1 無名さん

文章きもい

管理人がクズ
2 無名さん
>>1もクズだからきっと仲良くなれるよ!
3 無名さん
>>2何処らへんが?
4 否定派
あちらのスレの否定派は私です
管理人様、IPアドレスでお分かり頂けるかと
5 無名さん
>>4
何がしたいんだよお前wwwww
6 無名さん
否定派たん「アテクシは無実です!信じてください管理人様!」
7 無名さん
否定派ってコテハンで既に管理人に喧嘩を売っているのを忘れてんのかこいつw
8 無名さん
無法地帯のゴミ溜めで身の潔白を主張する否定派たん
9 無名さん
10 削除済
12 無名さん
あげ
13 無名さん
(><)
14 無名さん
(´・_・`)
15 名無しさん
16 無名さん
\(^o^)/
17 無名さん
( ^o^)Г☎チンッ
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残業で帰りが遅くなってしまった。
帰り道に学校の横を通るんだが、いつもの時間だと野球部が照明つけて練習を頑張ってるが、今日はさすがにもういない。

夜の学校てのは怖いもんだ。
怖いからこそ意識しすぎないようになんとなく見ていた。

すると、中に誰かいることに気づいた。
守衛さんの見回りかな? とも思ったが、どうも違う。懐中電灯をつけてないし、足取りがふらふらしている。

髪が長い…女?

窓と窓の間の壁に入って見えなくなってしまった。

いくら待っても出てこない。
「ま、いっか」とわざわざ声に出して歩き出した。

もう一度振り返ってみる。
やはり出てきていない…が、角度が変わったので見えてきた。

さっきから女はほんの少しだけ顔を出して、ずっとこっちを見ていたらしい。

目が合ってしまった。
とたんに俺は弾かれたように走り出した。

「何を焦ってるんだ、落ち着けよ俺」と思う冷静な気持ちもあったが、足は止まることはなかった。

人通りの多いところに出てやっと立ち止まり、息を荒くしていると、知り合いが通りかかって言った。

「なんか背中汚れてるけど」

手形がついていて、指は六本だった。
 
ある休日、Aは余りにも暇だったので、近所の古びたレンタルビデオ屋にビデオを借りに行った。
するとそこはもう閉めるらしく、閉店セール中だった。

店内にはどれでも一本百円で古いビデオを売り払っているコーナーもあり、Aはそこでどうせなら埋もれている名作を見つけて得しようと、張り切ってビデオを漁った。

しかし思った以上に殆ど聞いたこともない駄作ばかりで、Aはガッカリした。
当たり前だ、だから百円なのだ。

しばらくして諦めかけたAだが、一つだけ目に止まるビデオがあった。

『走る男』

そうタイトルだけ記された、何とも斬新? なパッケージのビデオ。

「しょうがない、どうせ百円だし暇つぶしになればそれでいいか」

Aは自宅に帰ると早速ビデオを再生した。

タイトルも出ずに、いきなりホームレスのようなボロボロの服を着た痩せ型の男が走っている映像が映し出された。

「? 手に何か持っている…鋸だ。何で鋸なんか持っているんだ?」

それにしてもこの男、こんな全力疾走しているのにバテるどころか汗一つかかず、スピードを落とす気配さえ一向に見せない。

「ん…? そう言えばさっきからこの男、見たことあるような道を走ってないか?」

Aは段々と胸騒ぎがし始めた。…嫌な予感がする。

「あれ? この道は…? この角を曲がったら…?」

次のカットで胸騒ぎは確信になった。
ああ、ヤッパリだ。この男は家に向かってきている。

しかし、気付いたときには男は家のすぐ前まで着いていた。

いつの間にか、カメラは男の視点になっていた。
画面は古いアパートのAが住んでいる二階部分を映している。
急いでベランダから外を覗くと…いる。あの男が。
男は迷わずベランダの柱を鋸で切り始めた。

訳の分からないAはとりあえず、

「おい! なにすんだよ! やめろよ!」

と男に怒鳴った。

すると男はAを見上げた。Aは思わず息をのんだ。

画面からは確認できなかったが、男は両目がロンパッてカメレオンのようだ。
そしてボロボロの歯をむき出しにしてニヤッと笑い、走って視界から消えたかと思うと、階段を駆け上がる音が聞こえる。

「ヤバい! ここに来る!」

鍵を閉めようと玄関に急ぐが、男はもうそこに立っていた。

居間まで追いつめ、鋸を振りかざす男。Aはとっさにリモコンで停止ボタンを押した。

その瞬間、男は居なくなっていた。鋸もない。

Aはすぐにビデオからテープを引っ張り出してゴミ箱に捨てた。
Aの部屋のベランダの柱には、深々と鋸の痕が残っていた。
 
去年の夏の事、サバゲーというかエアガンで遊ぶのが好きだった俺と友達二人は、家から約90キロ先にある昔炭鉱の町として活気のあった所へ、サバゲーの下見にきていた。

この町は、最盛期には相当の人数が住んでいたらしいが、現在は閉山し過疎化が進み、活気があった時代の廃屋となった建物やマンションが数多く残っている。
今回は、こういう市街地戦を想定した廃屋での打ち合いをしようということだった。

その日は仕事があったため家を出たのがPM9時、現地に到着したのが0時近くだった。
とりあえず着いてから、通りがけにあったコンビニで買った弁当を食って、その廃墟となった町を色々と見て回った。

マンション群から少し離れた所に、今まで見てきた様式とは違う建物を見つけた。
立地や大きさからここがいいのでは? というAの意見から、A、B、俺の三名から、Aと俺が中に入って見てみようという事になり、Bは車で番をすることになった。

進入できそうな道を見つけると、少しその道の下で所持品(ライト、携帯等)のチェックをした。
入り口までの道はアスファルトで舗装してあるものの、ところどころのスキマから雑草が茂っていた。

進んでいくにつれて、薄暗い所から大きな建物が月明かりに照らされてはっきりと見えてくる。
どうやらそこは病院のようだった。

この時間はどう考えてもマズイと思い、俺はAに戻ろうと言うと、AがBに連絡を取るためにBの携帯に電話をした。
AがBの携帯に発信すると、俺の携帯が鳴り出す。

誰だろうと見てみると、Aの名前が画面に出ていた。
しかし、Aの携帯にはBの名前が出ている。
怖くなった俺とAは、Bの電話番号を確かめるためにお互いのメモリをチェックしてみたが、確かに同じ。
そこで、俺の携帯からBへと発信するとAの携帯が鳴り出した。

着信には俺の名前、この場所は何かおかしいと感じた俺達は、急いでBの待つ車へと戻ると、Bに携帯の事を話した。
一応番号をチェックしてみたが、やはり番号は合っていた。

そこでBが、

「お前らが入り口の通路で何か話をしていた時、二人の間に白い影がいた」

とか言い出したものだから、何故それを教えなかったのか問い詰めると、どちらの携帯に電話しても繋がらなかったのだという。
 
牛の首、という江戸時代から伝わる怪談があるが、俺の田舎にもそれに類する伝説があった。

標高200メートルくらいの山があった。山と言うより丘に近い感じだ。
地元の人たちはその山で、春は山菜取り、夏は薬草取り、秋は栗ときのこの採集、冬は子供達がスキーで遊ぶ(ここは豪雪地帯で有名な、川端康成の小説の舞台にもなったN県です)と、まあ、地域の人たちにとって無くてはならない山であった。

頂上につながる山道があるわけだが、その途中が二股に別れていて、地元の人たちは左側の山道には決して入ろうとしない。
誰も入らないから、その道は雑草が生い茂り道があるかどうかも分からなくなる。

その道無き道を歩いていくと、行き止まりは灌木に囲まれた平地で、と言っても直径3メートルくらいしかなく、そこには中学生くらいの背丈の木造の祠があり、周囲が鎖で縛られて錠が掛かっている。鎖も相当古くて錆びている。

