1 無名さん

人妻出会い

あたしは17才年下の彼氏と7年付き合いました♪
途中でわたしの方は離婚もあり‥
でも子供たちを育てるのに中々会えなくなると
相手は彼女作っちゃった 笑
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現在あたしには7才年下の彼氏が出来ました♪
http://aeruyo.2-d.jp/zds06/0001/
幸せですが‥最近17才年下の彼氏が
彼女と別れたらしく
連絡がきます
http://aeruyo.2-d.jp/sefuredeai/0013/
グラグラ気持ちが揺れますが‥
また同じことにならないよう今の彼氏を大事にします♪
http://aeruyo.2-d.jp/sefuredeai/0015/
でも1番楽しかった♪
1番の恋愛でした
http://aeruyo.2-d.jp/sefuredeai/0014/

高齢熟女・おばさんの掲示板
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募集掲示板
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人妻掲示板
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優良SNS!
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キャバ嬢掲示板
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地域別 掲示板
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メアド交換 掲示板
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2 無名さん
期待は裏切りませんッ
3 無名さん
4 無名さん
5 無名さん
6 無名さん
7 無名さん
8 無名さん
ぴこ!
9 無名さん
同盟って前からこうだよね荒しが来てスレめちゃくちゃにしていく
結局荒しが飽きて元通りになるんだけど
10 無名さん
11 無名さん
そうだね
12 無名さん
あげ
13 無名さん
あげ
88:無名さん
リオンたん乙www
三世って何だよルパンか草生えるわwwww
1/5 18:15
[削除]
知人に聞いた話である。
とある山小屋に泊まった時のこと。

部屋に入った途端、鼻がひん曲がるほど臭気が充満していた。
部屋の中を丹念に探してみたが、臭いの元となるようなモノは無かった。

皆、首を傾げることしきり。
しかし、このままではここで寝ることも出来ない。

仲間の一人が押入を開けると、天井の板が少しずれていた。
どうやら、屋根裏にそこから行けるようだ。

しかも、臭いの元はどうやらそこである。
当然の事ながら皆、最悪の事態を想像していた。

一人が、意を決して屋根裏に上った。
絶叫とともにそいつは押入から転げ落ちてきた。

「ひと、ひと、が寝てる!」

寝てる? 皆、首を傾げる。
生きてるのか? そいつは。

「だって、にやにや笑っていやがるんだ!」

浮浪者が住み着いているのか?

もう一人が勇気を出して懐中電灯を片手に屋根裏に上った。
確かに真っ暗な中に黒い影が横たわっている。くさい。

死体か? でも、確かに笑っている。
やけに暗闇に白く浮き出た顔が、ニヤニヤと笑っている。

懐中電灯を顔に当てた。
口のあたりがモゾモゾと蠢いている。

それは、顔にびっしりとたかった蛆だった。
死体の顔がニヤニヤと笑っているように見えたのは、蠢く蛆の動きだった。
ある晩コンビニで立ち読みをしていた。

目の前の駐車場に車が前進で止まった。ライトがやや眩しかった。
立ち読みに飽きてきて雑誌を読みつつも、目を車に向けていた。

男の人が降りてコンビニに入ってきた。助手席には女の人が残っていた。
男が車に戻ってきてライトがついた。

雑誌に視線を戻す。
車は去っていった。

帰ろうかと視線を前に向けると、助手席にいた女がコンビニのガラスに張り付いてこっちを見ていた。
荒らしスレに気をつけなはれや〜

   /⌒⌒⌒ヽ
   / __ノ_ノヽ
  / /    ヽヽ
  |ノ __)(__ ヽ|
  r|=[ ー八ー ]=|ヘ
  ヒ(  ̄< > ̄ )ノ
  |_ノ  ̄ ヽ |
  /@)⊂ニ⊃) |
  / /ヽ ⌒ ノ ノ
 |三O\ ̄ ̄ /\
 / ノ {⌒只⌒}  ヽ
(_/   ̄: ̄  | |
これは今年の夏休み、私と友達が体験した話です。

あの日、私と友達のAちゃんとBちゃんとCちゃんで、Aちゃんの家でお泊り会をする事になりました。

その日は夜になるまで音楽を聞いたり、好きなジャニーズのコンサートのDVDを見て過ごしていました。
そして、夕御飯を食べお風呂に入り、布団の上で寝転びながら恋バナをしていました。

1時間ぐらい恋バナをしていました。
いつしか時間は11時を回っていました。

そろそろ寝ようかとBちゃんが言いました。
すると、Aちゃんが

「怪談話しよ……」

と、さっきまでのAちゃんの声とは明らかに違う暗い声でした。

「別にイイけど…何か怖い話あったかな?」

「あたし……知ってるよ……」

私とCちゃん、BちゃんはAちゃんの怖い話を聞く事にしました。

「これは…ある夏休みにね…三人の女の子が一人の…友達の家で…お泊り会をしたらしいの……そして……ご飯も食べ…お風呂にも入って布団の上で恋バナをしてたんだって……」

「??」

「これって……」

明らかに今の私達の事だと分りました。

Aちゃんは続けて話します。

「それでね……恋バナが終わって一人の女の子がね…怖い話しようよって言い出したんだって……その子から怖い話を始めたんだけど…その子の様子がおかしい…不信に思った友達がその子に『辞めようよ…!!』と言い出した。そうすると『……』その子は何も喋らなくなった」

「も…もう寝ない??」

私は怖くなって、Aちゃんが話している途中で止めに入った。

「……」

Aちゃんは喋らなくなってしまった。
まさに話の通りになってしまった。
その後、どれくらい時間が経ったのかAちゃんが喋りだした。

「どうして…」

「えっ??」

「どうして……私の…話…聞いてくれないのよ……」

「そっ……それは…」

「どうしてよ!!」

Aちゃんはいきなり大きな声で叫んだ。
そこには、私が見た事ないAちゃんの姿がありました。

Aちゃんは暴れて部屋に置いてある小物を投げてきました。

Aちゃんの家族も止めに入ろうとするんだけど、その時のAちゃんは力が強く誰にも止められそうにもなかったのです。

散々暴れていたAちゃんは、急に電池が切れたかのように倒れてしまったんです。

その後、Aちゃんはお祓いを受け今は精神科に通っています。

後で聞いた話によると、Aちゃんには悪霊が中に入りこんでいたそうです。
あの時、恋バナが終わった後、Aちゃんに悪霊が取り付いて怖い話を語っていたと思います。

私は、霊は何かを私達に伝えるためにAちゃんに取り付いて伝えようとしていたのか、それとも、私たちに怨念があってAちゃんに取り付いてしまったのか、まだわかりません。


この体験は最近の体験です。

後ちょっとで夏休みも終わりです。
その体験をした時の宿題である日記には、何も書いてありません。
これは私が中学校2年の時、家族で大阪に旅行に行った時の話です。

大阪の観光地を周り、その日泊まるホテルに行きました。
とてもキレイで、雰囲気の良いホテルでした。

私は姉と2人で1つの部屋に泊まることになりました。

食事も済ませ、部屋で姉と遊んでいたら夜の2時近くになっていました。

明日も朝が早いとゆう事で、寝ることにしました。
それぞれベッドに横になりました。

しばらくすると、

タッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッドン!!

タッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッドン!!

と、部屋のドアの向こうの廊下を、子供の走り回ってはドアにぶつかるような音が聞こえてきました。

タッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッドン!!

なかなか鳴り止まず、私は姉に、

『ねぇ、うるさくない?』

と言いました。
しかし姉は、

『はぁ? 何が?』

……姉にはこの子供の走り回る音が聞こえてなかったのです。

私は昔から霊感が強く、たびたび心霊現象にあうことがありました。

……まさか、霊?

