浮かんでいた。
首がかなり低い位置にある。ベランダの構造からして不可能な態勢だ。サークル員の誰かの顔が写ったわけでもない。

そいつだけが笑っていた。
そいつだけがカメラを見ていた。

写真は多分、今も部室のどこかにある。
僕はマンションの7階に住んでいます。

ウチのベランダは細い通りに面していて、通りを挟んで向かい側には雑居ビルが並んでいます。
僕はいわゆる蛍族で、そのベランダでいつもタバコを吸っているのです。

向かいのビルのひとつが取り壊されて、少しの間空き地になっていたのですが、ある時、新しいビルの建設工事が始まりました。
毎日帰宅後にベランダでタバコを吸う時には、だんだんと建物の形になっていくのが面白くて、「ああ、もうこんなに形になるもんなんだなぁ」といつも眺めていました。

そんな折、鉄筋で組まれたビルの骨組みだけがある状態の時です。
夜中でした。同僚と酒を飲み、帰宅した後、いつものようにベランダでタバコに火を点けました。

ふと、向いの建設中のビルに目を向けると、なにかおかしなモノがいます。
全裸の人間らしきモノが、鉄筋だけの階段をすごい速さで上り下りしていたんです。

最初は「変態か?」とも思いましたが、上り下りの速さが尋常じゃないのと、妙になまっちろい肌の色と、何よりもその表情から、「ヤバい」モノだと直感しました。
笑っているのですが、黒目が左右別々にいろいろな方向にすごい速さで動いているのです。

正直ゾッとして、これはよくない、と思い、気づかれる前に部屋に戻ろうとして、灰皿にタバコを押しつけようとしたそのとき。
目が合ってしまったんです。

向こうも僕に気づいた様で、動きを止め、じぃっとこちらに顔を向けています。目は相変わらず、いろいろな方向をめまぐるしく見ているのですが。
慌てて部屋に入り、鍵を締め、カーテンを閉じ、布団に潜り込みました。電気は怖くて点けっぱなしです。

それから、特に何も体調が悪くなったりとか、鏡に変なモノが映ったりとか、僕自身にはなにも無いのですが…。ひとつだけ。

ベランダに室内を向いた黒い足跡がついていて、どんなにみがいてもとれないんです。
僕の足とはサイズが違いますし…、やっぱり「ヤツ」なんですかねぇ。
数年前の話なんだが、ある日、妹と映画を観に行った。

妹はかなりのホラー好きで、その日も俺は妹に付き合わされて映画館に行った。
ホラーが嫌いな俺としては遠慮したいのだが、俺はしょっちゅう妹に宿題を手伝わせていたので(妹はマジメなので夏休みの宿題もほとんど七月中に済ます。対して俺は休みギリギリに一気に終わらせる)、仕方なく付き合っていた。

妹が映画のチケットを持ち、隣同士で一緒に座って映画を観る。
恐怖的なシーンで観ている奴らが叫んだりして、俺は「うるせーなぁ」と思っていたが、急に腕を掴まれて飛び上がらんばかりに驚いた。

思わず隣を見ると、目が合う。
妹ではない隣の人で、その人は「す、すみません」と慌てて謝ってきた。俺はひどく驚いたが「い、いえ」と曖昧に返しておいた。

またおとなしく観ていたが恐怖シーンになる度に思わず腕を掴んでしまうその人に、俺は少し笑った。
そして映画は怖い。俺はむしろその隣の席の人で気を紛らわせていた。

そして更に時間が経った頃、隣の人が「すみません、トイレについてきてもらえますか?」と恥ずかしそうに小声で話しかけてきたので、俺は「いいですよ」と言おうと口を開いた。
すると、隣の妹が急に立ち上がって、「お兄ちゃん、トイレ行こう」と俺を無理やり引っ張った。

俺は隣の人に苦笑を見せて、妹について行く。しかし、ホラー映画好きの妹がトイレのためとは言え、映画を中断するとはらしくないとも思った。
しかも妹は通路へ出るが、何故かトイレを素通りしていく。

「おい、どうしたんだよ」

不思議に思って声をかけると、妹が「早く帰ろう」と震える声で呟いた。
妹がどうして怯えているのか分からず、俺が更に問い詰めると妹は呟いた。

「あの人、夜に何回も“××委員会ですが、○○くん(俺の名前だ)いますか?”って電話掛けて来たことあるよ。家にも来たことあるし」

その言葉にぞっとした。
妹は何度も「友達の家に出かけてます」と言って追い払っていたと言う。なんとそいつは、俺のストーカーだったのだ。

ちなみにその時そいつが名乗っていた××委員会が“ホモセクシャル委員会”、隣の席に座っていたそいつは男だった……。
自分には不思議な力があって、別に霊が見えたりする訳じゃないんですが、顔を見るだけで、その人に憑いている霊の数とその人の性格が分かります。

今回はその前者の方の力であった話です。

自分の家族は自分を含め、テレビでたまに特集される怖い話や心霊スポット巡りなどを見るのが大好きです。

それが起こったのは2年くらい前の話ですが、様々な有名人が心霊スポットに行くという特番での出来事した。
ある有名人(仮にAさん)が心霊スポットに行く前に自分に見えた数は「3」でした。

Aさんが行った心霊スポットは、A県にあるトンネルです。
自分は零感なのですが、その危ない雰囲気はひしひしと画面越しにも伝わってきました。

何となくその場面を見ていられず、少しの間チャンネルを変えて、そろそろ終わったかな?くらいにまたチャンネルを戻しました。
ちょうど、Aさんがトンネルから出てきました。

見える数が「18」に増えていました。
まぁ、これくらいなら多少Aさんの数が多くても、良くあることなんですが。

それから後日、Aさんをテレビで見たら、数は「50」に増えていました。
とんでもない増え方だし、自分にはそんな経験無いのでビックリしました。少しながらAさんが窶れたようにも見えました。

気のせいかもしれないと思い、自分には霊の数が見えていると教えてくれた(それまでは相手を見て浮かぶ数が何の事かはさっぱりでした)友達に聞いてみました。

「あぁ、Aさん?もう駄目だろうね」

この言葉通り、Aさんはその後、亡くなられました。
一応死因は自殺となっていますが、もしかしたら……

増えに増えたあいつらに、引っ張られたのかもしれませんね。
僕が小学校高学年のころの話。

僕と友達のKは、よく下校途中にある空地で遊んでいた。
その日も、Kと一緒に空き地に行ったんだ。

ドラえもんに出てくる空き地みたいで、奥には土管が2本ほど置いてある。
いつものように、土管の中で拾ってきたエロ本でも見ようと入っていくと、何かが落ちているのに気がついた。

腕時計だった。子供用で、まだまだ新しく、その頃やってた「ナイトライダー」の腕時計みたいだった。
僕は一目で欲しくなってしまったが、失くした子も困っているだろうから交番に届けようと言った。

しかし、Kは「第一発見者のものだ」と言い張って、早速腕にはめて、届ける気は無さそうだった。
僕もまあ、そんなに正義感が強いわけでもないので、その腕時計のことは忘れて、その日は日暮れまでKと遊んで、家に帰ったんだ。

次の日、Kは包帯を巻いて登校してきた。
休み時間に理由を聞いてみると、昨日、家に帰ってからも腕時計をつけていたが、しばらくするとジワジワと痛みだしたらしい。

包帯を外して手首を見せてもらうと、ちょうど腕時計の形にひどく爛れていた。
ジュクジュクに膿んで、皮が剥がれている。下から血管らしき物が見えているのが気持ち悪かった。

Kは早退して病院へ行くとのことで、下校のついでに僕が交番へ腕時計を届けに行った。
交番へ行くと、お巡りさんと、もう一人男の人がいたんだ。

妙に気味の悪い中年で、背は低く、髪は長くてボサボサ。
牛乳瓶の底のようなメガネの奥から、濁った魚のような目が僕をぎょろりと見た。

僕は寒気を感じて、早く用事を済まそうと、お巡りさんに腕時計が落ちていたと話した。
Kのことは流石に言わなかったけど。

すると、お巡りさんは手をぽんっと叩くと、ちょうど良かった!と頷いた。
どうやら、気味悪い男が、腕時計の持ち主らしい。落とし物の届出に来たようだ。

男は腕時計を僕が渡そうとする時に、じろじろと僕の腕を見て、

「なんだ、はめてみなかったんだね」
ある会社に派遣で勤めていた時のこと。

私自身もそれほど長く勤めるのは得意ではない方だが、同じ部署のもう一つの席はというと、長くて3ヶ月くらいで人が交代してた。
しかも、週の内3日くらい休んだり、急に奇声を上げて暴れだしたり、普通では考えにくいような人ばかりくる。

派遣の契約を自分の意志で更新しないのではなく、会社側が断ってしまうのだ。
それが5人くらい続いて、もうこの席に派遣をおくのはやめて新卒を採る!と決まった直後、大掃除を兼ねたレイアウト変更をすることに。

ついでだから古いデスクマットも処分しようということで、あの、派遣がどんどん変わった席のデスクマットをめくってみると…皆、一斉に固まった。
そこには、数にして50個くらいだっただろうか。古い御守りやらお札がびっしりと並んでいた。

それがいつ誰の手によって置かれたのか。結局、誰にもわからなかった。
最後に社員の一人がそれをまとめてゴミ箱に捨てようしたので、あわててお焚きあげをしてくれる寺へ持って行った。
中学一年生の時、土曜日の昼に下校していたら、小さなアパートの前に立っている髪の長い女に声をかけられた。

「ボク、アソコニアル下着取ッテキテクレナイ?」

片言だった。おそらく中国人留学生かなにかだろう。

「へ?下着??」

と思いながら女の指を指す方を見ると、アパートの奥のほうに金網のフェンスがあって、子供一人が通れるくらいの穴が開いていた。フェンスの向こうは草村だった。

女の話によると、廊下から下に洗濯物を落としたらしい。

「ワタシ通レナイカラ…」と言うが、そんなに身長は変わらなかったし、何より不気味だった。下着がどうとか関係無しに、もうその場から逃げたかった。

俺が、「友達も呼んできます」と言うと女は「ナルベク小サイ子呼ンデキテネー!」と言われた。俺はもちろんそのまま一目散に走って家に帰った。

週明けの月曜日。いつもとは違った形の朝礼が開かれた。全校生徒が体育館に集められ、俺たちの学年の主任教師が前に立って、神妙な面持ちで口を開いた。

「先週、土曜日の放課後にうちの生徒が大人の男女二人組みに暴行された上にイタズラをされるという事件が起こりました…」

被害者が誰であるかは伏せていたが、周りのヒソヒソ話を聞くと、隣のクラスの小柄でお調子者なAが被害者であるという事がわかった。

他の校区でも被害が出ていたらしく、手口を聞いてビックリした。まさに俺が土曜日に女に言われた通りの手口だった。

それから数ヵ月後に、やっとA本人から聞いたという詳細が耳に入ってきた。

Aは俺と同じように声をかけられたあと、フェンスの穴をくぐり草むらに入ったらしい。下着を探していると、いきなり、後ろから羽交い絞めにされて服を脱がされたらしい。

必死に抵抗してもビクともしない。顔を見ると髭モジャの汚いオッサンが必死な形相とニヤニヤした表情を交差させながらAの体を弄ってきたらしい。

全裸にされたあと、女が来て男と一緒に体を触られたそうだ。Aは恐怖で小便を漏らしてしまい、「汚イ!!」と女に腹を蹴られ、男に髪の毛を引っ張られたそうだ。

一通り体を弄られたあとは、「ちゃんと服を着ろ!」と男に言われて、その場から帰されたらしい。

もう10年近く前の話だが、犯人が捕まったという話は聞いていない。もし、あの時俺がフェンスを越えていたら…。
大学生の頃の俺は古い漫画を買ってきては読みあさっていた。
ある時、古本屋でまとめて買った漫画の中に見慣れない一冊があった。

題名は「〜〜女」(名前失念)で、どう考えても選んだ記憶がない。
絵柄は古い劇画風で、やたら書き込みが多く、遠近とかデッサンなども狂っている。

内容は男に振られた髪の長い女が暴れまくるだけだが、暴れ方が異常。
近所の家に乗り込んで包丁で壁を崩したり、家具を食べたり、振り回して通行人に投げつける。

気味が悪いのは写植で、最初の方から誤植などは当たり前で読みにくかったのに、ページが進むに連れ、アルファベットやアラビア文字みたいなのが混じりだし、半分も行かない内に、日本語はほとんど無くなり、ストーリーは追えなくなる。

そのストーリーも、ただ暴れるだけなので意味はないが、だんだんおかしな描写が増える。
女が子ども連れの親子を襲い、赤ちゃんの腹を引き裂いて内蔵を啜ったりするのだが、次のコマでは女と母親と赤ちゃんがこっちを見ながら歯をむき出して笑い、同じ言葉をハモったりする。

女が床下に頭を突っ込み、ご飯を食べている階下のおじさんと一緒に笑いながら読めない言葉でハモる。
出てくる人物が一斉にこっちを振り向いて、歯をむき出して笑いながらハモる描写が何度も出てくる。

部屋の中で大根を切り刻んでいたかと思うと、次のコマでサラリーマンの首を絞めたりするが、また次のコマで切り刻まれた大根から吹き出しが出てしゃべっていたりと、もう滅茶苦茶。
描かれる人物も奇妙に歪んでいて、足より手の長い子どもとか当たり前。線も汚いし、女以外の人物も見分けがつかない。女だけは服装で区別が付くが。

半分くらい読んだ所で頭がクラクラしてきて、その場に置いてトイレで用を足したんだ。
戻ってみたら、置いてあったはずのその漫画がない。探したけどどこにもない。

窓は閉まっているし、アパートの部屋のカギも掛けてあるし、密室なのに、その漫画が消えた。
誰に話しても「ありえない、そんな漫画」と笑われたし、古本屋の店主もそんな漫画は知らないと言う。

あれから10年以上経つが、いまだに結末が気になってならない。
ウチの実家のあたりで昔からの迷信みたいなもので「きじょさん」って呼ばれてるモノがいる。

葬儀帰りに家に入る前に清めの塩を振るってのがあるが、地元では、葬儀帰りに塩で清めた後、必ず履物を外側に向けて揃えて脱いで家に上がるという風習がある。
そうしなければきじょさんが家まで上がり込んで来てしまうことがあるのだという。

仮にきじょさんが家に上がり込んで来てしまうとどうなるか?
葬儀の夜、その人間の夢枕に黒く塗りつぶされた顔に黒尽くめの喪装の人物が現れる。

夢枕に立ったその人物(きじょさん)は問いかける。

「汝、きじょ也しや?」

その問いかけの答えを待つことなくきじょさんは姿を消して夢から覚める。

その後はしばらく何も起こらないが、四十九日の真夜中に今度は夢枕にではなく、実際の枕元に再びきじょさんが現れ問いかける。

「汝の右腕、如何にして動かしたるか?」

その問いに呼応して右腕が動かなくなる。

続けてきじょさんは問いかける。

「汝の左腕、如何にして動かしたるか?」

その問いに呼応して左腕が動かなくなる。

続けてきじょさんは問いかける。

「汝の右足、如何にして動かしたるか?」

その問いに呼応して右足が動かなくなる。

続けてきじょさんは問いかける。

「汝の左足、如何にして動かしたるか?」

その問いに呼応して左足が動かなくなる。

最後にきじょさんは問いかける。

「汝の心の臓腑、如何にして動かしたるか?」

その問いに呼応して心臓が止まる。

>>19

このようにして翌朝には原因不明の心不全の死体が出来上がる。

ただ、きじょさんが家に上がりこんでしまった場合の対処方法も存在する。
きじょさんが最初に夢枕に立った翌日から四十九日までの間、毎日帰宅した時に履物を外側に向けて揃えて脱いでから家に上がればいい。

そうすると四十九日の真夜中にきじょさんは現れるが

「努々些事を疎かにすること莫れ」

と言い残して何もせずに去ってゆく。

地元でずぼらな人間に対する戒めが迷信と化したものだと個人的には思ってるが、ウチの爺さんが

「ここ最近きじょさんが夢枕に立ったって話をめっきり聞かなくなったなぁ。もしかして余所にでも行ったんかいの?」

と言ってたのが少し気になる。

よくお悔やみは続くって言われるが、地元でしか聞かない話だし、まさかコイツのせいではないとは思うけど。
自分の祖父の実家で変わった風習があったので一つ。

祖父の実家では昔から林業をやってた。山もいくつか持ってて、そのうち一つの山に子供が一人生まれると一本、木を植えるという風習があった。
山と共に生きるとか、山の神様に感謝をとか、山の事故とかから守ってもらうとかいう意味があったらしい。

高度経済成長期にその山の住宅地に面した部分を分譲して欲しいという話が持ち上がった。
祖父はすぐに反対したけど、祖父の兄が

「林業じゃ、これからろくに飯も食えん。向こうからも悪くない額を提示してもらってる」

結局その山の半分を分譲したら、回りの家からは非難の嵐だった。
その状況に居づらかったのか、まとまったお金が入ってきたのか兄はそのまま自分の子供のいる都会に出て行った。

それからしばらくして、兄の訃報が来た。祖父は「まぁ年だから仕方ないか」と思ってたらしい。
でも、次の月から兄の一家から次々と訃報が、結局山を売ってから半年もしないうちに兄の一家は途絶えてしまった。

とまぁここまでは祖父から聞いた話。その祖父も先日亡くなり、最近、残りの半分を分譲して欲しいという話が持ち上がってる。
祖父とその兄がやったことを、現在進行形で俺の親父と伯父が全く同じ構図でやってるから笑えない。
これは、私の勤めている居酒屋のアルバイトから聞いた怖い体験談です。