古くからの言い伝えによると、この祠を開けて中を見るとあまりの恐怖に即死するか発狂してしまうので、中がどうなっているのか誰も知らない。

「牛の首」と全く同じ話である。
ただ、鎖の掛かった祠を見た人は大勢いる。怖くて中は見られない。

俺もその一人で、中学2年の6月、同級生と連れだって祠のある場所まで登ってみたのだが、鎖で縛られた祠を目の前にすると、何か畏敬の念に襲われて祠に手を触れることも出来なかった。

帰宅してその話をすると、祖父には罰当たりと叱られ、唯物論的な父親に迷信を信じるなんて愚かだ、とこれまた叱られた。

その年の秋、その山に登ってきのこを採って山中できのこ汁を楽しんだ人たちがツキヨタケの中毒で死んだり、地元の高校生が冬山登山の練習で心臓発作で死んだりするたびに(丘のような山なのに)俺はあの鎖で縛られた祠のことを思い出して背筋が寒くなる。

故郷を離れて20年近くなるが、あの祠は今はどうなっているのやら。
興味のある人は、N県M市F日町I沢地区の、地元の人たちがB餅山と呼んでいる山の祠を訪ねてみてください。
 
深夜2時過ぎ、彼女を送る為車を走らせていた。

甲州街道から右折して〇〇街道に入り少し走った辺り。そんなに長くない橋がかかっている。
ラブラブモード全開でフラフラとチンタラ走っていたんだが、日曜の深夜ってせいもあり、誰の邪魔にもならないくらい空いていた。

で、橋を渡り始めた辺りで左手を見ると小さな公園が見えた。
外灯が多分1つ点いていて、ボ〜っと公園内を照らしていた。

「ねぇアレ見て」

と彼女が公園の方を指さして言った。
速度を少し落とし、ちょっと乗り出して振り返るように見ると、ブランコに赤いスカートの女鋸が一人で乗って遊んでいた。

「何だろ? こんな時間にね」

気になって更に速度を落とし、周りに親がいるのか? とキョロキョロしたが親らしき姿もない様子。
橋を渡りきり車を止め二人で見に行くと、ブランコは前後に乱れなく揺れていたけれど女鋸はいなくなっていた。

当然2人とも怖くなり「ヤベーよ。行こう」と彼女の冷たい右手を引っ張るように車まで走った。
車の後ろで彼女は助手席の方へ、俺は運転席の方へと繋いだ手を離して見送る様に左側を見ると、赤い布がヒラッとした様な気がした。

それで、何気なく後ろを振り返ると、

「あんたサイテー」

と、まだ橋のたもと辺りを彼女はふてくされた様に投げ掛けながら歩いて来てる。

あれ? え?
一緒に走って来たはずなのに。

結局信じて貰えなかったが、冷たい手の感触は忘れない。
何だったんだろう。それ以降は何度も通ったけど見ていない。
 
うちの近くはマンションや団地が立ち並んでいて、結構飛び降り自殺が多い。
飛び降りが多い上に、周囲が山だったりするから首吊りまで多い。

そんなとこで、13年前に近所で一番高いマンションから飛び降りがあった。
飛び降りたのは中年の主婦。即死。さらに、下で遊んでいた女子小学生が巻き添えになった。彼女も即死。
新聞には小さく載るだけの事件だった。

その日は明日の体育で縄跳びのテストがあるため、みんなで二重飛びの練習をしてた。
地面に輪を書いて、誰が一番多く飛べるかって競ってた。

その子が輪の中で飛んでる最中、その上に人間が降って来た。
瞬きする間に、その子は降ってきた物に押し潰され、千切れ、混ざりなんだか分からないものになった。

ただ赤と白と絡まった縄跳びが印象的だった。
飛んだ骨のかけらや肉片っぽいのが足に刺さって怪我をした。

今だにビデオのようにその瞬間が目に焼きついて離れない。
 
はじめてのかていか

7がつ5にち

きょう、はじめてかていかをならった。

ケンちゃんは「かていかはおんなのかもく!」といってせんせいにおこられた。
せんせいは「いまはだんしもさいほうやおりょうりができないといけないじだい」といった。

はじめてのじゅぎょうはおりょうりだった。
1ぱんはごはんをたいた。2はんはおみそしるをつくった。3ぱんはカレーをつくった。ぼくは3ぱんです。

じゃがいもやにんじんをほうちょうできるときはドキドキした。
「てをきらないようにゆっくりね」とせんせいがいった。

じゃがいもやにんじんやたまねぎやおにくをゴトゴトにた。カレーのルーをいれた。しばらくしたらカレーができた。
やさいやおにくをきるときはきんちょうしたけど、そのあとはかんたんだった。

がっこうのかえりにびょういんにいった。ママにカレーをつくったといったら、にっこりわらった。
ママがいえにいなくてさびしいといったら、もうすぐいえにかえれるといった。うれしかった。

「そのときはいもうともいっしょよ」といった。

いもうとは、ともよというなまえだ。
ママはともよをうんだので、びょういんにいる。

「ともよもカレーをたべるかな」ときいた。「もうちょっとおおきくなったらたべる」とママはいった。
おおきくなったら、ともよにいっぱいカレーをつくってあげようとおもった。

7がつ8にち

ママとともよがいえにかえってきた。パパはにこにこしている。
ぼくはママとパパにカレーをつくってあげようとおもってそういった。

「いいから、おとなしくしていなさい」

パパがそういって、なにもさせてくれなかった。
ママにあそんでもらおうとおもった。でも、ママはずっとともよとあそんでいる。
7がつ10にち

きょういえに、しんすけおじさんとかおりおばさんとおじいちゃんとおばあちゃんがきた。
おしょうがつみたいでうれしかった。

しんすけおじさんとあそんでもらおうとおもった。だけどあそんでくれなかった。
かおりおばさんにほんをよんでもらおうとおもった。だけどよんでもらえなかった。
おじいちゃんとおばあちゃんもあそんでくれなかった。みんなともよとあそんでいる。

「おへやにかえっておとなしくあそんでいなさい」

みんなにそういわれた。

7がつ12にち

こんどのにちようびに、またおじさんやおばさんやおじいちゃんやおばあちゃんがくる。
みんなともよとあそびにくる。ぼくとあそんでくれない。

「たべちゃいたいくらいかわいいって」

ママはともよをだっこしていった。パパも「そのとおりだよ」といった。
「よかったねともよ」とママはいった。

7がつ18にち

はやおきしてカレーをつくった。
やさいはじょうずにきれた。おにくはむずかしかった。やわらかくてプニャプニャしてて、ちがいっぱいでた。

「ともよー! ともよー!」

ママがともよをさがしてる。もうすぐみんながくる。カレーがぐつぐつにえている。

「ともよー! ともよー!」

たべちゃいたいぐらいかわいいともよ。
 
去年の話、疎遠になってる友達Aから久しぶりにメールがあった。

「かなりヤバイDVDが手に入ったから見にこねぇ?」

この友人って言うのが、ホラーマニアが講じて通販やネットで心霊ものやスナッフなんかを手に入れては見せてくれる奴。

「それじゃ、週末に何人か連れて行くわ」

と返信して、そいつの家に3人で行ったんだ。

「んで、問題のものってどんなの?」

って聞くと、

「監禁してて精神的拷問みたいなものをやってる、とりあえず見てみ」

早速再生すると、家庭用のカメラで撮ったであろう画像と、椅子に縛り付けてある30代前半の男。
何かを見せられている。それだけ、それがずっと続いてる…。

俺らは、それが今まで見てきた作り物のスナッフじゃないリアルさに引いてたし、Aが俺らの後ろで目をギラギラさせてたのをやけに覚えている。

15分ほどしてから映像に変化が起き始める。

テレビの中の男は見るのを異常に嫌がっている。必死に見ないようにしている。
抵抗しているはずなのに、いつの間にか男はその何かを凝視し始める。その目がもう普通の人の目じゃなくなってた。

