1 無名さん

おまい ら

おれはくるしわをんでいる
2 師おり
せんせいにいってやる
東京に住む大学生なんだけど、友達が地方の村から出てきた奴で、そこの話を聞いた。

そこは海辺の村で、そこでは女子の出産率が高いらしい。双子が生まれやすい村もあるくらいだから、それには驚かなかった。

実際は違った。男児が生まれると、高確率で奇形児らしい。外見的におかしかったり、病気を持っていたりって感じで。

今は医療技術も発達してきたから、そういうことは一気に減ったらしいんだけど、昔は兎に角、酷かったんだと。

一時期は村から男子がいなくなり、迷い込んだ旅人が男なら・・・一夜限りの天国。酒で男を酔わせて、村の若い女何人かで子供を作らせるらしい。

で、後は・・・男は用なし。酔って寝てるところを、殺して海に捨てる。生まれてきた奇形児も、殺して海に捨てたらしい。

ある日を境に、ついには海から化け物が出るようになった。魚に人の手足が映えたような、半漁人っぽい化け物が。

そいつは夜中、海から上がっては、家の外にいる村人を襲うらしい。

俺「へぇ〜。お前、見たことある?w」 

友「いや、ないよ。けどさ・・・いるよ。絶対に」 

俺「言い切るね。何か根拠あるの?」 

友「殺した奇形児に対して、何の供養もしなかったんだぜ? 最初に旅人が殺されて、その旅人の子供が奇形児ならそれも殺されて・・・供養も何もしてないんじゃ、その怨念が晴れるわけねーよ・・・」

そいつは「見たことない」って言ってたけど、話している最中、何かを誤魔化すように笑いながら話してた。

俺の予想だけど、奇形児が生まれる確率が減っても・・・生まれては来る。そいつは、奇形児が殺されて捨てられる所を見ちゃったのかもしれない。

「夜中の十時以降は絶対に家の外に出るな」って言われていたらしいし。

ちなみに、そいつは『地方の村から出てきた』って書いたけど、正確に言うと、そいつが小学校高学年の時に、家族揃ってその村から逃げたんだと。

聞こうと思えば、その村の場所くらいはわかるかもしれないけど、俺は確かめになんか行きたくないし、オカルトは好きでも自分で体験するのは嫌だから、確かめる術なんかないけど・・・いる気がする。

その話の最後にそいつが、「奇形児や旅人の死肉を、魚が食ったんだろうな・・・」とか言ってた。

これが妙に怖かった。やっぱこいつ、見たことあるんだなって思った。
俺は職場までバイクで通っていた。

あの日残業で仕事が遅くなった俺は、いつものようにバイクで帰途についた。

道は山道で車の通りが少ないがおかげで、俺はバイクを飛ばすことができる。

途中自転車に乗った少女とすれ違った。おかしい。こんな山道をこんな時間に少女が……

そう思ったのが早いか確認するためサイドミラーを見た。少女は後をついてきていた。有り得ない。

俺はスピードを上げる。110キロは出ていただろう。それでも少女は距離を保ったままついてくる。

カーブに差しかかる。車体を傾かせカーブを曲がりきる。山道だけにカーブが多い。

少女は、まだいる。俺は怖くなりミラーを見るのをやめた。

なんとかアパートにたどり着き、部屋に転がり込む。水を飲み焦りを鎮める。

落ち着きを取り戻したその時外から、キィキィと自転車を漕ぐ音が聞こえる。

窓から駐車場を確認する。そこにはあの少女が自転車を漕ぐ姿があった。

その日は怖くて寝ることはできなかった。

翌日もバイクで職場へ向かった。本当は行きたくないが俺にはバイクしか交通手段がなかった。

その日の夜

少女は2人に増えた。
うちの祖母が亡くなる直前の話。

祖母は介護が必要で母が介護していたのだけど、介護って相当疲れるらしく、だんだん母の方がノイローゼみたいになった。

ある日、母が珍しくニコニコしながら帰ってきた。祖母におみやげと言って、人形を買ってきた。

母が言うには神様が宿る人形らしいが、私はそれを見て気味が悪い人形だと思った。それでも母の機嫌が良いので放っておいた。

その日から、祖母が夜中になると「ヒーッ、ヒーッ」と苦しそうな声を出すようになり、その度に母が起きて看病していた。

ある日、夜中にまた「ヒーッ、ヒーッ」と祖母の苦しそうな声が聞こえ、祖母の部屋を覗いて見ると、祖母の隣で母が、例の人形の首を絞めてた。

それから1ヶ月くらいで祖母は亡くなった。母は今、精神病院にいる。
大学に通う友人Yから聞いた話です。

Y君は大学の映画研究サークルに入っていて、一回生の時に初めて仲間と映画を撮ろうということになった頃の話だそうです。

皆で何の映画を作ろうかと意見を出し合った結果、ホラー映画にしようということになって、百物語のような話を作ることになったそうです。

仲間でそれぞれ役割分担を決めて、Y君は脚本を書くことになりました。

彼はそれから毎日大学の授業が終わってから家に帰って脚本作りに励み、仲間と約束した日の前日にこれはと思う自信作を仕上げることが出来ました。

やっと出来たし明日皆に見せたら自慢してやろうと思いつつ、Y君はベッドに入って眠りにつきました。

しばらくするとじーっと誰かに見られているような嫌な感じがして、寝苦しくなって目を覚ましたのです。

しかし起き上がろうとすると全身金縛りになって動けなくなっており、目も開けられなくなっていたらしいのです。

動けない間はずっと誰かに目と鼻の先で顔を覗き込まれている気配がしていて、Y君は

「ヤバいヤバいヤバいヤバい!!」と心の中で叫んで、早くどこかへ行ってくれとひたすら祈っていたそうです。

そうして気がつくといつの間にか朝になっていて、金縛りも解けていました。

助かったと安心してベッドから起きようとしたY君は、追い撃ちをかけられるように背筋が凍る光景を目の当たりにしたそうです。

いつもは机の方にしまってあるはずの座椅子が、何故か自分の寝ているベッドの真横に移動していて、こちらを向いていたからです。

間違いなく、昨日の誰かはこの椅子の上からY君の顔を見下ろしていたのです。

その後、Y君は急いで近くの神社にお守りを買いに行き、映画を作るのは中止したそうです。

顔を覗き込んでいた誰かはY君に映画づくりを止めるように警告していたのかもしれません。

もし、そのまま映画を完成させようとしていたら大変なことになっていたのかも……。
カイワレ大根ってあるでしょ。あの類の野菜って私食べられないんですよ。

そう前置きして福智さんは語ってくれた。

ある夜半、彼女は目を覚ました。尿意があるわけでも何かの物音で目が覚めたわけでもなく、突然に。

まあそういうこともあるだろうなあと思って、目を覚ましたついでに彼女は台所へ水を飲みに立った。

コップに水を汲んでぼんやりした頭で目の前を見ると、何やら窓の外に細長いもやしみたいなものが扇状にたくさん生えている。そんな影がちらちらしていた。

度胸のある彼女はなんだろうと窓をすぅーっと開けた。

窓の外には毛が全て焼け、逆立った男の顔があり、こちらを見て熱で溶けたような皮膚をプルプルさせながらニンマリと笑った。

その瞬間意識をなくし気づいたらもう夜は明けていた。

彼女はそれ以来、もやしやカイワレ大根のような細長い野菜が食べられない。見るのも嫌だという。

そんな話を聞いたことがある。
妹のこと。

妹が5歳、自分が7歳のとき、伯父が遊びにきた。

伯父を見るなり妹は、「がしゃーんがしゃーん、イタイイタイの伯父さん」と言いだした。伯父も両親も俺も( ゚д゚)ポカーン。

そして伯父の右手をつかんで、「あれぇ?お指あるね」とも。

伯父が工場の機械に挟まれて、右手の指二本切断したのは、その翌月だった。

こういうのは妹には珍しいことじゃなく、近所の寝たきりのお爺さんが死ぬ数日前も母に、

「○○のお爺ちゃん(寝たきりの人)のお葬式で、ママが黒い服着るのをみたよ。途中で雨ふってきて濡れちゃったの」

と見てきたように言い、実際に葬式の途中で雨が降ってきて、母がびしょ濡れになった。

これらのことは自分で知るのではなく、よく遊ぶ『いっちゃん』というお友達が教えてくれるらしい。

いっちゃんというのは妹の想像上の友人で、よく二人で遊んでいる(周りからみると一人遊び)。

ただ、想像上とはいえ妙なことは多々あり、奥の部屋から子供二人の笑い声が聞こえて、覗くと妹しかおらず、「誰かいた?」と聞くと、「いっちゃん」と答えたこともあった。

また、妹が泣きながら「いっちゃんを怒らせたら玩具を隠された」と言うので、妹の言うとおり天袋を母親にのぞいてもらったら、奥のほうから妹のおもちゃが出てくることもあった。

(その他、タンスの裏や上などもあった)どちらも妹の手が届く範囲ではなく、2歳上の俺でも無理な場所だった。

いっちゃんの特徴はというと、「10歳くらいの女の子」で「色白で可愛い」らしい。ただ「怒らせると怖い」と言い、怒るとどうなるのか?と聞いたら

「目が真っ白になって頭が膨れる」と、妙な表現をした。

妹が10歳の時、「いっちゃんを怒らせた」「いっちゃんが消えた」「もう許してくれない」と泣きじゃくったことがあった。

何をしたのか聞くと、「いっちゃんが一緒にいこうと言ったから、嫌と言ったら物凄く怒った」と言われた。

そして、「じゃあ、一緒じゃなく、お前が一人でいけ」と怒って消えたらしい。

数日後。妹が高熱を出し入院し、医療ミス(と俺は思ってる)で死んだのは2ヵ月後。

妹が死んだのといっちゃんとの関係はわからないけど、死ぬ数日前、「部屋の隅っこにいっちゃんがいる」と泣きながら訴えてた、妹の顔は忘れられない。
9 師おり
oha
私はA県在住でサービス業をしてるのですが、これは職場の先輩のHさんから聞いた話です。

Hさんの友人のKさんという方が居るのですが、ある日HさんのもとにKさんから一本の電話が来ました。

お祖母様が老衰で亡くなられたとのことで遺品整理をするけれど、生前から物を捨てられない人だったそうで大分部屋が汚いから一緒に掃除をしに来てくれとのことでした。

Hさんは仕事がとても忙しく一度は断わったそうですが、あまりにKさんがしつこいので仕方なく付き合ったそうです。

数日後、約束通りHさんはKさんのおうちに行きましたが…それはもう壮絶に汚かったそうです(笑)

床いっぱいに何かの形に切り抜いた後の和紙がバラバラにちらばり、破れた本、ベタベタした丸いもの(新聞紙か何か?)、アンモニア臭漂う布団などなど…

HさんはKさんに頼まれてタンスの中の衣類をまとめてダンボールに詰めていたそうです。

タンスは二つあり、一つは茶色い大きな立派なもの、もう一つは黄土色で小さく古ぼけた淡い緑の汚れがこびりついたものでした。

Hさんは大きなタンスの衣類をすべて片付け、次に小さな汚いタンスを片付けようとした時でした。

ふと、タンスの一番下の棚に茶色いくしゃくしゃの和紙がくっついていました(というより棚の隙間に挟まっていた)。

構わず引き出そうとしても一向にビクともしません。和紙がかんでいるのかと思いそれを隙間から抜き取り棚を引っ張ると、驚く程に軽く引き出せました。

中は空っぽでした。いや、よくよく見ると奥のほうに肌色のセーターが見えました。

Hさんは軽く手を突っ込みセーターを取ろうとしました。しかし、セーターには触れられません……手を抜いて見るとセーターは棚の一番奥にありました。

「柔らかい繊維でできてるから、感触に気付かずに奥までやっちゃったのかな?」と思い、Hさんはさらに奥に手を突っ込みセーターを取ろうとしました。

>>10


すると棚の一番奥に手がついてしまいました。しかし、柔らかい繊維だとしてもまるで手応えの無いことを不思議に思い、棚を全て引き出しました。

すると変な色合のセーターが出て来ました。それが畳んだセーター位の大きさと平べったさの人の顔だと気付くまで時間はかならなかったそうです。

Hさんは恐怖で声が出ず、しばらく見ていると、そいつはこう言ったそうです。

「ようだしてくれたなぁ、ようだしてくれたなぁ、おまえのそばにいちゃろかなぁ」

と呟き、ニヤッと笑い消えたそうです。

この話を投稿する、一週間前の話です。
これは俺の友達が体験した話です。

その日は特にやることもなくA、B、Cの三人と後輩一人であてのないドライブをしていたそうです。

途中で後輩が「明日早いんでそろそろ家までつれて帰って下さい」と言ったのでそのままつれて帰ることになった。

ここからが本題。

その後輩の家から帰る途中に道に迷ってしまった。Aは暇さえあれば車でどこかに行っていたので道に迷うこと自体珍しいことだった。

そうやって道をさまよっているうちに廃墟を見つけ、暇だったA、B、Cはそこに行くことにした。

Bは多少霊感がありあまり気が進まなかったが勢いで行ったらしい。

A「ここなんかでそうじゃない?」
C「大丈夫だろただの廃墟だろ?」
B「…」

特にこれといったものがなく帰ろうとしていたその時、Aの携帯が鳴った。非通知だったためAはとらなかった。

A「たまたまだよな」
C「どうせ誰かのいたずらだろ…」
B「早く帰ろう」

足早に車に戻り道を調べて帰路についた。

その帰りに助手席に乗っていたCの足元に女の顔だと思われるものがすっと現れ、瞬く間に消えていったらしい。Cはそれを見てから一言も口をきかなかった。

そんなCをおろしてBとAはAの家にいった。雑談をしているとAの携帯がまた鳴った。

A「また非通知だ…」

あれから何度も電話がかかってきていた。

これだけかかってきていたためAは通話ボタンをおした。携帯からは「ザァー」という砂嵐のような音が絶えず流れていた。

B「貸して」

Bは携帯を耳に当てるなり携帯を壁に投げつけた。

B曰わく、男の嗄れた呻き声がずっと聞こえていたらしい。

その後廃墟についてわかったことは、一家で無理心中したらしく取り壊されることなくずっと残っているらしい。

最近もこの廃墟に足を踏み入れた知り合いがいるが携帯に非通知が絶えずかかってきていたそうな。

この家族は我々に何かを伝えようとしているのだろうか。
私が今の夫と出逢ったのは、彼の奥様が亡くなった後だった。

私はバツイチで、お互い子連れでの再婚。そう、決して…奥様が生きていらした時から付き合っていた訳じゃないのに!

それでも彼女は私が赦せないらしい。彼女の亡霊が私にしか視えないのが、その証拠だろう。

最初はモヤっとした白い影だったのに、彼女は次第にはっきりした姿に変化していった。それに呼応して、私の神経はすり減っていく。

初めは何の抵抗もなく、彼の娘に微笑む事が出来たのに、最近では顔が強張りがちだ。何しろ、この娘の顔は母親そっくりなのだ。

そして、あの日…とても穏やかな午後、私は日当たりの良いリビングで、夫の服にアイロンをあてていた。

その時、彼女が部屋に入って来た!満面の笑みを浮かべながら。

「!!」

硬直する私…!

彼女は普通の人のように歩いて来て…微笑んだまま、私の首に手を回した…

その先の筋は忘れました。演じていた役者も覚えていません。これは、再婚した奥さん目線で描かれたTVドラマでした。

私は、昼の明るいリビングに現れる、当たり前の人間そのままの亡霊が凄く怖かったんです。中でも、あの底抜けに明るい笑顔が!