確かによく考えてみると、今は夜中の2時だし、子供が廊下を走り回ってるハズがない。

タッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッドン!!

走り回ってはドアにぶつかるような音。

私は怖くなり、布団を頭からかぶり耳をふさぎました。
しかし、耳をふさいだにも関わらず、音は聞こえなくなりません。

私は勇気を振り絞ってドアを開けてみることにしました。
何かの勘違いかもしれない。

ドアノブをゆっくり回し、そっとドアを開けてみました。

するとそこには、薄暗い廊下にへそのあたりからの上半身がない子供(5歳ぐらい?)が立っていました。

急いでドアを閉め、布団をかぶり、MDウォークマンの音量を最大にして流しました。

それでも聞こえてくる足音。

その日は結局、恐怖のあまりに明け方まで寝れませんでした。

次の日、隣の部屋で寝ていた両親に聞いてみましたが、静かな夜だったそうです。

あの上半身がない子供はなんだったんだろう。

あれから夜、自分の部屋を出るときドアを開けるのが怖くなりました。

ちなみに、そのホテルは某巨大テーマパークの近くです。
高校を編入し、編入先の学校のメンツで肝試しに行きました。
4人。男女2:2で。

もう1人の男がさ、よく墓の後ろにスキーの板みたいなのあるじゃん?
あれをぶっ壊して遊んでたんだよね。

みんなは(俺も含め)何故か止めなかったんだよね。
今思えば、既に何かおかしかったよ。

そしたらさ、そのスキーの板みたいなの壊した本人が、次の日の昼2時から3時ごろ(正確な話は聞いてない)発狂しちゃったみたいで、傷害沙汰起こして捕まっちゃったんだよね。
刑は軽かったみたいで、受験には間に合ったけどさ。

でも問題は、その発狂した日の2時から3時の間に俺テレビ見てたら、金縛りあったんだよ。
ベッドに腰かけながら見てたんだが、まったく動かねぇの。

んでさ、左頬にさ鼻息か吐息どっちかだと思うんだが、あたってんのよ。

まぁビビるじゃん?
でも俺は時々見たりするから、多少は慣れてたから、恐る恐るだけど、視線を左にむけたんよ。

したらさ、まったく知らない女がさ、俺の顔から1センチ程度の超近距離まで顔ちかづけてんの。
顔の高さが同じだから、目があったんだよ。

その目も目でさ、目玉がでちまうんじゃないか、ってほど目あけてんの。
しかもすっげぇ血走ってんのよ。

ビビって目瞑って数分経過したら金縛りもとけてさ、奴もいねぇの。

俺幻でも見たんかな思ってたんだけどさ、携帯が爆音で鳴って、一緒に肝試し行った女の1人からで、俺とまったく同じ事が起こったんだってさ。

さすがにびびったよ。

だって、その数分後に俺等に一括送信で、もう1人の女からも、まったく同じ内容が起こったと記されたメールが来たんだから。


でも2人とも家にいる時で良かったよ。
1人目も原チャ乗り回して帰宅してすぐだったんだからw
私の両親は共働きで、よく留守番をしていました。
あの日、いつものように両親が仕事に行ったので、私は学校から帰ってきて両親が帰ってくるまで留守番をしていました。

私はいつも母親がメモした私にしてほしい事を書いているので、それを私が見て母親の手伝いをしていました。
主に洗濯を取り込む、とか掃除をする(自分の部屋)など。色々メモを読んで行動します。

あの日もメモを確認しようと、いつもメモが置いてある所にメモがあるか見ました。

所がメモがないんです。

どうしてか、いつも決まってメモがあるのにあの日だけメモがなく、私は少し不思議に思いましたが「書く事がなかったのだろう」と思って宿題を終わらせテレビを見ながら寛いでいました。

そうすると、

(コンコン…)

ドアをノックする音が聞こえるんです。

「ん? 何だろ?」

私はドアを開けようとはしませんでした。
その時は怖いという気持ちは全然なかったんですけど、体が動かないんです。

全然動かないって訳ではなく何か重いんです。
体全体に錘を付けられているみたいに…。

(コンコン……コンコン……)

ドアをノックする音はまだ続いていました。
その音は段々多くなって、ノックというよりドアを壊そうとしているみたいに

(ドンドン!!)

私は怖いと思いました。
これまで体験した事がない寒気に襲われた。

それから何時間経ったのか、私は気絶していました。

目を覚ました私の側には両親がいました。

「大丈夫だった? 手怪我してない?」

と母親が聞くんです。

「してない」

私がそう答えると

「じゃあ…ドアの血…あれは何かしら?」

(ドアの血……??)

私には覚えがありません。
母親が何を言っているのかサッパリ分かりませんでした。

しかし、留守番している時の事は話しました。

その後ドアを見ました。
すると、ドアには血がベットリとついていました。

両親は気味が悪いと言ってその家を引っ越す事を決め、家を引っ越ししました。

その家は今どうなっているのか分かりません。
もしかしたら、また新しい人が住んでるかも知れません。

私は誰も住んで居ない事を今でも祈っています。
今でもアレはなんだったのか不明ですが、よろしければ私の話を聞いてください。

5年程前の夏…。
その頃ほぼ毎日のようにSさんの家に遊びに行くのが日課になっていた私は、その日も仕事が終わってから自転車でSさん宅へ向かってました。

私の自宅の近所には運河に通じる大きな川があり、川沿いは土手になっていて、土手からSさん宅に向かうと一番近道なので、その日も土手沿いからSさん宅へ自転車を走らせていました。

夜の9時に仕事が終わり、Sさん宅へ向かい始めたのは10時近かったと思います。

Sさん宅に行くには、土手沿いを通り、途中大きな橋を渡らないといけません。
いつもは青っぽい街灯がついていて、普段は整備もされていて奇麗なのに、あの日は違いました。

夜なのに街灯は消されていて、橋の袂にある公園からは木が風のせいで騒いでいるのか、

ザワザワザワザワ…

少々耳障りに感じる程に聞こえ、橋の入り口? には人が一人ポールのようなものの上に体育座りをしているのがわかりました。

『ん?』

不審に思った私は自転車のスピードを緩めて、前の人を確認しながら自転車を漕ぎ…橋の入り口に差し掛かったところで、

『あれ? 誰もいない??』

私の気のせいだったのか、体育座りしていたはずの人影は私の目の前で消えていました。

『あれ?? 気のせいか?』

と思った次の瞬間!
凄まじい耳鳴りと頭痛が私の右側だけに激しく襲ってきて、思わず右側に体を向けたとき、おそらく50人いたでしょうか…小学生くらいの子供たちが体育座りをして私を直視していたのです。

明らかに生きた人間の目をしてない子供たちは、私の目を見ながら一人…また一人とこちらに向かって歩いてきて…

『うわぁぁぁぁぁぁぁ!!』

自分の体を奮い立たせるように力いっぱい叫び、必死になって自転車を走らせました。

目の前の橋の中央部分に差し掛かかり、私の目に入ってきたのは…さっき橋の入り口にいた体育座りの人…。

パニック状態に陥っている私はまっすぐ橋を降りはじめました。

『体育座りの人…。まさか!』

橋で体育座りしていた人は、小さく『あぁぁぁぁぁぁぁぁ』と声を出し、自分の髪の毛をむしる動作をし、見間違えでなければ眼球はありませんでした。


私が覚えているのはここまでです。
そのまま気を失ってしまったらしく、気がついたら私の友達のSさんがそばにいました。

なぜSさんがいたのか…。

Sさんから聞いた話ですが、私の携帯から着信があったそうで、不審に思って探しにきてくれたそうです。

私はまったく覚えていませんが、確かに私の声で…

『つかまった』

とだけ言っていたとか…。
大学入ってすぐの時に体験した話です。

その日は新宿で飲み会があり、深夜一時頃にやっとお開きになりました。
結構酔っていた私は、家が徒歩で帰れる距離な事と、夜風が気持ちよかったこともあり、青梅街道を荻窪方面へダラダラと歩いていました。

