1 無名さん

晒し同盟に晒された方へ12

http://anago.2ch.sc/test/read.cgi/tubo/1338042064/
晒し同盟という掲示板を一言で説明するのは難しいですが
ここを見ていただければなんとなくわかると思いますよ

最新レス
http://anago.2ch.sc/test/read.cgi/tubo/1338042064/l50

ここも
http://potato.2ch.net//test/read.cgi/tubo/1338042064/?v=pc
2 無名さん
3 無名さん
4 無名さん
5 無名さん
6 無名さん
7 無名さん
8 無名さん
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9 無名さん
10 無名さん
11 無名さん
12 無名さん
15 無名さん
sageで埋めろよぉ
17 無名さん
18 無名さん
19 無名さん
20 無名さん
21 無名さん
おつかれー
22 無名さん
カツカレー
(;´д`)
24 無名さん
あげ
25 無名さん
あげ
26 無名さん
あげ
27 無名さん
あげ
28 無名さん
あげ
29 無名さん
あーあ…手当たり次第に晒すから反感買いまくってるんだよなあ
ざまあとしか言いようがないもっとやれ
30 無名さん
つまんね
31 無名さん
そのスレ以外でも同盟は困ったちゃん扱いされてるよ
あと2ちゃんじゃない掲示板でも愚痴られてる
32 無名さん
>>31だって管理してる人が……ね、
33 無名さん
あげ
妹とその彼氏Aの話。

実家から車で一時間くらいのところに、心霊スポットで有名な正●トンネルがある。

Aがある日、そこに行ってみようと言い出した。妹は極度の怖がりだったけど、Aと一緒なら、と渋々出掛けた。

出掛けに一応止めたんだけどね。あんなとこ行くなって。まぁ聞かないよ。彼氏はいい所を妹に見せたがってるし。

出掛けたのが昼近くで、夕方あたりに帰って来た。妹にどうだった? って聞いたら

「別にー。なんか時々水溜まりに入って、Aなんか凄い怒ってたけど。新車汚れるって。そのくらいだよ」

何か逆につまらなそうな顔して言ってやがった。

何でトンネルの中に水溜まりが出来るんだよ。ずっと晴れだったのに。

そう言いかけて、窓の外を見たら、Aの車が庭から出ていくのが見えた。

車の後ろから側面にかけて真っ赤な手形が大量についていた。
タイヤのホイールも同じ色に汚れていた。

やっぱりあのトンネルはやばい。
今年のひな祭り前のこと、私はいつものように自室で寝ていました。
頭をベランダに向け足は押し入れに向いた状態で。

いつもはしまっているはずの押し入れがその日は何故か少し開いていました。
さほど気にすることもなく寝入ってしまったのが失敗でした。

なにかの気配がすると思い目を半目に開けると足元に誰かが立っていました。
こんな時間にありえないと思ったのですが、経験上またでたかという感じでした。

そいつは人間くらいの大きさがある人形でした。
ただカラクリのように動きがガクガクしており、髪型はおかっぱで目には大きな穴が2つ、口元はにやっと耳元まで裂けていました。

こいつはヤバいと思っても体が動かず、そいつはただ立っています。その日は失神してしまいました。

数日間それが続き、3日目くらいでしょうか、そいつはカタカタと笑いながら押し入れに入っていきました。

翌日、バイト先のチーフ(霊感あり)にその話をしたんですが、次にバイトに来たときに「あいつ、ついてきた。同じような状態になって今は風呂場の壁に顔が浮かび上がってる」と言われました。

居座ってしまったようですが、夫婦ともに霊感が強いので大丈夫だそうです。
我が家は姉が3人いて雛人形もあるのですが毎年しっかり出しているので関係はないそうです。

なぜ殺気のこもった目で私を見ていたのでしょうか…。
俺が大学生になって初めて迎えた夏に起きた出来事。

大学生活に慣れだした俺は、悪友の影響からタバコを吸いだした。

その日俺は部屋で平気でタバコを吸っていたところを嫌煙家の母親に見つかり大目玉をうけた。
タバコを没収されてしまい、しかたなく予備のタバコをこっそり吸おうと思ったが、部屋で吸うと臭いでバレると考えて俺はベランダに出て吸うことにした。

時間はちょうど夜中の2時くらいだったと思う。
当時携帯灰皿など持っていなかった俺は、短くなったタバコを火がついたまんまベランダから家の前の道に向かってポイポイ捨てていた。

何本目かのタバコを捨てるとき、なんとなく向かいの家と斜向かいの家の隙間の路地めがけてタバコを投げてみようと思った。
俺は勢いよく火のついた短いタバコをデコピンの要領で路地めがけて飛ばした。狙いはバッチリ、路地に向かってタバコは一直線に飛んでいき、小さく火花を散らして真っ暗な地面に激突した。

あれ?
俺は思った。

タバコが激突した地面がなんだかもぞもぞ動いている。
真っ暗だったから何なのかはよく見えない。その時は野良猫か野良犬に当たったのだろうと俺は思った。

でも違った。
その物体はうねうね気味の悪い動きをしながら2本足で立ち上がり、ぴたりと動かなくなった。

猫でも犬でもない。人だ。
でもこんな時間に何故そいつは狭い路地に踞っていたのだろう。それを考えると何だか不気味に感じた。

さっさと部屋に戻ろうと思いポケットに余りのタバコを詰め込んでいるとき、そいつはまたしても気味の悪い動きを始めた。

俺は目を疑った。だんだんそいつの首が伸びていくのだ。
首から下は相変わらずくねくねと動いている。全身に鳥肌が立った。

>>36続き

部屋に逃げ込もうと思ったが情けないことに腰を抜かしてしまい動けなかった。
腰を抜かしたことでベランダの外壁が死角を作り、俺からそいつは見えなくなった。

顎がガチガチ震えている。そいつがベランダを覗き込んでくる気がした。でもそいつは一向に顔を出さない。首を伸ばしてベランダを覗く気配がない。

だんだん落ち着きを取り戻した俺はヨロヨロとベランダの柵に手をかけて立ち上がった。

俺は絶句した。
俺の目の前に顔があった。思い切りそいつと目が合ってしまった。

そいつは俺とまったく同じ顔をしていた。俺とまったく同じ顔で俺を見てゲラゲラと笑いだしたのだ。
俺は絶叫すらできずに気絶した。


気が付くと朝だった。そいつはいなくなっていた。

あいつはいったいなんだったんだろう。結局謎である。
それから俺は鏡を見る回数を出来るだけ減らして生活している。
不吉な噂のある家、貴方の近所にはありますか。

その家に引越した人には、不運な事が立て続けに起こる。
そのせいで、何人もの人が引越してきては出ていく、長年住んだ人がいない。人の入れ替わりが激しい。そんな家。

実は、私の家の隣の家がそうなんです。

ただし、不幸になる人には条件があるんです。
それは、その家に越してきた人の中に、男女のカップルがいた場合のみ。

みんな、引越してきた当初は仲良さそうな夫婦やカップルなのに、なぜかこの家に越してくると、別れる事になってしまう。
仕事がうまくいかなくなったり、片方が病気になったり。なにか問題が起きて、不仲になってしまう。

酷い時には、朝起きたら、その家のお父さんが亡くなっていた、なんて事があった。
前の日までは、元気だったらしいのに。原因はよくわからないらしい。

その家族の娘さんが、「起きて! お父さん起きて!」ってずっと泣き叫んでて、可哀相だった。
その後、残された母娘は引越していきました。

呪い、なんて考えるのは浅はかかもだけど、これだけ引越してきたカップルに不幸が起こると、何かあるのではと思ってしまう(一人暮らしの人が越してくるのは、問題ない。何も起こらず、普通に暮らせるみたい)。
カップルの仲に嫉妬した、その家に潜む何かが、不幸をもたらしているのではないか?

実際、近所の人が見たらしいです。
その家、しばらく借り手がつかなくて、空き家になってたはずなのに。窓の所に、白いワンピースの女の人が立ってて。おいでおいでをするように、手招きしてたそう。

目撃者が一人なら、見間違いかもと思うのですが、同じように女の人を見た人が何人もいるのです。
窓を白い影が横切った、顔はよく見えなかったが女が立っていた、など様々ですが。

幸い、私はまだ目撃していません。
夜は絶対、その家の前を通らないし、見ないようにしています。私の家は、隣の家に面した窓は絶対開けません。その窓のカーテンも閉めっぱなしです。

その女の人が誰なのか、いつからその家にいるのか。そして、今でもそこにいるのか…よくわかりません。

ただ、今、その家がちょうど空き家なんです。
次に越してくるのが、カップルでない事を願っています。

駅に近い、2階建の一軒家です。見た目は、本当に普通の家。

皆さんもお気をつけ下さい。
さっきまでバイトしてて帰り道に路地裏通ったんだよ。
廃墟の団地にさ囲まれた何もない鬱蒼とした真っ暗な路地でさ、誰も通らないんだよ。

真っ暗な窓が見渡す限りいっぱいでさ、そこは自殺が多発した場所でもあるんだ。
でも、月明かりの中だと少し幻想的に見えて、誰も居ないし落ち着くからいつも通ってたんだ。

今日も何気なく月を見ながら帰ってた。
だけどさ…確かに長い路地なんだけど、いっこうに先が見えないのね。いつもなら少し明るい公園に出て、道路に出るはずなんだけど。

でもさ、その時はさ不思議と何も感じなかった。
ただ…このままここで歩き続けたい…ずっとここに居たい…って思うようになってた。

するとさ、右の方に古く寂れた木のドアがあったんだ。
いつもならブロック塀に囲まれて公園に出るまで道をそれる事なんて出来ないはず。だけど、何も感じずに吸い込まれるようにドアを開けて団地の中に入っていったんだ。

中はさ、すごく荒れてた。
布団が引き裂かれたようなドス黒い物がいっぱいあったし…人形などが落ちてた。

ふと振り返るとドアは無くてブロック塀が何十メートルって高さになってた。
その時はさ閉じ込められたって思ったね。だけどさ月は見えてた。

するとさ、月の明かりが見えなくなったと思った瞬間に団地の屋上と窓からおびただしい程の何かがこちらに向かって身を乗り出すようにこっちを見てた。

全員シルエットだけど形で人だと思った。
それを見た瞬間正気に戻ってパニックになった。

その瞬間にさ何かがこっちめがけて落ちてきた…!

焦って1階に逃げ込んだら、後ろの方で耳を塞ぎたくなるほどの何かが落ちる音。
それはすぐに動き出してこっちに来てたみたい。すごい音からして走ってきてたね。

>>39続き


焦って階段をかけあがり逃げてたら屋上に着いた。すぐにドアを閉めて一息ついた。

するとさ、すさまじい階段をかけあがる音が聞こえてきた。
パニックで何も考えられなかったよ。あんな多いとドアなんて紙同然だからね。

すると、月を見たら真っ赤になってた。
雨が降り出してそれも真っ赤だった。血が降ってきたみたいに。

すると逃げなきゃという気持ちで月に向かって走った。
塀を飛び越えて月に向かって…跳んだ。

その瞬間誰かに手首を掴まれて屋上に叩きつけられた。


そこで気が付くと公園のベンチで横になっていた。

夢か…っと思ったんだけどさ、手首にはまだ掴まれた感覚が残っていた。
実家の目の前には墓地がある。

やたら広い割に明りがない、嫌な感じがする墓地だ。
そのせいか知らないが、部屋にいると、よく金縛りや霊体験に遭遇する。

これは去年あった話。

八月の熱帯夜にラジオをつけたまま寝ていた。
浅い眠りから覚めたのが、多分三時頃。ラジオに酷いノイズが入っていた。

煩いとは思ったが、起き上がるのも面倒だし、そのままにしておけば直ると思って放っておいた。
するとノイズの中から何か違うものが聞こえた。番組の声とかじゃない、もっと禍々しいもの。

何かを「コンコン」と叩く音と「……れて」という囁き。
それがどんどん強くなっていく。

どうすればいいのかわからないまま、とにかく起き上がって、部屋の電気を点けた。
その瞬間、窓の外に――二階にも関わらず、白い手が見えた。

白い手は明りを浴びて一瞬固まったが、すぐに手の平で窓を強く叩き付けた。

「入れて入れて入れて入れて入れてぇぇえええっ!」

さっきの音と声の正体はそれだった。窓を叩く手と声に、半分パニクっていたため、咄嗟に

「無理!」

と言っていた。すると手はあっけない程にあっさり姿を消した。

次の日の夜、母親にその話をしたら、いつもは鼻で笑って信じないくせに、妙な顔をした。

「隣のY野さんも同じこと言ってたわ」

あの手はもしかしたら一軒ずつ回っていったのだろうか。誰か入れてくれる人を探すために。

少し寒気を感じている所に母親が追い討ちをかけた。

「Y野さんは網戸にしてたから、網を破こうとしてる音で目が覚めたって言ってたわよ」

お陰で今でも窓を開けて寝れない。
今から15年位前の出来事です。

その日は幼なじみのT君の家に泊まりに行く事になった。

T君は前から『家に何か居てるねん』って言ってた。
俺は幽霊とか信じてなかったから『絶対嘘や。俺が怖がると思ってそんな事言ってるんやろ?』とか言って全然相手にしてなかった。

