4 晒し同盟許さない






























































































































































































































































5 晒し同盟許さない






























































































































































































































































6 無名さん
いいぞもっと荒らせ応援してる
7 晒し同盟許さない






























































































































































































































































8 晒し同盟許さない






























































































































































































































































さげ
10 晒し同盟許さない






























































































































































































































































11 無名さん
あげ
12 無名さん
許さない
13 無名さん
14 無名さん
うめ
15 無名さん
おちんちん!おちんちん!
16 無名さん
うめ
17 無名さん
ああ
18 無名さん
なにこれ?
19 無名さん
いーね
20 無名さん
21 無名さん
フフッ
22 無名さん
 
今から9年前マジで体験した話。

夏休みのある日、田舎町で特にすることもなかったので、親友の杉田、部活の田辺先輩(仮)と近所の山を探検もとい肝試しすることになった。

公園と山が隣接しててその山は自殺者もいたし古い墓もあった。だもんで地元じゃそれなりに有名だったんだよね。

俺は「絶対行きたくない!怖い!お前らだけで行け」と散々言ったんだが、杉田にビビりだとかクラスの奴に話すとかからかわれて渋々ついていった。

山の入り口は公園なんだけど誰もいない。今は撤去されて無いけど危険な遊具も錆だらけでそこにあった。

俺はもう誰もいない寂れた公園からして怖かった……杉田と田辺先輩は躊躇しないで意気揚々と山へ踏み込んで行くもんで、そんな2人についていくのがやっとだった。

墓までついて田辺先輩が「ここでちょっと待ってろ」とか言い出して山のさらに奥に駆けていった(墓より奥は何があるか知らない)。俺はわけもわからず杉田と待つことにしたが、杉田は終始ニヤニヤ…

多分何か知ってるんだろうなと思ったが、その瞬間買ってもらったばかりの携帯にCメール。番号は…目の前にいる杉田…

内容は

「今○○温泉にいるんだけどお土産なにがいい^^?」

何のいたずらかと杉田に見せようとした瞬間、俺はかつて無い恐怖を味わった。

杉田が…杉田の表情がさっきまでの笑顔とは似ても似つかないマネキンのような無表情に変わってた……それだけでもう全身の毛が総立ちで少し小便もちびった。

杉田は無表情のまま普段とは違う口調で

「もういっときおれ」

と言った。

言い終わると同時に俺は「うわああああああああああああ」と叫びながら擦り傷切り傷お構いなしに泣きながら山を駆け下りた。

ごめんな話はこれでおしまい。これ以上文字にするのが怖い(笑)

結論から言うと、その日杉田は温泉旅行、田辺先輩はテニスの試合で俺と遊べるはずなかったわけ(俺は万年補欠の幽霊部員)。

まぁなに、事前に危険を回避出来るビビり野郎は実は一番賢いんだぜ!とそれが言いたかった。
今から23年ほど昔、同時4歳の弟がお腹を壊して1週間程入院した。

私は覚えていないが同室にはとてもキレイな顔立ちをした小学生くらいの女の子がいたそうだ。

母はその子を献身的に介護するお祖母さんと仲良くなりイロイロと話した。

母は、弟が入院している病院に祖母が入院しているとか、弟をこの病院で帝王切開で産んだとか話したらしい。

そんな中、お祖母さんが母に話してくれた話。

女の子が生まれる時に、ヘソの緒が絡まっているから医者は赤ちゃんの安全の為にも帝王切開しましょうと説明したらしい。

ご主人も家族のみんなも、無事に赤ちゃんが生まれるなら帝王切開を選択しようと思ったそうだ。

ただ一人、母親を除いては。

母親は医者と家族にキレて、

「なんで、私が子供なんかの為にお腹を切らなくちゃいけないのよ!?信じられないわ、お腹に傷が残るのよ。女として終わりじゃない!私は、絶対に普通分娩しかしないから!」

と言ったそうだ。

そうして、女の子は生まれた。

ヘソの緒が首に絡まっていたまま分娩された女の子は頭に酸素が行かずに、自分じゃ何も出来ない身体で生まれてきた。

母親がもし、そんな選択をしなければ女の子は病院のベッドに一生縛られることはなかったのに。

お祖母さんは、私達姉弟が帝王切開で生まれたと母から聞いてたまらず話したらしい。

「ガンとか手術でも身体にメスを入れるじゃない。我が子が無事に生まれてくれる為なら私なら、なんてことないよ。あなたもそう、子供の為にお腹を切ってる。母親なら、子供の為に命だって賭けれる気持ちに普通はなると思うんだけどね」

と言って泣き続けたそうだ。

次の日に、その女の子の母親が女の子の弟である元気な男の子を連れて来た。

母は、その母親がなんだか恐ろしく思えて話すことが出来なかったらしい。

大人になり、私も息子を産むときに帝王切開して母から聞かされた話。

その女の子の事を思うと、胸が痛い。
大学時代の話。大学の頃、同じゼミの奴らと部屋で飲んでた。

みんなかなり酔っ払ってたし、その中の一人が家においてあった、ホーローの鍋を頭に被って踊りだした。みんな大笑いで手拍子。

しばらくして「そろそろお開きだな」と誰かが言って、宴終了。「鍋取れよ」と友人の一人。「ちょww取れない」とかぶった奴。

本気で取れないらしく、あせりだす鍋男。とりあえず大爆笑。10分くらい粘ったがどうしても取れないという事で「病院…」とか言い出す鍋男。

みんな酔っ払ってたし、鍋男の体を押さえて四人がかりで引っ張った。「おっしゃ!取れたw」と友人。「あがーーーー」と鍋男。

鍋男の耳と鼻がなかった、顎から唇にかけて真っ赤なライン。全員一気に酔いが醒めた。
俺がまだ小学生のころの話だ。

俺んちは両親が共働きで、「鍵っこ」というか、夕方までは俺一人だった。

その日もいつもと同じように、居間でコタツに入って寝てたんだよ。母の帰りを待ちながらね。

玄関の鍵が開いた。ああ母親が帰ってきたんだな。そう思った俺は「お帰りなさあい」と言おうした。

声が出ない。よく考えたら身動きが取れない。金縛りにあってるんだね。

玄関からぺたぺたとスリッパの音。うちでスリッパ履くのは母親だけだから、母親には違いないんだろうけどなんか微妙に違う。

居間のドアが開いた。お母さん?と思ったが、この角度だと首が回らず顔が見えない。でも音はするんだ。

スリッパを脱いだらしい。絨毯をすり足で歩いている。ずりっ、ずりっ。

「ダイチャン」

「ダイチャン。デカケルワヨ」

話す声の主は母親なんだが抑揚がない。

ずりっ、ずりっ。声の主はさらに近づいてきた。もうちょっと、あと2、3歩でその正体が見えるかな

というその時、玄関が開く音がもう一度して、「ただいまー」って母の声が聞こえたんだ。

その瞬間、金縛りは解けた。もーワケ分かんなくって、ガクブルいいながら母親んとこに駆け寄ったよ俺は。

「なんかおかあさんだけどおかあさんじゃない人が来たー」ってさ。そしたら母親の顔色が変わってさ。

晩飯食いながら聞いたんだけど、どうやら母親は双子だったそうなんだ。

貧しいからと母親の母方(俺のおばあちゃん)の実家に生まれてすぐ片方だけ預けられ、残った双子の姉は、栄養失調で亡くなったそうだ。

で、さらに聞くと俺は生まれてすぐ原因不明の高熱で死ぬところだったらしいんだ。

医者も見放し(2、3箇所まわったって言ってた)、どうしようもなく寺だか神社(スマンここ失念)に相談に行ったら、

「あなたの片割れの姉が、連れて行きたがっています」と。

俺は二人目の子供だから、私にも半分よこしなさいよ、ってことなんだろうけどさ。
爺さんの葬式のときに聞いた話。

山村で生まれ育った爺さんがまだ少年だった頃、テツという犬を育てていた。

朝と夕方にテツと散歩をするのが爺さんの日課だったんだけど、長雨の後、数日振りに散歩へ行くとおかしな物を見つけた。川の澱みに何か黒っぽいものが浮かんでいたそうだ。

「土左衛門か?」と思ってそれへ駆け寄ろうとしたら、テツが唸り声を上げて近寄ろうとしない。仕方なく、テツをそのままにしてその物に駆け寄ると、それがのろのろと立ち上がった。

