4 無名さん
意識高い系みたいなもんじゃないの
小説内でわざわざ難しい言葉多用したり回りくどく詩的な表現使ったりしてると高尚様って感じがする
あとメモやプロフでジャンルと何の関係もない純文学とか映画について語ってアピールしてたり
三世では音楽ランキングのビルボード見てメモで10件くらいずっと洋楽語りしてたナマポオサレ高尚とかもいた
小説内でわざわざ難しい言葉多用したり回りくどく詩的な表現使ったりしてると高尚様って感じがする
あとメモやプロフでジャンルと何の関係もない純文学とか映画について語ってアピールしてたり
三世では音楽ランキングのビルボード見てメモで10件くらいずっと洋楽語りしてたナマポオサレ高尚とかもいた
5 無名さん
ネットの二次なのにプロが書いた書籍と比べて小説はこうあるべきみたいなこと言い出す奴
3000文字以上ないと小説って呼べない!50話以上ないと長編って呼べない!あれくらいで読みづらいとか言う人は普通の本読まないの!?とか言い出す奴
3000文字以上ないと小説って呼べない!50話以上ないと長編って呼べない!あれくらいで読みづらいとか言う人は普通の本読まないの!?とか言い出す奴
10 無名さん
http://nanos.jp/sobaegatari/
ここみたいなやつ?
画像が邪魔なオサレ、膣(なか)擽(くすぐ)ったいなど()なふりがなつき、日記?だかに作品に対する思い〜だとかキャラ改悪しても〜とか語っちゃってる
ここみたいなやつ?
画像が邪魔なオサレ、膣(なか)擽(くすぐ)ったいなど()なふりがなつき、日記?だかに作品に対する思い〜だとかキャラ改悪しても〜とか語っちゃってる
25 削除済
65 無名さん
作品の自慢に始まり物書き歴や国語の成績や小説に関する拘りを自慢してた管が、さぞかし有名大の文系卒かはたまたプロの文字書きでもしてるのかと思ったら高卒の准看だった
職業や学歴sageじゃないよ念のためw
職業や学歴sageじゃないよ念のためw
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╚╝╚╝╚╝╚╝╚═══╝╚═╝。
今から十年前の冬、当時付き合っていた彼女との二人旅の話。
そのホテルは山に囲まれた湖の湖畔に立っていた。
チェックインの後、部屋で窓の外を眺めながらくつろいでいると、湖に浮かぶ一艘のボートに目が留まった。
ボートには白のTシャツに若草色のパンツ姿の女性がいた。
女性は何やら慌てふためいていた。
やがて手でメガホンの形を作り、手前の岸に向かって何か声を上げた。
距離があるためか、声は全く聞こえてこなかった。
「何か見える?」
背後から彼女が声をかけてきた。
「あのボート、もしかして……」
「やだ、沈んでいるじゃない!」
急いでフロントに、「湖で女性が溺れているから救助してやってくれ」と電話した。
しかし、「はぁ」と気のない返事。
俺は部屋を飛び出して表に出た。
湖の水面は穏やかで波ひとつ立っていない。
ほとりにいた人たちに女性はどうなったのか訊ねてみたが、皆、ボートに乗った女性どころか、ボートが湖に出ているところすら見ていないという。
「本当に見ませんでしたか? ほら、白の……」
俺はそこで硬直してしまった。
気が付くと、周りの全員が俺のことを訝しんでいる。
立つ瀬が無くなり視線を彷徨っていると、白い板張りのボートハウスが目に留まった。
管理人が何か見ているんじゃないかと思い、俺はそこへ向かった。
ホテルの部屋に戻ると彼女がガタガタと震えていた。
俺は彼女の肩を抱いて、何かあったのか訊ねた。
「あの人、しばらくこっちの岸に向かって何か声を上げているんだけど、誰も気付かなくて、そしたら窓から覗いているわたしに気付いたみたいで、わたしに向かって『助けて、助けて』って叫びながら沈んでいった。すごく恨めしそうな顔をして……」
そのホテルは山に囲まれた湖の湖畔に立っていた。
チェックインの後、部屋で窓の外を眺めながらくつろいでいると、湖に浮かぶ一艘のボートに目が留まった。
ボートには白のTシャツに若草色のパンツ姿の女性がいた。
女性は何やら慌てふためいていた。
やがて手でメガホンの形を作り、手前の岸に向かって何か声を上げた。
距離があるためか、声は全く聞こえてこなかった。
「何か見える?」
背後から彼女が声をかけてきた。
「あのボート、もしかして……」
「やだ、沈んでいるじゃない!」
急いでフロントに、「湖で女性が溺れているから救助してやってくれ」と電話した。
しかし、「はぁ」と気のない返事。
俺は部屋を飛び出して表に出た。
湖の水面は穏やかで波ひとつ立っていない。
ほとりにいた人たちに女性はどうなったのか訊ねてみたが、皆、ボートに乗った女性どころか、ボートが湖に出ているところすら見ていないという。
「本当に見ませんでしたか? ほら、白の……」
俺はそこで硬直してしまった。
気が付くと、周りの全員が俺のことを訝しんでいる。
立つ瀬が無くなり視線を彷徨っていると、白い板張りのボートハウスが目に留まった。
管理人が何か見ているんじゃないかと思い、俺はそこへ向かった。
ホテルの部屋に戻ると彼女がガタガタと震えていた。
俺は彼女の肩を抱いて、何かあったのか訊ねた。
「あの人、しばらくこっちの岸に向かって何か声を上げているんだけど、誰も気付かなくて、そしたら窓から覗いているわたしに気付いたみたいで、わたしに向かって『助けて、助けて』って叫びながら沈んでいった。すごく恨めしそうな顔をして……」
