1 無名さん

痛い奴を晒すスレ

2 人間のクズ
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他人の幸せ壊して愉しむ人間の屑
誹謗中傷あり

晒された事について逆ギレ↓
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night-rui69

他人の幸せ壊して愉しむ人間のクズですがwww
よろしくお願いしますwww
その夢想館に瀬川さんという老夫婦が泊まった。

中居さんに部屋に通されると六畳ほどの和室が二部屋あり、ベランダからは見晴らしのいいきれいな景色が見える。

問題は、奥にあるベランダ側の部屋。砂壁があってその壁に掛け軸が掛かっていた。

だが、掛け方がおかしい。明らかに掛け方は裏面がこちらに向いている。つまり裏返しで掛けられていた。

間違えて裏返しにしたのかなあと思ってその掛け軸をなおそうと手を掛けようとした瞬間、後ろから声がとんできた。

「それはいいんです。そのままにしておいて下さい」

中居さんが目を見開いてそう言う。なぜという自分にただ「規則ですから」と中居は言った。

まあ仕方ない、いいやと思ったが、中居が部屋を出たあと奥さんが掛け軸を表にしてしまった。どうやらそういうのを見ると我慢が出来ないというか落ち着かない性分らしい。

見ると真っ黒なスミで掛け軸の一面が塗りつぶされていた。なんなんだろう。そう思ったが、まあ特段気にせずに、夜を迎え風呂も入ったし寝ようということになった。

なぜか眠気が来ず、寝返りを何度もうつ旦那さんに比べて奥さんはぐっすり眠っていた。すると背中に異様に冷たい視線を感じた。

自分の後ろにはただあの掛け軸があるだけ。まさかなあとは思ったが、ためらわずぐっと半身を起こし掛け軸を見た。

すると驚いたことに掛け軸の中から所々傷だらけの青白い血管が浮かんだ白い手が出てきて、右手左手と出したときボサボサの髪の毛の人がぐーっと身を乗り出す形で掛け軸から出てきた。

その瞬間、まるで脱兎のように飛び起き素早く電気を点けた。だが、電気を点けるとあの人はいなくなっていた。

恐ろしさのあまりふるえながら奥さんを起こし中居さんに事情を話すと、お金はいらないから悪いが帰って下さいと言われた。

客になんなんだとは思ったが、帰り際全く大変なことをしてくれたという言葉を浴びせられた。

謎なのはあの掛け軸。すべてはあの掛け軸にあると思うがあの掛け軸の黒く塗りつぶされた表面にはなにが描かれていたのか。それはあの旅館の人間しか知らない。

最後の大変なことをしてくれたとは私らが掛け軸を表にしたからだと思うが、それがあの旅館の閉鎖に繋がったのかどうかはわからない。
一人カラオケにハマり始めた頃、市内のカラオケ店を渡り歩いていた。

ネットで調べてここにもカラオケ店があるのか〜と片っ端から行っていた。

とあるカラオケボックスで自分の歌声を録音していたんだけど、再生すると女の人のうめき声が入っててビックリしてすぐに削除した。

そのときは隣近所の部屋は空いていて自分一人くらいしか客がいなかったはずなのに・・・

後で昔見た新聞の記事を思い出して場所を調べたらそのカラオケボックスだった。

今の店になる前に古い建物でカラオケボックスだったらしいけど、部屋で自殺者が出て廃業して、建物を新しく直してまたカラオケボックスになったと。


もう一つ、自分の体験ではないけど職場の人から聞いた実話。

旅館で働いているときに、とある部屋で鴨居に紐を括って自殺した人がいて、壁紙など新しくしてその部屋を何事もなかったかのようにまた使うようになったんだけど

なぜかその部屋に泊まったお客さんはみんな上着をクローゼットに掛けないで、鴨居にかけるそうで、その位置が自殺したときに紐を掛けていた場所なのだと・・・

他の部屋に泊まったお客さんは迷わずクローゼットにかけるのに、その部屋に泊まったお客さんだけが鴨居にかけるのが不思議だったそうで

お客さんに「クローゼットがあるのにどうしてそこにかけるんですか?」と聞いたら、「いや、別に気にしていなかった」と答えた。

お客さんは無意識にそこにかけていて、何か感じるものがあるんだなと思ったそう。
とっぷりと日が暮れて夜。

とある集合住宅の横を通りかかると、1階の端っこの部屋の窓から誰かがこちらを見ている。

部屋の明かりもつけないで何をしているのだろうと訝しんだのだが、よく考えれば、その部屋は住人が出たばかりの空室だった。

現に、窓には『空室』の紙が貼ってある。

まるで立体ホログラフィのような、リアリティを伴わないその人は、凄い目でこちらを見ている気もするが、気付かないふりをしよう。

何、こんなのは、巷では良くある事だ。

その部屋がどうして空室になったかを、チラと考えたが、それこそ、ありふれた話になりそうなので、深く追求はしない事にした。
6 無名さん
SNS晒してんじゃねえよカス死ね
夜とはいえ、いつもより、なんか暗いな、って思ったんだよ。いや、ウチの近くの遊歩道なんだけどね。

なんだろう、って見回したら、街灯の電気が消えてる。要するに球切れだな。珍しい事もあるよな。街灯は誰かがメンテナンスしてくれるもの、滅多に消えたりしない、って思い込んでたよ。

同時期に中を変えたんだと思うんだよ。だから3か所ほど切れてる。ただでさえ、暗い道なのに、心底暗い。

この道、ウオーキングやジョギングの人が夜に結構いるんだよな。普段から寂しいのに。女性なんかは怖くないのかな。

でも、その日は珍しく、誰ともすれ違わなかったんだ。だから余計に心細いんだ。

そうしたら、向こうに自転車のライトが見えた。ああ、人が来た、って安心したよ。

ぐんぐんぐんぐん、細い道とは思えない速度で自転車は来る。何を急いでるんだろう、って見てた。

すれ違ったよ、光と。自転車じゃなかった。ただの光の玉だ。それと同時に腐臭を伴う風が、自分の横を駆け抜けた。

後の事はよく覚えてないよ。ただ闇雲に叫びながら、明るい通りを目指して走ったんだ。はたから見ると危ない人だったろうけど、構うもんか。

そんなだから、あの道はあんまり通りたくない。だからさ、夜道を行く時は、なるべく明るい方を通った方がいいよ。

そう言って、その人は、飲みかけの酒を、ぐっ、と干した。
夜道の話。

とある人が夜道を歩いていたら、向こうから、長い髪とスカートからみて、女性とおぼしきシルエットが近付いてきた。

随分と小柄だ、夜更けなのに子供だろうか。

そう思っているところで、段々と違和感を感じてきた。

小さな人間だ、大人の縮尺を変えた、精巧な人形のような。

それが、近付いてきて、すれ違いざまにこちらを見て、にや、と笑った。

思わず立ちすくんだ横を、彼女は通り過ぎていった。

恐る恐る振り返ると、背後はただの闇。

後の事はただ恐ろしくて、覚えていない。

もう、あの道は夜、通らない。

そんな話をする人がいた。

「人形だったりして」

話の後に冗談めいて返したら、

「今思えば、そうかもしれない、あの肌、陶器のように無機質だったよ」

その人は、嫌そうに、そう呟いた。
真夜中に微かな音が聞こえる。なんだろう、と窓の遠くに耳を澄ます。

太鼓、民謡、人のざわめき……祭り囃子か。要するに『踊りの音』だ。

しかし、今は真夜中。踊る人間などいないはず。祭りなどの予定も無いので、踊りの練習とも考えがたい。田舎町なので夜が早い、辺りはしんと寝静まっている。

つまりは、そっとしとけ、って事だろう。仕方ない、私も眠ろう。

夜の闇の中、踊りは続く。このまま、朝まで終わらないのだろうか。

そう思いながら、布団に潜り込んだ。彼岸の入りの、夜中の事だ。
私の知り合いに片桐さんという方がいる。

最近なんだか肩が頻繁にこるのよねえと友達に言うと、友達がおばさんを紹介してくれた。

どうやらそのおばさん、霊能者らしく今まで様々な人を浄霊したりしてきたらしい。少し怪しんだがまあ試しにと早速呼んで貰うことにした。

そしてひとしきりなんたらかんたらと呪文を唱えたかと思うと、「もういいわね」と言って帰ってしまった。

その後、最初は肩の痛みもとれて良かったなあと思っていたが、一週間もするとまた肩が痛み出した。それどころか前より痛みは増している。

これはヤバいと感じ医者に見せたがやはり治らない。仕方ないので今度は力のある別の友達に見せると

「あなたの部屋の押し入れを見てごらんなさい。それでもし、何か変なものがあったら燃やして捨てて」

そう言われたので押し入れを開けると、押し入れを開けた真ん前の壁にお札のようなものが一枚貼ってあった。

それを剥がして燃やした。すると肩の痛みはなくなった。

あのおばさんを紹介してくれた友達に久々に会うと、あのおばさんはインチキで霊能力なんて少しもなかったらしい。だからあのお札もなんの力もなかったようだ。

だが、お札に力はなくてもあのおばさんの負の念がなんの力もないお札に力を持たせたんじゃないかと思う。

おばさんに見てもらったあといくらか、現金をくれないかと言われたのを思い出す。それで悪いけど持ち合わせがないと言うとおばさんはにこりと笑って、トイレを借りに部屋に入っていった。

いまにして思えばあの時お札を貼ったんじゃないかと思う。

人を怨んだり憎んだりする気持ちって怖い。だってなんの力もない人がなんの力もないお札に力を与えることだってあるから。
団体仲間の話。

休日に友人と二人、近場の山へ出掛けた。子供や老人でも登れる小さな山だが、それでも頂上に着く頃には結構疲れた。

頂上の一方は展望台になっており、望遠鏡が備え付けられている。天気も良かったので、眺望を楽しもうと覗き込んでみた。

口を一杯に開けた女の顔が見えた。傷なのか血なのか、髪の先から顎に掛けて、赤い筋が何本も走っている。

ビックリして尻餅を付くと、友人が「どうした?」と助け起こしてくれた。今見たものを説明すると、友人は恐る恐る望遠鏡の前にしゃがみ込んだ。

「変なものは何も見えないぞ」

促されて再度見てみたが、確かに普通に良い眺めが広がるばかり。もう何処にも、あの女の顔は見えなかった。

何だったんだと首を傾げながら展望台を後にする。その時、背後から「ひゃぁ!?」と叫び声が聞こえた。

振り向くとリュック姿の小母さんが、ペッタリとへたり込んでいる。

「・・・多分、僕と同じものを見ちゃったんだろうなぁ」

そんなことを考えながら、下山したのだという。
目を開くと、視界の大半を天井が占める。俺はベッドに仰向けになっている、もう朝だ。

ふと、視界の右端に何か映り、顔をそちらに向けた。

(…は?)