途中、警察署をちょっと過ぎたあたりにある、二十四時間営業の肉の専門店? みたいなところの前あたりで、喉が乾いたのでジュースでも買おうと思い、道の向こうのコンビニに行くことにしました。

深夜だったので交通量も少なかったのですが、警察署が近くにある事もあり、私は大人しく横断歩道で信号が変わるのを待つ事にしました。

ちょうど歩行者の信号が青に変わったあたりで、結構なスピードで走ってきた一台の車が、私の目の前で急停車をしました。

その時でした。その車の下から白と黒の布のようなものが、ズルッという感じで車の前にはみだしてきました。

私は一瞬、その車がビニール袋でも引きずってきたのかと思いましたが、そのモノをよく見た時、私は思わず息を飲みました。

それは明らかにうつ伏せになった人間でした。

その人? は白いTシャツのようなものを着ていて、髪は長くてあまり綺麗ではない、パサパサした質感をしていたと思います。

そしてそれは車から飛び出してすぐ、左手一本で急ぐように車の下に戻っていきました。

その戻る時の腕の異様な動きと早さに、急に恐怖を感じた私は急いで道路を渡りました。

信号が変わると、その車は急発進をして走り去っていきました。

その後、ひき逃げではないかと一人興奮し、道路を調べましたが血痕などは無く、また翌日の新聞にもそれらしい事故の記事はありませんでした。

以上が私の体験です。
五年前、諏訪湖に旅行に行ったときの思い出。

仲のいい友人数人と行ったんだけれど、カメラを持ってるのが俺だけだったのね。
で、体よくカメラマン扱いされて、フィルム五本ぐらいかな、撮りまくった。

旅行から帰って次の休みのときに、一緒に行った友人の一人とフィルム現像して整理してたんさ。
心霊写真が写ってんじゃないのーとか言いながら。

ま、騒ぎまくってた賑やかな旅行だったし、心霊スポットなんて立ち寄りもしなかったんで、何もないだろうと信じてた。
が……一緒にフィルムを整理してた友達が、一枚の写真持ったまま凍りついてんのよ。顔なんか真っ青で。

当然、「あーきたな」って感じで、「演技すんなよ、クセえなっ」とか言いながら、その写真取り上げてみたのね。

そしたら何のことはない風景写真で、生首も浮遊霊も写ってやしねぇ。
びびらせんじゃねぇよって言ったら、その友人が写真をよく見てみろって言うのね。

諏訪湖の近くの売店の近くで写した一枚。売店の周辺に客がわらわら。
一緒に行った女の子がカメラに横顔向けて写ってる。誰かと喋ってる感じ。
たぶん、画面の外にいるボーイフレンドだろう。

もう一人、俺が写ってた。売店のレジのところに、ちょっとだけ写ってる。

「この写真がなんだよ。つまんない演技すんなよ」

「なにが演技なんだよ! その写真よく見てみろよ!」

みたいなやりとりが数回あって、写真をよく眺めて……やっと気づいた。

レジのところにいる、俺。
売店でフィルム買って、フィルム入れ替えてる最中なんだ。

フィルム入れてるのは当然、この写真を写したカメラ。

ちなみに、誰かが他にカメラを持っていた様子はなかったし、あったとしても、カメラ屋さんから直行でフィルム現像して持って帰ってきたわけだから、混ざるわけがない。

はっきり言って普通の心霊写真より怖かった。

怖がる友人に、その写真とネガを持たせてむりやり帰らせたけどね。
この話は、僕が大学生の時に夏休みで実家に帰省したときの体験談です。
ゆうすけという人物が霊感が強く、他はゼロに等しいです。

夜中暇だったので友達6人で(うち3人は寝てた)、ゆうすけの車で心霊スポットの下見へ行こうという話になり、地元で1番有名な山荘へ行くことになった。

山荘へ続く山道は、昔は走り屋が多く、よく事故で亡くなった方もいるみたいで、噂によると亡くなった方の数だけ地蔵があるとか…。
まぁ、そんなこんなで正確な場所を知らない僕らは、ガソリンを節約の為、エンジンの回転数を2千回転に縛ってノロノロと、

『どこにあるんだよ〜。ないぞ〜。夜中だからよく見えないし諦めて帰るか』

と話をしていた時、突然運転手のたかしが、

『さっきから、何かピッ・ピッって音がするんだけど何の音?』

と言い出した。

『どの辺から音がするの?』

と聞くと、シフトレバーの辺りからすると言うので、後ろの席に乗っていた僕とゆうすけが身を乗り出してみたが、何も聞こえない。

『こいつ何言ってんのバカじゃないか?』

と、僕とゆうすけは思っていた。
でも、その音は運転手のたかしにははっきりと聞こえるらしく、怖くなった運転手のたかしは

『これ以上、運転したらやばい気がするから、ゆうすけ運転代わってくれ』

と言って運転をゆうすけに代わった。

後部座席にたかしが乗り、運転席にゆうすけが乗ると、いきなり

『やばい、やばい…すぐ明るいところに行こう』

と言い、Uターンし猛スピードで山道を降り始めました。

運転が荒くなったので寝てた奴も起きて騒ぎ出すわで、車内はパニックになり、僕がゆうすけに

『何があったの?』

と聞くと、

『後で言う。てか、たかしが言ってた音が聞こえる』

と言い、とにかくゆうすけも焦ってました。
何分沈黙だったかは覚えていませんが、近くのコンビニに着き車を停めたとき、いきなり車のターボブースター? の回転数が上がり、またもやパニックに…。

少し落ち着き、やっと、ゆうすけがなにが起こったのか話してくれました。

『運転を代わった際に俺らの車の後ろに走り屋の車がいた。で、たかしが聞いた音は、昔の車は時速が100キロを越えるとチンって鳴るだろ? あの音だよ。あと、猛スピードで帰る時に、一カ所だけ強くブレーキを踏んだ場所があっただろ? あそこで爺さんが手招きしてたから、やばいと思いゆっくり走った』

とのこと。

このことを聞いて驚いていた僕らは、とりあえず飲み物を買い一服し帰宅した。
とりあえず僕とたかしは自宅まで送ってもらい、残りの4人はゆうすけの家へ泊まったらしい。

その帰り道に車の一番後ろに座っていたやつがシートを後ろから何かに叩かれたとかで、そいつはすごくびびってたらしい。

4人は無事にゆうすけの家に帰り、疲れ果てみんなすぐ寝たらしいんだけど、ゆうすけが明け方トイレに行った時に、電気を全部消したはずなのに付いてたので、みんなが起きて聞いてみると、誰もトイレにも行かず眠りこけてたらしい。

ゆうすけは持って帰ったなとすぐにわかったらしく、何日後かに車と一緒にお祓いに行ったそうです。

後日、お祓いに行ったゆうすけは数珠みたいな腕に付けるものをもらったらしく、それを付けていると今まで昼間でも見えていた霊が全く見えなくなったらしいです。
実際、私が体験した話ではありません。
友人(仮にA)が体験した話なのですが。

ある日の夜中。
俺は仕事で疲れていたため、帰ってきたらすぐに寝ようとしたんだ。

最近、このへんではなんらかの事件があるらしい。詳しくは知らないが。

そんなことを友人に聞き、そんなに気にすることもなく一日を過ごした。

寝る頃になり、急に寒気がしたんだ。

「こんなに暑いのにおかしいな」

と思い、別にそれほど気にはしなかった。

そして、眠りについた。

深夜3時頃、

トントン

という音でふと目が覚めた。

「こんな時間に? 誰だよ」

眠たい目をこすりながらもドアの前に行き、

「どちら様ですか?」

と聞いてみた。

だが、返答が無い。

「?」

不思議に思いもう一度たずねたんだ。

「あの、どちら様ですか?」

返答が無い。

一瞬、ボソッと何か聞こえた。

「え? 何ですか?」

ボソボソと言うが聞こえない。
というより気持ちが悪くなってきた。

ドアを開けようとしたが、こんな時間に誰かが来るなんて思わないし、しかも何にも返答が無いとなると怖くなってきた。

「こういう場合は無視した方がイイのか? 通り魔かもしれないし。あいつが言ってたように最近、ここらへん事件があるし。危ない…よな」

でも一応覗き穴で確かめてみた。

「誰もいねぇ…」

何処かへ行ったのか?