それまでの霊のイメージは、恨めしげで憎悪に満ちた表情をした“深夜”の住人でした。

昼に現れる、それも普通の人と変わらない霊なんて、どれだけ明るくて賑やかな場所でも逃れられないではないか!…そんな怖さを覚えたんです。

笑いながら首を絞めるあの亡霊は、以来私のトラウマになっています。

…これが、私が彼のプロポーズに躊躇っている理由です。

彼の娘さん…可愛いんですけどね。亡くなった彼の奥様にそっくりで。
おばあちゃんに昔から言われてた。

「見えるだけならいい。知らんぷりしとれ。独り言を呟いていたら言わせとけ。聞かんでいい。

だけど、生きてる人間に話しかけてくる奴には気を付けろ。連れていかれるぞ」

近くのお宮に夕方いつも立ってる人がいる。生きてる人じゃない。何かを探してるような。

気になってたけど無視してたんだけど、友人の兄が事故した。意識不明の重体だった。

友人の兄は事故する直前、数人でお宮にたむろしてたんだって。

そこでたむろしていた仲間の一人に、友人の兄はこう言ったらしい。

「お前今、俺に『寂しい』って言わなかった?」

お兄さんは今も意識が戻っていない。
関西の某大学病院の産婦人科で、かれこれ17年程助産師をしている母から聞いた話です。

その産婦人科では母が赴任した際から不定期で、深夜2時頃に

「すみません……私の赤ちゃんはどうしていますか?」と聞きにくる女性がいるそうです。

母は赴任時に師長をしていた方から、聞かれた場合は「元気にしていますよ」と答えれば大丈夫だと聞かされ、一度だけ遭遇した際その通り対応して今も平和に暮らしています。

しかし母の元同僚で女性への対処法を知らなかった新人の助産師の二名の方は、とても大変な状況になったそうです……。

一人は「どちら様でしょうか?」と聞き返したらしいです。すると女性は「私の赤ちゃんは?」の一点張りだったそうです。

痺れを切らして「冷やかすのもいい加減にして下さい(怒)」と言い返し、その直後に医療器具が棚から落下して来て利き手の神経を切断してしまい、現在も医療現場への復帰は困難な状況になっているそうです。

そしてもう一人は……質問された際に「もう時間外ですのでお戻り下さい」と返答したそうです。するとまた女性は「私の赤ちゃんは?」の一点張りだったそうで。

助産師の方が「時間外ですので早くお戻り下さい(怒)」とキツめに言い返し、その後程なくしてその方は鬱病になり病院を退職しました……そして現在音信不通になっているらしいです。

お二方とも幼い頃から知っている方だったのでかなりショックでした……。

現在母はその大学病院の産婦人科で師長をしています。新人の看護師さんや助産師さんには必ずその女性への対処法をそれとなくレクチャーするそうです。
知人Tの祖父の話。

T祖父は若い頃、仲間と組んで山仕事をしていた。

新人の頃、山に泊まり込みで入った時、美しい女が薮の間から覗かれたことがあった。

近くに民家はなく不思議だったが、慣れない作業に没頭するうちに消えていたという。

夕飯時、小屋に戻って話すと、年長の職長が嫌な顔をし、皆に釘をさした。

「片手片足の女だろ?絶対に相手にすんな!」

薮から覗く顔しか見てないT祖父だが、職長の勢いに素直に頷いた。

翌日も女は覗いていた。相手にする気はないが、女の美しい顔を気にしていると、ついに女は姿を現した。

女は腕も脚も一本で、ピョンピョン跳ねて彼の側まで来ると、彼の股間をまさぐり始めたという。

まだ若く女性経験もなかったT祖父は、驚いて突き飛ばしたが、女は器用に体勢を直し、ニヤニヤ笑って薮に消えた。女が際だって美しい分、不気味だったそうだ。

その夜、Aという男が小屋に戻らず、皆で心配していたが、夜も更けた頃ひょっこり戻り、道に迷ったと頭を掻いた。

皆が笑う中、T祖父の隣の職長だけは深い溜息をついた。

翌日、職長とAが話をしていた。ニヤニヤ笑うAの顔は、あの女を彷彿させた。

「互いにええ思いをしただけや」

その一言で、Aがあの女と寝たことはT祖父にも解ったという。

それからAやAと懇意なBが、遅く帰ってくるようになった。

「お前は行くな。手足をなくすぞ」

職長はT祖父に信じられないことを言ったが、どちらにせよ、あんな女を抱こうとは思えなかった。

仕事が終了した日、Aは山に残りたいと言った。さすがにそれは許されなかったが、町に下りるなり踵を返して山に戻るAを、止められる者はいなかった。

その後のAを知る者はない。次の仕事にはAもBも来なかった。

Aは行方知れず、Bは手足を失う大事故にあったのだという。
ほんの一ヶ月前まで私は児童養護施設にいました。A県のS市(地名の頭文字からとってます)に唯一ある施設です。

私は生まれも育ちもS市です。まず恐怖体験を始める前にS市について紹介したいと思います。

私の産まれたS市はA県の中でも大きな市ですが大半が山で、過疎化が進んでいくなかで山付近の町や村が合併したので同じ市内でも知らない事が多くあります。

ただ共通して言えるのは歴史があるということ。織田信長や徳川家康といった名武人や武田軍とも縁があったりとそれらにまつわる怖い話がありました。

私の入った施設は自分の家より更に山の方で、戦争があったときは疎開してくる人がいるほどの田舎だったそうです。戦争虎児を集めたのがその施設の始まりと聞きました。

私は市外の高校で電車で45分ほど乗った場所に通っていましたが、田舎なのと交通が不便なのも重なり友人や恋人と遊ぶよりメールや電話でやり取りすることがほとんどでした。

夜に恋人から電話がかかって来て出てみると「大学受験のための作文が書けなくて困ってるから手伝って」との事で、眠たいながら口頭で手伝っていると

キュイキキュイキュイキキュイキュイ

とノイズが入り電話が切れてしまいました。かけ直してもう一度話始めると3分とたたないうちに再び

キキィキキュイキュイキュ

と切れる始末。いくら田舎だからってこれは酷い。

それが2、3回続き再びかけ直した時・・・

キキィたキュイキキュイけて

「?なんて言った?ノイズで聞こえない・・・」

キキュイ・・・

音が途絶えた。

たスけて・・・コッチに来テ
ズット一緒・・・でショ?

カタコトだけどはっきり聞こえた幼い子供の声。視線を感じて窓を見る。電波が悪くて開けていたそこには―――…

ニィッ

その歳には似合わない不気味な笑顔を浮かべた赤い服を着た女の子がいた。

私は思わず叫んで皆のいるところへかけ込んだ。口々にどうしたか訪ねられたが恐怖のあまり私は話すら出来なかった。

次の日の朝私はふと施設に入ったばかりのときに聞いた話を思い出した。

戦争孤児で女の子がいたんだけど病気で死んじゃったんだって。今でも小さい子だけで遊んでるときに混じってたり家の中に現れたりするんだって――――

もしかしたら今でも寂しくてさまよっているのかもしれません。
知り合いの話。

彼の祖父は、かつて猟師をしていたという。遊びに行った折に、色々と興味深い話を聞かせてくれた。

「女が出る山、ってのを聞いたことがある。そこに篭もると、夜中にでかい女が現れて、強引に何事かを約束させるんだと。

でな、それを破っちまうと罰を当てるっていうんだ。そのでかい女が里の家まで押し掛けてきて、舌を千切り取っていくんだとか。

実際そこの猟師にゃ、舌が短くて上手く喋れねえ爺さんが何人かいたよ。いや、本当に山女に舌獲られたのかどうかはわからねえけど」

「しかし遠くの山じゃ、見つかると問答無用で追い掛けてきて、力尽くで舌を千切ってく女ってのもいたんだと。そこまでいくとまるで鬼だよなぁ。

約束で見逃してくれただけ、あそこの山女は優しかったのかもしれねえ」

最後に皮肉っぽく付け足す。 

「もっとも、元よりどうしても守れない類の約束だった・・・って話も聞いたがよ」
中学の時の担任のR子先生から聞いた話。

まだ若かった頃、R子先生は恋人と海に遊びに行った。夜の海辺はなんとも不思議な魅力があったらしい。

二人はラブラブで海を見ていた。すると突然、二人の間で

「死ねぇええぇえッ」

物凄く近いところで鼓膜が破れそうなほど大きな声がした。

R子先生は驚いて彼氏につかまろうとしたが、既に彼氏は車へと猛ダッシュしており、R子先生は泣きながらそれを追い掛けた。

車に入ってからもドアを何者かが叩く音、何かの呻く声が止まなかった。


《後日談》

後日、R子先生はその日の出来事を調べた。

するとその海には、恋愛を苦にして入水自殺をした女性が居ることが分かった。

R子先生は速攻で小心彼氏と別れた。そして今独身。

やっぱり水辺は色んな意味で恐いと思った。
今から10年少し前、僕が高校生の頃の話です。

ある冬の日、事件が起きました。僕が目の前のおばさんを、ホームから突き落としたそうです。

『そうです』というのも、僕には全く記憶がないのです。

その駅は普段僕が通学に使っている駅では無く、朝家を出てからの記憶が、モヤがかかっているように思いだせないのです。

その事を聞かされたのも、警察署での事情聴取の時。両親が泣いている姿で、フッと我に帰りました。

幸い電車も通過せず打撲で済みましたが、目撃者によると僕が女の口調で、

「あんたがいけんのんよ、あたしが買うてきた□△○?捨てて、死ね死ね死ね」

のような事を、ホームの上からわめいていたそうです。周りの人達が5人がかりで取り押さえても、叫び続けていたそうです。 

結局高校生という事もあり、示談で決着がつきましたが、噂が広まり、学校は自主退学せざるを得なくなりました。

その事件から1年程経ったある日、母親から、

「あんたがホームから落としたおばちゃん、亡くなったよ」と聞かされました。

僕はてっきり、どこか打ちどころが悪くそれが原因で!?と思い、ショックで腰が抜けました。 

しかしよく聞いてみると、同じホームで通勤中のサラリーマンから突き落とされ、そのまま電車の下敷きになって即死だったそうです。

そのサラリーマンも僕と同様に記憶が無く、同じような事を叫んでいたとの事です。
思い出したんですけど…2年前、新卒で入った会社で寮暮らしをしてました。

寮といっても、家賃会社持ちで5階建てワンルームマンションの最上階角部屋、しかもオートロックという待遇。

それで、引っ越したその晩に目の前の道路でひき逃げ。一晩中騒いでたけど、朝見たら痕跡がなくて、同じマンションの人に聞いたら知らないって。

それから毎晩、男の人の怒鳴り声が聞こえていました。ある日気付いたけど、それは最初の晩に聞こえた怒鳴り声と同じ人物です。

そんなんだから体調が悪くて、実家に返されました。休職の後、退社。今は元気です。

あの部屋に住んでいる間、とても喉が渇いて1日2リットル以上水を飲んでいたけど脱水症状で病院に担ぎ込まれたり、除湿剤を30個も置いているのに1日で全部満タンになったり・・・

祖父が迎えに来たのですが、私がコンビニにジュースを買いに行った少しの間で

「この部屋にいると、途方も無く淋しくなるな」と言っていました。

祖父は関東軍の生き残りで、半年も八路軍の独房に入れられた経験があり、復員した後も自衛隊で軍人人生を歩み続けた人です。

人を弱らせる部屋というのはあるのでしょうね。
むかしバイトで店の入り口にある足拭きマットが汚れていたから洗おうとして、マットをめくるとその裏側に黒いビニールテープが重ねられるように貼られていて

最初は、ゴムの裏地が磨り減って補修しているんだなと思ったんですが、気になって剥がすと、人の写真が貼り付けられていたんです。

写真を店長に見せると、前に働いていた人で体調を崩してバイトを辞めたと聞きました。

呪いとか信じていませんが毎日何十人もの客があの写真を踏みつけていたんでしょうね。

バイト先の誰かが貼ったとすると背筋がゾッとしました。
これは私の弟(仮名ひか)と友達の仮名たかじくんが体験した話です。

うちの実家は宮城県北部の沿岸にあり、岩手県に近く、よく海沿いをドライブしていました。

その日、久しぶりに実家へ帰郷した弟は、たかじくんと遊び、途中トイレに寄るため、ある海水浴場まで向かったそうです。

そこは夏場海水浴客が近隣や遠くからも多く訪れ、夏場以外も波が高く波乗りを楽しむ人たちも多くいます。

弟とたかじくんが駐車場へやってきたのはもう夜中のことで、駐車場には他の車もなく、人の姿も皆無でした。

さっそく車を停めて、トイレに向かいましたが、すでに電気は消されて真っ暗。

夏場は着がえに使われるためか、広めのトイレ内は扉がステンレスのようなもので、まるで鏡のように自分たちの姿を不気味に映し出します。

誰もトイレに居ないことを確認して、急いで用を足していると

「ガタン」

背後に並ぶ個室から音が…

誰もいないことは確認済みだったし、駐車場には車もなかったのに、明らかに人の気配がする。しかもドンドンと気配が濃くなっていく。

後ろを振り向きたくても、怖くて振り向けない。

「だ、誰もいなかったよな?」
「う、うん。全部個室開けたし」

2人で顔を見合わせた瞬間、

「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」

男とも女とも分からないような大音響の笑い声。

「ヒイッ!」
「ヤベェ!」

急いで車に逃げ込み、急発進。怖くて後ろは振り向けなかったそうです。

その後は特についてこられるとか、事故にあうとかはなく、2人とも「誰かがいて、脅かされた」という事にしたそうです。

弟は結構色んな不思議体験しているらしく、また投稿させていただけたらと思います。ありがとうございました。
この方を仮に林さんとします。

数年前、林さんは駅からの帰り道こんな体験をしたという。

連日続く残業に疲れていた。ぼんやりとした頭で駅の改札を抜け見慣れた通りに来たとき、刺さるような視線を感じ歩道橋の上をふと見上げた。

すると髪の毛の長い黒っぽい服を着た女が私が見上げているのに気づくと、急に口を尖らせて(ぴゅぅーい)とへたくそな口笛を吹いた。

そして女が口笛を吹き始めた瞬間、なんだか体中が急に重くなりめまいがしだした。

女は続けて口笛を吹き続ける。(ぴゅぅーい、ぴゅぅーい)と耳障りな口笛を女が吹くたびにめまいはひどくなり、しまいには頭が割れんばかりの頭痛がする。

女から目が離せないでいると女はニタニタと歯並びの悪い歯が並んだ歯茎を見せて笑った。

瞬間、女は闇に融けるように消えて頭痛もめまいもまるで嘘のように治った。

それからその道は通らない。

あの女は一体何者なんですかね、今も誰かが口笛を吹いているのを聞くとあの日のことを思い出します。
私には去年事故で亡くなった彼がいます。その彼に関する事です。

事の始まりは今年1月15日。私は介護の仕事をしているのですが、その日は夜8時に仕事が終わり家に着いたのは9時を回っていました。

翌日喉が痛いなぁ…と感じていました。最近あまり寝てないし、仕事で疲れたか、風邪でも引いたかなと思い、コンビニでのど飴を買い、やり過ごしました。

それから一週間後、咳が出始め体がだるく重苦しく感じるようになり、仕事は休めないので市販の風邪薬持ちこたえていました。

その3日後、職場で寒いし頭痛もするし熱を計ると39度と、そのまま施設内のクリニックを受診。医者も原因がわからないと困惑していました。

そしてそのまま早退しその後5日も高熱が続き、扁桃腺の腫れも酷く脱水症状まであらわれはじめました。

見かねた母親が知り合いの霊感の強いO山氏に相談し、家まで来てくださいました。

彼女が言うには…事故で亡くなった彼が私を連れていこうとしていた…ただ、あなたが死ななかったのは亡くなったおじいちゃんが守ってくれていたとの事。

ちなみに彼氏は1年たった今でも死んでる事に気づいていないそうです。

それともうひとつ、私が風邪をこじらせたのは休みなく働く私への亡くなったおじいちゃんからの休みなさいという警告でもあったとの事です。

私は即お祓いをしてもらい、彼氏の霊を供養して戴きました。

もし母親に霊感がなかったら私はあのまま彼氏に連れて逝かれてたかも知れません。さみしがりやさんの彼氏だからこそ私に側にいてもらいたかったのでしょう。
これは私が実際に体験した話です。

私は怖い話や怖いDVDが大好きで、毎日そういうサイトやDVDを見ていました。

怖い話をしている時などに霊が寄ってくると言う噂がありますが、どうやら本当みたいです。なぜなら実際に体験してしまったからです。

その日、私は怖い話を見た後にそのまま寝てしまったんですが(深夜1時くらい?)、急に夜中にパッと目が覚めて金縛りにあったんです。

しかし金縛りなら何度かなった事があるんですが、その時は状況が違いました。誰かに見られている気配を感じたんです。

しかしどこから見られているかは分からないので仕方なくそのまま寝ようとしたんですが、寝ようとした瞬間にキッーンという音と同時に凄い頭痛が私を襲いました。

「これは私に寝るなという事か?」私は直感でそう思いました。

そしてふと横を見たら閉まっていた部屋のドアが開いていました。部屋は真っ暗でしたがそのドアの向こうから真っ黒の男(影みたい)がこちらを見ていたんです。

私はギャーと叫ぼうとしましたが金縛りで声も出ない状況でしたので、声にならない声で「あうあー!あうあー!」と叫ぶしかありませんでした…

しかし黒い男はまだこっちを見ています。私は金縛りで動けません。目をつむればキーンという頭痛で攻撃されます。どうしようもない地獄のような状況でした。

しかしその時、母親が階段を上がってくる音がしたんです。しかし、すぐにその足音が母親の物では無いと分かりました(正確には人間の足音では無い)。

直感で分かりました…。どんどん私の部屋に色んな霊が階段を上がって寄ってきていると…。

その後、私は黒い霊の集団に首を締められ、「ハッ」と気がつけば朝になっていました。

これが私の体験した霊体験です。
これは人形の怖い話なのかな?

人形修理のうまい友人に、アクリルアイの形を預けたんだ。あんまり高いアイじゃないから追視なんかしない。

で、机にその人形を寝かせて、友人Aと、一緒に来ていた人形者じゃない友人Bと喋っていたら、Bが「このお人形、どこから見ても私の事見てる!」って喜ぶんだ。 

なんかツボにハマったらしくて、アッチコチから人形眺めて「見てる、見てる!」って子供みたいに。

Aと私は追視しない目って知ってたから、不思議に思って覗き込んだら確かに追視する。アンティークのグラスアイもかくやってほど、怖いくらい。

「照明の関係かな〜」なんて言ってたけど、しばらく後にBが帰ってからがおかしい。あれほど追視してたのに、全く追視しなくなってしまった。

「何か怖いね」って言いながら、私もAと別れて家に帰ったんだけど、次の日イヤなことが。

Aが夕食用のエビフライ揚げてる最中に、はねた油が目に入って怪我。Bも帰宅途中、車が跳ね上げた小石が当たって目を怪我。

立て続けに目の怪我報告を受けてgkbrったよ。順当に行けば次は私なんだけど……何かやだなぁ。
今から29年前、小学3年生だった俺は夏休みの登校日で教室に座っていた。

机や椅子は掃除したあとに全部後ろに下げていて、生徒は全員床に体操座りをして先生の話を聞いていた。

次の瞬間、教室は突然恐怖の渦に包まれた。

ガタガタガタガタ!!!

