39 無名さん
>>37人気あるやつしかコピペしてないから自分とは関係ないジャンルでとりま(笑)人気あるやつ持ってきたんじゃない?
そもそも住人なら好きなとこや自ジャンル晒さない
つまり相手もこっちのスレのことなんてどうでもいい魔法スレ住人ということだ
早く特定してサイト締め上げればいいのに
そもそも住人なら好きなとこや自ジャンル晒さない
つまり相手もこっちのスレのことなんてどうでもいい魔法スレ住人ということだ
早く特定してサイト締め上げればいいのに
59 無名さん
岩融が無理やり研ぎ師?と言うオリキャラをレ〇プするとか
今剣が性格違うっぽい話とか石切丸が精神世界みたいなところに女の子監禁してるとか
三条中心で夢本み出したことあるサイトなら知ってるよ
そういえば宗三左文字も性格が原作と違うみたいだから改悪かな
今剣が性格違うっぽい話とか石切丸が精神世界みたいなところに女の子監禁してるとか
三条中心で夢本み出したことあるサイトなら知ってるよ
そういえば宗三左文字も性格が原作と違うみたいだから改悪かな
80 無名さん
あれから季節も過ぎ、気が付けばもうすぐ4月。
そろそろ色々な生き物が息吹く頃だ。
昨夜は春の訪れを告げるかの様な大嵐が去って行った。大きな雷が鳴り続き、大粒の雨が窓に激しく打ち付けられたりしていた。
ハリーは昨夜の嵐が嘘の様だと思いながら、カーテンの隙間から漏れる陽射しを眺めていた。隙間から覗く光から想像するに、多分外は快晴。そして、小鳥たちがさえずりあってるだろう。
耳を澄ましてみると小鳥のさえずりではなく、もっと近くから規則正しい寝息が聞こえてくる。音のする方へと、目を細め顔を向けた。
隣で枕を抱えながらドラコが眠っているのだ。
今でもお互いのプライバシーを尊重し基本的に部屋は別なのだが、昨夜は雷が鳴りだした頃枕を抱えてハリーの部屋のドアを開けてきた。それはそれは不本意だというのを顔全面に出しながら。ハリーは滅多にない事に、神に祈りをささげながら手間ねいてベッドの半分を提供した。眠るのにしばらく時間がかかったが背を撫でたり顔中に触れるだけのキスを繰り返していたら、しばらくする頃には眠りに落ちていった。
妙な気分を引きずりながらも、こんな状況で手を出そうものなら向こう一ヶ月は触れる事はおろか、声さえ聞けないだろうと拳を握り、同じベッドの中で一人我慢大会を催す事になったのだ。
でも。それも、幸せの一環だ。
愛する人が側にいて、こんな何気ない事でも頼ってくれる。
それだけで気分は満たされた。
それでも。
物足りなさを感じながらハリーはドラコの頬をスルリと撫で擦った。
「ねえ、起きて。いい天気だよ」
優しい言葉に、眉根を寄せながら瞼の奥に隠れた瞳をうっすらと開いた。
大きなあくびをしながら開いたと思った瞳をまた瞼の奥に隠し、抱いていた枕に顔を埋める。そんな些細な出来事でも記憶に焼け付かんばかりに留めようと必死にハリーは瞬きをくり返す。
このドキドキは、彼と過ごす様になってからいつの日も止まらない。
いつでも"あの頃"の様に、気分は片思いをしていたと思っていた頃と変わらないのだ。
それでも、少し変わったトコロもあるのだが…。
そろそろ色々な生き物が息吹く頃だ。
昨夜は春の訪れを告げるかの様な大嵐が去って行った。大きな雷が鳴り続き、大粒の雨が窓に激しく打ち付けられたりしていた。
ハリーは昨夜の嵐が嘘の様だと思いながら、カーテンの隙間から漏れる陽射しを眺めていた。隙間から覗く光から想像するに、多分外は快晴。そして、小鳥たちがさえずりあってるだろう。
耳を澄ましてみると小鳥のさえずりではなく、もっと近くから規則正しい寝息が聞こえてくる。音のする方へと、目を細め顔を向けた。
隣で枕を抱えながらドラコが眠っているのだ。
今でもお互いのプライバシーを尊重し基本的に部屋は別なのだが、昨夜は雷が鳴りだした頃枕を抱えてハリーの部屋のドアを開けてきた。それはそれは不本意だというのを顔全面に出しながら。ハリーは滅多にない事に、神に祈りをささげながら手間ねいてベッドの半分を提供した。眠るのにしばらく時間がかかったが背を撫でたり顔中に触れるだけのキスを繰り返していたら、しばらくする頃には眠りに落ちていった。