「ねぇ、おかしいよね? 岸に向かって叫んでいた時は何も聞こえなかったのに、どうしてわたしの方を向いた瞬間、あの人の悲鳴が聞こえるの? ベランダに出ていたのならともかく、窓から覗いているわたしに気付けるものなの? だいたいそもそも……」
「冬にTシャツ一枚はおかしいよな?」
「うぅ、うん」
「湖のほとりにいた人に訊ねてみたけど、ボートなんて知らないって。ボートハウスがあったから管理人に聞こうと思ったんだけど、『冬期休業中』って看板があった。ボートは全部陸に上げられていてブルーシートを被せられていたよ。少なくとも勝手に持ち出せるような状態にない。よくよく考えてみれば、こんな寒いなかボート遊びをする人なんているわけがない」
「じゃぁ、じゃぁ、わたしたちがここから見たものは何なのっ?!」
しばらく沈黙した後、俺の方から帰ろうかと誘った。
フロント係に適当な理由を挙げて宿泊のキャンセルを申し出た。
宿泊料の90%を払うというホテル側の条件を飲んで、俺たち二人は家に帰った。
今年の夏、彼女から暑中見舞いをもらった。
彼女とはその後二年ほど付き合ったが、俺の不徳により別れてしまった。
今は結婚して一児の母になっている。
暑中見舞いには次のことが書かれていた。
「○○さんはあのホテルのことを覚えていますか? 実は先日、主人からあのホテルに関する噂話を聞いたのです。主人が言うに、あのホテルには女性の幽霊が出るという噂があるのです。夜な夜な全身ずぶ濡れの女性が枕元に現れ、すごく恨めしそうな顔で『あんなに助けてと叫んだのに……』と言って、泊り客をあの世へ引きずり込もうとするそうです。本当の話かどうかは判りませんが、『助けてと叫んだのに』というところが、わたしたちの見たボートの女性と妙に符合するので気になります」
「冬にTシャツ一枚はおかしいよな?」
「うぅ、うん」
「湖のほとりにいた人に訊ねてみたけど、ボートなんて知らないって。ボートハウスがあったから管理人に聞こうと思ったんだけど、『冬期休業中』って看板があった。ボートは全部陸に上げられていてブルーシートを被せられていたよ。少なくとも勝手に持ち出せるような状態にない。よくよく考えてみれば、こんな寒いなかボート遊びをする人なんているわけがない」
「じゃぁ、じゃぁ、わたしたちがここから見たものは何なのっ?!」
しばらく沈黙した後、俺の方から帰ろうかと誘った。
フロント係に適当な理由を挙げて宿泊のキャンセルを申し出た。
宿泊料の90%を払うというホテル側の条件を飲んで、俺たち二人は家に帰った。
今年の夏、彼女から暑中見舞いをもらった。
彼女とはその後二年ほど付き合ったが、俺の不徳により別れてしまった。
今は結婚して一児の母になっている。
暑中見舞いには次のことが書かれていた。
「○○さんはあのホテルのことを覚えていますか? 実は先日、主人からあのホテルに関する噂話を聞いたのです。主人が言うに、あのホテルには女性の幽霊が出るという噂があるのです。夜な夜な全身ずぶ濡れの女性が枕元に現れ、すごく恨めしそうな顔で『あんなに助けてと叫んだのに……』と言って、泊り客をあの世へ引きずり込もうとするそうです。本当の話かどうかは判りませんが、『助けてと叫んだのに』というところが、わたしたちの見たボートの女性と妙に符合するので気になります」
あるタクシー運転手がいた。
仕事は人並みにこなす普通の運転手だった。
ある日、そのタクシー運転手はラジオをかけてタクシーを走らせていた。
いつもは何気なく音楽番組やニュースをかけていたが、その日はたまたまトーク中心の番組を聞いていた。
『続いてのハガキはこちら……』
『こんばんは。私は怖い話が大好きです。今日は都市伝説について話したいと思います。ある雨の晩、タクシー運転手が夜中にタクシーを走らせていると……』
ちょうど雨の日だなぁ、と運転手は思った。
なんとも似ているシチュエーションに少し戸惑う。
『……タクシーを走らせていると、突然、雷が鳴り始めます。運転手はそろそろ引き上げようと思い、人気のない、車を走らせやすい土手の近くを走りました。すると、また雷が鳴りました。その時、運転手はあることに気付きます。バックミラーごしに、雷の光で照らされた後部座席に、女の人が座っているのです』
運転手はラジオに釘づけになっていた。
そしてつられてバックミラーを見た。
そう。
女が居るのだ。
体を全身濡らした髪の長い女が、バックミラーからこちらをじっと見つめている。
背筋が凍り付き、そして恐怖に体を締め付けられ、声もでない。出しても仕方がないのだが。
しかし女はすぐにバックミラーから消えた。
しかしすぐに気付いた。
バックミラーから消えただけだった。
今度は横にいる。
すぐ横に座っている。
女は男の方を見て、口元を吊り上げてニヤつくように言った。
「一緒に来て……」
車は勢いよく横転し、運転手は即死。
もちろん女の死体は出てこなかった。
横転した直後、まだラジオ番組は続いていた。
『背筋も凍る話をありがとう。さて最後に、この話を聞いている人にメッセージです……』
『あなたは死にましたか?』
仕事は人並みにこなす普通の運転手だった。
ある日、そのタクシー運転手はラジオをかけてタクシーを走らせていた。
いつもは何気なく音楽番組やニュースをかけていたが、その日はたまたまトーク中心の番組を聞いていた。
『続いてのハガキはこちら……』
『こんばんは。私は怖い話が大好きです。今日は都市伝説について話したいと思います。ある雨の晩、タクシー運転手が夜中にタクシーを走らせていると……』
ちょうど雨の日だなぁ、と運転手は思った。
なんとも似ているシチュエーションに少し戸惑う。