クラスで2番目くらいに背が低かった小さな恵美(仮名)ちゃんが、全身を震わせて床の上で暴れ出した。

ジャンプしたり走り回ったり、とかではなく、活きた魚が床に落ちたような感じで、寝そべりながらバタバタと跳ねながら。

それだけでも全員超ーービビッタのに、それからがホントに怖かった。

男の野太い声で

「アツイヨーーアツイヨーアツイヨーアツイヨーー」

大声で叫びだした。女の子なのに男の声でだ。

調子に乗ってた男子でもビビリ過ぎて声も出ないし動けない、女子はブルブル震えながらガン見。

先生が突然

「窓を開けなさーーい!窓を開けなさーーい!」

皆一斉に窓を開ける。先生は恵美ちゃんがとり憑かれやすいと知ってたらしい。

このことは先生の超険しい顔で「禁句命令」出たから噂にもならなかったが、みんなビビリすぎてこの話すらしなかった。

思い出して書くだけでも鳥肌が……。実話でした。

当方、長崎市の小学校。登校日、原爆投下日。
これは、怖いけど幽霊とかじゃない実際にいた人間の話、そして俺の体験談。

俺は去年まで専門に通っていた。それで専門の友達の誘いで派遣のバイトしてたんよ。

まあ余談なんだけど、これが俺にとってはおいしいバイトで、やることはイベントの設営、撤去。おいしいのは金。時給は1000円。交通費付。

ここまでは普通なんだけど、電車使わなくても交通費もらえるわけ。たまたま地元のホテルのイベント関係の仕事が多いから、俺は実家から原付で20分くらいで通ってた。

で、本題はここから。ある夜いつものようにバイトの為原付で40キロくらいでそのホテルに向かってた。その道中、車に追い越された。

追い越されるのは普通なんだけど、追い越され方が異常で、ほぼ、路肩を走ってた俺にぶつかりそうなくらいギリギリで追い越された。

いくらキープレフトだからってそりゃないよ(笑) なんてコト思ってたら、追い越したすぐにその車の助手席の人が窓から何か落として来たわけ。

あまりにも突然の出来事。そこの記憶が曖昧なんだけど、とりあえず急ハンドルきったか、その『何か』を踏んだかで転倒。

転倒している時はなぜかスローモーション。死ぬんだって思う。しかし、後続車がいなかった為、奇跡的にかすり傷。原付ボロボロ。

すぐ起き上がってその『何か』に近づいてみる。その何かは大量の氷。なんで? 混乱したまま俺はバイトに遅れるから原付飛ばした。

その後友達と合流して、その出来事を話した。そして話している途中、あるコトを思い出す。

ちょうど車に追い越される時、あまりにもぶつかりそうなもんで、『なんだこいつ?』と思って車の方見たんだ。

そしたら、助手席のやつ不気味な笑み浮かべて俺を見つめてやがった。もう不気味な笑みの教科書みたいな感じで。一瞬だったけど、それだけは鮮明に覚えてる。

あいつとドライバーは、俺のこと殺す気だったんだ。いや、正確に言うと俺じゃなくても誰かしら殺す気だったんだ。

これが俺の体験談。
数年前、個人経営の飲食店でバイトしてたんだけど、ある夜ふらっと一見のお客さんが来た。

まだ早い時間帯で他のお客さんがいなかったもんだから全員でそのお客さんと談笑してたんだが、突然お客さんが

「天井に女が張り付いていて上から俺を見ている」

って言い出した。今まで笑顔で話してたのに真顔でね。

怖がらせるために冗談で言ってるのかと思って、みんな「冗談やめてくださいよー」とか言ってたんだけど、

天井を見上げたらホントにうっすらと人影が天井に大の字に張り付いてるのが見えたんだよ。シルエットで女の人って分かる人影がね。

その後は店中パニック。女の子は怖がって泣くし、そのお客さんは「怖い!」って言ってすぐ帰っちゃったし。

その日は仕事にならないので早々に店じまいになった。


続きというか後日談。

次の日開店前に臨時でミーティングが開かれた。流行る飲食店には霊はつきものなんだって店長が力説してみんなをなだめてたよ。

内心店長も不安だったんだろうけど。それでも何人かは来なくなったけどね。自分は当時稼がなきゃいけない事情があったので我慢する事にした。

あの一見のお客さんは二度と来る事は無かったんだが、(そりゃ当然だよね)人影はまめに出て来るようになった。

元々店にいたのがあのお客さんがきっかけで出るようになったのか、あのお客さんが連れてきたのかは不明。
その日、僕は朝からなんとなく頭が重い気がしていた。どんどん身体が怠くなって、風邪を引いたのだと思った。

それでその日は部活を休み、早めに家に帰った。

家に帰ると、いっそう怠い。頭がひどく重くて堪らない。熱を測ると、熱はないようだが、とても寒気がする。

そういう日に限って母親は出掛けており、家の中は静まり返り、不安を感じさせる。

きっと風邪のせいで、心細くてそんな気分になるんだ。僕はそう思い、暖房を点け、居間のソファに寝転がりテレビを点けた。

が、どうも落ち着かない。誰かが自分を見ているような感じがする。

居たたまれず、自分の部屋に移り、しっかりとドアを閉め、鍵を掛けた。やはりなんだか落ち着かない。

それで、ベランダに出た。

外は陽射しが照り、暖かかった。目の前の通りをひとが行き交い、ようやく人の気配が感じられて、ほっとした。

手摺りにもたれていると、ちょうど下を同じクラスの友達が通りかかった。一人が心細かった僕は、「寄って行かない?」と声をかけた。

うん、と手を振った友達を確認すると、大急ぎで玄関に駆け降りた。玄関を開け、友達を迎え入れると、なんだか急に家の中が暖かくなった感じがした。

「ちょっと風邪気味でさあ、なんか心細くて」と、友達を居間に通しながら言うと

「それでお姉さんが付き添ってたんだ」と友達が言った。

僕「?」

「さっき、ベランダにいたよね?君の肩に手を乗せて、仲いいんだねえ」

さっきまで家の中は、僕一人だけだったし、僕は姉などいない。
仲町さんという方に聞いた話をする。仲町さんが以前住んでいた団地での話。

建物の老朽化でもう取り壊されて今はないが、仲町さんはその団地の三階にいとこと同居する形で一緒に住んでいた。半ば居候のような形だったという。

その団地では不定期で夜中の二時になるといきなり屋上の鉄柵に人影があらわれ鉄柵を乗り越えて飛び降りる。そして地面すれすれで消えてしまう。といった現象がたびたびあった。

三棟ある中の真ん中の建物の屋上から落ちるその人影は以前自殺したNさんという男性じゃないかと言うのだが、Nさんが自殺したのはその真ん中の建物ではなくその手前の建物だった。

しかしながらなぜかその真ん中の屋上からNさんらしき人影は飛び降りを繰り返す。

いとこは言った。もしかしたら彼は自殺じゃなく誰かに突き落とされたのではないか。そしてその突き落とした人物がその真ん中の建物に住む住人で、だから違う建物で自殺を繰り返すのではないかと。

今となってはわからないが、なんとも後味の悪い話だった。
友人の一人、沢田くんが会社を立ち上げたばかりの頃に体験した話。

沢田くんは教養関連のDVDや雑誌の制作販売をする会社を経営している。


その日も遅くなり残業していると、オフィス内にいるのは私とあともう一人後輩の中田という人間がいるだけだったが、いきなり後方にある窓ガラスに

(ベタッ!)と何かが落ちてきて張り付くような音が聞こえた。

パソコンから目を移し前を見ると、前方の机にいる中田が私の後ろにある窓ガラスのほうを凝視しながら口を開けてわなわなと震えている。

さっきの音のこともあり後ろを椅子ごと回転させるように座ったまま振り向いた。

そこには血まみれの男が張り付いていて、頬をガラスにひっつかせて片方の目でこちらを睨んでいる。

あまりに怖くて声を出せずにいるとそのままその男は下に滑り落ちるようにつーっと滑って消えていった。

慌てて二人で階段を駆け下り男が落ちていったと思われる道を見に行くが、誰もそこにはいなく血のあとさえもなかった。

さすがにその日は残業を続けることが出来ず二人で血相を変えて逃げ帰った。

その翌日から会社での残業は「ナシ」になった。たまった仕事は家でする事。当然残業をするとあの男を見てしまうからだ。
友人が夜道を歩いていた時、お面が落ちていたそうな。

縁日とかあったっけ、と思いながら脇に避けて歩き続けた。だいぶお面に近付いた頃合いで、友人は変な事に気付いた。

プラスチックとかで出来たパーティー用のお面じゃなくて、妙に生々しい人の顔のお面だった。

気味悪いなぁと思いながら、足早に横を通り抜けようとした所、

「おこんばんわぁ」

そう声を掛けられた。

横に振り向いた友人の前にはお面、女性のお面が浮いていた。 

ただ、そのお面はまるでラバーマスクを強引に縦へ引き延ばしたような、ムンクっぽいでかい顔になっていたそうで。

夜道でンなものを見せつけられた友人は、悲鳴もあげれずそのまま全力で逃げた。

「おこんばんわぁ」「おこんばんわぁ」「おこんばんわぁ」「おこんばんわぁ」

後ろから何度も声が聞こえて来たけど必死で無視したという。

漸くコンビニの灯りが見えた辺りで、しつこく聞こえてきた気味の悪い声も聞こえなくなったそうだ。

よく、妖怪や幽霊に声をかけられても決して応えてはならず無視しろって言われるけど、この時友人はお面に対して返事してたらどうなってただろうね?
私が10代の頃、両親が医者から覚悟してほしいと言われる状態になった事があった。

特段体が弱かったと言う事ではないのだが、いつも通り学校から帰り、風呂に入り、まだ寒かった時節柄、湯船に浸かっていた時、急に心肺が停止してしまったそうだ。

そうだ、と言うのは実際のところその日の記憶はいまだに戻らないので、両親から聞いた話だ、という事であり、同時にその後見ていた夢?を鮮明に覚えていた私としては些か腑に落ちない点でもある。


件の夢であるが、私の場合はどことも知れない廃屋?屋敷?どちらにしても人の気配の全く感じられない部屋にいた。

ただ、ここから逃げなくてはいけないという意識が何故かあり、無機質で冷たい壁と埃っぽい床の感触を頼りに、とぼとぼと歩いた。

そのうち、いつの間にか背後から同じように歩いている人が現れ、皆無言でただひたすら歩き続けた。

また気がつくと、私の胸には幾つもの矢が刺さっていた。痛みは感じず、ただ焼けるように胸は熱くなった。

淡々と記載して文字で見るとなんとも分かりにくいが、ひたすら出口を求めて歩くのが、何にも耐えがたく苦痛で、気が遠くなりそうな時間を歩き続けた。

胸の熱さは一向にやむ気配もなく、いよいよ私は歩けなくなり、その場で力尽きた。

霞んでいく最後に見たものはどこまでも続く廊下と、私の背後から歩いてきたものが、私を見下す顔だった。そしてその顔は、ただれ、汚れていたが間違いなく私自身の顔だった。

また目が覚めると、同じような廃屋の一室であった。私は怖くなった。

あの、歩いていた永遠にも感じた時間は夢だったのか?それとも今もただ夢の続きを見ているのか?夢の中でまた夢を見て、その中でもまた夢を見てしまっていたのか?

気が違ってしまいそうな精神状態の中、私は獣のように声をあげた。叫んで、叫んで、息が続く限り言葉にならない声をあげた。

背後から声が聞こえた。

・・・・・・もう出られないよ。


そこからは記憶はない。次に目が覚めると病院で、暫く錯乱状態が続いたそうだ。

いったい自分が何者なのかわからなくなったことはないだろうか?