妙な気分を引きずりながらも、こんな状況で手を出そうものなら向こう一ヶ月は触れる事はおろか、声さえ聞けないだろうと拳を握り、同じベッドの中で一人我慢大会を催す事になったのだ。
でも。それも、幸せの一環だ。
愛する人が側にいて、こんな何気ない事でも頼ってくれる。
それだけで気分は満たされた。
それでも。
物足りなさを感じながらハリーはドラコの頬をスルリと撫で擦った。
「ねえ、起きて。いい天気だよ」
優しい言葉に、眉根を寄せながら瞼の奥に隠れた瞳をうっすらと開いた。
大きなあくびをしながら開いたと思った瞳をまた瞼の奥に隠し、抱いていた枕に顔を埋める。そんな些細な出来事でも記憶に焼け付かんばかりに留めようと必死にハリーは瞬きをくり返す。
このドキドキは、彼と過ごす様になってからいつの日も止まらない。
いつでも"あの頃"の様に、気分は片思いをしていたと思っていた頃と変わらないのだ。
それでも、少し変わったトコロもあるのだが…。
あまりに寝起きが悪いドラコに、痺れを切らしたハリーはガバリと覆い被さった。
と、ぎょっとした様に今まで微睡みの中にいたであろうドラコは目を大きく見開いて、グッと近付いてくるハリーの顔を明後日の方へ追いやろうと四苦八苦している。寝起きで力が入らないのだろうが、思う様に腕に力が入らない様を見ていると何だか不意におかしくなってしまいハリーも力が抜けてしまった様に、ドラコに密着してクスクスと忍び笑いを立てながら目尻に溜まった涙を拭いた。
「ハリー!一体なんなんだ!!」
半ば悲鳴の様な声で、下から睨む様な視線と共に言葉を吐き出した。
しかしその言葉にハリーは笑みを深くするばかりだった。
最近では情事の間だけではなく、気を抜いている時や感情が昂っている時に、こうやってファミリーネームでは無くファーストネームで読んでくれるのだ。もちろん、呼んでいる本人に自覚があるのかはさておき…だが。
「何を笑ってるんだ?気持ち悪いぞ」
笑ったまま目を細めてドラコに魅入っていたハリーに、何やら悪寒めいたものを走らせながらドラコが呟く。呟きと共にハリーの下から這い出る様に起き上がった。
と、窓の方を見て、眩しそうに目を細めた。
「ああ…本当だ。昨夜の嵐が嘘の様だ…」
ペタリと床に足をつき、勢い良くカーテンを開けると外は目映いばかりの陽射しで良い天気だった。
それを見ながらハリーは後ろで軽く、パジャマから黒いハイネックにジーパンに着替えながらカチャリとリビングへのドアを開けた。
「そうだね。君が中々寝つけないって言って大変だったもんね。良かったよ、今日はよく寝れるデショ?」
最後はウインクをプレゼントしながら、今度こそ大きな笑い声を上げリビングに消えていった。
そんな意地悪な物言いのハリーに対してドラコは首まで真っ赤にして、大声を張り上げた。
「ポッターっ!!」
と、ぎょっとした様に今まで微睡みの中にいたであろうドラコは目を大きく見開いて、グッと近付いてくるハリーの顔を明後日の方へ追いやろうと四苦八苦している。寝起きで力が入らないのだろうが、思う様に腕に力が入らない様を見ていると何だか不意におかしくなってしまいハリーも力が抜けてしまった様に、ドラコに密着してクスクスと忍び笑いを立てながら目尻に溜まった涙を拭いた。
「ハリー!一体なんなんだ!!」
半ば悲鳴の様な声で、下から睨む様な視線と共に言葉を吐き出した。
しかしその言葉にハリーは笑みを深くするばかりだった。
最近では情事の間だけではなく、気を抜いている時や感情が昂っている時に、こうやってファミリーネームでは無くファーストネームで読んでくれるのだ。もちろん、呼んでいる本人に自覚があるのかはさておき…だが。
「何を笑ってるんだ?気持ち悪いぞ」
笑ったまま目を細めてドラコに魅入っていたハリーに、何やら悪寒めいたものを走らせながらドラコが呟く。呟きと共にハリーの下から這い出る様に起き上がった。
と、窓の方を見て、眩しそうに目を細めた。
「ああ…本当だ。昨夜の嵐が嘘の様だ…」
ペタリと床に足をつき、勢い良くカーテンを開けると外は目映いばかりの陽射しで良い天気だった。
それを見ながらハリーは後ろで軽く、パジャマから黒いハイネックにジーパンに着替えながらカチャリとリビングへのドアを開けた。
「そうだね。君が中々寝つけないって言って大変だったもんね。良かったよ、今日はよく寝れるデショ?」