それが何だったのかは爺さんにも分からなかったらしい。肌は白いような灰色のような感じで、着ている着物のような物は汚れて泥まみれ、黒い空洞のような目と口をしていて右腕は枯れ木のように細いのに左腕はがっしりしていたそうだ。

それが「あー……」といううめき声を上げながら少しずつ爺さんに近寄ってきた。

爺さんは身が竦んで動けず、それがちょっとずつ近づいてくるのを見ていることしかできなかったんだけど、もうちょっとでそいつの手が届くという所で、いつの間にかやって来ていたテツが飛びかかってそいつの腕に噛み付いた。

そいつは「あー……」と同じうめき声を上げながらテツを払いのけようとしていたんだけど、テツも必死で噛み付いているので引き離せない。やがてテツはそいつとバランスを崩して川へ落ち、流されていってしまった。

爺ちゃんはまだしばらく動けなかったが、ハッと気が付いて「テツ!」と名前を呼びながら下流のほうへと走っていった。

300メートルくらい先の川べりにテツの死体が流されていたそうだ。何かで突き刺したのか胴体に刺し傷が何箇所か残っていた。

そいつがいないのを確認した後、テツの死体を担いで村へ戻って起こったことを村の人に話した。

「山の悪いモンが雨で川に流れて、澱みに溜まって形を作ったんだろう」と爺さんの爺さんが教えてくれた。

その澱みはすぐに村の人間に埋め立てられて、そいつの姿を再び見ることはなかったらしい。

事件の次の日、子供の頃からかわいがっていたテツを亡くしてショックを受け、家に篭っていた爺ちゃんの許へ近所に住む女の子がやってきた。

その女の子は「大の男がいつまでメソメソしとるんや!みっともない!」と言って爺ちゃんを張り倒したそうだ。

まあ、その女の子が俺の婆ちゃんになるんだけどさ。
では俺も。3年前になるけど。

雨降りの夕方。俺は家に帰ったんだ。そしたら母ちゃんがばたばたと仕度している。

「あんた何やってたのっ叔父さんが亡くなったのよ。早くしなさい」という。

え?どこの叔父さんだと思いながら、とりあえず用意しようとしたら電話が鳴った。

「はい。もしもし」

背後では一人何事か呟きながら動き回る母ちゃんの気配が。

「もしもしっ俺だ。落ち着いて聞けっいいか」

かなり切羽詰った口ぶりで相手はいきなり喋りだした。

あれ……誰だろう。叔父さんが亡くなった事を知らせるには変だし、なんか引っかかる声……

「死んだのは母ちゃんだっ振り向くなっ俺が行くまで絶対振り向くなっ」

ああ……兄ちゃんだ。去年バイク事故で亡くなった兄ちゃんの声だったんだ。

硬直して体は動かない。どうなってるんだ? 背後は静まり返りさっきまでの音はない。

「なにやってるの……早くしニなさい」


耳元で囁かれ俺は気絶した。んだと思う。その後記憶はなく、電話の前で倒れている俺はその後、母ちゃんに起こされた。

母ちゃんは友達と出かけていたという。じゃああの日家に居た母ちゃんは? 兄の声は間違いなく兄だった……亡くなったはずの。
この話は知人の友達が体験した実話です。

知人の友達(Aさんとします)は看護士をしていてアパートの2階で一人暮らしをしています。

夏の終わり、いつも寝るときは窓を開けていたのですが、その日は少し寒かったので窓を閉めて寝たそうです。そして目覚めてふと窓を見ると閉めたはずの窓が数センチあいている…

不思議に思ったけど無意識で寝てる時に開けたのだろうと特に気にしませんでした。しかし全く同じ出来事が何日か続きさすがにおかしいと思い始めて、何気なく問題の窓を開けて真下を見ました。

窓の外は駐車場になっていて他にはなにもありません。そして真下にはなぜか斧がおいてあったそうです。

気味が悪いのでその日からは窓の鍵もしめて、カーテンもして寝ました。すると翌朝、また窓が数センチあいている…

下を見ると昨日は地面に置いてあった斧が一階の住人の窓のところに引っ掛かっていました。(たぶん柄と刃のつなぎ目のところで引っ掛けていたんだと思います)

そして次の日は一階とAさんの部屋の間に引っ掛かっていました。これは確実に自分に近づいている。やっぱり次の日にはAさんの窓に斧が掛かっていました。

いろいろ考えたAさんは身の回りに一人こういった嫌がらせをしそうな人物を思い出しました。少し前に別れた元彼しかいない…

Aさんから別れを言ったものの、それからしばらくストーカーのような感じだったそうです。真実を知りたいAさんは元彼に電話をして会う約束をしました。

約束の日、彼が運転する車に乗り込み早速最近の出来事を話しました。そしてどーせあんたの仕業でしょ? と聞くと、それまで無言だった元彼が

「…おまえのせいだ!」

と叫んだあと車に置いてあったアイスピックでAさんの二の腕をさしたそうです。

Aさんはとっさに車を降りて逃げました。腕は出血がひどく応急処置をして病院に行きました。

それから不思議な出来事はなくなったそうです。

ちなみに知人はAさんからこの話を聞いた後、傷口を見せてもらったらしいです。普通、アイスピックで刺すだけなら点のような傷になりますよね?

