1 無名さん

適当晒し583

>>>10658
>>100
ドピュッ!
2 削除済
荒らしが立てたスレ
4 無名さん
ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ!
オエーー!!!! ___
    ___/   ヽ
   /  / /⌒ヽ|
  / (゚)/ / /
  /   ト、/。⌒ヽ。
 彳   \\゚。∴。o
`/    \\。゚。o
/     /⌒\U∴)
     |  ゙U|
     |   ||
         U
私は、家系のせいか何かはよく分かりませんが、しょっちゅう居ないハズのモノを見たりします。
たまにお持ちかえりしたりして、エラい目みることも……。

今回お話しするのは、六年前、大叔母が亡くなった時の話です。

私は小さな頃から、大叔母が大好きで、家が近所だったこともあり、良く遊びに行って一緒にお茶をしたり、室内遊びをしたりしていました。
大叔母はとても元気な人で90近いというのに、病気もせず、健康的な人でした。

その大叔母が亡くなったという報せは私が学校で授業を受けている時に受け取りました。
先生に早退する旨を伝え、自転車を飛ばして大叔母の家に飛んでいったことを覚えています。それからは色々な事があって忙しかったのだけを覚えています。

なんだかんだで、大叔母の通夜が始まりました。
通夜は大叔母の家で行われ、近所の方々が集まってきてくださいました。

私は昔から、お経を聞いてると、どうも具合が悪くなったり(この辺なんか憑いてるんじゃと思う今日この頃)するので、ちょっと通夜が行われている部屋から出て、縁側で夜風に当たっていました。

ふと、庭の松の下に誰かいます。
その人は若い女性で、どこか懐かしい雰囲気を纏う人でした。

私は女性を見た瞬間、裸足のままフラフラと庭に出て、女性に近づいていきました。
今思うと、この時急いで逃げればと少し後悔しています。

「お通夜に出席の方ですか?」

私が声をかけると、女性はにっこりと笑みを浮かべ、こちらに向かって歩いて来ました。
女性の笑みは、亡くなった大叔母の笑い方にそっくりで、私は言葉を失いました。
また、よくよく見て見れば、女性は若干透けていて、肩あたりから、向こうの景色が見えていました。
私はこの時、この女性が生きている人間ではないと気づきました。

「叔母さん? 叔母さんなの?」

私がそう問えば、女性は益々笑みを深めます。
それは私の問いを肯定しているような気がして、私は近づいてくる女性に、自分から近づこうと、一旦止まった足を動かそうとしました。

しかし、この時私の足が動くことはありませんでした。
それどころか、全身身動きが取れず、声を出そうにも、まったく声が出なくなっていました。所謂金縛りにかかっていたのです。

何故!? 何故大叔母はこんな事を!? と突然の金縛りにパニックに陥っていると、大叔母と思われる女性はもう目の前にまで来ていて、スゥッと両腕を上げ、私の首に手を掛け、首を締め始めたのです!!

止めて!! なんでこんな事するの!? と動かない体を動かそうとしながら、私は強く念じました。
すると、凄まじい程の負の感情と言うのでしょうか……そんなイヤな感じの思念が、ドッと流れ込んできたのです。その凄まじさに、私の肌は泡立ち、背筋が凍り付きました。

お前が生まれて来なければ、お前が死ねば……その思念は、そう私を責めるものでした。
すぐに何を言っているか、ピンときました。

私には双子の兄がいました。しかし、私たちは未熟児で生まれ、兄は亡くなり、私だけが助かりました。
私の家はお恥ずかしながら、男尊女卑と言いましょうか、そんな古い考えが未だに根付いている家でした。
きっと大叔母は、私たちが生まれ、兄が亡くなってから今まで十数年間、ずっと生き残った私を恨んできたのでしょう。

酸欠で目の前が霞、涙が頬を流れました。首を締め続ける手は、生きてるものでは有り得ない冷たさでした。
もう、自分は死ぬんだ…と、半ば諦めた時でした。
不意に体を後ろに引っ張られました。今まで首を絞めていた大叔母の手は呆気なく離れ、体も自由になっていました。

一体何なのかと、咳込みながら見てみれば、見たことの無い男の子がそこにいました。彼はジッと大叔母を睨みつけ、何かを小さく呟き続けていました。
すると、突然、大叔母の姿がかき消えてしまったのです。

私は何が起こったか、分からずただ呆気に取られていました。

「大丈夫?」

不意に、今まで何か呟いていた男の子が声をかけてきて、それで私は正気を取り戻しまし、とりあえず事なきを得ました。

助けてくれた男の子は近所の子で、しかも同じ学年の子でした。
うちの大叔母とその子のお祖父さんが茶飲み友達だったのですが、お祖父さんが旅行中だったので、代理で来てたそうです。

お通夜中、なんだか嫌な感じがして、ちょっと部屋から出たところ、どうやら大叔母の思念を感じて、庭を見たところ、首を絞められている私を見つけ、助けてくれたそうです。
彼も多少霊感があり、波動が合えば、かなりハッキリ見えるそうです。

とにかく、私はその男の子……今は私の彼氏ですが……のおかげで、どうにか助かりました。
とりあえず、大叔母の葬儀が終わった後お祓いにも行き、今は特に不幸もなく毎日を送っています。
<追記>

あの時何を呟いていたのかと彼氏に聞いていたところ、あの日通夜でお坊さんが読んでいたお経を聞き覚えたモノだったそうで……結構分かんないところも多くて、適当な所が大半だったのに効くもんなんだなぁ。と笑っていました。

そんな彼に、私は苦笑いを浮かべるしかなかったです。
█╗█╗███╗████╗██╗
█║█║█╔█║█╔══╝█╔╝
███║███║█║██╗██╗
█╔█║█╔█║█║╚█║█╔╝
█║█║█║█║████║██╗
╚╝╚╝╚╝╚╝╚═══╝╚═╝。
いくつかの話を投稿し、掲載させていただきありがとうございます。

今回は、「妄執」の続きというべき話をしようと思います。
「妄執」で登場した、ストーカーの様な真似をした女の子との話です。

(詳しい話は略すが)大学の講義でその子を見ていたら、目が合ってしまった。
すると、その女の子(以下香代子)が、講義が終わった時、僕に話し掛けてきた。

香代子「ねえ、さっき私の事見てたでしょ? 何か用事??」

………丑の刻参りをしてた? なんて聞けないから、

「ん、別に何となく」

と答えた。

昨日のキョウスケの言葉を思い出す。

キョウスケ「あの女には近づかない方がいい……」

もちろん、近づきたくない。

香代子「ふーん。あ、エミリオって、今から時間あったりする?」

僕「ん、まぁ暇っちゃ暇やけど……」

香代子「ならさ、少し話聞いてくれない? 聞きたいことがあってさ」

………嘘をついてでも、用事があると言えば良かった。
こうして、僕は香代子の話を聞くことになった。

僕は敷地内の喫煙所に移動して、香代子の話を聞いた。
内容はありふれた恋の悩み。多分、振られた元カレのことであろう話。

香代子「ねぇ、私何で彼から捨てられたの? 別れてからも、こんなに好きなのに……」

キョウスケが言った通り、妄執に取りつかれている。

僕「まぁ、男と女には色々あるからなぁ。でも、香代子可愛いから、男が放っておかないと思うよ。だから、新しい恋を探したらどう?」

………僕はこの言葉を後悔することになる。
香代子「本当? ……何だかエミリオに話したらスッキリしちゃった。ありがとうね」

あんな場面に鉢合わせてなけりゃ、普通に可愛い女の子だから、多分好きになっていただろう。

それから、少しずつ僕の生活に変化が起こりだした。
香代子が頻繁に電話やメールをしてくるようになった。

それだけならまだ良かったが、僕が朝出したゴミ袋が空けられていたり、郵便受けにやたらと結婚式場のパンフレットが入っていたり、僕が大学の講義に行こうとしたら、香代子が偶然を装って通学路で待っていたり……。
挙げ句には、香代子は部屋にやって来て、料理や掃除といった家事をするまでになっていった。

これはまずいことになった。
ある日キョウスケと麒麟に相談した。

キョウスケ「だけん言ったやねーか。あの女には近づくなって」

僕「いや、近づいてないけど、勝手に近づかれたんやって」

麒麟「そういや、香代子新しい恋人が出来たって言ってたけど、もしかしてエミリオのことなの?」

僕「いやいや、恋人もなにも付き合ってないし」

麒麟「でも、香代子はそう思ってないわね。うーん………ねぇ、もう彼女と寝たの?」

僕「いや、寝るも何も好きじゃないし」

麒麟「ならね、もし彼女からそういうことを言われたら、絶対に断るのよ。彼女の念って凄く悪い感じがするの。もしエミリオが彼女と関係を持ったら、多分エミリオ壊されるよ」
それから数日して、ついにその日がやってきた。
香代子が部屋に泊まりたいと言い出した。

僕「いや、部屋に泊まるとかダメだよ」

香代子「何で? 私はエミリオなら平気だよ? お願い、今日は泊まりたいの」

僕「いや、彼女でもない女の子は泊めたくないから」

香代子「なら、エミリオの彼女にして? エミリオの傍にいたいの」

………

僕「………悪いけど、香代子はそういう対象じゃないから」

香代子「…………分かった。なら、帰るね………」

そうして香代子は帰っていった。

こうして、僕は日常に戻れる………ハズだった。
その日を境に香代子からメールや電話は来なくなり、待ち伏せされることもなくなった。日常が戻ったと思っていたのだが………。

ある日、夢を見た。僕は夢の中で動けないでいる。すると、向こうから香代子が近づいてくる。逃げたいのだが、体は動かない。
そうしている内に、香代子は俺にしがみついてきた。いつの間にか二人は全裸になっていて、僕は香代子に犯されていた。

………目覚めると最悪な気分だった。しかし、夢は夢だ。そう思って気にしてなかったんだが、毎日のように香代子に犯されるという悪夢にうなされていた。
しかも段々と夢がエスカレートしだし、香代子はコトが終わった後に、僕の体に刃物を突き出してきた。いつか刺される………。

精神的に参ってしまった僕は、しばらく外出出来ないままでいた。
そんな僕を心配して、キョウスケと麒麟が部屋にやってきた。

二人に連れ出され、僕は事の顛末を二人に話した。
キョウスケ「やっぱりな。あの部屋、凄まじい念が溢れていたから、多分そんなことやろうなっち思ったぜ」

麒麟「多分、香代子の願望が一人歩きしてエミリオのトコに来てるんだと思う。こればかりは、香代子の思いをどうにかしなきゃいけないわね。一回、香代子としっかり話すしかないね。何で香代子の気持ちを断ったのか。そうじゃなきゃ、香代子の願望がエミリオを壊すと思うよ」

