1 無名さん

呪文

ウーラーナサッカーディアマゼルバズンバ
オンキリキリ
2 しおり
ダズァドラーナキリキリ
3 しおり
ああああああああ
4 無名さん
アバダケダブラ!
5 無名さん
メイクイットパッシボゥ
石田さんはその日、とある山道を走っていた。すると女が道に一人立っているのが見えた。

明かりに浮かび上がったのは若い女性の顔、年は20代前半。

で、「どうしたんですか?こんな山道に」って聞いたら、「ちょっとこの先の道で車がエンストしてしまって乗せていってもらえますか?」そう言う。

それで、乗せることにした。でも最初はけっこう感じのいい女性だったのに車に乗るなり全然話さないし、ずっと俯いてる。

具合でも悪いのかって思い「どうしました?具合でも悪いのかな」そう言うと、顔をぐっとあげて「大丈夫です」っていかにもな作り笑いをした。で、また気づくと俯いてる。

変な女乗せちゃったなあって思って、案内されるままに着くと、車なんかどこにもないしそもそも道からはずれてる。その女が言う場所までの道は車では行けないようになっていた。

こんなところに車なんか停められないよって言うと、女は急にケタケタと笑い出した。こう肩を不自然に揺らして。それに恐怖してると今度は顔をぐいっとあげた。

顔がごっそりなかった。まるでえぐられたみたいに。目玉なんか原型もないくらいにつぶれてた。先ほどの女はきれいだったのに。

異様な光景に何も出来ずにいると女は急に笑うのをやめて、車から降りてまたケタケタと笑いながらその女が行けと言った場所へ消えていった。

「それから慌ててもとの道に引き返して帰りましたが、あんなことは初めてでしたね。最初はふつうの人間かと思うくらい本当にきれいな人でしたから。

でも見かけにだまされちゃいけませんね。困ってる人を見るとつい助けたくなるけど、それも考え物ですよね」
私の叔母が小学生の時に、学校の先生から聞いた話です。

その先生が子どもの頃、同級生にM子ちゃんという女の子がいました。

M子ちゃんは、父親が蒸発してしまっていて母親と二人暮らしでした。そのM子ちゃんが、急に学校に来なくなってしまったのです。

当時は家庭に電話も無かった為、担当の先生と、M子ちゃんと仲の良かった女子と二人で家を訪ねました。

外から呼び掛けても全く返事は無く、担任が試しに戸に手を掛けると、難なく開いたそうです。

昔の日本家屋です。中は薄暗く、ふた間しか無い部屋の奥まで、ぼんやりと見渡せました。

「!!」

誰も居ないと思ったのに、奥の部屋に人影を見て、二人はギョッとしました。

不自然な事に、部屋の真ん中に足踏みミシンが置いてあり、誰かがそのミシンに向かっているようなのです…玄関の方を向いて。

「Mちゃん!」

M子ちゃんの友だちが叫びました。

その声に反応して、俯いていた人影が顔を上げました。その人影…M子ちゃんは、二人に満面の笑顔を向けました。

「M子…学校休んでどうしたんだ?心配したんだぞ」

担任がそう話しかけましたが、M子ちゃんはただ笑顔を浮かべています。

「…?」

訝しんだ二人は、その時漸く、漂ってくる生臭さに気付きました。

「M子!一体どうしたんだ!」

痺れを切らして部屋に上がりこんだ担任は、そのまま腰を抜かしました。

M子ちゃんは、ミシンに向かっていたのではありませんでした。下半身が切断され、その上半身だけがミシンの台に乗せられていたのです!

更に、その顔も…鼻や唇を削ぎ落とされていて、まるで原型をとどめていなかったそうです。

だけど、担任もM子ちゃんの友だちも確かに、M子ちゃんの笑顔を見たのです。

足踏みミシンは、M子ちゃんの母親が生計を立てる為に使っていた商売道具でした。その母親の行方も、結局分からなかったといいます。


子どもの頃妙に怪談に凝っていた私は、叔母にせがんでこの話を訊きました。

当時は、幽霊も出て来ず、尻切れトンボなこの話を物足りなく感じたものでしたが…今は、一番印象深く思い出します。
8 無名さん
ワイドンチュードゥーユアベスト!!!
俺の妹は少し変だった。笑っている人が嫌いだった。

人が笑うと泣き、怒ると泣き、それ以外では絶対に泣かなかった。テレビも見ないし、友達も居なかった。ただただ表情を殺していた。

妹が小学五年生の時、何で笑っているのが嫌いか聞いてみた。そしたら、「皆が笑ってるから」とか言って来た。

何か不安になり、もともと何度か行っているが、精神病院に連れて行った。そしたら、先生にとんでもない事を言われた。

「妹さんは、笑うという行為を、怒るという行為と混同しています。だから人が笑うと、自分が怒られていると錯覚しているようです」

何か、先生にも、妹にも、どんな顔すればいいのか解らなかった。

その後妹に、笑うとは、嬉しい事だよーと再教育した(嬉しいは解るらしい)。

あれから数年。妹にも友達はでき、顔には笑顔が満ている。よかったよかった。

でも何でそんな勘違いしたんだろうか。と、妹に聞いてみた。そしたら

「幼稚園の先生が、失敗をする度に狂ったみたいに笑ったから」って。

…うん、俺が幼稚園児で、失敗した時、先生がそんなだったらトラウマになるね…
私の友人で大変モノグサでめんどうくさがりなAがいます。

Aはゴミを出すことすら面倒らしく、ゴミ袋はいつも玄関かゴミ箱付近に放置してありました。

ある日、Aはゴミ袋がカサッと動く音で目覚めました。どうやら空調で動いたらしく、明日捨てようなどと考えて眠りにつきました。

次の日、出社ギリギリまで寝ていたAはゴミを出すことを忘れて会社にいきました。

家に帰るなりゴミ袋を見てゴミを出し忘れていたことを思い出し、また明日だそうと、料理を始めたそうです。

夕食が出来上がり、食べていると、ゴミ袋が昨日より大きな音でガサッと動いたそうです。

恐る恐る袋をどかすと、そこには大量の目が…。

友人は夕食をひっくり返して逃げたそうです。

みなさんもゴミの溜めすぎには注意してくださいね…。もしかしたらそこにも…。
ある夕方。彼は学校帰り、田んぼに沿っている静かな道を歩いていました。

ずっと向こうに黒いワンピースを着た女性が立っているのが見えます。二人の他には誰もいません。

女性の肩は不自然なところまで上がっており、腰の部分には極端なクビレがあります。極め付けに、なんと女性は裸足でした。

恐がりの彼は不気味に思い足を止めました。すると、今まで立っていただけの女性が動きだします。しかし普通の動きではありません。なんとその女性は、スキップをしているのです。

ゆっくりと、彼の元へと近づいてきます。彼はただならぬ恐怖感に襲われました。だんだんと近づいてきたため、女性の顔がはっきりと見えるようになりました。

なんとその女性には、眼球が存在していませんでした。黒い穴が開いたような目の部分。恐怖が倍増します。

来るな、と彼は女性に言いました。すると女性は止まりました。ほっ、と胸を撫で下ろしたのも束の間。女性は目を大きく開き、いえ、黒い穴を大きく広げ彼にこう言ったのです。

「次の人」 

すごく冷たい言い方だったそうです。機械のように棒読みでした。

彼は後退りします。やばい。そう思いました。そして次の瞬間、女性は

「み、つ、け、た!!!」 

と叫びました。

言うが早いか、彼は荷物をその場に残して、すぐさま元来た道をもうダッシュで逃げました。陸上部の彼、逃げ足には自信があります。

田んぼ道を抜け、ある公園に逃げました。やはりそこにも人はおらず、彼は不安に思いつつも公園の公衆便所の個室に隠れました。20分くらいそこにいたそうです。

もういいだろう。その場を出ようとしたとき、ぺたぺた…。タイルの上を裸足で歩く音がしました。彼は心臓が止まるかと思ったそうです。

足音が止みました。そして、さっき聞いたあの無機質な声が彼の耳に入りました…。

「去年のあの子もここに隠れたのよ」 

去年?あの子?なんのことだ?

彼は考えました。しかし何のことかさっぱりわかりません。


>>11

そして女性が一言。

「また迎えに来る」

その声が聞こえた瞬間、彼は気絶しました。

実は去年、彼が逃げこんだトイレで、発狂した少年が見つかっていたのです。その少年は発見されたときしきりに「オバケがくるよ」と言っていたそうです。

女性が言っていた「去年のあの子」とは、あの少年だったのではないでしょうか、とか私は勝手に思ってます。

田んぼ道は気を付けてくださいね。
Aさんはバードウォッチングが趣味で、その日も車で近くの山へ出向いていた。

早朝の森で鳥を観察していると、一瞬、双眼鏡越しに何か見慣れないものが見えた。

肉眼でそのあたりを見るが、距離のせいか特に何も見つからない。もう一度双眼鏡を覗いたAさんは戦慄した。

苔の塊に人間の脚が生えた得体の知れないものが、不器用そうに歩く姿がレンズ越しに見えた。

苔の塊は頭部と腕を削ぎ落とした上半身の形、脚は蒼白く、泥で汚れていた。

震えながらも見入ってしまっていたAさんだったが、あることに気付き急いで逃げだし、それ以来その山には行かなくなった。

その得体の知れない何かは、ゆっくりと覚束ない足取りではあったが、間違いなくAさんを目指していたという。
もう10年くらい前の話なんですけど、私は当時高校生でした。

もともと父が病気で寝たきりで、入退院を繰り返してました。タイミング悪く、母も同時期に入院で、家に残されたのは私と兄の二人。二人とも高校生でした。

兄は結構何も考えずに生きているタイプで、家には食べ物も貯金もない状態。でも、もともと日暮状態の我が家で、入院費も、私たちの生活費もなく

私は……まあ、バイシュンしてたんですよね。もう、無我夢中でした。生きてく為にね。

んで、罪悪感も何もないままそういう生活を送っていました。今考えたらもっと、別の方法があったのでは……と思いますが、とにかく必死でした。

(もともと学校終わってからバイトもしていたのですが、それではとても追いつきません)

ある日、いつもの様に、学校終わってから2ショットで客探して、話つけて待ち合わせました。

男の車に乗り、ホテルに向かうものだと思っていたら明らかに違う方向。男の顔なんてもういちいち構っていられないので、その時はその男の怪しさに気づきませんでした。

ついた先は、ちっちゃいアパートの一室。「ここは?」と尋ねると、男は、「とりあえず、ここで」と言いました。

当時若かったのもあり、疑うこともなく部屋に入りました。待っていたのは、数人の若いチンピラ風の男達。

ここで初めて焦って、客の男に「これは何!?」聞くと

「えんこーなんかしよるガキが自業自得やろ。今から、ビデオとるんじゃ」と。

一瞬で頭が真っ白になりました。自分のしてきたことの、浅はかさと愚かさを自覚すると同時に、ものすごい恐怖が襲ってきました。

私は必死に、「やめて、それだけは」と乞いました(相手は893だったのです)。


今軽い気持ちでえんこーとかしてる子達に、マジでなにがあるかわからないからやめた方がいいよ、と言いたいです。
私の通う高校はとにかく怪談が多く、いわゆる『出る』学校です。

数多くある怪談の中でも、不気味なものをひとつ。

私の高校の体育館には給水所があり、そこで部活で使う飲み水を汲んだり、部員のユニフォームを洗ったりしています。

5つある水道にはそれぞれ鏡が取り付けられていて、そのうち2枚は取り外されているのです。

その理由がなんとも不気味で、ある1人の女子生徒がその鏡の前で首を吊って自殺したそうなのです。

その女子生徒が自殺したあとから

『鏡の前に立つと、後ろに首を吊った女が映る』

と、生徒達から苦情が絶えなくなり、やむなく鏡を取り外したとのことでした。

現在は鏡が無いので映りもしなければ後ろにいることも分からないのですが、もし鏡の無い場所の前に立ち、自分の後ろを撮影したらどうなるのか?

気になった私は部活終了後にひとりで試してみたのです。

鏡の無い場所に立ち、ちょうど自撮りをするように自分の背後を撮影する。数枚撮影し、動画も撮ってみたが結局何も映らず。

がっかりした私はすごすごと帰宅しました。

しかし、あとから考えてみると鏡の無い場所は2箇所あるのですが、私は片方の場所でしか撮影していません。

もしかしたら私が撮影していないもう片方の鏡の無い場所、そこで撮影していたら何かが映っていたのかもしれません……。

首を吊り、ゆらゆらと揺れる女子生徒が自分の隣にいたのかと思うと今でも鳥肌が立ちます。
今回は、ホスト時代に内勤さんから聞いた話を投稿したいと思います。

仕事が終わり、内勤さんに車で送ってもらっていた時に内勤さんから聞いたお話です。

私が入る前に働いていた従業員(Aさん)がいました。ある日、Aさんは内勤さんにこんな相談をしたそうです。

寮で寝ている時に、ずっと視線を感じると。Aさんは視線を感じても、怖くて目を開ける事が出来なかったそうです。

ちなみにAさんの寮とは、私が住んでいた部屋の事です。

内勤さんは相談を受け、どんな奴か見て捕まえちゃえよと、軽く答えたそうです。

しばらくして、Aさんは仕事を辞めました。辞める際、内勤さんに言ったそうです。

ある日、夜中にAさんは目が覚めました。すると、いつもの様に視線を感じました。Aさんは勇気を出して目を開けました。

すると目の前に女性が立ってAさんを見つめていました。しかもよく見るとその女性はAさんを指名しているお客さんだったのです。

私はこの話を聞き、作り話ではないなと思いました。何故ならその寮(私も住んでいた)は鍵がダイヤル式なのです。数字のダイヤルを押し鍵が開くのです。

更に寮は大文字のLの長手の上の部分に部屋があり、長手と短手の角から隠れてダイヤルを盗み見る事も出来ます。

つまりはこういう事です。

Aさんを好き過ぎる女は、帰るAさんを尾行し(お酒を飲んでいるので帰りは歩き)、番号を盗み見て部屋に入っていた事になります。

怖がる私に内勤さんは笑いながら、もう番号変えたから大丈夫だぞと言いました。当たり前だ。

幽霊も怖いです。でも生きている人間はもっと怖いですね。
俺の友達が小学生の頃、地元のソフトボールクラブの合宿キャンプで体験した恐ろしい話。

夜、部屋に数人集まり怪談話で盛り上がっていた。そんな時6年生のある1人がこんな話をした…

輪を作り『京都駅』と声を合わせて言う。そして代表者が別の1人に話し始める…

『私がある合図をします。するとあなたは意識を失い夢の世界へ…

ノイズ画面を見た後、あなたは古い電車の中に乗っています。そして駅に着いたら降りて下さい。そこは京都駅です。

足下に1枚の紙が落ちていて、(京都駅でバラバラ殺人事件があった。事件は解決したが左手の小指だけが見つからない。そこであなたがその小指を見つけて下さい)こう書かれています。なので今から私が言う通りに行動して下さい。