でもAさんの傷口はそんなものじゃなく、縦に5センチ程切られていてその傷口もぐちゃぐちゃ。さらに相当深いらしく縫ってある糸も肉に食い込んでいたそうです…

相当恨んでたんでしょうね…
一応実体験です。

家は両親が霊感あって子供の僕には霊感がない。そんな家庭でした。

僕がリア厨の時、修学旅行から帰ってきた僕に母が唐突に

「あんたの部屋、なんかいるけど」

と言ってきました。

何でも、僕の留守中に男の霊が部屋に入ってきたそうで、ドアや窓の開閉音を家族全員聞いたそうです。

普段なら怯えあがって部屋にも入れなくなるところですが、その時は修学旅行の帰りということで気分的にハイになっていて

「これから、よろしくお願いします」

なんて、霊に挨拶してしまいました。

そしてその日から、母の行ったとおり、僕の部屋は怪奇ワールドと化しました。

何かの気配を感じるなんてあたりまえで、窓を叩かれる(内側から)、部屋にいないのに足音が聞こえる、COラジカセ(死語)の電源が勝手に付く等の霊現象が起こりました。

僕は怖くて、怖くて母に相談しました。母は

「あんたね、霊に話しかけたでしょ。ああいうのは相手にしたらなかなかはなれないよ」

と言いました。僕、唖然。

その夜はただ震えながら、何も見えない天井にひたすら謝りました。その時は、馬鹿で気づかなかったんですけど、謝るってことも相手にするってことですよね。逆効果でした。

あれから早一年、見えない同居人は、いまだに自分をアピールし続けています。

もうさほど怖くはないのですが、見えたり、聞こえたりするのは勘弁してくれと声には出さず、心の中で願っております。
これは本当にあった話です。

私には付き合っている彼氏がいます。その彼氏とは家族ぐるみの付き合いで、よく家に泊まらせてもらったりしています。

その日もいつもの様に、彼氏の家に泊まってみんなでテレビを見ていました。テレビ番組の内容は、霊能力者が心霊スポットを霊視するというものでした。

しばらくその番組を見ていると、決まり文句の様に霊能力者が

『ここに霊がいます...』と言いだしました。

その瞬間、霊感のある彼氏のお母さんが大きな声で

『りえちゃん(私)早くチャンネルかえてっ!!』

私はビックリして固まっていました。彼氏のお母さんは、さらに

『出てる!出てる!テレビから幽霊出てきてる!!!!』

彼氏は急いで電源を切り、慣れた感じで『遅かった??』と聞きました。

すると彼氏のお母さんは『遅すぎるわ!もう、りえちゃんの横座ってる!』と言いました。

彼氏の家ではこれが初めてじゃないそうです。この出来事は16年間生きてきたなかで1番こわかったです。
今日家族でお墓参りに行った時の出来事です。

いつものようにお掃除をしお花などをお供えし、もう帰ろうか、と思った時の事。お墓でホウキを振り回してる男の子がいました。

まだ小学生にもあがってない小さい子でしたが、人のお墓の敷地に入り竹ぼうきを振り回す。それだけではなく、そのホウキで墓石を突っついたり…。

それだけでもビックリですが、親は見て見ぬふり。父親、母親だけでなく祖父や祖母までいたのですが、チラッと見て全く注意せず話に夢中になっていました。

私は母親と、何、あの家族!とか話していたのですが少し気になる事がありました。それはその家族を覆いつつむかのような黒いモヤがかかっていたのです。

私はそのモヤが気になりじっと見ていました。するとモヤがゆっくりと私の方へと広がってきたので私は急いで立ち去ろうとしました。

と、その時でした。

「ありゃあ、もうダメだな」

と突然声がかかり、驚いて見ると見知らぬお婆さんが立っていました。

「お嬢さん、見えるのかい?あの家族の周りをぐるっと死者が凄い形相で睨んでいるな。あんな状態でも気にせずくっちゃべってるなんて…ありゃあ命知らずの阿呆だな」

「死者…?いえ、私にはモヤが…」

「そうかい、お嬢さんにはモヤとして見えるのかい。いや、あんなもん見えなくていい。あれは鬼の形相だ。あの家族、地獄に落とされるぞ。…まぁ、自業自得だがな」

「さぁ、お嬢さん早く帰った方がいい。死者の一人がお嬢さんも仲間かとゆっくり近づいてきておる」

私はそう言われて凄い焦ったのですが、

「大丈夫だ。さぁ、早よお帰り」

と促されたので私は慌て車に向かいました。

「―しかしあの家族は、生きながらの地獄か、死んでからの地獄か。どちらにせよ幸福はなし。哀れな奴ら…」

みたいな事をお婆さんは呟いていました。

罰当たり、とは言うけどああやって目に見えると本当にゾッとしますよね。

…だけどあのお婆さん何者だったんだろう…。手荷物何も持ってなかったし、格好もずいぶん古かったんですよね…。
10年前に死んだ兄の話です。

兄と私は非常に仲のよい兄妹で、よく近所の空き地で基地ごっこなんかをして遊んでいました。

ある日…というか忘れもしない5/18の夕方、いつものように空き地で遊んでたんですが、私はトイレに行きたくなってしまい、先に家に帰ったんです。

母は買い物に出かけていたので、家には誰もいませんでした(その頃うちのあたりは近所付き合いもあり、のどかだったので母は鍵を開けて買い物に出かけていました)。

すると、家の電話(まだ黒電話でした)が鳴りました。ところが、ベルの音がなんだかおかしいのです。リーンと一回鳴ってから5秒くらいして、またリーンと鳴るのです。

私はなんだか気味が悪いので、電話に出ませんでした。電話は一分ぐらいしてから切れました。

10分ぐらいして、また電話が鳴りました。また同じ鳴り方で私は少し怖くなりましたが、母かもしれないと思い、思いきって電話に出ました。

母ではなく、知らない男の人の声でした。やけに遠い電話でしたが、○○さん(私の名字です)ですかと聞いてきました。

私がはいと答えると、○○△△(兄の名前)が選ばれました、と言われたのです。

懸賞にでも当たったのかと思ったので、ありがとうございますと答えると、さようならという声の後電話が切れました。

しばらくして母が帰ってきました。兄がなんか当てたらしいよ、と話すとふーんという感じで聞いていました。

早く兄が帰ってこないかなと思っていましたが、兄はさっぱり帰ってきませんでした。真っ暗になりこれはおかしいということで近所の人も一緒に探しましたが、兄は見つかりませんでした。

そして次の日、兄は空き地の隣の用水路の中で冷たくなって見つかりました。

私は母に電話のことを話しました。兄を殺した犯人かもしれないと思ったのです。警察も来て電話局に問い合わせることになりました。

ところが、その時間に電話などなかったというのです。記録のどこにもそんな電話はありませんでした。

そして兄が足を滑らした跡が見つかり、事故だということになったのです。

夢でも見ていたのかも知れません。でも、私はどうしてもあのリーンという電話のベルを忘れることが出来ないのです。
オレの友達の先輩の話です。

その人は心霊スポットめぐるのが好きらしく遠方にも出かけるらしい。んで潰れた旅館に幽霊がでるだの噂があるんで行ってみることにしたんだって。

3人でそこに行ったらしいんだけど、その3人ともが何かしらの怖い体験をしたことがあるらしく、霊感が強い人だったんだって。

旅館の中はもうボロボロで、潰れて何年もたってんだけど忍びこむ人達が後を絶たないせいか、ゴミもいっぱい落ちてるんだって。

いろんな場所を探索してると、そん中の1人が妙にそわそわしだしたらしいの。んで、どうしたの?って聞いても言いたがらないんだって。

変だなぁと思いつつも探索続けてたんだけど、今度はその子が足早になるんだって。

で、いきなり逃げろって言いだすもんだから、後の2人も訳もわからず走りまくって、非常階段から車まで一目散に逃げたの。で車に何とかたどりついたらしい。

前2人、後部座席に1人ってポジションで車に乗ったの。そこで後ろに乗ってた人が旅館をバックミラーから見てスゴく青ざめた顔をしてるんだって。

ただごとじゃない様子を感じ取った2人も恐る恐るバックミラーないしサイドミラーから後ろを見ると…

女が立ってたの、旅館に…それはもの凄い形相で…。それだけでも怖いのにその立ち方は明らかにこの世の人じゃない。

女は建物に対して垂直、直角に立ってたんだって。んでジーッとこっちを眺めてるんだって。

慌ててエンジンかけるんだけどなかなかかからない。で何度目かでやっとかかってすぐさま逃げたんだけど、後部座席のヤツの話だと、女はもの凄い勢いで車にせまってたらしい。
今から5年前、専門学校に通っていた頃の話です。