アルバイトのY君が、このゴールデンウイークに友達のA君、B君、C君の3人と心霊スポットに行った時の事。

具体的な場所等は聞き忘れてしまったが、そこは心霊スポットとして結構有名なトンネルだそうで。

4人は車に乗り、そのトンネルへ入って行きました。

Y君はそのトンネルへ入って行く時、嫌〜な感じがしたそうです。

C君以外の3人は、試しにトンネルの真ん中でC君を車から降ろしてみよう、と計画していた。

そして、ちょうどトンネルの真ん中あたりに着いたのでエンジンを止め、C君を車から降ろし、C君を置いて逃げようと車のエンジンをかけようとすると、急にエンジンがかからなくなった。

その瞬間、突然「バンバンバンバンバン!!!」と車を叩かれる音が車内に鳴り響き、恐くなった車内の3人は慌ててC君を乗せて、逃げようと再びエンジンをかけると今度はエンジンがかかり、トンネルの外へ抜け出した。

無事に抜け出し安心したのも束の間、トンネルの中は暗くて周りがよく見えなかったので気付かなかったが、窓ガラス一面に無数の手形が。

フロントガラスだけでなく、運転席側も助手席側も後部席も全てに無数の手形が付いていたそうです。

4人は青ざめて、とにかくこのままじゃ気持ち悪いからガソリンスタンドに行って手形を拭き取ってもらう事にしました。

そしてガソリンスタンドに着き、窓の拭き取りをお願いすると、こんな事を言われたそうです。

『すみません。あの〜、この手形、内側から付いてるみたいなんですけど』
ある会社員の男が仕事の都合でバリ島に行った時の話です。
何日か滞在し慣れてきた頃不思議な男女に会いました。その2人は外国人でした。

会ったといっても知り合いではなく、ただ道ですれ違っただけです。
ただ会社員の男はどうもその2人が気になったそうです。

まず2人の雰囲気が全く違っていたコト。
男性の方は初老でお金持ちそうなヨーロッパ系の外国人でした。そして女性は派手めな感じで男性よりはチョット若めの現地の人みたいな感じでした。

まぁそれだけなら「…玉の輿?」とか思うのですが、2人の様子がおかしかったのです。
一緒に並んで歩いていたのですが、女性が一方的に話しかけ男性は全く反応してなかったのです。

距離があったコトと女性が早口だったため何を言ってるのかはわからなかったのですが、男性は声を出すコトも女性をチラリと見るコトもなかったそうです。
その時は「まー長年の夫婦だったらあるかな」で自己完結したそうです。

そしてその後約2週間が経ち、もうすぐ日本に帰国する日が近づいてきました。
会社員の男は「もうすぐ帰るし、景色だけ目に焼き付けとくかな」と自社のビルの屋上に行き景色を眺めていました。

すると大きいプールが目に入ってきました。「でっけぇプール!金持ちが住んでるんだろうな」と眺めていると、あの初老の男性が泳いでいたのです。
その横にはあの女性もいました。相変わらず女性は喋り続けていました。

「…やっぱりあのじーさんはシカトなんだな」と思って見ていると、初老の男性が泳ぎだし上から背中が丸見えになった時、背中に明らかに生きてない女がヘバり付いてるのが見えたそうです。
それだけでも十分怖かったのですが、なんと隣にいた女性はその女と会話してたそうです。

結局何がなんだかわからない状態で帰国し、日本に帰って霊感の強い人に話してみたそうです。
「…3人で仲良く暮らしてるんですかね?」と聞いてみると

「相変わらず面白いコト言うねー。でもね、その女性2人とも生きてないね。あなた的にはヘバリ付いてた方が怖いと思うケド、もぅ1人の方が怖いね。だって実体化してるんですもの。…きっとなんかしたのよ、その初老の男。あなたも女には気を付けなさいよ!」

と言われたそうです。

会社員の男性はわりと明るく話してくれましたが、私にはチョット怖かったです…。
最近あった実際の話です。

地元に有名な心霊トンネルがあります。そのトンネルは出口がカーブになっています。

少し前にトンネル出口で妊婦が事故を起こし、トンネルを徒歩で出て公衆電話で救急車を呼ぼうとしました。
トンネル内は携帯が圏外になるので、そこで公衆電話を使ったのでしょうが、そのまま公衆電話内で残念ながらお亡くなりになったという話です。

その話を元に最近友達が、その公衆電話で面白がって電話をかけたそうです。
すると、電話はつがなったもののあちら側の声が激しいノイズで全く聞こえなかったそうです。

電話を受けた相手には公衆電話内の声は聞こえるそうです。その時は、心霊現象はノイズだけだということで友達は帰ったそうです。
するとその日の夜中に、携帯に何度も何度も公衆電話から電話がかかってきたそうです。

友達は怖くて電話に出なかったそうですが、留守番電話には激しいノイズが入っていました。
着信履歴と留守番電話を確認したので間違いないです。

以前、霊感の強い姉と車でそのトンネルを通った時、人がいると車で避けたのですが、ミラーには誰ひとり写っていなかったことがありました。
噂では、そのトンネルで人を見かけて公衆電話に入ると公衆電話が鳴り出すそうです。

そのまま公衆電話いかなくてよかった…。
ずっと入院していた義母が他界したので、義弟夫婦と夫の四人で義実家の整理に行った。

隣の家まで歩いて10分と言う土田舎。
電気も水道も止めて貰ってたので、色々手続きが面倒だった。

私と義妹で家の片付け、夫と義弟がご近所さんへの挨拶回り。
昔庄屋だった義実家は、戦前は何人も奉公人が住み込んでいただけあり、部屋数も多く、とにかく広い。 

「うちでは管理しきれないわ」「うちも無理だわ、遠いし」「処分するしかないわね」
「でも主人達にとっては生家だし、なんて言うかしら」「そうね〜」

等と言いながら、とにかく家中の雨戸と窓を開けていると電話が鳴った。
昔ながらの黒電話だ。出てみると聞き覚えの無い声で

「お戻りだったのですね。お待ちしておりました。これから伺います」

と言われた。どなた様でしょう? と聞いたのですが相手は答えず電話を切ってしまった。
夜には帰るつもりだったので、義妹と慌てていると夫達が帰ってきた。 

電話の事を話して、心当たりを尋ねると義弟が笑って言った。

「義姉さん。真面目な顔で何言ってるの? その電話はどこにも繋がってないよ」

10年前に子機付きの新しい電話機に換えた時に、線も引き直したんだよ、ほら、と黒電話のコードをたぐり寄せた。電話線は途中で切れていた。

凍り付く義妹と私の前で、その黒電話が鳴り出した。今度は四人とも凍り付く。

「来るって言ったのか?」

と夫が言った。義妹が泣き出し、四人で戸締まりもそこそこに車に飛び乗った。

それ以来、義実家には帰っていない。処分は業者に頼んだ。
そう言えばまだ俺が小さい頃、ひいばあちゃんの家に遊びに行ったときに山で変なものを見つけた。
手のひらサイズの綺麗な和柄の布で作られた巾着が、古臭い柿の木にちょうど実がなってるみたいにいっぱいぶら下げてある。

巾着はちょっと色あせてたり土がついてたりしたけど生地自体が振袖生地みたいな可愛い柄だったし、それほど古いものじゃなかったみたいで俺はどうしても欲しくなったんだ。
そんで、家で本を読んでた2つ上の姉を連れてきて脚立立てて2人で木にぶら下がってた巾着を全部取った。

中にお姫様の宝物が入ってるんじゃない? とか言いながら家に持ち帰って俺はワクワクしながら中身を取り出してみたんだけど、出てきたのはゴルフボール大の固まった泥団子。
俺と姉はがっくりしながら他の袋も開けてみたんだけど、案の定他の袋にも泥団子が一個ずつ入ってただけだった。

姉は折角本を読んでたところを邪魔されて取らされたのが泥団子だったのがどうも気に食わなかったみたいで、縁側に並べた泥団子を石垣に投げつけた。
そしたら粉々になった団子からはくちゃっと丸められた黒い毛みたいなものが出てきた。

他のも同様に割ってみると、魚の骨?の一部、何かの動物の歯、昔のお金、あと人の名前みたいなのが掛かれた布切れが出てくる。
不思議に思ってひいばあちゃんに見せに行くと、そうかそうか、とばあちゃんは笑って俺らの頭を撫でたあと、その出てきた物やら泥やらを一箇所にまとめてみんな燃やしてしまった。

髪の毛の燃える嫌な匂いが立ち込める中、ばあちゃんにこれって何なの? と聞くと「次の神様」と答えた。
続けてばあちゃんは俺たちに

「この巾着には神様が入っていて、これを開けたらそいつは次の神様になるんだ。神様になったら極楽にも地獄にもいかずにずっとこの土地の神様になる。小さいときにお前とおんなじように山でこれを見つけて来たのが○○だ(俺の親戚のおばちゃん)。だから次は○○が神様だ。お前が巾着を見つけたから、もうふたつ次の神様は決まった。もうじきうちから神様が出る」

と嬉しそうに教えてくれた。

>>26

それから2年くらいして、親戚のおばちゃんが死んだ。
ばあちゃんが言うとおりならおばちゃんは今でも天国にも地獄にも行かずに神様をやっているらしい。

次は俺だ。誰かが山でまた俺みたいに巾着を見つけてしまうのが怖い。死ぬのが怖い。神様になんてなりたくない。
おかしな夢を見た。
覚えてる範囲なので、変なところがあるかもしれない。

夢の中で自分は、現実と変わらない町の中にいた。
周りには誰もいない。道路に車さえない。店にも人影はない。まるっきり“自分一人”だけの世界だった。

すると、右手に何か持ってることに気付いた。確認するとサバイバルナイフのような大きなナイフ。
何故かわからない。捨てようと思うのに捨てられない。自分にはこれが必要なんだという思いが強かった…気がする。

一人では不気味に思えてきたのか、人を探し始めた。
飲食店のような所に入った。理由はわからないけど店内の空気が重かった。魚のような匂いもした。厨房に行くと床一面が赤かった。

なんだこれ!って思って奥に行ったら驚いたよ。人が死んでたんだ。血が止まらず流れ出てる。それが俺の足下まで続いてる。
急いで店から出て、自宅まで走ったよ。必死で。そしたら、今まで人がいないと思ってたけど、そうじゃなかった。

みんな死んでるんだ。道の脇に死体が隠されてただけで、みんな…

頭が潰れているもの、腹がえぐられているもの、他にも様々だった。走っても走っても、死体が必ず視界の端に見える。頭がおかしくなりそうだった。
でもそのときから俺の中でモヤモヤしたものが出来始めたんだ。何かを思い出すときみたいな…

家に着き、家族の無事を祈りながらドアを開けた。…悲惨なものだった。

カーテンは破かれ、家具は倒れ、家族は全員、首を切断された状態でリビングに逆さ吊りにされていた。
血がドクドク落ちてる。俺は後悔したよ、もう少し早く来ればって…

そしてみんなの前にいき、泣いた。涙が出たかはわからない。でも泣いた。
だが そのとき、再び手にあるナイフが目に入ったんだ。

そのとたん、電気が走ったような衝撃を受け、記憶が蘇ってきたんだ。映像として映るんだ。
俺が…町中の人間を殺し、頭をかち割り、目玉をくり貫き、にやけながら家族を天井に吊り下げているのが…


そこで目が覚めた。家族は…生きていた。
テレビをつけ朝のニュースを見る、いつものこと。

その中でこんな言葉が耳に入った。

「昨日の午後○○時○○分ごろ、△区で無差別殺人事件が…」


>>28

…なぁ…あれは本当に夢だよな?
俺は何かを感じたのだろうか…ただの夢じゃないのか?

だけど、今考えてわかったことがある。
無差別殺人を起こす人間は、この夢のように、自分の意志とは関係なく、自分の知らない間に事件を発生させてるときもあるのかもしれないと。
少し昔、私が住んでいる県で飛行機墜落事故が起こりました。
有名な事故で、もちろん生存者はいませんでした。とにかく事故現場は見られない状況だったそうです。

その話を聞いた若者四人が面白がって、夜その事故現場にいくことにしました。
事故現場はM市の少し抜けた所の森にあるのでうってつけの場所でした。

若者の中に一人だけ霊感が強い人がいたそうです。そして、若者達は森の中に入っていきました。
が、霊など出なかったそうです。

若者の一人が期待ハズレと言わんばかりにそこの事故で亡くなった人達を奉る石にションベンをしてしまったのです。
そしたら、霊感の強い若者が

「やばい、近くまで来てる」

と言ったと同時にションベンをかけた若者が突然倒れました。
ほかの二人はこれはヤバいぞと思い、倒れた若者を担いで四人で逃げ出しました。

やっとの思いで車に乗り走り出しました。若者は安堵しました。しかし、霊感がある若者は強張った表情です。
どうした、と聞きました。

「いるんだよ、この車の中に人がたくさん!! 」

ベタベタベタベタベタベタベタベタベタベタベタベタベタベタベタベタベタベタベタベタッ

無数の赤い手形が車につけられたそうです。車の内側から…

飛行機事故で死んだ人達は墜落してる最中外に出たい一心で飛行機の窓を叩いたのかもしれません。

これは私が中学の頃に聞いたお話です。
6〜7年位前ある工場で働いていた時の話。

その時俺は勤務したての試用期間だったんだけど、工場内での足音&物音は頻繁にあった。
そして上司や先輩などからは「でるからwそれで辞めてったのも一人いっしw」とか普通に言われてた。

3ヶ月の試用期間中に足音&物音を聞きまくってた俺はなんか慣れてきて姿さえ見なけりゃ大丈夫だなとか思ってた。

んで、試用期間も終わって5ヶ月くらいした頃。
雨降ってて残業中だった俺は、工場に入る玄関みたいな所でダンボールを別の作業場に移す作業をしていた。

んで何気なくダンボールのある所から玄関みたいなところに行くときにドアについてる窓を見た。
そこにはTシャツを着る途中に頭にひっかかったようなジャミラみたいな真っ白なモノがす〜っと通りすぎていった。

一瞬固まり、ゆっくりと上司の所に向かってその事を話したがとりあってもらえず作業の続きを促された。
俺はおっかなびっくりさっきの作業を続けたが、その日は何もなく残業を終えた。

それから1週間ぐらいたった時。その日は機械が動いていないせいかいつもより物音がすごいように感じた。
でもそれには慣れてたので、調子の悪かった機械を直そうと普段あんまり行かない屋根裏みたいな部屋に梯子で登っていった。

カンカンと俺の梯子を上る音に混じって屋根裏からコンコンっといつもの足音がする。
屋根裏にはもちろん誰もいない。かまわず登っていって屋根裏部屋に上がるための四角いフタをずらそうとした時。

さっきまでコンコンだった足音が急にダンッダンッ!!!に変わった。
そして1/5位までずらしたフタの上に明らかに誰かが乗った感触がしてそれ以上ずらせなくなった。

やばいやばいやばい!焦りまくった俺はとりあえず、何度も梯子を踏み外しそうになりながら急いで降りた。
降りている間もフタの上で誰かが飛び跳ねているかのようにダンダン動いていた。

>>31

やっと梯子を降りてふともう一度フタを見ると、1/5の隙間から逆さまに長いソバージュの髪が垂れ下がっていて、子供のような童顔の顔が鼻のところまで覗かせてこちらをじっと見つめていた。

それはもう全速力で逃げた。何回も転んだけど、とにかく事務所まで逃げた。
それを上司に話したらおもいっきりまたかよみたいな顔をされた。

当然俺は辞めようと思ったが、引継ぎの間の1ヶ月間だけは我慢で通勤はした。
けど、その間は絶対に一人で作業はしなかった。
その出来事が起こる1週間前に僕達夫婦は引っ越しをしました。
皆引っ越し祝いなどをしてくれた中に、5年くらい前から連絡が着かなくなっていた親戚の叔父さんが「これはお前たちの守り神だから大事にしなさい」と兜をくれました。

小さい兜なんですが受け取るとなんとも言えないくらい重いのです。
妻はこの兜を見たとたんに「なんかこの兜嫌だ」と言っていたのですが、僕はその時さほど気にせずにリビングに飾りました。

それから2日後くらいにトイレに起きたのですが、磨りガラス越しにトイレとお風呂のドアが開いたり閉まったりしているのです。
「寝起きで目眩でもしているのかな」と思って磨りガラスを開けると、ハッキリとドアが開いたり閉まったりしているのです。

その時「うわっ!」と声を出すとドアの開閉は終わったのですが、物凄く視線を感じるのです。
妻は寝室で寝てるし…なんだろうと辺りを見回してみると、リビングに置いた兜がこっちを睨んでるんですよ…正しく言うと兜を被った生首が…生首の周りには紫色のオーラ(?)みたいなのが漂っててあまりにも恐怖でどうしていいのかわからず、その兜をごみ袋に入れて川に捨てに行きました。

その途中兜が袋に入れているにもかかわらず僕の耳元で「お前はもうすぐ死ぬから俺が食ってやる。お前は妻に、そして家族に殺される。その前に俺が食ってやる」と言っていました。

もう訳がわからず急いで川に行き兜を放り投げました。
その時断末魔の叫びのように最後兜が言った言葉は「これでお前の地獄が始まるぞ」と…。

帰宅し妻に事情を話し(妻も霊感があります)朝一に兜をくれた叔父さんに電話をしたんですよ。
そしたら奥さんが出て「セイジ久し振りやね〜元気しよった?」等と他愛ない会話をして、僕が「叔父さんは起きてる?」と言うと奥さんは「ん?何いっとんの主人は三年前に死んでおらんよ…連絡したでしょう」って言うんですよ…