そのまま男はゲタゲタ笑ったり、罵声を罵ったり、首をフラフラさしてる。
その表情の変化が普通じゃないのよ。4倍速ぐらいのスピードで変わっていく。

後ろのものは普通のスピードで動いてる。
でも、その男の首から上が異常なスピードで動いて何かを喋ってる。
最後に撮影者であろう人が、

「自分の名前、わかるか?」

って男に質問をする。男は、

「アビャ、ヒヒヒ、○川○二」

って答えてたが、声と口がまったく合ってなかった。

撮影者「あ〜、こいつもうだめだ」

これでDVD終了。
DVDを見終わって、正直俺らは具合が悪くなっていた。

Aは嬉しそうに早口で説明を言ってるが、正直聞きたくない。
もう見たくなかったから、3人で目で合図してそのまま帰る事に。

帰りの車の中で連れが、

「Aが必死で説明入れてたとき、口の動きおかしくなかった? あのビデオみたいな…」

Aはそのまま行方不明。
2ヶ月ぐらいして全裸で自殺してた。

あれを見た俺らも、自分が壊れるんじゃないかって思うようになってきた。
 
これは大学の先輩が体験した実話。
その先輩は沖縄の人で、東京の大学受験のため上京した時のこと。

特に東京近郊に知り合いもいなかったので、先輩は都内のホテルに一人で宿泊することにした。
何校か受験するため2週間くらいの長期滞在だ。

そんな中のある日、試験を終えて試験会場からホテルに戻ると、フロントの人に呼び止められた。

フロント「A様でらっしゃいますよね」

先輩「はい。そうですが…」

フロント「実はA様宛に、他のお客様よりお預かりものがあります」

先輩「えっ? 誰ですか、それ?」

フロント「さあ…他の従業員が対応しましたのでわかりかねます」

先輩は状況が理解できなかった。
なぜなら、実家の親以外に彼がこのホテルに宿泊していることは誰も知らないはずなのだから。

先輩「人違いではないですか?」

フロント「いいえ。お客様はA様ですよね? でしたら間違いございません。確かにA様宛にお預かりしたものでございます」

先輩「他のAという名前の人ではないでしょうか?」

フロント「いえ、当ホテルでは現在A様という名前のお客様はあなた様だけですので」

先輩はわけがわからなかったが、とりあえず自分宛だという謎の預かり物である、B5サイズの茶封筒を受け取った。
部屋に戻って、先輩は中身を開ける前にとりあえず実家に電話してみる。
しかし、当然実家の親はそんなもの知らないと言う。

やっぱり人違いでは…先輩はもう一度フロントに言いに行こうとしたが、思いとどまった。
先輩のA(ここでは名前は伏せるが)という名字は大変珍しい名前であり、その名前で確かに届いていたのだから、他の誰かと間違うはずもない。

ついに恐る恐るその封筒を開いてみる。
すると中からは一枚のレポート用紙が出てきた。そこには、サインペンで手書きの地図のようなものが描かれていた。

現在いるホテルから3つ先の駅から道が伸びており、簡略に描かれた道を順にたどって行くと、ある道の傍らに斜線で記された場所がある。
そこに矢印がしてあって、その横に「ココ」と小さく書いてある。

封筒をもう一度のぞくと、中には何やら家の鍵らしきものが一緒に同封されている。
先輩はもう完全にわけがわからない。

同時にものすごく恐くなり、その封筒に中身を戻すと無理矢理フロントに押し返した。
もちろん、その地図の場所に行ってみようなんて気にはとてもなれない。

幸いにも受験校は翌々日の1校を残すのみであったが、そのことが頭から離れず、試験にまったく集中できなかったそうだ。

先輩はその試験を終えると、当初は受験を全て終えた後の骨休めとして東京見物をするためもう何泊かする予定であったが、それらをキャンセルして逃げるように沖縄に帰った。
 
不動産屋で働く友人から聞いた話。

その友人が担当するマンションの空室に、一部屋だけ他と雰囲気の違う部屋があった。

その部屋に入るといつも何か違和感を感じていたのだが、ある日、その部屋の廊下が他の部屋より1メートル位短いことに気が付いた。
他の部屋よりも短い廊下が、いつもこの部屋で感じる違和感の原因なのかと友人は思ったそうだ。

しかしなぜ短いのだろうかと思い、廊下の突き当たりの壁を叩いてみると、どうやら本来の壁と今叩いている壁との間に空間があるようだった。
イヤな予感がした友人は支店長の許可をもらい、管理人と一緒にその壁を壊してみた。

友人「白骨死体でも出てきた方がスッキリしたんだけどさ」

でも実際は、その空間の壁一面にびっしりと赤いクレヨンで

「お母さんお母さんお母さんお母さんお母さんお母さんお母さんお母さん……」

と書かれていたそうだ。

結局その「お母さん」は消さずに壊した壁を元に戻し、友人はそのマンションの担当を後輩に譲ったんだって。
 
ある若いカップルに子供が出来てしまい、おろそうかどうしようか悩んだあげく、産むことにした。
しかし、まだ若い二人は育てることも出来ず、相談した結果、その子を殺すことにした・・・。

二人は夜中に湖に行き、置いてあるボートに乗って真ん中辺りまで漕いで行った。
彼女は何度も、

「ごめんね、ごめんね」

と言いながら、赤ん坊を湖にポチャンっと落とした。

それから何年かして、そのカップルはようやく結婚することになった。
そして二人の間に女の子が産まれ、幸せに暮らしていた。

その女の子が4歳くらいになったある日、その子が突然湖に行きたいと言い出した。
父親は気が進まなかったが、あまりにしつこく言うので、仕方なく親子3人で出かけることに。

湖につくと、今度は「パパ、あれ乗りたい」とボートの方を指さして言う。
しつこくねだられ、しぶしぶボートを借りて湖の真ん中あたりに来たところで、女の子が「パパ、おしっこしたい」と言い出した。
仕方がないと思い、周りに誰もいないのを確認して湖にさせようと娘をだっこした。

ちょうど両足を持って、二人が同じ方向を向いている時だった。
娘がくるっと振りかえり、

「今度は落とさないでね」

と言った。
 
まずは簡単なインタビューを撮影。
母親、息子、娘の3人家族だったそうです。

母親や子供達は彼らの計画通り、涙ながらに父親の事を話してくれました。
良いモノが撮れそうだ。Aさんは喜んだそうです。

そして、霊視おばさん登場! 霊視が始まりました。
父親が着ていた服から霊視(サイコメトリー)をする様でした。

服を握り締める霊視おばさん。

長い沈黙。
沈黙。

…沈黙。
またまた沈黙。

…困った。
いつもは図々しいぐらいに喋りまくると言う霊視おばさんが、何故か今日は期待に反して、霊視についてのコメントがしどろもどろ…。

コメントを引き出そうとするAさんの努力の甲斐もなく、霊視の良いコメントは撮れませんでした。
…スタッフは沈黙。これでは番組が作れない。Aさんはパニック。

(裏山と池の撮影素材ではどうしょうもね〜ぞ! …やばいな。…やばいぞ! 仕切直しだぁぁぁぁぁ!)