入学して間もない5月に1泊2日の親睦会があり、山奥の元学校だった場所に行きました。

本当に何も無く2階建ての広い建物(女子の宿泊場)とロッジ(男子の宿泊場)が数個、キャンプファイヤーが出来るグラウンド。因みに携帯はauだけが電波1本で他は何処へ移動しようと圏外。

部屋は左右に2段ベッドが2つずつ、計8人が眠れます。私は稀に見えるんですが、部屋に入った瞬間左手前の下のベッドに女の子が居るのに気付き、違うベッドを陣取りました。

昼間はカレー作ったり男子のロッジに邪魔しに行っては虫に絶叫したり、夜はキャンプファイヤーをして盛り上がってました。

キャンプファイヤーでも色々見ましたが、無事部屋に戻りベッドに寝転んでいると、同じ学科の女子10人が集まってきて怖い話を始めました。

その時、女の子の表情が変わってきて『危ないかな〜』と思ったので、何気なくその子が居るベッドに移動しました。

そして私の番…体験は色々あるけど『じゃあね〜…私の横におる子の性別は?』と怖がらせる為に言ってみました。

案の定皆して叫んでくれました。それ見て笑ってる私も怖いですが(笑)

――でも突然着メロが聞こえたんです。最初に書いた通り電波が入るのはauのみ、それもギリギリな電波。

『誰のん?』って話してたら右奥の上に居た友達が泣きそうな顔で『…うちのや』って。その子はDoCoMo…表示は圏外。それでも鳴り響く着メロは非通知着信。明らかにおかしい。

私の隣に居る女の子を見たら楽しげ。『あぁ…この子のせいか』と理解した私がその携帯を借りて通話ボタンを押した瞬間…

ピーポーピーポーピーポー

救急車のサイレンが大音量で聞こえました。誰かの目の前を通り過ぎてるならフェイドアウトするはずなのに、ずっと一定なんです。まるで真横に居るように…

あまりの音量だったから部屋中に響き皆泣き叫んでしまい、慌てて電源を落とし皆に部屋を出るように言いました。

結局皆、隣の部屋で固まって眠り次の日、無事帰宅しました。
友人から聞いた話。

その友人をAとして、ある日Aの家にBが遊びに来る事になっていた。

Bは途中まで来たけど道が分からなくなってしまい、Aに電話しようとしたけど携帯の電池がきれてしまった。

仕方ないので公衆電話を探すと、橋のたもとに電話ボックスがあったのでそこから電話をした。

「もしもし?今、八木山橋まで来たんだけど道分からなくて、公衆からかけてんだけど」

「八木山橋?私ずっとこっちの方住んでるけど、八木山橋に公衆なんてないよ?」

「いや、電話ボックスあるんだって。でも後ろに人いっぱい並んでるから、一回切って並びなおしてからかけるね!」

それを聞いた時、Aはすごく嫌な予感がしたそう。

八木山橋ってのは自殺の名所で、下は渓谷になっていて今は自殺防止の為に柵まで作られてる場所。それに八木山橋に電話ボックスなんて確かに無いはず。

「待って!電話ボックス出ちゃダメ!絶対出ないで」

「なんで?とにかく後ろすごい並んでるから出なきゃ」

「いいから出ないで。あたしが行くまで絶対にそこから出ないで!」

Aは車を飛ばして橋まで行くと、Bは橋のたもとの崖っぷちで放心状態で立っていたという。

もし電話ボックスを出て列の後ろに並んでいたらBは確実に崖の下に落ちていたそう。
中学の時、山奥にポツンとあって気になってた、いわくつきっぽい廃墟一軒家に6人で突撃した。

中は別段変わりは無く、ただ純和風な佇まいが物凄い怖いだけだった。

二階に上がったり部屋とか各々が色々見て回り、何にも無いならもう帰ろうかと言う時、一階の風呂場にいた友人が悲鳴を上げたんで皆で駆け付けた。

友人が風呂場からゲロ吐きながら飛び出したんで、何事かと風呂場に入ると、物凄い異臭。

ポツンとある風呂オケを覗き込むと、風呂オケ一杯の人間の排泄物があった。全員、悲鳴を上げてゲロ吐いた。

皆で大騒ぎしていたその時、今までいたはずの二階から階段を下りる音。俺が懐中電灯で照らすと、階段をフラフラ降りてくる40代くらいの包丁持った痩せた全裸のオッサンが見えた。

口にはヨダレがこびり付いた跡があって、腕には無数の注射跡。なんか物凄い早口で喋りながら首をグラグラカクカクさせながら降りてくる。

全員、そのオッサンを見た瞬間に、フスマ突き破って飛び出したり、なりふり構わず家から全力で逃げ出して、自転車で逃げまくった。

お化けより怖いよ。ヤク中。
離婚した父方の家系が皆霊感の強い血筋なのですが。

幼い頃、父が毎朝キョンシーの御札みたいなのをちぎって呑んでいるので、なんで?と尋ねると

「お坊さんに言われてやってるんだよ。昔、殺されちゃいそうになって」と言ってて超絶ガクブルしたっけ。

それはさておきなのですが、妹がその血を受け継いで下手な霊感(祓ったりできずただ怖がるだけ)があるようです。※自分は皆無

そんな妹がJKだった頃の体験談です。中越地震のもろ揺れしたあたりなんだけど、確かその頃だったかな。

ある友達が、HRに遅刻して教室に入ってきた。妹はその瞬間「ヤバイ!」って思ったらしく。

なぜならその友達の顔横肩上に、物凄いおっかない形相の女の頭がヌっと突き出していたから。言葉にできない程の怖い顔だったらしい。

彼女が遅刻した旨を先生に詫びている最中、「その女」は先生をギリギリと睨みつけている。

休み時間に突入して、その友達が他の友達らと会話している時も、話す人話す人を睨んでいたとのこと。

妹はその霊にこれまでにはないヤバさを感じ、「(自分にヤツが)見えてる事を気付かれてはいけない」と思ったそうだ。

その時!「Kちゃ〜ん(妹) おはよー」とその友達が妹に接近してきたので、妹はごめん!!って思いながら走って保健室に逃げた。

昼休みになり、心配した友達数人が妹の様子を見に訪れた。あわわ…その中にアノ友達がいるではないか。

「Kちゃんさっきなにあれw」と話しかけられ、一瞬「ひぃっ」っとなった妹でしたが、そのコにはもう例のアレは憑いておらなかったそうです。

多分、誰か違う人に「移った」んだと思う……と。

妹はいま正看護師3年生、ICU(集中治療室)勤務でつ。ほとんどが自殺/事故らしく、生娘解除した現在も霊感フラグは健在で、病院っていろいろあるよwとのこと。

たまに会って酒飲みながら聴いてます。
折原氏の出張先での体験。

出張先はN県。用事を済ませ、宿泊先に戻ったあと買い物をしようと宿泊先から出て、いろいろ探検するつもりで慣れない道を曲がったりしながら進むと、家々の並ぶような比較的開けた道に出た。