そこには何と言えばよいか、【何か】がいた。

身長は成人の膝丈程しかなく、顔は真っ黒と言うより、何故か自分でも解らないが「色が無い」と、そう感じた。

とにかくこの世のものでは決してない。目があるだろう場所には白く光る二つの小さな点のみ。頭にはそいつの身長の半分程もある大きな三角帽を深々と被っている。

白い手袋を嵌めた手には、2mはあろうかという包丁のような巨大な刃物が握られていた。

“奴“を認識して数秒も経たないうちに、そいつはその巨大な刃物を俺の腹に宛がい、前後に動かし始めた。

痛い…重い…苦しい…

抵抗しようとするが、金縛りのように体が全く動かない。しかし声はなんとか出るようだ。

「やめろ…っ」

俺は必死に声を絞り出した。そんな事はお構い無しに、奴は尚も俺の腹をかっ捌こうとしている。

巨大な重い刃が前後する度に、腹の皮膚や肉は面白いくらいにスッと裂けて、傷口に刃が減り込む。

痛てぇ痛てぇ痛てぇ痛てぇ!!!!

「やめろっ…」

何度か訴えてもぴくりとも反応を示さない奴に、俺は恐怖より怒りを覚えた。

「…やめろ…っつってんだろぉがぁあ!!!」

思い切り奴に向かって蹴りを入れた。右足を出した反動で上体が勢いよく起き上がる。

…と思った瞬間、俺の視界に映ったのは、ベッドから蹴り飛ばされ勢いよく飛んでいく掛け布団。もう奴は居なかった。

(…夢?)

いやしかし…、あのリアルな刃物の重み、刃が肉に食い込むあの何とも言えない異物感、何より腹に走ったあの激痛は、とても夢だとは信じ難い。

俺はシャツをめくって腹を見てみた。はっきり覚えている。丁度、刃を当てられていたその部分に、6cm程の切り傷がケロイド状になったようなミミズ腫れがあった。

その出来事から、もう既に十数年。未だ腹に残されたミミズ腫れは消えていない。
自分的にはトラウマな話。

毎年、夏になると父方の田舎に帰っていた。田舎はいわゆる島で、ほとんどの人が漁師や海苔作りで生計を賄っている漁師町だった。

父の実家は山にも近くて、よく従兄弟たちと山に登ったり、海で泳いだり、山の手前部分に川が流れていて、ちょうど川と海の混じる河口(?)みたいなところになっていて、そこに蟹がいて、よく捕りにいったりしていた。

その日はお盆で、『お盆に泳ぐと鱶が出るから絶対泳ぐな』という言い伝えから海へ行くのを禁止されたので、仕方なく従弟と二人で蟹取りにいった。

蟹とりに行く途中、川を渡るんだが、その橋の途中で従弟が下を覗き込み

「にーちゃん(俺のこと)、あっこに人がおる」と呼び止められた。

橋の下(蟹がたくさん取れる場所)に先に人がいるのか?と思って覗き込んだが誰もいない。 

「誰もいないだろ」と言うと、「違う。川んなか。みてみ。女の人」と言うので、川の中を見ると

確かに髪の長い女の人が横向いたままゆっくりうねるように“川上のほうに”流れているのが見えた。

え?何で?逆流してる?と思った途端、その女の人が川の中でぐるんっとひっくり返り、こっちを見た。

目が合った!と思った瞬間、ヒッと声をあげた(と思う)。俺はしりもちついて怖くて目を閉じた。

しばらくして目を開けると、従弟はじーっと川の方を覗き込んでいた。従弟はまったく怖がる様子も無く、俺がズボンのすそを引っ張ると

「なあ、にーちゃん。あれ、キレイな人やったなあ。人魚かなあ?それとも川の女神さまかなあ?」と暢気に言った。

でも、俺には凄く禍々しいものにしか思えなかった。

女の人の服はまったく覚えておらず、うねる長い髪と、細い体と(イメージ?)、こっちを睨みつけたときの物凄い凶悪な顔しか覚えていない。

でも、従弟にはそれが、神々しく見えたらしい。同じものが見えたのか、違うものが見えたのか、受け止め方が違うだけなのかよくわからない。

余談だけど、この従弟、この2年後に海の事故で死んだ。これもあの女性と関係あるかどうかは不明。

でも、俺はそれ以後一度も泳いでない。
もう20年くらい前の話です。当時俺はかなり霊感の強い女の子と付き合ってました。

ある日、彼女を家まで送るため深夜に単車2ケツで県道を走っていました。平日の深夜3時も過ぎてる頃だったので周りに車はいないし信号も点滅してたりしてました。

普通に街灯がポツンポツンとある直線で見晴らしの良い通りを走っていると、前方30mくらいの左側歩道を人が歩いているのを確認しました。

別に人がいてもおかしくないので気にせず走って行きます。

肩越しにチラッと後ろを一瞬見たら彼女の頭もその人の方に向いてるので彼女も見ているんだなぁとか思い、その人を視界の端で見ながらだんだん距離が詰まっていきます。

そろそろ5mくらい前方に来た時、よく見ると長い髪を後ろで束ねた上下黒い服装の女性だと分かりました。

その人と2人の乗ったバイクの距離が分離帯を挟んで2mくらいだったと思います。すれ違う時に左側を向いて何気なく見てみると

上は胸の膨らみも分かるので黒い服を着ているのが分かりましたが、腰から下は歩道のアスファルトしか見えません。

えぇっ!と思って思わずアクセルを緩めながら振り返って確認しようかなと思ったその時、ヘルメットをガンガン叩かれました。

後ろの彼女が自分の被っているヘルメットで俺のヘルメットの後頭部を頭突きしていたのです。

俺は彼女の行動の意味をとっさに判断してスピードを上げて、その場から走り去りました。

しばらく進んだ先のコンビニに入ってさっき見たものを彼女に確認すると

『駄目だよ かかざん!あんなどう見てもこの世の者じゃないものの近くで止まろうとしちゃ』って怒られました。

内心ゾーっとしながら苦笑いすると彼女が更に言いました。

『じゃあ あの上半身の後ろに居たのも見たんだね?』

俺は彼女の頭突きに驚き、急いで前に視線を移してアクセルフカしたので気付かなかったみたいですが、上半身から2歩ほど後ろに

右足が逆に向いて足を引きずるように歩く、黒いスカートを履いた下半身が上半身に着いていくように歩いていたらしいです。

それを聞いて鳥肌立ちまくりました。

今現在、その場所は道沿いにコンビニが出来て夜でもかなり明るい場所になりましたが、今でもその場所を通ると脳裏に鮮明に思い出して鳥肌立ってしまいます。
友達四人をうちのアパートに招待した。馬鹿な話しながら、コタツでまったりしていた。

そしたら真夜中過ぎに、隣人の部屋から女の声。

毎日なんだけど、「うふふっ」て声が聞こえてて、いちゃつくならホテル行けや、って思ってた。

その声が聞こえた途端、四人が黙ってしまったのに笑った。

静かにしたってエロいのなんて聞けねーし、と思いながら四人を見ると、隣じゃなくて俺を見てる。

なんだ? と聞こうとしたらまた女の声。

同時に四人がドアへダッシュ、俺もわけがわからないけど、後に続いた。

四人がアパートの入口で足を止めたので追いついたけど、すぐにお祓いしろとか言われて呆然とした。

どうやら女の声は隣人の部屋からではなく俺の部屋、というか俺の背後から聞こえてたらしい。

声がした先を見たら、肩くらいまでの髪の女が俺の耳元で笑っていたらしい。

二年気づかなかった……。
私には15歳年の離れた兄がいます。

私が10歳の年に、兄(25歳)がお見合いをしました。ある程度話がまとまり、お嫁さんになるはずの方が家へ挨拶に来ました。

玄関で迎えた時には、綺麗なお姉さんだなという印象だったのですが、応接間で話をするうちに、少しずつ“鬼の面”のような表情に変っていったのを覚えています。

その後、お姉さんは1〜2週間に1回家へ遊びに来るようになりましたが、家にいる時間の長さに比例して、“鬼の面”のような表情(顔自体が変っているかも?)が強くなってゆくのです。

半年位経ったある日、応接間で談笑していたお姉さんは、“鬼の面”そのものの顔で中空を見つめながら

「いつもいつもあんたのせいで嫌な思いをさせられる。もういい加減どこか行ってよ」

と大声で言った後に、昏倒してしまいました。

救急車を呼んで病院に運び、少し落ちついたお姉さんと家の両親が話しをしていたのですが、お姉さんは

「家へ入る度に“般若の面”みたいなものがまとわりついてきてたまらなかった」

と話していました。

程なくして、お姉さんの両親から縁談についてお断りの連絡が入りました。

それから20年。兄は女性と付き合いはするのですが、結婚話がちらつくようになると霊的(勝手に決めつけていますが)な邪魔が入り、未だに結婚できていません。
初投稿です。

幽体離脱というのに前から興味があり、こちらのサイトを見たりもしていたのですが、実際にやってみるとなると怖くて実践することはありませんでした。

ところが先日、無意識に幽体離脱をしかかりました。

休みの日の昼間、特に予定もなかった私はベッドの上でごろごろしながら携帯をいじっているうちにうとうとしてきていました。

するとベッドの周りやすぐ頭の上で、たくさんの人の声がするのです。

「こいつ?」
「わかりやすいよねー」
「単純だよな」
「キャハハハハ」
「早くやれよ」

知らない声ばかりでどうやら私のことを話しているようでした。

同時に金縛りに襲われ耳鳴りの上に体が振動して、私は今離脱したら体を乗っ取られる!と思って必死で目を開けようとしました。

目が覚めたら声はやんで金縛りも解けていました。仰向けになり、またうとうとしているとまた声が聞こえてきました。

「なんなんだよ」
「やんねーのかな」
「私の」

さっきよりもはっきりと私のことを話しています。

またひどい金縛りに襲われ全身がしびれて大きな耳鳴りがしました。足がフワッと浮き上がったような気がしました。私は必死で体に幽体をとどまらせるよう耐えました。

「キイイィィィィィィィィィィィ!」

女の人の声が聞こえ、私は無理矢理目を開けました。

あのとき幽体離脱をしてしまったら、私の周りにいたたくさんの人たち(特に叫んでいた女の人)に体を奪われてしまう気がしたのです。

私の体は狙われているのでしょうか? 一度お祓いに行った方がいいのでしょうか?