泣きたい気分だった。

結局、僕は香代子と話すことになった。それしか解決の道がないと言われたからだ。
あの日山の中で香代子の姿を見つけたこと、だからそれが香代子と付き合えない理由ってことも。

その話を聞き、香代子はひたすら「ごめんなさい」と言いながら泣いていた………。


香代子と話し合ってから、あの悪夢は見なくなった。
二人曰く、香代子の気持ちが落ち着いたんだろうとのこと。

キョウスケが言う。

「中途半端に優しくするから、こういうことになるったい。中途半端な優しさは、時に人も自分も傷つける諸刃になるってことやな」

麒麟「エミリオの優しさはそのままでいいんだけど、時には厳しさも優しさになるってことね」


今でも時々だが、香代子が夢に出てくる。
ただ、顔は穏やかで幸せそうな顔をしている夢………。

また機会があったら、別な話も投稿しようと思う。
█╗█╗███╗████╗██╗
█║█║█╔█║█╔══╝█╔╝
███║███║█║██╗██╗
█╔█║█╔█║█║╚█║█╔╝
█║█║█║█║████║██╗
╚╝╚╝╚╝╚╝╚═══╝╚═╝。
昔、って言うか今から10年位前の話なんだけど、結構地元でやんちゃしてて、夜中とかによく仲間とバイク走らせてたんだ。
俗に言う暴走族ってのやってたんだ恥ずかしながら。

まあそれで、夏も終わりに差し掛かって、夜になるとちょっと涼しい風が吹くような時季、忘れもしない、事件が起きた。

いつものようにバイクで仲間と幹線道路みたいなでっかい通り、塞ぎながら走ってたんだ。
そん時はいつもよりかなり多い人数で走ってたんだよね、ちょうど一年前事故って死んだ友達の命日だったから。

今考えたらまじでかなりの人いてさ。よくテレビとかで放送してるようなやつ。
道路とかも完璧に塞いで友達の遺影、乗っけた車囲んで走らせてたんだ。

まあそのうち警察来てさ、みんなバラけたんだけど、結構その時警察気合い入れてたみたいで、仲良い友達とかもコケたりして捕まっちゃったんだ。
出来れば助けたかったけど、かなりのスピードで逃げてたしバイクの数も半端じゃなかったから、誰が誰だかその時はまったくわからなくてさ。

んでまあ、なんとか俺は逃げ切れたんだけど、知らない地域の小道とか使って逃げたから、全然何処にいるかわかんなくなっちゃったんだよね。
かと言って、あまりうろちょろするとせっかくまいた警察にまた見つかりかねない(だってかなりの爆音で走ってるからね(笑))。

だから、一応バイク路肩に止めて明るくなるまで時間潰そうと思ってたんだよね。
そのあたり、街灯とかもちょっと少なくて、正直怖かったんだけど当時一応突っ張ってたから、ビビるような仕草はだれも近くに居なかったけど、する事はなかった。
フッと気付いたらなんか音、聞こえるんだよね。衣擦れみたいななんかとなんかがこすれてるような音。
バイクのマフラー音で耳いかれてんのかと思ったんだけど、どうやらそうじゃない。だんだん近付いてきてる。

正直すげえビビったけど、まあ面子が何より大事だったから、音の聞こえてくる方向睨みつけてやったんだよね。
したらだんだん近付いてくるに連れて、少しずつ姿が見えてきた。

ビビったよ。だって足、引きずりながらハイハイするような感じで少しずつ、少しずつ近付いてきてる。
そのうち相手の息づかいとか聞こえてくるんだよ。フシューフシューって。なんか穴あいた袋に息吹き込んでるような感じ。

さすがにおっかなくて、逃げようとしたんだけど、立てない。立ち上がれないの腰抜けて。
だから必死で逃げたよヤツと同じ姿勢で足引きずりながら。

俺の方がもちろん速かったから少しずつ離していったんだけど、何かおかしい。一向にヤツの衣擦れの音が消えない。
俺のスピードに合わせてたぶんあっちもスピードアップしたんだ。自然とそう思った。

迎え撃つしかない。
思考はそっちに回った。
その瞬間足にも力が入り、立ち上がれた。

ちょうどこっちに向かってきたとき、サッカーボールをキックするような感じでやつの頭蹴り飛ばしてやった。
なんか熟れたスイカみたいなものが潰れるような感触が足全体に広がった。
ああ、助かった。
何かを殺した罪悪感よりも命が助かったという安堵感が全身を包み込む。その瞬間、

ガッ、と足を捕まれた。
すげえ力で腕一本で俺の体ごと振り回して、地面に叩きつけた。

俺が痛みで悶絶してるとなんかヌルヌルする液体が顔にかかってきた。すげえ冷たいんだ。
勇気出して目を開けたら、頭が砕け散った老婆が俺に馬乗りになっていた。

泣き叫ぼうとしたらやつは俺の口になにかを詰め込んできた。
感触で想像できた。さっき俺が砕いた頭の皮や脳みそ、骨、髪の感じが口の中に広がる。

思わず吐き出しそうになったが、やつはそれも許さず、口を手で覆った。それも信じられない力で、だ。

そしてやつは呟いた。

「うまいか?」


そこで俺は気を失った。
そして気付いたら朝だった。

夢か? そう思った瞬間、口の中の感覚が現実であることを教えてくれた。
俺は吐いた。胃液もなにも出なくなっても吐き続けた。

その内近所の人が通報してくれて俺は病院に運ばれた。体になにか異常があるかどうか調べてくれた。
結果は良好だったんだけど、捕まれた足首が複雑骨折してた。
けど、俺はその日以降、肉を口に出来なくなった。

未だに豚肉牛肉鶏肉…一切だめだ。だから野菜しか、口にできないんだよね。
肉の感触が口の中に入った瞬間あの頭蓋骨とか脳みその感覚が頭から離れなくなって吐いてしまうんだ。

誰かが死ぬとかそういった類の話ではないんだけど、まじで俺の中では洒落にならないほど、怖かったし、未だに引きずってる話。
█╗█╗███╗████╗██╗
█║█║█╔█║█╔══╝█╔╝
███║███║█║██╗██╗
█╔█║█╔█║█║╚█║█╔╝
█║█║█║█║████║██╗
╚╝╚╝╚╝╚╝╚═══╝╚═╝。
初めて書き込みで、しかも長文です。読みづらいところは許して下さい。
何処かわかってしまいそうなので、方言などは省かせていただきます。子供の頃の話です。

私が住んでいた山奥の村では、年に一度、奇妙な祭りがありました。
松明を持って、村の大人(男の人達)が山に入っていくだけの祭りです。

この祭りの日は、子供は外に出てはいけないことになっていました。
一度外に出ようとして、すごく怒られたのを覚えています。ばあちゃん曰く、「知らんでいい」だそうです。

私には、B君という幼馴染が居ました(私をAとしておきます)。
B君とは、よく親と一緒に川に行って泳いだり、近所の山に行って野苺とかを食べたりして遊んでいました。

B君はとてもやんちゃな子でした。
いつも危ない所や行ってはいけないと言われている所に行こうとするので、私はいつも「あそこは行っちゃダメだって言われてるから、怒られる」と言って止めていました。

実際、山や川は都会のように整備されておらず、マムシが出てくることも多かったので、大人の言っていたことは正しかったのだと思います。
あそこの山はマムシがよく出る、崖が多い、あそこの川は昔子供が溺れた、流れが速い…等々。どれもちゃんとした理由があるものばかりでした。

しかし、一つだけはっきりとした理由を教えてもらえないまま、行ってはいけないとされている場所がありました。
それが、祭りのときに大人が入っていく山でした。あえて理由を探すなら、ばあちゃんの忠告くらいでしょうか。

ある日、B君が綺麗な水晶のたくさん付いた石を見せてくれました。
どこで取ってきたのかと聞くと、「あの山で採ってきた」と言い、また明日にでもその場所に行くから、Aちゃん(私)も付いてくるといいよと言ったのです。
大人たちからはハッキリとした理由を聞かされずに行ってはいけないとされている山だったことと、何より綺麗な水晶を羨ましく思った私は、嬉々としてその言葉に頷き、次の日に山へ行くことを約束しました。

翌日、大人たちにバレないように、野苺を食べに行くとかそんな理由で家を出ると、水晶の採れる場所までコソコソと向かいました。
山に入ってからしばらくすると、目的の場所に着きました。雨で崩れ、山肌が露出した場所です。

私たちは手を傷だらけにしながらも、綺麗な水晶をたくさん見つけていきます。
そして、だんだん何処に大きな水晶があるかわかってきました。

それに従うように、どんどんと場所を移動していると、森の奥に少し開けた場所を見つけました。
ちょうどお腹のすいていた私は、野苺でもあるだろうと、B君を誘ってその場所へと足を向けました。

鬱蒼と茂る森の奥に、それはありました。
少し苔むした祠のような物で、周りに岩を幾つも置いている、そこだけ特別だと一目でわかる場所です。

そして、これがあの祭りに関係している物だということもすぐにわかりました。

「これって祭りの…」

「そうだと思う」

何の祭りか聞かされていなかった私達は、その祠に興味津々でした。

「ここって開けられそう」

「開けたら怒られると思う」

そう言って私が止める間も無く、

「何が入ってるんだろう?」

そう言って、B君は祠を開けてしまいました。

中には、白や茶色の石のようなものがたくさんありました。
後になって知るのですが、それは子供の歯でした。
「何? これ。気持ち悪い」

「もう帰ろう? 怒られるよ…」

私が帰りたいと言っても、B君は「もっと調べるから」と言って、祠の周りを漁りだしました。

その時、急に寒気を感じました。
肌を刺すような痛みと、呼吸ができない程の息苦しさ。

いつの間にか、周りから聞こえていた蝉の声が聞こえなくなっています。

「…ダ…オッタ…」

そんな声が聞こえたので慌ててB君を見ると、B君は気味の悪い満面の笑みで

「???コノ??????モウ???(憶えてません。何かの唄かも)」

と言うと、森の奥へと走り去っていきました。

途端に怖くなった私は、泣きながら急いで山を駆け下りました。
そして、山から出ると、運良く近所のおっちゃんに見つかりました。

山から出てきた私を見つけるなりオッチャンは

「なんで山に入った!?」

と怒鳴りつけてきました。

「祠でB君がどこか行った」

と私がしどろもどろ伝えるなり、おっちゃんは真っ青になりながら

「…お前はオッチャンと一緒に家に帰ろう。Bはすぐに皆で探す。絶対に一人でいるな。家に帰ってからもだぞ!」

そう言うと、おぶって家に連れて行ってくれました。
家に着くと、オッチャンはすぐにBの家、そして近所へと知らせに行きました。
私はなんとか両親と祖父母に先程の出来事を伝えると、父はすぐに山へと向かい、母は泣き出してしまいました。