帰りのマイクロバス内のスタッフ達は無言。
Aさん一人がエキサイトしながら、電話で誰かと話していました。

そんなAさんに、ゆっくりと近づいて来た霊視おばさん。
Aさんが携帯電話を切ると同時に、霊視おばさんは呟きました。

霊視おばさん「惨殺されてるよ」

Aさん「え!」

霊視おばさん「惨殺されてるよ、あの家族に」

Aさん「家族に!」

霊視おばさん「殺人者の前では、わしゃ、言えんよ。…裏山の土管みたいなもんが有るところに埋められているな」
 
小学生の仲が良い男の子4人が海へ遊びに行った。

初めは海水浴場の方で遊んでいたのだけれど、そのうち飽きてしまい、ひと気のない岩場へと移動。
散々遊んでさぁ帰ろうという事で、記念撮影を撮ることにした。

しかし、普通に写真を撮ったのでは面白くないので、一度水に潜り、

「せ〜の!!」

で水面から飛び出たところをパシャリ、で撮る事になった。
そうすると、髪の毛が顔に張り付いて面白いだろうって理由だったようですが。

で、まぁ写真を撮影。
横一列に並んだ男の子達は、ドボンと一度潜ります。

「せ〜の!!」

でパシャ!!

ところが.....。
何故だか、真ん中の男の子が顔を出さない。

「お〜い何してんだよ」

まぁ、冗談だと思いそんな雰囲気で探したんでしょうな。
しかし、いくら探しても見つからない訳ですよ、その真ん中の男の子が。

結局、海難救助隊が出て捜索するという大騒ぎにまでなって、男の子は離れた沖合いで水死体となって発見される訳ですが。
家族が悲しみにくれていた時、フト写真のことを思い出しました。

もしかしたら、自分の息子はちゃんと写真に写っているかもしれない、そうすれば最後の姿を治めた形見になるだろう。
そう思いたった母親が、鑑識の方へ写真を譲ってくれないか? と申し出ました。

ところが、どうしてもこの写真は見せる事が出来ない、と鑑識が強く拒むのです。
息子の形見なのだから、と散々のお願いによりやっと見せて貰った。

その写真に写っていたものは.....。

横の二人はちゃんと写っていました。
しかし真ん中には、ずぶ濡れになった見た事もないようなおばあさんが写っており、真ん中の子供の頭を上から押さえつけていたのだそうです。
 
ある雪山に助手と撮影に行った。雑誌の仕事だった。

撮影何日か目に助手が怪我をした。
まだ予定枚数撮れてないので、雪山を降りる事は出来ず撮影を続行した。

助手の怪我は悪化し、何日後かに助手は死亡。
それでも仕事を終えてなかったので山を降りる事が出来ず、泊まっていた山小屋の側に助手を埋め、一人で撮影を続けた。

朝、カメラマンが目を覚ますと、何故か助手の死体が横にある。

「埋めたはずなのにな...」

と、また助手の死体を埋めて撮影へ。

これが何日も続くのでさすがにおかしいと思い、最終日に自分の寝姿が写る位置で連続写真が撮れるカメラを設置して寝た。
次の朝、やはり助手の死体は自分の横にあった。

そして下山した。
会社に戻ったカメラマンは、昨夜山小屋に設置したカメラのフィルムを自分で現像した。

そこに写っていたのは、起き上がり、寝袋から出、山小屋から出、助手の死体を担ぎ、自分の横に置く、自分の姿だった。
 
群馬県の田舎の方で、ある一家が心中したそうです(仮に鈴木さんとします)。
それから数ヵ月後、その家が壊されることになりました。

その時、東京の大学の「オカルト研究会」みたいなサークルに所属する学生が、壊される前にその家を見物しに行こう、ということになりました。男2人女2人の4人で。

行ってみるとその家は壊されかけでした。いろいろなモノが散乱しています。
ビデオを撮りながら、

「鈴木さん、お邪魔しまーす」

「ここは台所ですね」

「トイレ借りていいですか」

…ふざけてる内に片方の女の子が怖くなってしまったので帰る事にしました。

「お邪魔しました〜」

ここでビデオを撮るのをやめ、車に乗り込みました。

帰りの車の中でもう一人の女の子が、

「この指輪拾ってきちゃった。記念に部室に置いとこーよ!」


後日。
男のアパートでビデオを見ることにしました。

「お邪魔しまーす」

『お待ちしてました〜』

…聞こえないはずの声が聞こえ、4人は互いを見つめあいました。

「ここは台所ですね」

『はい』

…。

「トイレ借りていいですか」

『どうぞ』

…。

「お邪魔しました〜」

……。

『行かないで!!!!!!!』

沈黙してしまった4人。
その時、全員の携帯が一斉に鳴り出した!

一瞬パニックになりましたが、落ち着きを取り戻し全員電話に出てみました。

男2人の携帯はいずれも無言電話。
怖がりの女の子も無言電話。

指輪を拾った子の携帯からは、

「あの…鈴木ですけど…」

「指輪返して……」
 
マユミという名の女子高生が、学校に向かって歩いていました。
いつもと同じ時間に、いつもの道をいつもと同じ速さで歩いていく。

すると、ふと目の前に同じ学校の制服が見えた。
近づいていくと、それは同じクラスの生徒で、しかもいつもいじめられている女の子だ。

クラス全員が彼女をイジメていた。
先生もイジメを知りながらも見て見ぬふりをしていた。

女子校なので、結構エグイことをする。
無視をする時もあれば、使用済みの生理用品を机の上に置いたりなんてこともあった。

マユミちゃんも、特に彼女を憎らしいと思ったことはなかったが、自分だけイジメをしないわけにもいかず、周りに合わせて無視やひどいことを言ったりしていた。

だんだん近づいていくと、いじめられっこの彼女がとっても嬉しそうな顔をしているのが見えた。
幸せそうな笑顔で飛び跳ねている。

マユミちゃんは、その姿を不思議に思いながらも彼女のすぐ近くまで来た。

彼女はマンホールの上で跳ねていた。
とっても幸せそうな顔をして、なぜか「九、九、九…」と言っている。

「何してるの?」

尋ねてみた。
しかし、彼女は返事をせずに「九、九、九…」と言いながら跳ねている。

「無視してんじゃないよ」

今度は口調を強めて言った。
しかし、彼女は返事をしないで、相変わらず同じことを続けている。

今まで特別に彼女を憎らしく思っていなかったが、嬉しそうに、しかも自分を無視したことで、何か急にとてつもなく強い感情が湧き起こってきた。
しかし、それを抑え込んで、

「なんで、そんなことしてんのよ?」

もう一度尋ねた。
それでも、彼女は何も聞こえないみたいに嬉しそうに跳ねている。

ここにきて、マユミちゃんの中で今までと違った感情が生まれた。
ひょっとしたら『マンホールの上で数字を言いながら跳ねる』ということは、とっても楽しいことではないのか、そんなことを思った。
バカらしいとは考えつつも、微かにそんな思いが頭の中をよぎった。

複雑な思いに戸惑いを感じながらも、とにかくマンホールの上で楽しそうに跳ねる彼女の邪魔をしたくなった。
いじめられっこの彼女がなんでこんな楽しそうにしているの、なにか納得できない、そんな感情に身を任せ、

「ちょっと退きなさい。私がやるから」

そう言って、強引に彼女を押しのけ、マンホールの上に立った。
足をわずかに曲げ、すこし腰を低くしてから思いっきり上に跳びあがる。

その瞬間、となりに押しのけられた彼女がすばやく渾身の力でマンホールの蓋を取った。
マユミちゃんは真っ直ぐマンホールの下に落ちていく。

彼女は蓋を閉めて、とっても幸せそうな顔で、再びその上でジャンプして、今度は「十、十、十…」と言いはじめた。
 
高校のころ友達Mから聞いた話です。

Mの兄は、大学の友人2人と南国(国忘れた)に卒業旅行に行ったそうです。
で、観光してるときにバンジ−ジャンプがあったので3人はやってみることにしました。

Mの兄と1人はすぐ飛んだのですが、もう1人がなかなか飛びません。
痺れを切らしたスタッフの人は、その人を押して飛ばしてしまったそうです。

Mの兄は下にいて、その飛んだ瞬間を写真に撮りました。
が、なんとその人はバンジーのひもが切れて、下の湖に落ちて亡くなってしまったそうです。

押した人はもちろん、Mの兄も罪悪感でいっぱいだったそうです。
日本に帰ってから、Mの兄はそのカメラを写真屋に出し、取りに行くと、その写真屋は、

「これは渡せない」

と言ってなかなか渡してくれなかったそうです。

それでもなんとか写真をもらい、うちに帰ってきたMの兄は「怖いからいっしょに見てくれ」とMに言い、二人でその写真を見ることになりました。
そこには、その友人が足についているゴムを伸ばしきって、下の湖に頭の先をつけている写真だったそうです。