昼間だというのになんだか少し身の危険を感じて怖かったです。
祖父は若いころ、友達と、その恋人と三人で、恋人の故郷である、中国地方のとある県に物見遊山に行ったことがある。

恋人の一族の墓参りを済ませ、帰ろうとしているうちに、友人が便所に行った。そして、便所から出るなり、待っていた祖父に殴りかかってきた。

血の気の多かった祖父も即座に応戦し、両者血みどろになった。

(その際、目突きや首締め、金的など、普段はそんなことしない友人が、ダーティーテクニックばかりを使ってきて、その殺す気っぷりに驚いたらしい)。

そのうち、血相を変えた土地のお婆さんが駆けてきて、二人にべたべたする水をぶっ掛けた。

なにをする、と怒り心頭に発した祖父だったが、いつの間にか男たちに取り囲まれており、袋叩きにされた。恋人が周囲を走り回り、人を集めたものらしい。

その後、友人がおかしくなったのは『ムタチクル様』(六太刀狂様か、無太刀狂様とでも書くのかもしれないと祖父は言っていた。ムシャクル様が転化したか、祖父が聞き間違えたか、記憶違いか)

の呪いのせいであり、二人とも暴れているから、二人やられたのかと思った、こうするしかなかった、等を言われたらしい。

納得いかない祖父が噛み付いたところ、友人は誰かに怨まれており、これはおそらく人為的な呪いだ、今回は払えたが、これ以上はどうすることも出来ないと言われた。

祖父はなにか言おうとしたが、思い当たることがあった様子の友人の手前、それ以上はなにも言えなかった。恋人は、顔面蒼白となっていた。

友人の恋人には、かつて婚約者がいた。友人は、それを知りつつ近づいて、婚約者から女性を奪い取ったプレイボーイだった。

婚約者を奪われた男は、この村の出身だった。男は恋人を奪われたことでひどく落胆し、当時住んでいた兵庫県を引き払い、北海道に移ったらしい。

「そして、北海道から、友人に『ムタチクル様』の呪いをかけたのではないか」とは、祖父の推測に過ぎない。

しかし、その数年後、その友人は、恋人を殺し逮捕された。無理心中を図った、とも、発狂した、とも言われたそうだ。
http://i.imgur.com/tjfEQms.png?1
先日群馬県館林にて、営業妨害罪及びの罪で池沼容疑者が
逮捕されました
調べによりますと池沼容疑者は無職童貞38歳であるため
友人もおらず趣味もない為、毎日aimeを大量に持ち歩いては
無料ゲームで遊んで帰ってカードやシールなどをゴミ箱から物色する毎日を繰り返している模様です。
以上ニュースをお伝えしました。
山仲間の話。

引率で、中学生グループを登山に連れて行った時のことだ。

難所もなく登りやすい山だったので、特に問題もなく頂上まで辿り着いた。昼食を食べてから、記念写真を撮ろうと皆を並ばせてポーズを取らせる。

二枚ほど撮影した直後、いきなり一人の女子が「痛いっ!」と叫び始めた。慌てて駆け寄ったが、ただ頭を抱えて「痛い痛い」と喚くばかり。

救急を呼ぼうか悩んでいると、始まった時と同様、唐突に泣き声が止んだ。泣いていた女子はキョトンとした顔で「アレ?治った……」と呟いている。

落ち着かせて事情を聞いたところ、突然頭が誰かに引っ張られたのだという。それも髪の毛でなく、頭の皮を直接ガシッと掴まれ、真上に引き上げられたのだと。

頭皮を確認してみたが痣などもなく、別に問題はないだろうということになった。その後は何のトラブルも起こらずに下山できたという。

それきり忘れていたのだが、写真の現像が上がってきて絶句した。一枚目はごく普通の集合写真だったが、二枚目に不気味なモノが写り込んでいる。

空から下りてきた長い一本の黒い腕が、件の女子の頭を鷲掴みにしていた。生徒達には一枚目の写真のみを配り、二枚目はネガごと破棄したのだという。

気になって色々と調べてみたところ、昔そこは神隠しの山として有名だったらしい。地元の歴史家によれば、つい最近まで

「曇天の日には、子供だけであそこに登ってはいけない。その内の一人は下りてこられないから」

という内容の言い伝えがあったという。

その山は「サラエ」や「コサラエ」と地元で呼ばれているそうだが、それも元々は「子攫い」という語が由来なのだそうだ。

「どんな理由であれ、子供には引率が必要だなと実感したよ」

真顔で彼はそう言っていた。
>>19
あげんなカス
大学の時、寮の管理人さんが退職するので寮生みんなでお別れ飲み会をやった時、管理人さんに聞いた話。

彼が寮の管理を任されて間もない頃、寮で飛び降りが続いた事があったらしい。

二人目の自殺者が出て半月ほどした頃、彼は夜の見回りに最上階に行こうと階段を上った。

各階の踊り場には窓がついてるのだけど、上りかけのとこで窓の外に何かいるのに気付いた。

5階の窓の外に、女の子が逆さに浮いてたそうだ。髪をばさばさなびかせて、恐怖に引き攣った真っ白な顔をして。

管理人さんは全速力で階段を駆け下りた。一階下の踊り場に来ると、また窓の外にその女学生が逆さのまま壮絶な表情で浮いている。

その下の階でも出くわした。階段は一本だし、もう走るしかないと思ったそうだ。

成仏してください成仏してくださいと声にならない声で繰り返しつつ、もう一度彼女をやりすごして外に飛び出した。

その途端、ドン!とすごい音がして、足元に死体が横たわってたそうだ。三人目の自殺者だった。

「私、どんな速度で走ってたんでしょうねえー」

と言ってたけど、本当に説明のつかない出来事。これも時空の歪み?
私の父が26歳の時に体験した話です。

配達の関係で、心霊スポットとして有名な某トンネルの隣の道を走っていた。

トンネルは閉鎖されており、旧道を通る事になった。気分は良くなかったが、幽霊なんていねぇよと調子に乗っていたので、怖くはなかった。

まだ夕暮れ時で、周りは明るい。早く荷物を届けなくてはと思っていたのに、交通整備員に止められた。

どこか工事でもしているのか? 音楽を大音量にした。かなり待たされている。…まだか?

車も止まっていることだし…と、タバコに火をつけて吸うと、口から煙を吐いた。苛々しながら待っていると、まだ待たされている。

工事している風には見えず、交通整備員に声をかけようかと迷っていると、山から大量の白装束を着た老若男女が降りてきた。そして交通整備員の後ろを歩いていく。

音楽は大音量に関わらず、足音までする。近づいてくるのではないかと、全身をガタガタと震わせて彼らを見た。

皆、顔は色白で、明らかに生きている人では無いことは見てとれた。

そして交通整備員がいけいけと旗を振った瞬間、俺はフルアクセルでそこから逃げた。


だそうで…興味がわいた私はそこを調べました。

地元の人間が言うには、まずいのはトンネルではなく、その旧道だそうで。

父には言いませんでしたが、交通整備員は幽霊として有名。こちらのサイトでも、交通整備員の幽霊の話が書いてありまして、体験した人も多いのではないでしょうか。

彼に話しかけると、ついてくるそうです。

夜の町中で車で走行中に、この彼らの話をしていると、何処からともなく彼らが現れて、車の中を覗きこんでくるそうですよ。

お気を付けて。
3年ほど前、用事で帰りが19時頃になりました。冬場でしたので日はとっくに落ちていました。

けれども大きい道を自転車で行けば家まで8分。道沿いにはファミレスや大手DVDレンタルに学習塾、夜とはいえ賑やかな程。少しうざいくらい。

そこで普段はあまり使わない裏道を何となく選んでみました。ここは人通りもなく、家にもより近い。

快調に飛ばしていたら、少し離れたところに車が止めてあるのが目に入りました。暗がりの中そのドアが開き中から男性が出てくるのが分かりました。

その時ぶわっという感じで身体中に恐怖心が起こりました。妖怪アンテナのように。ただし幽霊の類いでないことは分かりました。

と、同時にバタンッとドアの閉まる音、ブルルルンッとエンジンのかかる音。無灯火のまま車は発進。とてつもなくヤバい気がして私も自転車を急発進。

外灯もない大きな日本家屋の建ち並ぶ道。エンジンの音は迫って来ます。人家があるから大丈夫?違います。こういう田舎の旧家の人逹は危ない面倒を避けるものです。

私は田んぼの畦道や車の入れない様な細道を必死でこぎました。やがて、あの敬遠した筈の明るい道に出た時、いつの間にかエンジン音も止み、追われている気配もなくなっていました。

私はどんな変わった人に会った時も、そういう人にナンパされたりした時もいつも平気でかわせていました。けれども誰も味方のいない暗闇の中で変質者に追われるという、この出来事には心底恐怖を覚えました。

皆様ことに女性の方々、どうか闇には近づかないでください。
知り合いの話。

その昔、盆で里帰りした時のこと。まだ幼かった彼は、兄と二人で実家の裏手にある崖で遊んでいた。

と、いきなり兄が上を見上げたまま、口をポカンと開けて動かなくなる。何を見ているのかと、同じように顔を崖の上へと向けた。

赤い女性が、崖の中腹に張り付いていた。

赤い帽子に赤いワンピース、ご丁寧なことにブーツまで真っ赤だった。スカートから覗く白い腿が、妙に強く記憶に残っているという。その他の特徴はあまり憶えていない。

女はスルスルと滑らかな動きで崖を登り続け、一番上まで達すると、そのまま流れるように山奥へ姿を消した。

我に返った兄と一緒に、実家の祖父へ報告しに行く。

「真っ赤な女の人が崖を登っていったよ、変なの」

そう話した次の瞬間、祖父は怖い顔になり大声で詰問してきた。

「顔は、その女の顔は見ていないだろうな!?」

祖父の剣幕に驚きながらも、「見てないよ」と返事をする。すると祖父は心底ホッとした風になり

「今日と明日はもう裏で遊んじゃいかんぞ、目が合うといかんけん」

と真剣な表情で言った。

その年は結局、それ以上外で遊ぶことなく、家へ帰ったのだという。

「結局その後、あの赤い女をまったく見てないんだよね。アレが何だったのか、詳しく聞く前に、祖父ちゃん死んじゃった。他の家族は全然知らないって言うし。ただまぁ、見ていて気持ちの良い女性じゃなかったな」