この地球という星、そこより遥かに広がる宇宙の中で、それでも私という意識が今日も存在している。

私はあの日、私という人間から別のモノになってしまったような気がしている。
私は今、中学三年生です。今回は私の友人の事についてお話しします。

私が中学二年生の時、友人Sがこんな事を言い出しました。

「こっくりさんやってみようよ!」

いきなりの事でしたので、皆驚いていました。

友人Sは比較的大人しいタイプで、あまり自分から行動を起こそうとしなかったので、なおのこと驚きました。

私達が唖然としていると、友人Sは私に十円玉を貸してくれ、と言いました。勿論断りましたが、友人Sは引いてくれません。

そんな友人Sを見て、皆口々に「やめなよ」「危ないよ」と言い出しました。

そんな中、友人Sに十円玉を貸した人がいました。友人Aでした。ですが、友人Aはこっくりさんはやらない、と言いました。

友人Sはそそくさと準備を終わらせ、こっくりさんをはじめました。

「こっくりさんこっくりさん…」

などとやっていくうちに、異変が起こりました。

異変と言っても、ちょっとしたものです、肩が重くなったり、目眩がしたりなどでした。それが怖く思った私達は、友人Sに止めるよう強く言い聞かせました。

それでも友人Sは止めてくれません。次第に私達も弱気になり、部活の先輩に知らせました。そして、部活の先輩が友人Sを叱りつけ、友人Sは手を止めました。

こっくりさんにはきちんと終了の手順があるらしいのですが、友人Sはそんな事気にもせず、紙を丸めて捨て、十円玉を友人Aに返しました。

その日の帰り道、友人Aがいきなり「頭が痛い」と言い出しました。

神経質になっていた私達は、こっくりさんのせいだと決めつけ、友人Sから返された十円玉を道に捨て、友人Aの家まで送っていきました。

その次の日、友人Aに異変が起きました。

人格や人相はいつも通りなのですが、字の感じや、描く絵などが、いつもと違ったのです(今更ながら言いますが、私達は美術部です)。

友人Aの描く絵は色使いや、雰囲気が優しく、可愛らしい女の子の絵が多かったのですが、今は、原色を好んで使い、描く絵は恐ろしい物が多くなりました。

腕が千切れている絵、足が三本ある絵など、友人Aとは思えない絵を書いていました。私達は怖くなりました。

友人Aには何か取り憑いてしまったのでしょうか。そして、何故友人Sはあんなにもこっくりさんに執着したのでしょうか。

皆さん、こっくりさんは絶対にやらないでください。
知り合いの話。

彼の親戚に、猟好きな叔父さんがいるそうだ。昔、地元で禁忌とされていた山に踏み込んだことがあるのだという。

その山の物は全て、そこら一体の山神様の物ということになっていた。当時、叔父さんはまだ若く、禁忌何するものぞ!という思いもあったのだろう。

山に入ってすぐに、連れていた猟犬が興奮して走り出す。名前を叫んで大慌てで追いかけたが、なかなか追いつけない。

姿を見失って間もなく、暗い森の奥から犬の悲鳴が聞こえた。思わず銃を構え直して先に進むうち、目の前に異様な物が現れた。

臓物を貼り付けまくったような、大きく柔らかそうなピンクと黒の斑な袋。仄かに湯気を上げ、時折痙攣する。生きている。

恐る恐る近づくと、覚えのあるクンクンという鼻声が、肉袋の中より聞こえた。その時初めて、これが愛犬の成れの果てであることに気がついた。

詳しくは不明だが、犬は裏表がひっくり返されていたらしい。

そうする内にも声は小さくなり、痙攣も小さくなっていく。声と動きが完全に停止してしまってから、叔父さんは泣きながらその亡骸を抱えて、麓の車まで戻ったのだそうだ。

今でも叔父さんは猟を止めていないが、その山にはもう足を踏み入れないという。
彼が中学生の頃の話。

住んでいたアパートの隣の部屋がかなりヤバイ部屋だったそうです(以前掲載された「影」に出て来たアパートです)。

彼がそのアパートに住んでいたのは5年。その5年間に5〜6回は住人が代わったそうです。

彼もその部屋に入った事があるそうで「空気が違う。なんて言うか…空気が重くて纏わり付く感じ」だそうです。

アパートには父親と2人で住んでいました。ある日の親子の会話。

父「おぉ〜?なんかいっぱいおるな〜」

彼「あ〜。おるな〜」

父「なんやT(彼)にも見えよんか?」

彼「親父にも見えるんや」

父「おぅ。こんだけおったら、捕まえれるんちゃうか?捕まえて売ったら高く売れるんちゃうか?」

お父さん。本当に網で捕まえようとしたそうです。しかし、相手は実体のない存在。網を擦り抜けて捕まえられなかったそうです。

その部屋には常に3〜4体の霊がいて、たまにちょっかいを出してきたそうです。

今は全くですが、その頃は霊感が強かった彼はよくその部屋から来る気配を感じたそうです。

1度だけ、霊の気配を感じる方を見てしまい、憑かれてしまったとか…。その霊は深夜1時になると必ず現れました。何か言いたげに佇むだけの霊。

見えるだけで何も出来ない彼は、無視する事にしました。徹底的に無視をしていると、やがて現れなくなったそうです。

それ以来、気配を感じても漫画を読んだりTVを観て、霊がいるであろう方向は絶対見ない事に決めたそうです。

そんな部屋ですから、家主は何度かお払いをしていましたが、全く効果無し。結局、その部屋だけ潰したそうです。
これは私が小学四年生の時の話です。

五月に十歳の誕生日を迎えた私は、初めて自分の部屋をもらえることとなりました。

部屋は二階にあり、それまで物置として使っていたものを使うことになりました。その部屋は狭いながらも十歳の心を満足させるだけの力はありました。

それから一ヶ月ほど経ったでしょうか、夜遅くまで両親が帰らないと聞いた日のことです。

親がいないと聞くだけでなぜだか興奮していた私は眠れず、一階でテレビを見ていました。そうしているうちになにか二階から

「ペタペタ………」

といった奇妙な音が聞こえたのです。

テレビからではなく家にも私一人なはずです。怖くなった私は音の原因を調べて安心しようと、二階に上がってみることにしました。

階段を上るにつれ、寒くなるような嫌な空気が身体中を包みます。その嫌な空気は私の部屋に近づくにつれ強くなります。

「ペタペタ………」

また聞こえました。なんの音かすぐ気づきました。裸足の足音です。

私は思い切りドアを開けて叫びました。しかし何も見えません。

「ペタペタ………」

足音はやみません。部屋に入って気づいたのですが、音は部屋にあるクローゼットから聞こえたのです。

そこも思い切り開けました。………何もいません。

聞き間違いだと自分に言い聞かせ、ふと後ろを振り向くと

部屋に置いていた全身鏡に、クローゼットの中で真っ白い顔を少し傾けた小さな男の子がぼーっと私を見ていました。

そこからの記憶はなく、あとから両親に聞くとどうやら気絶していたようです。

今でも時々あの足音が聞こえます。独り暮らしになった今でもです。憑いてきちゃったのでしょうね。

近々お祓いに行こうと思います。
ある地域の郊外、そこにある廃墟と化した病院、そこに肝だめしに行った若者達。

まず適当に病院の中を探検していたがおもしろいモノもなく、話題になるような類のモノもなかったので帰ることにした。

「なぁ大しておもしろいモノもなかったし帰ろうぜ?」
「ええ、もうちょっと見てこうよ」

「わかったよ、じゃああと一周したら帰ろう」

そして3階へ行く階段であるモノを発見してしまった。それは血のような文字で

「上半身はこちら、下半身はこちら」と書かれていた。

「お、おい、さっきこんなのあったか?」
「ううん、ヤバいよどうする?」

「やっとおもしろそうなモノを見つけたんだ、見に行こうぜ」

「じゃあ、いきなり上半身はキツイから先に下半身見に行かない?」
「そうだな」

そして彼らは3階へのぼった。すると先程と同じく

「下半身はこちら」と言う文字と矢印があった。

それをたどって行くと、ある部屋にたどり着いた。入ってみると、そこには病院には似つかわしくない大きなクローゼットがあった。

そして奇妙な文字と矢印はそこで途切れていた。

「どうする?開ける?」
「当たり前だろ?ここへ来て帰ったら意味無いじゃん」

そして彼らの1人がクローゼットを開ける。

「あれ?」

クローゼットにはなにもなかったのだ。

「まったく、少しでもビビって損した」

だが、クローゼットを閉めようとして彼はあるモノに気がつき、凍りついた。そこには先程の文字とまったく同じ字で

「上半身は向かってます」と書かれていた。

「ヤバいよ、はやく出よう」

そして彼らは全力で出口に走った。だが彼らは見てしまった。全身が焼けただれたような人影の集団を。

彼らの内、何人かは軽くパニックになったがなんとか出口にたどり着いた、そして彼らは気づいた。

1人がいない!

とっさに振り返った彼らの内、1人がいきなり凍りついた。

病院の窓という窓、扉という扉に、先程の焼けただれたような人影の集団が張り付いていた、そして彼らの中に居なくなった者が紛れていた。

そして彼らは口々に

「次は、オマエだ」

と呻いていた。

ちなみにその病院は取り壊されたが今でも、焼けただれた下半身や上半身の集団が目撃されるらしい。

あなたも彼らの仲間に入りたくないのなら、あまり廃墟の類に興味本位で近づかないことだ。
バスの運転手をしていて、その日は東京から京都まで夜行便の運転だった。運転手は2人で途中で交代をする。

深夜の高速をひた走っていると前方にバスを見つけた。バスは一般道を走る路線バスタイプで、高速を走る観光バスタイプではなかった。

おっ!路線タイプが走ってるなんて珍しい!と思ってどこの会社だろうかと追い抜きざまにチラッと見ると、5〜6人だけ見えた顔は血だらけで背筋が凍りつく。

そして前方の行き先幕をサイドミラーで見ると「夜見」となっていた。

とりあえず京都に着き、お客さんの荷物を降ろしていると「昨日メッチャ怖い夢見てん」と乗っていたお客さんが友達に話していた。

内容は満員のバスで車内は全員血だらけの乗客が乗っていた、というもの。それ、夢じゃないんだよと心の中で思いつつ荷物を渡していく。

そして、回送で車庫に行く途中、仮眠をとっていただろうと思っていた相方もそのバスを見たと口を開いた。

お客さんが寝てる時間に喋ると迷惑だろうからすぐには話せなかったと。

その後、そのバスは今のところ見ていない。
小学生の時の話。

当時の俺には一人の友達がいた。その友達は大の猫好きで、近所の公園に居着いている野良猫を良く一緒に可愛がっていた。 

夏休みに入った頃、友達が車に轢かれて死んだ。道路に飛び出した猫を助けるためだった。

葬式の時、猫好きのあいつらしい死に方だなあ……と、そんな事を考えていた。

夏休み明けの頃、近所の猫が次々と刃物で刺し殺される事件が発生した。

数日後、犯人は捕まった。犯人は死んだ友達の母親だった。

警察が凶器捜索の為に家に入ると、尻尾と前後両足を切り取られた一匹の猫の死体が、庭に捨てられているのが見付かった。

その猫は友達が助けた猫だった。

「息子を死に追いやった猫が憎かった」

それが犯行の動機だった。

息子が命と引き換えに助けた猫を実の母親が残忍な方法で殺す。その猫を捜しながら関係のない他の猫を刺し殺す。

そして何より怖かったのが、

「息子の猫好きを止めずに一緒になって可愛がっていた友人も憎かった」

と、取り調べで話していたと言う事を、近所のおばちゃんから噂話で聞いた時である。
知り合いから聞いた、もう30年ぐらい前の話。

割と出ると噂の山道に、数人でドライブに行ったそうだ。

当時は、カーステなどもまだまだ高く、MYBESTを吹き込んだテープなる痛いものを作って、自動車内でラジカセで流していたそうだ。

山道は、離合も出来ないぐらい狭いが、対向車が来なかった為、気持ちよくドライブしていたら、後部席に座っていたやつがいきなり頭を抱えて震えている。

どうしたんだと聞いたら、こんな事を云ったそうだ。

「森の中に赤い服が見えた。こんな時間にと思ってよく見たら、小学生ぐらいの身長の女性が宙に浮いている。そして、ぎょろっとした目でこちらを見ている。一瞬視線が合って、それからずっと見られている気がして・・・」

「おいおい、お前以外誰も何も感じていないぞ、見間違いじゃないのか?」

「いや、見間違いじゃない。一緒に何度も出るって場所行ってきたが、これほど怖かったのは今回が初めて。ずっとこちらを見ているんだぜ。体は浮いたまま、視線だけがな」

それじゃ、その辺りに戻ろうという話になった。後部座席のやつは反対したが、運転者がその気になったので仕方ない。

ゆっくりと引き返したが、どこにも人間は見えない。この辺りだという場所を徐行しても、真っ暗な森が広がっているだけで、何も無い。

「残念、○○(後部座席の人)以外は何も見えなかったな」

なんて言っていると、いきなりラジカセから女性の声が聞こえてきたそうだ。

「お か え り な さ い」

みんな、必死になって逃げかえり、ラジカセを確認したら、どこにもそんな音は入って無かったそうだ。
私と友人A、B、Cの4人で心霊スポットに行った時の話です。

その日は、Aが通っていた高校の近くのお墓に行きました。そのお墓というのが、身寄りの無い仏が眠っている、無縁仏の墓だったのです。

行きの車では皆興奮気味にカメラなどを準備していました。山道に入り、道路の端に獣道が見えてきました。

A「獣道の奥だからその辺で車停めて」

そう言われてBは獣道の入り口に車を停めました。

B「俺やっぱり車に残ってるよ。何かあったときすぐ車出せた方がいいだろ」

と言うのでBを車に残して3人で行くことになりました。

獣道はとても暗く、懐中電灯でやっと見える程度でした。談笑しながら歩いていると、お墓がやけに明るいことに気が付きました。

電気でも点いてるんだろうと思い気にしなかったのですが、入り口に近づいても電気らしきものは全くありませんでした。

(なんか怖いな…)とは思ったのですが、2人が歩いているのでついていきました。

入り口に辿り着き、お墓に一歩踏み入れようとした瞬間に3人同時に足が止まりました。なんかヤバイ気がしたのです。

C「…戻ろうか」

と言われて皆同意して来た道を戻りました。

無言で歩いていると私達が来た道をお婆さんがフラフラしながら歩いて来ました。怖いなとは思いつつも、墓参りだろうとなぜか思って普通にすれ違いました。

車に戻るとBがどうだった?と言うので、一部始終を話しました。

Bはずっと獣道の入り口にいたのですが、そんなお婆さんは見ていなかったのです。

そもそも、あの暗闇で懐中電灯も持たず、身寄りの無い人のお墓に墓参りにくるはずは無いのです。

それに気付いた時にお墓の方から言葉では表せないような奇声が聞こえて来て、皆すぐに車に乗車して逃げるように帰りました。

後日Cが言っていたのですが、お墓の入り口に着いた時、こっちにおいでと言っているような手首だけのものと

私の家でよく見ていた(初耳)お爺さんが必死な顔で、3人がこれ以上進まないように止めていたそうです。

結局あのお婆さんはなんだったのかはわかりませんが、あのままお墓に入っていたらどうなっていたのでしょうか?

今思うとゾッとします。
シフト制の会社で働いてるので、出社・退社時間・休みもまちまち。

18時退社のはずが、当日いきなり13時に「上がっていいよ」なんてこともある。

自分でさえ読めない勤務なのに、何故か行きも帰りも通勤電車で一緒になる男性がいる。車両も同じ…。

こないだは帰りに寄ったデパートの婦人服売り場で、目の前で横切られたりして気味悪くて、会社で仲のいい女の子に

「ストーカーかもww」って、冗談めかして言ってみたんだ。

そしたら彼女、話し終わった瞬間、「それ、生きてる人?」って…聞いた瞬間ゾーッとした。

で、それ以来、何故かその男性は見かけなくなった…。

シフトが合わなくてしばらく会えなかった件の女の子に、「最近あの男を見かけないんだよね」って言うと、

「その男の人、こういう感じの人?」って聞かれた。

それがまさにピッタリ一致。何で分かったのか聞いてみると、彼女、私が話をしたその晩夢を見たんだって。

彼女は通勤に電車は使ってないんだけど、夢の中では通勤のために駅を使ってて、昼間の雑踏、知らない男がはっきり彼女を見ながら、

「もう少しだったのに」って吐き捨ててったって。
これは私が高校生の時の体験談です。不気味に感じたと申しますか、今もトラウマのままです。では書きます。

それは、蒸し暑い夏休みのことでした。高校生の私は特に部活も担任からの呼び出しもない、ゆったりとした休みを過ごしていました。

ちょっとした優越感にも浸っていたところ、そんな日に私は遭ってしまいました。

偶然にも盆休みということで親は実家に帰省していていません。朝は居ないほうがマシと思っていましたが、あの音を聞いてからは

「早く帰って来い」と思うようになりました。

午前0時、周りの家の電気もほとんど消え、静まりかえった夜には、蛙の鳴き声がうるさく聞こえます。暑いから下(2階建てなのでこの場合1階)で寝ていた私は外で、ある足音を耳にしました。

こんな夜中に?と思ったし、しかもその足音はあきらかに走っている足音でした。さらに驚いたのは、よくよく耳を傾けるとその足音は私の家の回りを走っているのです。

タッタッタッタッ

でも、すぐにおかしいと気づきました。だって私の庭は一周できるほど広いスペースもなければ、そもそも回りを一周することは押し入れが邪魔なので不可能なわけで、私は人ではないと頷きました。

それから一時間経ったのですが足音はいっこうに消えず、それどころか音が増えた気がしました。もう我慢の限界と感じた私は、つい、庭がよく見える窓を開けてしまいました。

開けた瞬間、目に入ったのは人の形をした影でした。しかも、頭はあってもその下、足までの胴体が無かったのです。私は背筋が凍りつきました。

影のそいつはニッと歯を剥き出しで笑ったから。
山仲間の話。

彼が友人であるN君と二人で、夜の山を登っていた時のこと。

月明かりでボンヤリと照らされた山道を辿っていると、前を進んでいたN君がいきなり足を止めた。

「どうした?」と呼び掛けたが、返事がない。

「おいどうしたんだよ、Nってば!?」肩に手をかけ、強引に振り向かせる。

その顔はまったく見覚えのないものだった。硬直した彼に向かい、そいつはニヘラと薄く嗤って答えた。

「Nって誰だ?」 

悲鳴を上げると、後も見ずに逃げ出した。背後から不気味な嗤い声が届いたが、幸いにも後は追って来ないようだ。

嗤い声は段々と小さくなっていく。足下も確かでない山道を転びながら走っていると、唐突に誰かに抱き止められた。

「おい、何やってんだ!?」

彼を抱き締めて大声を上げる男性、その顔は間違いなくN君のものだった。我に返ると、腰が抜けたようになってしまい、その場に崩れ落ちたという。

その直後、N君に聞かされた話。

「ふと目が覚めたら、隣の寝袋が空になっていてさ。雉でも撃ちに行ったのかと思ったが、いつまで経っても帰ってこない。気になって捜しに出たら、上の方からお前が叫びながら走って下りてきたんだ」

そう聞かされて落ち着くと、ようやくまともに物事が考えられるようになった。

そうだった。二人はこの少し下場にテントを張り、夕食と酒を楽しんでから就寝したのだった。

しかしそこまで思い出したものの、何故眠っていた筈の自分が寝袋を抜け出して、得体の知れない誰かと一緒に夜の山を登り始めたのか、まったく記憶にない。

……気が付いたら、二人で夜の山道を歩いていた。先導する何者かをN君だと思い込んで……思い込まされて?