『……タクシーを走らせていると、突然、雷が鳴り始めます。運転手はそろそろ引き上げようと思い、人気のない、車を走らせやすい土手の近くを走りました。すると、また雷が鳴りました。その時、運転手はあることに気付きます。バックミラーごしに、雷の光で照らされた後部座席に、女の人が座っているのです』
運転手はラジオに釘づけになっていた。
そしてつられてバックミラーを見た。
そう。
女が居るのだ。
体を全身濡らした髪の長い女が、バックミラーからこちらをじっと見つめている。
背筋が凍り付き、そして恐怖に体を締め付けられ、声もでない。出しても仕方がないのだが。
しかし女はすぐにバックミラーから消えた。
しかしすぐに気付いた。
バックミラーから消えただけだった。
今度は横にいる。
すぐ横に座っている。
女は男の方を見て、口元を吊り上げてニヤつくように言った。
「一緒に来て……」
車は勢いよく横転し、運転手は即死。
もちろん女の死体は出てこなかった。
横転した直後、まだラジオ番組は続いていた。
『背筋も凍る話をありがとう。さて最後に、この話を聞いている人にメッセージです……』
『あなたは死にましたか?』
俺の親戚に元刑務官って人がいる。
その人が言うには、刑務官の仕事って受刑者を監視する事じゃなくて、受刑者に人の温かみを教えるのが本当の仕事らしい。
そんな叔父は、時間があれば受刑者の話を聞いていた。
話す内容のほとんどは受刑者の犯した罪についてがダントツで、自首した受刑者なんかは、どうして自首するに至ったかを話すらしい。
その中で、ここの板に合う話があったので投下します。
その受刑者をAとして話を進めます。
Aは元々は普通のサラリーマン。
その彼が刑務所にいる理由は殺人。
殺害されたのはこの人の奥さんで、殺害後、遺体の処理に困ったAは、自宅の冷蔵庫にバラバラにした奥さんを保存していた。
会社から帰ってくると冷蔵庫から身体を一部を出し、肉は細かく切り、骨はミキサーで粉々にして、部屋のトイレから流していった。
そんな日々が何日か続いて、身体のほとんどがトイレから流れていった。
最期に残ったのが頭部で、やはりこれを細かく刻むのには踏ん切りがつかなかったらしい。
頭部だけが冷蔵庫に残された状態が何日か続いたある日、Aは夢を見た。
その夢の中で、殺した奥さんが部屋のテーブルに俯いて座っている。
かなり深く俯いてるらしく、表情は伺えない。
でも、テーブルに置かれた手がカタカタと左右に震えていた。
次第にその震えかたが素早くなっていき、爪が、そして指がテーブルの周りに飛散しはじめた。
みるみる内に肘から先がなくなり、ちぎれた。
腕からは真っ赤な血が迸り、骨がカタカタのテーブルを叩いていた。
そこで目が覚めたAは、全身を汗でべっとりと濡らし、あまりのショックに身動きが取れなかった。
ようやく落ち着き、リビングへと向かう。
すると冷蔵庫が少し開いており、そこから首だけの奥さんが睨みつけていた。
驚いたAは冷蔵庫と閉じ、扉をガムテープで閉じた。
この時にはまだAは自首を考えなかったらしい。
その日、冷蔵庫の中にある頭部の処理に手つかずのAは、仕方が無く新しい冷蔵庫を購入することにした。
一人用の小さい冷蔵庫で、店からの配達は頼まず持ち帰ったので、ガムテープ付きの冷蔵庫の存在が公になることはなかった。
その人が言うには、刑務官の仕事って受刑者を監視する事じゃなくて、受刑者に人の温かみを教えるのが本当の仕事らしい。
そんな叔父は、時間があれば受刑者の話を聞いていた。
話す内容のほとんどは受刑者の犯した罪についてがダントツで、自首した受刑者なんかは、どうして自首するに至ったかを話すらしい。
その中で、ここの板に合う話があったので投下します。
その受刑者をAとして話を進めます。
Aは元々は普通のサラリーマン。
その彼が刑務所にいる理由は殺人。
殺害されたのはこの人の奥さんで、殺害後、遺体の処理に困ったAは、自宅の冷蔵庫にバラバラにした奥さんを保存していた。
会社から帰ってくると冷蔵庫から身体を一部を出し、肉は細かく切り、骨はミキサーで粉々にして、部屋のトイレから流していった。
そんな日々が何日か続いて、身体のほとんどがトイレから流れていった。
最期に残ったのが頭部で、やはりこれを細かく刻むのには踏ん切りがつかなかったらしい。
頭部だけが冷蔵庫に残された状態が何日か続いたある日、Aは夢を見た。
その夢の中で、殺した奥さんが部屋のテーブルに俯いて座っている。
かなり深く俯いてるらしく、表情は伺えない。
でも、テーブルに置かれた手がカタカタと左右に震えていた。
次第にその震えかたが素早くなっていき、爪が、そして指がテーブルの周りに飛散しはじめた。
みるみる内に肘から先がなくなり、ちぎれた。
腕からは真っ赤な血が迸り、骨がカタカタのテーブルを叩いていた。
そこで目が覚めたAは、全身を汗でべっとりと濡らし、あまりのショックに身動きが取れなかった。
ようやく落ち着き、リビングへと向かう。
すると冷蔵庫が少し開いており、そこから首だけの奥さんが睨みつけていた。
驚いたAは冷蔵庫と閉じ、扉をガムテープで閉じた。
この時にはまだAは自首を考えなかったらしい。
その日、冷蔵庫の中にある頭部の処理に手つかずのAは、仕方が無く新しい冷蔵庫を購入することにした。
一人用の小さい冷蔵庫で、店からの配達は頼まず持ち帰ったので、ガムテープ付きの冷蔵庫の存在が公になることはなかった。
その日の夢も同じ場所で奥さんが座っていた。
違ったのは、昨日の終わった時点から夢が始まっていること。
テーブルについている奥さんの腕からは真っ赤な血が滴っている。
今度は足が床を蹴っていた。
その動きが激しくなり、床をける音も
ドン、ドン、ドン、ドン
ドンドンドンドン
ドドドドドドドド!!