最後はウインクをプレゼントしながら、今度こそ大きな笑い声を上げリビングに消えていった。
そんな意地悪な物言いのハリーに対してドラコは首まで真っ赤にして、大声を張り上げた。
「ポッターっ!!」
「外はいい天気だね。散歩なんてどう?もう春も近くてあったかそうだし、近くなら魔法省に届け出とかいらないし」
「そう…だな」
ハリーが入れてくれる薄い色をしたアメリカンコーヒーを飲みながらぼんやりと外を眺め相槌を打つ。
紅茶はドラコの方が入れ方が上手いが、どこで習って来たのかコーヒーの入れ方はハリーの方が上手だ。最初はカフェオレくらいしか口にしなかったドラコだが、三年の月日が経ち、今ではローストがどうだのエスプレッソを濃いめで入れてくれだの何かとうるさいが、それもハリーにとっては嬉しい我がままで、言われれば言われるだけ幸せな気分になってしまうのは、ドラコには内緒だ。
サーバーを置きながらハリーは少し迷って、そして口を開いた。
何を躊躇しているのかと不思議に思い視線をハリーの方へやると、ゆっくりと声を出し始めた。
「あの…さ、今日はいい天気だし、届け出が必要になる程じゃないんだけどさ…いつもの散歩コースじゃなくて…。少し、コースを変えてみない?」
いまだ魔法省の目が光る中、遠出したりする時は届け出が必要な身分なドラコに目配せししながらぽつりぽつりと言葉を紡ぎ出していく。
こんな話し方をするハリーにいい思い出があまり無いドラコは不信げにハリーを見つめた。
先を続ける様に首を傾げながら。
「あー…。と、ね。今日、実は本っ当に小さいんだけど、ロンとハーマイオニーの婚約発表会みたいなのがなってね。でね、家族だけで集まって正式にお披露目するんだけど、僕も呼ばれてて、その…」
「…その?」
「君も一緒にどうか?って、2人が言ってくれたんだ」
「え」
「え?」
ハリーのその提案にドラコは驚いた表情で"らしく"なく、ガタリと音を立てながら椅子から立ち上がった。ドラコの言葉を反芻する様にハリーは何にそんなに動揺しているのか分からず、その行動を目で追った。
そんなハリーを他所にドラコは立ち上がったまま、空を睨み付け何やら考え込んでしまっている。
ドラコの出方を待っていると急に定まっていなかった視線をハリーに合わせてきた。
「そう…だな」
ハリーが入れてくれる薄い色をしたアメリカンコーヒーを飲みながらぼんやりと外を眺め相槌を打つ。
紅茶はドラコの方が入れ方が上手いが、どこで習って来たのかコーヒーの入れ方はハリーの方が上手だ。最初はカフェオレくらいしか口にしなかったドラコだが、三年の月日が経ち、今ではローストがどうだのエスプレッソを濃いめで入れてくれだの何かとうるさいが、それもハリーにとっては嬉しい我がままで、言われれば言われるだけ幸せな気分になってしまうのは、ドラコには内緒だ。
サーバーを置きながらハリーは少し迷って、そして口を開いた。
何を躊躇しているのかと不思議に思い視線をハリーの方へやると、ゆっくりと声を出し始めた。
「あの…さ、今日はいい天気だし、届け出が必要になる程じゃないんだけどさ…いつもの散歩コースじゃなくて…。少し、コースを変えてみない?」
いまだ魔法省の目が光る中、遠出したりする時は届け出が必要な身分なドラコに目配せししながらぽつりぽつりと言葉を紡ぎ出していく。
こんな話し方をするハリーにいい思い出があまり無いドラコは不信げにハリーを見つめた。
先を続ける様に首を傾げながら。
「あー…。と、ね。今日、実は本っ当に小さいんだけど、ロンとハーマイオニーの婚約発表会みたいなのがなってね。でね、家族だけで集まって正式にお披露目するんだけど、僕も呼ばれてて、その…」
「…その?」
「君も一緒にどうか?って、2人が言ってくれたんだ」
「え」
「え?」
ハリーのその提案にドラコは驚いた表情で"らしく"なく、ガタリと音を立てながら椅子から立ち上がった。ドラコの言葉を反芻する様にハリーは何にそんなに動揺しているのか分からず、その行動を目で追った。
そんなハリーを他所にドラコは立ち上がったまま、空を睨み付け何やら考え込んでしまっている。
ドラコの出方を待っていると急に定まっていなかった視線をハリーに合わせてきた。