俺とT君はT君の家の一階のリビングでゲームしてた。

1時間ぐらいゲームしてたら2階から『ドドドッ』って子供が走り回るみたいな音が聞こえてきた。

『なんやろ?』

T君に聞いたら『これがいつも聞こえてくる音やで』って言われた。

こいつ俺の事騙してるな! って思った俺は『2階に誰か居てるんやろ?』ってT君に聞いたら『今日は誰もまだ帰ってきてないで』とか言ったから俺はムカついて『じゃあ2階見てくるわ。誰か居てたら絶交な』って言って2階見に行った。

2階の全部の部屋と押し入れの中全部調べたけど誰も居てなかった。
俺は怖くなってT君の所に戻った。

T君に話しかけようとした瞬間また足音が聞こえだした。
しかもさっきより激しく走り回ってる。俺とT君はあまりの怖さに固まったまま。

足音は階段を駆け降りてきて俺らの居てるリビングに向かってきた。
あまりの恐怖で逃げる事もできへんかった。

ついに足音はリビングに入ってきた。
足音がリビングに入ってきた瞬間リビングのカーテンが凄い勢いで開いて窓ガラスが割れた。ガラスが割れて足音は無くなった。

回りを見回したら床に赤ちゃんの足跡みたいなんがいっぱいついてた。
階段にも2階の部屋にも。その足音が歩いたであろう場所にいっぱいついてた。

18歳になってT君の父親が死んだ。

T君も結婚して子供ができた。

今でもT君とは仲良しやけど一個だけ気になる事がある。
俺が小学生の時聞いた足音とT君の子供が走り回る時の足音がめっちゃ似てる。たまにカーテン開けて棒とかで窓ガラス割ったりする。

あの時体験したような事をT君の子供がするから不安になる。
俺の考え過ぎやったらいいんやけど。
この話しは実際に僕が小学生の時に体験した話しです。

ある夏の日3つ年下の弟と2人で留守番をしていました。

僕は居間でTVを見てて、弟は2Fの自分の部屋で遊んでいました。
すると突然階段の方から上から物が落ちて来たデカい音がしました。

俺はてっきり弟が上から何か物を落としたと思い、うるせぇ〜と怒鳴りました。しかし弟の反応がありません。
とその瞬間TVが突然消えてしまい、気味が悪いので、2Fの弟の所に行こうとした所、階段の下で弟がうずくまっていました。

とっさに、やばいさっきの物音は弟が上から足を踏み外して落ちてきた音? 反応が無いのは、変な所でもぶつけて意識が無いのか? と思い、○○大丈夫かぁ? と弟の名前を呼んで背中に手をやりました。

次の瞬間さっきまで反応が無くうずくまっていた弟が、こっちを振り返ったのです。そして俺の首を両手で締め付けてきました。
と目を見ると白目の部分が真っ赤なのです。そしてう〜う〜唸ってるのです。

俺は変な所でもぶつけておかしくなったかと思い、手をほどこうとしました。
が小学生の3歳年下なら普通、力で負けるはずがないのに、何故かこの日は大人顔負けの力なのです。とっさに殺される…と思いました。

意識が遠のいてく中、出かけていた母が帰ってきました。最初ただの兄弟喧嘩だと思い、辞めなさいと言葉だけでした。
しかし部屋に入ってきて光景を見た瞬間、馬乗りで首を絞められてる僕がいて、母が割って入りましたが、母の力でも無理でした。

すると弟は突然普段聞いた時も無い、太い声で「お前らここから出て行けぇ〜」と言葉を発しました。
母はとっさに弟に思いっきりビンタをしました。とその瞬間バタッと弟は倒れこみました。

弟はその後意識が夕方に戻りましたが、階段から落ちた事すら覚えておらず、いったい何だったのか…気味が悪いので当然引っ越しをしました…。
最初に言っておきますが、最近新しい家に引っ越して来た方、引っ越そうと考えてる方は見ない方がいいと思います。
この話しを見た後なにがあっても責任は取れませんので……。


これは僕が新しい家に引っ越してから起こった出来事です。

前の家は一階建てで、二階建ての家に感激していました。
でも1番は階段です。初めて自分の家に階段があると感激し、何回も上がり下りを繰り返していました。

夜になっても、まだ上がり下りを繰り返していました。階段にはまだ電気はついていませんでしたが。

そして下から僕に

「ご飯だから下においで」

と、1階にいるお母さんから聞こえたんですが、もう少し遊びたいと思い、無視していました。

でも段々何故か怖くなってきたんです。

1階にある暗い部屋から何か視線を感じました。気のせいかもしれません。
でも階段に電気があるわけもなく、じーっと暗い階段の真ん中あたりで立って部屋を見ていました。

すると階段の下から

「うううぅぅぅうぅ」

と女の人の声が聞こえたんです。

僕は怖くなって1階に行き親に話しました。
僕は真っ青な顔をしていたらしく、本当だと思って次の日お祓いをしにお坊さんが来てくれました。

お坊さん曰く、

2階の部屋には、30歳くらいのお母さん、階段には若い女の人がいたそうです。
女の人は昔、電球のついてる部分に紐を回し、首吊りをしたそうです。

そして女の人のお母さんは女の人が悪い事をしないよう見守っていたそうです。
女の人は彼氏にふられとても怨念を持っていたらしいんです。


お坊さんにはお祓いをしてもらいました。
でもお坊さんは僕だけにある事を教えてくれました。

あの日お母さんの霊がいなかったら君は女の人にあの世か、階段から突き飛ばされて死んでいたかもしれなかったよ。

お母さんのおかげで君は助かったんだよ。
だから君は君のお母さんを大事にするんだよ。

と。
約5年程前にアパートに住んで居た時の話し。
同じアパートに仲間が2人住んでいて(それぞれが契約して借りていた)よく皆で1つの部屋に集まり酒を飲んでいた。

夏の暑い日の夜でした。3人でいつものように飲みながらのんびりしていたのだが、レンタルビデオを借りて来たのを見ようという事になった(誰が借りて来たかは...? 忘れた)。

『本当にあった呪いのビデオ』だった...。シリーズがたくさんあるから何作目のものかは覚えてない。
このシリーズは結構核心に迫った物が多いようで見た者に良くない出来事があったりと噂は聞いていた。内容はハッキリ覚えて無いが気味が悪かったのは覚えている。

最後の方になり見た者に心霊現象をもたらすという、いわく付きの心霊写真の話しになった。

皆で見ていたから俺達は話し半分で聞いてる部分があった。DVDは再生していてナレーターの説明が淡々と流れていた。
たわいも無い写真だがこれを見た者全てに災いが起きたのだという...。病気になったり、様々な災いを呼ぶのだそうだ。果ては行方不明者も居るらしい。

ナレーターは「この後写真を公開するに当たって視聴者に何らかのトラブルや災いが起きても弊社は責任を負いません」という事だった。

皆で見るか否か騒いでいた。公開前に少しの間、何も画面に写らない時間があった。
おそらく見るか見ないかを考える時間を設けたのだろう...。それだけヤバい写真だったのだろう。

そうこうしてるうちに公開するかしないかの瞬間にバチン! 異音が部屋に響いた。
ブレーカーが飛んだ。部屋は真っ暗になりDVDも全電源が落ちた。

結果的に見ないで済んだのでホッとしたのだがアレを見たらどうなっていたのか...?
何故あの瞬間を狙ったかのようにブレーカーが落ちたのか不明だった。

1つ感じた事は何かに守られたのだと思う。守護霊だったのか...?
いずれにせよその写真は「見るな」という警告だったのだと思う。

それから「呪いのビデオ」のシリーズは一切見ないようにしている。
小学校三年生の時の話。

小学校の時って、放課後に掃除の時間がありましたよね。
その時のうちの当番の場所は、学校では有名な心霊写真が飾ってある場所で、図工室(理科室だったかもしれません)でした。

ですが、やんちゃな小学生がビビるはずありません。
その写真と同じポーズをとったり、ふざけながら掃除をしました。

大方掃除が終わった時に、男子の一人がこんな事を言いました。

「最後の奴鍵閉めな!!」

言い終わると箒を放り出し教室を出ました。

「ずりぃ!!」

キャーキャーワーワーと騒ぎながら結局、うちが最後になりました。

男子が放り出した箒を片付けて、教室を出ようとクルリと体を反転したとき、目の端に何かが映りました。

(……?)

もう一度クルリと体を反転させ、確認すると、一年生が作ったと思われる紙を筒状にしたお面の中から何かが生えていました。

手でした。
手はうちの方へ指先を向けゆらゆらしていました。いわゆる、おいでおいで……、です。

「…………!!?」

幼心にかなりのタメージを受けました。作り物しか見たことの無いうちには衝撃も大きく受けました。

「……!!?」

声も出ないほど驚き、急いで鍵を取り、教室を出た。ドアを閉めようと錠を掛けようとしたが

「入らない!? 何!? 何で!?」

向きは合っていたのに、何かにつっかえて鍵が入りませんでした。

やっとの事で鍵を掛け走って逃げる時、鍵を外すのを忘れたのを思い出しました。
殆んど泣きそうになりながら鍵を取った時

───バンッ!!
ドアを叩く音がしました。

その後、全力疾走で職員室に鍵を返して家に帰りました。


間もなくして、引っ越す事になった為に、あの教室にはもう入ることはありませんでした。

未だに紙のお面の顔から生えた手を忘れる事が出来ない事件でした。
私の家系は霊感が強い人が居ない平凡な家系なのですが、父が若かりし頃、バイクの事故で神社に突っ込んで生死をさまよったのが原因か、強力な霊感を持ってしまったのです。
そして、その父からの力を受け継ぐだけなら未だしも、さらに強い力を持って私はこの世に生を受けました。

見える、触れる、話せる。

この世の存在ではない者と普通に接してきました。
それが、「アチラ」の方の評判になったのか(笑)、中学生で多感になり、一時的に霊感が極まった頃から、「アレ」は現れるようになりました。

それは、いつもの様に下校してる時の事。

ボソボソ…ボソボソ…ボソボソ…

耳元で何者かが囁いているのです。

私は話を聞いても碌な事は無いと知ってるので、九字を切り、祓いました。

そして、しばらくして…

ボソボソ…ボソボソ…ボソボソ…

また、同じ様に囁いてくる存在が。

しかし、以前のヤツとは違う感じがします。
違うヤツが同じ事をしてくる…何かある…

そこで、私は憑かれない様に防壁を張り、耳を傾けました。

「ザワザワ…ザワザワ…あああああああああああ…ボソボソ…」

一瞬で気持ち悪くなりました。

何人もの人間が一気に話すあの気持ち悪さ。凄い量の情報が頭を駆け巡り、目眩がします。
どうやらヤツ、いや、奴らは集合体みたいなんです。

一気に話をしても聞いてもらえないのがわかったのか、一人ずつ話をし始めました。

それを話す人間の特徴。

それは。
その誰もが、「霊障で亡くなった方」なのです。

怖い話のオチでもあるでしょう?
友人が行方不明になった、謎の死に方をしたって話は。

私が聞いたのは、そんな話の中に出てくる「誰か」だったのかも知れませんね。
地元には首塚があります。

盛りあがった土の上に縦長の岩が突き刺さっているだけという非常に地味な代物です。
誰の首かと訊くと鬼の首だそうで、いわゆる霊感持ちにはそれが見えるそうです。

他人事のように書きましたが、実は私も首を見たことがあります。

祖母と伯母が親族内では見える人で、私はよく二人に首の話をおねだりしたものです。
祖母も伯母も首の話はタブーのようではなく、あんたにも見れたら良いねという感じで逆に縁起物のように話しをしてくれました。

二人によれば首は全長約1mほどの大きさで岩の裏に隠れるように鎮座している。それは影絵のように形はよくわかるのですが、表情や細部は濃い影が落ち伺い知る事ができません。
しかし上部に二つ小さな角らしきでっぱりがあるために鬼の首に見えるそうです。

またそれ自体何をするわけでもなくただ石の側に佇んでいるのが見えるだけ。
常に見れるわけではなく。雨の日、特に降る直前に見える事が多く。ある種の天気予報として重宝していたそうです。