そう安心した、その時

ガチャガチャガチャ!


ガンガンガン!!


「ひっ!」

ドアノブが動いた。

「な…なんで? 誰もいないのに」

気付いた時にはもう朝だった。

あのまま気絶したらしい。

「なんだったんだろう」


翌朝。

通り魔の話をした友人が重症を負い、入院してるとの話。
見舞いに行くのと同時に、昨日の事も話そうと思った。

話をし終わると、友人が青ざめた。

友人「お前も来たのか?」

「え?」

友人「お前良かったな。そのドア開けてたら殺されてたぞ」

友人の手や体には、無数の手痕や刺された跡があった。
 夜書くとこえーから今書く。
10年以上前の話だが未だに忘れられん。

学生で金の無かった俺は、居酒屋の2階を格安で借りて住んでいた。
ほぼ新築に近い感じで、当時流行りのロフトもついてて結構気に入っていたんだが…。

11月半ば深夜2時頃、ロフトで布団に寝っころがって漫画読んでたら、外の鉄の階段で

カン…カン…

って誰かがゆっくり上がってくる音がする。

もちろん2階には俺1人。
下の居酒屋は23時には閉まってるし、そんな時間に来るような友人もいない。

誰だ? っと思った瞬間金縛り。
寝てもいないのに金縛りにあったのはこれが最初で最後だったな。しかも目開いてる。

ロフトの電気は点いてるし、そういうのは結構慣れてるから、来るなら来いやー! ぐれーに思ってたら、なんか急に香水の甘ったるい匂いがしてきた。

んで、いつの間にか俺の頭の右横にスリムジーンズに赤い七分丈のニット着た女が正座してる…。

なぜか顔だけがぼやけていて見えない。
髪は肩ぐらいで真っ黒だったな。

さすがにヤベーと思い必死で体動かして金縛り解こうとしたら、なんとパフ?(女の子が化粧に使うあのスポンジみてーの)で俺の顔とか首とか、すげー勢いで撫で始めたんだよ…。

もう怖くて、絶叫したら金縛り解けて女も消えた。
冬なのに汗ぐっしょり。

ロフトから降りたら部屋全体が香水臭くてマジに背筋が凍った。
速攻アパート出て、その日はファミレスで一晩過ごしました。

結局あの女は何をしたかったのか未だ分からん。
小さい頃からよく見ちゃうほうだったんだけど…。
小学4年の時、親父からカメラを貰って、何かを撮りたくて電車の写真を撮りに行ったの。

地元の千葉を走っている新京成線の北習志野駅の栄えてない側で、いい場所を探しながらふらふらしてたら、線路沿いに廃屋があって庭があった。
ちょうど電車が津田沼の方からカーブしながら入ってくる辺りで、「いい写真が撮れそうだ」と庭に入っていった。

庭には雑草が結構高く生えてて、盆栽とかを置く台(階段状になってる奴)が置いてあった。
その上に腰をかけてカメラを構えて電車を待ったの。

で、その日はバシバシ写真を撮って現像に出して家に帰った。

後日、現像された写真を取りに行ったら結構よく撮れてたんだけど、フィルムを間違えたのか全部の写真が白黒。

まぁ気にしてなかったんだけど、一枚気になるのがあって、車内に和服の人が座ってて、どうも首から上が見えない。

注意して見てみると、昼間に撮った写真なので車内の人はシルエットしか写ってないのに、その和服の人だけがしっかり写って居る感じ。

ありゃー撮っちゃった!
と友達にも半ば自慢気味に写真を見せびらかしたりしてた。

で、数日後。
学校の帰りに駅前を通ると、あの廃屋の前にパトカーが。

近づいて行くと、廃屋は半分くらい重機で壊されてて、ドカタのおじちゃんがお巡りさんと話をしていた。

話に混ざって聞いてみると、庭から人の頭が出てきたとのこと。

数ヶ月前、この場所で飛び込み事故があり、頭と右手首が最後まで発見できなかったらしい。
で、その頭が廃屋の庭から出てきた。

詳しく場所を聞くと、あの盆栽の壇の下にあったということだった。
早く見つけて欲しかったのかもしれない。
自分は小さい頃から霊感があるようで、誰もいない方に向かって話す自分を両親は気味悪く思い、お寺へお祓いに度々連れて行かれました。
一度、霊能力者の所へ連れて行かれその人に、

「この子は、お亡くなりになった人達と会話が出来るようですね」

(6歳ぐらいの時で記憶は曖昧)と言われた。

それからも、通学途中や遊びに行った時に事故で亡くなった人、寂しそうに電柱の影に座り泣いてる子供などを見かける事があり、正直見えても気にしないようにしてました。

ある時、高校生になって2回目の夏休みに友人数人と肝だめしに行く事になり、自分は断りきれず行く事になりました。

その場所に着くと、友人はふざけてそこに祀られていた祠の中の菩薩を取り出し、何を思ったのか花火で燃やしてしまったのです。

自分は急いで火を消したのですが、菩薩の表面は焦げ、無惨な姿になってました。
しかし、こればかりは修正が効かないので、出来るだけ綺麗に拭き取り元の位置に戻し、その場を後にしました。

数日して、祠の近くを通る機会があり、気になった自分はまたあの祠を見に行きました。

中を見ると菩薩が無くなっていました。
多分哀れに思った誰かが作り直しているんだろうと、あまり気にもしてませんでした。

肝だめしからちょうど2週間後の晩、部活で帰りが遅くなり自転車で夜道を走っていたら、ポツンと立つ外灯の下に何かあるのが見え、自分は自転車を止めました。

自分の目を疑いました。
あの友人が燃やした菩薩がそこに立っていたのです。

恐る恐る近づき手に取ってみると、拭き取った痕があり、やはりあの菩薩でした。
でも、菩薩があった祠からはだいたい10キロ離れているのに、何故ここにあるのか不思議でなりませんでした。

とりあえず菩薩を自転車のカゴに乗せ、家に帰りました。
家に着き、友人と連絡を取り携帯で写メを撮った後、近くのコンビニに集まり菩薩を見せました。

友人は自分が祠から持って来たのだろうと自分の話を全く信じませんでした。
そして、帰り際に友人はその菩薩を道路に投げたのです。

その瞬間、車が通過し踏まれてしまい、腕と首が折れてしまいました。
友人はそのまま帰り、自分は菩薩をどうしたらいいか分からず、家に持ち帰り接着剤で修正して、気が付いたら寝ていました。

夜中にフッと目が覚めました。
電気を付けたまま寝ていたので起き上がろうとしたら、机の上から、

カリカリ…カリ

と何かを引っ掻くような音が聞こえ、上体を起こし見てみました。

何か動いている。

自分はすっと立ち上がり机の上を見ると、菩薩の回りに黒いススが落ちていて、手を見ると両手とも真っ黒でした。
自分は恐怖よりも菩薩が何だか辛そうで、焼け焦げた部分だけ取り除き、枕元に置いて眠りました。