ここから僕の地獄は始まりました…。
先日、堕胎手術をしました。
初めてではなく、2度目の堕胎手術。

1度目の手術のとき、『もう二度とこんなことはしない。次の赤ちゃんはちゃんと育ててあげるんだ』と誓いました。
しかし、今回も自分の体調や経済的な理由からまた手術をすることになりました。

手術終了後。私は覚えていないのですが、看護士さんのお話を聞いて驚きました。
まだ麻酔が効いているはずなのに、急に目を覚ましたかと思うと激しく泣きじゃくり、暴れ出したそうです。

看護士さんがあわててどうしたのか聞くと、私は「なんで!?なんで!?」と泣き叫び、嘔吐しました。
全身麻酔をするため前日も朝食も何も食べなかったので、とにかく胃液を吐きました。ひとしきり吐き、落ち着いたかと思うと今度は「いたい…いたい…」と、ぶつぶつとつぶやきながらまた眠ったそうです。

その後目が覚めてからは記憶がありました。とりあえず手術台から隣のベッドに移り、寝ていると夢を見ました。
私の目の前に机があり、そこに私が殺してしまった赤ちゃんが寝ています。

私が泣きながらごめんね、ごめんねと謝ると、「お前が殺したんだよ」と、声が聞こえました。
私はさらに泣きながら謝り続けました。しかし私の目の前で赤ちゃんは刺されました。顔は見えませんでしたが男の人。

赤ちゃんの身体を刺し、ズタズタにしていく様子をただ泣くことしかできない私は見ていました。
赤ちゃんの形もわからないほどズタズタになったところで目が覚めました。

この夢を見て、手術後の私の様子を聞いて私は、きっと赤ちゃんが怨んでいるんだと思いました。
生まれたかったのに、私の都合で殺してしまった。ごめんね、もう次こそは生むから、もうこんなことはしない。どんなに小さい赤ちゃんでも、人を怨む気持ちはかわらないんだ。
今日は飲み過ぎて結局最終電車に乗ることになってしまった。
まあ、そんなことはよくあるし問題はそこではない。

問題なのは俺が乗ったこの最終電車の乗客が、すべて人外だということだ。
人でなし、って本当に人じゃない。俺の横に座ってるヤツは体は人だが首から上が手だ。他にも毛むくじゃらのヤツとか平べったいヤツとか、何かと生理的嫌悪感をもよおすフォルムをしている。

なんかこういうのが見えるようになる漫画あったよな〜、なんて思いつつもさっきから汗が止まらない。
まあ、この人外どもはどうも危害を加えるような存在ではないようで、俺を気にせず勝手にくちゃくちゃやっているだけだ。

俺が恐れているのはこの電車の行き先なのだ。さっきから外の風景を見ているが、明らかにいつもの風景と違う。というか、この電車荒野を走っているんだが…。ここはアメリカか?アホか。
いつもの駅で降りていつものコンビニで水を買い、いつも通りに帰宅して寝ようと思っていたのに。どうしてこうなった…。どうして…。

しばらくすると、アナウンスが流れ出した。

「間もなく終点〜終点〜…」
「お降りの際は足元に気を付けてお降り下さい…」

駅名を言わない。ちくしょう。

いっそ降りてみるか…。あの気持ち悪いやつらと。
そうだ、こんなものは酔いすぎた俺の幻覚だ。ともすればただの夢かもしれない。目が覚めたらきっと自室だ、うん、そうに違いない。

途端に勇気が出てきた俺は電車から降りるべく、ドアの前に立った。すると俺のその姿を見た人外どもが急に騒ぎだした。
ぐちゃぐちゃ、ぐちゃぐちゃ。

ああ気持ち悪い…。早く、早く。ゴトゴト言いながらゆっくりスピードを落とす電車が焦れったい。早く…。
ぐちゃぐちゃが大きくなってきた。耐えられない。

ようやくプシュー…という音と共に電車が完全に止まった。ピンポーン、ガシャ。
ドアが開いた。さあ、ここから早く抜け出そう。人外どものぐちゃぐちゃが最高潮の盛り上がりを見せている。もうたくさんだ。

勢いよく電車から飛び降りてふと顔を上げると、見慣れた看板が目についた。駅名を表示する看板だ。

「人間」

あが、ぐちゃぐちゃ。
数年前、まだ大学生のころ、電話受信のバイトをしてたんだ。
まぁクレームとかもたまにあるけど、基本受信だからほとんどは流れ作業ね。

通信教育の会社だから、一番多いのは解約かな、あとは教材の発送とか問い合わせとか…
で、俺達バイトの電話は会社の人がモニタリング出来る様になってて、もし電話が長引いてたりすると、チェックが入るのね。

俺は職場が長いのと、まぁまぁ成績も良かったから、バイト始めて三年目の大学3年のころには、バイトの中で一番偉い、言わば社員さんの下…チームリーダー的存在になってて、モニタリングの権限も与えられてた。

その日、女の子の電話が20分を超えてた。女の子の方を首伸ばしてみると、ヘッドセットのイヤフォン部分に耳を当てながら、凄く真剣な顔してうなずいてる。
なんか面倒なクレーム入ったかなぁ、こりゃ…と思ってその子の電話をモニタリングしたら、男の子本人からの電話で、とにかく泣きじゃくりながら、

「…で、いじめるんです、ほんとです。煙草を身体に当てたり、お湯をかけられたして痛いです。でも誰かにいったらもっと怒られるのでいえません。先生にもいえません。今は寝てます。助けてください」

みたいなことを言ってる。

顧客番号を入力してないのもあって、こっちは何も分からないから、女の子がうなずきながら一生懸命名前とか住所を聞き出そうとしてるんだが、ほとんどパニック状態で小声で泣き叫んでる(うまくいえんけど)状態。

話の内容がマジで深刻になってきたから、こりゃまずいなぁと思って上司に相談しようとしたら、「うわぁぁぁー!」って男の子が甲高く鳴き叫んで、あわててヘッドセットを戻した。

そしたら叫ぶような声とモノを叩く声が何度か聞こえた後、鼻息がふーふーしてる女の人(たぶん、お母さん)が出て、

「私が何をしようと勝手でしょ!!私のモノなんだから!!!!あぁ!?電話はなかったことにしてちょうだい! ふー…この子は私が殺しておきます」

ガチャ。

それで電話が切れた。

マジで怖かったよ…ちなみに女の子は次の日に退職届を持ってきた。
こんなに怖いのはなかったけど、まぁキチガイ染みた電話もいっぱいあったな…。電話系のバイトは止めた方がいいぜ。
よく、田ンボとか駐車場で不定形(くねくね等)の現象を見たという投稿があるよな。

俺は、そういうのが生物だとは思ってない。生物なら、学術機関などが把握してないはずが無いからだ。
学術機関など、と言ったけど大学校・大学院ぐらいのことな。山を持ってる農家とかでも良い。

だから、言葉がおかしいかわからんけど「現象」と呼ぶことにした。
それから、今日は皆さんにお伺いしたいことがあって投稿する。今まで「ふわふわ」したヤツを見たことのある人いるかな?

俺が「ふわふわ」を見たのは、新興住宅の玄関口だ。
その家は入り口の前に大きなスペース(路面は舗装)があって、左脇は空きスペースと同じぐらい広いガレージになってる。ガレージには、空きスペースが見えるようミラーがついている。

通りがかったとき、そのミラーに動く物が映ってるのを見た。明らかに生き物でも蒸気等でもない。生き物や蒸気にはありえない外観をしてるんだ。
でも、こっちは足音を出しながら歩行してるわけで、止ったりするのもやばい気がした。

そうして判断つきかねてるうちに3歩か4歩歩いて、大きなスペースの前に出てしまった。
気付かないフリをしようと思って、顔をそらしながら歩いた。けど、あまりにヨコが怖くて視界の端に「ふわふわ」を入れた。

「ふわふわ」は鏡で見たとおり、フチが黒くて太いラインになってる。そして依然、フチの部分しか見えない。ふわふわ蠢いてる。
大きさは高校のAグランウドにあったマウンドぐらい。輪郭だけは、クッキリと見える。他は完全に透明。

脹脛が痛くなるほど早歩きして、その場を脱した。自分の中で世界観が変わるほど、怖かったよ。無力感とかもあった。
初めてヤンキーに絡まれた日みたいな、変な落ち込み方をした。

あのとき以来、道を変えたからあの家がどうなったのか等は知らん。
「ふわふわ」が何だったのか、確かめたくないと言えば嘘になるが、遭遇するのだけは嫌だ。何をされたわけでもないが、「ふわふわ」だからな。
仕事帰りに同僚と一杯飲んだYさんは、同僚と別れたあとJRのSK線A駅のホームで電車を待っていた。

都心からS県へと向かうSK線のこの時間のホームはかなり混んでいたが、到着する電車からは乗換のため大勢の客が降りるので、ホーム中間の階段前に並んでいると空席に有りつける事もあった。

S県へ向かう下り方面行きの電車は、このA駅から快速運転となって途中を通過する物もあったが、駅のアナウンスが次は各駅停車と告げている。

「各駅停車か。じゃ便所に行っておくか」 

下り線のホームで先頭に並んでいたYさんは、終点のK駅までの道中を考えた。

各駅停車だと一時間弱はかかる。例え空席に座れても途中で降りる事になったら面倒だ。次の快速電車に乗ろうと思い、我慢していたトイレへと向かった。

列を抜け出し、あふれそうな人混みをよけて階段に着いた時、ちょうど各駅停車がホームへ入って来た。

甲高い女の悲鳴が聞こえて、ギョッとしたYさんが振り向くと、先ほどまでYさんの後ろに立っていた男が、バッタリと倒れるのが見えた。

映画とかでしか見た事のない、本当に気を失った人間が手も付かずに、顔面から倒れ込むのがハッキリと見えた。列車はさっきまでYさんが並んでいた場所を通りすぎて急停車した。

幸い男はホームから落ちた様子は無かった。だがYさんはしっかりと見てしまったのだ。倒れる寸前に、男が口から泡のような物を吹き出しながら両手を振りまわしていたのを。

何かの発作を起こしていたらしい男の両手は、もしもYさんが列の先頭に居たらきっとYさんを突き飛ばす事になっていたのを。
今も住んでいるマンションの話です。

このマンションははっきり言うと幽霊マンションで、ここに引っ越して来た当時(10年程前で僕は小学校3年でした)は、毎日金縛りが当たり前でした。
その中でも一番強烈だった話をさせていただきます。

その日も金縛りがあり、いつもは恐怖心で目を瞑っていたのですが、その頃には金縛りには慣れてきたというか好奇心の方が大きくなっていました。
なので、目を開けてみたんです。僕が寝ていた布団の足元にタンスがあり、そこに穴?が空いており(いつもはそんな穴はないです)そこから目がこっちを見ていたのです。

目が合ってこれはヤバイと思いすぐに目を瞑り寝ようとしたのですが、全然眠れず金縛りもとけなくてもう一度目を開けてみたら、その穴から手が伸びてきていたのです。
それを見た瞬間に目も瞑れなくなってしまい、手がどんどん伸びてきて腰の辺りを引っ張られて気を失ってしまいました。

最近になって、その話をすごく霊感がある友達(Hとします)にしてみると、にやっと笑い「よく生きてたね」と言うのです。
なにどういう事?と聞くと、H曰くそういう霊的なものは欲しい部位があるとその部分を引っ張るらしいのです。足が欲しいなら足を。手が欲しいなら手を。

じゃあ、腰を引っ張られたって事は?と聞くと、「腰って体の真ん中でしょ?お前の魂が欲しいって事」
じゃあ、逆になんで生きてたの?と聞いたところ「守護霊が守ってくれたんだよ。感謝しろ」と言われました。
イタリア料理の店で働いていた時の話です。

飲食店には幽霊がでるとかの話はありがちですが、私の働く店も例外ではありませんでした。

私はランチの営業後、一人で店に残り、皿を洗っていました。オープンキッチンの店だったので厨房からカウンターを挟んで客席を見渡せる造りになっています。
いつものように黙々と貯まった食器を洗っていた時の事です。

ゴキブリを見る時って、普段見ないところをふと見た時にいますよね?
そんな感じでなぜか洗い物をしている最中にカウンター越しに客席を見る感じでふとカウンターのほうに目をやりました。

そこにはカウンター越しから鼻から上を出して覗く顔がありました。
この顔がなんとも忘れられない不気味な顔でした。

性別は女で、土気色のような正常な肌の色とは明らかに異なる異様な肌の色、そして目の色が真っ黒で白眼がある場所も黒く塗り潰したような感じでした。
冷たい視線というかとにかく不気味でした。

その顔が私の視界に入って消えるまで数秒間だったと思いますが、その間、蛇に睨まれた蛙のような感じでした。
その後私は、仕事を放りだして店を飛びだしたのはいうまでもありません。

このような体験は今にも過去にも一度だけなのでなんともいえませんが、あの顔は忘れられないです...
小学校の時の話です。

私はA君と一緒によく出ると言われている廃屋に行ってみました。
私は怖くてやっぱり帰ろうと言ったのですがA君は入ろうと言って聞きません。

仕方ないので私は外で待っていることにしました。しかしA君はなかなか出てきません。そして日も沈みかかっていました。

と、その時その廃屋の中からうぅ…うぅ…と女の人がすすり泣く声が聞こえてきました。2階の窓の辺りから聞こえてくるようでした。
A君の声じゃないよな…と思いながらその窓を見ていると突然すっと誰かが姿を現しました。

A君か?と思ったんですがそれは明らかにA君とは違っていました。真っ黒というかどす黒い人影ががこっちを見下ろしていました。
真っ黒で髪の毛とか服は全く見えなかったんですが、黒とは対照的な白い目がとても目立っており、その目は明らかに私を睨みつけていました。

私は怖くなり全速力で家まで逃げました。

次の日、学校に行ってみたんですがA君は来てませんでした。どうやらA君は家にも帰ってないらしいのです。
私は昨日の廃屋にいた人物にA君は殺されてしまったのではないか?と思いました。

しかし次の日A君は普通に学校に来ていました。
私は安心してなぜ昨日来なかったのかという事と廃屋で何かあったのかという事を質問しました。すると彼はこんな事を言ったのです。

「あの廃屋に面白い子がいて友達になったんだ。外にもう一人友達が待っているっていったら、ぜひ会いたいって言ってたよ。今度君もあの子と遊ぼうよ」

と言っていました。

廃屋に子供が住んでいるわけありません。私はすぐにおかしいと思いました。
A君にもうあの廃屋には行かないほうがいいと言って、今日も遊びに行くと言っているA君を必死に止めたんですがですが聞こうとしませんでした。

そしてA君はその日から行方不明になってしまいました。
あれからもう30年も経ちますがA君は見つかっていません。

ただ廃屋で男の子と女の子のバラバラの白骨死体が見つかり、廃屋の中は壁に血がたくさん染み付いていたそうです。
男の子の白骨死体はA君だったのでしょうか? だとしたら女の子の死体は誰なのでしょうか?

私があの時覚えているのは女の人のすすり泣く声と、窓からこちらを睨み付けていたどす黒い謎の人物だけです。
これは私の元カレが、美容院の担当の人(Aさん)から聞いた話しです。

東京都内にある高○山は夏はビアガーデンやっていたりと賑わっていたりするのですが、夜に少しはずれたところに行くと自殺が多く、よくニュースにもなっていました。
その高○山の近くにクリスマスシーズンになると綺麗なイルミネーションがあるらしく、Aさんと彼女は行くことにしました。

一通り見終わり、帰りにご飯でも食べに行こうと車で帰ろうとしました。
そこでなぜかAさんは来た道を戻らず、たまたま見つけた抜け道のような細い道に何の気無しに入って行きました。

Aさん『ここを通って早く着くといいね』
なんて話しをしながら。

少し車を進めると、前を走っている人影を見つけました。上下セットのパーカーを着てマラソンをしているような。
時間は夜の11時くらいです。

車がその人をゆっくりと追い越しました。
すると彼女が

彼女『なんか今の人気持ち悪くなかった?』
Aさん『・・・』

彼女『こっち見て笑ってたよ』
Aさん『・・・』

彼女『ねぇ聞いてるの?』
Aさん『わかった。とりあえずその話しやめようぜ?』

彼女『なんでよ。ただ気持ち悪いねって言っただけじゃん!!』
Aさん『いいからやめろって!!』

彼女『なにそんなムキになってるの?』
Aさん『この道抜けたら話すから』

半ば強引に会話を終わらせ、道を抜けたガソリンスタンドに車をとめました。

>>42


Aさん『さっきはゴメン』
彼女『もういいよ。で、なんであんなにムキになったの?』

Aさん『さっき走ってた人、この世のものじゃないんだ』
彼女『え?だって足もあったし普通に走ってたじゃん!!』

Aさん『もう一度よく思い出してみろよ。前から走ってきたんじゃなく、前を走ってたんだろ?なんでこっち見て笑ってるってわかったんだよ?』
彼女『だってこっち見てたもん・・・』

Aさん『顔を車に近づけるように覗き込んでたか?』
彼女『ううん』

Aさん『それはな、首が180度まがってたんだよ。気持ち悪かったのは笑ってたからじゃなく、首が異様にまがってたからだ』

Aさんは霊感が強く、抜け道に入った瞬間妙な寒気と死臭がしたそうですが、彼女を怖がらせないためにあえてなにも言わずに車を進めたそうです。

偶然見つけてたまたま入った抜け道。
もしかしたら偶然ではなく、引きずりこもうとしてたのかもしれません。
自分は電車の車掌をしている。都市圏も乗れば田畑の広がる地方も乗る。

ある天気のいい日の地方路線。終点まであと20分くらいのところまで来て、客もかなり少なくなっていた。駅間が長い所だったので外を見ていた。
山々の間の小さなスペースにどうやって作ったのかわからないような田畑が続く。そのうちの1つの畑に、案山子が立っていた。