「ありがとう…。でも、僕はここで待っているよ」
「え!?どうして!」
「あー、なんて言えばいいんだろう…」
気まずそうにドラコは唇を人さし指の腹で擦りながらあからさまに肩を落としているハリーに向かって言葉をかけた。
「嬉しいんだ。君の提案も、あの2人の申し出も。でも、場の雰囲気が悪くなる、僕が外に出れば。しかもあのウィーズリー家だ」
最後の方は肩を竦めながら自嘲がまじり気味に喋る。
「そんなの!みんな気にしないよ」
尚も言い募るハリーに対し極力冷製にドラコは首を横に振った。
「君やあの2人は気にしなくても…百歩譲歩してご両親も気にしなくても。だ。他はどうだ?"気にしない"と言い切れるか?相手は他の誰でもない、僕だ。ドラコ・マルフォイだ。あんなに仲が悪かったマルフォイ家の嫡男だ。そう簡単にいい雰囲気には持って行けないだろう。下手をすれば双子辺りとバトルになって集まり自体が嫌な思い出になりかねない」
その言葉にハリーは不機嫌そうに眉を寄せ、ドラコと目を合わせない様に視線をズラした。今のドラコで双子とバトルは有り得なそうだが、ハリーもドラコの言いたい事が分からない訳ではないのだ。しかし、それ以上に。もし、ドラコをみんなの前で紹介出来たら…と、思うし、これを機に元の様にとまでいかなくても少しずつ彼が生きやすい状況になれれば…と、思ったのだが。ハリーは残念そうに溜め息を尽くしかなかった。
溜め息の音にドラコは薄く優しい笑みを作って跳ねた髪を撫でる様にハリーにそっと近付く。
「ありがとう。本当にそう思ってるんだ。でも、僕はこの中で待ってるから、君一人で行って来てくれ」
「ドラコ…」
甘える様に名前を呼ばれ、くすぐったい気分に笑みを深くする。
「そうだな、写真を撮ってきてくれないか」
「写真?」
「そう、どんな風に過ごしたか写真を見ながら教えてくれ。僕はそれで十分だから」
「本当に?」
「本当に」
微笑むドラコにハリーはなんだか自分が子供みたいな意地を張ってしまった様な気分になり、急に恥ずかしくなった。小さな声で「ごめん」と言えば、ドラコは面白そうに唇の端を上げて、そっと唇に触れるだけのキスを落とした。
「え!?どうして!」
「あー、なんて言えばいいんだろう…」
気まずそうにドラコは唇を人さし指の腹で擦りながらあからさまに肩を落としているハリーに向かって言葉をかけた。
「嬉しいんだ。君の提案も、あの2人の申し出も。でも、場の雰囲気が悪くなる、僕が外に出れば。しかもあのウィーズリー家だ」
最後の方は肩を竦めながら自嘲がまじり気味に喋る。
「そんなの!みんな気にしないよ」
尚も言い募るハリーに対し極力冷製にドラコは首を横に振った。
「君やあの2人は気にしなくても…百歩譲歩してご両親も気にしなくても。だ。他はどうだ?"気にしない"と言い切れるか?相手は他の誰でもない、僕だ。ドラコ・マルフォイだ。あんなに仲が悪かったマルフォイ家の嫡男だ。そう簡単にいい雰囲気には持って行けないだろう。下手をすれば双子辺りとバトルになって集まり自体が嫌な思い出になりかねない」
その言葉にハリーは不機嫌そうに眉を寄せ、ドラコと目を合わせない様に視線をズラした。今のドラコで双子とバトルは有り得なそうだが、ハリーもドラコの言いたい事が分からない訳ではないのだ。しかし、それ以上に。もし、ドラコをみんなの前で紹介出来たら…と、思うし、これを機に元の様にとまでいかなくても少しずつ彼が生きやすい状況になれれば…と、思ったのだが。ハリーは残念そうに溜め息を尽くしかなかった。
溜め息の音にドラコは薄く優しい笑みを作って跳ねた髪を撫でる様にハリーにそっと近付く。
「ありがとう。本当にそう思ってるんだ。でも、僕はこの中で待ってるから、君一人で行って来てくれ」
「ドラコ…」
甘える様に名前を呼ばれ、くすぐったい気分に笑みを深くする。
「そうだな、写真を撮ってきてくれないか」
「写真?」
「そう、どんな風に過ごしたか写真を見ながら教えてくれ。僕はそれで十分だから」
「本当に?」
「本当に」
微笑むドラコにハリーはなんだか自分が子供みたいな意地を張ってしまった様な気分になり、急に恥ずかしくなった。小さな声で「ごめん」と言えば、ドラコは面白そうに唇の端を上げて、そっと唇に触れるだけのキスを落とした。