見ると提灯がかかった家があった。提灯には「御霊燈」とある。家の前にはたくさんの喪服を着た方々が立っていた。

その前を通ると、家の前に立っていた人の中のひとりの女性に声をかけられた。

「すみません、ご焼香をしてもらえませんか?」

その言葉に折原氏は「故人と関係ない他人である私がご焼香するのは失礼にあたりますので出来ません」

そう言って行こうとすると袖をつかまれた。

引き離そうとするがいつの間にかたくさんの人に囲まれて、まるで引きずられるかのように無理やり家の中に入らされた。

いくつか角を曲がると暗い部屋に明かりがいくつか灯されていて、そこに棺があって故人の写真が立てられていた。

「ご焼香をしろ」ということなのか。仕方なしにご焼香を済ませ手を合わせた時、後ろに並んでいた何人かの喪服の人たちが顔をおさえながら

「うぅぅっ」という具合に泣き出してしまった。

しかし、そのうちその泣き声が笑いを押し殺しているのだと気づいた。

次第に「クックッ」という笑い声に変わってゆく。

そしてしきりに何かをつぶやいている。耳を澄ますとかすかに

「ざまあみろ」という声が聞こえた。

怖くなり顔をおさえながら笑っている人たちを押しのける形で駆け足で廊下に出て、玄関に向かった。

靴を履き、(パッ)と戸を開くと、もうあたりは暗くなっていた。

ホテルに戻り、後日出張先のA氏と昼食をとっているとあの御葬式の話をした。(あとで考えてみるとなぜあの時A氏にあんな話しをしたのかはわからない。ただ誰かに話したくなったのだとは思う)

「これこれこういう場所でさ、ご焼香してくれって言われて仕方なしにしたんだけどおかしな連中だったんですが」

そう言ってあの場所を言うと

>>39

「そこにそんな家はないよ。そこは更地だからね」

そう言って笑った。

勇気を出してもう一度行ってみるとあの場所は確かに更地であの細い道などはなかった。

確かにその手前まではそっくり記憶にある同じ道なのに、その細い道に出たところにあったはずの家などはなく更地があるだけだった。

あのご焼香をした家は一体何だったのか。今もたまに思い出してはぞっとすることがある。
夢っていろいろあると思うんですが、なんでこんな夢を見るのかと思うような夢があるんですよね。

A氏もそんな夢を見た。

ある夜、夢の中で目を覚ますとそこは左右正面とどこまでも続く部屋、部屋、部屋。まるで合わせ鏡のような異空間だった。

和室の同じ部屋がいくつも連なっている感じだ。部屋を仕切っている襖はすべて開いている状態だった。

何だろうなあと思ってると遠くのほうから (ずっずっ)と何かを引きずるような擦るような音がした。

そして正面のはるか向こうの方から何かがこちらに向かって近づいてくる。

最初は豆粒程度の大きさだったんだが、次第にその正体がわかるほどに近づいた。

それは赤い着物を着た髪を振り乱したような女。

着物は乱れて白い肩がはみ出している。目は明後日のほうに向いていてゲラゲラと笑い口からは涎を出している。

遠くて完全には見えない距離からでもなぜか頭にその姿が詳細に入ってくる。

そしてA氏がいる部屋のひとつ向こうの部屋に入った瞬間、目の前の襖がスッと閉まり、そこで夢から覚めた。

翌日、目覚めると父が庭を一心不乱に掘り返しているのを見た。

母と兄で止めた時にはかなりの深さの穴を掘られていて、その穴の底には赤い布の一部があった。

多分それは夢に見たあの女のものではないかと思う。

ただ、なぜ夢を見たのかはわからないし、穴を掘った父も掘った記憶もないしなぜ掘ったのかもわからないという。
コンビニであったちょっと怖い話。

ある昼間トイレに行こうと思って近くのコンビニに入った、○ブオン。

入って右側に雑誌のコーナー。通り抜けてトイレへ。

「こんこん」「……」「こんこん」「……」

返事ないのに鍵かかってる。俺強引にドアノブガチャガチャした。……開かない……

誰か入っているんだろうと思い直しそいつが出てくるまで雑誌コーナーへ 、しばし立ち読み。

雑誌コーナーには4〜5名くらいいて、トイレから一番遠いところでどんなヤシが出てくるのか。待ってた。

……2分経過、髪の長い痩せた若い女がでてきた。なんか目が異常に大きかった。

立ち読みしている、トイレ側の人になんか話しかけてる?? 2人目3人目と話しかけてる。

隣の隣の男に、女が下の方から覗き込むように

「さっきあんたトントンした?したでしょ?」

男「いや……してない」

ついに隣の男のところへ女が

「あんたでしょ、さっきトントンしたよね」

俺は見た。目が異常に大きい、赤く充血している。明らかにおかしい。

俺はサッと見ていた本を閉じると表へ飛び出した。女が走ってくる。もう頭パニクッテ車の中へ。

エンジンかけてさあスタート……

女がフロントガラスに張り付いてた。

「さっきあんたトントンしたでしょ……」


あとは覚えてない。
先日、彼女とのドライブの帰り。ちょっとワープしようと、普段は使わないルートを選んだ。

そこは山の中の車1台分の幅しかない曲がりくねった道路なので、慎重に進んでいくと、ほどなく二又に分かれた場所に出る。

小さなプラカード型の標識に従い左折したが、相変わらず薄暗く細い道が延々と続き、そろそろ集落が現れてきてもいいよなと不審に感じていたら、いきなり行き止まりに突き当たった。

工事の通行止めではなく、先は鬱蒼とした森で、最初から道など存在していない様相なのだ。

ここはつい1ヶ月前にも通っていて、途中の景色にも見覚えがあったから間違えていないはずだけど、それよりもこんな狭い場所でどうやってUターンしようか。

幸いすぐ後方に小さな退避所があり、そこで切り返そうと彼女に外での誘導を頼むと、バスガイドよろしくオーライを連呼し、俺は車をバックさせる。

わずかなスペースのギリギリまで車を寄せたつもりでもまだ掛け声を続けていたので、もうちょい行けるのかと、更に下がろうとしたら、ダメーッ!!と悲鳴が轟く。

びっくりして降りてみたら、後輪が低い縁石に乗り上げんばかりに接触していて、その下は十数メートルの断崖だ。

「何やってんのよ、ストップストップって言ったじゃない!!」
「おまえがずうっとオーライしてたんだろうが!!」

怒鳴り合う仕儀になってしまったが、思い返してみても断じて彼女は止まれの指示は出してなかったし、ブレーキを踏んだ瞬間に誰も乗っていない後席から舌打ちが聞こえたような気がした。

そして後日、現地を再訪してみると、ちゃんと道路が伸びており、峠の向こうの集落に繋がっている。

ただ、例の退避所には枯れた花束や線香が置かれていたし、あんな体験は俺だけじゃないのかも。

事実、転落事故による死者もでているとのことなので、今後は二度と近づかないようにしている。
俺が家を出て一人暮らしをしようと、不動産屋さんといろいろ家を見て回った日の事。

いろいろ見て回った何軒か目のアパート。それまで気さくに話してた不動産屋さんが何やらぎこちない。

懐に手を入れて案内してくれた。なんかこう、外国の刑事が銃を抜くような感じで。靴を脱いで上がり、二間だけどまあまあな部屋に入っていった。

習性でコンパスで確認すると窓は西。こりゃあ西日がきついなぁなんて思ってたよ。押入れとかもまあまあ広くて意外といいけど……惜しいなと。

その旨を不動産屋さんに話すと、引きつった顔で笑ってじゃあすぐ次に行きましょうって。

なんか怒るようなことしたのかなって玄関に戻ると、靴が六足ある。男物、俺と不動産屋さんのもの、そして女性のとおぼしきもの。その時の声にならない不動産屋さんの悲鳴……