目が引き付けられた。案山子ではなかった。まず、多すぎた。一反ほどの畑に、びっしりいる。さらに、みんな白くて、もやもや・ゆらゆらしていて、大体同じ背丈をしていた。
ムー○ンのニョ○ニョ○の、でかいやつって感じ。畑の中にお互いがぶつからないような間隔で犇めいていた。

それの横を通ったのは数秒だったのに、頭がガンガンして吐きそうになった。人身事故も体験したことあるのに、それより「嫌なもの見た」って思った。
でも、それが小さくなって木に隠れるまで目が離せなかった。終点までずっとアナウンスがどもりっぱなしだった。

終点に着いたら、何故か切ないような悲しい気持ちになって泣いてしまい、運転士に心配されたw
帰りはその畑見れなかったけど「いる」気がしてしょうがなかった。

あんな動き見たことない。海草に近いけど、軸の部分より腕?の動きが激しかった。
生物っぽいでも生命力はなかった。でも意思?なんかそういうものは確かに感じたんだ。

あいつら、絶対に自分を見ていた。
私の幼なじみで隣の家に「ゆい」という女の子がいました。

ゆいは人形がすごく好きで、いつも2人で人形遊びをして遊んでいて、どこかに行くにも人形を連れて行く子でした。
ゆいの部屋にはクマのぬいぐるみ、ディ○ニーのぬいぐるみ、西洋の人形などたくさんのぬいぐるみがありました。

その中でも一番のお気に入りの人形があり、いつもその西洋の女の子の人形を抱いていました。
その人形は黒い瞳をして結構リアルな作りでした。ですが古く、ひび割れ、髪の毛も半分近く抜けて服もボロボロでした。

私は子供ながらに「なんか気持ち悪い人形だな〜」と言ってしまいました。
でもゆいはその人形を抱いて大事に大事に撫で、他のぬいぐるみを眺めながら「この子だけで私は充分なの」と言うようになっていました。その時のゆいの顔は何か笑ってるけど、憎らしい表情でした。

後日、私は母に頼まれて粗大ゴミを運ぶのを手伝っていました。
ゴミを出す場所は、私とゆいの家の間の向かいにあるちょっとした広場に出す決まりで時間帯も決まっていたので、ちょうどゆいもゴミを出すところでした。

ゆいは虚ろな表情でダンボールに入った大量のぬいぐるみや人形を何回もわけて捨てている最中でした。
私は「あんなに大切にしてたのに捨てちゃうの?」と驚きながら聞くと、「あの子と相談したの。いらない子はすてないと」

あの子?と私は少し混乱しました。
ゆいは続けて「あの子が待ってるから帰るね。あ、巨乳妻ちゃん、あの子が拗ねちゃうから、もう私には喋りかけないでね。バイバイ」と気持ち悪くニヤニヤしながら言ってきました。

私も子供でしたので、少しだけ怒り、もう友達じゃないもん!!と家に帰ろうとしました。
そういえば、あの子って誰だろうと思い、ゆいの部屋を見上げました。

窓とカーテンが少しだけ開いていて、その隙間からゆいと、気のせいかも知れませんが、あの気持ち悪い人形がこっちを見てニヤニヤと笑っていました。
私は気味が悪くなり走って家に入りました。

>>45

その日からゆいは学校にも来なくなり、顔を合わすこともなくなりました。
後で聞いた話ですが、ゆいは精神病院に入院したそうで、家族も引っ越してしまいました。

私は嫁ぎ、今は違う所に住んでいますが、実家に戻るときには出来るだけゆいの部屋は見ないようにしています。
なぜか?

今はその家は心霊スポットになっています。ちょうど膝たけぐらいの髪が抜けていてボロボロの服を着た女の子の人形がひとりでに動いているという噂だからです。
今年の2月くらいかな?すごく冷え込んだ深夜だった。
友達からメールがあって、そのやり取りで深夜の時間帯になったんだけど、気付いたら、怪談話のネタになっていた。

ちょっと部屋の雰囲気がよろしくないので、あまり意識を向けずに適当に返事をしていた時に、相手が「自己責任」系統の怪談話を持ち出した。
「狙ってるのか!?」とちょっとむかつきながら、はぐらかそうと軽く冗談めいた言葉を返したのだが、相手は止まらない。

やめろと言いたいが、明確な拒否の意思を出したら、その拒絶の返しが返って怖いなと感じていたので、のらりくらりとしていたのだが、突然友人が

「ぽぽ・・ぽぽぽぽ・・・ぽ・・ぽ・・・ぽぽ・・・ぽ」

そう、某長身様のネタをやってきた。
ちょっとキレそうになった。何故なら、私の部屋の気温が一気に下がったからだ。

どずん。
と、部屋の一箇所の空気が重い。と言うか何か存在感。

来た・・・。友人がネタに出したモノに類するナニか・・・。
黒くて暗くて寒くて冷たくて重く部屋の隅に佇む。異様に大きい。規格がでかい。

肌が異様に白い、女性か男性かわからないが・・・よいものではない・・・。
冷たい風がリアルにその方向から私に吹きつけた・・・。

友人はまだ件のネタをしている。なんか更にやばいものをこっちに送り込むつもりなのか悪意すら感じた。
怖いからやめてくれと打ち切ろうとしたら、相手が「眠いから寝る」と勝手に打ち切った・・・。

窓を閉め切った屋内で、圧迫と冷気の風を感じる日が来るとは・・・。
皆さんも怪談話にはご注意を。
人を粗末に扱うと必ず自分に降りかかってくると改めて考えさせられた話。

俺が学生だった頃、ツレの知り合いでめちゃくちゃモテる男がいた。
当時16、7だから結構前だが、その時で既に50人以上の女とヤッてて、出会い系でも女釣って、相当おいしい思いをしてたらしい。

以下、そいつをFとする。
イケメンていうよりは、オシャレで雑誌のスナップとかにも載るような奴だったから、顔も広くて、わざわざFと知り合いになりたくて近寄る人間も多かった。

俺は何度かツレを含めた何人かで飲んだ位だが、学生なのにやたら金持ってるし、いい服着てるし、毎回奢りだしで、他県に進学してからもそいつの話は色々聞いた。
子供を何度も堕胎させたり、出会い系女を肉便器にしたり、ヤバイ世界の人と繋がり持ったり、夜のお姉さんに可愛がられたり(勿論セック/スと金)趣味で数百万の借金作ったりと。

俺は進学してから、地元に戻るのは正月ぐらいで、Fと接点はない。ツレも学生の時の知り合いぐらいで、全く連絡も取ってなかったらしい。

そのツレが去年偶然某ショップでFと再会し、少しだけ話をしたらしいが、「F相当ヤバイわ」と電話してきた。

ツレが通う飲み屋の女の子に、Fとノリで撮った写メを見せた所、顔面蒼白で携帯を投げ返してきた。
「なに〜知り合い〜(笑)」と酔ったノリで言ってみるが、震え方が普通じゃない。

で、カウンターにいたママさん(夜のお店の女の子も相談に来るような、かなりの人徳者、そして所謂"見える人")

「ああ、この子はもうだめよ。もう長くない。憑かれてる物の多さからしても、どんな凄い徐霊師でも無理。しかしここまで集める人間は、よっぽどの生き方だから因果応報よ」

ツレが、「水子とか女の生霊とか?」と聞くと、

「それならまだ払いようはあるよ。そんなモンじゃない。子供もいるし、男も女も年寄りも動物とかの低級霊なんかの集合体。この男が何をやってきたかは女の子からも聞いてたけど、もうこれは無理。いい死に方はできないね」と。

>>48


Fは今、ヤバイ世界の人のバックで仕事をしていて、所帯もあるらしいが、相当ヤバイ仕事もしてきたそうだ。

それでもFは、相変わらず女とヤりまくり、ギャンブル、車、借金の人生らしいが、ママさんはこう締めくくったそうだ。

「間違いなく、人の手で殺される。生きてる人間じゃなくても、この子の回りに憑いてる誰かが引っ張るよ。そう遠くないうちにね」と。

若気の至りとかなんとかで酒の席でこういう類の話をする奴もいるが、恨みを買うような生き方は、その代償も大きいのだと改めて思った。
高校の時、近所の雑木林に肝試しをしに行こうって話になった。
中学からの友達Sと俺、高校で出来た友達HとKの二組でペアを作って、林の中にある祠にお参りするっていうルールだった。

全員怖いもの好きだったし、肝試しというか探検しに行くようなものだった。
別にお参りはしてもしなくてもよかったんだけど、雰囲気作りの為にしようって話になっていた。

HとKが先に出発して、俺とSは林の前で待機していた。
10分くらいしてHとKが戻ってきて、Hは別に何も無かったと言って笑った。Kは少し怖がってた。

俺とSが出発して林の中を歩いていると、企画者であるSが何故肝試しにこの林を選んだか教えてくれた。

「この林、昔はよく呪いとか、そういうのに使われてたんだって」

S曰く、その名残でよくないものが沢山いるんじゃないかって話らしい。

「いるかもしれないし、いないかもしれない。でもHとKちゃんが何ともなかったって言ってたし、いないのかな」

Sは残念そうだった。

しばらく歩くと祠があった。祠の周りは少し開けているようだった。
俺が適当に手を合わせていると、Sが近くの木を指差して「夜だから見えないけど、釘の跡がいっぱいあるよ」とか言った。

その木に近付くと背中がむずむずしてきて、体がきゅうっと冷えていくような感じがした。
やばいな、って思ってSと一緒にとっとと林を出た。何故かSは面白そうに笑ってた。

次の日から一週間くらい、俺は頭痛に悩まされた。がつんがつん頭を殴られてるような痛みが治まらず、医者に診せても原因はわからなかった。
あの肝試しのせいだろうな、と思ってお祓いを受けたらよくなったけど。

頭痛が治まらない間は一人で部屋にいても、誰かに見られてるような気がして落ちつかなかった。
一番怖かったのは記憶が飛んでたことで、ハッと気付いたら踏切のど真ん中に突っ立ってた。死ぬかと思った。

最初はSに相談したんだが、「だろうなー」と笑われた。
死にかけたんだぞゴルァと小突いてやったけど。
私の家は1階が店舗になった3階建てです。店舗横の階段を上ると突き当たりの左側に自宅玄関、向かい合った右側に隣家の玄関があります。
その階段は建物の中にあるので、階段を上る音や振動はかなり響き、室内に居ても誰かが階段を上ったら直ぐに分かる程です。

その日、仕事を終えて帰宅したのは深夜1時を回っていました。
ゆっくりしているとあっという間に2時を過ぎ、そろそろ寝ようとしていると、

ドン…ドン…ドン…

階段を上る音が響きました。

以前投稿した「隣人」から時間が経ち、新たな隣人が入った隣家は帰宅時間が朝方になる事もある夜型の人間なので、きっと隣人だろうと思い気にせずに居たのですが…。
一向にその足音は上って来ないんです。ずっと同じ段を足踏みしているかの様に。

少し不気味に思いながらもあまり気にせずに居ると10分位でその音はピタリと止みました。
その日はそのまま3階の寝室に行き眠りました。

次の日の同時刻。またあの足音が聞こえ始めました。
昨日よりも音と音との間隔が短くなって、早く足踏みしている様な音。暫く経つとその音はまたピタリと止みました。

次の日も、また聞こえます。ジョギングをするかの様な早い足踏みの間隔。
不気味に思いつつも、不審者ならば通報してやろうとそっと玄関に向かい、静かに鍵を開けました。

ドンドンドンドンドン

音が続き振動を足裏で確認しながら引き戸の玄関の扉を勢い良く開けると…

水色に近い白、灰色の様な皮膚をした人間の様なモノ…全裸でガリガリの老人みたいな体をしたモノが、四つん這いになって階段の途中で、バタバタと手足をめちゃくちゃに動かしていました。
刹那、硬直してしまいましたが、目が合った瞬間にそいつは四つん這いのまま向きも変えずに階段をバタバタと下りると、物凄い早さで道路に消えて行きました。

あれ以来怖くて2時前には寝る様にして居ます。
あいつは一体何だったのか、いまだに良く分かりません。
地名まではあまり詳しく書けないけれど、とりあえず北陸の方とだけ。

自分は料亭の調理関係に勤めている。
海と山が近くにあり、両極端な食材が割りと簡単に手に入るということで、作る側にとっても、食べる側にとっても、恵まれた環境と言えるだろう。

けどたまに、妙な材料が混じることがある。

二年ほど前になる。
その日は予約で入られた団体のお客様にタコ飯をふるまうこととなり、港から直送されたタコを大きな鍋で茹でて、手の空いた者で掃除し、だしで煮込んでから、刻む作業に入っていた。

作業が始まってからしばらくして、厨房に「うわぁ」という声が響いた。
一人の板前が身を引き、包丁を床に落としていた。なんだなんだ、と皆が集まる。そして皆が、息を呑んだ。

髪の毛。
切り込みを入れたタコの足の中、何本もの、人の髪の毛が筋を通すように、通っていた。単純な不気味さに、背筋に寒気がした。

一匹だけではなかった。十匹近いタコの肉の中に、どうやって入り込んだのか分からないように、人の髪の毛が、もぐりこんでいた。
包丁を入れるたびにそれが引っかかり、刃に絡むのだ。

結局、団体のお客様にはお品書きを変更し、少し季節をはずした竹の子ご飯がふるまわれることとなった。
タコは全て捨てた。買い付けを行った業者に苦情を入れると返金には応じてくれたが、他に似たようなことがあったのか、と聞くと、曖昧に言葉を濁していた。

あれがなんだったのか、それきり、分からないままとなっている。
ただ、それから一度だけ、同じ海からとった鯛の身の中から、びっしりと人の髪の毛が出てきたことがある。

自殺の名所とは聞かない。変な伝承があるわけでもない。それでもその海から仕入れた食材には、たまに、変な物が混ざっているのだ。
とりあえず自分はあれ以来、タコを食べてはいない
俺の曾ジィちゃんは、国鉄時代 汽車の運転手をやっていた。
生前、そんな曾ジィちゃんからよく聞いた話。

ジィちゃんの仕事は、もちろん汽車の運転なんだけど、どうしてももうひとつやらされる仕事があって、その仕事をやる日はもうイヤでイヤでしょうがなかったそうだ。
要するにまぐろ拾いである。まぐろ拾いっていうのは、電車による事故(自殺)で、体がばらばらになってしまった人のパーツを拾い集めること。

時代は終戦後で、きたないとかきれいとか、違法合法なんて概念はそっちのけ。
みんな生きるのに必死だった頃。生きるのがつらくて死を選んでしまう自殺者も、もちろん多かったそうだ。

ジィちゃんは運転手なので、基本的には汽車の先頭車両で、いつも前方を見ていた。だから、飛び込んでくる人が丸見えなんだ。
飛び込んでくるならまだしも、一番最悪だったのは、線路の上に3、4人(家族)で寝ているのを見てしまったときだとか。

で、線路脇に立って電車を見てる人はいっぱいいるけど、これから飛び込もうって奴は、どんなに離れていても、顔が見えなくても、すぐわかるんだって。
なんでも、立ってる姿の上に、そいつの目が見えるんだって。そいつの頭の上に、悲しそうな両目がぼやけて見えるんだって。飛び込む奴はこういう目をしてるんだ、わかるんだ、って言ってた。

それで曾ジィさんはある日、線路脇に飛び込みそうな奴が見えたから、また目の前で死なれるのがどうしてもどうしてもイヤで、ブレーキを早めにかけたんだって。
予想して、飛び込む前からかけてたんだって。

案の定飛び込んできたその男は、まだまだ若い奴で、飛びこんだ時に勢いがあったせいか、うまいように飛ばされちゃって、線路脇のくさむらで、のたうちまわってたんだって。
よかった、生きてる!と思った曾ジィさんは、すぐに汽車をとめて急いでその男のところへ走って行った。

すると、男は

「汽車がとまった、運転手、とめやがったなぁー」
「なんでとめたんですか、なんでとめたんですか、恨みます、恨みますよ…」

って泣きながら叫びまくって、げろを吐いて、うわごとみたいに運転手(曾じぃちゃん)をすっげぇ責めたんだって。

>>53

だから曾じぃちゃんは、「バカいうな、死ぬんじゃない」とか色々説教してから、その男を、同僚(国鉄の人なんだろうね)にまかせて、自分はそのまま運転席に戻ったんだって。

そしたらその男、数日後にまた汽車に飛び込んで死んだんだよ。
その男が飛び込んだ汽車っていうのが、曾ジィちゃんの運転してた汽車の、最後尾車両なんだって。

曾ジィちゃんは、男と知らずにいつも通りそのマグロを拾ってたんだけど、後からそれを知って、あまりに悲しくて腹が立ったそうだ。
あいつ、死に損なった俺の汽車をわざわざ狙ってたんだろうな…だって。
霊感ってほど大したものじゃないけど、私は幽霊が見える。
本当に見えるだけだから、幽霊の声とかテレパシー的なものは全然聞こえない。

見える時は、ピリピリッと軽い電気刺激みたいなものを首から肩にかけて感じるから、そういう時は周りと見回すと大体「いる」。
ほとんどは黒いモヤだけど、たまに透明な人型(プレデターの透明状態みたいなの)とか、くっきりと人間だったり、動物だったり、人体の一部だけだったり、姿はいろいろ。

でも、そういうものはその場所にいるだけとか、誰かにくっついて移動してるだけとか、私に対して何か仕掛けてくるっていうことは全然ないから私も無視してる。
けど、今日のは気持ち悪かったな。

帰宅途中の電車の中でピリピリッときたから、見回してみたら、いた。座席に座ってるお姉さん(水商売風)の隣が空いてて、そこにおじさんの頭だけが。
おじさんはお姉さんにしきりに何か言っているみたいだった。言ってるっていうか怒鳴ってた(何も聞こえなかったけど…)。