「バカだな、何を謝るんだ。人形の居場所は一つだけ、ここからは離れないんだ」
「…人形って…」
またその話か…と、ハリーはまた子供の様に眉を寄せて頬を膨らませる。
「それでいいんだ、ずっとここに…それが僕の望みだったんだから。この場所で君を待っているのが僕の幸せだ」
その言葉にハリーは顔を赤くする。そして一度骨もの折れんばかりにギュウっと抱きしめ、ドラコの肩を掴みながら満面の笑みを見せた。
「…それって、なんだかプロポーズみたい!」
少しクサイとも思える台詞だが、ハリーはただただその言葉に感動して、損ねかけた機嫌も何処かへやりドラコを見つめる。
ドラコの方は言われて気が付いたらしく、ああ…と口の中で呟いている。
「ねえ、どうなの?」
「君がそう思うなら」
そう言ってドラコも今日一番の清々しい笑みを一つ。
人形だと例えたのは紛れも無く自分だった訳だが、こんな風にオチがつくとは思いもしなかったとハリーは目をシパシパと瞬く。そして満足そうに頷いた。
「あーあ、僕が先にするはずだったのに!」
そう言いながらも心は幸せで満たされている。
きっとこれまでもそしてこれからも、自分たちの関係はキラキラと何色にも色が変わるクリスタルの様に色々な状態に変わっていくだろう。それでもきっとその先には自分たちの幸せ以外は見えない。そう思いながらハリーはドラコに頬を寄せた。
「大事にするね。せっかく手に入れた人形なんだから!」
その言葉にドラコも自分からそっと頬を寄せ目を閉じ、囁いた。
「よろしく頼むよ。人形の面倒は繊細だから本当に大事にしてくれ」
そしてもう一度キスを。
「…人形って…」
またその話か…と、ハリーはまた子供の様に眉を寄せて頬を膨らませる。
「それでいいんだ、ずっとここに…それが僕の望みだったんだから。この場所で君を待っているのが僕の幸せだ」
その言葉にハリーは顔を赤くする。そして一度骨もの折れんばかりにギュウっと抱きしめ、ドラコの肩を掴みながら満面の笑みを見せた。
「…それって、なんだかプロポーズみたい!」
少しクサイとも思える台詞だが、ハリーはただただその言葉に感動して、損ねかけた機嫌も何処かへやりドラコを見つめる。
ドラコの方は言われて気が付いたらしく、ああ…と口の中で呟いている。
「ねえ、どうなの?」
「君がそう思うなら」
そう言ってドラコも今日一番の清々しい笑みを一つ。
人形だと例えたのは紛れも無く自分だった訳だが、こんな風にオチがつくとは思いもしなかったとハリーは目をシパシパと瞬く。そして満足そうに頷いた。
「あーあ、僕が先にするはずだったのに!」
そう言いながらも心は幸せで満たされている。
きっとこれまでもそしてこれからも、自分たちの関係はキラキラと何色にも色が変わるクリスタルの様に色々な状態に変わっていくだろう。それでもきっとその先には自分たちの幸せ以外は見えない。そう思いながらハリーはドラコに頬を寄せた。
「大事にするね。せっかく手に入れた人形なんだから!」
その言葉にドラコも自分からそっと頬を寄せ目を閉じ、囁いた。
「よろしく頼むよ。人形の面倒は繊細だから本当に大事にしてくれ」
そしてもう一度キスを。
85 無名さん
それはクリスマス休暇明けのスリザリンの談話室で始まった。
「休暇中に面白いものを手に入れたよ」
スリザリンの監督生が取り巻きとお気に入りを集め、暖炉の前に陣取っていた。
「ちょっと出どころは言えないけれどね……さて、これをどう使おうか」
金髪碧眼の監督生は勿体ぶったしぐさで紫色の液体が入った瓶をマントルピースの上に置くと、聴衆の顔をぐるりと見回した。特にお気に入りの後輩の上で視線を留めると、白に近いほどの亜麻色の髪の少年は小悪魔的な笑みを浮かべて監督生を見返した。
「先輩、その中身は?」
暖炉のそばのお気に入りの場所に置いたお気に入りのクッションの上で、5年生のドラコ・マルフォイはあぐらをかいて身体を前後に揺らした。その左右でお付きの二人がぼんやりとビスケットを頬張っている。監督生は指先をくい、と曲げてドラコを呼び寄せた。ドラコはすぐにクッションから離れて暖炉へと歩み寄った。目はマントルピースの上の瓶に釘付けだ。
「これは何だと思う?」