「Aは何を見た!?」

とばあちゃんが聞くのですが、私はもう母の動揺ぶりを見て泣き止まない状態。

それを見かねたじいちゃんは、家の奥からペンチを持ってきて、いきなり私の歯を抜きました。
もう私は訳がわからず泣き喚くばかり。

「もうAは大丈夫」

とだけ言い、じいちゃんはそれを持って家の外へ出て行きました。

もう空は赤く染まり始めていましたが、村じゅうの大人達がB君を探しにあの山へ向かいました。
ようやく泣き止んだ私は、ばあちゃんと母にすがるように家の前でB君の帰りを待ちました。

何時間経ったかわかりません。
もう日が沈んで随分経った頃、道の奥が騒がしくなりました。B君が見つかったのです。

それがわかるとすぐ、ばあちゃんと母は嫌がる私を家へと押し込もうとしました。
家に押し込まれる間際、私はB君を見ました。

大人たちに引きずられるB君は、縄で手足を縛られて全身血まみれでした。
しかも、それはB君自身がつけた傷で、B君は自分の体を食べようとしていたのです。

B君の母は泣き喚いて、B君の父は呆けたようにしてB君を見ていました。
B君は手当てをされた後、お寺に連れていかれたそうです。
その後、私は両親と一緒に違う土地へ引っ越しました。

B君がどうなったのか、知りたくないというのが本音です。
もう私は村へ帰ることはできなくなりましたし、あれ以来、山が怖くなってしまいました。


後日談として、つい最近、祭りとあの山について教えてもらえました。
以下、父の話を思い出しながら書きます。

あの山には昔、人食いの化け物(?)がいたそうです。
村にたびたび下りてきては子供を攫っていき、山で食べていたらしいのです。

それをどうにかしたいと思った村人達は、旅の偉いお坊さんに化け物を殺してもらうことにしました。
そしてお坊さんと村人達は、なんとか化け物を殺します。

しかし、お坊さんは「これはまだ自分が死んだとわかっていない。だから、本当の意味で死んでいない。これからもこれを殺していかなくてはならない。それでもし死なないなら、それでも子供を救う手はある」と、その方法を教えたそうです。

子供を救う手というのは、じいちゃんがやった歯を使うやり方だそうです。

アレは骨や歯を食べなかったそうで、その食べない部分を見せることで、「お前はもうこの子を食べた」と思わせていたようです。
普通は自然に抜けた乳歯をあの祠に持って行くんだそうです(そういえば、抜けた乳歯はばあちゃんに取り上げられていました)。

私はアレに姿を見られていたので、もう一度歯を抜かれ、そしてもう一度見られない為に村を離れることになったというわけです。

そして、あの祭りはアレを殺した時の再現なんだそうです。
しかし、殺すというより封じると言ったほうが良いかもしれません。
B君の件で、若い村人達(といっても全然若くない)もアレの存在が伝承ではないと知ったようです。
なにより、まだ人を食おうとしているのですから。

本当なら、この話は乳歯が全て永久歯に生え替わった時点で聞かされる話だったようです。
知らない方が山に関わるまいとのことらしいですが…私は土地の人間ではないことになっていたので、最近になってやっと聞けました。

そして話の中で、父から村の過疎化を聞かされました。
もしかしたら、近い内に廃村になるかもしれない、とも。

もし誰もアレを殺す人が居なくなったら、アレはまた人を食おうとするのでしょうか?
止めてはならない祭りというのもあるのだと、そう思いました。
█╗█╗███╗████╗██╗
█║█║█╔█║█╔══╝█╔╝
███║███║█║██╗██╗
█╔█║█╔█║█║╚█║█╔╝
█║█║█║█║████║██╗
╚╝╚╝╚╝╚╝╚═══╝╚═╝。
自分は今まで目に見える物しか信じないタイプでした…なのでもちろん幽霊やUFO、宇宙人など一切信じていません!
これは実話です〜みたいな話は内心「嘘つけや! ありえねーから」って思いながら読んでました…昔は…!

幽霊などを信じないのは今も変わっていない……つもりです…。
この話は自分が17歳の時…もう5年も前の話です。

当時自分は恥ずかしながら暴走族をやっておりました…怖いものなんて先輩と本職の方々ぐらいで相当暴れていました…。
1つ年上の先輩方の引退式に起きた事件…。

自分の同い年の友達(以後A)が当時では最先端のデジカメを持ってきて集会の写真を撮っていました!
走ってる姿を撮ったり集合写真を撮ったり先輩方の単車を撮ったり……。

引退式もかなり盛り上がり先輩方の最後の暴走りが始まりました…。
当時かなりめちゃくちゃな先輩がいたんですがその先輩が薬をキメながら走っていました…そして何を思ったか1台の車に特攻して行きました。。。

もちろん車側はハンドルをきり先輩は無傷!
でも車を運転してた方々は壁に激突し前に乗っていた2人が地面に飛び出して倒れています…自分等は頭が真っ白になりました…。

すごい距離を飛んだと言うのに2人は仲良く隣同士で地面に倒れていました…何故か2人とも同じ方向に視線向けたまま…。
一目見たらもう死んでるってわかるぐらいの大怪我…なのに顔だけは2人とも無傷で目を開けたまま同じ方向に視線を向けています…。

若い男女…おそらくカップルだったと思います…。
その光景が恐ろしくrealで足の震えが止まりませんでした…。
チームのみんながその光景に震えて救急車すら呼べてない状況だったのに…事故の元凶ラリった先輩が動き出した………もう完全にラリってたんだと思う…友達Aのデジカメを取り上げてそのカップルの並んだ死体を狂ったピエロの様な奇声をあげ様々な角度からデジカメで撮りだした……。

その事故の光景と先輩の狂った奇声……今でもハッキリと覚えてる…あれを地獄絵って言うのだと初めて思った。

その狂った光景に誰一人として先輩を止めることも通報することもできず先輩の行動を見てるだけの自分達…。
人間、ああいった状況になると体が動かなくなるって聞いた事はあったが正にその通りだった…。

10分後くらいに通行人の誰かが通報してくれたおかげで救急車と警察の方々が来てくれた…。
先輩はそのまま連行…自分等も署で事情聴取をひたすらされました…。


先輩は警察病院に入ったと聞きました…。
先輩に変わり自分達で被害者の遺族に謝罪をしにいきました…。

相当怨まれる、怒鳴られる、追い返される…様々な想像をしていたんですが遺族の方々は優しく自分達を迎えてくれました…。
その優しさが逆に物凄く辛くみんな涙しました…。

遺族の方々が「お墓ができたら是非1度お参りに来てください…」と言ってくれ自分達は絶対に行きますと言いその日はその場を後にした…。

お墓が出来たので空いてる日にでも来てくださいと友達に遺族の方から連絡が来たので日にちを決めみんなで行くことに。
当日……

集合場所にAがいつまで経ってもやってこない…何度携帯にかけても繋がらない…。
しょうがないのでA抜きでお墓参りへ…。

大量のお花と被害者カップルの彼女さんが好きだったお菓子と彼氏さんが吸っていたというタバコを供えてみんなで本当に申し訳ありませんってお祈りをした…。
もちろん当事者達は自分等を怨んでいるに決まってる…許してくれるはずはない…そんな事わかっていたがひたすらお祈りをした…。

そんな時Aから急いでうちに来てくれとの電話が!
俺達は「お前がこっちに来てお前もお参りをしろ!」って言ったのだがAが何かに脅えている…その脅え方が半端じゃなかったのでAの家に急遽向かう事になった。

家につくとAはデジカメで撮った写真を見せてくれた…。
事情聴取とか色々あって事件があった日から今までデジカメの事を忘れていたらしい…それをお墓参りの前に写真の事を思い出しプリンターで現像してみたところ…ある異常な事に気付きお墓には行けなかったらしい……。

写真を見てみると事件の光景がすぐに思い出せるぐらいのrealな写真…。
カップルさん達の死体がカメラ目線で写っている…確かに2人とも目を開けて同じ方向に視線を向けていたからね…。

何枚か他の写真も見たが撮ってる向きが違うだけでカメラ目線のカップルさん達が写ってる事故当時の写真…罪悪感が込み上げてきた…。
確かに後味の悪い写真…お墓参りにも行きづらくなる気持ちも理解できる…けどAがここまで脅えてる理由がわからない…。
みんなで聞いてみると…

A「お前等わからねーのかよ…! 先輩は色んな角度から死体を撮影したんだぞ…」

俺等「………?」

A「……だから…色んな角度から撮ってるのに写真全部がカメラ目線な訳けねーんだよ! 普通はありえねーんだよそんな事!」

一同絶句………

確かにAの言うとおりだった…。
冷静に考えたら1つの方向を向いてる2人の死体が色んな角度から撮ってるのにカメラ目線で全部写るなんてできるはずがない……しかも2人ともカメラ目線……。


後日俺等はデジカメと写真を持ちお祓いに行った…。
先輩は中で自殺したらしい……顔だけ無傷である一点を見つめたまま…。

俺は幽霊などを信じない…。
だけど世の中には説明できない事が存在するって事がハッキリと分かった10代の時の自分の体験談でした……。

長文駄文失礼しました。
█╗█╗███╗████╗██╗
█║█║█╔█║█╔══╝█╔╝
███║███║█║██╗██╗
█╔█║█╔█║█║╚█║█╔╝
█║█║█║█║████║██╗
╚╝╚╝╚╝╚╝╚═══╝╚═╝。
これは、本当に実話なら私の危険回避能力もたいしたもんだと感心したお話。
そう、私は後から聞いた話なので真偽は未だわかりません。

飲み会がありました。
私は寒気と頭痛がし、一時会で帰ったのですが、その後に起こったらしい恐怖の一夜。

飲み会は年上の男友達Nのアパートに移った。
男女入り混じりの飲み会ではあるものの、色気は皆無で、夜通し飲むのが常。六人が盛り上がって、一時頃まで潰れずに酒を飲んでいたらしい。

友人C(女)はセーブを始め、ジュースにし始めた頃に、ぴしりぱしりと屋鳴りが始まったそうだ。
古いアパートだし、珍しくもなく、気にしなかったようだが、一際高く鳴った時に急にみんな黙った。

「神様が通ったなあ」

と誰かが笑い出すと、みんな笑いだした(雑然とした中、不意に訪れる沈黙をそういいます。地域では仏や霊というらしいですが、うちでは神様です)。

と、電気が点滅を始め、みんな天井を見つめた。
家主のNさんが立ち上がり壁のスィッチに向かう最中に、電気が消えた。

うん? と数人がライターをつけ、辺りを見る。
Nさんはブレーカーを確かめたり、ロウソクを出したりした。
CはライターでNさんとブレーカーを見たそうだが、異常はない。