二人して顔を見合わせたが、どちらの顔も白くなっていたという。

テントまで駆け戻ると、消していた焚き火を再び起こし、杖をしっかりと持って寝ずの番をすることにする。とても意識を手放す気にはなれなかった。

幸いその後は何も変わったことは起きず、無事に朝を迎えた。慌ただしく荷物を片付けると、予定を切り上げて一目散に下山したそうだ。
名越さんの田舎にはクロノエ様という神様の言い伝えがある。

クロノエは黒の衣と書くらしく、衣服に関する神様らしいが、盆と正月には必ずそれぞれの家にある神棚に自分の衣服を祀って健康と作物の豊作を願う。

そしてその黒の衣様を一度見てしまったことがある。

夜中、何かの物音で目が覚めた。音は仏間のほうから聞こえる。聞けば何かを引きちぎったり破いたりするようなそんな音だ。

こっそり音を立てないように廊下に出て静かに仏間の障子を少しだけ開けて中を見た。

すると頭も手も足も全身真っ黒な人だかわからないものがたくさんいて何かをしている。

何をしているか確かめるまもなく怖くなり慌てて障子を閉めて部屋に戻った。

翌朝、仏間に来いと呼ばれて行くと仏間いっぱいに家中の衣類が八つ裂きにされて散乱していた。

聞けば黒の衣様が祀ってある神棚のお神酒や供え物を兄が酔ってひっくり返したらしい。

昨夜見たあれはきっと黒の衣様かその使いじゃないかと思う。

神様も怒らしたりするとこんなしっぺ返しをくらうのかと、ただただ黒の衣様に畏怖の念を感じずにはいられない。
小学生のころ。

前までは私の前でもいちゃいちゃして、常にラブラブだった両親がいつのころからかお互いを無視、無言で通すようになってた。

そして真夜中になると両親の部屋から喧嘩の声がするようになった。今まで仲がよかった父母がそんな状態になり、すごく悲しかったことを覚えている。

そんなある日、学校が終わって帰宅途中。一緒に帰ってきた友達と別れてもう少しで自分の家につくというところで、後ろから誰かに

「(私)ちゃん」と呼び止められた。

振り向くとそこには、テレビで見る女優やタレントのようにきれいなお姉さんが立っていて、ニコニコしている。

そのお姉さんはもう一度「(私)ちゃん」と名前を呼んでしゃがみ、私に向かっておいでおいでをした。

私は、お母さんのお友達かな? と思って何のうたがいも持たずそのお姉さんの前に行った。するとそのお姉さんの笑顔がとたんに鬼のようになり

「死ね」と言われた。

お姉さんの突然の豹変に、怖いより先に驚いてしまってただ え? え?と立ち尽くしていると、後ろのほうで足音がして隣の家のおばさんが

「(私)ちゃん!(私)ちゃん!」と叫びつつこちらへ走ってきた。

そしておばさんは私を抱えて、急いでお姉さんの元を逃げ出した。

その時も何がなんだか分からなかった私は、まだ鬼のような顔でこちらをにらんでるお姉さんをぼんやり見ていた。

隣のおばさんは私を家に入れると、玄関に鍵をかけて

「おじいちゃん、窓の鍵をかけて、カーテン閉めて!」と家の奥に向かって叫んだ。

それからヘナヘナッと腰が抜けたようになり、私を抱き寄せて「よかった、(私)ちゃん、無事で」と繰り返し言いつつ、震えていた。 

その後はもう、ぼんやりしてる私の前で大人が入れ替わり立ち代りの状態で、警察の人まで来てた。

おばさんや他の人の話から、どうやらあのきれいなお姉さんは、手に包丁のようなものを持っていたらしい(私は包丁を見た記憶はなかったけど、ともかくうすらぼんやりした子供だったから見落としてたのかも)。

それっきり何もなかったし、お姉さんに再び会う事もなかったけれど、大人になって思い出してみると両親の不仲とあのお姉さんには、何らかの関係があったような気がしてならない。

ちなみに両親は今も健在。昔のようにラブラブではないけど、普通に仲がいい夫婦です。
幼稚園の頃、年末にデパートに母と行った。

はぐれないように母としっかり手をつないでいたが、反対の手を誰かが握って来た。

人込みの中でものすごい力で引っ張られ、母は引きずられる私をそうさせないと強く引く。

しかし引きずる力が強く母も一緒に引っ張られると、見知らぬおばさんが私の顔を見て

「あなた誰よ」

と言った。

すぐにおばさんは人込みに消えたが、母は

「私も一緒だったからああ言ったんだ。絶対あんたを連れていくつもりだった」としばらく私を抱きしめていた。

人込みの中、いきなり誰かに手をつかまれるのはかなり怖かった。

そして母にしてみれば娘がどんどん引きずられていくのはかなり怖かったらしい。

声も上げずに必死に私の手を握り腕をつかんでいた
>>49みたいな話好き
小学三年生のときの話。

一人でペットショップの犬を見てたとき、急に隣にいた知らないおばさんが

「このワンちゃん可愛いね、欲しいの?」と話しかけてきたんだ。

とりあえず「はい」と返事したら、そのおばさんが急に笑い始めてさ。

気味悪いな、と思っていたら、今まで見ていた犬が急に痙攣し始めて、そのまま店員さんにどこか連れて行かれてしまったんだ。

そしたらそのおばさん、急に真顔になって

「残念だったね、死んじゃったよ」と言い捨てて店からいなくなった。

今でもペットショップ行くと、あのおばさんのこと思い出して気味悪くなる。
>>51
幽霊より人間が怖い話が好き?
幼稚園で同じクラスのAちゃんの家へ遊びにいった。

Aちゃんが「すごいことしてあげる」と姿見の前に立って、片腕をその中にズブズブと差し込んでいった。

私はびっくりして、鏡に触ってみたけれど普通の鏡だった。

Aちゃんの、どや顔にすこし腹が立って

私「でも頭は入んないよね」

Aちゃん「・・う〜ん?入るよ!」

頭のてっぺんから鏡の中に入っていった。Aちゃんスゲー。私大興奮。

Aちゃんが鏡から頭を引き抜くと

「はへ〜あう〜」と意味不明な言葉を発し続け、目の焦点があってない。

私は怖くなって家に帰ってしまった。

次の日からAちゃんは幼稚園に来なくなった。なにか難しい病気になったそうだ。
昔、高校の同級生の有村という心霊スポットが大好きな男が、渋々語ってくれた話をします。

有村が中学生の時、じいちゃんの田舎に行った際に、知り合った仲間と一緒に家の近くにある廃屋に肝試しに行こうということになった。

その廃屋は地元では(赤塗りの家)そう呼ばれていた。理由は見た目からで、壁からドア、窓にいたるまで赤いペンキでべったりと染められていたからだという。

夜中、仲間と一緒に赤塗りの家の近くにある場所に待ち合わせをし、そこから赤塗りの家に向かった。

家には庭があり、その庭一面を背の高い雑草やゴミが家の入り口までふさいでいた。なんとか草をかき分けゴミを乗り越えたりどかしたりしてドアまでたどり着いた。

ドアは壊れているのかドアを繋ぐ金具が外れ立てかけられているだけだったため、簡単に中に入れた。

中は非常に湿っぽくとてもかび臭かった。だが自分を含めた若者たちはそんな事は気にせず夏の肝試しを楽しんでいた。

奥にゆくと曲がり角にあたったのでそこを曲がると、奥に台所があり左側には洗面所とトイレがあった。その洗面所を通り過ぎようとした時、仲間のひとりが急に

(うわっ)と声を上げた。

みんなはざわつきなんだよと聞くと、その仲間はわなわなと震える指先で洗面所にある鏡を指差した。なんだと思って、見ると

その鏡の中からまるで全身血を浴びたかのようにまさに真っ赤な顔の女が、両手をにゅーっと鏡の中から突き出したかと思うと、鏡を突き抜けて手を出した。

ああっと言って有村の逃げろの声でみんな家を出て、死に物狂いで明かりのある離れた場所に来た。

それからはなにもなかったけどその体験は仲間たちの間でタブーになった。

多分考えうるにあの家は単に家が赤いからじゃなく、あの鏡から手を出してきた女性が赤い顔の赤塗りの女だったから、あの家は赤塗りの家と呼ばれるようになったんだと思う。

そんな話を以前聞いた。
一人暮らしをしているA子は、夜中までTVを見てくつろいでいました。

夜中の2時頃、ふと小腹が空いてきたのでコンビニへ出かけました。

コンビニに向かう途中、前から髪が長く、冬なのに半袖の白いワンピースを着た女が歩いてきました。

「うわぁ気味が悪いな…」

夜中の2時で人通りもなく寂しい道がより不気味さを感じます。

「よし、携帯がかかって来た振りをして電話しながら通り過ぎよう! 無言ですれ違うよりはいいかも」

夜中に電話しても誰にも繋がらないと思い、A子は一人芝居を始めました。

「もしもしB子?どうしたの?〜本当に〜?」

と、友達と話してるように芝居をしながらその女の横を通り過ぎようとした時


「携帯繋がってないだろ」
>>53
そう
そっちの方がぞっとする
>>50も好きだわ
怖い話だが、悲しい話寄りの話をする。向井さんという方の体験。

朝、仕事が早出のため始発の電車に乗るためホームで電車を待っていた。するとおなじホームの少し離れた場所に男性が立っていた。

どこにでもいそうなこれという特徴のないやや面長の真面目そうな紺の背広の男性。

始発の出る時間はあまり人はいないから珍しいこともあるものだとは思ったが、自分とおなじように電車を待っているんだなと思うくらいだった。

やがて電車が左側から来て、その男性の前を電車が低速でややスピードを落として通り過ぎるか過ぎないかのあたりで、男性は斜め右に走りホームに飛び込んだ。

ああっと声を発するまもなく男性は見えなくなった。

だが、おかしなことに電車の運転手は気づいていないのか所定の位置に停まり、なんの騒ぎもなくホームに入った。

誰かに言わなきゃと思ったが、後ろから女性に急かされて電車に押される形で乗った。

しかたなくその日は言わないまま会社に行き、そのままそんな男性のことを忘れてしまった。

違う日、また早朝の早出になった。駅に行き、ホームで始発の電車を待っていると、並びの列に男性が立っている。

顔をなんとなく見ると、息がつまりそうになった。忘れていたが、あの日見た飛び込みの男性に間違いない。

着ているスーツからネクタイの色、覚えている範囲の服装は全く一緒だ。

そしてわけのわからない光景にあたふたしているとアナウンスのあとに電車が左側からやって来た。

すると電車がその男性の前に来たら、男性はまたあの日とおなじように斜め左へ走り、電車の下へと消えていった。

飛び込むその瞬間、男性がこちらを向きかすかに笑ったのを向井さんは見た。

あれは生きてる人間じゃない。自殺をした人がおなじ時刻、おなじ場所で自殺を繰り返しているんだ。そう思ったという。

それからは電車を待っている時には周りに極力目をやらないようになったという。

今でもあの早出の始発電車を利用する時があるが、その時には待つ場所を変えて男性を見ないようにしているという。
>>57
それなら人間の怖い話も探してくるね
高校の同級生、田幡という方に聞いた話をする。

田幡の父親が昔ひとり暮らしをしていたある時期、短期間住んでいた木造のアパートがある。そのアパートでの体験。

そのアパートには六部屋中、父親のほかに三人住んでいた。下の階には誰も住んでおらず上に三人のみの合計四人である。

四人とも仲の良い同級生で、ある夏の日に怪談話をしていた。誰かに聞いた話やどこかで仕入れた話、作り話や今でいう都市伝説

いろんな話をした中で父親の番になり、特別話を用意していなかった父親は即興で作ったいい加減な作り話をした。

それはある夜のある時間になると、雨合羽を着た180センチもある高身長の女が階段を日ごとに一段ずつ上ってきて、一番上まで来ると

次の日の夜からは三部屋ある中の階段を上ってすぐの一番端の部屋からノックをし、そのノックされた人間を次々に襲ってどこかに連れて行ってしまう。

そんなような話だった。

そんな話を聞いたあとあまりみんな乗り気にならなくなり、怪談会はおひらきになった。

それから一週間して友達の一人、階段を上ってすぐの部屋に住む柳井のアパートの部屋に、支払いを滞納していると大家が訪ねてきた。

ゴンゴンという音がして台所の小窓を開くと大家さんが柳井の部屋をノックしている。

柳井の隣の部屋に住む杉原と大家の三人で柳井の部屋に入った。するとそこはもぬけの殻。荷物は残っているのに柳井の姿はなかった。

それから同じ月の一週間あと、おなじように杉原も部屋に荷物を残して失踪した。

おかしいなあと思ったが、しばらくすれば帰るだろうと思ったその一週間あと、夜中にノックが聞こえた。

(コンコン、コンコン)

こんな夜中に誰だと思いドアについている覗き穴から覗いた。すると黄色い雨合羽を着た長い髪の人が見えた。

>>60

父親はああっと思った。前に作り話で語った女の話、日ごとに階段を上り、階段を上りきったとき翌日から部屋にノックをする。

今まで失踪した友達はもしかしたらこいつのせいで、と思った。しかしあれは作り話のはず。

わけのわからない状況にどぎまぎしていると、そのドアの向こうに立っている女が一言つぶやいた。

「開けてください、、、」

その時、見えた顔はえぐれていて赤黒い肉が見えて片方の目が飛び出て頬に垂れていました。そのまま父親は気絶したらしい。

翌日、父親は親に無理を言って越したらしい。
宮城県の心霊スポットとして有名な場所と言えば八木山橋とか。

私も学生時代は仙台在住だった事もあり、友人の車でよく通りがかったりしたけれど、0感だからか全く変なものを見たり感じたりした事はない。

友人が真昼間にも関わらず、鼠返しになっているフェンスを向こう側から掴んでいる白い手だけを目撃したと聞いたけど、今回は別の場所の話です。

中高生時代に何度か奇妙な体験はしたものの、ビビりなのは変わらず、その心霊スポットに行こうと誘われた時も断固拒否した為、後から聞いた話になります。

その場所は化女沼レジャーランドと言う廃墟になった遊園地でした。結局、男子だけ数名で行ってきたそうですが…

一人はバイクで事故り、一人は原因不明で首にシコリが出来て入院し手術までする羽目に。

もう一人は無事だったのですが、その後一時期精神的に参ってしまい、一年留年。

三人とも化女沼レジャーランドと不幸とを関連付けませんでしたが、全て当地へ赴いてすぐの出来事です。

当地で何があったか聞くと

『観覧車にオッサンが乗ってた』だけ、らしく…

遊園地とは言え廃墟ですから、生きた人間でないのは明らかですが。

今から10年ほど前の出来事です。
俺は新聞の臨時配達員というのをしてて、時期とか所属してる店によって変わるんだが全国色々なとこに行くんだ。

大概は何事もないんだが、やっぱりたまに曰く付きとか変な話のある場所もあったりする。

でも、大体はどこかで聞いたことがあるような話がほとんどで、実際に体験しても死ぬほど怖い目に遭ったってことはない。へーそんなこともあるんだなぁ程度で聞いてくれw

都内アパートであったこと。

特に曰くがあるわけじゃなく、ただ三階の一室で変死だったか孤独死だったかがあったというだけのアパート。そのアパートは玄関のドアにポストが付いてるタイプで、そこへ新聞を入れて回る。

ある日、三階を配っていたら部屋を間違えて新聞をポストへ入れちゃったんだよ。間違えたことに気付いて戻ったんだが、間違えて新聞を入れたのが死人が出て現在は空いている例の部屋だった。

あぁ、ここが話に聞いた部屋かぁくらいにしか思わず、ポストにささってる新聞を抜こうと引っ張ったんだが抜けない。引っかかったのかとも思ったが、どう見ても新聞が引っかかる構造のポストじゃない。

おかしいなと思いながら、とりあえず力いっぱい新聞を引っ張ったら、狭いポストの口からズルズルっと手が出てきたんだよ。

どう見ても人間の右手で、なんて言うんだ?上腕って言うのか?指先から肘までの部分。その部分までポストから出てきてる手が思いっきり新聞を掴んでて、尚も引っ張り続けてる。

思わずびっくりして俺の方が新聞から手を離したら、凄い勢いで手と新聞はポストの中へ引っ込んでった。

しばらく呆然と立ち尽くしてたが、ゆっくりしてる暇もないんで予備の新聞をバイクまで取りに行って、手が出た部屋の隣、つまり本来配達するべき部屋に新聞を入れて配達に戻ったよ。

その後も二週間くらいその地区を配り続け、例のアパートも当然配達してたが特に何もなく契約期間終了。

よくある類の話だが、引っ張ってる手を見たのは初めてだから印象に残ったなぁ・・・幽霊でも新聞なんか読むのかねぇ。
自分がよく行くミリタリーショップの店長(女性)さんから聞いた話しなんですが