当時、漫画のうしおととらが大好きだった私は餓眠様(巨大な生首)を想像して震えていましたが、段々とこの周辺を守っている良い妖怪へとイメージを変え、一目で良いからこの目で首を見てみたいと思うようになっていました。

そんなある夏の日、私は遊びに行っていた友達と別れて帰り道を一人で歩いていました。
遠くの方にあの首塚が見えます。今日は見れるかもと思い首塚を凝視しながら歩いていました。

少し歩いた所である違和感を覚えました。首塚の後ろを寄り添うように黒いモノが見えます。
鬼の首だ! 確信した私は勢い良く走り出していました。

夕方とはいえまだまだ明るい時間帯で全く怖くありません。
むしろ感動の再会(初めてですが)のように興奮して走りました。

>>48続き


しかし遠くからは伯母達の話の通り黒い大きな首に見えたのですが、近付くにつれその首を覆っていた影が薄くなっていきます。
つまり伯母達には陰になり決して見ることのなかった首の細部がうっすらと見えるのです。

だいぶ近付き首の全体を把握した時、汗と体温が恐怖で一瞬に引いていったのを覚えています。
これは鬼の首ではない。これは人の形だ。大きめの男の人が歪な三角座りをしている形だと気付きました。

縄か鎖で強制されているんだと思います。強く縛り過ぎて変形した体はシルエットのみなら大きな生首に見えたのです。
足首の間に顔が挟まり頭の上には強く結んだ両手、突出した両膝が角の部位に見えたのでした。

恐怖で固まった足をどうにか動かして友達の家に戻りました。
なんとか親に迎えに来てもらい、首塚を横切らない別ルートで帰りました。その夜はひどい土砂降りだったのを覚えています。

あの日以来首塚には近づいていません。
実家の前には墓地がある。

そこから300メートル離れた二股の道には、よくわからない慰霊碑がある。
幼稚園のバスが激突したとか、自衛隊の飛行機が墜落したとか色々言われているが、明らかにそれより昔に建てられたもので、正体はわからない。

その前を夜中に通ると、決まって変なことが起きる。これはその中で一番洒落にならなかった話。


二月の半ばの土曜日。近所に住む幼馴染みから電話があった。
飲み会で遅くなったから、駅に迎えに来て欲しいらしい。

時間は夜の12時を回っていたけど、よくあることだから普通に車出して迎えに行った。まぁ田舎とは言え、女の一人歩きは危ないし。

駅で酔っ払っている幼馴染みを乗せて、そのまま帰路に。
他愛のない話などしながら、例の二股が見えて来た時だった。幼馴染みが急に助手席で悲鳴を上げた。

「何」
「今、誰か飛び出さなかった?」
「出てない」
「轢いた!?」
「轢いてねぇよ」

どうやら、子供が飛び出してきたのを見たらしい。
でも自分はそんなの見なかったし、ましてや轢いてもいない。酔っ払いの戯言&此処ならよくある事と片付けて、運転を続けた。

二股の慰霊碑が近くなってくる。辺りに街灯が一つしかないせいか、夜中に見ると妙な不気味さがあるが、慣れてしまえば何てことはない。
そのまま通過しようとすると、また幼馴染みが声を上げた。

「誰か立ってる!」
「何処に」
「ほら! 道路の真ん中に」
「いないって」

本当は見えていた。黒い塊のような人型をしたものが立っているのが。
街灯に照らされているのに影がない、妙な物体が。

見えていたけど、アクセルを緩めずに一気に突き抜けた。
黒い塊は車に接触する寸前で掻き消え、そして家の前についた。

「何で止まらなかったの? 見えてたんでしょ、あれ」

幼馴染みが不満そうに訴えてきたが、何も言わないで降ろした。


止まれるわけないだろ。
二股が見えたあたりからずっと、車を追いかけてくる上半身のねじれた女がいたんだから。


あの碑は一体何なんだろう。
つい一昨日の話なんだけど。

その日はゼミの教授の話に付き合わされて遅くなり終電で帰ったんだ。

俺の家は田舎で合わせて終電という事もあって俺以外は車内に人は居なかった。
下車するまでまだ7駅もあったから揺られながらウトウトしてた。

が、気がついたらやけに寒い。クーラーの効きすぎかと思ったけど何かが違う。

そしてその時気づいたんだがさっきからスーパーの袋をクシャクシャに丸めるような音がする。
その音が頭上近くから聞こえると気付き、ふと上を見ると荷物を載せる網棚に誰か寝転がってた。

俺が座ってたのは出入り口のすぐそばの補助席だったんだが、奴は向いの補助席の真上で覗き込むように網棚に体を横たわらせてニタニタと笑っていた。
ボサボサの髪に顔が紫がかった土気色で皮膚はひび割れ、男か女かも若いのか老いてるのかも分からなかった。

聞こえていたクシャクシャという音は奴の吐息交じりの声だった。
奴の目は俺には向いていないが忙しなく動いている。コイツと目を合わせちゃいけないと本能で感じたが俺は眼を逸らす事が出来ない。なぜか目の動かす方法を完全に忘れていた。

逃げようにも最後尾の車両で逃げるには奴の横を通るしかない。もう俺はパニックだった。
相変わらず奴は「クシャクシャ…」と聞き取れない言葉を発しながら黄ばんだ目玉をギョロギョロさせてる。

もう精神的に限界になりそうな時、駅に着いた。転がるように電車を飛び出したが目の端で奴がこっちを見たのが分かった。
二駅分自宅まで歩く羽目になったが奴と同じ空間に居る方が俺には耐えられなかった。


ところでさっきから隣の部屋からクシャクシャ音がするんだけど、猫が遊んでるだけだと信じたい。
あれは去年の五月頃の体験です。

俺は去年の今頃まで会社の寮に住んでいたんだ。
その寮は昔火事で全焼して新築したんだが、その火事で数人の社員が焼け死んだらしい。職場でよく幽霊が出るらしいと聞くこともよくあった。

ここからが俺の体験談なんだが聞いて欲しい。

住んでいた寮は3階建てで外見は綺麗な建物だ。で、西棟と東棟にわかれていて、俺は東棟の3階に住んでたんだ。
この東棟ってのが厄介で、1階はなにかあったのか封鎖されていた。異様な空気に包まれた1階はもう思い出したくもない。

夜中にノリノリで友達数人と突入して全部屋ノックしまくったんだが、一番奥の部屋でノックが返って来た…。
誰かが住んでるはずも無く入れるはずも無い。何も考えず逃げたね。

その後自分の部屋に帰ってさあ寝るかって時に頭上から物音。
何かが走り回ってる感じのドタドタと響く音がした。屋上は上れない様になってるから人じゃない…。

布団にくるまり耳をふさいでたら金縛りにあった。
すると胸に圧迫感がある…足で踏まれてる感じで、とても冷たかったのを今でも覚えている。

気が付くと朝になっていた。なんだったんだろ? と考えながらシャワー浴びんのに上脱いだら胸に痣…形は足の形に似てるなぁ…って足跡か!? ってテンパったが、気にしたら負けだなってことで塩まいて盛塩して仕事に行ったんだ。

帰ってから盛った塩を見ると形を留めてなかった。
これはヤバいって事で近所の寺へ…。

住職に話をしたら

「また出たのか…とりあえずこの護符を部屋に置いておきなさい。また何かあったら来なさい」

と意味深な言葉。

護符を貰ってからはそんな現象は起きなくなった。
今は引越したんだけど胸の痣はまだ消えていない。多少薄くはなったが完全に消えるまではまだかかりそうだ。

後で調べたんだが、その寮の俺が住んでた部屋はよく出る部屋だったらしい。
住職に聞いた話だと、毎年俺と同じような体験をしたと言う奴が来るらしい。悪影響はないから気にしなくて良いらしい。

今この寮がどうなったかは知らない。
中学生の頃の話。

自分の住んでる町は、自転車を30分くらいこがないとコンビニがないような本当のド田舎だった。
幽霊とかその類の話も聞いたことがなく、何もない町だった。

でも、一つだけ不思議だった物がある。これは、それにまつわる話。

自分の通ってた中学校の坂の下にバスの停留所がある。その下には、川があったんだ。
自分や友達は、その川の周りで遊んで帰るのが習慣になっていた。

実は、不思議なことと言うのはその川に2、3ヶ月のペースで人形が流れてきて流木に引っかかっているというものだ。

それも、人形も限定されているわけではなく、日本人形だったり西洋人形だったりすることもあった。
しかし、次の日には忽然と無くなっている。そんなことが何回もあった。

その日は、偶然人形が流れてくる日だったんだ。
川でいつもみたいにたむろしていると、一人が、

『毎回流れてくるけどよぉ、何の意味があるんだろうな?』

と言いながら、人形をいじり始めた。みんなも悪ノリして、とうとう人形を解体し始めたんだ。

自分は、ただそれを眺めてるだけだった。
みんなが、『お前も来いよ!』と何度も誘ってきたけど、行かなかった。いや、行けなかった…。

何故かって?

水面に写った自分の背後に、瞼を糸で縫われて目を開けられない女が、凄い形相でみんなを睨んでたからだよ。


あの女と人形が何の関わりがあったかは、いまだに謎…。
Kは基本的にホラーは平気だ。「なんボ怖ェったって作りモンだねな」…とか言いながら「…一寸、な…」と言って「呪○」は避けている。

「なんボ珍しいな。なして(どうして)?」
「…」
「…話せ。話さねば“呪○”ば、無理にも見せる」

―で、仕方なさげに話した内容と言うのが―

当時、Kは某車輌メーカーの下請けで昼夜二交代の期間工をやっていた。通勤は送迎用の車輌に相乗り。

ある昼勤の帰り、近道に使っている未舗装の道路をいつも通りに。
ところがただでさえも狭い其処で対抗車と鉢合わせ、後ろは後続車輌数台でバックはできない。対抗車も譲る気がなさそうな様子。

東名高速を真下に、鉄橋の上で立ち往生。「話、つけて来る」と言って運転手は車を降り対抗車へ。
(…そっち一台きりなんだからさ、下がるだろフツー?)等と思いつつ同乗のオッチャン達と駄弁りながら東名高速を見下ろしていた。

(どうやら向こうも渋滞しているな…)と何の気無しに下を眺めていると…其所へ一台の四駆が猛スピードで突っ込んで来るのが見える。
(おいおい、あのドライバー前が渋滞してるのに無茶だな…)そのまま行けば間違い無く渋滞に派手に突っ込む。事故必至。

…と、ギリギリのところで急ブレーキ。(ナニやってんだありゃあ?)…K、其処で気が付いた。
さっきからルーフに貼り付いている「何か」がなんなのか。

>>54続き


―前フリでお察しの通り。子供。裸の子供。ボディペイントしたかの様な真っ白な裸の子供。
―ソレがルーフにぺったりと貼り付いて。楽しそうに笑っていたと…いう姿が見えた、途端に車は走り出した。

「あの野郎テメェが先ずどかにゃあ、って判ってるクセしてざけんな!」
運転手、かなりモメたらしい。

―あの子供、一体何だったんだ? ―釈然としないまま寮に着いた。―と。

「Kちゃん、ヘンなもん見ちゃったよぉ〜」って、親しいオッチャンが話しかけて来た。

「ナニゴトですか?」
「いやぁ〜ホレ、さっき鉄橋の上で立ち往生したろ、あの時さぁ」

「…四駆のルーフに子供、ですか…」
「! …Kちゃんも見ちゃったかい?!」

「一体、なんなんでしょうね?」
「さあなぁ、虐待死して親につきまとってるとか?」

「恨み、ですか」
「…いや、ありゃあ親と遊んでいるつもりだったんじゃないかねぇ。そんな気するんだよ、Kちゃん」

…コレがKから聞いた経緯。

もしもオッチャンの言う通りなら。恨みより怖いですよ。悪意の無いままエスカレートして行くでしょうから。
最も、オッチャンの憶測通りならですが。

Kにとって何がイヤだって、子供と目があっちゃった事。ソレを思い出したく無くて「呪〇」だけは避けて居るのだと。
…一体、オッチャンの言った通りだったのか全く無関係なのにたまたま波長でもあっちゃったのか? 今となっては、謎、です。
結構前の俺の体験談です。

俺はK本県に住んでて、市内で営業の仕事を終え、夜中一時過ぎに帰宅してた。
車で一時間ちょいの距離だが、有名なT原坂を通ると、近道出来たし、飛ばせるから普通の通勤路にしてた。

運転中にポケベル(この頃はベルが主流)で0833(おやすみ)と彼女からでいつもの時間の連絡。
その五分後くらいに「194」て。

「何だ? 間違いか??」

まぁ、気にせずに何事も無く家に到着。

明くる朝、出勤の為、車に乗り、ミラーの所を見たら、ミラーの裏側のフロントガラスの所に大小、5つの手形が付いてた。

当時は背の高いワンボックスなんで、あれはハシゴを使わないと、無理な体勢。

結構ブルったよ。
これは私の先輩が体験した話です。

1月1日に先輩は友達と初詣に行く約束をしていました。
夜中に行って朝方自転車で帰るという話しでした。

初詣も終わり2人で帰っていると来た道と違う道で帰ってる事に気付き、急いで帰る事にしました。
すると帰っている途中にお墓がたくさん並んでいる場所を通ったそうです。

その時友達が「お前の後ろ誰か座ってる…」って言うんです。
それだけ言って友達は1人で帰ってしまいました。

それを追ったが早くて追いつかず、友達が言った言葉だけが頭に浮かびました。
でも後ろを振り返る勇気もなく、急いで帰る事にしました。

家に着いて家族はみんな寝ていて、自分の部屋に入りすぐに寝ようとベッドに入って布団を頭から被った。
瞬間、ベッドのすぐ横にある窓を

ドンドンドンドン!