と激しくなっていく。
次第に床に血がにじみはじめ、足の肉が飛散しはじめる。
テーブルの上では腕が振り回され、血をまき散らしている。
Aの頬にも血が飛んでくるが、身動き一つ取れずにその光景を見ている。
頭の中では「はやく目覚めてくれ」と叫んでいたが、夢が終わることはなかった。
部屋中に飛び散った血がいやらしく光っていた。
突然、四肢を動きを止めたと思うと、俯いていた顔が少しずつ上がりはじめた。
垂れていた前髪が頬にへばりついていく。
髪の隙間からは、上目遣いでAを睨む目が見える。
顔が完全に上がった時、
「ああああぁぁぁぁぁぁぁっ、私のからだを、返せぇぇぇぇぇぇぇ」
と絶叫が響いた。
この声にAはようやく目を覚ますことができた。
やはり全身に汗をかいていた。
この時、Aは冷蔵庫にある頭部の処理をしようと腹をくくったらしい。
ベッドから飛び出し冷蔵庫の前に行くと、その気持ちは完全に消えた。
あれほど頑丈に止めていたガムテープが全て千切れ、奥さんの頭部が冷蔵庫から転げ落ちていた。
その目は見開かれ、Aを睨みつけていた。
ここでAは逃げられないと観念したらしく、自首したそうだ。
叔父曰く
「殺された方の無念はいつまでも生きてるもんだ」
らしい。
違ったのは、昨日の終わった時点から夢が始まっていること。
テーブルについている奥さんの腕からは真っ赤な血が滴っている。
今度は足が床を蹴っていた。
その動きが激しくなり、床をける音も
ドン、ドン、ドン、ドン
ドンドンドンドン
ドドドドドドドド!!
と激しくなっていく。
次第に床に血がにじみはじめ、足の肉が飛散しはじめる。
テーブルの上では腕が振り回され、血をまき散らしている。
Aの頬にも血が飛んでくるが、身動き一つ取れずにその光景を見ている。
頭の中では「はやく目覚めてくれ」と叫んでいたが、夢が終わることはなかった。
部屋中に飛び散った血がいやらしく光っていた。
突然、四肢を動きを止めたと思うと、俯いていた顔が少しずつ上がりはじめた。
垂れていた前髪が頬にへばりついていく。
髪の隙間からは、上目遣いでAを睨む目が見える。
顔が完全に上がった時、
「ああああぁぁぁぁぁぁぁっ、私のからだを、返せぇぇぇぇぇぇぇ」
と絶叫が響いた。
この声にAはようやく目を覚ますことができた。
やはり全身に汗をかいていた。
この時、Aは冷蔵庫にある頭部の処理をしようと腹をくくったらしい。
ベッドから飛び出し冷蔵庫の前に行くと、その気持ちは完全に消えた。
あれほど頑丈に止めていたガムテープが全て千切れ、奥さんの頭部が冷蔵庫から転げ落ちていた。
その目は見開かれ、Aを睨みつけていた。
ここでAは逃げられないと観念したらしく、自首したそうだ。
叔父曰く
「殺された方の無念はいつまでも生きてるもんだ」
らしい。
これは実話です。
数年前、私は妹と二人で東京で二人暮らしをしていました。
元々は二人別々に部屋を借りていたのですが、二人の家賃を合わせると一軒家が借りられるという事に気付き、都心から多少離れてはいるものの、広くて綺麗な家を借りる事にしたのです。
ある日、妹がお風呂に入り、私が二階でテレビを見ている時です。
風呂場から
ギャアアアアア
という物凄い悲鳴が聞こえました。
ゴキブリでも出たかと思って一階に下りると、妹は髪をぐっしょりと濡らして裸のままで廊下に立っていました。
何があったか知らないが、いくらなんでもその格好はないだろうと呆れながら、「どうしたの?」と聞くと、青ざめた顔で
「……風呂場、見て来て、お願い」
と言います。
言われた通り見てきましたが、特に変わった様子はありませんでした。
脱衣所までびしょ濡れで、妹が湯船から慌てて飛び出した様子がうかがえた以外は。
取り敢えず服を着て、髪を乾かして一息付いてから、妹は事情を話し始めました。
いつものようにお風呂に浸かっていると、「ヒュー……ヒュー……」という誰かの呼吸する音を聞いたというのです。
周りを見わたしたのですが、誰もいません。
風の音だと解釈し、妹は深く気にせずに髪を洗い始めました。
湯船に浸かりながら、上半身だけ風呂釜の外に身を乗り出し、前かがみになって髪を洗います。
手のひらでシャンプーを泡立て、地肌に指を滑らせ、髪を揉むようにして洗いました。
そのとき、ある事に気付いたのです。
髪が、長い。
妹が洗っている髪の毛は、彼女自身の髪よりも数十センチ長かったそうです。
そして、もう一つのある事実に気が付いた時、妹は思わず風呂場から飛び出してしまったそうです。
後頭部に、誰かの鼻が当たっている事に。
それ以降、妹は極度の怖がりになってしまい、お風呂に入る時は必ずドアの外で私が待機するようになりました。
私自身は、今日に至るまで、何ら不思議な体験をしてません。
しかし、妹は確かにあの時、自分でない誰かの髪を洗ったと言います。
数年前、私は妹と二人で東京で二人暮らしをしていました。
元々は二人別々に部屋を借りていたのですが、二人の家賃を合わせると一軒家が借りられるという事に気付き、都心から多少離れてはいるものの、広くて綺麗な家を借りる事にしたのです。
ある日、妹がお風呂に入り、私が二階でテレビを見ている時です。
風呂場から
ギャアアアアア
という物凄い悲鳴が聞こえました。
ゴキブリでも出たかと思って一階に下りると、妹は髪をぐっしょりと濡らして裸のままで廊下に立っていました。
何があったか知らないが、いくらなんでもその格好はないだろうと呆れながら、「どうしたの?」と聞くと、青ざめた顔で
「……風呂場、見て来て、お願い」
と言います。
言われた通り見てきましたが、特に変わった様子はありませんでした。
脱衣所までびしょ濡れで、妹が湯船から慌てて飛び出した様子がうかがえた以外は。
取り敢えず服を着て、髪を乾かして一息付いてから、妹は事情を話し始めました。
いつものようにお風呂に浸かっていると、「ヒュー……ヒュー……」という誰かの呼吸する音を聞いたというのです。
周りを見わたしたのですが、誰もいません。
風の音だと解釈し、妹は深く気にせずに髪を洗い始めました。
湯船に浸かりながら、上半身だけ風呂釜の外に身を乗り出し、前かがみになって髪を洗います。
手のひらでシャンプーを泡立て、地肌に指を滑らせ、髪を揉むようにして洗いました。
そのとき、ある事に気付いたのです。
髪が、長い。
妹が洗っている髪の毛は、彼女自身の髪よりも数十センチ長かったそうです。
そして、もう一つのある事実に気が付いた時、妹は思わず風呂場から飛び出してしまったそうです。
後頭部に、誰かの鼻が当たっている事に。
それ以降、妹は極度の怖がりになってしまい、お風呂に入る時は必ずドアの外で私が待機するようになりました。
私自身は、今日に至るまで、何ら不思議な体験をしてません。
しかし、妹は確かにあの時、自分でない誰かの髪を洗ったと言います。
ある日、女子高生のA子さんが学校帰りに駅で列車を待っていると、反対側のホームに同じ学校の制服を着た子がいるのに気づいた。
それは同じクラスのB子さんだった。
確か、その日のB子さんは体調が悪いとかで学校を休んでいたはずだった。
よく見ると、うつろな表情でぼんやりとしており、こちらに気づいた様子も無い。
A子さんは、B子さんとさほど親しいわけでは無かったが、学校を休んだ子が制服を着てぼんやりと立っているのはさすがに気になり、近寄って声をかけてみようと思った。
しかしその時、B子さんのいるホームに列車が入ってきた。
B子さんはその列車に乗るのだろうから、もう間に合わないとA子さんが思った、その瞬間!