まず駅を出ます。すると2つのビルが建っているので、そのビルの間の路地に入って下さい。路地を抜け、神社を見つけます。そこでは必ず赤い鳥居をくぐって下さい。そして神社の境内の引き戸を、必ず左手で開き右手で提灯を取り左手で閉める。

神社を出ると、細く長い1本道があるので進む。途中、後ろから名前を呼ばれたりするが全て無視する。すると道が2つに別れる。必ず左の道を進む。しばらく歩くと箱を見つける。開けると小指があるので、提灯の中に入れる。

するとノイズ画面になり、気付けば元の世界に戻ってくる』

話の後みんな怖くなり逃げた。しかし6年生だけが戻って来なかったという。
小学校の頃、猫をいじめた事がありました。 

といっても、ガキ大将的存在のやつがやるのを、嫌々付き合わされたみたいな感じなのですが…

石を投げたり、棒で叩いたり、のら猫を結構追い掛け回したりしました。そいつは本当に楽しそうで、でも私は嫌とは言えなくて。

殺しはしませんでしたが、多分あれは骨が折れていたと思います…

その次の日の授業中のことでした。うるさいクラスでしたので、常絶えず子供の声が響き渡り、授業も進んでいない状況でした。

そんな時、消しゴムを床に落としてしまい、拾うためにしゃがんだ瞬間。一切の音が聞こえなくなったのです。

あれっ、と反射的に顔を上げました。絶句しました。 クラス中の生徒、そして先生の顔が猫の顔に変わっていたのです。

「ルイス・ウェインの猫」をご存知でしょうか。ちょうどあんな感じです。

30人ほどの人数、体は人間顔は猫。何度まばたきしても消えない。体は正面を向いている生徒(自分の正面)の顔が、180度こちらに向いているのが異常なほどに恐怖でした。

心で謝罪の言葉を呟いていたのが、とても長い時間に感じました。そして意識が遠くなるのと同時に、椅子が後ろに倒れていくのが分かりました。

そして衝撃が私を包んで、気付いた時にはいつものクラス。私は大爆笑の渦に呑まれ、そこは喧騒の場所でした。

あの猫の、回復と幸せを、今でも願っています。
これは僕の友人が実際に体験した話です。

友人とそのツレ二人と一つ年上の先輩の四人で、地元のある心霊スポットに行ったそうです。

そこは事故か何かで工事がストップし、トンネルが中途半端になった、繋がっていないトンネル。深夜12時頃に行ったそうです。

僕の友人とツレ二人は入るのを躊躇っていたそうです。理由はそのトンネルは森の中ほどにある真っ暗闇のところにあるのですが、森に入ってからずっと視線を感じていたそうです。

「とにかく入ろうぜ」と先輩が率先して入って行くことに。先輩はケータイでムービーを撮りながら入っていきました。

「何も出ねぇじゃん」とトンネルの奥まで行き、入口に戻ってきました。そんで撮影したムービーを拝見。

辺りの草木がざわざわとトンネルに反響していました。中程まで行った時です。急にケータイの画面端から血の滴る赤い何者かが!!

それはゆっくりと画面を覆っていき、遂には真っ赤な画面に!!

「ヤベェ!!」 

恐怖感でいっぱいだった友人達は帰ろうと言い出しましたが、先輩が

「ちょっと待って!!」

ケータイに耳を押し付け何か音を聞いていたそうです。

「何か聞こえるんッスか?」

「男の笑い声が聞こえる…」

友人達も耳を近づけると確かに聞こえる!!

そして……『ガァァァァァァァ』と、低い叫び声が聞こえた瞬間にケータイの電源が切れたそうです。

マジでヤバイと悟り、直ぐにその場から逃げ出したそうです。

そんで、ファミレスでさっきの話をしていたそうです。いきなり先輩のケータイに着信が鳴りました。

「公衆電話から……」

怖くなって黙り込み先輩が一言……

「俺、あれから電源入れた覚えないんだけど……」
気持ち悪かった話。

高校生のころ、通学で使う駅に変質者が出た事がある。

うちは田舎なので、駅って言っても無人なのね。二時間に一本とか、三時間に一本とかの電車がくる時以外はマジで誰もいない。そんな駅に、変質者。

話題の少ない田舎では、すぐ噂が広まった。でも、実際に変質者なんて見たことなかったから、危機意識とかあんまりなくて、普通に使ってた。

そんなある日。私は学校を早退して、一本早い電車で帰宅してた。一本早いと、学生がいないからか、電車貸し切り状態。社会人はみんな車移動だから、こんなことも珍しくはなくて。

まあ何にも考えずに乗ってたんだけど、少し違和感を感じて、顔をあげると。少し離れた所に、二十代くらいの男の人が立って、こっち見てた。

ガン見。しかもなんか、身だしなみが汚い感じで、目付きが異様だった。なんでかな…瞬きしないの。

で、うわっと思って、目を反らしたんだけど、なんか近づいてくるのね。じわじわ。しかも唾を床に垂らしながら。意味の聞き取れない言葉を呟きつつ。

もう、えっ?!えっ?! って感じ。

すぐ逃げたけど、二両しかないし、また近くによってこられて、本当にどうなっちゃうの?!って時に駅に着いたからダッシュで外に逃げた。

そしたら、後ろから、『ばあおぼえあああああ』みたいな意味不明の雄叫びが聞こえた。振り返る余裕なし。

でも転んだ。なんかに足を引っ張られた感じで。ぱっと見た足首の辺りになんか影みたいモノが一瞬ぞぞぞって動いた気がした。

なんか後ろの方で、数人が揉み合うような声がして、振り返ると、あの気持ち悪い人が車掌さんらに押さえつけられてた。なんかしたのかもしれない。そこんとこは、わかんないけど。

見ちゃった。男の人の首のあたりに、巻き付くように蠢く黒く長い影みたいなのと、肩口からこっちを見てた顔。

もう、うひゃうって感じで、転がるように逃げた。自転車の鍵あけらんないくらい動揺しまくってた。

それからなんかあったとかはない。でも、変質者がでたとか、そういうのは本当に気を付けるようになった。
これは先輩から聞いた話です。

先輩は昔、旅行先でとても古い旅館に泊まったらしいです。全く霊感のない先輩は最初は何とも思っていませんでした。

ですが布団を敷いて寝ようとした時です。少し変な臭いがしたらしいです。結構臭かったらしいのですが、古い旅館なのでこんなものかと思い眠りについたらしいです。

寝ている途中先輩は変な音を聞いて目を覚ましました。トントン、トントンという音です。

先輩は気になりましたが、明日の朝早いので寝ようと努力しました。しかし次第に音は大きくなり、背中に違和感を感じました。

床の下から誰かが先輩の背中を叩いているような感じがして、先輩はすぐさま起きあがりました。

先輩は布団をのけて畳を剥がしました。するとあとから張り付けられた木の板がありました。

その板を剥がそうとしたとき

『としだよ』 

という男の子の声が板の下から聞こえ、先輩はあわてて荷物をまとめ旅館を出ようとしました。

その途中旅館の人と遭遇しましたが、それどころではなく出入り口は鍵がかかっていたので窓から出ました。

そして出入り口のほうに回り旅館をあとにしようとした時、バンッという音で入り口が開きました。

そこには旅館の人が立っていて、先輩に言いました。

『あの床の下にいるのは

としだよ〜〜〜〜〜〜……』
とある恋人同士が結婚して、マイホームまでの繋ぎにとアパートに新居を構えた頃のことです。

2階建ての木造という絵に描いたようなボロアパートの階段は、タンスを運び込む際、キイキイといやな音をたて、何となく薄気味悪さを感じさせました。

アパートの住人に挨拶に廻らなければと思っていた矢先、若奥さんが体調を崩し、実際にお隣さんを訪ねたのは2日後のことだったそうです。

挨拶が遅れたのが気に障ったようで、どうも嫌な顔をされてしまった…しょんぼりと頭を垂れる奥さんを、旦那さんは「どうせすぐ越すのだから」と慰めました。

その次の日から、家に悪戯電話がかかるようになりました。旦那さんがいるときは何もないのですが、奥さんが家にひとりでいると必ず無言電話がかかってくるのです。

新婚生活ですから、電話のことは幸せな空気に閉め出されて、奥さんも特に気にしていなかったのですが、次第に旦那さんが帰ってくるまでの時間を長く感じるようになりました。

気になっていた隣人が怪しいと、ノイローゼ気味の奥さんは夫に訴え、仕方なく旦那さんは妻の手をひいて隣の部屋を訪ねました。

悪戯の犯人に疑われていたお隣さんは、驚いて誤解を訴えました。

「奥さんが挨拶に来てびっくりしたんですよ。だって、引っ越しの夜に別の女の人が挨拶に来ていたものだから」

青ざめながら二人が部屋に帰ると、カギを閉めた部屋の玄関にあった奥さんの履き物が、アパートの前の道路に投げ捨てられていたそうです。
自分の叔父にあたる人が数年前に亡くなったんだけど、その理由ってのがギャンブルで借金作りまくって、最終的には近所の山で首を吊っちゃったんだけどさ。

叔父さん首を吊る瞬間に奥さんに電話したらしくて、奥さんがその電話にでたらすごい苦しそうな声で

「ごおおおおおおっなさいいいいいい!!!」
「ごおおおおべええんんんなさいいい!!!」

って言ってたらしく、たぶん「ごめんなさい」って言ってたんだろうけども……

で、その葬式の時なんだけど、都会じゃどうかわからないけど、こっちでは近所の和尚さんが家に来て拝んでくれるのね。

で親戚一同、会社の方、近所の方などが集まってきて、和尚さんも到着したので遺体のある広間で拝み始めたわけです。

そしたら拝み始めて数分もしないころに誰かの携帯が鳴ったんですよ。誰のだろうと思ったら棺桶の側に置いてたおじさんの携帯から音が鳴ってる……

取らないわけにもいけないので奥さんが携帯を確認しようとしたとき

「ごおおおおおおっなさいいいいいい!!!」
「ごおおおおべええんんんなさいいい!!!」

奥さんが叔父さんの死に際に聞いたという言葉が、ありえないくらいの音量で広間に響き渡ったんです……

ていうかそこに私もいて、確かにその声は聞きました……

その後、うちの父が携帯を確認したらしいのですが、その時間に着信もなければ留守電も入っていなかったそうです。
近所に結構急な坂があって、それを自転車で駆け下りるのが私が子供の頃に流行ってた。

スピードを出せば出すほどヒーロー扱いで男子はもちろん活発な女子も参加してた。私はいつも見物だけだったんだけど、男子に煽られて一回だけやったことがある。

最初坂のてっぺんから普通に下っていった。したら、半分よりちょっと手前くらいで、こいでもないのに有り得ないほど加速して、耳元で風を切る音でなくラジオに入る雑音のような音が聞こえ始めた。

私は怖くなってブレーキをかけたんだけどなぜかきかない。坂の最後あたりになると事故ったら余裕で大怪我くらいのスピードは出てた。

そして耳元で聞こえたのが

「死んじゃえ」

とても低い大きな声だった。

私は恐怖を覚え自転車を蹴って道に身体を投げ捨てた。

目を覚ますと友達に囲まれて近くの公園にいた。血は出てないし気絶してるだけだろうと公園で休ませてくれたらしい。

あのスピードで身体を投げ捨てたんだから骨折は覚悟してたけど何故かかすり傷一つなかった。

友達が見たことを教えてもらうと、私が普通に坂を降りて途中でパタリと転け動かなくなったらしい。

でも、私は覚えてる。おかしいくらいのスピードとはっきり聞こえた「死んじゃえ」という声を。
「非通知設定の迷惑電話」

社会人になったばかりの頃の話。線路沿いの狭くて安いアパートに独りで住んでいた。

知らない土地での慣れない仕事にいつもくたくたになって、帰宅するとスーツも化粧もそのままでベッドに倒れこむ日々。

ある日の深夜、ふと目が覚めるとケータイの画面が光っていた。通話時間…46分?誰?

寝ぼけたまま電話出ちゃったのかなぁ。そっとケータイを耳に当てると何やらハァハァ言ってる。キモッ!

『ハァハァ…可愛いねぇ〜』
『シコシコシコシコー!』
『気持ち良いよ…ハァハァ』

ちょw

ちょwなんだよシコシコーって。擬音までつけんなよ変態!録音して飲み会でネタにしよw←

3分ほど録音して(飽きたので)電話を切った直後、非通知で何度か電話がかかって来たけど無視して寝直した。

翌日、またしてもスーツのまま電気もつけっぱなしで寝てしまっていたことに気がついた深夜3時。

「…ハァハァ可愛いねぇ〜」

うげッ!また寝ぼけて電話取っちゃったのかぁ?

ケータイの充電コードを手繰り寄せて画面を見る。

不在着信6件

…え?電話には出てないじゃん?なのに、なんで? 

「ハァハァ…可愛いねぇ〜」 

じゃぁ、どこから? 