と誰かが叩いています。

驚いて窓を見ると全身ずぶ濡れの白い着物を着た女の人でした。

その後気を失ったのか寝てしまったのかわからないけど、次の日友達にその話をすると友達は怖い顔をして

「俺が見たのもその女」

と言いました。
去年の話。

良い年こいた女子高生(私)は、夜中の峠でカブトムシを捕って遊んでいました。

クワガタが何匹か捕れた時点で満足し、別の虫捕りポイントに行ってる父に連絡。

「捕れた。明日は平日だしそろそろ帰ろう」
「じゃ峠のダムで肝試ししてろよ。車で迎え行くまでの暇潰しに」

……待て親父。
このダムは実際に強姦殺人事件が時効してる場所なんですけど?

とか思いつつ、若さ故の無謀な挑戦で、ダム湖周辺の道を一周する事にしました。
湖に棄てられてた遺体を想像してガクブル。自分が生まれる前の話だけど。

無神論者なのに何かにひたすら祈りながら、ようやく一周。
父が来るまでじっと待つ事に。

数分ばかり経った時でした。
一台のバイクが止まり、何かアレな目をしたライダーが降りて来ます。

意味不なテンションと表情で駆け足に近付いて来る!!
足が竦んで動けない?!!

焦った瞬間。

不審者が一点見つめて固まったんで振り向いたら。


女の人が居た。

水滴れてるし電灯の下に居るのに影無いし、もう全身を見るのが嫌で目を……


つむったのに、全部見える。

パニくる私。

その横を目もくれず通り過ぎてく女性。
何故かバイク置いてダッシュで逃げる不審者、音も無く追う女性。

しばらく呆然として、我に返った時には既に私以外誰も居ませんでした。
あるのはバイクだけ。

十分程で迎えに来た大〇教授のような父に言えるはずも無く、虫籠を握り締めて帰宅。
気持ちが落ち着いたのは翌日になってからでした。

あの女性は、私を助けてくれたのか。それとも、犯人とあの不審者を混ぜて考え憤怒していただけなのか。
それは解りません。

けれど、きっとまだ。
あの人はあの場所に棲んでいます。
あれは去年の真夏真っ盛り、2階にある私の部屋は暑く、1階にある日本間(我が家の和室は13畳あるためそう呼んでます) が1階では一番涼しい部屋なのです。
しかし、私と相性の悪い部屋なので入っただけで違和感あり、布団を敷いて眠ると私の布団の周りをぐるぐると回る足音・金縛りなど何故かそこで寝ると必ず心霊現象が起きるんです。

そこで考えたのが布団の四隅に盛り塩を置くことでした。
しかし、置いてみたものの結局寝付けなくて盛り塩はそのままに2階に行きました。

そんなある夜、母も暑さの為に日本間に寝る事にし、放置された四隅の盛り塩をしたままに、うつらうつらしていた時、事件は起きたのです。

日本間の右隣に廊下があるんですが昔、縁側だったのです。
縁側を廊下にリフォーム。そこに健康マッサージチェアーを置いて暑さの為に窓は少し開け椅子にかかる。それが母には日課でした。

母はそこでうつらうつらと夢うつつになっていたその瞬間、

『入れてくれ』

と2・3人の男が現れ必死に中に入ろうともがいていたそうです。

しかし、窓は開いているはず。何故男たちは入れなかったのか…。
それは、四隅の結界に阻まれて男たちは入れなかったのです。

そう、始めから母は布団で寝ていたのです。
私が置いた為に助かったのか、置いたせいでそうなったかはわかりませんが、もう二度と日本間で寝ないと私は誓いました。

しかし、母は平気で今も寝ています…。

以上です。
ゾンビの様に男たちが『入れてくれ』と言いながら窓にへばりついてたら怖いですよね!!
これは友人から聞いた話です。

ある男性A君とします。このA君は一人暮しがしたくてあるアパートの202号室に住み始めた。

A君は夜、買ったばかりの布団に潜り眠ろうとすると

プルルルル!!

電話が鳴った。時間は11時半。

「誰だよ、こんな時間に」

A君は起き上がり受話器を手にした。だが何も言わない。

いたずらか? A君はそう思い

「誰?」

と言うと

「O君…O君…」

と言う女性の声。

A君は意味がわからないし聞いた事もない。すると電話は切れてしまった。
A君は気にせず寝てしまった。


だが次の日もその次の日も電話は掛かってきては同じ事ばかり。
ついにはA君は電話番号を変え電話番号は仲の良い友達にしか教えなかった。


これでもう電話は来ないと思ったがその日の夜。
あの女性から掛かってきた。

そしてまた「O君…O君…」
今日はA君から電話を切った。

>>60続き


次の日、無理言って友人に来てもらった。
だが1時になっても電話は来ない。

A君「おかしいな…」

そしてとうとう友人は帰ってしまった。
すると友人が帰った瞬間

プルルルルッ!

A君は「来た…」と思った。そして…受話器を取った。

「O君。O君」

そしてA君は限界に達し

「いい加減にしてくれっ!」

……沈黙。そして

「……死……」

そう聞こえた。プー、プー。切れた。

だがA君は最後の言葉が気になって仕方がない。
A君はリダイヤルボタンを押した。すると

プルルルル。プルルルル
!!!

押し入れ、そこから聞こえた。

A君はアパートに来てからまだ押し入れは見ていなかった。
恐る恐る開けてみると、黒い袋。その黒い袋から音を出して光っている物がある。携帯…。

そしてA君は勢いよく黒い袋を開けた!

A君は声をあげた!
なんとそこには携帯を持った死体があった。A君はすぐ警察を呼んだ。


数日後聞いた話によると、そのアパートの202号室である付き合っていた人達がいて同居していたらしい。
そして喧嘩になり彼氏(O君)が彼女を殺して押し入れの奥に入れて彼氏(O君)は逃げたらしい。

そして成仏出来なかった彼女はA君がこの部屋に入居して来て彼氏(O君)だと思い、毎日気付いてもらうまで電話をして来たらしい。


A君はその話を聞いてからそのアパートをすぐに出た。でA君は決めた。
もう一人暮しはしないと。
中学2年の夏休みに友達と4人で近くの幽霊が出るとか噂だった廃墟に肝試しに行った。

入る前から嫌な雰囲気が漂ってて、俺は躰が少しずつだるくなっていくのを感じた。A(友達の1人)は顔を強ばらせてた。

皆怖さのせいか、無言で廃墟の玄関をまたいだ。俺の服をAが掴んで着いて来た。

Bが階段を登り始め、その後をCが着いてった。

「おい…ちょっと待てって、二階はヤバいんじゃね?」

俺は笑い半分に止めた。

「…………」

俺はぞくッとした。二人は一言も喋らずに二階に上がった。

Aがガクガク躰を震わしてて、目に沢山涙をためていた。

「俺二階行くけどAはどうするん??」

「……ついてく…」

青い顔で呟いた。

ギシギシ階段の床が抜けそうな程軋む。

半分まで登った所で、Aが俺を叩いた。何かと思ってAを見たらAは歪んだ顔で後ろを顔で示した。

Aの後ろを見たら、黒い何かがズルズルゆっくり登って来てるのが見えた。

「ぎゃあぁああぁ――ッ」

俺はAを後ろに着けたまんま凄まじい勢いで階段を駆け登った。

暗い中死に物狂いで隠れる場所を探した。
そこにBとCがつっ立ってて、俺は二人にど突いた。

「逃げろッ!! 早く!」

二人ははっとして、不思議そうに顔を見合せた。

「あれ?? さっきオレらお前追い掛けて来たんだけど」

しばらく考えたが、はめられた事に気付いた。
四人の血の気が引いた。

ズルズルという音が不気味に近付いて来ていた。

俺は目の前に扉の開いたクローゼットを見つけてそん中に隠れようとした。
すると、後ろから強く引っ張られた。

「何やってんだよお前!!」

Aが凄い形相で俺を止めた。

「何で止めんだよ!! 隠れなきゃ見つかんだろ!!」


「窓じゃん!! それ!!」


改めて見ると、

クローゼットなんかじゃなくて、下に暗黒の空間が広がる窓だった。
今から2年程前、レプリカの50cc買った時の体験談。

車の免許すら持ってなかった俺には、その原付で走ることが楽しくてしょうがなかった。

当時走ってたのは、家から大体20分くらいのところ、山と山の間にあるド田舎の地区。
人がほとんど住んでないし、家なんて本当に100mおき位にしかないし、街灯も少ない。昼間はトラクターが道路走ってる。

だけど、道幅も広いし信号もないし、何より7時以降は一般車両も警察も来ない。
何より山合いを縫うようにカーブが続いてるんで、初心者の俺が走るには最高の場所だった。

その日も夜10時になるのを見計らってバイクに乗ってその地区に向かった。
途中でセルフのスタンドに寄り、タンクいっぱいにガソリン入れて、一人で狂ったみたいにバイク飛ばしてたよ。

多分、時間は午前0時を回った頃だと思う。
さすがに2時間も走り続けると眠くなって来たんで、どっかの自販機でコーヒー買って帰ることにした。

帰り道がてら、適当に自販機探してると、一台だけポツンと立ってる自販機見つけたんで「あ、ここでいいや」って思って自販機の前で止まった。

とりあえず財布出して金入れようとしたんだが…その自販機がどうも変なんだ。
やたら線香みたいな匂いがするし、取り出し口も泥がついてるみたいで汚い。それにコーラ以外全部売り切れてる。

正直気持ち悪かったけど、結構ノドが渇いてたんで「まぁ、いっか」と120円入れようとした時、いきなりライトが激しく点灯し始めた。

ボロい自販機だと、ライトが不安定に点いたり消えたりする事があるけど、あれは絶対にそんなんじゃない。
「バチバチバチバチ!」って凄い音立てて、なんか手拍子してるみたいに点灯してる。

正直、もうノドが渇いたとかどうでも良くなって、急いでバイクに跨るとそこから逃げた。
走り去る途中にも、後ろから「バチバチバチバチ!」って音が聞こえてきて、ただひたすら怖かった。

次の日、大学の講義が終わった後、友達を誘って昨日の自販機があった場所に行ってみることにした。
昨日走った道を友達の車で同じように走り、例の自販機がある場所に着いたんだけど…

そこには自販機なんてなかった。
萎びた花束と空き缶、それに線香が数本立ってるだけだった。
これは実際に僕と僕の友人(Bとする)が体験した実話である。

Bは大のカラオケ好きで毎週行くほどであり、付いて行かされるこっちもうんざりすることも多々あったが、時々おごってくれるという事もあり僕はそれをちょっと期待しながら付いて行ったりしていた。


そんなある日、いつもの調子でBにカラオケに誘われ、僕も明日から夏休みという事でテンションもあがっていたので早速2人でよく行くカラオケ店に入った。

店の中では時が経つのも忘れあっという間に辺りは真っ暗になっていた事もあり、そろそろ解散という2人の意見が一致し解散することになったのだが。

『今日は俺ん家に泊まってけよ』

とBが言ったのでその言葉に甘えさせてもらいBの家に泊まる事になった。

Bの家はどこにでもあるような普通のマンションだ。
Bの家は5階なので2人でエレベーターに乗り家に向かったのだが、そこで僕は見てはいけないような物を見てしまった。

3階辺りでふと前を見ると長い髪をした女の人がなにかを食べているような…。

僕はあわてて『さっきの見た!?』と聞いたが『何の事やねん?』と偶然見てなかったのかBは笑いながら答えた。
その時は疲れていたのかなぁと思い、気にはなったがそれほど怖いとは思わなかった。

それからBの家に到着し2人で深夜まで漫画を読んだりゲームをしたりしていた。
するとBが『腹減ったしコンビニいかん?』と言うので僕も1人だと暇なので付いて行く事にした。