それはただのバンジーの瞬間の写真だったのですが、一つ違うのはその湖から大きな白い人が出ていて(もう写真いっぱいに写っていたそうです)腕を伸ばし、手をチョキの形にしてその友人を釣っているゴムをまさに切ろうとしていた瞬間だったそうです。

これを聞いて以来、いつかやろうと思っていたバンジーをやる気がなくなりました…。
 
『女優霊』という映画がありましたよね。
観たことがない人にはおもしろくない話なんですが、この映画や他のホラー映画のビデオを借りてきて、数人で観ようというグループがありました。

そのうちの1カップルは前にその映画を観たことがあったので、クライマックスの女が笑い続けるシーンに合わせて女の方が大笑いし、他のみんなを驚かせてやろうと目論んでいたそうです。

で、問題のシーンになりました。

画面の中の女の笑いが止んだ瞬間、部屋の端にいた女が立ち上がってはじけるように笑い始めました。
当然、何も知らない二人以外の人たちは、最初ぎょっとしたけど、すぐにやられたと気づきました。

「もう、やめろよ」

「よしてよー」

でも女は笑い続けています。
何か不穏な気配が漂いだしたそうです。

連れの彼も皆に事情をうち明け、「もういいよ」と止めさせようとしましたが、彼女は一向に笑うのを止めません。
なんのことはない、実は彼女は彼のこともひっかけようと笑い続けていたのでした。

しかし彼女は次の瞬間、自分が笑うのを止められないのを知って愕然としました。
救急車で運ばれる時も笑いながらで、頬を涙が、口の端からは涎が伝っていたそうです。

結局、精神病院なんかの入院には至らず、通院・投薬で済んでいるそうですが、なぜそうなったのかという原因はわからず、今も時折笑いの発作が出るそうです。

陳腐なオチですが、その時一緒にいた女の子が後日、電話で打ち明けられたっていう実話です。
笑い顔、笑い声、そこに恐怖で一杯のまなざしとは。

ここの皆もこういうおふざけをやるなら、気をつけた方がいいと思います。
 
中学生の頃の修学旅行の話。

やっと着いた旅館は何かぼろい感じで、上がりまくってたテンションは少し下がった。
まぁ、古くても楽しけりゃいいよなーって。

で、案の定部屋に入ったら何か空気が重い。

「掛け軸の裏にお札とかあるとやばいっていうよねー」

って誰かが言い出した。

…俺は確認のために裏を見た。

…何もなかった。
ホッとした空気が流れ、気のせいだという事で皆は気にしないで楽しむことにした。

そして夜、布団は用意したが、全員掛け軸のすぐ近くを嫌がっていた。
結局じゃんけんで決めることになって、一番怖がりの奴がすぐ近くの布団で寝ることになった。
涙目になって訴えていたが、皆も嫌なので誰も変わってあげられなかった。

皆が寝静まった深夜、一人がうめき声を上げた。
それに気づいていたのは、まだ起きていた自分だけだったが、まさか掛け軸の近くの奴がストレスでおかしくなったかな…と思ったらそいつはぐっすり寝てる。

それじゃ誰が…?

辺りを見回すと近くのふすまが少し開いていた。
その中の「何か」と目が合った。

声はそいつが出しているようだった。
怖かった、が何もできなかった、必死に隣で寝てた奴を起こそうとしたが体が動かなかった。

そこで記憶が途切れた。

同じ部屋のやつらに話しても、夢だと言って取り合ってくれなかった。
「夢だったのかなぁ…」と思いつつ、何気なく、押入れのふすまの裏を調べてみると、縦に裂けたお札があった。

その旅館はその一泊だけだったし、教師に言ってもしょうがないのでとりあえず忘れよう、せっかくの修学旅行なんだから楽しもう、そう思い直して修学旅行を楽しんだ。

1週間後、修学旅行の写真があがってきて、あの日のことが夢では無いと思い知らされた。
写真に写った自分の隣に、あの夜目が合った「何か」がいた。

今、家にいるときでもたまに見る、どうやらついて来てしまったらしい。
 
私が小学生の時の話です。
私の母の実家は、私達家族が住んでいる県の田舎にありました。

毎年お盆にはその母の実家に里帰りするのが、私はとても楽しみでした。
当時、近所の子供たちの間でカブトムシやクワガタムシなどが流行っており、里帰りの際に捕まえて帰って、地元で皆に見せたりあげたりするのが自慢でした。

私が五年生の時です。実家に着いた次の日、親戚のYちゃんが遊びに来ました。
早速その日の夜、私と二年生の弟、Yちゃんの三人で虫捕りに行きました。

虫は明るいところに飛んできます。なので電灯や水銀灯の近くを探して回るのです。
ひとしきり近所を探して、三人で手をつないで帰りました。

そこで弟が眠いと家に入って行き、私はYちゃんともう少し探そうと、二人である場所に行くことにしました。
そこは近くの坂道を登ったところにあるのですが、建物と駐車場があり、明るい水銀灯があります。

その当時私は知らなかったのですが、その建物は火葬場でした。

周りが木で囲まれており、そこに明るい水銀灯があるのでYちゃんがいっぱい捕れると知っていたようでした。
その坂道は真っ暗で怖かったので、懐中電灯を持ったYちゃんと手をつないで歩いていました。

「!!!!?」

違和感がありました。
右手はYちゃんとつないでいる。左手は…

弟は家に帰っている。でも確かに握られている?

私は叫びながらそれをふりほどいて走りました。
Yちゃんも私にびっくりして一緒に走りました。
そして家について必死に手を洗いました。

何と手をつないでいたのかわかりませんが…
これが私の唯一の体験です。

今でも握手など人と手を握るのが苦手です。
 
一人暮らしをしていた大学生の頃。

ある日のこと、電話の音で起こされた。
時刻は昼に近かったと思う。

受話器を取ると、電話の向こうから「プツッ」という音とともに、テープレコーダーから発せられているらしい人の声が聞こえてきた。

「違います、違います、違います、違います、違います…」

その一言ずつが、すべて老若男女の、何の規則性も無いばらばらの声で。

寝ぼけた頭でずっと聞いていたが、30人目くらいの「違います」で電話は切られた。
夜中だったらちびってたかもしれない。
 
私が小学6年生の時、新しい家に引っ越したばかりの頃の話。

とある週末、新しい近所を散策しようという事で、私と父親と妹の3人で散歩に出かけた。
家の近くにあった川沿いの道を上流に向かって歩いて行くと、林に囲まれた広場に辿り着いた。

いつもは草野球に使われているようで、一側面には高いフェンスが立てられていた。
他に誰もいなかったので、父と妹は持ってきたボールで遊び始めた。
私はそんな風に戯れる気になれなかったので、フェンスの反対側にあった林に入った。

林の中は10メートル程の急な上り坂になっていて、その坂の上は林が開けていてどうやら道があるようだった。
どんな道があるんだろう、という子供特有の好奇心が働いた私は、坂を登ってみることにした。

林の中の坂は思った以上に急で、細い木に足をかけながら登らなければならなかった。
おまけに真昼間なのに妙に薄暗くて、文字通り鬱蒼とした感じだった。

やっと登った先は、舗装されていない道と何の変哲もない畑があるだけだった。
「なーんだ」とがっかりして坂を下る事にした。下りも木に足をかけながらゆっくり下りた。

すると、とある木に足をかけた時目に何かが映った。
木の中程の黒い皮が縦に20センチ程剥げて、中の白い部分がむき出しになっていた。

「何だろ」

と思ってよく見ると、その白い部分にはおびただしい量の文字が刻み込んであった。

『オカアサンニコロサレルオカアサンニコロサレルオカアサンニコロサレルオカアサンニコロサレル……』

残りの坂はダッシュで駆け下りた。
 
夜、いつも通りに眠ってたら、ふっと目が覚めた。
かすかな電子音が聞こえるんだよね。プーって。

でも寝ぼけてるから、それが何の音なのかすぐに分からなかった。
続けて「ぴ…ぽ…ぱ…」って電話をかけるときのプッシュ音。

一気に目が覚めた。
電話がオンフック状態になってて、しかも電話がかけられてる!
一人暮らしワンルームでそれはないだろ!