うつろな表情のB子さんは、ホームに入ってきた列車に飛び込もうとした。
あっ! とA子さんが思った時には、すでにB子さんの足はホームから離れていた。
助けられるわけもないが、A子さんは思わず身を乗り出した。
と、その時。
A子さんはドン! と何かもの凄い力によって突き飛ばされた。
ただでさえホームの端で態勢を崩していたA子さんは、線路に向かって飛んでいった。
A子さんの目に飛び込んできたのは、猛スピードで向かってくる列車と、引きつった表情で急ブレーキをかけようとする運転手の姿だった。
……さて、問題となるのはここからである。
A子さんはあまりにも凄い力で飛ばされた為、列車の入ってきた線路を飛び越えて、向こう側の線路に落ちた為、列車にはぶつからなかった。
その為、肉体的な怪我は骨折だけで済み、命に別状は無かった。
駅員や警察の調べでは、「普通の女子高生が助走もつけずにこんなに飛べるわけが無い」との事で、誰かが彼女を押したに違いないのだが、調べた限りではそんな人物は見当たらない。
そして、A子さんが見たというB子さんの投身自殺。
それは同じクラスのB子さんだった。
確か、その日のB子さんは体調が悪いとかで学校を休んでいたはずだった。
よく見ると、うつろな表情でぼんやりとしており、こちらに気づいた様子も無い。
A子さんは、B子さんとさほど親しいわけでは無かったが、学校を休んだ子が制服を着てぼんやりと立っているのはさすがに気になり、近寄って声をかけてみようと思った。
しかしその時、B子さんのいるホームに列車が入ってきた。
B子さんはその列車に乗るのだろうから、もう間に合わないとA子さんが思った、その瞬間!
うつろな表情のB子さんは、ホームに入ってきた列車に飛び込もうとした。
あっ! とA子さんが思った時には、すでにB子さんの足はホームから離れていた。
助けられるわけもないが、A子さんは思わず身を乗り出した。
と、その時。
A子さんはドン! と何かもの凄い力によって突き飛ばされた。
ただでさえホームの端で態勢を崩していたA子さんは、線路に向かって飛んでいった。
A子さんの目に飛び込んできたのは、猛スピードで向かってくる列車と、引きつった表情で急ブレーキをかけようとする運転手の姿だった。
……さて、問題となるのはここからである。
A子さんはあまりにも凄い力で飛ばされた為、列車の入ってきた線路を飛び越えて、向こう側の線路に落ちた為、列車にはぶつからなかった。
その為、肉体的な怪我は骨折だけで済み、命に別状は無かった。
駅員や警察の調べでは、「普通の女子高生が助走もつけずにこんなに飛べるわけが無い」との事で、誰かが彼女を押したに違いないのだが、調べた限りではそんな人物は見当たらない。
そして、A子さんが見たというB子さんの投身自殺。
これはそもそも、その時間、反対側のホームに入ってきた列車自体が存在しなかったという。
仮にそんな列車が入ってきていたのなら、反対側の線路に落ちたA子さんは、間違い無くその列車にぶつかっていたはずである。
A子さんはありもしない同級生の自殺の幻覚を見た後、何者かに突き飛ばされたという事になるが、実は、A子さんが線路に落ちたのと全く同じ時刻に、8つも離れた駅でB子さんが投身自殺をしていたというのだ。
つまりA子さんは、遠く離れた駅で起きた同級生の自殺を目の前で見たという事になる。
ちなみに、A子さんはあまりのショックで精神が不安定になり、精神科の病院に通っているという。
そして、その路線では現在も人身事故が絶えないという。
その大半がよくある投身自殺として片付けられているようだが……。
仮にそんな列車が入ってきていたのなら、反対側の線路に落ちたA子さんは、間違い無くその列車にぶつかっていたはずである。
A子さんはありもしない同級生の自殺の幻覚を見た後、何者かに突き飛ばされたという事になるが、実は、A子さんが線路に落ちたのと全く同じ時刻に、8つも離れた駅でB子さんが投身自殺をしていたというのだ。
つまりA子さんは、遠く離れた駅で起きた同級生の自殺を目の前で見たという事になる。
ちなみに、A子さんはあまりのショックで精神が不安定になり、精神科の病院に通っているという。
そして、その路線では現在も人身事故が絶えないという。
その大半がよくある投身自殺として片付けられているようだが……。
正直、今でも文字打つだけで鳥肌が立つもんなんだけど、これは去年付き合ってた彼女の友人、Tっていう女の子の話。
Tは非常に霊感の強い家系の育ち。
幼少期におばさんからウサギのぬいぐるみを貰ったそうだ。
Tはそのぬいぐるみを大事にしていたんだって。
だけど高校上がってからの話。
もうボロボロで、目もほつれてポロンってなっちゃってるうさぎのぬいぐるみ。
それだけ大事にしてきたんだろうね。
ある日、お母さんが掃除をしてる最中にこんな事を言ったらしい。
「ねえ、このぬいぐるみ覚えてる? 昔おばさんにもらったうさぎのぬいぐるみ」
Tはびっくりしたらしい。
だって、うさぎのぬいぐるみは今自分の部屋のベッドの上にいるのだから。
お母さんが持ってきた真新しいウサギのぬいぐるみは、ちょっと小さくて、まだボロボロじゃないきれいな状態。
お母さんが言うには、おばさんにもらったのはこれで間違いないらしい。
気味の悪くなったTは、今までもってた人形を押入れにしまったらしい。
ある日、お母さんがTの部屋を掃除しにきたとき。
ごとん
押入れから何かが落ちた音がした。