「停電ですか?」

「なんだろ。わかんね〜。怪談でもしたくなる空気だよなあ」

なんて話した直後、ドアがノックされた。

Cは悲鳴をあげ、玄関を見たが、外(廊下の通路)の明かりがドアの上のすりガラスから見えるだけ。
変だ、と思ったらしい。停電はこの部屋だけ、ということになる。
NさんはCにみんなのいる方に行けと言い、ノック音の鳴り続ける玄関に行った。
Cはその間、エアコンを操作したり、テレビの電源を入れたりとしてみたそうだ(失礼な話、金銭的な理由で電気をとめられたのかと思ったらしい)。

だんだん、とドアが激しく叩かれる中、Nさんは戻ってきた。
その時、みんなまだ邪推していたらしい(絶対に借金とりのヤクザか、女絡みだと)。

深く聞けず、フラフラと座り込むNさんに何も言えない。

「やべぇなあ」

これは金の話だろうか、と全員が財布の在りかを意識した時に、ベランダ側の窓が叩かれ始めた。

「Nさん…」

「俺、酔ってるか? あー、まずい。誰もいねーんだけど?」

はい? とみんな理解出来ずにNさんを見た。
けれど、缶ビールをあおるだけ。

しびれを切らした一人が未だ音のする窓のカーテンを開けた。
次の瞬間、みんな絶叫も出来ずに座ったまま、飛び退いたそうだ。

本気で怖い時、人は叫べないらしい。
窓に何があったか。何もない。音もいつの間にか止まった。

けれど、窓を開けてみんな思い出したのだ。
この部屋は二階で、ベランダの向こうは駐車場。勿論、木も生えてない。
一台の車が普通に駐車しようとする音がしている。
全員無言で支度を始め、近所のファミレスで夜があけるまで飲みなおしたそうだ。

そこでOさん(女性)が、みんなに白状した。

「あたし、かも。この間、彼といっちゃったんだ」

有名な心霊スポットの廃病院が撤去されるというので、その前にと。


その後はファミレスで朝食まですませ、みんなでタクシーに乗って神社に行ったそうだ。

その時、みんなは私を思い出したらしい。

「はなお、ぜって〜逃げたぜ」

「裏切り者ぉ」

いや、裏切っても逃げてもいませんから。
なのに私はしばらく、ネチネチといじめられました。

具合いが良くなかったのは本当なのに…。
五千円という予想外の出費(お払い料金)がみんなの心を貧しくした模様。

まあ、これが単なる電気系統の故障による停電の中で起こった! 酔っぱらい連中ならではの! 集団ヒステリーだったら、なじられ損だと思う今日この頃です。

長文な駄文、申し訳ありません。
█╗█╗███╗████╗██╗
█║█║█╔█║█╔══╝█╔╝
███║███║█║██╗██╗
█╔█║█╔█║█║╚█║█╔╝
█║█║█║█║████║██╗
╚╝╚╝╚╝╚╝╚═══╝╚═╝。
先日は「お通夜で」を掲載していただき、ありがとうございました。
前回お話した通り、私はいらぬモノを見たり、拾ってくることがしばしばあり、いくつか洒落にならないと思う出来事があるので、お話ししたいと思います。

あれは一年前の夏でした。
私と彼氏(恭)、更に恭の先輩とその彼女(仮にA先輩とBさんとします)でWデートをした、その帰り道での出来事です。

その日はA先輩の運転で山に行き、川遊びをしてきました。
帰り道、私と恭が遊び疲れてウトウトしていると、不意にA先輩が私たちに話しかけてきました(Bさんは助手席で既に寝てました/笑)。

「おい、そういやお前ら、霊感あるんだってな?」

私たちはそれを聞いて、顔を見合わせました。
私はA先輩とは初対面だったし、恭もそれに関して一言もA先輩に話したことは無かったからです。

「それ、誰から聞いたんすか?」

恭がそう言うと、A先輩は運転しながら首を捻って考えているようでした。

「あれ? 誰だったかな? 良く覚えてないな……でも、そう聞くってことは、有るんだな?」

「ええ……まぁ……」

私たちは言葉を濁しながら答えました。
するとA先輩はそうか、と嬉しそうに言い、続けて言いました。

「これから通る道な、出るんだってよ」

ぶっちゃけ、私にとってそれは、死刑宣告にも近かったです(泣)
この頃私は、何故か霊やその類のモノに憑かれやすくなっていて、神経過敏になっていたのです。
それを知っていた恭が、A先輩にしきりに他の道を通って帰りましょうと言ってくれたのですが、A先輩は大丈夫だって、の一点張り。
これは腹括って行くしかないな、と二人共諦め、私はいつも持ち歩いていた護符をカバンから出し、握りしめました。

「で、先輩。出るってどんなん出るんすか?」

「う〜ん、お前ら●●橋(名前出すと地域特定されちゃうんですいません)って知ってる?」

知ってるも何も……何十年も前から自殺の名所として有名じゃないですかorz
私と同じことを考えた恭は、もう良いッス。と溜め息をつきながら言いました。

しばらく車内は無言でした。
時折、Bさんの寝言が聞こえる程度で、私は護符を堅く握りしめたまま、下を向いていました。外を見れば、もうすぐ●●橋です。

●●橋に近づくにつれ、私は嫌な汗が噴き出すのと、背筋が酷く冷たくなっていくのを感じました。
恭も普段からつり目で怖い顔をしているのですが、それが更に酷くなっていました。

「着いたぞ」

A先輩はそう言って、橋の手前で車を止めました。
私たちとしては、遠回りで良いから、今すぐUターンして他の道から帰りたかったです。

「あんまり怖くねぇな……おい、外出てみるぞ」

「嫌に決まってんじゃないすか!! さっさと帰りましょうよ!!」
A先輩のとんでもない提案を即行拒否する恭。
私は橋の手前ででも伝わってくる、とんでもない気配に既にガタガタ震えてました(チキンハートの持ち主ですから/汗)。

しかし、A先輩は恭の制止も聞かず、車を降りてしまったのです!!
ほら、なんとも無いから。とA先輩は私たちが車から降りるよう促しますが、私は絶対無理!!! と車の隅で震えてました。

結局、A先輩の強引さに負けて、恭が車から降り、私は未だ眠り続けるBさんと車に残ることになりました。
A先輩と恭が橋に向かう時、日が暮れ、暗くなった道の端に何か居たような気がしましたが、必死で無視しました。

と、不意に視界が真っ暗になって、そこで私の意識は飛び、再び意識を取り戻した時は、何故かファミレスの駐車場にいました。

「あ、目ぇ覚ました」

恭がホッとした、というような感じで言いました。
私は何があったかわからず、ひたすら首を傾げました。

A先輩は何故だかしきりに頭を下げ、いつの間に起きたのか、Bさんには大丈夫なの? としきりに聞かれました。
恭に聞いた所、やはりというか、憑かれていたらしく、危なく橋から落ちそうになっていたのだとか。

しかし、A先輩やBさんを見ていると、どうもそれだけでは無いようなのです。
しかし、これに関しては、未だに恭もA先輩もはたまたBさんも教えてくれません。
しかし、自分の意識が無い時に勝手に体を使われるのは恐怖以外の何ものでもありません。
それがましてや、本人に話せない程の行動をしていたというのは…………今考えてもゾッとします。連れて行かれなくて本当に良かったです。

では、駄文、長文失礼しました。
█╗█╗███╗████╗██╗
█║█║█╔█║█╔══╝█╔╝
███║███║█║██╗██╗
█╔█║█╔█║█║╚█║█╔╝
█║█║█║█║████║██╗
╚╝╚╝╚╝╚╝╚═══╝╚═╝。
自分が直接体験したのはごく一部です。
ほとんどが後に聞いた話になるので、できるだけ補完しながら書きますが分かりにくい所はご勘弁。

当時、俺は高校生で深夜のガソリンスタンドでバイトしていた(このスタンドも不思議な事が起きる所だった)。
バイト先は社員・アルバイト問わず皆仲良くてよく一緒にご飯を食べに行ったり遊びに行ったりしていた。

季節は確か夏になる前だったと思う。
その日は週末で自分は早番のシフトだったので夜の8時に仕事が終わった。

ちょうどその時一緒のシフトだった社員のEさんの彼女と俺の友達のTがスタンドに来ていた。
仕事終わりに皆で晩ご飯に行こうという事になった。

俺とT、EさんとEさんの彼女の4人でEさんの車に乗って市内の北の方にあるお店に行く事になった。
そのお店は大皿でパスタを出している店でおいしくてボリューム満点、その上値段もリーズナブルで人気のある店だった。それで仲間内でも評判が良く、いつも利用している店だった。

お店に着くとさすがに週末なので何組かのお客さんが順番待ちをしていた。
店員に声をかけて順番を取ろうとしたら順番待ちの中にEさんの友人グループがいた。それで合流して一緒に入ろうという事になった。

合流したメンバーは俺とT、Eさんと彼女、Eさんの友人Aさんとその彼女、Aさんの友人のBさんとその彼女、それからもう一人の女の子のCさんの合計9人で大皿料理を囲んでワイワイと食事をした。
AさんとBさんは地方出身者で、京都の地理に疎くて遊びに行く所を探すのが大変だと言っていた。

かなりの時間店にいて話も楽しく盛り上がり、この後はどうしよう? という事になった。
Eさんが「丁度ここから近いから深泥池に肝試しにでも行くか?」って冗談ぽく言ったら、AさんとBさんがそれに何故かがっちり食いついてしまった。
俺は凄く嫌だった。
女性陣も最初は嫌がっていたんだけど、何だかんだで押し切られて肝試しに行く事となってしまった。

車2台に分乗して深泥池に向かった。
車を博愛会病院寄りの道路脇に停め、Eさん達はノリノリでさあ行こうかって事になった。

だけど、俺は本当に行きたくなかった。
Tも行きたくねぇって感じだったので2人で待ってると言うと、ヘタレとか根性無しとかもう散々な言われようだった。

その時Cさんが「私、今日は踵の高い靴履いてるし、あんなとこ入って行けないからここで待ってる」と言い出したので是幸いと「こんなところで女の子を一人で待たせるわけにはいかない」とかなんとか言い張って結局行かずに済んだ。

後の6人はノリノリで「じゃあ、ちょっくら行って来るわーww」とか「帰って来なかったら迎えに来てやw 頼むでww」などと軽いノリで入って行った。

しばらく3人で話をして待っていた。
夏も近いはずなのにあの辺は夜になると何故か肌寒い。

30分程経ったかというころに深泥池の脇の草むらがガサガサと鳴り出した。

俺達3人は驚いて一瞬会話が止まった。
だが、皆が帰って来てこっちを怖がらせようとしてるんだろうと思い、「はいはい、おかえり。もうバレてるってww」とか声を掛けたけど返事が無かった。