ベッドから1メートルくらい離れたとこにある電話台の上で、窓の外から入る街灯のあかりに照らされた電話機の液晶バックライトが確かに点いてる。
飛び起きてそのまま家を出て、一晩ネカフェで過ごしたよorz

部屋を出る瞬間「るるるるるる」って呼び出し音が聞こえた。

「リダイヤルして、どこにかけたか確認すれば良かったじゃん」

と友達は言うが、怖ろしくてそんなことオレにはできねえ。
 
私が子供の頃のほんのり怖い話。

夏休みに従姉妹の子達と、岐阜の田舎の親戚の家に泊まりに行った。
何にもない田舎で、遊ぶ場所と言ったら家の前の川とか近所の山しかないけど、毎日楽しかった。
親戚の家にも子供が居たので、その同級生も混ざって総勢10数人で遊びまわってた。

山を探検してる時に、空き地のような所に出た。
急にそこだけ山道が開けていて、草もあまり生えてない。
地元の子達も知らなかったらしく、地面は平らで遊ぶには丁度良いため、皆で「アジトだー」と喜んだ。

けど何か空気が変だな、と違和感を感じていたら、従姉妹の子が変な顔して、

「蟻も這ってないし虫も飛んでないね」

と言う。
なるほど確かにそうだと思っていたら、誰かが「抜け道発見!」と叫んでいた。
見に行くと道?と言えなくもない草に埋もれた所に、飛び石が置いてあった。

皆でその道を抜けようと足を踏み入れた時、口の中に突然異物感。
全員ではないけど数人の子が、同じように舌を出しぺっぺし出した。
口の中のモノを指でつまむと、数センチの白いうねり毛。

皆気味が悪くなり急いでひき返したけど、男の子2人(地元の子)が見当たらない。
国道横まで戻ってしばらくしたら、彼らも興奮しながら走って戻ってきて一安心した。

聞けば道の終わりには大きな岩があって、その上にまた石が積んであり、奇妙な事に綺麗な白い紙が敷いてあったらしい。
帰宅して叔母さんにその事を言ったら、

「変な所に行って迷子になって帰って来れんくなっても知らんよ!」

と怒られた。
幸い皆無事に帰宅できたので良かった。

何年かして親戚の子と話してた時に後日談を聞いたんだけど、あの夏休み私達が帰って行ったすぐ後に、例の男の子達がまた確かめようと山に入って行き、一人は行方知れずでもう一人は未だに子供のまんまの状態だって。
 
学生時代、まぁ電車に乗り遅れた友達を泊めたことがあるのよ。
ちょっと複雑な家庭事情を俺が聞いてたヤツなんだけどね。

2人で飲んで、いい加減そろそろ眠いということになり、オレは1F、ヤツはロフトの部分に寝ることにしたんだ(ワンルームのアパートなんだが、事実上2フロア分のスペースがあるのよ)。

そしてウトウトしてたら、突然なんか“ウワァン”というサイレンみたいな音とともに、金縛り。
そして子供の声が聞こえてきたんだ。

「霊が出ても指差しちゃだめだよ」

って。やたらハッキリした声で。
は? なに? 指差すなって言われてもオレ金縛りだし、と軽くパニック。

一応目は開けられるのよ。そしたら頭上になんか女の人がいるんだよね。
体はオレの方に向け、顔はその友達の方を見てる感じ。

ただ、1Fにいる俺は仰ぎ見るカタチになって顔はよく見えない。
その時は霊ってほんとに足がないんだなぁとか、霊は立体的に見えるんだ、角度を変えるとどうなるんだろうとか、ぼんやり思ってた。

まぁ別に危害を加える様子もなかったが、段々動けないことに腹が立って、そいつを指差そうとしたんだ。
だけどやっぱり金縛りで動かない。面倒になって、そのまま寝ちゃったんだけど。

翌朝、そのことを友達に話したら、「女の人?」とのこと。
まだ「霊が出た」としか話してないのに。オレがそうだと告げると、「オレを泊めた家でよく出るんだよねぇ‥」と話していた。

でも、あの子供の声は一体なんだったんだろう。
金縛りのヤツに「指差すな」ってワケワカラン。
指したらどうなってたんだろうね。
 
あるアパートに母子家庭が住んでいた。
乳飲み子を抱えた母親は、若く働き者だったが、ある日交通事故で死んでしまった。

母子には親戚も知り合いもなく、残された赤ちゃんの存在には誰も気付かなかった。
しばらく経ち、アパートの大家がその部屋を片付けようと訪れた。

部屋は事故当時のまま、そして部屋の真ん中には、黒いキューピー人形がころがっていた。
大家は特に意味もなく、そのキューピー人形を抱き上げた。

その瞬間、キューピーは粉々に崩れ落ちた。
大家が抱き上げたそれは、黒いキューピー人形ではなく、腐った赤ちゃんの死体にゴキブリが群がったものだった。
 
現在27歳の友達がまだ学生だった時代。

友達は霊感は皆無でしたが怖い話などが大好きで、霊感があると言う友人がいると決まって心霊スポットに連れて行き写真を撮ってみたりしていました。
ある夏、彼は趣味で知り合った友人が霊感があると言うので、地元でかなり有名なバケトンに連れて行ったそうです。

そこのトンネルは昔からかなり出ると有名らしく、トンネル前まで行くと虫の鳴き声ひとつさえしなくなるような所だったそうです。
しかし有名故に夏の肝試しの時期になると、朝からもちろん夜までギャラリーが凄く沢山いて、怖さを味わうにはイマイチなスポットでした。

その日も、彼は友人を連れてカメラを持ちトンネルまで行ったそうです。
時刻は朝の10時過ぎでした。

いつもはギャラリーが沢山いるのですが、その日は朝早いうちだったからか、まだ彼ら以外には1人もいなかったそうです。
とりあえずカメラを持っていた彼は、友人と2人でトンネルの中に入り写真を撮りまくっていました。

そして一通り撮り終えると、特に何もないし帰ろうと言う話になり、出口へ向かったそうです。

出口に向かう際、彼は気付かなかったそうですが、半袖のシャツにTの文字がプリントされた少年と、そのお母さんであろう髪の長い中年の女性とすれ違った、と友人は言っていたそうです。
元からギャラリーが多いスポットだったし、至って普通の風貌の2人だったので彼らは特には気にしなかったそうです。
そして今から3年前。

前とは別の霊感があると言う友人が県外から遊びに来ると言うので、またそのバケトンに連れて行ったそうです。
前に何もなかったので、雰囲気だけでも味わう為に今度は夜0時頃。

トンネルまで行くと、その日は夏休みも終わりに近かったからかギャラリーも肝試しにきた学生らも沢山いて、自分たちを含め11人ほどいたそうです。
大学生のグループが花火を持ってきていたため、そこにいた人たち全員でトンネルの中に入り花火をし騒ぎ始めました。