お姉さんの周りをフワフワ浮かび上がったりしてたから、私から見るとおじさんの後頭部も見えたんだけど、髪の毛が所々、抜け落ちてたんだよね。
それだけならいいんだけど、お姉さんの手を見ると両手とも髪の毛がまとわり付いてた。多分、長さからしても、あれはおじさんの髪の毛なんだと思う。

あのお姉さんがおじさんを殺したのかは分からないけど、少なくともあのお姉さんは、体から切り離されたおじさんの頭を持ったんだと思う。
うー、気持ち悪い。
昔から、この世をさ迷う霊にはホッケさんといういわば霊の身を見守る者がいるらしい。
実に会ったことはないが(会ってはいけないのだが)古友達が一度だけ会ったことがあるらしい。

ホッケさんというのは、保護するという意味の「ホ」から看護するの「ケ」から由来されている。要は優しい霊だと言われている。だから、見ることは愚か近づくことすら赦されない、霊の母体のような存在。
もちろん、霊に優しいだけで生身の人間には害というものが幾つもある。噂というよりも規則というほうが正しいかもしれない。

そんなある日、一人の友達が家に訪れてきた。
用件は簡単だった。ホッケさんに会わないか?とのこと。迷わず断った。

「霊の母だぜ、会わないと人じゃないっしょ」

「馬鹿か、人じゃないから会いたくないんだろ」

そういうことに巻き込むな。とそれだけ言って堅く断った。
結局、やったあとの証拠を残したいからと後でメールで送るということで友達は帰った。

なぜかは知らないが、その日の夜から悪夢だといえる夢を見るようになった。あの友達が毎晩出てきて何かを訴えていた。
でも何を言いたいのが分からないままそこで目を覚ます。

あの日から三日経ったが、友達からいっこうにメールは来なかった。それと悪夢もその日以来見なくなった。
そして二日後、友達からメールが来た。

『楽しいよ、いつもいつも愉しいよ』

たったそれだけの内容だった。意味も分からず、その文を読み切った。その時、わずかだが、手が震えていた。
そして、今すぐ霊媒師の所へ行ったほうがいいと何故か思ったんです。

診てもらった結果、まず霊媒師はこう言いました。

「霊の母を知っているかい?」

「知ってますけど」

霊媒師は息を深く飲んだ。

「私たちもね、あまり関わらないんだけど本来、霊というのは亡くなった人の魂なんだよ。それが、悪霊になったり、地縛霊になったりもする。その元である魂を保護、看護するのが霊の母「ホッケ」の勤めなんだ。ただし、すべてがすべて霊の魂だけとはいわないんだよ、この意味分かるよね」

言いたいことは痛いほど分かる。

「人間が決して関わってはいけないものなんだ。ホッケに区別という文字はないからね。会えば、持って行かれるのは目に見えているんだよ」

それから、最後に、夢でホッケを見なくてよかったねと。
見える霊能者の人と会ったことがある。

当時の俺さ、やたらと電車のホームで線路に引っ張られるような現象に悩まされてて、それで方々巡ってその人を紹介されたんだわ。
初対面の印象はただの主婦。でも俺とは目をあわさずにすぐに足元を凝視されて

「足重たいだろ」

挨拶と自己紹介の返事がこれ。うんざりしたって顔だったのが印象的だった。
とりあえず適当に話合わせてから除霊を頼んだ。

「入って」

そうして足を一歩踏み出そうとしたら動かない。

「消されるの分かってるんだよ。必死にしがみついてる」

後ろを振り返りもせずに言った。除霊は最悪な体験だった。

「おまえらが見えるおかげで、亭主には逃げられるわ。散々な目にあってきた。少し取り立てさせてもらうよ」

充血した目を見開きながら、玩具の剣みたいなのを俺の足元に向けて振るわけね。
足の表面がなんか縋るように掴まれてるっつうか、すくなくとも痛みがあるのよ。ガチガチ震えながら全部終わるの待っていた。

「もう大丈夫」
「あの…どうなったんですか?」
「なぶり殺しにしてやったんだよ。あいつら霊魂だから犯罪にもならないし」

すっきり爽快ってかんじの晴れやかな笑顔だった。チンポの先端からちょろろって水分が漏れた。

<追記>

ちなみにその人の除霊は無料だった。

テレビなんかで霊能者ってみると、さも悪霊と闘う正義の味方といいたげなやつか、物言えぬ霊をやさしく諭す寛容なやつか、どっちにしても詐欺師にしかみえないようなやつばっかだけど、あれは本物だわ。
でも二度と近づきたくない。

死後の世界が本当にあるのなら、俺もいつか霊になるわけだろ。
その霊を…虐殺して楽しむようなやつには、二度とご厄介にはなりたくないわ。
先輩から会社の休み時間に聞いた話を投下。
だいぶ昔のこと、先輩の田舎のおじいさんが亡くなった時の話なんだけど。

死因はフグの中毒死。夕食に食べたフグにあたってのことだって。
おじいさん一人でだったらしく、おばあさんが家に帰って来たときにはチアノーゼっての?顔が紫で、息もしてなくて、「もうだめだ」っていう状態だったそうだ。

翌日に通夜で、その次の日に火葬という段取り。当時はちゃんとした火葬場なんて無くって、山奥の焼き場に親族、知人で遺体を焼きに行く。
で、焼けたころに又何人かで骨を取りに行くっていう方式だったんだそうな。

焼きだしたのが結構遅かったらしく、焼ける頃にはもう日も沈むころ。おじいさんの知人の男二人でシャベルと明かりを持って焼き場に向かう。
さあ、骨を拾おうかと思ったら、棺桶の灰ばかりで肝心の骨がない。

そんなはずがないっていうんでよく照らしてみると、灰を引きずったような跡がある。二人はそのあとを追って進んでみた。
おじいさんがいた。焼き場からほど無い所の木の下で、あぐらをかいて。全身が赤黒く焼け、半分炭化し、ところどころ骨の見えた姿で…。

「俺が思うに」
先輩が続ける。

「最初に死んだと思ったとき、じいちゃんはまだ生きてたんじゃないかな?仮死状態で、焼かれている途中に、息を吹き返しちまった」
そして焼かれながらもなんとか棺桶からはい出し、その木の下まで行ったところで力尽きた…。想像を絶する光景だ。

当時は医学もまだ進んでおらず、ましてや田舎のこと、そういうこともあったのかもしれない。
なんにせよこのままではいけない。一人の男がもう一度焼き場に戻そうとした、その時だ、

「きいいいいさまああ!!!死んでまで人様に迷惑かけるかあああああああああ!!!!」

もう一人の男が持っていたシャベルでおじいさんの体を打ちのめした。そして焼き場まで、蹴り倒すように運んで行ったんだ。

>>58
どうやら亡くなったおじいさん、金貸しを生業としており、それもそのやり方がかなり悪どく、ご近所さんはおろか、近隣でも有名な人だったそうだ。
トチ狂った男も、「これできれいさっぱり縁が切れる」そう思って骨を拾う役を買って出たのかもしれない。

俺が怖かったのは、先輩がこの話を「休憩時間の笑い話」として話したこと。

「なんでこの話を自分が知ってるかっていうと、さっきの、じいちゃんを叩かなかったほうの男が、それから何年かしてから自分が死にそうになったときに、とうとう墓場まで持って行けず、ばあちゃんに『実はこういうことが…』って話したんだってよ、あははははははははははははははは」

もちろん、話を聞いた俺を含め、誰一人愛想笑いひとつできなかったんだ。
作曲家の友人がいた。人気で実力を測るとすれば、二流にもなれない、そんなやつ。
でも俺は好きだったなあ。彼のブログは数年前で更新が止まっている。

事の発端は、彼がある曲を書いた後。これの数フレーズが、中南米で活動するバンドの曲と酷似していた。

素人は音楽のなんたるかを理解してない。世界のどこかの作曲家がいいと思って書いたものを、他の作曲家もいいとおもってつくってしまうなんて当たり前の話なんだ。
意図的に文化交流の少ない国の作曲家の曲をパクってる連中もいるから、偶然の産物も故意の犯罪にみえたんだろうとは思う。見分けがつかないからな。

彼のブログで自称音楽の専門家が言った。

「音符の組み合わせは無限大にある。ここまで似るのはパクリ以外ありえない」

いいや、違う。いいフレーズは有限で、しかもオリジナルの余地は僅少。似ている曲が世界中のどこにあってもおかしくない時代。
音楽学校にいきゃ、このくらいはまっさきに教わる。それだけ人間が音楽を愛してきた歴史が長いんだ。

「証拠はあがってんだよ。氏ね」

知らないことは時に罪となる。

ある日彼と出会うとこう言った。

「頭の中で楽器の音を再現すると割れるように痛くなる」

そのしばらく後に出会った時にはがりがりにやせていた。

「一曲書くたびに似た曲がありはしないかと怯えて発表が出来ない」

そして次に会った時、彼は物言わぬ躯となっていた。自殺だった。

これは間接的な殺人だ。けれど、報道はこの遺言のために自粛された。

「どうか、死に追いやった人達を責めないで。彼らは音楽に対して恋をしている。初恋の拙さを思い出して欲しい。夢を見すぎていて、現実が見えていない。私も彼らと同じ傾向があった。彼らの指摘から気付かされました。完全オリジナル、完全オリジナル、完全オリジナル。夢を追い求めて悩み、そして死ぬだけです。何を書いてもどこかの曲に似ている。もう耐えられません」

この遺言の最後に記されてたのはこんなかんじだったか。

“オリジナル。まるで底なし沼だ。
記憶容量は有限。時間も有限。
全能の神にしか、確認はできない。
人の身で挑戦。無力を思い知らされる。
人の身で傲慢。驕りの代償は絶望。
オリジナル。まるで呪いの言葉”
四つ葉のクローバーは日常的、一般的に幸運な、幸福を運ぶと言われていて、その数も極少ない。
もちろん、オレも以前まではそう思っていたが、今はクローバー自体が嫌いだ。

それは、ちょうど入試にも合格し明日から高校生活がスタートしようとしていた日の出来事。
たぶんあれが最初だった。

高校生活スタート三日前、オレは友人(以後A)の家に遊びに行った。同じ高校でもあるし、なにより仲が良かったからだ。

「なぁさ、ガキん頃よく行った公園に行かねーか?」

「ああ?何で、何にもないだろ。あの公園」

あそこに行くのが正直恥ずかしく一度はパスした。それでもしつこいので仕方なく行くことになった。

「あそこ、クローバーの花畑あるだろ?」

Aは指を指した。満面なく広がるクローバーに。子供の頃よく取ってただろと笑って言うと、Aは花畑とかいうクローバーの畑に入っていった。
まあ、目的は分かっていた。数秒後にAが声を上げた。

「やりー、四つ葉じゃん」

飛び出すかのようにAはオレに見せに来た。
と、まあここまでがあらすじ。

ここからが本題。
Aはあのあと帰ると自分の机の上に四つ葉のクローバーを置いたそうだ。嬉しそうに。

その日はすぐに寝たそうだが、朝、目を覚ますと妙に煙り臭かったという。
Aは急いで下に向かうと、母の不始末で揚げた魚から火が出ていたらしい。早めに気づいたこともあり、事なきを得た。

そして、それをオレに伝えるため家に来るまでに一度トラックに轢かれかけたという。原因は居眠り運転。Aは怪我はなく、これも事なきを得た。
運が悪いのかここまでは笑ってなんとかやり過ごしていたが、そんなのは嘘のようだった。

帰り道にAが自転車で帰っていると、またもや轢かれそうになったらしい。
今度は二台、乗用車だが飲酒運転が原因だったらしい。怪我はしたがかすり傷だったらしい。

>>61

そして極めつけはこれ。Aの家に電話があったそうだ。
内容は想像通り、両親の事故死。死因は車体同士のぶつかり合い。相手は大型トラックだという。

一日でこんなに続けば、なにかがあると思ってしまう。
Aはなにかを怖がり昨日取ったクローバーを捨てにいくとオレに伝えた。オレは行かなかったが、悪いといえば悪いし、正解といえばそうなのかもしれない。

Aは公園に捨てに行く途中にオートバイに跳ねられて亡くなった。
距離はかなり吹っ飛ばされて、残酷な絵図になっていたことをオレは知っている。

だが、なんでだろうか。普通はしわくちゃになるはずの四つ葉のクローバーが、元気な花と変わらないくらいピンピンな状態なのは。
ありがちな内容かもしれないが友人から聞いた話。

Tさんは庭で大人しいメスの中型雑種犬を飼っている。
ただTさんは離婚して子供も妻に連れて行かれて一人暮らし。仕事が忙しく、夜遅くまで世話ができない日も多かった。

なのでちょくちょく犬を可愛がりに来てくれる近所の(と言ってもそんなに近くないけど)青年に、自分が居ない間の世話を頼んだ。

ところがある日から急に犬の元気が無くなったことに気づいた。
最初は老犬だし仕方ないかもしれないと思っていたけど少し不安だった。

それから数日後、Tさんはもしかしたら青年が犬を苛めているんじゃないかと思い、仕事をなんとか休み、青年に内緒でこっそり家の二階の窓から犬小屋を見張っていた。

昼頃になると青年が餌をあげに来た。犬は青年が来ると犬小屋の中に隠れてしまった。
Tさんはやっぱり青年が苛めたのかと思った。しかし青年はそのまま帰っていった。

Tさんはただの思い過ごしだったのかなと思ったが、夜を待ってみる事にした。
夜を待つつもりが普段の過労のせいでTさんは眠ってしまった。

Tさんが目を覚ました時には既に夕方で、かなり暗くなっていた。
Tさんは「しまったなぁ〜」と若干ぼけーっとしていたが外の物音で我に返った。

外からガタガタチャリンチャチンと音が聞こえてきた。
Tさんは恐る恐る犬小屋を付近を窓から覗いてみた。すると想像を超える光景が広がっていた。

青年は犬の膣に自分の性器を突き刺して腰を振っていた。犬にはマスク?みたいな物を嵌めてほとんど声が出せないようにしていた。
Tさんの庭は垣根が有り、田舎なので近所も遠い、青年のその行為に誰も気づかなかった。

Tさんは頭の中が真っ白になって家を飛び出し、青年をボコボコにして警察を呼んだ。
青年は何回も浪人してすっかり病んでしまっていた。その後精神病院に入れられたらしい。青年の家族も追われるように引っ越した。

動物ですら強姦に遭わないとは限らないから怖いねって話でした。
俺は霊感が全くない。
人間は死ぬのが怖いのは死後の世界を確認できないから。

死んだ後、苦しみだけが永遠に続くのか?意識だけが天国や地獄、はたまた全く別の世界に飛ばされるのか?
完全な無となり意識の欠片すら残らないのか?霊となり現世をさまよい続けるのか?

俺も死ぬのは怖い。だから俺はいつも霊を探している。
霊の存在が確認されれば少なくとも、完全な無となるという恐怖からは逃れられる。完全な無ほど恐ろしいものはない。

だから俺はいつも霊を探し、いそうな場所では霊に声をかけ、返事を待つ。これまで20年間以上ずっとそうしてきた。
様々な心霊スポットに行った。葬式会場や霊柩車があれば、念を送った。墓場や交通事故現場では花束に向かって話しかけてきた。だがやつらは一切答えを返さない。

俺の時間も残り少ない。もうこれ以上やつらの返事は待てない。待つことができない。俺はまもなく死ぬから。
これを読むお前は俺と同じ希望を持つ人間か?