朝目が覚め、部活に遅れそうだったので急いで家を出ました。
昼には部活も終わり、家に着いて菩薩の事を思い出し部屋に戻ると、まるで消えたように菩薩の姿はありませんでした。

結局どこを探しても見つからず、両親に聞いても知りませんでした。


それから2年後、大学に入ってから悲惨な事件は起きました。

菩薩を燃やした友人は鉄工所で働いている最中にガスボンベが爆発し、上半身に大火傷をして全治3ヶ月の重症でした。
道路に投げてしまった友人はその事故の次の日に、バイクに乗っていて信号無視をした車に横から衝突され、両手を骨折、頭に亀裂骨折をして全治半年の重症でした。

それ以来、友人とは音信不通になり今どこで何をしているのか分かりません。

自分は、見えたりするけど祟りや呪いは信じてはいませんでした。
しかし、この事件を切っ掛けに信じるしかない気がしました。
これは自分が高校生の時の先生から聞いた話です。

夏休み。
剣道部の顧問だった先生は、いくつかある学校指定の合宿所から何気なく民宿を選んで、そこに強化合宿をしにいきました。

合宿も最終日になり、その夜は先生とコーチと民宿の女将さんとで酒を飲み宴会を開いたのです。

宴会もお開きになり部屋で寝る準備をしていた時、備え着けの電話が鳴ったそうです。
受話器を取ると相手は無言でしたが、奥から子供の声がしました。

これはあいつら(部員)の悪戯だなぁ。と思い早速部員達を叱りにいきました。
が、誰も知らないと言うのです。

備え着けなのである番号を入力すれば先生の部屋にかけることはできますが、その部屋には電話はありませんでした。
不思議に思いながらも先生は寝る事にしました。

深夜。
物音にふと先生は目を覚ましました。

誰かが部屋の上でドタドタ走っている音がしたそうです。
部屋の上は物置になっていて、人はいるはずがありませんでした。

しばらく聞いていましたが、いつの間にか先生は寝ていたそうで気づけば朝になっていました。

夜の事をコーチに聞かせると、コーチは自分も別の意味で起きたと言います。

なんでも寝ていると布団の下から背中を押されたと言い、今もそれは布団の下から出ている。と言いました。
布団をどけてみると下には人間の手のような突起物があったそうです。確かに寝る前はなかったのに。

民宿を出発する間際、先生は昨夜の宴会の御礼を女将さんに言いました。
が、女将さんはそのことを全く覚えていませんでした。

変な気持ちでしたが先生はその民宿を後にしたそうです。


先生が体験したのは以上ですが、この話には後日談があります。

まず、その民宿はとうの昔に学校指定リストから除外されていた所だったのです。

そして、その民宿は合宿の後、跡形もなく火事で焼け落ちてしまったそうなのです。
出火したのは先生が泊まった部屋からだったそうです。原因は分かっていません。

以上です。
先生から聞いたいろんな怖い話の中で上位に入る話でした。
あれは、俺がまだ高校生だったときの話だ。
その日、部活で遅くなった俺は同じく委員会で遅くなった幼なじみの女友達(M)と共に通学路を歩いていた。

「帰ったら親父に怒られるだろうな…」

「うん…。でも、事情を話せばきっと分かってくれるよ」

そんな事を話して途中で分かれて少し歩いた時、俺の目の前にバス停の標識が目に入った。

そうだ…ここから俺の家の方へバスが走っているんだった。
いつもは目もくれないのに、その日に限ってバスに乗る気になった。

数分後、バスがやってきた…。
だが…そのバスは昭和初期に走っていたようなどう見ても古臭いバスだった。

こういうのも走っているのは走っているんだな…。
そう思いながらバスに乗り込んだ。

添乗員がハンドルを回してドアを閉め、やがてバスはゆっくりと走り出した。

暫くして俺は気付いた。…バスは、俺の家とは反対の方へ走っているのだ。
どうしてだ? 出発するときは確かに俺の家の方へ向かって走っていたはずなのに…。
やがてバスはどんどんと走り続け、次第に山道へと入っていった。
遂に、自分はどこにいるのかも完全に分からなくなってしまった。

何でだ…何で…。
最初は動揺していたが、次第に冷静さを取り戻してきた。

その瞬間、俺はあることに気付いた。
幾ら田舎でも、こんな古臭いバスなど走っているわけがない…。

そして、あることを思い出した俺は背筋が凍りついた。

そうだ…ここ数日はバスの一斉点検のためにここの区間は運休しているんだ。だからバス自体走っていることがありえないんだ。


車内を見渡したとき、俺は見てしまった。

車内にいる乗客、添乗員が全員俺の方を見ていたのだ。
運転手も、首を180度回転させて俺を眺めている。

俺は悲鳴を上げて気絶した。


「…ちょっと!? しっかりしてよ! しっかりしてってば!」

そんな叫び声で俺は正気を取り戻した。

気付いたとき、俺はバス停の標識の前で倒れていた。
目の前では、Mが半泣きになって俺の名前を呼んでいる。

…しかし、何でMがこんなところにいるのだ?

暫くして話を聞くと、俺と分かれて歩いていると、突然後ろの方から悲鳴が聞こえたらしい。
慌てて元来た道を引き返すと、バス停の標識の前で俺が気絶して倒れていたらしい。

その後は、特別霊体験と呼べるような出来事も起きていない。
ただ、俺はあれからバスが嫌いになってしまった。
これは私が実際に体験した話です。
その日私は友人の家で遊んでいました。

時計を見ると深夜1時過ぎ。
もぅこんな時間かと私は帰ることにしました。友人の泊まってきなよという誘いを断って。

友人の家と私の家は距離があったのですが、歩いて帰れる距離でした。

12月ということもあり外はとても寒かったです。
「あー寒っ早く帰ろ」と少し急ぎ足で家に向かいました。

半分くらい行ったでしょうか。
人気のない川原沿いの道で1人の子供がうつむいて立っていました。

こんな時間にと思い、子供に「どぅしたの?」と声をかけました。
子供は返答せずうつむいたままです。

おかしいなと思いましたが、このままほぅっておくわけにもいかないので、私は子供に「お母さんは?」と聞きました。

「…いない……」

子供が答えました。
追い出されたのかと思い、「お家まで送ってあげる。どこがお家なの?」と質問しました。
すると、その子供はニヤリと笑って私の背後を指さしました。

私が振り返るとそこは一面川でした。
家がわからないのかと思って振り返ると子供は消えていました。

「あれ? いない…」

私は怖くなって急いで家に帰りました。

その夜、私が眠りについていると急に電話が鳴りました。
時計は深夜3時を指していました。

こんな時間に誰だろうと電話に出ました。
もしもしと尋ねても相手は無言です。いたずらかと思い電話を切りました。

私がベッドに入るとまた電話がかかってきました。
いたずらだろうと電話を無視しましたがなかなか切れません。

怒った私は「誰なの? 何か用?」と怒り口調で言いました。
すると、

「…………でしょう……」

とボソッとつぶやきました。
「はぁ?」と聞き返すと、

「…お家まで送ってくれるんでしょう……?」

と子供の声が。
まさかさっきの子供? 怖くなった私は「誰なの?」と聞き返しました。

「…今そっちに行くよ…」

ブツッ…プープー

電話が切れました。

誰かのいたずらかと思いましたが、私はあの子供を実際に見ています。

強烈な恐怖が私を襲いました。
ベッドにもぐり朝がくるのを震えながら待ちました。

すると、ガンガンガンガンとドアを激しく叩く音が。
私は泣きながらゴメンナサイと言い続けました。

耐えきれなくなった私は窓から逃げることにしました。
幸い私の部屋はマンションの1階だったので窓から出ることができます。

窓を開けて部屋から出ようとベランダをまたいでいると、後ろから声が。


「……オウチソッチジャナイヨ…」
これは私と、2コ上の友達Yちゃんが小学生の頃の話です。
当時Yちゃんは、近所では少し有名な“奥道(仮名)邸”と呼ばれてた家のお隣に住んでました。