しかし花火を始めて数分後、友人は全く喋らなくなってしまったそうです。
脳天気な彼は花火が終わるまでそのことには気付かず、騒いで回っていたそうですが。

花火も終わりトンネルから出て、ギャラリー達と別れ車での帰り道。
元気がなかった友人が徐々に話しだしたそうです。

さっきトンネルに入ってから、ギャラリーに混じり髪の長い恐ろしい顔をした女が1人いて、だんだんその女が細く蛇のようになり自分に巻きついて喋れなくなったと言ったそうです。
彼はろくに信じもしなかったのですが、友人が次に言った言葉により信じざるを得なくなりました。

その女の横に、半袖のシャツにTの文字のプリントがしてある小学生くらいの男の子がいたと言うのです。
前に他の友人を連れてきた時にすれ違ったと言う2人なのでは…。

前に連れてきた友人と蛇に巻きつかれた友人は、全く接点もなかったそうです。
やはり霊感がある人には見えてしまうのでしょうか。
 
俺の姉の友人Kの話。
東京で一人暮らしを始めたKはマンションを借りた。

部屋も3つあり廊下もあって契約当時はかなり喜んで、俺の姉など友人を招いてよくパーティを行っていた。
ところが4月になりお互いに会社が始まったこともあり、そのパーティーも行われなくなっていったそうだ。

久しぶりに姉がもう一人の友人Hと、Kに連絡を取った。

「最近どう? 元気にやってる?」

しかし、電話先でKは無言だった。

「え? なに?? どうしたの??」

そのKの異常な感じに気づいた姉たちは、その日の夜にKの家を訪れた。
Kの家に着くと、Kは玄関を入ってすぐの廊下で毛布に包まっていた。

「どうしたの?!」

姉たちはKの不可解な行動に驚愕した。

部屋が3つあるにもかかわらず、何故かKは廊下にいた。
しかも、廊下にはコンビ二弁当の殻やペットボトルが散乱していて、彼女がそこで長い間寝食を行っていることがわかったらしい。

Kは青ざめた顔をしながら、ようやく喋った。

「…ここの家、絶対何かいる」

姉とHは何がなんだか分からず困惑したそうだ。

Kは続けて言った。

「この家、だから格安だったんだよ。ホント、あたしおかしくなりそう」

このあとKは泣き出し、大変な事態になったそうだ。

翌日にお坊さんを呼んで除霊をしてもらおう、今夜はファミレスで夜を明かそうってことになって、とりあえずKの家を掃除しようってことになったらしい。
廊下も一通りきれいにして、引越し当初のきれいな家に戻った。
そして翌日、お坊さんを夕方過ぎにK宅に呼んだ。
お坊さんは家に入った瞬間、体を強張らせたそうだ。

そして、お坊さんはこう言った。

「あなた、しばらく廊下でご飯を食べたりとかしてませんでした?」

姉たちは驚いた。確かに昨日きれいに掃除したのに、なんでわかったのだろう。

お坊さんは続けて、

「見えませんか? 私たちの前の廊下に子供の霊が2つ、大人の霊、おそらく夫婦でしょう、それが2つ、しゃがんでこちらを見てますよ」

Kは叫んだ。姉たちも尋常な怖さではなかったそうだ。

恐る恐るHが「何で廊下に?」と聞いた。
お坊さんが言うには、

「だからさっき言ったでしょう? あなた(K)がここ(廊下)でご飯食べていたから自然と来たんですよ。人間がご飯のあるところに集まってくるのと同じですよ」

つまりKは約2週間、4つの霊と寝食を至近距離にて共にしていたらしいのだ。

そもそも、何でKが廊下で生活し始めたかというと、寝室用に使っている和室で夜中の1時過ぎにラップ現象が起こっていたらしい。
その後、子供の泣き声が聞こえてきたとか。

そして、リビングでは特に心霊現象は起きなかったが、何かに見られているような気配がしていたそうだ。
そしてもう一つのフローリングの部屋、ここが一番やばかったそうだ。

なにが? と俺は姉に聞いたが、「あんたには言わないほうがいい」って言われた。
 
俺が通っていた小学校の近くにある橋は、自殺の名所として知られていた(と言っても地元での話であり、全国的に有名なわけではない)。

小学生の間でも時々話題になっていたが、どちらかというと面白がっているだけで、本気で怖がってる奴なんかいなかった。
それどころか、その橋の上からティッシュペーパーやビニール袋を落とす遊びなんかが流行っていた。
とにかく高いところにあるので、ティッシュやビニール袋が時間をかけてフワフワ飛ぶように落ちていく様が面白かったわけだ。

そんなある日、俺の同級生のある生徒が、下校途中その橋から落ちそうになった。
そいつはいつものように近くで拾ったビニール袋を落とした直後、橋の下を覗き込んでいた格好のまま足を滑らせたらしい。
近くで工事をやっていた作業員達が助けてくれたから良かったものの、誰も付近にいなかったことを考えると恐ろしい。

それから半年くらいたったある日、授業中救急車のサイレンが聞こえ、何事かと思えばその橋からまた飛び降りた人が出た、とのことだった。
その人はタクシーに乗っていて、橋にさしかかったところで突然運転手に車を止めるよう指示を出し、そのままドアを開け、運転手が止めるまもなく飛び降りたらしい。
その人は病院に運ばれたが結局死んでしまった。

それからというもの、今まで面白がっていた子供達は、飛び降り自殺が実際にリアルタイムで自分達の周りで起きたため、一変してその橋を怖がるようになった。
橋を渡り終えるまで絶対に横を見てはいけないとか、橋を渡る間はポケットに手を入れてないと霊に手を引っ張られ引きずり込まれる、などという噂も広まっていた。

今では毎年秋になるとその橋にはサルビアの植えられたプランターが置かれ、その数は今までそこで自殺した人の数でもあり、彼らを一人一人成仏させるためだそうだ。
例の落ちそうになった同級生と大学時代に会った時言っていた。

「あそこから離れたところにいる今だから言えるけどさ、俺足滑らせたんじゃないよ。誰かに背中を押されたんだよ」
 
去年の夏休みの話。

実家からアパートに戻ると、上の階の人が水漏れを起こした為、階下の私の部屋は水浸しの状態になってしまっていた。
それで大家さんから、

「夏だし部屋を完全に乾かすには、窓・玄関の扉を開けて風通しを良くしないとイケナイよ。これでカビたら今度はあなたのせいだから…」

みたいなコトを言われ、その日からしばらくの間、玄関の扉と窓を開けっぱなしにする生活をするようにした(さすがに出かけるときは閉めましたが)。

それである日の夜、いつものように両方を開けっぱなしで寝ていると、人の気配で起きた。

横を誰かが通る音が聞こえる。
パタパタパタと、玄関あたりまで行ってはこっちまで戻ってくる…そんな具合に(ちなみに私の部屋は1ルームでそれほど広くは無い)。

私も玄関を開けている以上、泥棒が来るかも知れないと思っていたが、まさか本当に…という感じだった。

私は女なので、下手に泥棒を刺激しては返り討ちにあうだろうと思い、目も開けずに寝たふりをすることにした(なんだか、目があったら終わりな気がした。というのと、身体もあまり動かせる感じがしなかったから)。

そして実際に寝てしまった…。

朝起きると何事もなく、自分の部屋も荒らされている形跡はない。
すぐに通帳や財布を調べたが、何も捕られてはいなかった。

その後友人にその話をしたら、玄関のドアと窓が一直線で結ばれている家は、両方の扉を開けていると霊の通り道になるとのこと…。

これって家の間取りのこと?
ではあの気配や足音って…まさか…ね?
 