俺は俺を無視した霊のようにはならない。お前達の希望のため、お前達に答えを示すこと、それが俺の使命。
もし霊が存在するなら俺はこの日記帳の元にとどまり続ける。お前が今読んでいるこの日記帳に。

そしてもし霊が存在するのなら、今俺はお前の後ろにいる。
振り返ってくれ。答えはそこにある。
これは私の友達の話なのですが‥仮にその友達をAとしますね。

Aは古着屋で服を買うのが大好きな人です。
いつものように古着屋を巡っていると、ブランドの服が大変安かったそうです。迷わずAはその服を買いました。

帰宅したAは、買った服をハンガーに掛けておいたそうです。
翌朝服を見てみると、ぐっしょり濡れていたそうです。床にも水は滴っていました。

Aは「何で濡れてるんだろう?」くらいにしか思わなかったそうです。
乾いた服をクローゼットにしまって寝たその日、Aは寝苦しくなかなか眠れませんでした。

Aはなんとなくクローゼットを見た瞬間、クローゼットがゆっくり開いたそうです。
でもAは大して気にしていませんでした。

数日後、私と友達(以下B)でAの家に遊びに行きました。
Aの部屋に入った時、Bが顔面蒼白になり「何でそんな服がここにあるの?」とAに聞きました。Aは得意気に「古着屋で安かったの!」とBとは対照的でした。

Bは「その服の前の持ち主‥事故死したんじゃない?だって、血だらけの女の人がその服着て立ってるよ」と言ったのです!!
もう私はパニック状態でAの家から逃げ出しました(笑)

後から聞いた話ですが、Aはその服を一度だけ着たことがあるそうです。
着た日はとにかく不運だったそうです。転んで怪我したり、車に轢かれそうになったり‥

AはBに手放した方がいいと言われ、古着屋に売ったそうです。
今も誰かがあの服を着ているのでしょうか。古着にはご注意を。
俺の小学校には、授業の3時間目ぐらいに校門に現れる、通称「あきちん」という黒い帽子にジャージを着た謎のおっさんがいて、ソイツは必ずその時間になると、校門で踊っているんだ。

しかも毎回同じ踊りで、毎回同じ場所。手を上下に振りながら首をめちゃくちゃ振ってる。

先生達も知っていて最初小学校に入ったときは皆で楽しんで見ていたんだが、そのうち慣れて誰も気にしなくなってきた頃。

俺は皆となわとびで遊んでいた。当時はリズムなわとびと言って、ラジオでなわとびを飛んでさらに上級を目指すというのが流行っていたんだ。

それで肝心のなわとびを学校に忘れた。土日だったので先生は一人しかおらず、先生と教室に入ってなわとびを取る際、外を見たら何故か校庭にあきちんがいた。いつもの校門では無く。

そしたら、あきちんと目が合ってしまった。初めて顔を見た瞬間身震いした。何故なら、顔が真横になっているからである。

その瞬間あきちんが思いっきり走って俺達がいる校舎に向かって来たが、考えると先生が俺を校舎に入れたとき、校舎の玄関の鍵は開けた状態だった。

小学生だった為、腰を抜かした俺は先生にすがりついた。先生もびっくりしたらしく、すぐさま近くにあったデカイ先生用の1M定規を持って廊下を出て、階段を下りた。

すると、バタバタと階段を上ってくる足音が聞こえた。「隠れていろ…」と言われたので、壁際に急いで隠れた。

あきちんを待つ先生の姿はヒーローそのものだった。「○○! 俺が良いって言うまで、そこから動くんじゃねぇぞ!」と言われ、先生の神々しさにドキドキしていた。

足音もバタバタしなくなって数分経ったが、何も気配が無い。階段を覗くと先生も、バタバタする足音も無かった。

と、その瞬間「○○、もう出てきて良いぞ」と聞こえた。しかし先生の声では無い。期待から一気に恐怖に変わった。

数分間その場で恐怖に震えていたが、今すぐここを出たいという気持ちとあの声の恐怖が入り混じった。ついに決心した俺は階段まで一気に走った。

すると、廊下からバタバタ足音が追いかけてきた。もう怖くて怖くてとにかく走った。もう無我夢中で入り口を出てすぐ校門まで走ると、もう足音はうしろから聞こえてこなかった。

ぐしょぐしょに泣きながら校舎を見ると、俺の覗いた教室から先生とあきちんが顔を出していた。

>>66

後日、その先生は職員室にいた。それ以来もう先生と話すことも出来ず、顔も会わせるのが嫌だった。

先生はその事件から一週間で教師を辞めてどこか行ってしまった。あきちんもそれ以来見ていない。

もうあの事を思い出したくない。色々謎が多すぎる。またあのあきちんの顔を思い出すと背筋が凍る。こっちに来るような気がして…。

以上です。ちなみにその小学校はまだあると思うが良く分からない。あきちんを知っている人もいると思う。
霊感持ちの同僚から聞いた話。

元々昔から度々「見る」ことがあったという彼女だが、よく見るようになったのは、前職の、葬祭場の事務をやっていたときからだということ。
その時の彼女の体験談のひとつ。

その日の葬儀は、夜寝ている間に心臓発作を起こして亡くなった男性のものだった。
「朝起きたら隣で寝ていたはずの伴侶が帰らぬ人になっていた」ということで、当然奥さんの嘆きも尋常ではなかったようだ。

葬儀に駆け付けた人たちも、急な訃報に雰囲気は重く、幼すぎて状況はよく理解できていない娘さんが、泣き崩れる母親の横できょとんとして座っていたり、式の手伝いとして会場内に駆り出されていた同僚にとっても、その雰囲気は居た堪れないものだったらしい。

けれど、同僚が一番「居た堪れない」と思ったのが、「亡くなった本人」が、自分のお葬式を見ていたということ。
同僚いわく、実はそういうのは珍しいことではなく、彼女の仕事中の経験からいうと、亡くなった方の4人に1人は自分の葬式の会場に居合わせているんだとか。

で、件の男性なのだが、司会者の横でぼうっと立ち、「おれ何でこんなところにいるの?」みたいなきょとんとした顔から、祭壇上の自分の写真、泣き崩れる奥さん、会場に詰め掛けた親戚、友人の鎮痛な雰囲気を見回し、自分の身に何が起きたかをゆるゆると理解してだんだんと絶望の表情になっていったのが、同僚的に「見ていられなかった」そうだ。

親しい人に突然心構えもなく先立たれるのは、生きている人間として本当に洒落にならないと思う。
けれど、死んだ後にさえ、「死んで終わりの安らぎ」ではなく、生きているときと同じような「絶望を味わってしまう瞬間がある」ことが、死んだら無でありたいと思う自分には心底洒落にならなかった。

<追記>

あと、同僚いわく、亡くなった方は、葬祭場に「ご遺体」が運び込まれるよりも先に、ご自分で来られていることもあるそうです。

玄関の自動ドア前に立ってる女の人がいるのに自動ドアが反応してない…故障かな? で、「すみませんどうぞお入りください」で行ってみると外には誰もいない…
で、数時間後に親族の方とご遺体が会場に到着→さっきの女性だ〜といった感じだそうです。
ある男性2人(会社での先輩をSさん後輩をMさんとします)が登山をしてた時の話です。
2ともダウンのコートを2枚持って行ったそうです。

2人はとても仲が良く、いろいろなところへいつも2人で出かけていました。
ある時、ちょっと山小屋まで一泊しに行ってみようという話がでました。

伊達にいろんなところに行っていたわけではないので、2人は難無く山小屋まで着きました。
しかし次の日起きてみると山は牙をむきました。外は猛吹雪だったのです。

いざという時のため、食料は3日分持って行ったのですが、3日たっても吹雪とはいかないものの雪はやみませんでした。
とうとう2人は窮屈ながらもダウンをそれぞれ2つとも着込み、小屋をでてしまいました。

暫くするとしんしんと降っていた雪は、2人を待っていたかのように吹雪に変わり2人を迎えました。
一寸先も見えないほどの吹雪だったので、だんだんと方向感覚を失っていきました。

歩いていると、一瞬ヒュッと強い風が吹いてきました。それから3秒ほどすると歩いていたSさんの後ろで「ドサッ!」と音がしました。

Sさん「おい、大丈夫か?後少しだから頑張れ!」
Mさん「すいません、ちょっと疲れただけです」

言葉は耳元で聞こえるほど近くなって来ているのでSさんは歩きだしました。
すると、どうもフードに雪が溜まったのか、首に違和感を感じました。それに気付いたMが声をかけました。

Mさん「どうしました?先輩」

Mさんの声が異様に近い気がしながらも

Sさん「フードに雪が積もったようだから悪いけどフードをひっくり返してくれ」

Mさん「すいません先輩、俺には無理です」

Sさんは嫌な予感がしたので、恐る恐る自分のフードを振り返りました。
そこにはMさんの生首があって、仕切に「役に立てなくて、すいません」と謝っていました。

そこでSさんは気絶してしまいました。その数分後雪はやみ、Sさんは助けられました。

医者が救助隊の人に聞いた話によると、首のないMさんの体がSさんをかばうように覆いかぶさり、腕は首を絞める形で見つかったそうです。
今でもわけがわからない。4年前、前の職場で働いていたときの話。

季節は冬に入った頃、かなり寒くなってきた頃だった。
その時、少し難しい案件の見積依頼を受けていて、担当者である自分ひとりだけが夜まで事務所に残っていた。見積書の提出期限が次の日の朝だったからだ。

深夜1時を廻った頃、ふと見たら窓ガラスに誰かが張り付いていた。
事務所はビルの8Fフロア、窓ガラスはそいつの周辺だけ、真っ白にくもっていた

両手を押し付けて、赤い服を着ているように見えた。くもったガラスごしでぼやけているので、詳しくはわからない。
押し付けた両手と同じ高さに顔があって、輪郭が白くぼやけていた。

張り付いている奴は荒い呼吸をしているらしく、口のあるあたりだけ窓のくもりがやたら濃くなったり、薄くなったり。
何がなんだかわからないまま、呆然とそれを見ていたら、そのまま後ろに倒れるかのように、べり、と剥がれて居なくなった。

疲れて夢でも見てるんだろうか?と、漠然と思ったけど、(もしかして今のは、いわゆる幽霊というやつでは?)と考え出したところで、やっと恐怖を感じるようになった。
今のはなんだったのだろうと思って、あの窓ガラスに近づいていった。

くもった部分に触ろうとした時、向いの鏡張りのビルが目に入った。
俺のいるフロアの真上の窓に、さかさまに張り付いている人間らしき姿が見えた。首を伸ばして、上から俺を覗きこんでいるような格好だった。

俺は弾かれたように事務所を逃げ出したんだ。
深夜で電車もなかったから、始発までコンビニに逃げ込んでひたすら立ち読みして、始発に乗って家へ帰って、テレビをつけてソファで震えていた。

これ以降は後日談も何もない。誰にも話さなかったし、別に何も起こらなかったから。
ただ、本当に不思議な経験だった。

あの、髪のない、つるっとした白い後頭部と、長い首が忘れられない。
でも、最悪顔を見なくてよかったとも思う。
じいちゃんは小咄が好きで、実体験かどうかわからんが不思議な話をよくしてくれた。
その中で怖かったヤツを。

じいちゃん「わしは人を殺した。戦争中の話じゃなくて最近の話だ」

雨の日だった。俺はじいちゃんボケたのか?とか思ったものの、まぁせっかくだし詳しく話を聞いてみた。

俺「誰を?」
じ「わからんが小さい女の子」

俺「いつ?」
じ「先週の金曜日」

俺「どーやって殺した?」
じ「沼に放り込んだ」

俺「なんでそんな事を?」
じ「自衛のため」

なんとなく嫌な予感がした。自衛ってアンタ・・・
続きを聞こうか迷ってたらじいちゃん勝手に話しだした。

じ「とにかく体を引っ張ってくる。頭やら腕やら足やら」

手首あたり見せてくれた。子供の手みたいな痣がうっすらついてた。

じ「沼の前は車道に突き飛ばした」
俺「それは同じ子?」
じ「そうだ」

勘弁してくれと思いだした時、玄関の戸がガタガタガタッと鳴った。

じ「家に入ってきたか」

いやいやいやいや。鍵してるし開いた音しなかったし気配もなかったし何言ってんのこの人。
足音はしないが、確かに何かの気配がある。

じいちゃんは荒縄みたいな太い紐を箪笥から出してきて、雨ザーザーの庭に出て行った。
壁のほうで屈んだと思ったら、荒縄で何かを締めた。したことないし見たことも無いけど、小さい子供の首を紐で締めるとあんな感じかなぁ。

しばらくしてじいちゃんが立ち上がった。小さい子供なんてもちろんいなかった。

じ「体拭くもん持ってきてくれ」

部屋に上がったじいちゃんが、濡れた服を脱ぎながら言った。腕の痣が。
俺は脱衣室でバスタオルをゲットしてじいちゃんに渡した。が、まっすぐじいちゃんを見れない。

腕の痣が増えてないすか。足元に視線を落としてたらじいちゃんの足首に泥がついてた。
俺には泥が手の形に見えた。

じ「今日は二人殺した」
私が小学生の頃、女子の間で一時期大ブームになったものがあったんです。それが言わずと知れたこっくりさんです(すいません、田舎なもので…)。

もう週5のペースで、ちょっと忙しいバイトか?ぐらいのペースでやってたんですよ。クラスの女子ほぼ全員が。
でも私はやらなかったんです。私の家はお稲荷様を信仰していて、家族にも絶対やるなと言われてたんです。

私の他にやらなかったのは、怖がりの女子数人と、ちょっと大人しいAだけでした。

まあ小学生の女の子の聞くことは「誰々が誰々を好きですか?」なんていうつまんないモンです。
つまんねーwなんて私は思ってたんですが(我ながら小憎らしいガキですね、ハイ)皆夢中になって放課後毎日やってました。

その日の放課後、一緒に帰ってる友達がこっくりさんをやると言い出したので、Aに一緒に帰ろうと言い、二人でトコトコ帰って行きました。

そういえば何でAはこっくりさんやんないのかな?怖いのかな?と思った私は「Aはこっくりさんなんでやんないの?」と聞いてみました。
するとAは、「うーん、絶対やんない方が良いと思うから。ヤドカリもやっちゃダメだよ?あとMちゃんに気をつけてね」と言われました。

Mはこっくりさんをやろうと言い出した中心人物です。何でMに気をつけるの?とAに聞いても、Aはニコニコするだけでした。

その一週間後でした。国語の授業中、Mが突然暴れだしたのです。

最初は大声で歌を歌いだしました(なんか訳の分からない歌でした)。先生が注意すると、ニヤニヤ笑いながら、いきなり先生の指に噛みついたのです。
落ちた薬指(結婚指輪がはまってた…)、パニクる男子、泣く女子、大声で何か怒鳴るM…大変な騒ぎでした。

その後Mは精神科に送られたと言います。4年たった今でも、回復しないようです。

騒ぎの後、Aのあの時の言葉が気になった私はAにそのことを聞いてみました。

「Mちゃんがこっくりさんを呼び出した時から私見えてたの」

「何が?」

「Mちゃんの後ろにずっといる、犬みたいに歩く白目の小さい男の子と、ずっとニヤニヤ笑いながら十円玉を動かすおじいさん」
これは、私の塾の先生が実際に体験した話です。

当時、英語の先生はまだ小学生。お姉ちゃんとおばあちゃんの家に遊びに来ていました。

おばあちゃんの家はとても田舎で、隣の家と100mくらい離れていて田んぼしかなく静かなところでした。
寝る部屋は和室で、お姉ちゃんと先生用の二段ベッドが置いてあり、部屋の隅に上半身が映る大きな鏡があり、鏡の前にいすがありました。

ある夜、先生が夜中にトイレに行きたくなり目が覚めてしまいました。
しかし、まだ小学生だったので一人でトイレに行けず、二段ベッドの上にいるお姉ちゃんを起こそうとしたときに、ふと鏡に目をやりました。

すると、白い着物をきた人が鏡の方を向いていすに座っています。
先生の位置からはその人の後ろ姿しか分からず、最初はおばあちゃんだと思ったのですが、よく考えてみるとなぜ夜中にわざわざ着物をきて鏡を見ているのか分かりません。

暗い中目が慣れてきてだんだん見えるようになりました。その人は長い髪で何をするでもなくずっと鏡を見ているのです。
「おばあちゃんじゃない、お化けかな?」と思い、音をたてて見つからないように息も静かにしていました。

しかしトイレが我慢出来なくなり、気付かれないようにと静かにベッドを降りたつもりでしたが、古いベッドだったので「ギシッ」と音が鳴ってしまいました。
やばいと思いその人を見ると、その人もこっちを向きました。顔を見ると真っ白で顔中にうろこがあり、蛇のような顔だったそうです。

先生は気を失い、目が覚めたらおばあちゃんとお姉ちゃんが心配そうに「大丈夫か?」と聞いてきました。
先生はおばあちゃんに夜中のことを話すと、「この家が立ってるところは昔、蛇を殺してお酒や食べ物にしていた場所なんだ」と言われたそうです。
私は現在東北の有名な山がある某所にいるのですが、そこであったお話をひとつさせていただきます。この話は友人から聞きました。

今から何十年も前、友人の祖父(以下A)は友人達(以下B、C)を連れて山に山菜採りに出かけました。
いつものように自分の目をつけた場所へ行きお目当ての山菜を夢中で採っていると、友人達がいないのに気づきました。

「おぉい、B、C何処さ行ったんだ」

Aが呼びかけると奥から

「おぉい、こっちだ」

と声がしたので声の元に行くと、そこにはBとCが辺りをキョロキョロ見ながら立っていました。

「おめたち、こんな奥まで何しに行ったんだ」

Aが尋ねるとBは足元を見るように促します。何だと思い見るとそこは真っ黒に焦げた家の跡があり、同様に焦げた木片や金属が落ちています。

それを見たAは何か不気味なモノを感じましたが、

「どうせ山小屋の跡か何かだべ」

と、ごまかしBとCを連れて足早に山を下りました。

山を下り、予約をしていた山麓の民宿に入り女将にさっき見た不気味な焼け跡の話をすると

「ああ、あの場所さ見ちまったんですか」

と何やら訝しげに答えます。それからAが聞き出すと「ここだけの話にしてほしい」という条件であの山小屋について話し出しました。

女将が言うにはあの山小屋、正確には山小屋のような建物は戦時中戦争に行ったり、空襲から逃げられない障害者を隔離しておく施設だったそうです。
隔離施設と言ってもただ閉じ込めておくだけではありません。

何となく察しのつく方もいるかもしれませんが、その施設では障害者を使って様々な人体実験を行っていたそうです。
恐らく足元に落ちていた木片はベッド、金属は医療器具だったのでしょう。

しかしこのような非人間的な行為が許されている筈がありません。
障害者と言っても記憶力や言葉がしっかりした人も沢山いるため、戦後そのまま解放してはこの事が知られる可能性があるので、戦争が終わるとそのまま障害者は施設ごと燃やされてしまったそうです。

>>74

それから施設跡は立入禁止区域として厳重に取り扱われていたところ、偶然にもA達が足を入れてしまったようでした。

次の日、A達が例の場所へ向かってみるとそこは昨日なかった有刺鉄線で四方を囲み「立入禁止」の看板がぶら下がっていたそうです。
何故A達は施設跡に入れたのかは今でも謎だそうですが、私はもしかしたらかつて実験の犠牲となった障害者の方達が何かを訴えたかったのではないかと考えます。
うちの猫が、毎日夜8時くらいになると2階でニャーニャー甘えた声で鳴く。
先週もそうだったので、何だーい?とか言いながら2階に上がると、猫のいる寝室の暗闇に誰かいた。

目を見開き、歯はむき出し、小首をかしげた七三分けの四角い顔したおじさんが。

あわわわわと階段を駆け降りて、旦那に「警察!警察!だ、だれかいる!」って叫んで警察呼んで、直接対決は危ないから、旦那とバット持って外で待ち構えたけど、誰も出て来なかった。
警察きても誰もおらず。