俺は靴履いて玄関閉めて……あれって気付いた。不動産屋さんはもう階段を走り降りていたw

ええ。俺も走りましたとも。響く音は三つ。俺の前と……後ろからも響きましたよ。霊感はないけどああもはっきりと見たのも、聞いたのも初めてでした。

不動産屋さんが懐で握っていたのはお札でした。車に乗り込むとお札を貼り、何か唱えてました。……てかそんな物件を紹介すんなよとw

違う不動産屋さんで今の部屋は決めました。終わりです。
数年前に姉から聞いた、姉の親友Aさんの体験談です。

Aさんはマンションで一人暮らしをしています。

Aさんは肝っ玉も座っていて、金縛りにあっても気にせず寝直したり、夜中に不審者が部屋に入ってくると包丁を持って追いかけたりする程です。

(「包丁持って『怖かったよ〜』って部屋に来られても、私はアンタの方が怖い」姉談)

そのAさんが実家に帰った時の話です。母・弟の3人でマンション暮らしをしているのですが、どうもその部屋には霊らしきものがいるようなのです。

家族全員気付いていましたが、不気味な姿を見せるわけでも悪さをしてくるわけでもないので、大して気にしていませんでした。

ある晩、寝ている最中に突然誰かに足首を掴まれ、ぎょっとして飛び起きました。その手はAさんを引きずって行こうとするのです。

顔が布団に埋もれるくらいまで引っ張られた時、我に返ったAさんは

「連れて行かれてたまるかぁ!」と、近くにあったテーブルの椅子を掴みました。

しばらく綱引き状態が続いた後、ようやく足首が解放されました。

すると母親と弟が部屋に入ってきて、聞けば二人とも同じ被害に遭ったというのです。

「今までこんなこと無かったのにね」と首をかしげながら、その夜は三人一緒に寝ました。

翌朝、Aさんが目覚めると、「大変大変」と母親が外から帰ってきました。何と、隣室のおばさんが自殺をしたというのです。

驚いたAさんでしたが、詳しい話を聞いて更に驚きました。

お隣さんは、昨夜の内に寝巻きのままベランダから落ちて死んだそうです。旦那さんは「いつものように横で寝ていたはずなのに」と言っているそうです。

Aさん一家で失敗した霊が、標的をお隣さんに変えたのでしょうか?

「連れて行かれそうになった」という話はよく聞きますが、こんな露骨に連れて行くことがあるなんて……とゾッとしました。
新潟県の風光明媚な海岸線を走る国道402号線・越後七浦シーサイドラインは、定番のドライブコースだけど、ここに潜む怪かしは、沿線の駐車場のトイレに現れる不気味な地蔵様です。

用を足した後にトイレの建物から出ると、そこに鎮座していてニヤリと笑いかけられ、にわかに気分が悪くなったり、後で大きな事故を起こすといいます。

なお近隣にはあのホワイトハウスもありますが、ここはいささかメジャーになりすぎた観があり。実体は、噂のような猟奇事件など眉唾なただの廃屋だね。むしろヤンキーの兄さん方に出くわすのが怖い(笑)

マジで恐ろしいのは、国道460号線と交わるT字路の脇に佇む美女。現場はトンネル近くの民家もない淋しい場所だけど、特に雨の日に、俯いた姿でドライバーを手招きする。

不思議なのは、霊感の有無ではなく、いわゆる「波長」の合う男性にしか見えないというもので、その場合には必ず何らかの災いが降りかかります。

色情霊的とされる彼女を「お持ち帰り」したケースでは、なかば廃人寸前まで追い込まれたほどだったとか。かなりクセの強い怨霊らしく、昼夜を問わずに現れます。

いくら美人でもこんなのに出会ったらロクなことはないし(見てみたい気もするが)、ここを通る際はくれぐれも御用心あれ。
友人の話。

数人で集まった酒の席で、ふと怪談の話題になった。その中の一人が、「心霊かはわからないんだけどさ」と前置きして話してくれた。

仕事の帰り、彼は駅から下りてアパートまでの道のりを、運動不足解消のためいつも歩くという。

彼の自宅の近くには市でも有数の自然公園があり、その広大な敷地に面する道路は長い直線で、曲がりくねることなく50m先まで見通せるらしい。街灯はぽつりぽつりとしかなく、民家も無いため明かりはほぼない。さらに敷地からはみ出した森の一部が月明かりを遮るためいっそう闇は濃い。

そんな道をとぼりとぼりと歩いていると、数十メートルほど先に、こちらに向かって歩く人影が見えた。明かりの無い暗い道だし、さらに彼から距離が離れているため影の輪郭しかわからないが、直感で子供だと思ったという。

異様に背丈が小さいのだ。五歳児ほどかとあたりをつけたところで、声をかけた方がいいのか迷ったという。こんな時間にあんな小さな子供が出歩くのは尋常ではない。しかし声をかけたところで自分が不審者だと間違われたら大事だ。

そう悶々としているうちに人影との距離は近づく。ある程度まで近づいたところで、彼はくるりと踵を返し、来た道を引き返したという。

私がどうしてだと問うと、彼は苦々しい顔でこう答えた。

「だってさ、それ子供じゃなくって、四つんばいで歩く女だったんだよ」

しかも彼のことを真っ直ぐ見て、満面の笑みだった。真っ暗な道でも、その表情だけは何故からんらんとはっきり見えたという。

殆ど駆けるようにその道を抜け、駅まで戻ったところで、彼はタクシーを呼んで帰宅したという。

以降、彼はその道を通るのをやめた。

「家まで遠回りすることになるから、かえって運動不足解消になるからいいけどね」

彼はそう言って酒を煽った。
これは僕が体験した洒落にならない話です。

その日はいつも通り仕事を終わらせて帰宅途中の夜11時頃、いつもと同じ道を歩いていたのですが、んっ??なんだろ?? と目に留まりました。

マンションの4Fに髪の長い女がいます。どうやらその人はチャイムを鳴らし続けているみたい。彼氏と喧嘩でもしたのかな?? となんとなくぼや〜っと見てました。

女はこっちを振り返ります。こっちも目を外しました。

マンションを通りすぎる際にもう一度見ました。女が2Fにいます。あれ!?いつの間に下りてきたんた!? なんかおかしい…しかもどうやらこっちを見てるようだ…。

なんだか怖くなったので速足に。あの角を曲がればもうすぐ家というところで更に恐怖を覚える。

……!!

女が角にいる…それが事故防止のミラーに写っているのです…。後ろにいたはずの女が待っているように立ってます。

頭がおかしくなりそうでした。というのも恐怖もありますが生きていく力のようなものが抜けていく感覚に陥り、足が動かないのです。

少しずつ女が角からでてきます……

…!! ………!!