監督生は瓶を手に取って薄い水色の瞳の前に掲げてみせる。天使の顔をした小悪魔は瞳に邪悪な光をたたえて早く教えてくれと先輩にせっついた。可愛い後輩の注目を存分に受けて満足した監督生は、ドラコの手に妖しい液体が入った瓶を握らせる。
「これはね、東洋で開発されたサトラレ・ポーションという物だよ」
「休暇中に面白いものを手に入れたよ」
スリザリンの監督生が取り巻きとお気に入りを集め、暖炉の前に陣取っていた。
「ちょっと出どころは言えないけれどね……さて、これをどう使おうか」
金髪碧眼の監督生は勿体ぶったしぐさで紫色の液体が入った瓶をマントルピースの上に置くと、聴衆の顔をぐるりと見回した。特にお気に入りの後輩の上で視線を留めると、白に近いほどの亜麻色の髪の少年は小悪魔的な笑みを浮かべて監督生を見返した。
「先輩、その中身は?」
暖炉のそばのお気に入りの場所に置いたお気に入りのクッションの上で、5年生のドラコ・マルフォイはあぐらをかいて身体を前後に揺らした。その左右でお付きの二人がぼんやりとビスケットを頬張っている。監督生は指先をくい、と曲げてドラコを呼び寄せた。ドラコはすぐにクッションから離れて暖炉へと歩み寄った。目はマントルピースの上の瓶に釘付けだ。
「これは何だと思う?」
監督生は瓶を手に取って薄い水色の瞳の前に掲げてみせる。天使の顔をした小悪魔は瞳に邪悪な光をたたえて早く教えてくれと先輩にせっついた。可愛い後輩の注目を存分に受けて満足した監督生は、ドラコの手に妖しい液体が入った瓶を握らせる。
「これはね、東洋で開発されたサトラレ・ポーションという物だよ」
自白剤ではない、心を読む薬でもない。
この薬を飲んだ者が心に思った事が半径100m以内にいる人間すべてに伝わってしまうという、プライバシーの侵害以外の何の役にも立たない悪趣味な薬だ。イギリスでも一時、話題になったがすぐに禁輸入品目に指定され、市場に出回ることはなかった。
「ウィーズリーの双児あたりが好きそうな薬だな」
「誰に使うつもりなんですか?」
暖炉を取り囲む面々が、口々に好きな事を言う。
「せっかく手に入れた薬だからね。しかも、1回分しかない。諸君、今日の議題はこの1回分の薬で我々が最大限に楽しむためには、誰を標的にするべきかを決めたいと思うのだが。誰か、これはと思う人物はいるかい?」
全員が意地の悪い笑みを浮かべて口々に好き勝手に名前を挙げていく。
エロイーズ・ミジョン、ネヴィル・ロングボトム、アーガス・フィルチ……
「ロン・ウィーズリーなんてどうだ? あいつ、きっと1日中、金のこと考えてるに決まってる」
「その妹の方が面白い。抱腹絶倒の脳内ポエム垂れ流しライブを是非とも楽しんでみたいね!」
「知ったかぶりのガリ勉はどうする? あいつ、赤毛に気があるらしいぜ。面白いことになるんじゃないか?」
当然の事だが標的の候補に上がるのは、グリフィンドールの面々だった。
「でも、1回分しかないのなら」
手に持った瓶の中の液体を揺らしながら、ドラコは冷酷な微笑とともに言った。
「使う相手はあいつしかいないでしょう?」
その場にいた全員がドラコに賛成した。
この薬を飲んだ者が心に思った事が半径100m以内にいる人間すべてに伝わってしまうという、プライバシーの侵害以外の何の役にも立たない悪趣味な薬だ。イギリスでも一時、話題になったがすぐに禁輸入品目に指定され、市場に出回ることはなかった。
「ウィーズリーの双児あたりが好きそうな薬だな」
「誰に使うつもりなんですか?」
暖炉を取り囲む面々が、口々に好きな事を言う。
「せっかく手に入れた薬だからね。しかも、1回分しかない。諸君、今日の議題はこの1回分の薬で我々が最大限に楽しむためには、誰を標的にするべきかを決めたいと思うのだが。誰か、これはと思う人物はいるかい?」
全員が意地の悪い笑みを浮かべて口々に好き勝手に名前を挙げていく。
エロイーズ・ミジョン、ネヴィル・ロングボトム、アーガス・フィルチ……
「ロン・ウィーズリーなんてどうだ? あいつ、きっと1日中、金のこと考えてるに決まってる」
「その妹の方が面白い。抱腹絶倒の脳内ポエム垂れ流しライブを是非とも楽しんでみたいね!」
「知ったかぶりのガリ勉はどうする? あいつ、赤毛に気があるらしいぜ。面白いことになるんじゃないか?」
当然の事だが標的の候補に上がるのは、グリフィンドールの面々だった。