「ハァハァ…可愛いねぇ〜」 

玄関の暗がりから郵便受けがキィキィ音を立てていた。

怖くて怖くて、震える声で110番したけど結局逃げられちゃった。

後日ガムテープで目張りする前に、郵便受けから自分の部屋を覗いてみた。

私生活が丸見えだった。 
Y新聞の配達でさ、ボロッちいアパートの一室に朝刊配ってた。いつもドアの横にオモチャの車があって、それが邪魔だった。

冬の朝、配達に行ったらドアの新聞入れる口のとこから手が出てた。青白いというより白い皮膚の下に黒い肉がある感じで不気味な手。

やっべーな〜でも新聞入れなきゃ、って新聞で手を押してみた。なんか引っかかってる感じで動かない。

で、何を考えてたのか手で押してみたんだ。嫌だったけど。ぐにゅ 冷た。売ってる魚みたいに冷たくて柔らかい。ホンキでヤヴァイよなぁこれ……。

新聞無理矢理押し込んでさっさと離れようとした時、手が プラン プラン って動いた。なんつーか、ダランとしたまま上下に揺らされてるみたいに。

白い冷たい手が、プラン プラン

「バイバイ……バイバイ……バイバイ…」

ドアの向こうから小さな声がして手の動きが止まって

「ヘク… クク… ヘク…」

しゃっくりみたいな笑い声みたいな音が聴こえてきた。

で、走って逃げた。何でか知らんけど。

それから何回も行ったけど、変なのはそれっきりだった。オモチャの車はずっとドアの横に置いてあった
僕たちの泊まったホテルに数年前まで小さな宿舎があったそうです。その宿舎はお父さんと、まだ幼稚園生の娘、二人で経営していました。 

ある雨と風の強い日です。宿舎にズブ濡れになった男が『今夜泊めて下さい』と訪れてきました。

でも、その日は満室。泊める事ができないので、父が『すみません。満室なので泊められません』と断ったが、男は『どうしても泊めて下さい。お金は払います。物置部屋でもいいので、今夜泊めて下さい』と…。 

父は物置部屋くらいならあるし雨も強いから泊めてあげようと思った。その時、娘がワンワン泣きじゃくりながら『お父さん、お父さん、その人泊めないで』と言ってくる。

父は『お客さんに失礼だから』と言い、娘を叱ったが、娘は『泊めないで、泊めないで』とうるさい。

父親は『いい加減にしろ。お客さんに失礼だし、雨も強い。静かにしてなさい』と怒鳴った。それでも娘は泣きじゃくりながら必死に『泊めるな』と言うが、父親は無視し男を泊めた。

次の朝、男はお礼をして宿舎を去った。その数時間後、警察がパトカー数台と共に宿舎に訪れて『ここら辺でこの男見ませんでしたか?』と父親に写真を見せた。

父親は『あれ?この人昨日うちで泊まっていきましたよ(^^)でもどうしたんですか??』と聞くと警察が『いや、この男ね、近くの一家皆殺しにしてるんだよ』と言った。

父親は絶句。父は娘に、何で昨日男を泊めるのをあれほど拒んだか聞いてみた。そしたら娘が…

『え?だってお父さん、 あの人の肩に女の子の首が乗ってたじゃん』
俺の親友にAというヤツが居るが、こいつが厄介な事にかなりの霊感をお持ちで、時々薄気味悪くなるような体験を享受させてくれる。

二人しか居ない部屋で3人で話してる事なんかしょっちゅうで、正直こいつとは絶対に行かないと決めている場所が多々ある程だ。


そんなある日のコンパでの出来事。またも彼はやらかしてくれた。

コンパといっても小規模の物で俺とAの2人に女3の組み合わせだった。絶対的不利な状況にもめげず酒豪の俺は酒豪っぷりを発揮して女の子を飽きさせず、なんとか自然にカラオケオールにまで持ち込んだ。

少々無理はしたがその日はかなり好みの女性Mが居たので絶対に介抱してやろうと入れ込んでいたのだ。

会も進んで女の子らがカラオケに夢中になってる間にAと話す間が出来た。

俺「つーかよ、お前Mさんどう思うよ?」
A「あーMさんはやめとけ」

この時もうAとは長い付き合いの俺はAの言わんとする事を察知して続けた。

俺「おいおい辞めてくれよなこんな場所で」
A「……」

その日は一応朝まで歌い明かして泣く泣くMを諦めて別れた。

後日Aに聞いたところ、俺が狙っていたMに憑いていたのは真っ赤に腫れ上がったMr.土左衛門。生前Mに好意を持ってたヤシで物凄い情を入れ込んでるとのこと。

見えんとは言えさすがに持ち帰らなくて良かったと久々に感謝した俺だったw


ちなみにこのAと絶対に行かない場所の一つに近所の踏切がある。ここはA自身がかなり避けているポイントで、それを聞いてからは俺も行かない。

何でも踏切の真ん中に黒いモヤが漂っていてそのモヤが延びて引き摺り込みに来るのだそうだ。この話のせいで俺は対岸にあるコンビニに行けなくなったw


それでもAとはかなりの仲でお互いの家にしょっちゅう泊まりに行っている。大抵はゲームをしながら朝まで語り明かすのが恒例だがたまに深夜、部屋の内外で話だけをするような事になったら注意が要る。

大抵はお互い気付かないうちに訳のわからない話になっているからだ。どちらも話題は変えないのに何故か話がぜんぜん違う内容になっていく。

そしてときどき聞いてしまうことになる。

?「なぁ、お前等ひとの話聞けよぉ!」

そん時ばかりはさすがに引く。
これは俺の知り合いの殺人事件マニアから聞いた話。

そいつが知り合いの警察官から、ある日記を見せてもらったんだって。

その日記はN県で自分の家族を殺してしまった夫の物で、彼は結局それを遺書として自殺したらしい。

その日記にはこう書いてあったんだって。

夫はレコードコレクター。それも誰も廃盤になっているかなり古い物を集めるのが趣味で、あるレコードと出会う。

そのレコードは題名も書いていなく聞いたことも無い曲。そして曲が終わった後、何秒後かに『ウッフッフ』っという女性の声が入っている不気味なレコードだった。

その後彼は知り合いの大学教授に話すと、そのレコードはかなり貴重な物で売れば300万ぐらいの値が付くと言われる。

彼は気を良くし家に帰って妻にその話をする。妻はそのレコードを売って欲しいと言い、彼はコレクターなので売らないと言い、夫婦仲は悪くなっていった。

そんなある日、小学2年生の一人息子が鉄棒から落ちて怪我をし、妻は病院に付き添いで家にほとんど帰らない状態が続き、彼はたまたま知り合った女性と浮気してしまう。

そして息子が退院した日、家に帰ると息子はいるが妻がいない。息子に尋ねると、息子は黙って電気が消えた音楽を聞く部屋を指差す。

近づいてみるとあのレコードの『ウッフッフ』という声がリピートして聞こえ、妻が正座して聞いている。

『どうしたんだ?』と聞くと妻は『あんた浮気してるでしょ』と包丁を手に怒鳴りつけ襲い掛かってくる。

そして頭が真っ白になり、無我夢中に止めていると誤って妻を殺してしまう。しかも止めに入ってきた息子も包丁が首に当たって死んでおり、その後彼も自殺する。

という内容だったんだって。

その後俺の知り合いが興味本意でこのレコードの声って実際に聞きました?って警察の人に聞いたら、不思議そうな顔してこう言ったんだって。

『実は聞いたんだけど、レコードにそんな声入ってなかったんだよ』って……。
妹の友人が小さいころに体験した話。

彼女の家は部屋の四隅にベッドを置き、寝室として使っていた。

ある日彼女は普段通りにベッドに入り、壁方向に顔を向けて寝ていたが背中に視線を感じて目が覚めた。

視線を感じる方向からして「視線の主」は向かいのベッドで寝ている兄弟であるはずなのだが、あまりに凄まじい視線である為、怖くて暫く固まっていたそうだ。

しかし時間が経っても視線の気配が消えないので、勇気を振り絞って寝返りをうち、兄弟の寝ているベッドの方に顔を向けた。

ところが「視線の主」だと思っていた兄弟はすやすやと眠っていた。しかし視線の気配は消えない。

……その時彼女は気が付いた。兄弟のベッドの下に誰かいる……

結果として、強烈な視線の主は、そのベッドの下に挟まっていた「マネキン」だった。マネキンがベッドの下に挟まり、こちらを凝視していたのだ。

ただ、彼女の家はマネキンなんて持っていないし、ましてやベッドの下に置いたりしない。

……そして、そのマネキンは彼女と目が合った時に

「カチッ、カチッ、カチッ……」

と歯を鳴らしたそうだ。
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あんまり怖くて書く気がしないんだが、水子様のお話。

俺の友達の話なんだが、中学校くらいは結構やんちゃをしてたらしく怖いもの知らずな気性で、当然オカルト的なものなんか全然信じてなかったらしい。

ある日の事、当時の彼女と近所の小さい山に遊びに行って、その麓に水子地蔵様がたくさん置かれてる場所があって、彼はそこで催したらしく、事もあろうにお地蔵様に向かって小便を

『氏ね〜!』と言いながらぶっかけたらしい。

その瞬間、“ズドーンッ!”といった感じで体が一気に重くなり、胃の中に入っていた物全てが一気に口から出てきたらしい。

慌てた彼女は近くの人に助けを求め、気が付くとその方の家の中だったという事だった。

その後も近くを通ると自転車のペダルが漕げないほど重くなったりと異常な現象が続いたため、彼は二度と近寄る事は避けたらしい。

というお話です。上手く伝わるかは分かりませんが、マジらしいのでよいこの皆さんは決してマネしないように。
家族で飲食店経営してた頃の話。

常連の芸能人の隠れ家的店ってことで紹介されて以来、本人さんとその連れてくるお友達目当てに、地元だけでなく方々からお客さんが来るようになった。

ここまでなら美味しい話なんだが、それひっついてるものもよく置いていかれるようになった。俺は不運なことに、見聞きが出来てしまう。もっとも、100回遭遇してもはっきりとしたのは1回くらい。

大抵は姿はぼやけすぎでわからないし、はっきりと声が聞えることもない。逆にそのほうが怖いので、はっきりとした姿が見えたり、『死のうよ』とか囁いているのを聞いたりすると、逆に落ち着いた気分になれてた。

その客が入ってきて、染み付いた癖で「いらっしゃーやせー」と営業スマイルしたんだが、視界にいれなきゃよかったと後悔した。

客の体は、犬やら猫やらイタチやら猿やらの幽体が突き出してるような姿だった。本人はなんともないみたいで、座敷席の衝立の向こうを覗きこんだり、一緒に来た男性と「ここって芸能人よくくるんだってー」みたいにして話してる。

けど突き出た動物の顔という顔は右に左に首をふるような感じで揺れて、目に入ったもの全部睨みつけてる感じで、ヴォオオという感じの、声ともなんともいえないものがずっと聞こえてた。

二階からは、うちの犬が怯えきった声でひゃんひゃん鳴く声が響き続けた。

そのお客さんのお会計の時、隣の番地の住所が記載された名刺を渡してきて、

「うちは躾もやってるんですよ。鳴き癖噛み付き癖等あったらよろしくどうぞー」

『いや、お前そのくっついてるやつ躾けろよ』と言いたかったよ。ペットショップなんちゃらと書いてあったので、合点がいった感じ。

命を売り買いする商売ってのも業が深いものなんだなあと思って、以降ペットを買うっていうのも同じように思えて、うちの犬が死んだら二度とペット飼うものか、なんて思ってたんだけど。

やつは死後も二ヶ月くらいは、生前のようにかーちゃんの後をついてまわって、生前のバカ犬ぷりをそのままに餌のおねだりをしていたよ。

それ見てると、愛してやればいいのかなと思えたので、以来代替わりのたびに、例の名刺の店から迎えるようにしてる。合言葉は「売れ残っちゃいそうな子」。
私の伯母さんの話。

私の叔母さんはお寺の跡取りさんと結婚して、離島に一軒しかないお寺に住んでいた。今は旦那さんに先立たれて、子供もいなかったので、最近私たちの家の近くに引っ越してきた。

お寺といえば、よく怖い話とかじゃ心霊写真だの、いわくつきのものを預かったりとかいうから、伯母さんのところはどうだったの?と聞いた。

「そりゃ、預かったことあるわよ」と軽く言われ、「怖くないの?」と聞いたら、「慣れるよ」と。「でもどんどんたまってくでしょ?」「おたきあげするから」 なるほど〜って感じだった。

そんな伯母さんが一度だけ怖いと感じたことがあって、それは一本の日本刀を預かった時だったそうな。

その刀は抜くと不幸なことがあるという刀で、持ち主は捨てるに捨てれないし、預かってほしいと言ってきたそうだ。

その頃は結婚してお寺に住んでいたが、亡くなった伯父さんではなく、伯父さんのお父さんが住職だった時で、その方が預かったんだそう。

住職さんが預かったあと、どんな刀だろうと面白がって、止めたけど抜いてしまったそうだ。そうしたら、そのあとすぐ喀血して亡くなった。

で、こっからが私が一番怖いと思ったことだけど、「そのあと刀どうしたの?」って聞いたら、「なんか知らないけど無くなった」。

確かにそうなってもおかしくない。田舎のお寺で、地域の人が無断でどんどん入ってくるんだよ。しかも、お寺と自宅がつながってるから、家にまで入ってきちゃう。

私は仕事で行けなかったけど、学生だった妹がお葬式とか整理を手伝いに行ったとき、ドア開けたら廊下に知らない人が立ってて、マジでびっくりしたって。

そんなんだから、よく物が無くなるんだよ。うちの母は「まあ結局必要なところに行くのよ」とか訳の分からんことを言ってたけど、必要なところってどこよ……
高校の頃、部活の先輩に幽霊の触り方ってのを教えてもらった。

扉とか窓とか押入れとかなんでも良いんだけど、内と外みたいな区切りが作られるものを利用する。

自分がやった例で説明すると、家の押入で、押入れの中に腕を差し入れて襖を閉じた。当然腕の幅だけ隙間ができるけど、その隙間から向こう側を見ないようにする。それと、向こう側はなるべく暗くする。自分は俯いて、体の影で暗くしたと思う。

あとは、手とか指先とかに神経を集中して幽霊に触れるのを待つ。ゆっくり動かしたり、たまに止めたりするとよかった気がする。自分はこれで触ったと感じた。誰にも信じてもらえなかったけど。

困ったのはそこから。幽霊?を触ったと感じてから、触った方の手(右手)に、たまに普段の生活でも似たような感触がするようになった。頻繁じゃないけど、忘れた頃にふっとあの幽霊?に触られたような気がして、ビクッとする。

一番ビックリしたのが、受験勉強の息抜きに夜中にコンビに行こうと歩いてて、腕って歩くとき自然に前後に振れると思うんだけど、そのちょうど右腕が後ろに振れたときに、手をガシッて掴まれた時。うゎーって夜中なのに凄い声で叫んでしまって、色んな意味で全力でコンビニまで逃げた。

高校時代はそれのせいで結構悩んだんだけど、大学入り会社入り、時間が経つ内に手を触られる事もなくなって、そんな事があった事も最近まで忘れてた。

でも、この間の休みに娘と公園に行ったんだけど、帰る時になって娘が手をつないできて、その時の娘の手の感触にふと懐かしさみたいなのを感じたんだよね。 あの幽霊?の手みたいだって。

自分の話はここでおしまい。

あと、当時先輩が教えてくれた関連話で、怖かったので今でも覚えてる話。教室の扉でこの方法を試したOBがいて、その人も何がが触れるのを感じたらしい。

でも友達の誰かが触ってるんだろと思って、すばやくそれを掴んだ。すると扉の向こうからとんでもない叫び声がして、目の前のドアが壊れそうに叩かれた。

その声っていうのが、大勢の人間と動物が振り絞ったような金切声で、びびったOBが手を放したら、その絶叫の主が扉の向こうの廊下を移動していった。

以上です。
最近迄、S県のK市(北区某所の隣駅)に住んでいました。その時の話です。

自分は元々、憑依というか…拾ってきやすい体質なので、そう云う『気』が感じないところを重点的に探して、不動産屋さんから、そのアパートへ案内されました。

近くにお寺さんが有ったのですが、墓所の手入れも良く、隣のコンビニに、夜になるとちょっと人淋しいモノが出入りしてましたが(見えないけど感じる)、憑いてくるコトも無く、アパートもセキュリティ万全で、田舎から上京して来た自分には、ピッタリの場所だったんです。