…笑っています…「ヒャハハアハヒヒ」みたいな感じで…しかも足がバキバキに折れています。

意識が飛びそうな中、心の中で「すみませんどうかお帰りください」と叫びました。すると女は

「…〜〜〜ジャナイ…」

「オマエジャナイ!!」

そう言うと消えました。

あの女は今も誰かを探しているのでしょうか。

ただ見ただけなのに…
Kは一時期山小屋の管理を任されたことがある。その小屋にはめちゃくちゃに釘で打ちつけられたドアがある。

そこは宿泊も出来る結構設備の整った小屋で、Uという男から管理を任されたんだが、そのドアは絶対に開けないこと、何があっても確かめようなんて気は起こさないことという注意を再三された。

Kは何人かの山好きな友人に小屋を貸すことにした。Uにはもちろんことわった。

その日は仲間のひとりがちょうど誕生日だったのでちょっとした誕生日会を開いた。ケーキの蝋燭を消しハッピーバースデーの歌を歌ったその時。

「ガン!ゴロゴロドンッ!ゴキ」

階段を転がり落ちドアにぶつかるそんな音がした。おまけに何かが折れるような音もした。

みんなが目を向けたのはあの釘でめちゃくちゃに打ちつけられたドアだ。

それ以降はもうそんな音はしなかったがさすがにそんなところでは眠れない。一睡もせずに夜を明かした。

Uにそのことを言うと

「ああ、でも大丈夫だったろ。音がするだけ。それだけだから。ドアを開けなければ何も問題ない」

気になったのは「ドアを開けなければ」というUの言葉だった。Uはもしかしたらドアを打ちつける以前に何かがあったからドアを封鎖したのかもしれない。

果たして何があったのか。それは知らない。

ただ、そのあともその小屋を利用する人間は何人かいたが、Uは小屋を利用する前に利用客に必ず言う。

「絶対にドアは開けない。そして、何があろうと確かめようなんて気は起こさない」


(追記)

その二年後、小屋は火事で焼けてしまいなくなってしまった。

KがUにその小屋で何があったのかを聞くと、色々と言うだけで何も教えてはくれなかったらしい。
ちょっと厭な話が最近目立ちます。私は文才がなく伝える力に乏しいですが、今回は大好きなどす黒くて厭な厭な話。

これはKがKの祖母から聞いた話。

四国にあるKの田舎には小さなお堂があった。そのお堂の中に奉られているものを皆は「神」と呼び、豊作を願い手を合わせる。

しかし、皆が神様と呼んでいるだけで本当のところはいつそのお堂が出来たのか、または誰がつくったのかなどといった具体的なことは一切わからない。ただいつの間にか神様と呼ばれていた。

たまに年寄りが掃除をしているのを見かけていた。今はもうすっかり荒れ果て掃除をする者もいなくなってしまった。

おばあちゃんが小学校にあがる頃になるとそのお堂には良くない噂みたいなものができて、夜中、あのお堂で一晩明かすと呪いたい人間に災厄を与えることが出来ると噂された。

最初は噂だけだろうと思ったが、佐竹という家の主人が惨い亡くなり方で死んだのを皮切りに、だんだん周りの人間が不審な死を遂げる。

ある者は突然泡を吹き死に、ある者は行方不明、ある者は原因のわからない病にかかりやがて死んだ。

そしておばあちゃんは仲間連中を引き連れてそのお堂に行ってみることにした。

夜中、こっそり家を抜け出して茂みからお堂を見張る。しばらくすると亡くなった佐竹の奥さんが真っ赤な口紅に真っ赤な着物を着てお堂に入っていった。

おばあちゃんはすかさずお堂の横にある格子からお堂の中を覗いてみた。すると、卑猥な言い方になってしまうが奥さんとずんぐり頭の毛だらけの何かが行為に及んでいた。

悲鳴ともつかない笑い声をあげながら奥さんはやがてぐったりした。その光景が怖くなりおばあちゃんたちはそれぞれの家に帰った。

>>50

これは推測だが、多分あの毛だらけの奴があのお堂の神様で、いや神様と呼ばれている者で、対象を殺す代わりに女には性行為をさせていたのかもしれない。

その後奥さんは子供を産んだ。その子供はどうやら奇形らしく全身毛だらけだったという。

メイドや手伝いの者は何人か気味悪がってやめてしまったようだが、奥さんはその子を抱きながら自室で死んでいたそうである。

終わりに、神様だからといって、いや神様と呼ばれてるからといってむやみに祈ることは避けたほうがいい。

今回の話では祈る行為そのものに災いはないにしろ、神様と呼ばれてる者は必ずしも幸や恵みをもたらす者ばかりではないと知った。
友人から聞いた、友人の母の話。

十代後半〜二十歳頃までたまにこっくりさんをしていたそうです。

高校の頃覚えて以来、迷いごとなんかがあると聞いていたとか。この恋は大丈夫かとか、大切な日の天気、ケンカした友人の気持ちとか…結構当たったらしい。

ちゃんと帰ってもらう儀式もしてるし、もしかしたら無意識に自分でやってんのかもしれないし〜大丈夫、大丈夫! と、軽い気持ちで楽しんでいたそうです。

二十歳過ぎ頃、田舎から上京して来ていた母は、ある夏休みに里帰りをしようとしていました。予定していた二日後の天気やら無事につけるか等を聞こうとしてこっくりさんを始めたそうです。

いつも通りに始めて

「こっくりさん、明後日は無事行けそーですか?」

と聞くと、

に 

げ 

ま 

ど 

う 

一つずつ指したそうです。

「え…何これ?」

気持ち悪くなった母は、帰ってもらおうとしました。ですが、指は止まらずに

に げ ま ど う 

に げ ま ど う 

に げ ま ど う 

に げ ま ど う 

に げ ま ど う 

に げ ま ど う 

に げ ま ど う 

ぐるぐると指し続け、恐怖て混乱した母は、大泣きしながら知ってるかぎりのお経をとなえ、帰って下さいと叫ぶのですが

ぐるぐると指し続けるため、指を放してしまったそうです。

やばっ!と思いましたが、もう後の祭りなので、不安に怯え、泣きながらしっかり後片付けをしたそうです。

その後は何事もなく過ぎたのですが、二日後、不安のため里帰りの日を延期して家にいた母は、退屈なのでテレビをつけたそうです。

すると、もし延期していなければ、ちょうど使う予定だった駅で、ちょうど使う予定だった時間に火災が起こっていて、帰省ラッシュのたくさんの人が逃げ惑っていたそうです。

以来、気持ち悪くてこっくりさんに手を出すのはやめたそうです。

本人は洒落にならんくらい恐かったそうです。
昨年の夏、野郎3人で「出る」と言われている山奥の廃墟に行きました。

現場に着いたのは、午前12時過ぎだったと思います。

当時、雨が降ってたのでジト〜っとしたイヤな雰囲気だったのですが、廃墟自体はそんなに大きくなく、奇妙な体験もなく、何となく尻切れトンボな状態で探索は終わりました。

ただ気になったのは、俺の右隣にいた友達が、探索中にずっとガムを「クチャクチャクチャクチャ」噛んでて、それが不快だった事です。

鼻息も荒かったように感じられました。いざ帰ろうとした時、俺はその友達に

「お前さぁ、普段から食事するときもマナー悪いよな。さっきもガムをさぁ、クチャクチャうるせーんだよな」

と苦笑混じりに注意したのですが、友達はビックリした顔つきでこう言いました。

「……ガムなんて噛んでないけど」

その時、後方の廃墟から、あの食べ物を咀嚼する様な音が聞こえてきたのです。

「クチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャ」

俺らは速攻車に戻り、逃げ帰りました。

その廃墟は、あくまでも噂なのですが、狂った父親が一家全員を惨殺し、その死肉を燻製(くんせい)にして1年ほど暮らしていた家だそうです。
5年くらい昔の話ですが、友達(以降M)が、設備が全て最新技術と言われたマンションに引っ越して3ヶ月くらいたったある日、おかしいことに気付いたらしいのです。