現在は、兄も彼も自分の子供を連れて、そこへ里帰りするようになった。子供らは幼い頃の自分達のように、崖で楽しく遊んでいるらしい。

しかし遊ばせる前に、兄弟は必ず崖を確認しているのだそうだ。そこに赤い女が張り付いていないことを。

「よくわからんけどさ、目が合ったら嫌なことになりそうじゃない?」

そう言って彼は肩を竦めた。
初夜というものがある。

地方によってはその初夜は満月の夜で〜を用意して〜などときまった形、作法があるらしいが、これは佐竹さんという方の話。

佐竹さんの田舎では初夜は離れで迎えることになっていた。それぞれの家に母屋と離れがあるという。

母に聞いたんだが、初夜がすみ、初夜がすんだあとは嫁は離れで1ヶ月のあいだ寝なければならない。その間はなにが起きても絶対に離れからは出てはならない。そう言われていた。

母が言うにはたまに障子に影がよぎったり自分を呼ぶ声がしていたりしていた。

それで、なんとか1ヶ月のあいだ我慢し、やっと明日で母屋に帰れる。その夜、寝ていたら、急に天井いっぱいに長い銅の蛇のような影がざわざわとのた打ちまわっていたらしい。

怖くて怖くてさすがに眠れなかったという。ただ、のたうち回る影は

「赤子をよこせ」

ずっとそう繰り返していたらしい。

その田舎ではそれを「神」としていたという。しかし「神」であったはずのものがいつしか邪悪な妖怪のようになってしまい貢ぎ物をよこさなくなった。

町で子供が生まれてくると必ずなんとかして赤子を食らいにくるという。だから離れで結界をつくり、赤子をとられぬようにしていたという。
この国に来て、日本語をまだ覚えたての幼かった頃、私は日本人である祖父に怖い話をしてーとせがんだことがある。

日本の怖い話に興味があったからだ。祖父はふと手を止め、読んでいた新聞を置くと、話始めた。

祖父が配達の仕事をしている時、いつも通る道の近くに家があり、その家のよく見える場所に井戸があった。

祖父はバイクを走らせながら、いつもの道にさしかかった時、なぜか井戸の上に何かが見えた。

女が出てきて、井戸の前を立っている。驚いたが、あまり見て良いものではないと判断して、そのまま通りすぎた。

その家は古くからあった家らしいが、家を取り壊しても、何故か井戸はその場所にずっとあった。

ある時、井戸を撤去するという話が持ち上がった。業者が入ったものの、怪我をしたり、最悪な場合は変死が相次いだ。

気味悪がり、工事する会社が断り、他の会社が入ったものの、またもや次々と怪我人が出てしまい、挙げ句の果てにはそこの会社がつぶれてしまった。

そこで、井戸を撤去するのは諦めた。井戸は今現在、私が20代になった今でも残ったままだ。

中高生あたりに、某映画で井戸に女が出てくるのを見て、祖父が話してくれた話によく似ていると思った。起こる出来事はまるで違うけども。

そして、私が何故、この話をしたかというと、昨日の3時くらいに目が覚め、そういえばこんな話があったなぁと携帯電話を触っていると、足首を両手で触られたからだ。

驚いて足を見たが何もいない。少し離れた場所に寝ている母も何故か寝苦しかったらしい。

この話をすると、母は井戸に関する怪談映画を観るのはあまり良くないのかもしれないと話していた。


これに似た話で、とある神社に関する話がある。

神社の近くにご神木ではないが、立派な木があり、ある人が譲ってくれないかと管理者に何度も頼み込んだ。

管理者は管理者以外が木を切ると良くない事が起きると、その度に断ったが、あまりにしつこいので、渋々、1本だけならと承諾した。

しかし、彼らは2本切ってしまった。

>>27


その月に、その木を切りに来た男3人が同じ月日に次々とお亡くなりになられた。一人は海で溺れ、一人は心臓が急に止まり、一人は出先で。

私もその神社を見たことはあるが、木に囲まれてて、神秘的だった。そんな場所の木を切ろうなんて、私は考えもつかない。

そこをじっと眺めていると、神主のような格好をした老人が、戸を開けて、こちらを眺めていた。

それを見た瞬間、運転していた父と隣に座っていた母がヒッと声を上げた。老人は微動だにせず、目だけこちらを見ていて、次見た瞬間、消えたらしい。

もう私はそこを通りたくはない。
この話は前島さんという方に聞いた怖い話。

前島さんの家の居間には昔から鏡が置いてある。しかしその鏡は全体的に赤錆に覆われていて何も映せない鏡だ。だが、それにもかかわらずその鏡はきちんと置いてある。

なぜそんななんの役にも立たない鏡をとってあるのか変に思っていたが、母親や父親に聞くと、きまって(あれはいい)とか(ちょっと忙しい)とかでごまかされていた。

そんな時に夜寝ていたとき尿意で目が覚めた。トイレに行こうと立ったときあの鏡に目がいった。瞬間、固まってしまった。

あの何も映せないはずの鏡に黒く細長い影が、左斜め下から右斜め上へ向かってすぅーっと移動するのが見えた気がした。

ええっと思ったが怖くなりその日からなんとなく鏡がある部屋で寝るのがいやになり、別の部屋で寝ることにした。

だが、その夜喉の渇きで目が覚め台所へ水を飲みに行こうとした瞬間、何かに蹴躓いた。なんだろうと足元を見るとあの鏡が転がっていた。

さては弟が怖がっていた自分を見て面白がってここに置いたなと思って、その鏡をもとの部屋に返そうと手に持った瞬間、その鏡の向こうから声がし出した。

女とも男ともつかない声で

「ダセ、ダセ、ダセ、ダセ」

そう聞こえた。

そのまま、鏡を持って父母にそのことを説明すると、父母はパジャマのまま近くの寺へその鏡ごと前島さんを乗せて向かった。

住職さんに父母がことの次第を伝えると住職は険しい顔になり、私たちは本堂へと向かった。

その本堂で聞いたところ、所々しか覚えてないが、どうやらその鏡は悪いものを閉じ込めた鏡で

錆びているのは自然にそうなったからではなく意図的に錆びさせて、この世と向こうの世界との入り口を遮断させるためにそうしてたらしいことがわかった。

それから錆びさせるだけではダメらしい。その悪いものが力を取り戻しつつある。そう言って鏡は寺が預かると言って、私たちは帰された。

それから父母にあの夜のことを聞いたこともあったがやはりごまかされ続けた。

>>29


なぜあんな危険なものが家にあったのか多分、父母は知ってたと思う。知っててなおかつ隠さなくてはならず、持っていなきゃならない理由があったんだと思う。

今はその鏡は家に帰ってきていて鏡の部分には何十にもお札のような紙が貼られ、居間の部屋全体がその鏡のための部屋のようになっている。

父母はいまだその鏡については口を閉ざし続けている。しかしたまにその鏡の部屋にこもっては父母は何かをしている。

何をしているかはわからない。ただ、あの鏡は触れてはいけないということだけはわかる。

そしてあの鏡には今もまだ悪いものが閉じ込められているということも。
私(♂)が地元の某大学で体験した話を1つ。

その大学は食堂が2階にあるのだが、私がその食堂を利用する時は非常階段から中に入っていた。

その非常階段は、清掃員のお陰で、いつもきれいだった。しかし、下から10段目の段が必ず、とてつもなく汚れていた。

虫の死骸や黒い油(?)のようなものがある。ここだけ掃除がされていないようだった。

だから、この段だけは誰も踏まなかった。私もこの段だけは踏まないように一段飛ばしで上っていた。

ある時、友人と食堂に向かうため、その非常階段を上がっていた。友人は話に夢中になっていて、その汚い段に足を掛けようとしていた。

私は友人に注意しようとするが間に合わず、友人はその段を踏んだ。

瞬間、段を踏んだ友人の足が、友人の頭の高さまで持ち上がった。そのまま友人は仰向けに倒れ、階段の角に後頭部を強打した。

私は、その場に居合わせた他の生徒達と一緒に友人を医務室まで運んだ。友人は意識ははっきりしていたが、念のため病院に連れていかれた。

後日、サークルの先輩に聞いた話によると、あの非常階段の10段目には女が寝そべっているらしい。

あの段を踏むと、女が怒って踏んだ人間を転ばすようだった。先輩曰く、あの段が汚れているのは、生徒が踏まないようにするためのものだと言う。

それならなぜ、使用禁止にしないのか。現在もあの非常階段は使われている。

ちなみに、友人は無事だった。倒れた時、どんな感じだったか聞いてみると、「よく分からない」だそうだ。
GW、遠方から遊びに来ていた友人とドライブに出掛けた時の事です。