開けてみると、あのぬいぐるみが落ちてきたようだ。
お母さんは元の位置にぬいぐるみを戻すと、再び掃除を再開した。
ところが…
ごとん
再びぬいぐるみが落下していた。
元に戻す。
ごとん
何度もそれが続くため、気味が悪くなり、今度は物置状態のベランダの隅にブルーシートをかけて置いたそうだ。
そのベランダの隅っていうのが、またTの部屋のところにあるんだけれども。
ある日、Tはふとベランダに目をやったんだ。
すると、ブルーシートの上にあのぬいぐるみがこちらを向きながら置いてある。
気味が悪いからシートの下へ戻す。
しかしまたこちらを見てる。
今度はとうとうゴミ捨て場に棄ててしまった。
しかし再び人形はTの部屋にあった。
Tの家族はさすがに恐ろしくなり、人形を供養に出したそうだ。
Tは非常に霊感の強い家系の育ち。
幼少期におばさんからウサギのぬいぐるみを貰ったそうだ。
Tはそのぬいぐるみを大事にしていたんだって。
だけど高校上がってからの話。
もうボロボロで、目もほつれてポロンってなっちゃってるうさぎのぬいぐるみ。
それだけ大事にしてきたんだろうね。
ある日、お母さんが掃除をしてる最中にこんな事を言ったらしい。
「ねえ、このぬいぐるみ覚えてる? 昔おばさんにもらったうさぎのぬいぐるみ」
Tはびっくりしたらしい。
だって、うさぎのぬいぐるみは今自分の部屋のベッドの上にいるのだから。
お母さんが持ってきた真新しいウサギのぬいぐるみは、ちょっと小さくて、まだボロボロじゃないきれいな状態。
お母さんが言うには、おばさんにもらったのはこれで間違いないらしい。
気味の悪くなったTは、今までもってた人形を押入れにしまったらしい。
ある日、お母さんがTの部屋を掃除しにきたとき。
ごとん
押入れから何かが落ちた音がした。
開けてみると、あのぬいぐるみが落ちてきたようだ。
お母さんは元の位置にぬいぐるみを戻すと、再び掃除を再開した。
ところが…
ごとん
再びぬいぐるみが落下していた。
元に戻す。
ごとん
何度もそれが続くため、気味が悪くなり、今度は物置状態のベランダの隅にブルーシートをかけて置いたそうだ。
そのベランダの隅っていうのが、またTの部屋のところにあるんだけれども。
ある日、Tはふとベランダに目をやったんだ。
すると、ブルーシートの上にあのぬいぐるみがこちらを向きながら置いてある。
気味が悪いからシートの下へ戻す。
しかしまたこちらを見てる。
今度はとうとうゴミ捨て場に棄ててしまった。
しかし再び人形はTの部屋にあった。
Tの家族はさすがに恐ろしくなり、人形を供養に出したそうだ。
この話は私が通う学校で起きた話。
私の学校は部活動に特に力を入れていて、部活動が夜遅くまで長引くのはよくあることだった。
入部して初めての週末練習。
平日練習よりも、学校が部活動のために夜遅くまで開いていた。
1年生の私達は部活の後片付けのために、部活終了後、2・3年生よりも遅く帰ることに。
部活終了時点で、もう時計は9時を回っていた。
すでに他の部活の人達は帰宅していて、校舎の中には私達の部活の人達だけだった。
「ちょっと暗過ぎない?」
「本当…気味が悪いよー」
「でも、こんなに遅くまで学校に残ったの初めてー」
なんて暗い廊下を歩きながら話していると、体育館側から。
コツコツコツコツ…
人が歩いて来る音…。
コツコツコツコツ…
段々近付いて来る…。
「誰だろう…?」
「体育館閉めたはずだよね?」
友人の手には鍵。
私達は怖くなって、後ろを確認しようとした。
その時
「何をしているの?」
「「きゃぁ!!」」
突然話かけられて私達はびっくりしてしまった。
びっくりして後ろを振り返ると、そこには赤いスーツを着た女の人…。
「もう遅いんだから早く帰りなさい」
「「はぁい」」
私の学校は部活動に特に力を入れていて、部活動が夜遅くまで長引くのはよくあることだった。
入部して初めての週末練習。
平日練習よりも、学校が部活動のために夜遅くまで開いていた。
1年生の私達は部活の後片付けのために、部活終了後、2・3年生よりも遅く帰ることに。
部活終了時点で、もう時計は9時を回っていた。
すでに他の部活の人達は帰宅していて、校舎の中には私達の部活の人達だけだった。
「ちょっと暗過ぎない?」
「本当…気味が悪いよー」
「でも、こんなに遅くまで学校に残ったの初めてー」
なんて暗い廊下を歩きながら話していると、体育館側から。
コツコツコツコツ…
人が歩いて来る音…。
コツコツコツコツ…
段々近付いて来る…。
「誰だろう…?」
「体育館閉めたはずだよね?」
友人の手には鍵。
私達は怖くなって、後ろを確認しようとした。
その時
「何をしているの?」
「「きゃぁ!!」」
突然話かけられて私達はびっくりしてしまった。
びっくりして後ろを振り返ると、そこには赤いスーツを着た女の人…。
「もう遅いんだから早く帰りなさい」
「「はぁい」」
入学してまだ間もない私達は、その先生の言うことにしたがって、すぐに自分達の教室に向かって着替えをすることにした。
着替えを終えて、帰ろうとして玄関を出る。
友人が
「今何時だろう。バスの時間あるかなぁ?」
と言い、玄関の時計を見た。
「えっ…?」
と、友人が何かを見て疑問を浮かべていたので
「どうしたの?」
と私は聞いた。
「あれ…」
と友人が指をさす方を見ると、そこには時計があっただけで何も見えなかった。
「何もないじゃん」
「違う! 時計じゃなくてその横!」
横…?