…ところが、何年か住む内に、周りに大きな建物が建ちはじめ、とどめは、近所のお寺の代替わりが決まってから、状況が変わってきました。

始まりは、オートロックのドアを開けると、何か居るとかそんな事から。『見なかった』事にして、ソレは無視する事が出来たし、部屋迄入って来る事も無かったのですが…

ある朝、久しぶりに金縛りに遇いました。その瞬間、布団の私の横にスル〜と「何か」が入り込んで来たのです。人とも何とも分からない不気味な感触…

自分はひたすら、般若心経を心の中で唱え続け、やっと、「何か」は、離れて行きました。もの凄い疲労感と、嫌な気配を残して…

引っ越す程の蓄えが無かった為、その後もそこに住み続けたのですが、数ヶ月後の朝、また「何か」がスル〜と同じ場所に入り込んで来たのです。

今度はハッキリ「動物」だと云う事が分かりました。体毛の感触がするのです。

この時も同じ方法で、お引き取り願ったのですが、数ヶ月おきに「何か」はやって来るようになりました。

何が怖いって、どんどん「何か」は大きくなっていくのです。大型犬並の大きさで、『ハッハッ』と、動物特有の息づかいが聞こえて来るようになり、金縛りもなかなか解けなくなっていっていました。

般若心経を何度唱えても「何か」は去らなくなったのです。般若心経の後に、早九字を唱え、心の中で『喝!!』と唱え、やっとそれは、去って行きました。

その頃、仕事とか色々なトラブルを抱えていた自分は、コレにも参っていた事も有り、実家に帰郷する事に…。実は実家も出るんですが…トホホ

この文章を打っている間、ラップ音が鳴り続けてます。しかし、あのアパートの次の住人が憑かれる体質で無いこと、「何か」があれ以上大きく育たない事を祈るばかりです。
実家の近所にある神社は龍神を祀っている為、しきたりがたくさんある。

その神社の娘二人と幼なじみで、昔から長女(なぜか長女のみ)は必ず4時帰宅、外泊不可等々。

長女のクラスに意地悪な女子がいた。私は長女と同じ学年(クラスは別)。

ある日、意地悪女子が長女に「4時までに帰らなきゃならないなんてバカみたい」と意地悪発動、何と化学実験室に監禁、意地悪仲間三人と長女を散々暴行した。

私はその日トーフを買いに行き、ボールに入ったトーフを持ってふらふら歩いていた。すると、向こうから全身傷だらけ&制服ボロボロ、顔から血を流した長女が!!

私は4時過ぎ&ボロボロの長女にビビり、駆け寄って長女を支えようとした。長女は

「私に触っちゃダメ!!お願い…私の家に行って話をして、○○ちゃん(意地悪女子)が大変…」

と、お祖父さんに長女の事を伝えてほしいと言われて、走って行った。

神社に着くなりじいさんは私の話も聞かず私に氷水を浴びせかけ、私はガクブルしながら、多分長女はクラスの女子にやられたせいで4時に帰れずケガを…とようやく話した。

じいさんは連絡網で意地悪女子宅に連絡し、「娘さん、はよう連れてこんね!えらい事じゃ!!」と言っていた。

電話でじいさんは『ヨマイガスイ』と何度も言っていた。意味不明。

長女は高校で再会したが、あれから意地悪女子と仲間の姿は見ていない。ようやく聞き出す事が出来たが、意地悪女子と仲間は亡くなっていた。自殺だった。

あの日意地悪女子の母は、「うちの子はそんな事してない」とお祓いを拒否したらしい。

龍神様は長女についており、凶暴で気性が荒く俺様気質らしい。しかし女子達への災いは、龍神様を傷つける事を喜ぶ悪霊(ヨマイガスイ??)が、意地悪女子に入ってやってしまったとの事だった。

長女は大学まで出たが、結婚せず神社で静かに暮らしている。結構美人なのにもったいない。
俺の職場にいた人の話。

その人(以下Aサン)は、かなり霊感が強く霊視、除霊が出来るんだが、基本的には君子危うきにという性格。

そんなAサンは通勤で遅刻しないため、どうしても厭な感じのするトンネルを通らなければならなかった。

そのトンネルは薄暗く、昔の手堀り?岩肌が見えており、明らかにあちらの方が三名いて、毎日Aサンが来るのを待っているという感じがしてたらしく、Aサンは悪霊と判断していた。

ある朝、厭な気分でトンネルに差し掛かり、ふとしたコトで一人と目が合ってしまった。Aサンは直感でヤバイと感じてすぐに目を逸らし、スピードを上げトンネルを通り抜けた時に、バックミラーを確認すると二人しかいなかった。

「二人!?ヤバイ!付いてきた!!」と思い助手席を見ない様に前だけに集中したが、助手席に乗り込んだ一人が運転しているAサンを舐め回す様に覗き込んできた。

その霊は、Aサンの耳元でか細く恨みの籠もった声で言ってきた。

「めい・・・ね・ん・・あ・・う・ち・・・川で・・溺れ・て・・・・死んで・し・まいま・した・・・・・」

Aサンは少しでも反応すれば引き摺り込まれると思い、心底体が震えたが力を振り絞り、必死に運転しているといつの間にか消えてしまったと言う。

しかし、Aサンはその日を境に仕事を辞めた。理由を聞くとAサン曰く、「前回は運が良かったけど、次は逃げられない」と言っていた。
わたーしのーお部屋のーまーえでー♪
泣かないでくださいー
そとにーわたしはー出ませんー♪
ハロワになんか行きませんー
/||___
| ||   |
| ||,,∧ |
| ||ω・`). |
| O||旦と). |
| || ーU |
\||―――┘
じゃ俺の友人の話を。

ある日友人が「泊めてくれ」と言ってきた。一人暮らしなので奴を泊めてやることは時々あったが、この時は明らかに様子がおかしかった。妙にびくついてるし、顔色もえらく悪い。

風呂上り、ビール片手に話を聞いてみた。奴曰く、家にいると『目』に見られるのだという。目って何じゃい?と聞き返す俺に、奴は説明してくれた。

とにかく『目』としか言いようがない。それはありとあらゆる隙間から自分を見てくる。本棚の隙間、カーテンの合わせ目、エアコンの吹き出し口、開いたカバンの中、挙句の果てには布団の奥から、など。

人の顔というよりも、暗がりの中に『目』だけがあって、まばたきもせずにただじっと、見つめてくる。どう聞いても幻覚症状です、ありがとうございました。

…こりゃヤバい、と思った。確かにしばらく前、隣の住人がうるせーと愚痴ってたような気はしたが…そこまで参ってたのか。

「疲れてんだ神経科行ってこいゴルァ!」と友人を励ましつつ、その日は寝た。奴もなかなか寝付けなかったようだったけど、最終的には良く眠れたみたいだ。

その後、1週間かそこら奴は外泊を続けたらしい。流石に俺んちに連泊するのははばかられたのか、他の友達の所とか漫喫とかで過ごしていたようだ。

しかし更にその後、奴は入院することになった。いわゆる精神系の病院に。見舞いに行ったが面会も出来ないような状態らしかった。

奴のオカンが泣きながら、それでも「来てくれてありがとう」とお礼を言ってきた。心が痛むけど奴のことも気になったので、オカンに詳しいことを聞く。

そうなったきっかけこそ判らないが、今息子はノイローゼ状態にある。手で固く両目を覆って、何も見ようとしない。一度指の隙間からこっちを見たとき、搾り出すような叫びをあげて

「見てる!!見てる!!暗くないのにいるよお!!」と泣き出してしまった…

>>40

んでこういう話にありがちな陳腐なオチと言われそうだけど、その少し後になって、奴のアパートの隣室から死体が見つかったそうだ。

聞いたところによると、心筋梗塞の発作を起こして突然死。一人暮らしのおっさんで身よりもないし、また冬だったので発見が遅くなったらしかった。

死の直前の苦痛は相当のものだったようで、部屋のものは激しく散乱、押入れのふすまなんかもバタバタ倒れたりしてたらしい。

苦しんだ末か、押入れの奥、隣室側の壁に顔面からのめりこむような変な姿勢で倒れていたということだった。

かっと、両目を見開いたままで。
これは私が中2の時に実際に体験した話です。

私の通っている中学校は最近新しく建て替えたばかりです。しかし、なぜ建て替えたかに問題があります。

別にそこまで古くなっていたわけでもないのです。その理由を知る人は先生でも数少ないんですがお話しようと思います。

はじまりはまだ入学してから2ヶ月ぐらいしかたっていない時に、それは私の前に現れたのです。

ある日、私は部活が終わるのが遅くなり急いで帰ろうと下駄箱に向かう途中に、職員室の前をいったりきたりスーツ姿でペタペタと歩く人を見かけました。

私はなんだか見てはいけないものを見たような気になりその場を走り過ぎました。

その日からときどき私はそういう場面にあうことが増え、それが霊なんだと認識してきたある日です。

部活の顧問に頼まれたものを取りにあまり使わない倉庫に行きました。中に入るとなんだか嫌に寒気がし早く出ようと思ったときです。

頭の上にポタッとなにかが落ち背後に強い視線を感じ、ゆっくり後ろを向くと血まみれの男が立っていたのです。

まるで助けを求めるかのように私を睨みつけているのです。そこで私は気を失ってしまいました。

あとから聞いた話ですが、私の学校は昔すごく荒れていて不良が通う学校で有名で、いじめが多く喧嘩も日常茶飯事だったそうです。

なので自殺する人もいたらしく、その人たちがまだ成仏できずにさまよっているそうです。
小学生の頃。ある昼休み、仲良しグループで、七不思議話をしていました。

大体「音楽室のベートーベンの目が動く」「赤いちゃんちゃんこ」「プールの霊」など、よく聞く話。でも怖いことは怖く、軽く背筋は冷えました。

そんな中ある子の話。「下校時刻に家庭科室の横を通ると、中から、まな板でなんか刻んでる音がするんやて」。

…なんやそれ。「いっこもコワないわー!」総ブーイング。五時間目の鈴とともに怪談終了。

さて、その日、まだ明るい昼下がりの下校時刻。家庭科室の横を通ると「…トントントン…」。聞こえてきました。

どう言ったらいいんでしょう。生きている気配がない。それに、料理をする時には、水道やガス、足音に匂い他「料理の気配」があるのに。

私は確認する度胸もなく、逃走。後日、あの怪談の時いた、一際「しょーもな!」と笑っていた子が、「わたし、昨日その音きいてん」青い顔。

トントントン、から、…トトトトントン! 微かな音が強まる。そこに通りかかった先生、「何してん、はよ帰り。…中に人?おるわけないやろ」

家庭科室の扉には、南京錠。火災などを防ぐため、理科室や家庭科室その他、そうなっている教室は結構あったそうな。ついでに包丁音は消えていた、という。

刃物を手にした、この世ならぬものが潜んでいる場所で、数日後「こふきいも」を調理実習で作りましたが。
何年か前、短期バイト中に知り合った男性。

最愛の恋人を亡くしたんだけど、どうしても恋人がもうこの世にいないとは思えなくて、いつか見つかる気がするから、各地で単発のバイトをしながら日本中旅しているという人だった。

話が面白かったからアドレスを交換して、月に数回メールのやりとりをしてた。

今までは、新しい土地に移動したとか、今度の仕事はどうだとか、そんな内容ばかりだったけど、先月頭くらいに『とうとう見つけた』というタイトルのメールが来た。

本文は無し。添付ファイルに、隠し撮りしたっぽい幼稚園児くらいの女の子の画像。

返信したけど、それ以来彼からメールは来ず、今月に入ってからはデーモン(※MAILER-DAEMON)が返って来た。

一体どうなったのかすごく気になってる。
今から9年前マジで体験した話。

夏休みのある日、田舎町で特にすることもなかったので、親友の杉田、部活の田辺先輩(仮)と近所の山を探検もとい肝試しすることになった。

公園と山が隣接しててその山は自殺者もいたし古い墓もあった。だもんで地元じゃそれなりに有名だったんだよね。

俺は「絶対行きたくない!怖い!お前らだけで行け」と散々言ったんだが、杉田にビビりだとかクラスの奴に話すとかからかわれて渋々ついていった。

山の入り口は公園なんだけど誰もいない。今は撤去されて無いけど危険な遊具も錆だらけでそこにあった。

俺はもう誰もいない寂れた公園からして怖かった……杉田と田辺先輩は躊躇しないで意気揚々と山へ踏み込んで行くもんで、そんな2人についていくのがやっとだった。

墓までついて田辺先輩が「ここでちょっと待ってろ」とか言い出して山のさらに奥に駆けていった(墓より奥は何があるか知らない)。俺はわけもわからず杉田と待つことにしたが、杉田は終始ニヤニヤ…

多分何か知ってるんだろうなと思ったが、その瞬間買ってもらったばかりの携帯にCメール。番号は…目の前にいる杉田…

内容は

「今○○温泉にいるんだけどお土産なにがいい^^?」

何のいたずらかと杉田に見せようとした瞬間、俺はかつて無い恐怖を味わった。

杉田が…杉田の表情がさっきまでの笑顔とは似ても似つかないマネキンのような無表情に変わってた……それだけでもう全身の毛が総立ちで少し小便もちびった。

杉田は無表情のまま普段とは違う口調で

「もういっときおれ」

と言った。

言い終わると同時に俺は「うわああああああああああああ」と叫びながら擦り傷切り傷お構いなしに泣きながら山を駆け下りた。

ごめんな話はこれでおしまい。これ以上文字にするのが怖い(笑)

結論から言うと、その日杉田は温泉旅行、田辺先輩はテニスの試合で俺と遊べるはずなかったわけ(俺は万年補欠の幽霊部員)。

まぁなに、事前に危険を回避出来るビビり野郎は実は一番賢いんだぜ!とそれが言いたかった。
今から23年ほど昔、同時4歳の弟がお腹を壊して1週間程入院した。

私は覚えていないが同室にはとてもキレイな顔立ちをした小学生くらいの女の子がいたそうだ。

母はその子を献身的に介護するお祖母さんと仲良くなりイロイロと話した。

母は、弟が入院している病院に祖母が入院しているとか、弟をこの病院で帝王切開で産んだとか話したらしい。

そんな中、お祖母さんが母に話してくれた話。

女の子が生まれる時に、ヘソの緒が絡まっているから医者は赤ちゃんの安全の為にも帝王切開しましょうと説明したらしい。

ご主人も家族のみんなも、無事に赤ちゃんが生まれるなら帝王切開を選択しようと思ったそうだ。

ただ一人、母親を除いては。

母親は医者と家族にキレて、

「なんで、私が子供なんかの為にお腹を切らなくちゃいけないのよ!?信じられないわ、お腹に傷が残るのよ。女として終わりじゃない!私は、絶対に普通分娩しかしないから!」