これはもう亡くなった曾祖父に聞いたお話です。
曾祖父が亡くなる数ヶ月前、どうしたことか親戚を集めて色々な話を聞かせてくれたのです。

幽霊船ってお話御存じですか?
私の実家は鹿児島県のとある離島なんです。

凄く田舎でさらに曾祖父の時代ですから、電気とかもまだちゃんと通ってなかったような頃の話です。
なんだか私だけ知って誰にも話さずにいるのってなんだかなので、ここに書きこませていただきますね(なんだか記憶あやふやなところもありますが)。

ある日、曾祖父は知合いと漁に出たんです。
嵐になりそうな日だったらしいです。

魚って嵐の前とかって海でじっとしてるから釣れやすいんですよ。
それで、どんどん釣れるのでどんどん沖に出て漁をしていたらしいのです。

知合いの船とはとっくに離れてしまって、もう見えなくなっていたみたいです。
そうしたら、急に風が強くなってきて海が荒れてきて、かなりやばい状態になったそうです(そのころはもちろん木舟です)。

そろそろ帰らないとまじめにやばい、と思って帰ろうとしたそうなんですが、魚がたくさん釣れるのに夢中で、島はかなり遠ざかっているのに気付かなかったそうです。
霧は濃くなってきたし波は荒れてくるし、かなり覚悟を決めたそうです。

そうしたところ、霧の向こうから何やら大きな舟の影が見えたんです。
乗り移らせて貰えば助かる! そう咄嗟に思って、舟がこちらに近付いて来るのを待っていました。
当時木舟には水が入って来た時、すくって捨てるように杓子が備え付けられていたんです。
近付いてきた大きい舟の人が、上から杓子を渡すようにジェスチャーしました。

曾祖父は嫌な予感がして、咄嗟に杓子の底を割って、大きい舟に乗っている人に渡したんです。
そうしたら、その人は杓子で何回も曾祖父の舟に水をすくって入れようとするんです。

もちろん底が割ってあるので水は漏れます。
曾祖父は気が長くなる程、ずっと大きい舟の人たちに杓子で水を入れられていたそうです(木舟って本当に小さいので、長い時間されるとやっぱり沈んでいくんでしょうね)。

それから霧が晴れてきて、大きい舟はどんどんと遠くなっていきました。
曾祖父は必死に舟を島まで漕いで帰ったそうです。

沖ではみんな、もう曾祖父はダメだろうと思っていたみたいなので、かなり吃驚されたそうですが。

最後に曾祖父が言ったのは、

「あの幽霊舟に、一緒に漁にでた知合いが乗っているのが見えた。 そいつは帰ってこなかった」

それから数カ月して曾祖父は亡くなりました。
その後、日本昔話で幽霊船の話を見て凄くゾッとしましたよ(^^;)

本当かどうかは知らないのですけど、実家の島は毎年よく人が山で行方不明になったり、不思議なことが起こったりするみたいです。
 
つい夕べの事なんだけど、友だちに借りたPC用RPGをやってた。
割と単調なゲームなんだけど、他にすることもないので深夜までだらだらやってたのさ。

ところがある時間を過ぎた頃から、なんだか画面の様子がおかしくなり始めた。
一瞬だけど画面全体が斜めに傾いだり、モンスターの攻撃を受けてもいないキャラが突然死んだり……。

なんだよ、えらいバグだなあと呆れながら何回か起動し直していたら、いきなり画面が真っ暗になって中央に文字が現れた。

「どうしてこんなことになってるか、ぼくはしってるよ」

それを見たか見終わらないかって瞬間、傍らに置いてあったクッションもろとも、オレの身体が「ずずずずずーっ!」と真後ろに引きずられた。
部屋の端っこまで。

驚くも何も、叫び声すら上げられなかった。
しばらく部屋の隅で固まってたけど、怪現象はそれっきり。
もちろんCD−ROMは抜いたけど、どうしたもんかな。
 
中学生3人が廃院になっていた病院に行った。
それは大和川沿いにあるリバーサイド病院。

そこでその内の一人の少年が、地下にあったある部屋から行ったことを証明する為にカルテを持ち出した。
そして、何事も無く3人は帰途についた。

しかし、その日の深夜。
カルテを持ち帰った少年の家で鳴る電話。

取ってみると、

「こちらリバーサイド病院ですが、カルテを返してください。今から、取りに行きます」
 
小学生の頃に保健の先生に聞いた話だけど、岐阜の民家であったゾンビ事件は怖かったです。

その村は岐阜の小さな村で、人口が少ないため家同士が隣接していなく、隣の家との距離が100メートル程離れていました。
ある雪の日、休憩させてもらおうと思い空家に入ったら、老婆がいました。

老婆に案内され、後ろからついて二階に行ったら(その家は古い家なので20畳ある部屋が一階と二階にありました)老婆が消えてしまいました。
仕方ないので一階に戻り、気味が悪いので帰ろうとすると、一階の畳の真ん中で老婆がカマを持って立っていました。

急いで逃げて入り口までたどり着き、戸を開けようとしましたがなぜか開きません。
そうこうしている内に老婆に手を掴まれました。

さっきまでは暗くて気付かなかったのですが、その老婆はよく見ると肌が腐っていて、生きているとは思えませんでした。
そしてその老婆は言いました。

「よく聞け! ここには13体の死体が眠っている。供養しろ! さもなけりゃおまえを殺す」

そう言われた後、気を失ってしまいました。

どれくらい経ったか、目が覚めて夢かもしれないと思い帰ろうとしたら、畳の真ん中(老婆が立っていたところ)にシミがありました。
なんだろうと思いその畳をひっくり返したら、畳の下に人骨がきれいに並べてありました。

よく見ると人骨は14体ありました。
14体目はさっきの老婆だったんです。
 
韓国のかなりこわい話、体験談より。

彼は病院で仕事してるんすけど、夜勤で働いてたらドアがトントンとノックされた時のこと。

「はい?」

でも返事がない。
自分以外にもまだ誰か残ってるのかな、なんて思いながら無視してると、またトントン。

「誰ですか?」

また返事がない。
おいおいなんかの冗談かよ、やめてくれよ…(さすがに夜一人だったので)。

ってな時に、またトントン。

恐くなった彼は、扉までダッシュしてドアを開けました。
誰もいない。

ぞーーーっとなって彼は元の場所に戻ると、帰り仕度を始めました。
するとまたトントン。

「…」

するとまたトントン。
彼はめっちゃ恐くなったんだけど、どうしようもないので

「すいません、誰かそこにいるんですか?」

返事なし。

「本当にいたらもう一回、ノックしてくれますか」

トントン

ぞぞぞぞ。
「生きてる人ですか? もしそうだったらノックを2回してください…じゃなかったら、1回してください」

トン

ぎゃーやめてくれーー。
とは言ってもここでもうやめるわけにもいかず。

「この病院で死んだ人ですか? もしそうならノックを2回お願いします。違うなら1回お願いします」

トントン

「男の人ですか、なら2回してください。女の人ですか、だったら1回お願いします」

……。

あれ? 返事がない。わーもう帰りてぇええ。

「あなたはそこに一人ですか? だったら1回ノックしてください。二人でしたら、2回ノックしてください」

すると、

ドカドカドカドカドカドカドカ!!!!!!!!!


彼は気を失ってしまって、翌朝同僚に発見されたらしいです。

いやーんこわーい。
 
近所の公園にシーソーがありました。
ごく普通のシーソーで、右に下がったり左に下がったり、ちゃんと動いていました。

ところがある日、近所の少し頭の変な子供が野良猫を捕まえて来て、シーソーの下に置き思いっきりシーソーを下げてぐしゃぐしゃに殺してしまったのです。

それからというもの、なぜかシーソーに何も乗せてない時は、猫の死んだ側にシーソーがぎーーーっと下がってしまうようになったのです。
反対側を下げても、猫の死んだ側がぎーーーーーっと下がるのでした。

不気味で不気味で……。
子供の頃の話です。