「でも、1回分しかないのなら」
手に持った瓶の中の液体を揺らしながら、ドラコは冷酷な微笑とともに言った。
「使う相手はあいつしかいないでしょう?」
その場にいた全員がドラコに賛成した。
「ただいま。いい子にしてた?ドラコ」
《 監禁 》
ガチャリとドアが開かれ、手に麻の袋を下げた男が入ってくる。
「ん゛ー、む゛ぅ」
ドラコと呼ばれた男は、何かを目の前の男に必死に訴えようとするが、口に咬ませられた猿轡のせいで充分に喋ることが出来ない。
「あぁ、それのせいで君が何を言ってるのか分からないね」
そう言って男、ハリーはマルフォイの近くに歩み寄り猿轡を取ってやる。
久しぶりに吸った新鮮な空気に、マルフォイは数回苦しそうに咳込んだ。
「、ハリー何で・・・ッ」
どうしてこんなことをするんだ!その言葉はハリーによって遮られる。
「全部きみが悪いんだろ」
「・・・え?」
全くわけが分からないと言うようにマルフォイが眉を顰める。
ハリーとマルフォイは付き合っていた。
付き合っていた、と過去形なのは正しい。正確には数日前まで二人は恋人同士だった。
だが恋人同士だった、と思っているのはマルフォイだけかもしれない。
始めのころ、お互い印象は最悪で、顔を合わせるたびに喧嘩をしていた。
この二人が恋人同士になるなど、誰が想像していたのだろうか。
だが、人生何があるかはわからない。ひょんな事で二人の馬が合い、そしてそのままお互いの人柄に惹かれ、ハリーの方から告白して交際がスタートした。
マルフォイはハリーと付き合って、分かったことが一つある。
それは、ハリーは嫉妬深いと言うこと。
そして、恋人の何から何まで束縛したがる。
少しでも他の人と二人きりで話していると、必ずと言っていいほどその日の機嫌は最悪だ。
何回も、お仕置きと称して酷い扱いを受けたことがある。
そして、そのことに精神的にも身体的にも耐えれなくなったマルフォイは、先日ハリーに別れを告げたのだ。
《 監禁 》
ガチャリとドアが開かれ、手に麻の袋を下げた男が入ってくる。
「ん゛ー、む゛ぅ」
ドラコと呼ばれた男は、何かを目の前の男に必死に訴えようとするが、口に咬ませられた猿轡のせいで充分に喋ることが出来ない。
「あぁ、それのせいで君が何を言ってるのか分からないね」
そう言って男、ハリーはマルフォイの近くに歩み寄り猿轡を取ってやる。
久しぶりに吸った新鮮な空気に、マルフォイは数回苦しそうに咳込んだ。
「、ハリー何で・・・ッ」
どうしてこんなことをするんだ!その言葉はハリーによって遮られる。
「全部きみが悪いんだろ」
「・・・え?」
全くわけが分からないと言うようにマルフォイが眉を顰める。
ハリーとマルフォイは付き合っていた。
付き合っていた、と過去形なのは正しい。正確には数日前まで二人は恋人同士だった。
だが恋人同士だった、と思っているのはマルフォイだけかもしれない。
始めのころ、お互い印象は最悪で、顔を合わせるたびに喧嘩をしていた。
この二人が恋人同士になるなど、誰が想像していたのだろうか。
だが、人生何があるかはわからない。ひょんな事で二人の馬が合い、そしてそのままお互いの人柄に惹かれ、ハリーの方から告白して交際がスタートした。
マルフォイはハリーと付き合って、分かったことが一つある。
それは、ハリーは嫉妬深いと言うこと。
そして、恋人の何から何まで束縛したがる。
少しでも他の人と二人きりで話していると、必ずと言っていいほどその日の機嫌は最悪だ。
何回も、お仕置きと称して酷い扱いを受けたことがある。
そして、そのことに精神的にも身体的にも耐えれなくなったマルフォイは、先日ハリーに別れを告げたのだ。
「ドラコが別れようって言った時、僕めちゃくちゃ悲しかったんだよ?」
そう言いながら近づいてくるハリーに恐怖を隠せない。
身体の奥底からくる、その恐怖心はこの数日でしっかりとマルフォイの身体に植えつけられていた。
現に、今も耐え難いほどの恐怖心がマルフォイを襲い、自然と手足がぶるぶると震えだす。
「いやだ・・・、頼む!くるなッ」
この場所から逃げだそうと、少しでもハリーから離れようと手足を動かすが、縛られているためそれは叶わない。
「ドラコも、僕無しじゃ駄目だもねえ」