心霊スポットに行こうと決まり、埼玉県飯能市にある【正丸峠】へ行くことに。

深夜2時前後、特に迷うこともなく峠へ到着。車を進入させると入ってすぐ【!】の標識と朽ちた看板、そして古びた家屋が一軒…

少し進むとY字のようになった道が。どちらに進むかを友人と相談していると、右側の道から何かが迫ってくる気配。それと同時に激しい頭痛。

咄嗟にマズイと判断し、なんとか車をUターンさせ、もときた山道へ出て逃げるようにその場から離れました。

国道に出る際に朽ちた看板を再び横切った時、うつむき、手招きする白い女性の姿がありました。

峠から少し離れ、私は頭痛が治まらず友人に運転を代わってもらい、兎に角速度を守るようにときつく言って助手席に座り、煙草を吸っていると突然速度が増した為

友人に注意するも聞かず、そこから一番近くのコンビニで一度停めてもらい、少し休んでからまた私が運転で帰路につきました。

途中、友人が速度を上げた時の事を語りました。助手席の、私の真横に男の顔があったことを。

そして自宅まで約二時間の道程、疲れから眠ってしまった友人を横目に運転していたのですが

途中何度かまるで引っ張られるように一瞬意識が飛び、我に返ると中央分離帯にぶつかるギリギリまで寄っていたり、猫の轢死体を立て続けに見たり…

そして、怖がるので友人には伝えていないのですが、寝ていた友人の横…助手席の窓に女性が張り付いていました。

以上が、私の体験談です。何故心霊スポットになったのか、その由縁はわかりません。

ただ、あの場所は確実に何かが潜む場所…行かれる方はご注意を…。
GW、遠方から遊びに来ていた友人とドライブに出掛けた時の事です。

心霊スポットに行こうと決まり、埼玉県飯能市にある【正丸峠】へ行くことに。

深夜2時前後、特に迷うこともなく峠へ到着。車を進入させると入ってすぐ【!】の標識と朽ちた看板、そして古びた家屋が一軒…

少し進むとY字のようになった道が。どちらに進むかを友人と相談していると、右側の道から何かが迫ってくる気配。それと同時に激しい頭痛。

咄嗟にマズイと判断し、なんとか車をUターンさせ、もときた山道へ出て逃げるようにその場から離れました。

国道に出る際に朽ちた看板を再び横切った時、うつむき、手招きする白い女性の姿がありました。

峠から少し離れ、私は頭痛が治まらず友人に運転を代わってもらい、兎に角速度を守るようにときつく言って助手席に座り、煙草を吸っていると突然速度が増した為

友人に注意するも聞かず、そこから一番近くのコンビニで一度停めてもらい、少し休んでからまた私が運転で帰路につきました。

途中、友人が速度を上げた時の事を語りました。助手席の、私の真横に男の顔があったことを。

そして自宅まで約二時間の道程、疲れから眠ってしまった友人を横目に運転していたのですが

途中何度かまるで引っ張られるように一瞬意識が飛び、我に返ると中央分離帯にぶつかるギリギリまで寄っていたり、猫の轢死体を立て続けに見たり…

そして、怖がるので友人には伝えていないのですが、寝ていた友人の横…助手席の窓に女性が張り付いていました。

以上が、私の体験談です。何故心霊スポットになったのか、その由縁はわかりません。

ただ、あの場所は確実に何かが潜む場所…行かれる方はご注意を…。
私の家の廊下はたくさんの人が通ります。正しく言えば"霊"なんですが…

その"霊"は様々で、大人、子供、得体の知れないもの。一番よく通るのは女の人です。

私の身内は強弱はそれぞれですが皆霊感があり、私たち姉弟にもあります。私は見る回数は多く、弟は私よりはっきり見えます。

先日、弟と居間で廊下の女の人の話をしていたときの話です。

居間から廊下に通じるドアは一部ガラス張りで、すごくよく見えるんです。

私「あんたも女の人見えんの?」

弟『当たり前やん。おねえ怖ないん?』

私「慣れた」

弟『俺もやし〜!初めは怖かったけど』

そんな会話でした。

途中弟の顔が強ばったのを覚えています。どうしたん?と聞いても無言。

そしてぽつり、弟は言いました。

『おねえは俺のほう向いてたからわからんかったやろうけど、あの女の人がおった。真っ青な顔してありえんくらいでかい目で俺らを睨んでた』

それから弟は必要以上に怖がり、霊の話は全くしていません。

今弟にすごく聞きたいことがあります。

"廊下の女の人、最近居間におるの気付いてる?"
飯沢さんはその夜、友達の秋子さんと共に秋子さんのアパートで小さな二人だけの新年会をしていた。

途中、お酒がなくなった。飯沢さんが買いに行こうとすると、私が買ってくるわとと秋子さんが飲み物を買いに家を出た。

秋子さんを待ってると、ピンポーンと呼び鈴が鳴った。念のため秋子さんに言われて鍵をかけたので、(秋子かな)と思い、玄関のドアに向かった。

サンダルを履いて、一応覗き穴から外を確認する。すると、おかしい。覗き穴から見えるのは黒い闇。覗き穴全体を何かがふさいでいて何も見えない。

おかしいなあと思ったが、秋子さんのイタズラだと思い「秋子、イタズラはやめてつまんないよ」そう言うと、覗き穴から見えていた黒い闇が急にパッと消えた。

え?と思ったのもつかの間、急に何かが下からせり上がってくる。

それは知らない女の顔。異様に顔が真っ白でそのためか唇の赤さが際立ちまるで血を塗ったように見える。

思わず、(やだあ)そう言った。

するとドアの向こうから同じ声で、まるで録音したかのようにその女の口から

(やだあ)と聞こえた。

それから女は驚いている自分に向かって、ニヤッと厭な笑いを浮かべた。

気づいたら、玄関にへたり込む自分を友達の秋子さんがベッドに寝かせたらしく、横に友達が心配そうに「大丈夫?」と聞いてきた。

どうやら気を失ってしまったようだ。友達は鍵を使って入ったらしい。

今見たことは友達には言わないでおくことにした。これからも住み続けるであろう友達を怖がらせるわけにはいかない。

何もなかったふりで、なんでもないよと言おうとすると、秋子さんは、一言。

「ああ、あの女でしょ。よくくんのよ。今の彼氏の前の彼女なんだけどね」

(ああ、あの女の人は生きてる人なんだ)そう思ったが秋子さんはそのあとこう続けた。

「自殺してもうこの世の存在じゃないんだけど、まあ気にしないでね」

そう言った秋子さんが妙に冷静で怖かった。

それ以後、秋子さんのアパートにはあまり行く気がしない。
人間的な怖い話。

出張タイプの風俗関係の仕事をしているエマさんは、まだ駆け出しのころある客を相手にしたことがある。

サラリーマン風の男でいかにもといった加齢臭のただよう中年男。男性の服を脱がすとエマさんは口をおさえて嗚咽しそうになった。 

男性の体に無数の凡そ人間にはふさわしくないとでもいえばいいか、「豚」だの「糞」だのはまだいいほうで、己を罵り蔑んだようなありとあらゆる罵詈雑言の数々が入れ墨となって彫られていた。

男性はあんぐりと口をあけるエマさんに気づいたのか一言、

「ああ、これね。いいでしょ。俺ちょっとずつちょっとずつ足してんだ。女の子とヤッたときには必ずひとつ入れ墨をいれるんだよね」 

そう言って汚らしくニヒニヒと笑った。

エマさんは仕方なくプレイし終わると、男は服を着てお金を払い、せかせかとタクシーで帰って行った。

それからエマさんは度々妙な体質というか妙な性癖を持つ変態さんには敏感になったという。

思えばあの男性もどことなく妙な感じというかそっち系のヤバいにおいがしていたんだよね。

エマさんは今やベテランの域。まだまだ、そっち系の怖い話があるそうなので取材が出来たらまた載せる。
不動産の仕事をしていたので、この手の話はよく聞いた。

一番強烈だったのは、とあるマンション。

私「4LDKで1980? ここ安いですねー」

上司「あーー。そこはただでも人は住まんよ」

私「…え?」

上司「一家惨殺あった部屋や。飛び散った血が何度壁紙はりかえても壁にうきよる。そこに入ると基地外になるで」

私「まさかぁー」

上司「包丁で家族めったざししたから部屋は血の海や。そいつはマンションの踊り場から飛び降りて死んだ。その後に部屋に入った住人も2人飛び降りた。あそこ通ったことある?」