時計の横…。
そう思い、時計の横に視線を向ける。
「きゃあ!」
時計のすぐ横、3階の窓から髪の長い女の人が睨んでいる…いいや、それどころでは無い形相でこちらを見ている。
私はその時、目が合ってしまったのだ…。
私達は怖くなって一目散で逃げ出した。
そのため途中の記憶が無い。
気がつくと、もう帰りのバスの中だった…。
次の日、私達は昨日起こったことを先輩に話した。
最初は絶対に笑われるだろうとダメもとで話したのだが、先輩からは意外な一言…。
「あなた達も見たの?」
先輩は話はこうだった。
今から5年前。
新任の先生がやってきた。
ある日、その先生は初めてのテスト作りに熱が入ってしまい、1人で夜遅くまで残っていた。
そして帰宅しようと学校を出た時、通り魔に襲われ、彼女は一生懸命に学校の中を逃げ回った。
次の日、朝早く学校に来た生徒が3階の廊下を通ると、その新任の先生が窓ガラスのしたに倒れていた。
その時先生が着てた白いスーツが、通り魔のめった刺しにより真っ赤に染まっていたという。
それからだ。
3階の窓で女の人が見掛けられるようになったのは…。
私はその時ぞっとした。
赤いスーツ…。
昨日私達が帰る頃に校内に残っていたのは、警備員のおじさんだけだったと言う…。
しばらくすると、学校の3階の窓ガラスは曇りガラスに変わった。
着替えを終えて、帰ろうとして玄関を出る。
友人が
「今何時だろう。バスの時間あるかなぁ?」
と言い、玄関の時計を見た。
「えっ…?」
と、友人が何かを見て疑問を浮かべていたので
「どうしたの?」
と私は聞いた。
「あれ…」
と友人が指をさす方を見ると、そこには時計があっただけで何も見えなかった。
「何もないじゃん」
「違う! 時計じゃなくてその横!」
横…?
時計の横…。
そう思い、時計の横に視線を向ける。
「きゃあ!」
時計のすぐ横、3階の窓から髪の長い女の人が睨んでいる…いいや、それどころでは無い形相でこちらを見ている。
私はその時、目が合ってしまったのだ…。
私達は怖くなって一目散で逃げ出した。
そのため途中の記憶が無い。
気がつくと、もう帰りのバスの中だった…。
次の日、私達は昨日起こったことを先輩に話した。
最初は絶対に笑われるだろうとダメもとで話したのだが、先輩からは意外な一言…。
「あなた達も見たの?」
先輩は話はこうだった。
今から5年前。
新任の先生がやってきた。
ある日、その先生は初めてのテスト作りに熱が入ってしまい、1人で夜遅くまで残っていた。
そして帰宅しようと学校を出た時、通り魔に襲われ、彼女は一生懸命に学校の中を逃げ回った。
次の日、朝早く学校に来た生徒が3階の廊下を通ると、その新任の先生が窓ガラスのしたに倒れていた。
その時先生が着てた白いスーツが、通り魔のめった刺しにより真っ赤に染まっていたという。
それからだ。
3階の窓で女の人が見掛けられるようになったのは…。
私はその時ぞっとした。
赤いスーツ…。
昨日私達が帰る頃に校内に残っていたのは、警備員のおじさんだけだったと言う…。
しばらくすると、学校の3階の窓ガラスは曇りガラスに変わった。
大学生の男は古いアパートで1人暮らしをしていた。
男の部屋の壁には小さな穴が開いており、そこから隣の部屋の様子をのぞき見ることができた。
隣の入居者は若い女性。
女性はのぞき穴の存在に気付いていないらしく、男はこれ幸いとばかりにのぞき行為を続けていた。
そしてある日の事。
夜中の3時をまわった頃、男はドスドスという物音で目を覚ました。
何事かと思えば、隣の部屋から聞こえてくる物音だった。
もしかして男でも連れ込んだか? と思い、喜び勇んでのぞき穴を覗く。
男の部屋の壁には小さな穴が開いており、そこから隣の部屋の様子をのぞき見ることができた。
隣の入居者は若い女性。
女性はのぞき穴の存在に気付いていないらしく、男はこれ幸いとばかりにのぞき行為を続けていた。
そしてある日の事。
夜中の3時をまわった頃、男はドスドスという物音で目を覚ました。
何事かと思えば、隣の部屋から聞こえてくる物音だった。
もしかして男でも連れ込んだか? と思い、喜び勇んでのぞき穴を覗く。
隣の部屋も電気を消しており、詳しい様子をうかがい知る事はできなかったが、人影が2体あることは確認できた。
これは間違いない、と男は興奮したが、すぐに様子がおかしいことに気付いた。
男と思われる大きな人影が動くばかりで、女性のほうは全く身動きしていないのだ。
暗がりに目が慣れてくると、男が女性を殴りつけているということが分かった。
女性は猿ぐつわを噛まされているらしく、微かに「うっ」という声を漏らすだけで悲鳴をあげられなかった。
終には呻き声も聞こえなくなった。
すると、男の人影は隣の部屋から出て行った。
強盗だ!