警察の人と家中、それこそクローゼットもベッドの下も探したし、窓や出口は外から見えるとこしかないのに出て来なかったので、私の見間違いみたいになってしまいました。
でも確かに見たのに、私幻覚見たのかと、びっくりしたショックと恥ずかしいのとで、本当にへこみました。警察の人には謝りました。

そしたら、次の日の夜8時にまた猫が鳴きだしたので、旦那が念のためとバットを持って2階に行くと、いたそうです。私が昨日見た人が。
おら!てめぇっ!!って叫び声がしたので、私もとっさにまな板を持ってかけつけたんですが、もう誰もいない中、旦那が腰を抜かしてました。

旦那曰く、男は歯をむき出しで小首をかしげたまま、カタタタタタタタ…と口から音を鳴らし、旦那に襲い掛かかってきて、スッと目の前で消えたそうです。

今週は、猫と夫婦二人で実家に泊まらせて貰っています。明日は神社に行ってきます。
これは数年前、まだ、私が自動車ディーラーに営業職で勤めていた時の話です。

ある日、顧客のKさんから、とあるモータース屋さんで「格安のスポーツカーを見つけた。メンテナンスの事があるから、そちらのディーラーを通して購入したい。モータース屋の社長には話を通してある」という連絡が入った。

早速、モータース屋に連絡をし、業販してもらえるかの確認を取り、中古車部の部長に了解を得た上で、その日の内には車を引き取るという約束を取り付け、Kさんとは販売契約を結び、積載車(セルフローダー。以降ローダーと記述)の準備をし…。

結局、モータース屋に着いたのは夕方7時を過ぎていたと思う。冬の時期で既に暗くなっていたにも関わらず、モータース屋の社長はニコニコしながら待っていてくれた。

簡単な手続きを済ませ、社長に手伝って貰いながら車をローダーに積み、自社に帰っている帰路でそれは起こった。

信号待ちをしているとき、何気なくローダーのルームミラーに視線をやる。もちろん、荷台には車を積んでいるんで、その車のナンバープレート部分しか見えない。その時もそうだった。

ただ、異様なほどの違和感。その時はそれが何だか分からず、信号が青に変わった為、ローダーを走らせた。ただ、一度違和感を感じてしまうと気になってしまい、信号で停止する度にルームミラーを覗いていた。

何度か目の時、異変が起こった。そこに映っていたのは、おそらく頭蓋骨がつぶれているのであろう、顔の皮膚がゴムの様にグニャリとなり、また、眼窩からは白い骨が見えている子どもの顔だった。

それからどうやって帰社したかはよく覚えていない。整備工場の前にローダーを放置した事を、翌日かなり怒られた。

後日、分かった事なのだが、やはりというべきなのか、俗に言う殺人車だった。子どもを撥ね殺したという事故らしい。また、Kさんもその事実を知った上での購入と言う事だった。

そのKさんは購入から3ヶ月後、運転中の事故により半身不随となり、車も全損した。

曰く付きの車は普通に販売されている…。車業界に勤めていながら改めて思い知らされた一件でした。
夏という事で、母から聞いた話を書いてみようと思います。

昔(母が高校生くらいの頃)、母にはAさんという友人がいたそうです。
その人は別に「心霊現象」に遭う方ではなく、本当に普通の人だったそうです。

ある日、母とAさんは近くの銭湯へと行きました。
現在でもそうですが、長風呂派の母はゆっくりと入っていて、Aさんは比較的早く上がってしまう人らしく、熱いということで先に脱衣所へと行ってしまったそうです。

それからしばらくして、衣類を身につけたままのAさんが慌てて母の元へと駆け寄ってきました。
何事かと聞いてみると、Aさんはとても動揺しながら「足が!足が!」と言っていたそうです。

とりあえずAさんを落ち着かせる為に、急いで浴場を後にして脱衣所へと向かいました。番台には番頭さんがおり、脱衣所には誰もいない。
Aさんは1人震えながら母の背中に隠れていたそうです。

Aさんが落ち着いた後、詳しく聞いてみました。

Aさんいわく、脱衣所へとやってきて、衣類を身にまとい、髪を乾かしていた時、たまたまヘアピンを落としてしまいしゃがんだそうなのです。
その時屈む感じではなく、上半身を下げるような体制でヘアピンを拾ったとき、自分の足の向こうに、もう1人の足があったそうです。まるで、自分の後ろにピタリとくっつくように。

誰か待っているのかと身体をあげたそうですが、鏡にはAさんの姿だけ。
そこから急に怖くなったAさんは、衣類を身にまとったまま浴場にいる母の元へと駆けた、とのことでした。

その時は単なる見間違いだろうと母も笑っていたそうですが、その日以来、Aさんは足を見ることが多くなったそうなのです。
初めて見た時のように屈もうがそうでなかろうが、いつも自分の側にピタリとくっついているそうなのです。

それからというもの、Aさんは元気をなくしてしまい、ある日お亡くなりになられました。
原因は酔っ払いが運転する車に追突されたとのことですが、母はきっと「足」が何かしら関わっているのではないかと思ったそうです。

>>78

後日、Aさんの通夜に参加した母ですが、帰ってくるなり疲れた顔をして、私にこの話をしてくれました。
そして、一服を終えるなり一言つぶやきました。

「Aね、事故で命を落としたのもそうだけど、両足も無くしちゃったのよ」

もしかしたら、あの足はAさんのものだったのでしょうか?
それとも、Aさんの足を狙った何かだったのでしょうか?
今回紹介するお話は僕の先輩に聞いた話です。

僕は学校の寮に住んでいるのですが寮の門限は20時になっています。20時になると点呼が行われ皆戻っているかの確認があります。が、しかし。年に一度の祭りの日だけは21時までになります。

これは僕が入学する一年前の祭りの日に起きた話です。

その先輩(以下S)は同じ学校に付き合っている彼女(以下M)がいます。Mは自他共に認める霊感少女で強い霊感を持っているそうです。

その日、祭りを一通り見終えた2人は21時まで多少時間があったため学校の近くの海へ行ったそうです。その海には砂浜と堤防があるのですが、2人は堤防の先端の灯台の下でお話をしていたそうです。

その時S先輩がふと砂浜に目をやるとワンピースを着た長い髪の女が目に入りました。よーく目を凝らして見てみるとその女は体育座りをしており、ゆっくりゆっくり左右に揺れているそうです。

S先輩は何してんだろうなぁとしばらく見ていたそうです。するとM先輩が「S、あれねあんま見ない方がいいよ」と言ってきたそうです。

S先輩もM先輩の霊感の強さは承知していたのですぐに目を離しましたが、気持ちが悪いので早々に帰ることにしました。帰る途中に車用のカーブミラーがあるのですが、そこにさしかかった時。

M先輩が「S、後ろ見ないでね」と言ってきました。

S先輩も見る気はありませんでしたが、見るなと言われたら見たくなるのが人間です。M先輩にバレないようカーブミラーを覗き込むと並んで歩く2人のすぐ後ろにさっきの女が。

体と体が触れているのではないかと思うほどに近い所でユラユラと左右に揺れながら後ろを笑いながらついてきていたそうです。その瞬間S先輩は急に気分が悪くなったと言っていました。

寮に着いてもそのモヤモヤ感は取れることなく、すぐにイライラして周りにあたったり急激な頭痛や吐き気、めまいや貧血をよく起こしたそうです。その間M先輩は必死でなだめたりしたそうです。

>>80


祭りから一週間も経つとそれまでのモヤモヤやイライラが嘘のようになくなったそうです。S先輩はもしかしたらその女のせいなのかもと思いM先輩に尋ねたところ、M先輩は

「S危なかったよ。あの女相当Sのこと気に入ってたもん。あたしは最初から無視してたけど、Sがあの女のこと気にしたから自分を助けてくれるかもって思ったのかもね」

と笑顔で言われたそうです。

どうやら女はそこで自殺した霊のようで、S先輩を憂鬱にさせて引きずり込んで仲間にしようとしていたそうです。M先輩は見えるだけで退治は出来ないため、あと3日戻らなかったら知り合いの霊能者に突き出すところだったと言っていました。

今でもその女は仲間を探しているそうです。
数年前。引越しのため不動産屋で物件めぐりをしていた。

すぐに条件にあったマンションが見つかって、私は一目で気に入ってたんだけど、一緒にいた妹が暗い顔して「ここやめたほうがいいよ」と。
でも反対を押し切って、その場で即決してしまった。

引っ越してから、母が煙草の火が髪に燃え移って大ヤケドするわ、アル中になるわ、私は鬱病に罹って休職するわで最悪。毎晩耳元で大勢がつぶやく声がするし、気がついたらマンションの最上階のフェンスから下見てたりしてた。
心配した妹が、霊能者の人を頼んでくれて視てもらったら、部屋には原爆で亡くなった人のものすごい強い怨念が棲みついてるそう。何体も。

その話を聞いた時、母が火傷した姿がまさに原爆で負傷した人の姿そのものだったことに気がついてぞっとした。
私は鬱病どころじゃなくて、自殺してもおかしくない程憑かれてたらしんだけど、もともとの守りが強かったのと、趣味(オタ)があったので鬱病で済んでるってこと。

慌てて引越しして(不動産屋から部屋についての口止めの電話は来たけど)母はとても元気になり、一生残るといわれた火傷の跡もない。
元々私は「ケガレチ」とか霊的なものを見たり感じたりするほうなのだが、その部屋に限っては全くといっていい程感じなかった。

霊能者曰く「入った瞬間から憑かれてたから分からなかったんだよ」と。
友人Aから聞いた話し。

Aの部屋の窓の前には細い路地が向こうに延びている。その路地は街頭を手前から3つ数えると太い道路とぶつかっている。

夜、Aはカーテンを開けて空を眺めていた。独自の天気予報をする為のいつもの習慣らしいのだが、その日、Aは妙な物を見つけた。

部屋から見て3つ目の街頭、つまり一番遠くの街頭の下に白くてクネクネ動く物が居る。遠くてよく見えないが、Aはそれを猫だと判断した。

次の日の夜、カーテンを開けるとそいつは2つ目と3つ目の街頭の間でクネクネしていた。その次の日は2つ目の街頭の下でクネクネしていた。また次の日は1つ目と2つ目の街頭の間で…

そこでAが僕に尋ねた。

A「なあ、4日連続でほぼ同じ時刻に、同じ道で猫がクネクネと地面に体をこすりつけてると思うか?」

僕「きっと飼い主がその時間に猫を家から出してるんじゃないの?」

A「そうかな?しかし変わった猫も居るもんだな。きっと今日も居るぜ、見てみろよ」

そう言うとAはカーテンを開けた。

Aの肩越しにベランダの手摺りが見えた。そして、その手摺りには肘から先の白い手がぶら下がっていた。そしてソイツはまるでピアノを弾くかのように腐りかけた指を手摺りにカタカタと打ちつけていた。

Aはそれに全く気づいておらず。「あれ?今日は居ないなあ…明日は晴れか」なんて空を見上げて呑気な事を言っている。

僕はAに言った。

「明日も明後日もその次も晴れだよ!早くカーテン閉めたほうが良いよ」

怖がりのAには手の事は言わず、僕はAの部屋を後にした。
これは嘘だと思ったら実際にやってみたら本当のことだからわかると思うのですが。

2階以上に住んでる人。夜1時過ぎに寝る支度を全部終えてから明かりを消し、紙に「音無 音無 音無」と100回書いてそれを窓から落として、布団に入ってとりあえず寝てください。

あなたの知ってる人が必ずその紙を拾って、必ず届けにきてくれます。

たとえば帰宅が遅くなったあなたの兄弟など家族の人が、偶然通りかかって拾って持ってくるなどの場合が殆どですが、そういった心当たりがない人にも誰かが持ってきてくれます。

先程も言った通り誰かあなたの知ってる人が必ず届けてくれるわけですが、問題なのは一人暮らしで普通拾ってくれそうな家族などがいない人が、これを試す、と言った後死んだことです。死んでいるので誰が持ってきたかはわかりません。

私自身はやったら旅行に行っていた筈の妻が予定より早く帰ったらしく、窓から落ちる紙を見て拾って私に「これ何?]と差し出して来ました。

私も人から聞いたので出所は知らないのですが、これをやって別れた筈の彼女が拾って来てくれた、という人が「失恋後に奇跡を起こすもの」だと言って広めたらしいです。
以前、アパートで一人暮らししていたんだが、階下の住人がヤバかった。

「てめぇ、ドスドスうるせぇんだよ!」

鬼のような形相でうちに怒鳴り込んでくるのだ。

「体操でもやってんのか?? 眠れねぇよ! 下の迷惑も考えろッ!」

掴みかからんばかりの勢いでまくしたてるんだが、俺は家にいるときはゴロ寝で本ばかり読んでたし、間違ってもドッタンバッタンしてない訳で合点がいかなかった。

でも、相手は怒り狂っているしヤー系の風体。半端なく怖いので、合点がいかないながら、いつも謝罪してはどうにか帰ってもらっていた。神経質な人なのかな…。

そのうち、彼が怒鳴り込んでくる事がなくなったかわりに、妙な「ドスッ! ドスッ!」という音が聞こえてくるようになった。床からだ。という事は、階下の住人が、何かを天井にぶつけているに違いない。

うるせーのはそっちだろ! いや…これはもしかして、俺への仕返し…? なんか気味が悪くなって、どうしようコレと悩んでいたところ、階下の住人が唐突に逮捕された。

町中で知らない人を殴ったという。彼は重度のシャブ中で、かなり精神を病んでいたらしい。俺がうるさいというのも幻聴・幻覚の類いだったに違いない。

そして、大家が教えてくれたんだけど、ゴミで散乱した室内にアルミの棒に出刃包丁をくくりつけた即製の槍があって、それで執拗に天井を突いていたらしい。

天井は板や梁がすっかりえぐれ、クレーター状の穴になって、もう少しで俺の部屋の畳が見えるところまできていたらしい。
印象に残っている実話。

僕は実家の部屋にいた。退屈だな〜と思いドライブでもすっか、と外に出た。空は晴れてドライブ日和だった。
エレベーターに乗りB1ボタンを押す。エレベーターは動き出した。

5分前後は過ぎたんじゃないか?と思う程だった。チーンと鳴り扉が開く、辺りはシーンと静まり返っていた。
自宅から出た時は車や街いく人の賑やかな音が聞こえていたけどな?と、多少気にかかったものの気にせず車に乗り、さてドライブだ!と表に出ると、辺りは一面赤黒い空で見た事のない夕焼け?になっていた。

道に出てしばらく走ってても先ほどとは違い誰も居ない。車もボロボロの廃車が点々と辺りに並んでいる、というか灯りが無くハイビームにしないと、とてもじゃないが走れない程の暗さ。
いつも見慣れ通り慣れた道が別世界にきたかのような感覚に襲われ、不安になりUターンし自宅に戻った。

車から降りエレベーターに乗る。先ほど5分前後かかったかのように感じた感覚は無く、30秒ほどで8階につき扉が開く。
外は自宅を出た時と同じく晴れ空に賑やかな街並みも見下ろせた。僕は別世界にいったのだろうか。
私は去年の今頃から、現在住んでいるマンションの一室を借りている。

中心部から程近く、交通の便も良い。コンビニやコインランドリー、宅配も頼める極めて利便性に長けた物件だ。おまけに家具家電付きで家賃も安い。
ネットで見つけた時、迷わず入居を決めた。

そのマンションは本来学生や単身赴任者向けで、内装は謂わば社宅とも言える。約12帖の1Rに、備え付けの家具家電が置かれている為、狭い。
とはいえ、一人暮らしの私には別段気にもならない狭さではある。まぁ、どうやら備え付けのものは家具家電だけに限らないのが難点だが。

簡単に説明すると、間取りは長方形の部屋。東側に小さなベランダがあり、西側が玄関。私は大体ベランダに通じる扉を挟む様に配置されたデスクかベッドで過ごす。
玄関のライトは感知センサー。動く物に反応して点灯するが、それは不規則に勝手に作動する。私がベッドに居る時が多い。

これに関しては入居した当初からで、今では慣れたもの(寧ろ電気代が無駄にかかってないかと心配している)。
昨秋には室内に何者かの気配を察し眠れない日があったが、それも今はない。

一番怖かったのは昨冬の一件。

ベッドで眠っていた私の耳元で、誰かが話しているのが聞こえた。前述の通り私は一人暮らし、テレビや音楽も流していない。
何かと体を起こそうとしたが、既に金縛りにあっていた。仕方無く、会話に耳を傾ける。

声は男女ふたりのものだった。最初は何かボソボソと会話している様だったが、「連れて行こうか」その一言はハッキリと聞こえた。
ヤバい。そう思った時にはもう遅かった。

突然、物凄い力で前へと引っ張り上げられた。そっちは壁を挟んでベランダだ、生きた人間の仕業ではない事は判る。
実際に壁をすり抜ける事はないにしろ、渾身の気力で引っ張られぬ様に踏み留まる。だが、その力は思った以上に強い。暫く押し合い引き合いを繰り返した。

>>87

やがて、あまりの生への執着に諦めたのか、金縛りが解けた。慌てて体を起こして辺りを見渡したが、視界には代わり映えのない部屋が映るばかり。
ホッとしてから漸く気付いた。恥ずかしながら私は寝相が悪く、頭を北側に向けて丸くなって眠っていたのだ。

因みにそのマンションは歓楽街に程近く、飲食店や風俗店で働く者が多く住んでいるが、何故か同じ階の住人はことごとく退去していく。
一応、事件や事故が遭ったという話は聞かない。
父の小さい頃の体験談です。

