35 無名さん
【定期】
コンコン
今は夕食を終え、午後11時を回った頃。
ふみえたんは隣の部屋に通じるドアをノックする。
罰則に付き合うだとか、そういう事が無い限りは8時迄が教職員の勤務時間だ。
ふみえたんは手の中にある包みを握りしめて返事を待つ。
「入れ」
包みの中身より余っ程甘い、ミルクチョコレートヴォイスが響いた。
ふみえたんが中に入ると丁度バスルームから出て来たらしいスネイプがそこに居た。
ゆったりとしたグレーのボトムに、上半身はシャツを羽織っただけ。
髪はまだ濡れていて、肩に引っ掛けたタオルで雑に拭いながらこちらへとやってくる。
ふみえたんは色気たっぷりなスネイプから少し目を逸らして、なんとか赤面する事を抑えた。
「ちゃんと拭かないと風邪引きますよ」
「勤務時間外だ…敬語はやめろ」
渋面を作るスネイプは、ふみえたんをソファーへとエスコートする。
何度も言うようだが、紳士というよりも女性慣れというのではないだろうか。
当たり前のように隣に腰掛けるスネイプのタオルをそっと奪うと、ふみえたんは後ろへ回って丁寧に髪を拭いていく。
視界に入ったデスクには、レポートの山があり、ふみえたんは苦笑いしてしまった。
コンコン
今は夕食を終え、午後11時を回った頃。
ふみえたんは隣の部屋に通じるドアをノックする。
罰則に付き合うだとか、そういう事が無い限りは8時迄が教職員の勤務時間だ。
ふみえたんは手の中にある包みを握りしめて返事を待つ。
「入れ」
包みの中身より余っ程甘い、ミルクチョコレートヴォイスが響いた。
ふみえたんが中に入ると丁度バスルームから出て来たらしいスネイプがそこに居た。
ゆったりとしたグレーのボトムに、上半身はシャツを羽織っただけ。
髪はまだ濡れていて、肩に引っ掛けたタオルで雑に拭いながらこちらへとやってくる。
ふみえたんは色気たっぷりなスネイプから少し目を逸らして、なんとか赤面する事を抑えた。
「ちゃんと拭かないと風邪引きますよ」
「勤務時間外だ…敬語はやめろ」
渋面を作るスネイプは、ふみえたんをソファーへとエスコートする。
何度も言うようだが、紳士というよりも女性慣れというのではないだろうか。
当たり前のように隣に腰掛けるスネイプのタオルをそっと奪うと、ふみえたんは後ろへ回って丁寧に髪を拭いていく。
視界に入ったデスクには、レポートの山があり、ふみえたんは苦笑いしてしまった。
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