奥道邸は、私が今の町に引っ越して来るずっと前から無人だと言われている家です。
家の家具は何年も前から同じ位置で、カーテンも常に全開。電気は毎日消えていて、人の出入りも見受けられない。

それなのに、毎日新聞が配達されているとゆう少し不気味な家です。
溜まりに溜まった新聞の束がポストに詰め込まれている光景は異様な物でした。

Yちゃんの部屋の窓と奥道さんの家の出窓はちょうど向かい合う形で、奥道邸が丸見えでした。
Yちゃんは必ずそこのカーテンを締め切ります。
その理由は、出窓に両腕の無いフランス人形が飾ってあるから。

もう10年も前から置いてあるそうです。
フランス人形は、じっとYちゃんの部屋を眺める様に座ってるんです。


ある日、私たちはキャッチボールをしてました。

広場が無いのでYちゃん家の前でしてたんですが、私が投げたボールが奥道邸の庭に入ってしまったのです。

仕方ないので取りに入りました。
しかし、庭中どこを探してもボールは見つからなかったんです。

私たちは不気味な雰囲気の奥道邸を早く抜け出したくて、諦めて庭を出ていきました。

その日はそのまま解散しました。


ボールが見つからないまま1ヶ月ぐらい経ちました。

奥道邸に異様な程詰め込まれてた新聞紙の束が、忽然と無くなりました。
奥道邸の表札もキレイさっぱり消えていたんです。

いつ無くなったのかYちゃんに聞こうと家に行くと、Yちゃんがボールが見つかったと言いました。
どこにあったか聞くと、Yちゃんは嫌そうに普段開けないカーテンを開けました。
視線の先にはやはり、例のフランス人形がありました。

「よく見て」

Yちゃんに言われて人形をよく見てみると、人形の隣に1ヶ月前のボールが飾る様に置いてありました。

「奥道邸誰か来てたん?」

「あん時から1回も電気付いてないし、物音1つしてなかったよ」

「辞めてや、気味悪い」

それから私たちは一切奥道邸の話をしなくなりました。

Yちゃんはカーテンだけでなく雨戸を付けてもらったらしく、中学を出て独り暮らしするまで、一切開けない様にしたそうです。
理由は教えてくれませんでした。

その間、奥道邸はまた新聞が溜まり続けたのです。


私が中学を卒業した頃、奥道邸にはいつの間にか知らない表札が貼ってありました。
何度か人の出入りを見ましたが、電気が付いているのを見たのはほんの数回でした。

私が高校に入学して間もなくその人は引っ越して行きました。
そしてまた名無しの表札に戻ったのです。

今もたまに新聞が配達されてます。まだ誰かが住んでるんでしょうか。
ある夏の日、AとBとCの3人で肝試しをすることになった。
選ばれた場所は廃校。3人は廃校の校門に集まることにする。

普通は3人で一緒に行くのだが、お互いの勇気を試そうと言うことで1人づつ校舎を回ることにした。
ルートは入り口から入り2階のトイレの一番奥の個室に入り、個室の壁に赤いマジックで印をつけてから校門に帰ってくるということだった。

まずはAが学校の中に入っていく。
しばらくしてAは何事もなかったように戻っていく。

次はBの番だ。
Bは懐中電灯を片手に学校の中に入っていった。

木造の校舎は真っ暗で、懐中電灯がなければ1メートル先の物も解らないほどだった。
きしむ階段を上がって2階へ上がっていく。

ホコリっぽい2階の廊下には教室が並んでいて、Bは教室側とは反対側のトイレに入っていった。
黴臭いトイレの中は蒸し暑く湿っぽかった。

一番奥の個室の扉を開け、中を懐中電灯で照らして確認する。
壁に赤いマジックで書かれた印を見付け、自分も印をつけようとBは個室の中に入っていった。

すると…、突然個室の扉が閉まってしまった。

Bは心臓が飛び出る程驚いた。
扉を開けようとするが、外から押さえ付けられているのか開かない。

しばらく頑張ってみたが開かない。
Bは冷静になり、「どうせAとCがふざけてるんだろう」と思い、逆にAとCを脅かそうと考えた。

「ここは下手な事をしないで、ずっと黙ったままでいた方が恐がるだろう」

と思ったBは、何もせずに2人が居なくなるのを待った。

「……」

しばらくして、誰かが走りだす音が聞こえたのでBは個室の扉を開ける。
扉はすんなり開いた。

Bは2人に文句を言ってやろうと思い、学校から出て、校門で待っていた2人に言った。

「ひどいじゃないか、扉を押さえるなんて!」

2人は笑いながら、

「悪かったよ」

と謝る。

「まったくもう…」

「まさか泣きだすとは思わなかった」

「…えっ? なんのこと?」

Bは泣いたりはしていない。

「だって個室のなかから小さく啜り泣く声が…」

Bは背筋になにか冷たいものを感じ、

「おまえら…、男子と女子…どっちのトイレに入った?」

とAとCに聞いた。

「え…、女子だけど…? おまえ女子トイレに入って…たんじゃ……」

「俺が入ったのは男子トイレだ!」
俺が19の頃に体験した話。
それまで中学生の頃から金縛りとかの体験はあったけど、心霊体験はその時が初めてだった。

夜、寝ていると夜中に目が覚めて金縛りに遭った。
チキンなので目は開けません。

それまで何回か金縛りを経験してたから、「またか」と思っていたら、足先にドンっと何かが乗る感覚。

「え? 何?」

重くもないし軽くもない。ただ何か重りのようなものが確かに足先に乗っている。

その「何か」が足先からふとももへと飛び跳ねるような感じで、ふとももからお腹へとどんどん顔の方へ上がってくる。

飛び跳ねる力も強くなっていき、ついに胸のあたりまできた。

ドン、ドン、ドン、と胸の上で何かが飛び跳ねている。
その衝撃がすごいのなんのって、表現するなら胸を強打されてる感じです。

思わず反動で目が開きそうになるんだけど、チキンなので必死で目を閉じてた。
絶対これ目開けたらナマ首とかってオチだろうから、目を力いっぱいつぶってたんだ。

すると、俺の粘りに根負けしたのか、ピタっと何かが飛び跳ねるのが止まった。
心の中で勝利を確信する俺。でも金縛りはまだ解けない。

何分経っただろうか…金縛りは解けないが何も起きない。
心の中でちょっと目を開けてみようかなという衝動に駆られて、薄め状態からゆっくりと目を開けてみた。

暗いけど視界がはっきりしてる。
何もない。視界に広がるのは天井だけ。

「よかった」

そう思って目をつぶろうとしたその時、ふと違和感を感じた。

何かおかしい…何だ。

ふと、ベッドのすぐ横の壁に貼ってあるアーティストのポスターを見た。

メンバーの1人の顔が違う。
明らかに生気を失った白い顔が映っていた。

その顔と目が合うとニターっと顔が歪んだ。

と同時に、ポスターからポロっと首だけが外れて俺の体の上に落ちてきた。


そこから気を失いました。

起きたら普通のポスターのままでしたが、気持ち悪かったのですぐ処分しました。

その後、もう一度心霊体験をしたんですが、その日を境に金縛りには一切遭わなくなりました。
長文、駄文だけどつきあってほしい。
俺の家は神道系の家、親父からはガキの頃から基礎程度は学んでいた。