3人ともちょっと怖かったが、とりあえず野良猫か何かだという事にして納得しておいた。
実際、野良猫だったんだろうけど。
それからしばらくして、Eさんの呼ぶ声が聞こえたので深泥池の際まで行ってみると皆帰って来ていた。
何故かBさんがずぶ濡れの泥まみれになっていた。

Eさんが言うにはBさんが足を滑らせてコケたという事なんだが、Bさんは「思いっきり引っ張られた」と言い張っていた。

俺達が「またまた、どうせEさんとAさんがふざけて押したか何かしたんやろう」と言うとBさんは「押されてもそうそうこけたりしない」と言う。
確かにBさんはアメフトをやっていただけあって大柄のがっちり体型だった。

とにかく泥が臭かったので綺麗にしないと車に乗れなかった。
近くのコンビニで水を買って来てもらいBさんは頭から水をかぶって泥を洗い流した。

しばらくするとBさんが肌寒い所に水をかぶったので寒い寒いと言い出した。
仕方ないので帰ろうと言う事になりその日は解散となった。


それから2日後、Eさんと同じシフトになった時にグダグダで解散になったあの日の事を聞いてみた。

深泥池沿いの右方向に踏み分けた道があるのでそっちへ進んで行ったんだそうだ。
男性陣は彼女もいる手前、「別にたいした事無いなあ」とか強がりを言いながらウロウロしていた。

しばらくしたら池の方から水面を「パシャーン、パシャーン」と何かが撥ねる様な音が聞こえて来たらしい。
皆で「幽霊と違う?」とか「鯉か何かが撥ねたんやろ」とか言っていたらまた、「パシャーン、パシャーン」と聞こえて来たらしい。
女性陣が怖いからもう帰ろうと騒ぎ出した。
そこでAさんが「大した事無いって。魚やって」と言って石を拾い、音がしたと思われる方へ投げたそうだ。
石が水面に落ちてボチャンと音を立てると「パシャーン、パシャーン」が止まったそうだ。

女性陣が帰りたがっていたので、もう帰ろうと言って引き返し始めた所、Bさんが「うわっ!!」と叫んだ途端、池の方へよろめいてハマったらしい。
それで、慌てて泥まみれのBさんを引き上げて帰って来たとの事だった。

実際には池の側にいたのは15分から20分足らずの事だったらしい。
Aさん曰く、「パシャーン、パシャーン」が魚の撥ねる音じゃない感じがして怖かったそうだ。


ここからはEさんが友人のAさんから聞いたと言って話してくれた事。

あの日、俺達と別れたAさん一行はとりあえず寒がるBさんを家に送り届けたらしい。
それからBさんは風邪を引いたらしく2日ほど悪寒が止まらず、仕方なしに病院に行ったそうだ。

病院で薬をもらい何とか仕事をしていたそうだが、ある時どうにも気分が悪く職場のトイレで吐いたそうだ。
普通なら食べた物とか胃液とかが出そうな物だが、ただの水の様な透明のものがジャージャーと出たらしい。
それがしばらく続いて物凄くしんどかったそうだ。
それでまた病院に行ったんだが、多分ウイルス性の胃腸炎かなんかで大した事無いみたいな事を言われて薬をもらって帰ったそうだ。

それでもあまりに体調の悪いのが続くので、心配したBさんの彼女の勧めで神社で厄落としのお祓いみたいなのをしてもらったそうだ。
それが効いたのか、それとも本当にただの胃腸炎だったのかは分からないが、体調は徐々に良くなったらしい。


それ以降特に変わった事も無いらしいので結局何が原因だったのかは分からずじまいだった。
ただ、京都最恐と言われる心霊スポットを舐めたらいけないと思ったのは事実だ。

自分は実際に被害にあったり、何かを見たりした訳じゃ無い。
実際には大した事の無い話かもしれないが、これが自分の中で一番得体の知れないヤバさを感じた出来事だった。
█╗█╗███╗████╗██╗
█║█║█╔█║█╔══╝█╔╝
███║███║█║██╗██╗
█╔█║█╔█║█║╚█║█╔╝
█║█║█║█║████║██╗
╚╝╚╝╚╝╚╝╚═══╝╚═╝。
父方の実家の話。
山陰では比較的有名な観光地の近くだが(最近合併し同じ町名になった)実際実家があるのは国道から山側に入り車でも20分はかかる場所。

一昨年の話になるが、合併を控えてか地勢調査? とやらを行うことになり、町役場主導でGPSを使い、山中の土地も含めて所有者を明確にすることになった。
と言っても四駆も入れない山中のことなので、役場の担当者と土地台帳をにらめっこしながら山中を歩き回る…と言う苦行に自分も(長男なので)駆り出されたわけだ。

何分台帳の登記された時期自体が古いし、今ほど明確な線引きもされていなかったと見えて、複数の名義が重複していたり『二つ山越えた更に向こうの山のてっぺん』に数十坪、ととんでもなくかけ離れた場所にうちの土地が、ということもあった。

作業も三日目に入ると年寄りが多いこともあり、一応立ち会い人と言う形で自分だけが担当者に同行するということになった。

かなり台帳の更新も進み、後は昔鉱山だった場所で、今は鉱毒(確かヒ素)の為に閉鎖されている区域の周囲を残すだけとなったその日の夜、

『あっこの一山向こうにもウチの土地があるが、あそこぁ行かんでえぇけえの』

と言われた。

『なーしてね?』

質問しても口を濁して誤魔化そうとする。

『わししか立ち会い人おらんのじゃけ、行かにゃやれんろうが』

と少しムキになり、結局翌日も同行することにした。

当日、例の閉鎖地を迂回して山一つ越えると、台帳には確かにウチの名義になる土地があった。
…但し十坪のみ。

『昔の人の土地感覚ってのは理解できませんねぇ』

と、自分は軽口を叩いたつもりだったが、役場の担当者は笑っていない。
どうもその場所へは行きたくないらしく、『確認だけですから』と自分一人を行かせようとする。
どうして行きたくないのか理由を訊こうとしたが、父の様子を思い出して結局一人で行くことにした。

担当者を後に残し、ろくに手入れもされていない木立ちを準備してきた鉈で刈り払いながら進むと、頂上つまりウチの土地に近付いたらしく空が開けて見えてきた。
…が、『そこ』に近付くにつれ妙な違和感に襲われ始めた。

周りを見回したが、特に異常はない。役場の人の姿も既に遥か後方で見えなくなっている。
『気のせいか』と思い更に進んでようやく『そこ』に着いた。

…妙な場所だった。
山奥過ぎて里山としての手入れは絶対されていないはずなのに、なぜか『そこ』に近くなるほど生えている木はまばらになり、おそらくウチの土地であろう場所には下生えとも言えないほどの雑草しかなく、そして何故かその雑草に縁どられるようにして『砂場』があった。

広さは十坪と聞いていたが、それよりもっと小さい。
雑草の縁に立ち、『砂場』を眺めてみた。

まるでザルか何かで濾過されたように肌目が細かく揃っていた。当然雨ざらしのはずで、泥土になっていてもおかしくないはずなのに。
その『砂場』の中だけは雑草の一本たりとも生えていない。

ここも鉱毒に汚染されていて、その影響かと考えているうちに、ようやくさっきから感じていた違和感の正体に気付いた。
音がない。風がない。空気が全く動いていない。鳥の声も草ずれの音すら聞こえない。
周囲の風景は目に見えても、一切の動きが停滞している。

その砂を手に取ってみよう、『砂場』に入ってみようかと考えてたが、思いとどまった。
『砂場』のほぼ中央に、灰白色をした丸い形の何かがほんのわずか、砂の中から顔を出していた。

家に戻ると自分の顔を見ただけで、父は何事か納得したようであの場所についての話はなかったが、それについては自分なりにいろいろ考えてみた。

…が、納得のいく説明はどうしてもできない。
なぜ父は『行くな』と言ったのか? それに対する答えは、『あそこが“悪い場所”だから』と言うより他はない。

あそこに似た場所は、ひょっとしてあちこちにあるのかも知れないが、幸か不幸か未だに詳しい由来は分からないままでいる。
51 無名さん
█╗█╗███╗████╗██╗
█║█║█╔█║█╔══╝█╔╝
███║███║█║██╗██╗
█╔█║█╔█║█║╚█║█╔╝
█║█║█║█║████║██╗
╚╝╚╝╚╝╚╝╚═══╝╚═╝。
52 無名さん
ハゲ?
初めて投稿させていただきます。よろしくお願いします。

私の一家は所謂霊感体質と言うやつらしく度々体験談を聞きます。
母は家族で一番霊感が強く、姉は少しだけ見える程度だと言っていました。

私もそれらしき体験はしたことがあるのですが、なぜか私だけは子供時代に霊感が完全に無くなってしまったらしく今では全く見えも聞こえもしません。
今回は昔体験した内の一つをお話させていただきます。

あれは7・8年くらい前の夏の話です。
私はその日家族と祖父の家に来ていました。

祖父の家のすぐ近くには神社があり、家と神社を挟んだ所に小さな広場があります。
文で書いたらすごく判りにくいと思うので一応図も載せます。

      ┏━━┓
     ┃神社┃
      ┗━━┛
   ┌─┐    ┌─┐
   │T │    │T │
   └─┘    └─┘
    ┏━━━━┓
┏━━┓┃  広  ┃
┃ 廃 ┃┃     ┃
┃   ┃┃     ┃
┃ 屋 ┃┃  場  ┃
┗━━┛┗━━━━┛


━━━━┓
    ┃
  家  ┃
    ┃
    ┃
━━━━┛

こんな感じです。

朝の早い時間には老人達がその広場でゲートボールをしたりしています。
それ以外にその場を使う人は殆ど居ません。夕方になったら近所の子供が遊びに来る位ですかね。
で、例のごとく私も広場で遊んでいました。
その日は広場に子供は一人も来ず、私と姉の二人だけでした。

時間は夕方の六時ぐらいでしょうか。夏だったのであまり暗くありませんでした。
それに祖父の家も間近だったので安心して姉と遊んでいました。

姉「今日は何して遊ぼうか」

私「何でも良い!」

姉「うーん、じゃあ神社にでも行こうか」

私「うん! 行く!」

こんな会話をした後、私達は手を繋いで広場から神社に向かいました。

広場から神社に辿り着くまでには両端をトイレに挟まれた道を通らなくてはなりません。
図で【T】と書かれたマスがトイレです。

そのトイレは本当に申し訳程度の大きさの木製の仮設トイレで、築何十年と言う位ぼろぼろでした。
お祭りの時などはごくたまに使われていたみたいですが普通に使われている所を見たことは一度もありません。

正直何か不気味なオーラが醸し出されていると子供ながらに思っていました。
私はいつも神社に向かう時そのトイレの側を通るのが怖かったです。
たぶん姉も同じだったのでしょう。
そのトイレに近づく度に手を握る力が強くなっていたからです。