コンビニに着きカップ麺やお菓子などを大量に買い、フラフラと2人で喋りながらBの家に向かった。

5分くらい経ってBのマンションのエレベーターに着き、エレベーターに乗った。
すると3階辺りで嫌な予感がしてきたので僕は何気なく目をつむっていた。

すると ガッガガガガ とエレベーターが止まりなんと停電してしまったのである。

2人はパニック状態になり必死で助けを呼んだが、深夜という事もあり誰も来るはずもなく、諦めかけてた瞬間Bが

『このボタン押したらいいんじゃね?』

と言った。

よく見たらそれはこのマンションの管理人室に繋がる非常用ボタンであった。
僕はすぐに押したがなんの反応もない。

こんな深夜に出るはずも無いと諦めたその時、受話器の向こう側でなにか気持ち悪い音とこんな声が聞こえて来た。

>>64続き

『はぁ〜美味しかった…』

もう2人は恐怖でその場に体操座りをし必死に目をつむっていた。


すると ピカピカッ とやっと電気がついた。

安心した2人はふと前に視線をやると

長い髪の女が口を真っ赤にしながら大口開けて笑っていたのである。


その後2人は気絶して目が覚めるとBの部屋にいました。
ある心霊スポットに行った時の話。

ある夏の昼頃、従兄弟らと肝試し的な事をしようという事になり、地元の心霊スポット巡りをした。
何カ所か回ったがまるで怖くなく、じゃあ昼間でも怖そうな場所にしようとある廃ホテルに行く事になった…。

海岸沿いに建つそこは如何にも何か出そうな雰囲気。
とりあえず敷地内に入り玄関付近で記念撮影的なノリで写メを撮ろうとした際、従兄弟がいきなり悲鳴を上げた。

シャッターを押した瞬間に『写すな!』という声が耳元で聞こえたらしい。
だが自分ともう一人には聞こえなかった為、とりあえず気のせいとして敷地内を詮索。

でもある一カ所で物凄い嫌な感じがした。

一番乗り気だった自分が思わず引き返したので二人ももう帰ろうという事に…。
とりあえず家に帰宅。

実は従兄弟が気のせいな声を聞いた後辺りから自分が携帯でムービーを撮っていた。
だからそれを確認していたんだけど、嫌な感じがした場所が映り、引き返そうとした時、自分達の声に被さるような大きな声で

『お兄ちゃ〜ん』

という少女らしき声が入っていた(多分小学校低学年くらい)。

あの時確かに三人しか居なかったし、周りには誰も居なかったのに…。
因みにその時の動画は今は手元には無い、当時従兄弟には送ったが削除したらしいし。

しかし最も自分をビビらせたのは、それから3日後、そのホテルに肝試しで侵入した若者らが首吊り死体を発見した事だった。
ついこの前の話です。

私の地元に朝〇奈切り通しという場所があります。
その場所は、昔鎌倉幕府の時代に使われていた道で、めったに人が近寄らないような目立たない、山に近い場所にあります。

その場所は十数年前に白骨死体が見つかった場所でもあり、私も何回か行った事はあったのですが、その時にも霊感の強い友人が誰もいない場所で後ろから首を掴まれたり、色んな心霊現象があり、私の中では完全に怖い場所となってました。

さて本題。

つい先日、友達数人(5人くらい)で、みんなで肝試しをしようという話になりました。
そして、ただ行くだけでもつまらないので、カメラと、少し古いデジタルカメラを持参しました。

その日は朝〇奈切り通しの他にも、地元の様々な心霊スポットを巡っていました。
廃墟で顔が写ったり、お約束な感じで楽しんでましたが、最後の朝〇奈切り通しについた瞬間、3メートル先も見えないようなあまりの暗さに終始言葉が詰まりました。

そしてデジタルカメラのバッテリーが切れていたので、新しいバッテリーに換え、撮影ボタンを押してみんなで意を決して奥へ歩いて行きました。
その時点で、たしかにデジタルカメラの画面には[撮影を開始しました]という表示が出ました。

そして、既に足音などが聞こえて怖い中、みんなで奥のすぐ近くまで来ました。

その時、友達の一人が、上の方を指差して、「あそこなんか動いてない? カメラ向けて」と言い、カメラを持ってた奴がカメラを上に向けました。
その瞬間、近くからおっさんのような声で「わっ!」という声が聞こえ、その声と同時に、デジタルカメラの電源が切れました。

その状態を目の当たりにし、「マジかよ…」と思いながら、カメラを持っていた奴が何度も電源を入れようとしましたが、つく気配さえありません…。
これはヤバい! と、その場にいた誰もが確信し、とりあえずみんなでバイクを飛ばして近くのコンビニに避難しました。

>>67続き


そしてコンビニで一息ついてみんな落ち着いたので、とりあえずカメラの電源を入れてみました。
電源はちゃんとつきました。

そこで一人の奴が、「とりあえず撮れてる映像だけ見るか」と言い、とりあえずみんなで見てみる事にしました。

ところが…
何も撮れてません…。

たしかに朝〇奈切り通しで撮影ボタンを押した時に[撮影を開始しました]という表示も出たし、最新の、ハードディスクに記録するタイプではなく、ちょっと古いビデオで撮るタイプのカメラなので、撮れてないなんて事は有り得ないのです…。

それを見たみんなは、とりあえず沈黙無言になりました。
そして時間も遅かったので、みんなで帰りました。

話はここまでで、オチや後日談などはありません。
ただ朝〇奈切り通しには間違いなくヤバい何かがいると思います。。
熱帯夜。それは、ある種の風物詩なのかもしれない。
しかし、冷房も無く熱を逃がす術のない私には、生憎不眠以外何も与えられず。

眠るに眠れない為、昼に借りたDVDを見返す事にしました。
内容は、ありふれた海外ラブムービー。深夜に一人、そんな物観てるなんて寂しいな。まあ、それは良いとして。

私には少し変な拘りがあってですね。元来映画が好きなのもあって、本編が始まる前の予告をしっかり観ないと、納得いかないんですね。
しかも、これも拘りで暗い部屋で大音量じゃないと、本当ダメで(マンションなので、イヤホン使用なんですがね)。

さて、十数分の予告をだらだら観て、もうすぐ本編へ。
…と、言う時。後ろから何かが落ちるような音がしたんです。

洗面所の方だったので、どうせブラシか何かが落ちたんだろ、なんて決め付けて、無視しようとしました。
正直、夏の夜真っ暗な中、一人で水場に近付きたくなかったのもあります。

それなのに、また不審な音が耳に届き。しかも、今度はやけに小さな音。
水に濡れた雑巾を床に叩きつけるような、そんな音がどこか遠くでする。確かに音は遠いのに、感覚としては耳の側で。

おかしい。仮にもイヤホンをしているのに、何故微かな音が大音量を退かすのだ。

私は、DVDの効果音なんじゃないかと、リモコンを手に一時停止ボタンを押した。
しかし、それでもその音は先程より少し大きくなって、届いたのです。

イヤホンを外して、恐る恐る振り向きました。
すると、そこにはただの暗い部屋しかなかった。

何だよ気の所為かよ、と再びテレビに向き直った時。
足首に何かが触れた気がした。それは、髪の毛が触れたかのような微妙な接触度ではありましたが。

>>69続き


次の瞬間には、脹ら脛に濡れタオルが巻き付いたような感覚がありました。
キツく、締め付けるように。

尋常では無い出来事に、私は思わず飛退ります。
その際に、後ろへ転んでしまい強かに頭と腕を打ち付けましたが。

急いで電気をつけようと部屋の隅へ移動しようとしたら。
突如、玄関チャイムが鳴り響きました。しかも、立て続けに。

あまりの状況に叫びをあげるも、それは収まらず。それ所か、濡れ雑巾のような音が鮮明に近付いてきて。
完全にパニックに陥った私は、極限だったらしく情けなくも、その場で気を失ってしまいました。


目が覚めた時、私は床に倒れていて。
テレビは、止めたままの画面。いつも通りの部屋。

だけど。

足に残されたのは、中々治ってくれない深い切り傷でした。
近所の所謂「解体屋」が、怪しげな商売を始めた。曰く「人形供養します」。

神社仏閣に関わりなんて無いくせに、適当な寺の名前を騙って人形を引き受けて供養してもらうと客を募っていた。
時代的にゴミの分別が言われ始めていた時期で、本職もあまり人形を引き受けたがらなくなった頃の事、ソコソコ「繁盛」していたようだ。

解体屋のヤードの隅には、雨ざらしでねずみ色に変色した人形やぬいぐるみがこんもり山を作っていて、かなり不気味な光景だった。
供養するなんて言いつつ、結局は他の廃材と一緒に砕いて埋め立ててしまわれた人形はたぶんトン単位だったと思う。

そんな解体屋に異変が起きたのは、供養を始めてから一年ほど経ってから。

最初に、社長の孫が水死。
まだ幼い孫は、解体屋ヤードに設置したビニールのベビープールの中で溺れていたそうだ。

その後、解体屋娘(孫の母)が精神的に不安定になり、人形の山に自ら埋まる事が度々あった。
それから堰を切ったかのように、解体屋を取り巻く人の子供や若い人ばかりに不幸が多発。

解体屋からはどんどん人が辞めてゆき、わずかに残った社員は社長に御祓いを受けるように必死に頼み込んだそうだ。
実際、神主さんから坊さんから怪しげなおばさん祈祷師まで、解体屋に出入りしていた。

それでも不幸はおさまらなかったらしい。ふしぎな事に、社長には一切危害は無い代わりにその周りにだけ。
社員の実子から親戚、知り合いとどんどん範囲が広がっていき、最終的に社長が専務と共に自ら命を絶つまで、不幸の連鎖は続いていたらしい。

実際のところ、社長の死後解体屋は「解体」してしまったので本当に不幸が収まっているかは分からない。
けど、いまだ回復しない社長の娘さんの精神状態を見ていると、まだ続いているような気がする…

と、解体屋がまだブイブイ言っていた頃に貰ったぬいぐるみを見つめつつ投下してみる。


<追記>

専務はただの雇われだったけど、たぶん供養の発案者じゃないかなぁ、と。

あんまりいい噂がない会社だったから、別件で何かやらかした可能性はあるけど、ご近所は全会一致で「人形のせい」になってて、一時子供たちに人形やぬいぐるみを買い与えるのがタブーになってた。
夜、布団の中で携帯をいじり今日も怖い話を読もうとサイトを開いて次々と怪談を見て行きました。

…異変に気付いたのは、段々と恐怖感を感じる様になった時。
誰も居ない筈の左側に、何かの気配を感じました。

よくありますよね、そう云う話を見たり話していたりすると「集まる」って。

ふとその時、霊感の強い友達が云っていた事を思い出しました。…正確には、思い出してしまいました。

左側に気配を感じた時は其処に悪霊が居るらしい、と。

私は内心泣きそうになりながらも直ぐにサイトを閉じ、毛布を頭までかぶってそのまま寝ました。

そこから数日間、今も特に何とも無いのですが、

お風呂に入っていると物凄く感じるんです。左側に何かの気配を。

どうすれば良いのだろうか…と、疑問に思う毎日です…。
この話は私が中学の時に体験した話です。

私はいつものように寝床に入りました。
色々と明日のことを考えているうちに今にも眠りにつくという時でした。

霊感的なものが私には少しあるようで…。
その時ハッキリ感じたんです。部屋の空気が一気に重たくなる感じを…。

ぶわぁ っと音がするくらい空気が一瞬にして変わったので、私はその一瞬の出来事にビックリしながらも目を開けてしまったら何かを見てしまう気がしてその時は目をつぶり黙っていました。

すると茶の間の方からすーっと全身真っ黒い陰が私の部屋に入ってきたのです。
なにか得体の知れないものが近寄ってきているという恐怖に黙っていることしかできませんでした。

するとその陰は私の頭の隣で止まりゆっくりと私の方に手を伸ばしてきて、私の髪の毛をピンッと引っ張ってきたのです。
それにビックリした私はガバッという風に布団を一気にかぶりました。

でもどうしてそんなものが近寄ってきたのが見えたのかわかりません。
だって私は

目をつぶっていたのだから。
今朝、怖い夢を見た。夢だけならよかった。

場面は、吊橋の上。ちょうど橋の真ん中あたりだろうか、女の子が背中向けて立っていた。どうやら泣いているようだ(-_-)

気になって声をかけようとしたその時、急に違う場面にかわった。

私は薄暗い部屋のイスに座っていた。目の前にさっきの女の子。今度はしゃがんでまだ泣いている。

女の子の肩に手を伸ばした。

「ガシッ!」

触れるすんでで腕を捕まれた。子供の、女の子の力じゃない!!