私「はい・・・」

上司「夏でも寒ないか?」

確かに。あのマンション。いつも日陰で、うすぐらい。

マンションは南北の通りに面している。この通りは地元の不動産では有名な霊の通り道。深夜、馬に乗った甲冑姿の侍が走り抜ける。

踏切に立つと、向こう側に「足だけ」が見える。特急がくると背中を押される。飛び込みが起きると、決まって「同じ場所」に「首だけ」が飛んでくる。

なお道を北に進むと古い塚がある。信長に「根切り」をされた一族を奉っている。ここの椿を切ろうとすると大ケガをする。
祖父に聞いた話。

祖父の父が骨董市みたいなところでね、一枚絵を買ってきた。絵といってもそれを掛け軸にしたものだ。

それは、無残絵で、男がえび反りの女にまたがり髪の毛を引っ張り首を切り落とそうとしている。そんな絵だった。

祖父の母、曾ばあちゃんは、その絵を嫌がった。

「そんなもん買ってくるなんてあんたは馬鹿者だ」

曾じいちゃんの骨董の趣味を知っていたおばあちゃんだったが、さすがにそれだけは嫌がった。しかしじいちゃんは自分の部屋にその絵を飾っちゃった。

それからね、幾日かして祖父だけが、夜中になると曾じいちゃんの部屋から苦しそうな声が聞こえてきたっていう。

うなされてんじゃないかって言ってこっそり曾婆ちゃんと見に行った。でも曾じいちゃん、ぐっすり。

それで、どうやら声はその絵から聞こえてくるようなんだ。それに何度表にしてもいつの間にか気づきゃ裏返しになってしまう。

さすがに気味が悪くなってね、声のこともあるし。曾婆ちゃんは曾じいちゃんが嫌がるのもかまわずに寺に預けちゃった。

で、どうやら寺の人に聞くとこの絵には怨みやら憎しみやらが渦巻いてて、飾るなんてとんでもない。家に時限式の爆弾を置くようなもんだって言われたっていう。

それでなぜ裏返しになるかっていうと、絵に描かれた女が無残な姿を見せたくないという思いから、裏返しになってしまったんじゃないかと言っていたらしい。

それからは曾じいちゃんにはそういう変なものを買わないように曾婆ちゃんは厳しく叱咤した。

大事に至らなくて良かったって思ったが、ただひとつ。あの絵を飾っていた部分が、きれいに絵の形になって黒ずみみたいに焼け付いたようになってた。

その壁のシミはいくら洗っても落ちなかったという
砂田さんは昔、嫌な体験をしたことがある。

朝、ポストを見ると布切れで作ったようなお粗末な人形が入っていた。

実はその日より数週間前から同じ人形が毎朝毎朝ポストに入っている。最初は気にしなかったが、さすがに気味が悪い。

どうしたもんかなあと同僚や友達に相談したが、結局警察に行っても被害が人形を届けられるってだけじゃねぇと相手にされなかった。

仕方なく相手にしない。無視する。そうするしかなかった。

でも何より、気味が悪いのは心なしか自分を象った人形だった。髪型、よく着る服の色。

まあそれだけじゃわからないけど、とにかく考えないようにすればするほど頭の中にあの人形のイメージが浮かんできて仕事に集中できない。

ある日、仕事帰りにアパートへ向かう際、階段の下で見たこともない猫背の汚い身なりの女とすれ違った。

「あれ、このアパートにあんな人いたかな?住人の友達か身内かな」

そう思った時に何か違和感があった。何だろう。

わかった。あの女、自分のお気に入りの同じサッカーのシャツと白のナイキのスニーカーを履いている。

振り返って、気づいた。それにその女、右手に何か持ってる。

ツカツカと歩み寄り、おい!と声をかけた。そして振り返ったその女の顔を見て絶句した。

なんの表情もない。無表情。感情というものがないんじゃないかというくらい目がどよんとしている。

女は右手を開いてみせた。そこにはあの忌むべき人形があった。

お前が入れてたのか。そう言うと無表情だった女は急にすさまじい笑顔になり声もなく肩を揺らし笑った。

それがまたものすごい気味が悪かったんで、「もう入れんなよ」そう言って、立ち去った。

だが翌日もあの人形はポストに届けられた。もう自分から越すしかないと思い、(何もされない)うちにそのアパートは出ました。

かなりの無理をしましたけど、なんとか親に頭を下げて次のアパートを借りました。

あの女のことは多分これからも一生忘れないでしょうね。
友達から初めて聞いたときすごく怖く感じた話。細かい点は忘れてしまったんだけど、まあ聞いてくれ。


A君とB君という二人の男の子が登山をしていた。しかし道に迷ってしまい、自分たちがどこを歩いているのか定かでないまま、夕暮れが迫ってきた。

困り果てていると、先の方に山小屋らしきものが見える。二人は喜んで小屋の明かりの方に走っていった。

中には一人の老人がいて、ふもとの町に行く道を教えてくれた。町まではそう遠くはなさそうなのだが、なぜか老人は二人に一晩泊まっていくよう熱心に勧める。

しかし一刻も早く山を下りたい二人は、その申し出を丁寧に断った。すると、老人はため息をついてこう言った。

「それならば仕方が無い。しかし、こんな夜にはミッチェル嬢が外を出歩いてなさるかもしれない。

もしあんたがたがミッチェル嬢を見かけても、大声を出したり、逃げ出したりしてはいけない。無視するのが一番じゃ。分かったな?」

二人は何のことか分からないまま老人に礼を言い、小屋を後にした。

町に続く道を歩いてしばらく、二人は辺りに人の気配を感じた。ミッチェル嬢か?と思い、恐る恐る振り返るも、人影はない。

ほっとため息をついて前を向くと、突然前方に人影らしきものが現れた。暗闇の中目を凝らして見てみれば、それはブラウスとスカートを身につけた女性である。

女性はニヤニヤと笑いながらこちらに歩いてくるが、近づいてくる彼女はのその頭は、なんと人の握りこぶしほどの大きさしかなかった。

「ぎゃああああああっ!!」

B君は恐怖のあまり老人の言葉を忘れ絶叫し、一目散に逃げ出した。するとミッチェル嬢は気味の悪い笑みを浮かべたまま、ものすごいスピードでB君を追いかけていった。

彼女の姿に腰を抜かし声さえ出せなかったA君は、ただ二人の姿が暗闇に消えるのを見ていることしかできなかった……

翌日、A君は何とか自力でふもとの町に着いた。だが、その後B君の姿を見たものはいないのである。


ミッチェル嬢の姿を想像するとぞっとするんだよね。
もう十年以上前の話です。

ある学校で、担任の先生が産休で、臨時の教師が雇われた。その先生はいかにも体育会系と言った感じの、怒らせたら怖そうな先生でした。

僕も含め、クラスのみんなは怒らせないように、怒らせないようにと気を使っていたのでした。生徒だけでなく、同僚の教員もそんな感じで、とにかく体格も人相も威圧感のある人でした。

ある日、生徒の一人が彼に向かってつい、聞く人が聞けば名誉毀損になるようなことを言ってしまったのです。生徒は冷や汗をかいていましたが、温和な性格なのか、彼は笑っていました。

このとき、彼の手がなぜか痙攣していましたが…

またある日、授業をサボってタバコを吸っていた生徒に遭遇しても、彼は笑顔でした。彼の車にマスタードをかけられたときも。

産休の先生が復帰する少し前に、彼は自殺した(らしい)です…このころから彼を日頃怒らせていた生徒たちに、怪異が起こったらしいです。

鏡の後ろに白目で笑った彼が映るようになった、ケータイの画面に彼の生首が写って不協和音が止まらない、白血病になった、など…。

誰も触れなかったけど、先生の拳の根性焼きが忘れられません。
昔働いてたホテルでの話し。

都心にある結構でかいホテルだったんだけど、いわゆる“出る”フロアがあった。

霊感なんで全然ないし、信じてもいない俺は普通に働いてたんだけど、あるとき、お客さんをそのフロアの客室に案内すると

「この部屋は、いえ、このフロアはやめて下さい」とのこと。

結局、部屋は変更したんだけど、その客さんは霊感が強いらしく

「ホテルに入ったときは何も感じなかったけど、エレベーターを降りてそのフロアに入ったときから、嫌な感じがした。部屋の前まで来たらもう耐えられなかった。よく普通に働けますね」と言っていた。

満室ともなれば1000人以上泊まれるホテルなので、宿泊中に病気や怪我をする人もいなくはない。

あるときモーニングコールを何度鳴らしても、起きてこない客がいるという。部屋まで行き、チャイムを鳴らしても無反応。マスターキーでドアを開けても、チェーンがかかっていて入れない。

声をかけても反応がないので、警備員を呼び、チェーンを切って部屋に侵入すると、ベッドの上で寝ているお客さん。しかし、肩を揺すっても、反応はなし。お亡くなりになっていたようだ。

後から確認すると、まさに“出る”フロアの上記の客に嫌がられた部屋だった。

警察に届け、事の顛末を話し、仕事が終わると、支配人から「昼飯を食おう」とのお誘い。支配人からは、この話を口外しないことように、とのことだった。

自分が「あの部屋は何かあるんですか? 以前、あの部屋に案内したお客さんから、部屋の変更を強く求められたこともあります」と、訊くと、支配人は

「自分もまだここに来てないころの話だから、詳しくは知らないが、ホテルができた直後のころに、あの部屋に泊まっていた客が、突然発狂して自殺したらしい。

お払いしたり、お札を貼ったりしてるけど、あのフロアは急病とか怪我のトラブルは他より多い。今回みたいなのは初めてだが・・・」

>>43


そのフロアでの宿泊で部屋の変更を求める客は結構多く、また、隣の部屋に宿泊した客から、隣がうるさいからなんとかしてくれ、とのクレームを受けたが、その部屋には誰もいない、ということも何度かあるそうだ。

その後の話は噂でしか知らないが、そのフロアで死んだお客さんの死因は結局わからなかったらしい。

また、自分が辞めるころ、各フロアを順番に内装のリニューアルを行ったが、そのフロアは最後の最後まで手をつけていなかった。

もうなくなってしまったホテルなので、時効かなと思い書いてみました。
つい先週の話なんだけど、友達の家で遊んだ帰りにエレベーターの故障に遭遇した。

ドア横のボタン押したら即扉が開いたんだ。エレベーターの足場が来てないのに。

一瞬「おぉっ?」ってなったけど、その時は特に怖くはなかった。珍しい事もあるもんだ、でもこれあぶねーな、程度の認識だった。

そんで、危ないのはわかってたけど滅多に見れるもんでもないしと思って、少し距離取ってエレベーターの空洞を眺めてたんだ。

中は勿論照明とか無いし真っ暗で見えづらかったけど、マンションの廊下の明かりでパイプみたいな太い配線とか見えたし、それ眺めてた訳よ。

そんで、ちょっと見づらいなーなんて目を凝らしてたら、いきなり上からエレベーターの箱が凄い速度で下に落ちてったんだよ。

音も何も無かったから全然反応出来なかった。鼻先5cmくらいをカスめていきなりゴッて上から下に凄いスピードで落ちてった。

そこで俺は完全にビビって、とりあえず友達の部屋に大急ぎで戻ろうとしたんだ。

そしたら、そこで後ろから音がしたんだよ。チンッて。

その音につられて振り向いてみたら、何事もなかったように、今まさにエレベーターのドアが開く瞬間だった。

勿論俺が振り向いてからドアが閉まるような時間は無かったし、ドアが閉まった気配も全くなかった。

もう完全に混乱して、白昼夢でも見たか狐に化かされたような気分だった。

そのエレベーターのドアは暫く待った後、何事も無かったように閉じた。結局俺は友達の部屋には戻らず、エレベーターも使わずにさっさと階段で家に帰った。

もしあの時、物珍しさで空洞の下を見ようとしてたら、と思うと未だに背筋に寒気が走る。

エレベーターの管理会社とかに連絡した方がいいのかって迷ってるけど、多分上手く説明出来ないだろうから、何も見なかった事にしようと思う。
俺の友人の話な。

そいつには東京で一人暮らししてる妹がいたんだけど、ある日から連絡がぷっつり途絶えたらしい。

まぁ、その妹も社会人なわけだし気にはなったけど、そのまま放っといたんだと。

ところが、しばらくして東京の警察から電話があり妹が自殺したことを知らされたんだ。

遺書によると職場の上司と不倫関係にあった妹が妊娠したうえで捨てられた、とのこと。

友人は、そりゃひどく怒って、その上司に会いに上京した。妹の遺影と御骨もって。

まず、妹の勤め先に行ってその上司を呼んでもらおうとしたんだが駄目だった。そいつは既に会社を辞めていたんだ。

詳しい事情は社の風評にも関わるから、と聞けずじまいだった。けど、運よく妹の同僚に会えたので無理に頼み込んで

問題の上司の自宅の住所を調べてもらった友人は、そいつの自宅に直接乗り込んでいった。

インターホンを鳴らしても応答なし。玄関のドアをしつこいくらいにノックして、ようやく問題の上司が出て来たので自分の素性と来訪目的を告げた。

友人は床に手を付いて遺影に謝れ、と強い口調で詰め寄ったが男のリアクションがいまいち鈍い。

そこで腹を立てた友人は、幾らか脅したほうがいいかと思い咄嗟にこんなことを言った。

「妹を何だと思ってるんだ。あいつは毎晩俺の枕元に来て泣いているんだぞ。お前が謝らなきゃ成仏出来ないんだ!」

しかし、男のほうは疲れたような表情で苦笑すると友人に言い返した。

「そんな訳ないだろう。それは思い過ごしだろうし、謝ったって無駄だ」

開き直りか? そう思った友人は更に言い募った。

「無駄とはなんだ!お前が謝ればあいつも成仏出来るんだぞ!」

男は、そんな友人を相変わらず疲れたような表情で見返して言った。

「無駄なんだ。いくら謝っても彼女は許してくれない。今も傍で私のほうを睨んでいるんだ。私が死ぬまで呪い続けるつもりだそうだよ……」
以前、私がある独身寮に住んでいたときに体験した出来事です。