毎日夜の11時になるとマンションの前でタクシーが止まり、そして5分くらいたつと5階(Mは5階に住んでいた)にエレベーターが止まるらしいのです。

それまでは別に不自然にも思わなかったそうですが、3ヶ月も続くと誰だか気になって、そっとタクシーが止まった時に見たそうです。

しかし誰もおりません。運転手が一人で「ありがとうございました」などと言ってるだけなのです。

あまりにもおかしいと思ったMはちょうど5階についたエレベーターを見たそうですが、誰も出てきません。と言うより人気すらありません。中に入って見ても誰もいないのです。

あまりに不審に思ったMは管理人に問い合わせてみたのですが、そのマンションでは殺人事件や自殺などは無く、まったく新しいマンションだったそうです。

そこで管理人と話し合って、マンションの入り口とエレベーターの中にビデオカメラを設置したのです。

設置した次の日、すぐさまビデオを映し始めたそうです。

その日出張だったMは次の日まで帰らず、次の日帰宅したMは、11時までのエレベーターとマンションの入り口のテープを見たそうですが

何も異変は無かったそうです。ただ、お隣さんやマンションの住民たちが出入りをしたりしてるだけです。

しかし夜の11時になると恐ろしいくらい人気がなくなり、タクシーがマンションの前に止まりました。そのビデオを見たMは驚いたそうです。

タクシーから降りたのはスーツ姿の自分。

そして11時5分にエレベーターから出て来た、血まみれになった包丁を持った自分が、ゆっくり自分の部屋に近づいて来る姿が。

ちょうどMの時計は11時5分を回ろうとしていました。
これは私の兄からむかし聞いた話なんですが。

ある女の子達3人が夏の長期休暇を利用して旅行に行ったんです。

その旅行先、宿泊した宿の女将さんが、なにやら意味深なことを云ったんです。

「部屋の窓には気を付けて下さい。間違っても身体を乗り出したり、腰掛けて足を出したりしないで下さいね」

…と。女将さんの顔が真剣だったから3人は何も云わずただ頷いて。

だけどそこに泊まって3日目の夜。その日は花火大会が催されてて、初日に聞いた注意なんてもう覚えておらず

窓から花火が見えると云うこともあって1人は身体を乗り出し、2人は窓枠に腰掛けてそれを見ていて。

花火大会も漸く終わり、しかし3人はおしゃべりに夢中になっていて、窓から身体や、足を出したまま、時刻は深夜1時を回って。

そのとき、不意に1人が小さく悲鳴をあげ、云ったんです。

「足下に何か生暖かいものがいる」と。

それに驚いて3人が下を見るとそこには

血塗れの老婆の頭が。

そしてその頭が180度回転すると本来あるはずのない、老夫の顔がこちらを見つめ、気味の悪い薄笑いを浮かべていて…。
有名な観光地A市の消防署を定年退職した叔父に聞いた話です。

叔父は、市内の有名自殺スポットNが浦で自殺があるたびに駆り出され、死体回収を何年もやっていたそうです。

最初は嫌だったのですが、何年もやっているうちに死体にも慣れ、全然、平気になったそうです。

まったく動じない叔父はNが浦で自殺があると、必ず、駆り出されるようになってしまったということです。

そんな叔父が一つだけ、思い出したくないことがある、と言って、話してくれました。


ある晩のこと、たまたま家中に誰もいなくて、一人で寝ていると、玄関を叩く音がしました。行ってみても誰もいません。

すると少し経って、今度は窓を叩く音がします。が、窓を開けてみても誰もいません。

誰がいたずらしてるんだと怒りながら寝床につくと、今度は、布団を敷いて寝ている部屋のフスマを叩く音が....。勢いよくフスマをガラッと開けても誰もいません。

さすがに気味が悪くなり、布団をかぶって寝ていましたが、今度は布団のまわりの畳を叩く音がしたそうです。

だんだん叩く音が強くなり、しまいには、枕もとをドンドンと叩かれる。叔父は怖くなり、布団をかぶったまま身動きできなかったそうです。

そのうち、だんだんと叩く音が弱まり、どのくらい時間がたったのか、すうっと叩く音はやんだ。すると、いきなり電話が鳴ったので、布団をおそるおそる出てみると、もう朝でした。

そして、電話に出ると同僚から、またNが浦で自殺があったから来てくれと頼まれました。

その自殺者は、まだ若い女性でしたが、崖の上から飛び降りたものの、海まで落ちることができず、崖の途中の松の木に引っかかっていました。

片目に松の枝がささり、崖の岩で打ったのでしょう前身打撲で亡くなっていたそうです。

しかし、即死することができず、何時間も松の木にぶら下がって、こと切れたようで、無事だった片腕で、思い切り近くの岩を叩いていた跡が、血まみれで残っていたそうです。
妖怪の話で仲間内で結構評判の良い話がある。

栃木県にTという小さな公園がある。その公園に夜中、通りがかったkという人の話。

酒も飲んだし、気分がいい。飲みすぎずちょうどいい具合だ。ふと見れば公園があるじゃないか。

ベンチに座って少し休むかと公園に入った。すると公園のベンチが3つある。

3つのうちのひとつ、入り口に近いほうに自分が座り、入り口から一番遠いベンチに女の人がこちらに背中を向けて座っているのが見えた。

なんとなく見ていたらその女がこちらを向いた。不思議なことに両手で顔を覆っている。

いつもは他人に話しかけるなんてことはしないが、酒が入っているのもあって話しかけてみた。

「なにしてんの?顔を手なんかで隠しちゃって。せっかくの美人が台無しよ」

そう言うと、女は肩を揺らして笑いながら、ゆっくりと両手を離す。

するとその顔を見たkはあまりの恐怖に逃げ帰った。

その時見た顔は、鼻も口も目もすべての顔のパーツがねじれたようにしっちゃかめっちゃっかな顔だった。

もちろんそれほど飲んではいなかったので酒のせいではないだろうということだったが、そんな奇妙な体験は今までの人生ではそれきりだという。
三年ほど前の夏の話。

友人の部屋で大学の講義をさぼり、何するでもなくダラダラしていた。他愛も無い馬鹿話、その中で友人がふとこんな事を口にした。

「なあ、もしこの世に読心術できる奴がいてさあ、俺が今読心術の出来る奴っているのかなあって考えてる事も読んでるって考えてるのも読んでるのかなあ?」 

…人間、暇になると何て非生産的な事を考えるんだとその場は苦笑していたのだが、翌日からそいつが音信不通になった。

落とせないゼミにも顔を出さず、一緒だったバイトも無断欠勤した。携帯も通じない。

そんな事が三日ばかり続き、さすがに何かあったかと部屋を訪ねて行った。

部屋の前まで来ると、中から妙な音が聞こえる。人の歌のような、機械音のような音。思いきって開けたドアの向こうに彼はいた。

カーテンを締め切った真夏の部屋。その真中で彼は歌っていた。直立で、一点を見たまま声を枯らして。

放心している彼を何やかやとなだめすかし、事の次第を聞いた。

私と馬鹿話をした日の夜だったという。寝いりばなに電話が来たのだという。

「あの…」

聞いたことの無い、掠れた女の声だったという。声が小さくてよく聞こえない。

「…ない…よ」

はぁ?

「きょう…だれ…」

どなた?

「…おも…じゃな…」 

同じような言葉をニ三度繰り返した後、沈黙が流れた。

気持ち悪くなった彼が受話器をおこうとした時、はっきりとした声で女が言った。

「あなたが今日思った事、誰にも言うんじゃないよ」

それから三日、何も頭に浮かべないように、歌い続けていたのだという。
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83 無名さん
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