と言ったそうだ。

そうして、女の子は生まれた。

ヘソの緒が首に絡まっていたまま分娩された女の子は頭に酸素が行かずに、自分じゃ何も出来ない身体で生まれてきた。

母親がもし、そんな選択をしなければ女の子は病院のベッドに一生縛られることはなかったのに。

お祖母さんは、私達姉弟が帝王切開で生まれたと母から聞いてたまらず話したらしい。

「ガンとか手術でも身体にメスを入れるじゃない。我が子が無事に生まれてくれる為なら私なら、なんてことないよ。あなたもそう、子供の為にお腹を切ってる。母親なら、子供の為に命だって賭けれる気持ちに普通はなると思うんだけどね」

と言って泣き続けたそうだ。

次の日に、その女の子の母親が女の子の弟である元気な男の子を連れて来た。

母は、その母親がなんだか恐ろしく思えて話すことが出来なかったらしい。

大人になり、私も息子を産むときに帝王切開して母から聞かされた話。

その女の子の事を思うと、胸が痛い。
大学時代の話。大学の頃、同じゼミの奴らと部屋で飲んでた。

みんなかなり酔っ払ってたし、その中の一人が家においてあった、ホーローの鍋を頭に被って踊りだした。みんな大笑いで手拍子。

しばらくして「そろそろお開きだな」と誰かが言って、宴終了。「鍋取れよ」と友人の一人。「ちょww取れない」とかぶった奴。

本気で取れないらしく、あせりだす鍋男。とりあえず大爆笑。10分くらい粘ったがどうしても取れないという事で「病院…」とか言い出す鍋男。

みんな酔っ払ってたし、鍋男の体を押さえて四人がかりで引っ張った。「おっしゃ!取れたw」と友人。「あがーーーー」と鍋男。

鍋男の耳と鼻がなかった、顎から唇にかけて真っ赤なライン。全員一気に酔いが醒めた。
俺がまだ小学生のころの話だ。

俺んちは両親が共働きで、「鍵っこ」というか、夕方までは俺一人だった。

その日もいつもと同じように、居間でコタツに入って寝てたんだよ。母の帰りを待ちながらね。

玄関の鍵が開いた。ああ母親が帰ってきたんだな。そう思った俺は「お帰りなさあい」と言おうした。

声が出ない。よく考えたら身動きが取れない。金縛りにあってるんだね。

玄関からぺたぺたとスリッパの音。うちでスリッパ履くのは母親だけだから、母親には違いないんだろうけどなんか微妙に違う。

居間のドアが開いた。お母さん?と思ったが、この角度だと首が回らず顔が見えない。でも音はするんだ。

スリッパを脱いだらしい。絨毯をすり足で歩いている。ずりっ、ずりっ。

「ダイチャン」

「ダイチャン。デカケルワヨ」

話す声の主は母親なんだが抑揚がない。

ずりっ、ずりっ。声の主はさらに近づいてきた。もうちょっと、あと2、3歩でその正体が見えるかな

というその時、玄関が開く音がもう一度して、「ただいまー」って母の声が聞こえたんだ。

その瞬間、金縛りは解けた。もーワケ分かんなくって、ガクブルいいながら母親んとこに駆け寄ったよ俺は。

「なんかおかあさんだけどおかあさんじゃない人が来たー」ってさ。そしたら母親の顔色が変わってさ。

晩飯食いながら聞いたんだけど、どうやら母親は双子だったそうなんだ。

貧しいからと母親の母方(俺のおばあちゃん)の実家に生まれてすぐ片方だけ預けられ、残った双子の姉は、栄養失調で亡くなったそうだ。

で、さらに聞くと俺は生まれてすぐ原因不明の高熱で死ぬところだったらしいんだ。

医者も見放し(2、3箇所まわったって言ってた)、どうしようもなく寺だか神社(スマンここ失念)に相談に行ったら、

「あなたの片割れの姉が、連れて行きたがっています」と。

俺は二人目の子供だから、私にも半分よこしなさいよ、ってことなんだろうけどさ。
爺さんの葬式のときに聞いた話。

山村で生まれ育った爺さんがまだ少年だった頃、テツという犬を育てていた。

朝と夕方にテツと散歩をするのが爺さんの日課だったんだけど、長雨の後、数日振りに散歩へ行くとおかしな物を見つけた。川の澱みに何か黒っぽいものが浮かんでいたそうだ。

「土左衛門か?」と思ってそれへ駆け寄ろうとしたら、テツが唸り声を上げて近寄ろうとしない。仕方なく、テツをそのままにしてその物に駆け寄ると、それがのろのろと立ち上がった。

それが何だったのかは爺さんにも分からなかったらしい。肌は白いような灰色のような感じで、着ている着物のような物は汚れて泥まみれ、黒い空洞のような目と口をしていて右腕は枯れ木のように細いのに左腕はがっしりしていたそうだ。

それが「あー……」といううめき声を上げながら少しずつ爺さんに近寄ってきた。

爺さんは身が竦んで動けず、それがちょっとずつ近づいてくるのを見ていることしかできなかったんだけど、もうちょっとでそいつの手が届くという所で、いつの間にかやって来ていたテツが飛びかかってそいつの腕に噛み付いた。

そいつは「あー……」と同じうめき声を上げながらテツを払いのけようとしていたんだけど、テツも必死で噛み付いているので引き離せない。やがてテツはそいつとバランスを崩して川へ落ち、流されていってしまった。

爺ちゃんはまだしばらく動けなかったが、ハッと気が付いて「テツ!」と名前を呼びながら下流のほうへと走っていった。

300メートルくらい先の川べりにテツの死体が流されていたそうだ。何かで突き刺したのか胴体に刺し傷が何箇所か残っていた。

そいつがいないのを確認した後、テツの死体を担いで村へ戻って起こったことを村の人に話した。

「山の悪いモンが雨で川に流れて、澱みに溜まって形を作ったんだろう」と爺さんの爺さんが教えてくれた。

その澱みはすぐに村の人間に埋め立てられて、そいつの姿を再び見ることはなかったらしい。

事件の次の日、子供の頃からかわいがっていたテツを亡くしてショックを受け、家に篭っていた爺ちゃんの許へ近所に住む女の子がやってきた。

その女の子は「大の男がいつまでメソメソしとるんや!みっともない!」と言って爺ちゃんを張り倒したそうだ。

まあ、その女の子が俺の婆ちゃんになるんだけどさ。
では俺も。3年前になるけど。

雨降りの夕方。俺は家に帰ったんだ。そしたら母ちゃんがばたばたと仕度している。

「あんた何やってたのっ叔父さんが亡くなったのよ。早くしなさい」という。

え?どこの叔父さんだと思いながら、とりあえず用意しようとしたら電話が鳴った。

「はい。もしもし」

背後では一人何事か呟きながら動き回る母ちゃんの気配が。

「もしもしっ俺だ。落ち着いて聞けっいいか」

かなり切羽詰った口ぶりで相手はいきなり喋りだした。

あれ……誰だろう。叔父さんが亡くなった事を知らせるには変だし、なんか引っかかる声……

「死んだのは母ちゃんだっ振り向くなっ俺が行くまで絶対振り向くなっ」

ああ……兄ちゃんだ。去年バイク事故で亡くなった兄ちゃんの声だったんだ。

硬直して体は動かない。どうなってるんだ? 背後は静まり返りさっきまでの音はない。

「なにやってるの……早くしニなさい」


耳元で囁かれ俺は気絶した。んだと思う。その後記憶はなく、電話の前で倒れている俺はその後、母ちゃんに起こされた。

母ちゃんは友達と出かけていたという。じゃああの日家に居た母ちゃんは? 兄の声は間違いなく兄だった……亡くなったはずの。
この話は知人の友達が体験した実話です。

知人の友達(Aさんとします)は看護士をしていてアパートの2階で一人暮らしをしています。

夏の終わり、いつも寝るときは窓を開けていたのですが、その日は少し寒かったので窓を閉めて寝たそうです。そして目覚めてふと窓を見ると閉めたはずの窓が数センチあいている…

不思議に思ったけど無意識で寝てる時に開けたのだろうと特に気にしませんでした。しかし全く同じ出来事が何日か続きさすがにおかしいと思い始めて、何気なく問題の窓を開けて真下を見ました。

窓の外は駐車場になっていて他にはなにもありません。そして真下にはなぜか斧がおいてあったそうです。

気味が悪いのでその日からは窓の鍵もしめて、カーテンもして寝ました。すると翌朝、また窓が数センチあいている…

下を見ると昨日は地面に置いてあった斧が一階の住人の窓のところに引っ掛かっていました。(たぶん柄と刃のつなぎ目のところで引っ掛けていたんだと思います)

そして次の日は一階とAさんの部屋の間に引っ掛かっていました。これは確実に自分に近づいている。やっぱり次の日にはAさんの窓に斧が掛かっていました。

いろいろ考えたAさんは身の回りに一人こういった嫌がらせをしそうな人物を思い出しました。少し前に別れた元彼しかいない…

Aさんから別れを言ったものの、それからしばらくストーカーのような感じだったそうです。真実を知りたいAさんは元彼に電話をして会う約束をしました。

約束の日、彼が運転する車に乗り込み早速最近の出来事を話しました。そしてどーせあんたの仕業でしょ? と聞くと、それまで無言だった元彼が

「…おまえのせいだ!」

と叫んだあと車に置いてあったアイスピックでAさんの二の腕をさしたそうです。

Aさんはとっさに車を降りて逃げました。腕は出血がひどく応急処置をして病院に行きました。

それから不思議な出来事はなくなったそうです。

ちなみに知人はAさんからこの話を聞いた後、傷口を見せてもらったらしいです。普通、アイスピックで刺すだけなら点のような傷になりますよね?

でもAさんの傷口はそんなものじゃなく、縦に5センチ程切られていてその傷口もぐちゃぐちゃ。さらに相当深いらしく縫ってある糸も肉に食い込んでいたそうです…

相当恨んでたんでしょうね…
一応実体験です。

家は両親が霊感あって子供の僕には霊感がない。そんな家庭でした。

僕がリア厨の時、修学旅行から帰ってきた僕に母が唐突に

「あんたの部屋、なんかいるけど」

と言ってきました。

何でも、僕の留守中に男の霊が部屋に入ってきたそうで、ドアや窓の開閉音を家族全員聞いたそうです。

普段なら怯えあがって部屋にも入れなくなるところですが、その時は修学旅行の帰りということで気分的にハイになっていて

「これから、よろしくお願いします」

なんて、霊に挨拶してしまいました。

そしてその日から、母の行ったとおり、僕の部屋は怪奇ワールドと化しました。

何かの気配を感じるなんてあたりまえで、窓を叩かれる(内側から)、部屋にいないのに足音が聞こえる、COラジカセ(死語)の電源が勝手に付く等の霊現象が起こりました。

僕は怖くて、怖くて母に相談しました。母は

「あんたね、霊に話しかけたでしょ。ああいうのは相手にしたらなかなかはなれないよ」

と言いました。僕、唖然。

その夜はただ震えながら、何も見えない天井にひたすら謝りました。その時は、馬鹿で気づかなかったんですけど、謝るってことも相手にするってことですよね。逆効果でした。

あれから早一年、見えない同居人は、いまだに自分をアピールし続けています。

もうさほど怖くはないのですが、見えたり、聞こえたりするのは勘弁してくれと声には出さず、心の中で願っております。
これは本当にあった話です。

私には付き合っている彼氏がいます。その彼氏とは家族ぐるみの付き合いで、よく家に泊まらせてもらったりしています。

その日もいつもの様に、彼氏の家に泊まってみんなでテレビを見ていました。テレビ番組の内容は、霊能力者が心霊スポットを霊視するというものでした。

しばらくその番組を見ていると、決まり文句の様に霊能力者が

『ここに霊がいます...』と言いだしました。

その瞬間、霊感のある彼氏のお母さんが大きな声で

『りえちゃん(私)早くチャンネルかえてっ!!』

私はビックリして固まっていました。彼氏のお母さんは、さらに

『出てる!出てる!テレビから幽霊出てきてる!!!!』

彼氏は急いで電源を切り、慣れた感じで『遅かった??』と聞きました。

すると彼氏のお母さんは『遅すぎるわ!もう、りえちゃんの横座ってる!』と言いました。

彼氏の家ではこれが初めてじゃないそうです。この出来事は16年間生きてきたなかで1番こわかったです。
今日家族でお墓参りに行った時の出来事です。

いつものようにお掃除をしお花などをお供えし、もう帰ろうか、と思った時の事。お墓でホウキを振り回してる男の子がいました。

まだ小学生にもあがってない小さい子でしたが、人のお墓の敷地に入り竹ぼうきを振り回す。それだけではなく、そのホウキで墓石を突っついたり…。

それだけでもビックリですが、親は見て見ぬふり。父親、母親だけでなく祖父や祖母までいたのですが、チラッと見て全く注意せず話に夢中になっていました。

私は母親と、何、あの家族!とか話していたのですが少し気になる事がありました。それはその家族を覆いつつむかのような黒いモヤがかかっていたのです。

私はそのモヤが気になりじっと見ていました。するとモヤがゆっくりと私の方へと広がってきたので私は急いで立ち去ろうとしました。

と、その時でした。

「ありゃあ、もうダメだな」

と突然声がかかり、驚いて見ると見知らぬお婆さんが立っていました。

「お嬢さん、見えるのかい?あの家族の周りをぐるっと死者が凄い形相で睨んでいるな。あんな状態でも気にせずくっちゃべってるなんて…ありゃあ命知らずの阿呆だな」

「死者…?いえ、私にはモヤが…」

「そうかい、お嬢さんにはモヤとして見えるのかい。いや、あんなもん見えなくていい。あれは鬼の形相だ。あの家族、地獄に落とされるぞ。…まぁ、自業自得だがな」

「さぁ、お嬢さん早く帰った方がいい。死者の一人がお嬢さんも仲間かとゆっくり近づいてきておる」

私はそう言われて凄い焦ったのですが、

「大丈夫だ。さぁ、早よお帰り」

と促されたので私は慌て車に向かいました。

「―しかしあの家族は、生きながらの地獄か、死んでからの地獄か。どちらにせよ幸福はなし。哀れな奴ら…」

みたいな事をお婆さんは呟いていました。

罰当たり、とは言うけどああやって目に見えると本当にゾッとしますよね。

…だけどあのお婆さん何者だったんだろう…。手荷物何も持ってなかったし、格好もずいぶん古かったんですよね…。
10年前に死んだ兄の話です。

兄と私は非常に仲のよい兄妹で、よく近所の空き地で基地ごっこなんかをして遊んでいました。

ある日…というか忘れもしない5/18の夕方、いつものように空き地で遊んでたんですが、私はトイレに行きたくなってしまい、先に家に帰ったんです。

母は買い物に出かけていたので、家には誰もいませんでした(その頃うちのあたりは近所付き合いもあり、のどかだったので母は鍵を開けて買い物に出かけていました)。

すると、家の電話(まだ黒電話でした)が鳴りました。ところが、ベルの音がなんだかおかしいのです。リーンと一回鳴ってから5秒くらいして、またリーンと鳴るのです。

私はなんだか気味が悪いので、電話に出ませんでした。電話は一分ぐらいしてから切れました。

10分ぐらいして、また電話が鳴りました。また同じ鳴り方で私は少し怖くなりましたが、母かもしれないと思い、思いきって電話に出ました。

母ではなく、知らない男の人の声でした。やけに遠い電話でしたが、○○さん(私の名字です)ですかと聞いてきました。

私がはいと答えると、○○△△(兄の名前)が選ばれました、と言われたのです。

懸賞にでも当たったのかと思ったので、ありがとうございますと答えると、さようならという声の後電話が切れました。

しばらくして母が帰ってきました。兄がなんか当てたらしいよ、と話すとふーんという感じで聞いていました。

早く兄が帰ってこないかなと思っていましたが、兄はさっぱり帰ってきませんでした。真っ暗になりこれはおかしいということで近所の人も一緒に探しましたが、兄は見つかりませんでした。