その店長さんは霊が見えるわけではなく、霊に関する物や人を引き付ける力があるみたいなんです。

今回はその店長さんの友人の話しをさせていただきます。

その友人(以降Aさん)の方が京都に観光に行ったときの事で、京都に行くのはそれが始めてでした。

Aさんは霊感があり霊もハッキリ見える人でした。それでAさんが京都の街中を他の友人と歩いていると、時代劇の撮影をやってる団体がいたらしいんです。

Aさんはそれに気づき友人に「あそこで新撰組の撮影やってるよ!」と興奮気味に教えると、友人は全くなんの事かわからず首を傾げていたらしいんです。

そこでAさんは当時大河ドラマで新撰組をやっていたので「香〇慎吾とかいるかもよ」といって、友人をひっぱって撮影現場に近づいていきました。

しかし現場のすぐ側まできたとき、Aさんは異変に気づきました。役者の肌が青紫なんです。

回りにはカメラもマイクもスタッフすらいなく青紫の肌をした武士が五六人いるだけでした。そしてそのうちの一人がAさんを真っ赤な目で睨んでいたらしいです。

もちろんAさんはその場から逃げ出したみたいで、その観光中に他にいくつか落ち武者などを見たらしく「もう京都には行かない!」と店長に話していたそうです。

「京都は応仁の乱とかで戦場になってるからね〜運が良ければ教科書に載ってる人とかに会えるかもよ〜」と店長さんが笑いながら話してました。

他にもこの店長さんの友人や店長さん自身が体験した話しなどもあるので、また近いうちに書かせて頂きます。
私の母方の祖父の話です。

祖父は昔から腰を煩っており、度々痛がっているのを目にしていたので私も小さな頃から知っていました。

そんな祖父が、たまたま霊能力者を何かの用事で家に招いたとき、霊視してもらったそうです。すると…

「あなた、腰痛めてますね。あなたの腰にお腹の大きな濡れた女の人がしがみついてます」と言われたそうで…

祖父も心当たりがあるらしく、実際に遠い親戚に洪水に巻き込まれて亡くなった人がいらっしゃったとか。

原因はというと、私の祖父はなかなか苦労人で3人兄弟の次男なんですが、駄目な兄に代わって法事などは祖父が行っていました。

しかし本来長男が行うものを次男の祖父が行っているため、憑かれたそうです。

霊能力者曰わく、しきたりってそれなりに理由があり結構大事みたいで守らないとこういうこともあるとか。

ちなみに、祖父→母→私とみんな腰を煩ってるんですが…気のせいだと思いたいです。

他にもありますが、気が向いたら投稿させていただきます。
これから話すのは友達Mが体験したみたいなんですけど…。

Mが小学生の時、学校の自然教室に行ったんです。夜にMの部屋で「恐い話をしよう!」ってなりました。

先生が部屋を見回りに来た後の11時ぐらいから、2段ベッドの上でO、A、Y、Mの4人で恐い話をしてたんです。

12時過ぎぐらいにAが泣きながら後ろを向いて、ぶつぶつ何か言ってたんです。

みんなは話を聞いて恐くなったんだろうと思い話し続けました。しかしMは様子がおかしいと思ってました。

話しの終わりには怪談ではなく世間話になってしまい、1時を過ぎました。そろそろ眠くなりみんな眠りました。

翌日にMはAにどうしたのかを聞きました。Aはどうしても言いたがらないのです。やっとのことで口を開きました。

「聞いて後悔しても、知らないよ…」

Aは間を置いて話しました。

「…昨日話してる途中、下のベッドから赤い服を着た長い髪の女が、血走った目でこっちを見てたの……昨日Mが寝てた所だよ」

それを聞いた瞬間、Mは気絶しました。
神原さんという方の話。

神原さんが以前住んでいたのは住宅街の一角にあるアパート。

神原さんはいつもきまって夕方になると暮れゆく空を物憂げに窓から眺めていた。半ばそれが必須になっていた。

そしてその日もいつも眺めている住宅街の何気ない風景や空の色合いを眺めていると、気づかなかったが住宅街の両端に電信柱が均等に立っていた。

その電信の一本に妙に猫背というかうつむくような感じで女が立っていた。年齢は若いように見えるし年老いたふうに見える。服装は上下黒い洋服を着ていたと思う。

まあべつに気にすることもなくその日はそれで終わった。

そして明くる日も次の日も窓を開けると女は同じ格好で立っていた。服装も一貫して黒い洋服。

さすがに不気味だなと感じだしたころ、6時あたり買い物に出た。

買い物からの帰り、あの女のことを思い出したが、あの電信のある通りを通らないと遠回りをして帰らなくてはならず、やむなくあの電信のある道を通った。

見上げると紫色と橙の混ざった色の空がまだらに染まっていた。そしてあの電信の近くに来たとき、気づいた。

あの女はいない。良かった。今日はいないんだ。

そう思って電信を通り過ぎたとき、ふいに女の声が背後から聞こえた。

「ねえ、私のこと探してたでしょ」

気にせず行こうとすると、続けて喋る。

「私の顔、見たいなら見せてあげてもいいんだけど」

女はさらに続けて、1から3まで数えるから3秒だけ顔をあげておいてやると言う。

女はわざとなのか妙にゆっくり数を数える。たまらなく興味をひかれた神原さんは3になったとき、振り返った。

その瞬間、目の前が真っ白になり、気づくと女は消えていた。

神原さんはそのあと道に呆然と立ち尽くしていたらしい。

あの女の所在は知らないけれど、あの女は一体何なのか、今も首をひねるばかりだ。

ただひとつあの女は生きている普通の人間じゃない気がする。
22時過ぎに住宅街を歩いていたら、ボソボソと何か揉めているような声の後すぐ

「ギャッ」という短い叫びが聞こえた。

どうやら10mぐらい先の区画を曲がったところから聞こえたらしい。

何だろうと思ったが、ケンカに巻き込まれるのも怖いので(だいぶ薹が立っているとはいえ女2人だった)

そのままそこを遠巻きにしながら通り過ぎようとしたら、その交差点からひょっこり人が出てきた。

一見して外国人風の2人連れで、そのままさっさと駅のほうに向かって歩いていった。

揉め事は終わったのかな?とやや安心して、そのまま声が聞こえた路地を何気に見たところ、地面に人が倒れていた。

驚いてよく見ると、鼻の下から口にかけてが血で真っ赤になっており、痛そうにうめいているのだった。

かなり動転しながらどうにか110番だけは連絡しているうちに、たまたま非番で飲み会帰りの隣県の警察官が通りかかり

この方が119番通報も倒れている方の介抱も、やってきた地元の警察への対応もしてくれ、最後に

「現場検証は時間がかかるけど『帰っていい』とは言われないので、ある程度のところで声だけかけて帰ったほうがいいよ」

と教えてくださった。

結局1時間ぐらいでこちらから声をかけて帰らせて貰った。

実はこれが無差別の強盗事件であり、倒れていた人は外国人2人組に絡まれた後突然顔面を殴られバッグを奪われたのであり、私達が見た2人組はずばりその犯人であり

そしてそれが自宅のすぐ近くで起きたことであり、別の日に近くの公園の植え込みから不自然に捨てられた大量のバッグが出てきたり

…というのも怖かったのだが、何より私達と非番の警察官以外は皆スルーしていたことが怖かった。

遅い時間だったが人通りは少なくない街灯の明るい道で、警察が来るまでの間に5人以上そこを通って倒れている人も見ていたのに誰も何も言わなかった。

わざわざ自転車を止めて倒れた人をまじまじ見た挙句、そのまままた自転車に乗って去っていく人すらいた。

人口だけ多い都会って怖いですね…
浦沢さんという方の話。

浦沢さんの友人で黒木という男がいる。

その男は妄想癖があるらしく、いつも実際にはいない彼女のことをあからさまな嘘で塗り固めた妄想話を展開させていた。

そんなある日、その黒木が浦沢さんに電話をかけてきた。どうやら彼女を紹介するっていう。ああ、いつもの妄想かと最初は思った。

だが、付き合ってやらないとかわいそうだと黒木のアパートに向かった。すると窓から手を振る黒木が遠くからでもわかった。

階段をのぼり、いつものように黒木の部屋にあがる。すると、いつもの六畳ほどの部屋に彼女らしき女が座っていた。

その女の姿は汚らしくべとついたような濡れ髪に黒い服を着た、一件若そうな女だったがどこか老いたようにも見えた。

何より不気味なのは、女の顔を覆うように髪の毛が胸元までかかり女の顔を完全に隠していた。

その女は一言もしゃべらず、ただ時々黒木の話に同感したようにカクンカクンと首を上下させた。

そして気味が悪くなった浦沢さんは逃げるように適当なことを言って帰った。それ以来、黒木の家には行っていなかった。

そしてそれから半年が過ぎたとき、奴はどうしたかなあと思って友人伝てに話を聞くとどうやらあいつはいつの間にか越していったらしい。

ただ、あいつのアパートに住む住人が気味の悪い体験をしたらしい。

夜中、台所に水を飲みに立つと、小窓からあの女がのぞいていたとか、黒木の部屋のドアの前にじっと立ってたりとか。

とにかくあの女の不気味さをさらに濃密にする証言がいくつか得られた。

人間かどうかはわからないが、人間だとしてもなんだとしても不気味な女には違いなかった。

それから黒木がどうなったか彼の行く先、また安否を知る者はいない。
病院でレントゲン技師をしとるのだが、一度だけ現像が出来上がったばかりのフィルムをその場で破棄。撮り直した経験がある。

末期の肺ガンの患者さん。胸部写真で病巣が何故か真っ白に写ってた。

不審に思って良く見てみると、病巣全面に渡って小さな顔がビッシリ(全部同じ顔)。

ドクターに相談して患者には見せずに破棄。次に撮り直した写真には、何故かちゃんと癌組織が写ってました。

病院勤めだからいろいろあったが、あれほどゾッとした事は無かったな。

ちなみに撮影した患者さんは三ヶ月後に亡くなられた。どんな境遇の方だったかは知らんのだけどね。
実話です。

会社の一年間の功をねぎらう食事会が年末にありました。中華料理です(円卓)。

たまたま、自分の横に座ったのが、同じ系列の会社の新入社員のS君でした。

軽くビールなど飲みながらお互いの会社の話しをしていた時、S君がやけに会社の人の一人一人の悪口を言っていたのが、印象的でした。

そのS君、3日後に救急車で運ばれます。

お得意先に挨拶に行った所で事件は起きました。インターフォンを押し、お客様の奥様が飼い犬を抱き抱えでてきたそうです。

S君、いつも通り頭を下げた瞬間、犬がS君に飛び掛かったそうです。頭を下げた瞬間に、口へ…。

その瞬間痛みと恐怖でひきはがそうとよじった瞬間、ビリビリブチブチって音とともにS君の唇は犬の口の中へと消えたのです。

後は、S君の唇からふきだす血で玄関は阿鼻叫喚の血しお図の様だったとの事。

噛みとった唇を犬はなかなかはきださず、やっとはきだした時は…もう唇はただのぐちょぐちょのひき肉の様だったという事。

この後もまだ話しがありますが、あまりにも凄惨で地獄の実話だから、これで終りにします。
田舎が茨城なんだけど、自分が子供の頃は夜になると街灯もなくて真っ暗だった。都心に住んでた自分にとっては、恐い所って印象しかない。

そこの家から海まで歩いていけるんだけど、ルートがふたつあって、ひとつは田んぼの横の道、もうひとつは小さな山の雑木林を行く道。

雑木林の道はムジナが出るから、ひとりで歩いちゃいけないって言われてた。

ムジナってなあにって聞いても、そりゃムジナはムジナだわって答えしかしてくれない。ただ、ムジナは人を騙すって言うのは聞いていた。

伯父さんって人は怠け者で、呑んだくれで毎日のように、家から2km位の所にあるスナックに呑みに行ってたらしい。

夜遅くなっても(10時とかね)、伯父さんが帰って来ない時があって、そういう時は帰り道の何処かで爆睡してたらしい。

長男が自転車で伯父さんを探しながら、スナックへ向かう。道の端っこで寝てる伯父さんを回収して帰る。時々、近所の人が回収してきてくれることもあったそうだ。

ある日、いつものように長男出動したのはいいけど、伯父さんは何処にもいなくて、とうとうスナックまで辿り着いてしまった。

スナックのママが言うには、7時頃には店を出た。長男は取り敢えず駐在所に寄って、協力してもらうことにした。

駐在所だけでは人手が足りないという事で、市の警察にも協力依頼して大騒ぎになった。

伯父さんの家のある町の自警団も出動して、田んぼにはまっていないか、雑木林の道の何処かで寝ていないかと探し回ったらしい。

この頃には、みんなムジナが出たって確信してたんだと。

夜が明ける頃、伯父さんは見つかった。雑木林の道から250m位外れた所。

誰も行かないので、道すらないような所に古井戸がある。知らない人の方が多いその古井戸が、いつまで使われていたのかも定かではない。

伯父さんはその枯れた古井戸に落ちて死んでいた。

雑木林のある山はスナックから来ると、家を通り越して行く事になる。古井戸への道はないし、真っ暗闇の中、辿り着くのは不可能だ。

何故伯父さんがそこへ行ったのか見当が付かない。ムジナ説は確実となった。

伯父さんの死因は、古井戸の中に発生したガスによる中毒死で、怪我はしていなかった。顔は土気色に変わり、身体の至る所に、ヒルがへばりついていたそうだ。
これは、私の友人から聞いたお話です。友人はKとします。

Kの学校でキャンプを行い、肝試しをした時の出来事です。

KはKの妹(M)とペアになり、まず職員室に向かいました。職員室の扉のすぐ横にスタンプがあり、それを紙に押して次に進もうとした時

職員室の中からピ−ッという音がしました。

Kは不思議に思いMを残し職員室に入りました。すると一台のパソコンに電源がついていて、画面に赤い文字で“シネ”と書いてあったそうです。

Kは気持ち悪いと思い職員室を出ました。するとMが居ないのです。Kは辺りを探してみましたが見えず、半ば諦めて次のトイレに向かいました。

すると中から声がして、それは紛れもなくMの声だったそうです。Kは急いで中に入りM!と叫びました。

『お姉ちゃん助けて!ドアが……ドアが開かない……きゃぁぁあああ』

という叫び声と共にドアノブがガチャガチャと動きました。Mは必死にドアノブを回していたそうです。

『いやっいやだ!!いやぁあああ お姉ちゃん!隣に誰か…誰かいるの!!』

Kも開けるのを手伝おうとドアノブに触ると一瞬で開きました。

Kは霊感があり危ないと感じ、すぐにMを連れみんなのもとに戻りました。体育館への道は一歩道でひたすら走りました。

ドアが開き担任がいました。担任は早く早く、と手招きをしていてKはラストスパートをかけ走りました。

そして担任は急いでドアを閉め厳重に鍵を閉めました。

Kは何故厳重なのか不思議に思い聞きました。すると担任は腰が抜けたのかドアをつたってスルスルと床に座り込みました。

そして青ざめた顔でこう言ったそうです。

『後ろからオノを持った女が追ってきていた』
今思い出してもうっすら冷や汗が出る話です。

小さいころっつっても小学1年生くらいの時だけど、私立でちょっと遠いところだったから電車で通学してたんだ。

親から学生は電車の椅子に座るなって言われてて、いつも出入り口の縦の手すりみたいなやつに掴まってた。

そこに毎日俺がいるからかわからんけど、縦の手すりの近くのいすにおばさんが座ってきたんだ。

最初はおはよう、とかいい天気だね、とか言ってたんだけど、1か月くらい経った頃くらいだろか、飴(飴はいつもカンロ飴?茶色いやつ)やお菓子をくれるようになったんだ。でも俺は正直欲しくなかった。

学校に持っていけば没収されるかいじめっ子(当時いじめられてはいなかったが、消しゴムとかエンピツをそいつから没収されたりしてた…)に取られるかだと思ったし、家では人から食べ物(主に菓子)を貰うなと言われていたからだった。

だから3日くらいはおばさんが柔和な顔の人だったから断るのが申し訳なくて、もらってこっそり学校のゴミ箱で捨ててた。

没収はイヤだったし、友達があまりいないたちで、あげたい友達もいなかった。持って帰るわけにもいかないしね。

んで、1週間くらい?経って(その間もお菓子はくれてた。相変わらず断れなくて捨ててたんだけど)、ある日、おばさんが大きい黒いビニール袋を持っていつもの席に座ってたんだ。

いつも俺の後の駅から乗るのに・・・?と思ったけど、そこまで気にすることなくぼんやり手すりに掴まってた。

もうすぐ学校の近くの駅って時に、おばさんがもぞもぞ袋の中に手を突っ込んでなんかやってたんだ。今日はお菓子くれないんだ、と思ってその袋をチラっと見たら

俺がもらったお菓子が。俺が捨てたお菓子が、大量にその袋に入ってた。

見た瞬間フリーズしてしまって、何で????としか考えられなかった。

おばさんはこっちをニヤニヤして見てた。その顔を見て、背筋が凍りつくってあんな感じなんだろうな。恐怖を感じたよ。

んで、一言俺に、「アンタ、最低な子だね。捨てたんだね。私があげたお菓子。捨てたんだ」って一瞬無表情になって言われた。

すごい怖かった。逃げるようにして電車を降りたよ。

なんであのおばさん、俺が学校のゴミ箱に捨てたお菓子持ってたんだろう。開封しないで校舎のゴミ箱なんかに捨てたから、先生が何かしたのかな。
※ご注意:この話には“呪われる”という表現が含まれています。

今からここに書くのは、俺が体験した事。

ある日の昼に仕事場の同僚と話をしていた。内容は、この話を聞くと〜みたいなよく聞く感じの話。

まぁ嘘だと思ってた俺はとりあえず同僚に話を聞いた。その話を説明する。

※ここから先は読むと本当に霊障が起こる危険性があるので、嫌な方は読まない事をお勧めします。読んでも大丈夫という方々は是非読んで頂けたらと思います。


たくやくん

昔たくやくんという小さな男の子がいました。たくやくんは電車が大好きで、よく幼稚園を抜け出し電車を見に行くほどだったそうです。

たくやくんはいつも歌を歌っていました。

♪せーんろはつーづくーよーどこまでもー♪

これはたくやくんが大好きだった曲でした。

月日がたったある日。たくやくんの父親が多額の借金をしていた事が分かり離婚。

たくやくんは母親の方に引き取られ二人で暮らしていたそうです。母親はお金がない為毎朝毎晩必死に仕事をしていました。

やがて母親は仕事のストレスがピークに達しノイローゼになり、たくやくんを育てて行けないほどになりました。

そしてたくやくんは死んだ。


ここまでが聞いた話です。

は?なんで死んだの?と思うと思います。最初は俺もそうでした。

何故たくやくんが死んだのか。それはこの話を読んだ方々に近い内に分かると思います。

具体的にどんな事があったかを書きます。

まずこの話を聞いた人の家にたくやくんがくる(俺の場合は聞いた日の晩に来ました)。

どこからともなく小さな男の子の声で

♪せーんろはつーづくーよーどこまでもー♪

という歌声が聞こえてくる。

>>75

そしてドアの前に全身血まみれで痣だらけのたくやくんが立っている。

たくやくんが

[僕が見える?]