そして私達は緊張しながら歩き、もうすぐトイレの真横を通る! という一番どきどきするタイミングが訪れた瞬間、左側のトイレから間違いなく聞こえました。
私達よりもずっと幼い幼児の笑い声が。

私達は思わず顔を見合わせて「え? 何今の?」と目で会話していました。
そんな私達にはお構いなしにトイレの中からは幼児の笑い声が絶えず溢れていました。

しかもその声の数がだんだん増えてきました。もちろん全部幼児の声です。
最終的には15人位の声が聞こえてきました。

私はその場で泣きそうになりました。
だってその仮設トイレは人が一人入るのがやっとの大きさなのに15人もの子供が入るのは当然無理なのですから。

動きたくても動けませんでした。恐怖で足がすくんでいたからです。
それは姉も同じで、私の腕をこれでもかと言う位握りしめて立ち尽くしていました。姉に握られる右手がとても痛かったのを今でも覚えています。

そうこうしている内に幼児の笑い声は次第に泣き声に変わっていきました。
一人が泣き出したら連鎖反応のように皆泣き出して…最終的には泣き声の大合唱になりました。
そこで私は弾かれたように体が動き姉の手をふりほどいて悲鳴を上げながら家に猛ダッシュしました。
姉もそれを切っ掛けに体が動き私の後を着いてくるようにダッシュで家に帰ってきました。

家に帰って泣きながら二人で母に話すと「着いてきてないから大丈夫」と謎の励ましを受けました。

結局その後は何事もなく過ごし、気付いたらあのトイレはいつの間にか無くなっていました。
2・3年程前に取り壊されたそうです。

落ち微妙ですみません。
でも子供心には刺激が強すぎる体験だったので投稿させていただきました。

長文失礼しました。
█╗█╗███╗████╗██╗
█║█║█╔█║█╔══╝█╔╝
███║███║█║██╗██╗
█╔█║█╔█║█║╚█║█╔╝
█║█║█║█║████║██╗
╚╝╚╝╚╝╚╝╚═══╝╚═╝。
できるだけ静かな場所で目を閉じて、自分の家の玄関を思い浮かべる。
はっきりと思い浮かべることが出来たら家の中に入り、全ての部屋を見てまわる。
もし見てまわる過程で、見覚えのないものがあったり、あるはずのものがなかったり、つまり異変があれば、その部屋には「何か」がいる。

結構有名な方法なので知ってる方も多いのではないかと思いますが、これは洒落になりません。

その前に、自分で言うのもなんですが私は人より霊感が強いです。
母の家系の女性が皆強い霊感を持っているので、代々受け継がれているものだと思います。
生きてない人を見るのは日常茶飯事で、連れて帰ってしまうことも度々ありました。

そんな私ですが、何故かオカルトが好きで、携帯で怖いサイトを巡るのが日課でした。
お気に入りのサイトでさっきの方法を見たときも、もちろんすぐに試しました。

自分の部屋のベッドに転がりながら、玄関を思い浮かべます。結構すぐに思い浮かべることが出来ました。
そのままゆっくり家の中に入り、まずは一階のリビングを見てまわります。

ふとテーブルを見ると、真っ白い紙が散乱していました。

「??」

意味がわからず弟の部屋のドアを開けると、真っ白な人が沢山座っていました。
もやのように外形線がはっきりしない人たちでした。
次に、二階にある母と父の部屋のドアを開けました。
クローゼットのドアが半開きになっていて、中から何匹も猫が出てきていました。

最後に自分の部屋のドアを開けると、ベッドの上に私が横たわっていました。
そして、そんな私を見下ろしている女の人が見えました。

その瞬間、目を開けて飛び起きましたが、勿論それは今私が頭の中の自分の部屋で見たことでしたので、目の前に女の人は居ませんでした。

(今のがほんまやったら、うちんちは変なもんだらけってことやんか……)

少し寒気がして布団をかぶったら、足先に冷たい物を感じ、すぐにこの世の物じゃないモノが近くにいる、と分かりました。

それは手のようで、足先から足首、ふくらはぎと少しずつ近付いて来ました。
それと同時に金縛りにあい、私はいつものように右手の人差し指だけに全神経を集中し、固く瞼を閉じ、金縛りを解こうとしました。

(あかん、もう下腹まできてる、)

手がへその辺りまで来たとき、右手の人差し指がくんっと曲がり、金縛りは解け、冷たい手も消えていました。

ほっとして携帯画面に目を戻すと、例の判断方法のページの一番下に、

「家に居るときにしてはいけない」

と書いてありました。
後日母にその事を話したところ、

「アホ、そんなんいろんなものを呼び込んでしまうにきまってるやろ!」

と怒られました。

とくに私の様に霊感が強い人がすると、霊に家の場所を教えているのと同じことなのだそうです。

「まぁでも、うちの部屋には確かに猫の鳴き声が響くし、R(弟)の部屋からは色んな気配がするけどな」

母は付け加えていいました。

「けどあんたの部屋にはおじいさんとおっさんしかおらんで」

母は私なんか比にならないくらい霊感が強く、はっきりと幽霊を見ることができるのです。
が、おじいさんとおっさんが私の部屋にいるなんて初耳でした。

「女の人なんておらんかったけどなぁ………結局呼び込んでしまったんちゃう?」

……………
………とても適当でした。

ですが母はそれから度々家の中で女の人を見掛けるらしいです。
つまり、今私はおじいさんとおっさんと女の人と、四人で過ごしているということになるのでしょうか。

………出ていってくれないかなぁ。
オエーー!!!! ___
    ___/   ヽ
   /  / /⌒ヽ|
  / (゚)/ / /
  /   ト、/。⌒ヽ。
 彳   \\゚。∴。o
`/    \\。゚。o
/     /⌒\U∴)
     |  ゙U|
     |   ||
         U
皆さん、はじめまして。

とある有名な怪談師を師にもつ黒龍と言う者です。
私は師より霊力が強くはないんですが、霊の気配を感じたりやや見えたりと若干の力をもってます。

で、早速なんだけど本題に入らさせて頂きます。

まあ、このお話なんですがね。伊豆の下田ってあるでしょ。そこへ、私と友人3人の計4人でもって、バイクでもって旅行に行きましてね。
季節が丁度、夏のお盆でしてねえ、かなり夏の暑い時期という事で、伊豆下田に着くまでは大変でしたよ。ええ。

で、私達はとある旅館に泊まったんですが、まだ夕方のチェックインまでは時間があると言う事でね、下田観光をしたんですよ。

下田駅の方から商店街、お土産物屋さん等を物色しましてねえ、丁度、昼時でしてみんなお腹空いてるもんだから下田小学校がある通りに、そば屋があったんでそこでお昼にしたんですよ。確か、前に文化会館みたいのがあった気がします。町役場なんでしょうかね。

で、食べ終わってからまた、観光を再開したんですよ。
ペリーロードって道を歩いたり、チェックインまで暇を潰していたんです。ええ。

そんで、チェックインの時間が迫っていたんで、私と友人達は旅館に向かったんだ。
旅館の位置なんですが、目の前に海浜公園みたいな感じのがありましてね。まあ、海なんですよ。

で、夕食まで時間があるってんで私は疲れてましたし、部屋でウトウトしてたんです。
友人の一人、仮にAとしましょうかね。彼が、コンビニに買い物行くって言うんで、他の友人連れて行っちゃったんだ。

部屋は、私一人ですよ。
窓際にソファーがあって、窓を開けて夕暮れの海の心地好い風が吹き抜けてくるんですねえ。私はまた、ウトウトし始めたんだ。
何十分か経ったんでしょうかねえ。誰かが部屋に入って来たんだ。
私はどうせA達が帰って来たんだろうって思って、またウトウトし始めたんだ。ええ。

で、また、しばらく時間が経ってからA達が帰って来た。

「あれ? お前ら、さっき帰って来た?」

私はそう聞いたんだ。でもね、今帰って来たと言うだけなんですよ。
おかしいなって、私はこの時、嫌な違和感を覚えたんだ。

で、夕食も終わって、友人のBが肝試しに行かないか? と、みんなに言うんですね。
Aは早く寝たかったんで、肝試しはパスしCと共に大浴場へ行っちゃったんだ。

つまり、私とBの二人で行く事になった。
私はねえ、さっきの事もあったし、疲れてますから乗り気じゃなかったんですよ。ええ。

今あるかどうかは分かりませんが、下田の廃墟に行く事にしたんだ。
場所は、良く覚えてないんですが山の方だったと記憶してましてねえ。なんせ、暗い場所としか印象に残ってないんですよ。

で、バイクでもって、その廃墟に行ったんだ。
廃墟までは、バイク止めて、少し歩かなければならない。これが、結構良い運動になりましてねえ。廃墟目前で、しばし休憩したんですよ。

「いや〜、参ったねえ! こんな疲れるとは思わなかったよ」
なんて事をね、Bに言ったんですよ。
でも、そのBがいないんだ。懐中電灯で周りを探したんだけど、何処にもいないの。

(ははあー、さては驚かそうと思って廃墟の中に隠れてんだな)

そう思って、廃墟の中に入ってった。
かび臭い上に、重たい空気が漂ってる。身にまとわりつく様な、気持ち悪い感じなんですよ。

この建物は2階建ての民家なんですよ。
もうね、ところどころ腐ってまして、歩ける状態じゃないんだ。

とにかく、私はBを探した。
しかしね、廃墟の中にもいないんですよ。

(もしかして、恐くなって帰ったんだな?)

そう思って、バイク止めた場所まで戻ったんだ。だけど、Bのバイクはちゃんとある。
何かがおかしいんですよ。探せどBがいない。普通ならこんな事ってアリエナイんですよ。ええ。

でね、置いてあるバイクを良く見てみたらば、Bのバイクにしては変なんですよ。
もう、かなり時が経ってる様で、ところどころ錆びてて傷だらけ。私ね、気付いちゃったんですよ。

最初からBは、肝試しに行こうなんて、誘ってない。
Bはそもそも、肝試しなんかに来てないんですよ!

それに気付いた時、廃墟の方から何かが、私の方に向かって来るんですよ。ぼやけてて良く見えないんですが、紛れもなく人でした。
それも、服とかがボロボロでして、歩き方も不自然なんですねえ。

さすがにヤバいと思い、急いで旅館に帰ったんだ。
部屋に戻るとね、Bはちゃんといたんですよ。

「そんな、汗まみれになって何処に行ってたの?」

って聞かれましてねえ。ええ。

一体、私は誰に誘われて廃墟に行ったんでしょうかね?