そんな俺が四年くらい前、大学二年の頃だけど、今の奥さんと知り合う前に付き合っていた彼女とリサイクルショップに行った時の話。

店に入ると所狭しと色んな古い物が置いてあり、彼女は世間的にいえばお嬢様部類なわけで何かと質問したりして驚きつつも喜んでいた。

そんな彼女が「あ、お人形」と声を出したんだけど、見ると西洋風な人形で、髪は金髪の青い目をした物で薄汚れていて気味の悪い人形。
まあ俺はもちろん、霊感が多少でもある人ならば「うわぁ〜」って感じる人形。

「何だか可哀想」

この一言で俺はドキッとして「これは買わない方がいい」と彼女に忠告。
やはり欲しがっていたんだけど、俺が何とかなだめてその場は収まりました。

それから数日が経ち、彼女の母親から俺の携帯に電話がありました。
聞けば「最近、言動がおかしくなり夜中に大声を出したりする」との事。

まさかと思い彼女の家に行ってみると、目の焦点が合わない放心状態の彼女と、「あの人形」が彼女の机の上に置いてあった。

「おばさん、あの人形はいつからここに!?」

「え? あ…初めてみる人形ね」

たぶん俺と分かれた後、内緒で買ったんだろう。

とにかく彼女を正気に戻そうと活を入れたり九字を切り背中をたたいた。
まったく効果なし。

道具もないので粗塩を振り言霊をあげた途端、放心状態だった彼女が突然かすれた声で

「ああ゛あ゛あ゛!」

と奇声をあげて俺に襲いかかってきた。
もうすごい力! 力に自信がある俺でも押さえ込むのがやっと、

「おばさん! 俺の携帯で親父に電話してくれ!」

おばさんは慌てふためいて携帯で俺の親父に電話してもらった。

「ぎいいいぃ!」

彼女は奇声をあげて、尚も俺の髪を鷲掴みにしたりひっかいたりする。

「あ゛あ゛〜悔しい〜!」

初めて奇声以外の言葉を発した。

その30分くらい経って親父登場。
一通り視るなり、

「おう、厄介なのに憑かれたなぁ〜」

親父は少し笑いながら腕を組み俺たちをみていた。

「コル゛ァ! 高みの見物してないで何とかしろよ!」

と親父に怒鳴る。

親父は「普段の鍛錬を怠るからだ」と笑いながらお経を唱え始め、彼女の髪を一本抜いて懐から紙人形を取り出し紙人形の中に入れた。
彼女の体から力が抜けた。

「とりあえずは応急処置程度だ、その人形は俺が預かり処分する」

そう言って親父は机の上にあった人形を鷲掴みにして帰った。

彼女は気を失っていたが、顔はいつもの顔つきに戻っていた。


家に戻ると木箱に例の人形を入れていた。

「なあ、親父、この人形は何なんだ?」

「おう、帰ってきたか。この人形はまあ呪いの人形って種類だな、これ以上は話せんがもう大丈夫だ」

俺は親父にしつこく聞いたが最後まで教えてもらえなかった。

まだいろんな体験とかあるけどまた後で。
そこは神奈川県の某ホテルで、俺は仕事を終えて後は風呂入って寝るだけって状態だった。

工事を請け負っているフロアは、売り止めって言って一般客を泊めないんだ。
だから俺ら工事関係者が特別タダで泊まれる(その代わりボーイなどは呼んでもこない)。

シャワーを浴びてビールを飲んでたら眠くなってきて、次の日も早いしもう寝ようとベッドに入った。

そしたらボソボソ声が聞こえてくる。
俺は隣の隣に泊まってる仲間だろうと思って、そのまま寝た。

でも、うとうとしながら段々その声が大きくなってくるのに気付いたんだ。
なんだろうと思って一瞬イラついたんだよ、眠れねーだろうるせえなと。

でもそれがはっきり聞こえてくるようになって、おかしいなと思ってるうちに、その一定のリズムのボソボソが何なのか気づいて、鳥肌が立った。
ありきたりなネタだと思うかもしれないけど、お経だったよ。

リゾートホテルだから近くには海しかない(不便なことにコンビニや民家なんかもずっと遠くにしかない)。もちろん寺なんかない(無人の神社はちょっと離れたところにあったけど)。
それはもう、どう考えても同じ階から聞こえて来るんだよ。

怖くて布団かぶってとにかく寝ようと思った。
そしたら、なんか頭の上のほうで空き缶を握りつぶすような、バキンバキンっていう音も聞こえ出した。

もう俺はびびりまくって、とりあえず色んなものに「ごめんなさい」とか思いながら寝た。

ビールのおかげでなんとか眠れて、朝、仕事始めの集合場所に行ったら仲間が興奮気味に

「おまえも聞こえただろ?! お経! あとラップ音!」

と言ってきた。
俺も夜のことを話すとみんな聞こえていたらしくて、なんだったんだろうなあと言いつつ、朝になってるし一人じゃないし、怖さも消えてふざけてちゃかしたりしてたんだけど、掃除のおばちゃんがその様子を見て教えてくれたんだ。

「ここの階はね、たまに聞こえるんですよ。お経。お客さんからもよく聞かれるんだけど、お客に話す訳に行かないからいつも黙ってるけど、あんたたち工事の人だもんね。教えちゃうけど、ここね、自殺した人がいるのよ」

「この階ですか」って聞いたら「そう」って。

「それ以来、たまに聞こえてくるようになったのよ。変な音とかも。なんでお経かはわかんないけどね」

俺らはその夜、全力で頼んでホテルの階を変えてもらった。
あれは怖かった。

俺らもね、「幽霊ならお経は逆に嫌だろ」と思ってなかったことにしてるんだけど、よくこういう話で聞く、「雰囲気が変わる」っていうアレは本当なんだなって思った。

それまでなんてことないマッタリした時間なのに、急にぞっとするような空気に変わるんだよ。
お経の時もそうだった。

それ以来、あんましホテルって好きじゃないんだ。
これは俺が就職した年の体験。
不思議な内容でもあるが、結果的にはゾッとした内容なのでコッチに投下。

久々に会った中学時代の悪友二人と遊んでいたとき、Kが最近見つけた廃墟に行こうという話になった。
その廃墟は国道の道路の横にある森の中、入り口には赤い門があるが古く変形しており森の木々によって気づきづらかった。

俺達三人(俺、K、Sとする)はその廃墟に昼間だけど探索にいった。

門からは草木ボウボウなんで門の横から侵入。
廃墟はものの数秒で到着。

廃墟は何だかワンルーム程度の広さで倉庫みたいなものだ。
だが隣接して倉庫が2つあり、1つは空だがもう1つはレンガで出来た風呂みたいなものが中にあった。

雰囲気はあったがヤバメには感じなかった。
んで廃墟の中は物だらけ! 昔のラジオみたいな物や古雑誌、明らかに十年以上は誰も住んでいないような状態。

するとSが、

「お、エロ本が中に捨ててあるぞ」

KとSは笑いながら狭い廃墟の中へ入った。
古いベッドがあり新聞紙が束になっていた。

K「昭和53年かよ、古いな〜」

二人して笑いながら家捜ししている。

俺はというと玄関のポストの中を見ていた。するとド○モの通知が。
中身は、ド○モから「イシイコウイチ様」って明記された「今月分」の請求書兼領収書。
こんな廃墟に何故? まさか廃墟じゃなかったとか?

いや埃の体積具合からみても人が長年来なかったのはわかる。それも兼領収書、現在使用中という意味であろう。
しかし郵便局の人もこんな廃墟まで配達? まあ不思議は尽きない。

俺はKにその請求書兼領収書を見せた。

「へえ、面白そうじゃん、この番号にかけてみようぜ」

わかると思うがド○モの請求書兼領収書には携帯番号が記載されている。

「だけどこっちの番号がばれたらヤバいから公衆電話からかけようぜ」

とりあえず俺達は廃墟から離れて、500メートル離れたコンビニの公衆電話からKがその記載されている番号に電話する。

「もし公衆電話否定だったら…」

とKが言い掛けたとき、

トゥルルル…

トゥルルル…

ガチャッ!