そして次の日、兄は空き地の隣の用水路の中で冷たくなって見つかりました。

私は母に電話のことを話しました。兄を殺した犯人かもしれないと思ったのです。警察も来て電話局に問い合わせることになりました。

ところが、その時間に電話などなかったというのです。記録のどこにもそんな電話はありませんでした。

そして兄が足を滑らした跡が見つかり、事故だということになったのです。

夢でも見ていたのかも知れません。でも、私はどうしてもあのリーンという電話のベルを忘れることが出来ないのです。
オレの友達の先輩の話です。

その人は心霊スポットめぐるのが好きらしく遠方にも出かけるらしい。んで潰れた旅館に幽霊がでるだの噂があるんで行ってみることにしたんだって。

3人でそこに行ったらしいんだけど、その3人ともが何かしらの怖い体験をしたことがあるらしく、霊感が強い人だったんだって。

旅館の中はもうボロボロで、潰れて何年もたってんだけど忍びこむ人達が後を絶たないせいか、ゴミもいっぱい落ちてるんだって。

いろんな場所を探索してると、そん中の1人が妙にそわそわしだしたらしいの。んで、どうしたの?って聞いても言いたがらないんだって。

変だなぁと思いつつも探索続けてたんだけど、今度はその子が足早になるんだって。

で、いきなり逃げろって言いだすもんだから、後の2人も訳もわからず走りまくって、非常階段から車まで一目散に逃げたの。で車に何とかたどりついたらしい。

前2人、後部座席に1人ってポジションで車に乗ったの。そこで後ろに乗ってた人が旅館をバックミラーから見てスゴく青ざめた顔をしてるんだって。

ただごとじゃない様子を感じ取った2人も恐る恐るバックミラーないしサイドミラーから後ろを見ると…

女が立ってたの、旅館に…それはもの凄い形相で…。それだけでも怖いのにその立ち方は明らかにこの世の人じゃない。

女は建物に対して垂直、直角に立ってたんだって。んでジーッとこっちを眺めてるんだって。

慌ててエンジンかけるんだけどなかなかかからない。で何度目かでやっとかかってすぐさま逃げたんだけど、後部座席のヤツの話だと、女はもの凄い勢いで車にせまってたらしい。
今から5年前、専門学校に通っていた頃の話です。

入学して間もない5月に1泊2日の親睦会があり、山奥の元学校だった場所に行きました。

本当に何も無く2階建ての広い建物(女子の宿泊場)とロッジ(男子の宿泊場)が数個、キャンプファイヤーが出来るグラウンド。因みに携帯はauだけが電波1本で他は何処へ移動しようと圏外。

部屋は左右に2段ベッドが2つずつ、計8人が眠れます。私は稀に見えるんですが、部屋に入った瞬間左手前の下のベッドに女の子が居るのに気付き、違うベッドを陣取りました。

昼間はカレー作ったり男子のロッジに邪魔しに行っては虫に絶叫したり、夜はキャンプファイヤーをして盛り上がってました。

キャンプファイヤーでも色々見ましたが、無事部屋に戻りベッドに寝転んでいると、同じ学科の女子10人が集まってきて怖い話を始めました。

その時、女の子の表情が変わってきて『危ないかな〜』と思ったので、何気なくその子が居るベッドに移動しました。

そして私の番…体験は色々あるけど『じゃあね〜…私の横におる子の性別は?』と怖がらせる為に言ってみました。

案の定皆して叫んでくれました。それ見て笑ってる私も怖いですが(笑)

――でも突然着メロが聞こえたんです。最初に書いた通り電波が入るのはauのみ、それもギリギリな電波。

『誰のん?』って話してたら右奥の上に居た友達が泣きそうな顔で『…うちのや』って。その子はDoCoMo…表示は圏外。それでも鳴り響く着メロは非通知着信。明らかにおかしい。

私の隣に居る女の子を見たら楽しげ。『あぁ…この子のせいか』と理解した私がその携帯を借りて通話ボタンを押した瞬間…

ピーポーピーポーピーポー

救急車のサイレンが大音量で聞こえました。誰かの目の前を通り過ぎてるならフェイドアウトするはずなのに、ずっと一定なんです。まるで真横に居るように…

あまりの音量だったから部屋中に響き皆泣き叫んでしまい、慌てて電源を落とし皆に部屋を出るように言いました。

結局皆、隣の部屋で固まって眠り次の日、無事帰宅しました。
友人から聞いた話。

その友人をAとして、ある日Aの家にBが遊びに来る事になっていた。

Bは途中まで来たけど道が分からなくなってしまい、Aに電話しようとしたけど携帯の電池がきれてしまった。

仕方ないので公衆電話を探すと、橋のたもとに電話ボックスがあったのでそこから電話をした。

「もしもし?今、八木山橋まで来たんだけど道分からなくて、公衆からかけてんだけど」

「八木山橋?私ずっとこっちの方住んでるけど、八木山橋に公衆なんてないよ?」

「いや、電話ボックスあるんだって。でも後ろに人いっぱい並んでるから、一回切って並びなおしてからかけるね!」

それを聞いた時、Aはすごく嫌な予感がしたそう。

八木山橋ってのは自殺の名所で、下は渓谷になっていて今は自殺防止の為に柵まで作られてる場所。それに八木山橋に電話ボックスなんて確かに無いはず。

「待って!電話ボックス出ちゃダメ!絶対出ないで」

「なんで?とにかく後ろすごい並んでるから出なきゃ」

「いいから出ないで。あたしが行くまで絶対にそこから出ないで!」

Aは車を飛ばして橋まで行くと、Bは橋のたもとの崖っぷちで放心状態で立っていたという。

もし電話ボックスを出て列の後ろに並んでいたらBは確実に崖の下に落ちていたそう。
中学の時、山奥にポツンとあって気になってた、いわくつきっぽい廃墟一軒家に6人で突撃した。

中は別段変わりは無く、ただ純和風な佇まいが物凄い怖いだけだった。

二階に上がったり部屋とか各々が色々見て回り、何にも無いならもう帰ろうかと言う時、一階の風呂場にいた友人が悲鳴を上げたんで皆で駆け付けた。

友人が風呂場からゲロ吐きながら飛び出したんで、何事かと風呂場に入ると、物凄い異臭。

ポツンとある風呂オケを覗き込むと、風呂オケ一杯の人間の排泄物があった。全員、悲鳴を上げてゲロ吐いた。

皆で大騒ぎしていたその時、今までいたはずの二階から階段を下りる音。俺が懐中電灯で照らすと、階段をフラフラ降りてくる40代くらいの包丁持った痩せた全裸のオッサンが見えた。

口にはヨダレがこびり付いた跡があって、腕には無数の注射跡。なんか物凄い早口で喋りながら首をグラグラカクカクさせながら降りてくる。

全員、そのオッサンを見た瞬間に、フスマ突き破って飛び出したり、なりふり構わず家から全力で逃げ出して、自転車で逃げまくった。

お化けより怖いよ。ヤク中。
離婚した父方の家系が皆霊感の強い血筋なのですが。

幼い頃、父が毎朝キョンシーの御札みたいなのをちぎって呑んでいるので、なんで?と尋ねると

「お坊さんに言われてやってるんだよ。昔、殺されちゃいそうになって」と言ってて超絶ガクブルしたっけ。

それはさておきなのですが、妹がその血を受け継いで下手な霊感(祓ったりできずただ怖がるだけ)があるようです。※自分は皆無

そんな妹がJKだった頃の体験談です。中越地震のもろ揺れしたあたりなんだけど、確かその頃だったかな。

ある友達が、HRに遅刻して教室に入ってきた。妹はその瞬間「ヤバイ!」って思ったらしく。

なぜならその友達の顔横肩上に、物凄いおっかない形相の女の頭がヌっと突き出していたから。言葉にできない程の怖い顔だったらしい。

彼女が遅刻した旨を先生に詫びている最中、「その女」は先生をギリギリと睨みつけている。

休み時間に突入して、その友達が他の友達らと会話している時も、話す人話す人を睨んでいたとのこと。

妹はその霊にこれまでにはないヤバさを感じ、「(自分にヤツが)見えてる事を気付かれてはいけない」と思ったそうだ。

その時!「Kちゃ〜ん(妹) おはよー」とその友達が妹に接近してきたので、妹はごめん!!って思いながら走って保健室に逃げた。

昼休みになり、心配した友達数人が妹の様子を見に訪れた。あわわ…その中にアノ友達がいるではないか。

「Kちゃんさっきなにあれw」と話しかけられ、一瞬「ひぃっ」っとなった妹でしたが、そのコにはもう例のアレは憑いておらなかったそうです。

多分、誰か違う人に「移った」んだと思う……と。

妹はいま正看護師3年生、ICU(集中治療室)勤務でつ。ほとんどが自殺/事故らしく、生娘解除した現在も霊感フラグは健在で、病院っていろいろあるよwとのこと。

たまに会って酒飲みながら聴いてます。
離婚した父方の家系が皆霊感の強い血筋なのですが。

幼い頃、父が毎朝キョンシーの御札みたいなのをちぎって呑んでいるので、なんで?と尋ねると

「お坊さんに言われてやってるんだよ。昔、殺されちゃいそうになって」と言ってて超絶ガクブルしたっけ。

それはさておきなのですが、妹がその血を受け継いで下手な霊感(祓ったりできずただ怖がるだけ)があるようです。※自分は皆無

そんな妹がJKだった頃の体験談です。中越地震のもろ揺れしたあたりなんだけど、確かその頃だったかな。

ある友達が、HRに遅刻して教室に入ってきた。妹はその瞬間「ヤバイ!」って思ったらしく。

なぜならその友達の顔横肩上に、物凄いおっかない形相の女の頭がヌっと突き出していたから。言葉にできない程の怖い顔だったらしい。

彼女が遅刻した旨を先生に詫びている最中、「その女」は先生をギリギリと睨みつけている。

休み時間に突入して、その友達が他の友達らと会話している時も、話す人話す人を睨んでいたとのこと。

妹はその霊にこれまでにはないヤバさを感じ、「(自分にヤツが)見えてる事を気付かれてはいけない」と思ったそうだ。

その時!「Kちゃ〜ん(妹) おはよー」とその友達が妹に接近してきたので、妹はごめん!!って思いながら走って保健室に逃げた。

昼休みになり、心配した友達数人が妹の様子を見に訪れた。あわわ…その中にアノ友達がいるではないか。

「Kちゃんさっきなにあれw」と話しかけられ、一瞬「ひぃっ」っとなった妹でしたが、そのコにはもう例のアレは憑いておらなかったそうです。

多分、誰か違う人に「移った」んだと思う……と。

妹はいま正看護師3年生、ICU(集中治療室)勤務でつ。ほとんどが自殺/事故らしく、生娘解除した現在も霊感フラグは健在で、病院っていろいろあるよwとのこと。

たまに会って酒飲みながら聴いてます。
折原氏の出張先での体験。

出張先はN県。用事を済ませ、宿泊先に戻ったあと買い物をしようと宿泊先から出て、いろいろ探検するつもりで慣れない道を曲がったりしながら進むと、家々の並ぶような比較的開けた道に出た。

見ると提灯がかかった家があった。提灯には「御霊燈」とある。家の前にはたくさんの喪服を着た方々が立っていた。

その前を通ると、家の前に立っていた人の中のひとりの女性に声をかけられた。

「すみません、ご焼香をしてもらえませんか?」

その言葉に折原氏は「故人と関係ない他人である私がご焼香するのは失礼にあたりますので出来ません」

そう言って行こうとすると袖をつかまれた。

引き離そうとするがいつの間にかたくさんの人に囲まれて、まるで引きずられるかのように無理やり家の中に入らされた。

いくつか角を曲がると暗い部屋に明かりがいくつか灯されていて、そこに棺があって故人の写真が立てられていた。

「ご焼香をしろ」ということなのか。仕方なしにご焼香を済ませ手を合わせた時、後ろに並んでいた何人かの喪服の人たちが顔をおさえながら

「うぅぅっ」という具合に泣き出してしまった。

しかし、そのうちその泣き声が笑いを押し殺しているのだと気づいた。

次第に「クックッ」という笑い声に変わってゆく。

そしてしきりに何かをつぶやいている。耳を澄ますとかすかに

「ざまあみろ」という声が聞こえた。

怖くなり顔をおさえながら笑っている人たちを押しのける形で駆け足で廊下に出て、玄関に向かった。

靴を履き、(パッ)と戸を開くと、もうあたりは暗くなっていた。

ホテルに戻り、後日出張先のA氏と昼食をとっているとあの御葬式の話をした。(あとで考えてみるとなぜあの時A氏にあんな話しをしたのかはわからない。ただ誰かに話したくなったのだとは思う)

「これこれこういう場所でさ、ご焼香してくれって言われて仕方なしにしたんだけどおかしな連中だったんですが」

そう言ってあの場所を言うと


>>62

「そこにそんな家はないよ。そこは更地だからね」

そう言って笑った。

勇気を出してもう一度行ってみるとあの場所は確かに更地であの細い道などはなかった。

確かにその手前まではそっくり記憶にある同じ道なのに、その細い道に出たところにあったはずの家などはなく更地があるだけだった。

あのご焼香をした家は一体何だったのか。今もたまに思い出してはぞっとすることがある。
夢っていろいろあると思うんですが、なんでこんな夢を見るのかと思うような夢があるんですよね。