次の日、廃墟に行こうとしても辿り着けなかった。
行き方に記憶がないんですねえ。ええ。

未だに私の中で、一番不思議な体験ですよ。
█╗█╗███╗████╗██╗
█║█║█╔█║█╔══╝█╔╝
███║███║█║██╗██╗
█╔█║█╔█║█║╚█║█╔╝
█║█║█║█║████║██╗
╚╝╚╝╚╝╚╝╚═══╝╚═╝。
今度は聞いた話を投稿します。
実際に僕が体験した話ではないのと、長い話だったので、おかしな面があるかもですm(__)m

僕が中3の夏、大爺ちゃんは体調を崩し入院していた。
僕は姉の車に乗り、2人でお見舞いに行った。大爺ちゃんには悪いがお祭りがあったので早めに帰りたかった。

「すまないが、お茶を買ってきてくれないか?」

姉「うん」

姉が病室から出ていくと…

「もう、長くないな…」

僕「何言ってんの? 大したことないんでしょ?」

「だが最近…よくあいつらを見るんだ、夢でな。それに、さすがに歳だ」

…中3の小僧にそんな事言うなよって今は思う。
当時大爺ちゃんは96歳(たぶん)よくボケていなかった。感心する。

僕「あいつらって?」

「昔の知り合いで…」

と、珍しく戦争時の話をしてくれた。

今から60年以上も前のこと…明治生まれの大爺ちゃんは、よくわからないけど結構な地位にいたようで。
いくつかの部隊の隊長として、東南アジア諸国に行っていた…。

戦況は徐々に悪化していき、空爆や戦闘の繰り返しにより大部隊も散り散りになり、戦死者も増えていった。
そんな中、大爺ちゃん達は密林に潜みながら他部隊との合流を目指していたそうだ…。
ひどい状況だったらしい、食料は尽きかけていて、ほぼ自給自足。食べれるものは何でも食べた。
果物、様々な植物や花。虫や蛇。鳥を捕まえたらごちそうだったようだが、一人一口で終わってしまう。

雨が降れば飲み水を確保する…雨が多くてよかったと言っていた。
川の水は飲めない、敵に見つかりやすいうえ腐乱した死体が溢れていた。

そんな状態が続いているなか、夜中に大爺ちゃんは嫌な気配を感じた。
…生きてる人間じゃない、それに体が動かない。

「どこから持ってきちまったんだ…」

自分達の状況が状況なだけに、特に怖くはなかったらしい…機関銃のほうがよほど怖かったと言っていた。
しかし面倒臭い感じの奴だったうえ、疲れているのだから寝かせてくれ。…と。

しかし気付いた、こちらへ顔を近づけている。鬱陶しいと感じながら、さすがに焦った。
そんな中、いつのまにか寝てしまっていていなくなっている。

昼はおとなしいが、やはり「アイツ」は毎夜接近してきた。
ろくに眠れず、まともな食事もとれず、敵襲に怯えながらただ合流地点をめざし歩いていた。

こんな状態なら撃たれたほうが楽かもしれない。そんなことまで考えたらしい。
相変わらず夜になれば「アイツ」が来る。そして何もしない、ただ顔を近付けるだけ。おどかしても戻ってくる。
そんなある日、偵察から戻った一人の兵が民家を見つけた、と報告してきた。
観察した結果、どうやら敵は潜んでいないようだ。接触し、食料をわけてもらうことにした。

しかし数名の者は反対をし、「全ての食料と家畜をもらうべきです」という意見をもちだした。
口論が続いたが、上官である大爺ちゃんの判断に従い、わけてもらう。という決断を出した。

あまり多人数で行っては警戒されるということで、大爺ちゃん含む3人で行くことに。

行ってみると老年の男が一人でいた。
男は警戒し、怯えていたが、大爺ちゃんが銃を地面に置くと少し安心したようだ。

だが、要望を伝えようとしたが言葉が通じない。
身振り手振りでも理解してもらえずに困っていた。

ふいに遠くで爆音が響き、全員がその方向を見る。すると…

バンッ!

銃声が響き、老年の男が倒れた。
恐怖、悲しみ、怒り等…なんとも言い難い表情で睨み付けているが…やがて絶命した。

撃ったのは大爺ちゃんの部下だった。
上官への反逆は銃殺刑だと、大爺ちゃんは男に詰め寄った。

「あの者が懐から何かを取り出そうとしたので、銃だと思い我々の身を守るために撃ちました」

こんな感じの内容だったと思う。とにかく言い逃れをした。
懐には何も入っていなかった。
嘘だとわかりながらも、大爺ちゃんは何も言わなかった…。

その夜は久しぶりにまともな食事をとった。
あんな事の後でも食欲には勝てないと言っていた。

そして見張り以外は眠りについた。
異変が起きた、「アイツ」が大爺ちゃんの寝ている時に来なくなった。

そして気付いた、あの時男を撃った兵の周りに二つの影が蠢いている。
「つられたのだろうな」との事…。

日に日にその兵は狂っていった。夜中には奇声をあげ、高笑いをあげるようになった。
仕方なく寝るときにはさるぐつわをし、ロープで手を縛った。
だが本人に自覚はなかった、そのため大爺ちゃんの説明を受けても、「はい」と口先だけの返事で、まるで信じている様子がなかった。

その後その兵は完全に狂い、昼間でも奇声をあげるようになったため、上官への反逆という名目で処刑された………。

「その後俺たちは投降し、終戦まで施設にいた」

僕「夢に出てくるのって…その兵の人?」

「いや、もっと別の兵達だ。殺された老年の男も前は夢にみた…憑かれていたわけじゃないから、多分ゆっくりと走馬灯を観ているのかもな」

「どっちにしても、俺は地獄にしか行けない」

僕「でも、大爺ちゃんはその老年の男を助けようとしたんじゃ…」

「さっきの話だけなら、そう思えるかもな…ただ他の話をして、聖彦に嫌われたくはない…戦争だぞ?」
どんな事を聞いても、大爺ちゃんの事を嫌いになったとは思えない。
…だけど話したくないんだろうな。って感じた、何も言えなかった。

「聖彦、お前は地獄に来るなよ? 戦争にも行くな。戦場では人は狂ってしまう、特に若いやつは」

「だから、略奪なんかは当たり前になってしまう。人を殺しても罪悪感を感じなくなる…なぜか?」

「若いやつらにそう教えたからだ。天皇のため、国のため…そう言えば他国の人間なんか動物と一緒だ…結果的にそうなるように、狂ってしまうように、教えてしまったんだよ」

「皮肉なもんだ…俺を助けてくれたのは、殺された老年の霊であり、老年の男を殺したあいつでもあったんだ」

「それより本当の地獄は…この世の地獄よりも辛いんだろうな」

笑いながら言われても…何も言えなかった。

姉がぬるくなったお茶を持って帰ってきた。迷った…と言っていたが、嘘が下手すぎる。

帰りの車内は静かすぎた…色んなことを考えてしまう。なんとなく泣きたくなった…。

帰ると家の近くで花火があがった。そういえばお祭りだった。
だけどその時の僕には、打ち上げ花火の大きな音が爆弾の音に聞こえて切なくなった。
█╗█╗███╗████╗██╗
█║█║█╔█║█╔══╝█╔╝
███║███║█║██╗██╗
█╔█║█╔█║█║╚█║█╔╝
█║█║█║█║████║██╗
╚╝╚╝╚╝╚╝╚═══╝╚═╝。
俺の友人Aが同人の絵描きさんしてまして、俺はAのアパートへ、たまに遊びに行ってた。
まあ、俺が行った時はAの為に買い物行って何か買ってきてあげたりして、後はゴロゴロしてるって感じなんだけどね。

で、ある日の事。久しぶりに俺は別の友人Bと共に、Aのアパートへ行ったんだ。
んで、Aと俺達は雑談したんだけど、Aが妙な事を言った。

曰く「なんか夜に1人で部屋に居ると、俺の他に誰か居るみたいな感じがするんだ」と。
まあ、俺達はAがイラスト描くのに没頭し過ぎて疲れてるんだと思って、少し休んだほうがいいよ、って言って終わらせた。

で、それからまた3,4日ぐらいしてからかな? また、俺とBはAのアパートへ行った。
でも、ちょっと変なんだよね。Aの奴、トイレに篭ってる。ってか立て篭もってる。

なんだ、どうした? って感じでAに話しかける俺達。
するとAは「本当に○○(俺の名前ね)とBなんだな? 本当だな?」とか言って、やっとトイレから出てきた。

トイレから出てきたAは、やたらと怯えている。
なんだよ、どうした? って聞いても、暫くは口も利けない感じだった。

そして、俺達に「ここを出よう、早く!」とまくし立てる。
俺達は意味も分からず、取り敢えず車で近くのファミレスへ。

ファミレスでAから聞いた話は以下のようなもんだった。
前の日の晩、Aは張り切って絵(エロ系)を描いてた。したら、何だか台所で人の気配がする。
『ああ、またか…』とか思いつつも『疲れてて、そんな気がするだけだ』と考えて、絵描きを続行した。

したら突然、台所と部屋を仕切ってる引き戸が、凄い勢いで開いた。
引き戸に背を向けて作業してたAは固まった。後ろを振り向きたいが動けない。

どうしよう…とか考えてたら、突然後ろからヌゥ! という感じで、引き戸を開けた奴が自分の顔を覗き込んで来た。
ソイツは息が掛かるぐらい顔を近づけて、パソコン画面とAの間に顔を出し、Aを見つめた。

いや、見つめるって言い方が正しいかどうか…ソイツは目が無かった。
目がある部分はポッカリと空洞になっていて、顔も紫色って言うか、腐ってたそうだ。

その時点で、Aはやっと体の自由を取り戻して、ダッシュで玄関から脱出しようとしたそうだ。
だが、何故か玄関の扉が開かない。

残る脱出口である窓は部屋にあるが、その部屋には例のヤツが居る。
ソイツは玄関の扉を開けようと焦ってるAを、部屋の中からずっと見てた。

いよいよヤバイ。そう思ったAはトイレへ逃げ込んだ。
トイレなら鍵が付いてるって事で、逃げ場にトイレを選択したとの事。

Aがトイレに入って鍵を掛けると同時に、凄い勢いでトイレのドアをガンガン乱打された。
そこで、Aは気絶した。
で、次にAが気付いたのは、俺達が来た時なんだそうだが、まあ当然俺達だってそんな話を全部信用する気にはなれなかった。
んで「絶対それは疲れから来てるんだって、暫く絵を描くの休んだらどうなんだ?」って言ったんだけど、Aは「絶対見た、あれは幻覚なんかじゃない」って言い張る。

まあ、その幽霊が実在してるかしてないかは別として、生活道具その他を部屋に置きっ放しな訳だし、部屋に戻らない訳にはいかない。
その日はBの家にAを泊まらせる事にして(Aが、夜に帰るのを頑なに拒否した)、明るくなってからAのアパートに行こうって事で解散した。