と問い掛けてくる。

俺は見えると答えました(ただしなぜか声がでないので心の中で話す感じになると思います)。

するとたくやくんは少し微笑んだ表情で消えます。消えた瞬間、夢でたくやくんがなぜ死んだのかが分かると思います。

見えないを答えたり無視したりした場合どうなるのかは俺にも全く分かりません。どう答えるかはこの話を読んだ方々にお任せします。

俺はたくやくんのあの微笑んだ表情が頭から離れません。

なぜこの話を投稿したかというと、この話を読んだ方々の中にたくやくんを成仏させることが出来る人がいると信じているからです。

どうか救える方が居ましたらよろしくお願いいたします。
この話は、父から聞いた話です。

父が子供の頃は、学校から帰ると直ぐさま川にサワガニ捕りに出掛けていたそうです。

その日も一人で川に向かい、サワガニ捕りに出かけました。季節は夏で、むしむししていました。

最初は竿に糸を付けておかずのイカをくくりつけて、捕まえていたのですが、暑くて我慢できなくなり、川に入りながら捕まえていました。

空も赤く染まり、そろそろ帰るかと服を着てると、おじさんが通りかかり、話掛けてきたそうです。

「坊主…川に入っちまったのか…」

父はうなづくと、おじさんは話しだしました。

「あのな、坊主…この川でな、よく子供が殺されたんだとよ…」

父は驚きました。

「そんな話聞いた事がない」とおじさんにいうと

「そりゃそうさ。おじさんが当人で、ずっと隠しとおしてきたからな…」

父は逃げようとしなかったそうです。私は父にその理由を聞くと、父はそのおじさんから殺気が感じられなく、穏やかな空気しかしなかったらしいです。

そのおじさんに、父はこう聞いたそうです。

「おじさんは、もう人を殺すことをやめたの?」

「なぜだい…」

「だって、今のおじさんは恐くないよ?」

そのおじさんは、自慢気にこう言いました。

「あー…子供を安心させる達人だからな、はは…」

父はとっさに逃げたそうです。親(祖父母)にそのことを話して、警察に報告しました。今でもそのおじさんは捕まってないそうです。

父は言いました。「逃げきれて本当に良かった」と。もし殺されていたら、私は今いなかっただろう…。
僕は今、高校2年生です。今から話すことは小学6年生の頃に体験した実話です。

その日は祖母の家に泊まっていました。祖父はその前年に亡くなっていました。

僕は霊感はそんなに強い方ではないですが、その日は悪い予感がありました。

夜10時頃、時間も遅くなったので寝ることになりました。祖母は自室で、僕ら親子三人は仏壇のあるちょっと広めの和室で寝ることになっていました。

僕は夜中の2〜3時頃に珍しく目が覚めました。ふと母が寝ている右側を見ました。「あれっ?」と思いました。

女性の人形のようなものが横を向いて前後に揺れているんです。

僕は怖くなったので部屋から出ようとしたんですが、金縛りで全く動けません。すると人形は突然消えました。

「あぁ、ただの見間違いか。よかったぁ」と思って天井を向きました。すると枕元に髪の長い女が立っていて、じっと僕の顔を覗き込んでいるんです。

自分は仏壇の前で寝ていて間隔は5cmも無いのにですよ? 直感でヤバい!と感じました(誰でも思いますよねw)。逃げようとしたけどやっぱり動けないんです。

次に部屋の入り口の襖がゆっくりと三分の一くらい開いたんです。襖の向こうの部屋は血のように真っ赤です。そこに一人の老いた男性の影が横切りました。

その瞬間すべてが終わりました。でも、その影はなんだか見覚えがあるような気がしました。間違いありません。あれは亡くなった祖父でした。

僕は今でも祖父が守ってくれたと信じています。ですが、そんなことがあってからは度々、この世のものではないのを見るようになりました。
ウチ、婆ちゃんと母親の仲がめちゃくちゃ悪くて、婆ちゃんは母親を憎んでさえいたんだが。

婆ちゃんの葬式で、母親があげた線香が勢い良く飛んだ。

「何かの間違いだろう」って再びあげても、また飛んだ。 

坊さんが「この仏様は相当怒ってらっしゃる。これ以上は危険だから」って、慌てて止めた。

「しかし‥こんな事は私も初めてだ」と真っ青になる坊さんを見て、ただ事じゃないんだな‥と。小学生の俺にも理解できた。

婆ちゃんは、本当に母ちゃんが嫌いだったんだな。

火葬場に行ってからも、母親が骨を拾う番になったら一部(母親の位置)の骨が

『拾わせるかっ!』って感じで散らばっていった。

俺は霊感ゼロだし見た事もないが、怨念や魂を考えると幽霊の存在は否定できない。
怖いと言うかゾッとしたと言うかそんな出来事の話です。

昔、北新宿近郊に一人暮らししている時でした。

深夜になると玄関外から物音がするようになり、また家の電話がかかってきて受話器に出ると通話が途切れるという気持ち悪い事が続いていました。

またエスカレートしてきたのかドアノブを普通に回して入ってこようとするようになりました。もちろん鍵はかけてあるので入ってこれませんが。

特にノイローゼになる程の事ではなかったんですがイライラしていました。

しばらくすると、それは仕事休みの日曜日の真っ昼間にも起こるようになり、玄関外からドアを回し入ってこようとしてこれには焦りましたが、玄関まで行き逆に鍵のかかったドアを内側からケリを入れるとその行為は収まりました。

美人に付きまとうストーカーならまだ理解出来たけど僕は男だったので意味が分からなく、次に来たならば警察に連絡しようと思っていました。

しかし数日後またその行為が始まり、再びドアを叩き入ってこようとした時に僕はキレてバット片手に玄関ドアを思いきって開けてしまいましたが、しかし誰もいませんでした。

ただ疲れてるだけだったのかと思い寝ようと布団に戻ると家の電話が鳴りました。少しビビりましたが勇気を持って出ると案の定またすぐに通話は切れました。

誰の怨みを買ったのか、ただの嫌がらせなのか悩みましたが今度は携帯電話が鳴りました。更にビビって鳴る携帯を片手に通知先を見ると非通知でした。が、なんとテレビ電話でした。

非通知テレビ電話って意味がわからないし、だけど俺も顔を見られたくないってのもあり鳴り続ける携帯電話を片手に悩みましたが、思いきって布団をかぶり顔を隠し目をつぶり電話にでました。

そしてボロクソに相手を罵り罵倒しまくり電話を切ってやりました。その間、相手は無言でした。

チラッと画面から顔を見た気がしましたがフードをかぶっていた人だったと思います。が全く知らない人でした。まあ僕も怖くキレてたので罵りに夢中で漠然とした感覚でしたが。

以降、このような事は起こらなくなりました。また以来、非通知テレビ電話がかかって来た事はありません。しかし何がしたかったんだろうと今でも思います。

通知先を知られたくないクセに顔を見せたい意味がわからないです。今では逆にシッカリと顔を見なくて良かったと思ってます。
甘利さんという方の話。

甘利さんは若いころ借金を抱えて生活に困っていた時期があった。

そんなとき友達の紹介で出会った大久保さんという方に、貸し部屋でいいなら割安で貸してやってもいいと言われ住まわせてもらった。

ただ、どんな部屋でも文句は言わない。そんな約束をさせられた。

その部屋に行くと天井といわず壁といわずありとあらゆるところに隙間なくお札がべたべたと張りつけられており、日当たりも悪く、掃除も何年もされていない。そんな部屋だった。

文句を言わない約束だったので仕方なくその部屋に住むことにした。だが、そのままでは住めないので朝のうちに掃除をし、札をすべて剥がした。

その日から何か誰かに見られている。誰もいないはずなのにたまにある場所を通るたび手と手がふれるような感覚がある。そして、その部屋を出るに至る直接的な体験をした。

寝ている時、さわさわと髪をさわられるような感じがした。片方の目だけで見ると、誰かがのぞき込んでいる。

うわあっと声を上げると、一瞬のうちにその誰かはいなくなり電気をつけると何事もなかったような部屋があるだけ。

しばらくそんな体験をしてきたというが、ある夜のこと。また髪をさわられるような感じがし、恐々目を開けるが、そこには誰もいない。

「ああ、今日は大丈夫かな」

そう思いまた目をつむろうとしたとき、髪を思い切り引っ張られて壁にドンとたたきつけられた。

それから慌てて部屋を紹介してもらった友人の家に逃げ込んだ。そして、紹介してもらったのにすみませんと断りを入れ、その部屋を出た。

やっぱり札を剥がしたのが悪かったのか、そんなことを言っていたが、真相はわからない。
神戸のタダで家譲りますってやつ思い出した
友達Aのアパートの部屋は女の霊が出るので有名だった。

代わる代わる泊まりに行っては、血まみれの無惨な姿の女と金縛りにあい、もう二度と泊まりたくないと何人もの犠牲者が出ていた。

他に祟りらしきものは全くなかった。

ある日、俺の友達Bが話を聞き付け怪談に興味があるからと、Aの部屋に泊まりたがった。

実際遭遇した事がある俺としては、勧められない。女の子が泊まるとそうでもないが、男が泊まると拒否反応のようにかなり怖い目に会う。

走り回る物音がし、金切り声が耳元で聞こえ、夜中中金縛りに会い、腹の上に頭から血を流し、茶色っぽくなった白めの服でざんばら髪の女が、睨みつけてくる。

指で寝てる人間の胸元辺りを掻きむしるような仕種をするんだが、凄く痛くなる。それが夜明けまで続くのだから半端じゃない。

そう言い聞かせたが、どうしてもというので仕方なくAに紹介して泊めさせてもらった。

翌日にBに会うと、いきなり怒られた。話を聞くと、期待していたのに全然怖く無かったという。

女の幽霊は出たらしいが、血なんか出ていないし、服も綺麗な白い服。髪の毛もさらさらで、可愛い女の子だったそうだ。

腹の上でなく、部屋の扉からそっと覗いているだけで金縛りにすらならなかったといわれた。

Bは仲間うちでは有名なジャニーズ系、はっきり言ってモテる。変人なので彼女があまり出来ないけど、話を聞いて霊でも女の子なんだなとちょっと思った。
僕は、約1年ほど前に栃木県間々田市にある「東洋診療所」に行ったことがある。

そこはもう既に廃墟になっており、周りは林に森だらけで被われている。そこには3人で行った。

友達はわくわくしながら進んで自分から中に入ったが、僕はどうしても中に入ることができなかった。何故なら…

きっと友達には見えていなかっただろう。僕には見えた。それは二人の霊が僕等に向かって手招きをしていた。

だいたい時間は夜中の2時半くらいだった。周りは暗かったが僕にははっきり見えていた。

僕は友達が入っていくのを止めたが、友達は信じることもなく中へ行こうとしていた。

友達が言うことを聞かなかったので、僕はこう叫んだ。

「行くな、行ったらお前はもう帰ってこれねぇぞ!!!」

そう叫んだら霊は既に消えており、友達は僕の言うことを信じたのかこっちに戻ってきてくれたのだ。

あの霊は僕等に何を求めていたのだろう…? 僕には何となくわかるような気がした…。きっと寂しかったのだろう…。

その出来事があり、僕等はもう二度とその場所には行くことはなかった。

みなさんに言っておきます。その場所は遊び半分で決して行ってはなりません。死にたくなかったら行かないことが無難だと思います。
これは俺と俺の友達のDといた時の出来事。

とある冬の日、夜中の2時頃だったかな? 友達の家の近くのコンビニに歩いて行ったんだよ。

その日はかなり雪が降ってて目の前が全く見えない状態で、友達と走ってコンビニに行ったんだよね。

そっからだよ。コンビニに行く時絶対通んなきゃなんない交差点があって、そこを歩いていた時にそれは起こったんだよ…

友達「なんかあそこに人いない?」

俺「…えっ?」

普通なら別にこんな会話で驚く訳が無いんだけど、その時の天気はかなり悪くて吹雪で、しかも夜中の2時だったのよ。

近くでも全く景色が見えないほどで人も何も見える訳がないんだよね。それほどすごい吹雪だったのよ(青森なんだけどね)。

そんで

俺「どこにいんのよ!?」

友達「あの交差点の角の古い木でできてる電柱の前…」

…確かにいたんだ。猛吹雪なのにくっきりとそいつだけが見えるんだよね。

考えてみると実際その交差点おかしいんだよ。道路も綺麗に舗装されてて、歩道とかもかなり綺麗な交差点なのに何故か角に古く今にも倒れそうな電柱がぽつんと立ってんの。

よく考えるとおかしくない!?

んでよーくそいつを見てみた訳。そしたら、そいつ皆が知ってる貞子みたいな女な訳。髪がすごい長くて、白い着物を着ててさ。

そこまではいいのよ。そいつ腕を横にピーンと伸ばしてクルクル回ってるのよ。俺らが考える幽霊のイメージと全く違う行動とっててさ。

俺怖くなくなってさ、調子にのって「おい!」ってデカイ声で叫んだ訳。それがダメだったんだよ。

いきなりクルクル回ってんのがビタッ! と止まったのよ。そいつ動かなくなってさ。

10秒くらいかな? その瞬間ものすごいスピードで俺らの方に走ってくんのよ! さすがにビビったよ。

走りながら後ろ振り返ってみるといない訳。んで前見た瞬間!

前にもいないんだよね。だから安心してコンビニ行こうとした瞬間

そいつ上から落ちてきたんだよ。すんごい形相でさ。今でもあの顔は忘れないよ。

それからの記憶が全くないんだけど、気付いたら俺らコンビニの中ににいたのよ。俺と友達で初めてコンビニで泣いたよ。

それ以来もうあの交差点にそいつがでる事は無くなったんだよね。

なんで新しい交差点にあんなに古い木製の電柱がたってんのか今だにわかんないままなんだよ。
5年ぐらい前の話。当時、私はある工務店の従業員だった。

その工務店では地元では中堅クラスのハウスメーカーから仕事を受けていて、私はそのハウスメーカーの新築工事の大工として働いていた。

そんな中、そのハウスメーカーで沖縄に進出するという計画があり、私は他の大工3名。ハウスメーカーの現場監督2名、高所作業員(雑用)6名。その他諸々、数人と沖縄に行くことになった。

なぜ沖縄に?と思うだろうが。沖縄の住宅は基本的に鉄筋コンクリート造で、向こうには木造大工がほとんどいないらしい。

ただ、大工は私含め4名。それぞれが、地元にも新築物件を担当しているため2週間の沖縄滞在。その後は他の大工と交代といった感じだった。

初めての沖縄で仕事ながらもワクワクしながら那覇空港に到着しそこからレンタカーでビジネスホテルへ。いやここが問題だった…

これでもかってぐらいに古ぼけたビジネスホテル。そこに十数名で宿泊。私は一切、霊感の類いはないし古く薄暗いそこにも何ら違和感はなかった。

最初の1週間は何事もなく過ぎ、追加で4名の大工が来た日のこと。

その4名は別館に宿泊したが、夜中に4名が4名とも白い着物を着た長い髪の女が天井からぶら下がっているのを見たらしい。怪異はそこから始まった。

まぁその日は無事に仕事を終え、晩飯から飲み屋を経由しキャバクラで疲れを癒し午前2時ぐらいにホテルに戻った。

部屋へ戻るが、まだ5月だってのに妙に蒸し暑い。眠れないので窓とカーテンを閉めて就寝。ウトウトし始めた頃、赤ん坊の鳴き声が聞こえたがそのまま寝た。

しかし隣のマンションとはおそらく3m以上は離れている、しかも窓は締切。はたしてあんなにハッキリ聞こえるものか? と思ったのは地元に帰ってからのこと。

そして次の日の朝、廊下を挟んだ向かいの部屋にも怪異が起きていたと聞いた。

>>86


まずテレビがずっと砂嵐、おまけに廊下からパタパタと小走りする音が何往復も聞こえ、さらにはドアを強打でバンバン。時間的に私も起きていたがそんな音は一切聞いていなかった。

とりあえずそんなこんなで私と最初に来ていた3名の大工は地元へ帰ったんだが、沖縄に残った他の職人はその後大変だったと聞いた。

廊下を走る、ドアを叩く、は毎晩のようになり、別館に出ていた白い着物の女が小さい子供を連れて本館にまで現れるようになった。

結局、ホテル側に話をし、お祓いをしたそうだ。その後もそのハウスメーカーでは沖縄で仕事をしているみたいだが、ホテルは変えたらしい。

沖縄では土地柄そういうのが多いとは聞いたことがあるが、ただ単にあのホテルはそういう問題だったんだろうか…
父ちゃんから聞いた話。

父ちゃんがまだ山一つ向こうの小学校に通ってた頃、毎日が冒険だったそうな。猿や鹿なんか日常茶飯事で、小熊や猪に遭遇したことも二度や三度ではなかった。

そんな山の通学路で一度だけ、『人のようなもの』に会ったことがあったらしい。もちろん顔見知りの村の人間でもなければ、見たところ麓の人間でもない。

それは一糸纏わぬ所謂全裸で、木にぶら下がってニヤニヤ父ちゃんを見下ろしていたんだそうだ。

幼い父ちゃんはこれが世に言う物狂いだと、目をそらして急いで素通りしようとしたんだけど、目が合った途端恐怖で足がすくんで動けない。泣いて走り出そうとしても、声の一つもあげられなかったそうだ。

しばらく見つめあってると、唐突にそいつが木からノソノソと降りて来て、自分の方へニヤニヤしながら向かってきた。

父ちゃんは身動きが取れないまま、でもそいつから目を離したら殺されてしまうと思い、一生懸命、幼いながらも死に物狂いでそいつを睨み付けていたそうだ。

しかし、さすがにそいつが目の前に、父ちゃんの顔に鼻がつきそうなほど近くに顔を寄せて来た時は、耐えられなくなったらしく、ついギュッと目を閉じてしまった。

すると、耳元でそいつが囁いたらしい。

「入れてくれろ」

余りの怖さからなのか、自然と口から悲鳴が出て、声に遅れて身体も動くようになったらしく、目の前のそいつを突き飛ばして、家まで大声をあげて走ったそうだ。

それから、その事を爺ちゃんと婆ちゃんに話すと、村総出で山狩りが行われたそうなんだけど、結局そんな人は見つからなかったらしい。

「あの時は本当に怖かった、あの囁き声は今でも覚えてる」と、ビール片手に父ちゃんが話してくれた話でした。

ただ一つ気になるのは、父ちゃん曰く、その『人みたいなもの』には、瞳がなかったということ。

恐怖で記憶が改竄されてしまったのか、それとも訳有りで山に捨てられてしまった人なのか、それとも…

その話を聞いてしばらくは木の上を見るのが怖くなったのは、ここだけの話です。
ツーリングをした帰り、峠道にさしかかったY氏は、妙に背の高い女が道の端に立っているのを見た。