A氏もそんな夢を見た。

ある夜、夢の中で目を覚ますとそこは左右正面とどこまでも続く部屋、部屋、部屋。まるで合わせ鏡のような異空間だった。

和室の同じ部屋がいくつも連なっている感じだ。部屋を仕切っている襖はすべて開いている状態だった。

何だろうなあと思ってると遠くのほうから (ずっずっ)と何かを引きずるような擦るような音がした。

そして正面のはるか向こうの方から何かがこちらに向かって近づいてくる。

最初は豆粒程度の大きさだったんだが、次第にその正体がわかるほどに近づいた。

それは赤い着物を着た髪を振り乱したような女。

着物は乱れて白い肩がはみ出している。目は明後日のほうに向いていてゲラゲラと笑い口からは涎を出している。

遠くて完全には見えない距離からでもなぜか頭にその姿が詳細に入ってくる。

そしてA氏がいる部屋のひとつ向こうの部屋に入った瞬間、目の前の襖がスッと閉まり、そこで夢から覚めた。

翌日、目覚めると父が庭を一心不乱に掘り返しているのを見た。

母と兄で止めた時にはかなりの深さの穴を掘られていて、その穴の底には赤い布の一部があった。

多分それは夢に見たあの女のものではないかと思う。

ただ、なぜ夢を見たのかはわからないし、穴を掘った父も掘った記憶もないしなぜ掘ったのかもわからないという。
コンビニであったちょっと怖い話。

ある昼間トイレに行こうと思って近くのコンビニに入った、○ブオン。

入って右側に雑誌のコーナー。通り抜けてトイレへ。

「こんこん」「……」「こんこん」「……」

返事ないのに鍵かかってる。俺強引にドアノブガチャガチャした。……開かない……

誰か入っているんだろうと思い直しそいつが出てくるまで雑誌コーナーへ 、しばし立ち読み。

雑誌コーナーには4〜5名くらいいて、トイレから一番遠いところでどんなヤシが出てくるのか。待ってた。

……2分経過、髪の長い痩せた若い女がでてきた。なんか目が異常に大きかった。

立ち読みしている、トイレ側の人になんか話しかけてる?? 2人目3人目と話しかけてる。

隣の隣の男に、女が下の方から覗き込むように

「さっきあんたトントンした?したでしょ?」

男「いや……してない」

ついに隣の男のところへ女が

「あんたでしょ、さっきトントンしたよね」

俺は見た。目が異常に大きい、赤く充血している。明らかにおかしい。

俺はサッと見ていた本を閉じると表へ飛び出した。女が走ってくる。もう頭パニクッテ車の中へ。

エンジンかけてさあスタート……

女がフロントガラスに張り付いてた。

「さっきあんたトントンしたでしょ……」


あとは覚えてない。
先日、彼女とのドライブの帰り。ちょっとワープしようと、普段は使わないルートを選んだ。

そこは山の中の車1台分の幅しかない曲がりくねった道路なので、慎重に進んでいくと、ほどなく二又に分かれた場所に出る。

小さなプラカード型の標識に従い左折したが、相変わらず薄暗く細い道が延々と続き、そろそろ集落が現れてきてもいいよなと不審に感じていたら、いきなり行き止まりに突き当たった。

工事の通行止めではなく、先は鬱蒼とした森で、最初から道など存在していない様相なのだ。

ここはつい1ヶ月前にも通っていて、途中の景色にも見覚えがあったから間違えていないはずだけど、それよりもこんな狭い場所でどうやってUターンしようか。

幸いすぐ後方に小さな退避所があり、そこで切り返そうと彼女に外での誘導を頼むと、バスガイドよろしくオーライを連呼し、俺は車をバックさせる。

わずかなスペースのギリギリまで車を寄せたつもりでもまだ掛け声を続けていたので、もうちょい行けるのかと、更に下がろうとしたら、ダメーッ!!と悲鳴が轟く。

びっくりして降りてみたら、後輪が低い縁石に乗り上げんばかりに接触していて、その下は十数メートルの断崖だ。

「何やってんのよ、ストップストップって言ったじゃない!!」
「おまえがずうっとオーライしてたんだろうが!!」

怒鳴り合う仕儀になってしまったが、思い返してみても断じて彼女は止まれの指示は出してなかったし、ブレーキを踏んだ瞬間に誰も乗っていない後席から舌打ちが聞こえたような気がした。

そして後日、現地を再訪してみると、ちゃんと道路が伸びており、峠の向こうの集落に繋がっている。

ただ、例の退避所には枯れた花束や線香が置かれていたし、あんな体験は俺だけじゃないのかも。

事実、転落事故による死者もでているとのことなので、今後は二度と近づかないようにしている。
俺が家を出て一人暮らしをしようと、不動産屋さんといろいろ家を見て回った日の事。

いろいろ見て回った何軒か目のアパート。それまで気さくに話してた不動産屋さんが何やらぎこちない。

懐に手を入れて案内してくれた。なんかこう、外国の刑事が銃を抜くような感じで。靴を脱いで上がり、二間だけどまあまあな部屋に入っていった。

習性でコンパスで確認すると窓は西。こりゃあ西日がきついなぁなんて思ってたよ。押入れとかもまあまあ広くて意外といいけど……惜しいなと。

その旨を不動産屋さんに話すと、引きつった顔で笑ってじゃあすぐ次に行きましょうって。

なんか怒るようなことしたのかなって玄関に戻ると、靴が六足ある。男物、俺と不動産屋さんのもの、そして女性のとおぼしきもの。その時の声にならない不動産屋さんの悲鳴……

俺は靴履いて玄関閉めて……あれって気付いた。不動産屋さんはもう階段を走り降りていたw

ええ。俺も走りましたとも。響く音は三つ。俺の前と……後ろからも響きましたよ。霊感はないけどああもはっきりと見たのも、聞いたのも初めてでした。

不動産屋さんが懐で握っていたのはお札でした。車に乗り込むとお札を貼り、何か唱えてました。……てかそんな物件を紹介すんなよとw

違う不動産屋さんで今の部屋は決めました。終わりです。
数年前に姉から聞いた、姉の親友Aさんの体験談です。

Aさんはマンションで一人暮らしをしています。

Aさんは肝っ玉も座っていて、金縛りにあっても気にせず寝直したり、夜中に不審者が部屋に入ってくると包丁を持って追いかけたりする程です。

(「包丁持って『怖かったよ〜』って部屋に来られても、私はアンタの方が怖い」姉談)

そのAさんが実家に帰った時の話です。母・弟の3人でマンション暮らしをしているのですが、どうもその部屋には霊らしきものがいるようなのです。

家族全員気付いていましたが、不気味な姿を見せるわけでも悪さをしてくるわけでもないので、大して気にしていませんでした。

ある晩、寝ている最中に突然誰かに足首を掴まれ、ぎょっとして飛び起きました。その手はAさんを引きずって行こうとするのです。

顔が布団に埋もれるくらいまで引っ張られた時、我に返ったAさんは

「連れて行かれてたまるかぁ!」と、近くにあったテーブルの椅子を掴みました。

しばらく綱引き状態が続いた後、ようやく足首が解放されました。

すると母親と弟が部屋に入ってきて、聞けば二人とも同じ被害に遭ったというのです。

「今までこんなこと無かったのにね」と首をかしげながら、その夜は三人一緒に寝ました。

翌朝、Aさんが目覚めると、「大変大変」と母親が外から帰ってきました。何と、隣室のおばさんが自殺をしたというのです。

驚いたAさんでしたが、詳しい話を聞いて更に驚きました。

お隣さんは、昨夜の内に寝巻きのままベランダから落ちて死んだそうです。旦那さんは「いつものように横で寝ていたはずなのに」と言っているそうです。

Aさん一家で失敗した霊が、標的をお隣さんに変えたのでしょうか?

「連れて行かれそうになった」という話はよく聞きますが、こんな露骨に連れて行くことがあるなんて……とゾッとしました。
新潟県の風光明媚な海岸線を走る国道402号線・越後七浦シーサイドラインは、定番のドライブコースだけど、ここに潜む怪かしは、沿線の駐車場のトイレに現れる不気味な地蔵様です。

用を足した後にトイレの建物から出ると、そこに鎮座していてニヤリと笑いかけられ、にわかに気分が悪くなったり、後で大きな事故を起こすといいます。

なお近隣にはあのホワイトハウスもありますが、ここはいささかメジャーになりすぎた観があり。実体は、噂のような猟奇事件など眉唾なただの廃屋だね。むしろヤンキーの兄さん方に出くわすのが怖い(笑)

マジで恐ろしいのは、国道460号線と交わるT字路の脇に佇む美女。現場はトンネル近くの民家もない淋しい場所だけど、特に雨の日に、俯いた姿でドライバーを手招きする。

不思議なのは、霊感の有無ではなく、いわゆる「波長」の合う男性にしか見えないというもので、その場合には必ず何らかの災いが降りかかります。

色情霊的とされる彼女を「お持ち帰り」したケースでは、なかば廃人寸前まで追い込まれたほどだったとか。かなりクセの強い怨霊らしく、昼夜を問わずに現れます。

いくら美人でもこんなのに出会ったらロクなことはないし(見てみたい気もするが)、ここを通る際はくれぐれも御用心あれ。
友人の話。

数人で集まった酒の席で、ふと怪談の話題になった。その中の一人が、「心霊かはわからないんだけどさ」と前置きして話してくれた。

仕事の帰り、彼は駅から下りてアパートまでの道のりを、運動不足解消のためいつも歩くという。

彼の自宅の近くには市でも有数の自然公園があり、その広大な敷地に面する道路は長い直線で、曲がりくねることなく50m先まで見通せるらしい。街灯はぽつりぽつりとしかなく、民家も無いため明かりはほぼない。さらに敷地からはみ出した森の一部が月明かりを遮るためいっそう闇は濃い。

そんな道をとぼりとぼりと歩いていると、数十メートルほど先に、こちらに向かって歩く人影が見えた。明かりの無い暗い道だし、さらに彼から距離が離れているため影の輪郭しかわからないが、直感で子供だと思ったという。

異様に背丈が小さいのだ。五歳児ほどかとあたりをつけたところで、声をかけた方がいいのか迷ったという。こんな時間にあんな小さな子供が出歩くのは尋常ではない。しかし声をかけたところで自分が不審者だと間違われたら大事だ。

そう悶々としているうちに人影との距離は近づく。ある程度まで近づいたところで、彼はくるりと踵を返し、来た道を引き返したという。

私がどうしてだと問うと、彼は苦々しい顔でこう答えた。

「だってさ、それ子供じゃなくって、四つんばいで歩く女だったんだよ」

しかも彼のことを真っ直ぐ見て、満面の笑みだった。真っ暗な道でも、その表情だけは何故からんらんとはっきり見えたという。

殆ど駆けるようにその道を抜け、駅まで戻ったところで、彼はタクシーを呼んで帰宅したという。

以降、彼はその道を通るのをやめた。

「家まで遠回りすることになるから、かえって運動不足解消になるからいいけどね」

彼はそう言って酒を煽った。
これは僕が体験した洒落にならない話です。

その日はいつも通り仕事を終わらせて帰宅途中の夜11時頃、いつもと同じ道を歩いていたのですが、んっ??なんだろ?? と目に留まりました。

マンションの4Fに髪の長い女がいます。どうやらその人はチャイムを鳴らし続けているみたい。彼氏と喧嘩でもしたのかな?? となんとなくぼや〜っと見てました。

女はこっちを振り返ります。こっちも目を外しました。

マンションを通りすぎる際にもう一度見ました。女が2Fにいます。あれ!?いつの間に下りてきたんた!? なんかおかしい…しかもどうやらこっちを見てるようだ…。

なんだか怖くなったので速足に。あの角を曲がればもうすぐ家というところで更に恐怖を覚える。

……!!

女が角にいる…それが事故防止のミラーに写っているのです…。後ろにいたはずの女が待っているように立ってます。

頭がおかしくなりそうでした。というのも恐怖もありますが生きていく力のようなものが抜けていく感覚に陥り、足が動かないのです。

少しずつ女が角からでてきます……

…!! ………!!

…笑っています…「ヒャハハアハヒヒ」みたいな感じで…しかも足がバキバキに折れています。

意識が飛びそうな中、心の中で「すみませんどうかお帰りください」と叫びました。すると女は

「…〜〜〜ジャナイ…」

「オマエジャナイ!!」

そう言うと消えました。

あの女は今も誰かを探しているのでしょうか。

ただ見ただけなのに…
Kは一時期山小屋の管理を任されたことがある。その小屋にはめちゃくちゃに釘で打ちつけられたドアがある。

そこは宿泊も出来る結構設備の整った小屋で、Uという男から管理を任されたんだが、そのドアは絶対に開けないこと、何があっても確かめようなんて気は起こさないことという注意を再三された。

Kは何人かの山好きな友人に小屋を貸すことにした。Uにはもちろんことわった。

その日は仲間のひとりがちょうど誕生日だったのでちょっとした誕生日会を開いた。ケーキの蝋燭を消しハッピーバースデーの歌を歌ったその時。

「ガン!ゴロゴロドンッ!ゴキ」

階段を転がり落ちドアにぶつかるそんな音がした。おまけに何かが折れるような音もした。

みんなが目を向けたのはあの釘でめちゃくちゃに打ちつけられたドアだ。

それ以降はもうそんな音はしなかったがさすがにそんなところでは眠れない。一睡もせずに夜を明かした。

Uにそのことを言うと

「ああ、でも大丈夫だったろ。音がするだけ。それだけだから。ドアを開けなければ何も問題ない」

気になったのは「ドアを開けなければ」というUの言葉だった。Uはもしかしたらドアを打ちつける以前に何かがあったからドアを封鎖したのかもしれない。

果たして何があったのか。それは知らない。

ただ、そのあともその小屋を利用する人間は何人かいたが、Uは小屋を利用する前に利用客に必ず言う。

「絶対にドアは開けない。そして、何があろうと確かめようなんて気は起こさない」


(追記)

その二年後、小屋は火事で焼けてしまいなくなってしまった。

KがUにその小屋で何があったのかを聞くと、色々と言うだけで何も教えてはくれなかったらしい。
Kは一時期山小屋の管理を任されたことがある。その小屋にはめちゃくちゃに釘で打ちつけられたドアがある。

そこは宿泊も出来る結構設備の整った小屋で、Uという男から管理を任されたんだが、そのドアは絶対に開けないこと、何があっても確かめようなんて気は起こさないことという注意を再三された。

Kは何人かの山好きな友人に小屋を貸すことにした。Uにはもちろんことわった。

その日は仲間のひとりがちょうど誕生日だったのでちょっとした誕生日会を開いた。ケーキの蝋燭を消しハッピーバースデーの歌を歌ったその時。

「ガン!ゴロゴロドンッ!ゴキ」

階段を転がり落ちドアにぶつかるそんな音がした。おまけに何かが折れるような音もした。

みんなが目を向けたのはあの釘でめちゃくちゃに打ちつけられたドアだ。

それ以降はもうそんな音はしなかったがさすがにそんなところでは眠れない。一睡もせずに夜を明かした。

Uにそのことを言うと

「ああ、でも大丈夫だったろ。音がするだけ。それだけだから。ドアを開けなければ何も問題ない」

気になったのは「ドアを開けなければ」というUの言葉だった。Uはもしかしたらドアを打ちつける以前に何かがあったからドアを封鎖したのかもしれない。

果たして何があったのか。それは知らない。

ただ、そのあともその小屋を利用する人間は何人かいたが、Uは小屋を利用する前に利用客に必ず言う。

「絶対にドアは開けない。そして、何があろうと確かめようなんて気は起こさない」


(追記)