夜中に尿意をもよおし目が醒めました。酔って帰って来て、そのままの格好で寝ていたようでした。

風呂・トイレは共同でしたので廊下に出てそちらに向かいました。が、トイレの前まで来たときに急に激しい腹痛に見舞われたのです。

よろよろと個室に入り便器にまたがったのですが、いざとなるとなかなか出ない。どころか痛みの感じが下痢なんかとは何がか違う。

しばらくそのまま唸っていたのですが、その痛みが突然止んだのです。「あれっ!?」と思ったのですが、まぁ治ったのですからヨシとして用を足し、個室を出ようとドアノブに手をかけました。

ノブに伸ばした指先に異様な感触が伝わってきたのです。生温かいヌルりとした感触でした。ギョっとして、よく見ればドアノブが血まみれになっており、それを掴んだ私の手も真っ赤に染まっていたのです。

一瞬、頭が真っ白になったのを憶えています。入った時には、こんなものは無かったはずです。ノブには入った時に鍵を掛けていたので間違いありません。

呆然となった私の目の前に何かが落ちて来ました。ドアノブにポタポタっと。血です。血が上から滴り落ちて来てノブを濡らしていたのです。

自然にその先を目で追い、とうとうソレを見てしまいました。個室の仕切りと天井の隙間から覗いていたもの。

生首です。血の気が失せた不気味な顔色の生首が、口元から血を垂らしながら、私を睨んでいたのです。

そこから先の記憶はハッキリしません。たしか、絶叫をあげたような気がするのですが、後で寮の者に聞いても、そんな声は聞こえなかったと言っています。

私は気を失いトイレで倒れているところを翌朝になって発見されました。

のちに話を聞いたのですが、私が入寮する五年前の同じ日に、そのトイレで倒れてそのまま亡くなった方がいたそうです。

死因は仕事から来るストレスにより胃潰瘍が悪化した胃癌。仕事に追われ健康管理が出来ていなかったらしいのですが、会社からは遺族に対して大した補償も無かったようです。

この日以来、私も体調を崩し仕事を休みがちになり半年ほどして、その会社を辞めました。今は実家の近くの工場で事務方の仕事をしています。
僕は福岡県のとある団地に住んでいます。その団地は結構幽霊が出ると有名です。その団地の僕の部屋での話しです。聞いて下さい。

僕は兄と2人暮らしです。僕の部屋は4畳半で押し入れがあります。普段は押し入れの襖を全開に開けて部屋を締め切って寝ます。

これは2年前の話し。僕はその当時足を押し入れ側に向けて寝てました。

ちょうど夜中の3時ぐらいです。突然耳鳴りが始まりました。それも凄い耳鳴りです。女の人の叫び声のような、かなり凄くウルサイ耳鳴りです。

その後急に金縛りです。体は全く動きません。しかしこんな事は慣れていました。僕の部屋ではこんな事よくある事です。

しかしその日は違いました。耳鳴りと同時に金縛りにあったあと、確かに奴は僕の足を掴んだのです。しかも…ガッチリと…

僕はあまりの怖さに目を開ける勇気がなく、頭の中でお経を唱えました。すると金縛りが解けました。

恐る恐る目を開けて足の方を見ると何もいませんでした。でも僕の左足には確かに誰かに掴まれた感触がありました。

次の日、この話しを兄に言うと、兄はこんな話しをしました。

僕がいない時、兄がたまたま僕の部屋のソファーで寝ていると、兄の背中を誰かがさすっていたらしいです。

ふと、兄は目を覚まし背中側を見たけど誰もいなく、何気に押し入れを見ると…ワンピースを着た女の人がユラユラしてたらしいです…

やっぱり僕の部屋の押し入れは何かヤバイです。押し入れだけ何か空気が違います。

家を引っ越したいのですけどお金がありません。皆さんも押し入れには気をつけて下さい。

これは本当の話しです。普段幽霊など信じない僕が、これをきっかけに幽霊の存在を信じるようになりました。
これは、一番人に話すのに気が引けて、一度しか話したことのない話。

寝ていると、明け方金縛りに。よくあるので、気にせずに眠ろうとしたが、低いお経の声が聞こえる。それがうるさくてうるさくて眠れない。

必死に金縛りを解こうと、指先に神経を集中させる。指を動かし腕を振り、金縛りを解く。お経もやみ、台所の母の声やテレビの音が聞こえてきた。

私はほっとして、壁に向く方へ寝返りをうとうとしたのだ。が、ぎょっとして再び固まってしまうことになる。

壁から何かが出てくる。まるい、肌色の、つやつやしたもの。下に突起。がりがりの腕も2本でてきた。

くねくねと、壁から這い出ようとするそれは、まるいものをゆっくりこちらへ向けた。突起は鼻だった。坊主頭で、目にどす黒い隈のある男だ。

「なぁ…なぁ…いくか?いってもいいか?」

坊主・僧侶だと感じた。あのお経と同じ低い声。

「一緒に連れていくか?一緒にいこうや、なぁ?」

誘われている? やっと気付いた私は、目の前数十センチにいるそいつに、なんとか声を振り絞り、言った。

「い…い…かない」

やつは顔を覗いた。そのときの顔を覚えていない。たぶん気を失ったから。笑ったのか?怒ったのか?恐ろしい顔だったのは確かだ。

しかしまた、数ヵ月後、またやつが現れた。

私は死を感じていた。おかしな汗が流れる。明け方に目を覚ますと、やつは、ベッドわきの椅子に座り、私と目が合うのを待っていた。

「さぁ、行こう?一緒に行こう?」

死ぬんだ…逃げられない。そんな気がした。やつはずっとまっている。

「行こうな?行くよな?さぁ、早く」

男の後ろに、誰かが居た。見覚えのあるような、紫のジャージ…うつむいて、顔は見えなかった。

《行かない!行かない!!》

声がでなかった。二人もいる。もうだめなんだ…

諦めかけたとき、

バタン!

ドアが閉まった。

3人目!?

目を移すと、二人ともいなくなっていた。なぜか、少し淋しくて悲しくて、胸が痛かった。

それから、数週間後。教え子が闘病の末、亡くなっていたと連絡があった。

優しくて純粋で、卒業しても塾に遊びに来ていた。いつもにこにこしていた。彼のジャージは紫色。

私は彼が救ってくれたと信じている。ありがとう。って伝えたい。いつか。

命の危機を感じた、一番恐い、そして愛しい体験でした。
友人の話です。家の近くに高校だかどこかの企業だか忘れましたが、U女子寮という寮があります。

昔そこが火事になり、全員死んでしまいました。今は使ってないのですが、建物はたってます。

夜中、友人が何人かで中に入ったそうです。2階に行った時、不気味すぎて怖くなり、帰ることにしたそうです。

2階のはずなのに、階段を降りても降りても1階に着かなく、30分以上降り続けました。

それでも着かなくて、1人が「窓ガラス割るから、またここ通ったらガチやばいよな」そう言って窓ガラスを割りました。

そこからまた30分以上降り続けました。割れた窓ガラスの場所、何回も何回も通りました。

いつの間にか出口が見え、出れたそうです。

女子寮ということで久しぶりな男の子が嬉しくて、帰したくなかったのでしょうか? 不思議で怖いです。

私が初めてU女子寮の前を通ったとき、なぜか涙が止まりませんでした。

その日の夜は彼氏の胸で、「帰りたい」とずっと言って、泣き止まなかったそうです。
これは私の友達の友人が体験した話です。

その友人―仮にMとしておきましょう―は大学に入って間もない頃でした。彼氏がいるわけでもなく、とくに付き合いたいという気持ちもありませんでした。

そんな時、クラスメートの友人が『今日合コン行かない?』とMに誘いをかけました。Mは『一度ぐらい合コンをしてみてもいいかなぁ』と思い、すぐにokを出しました。

その日の夕方、合コン会場に行くと男性が3人来ていました。もちろんM達側も3人でした。

Mから見た男性達のイメージは『なんか遊んでそう…』という感じで、あまり惹かれるような気持ちはありませんでした。

しかしMの向かい側に座ってる男性だけは、すごく正装な姿をしていてMには何か胸の奥に感じるものがありました。

その後、お互いアドレスを交換したり、たわいもない話で盛り上がり解散しました。

しかしMはどうしても向かいにいたの男性を忘れられず、その日から男性とメールを始めました。その男性も少しMに興味があり、2人はすぐに仲良くなりました。

ある日Mは、久々にその男性の声を聞きたくなり、電話をすることにしました。

男性の電話番号を探し、発信ボタンを押す。すると電話番号の上―普通なら、その電話番号の持ち主の名前が出る部分―に

『犯人?』という文字が出てきました。

そう、Mには心当たりがありました。


≪2ヶ月前≫

Mはいつも通り大学から帰る所でした。研究に没頭していて、気付いたら夜の8時を過ぎていました。季節は春だったとはいえ、かなり辺りは暗くなっていました。

Mは家の道に着くまでに、一ヵ所とても狭い路地を通らなければいけません。その路地に差し掛かった時、視線を感じました。

恐る恐る振り返りましたが誰もいません。気のせいだ。そう思いながらも足速に帰りました。

しかしそれからというもの、毎日のように視線を感じたり、どこで調べたのか、Mの携帯に見知らぬ電話番号からの無言電話が立て続けにかかってきました。

Mはその電話番号に『犯人?』と名前をつけ、何かあった時のために登録しておいたのです。


合コンで心を惹かれた相手。それはMの周りをうろついていた、ストーカーだったのです。

みなさん。合コンで出会った相手は本当に信じて付き合ってもよいお相手ですか…?
つい昨日の出来事なんだけど聞いてくれ。

先日父が亡くなって家を一軒相続したんだが、立地は悪くないものの大分ガタが来てるし、無駄に広すぎるんで、妻と相談した結果売り払うことにしたんだ。

幸い、遺品の整理をしてる最中にも、度々不動産屋の広告やら名刺が入ってたんで、そこに電話し、結局4社で委託、及び買取の査定をして貰う事になった。

で、そのうちの3社目。結構今風の感じの、垢抜けた30代前半位の青年が査定にやって来た。ハキハキと喋るし、感じも悪くない。しかも査定額が、前2社に比べると1千万近く高い。