振り向く女の子、その両手で私の頭をロックする。女の子の顔を強制的に正面から見る形になった。

驚愕…いや 恐怖だ! 力にじゃない、女の子の顔は「人形」だった。全く表情はない(;´・`)

頭を動かす事も、目を背ける事も出来ない! 恐怖と焦躁感が心を支配する!

人形の顔に、細かなヒビが入る。パラパラと落ちていく顔の表面。
そのすき間から覗く赤黒い腐肉、ピキピキと動き出す口元。人形は歌った。

「かーごめ かごめ ゲラゲラゲラ!!!!」

狂喜として笑い狂う人形。私は恐怖のピークをむかえた。


ガバッ! 全身に嫌な汗をかいていた、やっと目覚められた…まだ心臓が早鐘を打っている(。。;) でもよかったo(^-^)o とりあえずタバコを吸って落ち着こう。

「まだ五時半か ニュースでも見るか」

テレビのスイッチをつけようとした瞬間…

ゾクッ

背中を走る悪寒、電源を入れていない黒いブラウン管。

あぁ、見なければよかった。ブラウン管に反射する私の顔…もう一つ映るもの…ごめんなさい。今、私は振り向くことができません。誰か助けて…教えてください…


ウシロノショウメン…… ダアレ…


<後日談>

私が見たのは別のものだったようですが、しばらく私の部屋から帰ってくれませんでした。
昔し兄が国鉄でバイトしてた時に先輩から聞いた話だそうです。

夜中、明日朝一番で走らせる予定の貨物貨車を操車場で移動していたそうです。
最後の貨車は踏切の反対側にあり、それを付ければ今日の仕事は終わりなので、早く終わらせて寝床に付きたくて、踏切の警報を出さずディーゼル車で取りに行ったそうです。

真夜中で疲れていたからあまり周囲の確認もせず走らせました。
するとゴン、ガツガツと音がしたので急いでディーゼル車を止め、車両の周りを、懐中電灯を点けながら確認したそうです。

でも何もありません。
おかしいなぁ? と思いながらも明日改めて確認しようと思い車両に乗りこもうとした時、少し離れた所に子供が立っている様に見えました。

近づいてみるとそれは、下半身が無く上半身だけで男の人が立っていました。

エッ! と思った瞬間、その上半身だけの男は

「下半身を返せ」

と言いながら両手を使い向かって来ました。

恐ろしくなり逃げ出したそうです。


翌日あの場所に行ってみたら、下半身しか無く上半身は見つからなかったそうです。

その後「下半身を返せ」と言いながら動く上半身が今もさまよって居るそうです。
ある日Kは友人のMと夜道を歩いていました。
しばらくしてMと分かれ一人で帰っていると後ろから誰かがつけて来るような気がしたのです。

怖くなったKは猛ダッシュで家に帰り、鍵をしたのですがその日は怖くて眠れなかったそうです。
それから一週間位そんな毎日が続きました。

するとMが『Kなんかあった? 顔色悪いよ』と言って来たのでKはその事を打ち明けました。
するとKはMがなにかを隠してるようなその話を聞きながら楽しんでるような気がしたのです。気のせいと思いそれから全てを話してその日は別れたのです。

そして次の日Kはもう一人の仲のいい友達Yに自分が誰かにストーカーされている事を話したのです。
するとYは馬鹿にしたように笑うのです。

『Mって何年か前に死んだよ』

Kは状況が読めません。するとYが狂ったように笑い出しました。

『だってMをストーカーして殺したの俺だもん。Mになにかを吹き込みお前を殺そうとしてるのも俺』

『えっ????? 何のこと?????? 何を吹き込んだの?』

『君を殺したストーカーの犯人はKって』
僕は全く関係ない感じなんですが、よく遊ぶ女友達の一人が夢に出て来たんです。
ここ最近遊んではいないし、メールもしていません。なのに急に出て来たんです。夢に。

その内容が、ある川の真ん中にその女友達が一人で立ち尽くしていて、いきなり消えたんですよ。
あと、とてつもなく怒っている見知らぬ人が向こう岸の方にいました。

あとはとても濁っていて、まるで沼の様な川が渦を巻いているだけでとても静かで、目が覚めてさっそく彼女に連絡しようとしましたが時間が時間だったので止めました。そういう時ってリアルに悪寒がするんですよね。

そして彼女のホームページなどで彼女の夢の意味の手掛かりを探してみました。
そしたらhit!

最近よく近所の川で遊んでるらしく………しかも怖い話までしてるみたい。
なにか複雑な気持ちがしまして次の日電話で伝えました。

「川には近付くな」と。

それで終われば良かったんですが、馬鹿ですねぇ。行っちゃったみたいですわ。

だって溺れたらしいですから。
呼吸が止まり、やばかったらしいですが、なんとか助かったみたいです。

病院に駆け付けると元気に漫画読んでましたけど…。
そしたらその彼女ににっこりと微笑む男の人が見えました。

そう。
夢で見た見知らぬ人。

彼が助けてくれたんでしょうかねぇ。
僕、最近霊感消えて喜んでたのに戻ってしまったんでしょうか…………?

その彼女に話を聞いて、大体わかった事は、

女四人男二人で川に行き、花火をしていたらしいです。
花が草に引っ掛かっているのをある女の子が見つけて、盛り上がり、怖い話をするに至ったんですって。

でもそれならなぜ彼女だけが被害に遭ったのか。

それは、多分この一言だと思います。


『私も死にたいわ』
数年前の話です。

私が友達の家に泊まる約束をしていてバイトが終わってから向かうということになっていました。
バイトの仕事が一段落して休憩しているところに約束をしていた友達からメールが入りました。

『お前、うちに来るとき幼稚園の前の道は通らないほうがいい…ヤバイのがいる』

その道は小学生のときから何度も通っていた道で、急に言われてもなんのことやらという感じだったんですが…通って後悔しました。

バイトが終わってその道を通ったのが夜の10時過ぎくらいでした。
角を曲がった瞬間生暖かい空気が漂い別の空間に入ったような感じがしました。

嫌な汗が湧き出て早く抜けようと前を見ると小学5年くらいの女の子が立っていました。
ただの女の子ならまだしも風貌が、黒髪が膝の辺りまで伸びていて上半身を隠し、僅かに見えるスカートの横には手が。しかし手の位置が明らかにおかしい。膝の少し下まで伸びていました。

こいつはまずい。気付かないふりして猛スピードで自転車をこいで女の子の横をすり抜けました。
背中は真夏にも関わらず冷気が通ったようにひんやりとしました。

友達の家の前まで来ると気配はありませんでした。

友達に

「見てきた。あれはやばい…」

と言うと

「馬鹿野郎! ついてきたらどうするんだ!」

と激しく怒られましたが気配なかったと説明してなんとかなだめました。

>>78続き


深夜3時くらいに二人とも眠気に襲われ布団に入りました。
もう少しで深い眠りにつくというときになって、窓をコンコンと叩く音がしました。

初めは風だろうと思い無視していたのですが、1分くらいしても鳴りやまず友達も起き出して同時に窓を見ると、さっきの女の子が立っていて頭を窓に打ち付けていました。
恐怖で体が震えて止まらず、ただ見入ってしまいました。

どれくらい経ったのか女の子が何人もの人間が混ざったような声で

『みーつけた…』

と言い長い手で顔にかかった髪をめくりました。

女の子の目は黒く落ち窪み、鼻はなく、しかし歯だけはきれいに白く並んでいました。それが逆に怖くて気を失ってしまい、気が付いたら朝になっていました。
重い体を起こすと窓には女の子の顔の形になったヒビが入っていました。


後日窓を修理し、カーテンを閉めるようにしたそうです。

あれからなんの異変もありませんでしたが思い出す度に怖くて寝れなくなってしまいます。
入社して5年目だけどトロくさくてロクに仕事ができないやつがいたんだ。
まぁ、同僚からも上司からも煙たがられてたんだけど本人は辞める気が一向になかった。

飲み会も下戸だからと参加せず、忘年会・新年会は一次会の途中でドロップアウトしてばかりだった。
当然それらにも誘われなくなり、そいつはますます存在感がなくなっていってた。

無断欠勤しても誰も心配しないくらい放置されてて、次の日に説教をよく受けてた。
だけどそいつはなぜか一回も遅刻だけはしたことがなかった。

そいつが初めて? 2時間ほど遅刻したんだ。
欠勤した翌日みたいにみんなにぼそりと「すいません…」とか言ってた。でもなんかおかしいんだ。

自分のデスクについても何もしようとしないでぶつぶつ何か言ってる。
上司からはさっさと仕事しろとどやされてたし、同じ職場の人間は全員そいつを見てた。

で、昼ごろ職場にそいつの両親から電話が入ったんだ。
自宅近くのマンションの非常階段から飛び降りて自殺したって…。

その電話を受けて、事務の子が「○○さん、自殺したって…」みんなは「はぁ?」って感じだった。
で、みんな一斉にそいつのほう向いたらそこには誰もいなかった。

イス触ってみたら他の人が直前まで座ってたあの独特の微妙な温もりが残ってた…。

それ以降は別に何も起こってないんだけど自殺するくらいならもっと別の仕事探せばいいのになぁと思ったよ。
それは僕が小学4年生くらいの時の話です。
僕は当時、周りの友達よりも少し霊感が強かったです。

そしてある夜、僕は夢を見ました。それは今でも鮮明に覚えていて思い出したくも無い夢です…。

その夢の中で僕は走っていました。どこに行くのかどこを走っているかはわかりません。誰かに追い掛けられてるわけでも無く、ひたすら走り続けていました…。
しかし、誰かを捜している事だけわかりました。

そして、しばらく走り続けて僕は家にいました。そこには家族がいました。しかし僕が何を言ってもシカトされます。
しかし、それはシカトと言うよりも、まるでそこに僕が存在しないような態度でした。

「ねぇ?」と何度も何度も言いました。すると家族が動かなくなりました。
その時、廊下から「ねぇ!」 と声がしました。

廊下は見た事が無い暗い狭い道に変わっていました…恐る恐る廊下に出ると薄気味悪い笑い声が聞こえてきました。
それは小さな女の子の声でした。しかし笑い声からしだいに変わって「ねぇ! …遊ぼうょ」と聞こえてきました。

僕はだんだんと怖くなってきて、その場から逃げ出そうとした時、体が動かなくなりました。
僕は震えてただそこに立ちすくみました。すると暗闇の奥から小さな日本人形が出てきました。

すると「遊ぼうょ!」って声がその日本人形から聞こえてきました。すると日本人形が動き出し、近づいてきました。
僕は怖くなりガチガチ震えるけども体は動かず、日本人形がどんどん近づいて、近づくにつれて声はだんだん大きくなり「遊ぼうょ! ねぇ…遊ぼうょ!」とひたすら聞こえてきました。

そして足の下まで来ると、ふと夢から覚めました。ベッドで汗だくになりながら内心ホッとして上を見ると…


「遊ぼうょ!!」

と日本人形が襲ってきました。

叫びながら気がつくと横には母親がいて「大丈夫? ず〜っとうなされてたよ」と言われました。


みなさんも気をつけて下さい。
今夜、夢から覚めても、まだ夢かも知れませんよ……。
今年の2月、祖母が死んだ。

祖母は今年で89歳だったので大往生ではあるが、正月からうちの親父の勧めで病院に入院してた。

俺は大学生で自宅からかなり、離れた所に住んでいるので結局、1度も見舞いにも行けず。
祖母が危篤になった時も、ついに死に目には会えなかった。

俺が実家に着いた日に死んだ。
その後、通夜と葬式を上げ、俺は家のごたごたでしばらく実家にいたのだが、其の日から3日間立て続けに祖母に首を絞められる夢を見た。

一度は窒息で目を覚まし、祖母に位牌に手を合わせた。

次の日、俺は親父に殴られて起きた。親父が言うには、俺が朝方、奇声を上げ、それを聞いた親父が俺の部屋に行くと、俺は自分で自分の首を絞めていた。
首を絞めながら、亡くなった祖父(今年死んだ祖母の夫)の名を呼び助けを求めていたらしい。そこで、親父は俺を殴って起こし、首から手を離させたという。

親父に夢の話をすると

「俺の母親はお前を可愛がってたし、そんなことをする人間じゃない。その夢とかは、死に目に会えなかったお前の後悔の念が見せたんだ」

と言われた。

しかし、祖母は本当に俺を恨んでいなかったのだろうか。
危篤に陥る前には「何で、俺が見舞いに来ないのか」と泣いていたと言う。

死の間際にさえ顔を見せなかった俺のことを祖母は本当に恨んでいなかったのだろうか。
一人暮らしをしてて。

部屋に帰ったら、ちょうど宅急便の人が来てて荷物を受け取った。
送り主を見たら、誰だか知らない人だったので、配達の人に確認したら間違いなく届け先は俺だと言う。

たしかに、届け先の住所と名前は俺だったので、取り合えずソコでやり取りしててもなんなので、荷物を受け取った。

荷物はそんなに大きくなくて、重さもそんなに無い。
中身を確認すれば何か解ると思ったので、開けてみたらタイトルも何も書いてないビデオテープだった。

エロか? と一瞬ワクワクしたんだが、そんな事無いだろと直ぐに思い直して中身を確認するためにテープをデッキに入れてみた。

最初、砂嵐。
何も写らない、壊れてるなと思ってスイッチを切ろうとしたら、突然画面が現れた。

写ってたのは部屋。
誰も居ない部屋だった。何か見覚えあるなぁ…と思って見たら、俺の部屋じゃん!