男は警察に通報しようと思い、電話の受話器に手を掛けたところで、動きを止めた。
もし通報すれば、自分がのぞきをしていたことがばれてしまう。
自分の保身のために、男は通報を思いとどまった。
1週間としないうちに、アパートに警察が押しかけてきた。
やはり隣の女性は殺されていたらしい。
当然、警察はのぞき穴の存在を発見し、何か見なかったかと男に聞いた。
男は、
「壁の穴なんて気付かなかった。その日もなにがあったか気付かなかった」
と言った。
他にもいくつか質問されたが、警察は男のことを疑っている様子は無かった。
殺人の瞬間を目撃したことは忘れられなかったが、通報しなかった事への罪悪感はすぐに薄れていった。
事件から2週間たっても、犯人は依然として捕まらなかった。
そしてある日の事。
夜中の3時をまわった頃、男は再びドスドスという物音で目を覚ました。
しかし、隣の部屋は事件以降、新たな入居者は入っていないはずだった。
それでも、その物音は間違いなく隣の部屋から聞こえてくる。
恐る恐るのぞき穴をのぞいて見たが、動くものの気配は無い。
気のせいか、と思い穴から離れようとした瞬間。
狭い穴の視界を埋め尽くすように、かっと見開かれた血走った目が現れた。
男はがっちりと目を合わせたまま、驚きのあまり身動きが取れなかった。
そして、かすれた女の声で一言……
「見てたでしょ」
これは間違いない、と男は興奮したが、すぐに様子がおかしいことに気付いた。
男と思われる大きな人影が動くばかりで、女性のほうは全く身動きしていないのだ。
暗がりに目が慣れてくると、男が女性を殴りつけているということが分かった。
女性は猿ぐつわを噛まされているらしく、微かに「うっ」という声を漏らすだけで悲鳴をあげられなかった。
終には呻き声も聞こえなくなった。
すると、男の人影は隣の部屋から出て行った。
強盗だ!
男は警察に通報しようと思い、電話の受話器に手を掛けたところで、動きを止めた。
もし通報すれば、自分がのぞきをしていたことがばれてしまう。
自分の保身のために、男は通報を思いとどまった。
1週間としないうちに、アパートに警察が押しかけてきた。
やはり隣の女性は殺されていたらしい。
当然、警察はのぞき穴の存在を発見し、何か見なかったかと男に聞いた。
男は、
「壁の穴なんて気付かなかった。その日もなにがあったか気付かなかった」
と言った。
他にもいくつか質問されたが、警察は男のことを疑っている様子は無かった。
殺人の瞬間を目撃したことは忘れられなかったが、通報しなかった事への罪悪感はすぐに薄れていった。
事件から2週間たっても、犯人は依然として捕まらなかった。
そしてある日の事。
夜中の3時をまわった頃、男は再びドスドスという物音で目を覚ました。
しかし、隣の部屋は事件以降、新たな入居者は入っていないはずだった。
それでも、その物音は間違いなく隣の部屋から聞こえてくる。
恐る恐るのぞき穴をのぞいて見たが、動くものの気配は無い。
気のせいか、と思い穴から離れようとした瞬間。
狭い穴の視界を埋め尽くすように、かっと見開かれた血走った目が現れた。
男はがっちりと目を合わせたまま、驚きのあまり身動きが取れなかった。
そして、かすれた女の声で一言……
「見てたでしょ」
すでに半年ちかく学校に行かず、家に引きこもり、登校拒否を続けている少年がいた。
その少年は、いじめを苦に学校へ行くのを恐がっていた。
家に引きこもる日が続くある日、同じ学校の友達が家に訪れてきた。
話を聞くと、いじめをしてきた人たちはみんな反省して学校で謝りたいと言っている。ということだった。
その夜、悩みに悩んだ末、少年は学校へ行くことを決意した。
朝がやってきた。
重い足どりで家をでた。
少年はマンションに住んでいて、エレベーターを使っている。
しかし少年にとってエレベーターまでがやけに遠く感じた。
ふっと、視線を感じたので辺りを見渡すと、マンションの屋上にきれいな女の人がこっちを見ていた。
その時は、『きれいな人だなぁ』としか思わなかったが、学校へ通い始めてから毎日、屋上からこっちを見ているので、少年は自分に気があるのかと思い、その女の人に毎朝会えるから学校へ行くのが楽しみにもなっていた。
今朝も、いつもと同じく女の人はこっちを見ていた。
学校でも少年は気がつけば友達に自慢そうに話していた。
友達に『話しかけてみろよ!』と言われて、明日の朝話しかけることを約束した。
帰り道、自分のマンションに警察官がたくさん集まっていた。
少年が驚いて警察官に事情を聞こうとすると、警察官は察して向こうへ行ってしまった。
少年は何かあったことを一瞬で悟り、急いで家に帰り、母親に何があったのか問いただすと……母親は少し間をあけてから
『このマンションの屋上で女の人が首吊り自殺をしてたんだって』
少年の顔はみるみるうちに青ざめていった。
そう、毎朝こっちを見ていて自分に気があると思っていたその女性は、初めから死んでいた人だった。
その少年は、いじめを苦に学校へ行くのを恐がっていた。
家に引きこもる日が続くある日、同じ学校の友達が家に訪れてきた。
話を聞くと、いじめをしてきた人たちはみんな反省して学校で謝りたいと言っている。ということだった。
その夜、悩みに悩んだ末、少年は学校へ行くことを決意した。
朝がやってきた。
重い足どりで家をでた。
少年はマンションに住んでいて、エレベーターを使っている。
しかし少年にとってエレベーターまでがやけに遠く感じた。
ふっと、視線を感じたので辺りを見渡すと、マンションの屋上にきれいな女の人がこっちを見ていた。
その時は、『きれいな人だなぁ』としか思わなかったが、学校へ通い始めてから毎日、屋上からこっちを見ているので、少年は自分に気があるのかと思い、その女の人に毎朝会えるから学校へ行くのが楽しみにもなっていた。
今朝も、いつもと同じく女の人はこっちを見ていた。
学校でも少年は気がつけば友達に自慢そうに話していた。
友達に『話しかけてみろよ!』と言われて、明日の朝話しかけることを約束した。
帰り道、自分のマンションに警察官がたくさん集まっていた。
少年が驚いて警察官に事情を聞こうとすると、警察官は察して向こうへ行ってしまった。
少年は何かあったことを一瞬で悟り、急いで家に帰り、母親に何があったのか問いただすと……母親は少し間をあけてから
『このマンションの屋上で女の人が首吊り自殺をしてたんだって』
少年の顔はみるみるうちに青ざめていった。
そう、毎朝こっちを見ていて自分に気があると思っていたその女性は、初めから死んでいた人だった。