俺も妻もほぼここに決めかけてて、その旨を告げると、各室内の写真を撮らせて欲しいと言ってきたんで、快諾し、俺が付き添って改めて各部屋を案内して廻った。

で、仏間の隣にある8畳程の小部屋の扉を開け、中に青年を入れた瞬間、扉に手を掛けたままの状態で突然の金縛り。

金縛り自体は何度も経験があったんだが、こんなに唐突に、しかも立ったまんまっていうのは初めてだったんで、一瞬何か重篤な病気でも出たんじゃ無いかと思ってパニクってると、すぐ耳元で女の声がした。

くぐもった感じで、大きさの割に凄く聞き取り辛いんだが、「苦しい」とか何とか言ってる様に聞こえる。

どうやら眼球だけはかろうじで動かせそうだったんだが、声のする方を見たらヤヴァいと判断し、視線を逸らして室内を見ると

こっちに背を向け、何やらメモに描き込んでいる青年の背中に、茶色っぽいソバージュの髪と、妙にゴテゴテした感じの黒っぽい服を着た女が張付いていた…

それだけでも十分怖かったんだが、その女は異様に首が長く(40cm位はあった)、背中を向けてるのに顔だけはこっちを向いてて、目玉がカメレオンみたいにギョロギョロと忙しなく動き回ってた。

あまりに現実感が無くて、怖いというより呆然とそいつを見てたんだが、青年がこっちを向いた瞬間に見えなくなって、ほぼ同時に金縛りも解けた。

>>52

当然査定どころではなく、「少し体調が優れないので」と苦しい言い訳をしてお引き取り願った。

その後、思うところがあって、その青年の務めている会社の事を調べてみると、出るわ出るわ悪評だらけ。当然今朝一で、丁寧に断りの電話を入れた。

青年がこっちを振り向いた瞬間、はっきりと「苦しめ」って声が聞こえたんだ。多分あの青年、もしくは会社ぐるみで色々やらかしてたんだと思う。

そう思いつつも、結局今の今まで一睡も出来なかったんで、これ投下したら眠剤飲んで寝る。
私のおじさんは旅行好きでいろんなところに旅行に行ってるんだが、その中にアジアのある国に行ったときに泊まったホテルでのこと。

まあどの国にも治安の悪いところはあるが、まさにそこはそれに当てはまる場所だった。だが、少しでも旅費をケチりたいおじは安い宿でいいだろうとある安宿に泊まることにした。

ものすごい汚い宿で、まるでベッドひとつとあと布で仕切られただけの洗面台とトイレ、シャワーがあるだけの貧相なホテルだった。

そのホテルはけっこう田舎にあった。だから周りはなにもない。外観は意外に乙といえば乙でアジアンテイストただよう外観だが、中は最悪だった。

まあ値段が値段だから仕方ないとおじはあきらめたが、ただ一言、注意された。

「私ら従業員は時間になると帰るからあとは勝手にやってくれ。ただ夜中に誰がたずねてきてもそれに返事をするな。私らは今日はここには帰らないから。相手にしたら連れて行かれる」

そう言われた。あとのことは保証しないってね。

で、従業員は全員帰ってしまうらしい。少し離れた従業員専用の別の場所に移るという。今日の客はあなたを入れて二人だけだから。そうも言われた。

まあやることないし、仕方ないのであとは眠るしかない。

何時間経ったかな。しばらくすると寝てしまった。ふいに「コンコン」とドアがノックされた気がして、ん?と目を覚ました。

誰ですか?そう言おうとしたとき従業員の言葉を思い出した。「たずねてきてもそれに返事をするな、相手をするな」っていう。だからしゃべってはいけない。そう思いなるべく気配を消して声を押し殺した。

と、諦めたのか。ふいに力が抜けて安心したのか、おじは「良かったなあ」とつい声に出してしまった。

するとコンコンと急ぎ足で階段を駆け上る音がして、ドアが鍵をかけたのにも関わらずギィと少しずつ開いてゆく。

それでね、暗くてよくわかんないんだけど人の倍以上の3、4メートルくらいある黒い人影みたいのが、体をくねくね揺すりながら入ってくんだよね。

もうだめか、連れて行かれると思ったがでもこっちに一向に近づいてこない。そのうち気を失ったのか、気づけば朝になっていた。

>>54

昨日は最悪だったなと思ってやっぱり宿を変えることにした。

ただ旅行にはいつも必ず持って行く母からもらった御守りを首から下げてた。あの夜も寝間着だったけど首に下げてたから助かったのかなと思った。

それからはあんまり治安の悪い、いいかげんな安ホテルには泊まらなくなったね。

今はもうおじは旅行が出来る体ではないが、あの夜見たものは多分一生忘れないと言っている。旅行の中で一番怖かった体験と聞いた。
綿貫さんのおばあちゃんの話。

綿貫さんのおばあちゃんは、死ぬ何ヶ月か前からしきりに

(いぬがくる、いぬがくるよぉ)と言っていた。そして死に際壮絶な亡くなり方をした。

おばあちゃんが死ぬ2日前、綿貫さんは見てしまった。

おばあちゃんは治らない病気でせめて最後は病院じゃなく家で死にたいとのことから、家に死ぬ何ヶ月かの間いた。

畳の部屋、布団に寝るおばあちゃん。そのおばあちゃんの様子をうかがおうと襖を何センチか開けた瞬間、そのままの格好で固まってしまった。

おばあちゃんの布団に何かが跨るようにして乗っている。それは大きな黒い影のようなもので、おばあちゃんの口元から煙のような何かをすぅーっと吸い込んでいた。

助けようとするも、体が言うことを利かない。おばあちゃんはされるがまま何かを吸われている。

綿貫さんは悪いとは思ったがあまりに怖すぎて、襖を閉めて逃げて知らないふりをしてしまった。

その翌々日、おばあちゃんはまるで断末魔のように、今までよりはっきりと狂ったように、天をあおぐかのように

(いぬがぁ、いぬがぁ)と二言三言叫んで息絶えた。

いぬというのは自分が見たあの影かもしれないが、いぬが動物の犬なのかというとそうじゃなく、あの影はどう考えてもこの世の存在ではないものだったという。

最後に綿貫さんは、助けられないにしろ助けられたにしろ、まるで臆病になり助けようともしなかった自分がとても悔やまれると言っていた。

>>56

(いぬがくる)っていう妖怪めいた話がある。その追記、それを完全版として記します。

綿貫さんというおばあちゃんの死に関わる話。

寝たきりのおばあちゃんは「夜んなると、いぬがくるんだよ」よくそう言った。

「いぬって動物の?でも戸は閉めてあるからはいれるはずないよ」

母親がいくら説明してもおばあちゃんは毎夜、いぬがくる。そう言ってきかない。

別に痴呆とかそういうことじゃなかった。いぬがくるを言う以外は本当にしっかりしていた。仕方ないので適当に相手をして放っておくしかなかった。

コの字型に廊下があって、その真ん中に庭があるんだが、反対側の廊下に夜中、黒い霧のようなものがどこからかあらわれて、廊下を伝っておばあちゃんの部屋に入るのが見えた。

不思議なことに夜の闇の中なのにはっきり見えた。心配になっておばあちゃんの部屋を見に行く。

少しだけ障子を開くと、おばあちゃんの寝ている布団に跨るように部屋いっぱいに黒い影のようなものが見えた。獣のようにかすかに荒い息が聞こえていた。

ガタガタと震えながら動けずにいると、その黒くてでかい影の頭らしき部分に向かっておばあちゃんの口から白いものが出て、影の中に吸い込まれていった。

気づくと、もうその黒いのは居なかった。そして、なぜか強烈な眠気がおそってきた。そのまま眠ってしまい朝には布団に寝かされていた。

そして隣の部屋から、慌ただしい声がした。行ってみると、おばあちゃんが、目をカッと見開いて

「いぬがいぬがくるよ、部屋に入ってくる、入ってくる」

そうやってバタバタと床を蹴った挙げ句、白目を剥いて亡くなった。


(考察)

いぬってのは明らかに昨夜見たあの黒い影。

だとしたらあの黒い影がおばあちゃんの口から吸っていたものは魂なのかなあと思う。

最後の残り少ない魂で、おばあちゃんは皆に伝えようとしたと思うとかなり辛いものがある。


>>57

(後日談)

実は、同じように何代か前のおじいさんも同じ奇怪な死に方をしたらしい。

怖いのは、おばあちゃんの死んだ歳は、63、そのおじいさんの死んだ歳も63。この同じ歳に死んでしまったのは何か繋がりがあるのか。

様々な謎と不安を残す話だった。家族はまた同じ犠牲者が出るのではないかと気が気でない。

実は私自身聞いた当初あまりに怖いため、封印しようと思っていたが、どんな形でもいいから伝えてほしいと家族は言う。
短い話ですが、三浦さんという方の体験。

大学のサークルで知り合ったKさんのアパートに遊びに行ったとき、ふいに窓が視界に入った。

すると何かが上から落ちてきた気がした。見間違いかなと思ったが、次の瞬間、同じようにズルッと長くて黒いものが見えた。

だんだんズルズルッと見えてきてそれが人の髪の毛だということがわかった。顔が見える。そう思うと怖くなり、目をそらした。

その時友人もどうしたと自分を心配していたが、しばらく目をつむり、もういいかなと目を開けてなんでもないと言おうとすると

目の前の窓に女の首が浮かんでいて、すぅーっと下へと笑いながら落ちていった。

だんだん小さくなっていく笑い声が完全に消えると、グチャッと潰れる音がした。

友人のほうを見ると、「おまえも見えるか?」

なんでこんな部屋に住んでるのかと聞くと、幽霊が見えるなんて珍しいからと平然とこたえた。

それ以来その友人とはなんとなく折り合いが悪くなって、遊ばなくなった。

今もあの首だけの女は窓の外を落ち続けているのか。
俺の友人の話ですが、仲の良かった友達が当時付き合ってた彼女に振られたらしく

「もう死にたい」と、電話をかけてきてたそうです。

毎日、何時間も同じ内容の話ばかりするのにうんざりした友人は、その友達に

「死んだら楽になるのか?じゃあ死ねよ」と言ったそうです。

翌日、友人がアパートに帰ってみると、友達が友人の部屋で首を吊って死んでいたそうです。

なぜその友達が友人の部屋に入れたかは謎ですが、その後は大家と警察と友達の家族とでかなりもめたそうです。

今でも「友達の姿を見るから」と言って、友人は外出を極力避けています。

田舎で本当にあった事件です。この話を友人から聞いた時は、言動には細心の注意を払おうと思いました