その二年後、小屋は火事で焼けてしまいなくなってしまった。

KがUにその小屋で何があったのかを聞くと、色々と言うだけで何も教えてはくれなかったらしい。
ちょっと厭な話が最近目立ちます。私は文才がなく伝える力に乏しいですが、今回は大好きなどす黒くて厭な厭な話。

これはKがKの祖母から聞いた話。

四国にあるKの田舎には小さなお堂があった。そのお堂の中に奉られているものを皆は「神」と呼び、豊作を願い手を合わせる。

しかし、皆が神様と呼んでいるだけで本当のところはいつそのお堂が出来たのか、または誰がつくったのかなどといった具体的なことは一切わからない。ただいつの間にか神様と呼ばれていた。

たまに年寄りが掃除をしているのを見かけていた。今はもうすっかり荒れ果て掃除をする者もいなくなってしまった。

おばあちゃんが小学校にあがる頃になるとそのお堂には良くない噂みたいなものができて、夜中、あのお堂で一晩明かすと呪いたい人間に災厄を与えることが出来ると噂された。

最初は噂だけだろうと思ったが、佐竹という家の主人が惨い亡くなり方で死んだのを皮切りに、だんだん周りの人間が不審な死を遂げる。

ある者は突然泡を吹き死に、ある者は行方不明、ある者は原因のわからない病にかかりやがて死んだ。

そしておばあちゃんは仲間連中を引き連れてそのお堂に行ってみることにした。

夜中、こっそり家を抜け出して茂みからお堂を見張る。しばらくすると亡くなった佐竹の奥さんが真っ赤な口紅に真っ赤な着物を着てお堂に入っていった。

おばあちゃんはすかさずお堂の横にある格子からお堂の中を覗いてみた。すると、卑猥な言い方になってしまうが奥さんとずんぐり頭の毛だらけの何かが行為に及んでいた。

悲鳴ともつかない笑い声をあげながら奥さんはやがてぐったりした。その光景が怖くなりおばあちゃんたちはそれぞれの家に帰った。


>>74

これは推測だが、多分あの毛だらけの奴があのお堂の神様で、いや神様と呼ばれている者で、対象を殺す代わりに女には性行為をさせていたのかもしれない。

その後奥さんは子供を産んだ。その子供はどうやら奇形らしく全身毛だらけだったという。

メイドや手伝いの者は何人か気味悪がってやめてしまったようだが、奥さんはその子を抱きながら自室で死んでいたそうである。

終わりに、神様だからといって、いや神様と呼ばれてるからといってむやみに祈ることは避けたほうがいい。

今回の話では祈る行為そのものに災いはないにしろ、神様と呼ばれてる者は必ずしも幸や恵みをもたらす者ばかりではないと知った。
友人から聞いた、友人の母の話。

十代後半〜二十歳頃までたまにこっくりさんをしていたそうです。

高校の頃覚えて以来、迷いごとなんかがあると聞いていたとか。この恋は大丈夫かとか、大切な日の天気、ケンカした友人の気持ちとか…結構当たったらしい。

ちゃんと帰ってもらう儀式もしてるし、もしかしたら無意識に自分でやってんのかもしれないし〜大丈夫、大丈夫! と、軽い気持ちで楽しんでいたそうです。

二十歳過ぎ頃、田舎から上京して来ていた母は、ある夏休みに里帰りをしようとしていました。予定していた二日後の天気やら無事につけるか等を聞こうとしてこっくりさんを始めたそうです。

いつも通りに始めて

「こっくりさん、明後日は無事行けそーですか?」

と聞くと、

に 

げ 

ま 

ど 

う 

一つずつ指したそうです。

「え…何これ?」

気持ち悪くなった母は、帰ってもらおうとしました。ですが、指は止まらずに

に げ ま ど う 

に げ ま ど う 

に げ ま ど う 

に げ ま ど う 

に げ ま ど う 

に げ ま ど う 

に げ ま ど う 

ぐるぐると指し続け、恐怖て混乱した母は、大泣きしながら知ってるかぎりのお経をとなえ、帰って下さいと叫ぶのですが

ぐるぐると指し続けるため、指を放してしまったそうです。

やばっ!と思いましたが、もう後の祭りなので、不安に怯え、泣きながらしっかり後片付けをしたそうです。

その後は何事もなく過ぎたのですが、二日後、不安のため里帰りの日を延期して家にいた母は、退屈なのでテレビをつけたそうです。

すると、もし延期していなければ、ちょうど使う予定だった駅で、ちょうど使う予定だった時間に火災が起こっていて、帰省ラッシュのたくさんの人が逃げ惑っていたそうです。

以来、気持ち悪くてこっくりさんに手を出すのはやめたそうです。

本人は洒落にならんくらい恐かったそうです。
昨年の夏、野郎3人で「出る」と言われている山奥の廃墟に行きました。

現場に着いたのは、午前12時過ぎだったと思います。

当時、雨が降ってたのでジト〜っとしたイヤな雰囲気だったのですが、廃墟自体はそんなに大きくなく、奇妙な体験もなく、何となく尻切れトンボな状態で探索は終わりました。

ただ気になったのは、俺の右隣にいた友達が、探索中にずっとガムを「クチャクチャクチャクチャ」噛んでて、それが不快だった事です。

鼻息も荒かったように感じられました。いざ帰ろうとした時、俺はその友達に

「お前さぁ、普段から食事するときもマナー悪いよな。さっきもガムをさぁ、クチャクチャうるせーんだよな」

と苦笑混じりに注意したのですが、友達はビックリした顔つきでこう言いました。

「……ガムなんて噛んでないけど」

その時、後方の廃墟から、あの食べ物を咀嚼する様な音が聞こえてきたのです。

「クチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャ」

俺らは速攻車に戻り、逃げ帰りました。

その廃墟は、あくまでも噂なのですが、狂った父親が一家全員を惨殺し、その死肉を燻製(くんせい)にして1年ほど暮らしていた家だそうです。
5年くらい昔の話ですが、友達(以降M)が、設備が全て最新技術と言われたマンションに引っ越して3ヶ月くらいたったある日、おかしいことに気付いたらしいのです。

毎日夜の11時になるとマンションの前でタクシーが止まり、そして5分くらいたつと5階(Mは5階に住んでいた)にエレベーターが止まるらしいのです。

それまでは別に不自然にも思わなかったそうですが、3ヶ月も続くと誰だか気になって、そっとタクシーが止まった時に見たそうです。

しかし誰もおりません。運転手が一人で「ありがとうございました」などと言ってるだけなのです。

あまりにもおかしいと思ったMはちょうど5階についたエレベーターを見たそうですが、誰も出てきません。と言うより人気すらありません。中に入って見ても誰もいないのです。

あまりに不審に思ったMは管理人に問い合わせてみたのですが、そのマンションでは殺人事件や自殺などは無く、まったく新しいマンションだったそうです。

そこで管理人と話し合って、マンションの入り口とエレベーターの中にビデオカメラを設置したのです。

設置した次の日、すぐさまビデオを映し始めたそうです。

その日出張だったMは次の日まで帰らず、次の日帰宅したMは、11時までのエレベーターとマンションの入り口のテープを見たそうですが

何も異変は無かったそうです。ただ、お隣さんやマンションの住民たちが出入りをしたりしてるだけです。

しかし夜の11時になると恐ろしいくらい人気がなくなり、タクシーがマンションの前に止まりました。そのビデオを見たMは驚いたそうです。

タクシーから降りたのはスーツ姿の自分。

そして11時5分にエレベーターから出て来た、血まみれになった包丁を持った自分が、ゆっくり自分の部屋に近づいて来る姿が。

ちょうどMの時計は11時5分を回ろうとしていました。
これは私の兄からむかし聞いた話なんですが。

ある女の子達3人が夏の長期休暇を利用して旅行に行ったんです。

その旅行先、宿泊した宿の女将さんが、なにやら意味深なことを云ったんです。

「部屋の窓には気を付けて下さい。間違っても身体を乗り出したり、腰掛けて足を出したりしないで下さいね」

…と。女将さんの顔が真剣だったから3人は何も云わずただ頷いて。

だけどそこに泊まって3日目の夜。その日は花火大会が催されてて、初日に聞いた注意なんてもう覚えておらず

窓から花火が見えると云うこともあって1人は身体を乗り出し、2人は窓枠に腰掛けてそれを見ていて。

花火大会も漸く終わり、しかし3人はおしゃべりに夢中になっていて、窓から身体や、足を出したまま、時刻は深夜1時を回って。

そのとき、不意に1人が小さく悲鳴をあげ、云ったんです。

「足下に何か生暖かいものがいる」と。

それに驚いて3人が下を見るとそこには

血塗れの老婆の頭が。

そしてその頭が180度回転すると本来あるはずのない、老夫の顔がこちらを見つめ、気味の悪い薄笑いを浮かべていて…。
有名な観光地A市の消防署を定年退職した叔父に聞いた話です。

叔父は、市内の有名自殺スポットNが浦で自殺があるたびに駆り出され、死体回収を何年もやっていたそうです。

最初は嫌だったのですが、何年もやっているうちに死体にも慣れ、全然、平気になったそうです。

まったく動じない叔父はNが浦で自殺があると、必ず、駆り出されるようになってしまったということです。

そんな叔父が一つだけ、思い出したくないことがある、と言って、話してくれました。


ある晩のこと、たまたま家中に誰もいなくて、一人で寝ていると、玄関を叩く音がしました。行ってみても誰もいません。

すると少し経って、今度は窓を叩く音がします。が、窓を開けてみても誰もいません。

誰がいたずらしてるんだと怒りながら寝床につくと、今度は、布団を敷いて寝ている部屋のフスマを叩く音が....。勢いよくフスマをガラッと開けても誰もいません。

さすがに気味が悪くなり、布団をかぶって寝ていましたが、今度は布団のまわりの畳を叩く音がしたそうです。

だんだん叩く音が強くなり、しまいには、枕もとをドンドンと叩かれる。叔父は怖くなり、布団をかぶったまま身動きできなかったそうです。

そのうち、だんだんと叩く音が弱まり、どのくらい時間がたったのか、すうっと叩く音はやんだ。すると、いきなり電話が鳴ったので、布団をおそるおそる出てみると、もう朝でした。

そして、電話に出ると同僚から、またNが浦で自殺があったから来てくれと頼まれました。

その自殺者は、まだ若い女性でしたが、崖の上から飛び降りたものの、海まで落ちることができず、崖の途中の松の木に引っかかっていました。

片目に松の枝がささり、崖の岩で打ったのでしょう前身打撲で亡くなっていたそうです。

しかし、即死することができず、何時間も松の木にぶら下がって、こと切れたようで、無事だった片腕で、思い切り近くの岩を叩いていた跡が、血まみれで残っていたそうです。
妖怪の話で仲間内で結構評判の良い話がある。

栃木県にTという小さな公園がある。その公園に夜中、通りがかったkという人の話。

酒も飲んだし、気分がいい。飲みすぎずちょうどいい具合だ。ふと見れば公園があるじゃないか。

ベンチに座って少し休むかと公園に入った。すると公園のベンチが3つある。

3つのうちのひとつ、入り口に近いほうに自分が座り、入り口から一番遠いベンチに女の人がこちらに背中を向けて座っているのが見えた。

なんとなく見ていたらその女がこちらを向いた。不思議なことに両手で顔を覆っている。

いつもは他人に話しかけるなんてことはしないが、酒が入っているのもあって話しかけてみた。

「なにしてんの?顔を手なんかで隠しちゃって。せっかくの美人が台無しよ」

そう言うと、女は肩を揺らして笑いながら、ゆっくりと両手を離す。

するとその顔を見たkはあまりの恐怖に逃げ帰った。

その時見た顔は、鼻も口も目もすべての顔のパーツがねじれたようにしっちゃかめっちゃっかな顔だった。

もちろんそれほど飲んではいなかったので酒のせいではないだろうということだったが、そんな奇妙な体験は今までの人生ではそれきりだという。
三年ほど前の夏の話。

友人の部屋で大学の講義をさぼり、何するでもなくダラダラしていた。他愛も無い馬鹿話、その中で友人がふとこんな事を口にした。

「なあ、もしこの世に読心術できる奴がいてさあ、俺が今読心術の出来る奴っているのかなあって考えてる事も読んでるって考えてるのも読んでるのかなあ?」 

…人間、暇になると何て非生産的な事を考えるんだとその場は苦笑していたのだが、翌日からそいつが音信不通になった。

落とせないゼミにも顔を出さず、一緒だったバイトも無断欠勤した。携帯も通じない。

そんな事が三日ばかり続き、さすがに何かあったかと部屋を訪ねて行った。

部屋の前まで来ると、中から妙な音が聞こえる。人の歌のような、機械音のような音。思いきって開けたドアの向こうに彼はいた。

カーテンを締め切った真夏の部屋。その真中で彼は歌っていた。直立で、一点を見たまま声を枯らして。

放心している彼を何やかやとなだめすかし、事の次第を聞いた。

私と馬鹿話をした日の夜だったという。寝いりばなに電話が来たのだという。

「あの…」

聞いたことの無い、掠れた女の声だったという。声が小さくてよく聞こえない。

「…ない…よ」

はぁ?

「きょう…だれ…」

どなた?

「…おも…じゃな…」 

同じような言葉をニ三度繰り返した後、沈黙が流れた。

気持ち悪くなった彼が受話器をおこうとした時、はっきりとした声で女が言った。

「あなたが今日思った事、誰にも言うんじゃないよ」

それから三日、何も頭に浮かべないように、歌い続けていたのだという。
十年ほど前の話。

幼かった妹が、急に「お姉ちゃんって畜生腹の子でしょ」と言ってきた。

「畜生腹の子」というのは、母を嫌っていた祖母がよく私に言っていた言葉。でもその祖母は妹がまだお腹の中にいた頃に他界した。

幼い妹の口から出た言葉に衝撃を受けつつ、そんな言葉をどこで覚えたのか妹に聞いてみた。

しかし、どれだけ聞いても「だってお姉ちゃんは畜生腹の子でしょ」としか言わない。「私=畜生腹の子」は常識だと言わんばかりの口調だった。

母の胎内で祖母の誹りを聞いていた妹は、それをインプットされた状態で誕生してしまったのだろうか。

祖母の怨念や憎悪が具現化したものを見た気がして、怖気立った。
うめ
うめ
うめ
うめ
うめ
うめ
うめ
うめ
うめ
うめ
うめ
うめ
うめ
うめ
うめ
うめ
糞スレ