次のコーナーに来たとき、ぎょっとした。先ほどの女と全く同じ女が同じように道の端に立っていた。

次のコーナーにも次のコーナーにも女は立っていた。さすがに嫌な気がしたが、この峠道を越えないと家には帰れない。

冷や汗をかきながら最後のコーナーに来たとき、女はやっぱり道の端に立っていた。ただ少し違った。

女は無表情だったが、とても怒ったような鬼の形相をしていた。

心臓が高鳴るのを抑えながら、峠道を抜けた。

あの女は何だったのか。そしてなぜ最後のコーナーではあんなに怖い形相をしていたのか。

今思い出しても謎だらけで、怖い。
僕の母の実家は東京にあるので、毎年この時期になると大阪から東京に行きます。これはその時の話です。

僕等、山口家は毎年車で、母方の実家に帰ります。車で行く事もあり出発時間は早く、夜遅くに高速道路などを走行したりもします。

あの日も確か夜の9時頃でしょうか。大阪府にある家を出ました。

僕の家系は、父と母と姉2人(高2・中3)と弟と妹(4才の双子)の僕(中1)の7人家族です。

弟と妹はまだ幼く、出発時には既にうとうとと寝ていました。姉達はというとIpodで音楽を聴いたり、携帯をピコピコと忙しなく押していました。

僕と母は運転している父を寝させないように喋りかけたりガムなどをあげたりしてました。

深夜2時30分頃...僕も母も喋るのに疲れ、うとうとしていると、急にハンドルが右へきられました。

ビックリして顔を上げると、そこは真っ暗なトンネルの中。オレンジ色の明かりだけが母の寝顔や父の横顔を照らしていました。他の皆は顔を下に向け、寝ているようでした。

「お父さーん。どうしたの?」と僕は顔を後部座席から突き出し喋りました。父は無言で前を見つめています。

「....。あれ。聞こえてないか..な..?」と独り言のように僕は言いました。

その後も相変わらず父は無言。僕はちょっと嫌な空気になってしまった。と後悔をしていると突然―

「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーー っっっ」

と言う奇声とともに先ほどのようなブレーキ音が車内に響きました。

そのすぐ後に後部座席の後の窓が「ドンっ」と叩かれて、振り向くと髪が真っ黒の長髪(胸の下あたりの長さ)で顔は老婆、いや、あれは顔がないというかぐしゃぐしゃといったほうが正しいかもしれません。

そのお婆さんがニヤっと笑い

「....あ..と...ちょ........だた...に......」と言い、すぐに消えました。

その後、僕は放心状態で、いつの間にか朝の10時でした。

実家に着いたあと、父にその事を喋りましたが、父は「知らない」 と言っていました。

あの老婆はいったいなんだったのでしょうか。
彼女の父親は、家から少し離れたところにある集会所の管理を任されていました。

ところがある時から、「こんな夜遅くに何やってんだ!」という苦情が引きも切らずに来るようになったそうです。

そんな苦情の来るような時間帯に使用することは有り得ないし、よしんば有ったとしても、苦情の来るほどの騒ぎをする訳はありません。

それでも念の為に…と、集会所の鍵を持っている人に問い合わせても、みんな知らないと首を振る。鍵を人に貸したことも無いと異口同音に言われ、彼女の父親は困り果てました。

それでも、もしかしたらどこか、鍵が壊れているような場所が有って、近所の悪童たちでも好き勝手しているのかもしれないから…と、友人の父親以下数人で、深夜に集会所まで確認にと出向きました。

が。…目の前の状況に、みんな身の毛がよだったそうです。集会所の中は電気も着いていません。なのに、複数の気配が有るのです。闇の中に何かが動いているような風情も感じられます。

中の一人が覚悟を決めて玄関の鍵をそっと開け、電気をつけました。…誰もいません。人がいた様子も無く、建物の中はひんやりとしたままでした。

しかし、皆が遠目からでも感じた気配は、気のせいなどどいう単語では片付けられず、手分けしてさほど広くも無い建物の中を隅々まで調べました。でも、なにひとつ見つけることはできませんでした…。

翌日、関係者を集めて、天井裏から床下まで、徹底的に調べる事にしたそうです。その大捜索の結果、天井裏の中心部の柱や屋根にも、びっしりとお札が…。

それらは全て即剥がされ、柱は丁寧に磨かれました。それ以来、深夜の集会が開かれることは無かったそうです。

あとで調べたところによると、彼女達の地区が借りる前は、新興宗教の団体がかなり長い間そこを使っていたのだとか。

…しかし、一体何が集まっていたんでしょうか。それにしても、呼ぶお札、招くお札も有るのですね。皆様、お気を付け下さいませ…。
私の従兄弟の体験。

従兄弟は私のおばあちゃんと双璧をなすくらい妙な体験を数多くしており、その中のひとつを話す。

前に話した「ついてくる声」と少し似ているのだがそれとはまたべつの話です。

従兄弟が昔ある商社に勤めていたとき、残業前の休憩時間に ちょっとした食べ物を買いに外に出た。

買い物をすませ、帰ろうと店を出て暗い路地を通っていたとき、ふいに後ろから女性の押し殺したような笑い声が聞こえた。

(クスス…)

当然何事かと振り返るが、誰もそこにはいないし笑い声を発している人もいない。

気のせいかなと思いまた歩き出すと間隔をおいてまた笑い声がした。

(クスス…) 

心なしかさっきより笑い声のトーンが大きくなっているような気がした。

また振り返るが、誰もいない。嫌な気持ちになって多少小走りに会社に向かったとき、急に足を後ろに引っ張られた。

膝をつく形で倒れてしまったが、なんとか起き上がり、後ろを見た。瞬間、わかった。

アスファルトから首だけが私を見ていて、クススと笑った。

震えながら歩いてきた道を見ると、黒い筋が女の首のところまで一本に続いていた。そのまま走って会社に無我夢中で向かった。

多分、首だけだったから立った状態では見えなかった。でも膝をついた状態から見たら低い位置に目線が下がるから見えたってことだと思う。

今もあの笑い声は耳に残っていると従兄弟は言っていた。

まだまだ従兄弟の話はあるので追々話します。お楽しみに。
霊か精神病かで言ったら後者だと思うけど投稿。

普段「仕事行きたくねえなぁ」とか、「給料ひっくいなぁ」とか、その程度のストレスしか抱えてないんだけど、先日布団に入って寝ようとしてたら急に

「自殺したい」って衝動に駆られた。

本当に急にギャーギャー叫ぶ程イライラして、ギャーギャー泣くくらい悲しくなって自分でも訳分かんなくて混乱した。泣き喚いてる内に

「飛び降りたい!!飛び降りたい!!」って頭に浮かび始めてベランダから飛び降りようかと考え始めた。

だけど「いやいやいやいや、いかんいかん、これはいかん」っていう自分の意思もハッキリあって、とりあえず手元にあった飲みかけのペットボトルを手に取って思いっきり自分の頭を殴ったら直った。

普段そんな「死にたい」とか思う方じゃないからめちゃくちゃビビった。

そしてまた別の日、寝ようとしてたら口から無意識に「助けて」って出てきたからビックリして飛び起きた。

霊ならまだしも、精神病だったらめちゃくちゃ怖い
これは、私が中学生の時に体験した話…。

当時私はいじめを受けていたが、それはソレとして他の友達と遊びその帰り道のこと、横断歩道で信号待ちをしていた。

軽めだけど行きなり…

『ドンッ』
私『うわっ!!』

ギリギリ車にはぶつからなかったが、もうちょっと強く押されてたら確実にぶつかってました(-.-;) その場には私しか居らず何だったのか分りません。

更に数日後、学校でのこと。階段を降りているとまた後から

『ドンッ!!』
私『!?』

何とか手すりに掴まり捻挫程度に落ち着きました。

私はすかさず後ろを見ました。するとそこには、一瞬だけある人影がありました。それは、私をいつもいじめ私のことを憎むクラスの娘でした。

その子は階段を降りた後に先生と話し込んで居たので、あの場には居ない存在でした。多分、無意識のうちに私を憎む余り生霊を飛ばしてしまったみたいです。

私はそういう類いを少しは見えたり感じたり出来るので、あの子が私をどんだけ嫌いなのか知れました。

なので! 心の中で『あの娘には、今度関わらない方が良いな』と思ったのです。

以上、私が体験した身近なちょい怖い体験でした。
ドン ドン ドン

真夜中過ぎのノックの音で目が覚めた。誰かが玄関のドアを叩いているらしい。チャイムもあるっていうのに、今時ノックだなんて。一体誰だ?

ドン ドン ドン!!

渋々ベッドを抜け出すと、玄関に向かった。心なしかノックが激しくなったようだ。短い廊下を抜けて裸足のまま玄関に降りると、そっと覗き穴を覗いた。

「・・・?」

魚眼レンズ越しのマンションの廊下には誰も見当たらない。おかし

ドン ドン ドン!!!

再びのノックに心臓が跳ね上がり、ワンテンポ遅れて全身が総毛立つ。本能が告げる。

こいつは絶対開けたらダメだ・・・

そろりそろりと静かに後ずさると、ズルリとベッドに潜り込む。

ドン ドン ドン ドン!!!!

もはや怒りさえ感じさせる勢いでドアを打ち付ける何者か。布団を頭までしっかり被りぎゅっと目をつむる。

ドン ドン ドン ドン ドン ドン ドン ドン ドン ドン ドン ドン ドン ドン ドン !!! 

・・・

どれくらいの時間そうしていたのか、気がつくと朝になっていた。いつの間にか眠っていたようだ。ノックの音も止んでいる。

カーテン越しの朝日に勇気付けられて、恐る恐る玄関に近づく。

物凄い力で何度も叩き付けられたのだろうか。内側からベコベコに凹んだドアが目に飛び込んで来た。
今の家に越して一年。一軒家タイプの一階を借りている。

ある日の夜、妻と心霊特番を見てしまい、ビビりな私達は怖くなり、家の中全ての鍵を掛け、玄関から一番奥の和室で寝る事にした。

隣はリビング、襖を閉めれば隙間から光がもれる程度。玄関に行くにはリビングに出てキッチンを通り、廊下に出ないと無理。

夜中の3時だろうか…ノックの音で二人同時に起きた。二人共「???」状態。そう、ノックは明らかに襖からするのだ。

甲高い奥さんらしき声で「すみませ〜ん今度引っ越して来た者ですが挨拶に来ました〜」

もう 声も出ない。カミさんは気絶したのか倒れている。

トントントン「いませんか〜」

俺は「だだでがぁぁー!」

多分、出てけ!と言ったつもりが恐怖のあまり声にならない。それきりノックは無くなった。

明るくなるまで震えて過ごし、辺りを確認すると鍵は全て掛けてある。普通に考えても、来た時間、ましてや家の中まで来るのは有り得ない。

もちろん、近所に引っ越しの話しも無い。

後日わかったが、襖には指で叩いたような凹んだ痕が10個程あった。 
俺は心霊番組やホラー映画が好きなだけの霊感0な奴だった。

良くある話しだがある日気付いたら霊感が付いてしまっていたと言うのは本当なんだと今更ながら自覚している。

俺の場合はこうだ。

5年前のちょうど今頃暑い夏、その日も仕事が忙しく残業になり深夜自宅に帰宅している時だった。

俺の帰宅ルートは主に2通りあるのだか、残業上がりの時は近道になるルート(実は地元では有名な心霊スポット)を通っていた。

色々と噂は知っていたが霊感0な俺は今まで何百回と通っていたが一度としてそんな類いの経験はなかった。

だが、この日は違っていた。連日の疲れからか視界がぼやけて見えるような錯覚に何度も瞬きをしたのを覚えている。

何度目の瞬きか前方150〜200メートル?辺りに地面に張り付いている何かが見えた。

かなり飛ばしていたので一瞬焦って減速させた。何か地面に張り付いている…と言うより近づくにつれ人が四つん這いになっているのがわかった。

『はっ?』

この時の俺は相当マヌケな声を出していたと思う。深夜の交通量も少ない車道にいきなり人が四つん這いでいたら誰でも一瞬ビビると思うが…。

2〜30メートル辺りだろうか格好から女だと言うのがわかる。この時普通に人だと思っていた俺は車を停めようと思ったが、その女の顔を見た時アクセルを全開にした。

『何だアレ!?』

なんつーか…リングのまんま貞子みたいなヤバそうな顔。ビビッてサイドミラー見たら有り得ない速さで追っ掛けてきてるし。

その動きがヤバ過ぎる。はいずりながら追っ掛けてきてるから。

この時点でやっと人じゃないってわかった…。気付いた時には遅い、女が凄まじい形相で運転席の窓叩きまくってる。

俺が覚えているのはそこまで。気付いたら朝5時くらい、自宅近くの田んぼに突っ込んでいた。頭をぶつけたらしく血だらけで自分で救急車を呼びましたよ…。

この出来事以降その類いの物や声が聞こえるようになった。

ちなみに5年経った今もリアルタイムにその女には悩まされている。それはまた機会が有れば。失礼しました。
私の実家はM県にあります。海が近く、山にも近く、そんな『ある程度の年齢』で、やっと住みやすいと思える土地だと思っていました。

あの時の体験を、他人に話すまでは…。

私の家は本当に海に近くて、当時は『ブラジル丸』という名前の漁船が停泊していました。その船はお金を払えば船内を観れる船でした。

私は友達3人とブラジル丸に乗り込みました。だって客船で、一般人が観覧できる機会なんてそんなに無いと思ったんです。

私は一般のお客さんが乗り込む場所から船長の寝泊まりする部屋まで、何も考えずに歩きました。

そこを越えて、船員の部屋に差し掛かった時、私は怖くなりました。一歩も歩けなくなったんです。

それはもう1人の友人も同じでした。引き返そうと訴えました。しかし他の2人は進んで行きます。

私は怖くて、2人の名前を叫びました。瞼をぎゅっと閉じて。

いっぱい、沢山、叫んで…。背後から追ってくる血塗れの人からも逃げて、逃げて、逃げて…。

気が付いたら自分の布団の中でした。

私は母に『私、ブラジル丸に乗り込みに行ったんだよね?』と聞きました。母は確かに、そうだ、と言いました。

私はそれまでの事が夢であったのか、それとも現実だったのか怖くなり、友人3人にも尋ねました。同じ返答でした。

ただ、違ったのは、私と一緒に踏み留まった友人は今も生きているのに、そうじゃなかった友人2人は直後に死んでしまったことでしょうか…。

あの日、乗ってしまったブラジル丸…。後日別の友人に話して調べたら私たちが乗り込んだ日、あの時、ブラジル丸は日本に停泊しておらず、中国に到着していたそうです。

じゃあ、あの船は?私たちが、わざわざお金を払ったあの船は?

よく考えると、私ともう1人の友人はお金を払っていないのですが、金額は六文銭…取られたんです…。

手持ちに小銭がなかっただけで、もし、私が払っていたら? 怖くて、実は小銭が今でも持ち歩けません…。
これは中学1年の頃、夏休みにT県に住む母方の祖母の家に遊びに行った時の事。

祖母の家からはちょっと離れた所にある藍染会館(?)に観光で俺、母、祖母、叔母と行ったわけだ。

ごめん、施設の名前は正確に覚えてないんだ。俺は正直あまり興味なかった。だから一人でぶらぶら施設内を歩き回ってた。

そしたら、江戸時代の武家屋敷みたいのを見つけたんだよね。なんとなく興味が湧いて入ってみた(歴史は大の苦手なのにね…w)。

そして、二階があったから上がった。ちなみに、その屋敷には俺一人だった。

ある部屋に入ろうとしたその時、たぶん記憶が飛んだんだ。

「うぁぁぁぁ……」

突然聞こえてきた男の呻き声。その瞬間ハッと目が覚めた。

自分は窓枠に手をついて身を乗り出してた。あと数秒遅れてたら、たぶん真っ逆さまに落ちてたと思う。

背筋がゾクッとして、急いで逃げようとしたら、部屋を出てしばらくして異変に気付いた。足音がもう一人いた。ミシ、ミシと一歩ずつ近づいて来る。

とうとう自分の真後ろまで来た。だけど、どこを見ても影がない。いるはずのない誰かがいた。

俺は必死に心の中で、「見逃してください!!」ってつぶやいてた。すると足音は、ミシ、ミシと帰って行くのが聞こえた。

思い切って振り返ってみると、とてつもない大男が部屋に入って行くのが見えた。軽く210cmはあったと思う。しかもかなりゴツい。

俺は恐怖とパニックで階段を転がるようにして降りた。

あれは霊なのかどうかは分からない。でも、あの地獄の底から響いてくるような呻き声を聞くと、霊以外の化け物のような気もする。
糞スレ