で、暫く回しておくと普通に俺が入ってきてTVとか見てる。
その時、気付いた。これ昨日の俺じゃん…と。そして、TVを見終わったら普通に寝た俺。

真っ暗になって、終わるのかな? と思ったら…

見知らぬ人影が突然画面端から現れて、俺を撮ってたらしいカメラを回収してた。


…直ぐに引っ越した。
今日は夕方ぐらいから雨降ってきたんやけど、傘持って行ってなかったからビショビショになりながら帰った。
雨降ってるから早く帰ろうと思っていつもは絶対に通れへん道を通って近道しようと思った。

その道に入ってちょっと行った所で歩いてる人に『たいへんやね』って声かけられた。
俺は『たいへんやで。ほんまに雨最悪や』って答えて先を急いだ。

でもその人に何かわからんけど違和感を感じた。その人と話したはずやのに顔がわからんかった。
俺はその人の顔見てなかった。男か女かもわかれへん。

一つだけ分かるのはその人の着てたレインコートに一文字『怨』って書いてあった事だけ。
怖くなった俺は更に急いだ。

ちょっと行った所でまたその人らしき人が歩いてた。近付くにつれて同じ人やって確信した。
『怨』って字が書いてあった。その人はまた話しかけてきた。

『そんなに急いでどこいくんや?』

って聞いてきたから怖くなって無視して先を急いだ。
振り切ったと思った時。

目の前にその人がおった。その人が叫んだ。

『何で無視するじゃー』

俺はびっくりして必死で逃げた。

その人は俺の腕を掴んで 『もう逃げられへんな』 って小さい声でつぶやいた。
その掴まれてる腕を振りほどいて家まで帰った。

家に着いて俺は自分の目を疑った。
俺の掴まれてた腕は手形に火傷してた。服も手形に穴空いてた。火傷してるけど痛さとかは全くない。

いったいあの人は何がしたくて何が言いたかったんやろ?
ハイキング中に見つけた奇妙な神社。
谷底の道の両脇に鳥居を構え、急斜面に石段を積み上げ、向き合っている神社。

まあ、急ぐ山行ではないので、まず右側の石段を登り始めたが、気まぐれを起こした自分を恨みたくなるほどきつい登りだった。

ようやく上までたどり着くと、小さなお堂があり、こんな場所にしては珍しく多くの絵馬がぶら下がっている。
絵馬というより、木簡に近い代物だが、そこに書かれているのは、何者かを深く怨み、不幸を願う気持ち。

木簡には、記入者の持ち物と思われる時計や、筆記用具などが縛り付けられている。
未記入の新しい木簡が、黒い木箱に入れられている。

嫌な気分で石段を降り、下まで行けば、そこには向き合って建つ神社の石段。
どうするべきかと考えたが、このまま立ち去るのは非常に心残りなので、先ほどの神社を背中に感じながら、目の前の石段を登りつめた。

小さなお堂に、ぶら下がった木簡。
向き合った斜面の、似たような光景の神社。

手にとって読んだ木簡に書かれていたのは、誰かの幸福や成功を願う言葉。
記入者本人に向けられた言葉もある。そして、やはり身の回りの品が結び付けられている。

幸福を願う気持ちに触れても、なぜか心温まらない。

腑に落ちぬ思いを抱えて石段を降りていると、竹箒を持った老人が登ってくる。
老人は俺の顔をじっと見つめ「奉納に来た顔じゃないな」

そのまま石段に腰を降ろしてしまった。
成り行き上、俺もそこに座らざるを得ない。

老人によれば、木簡を記入し、奉納するなら、両方の神社でそれをしなければならないという事だった。
怨むだけでは駄目。幸福を願うだけでも駄目。

決まりを守らない場合、記入者本人を、とんでもない不幸が見舞うとの事だった。

「死ぬんですか?」
「寿命が伸び、ひたすら苦しんで生き続ける」

「幸福を願うだけでも?」
「そのようだ」

怨み、不幸を願う木簡は、幸福を願う木簡よりも圧倒的に多かった。

そして、もうひとつの決まり事を教えられた。
自らの不幸、幸福を願って奉納してはならない。

首都圏に、この山はある。
友人の話。

泊りがけで渓流釣りに出かけたという。
その沢には彼の他に誰もおらず、良い穴場を見つけたと少し浮かれていた。

なかなか見事な岩魚が上がったので、刺身と骨酒にして楽しんだ。
日もとっぷり暮れ、そろそろ寝ようかと考えている頃合。

ぱちゃぱちゃ、という音が聞こえた。何かが川を渡ってくる。
一体何だと目をやると、間もなく真っ白い人影が彼の前に立ち現れた。

細くてひょろ長い身体。衣服の類は何も身に着けていない。股間には何も確認できず、つるりとしているだけ。
股間だけではない。身体の表面という表面がつるりとして青白かった。

何より彼を硬直させたのは、そいつの顔だった。
あるべき所にある物が何も付いていない、のっぺらぼうなのだ。

しばらく焚き火を挟んで、双方無言のまま対峙していた。
やがてのっぺらぼうは踵を返し、ぱちゃぱちゃと元来た闇の中へ消えていった。

もう寝るどころではない。夜が明けるや否や、すぐに撤収したのだという。
帰ってから年配の釣り仲間にしどろもどろ話してみると、次の一言。

「運が良かったなぁ、クチナシで。口があったら食われているところだ」

穴場となる場所にはそれなりの理由があるのだと、つくづく痛感したそうだ。
うちの母親が体験した話。
もともと母は霊感が少しあってよく聞いたりするそうです。


ある日、買い物に行く為ママチャリをかっ飛ばしていた時、薄気味悪い路地を近道の為に通っていたんです。

そしたら耳元で「ぼそぼそ………」と何か嘆くような男の話声が聞こえたそうです。
まぁよくあることだから気にせずにスーパーに向かったそうです。

買い物を終え、さぁ帰ろうとした時に自転車の鍵がないことに気付きました。
当時はキーチェーンに車や家の鍵と一緒に付けていたから失くなるはずはない………。

でも無い。
店や駐輪場の回りを探しても結局出てこなかったそうです。

しかたないので鍵を壊して、とぼとぼ帰ってた時、さっき耳元で言われた話声がなんて言ってたか思い出して鳥肌が立ったそうです。


「…その自転車いいね」
滝の裏側の岩穴を利用した山ガラスの巣。薄い幕のようになった水に守られた巣だ。
山ガラスが頻繁に訪れ、子育て中だと知れた。

真横に回りこむと、岩穴と水の間には予想外に大きな空間がある。
しぶきが岩肌を濡らしており、水を通して差し込む柔らなひかりが拡散して、不思議な空間をなしている。

穴の高さは、好奇心旺盛な人間が覗き込むのに具合が良い。
裏から見た水の幕は、しっかりと外界から穴を遮断しているという意味において、薄い壁に近い。

穴に近付いた時、その水の壁を突き抜けて親鳥が黒光りする姿を現し、あっという間に穴の中に飛び込んだ。
穴の口で尾羽が揺れている。

一瞬、何かが山ガラスを巣の奥に引き込んだ。

それきり、親鳥は出てこない。
そういえば、親鳥は入るばかりだった。一羽も外へは飛び出して来なかった。

中を見ない方が良いと、頭のどこかが、ふるえる足が、大きく脈打つ心臓が主張するが、目が、見ることを望んだ。

暗い穴の中を覗こうと、そろそろ頭を近付ける。
穴の大きさは人の頭ほどだろうか。汗が湧くように溢れてきた。その時

後頭部に手が回った。
自分の手ではない。

猛烈な力で、頭をつかまれた。

穴の中は暗いが、その暗さに目が慣れるまでもなく、そいつが見えた。
人の顔。距離は30センチほどか。目と小鼻に入墨をしている。

穴の下端ギリギリのところに達した目で見えるものは、そう多くはない。
そいつに胴体があるようには見えない。頭だけで穴の中に存在しているようにしか見えない。そして手は、口から生えている。

背後から激しく水しぶきがかかり、頭をかすめて親鳥が穴の入口に立った。
額に尾羽が当たる。背後の手が緩み、頭から鳥へと素早く動き、鳥を掴んだまま口に消えた。

予感が走り、身をすくませ、背後の水へ背中から突っ込んだ。
口から出てきた手が、思った通り、だが予想以上の速さで迫る。

滝の外へ飛び出し、尻餅をついた。
手が滝の外に現れ、激しく振り回され、虚空を掴み、滝に消えた。

美しく、優しい景色の中に居た。
やがて山ガラスが滝に飛び込んだ。


数年後、大型台風が引き起こした大規模な土砂崩れと土石流があたり一帯を別の山に変えた。

長い事、山の中を転々としながら生きてきた猟師が、語ってくれた。
知り合いの話。

彼の実家の近くに小さな山があり、そこには小さな神社がある。

今にも森に埋もれそうな寂れた神社なのだが、なぜか礼拝客は意外と多い様子。
先日里帰りした折にふと思い出し、何の気なしに足を伸ばしてみた。

一歩境内に足を踏み入れギョッとした。境内中の木という木に、履物の類が打ち付けてあったのだ。
それこそ数え切れないほどの、靴やサンダルといった履物が。

異様な雰囲気に堪らず、逃げるようにして即帰ったという。

後でその手のことに詳しい人に聞いてみたのだが、その神社は俗に足止め神社と呼ばれ、ある筋ではかなり有名なのだそうだ。
そこで履物を使って呪をかけると、その履物の主は旅行に出たり引っ越したりといった行動が取れなくなってしまう――文字通りの足止めだ。

彼が見た中には、幼子の靴も数多あったらしい。
一体どんな事情があったのか。考えているうち鬱になったという。

「現代でもああいうことを信じてすがる人が、あんなに大勢いるんだな」

彼は最後にぽつりとつぶやいた。
娘は怖い話を喜ぶお年頃だが、私は怖い話をあまり知らない。
せがまれて話しても、「あまり怖くないね」と言われることもしばしば。

ムキになった私は、ネットで怖い話を探し始めた。
しかしいかにもありがちな話ばかりで、「これは!」と思うものが何もない。

いろいろ巡っているうちに、怖い話の作り方のようなものが書いてあるサイトにたどり着いた。
そのサイトの内容に従って、娘に怖い話を聞かせてやった。

「ウチのマンションの2基のエレベーターの、左側のヤツに乗ってたら、ドアのガラスに誰か映ってる。後ろを振り向いても、誰もいないのよね…」

出来上がった話はこれも「ありきたり」だが、自分の生活区域に「異物」を紛れ込まされた娘は、大変怖がった。
そして私は得意になってその「ガラスに映り込む何者か」を血まみれだの、恨めしそうな眼だのと脚色して更に娘を怖がらせた。

数日後、娘が「お母さんが言ってたヤツ…見ちゃった」と真っ青になって言い出した。
「私が見えるのね…」と、耳元で囁かれたと。

気になって、先日見たサイトを調べてみたら、そこに書かれていた内容は「怖い話の作り方」などではなくて、

無意識に見えていた霊を、はっきり見るための方法だった…。
知り合いの話。

彼女が子供を連れて実家に帰った時のこと。
途中の山道に、地元では嫌な噂のあるトンネルがあるのだという。

そういうことをまったく信じない彼女は、気にすることもなくトンネルに乗り入れた。
いつもと同じ、何も不具合など起こらない。

ただ、トンネルの天井にある電燈が、一箇所だけ暗くなっていたのが気にかかった。
はっきりとは見えなかったが、壊れてでもいるのだろうか?