うちの父が小学校の低学年だった頃。うちの一家は川崎大師のあたりに住んでいました。
当時は終戦まもなく、街には浮浪者やヤクザなんかがゴロゴロいて、活気はありつつも、今と比べると物騒な街だったそうです。

父のクラスメイトで立派なお家に住んでいる姉弟がいました。二人とも可愛い顔をしていて、身なりもきれいにして、誰もが羨むような生活をしていたそうです。
そこのうちは、近所でも有名な大陸からの引揚げ軍人さんの家でした。小さい頃の記憶で、はっきりしないそうですが、大将とか中将とか、とにかく立派な軍人さんの家でした。

ある日、父はその子の家のに呼ばれて遊びに行きました。
しばらく子供たちだけで楽しく遊んでいると、そこのうちのお父さんが「いいものを見せてあげる」と言って、写真を見せてくれました。

はじめ、なにやら白い小山の横に立派な軍人さんが写っているなぁ、と思って見ていたそうなんですが、よくよく見れば、その白い山のように見えるものは、すべて人間の頭蓋骨。
頭蓋骨はみな、こちらを向くようにきれいに積み重ねられており、それがあぐらをかいて軍刀を立てている軍人さんの、頭より高く積み重ねれらていました。

高く積み上げられた人の頭の山。それが写っているだけでも3っつ。その真ん中にあぐらをかいてカメラを睨みつけている軍服姿の男。
「どうだすごいだろう」と、そのお父さんは自慢げに笑っておられました。

そこの家ではまもなくお父さんとお母さんが相次いで他界されてしまいました。残されたのはまだ小学生の幼い姉弟と、大きな家。
あっ、というまに得体の知れない連中が家に上がりこみ、家屋敷は売り飛ばされ、姉弟は姿を消してしまったそうです。

「これはきっと、大陸で殺した人たちの呪いのせいだ」と思った、と父は言っていました。

ここの弟は、数年後、ふらっと父の自宅に借金の申し出に来たそうですが、離れたところにゴロツキのような連中が見張っているのを見て、「金はない」と言って断ったそうです。
お姉ちゃんの方がどうなったかは、さっぱりわからないが…ということでした。

今でも、終戦の日が近づいてきたり、満州の話をテレビで見ると鮮明に思い出すそうです。
先輩が高校生の時の話。

先輩とAのお兄さんは同じ高校の先輩と後輩になった。お兄さんは当時からよく入院していたらしい。

無事退院して登校できるようになったので退院祝いに放課後何か食べに行こうということになった。

放課後外に出たはいいがA兄は先輩とは別次元で見える人。だから先輩まで普段は見ないでいいものがガンガン見えていた。聞こえていた。

そんな中人通りの多い場所に出た二人の耳に変な声が聞こえてきた。

「影がない影がない影がない影がない影がない影がない影がない影がない影がない影がない影がない影がない影がない影がない影がない影がない影がない影がない影がない影がない影がない影がない影がない影がない影がない影がない影がない影がない影がない影がない影がない影がない影がない影がない影がない影がない」

不気味だったがそこで挙動不審になる方がやばいので、気にせずA兄と話しながら目的地に向けて歩いていた。できるだけ影を見ないようにしながら。

今度はこんなのが聞こえてきたそうだ。

「下を見ろ下を見ろ下を見ろ下を見ろ下を見ろ下を見ろ下を見ろ下を見ろ下を見ろ下を見ろ下を見ろ下を見ろ下を見ろ下を見ろ下を見ろ下を見ろ下を見ろ下を見ろ下を見ろ下を見ろ下を見ろ下を見ろ下を見ろ下を見ろ下を見ろ下を見ろ下を見ろ下を見ろ下を見ろ下を見ろ下を見ろ下を見ろ下を見ろ下を見ろ下を見ろ下を見ろ」

これはもう完璧に目つけられたなと思った。そして二人は下を見た。


「何が見えたんですか?」

髪の長い女だろうか。顔のぐちゃぐちゃな人間の原型を留めていないものだろうか。かなり期待を込めて質問をしたが先輩から返ってきた言葉は「何も見えなかったよ」。

「それって先輩達が幽霊にからかわれたってことですか?」

「多分意味はあったよ。俺達が騙されなかっただけで」

先輩は一度溜息をついて言った。

「声は上から聞こえてきてたんだよ」
以前祖母の家に来ていたヘルパーさんから聞いた話です。幽霊とかの話じゃないです。

そのヘルパーさんは、別の家も担当しているのですが、その中でひどい虐待を受けているおばあちゃんのいるお家があるそうです。

広大なお屋敷のそばにある小屋のような離れに閉じ込められて、ヘルパーさんの来ないときは食事もろくに与えてもらえずひとりぼっち。

ヘルパーさんが来ると、涙を流して喜ぶそうです。

「ありがとう、嫁だってこんなことしてくれないのに、本当にありがとう」

かわいそうなおばあちゃんだと初めは思っていたそうです。

でもあるとき、ご近所の方に声をかけられました。

「アンタ、あそこの家のばあさんのところに来てるの?」

そうだと答えると、「ひどい扱いだろう」と言われました。

ご近所の方も知っているんだ、と思い、ええ、と答えると、ご近所の方は顔をしかめて言いました。

「でもまあ、当然の報いだよね」

「どういうことですか?」

声をひそめて、ご近所の方は言いました。

「あの家は代々、嫁が義母を虐待しているんだよ」

あのおばあさんも、嫁いできてから年老いた義母を、あの離れに閉じ込めていびりとおしたそうです。その義母も、かつては。

「だから嫁にああいう仕打ちを受けるのは運命なんだよ。きっとあの嫁も、将来ああいう目にあうよ」

生きている人間が一番怖いのかなって思った話でした。
ある若者グループが地元で有名な廃墟へ肝試しをすることになった。

そこは元・病院で昼でもかなり雰囲気があり、『中に入ると自分のものではない足音が聞こえる』などのメジャーなものから『ヤミ医者が暴力団の指示で臓器取引をしていた』など、違う意味でも怖い噂が聞かれる場所だった。

そんな場所へ夜も遅い時間に着いた一行は、あり過ぎる雰囲気になかなか中に入ることが出来なかった。
幸いにもその日は満月であたりは懐中電灯が無くても充分明るかったが、そのせいか廃墟の入り口は一層暗く、陳腐な表現だか地獄の入り口の様であった。

そんな中、仲間内でも豪胆で幽霊など全く信じていない男が、一人で中に入り最上階から手を振る、と言い出した。
出来るもんならやってみろ、とはやし立てられた彼は懐中電灯を手に勇んで中に入っていった。

ものの十分もしないうちに最上階から懐中電灯らしき明かりが映り、人影がこちらに向かって手を振る様子が見て取れた。
そしてまた十分もしないうちに入り口から男が戻ってきた。

「お前すげえな!怖くなかったのかよ?」
「いやあ、中に入ったら直ぐに違うグループと鉢合わせたんだよ」

「へえ、俺達以外にもいるんだなー」
「『ひとりで来たのか』って聞かれたから『ツレが外に居る』って言ったら『これから外に出る』って言ってたぜ」

「…え?」
「別れてからは全然怖くなかったな、上からでもお前らの顔が分かったぜ」

得意げに話す男を除いてその場がシンと静まり返る。
男が入ってから出てくるまで誰一人出てきていない。一人が勇気を出して男に話しかける。

「…お前が入ってから出てくるまで、誰も来なかったぞ」
「は?なに言ってんだよ、その人たち、お前らの後ろで手を振ってくれてたぞ」
私は、ビルなど、実際に工事、建設をする前にプラスチックなどで、ビルの小さい模型を作る仕事をしていた。

家具のそろった綺麗で小さいアパートに引っ越した。短期間住む予定で借りたアパートは、駅に近い上、家賃も安く、私はとても気に入った。

ある日、いつも模型を作る机の下から、小さな白くて硬いものを見つけた。5センチ四方の厚さのある何かのカケラのようなので、とりあえず、小さな箱にしまっておいた。

同じようなカケラがまた見つかった。前と同じ箱に入れておく。形も色も、制作中の模型で使っている素材と違う。いったいなんのカケラだろう不思議だ。

カケラは一ヶ月間、ほぼ毎日、家の至るところで見つかった。

カケラを入れる箱もいっぱいになったので、深夜、何気なく2つを手にとってみた。

その2つのいびつなカケラが、ぴったりと合わさったので、もしかしてこれらが一つの模型では? 夢中になってカケラを、模型用の接着剤で組み立て始めた。

10個ほどくっつけたところで、それらがドームの様な形である事が分かった。

さらに組み立てようとしたとき、天井から

バラバラバラ!!

と何かがたくさん落ちてきた、驚き、拾い上げみるとそれは人の歯だった。

呆然と後退りする私は何かを踏んだ。

丸い2つ穴の開いた白い板。組み立てていたドームの隣にそれを置いたとき、私は気付いてしまった。

組み立てていたのは、

頭蓋骨だ。
一昨年亡くなった祖母から聞いた話。

祖母によると、祖母の父(曽祖父)はも地元の名家で、分家をいくつも持つ本家の筋だったらしい。

その家では一族で信仰してる宗教があり、10年に一度、本家分家すべてを集めて神事を行う。
これは本家から、少し離れた山にある社まで、山菜の摘めた箱を運び奉公するというもので、その土地の神様に一族の繁栄を祈願するための祭りらしい。

これとは別に60年に一度行う、裏の祭りがあった。

正式な名称はよく分からないので、ここでは裏祭と呼ばせてもらうが、これは本家、分家から10歳未満の子供を集める。
集められた子供は夜になると山の中に設けられた広場で、禊を受け、一人づつ順番に明かりも持たされずに山から下ろすというものだ。

こうして無事に帰ってきた子供は神様に認められて祝福を受けた子供であり、血筋を絶やすことなく今後のより一層の繁栄を約束された子供になる、という意味で行われた。
しかし、これがそもそも建前に過ぎず、本来の目的は別にある。

この裏祭は本家の人間のみが取り仕切るのだが、祭りを行う前に分家の筋から「生贄」を一人選ぶ。
裏祭当日、神事を進行する人間とは別に、本家から男が何名か隠れ、生贄に指定された子供を頃合を見計らって攫う。そして攫われた子供は本家の人間しかしらない特別な祠に連れていかれ、閉じ込められ2度と出てくることはない。

神に子供を捧げることでその庇護を願うのが裏祭の本当の目的だったそうだが、当然分家だけに絞るとなると反発もあるし、また選ばれた子の親は当然庇いたてする。
そのため尤もらしい言い訳をつけて、子供を山の中に一人にすることで攫いやすく、また戻ってこない子供に関しては山の中で遭難したということで行方不明扱いにすることで、事を必要以上に荒立てないようにしたそうだ。

曽祖父はこのときに攫う役を担わされたそうで、祖母にこの話をするときにはいつも辛そうな顔をしたそうだ。

曽祖父は戦争を期に、終戦後本家から縁を切った(というか名目上は失踪)したので、戦後その家がどうなったのかは分からない。
とはいえこのご時世にそんなことを出来るはずもないので、ひっそりと取りやめになったのではないかと祖母は言っていた。
随分と昔の話で申し訳ないんだが、自分が小学生の頃、市営の公共アパートに住んでいたんだ。

4階建てで、階段の左右に部屋がついていて、それがいくつも並んでいる(わかりにく表現でスマン)アパートで、1棟に部屋が2*4*3で24部屋、それが何棟も並んでいる感じ。

で自分が住んでいる棟の一番右端の4階の二部屋。ここが空き部屋になっていた。

まぁ数も多いし、別に空き家なんて気にすることではなかったんだが、自分が小学3年生のとき、4階から子供が転落して死亡するという事件が起きた。死んだ子は小学5年生の男の子で、通学班で一緒の子だった。

そこの子の部屋は空き部屋の隣で、ベランダ伝いにちょくちょく空き部屋に出入りしていたことがわかった。たまたま鍵がかかっていなかったそうで、両親の目を盗んではそこに出入りし、自分専用の家があるみたいなことを友達に自慢していたそうだ。

転落事件も、その子が両親が留守にしているときに空き部屋に行き、頃合を見はかって帰ろうとしたときに誤って転落したということになるはずだった。

しかし、たまたまその様子を見ていた幼稚園の子供がいて、その子がとんでもないことを言い始めた。

「男の子がベランダを移動しようとしたとき、空き部屋にいた女の人が男の子を押した」

最初は子供の嘘か見間違いかと思ったが、一緒にいた3人が全員口々に同じことを言う。自分もあとでその子に話を聞いてみたんだが「黒い服を着た髪の長い人が、男の子を押した」と言う。

一応警察が来て調べたし、近くでそういう不審な女性を見かけなかったか?と自分も両親に聞かれたが、そんな人物は見つからなかった。

でここから先は後にそのアパートを引っ越してから母から聞いた話。

該当の部屋には、アパートが出来た最初の頃に2人の若い男女が住んでいた。結婚はしていたらしいんだけど、半年もしないうちにケンカが耐えないようになり、ある日2人揃って失踪してしまった。

その後しばらくは何名かその部屋に入居したらしいんだけど、鏡に知らない女性が映ったとか、変な声が聞こえる、動かしたはずのない家具が勝手に違う場所に移動してる、とか薄気味の悪いことが起こるようで、皆アッと言う間に引っ越してしまい、やがて誰もそこには住まなくなったそうだ。

今ではそのアパートもゴーストタウン化してしまい、空き部屋の方が多いそうだ。
ある女の子Nちゃんは人形が大好きだった。

しかし、人形が大好きなだけで人形自体は持っていない。
親が「不気味だ」といって買ってくれないのだ。

ある日。Nちゃんはいとこの家に行った。
家の中に入ってみると、とっても可愛らしいフランス人形がおいてあった。

しかし…。これは人形といっていいのかどうか分からないほど汚かった。
服は破れてボロボロに、キレイな金髪の毛は汚れておうど色に、さらに靴は穴だらけ、顔もとても汚かった。

それでも人形好きでも貰えなかった人形を目の前にしたNちゃんは欲しくてたまらなかった。

「おばさん!!このフランス人形わたしにくれない!?」

おばさんは「そんなに汚いフランス人形ならどうぞ」

しかし親たちは…

「ね!!お母さん!!お父さんいいでしょ!!」

やはり親だけは反対したが、あまりにも娘がうるさいので特別にいいことにした。

家に帰ったNちゃんはしっかり、優しく人形を洗った。
すると、なんとも美しいフランス人形が出てきた。しかし目の上には茶色い傷のようなものがあった。

そんな事おかまいなしに、Nちゃんは毎日フランス人形に「おはよ」とか「お休み」など挨拶したり一緒に出掛けたりした。
しばらくたちNちゃんはだんだんいつまでも美しすぎるフランス人形がうらやましくなってきた。

Nちゃんは頭が狂ったかのように人形そっくりになっていった。
髪の色は金髪に、肌の色は真っ白くした。服も髪形も同じにし、きれいな青い瞳はコンタクトレンズで…真っ赤に染まった唇も口紅で赤く染めた。

そして、Nちゃんは人形そっくりになった。大きさが同じになれば区別もできないくらい。
2人は本物の双子かのようにも見えるようになる。

しかし…Nちゃんがフランス人形のまねできないところがあった。
それはいつまでもいつまでも永遠にキレイなままでいること。

Nちゃんは必死に考えた。そうだ!!動かず…ただジッとしていれば…。
そして親たちは心配したり怒鳴りつけてもNちゃんは無視しづつけた。

1晩過ぎた。身体が小さくなり動けなくなった。
そして…。

「おはよー!!」

誰かがわたしにおはよって言っている。

その子は…まるでフランス人形のように、真っ白な肌。キレイな金色の髪。そして青くきれいな瞳…。
そのキレイな瞳の上には、茶色く変形した傷があった…。
去年、あるドラマの再放送を見ていた。
新婚夫婦が住むアパートの室内が映しだされる。一回目から何度も目にしている部屋だ。

一回目は、自分自身どこに違和感を感じているのかも気付いていなかった。再放送でそれを目撃して、はっきりわかった。
部屋の空気が、緑色がかった灰色なのだ。トレンディドラマなのに、古臭い雰囲気の部屋。

夫婦役の二人がテーブルを囲んで話をしているシーンで、それは現れた。
流しがある方向の柱の向こうから、いきなり無数の白い手がゆらゆらしたのだ。一瞬のことだったが、固まった。

撮影スタッフは気付かなかったのだろうか?あんなにはっきり映った無数の、まるで白粉を塗ったような手を。
かく言う私も一回目の放送では全く気付かなかったのだけど…。

そんな出来事があったことも忘れていた今年の夏。ある心霊番組で、いつものように再現ドラマをやっていた。時間の都合上、録画していたものを見た。
若い男女が夜に廃墟を探検している途中、何か見えたので巻き戻したら、そこは二階なのに窓に40代から50代の髪を七三に分けた男性が映っていた。時間にして1秒くらい、それが4回映った。かなりはっきりと。

憶測だけど、セットではなく本物の廃墟で撮影した雰囲気。廃墟を出た後の車が映った時も後部座席の窓にたくさんの顔が…。
あれは、演出ではないと思う。

よく、霊的なものを撮影したい目的の番組で結局何も映らなかったということは多いけれど、予期せぬ番組のワンシーンに、思わぬものが映りこむのかもしれない。

ちなみに、これまで肉眼で不可解なものが見えた経験は、3回くらい。
でもテレビを通して見えたものはかなりはっきりしていたので、もしあれを肉眼で見たら間違いなく失神していたと思う。
糞スレは…
   ∧_∧  ∧_∧
   ( ´∀) (´∀`)
三(⌒)   ノつ( >>1 )
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立てんなって
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言ったろうが
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ヴォケがーー!   \l/
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저는 당신에게는 김치의 이름에 어울리다고 생각합니다.
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