そして次の日。俺・A・Bの3人はAのアパートへ乗り込んだ。
俺とBは何もいねーじゃん、とAを元気付けようとしたんだが、Aは怖がるばかり。

こんな部屋もう居られない、解約して退出する! の一点張り。
幸い、Aの親戚だかが近くに居るとの事で、Aはそこへ避難する事になった。

俺達3人は口数も少なく、手早く衣類だのパソコンだの原稿だの(ここで原稿を忘れないところ、流石はA)を整理した。
で、そろそろ作業も終了だなって感じになった時。

トイレのドアが、内側から「ドコッ!」って感じで殴られる音がした。

A、アパートからダッシュ逃亡。
俺とB、唖然。マジか? 今昼間だぞ? そう言いながらも俺とBも、荷物持って急いでアパートを出た。トイレの中は、覗く気になれなかった。

まあ、アパートを出た俺達は、やっぱりファミレスに集合。
んで、いやー恐かったなー、何だろうな、ありゃー。とか言ってた。
まあ、ああいうのって大概、過去に部屋で死んだ人が住み着いちゃってる系なんだろうし、部屋から脱出したからもう大丈夫だろ、なんて語り合ってた。

でも、実はそうじゃなかった。
つまり、幽霊は部屋じゃなくてAに憑いてた。

何故ならそれから更に数日後、親戚の家で寝てたAの所に、例の幽霊が訪問しちゃったんだそうだ。

その時Aは布団に寝てたんだけど、やっぱり部屋のドアを勢い良く開けて部屋に入ってきた。
で、Aの枕元に立ってお辞儀するみたいな格好でAを覗き込んだ。

Aはビビッて親戚の寝てる部屋へ逃亡。
だが、幽霊は変な声? を出しながらAを追跡して来た。

その結果、親戚も幽霊と接近遭遇。
2人仲良く絶叫。親戚にも、バッチリ見えちゃったんだね。

まあ、進退窮まったAは、こりゃもうお払いしか無いって事になったんだけど、親戚の母親が良い人を知ってるってんで、紹介して貰ったんだそうだ。
で、その人(Dさんって事にしとくね)の所に行ったAは、Dさんに無茶苦茶怒られた。

怒られたって言っても、事情を話して怒られたんじゃなくて、Dさんと顔を合わせた瞬間に「何を連れてるんだ、あんたは!」って感じで、唐突に怒られた。不条理極まりない。
でも、見える人ってのは見た瞬間に分かるって言うし、Dさんには何か見えたんだね。

んで、結局この幽霊はどっから来たかって言うと。
Aは数週間前に某心霊スポットに友人(俺達とは別の)と肝試しに行ったんだそうだ。そこで、Aに付いて来ちゃったらしい。
どうせ憑くならツンデレ系美少女とかでさ、「つ、憑いてなんかいないんだからね!」とか言われたら良かったんだろうけど(A、そういうの好きだしね)、憑いてたのは残念ながら“目が空洞になってて腐ってる男”。
当然、Aの萌えツボには全然ヒットしていない。問答無用でDさんにお払い依頼。

まあ、お払いは何とか出来たらしいんだけど、この幽霊、中々厄介な相手だったそうだ。
しかも、超怒ってたんだと。

何で怒ってたかって言うと、幽霊が怨んでる相手とAがソックリさんだったらしい。
なんでも幽霊は明治時代だかの人で、Aのソックリさんに、かなり酷いやり方で殺されたらしい。

しかし、幾らソックリさんだって言っても、Aは夜な夜なエロ絵描いて萌えてる奴な訳でさ、明治時代の人なら、明らかに違う奴だって分かりそうなもんだよね。
怒り狂ってて、そういう所にまで気付かなかったのかな?

で、これで凄いなって思ったのは、Dさんが、その幽霊は生きてる頃、ドコソコに住んでて、こんな仕事してた人だ…って事まで言っちゃってた事。

あまり詳しくは言えないんだけど、Dさんが言ったその場所ってのは、確かに存在してた。
存在してた、って言い方になるのは、その場所の地名が既に変わってるから。

まあ明治時代の幽霊だから、当時の地名を言ったんだろうね。
そして、幽霊がしてた仕事ってのは、その地で結構流行ってたって事実もある。
何で俺がそこまで知ってるかっつーと、そこってAの父方の地元だからなんだ。
但し、Aの父方の地元は、その心霊スポットから数百キロは離れている場所。

何でまた、そんな縁もゆかりも無い心霊スポットに、その幽霊が出たのかは謎。
もしかしたら殺された場所が、その心霊スポットなのかも知れないね。

取り敢えず、AもBも俺も親戚の人も、いまだに元気です。
ただ、Aは2度と心霊スポット巡りには行きたくないって言ってます。あと、夜は電気点けたままで寝るようになったそうです。
█╗█╗███╗████╗██╗
█║█║█╔█║█╔══╝█╔╝
███║███║█║██╗██╗
█╔█║█╔█║█║╚█║█╔╝
█║█║█║█║████║██╗
╚╝╚╝╚╝╚╝╚═══╝╚═╝。
█╗█╗███╗████╗██╗
█║█║█╔█║█╔══╝█╔╝
███║███║█║██╗██╗
█╔█║█╔█║█║╚█║█╔╝
█║█║█║█║████║██╗
╚╝╚╝╚╝╚╝╚═══╝╚═╝。
█╗█╗███╗████╗██╗
█║█║█╔█║█╔══╝█╔╝
███║███║█║██╗██╗
█╔█║█╔█║█║╚█║█╔╝
█║█║█║█║████║██╗
╚╝╚╝╚╝╚╝╚═══╝╚═╝。
█╗█╗███╗████╗██╗
█║█║█╔█║█╔══╝█╔╝
███║███║█║██╗██╗
█╔█║█╔█║█║╚█║█╔╝
█║█║█║█║████║██╗
╚╝╚╝╚╝╚╝╚═══╝╚═╝。
█╗█╗███╗████╗██╗
█║█║█╔█║█╔══╝█╔╝
███║███║█║██╗██╗
█╔█║█╔█║█║╚█║█╔╝
█║█║█║█║████║██╗
╚╝╚╝╚╝╚╝╚═══╝╚═╝。
█╗█╗███╗████╗██╗
█║█║█╔█║█╔══╝█╔╝
███║███║█║██╗██╗
█╔█║█╔█║█║╚█║█╔╝
█║█║█║█║████║██╗
╚╝╚╝╚╝╚╝╚═══╝╚═╝。
█╗█╗███╗████╗██╗
█║█║█╔█║█╔══╝█╔╝
███║███║█║██╗██╗
█╔█║█╔█║█║╚█║█╔╝
█║█║█║█║████║██╗
╚╝╚╝╚╝╚╝╚═══╝╚═╝。
█╗█╗███╗████╗██╗
█║█║█╔█║█╔══╝█╔╝
███║███║█║██╗██╗
█╔█║█╔█║█║╚█║█╔╝
█║█║█║█║████║██╗
╚╝╚╝╚╝╚╝╚═══╝╚═╝。
87 削除済
█╗█╗███╗████╗██╗
█║█║█╔█║█╔══╝█╔╝
███║███║█║██╗██╗
█╔█║█╔█║█║╚█║█╔╝
█║█║█║█║████║██╗
╚╝╚╝╚╝╚╝╚═══╝╚═╝。
█╗█╗███╗████╗██╗
█║█║█╔█║█╔══╝█╔╝
███║███║█║██╗██╗
█╔█║█╔█║█║╚█║█╔╝
█║█║█║█║████║██╗
╚╝╚╝╚╝╚╝╚═══╝╚═╝。
.
  彡 ⌒ ミ   .彡 ⌒ ミ
  (´・ω・`)   (´・ω・`) また髪の話してる
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/つ/ ̄ ̄ ̄/
  \/    / \/    /
     ̄ ̄ ̄    ̄ ̄ ̄
誰ですか〜
先生の給食に
プロテイン盛ったのは〜
  __
  / )))    _
`/ イ~   (((ヽ
(  ノ      ̄Y\
| (\ ∧_∧ | )
ヽ ヽ`( `o´ )/ノ/
 \ | ⌒Y⌒ / /
  |ヽ  |  ノ/
  \トー仝ーイ
   | ミ土彡/
↑お前それサバンナでも
同じ事言えんの?

  ノ从从从从ヽ
 (⌒/゙゙゙゙゙゙\⌒)
 ノイ _  _ |ヽ
 彡|ヽ・〉〈・ノ|ミ
 彡|  ▼  |ミ
 彡ヽ _人_ / ミ
`/ヾヽ `⌒′/ ツ\
| ヾ ゙゙゙゙゙゙ ツ |
| | ヾ从从
ピュー 彡 彡 彡
    彡   彡 へへ/ゝ
  彡     ,'  \//ノ
     彡     /
  ∧∧  〆 彡  彡
      (´・ω・)O
     ⊂   ノ
     〜( こノ
      し

  ∧_∧
 (´・ω・`) ∧∧
 /  ヽ (  )<何言ってんだ
_||  ||/  ヽ こいつ
\ ̄ ̄ ̄(⌒\_/ |
‖ ∧∧ ̄\_ノ ∧∧
‖(  )   \(  )<は?
`/  ヽ    /  ヽ
|  ∧ ⌒)  (⌒\_/ |
|  ヽ ̄\   ̄\_ノ
█╗█╗███╗████╗██╗
█║█║█╔█║█╔══╝█╔╝
███║███║█║██╗██╗
█╔█║█╔█║█║╚█║█╔╝
█║█║█║█║████║██╗
╚╝╚╝╚╝╚╝╚═══╝╚═╝。
   ∧_∧
   (∀` )
  /⌒  ~)
 ( <ノ | |
  \_ァ   |
  ノヽ_λ_)
  /  ノ| ノ
 ( -イ |ー/
  \/~)| )
  (_ノ (_)
█╗█╗███╗████╗██╗
█║█║█╔█║█╔══╝█╔╝
███║███║█║██╗██╗
█╔█║█╔█║█║╚█║█╔╝
█║█║█║█║████║██╗
╚╝╚╝╚╝╚╝╚═══╝╚═╝。
オエーー!!!! ___
    ___/   ヽ
   /  / /⌒ヽ|
  / (゚)/ / /
  /   ト、/。⌒ヽ。
 彳   \\゚。∴。o
`/    \\。゚。o
/     /⌒\U∴)
     |  ゙U|
     |   ||
         U
█╗█╗███╗████╗██╗
█║█║█╔█║█╔══╝█╔╝
███║███║█║██╗██╗
█╔█║█╔█║█║╚█║█╔╝
█║█║█║█║████║██╗
╚╝╚╝╚╝╚╝╚═══╝╚═╝。
糞スレ