そのままトンネルを出たところ、娘さんがじぃっと後ろのトンネルを見つめている。
どうしたの? と聞くと、こんなことを言う。

「あのね、天井に、黒いお婆ちゃんが張り付いてたの」

一瞬で思いは例の電燈に結びつき、背筋に冷たいものが走った。

「そのお婆ちゃん、変なんだよ。私を見てニヤニヤしてるんだもの」

とは言え他の道がある訳でもなく、今も里帰りの際はそのトンネルを利用している。

ちょっと嫌なんだけどね。そう言って、彼女は顔をしかめた。
中学校の担任から聞いた話をひとつ。

ある小学校教師が残業で手間取っていた。もう夜の8時になる、辺りが真っ暗だ。
男はさっさと仕事を終わらす為に、デスクに向かった。

その時電話が急に鳴りだした。
こんな夜中に誰だろう? 男は電話に出た。

「はい?」

だが、返答しても向こうはなにも言ってこない。数秒した後、電話が切れた。

男は不思議に思いながらも、電話を下ろし、再び仕事を開始した。
すると、また電話が鳴りだしたのだ。男はイライラしながら電話に出る。

「はい!?」

だが向こうからはなにも聞こえない。男は自分から切り、デスクに向き直った。
ところがまた電話が鳴ってくる。

それを一時間くらいやりとりが続いたので無視することにした。

ようやく仕事が終わり、学校中にカギを掛ける作業に移った。

あとひとつ、体育館にカギを掛けに向かった男は、体育館前に立ち、カギを閉めようとした瞬間、暗くてよく見えないせいか、カギを中に落としてしまった。
男は溜め息混じりに、中に入り、カギを拾った。

その瞬間、扉がバタンとしまった。
男はパニックに陥り、慌てて照明ボタンを探した。照明ボタンを押して、体育館を眺めると殺風景な感じだった。

あれ!? 男は真ん中に目を凝らしてよく見た。
小さな女の子がボールを持って遊んでいる。

やばい…。男はそう思った。
絶対になんかある。男はそう直感して、さっさと去る事にした。

扉を開けようとした。だがなぜか扉が開かない。
男は戦慄を覚えながらも必死でドアを開けた、それでも開かない。

その時、ボールを突く音がピタリとやんだ。
男は後ろを振り返ると、真ん中にいた女の子がニコニコ笑いながら、こちらに向かってくる!

いや、よく見ると女の子の顔は80歳ぐらいの顔をした老婆であった。
男は悲鳴をあげながら必死で体当たりをしてやっと扉を開けた。

男は職員室に入り、身支度を整え、部屋から出ようとした。
その瞬間、


プルルルルルル!!!

部屋中に置いてあった全ての電話が鳴りだした……
とある町には綺麗な湖がある。

その湖には“ダブル人面魚”が居るらしい。

『人面魚』なら解るが“ダブル”と言う不思議に、町の人達は食い付いた。

そのため、町人のAを始め、三人の男が湖に足を運んだ。

A『ダブル人面魚を見つけたら、写真を撮って行こうぜ』
B『簡単に言うなぁ、見たことも無いのに見分けられるのか?』

そんな下らない会話をしていると噂の湖に着いた。

今は18時過ぎ。夕日も沈み掛けていた。

B『なぁ…早いうちに帰らないか?』
C『何言ってんだよ!! 面白いじゃないか、ちょっと近寄ってみようよっ』

弱気なBを尻目にCは湖に近付く。

Aはカメラを構えて…

A『C!! 水面っ!! 何か上がって来るぞ!?』

その時だった。

ザバァッ…―!!

ぎゃぁあああぁぁあぁっ!!!!

一瞬の事だった。

水面から何かが上がる音と、誰かの悲鳴が聞こえた。

B『Cが…Cが居ないっ…』

周りを見渡す限り、Cらしき姿は見えない。

A『カメラ…見ろよっ!!…』

そこには謎の物体にCが襲われている姿が…

二人が腰を抜かしていると、

ザパッ…スゥ…スゥ…

何かが上がる音。

恐る恐る目をやると、顔だけのCと…写真に写っていた謎の物体…

大きな人面魚。

人面魚がCの顔を咥えている。


その時、Aは初めて解った。

魚の顔と、人間の顔で…

“ダブル人面魚”…
先日、骨董市に行った時、あるブースを通りかかったときに小耳に挟んだ会話を。
メモしたわけじゃないから一字一句同じ訳ではないんで、そのつもりで聞いてね。

「○○さんとこの奥さんも癌で亡くなったと」
「そうか確か××さんの主人も癌だったな」

「人形を扱う店の人間には癌が多いよな」
「やっぱり何か吸い取ってるのか、人形の出入りすると」

しばらくの沈黙の後、

「そういや少し前に、□□さんが新しく店を出すのに品物が足りないからって言ってきて、何点かまわしてやったんだ」
「ふんふん」

「しばらくしてから□□さんが、その内の一つの人形を返してきてな」
「なんで」

「なんか気持ちが悪いんだと。それにその人形を店に出しておくと客がぱったり入らなくなったって言うんだよ」
「ほんとか」

「俺は人形に傷でもつけてそれで難癖つけて返されたのかと思ってな。だからよく調べたんだが、傷も何にも無かった。それでも気味が悪いんで見えるっていう人に見てもらったんだよ」
「なんだって」

「その人形は売られたくないんだと。だから客が来ると売られると思って、客をみんな追い払ってるんだと」

「……怖いな」
「人形は怖いわ」

以上、品物を見る振りをしながら耳をダンボにして聞いたお話しでした。
ふもとの村を離れ、山中の小屋でひっそり暮らす夫婦が居た。
元々は、病気がちの妻のため、薬効ある温泉の近くで暮らす事が目的だったという。

彼らの小屋に数頭の猿が近付くようになった時期や、その理由は分からないが、猿が彼ら夫婦を警戒していないのは確かなようだった。
餌付けをしたわけでもないが、小屋の近くに猿が居ついていた。

病気がちだった妻も元気になり、山仕事に出かけるまでになった。


妻は妊娠し、臨月を迎えた。

梁に縛り付けた荒縄につかまり、立ったままでの出産となったがこれは、当時としてはそれほど珍しい事ではない。
珍しかったのは、出産に猿が立ち会っている事だったろう。

部屋の中に何頭かの猿がおり、じっと出産の様子を見つめていたが、この肝心な時に夫は出かけており、不在だった。
猿の助けなどあるはずもなく、妻は一人で出産に臨んでいた。

やがて赤ん坊の頭が見え、いよいよ生まれるという頃合だった。
一頭の猿が近付き、妻の股間から生まれつつある赤ん坊に手を伸ばし、それを引き出した。

赤ん坊が泣き声をあげ、猿が赤ん坊の周りに集まり、大騒ぎとなった。
妻はその場に倒れこみ、次にすべきことに備えて息を整えていた。

猿が騒ぎ立てる声で、赤ん坊の泣き声が聞こえないほどだったが、赤ん坊は産まれてすぐに元気な泣き声をあげており、ひと安心だった。
赤ん坊を囲む猿の輪が崩れ、四方に散り、なお騒ぎは続いていた。

やがて猿の騒ぎが収まり、赤ん坊の顔を見ようと、妻は身を起こしたが、そこに居るのは猿ばかりだった。
顔と手を血だらけにした猿。

猿は後産の胎盤まで平らげ、引き揚げていった。


話してくれた老婆の語り口が、忘れられない。
俺はあまり真面目ではないほうでその夜もちょっと悪めの先輩数人(女の子込み)と遊んでいました。
ただ田舎なもんで遊ぶ場所、手段共にネタ切れになってきたもので

「心霊スポット行くか?」

先輩の一言で決まり自殺の名所との噂の件の公園へ行く事となり、車二台で出発しました。

住宅街のすぐ裏手に山があり頂上が公園でそこにある木で昔、何件か首吊りがあったそうです。
公園までの道は車一台半分と狭く片側は山肌、もう片方はガードレールがあるものの崖になっています。

しかしこれと言って何事もなく公園まで着いてしばらく談笑。そこでも怪現象は何も無く…。
飽きてきたので帰って酒でも飲もうかって話になり下山する事になりました。

しかし、帰ろうと山道を下り始めた頃から車中になんとなく嫌な気配と言うか空気が流れてるのを感じていました…。

後ろの車に乗っていた先輩達から見てたら俺達の乗った車が途中からブレーキランプが点かずに猛スピードでカーブを曲がって行くので

「何バカやってんだあいつら?」

くらいに思っていたら山を下り切った所で停まっている俺達を見つけたらしいですが、その頃こちらの車内では…。

まぁ、いやな気配も場所的なものだろうと思い気にしない様にしてたら、ついさっきまでヘラヘラしてた先輩が無言になり急にスピードを上げ無理矢理カーブを曲がり始めたので、最初は

>>96続き


「何ふざけてんの?」

って笑ってましたが、あまりに悪ふざけが過ぎるので

「いい加減にしてよ!」 

ってキレたら先輩が

「死にたくなかったら俺に話し掛けんな!」

って言ってきた。意味わかんねーけど…。

そしたら後ろに乗ってた女の子が「あっ…」っと声を出して前を指差してるんです。
指差してる先を見ると前方と言うより運転してる先輩の足元…。何かと思って覗き込むとそこには…

上半身だけで血まみれの男の人が先輩の足をがっちりと抱え込んでいてブレーキペダルに足を動かせない状態になってました。


先輩に「ちょっと…それ…ヤバいって…」って言ったら

「分かってるから話し掛けんな!」

そこからは一歩間違ったら確実に死のドライブでしたが山の出口が見え、通り抜ける瞬間

「二度と来るな…」

そう言い残して男の人は消えました。


結局酒なんか飲む余裕なんか無くそのまま解散になりました…。
本気で遊び半分でそういうとこは行くものじゃないですね。
あれは忘れもしない今から5年前、僕が小学5年生の頃秋か冬ぐらいに、熊本県内に位置する金峰山に全員合宿に行った時です。
いろんな友達と仲良くなるのが先生の狙いであって合宿の目的でした。

事件が起きたのは2日目の夜、その日僕達の部屋は8人部屋でした。
でも僕達の班は9人いました。そのため1人誰かのベッドにお邪魔しなくちゃいけなくなりました。

部屋に入るとみんなすぐにベッドの取り合いを始めました。
惜しくもベッドを盗れなかった友人は僕の親友でした、なので僕はその親友を自分のベッドに入れてあげました。僕達は窓に足を向け枕を綺麗に並べて寝ていました。

ようやく眠りについた頃ふと目が覚めました!
横を見ると一緒に寝ていた友人が見当たりません。僕は慌ててその友達の名を呼びました。

すると「うわーッ」という声とともに僕の頭の横に足が出てきてすぐ引っ込みました。

その後すぐに友人の顔が出てきました。

「どーしたの」

と聞くと、友人は青ざめた顔をして、かすれ声でこう言いました。

「お前の声で目が覚めたと思ったらベッドから(自分の)首がたれとった…」

それだけ? と聞くと友人は続けた。

「何気なくベッドの下見たら髪の長い口だけ女がおった」

友達の焦り具合からみて、これは冗談ではないなと確信した僕は「じっとして、寝たフリしよう」と言いつつも何を思ったか僕は窓を見てしまった。

外からの外灯を浴びて入ってくる光には影らしき物がカーテンに映っていました。その影は髪の長い女の子が首を吊っているように見えました。

>>98続き

僕はさらに怖くなり目をギュッとつむっていたらいつの間にか寝てしまい、起きたら朝になっていて部屋には誰もいませんでした。
急いで準備してみんなの所へ行きました。

すぐに横に寝ていた友達を見つけるとビックリしました。なぜ起こしてくれなかったとか昨日は怖かったねとかよりもビックリでした。
理由は友達の首に手でしめられたような手の跡があったのです。

その友人にすぐに教えました。すると友人は真顔になり「鏡見てくる」と言うので、一緒についていく事にしました。
鏡を見てすぐ友人は「なんにもないじゃん」と笑顔になり去っていきました。

そう僕以外の人には見えてないのです。


ここからは誰にも話してないのですが、僕は鏡の中で見てしまったんです。

友人の首ヲ血まみれになってしめている女の子ヲ…
うちの爺さん(イギリス人)が若い頃こんな夢を見た。

近くの山の中を歩いていたらカーンカーンという音とともに

「トンネルの中でなすすべもなく叫ぶ哀れなものどもに捧ぐ」

という声がして、複数の人がドッと笑ったところで目が覚めた。

不吉な夢だと思って震えていたら親が部屋にやってきて

「トンネルが崩れた。救助に行くからお前も来い」

と言われて助けにいったんだけれども、誰も助けられなかったらしい。

崩れたトンネルは最近出来たばかりで、近くの町に行くのには便利なんだけれども、地元の年寄りの話ではかつて残虐非情な盗賊の一味を捕まえてリンチにかけたところだったので、よくない噂がささやかれた場所であったらしい。

あとトンネル作りに奔走した村の若い役人がショックで夜になると叫ぶようになって、村のみんなが暗い気分になってしまった。