簡単に距離を0に詰められ、近くに置いてある簡易ベッドの上に乱暴に押し倒される。
「、っ・・・」
ギシリとスプリングが軋む音がした。
「そうだ。今日はドラコの為に良いもの買ってきたんだ」
嫌な予感がする・・・
そう言って、先ほどまでぶら下げていた袋の中から取り出された物を見て、一気にマルフォイの顔から血の気が失せた。
取り出されたソレとは、世間に言うバイブだ。
一般男性の性器に見立てた、一回り大きいソレにはデコボコの突起が付いておりとてもグロテスクな形をしている。
そう言いながら近づいてくるハリーに恐怖を隠せない。
身体の奥底からくる、その恐怖心はこの数日でしっかりとマルフォイの身体に植えつけられていた。
現に、今も耐え難いほどの恐怖心がマルフォイを襲い、自然と手足がぶるぶると震えだす。
「いやだ・・・、頼む!くるなッ」
この場所から逃げだそうと、少しでもハリーから離れようと手足を動かすが、縛られているためそれは叶わない。
「ドラコも、僕無しじゃ駄目だもねえ」
簡単に距離を0に詰められ、近くに置いてある簡易ベッドの上に乱暴に押し倒される。
「、っ・・・」
ギシリとスプリングが軋む音がした。
「そうだ。今日はドラコの為に良いもの買ってきたんだ」
嫌な予感がする・・・
そう言って、先ほどまでぶら下げていた袋の中から取り出された物を見て、一気にマルフォイの顔から血の気が失せた。
取り出されたソレとは、世間に言うバイブだ。
一般男性の性器に見立てた、一回り大きいソレにはデコボコの突起が付いておりとてもグロテスクな形をしている。
「今からこれを、ドラコのナカに入れてあげるから」
そう言うハリーはとても楽しそうだ。
「・・・お願い、頼む・・・ハリー、やめてくれッ!」
どんなに懇願してもハリーは、本当は嬉しいくせに。お仕置き好きなんでしょ?
そう呟いただけで、全く止めようとする気配は無い。
その間もハリーの動きは止まらず、ヒタリと後孔に当てられた無機質なモノの感触にマルフォイは小刻みに震え出す。
「なに処女ぶってんの?」
その様子が気にくわなかったのか、ハリーはそのままバイブを最奥まで突き刺した。
「ひ、ぁあ゛、あぁッ」
ハリーがバイブを買いに行く少し前まで、散々弄くられていたソコは、バイブを難なく飲み込む。
ごぷり、とマルフォイのナカから押し出された白濁液が太ももを伝い、硬いシーツの上へと落ちた。
――もう、あの頃の自分の愛した彼には会えないのだろうか?
マルフォイは一人、静かに涙を流した
そう言うハリーはとても楽しそうだ。
「・・・お願い、頼む・・・ハリー、やめてくれッ!」
どんなに懇願してもハリーは、本当は嬉しいくせに。お仕置き好きなんでしょ?
そう呟いただけで、全く止めようとする気配は無い。
その間もハリーの動きは止まらず、ヒタリと後孔に当てられた無機質なモノの感触にマルフォイは小刻みに震え出す。
「なに処女ぶってんの?」
その様子が気にくわなかったのか、ハリーはそのままバイブを最奥まで突き刺した。
「ひ、ぁあ゛、あぁッ」
ハリーがバイブを買いに行く少し前まで、散々弄くられていたソコは、バイブを難なく飲み込む。
ごぷり、とマルフォイのナカから押し出された白濁液が太ももを伝い、硬いシーツの上へと落ちた。
――もう、あの頃の自分の愛した彼には会えないのだろうか?
マルフォイは一人、静かに涙を流した
98 無名さん
「今からこれを、ドラコのナカに入れてあげるから」
そう言うハリーはとても楽しそうだ。
「・・・お願い、頼む・・・ハリー、やめてくれッ!」
どんなに懇願してもハリーは、本当は嬉しいくせに。お仕置き好きなんでしょ?
そう呟いただけで、全く止めようとする気配は無い。
その間もハリーの動きは止まらず、ヒタリと後孔に当てられた無機質なモノの感触にマルフォイは小刻みに震え出す。
「なに処女ぶってんの?」
その様子が気にくわなかったのか、ハリーはそのままバイブを最奥まで突き刺した。
「ひ、ぁあ゛、あぁッ」
ハリーがバイブを買いに行く少し前まで、散々弄くられていたソコは、バイブを難なく飲み込む。
ごぷり、とマルフォイのナカから押し出された白濁液が太ももを伝い、硬いシーツの上へと落ちた。
――もう、あの頃の自分の愛した彼には会えないのだろうか?
マルフォイは一人、静かに涙を流した