「あ、やべえ、誰か…」

とKが言ったとき、近くにいた俺とSにすら聞こえるくらい大きな声で、

「勝手に人のハガキを見るなァァァ!!」

と怒鳴り声が受話器から聞こえた。

俺はKから受話器を取り上げて慌てて電話を切った。

「なんだ? 凄い怒鳴り声だったよな」

とSが言うと、Kは訝しげな顔で「…怒鳴り声?」とつぶやいた。
Sが「俺やすばるに聞こえるくらいの声でハガキを見るなってよ…」。

流石に俺もコレは聞こえた。
だがKは違った。

Kには、

「何でこの番号を知っているの? あなたたち…」

って女に言われかけた時に、俺に受話器を取り上げられたと言う。


それ以来あの廃墟へは行っていない。まだ現在もある。

実は後日談って程ではないが、親父にその話をしたら「運が良かったな」と一言。

「なんだい、そりゃ?」と親父に言ったら、

「もし電話を切ってなかったらKは大変なことになってたな」


気になる点がいくつかある。

・怒鳴り声はKを助けてくれたのか?

・なんであんな廃墟に新しいド○モの請求書兼領収書が?

・イシイコウイチ様って?

・Kに語りかけた女の正体

まあ今もKは元気だ。
私の弟の友人の話。
その友人の地元にある怖くて有名な廃墟。そこに何人かのグループで、ふざけ半分面白半分で遊びに行った奴らがいた。

廃墟をうろつく中で、ある一つの部屋にたどり着いた。
皆で固まって入ろうと扉を開ける。先頭になっていた女が足を踏み入れた瞬間、彼女一人を部屋に入れたまま扉が閉まった。

最初はふざけてやっているのかと思ったが、そうじゃないみたい。扉は開かないし、中からは彼女の壮絶な悲鳴。

何度も『開けて助けて』と断末魔のような叫びと、ガタガタと何かの大きな音。
3人の男の力を持っても、扉は開かなかった。

ただ事じゃないことに気付き、ひょっとしたら既に中に人がいて、彼女が襲われてるのかも…と思い、警察を呼びに行った。事実、地元の族やヤンキー共がたむろしたりすることもあったようだ。

警察が来て、扉を開けようとするが…開かなかった。
すると、その内彼女の悲鳴と物音が止まった。それまで開かなかった扉がスッ…と開いた。

彼女が倒れていた。身体のほとんどの関節が曲がるはずのない方向に折れた状態で。


これは地元のニュースでも流れたらしい。『変死体発見』という形で。

この廃墟にまつわる似たような怖い話は私も弟も知っていた。

でも、この話をしてくれた弟の友人が、最後に涙ながらに教えてくれた。

彼はだいぶ前にお姉さんを亡くしている。

「コレ、俺の姉ちゃんの話なんだ」


…なんとも言えない気分になった。
これは、まだ僕が11才くらいだった頃の話です。
取る人によれば怖いとも、不思議とも、ありえないとも思われるかもしれません。
拙い文章ですが、どうぞ最後まで読んでみてください。貴方は、どう思いますか?

まだ田舎へ引っ越してきたばかりの僕はろくに友達も作れず、家の近くにあった寂れた公園で暇を潰していました。
越して来て何日かたった日、いつものように公園へ来てぼーっと空を見上げていたら、ふと視界の端に黒いものが映りこんできました。

気になってそっちへ振り向くと、黒い着物を来た僕よりも少しだけ年下だろう少女がこちらを向いて歩いてきました。
今時着物なんて…それも黒色…と思いましたが、何故かその子のことがとても気になりそんな考えはふっ飛びました。

その子は近くまでくると、にこりと笑って“  ”と名前を言いました。
しかし、確かに名前を聞いたのは覚えているのに、肝心の名前はどうしても思い出せません。

そして、相手が名前を言った以上僕も言うべきと思い口を開いたのですが、その子に指で塞がれ話せませんでした。

“しってるから いわなくてもいいの きみは よしや だよね”

と舌足らずな口調で言い、またにこりと笑って僕の隣に座ってきました。

こんな知り合いは居ないし、何故知っているんだろうか。
そんな疑問を抱きながら日が暮れるまでその子と“何か”を喋っていました。

そして暗くなり始め、帰ろうと立ち上がり、その子に“またね”と最後の言葉を交し帰路につきました。

“またね”の言葉を言ったとき、彼女は気持ち悪いくらい唇を吊り上げにこりと笑い、


“も ら っ た よ”


と声を出さずに口を開けました。

流石に気味悪くなり、走って家へ帰りました。
その時は何を奪われたのか全く分かりませんでしたが、時が経った今ならわかります。


とられたのは、僕の心。
人を愛するという、一番大切なものを僕は亡くしました。
友達と関東の某ホテルのツインに泊まったんだ。

遅くまで話をしてて、4時ごろようやく眠りについたんだが、死ぬほど疲れているはずなのにやけに寝苦しく、怖い夢を見た。
そのホテルの中で、全体が青白がかった、作業着みたいな服を着た中年の男に追い掛け回される夢。

夢の中では、そのホテルのロビーから今寝ている部屋までどんどん追いかけられて、なんとか自分の部屋に入ってドアにカギをかけたところで、ハッと目が覚めた。
息が苦しく全身汗びっしょり。金縛りではないものの全身が重い。
そしてまたウトウトと眠りにつくと、再び夢を見た。

今度は俺が今いる部屋の窓から外を見ると、遠くの建物の影からさっきの青白い男が少しずつ近づいてくる。
窓からチラチラと外を見るたびに、男の姿が現れては消え、俺の部屋をめがけて少しずつ近づいてくる。

そして姿が消えてホッとした瞬間、窓の外に大きな手が「ビタっ」と張り付き、窓枠からあの男の顔が覗いていて、「ぎゃああああ」ってところでまた目が覚める。

立て続けに怖い夢を見て呆然としつつ、ふと窓を見ると、確かに寝る前に閉めたはずのカーテンが10センチぐらい開いていた。本当に。
悪寒が走り、またも全身汗ダクな自分に気づく。

恐ろしくなって隣のベッドで寝ている友人を起こそうとしたが、寝入っているのかピクリとも動かない。
「気のせいだ」と自分に言い聞かせながら再び眠ると、今度はさっきの男が既に部屋の中に入り込んでいる夢を見た。

夢の中と今俺がいる部屋と状況は全く一緒で、青白い男が隣で寝てる友人に馬乗りになって首を絞めている。
首を絞めながら友人をベッドから引き摺り下ろしている。

俺はもう夢か現実かワケがわからなくなり、でも「これは夢だ」と夢の中ながらも考え、ただ身を硬くして男が去るのを待つが、ズルズルと体をひきずって、男が俺に近づいてくるのがわかる。

青白い、冷え冷えとした手が俺の足に触れた瞬間に、また目が覚めた。
隣の友人を確認するが、ちゃんとベッドの上で寝ている。

ホッと安堵しつつ、しかしどうしても窓を見るのが怖い。
見ないように背中を向けつつ、また眠りに落ちたんだ。

今度は、またも男が部屋の中にいるところから夢が始まる。
男が俺の両足をつかみ、ベッドから引き摺りおろされる。
そして床のじゅうたんの上をズズ…ズズ…と引き摺られ、窓側に引っ張っていかれて、夢の中でいくらもがいても、男の力は恐ろしく強く、どんどん引き摺っていかれる。
そして、窓の手前にある壁の鏡の中に左足を引っ張り込まれる。

ちなみに、そのホテルは窓の手前の両壁が鏡になっていて、いわゆる合わせ鏡状態になっている。
その合わせ鏡の中にもう一人青白い中年の男がいて、そいつに右足をつかまれたところで目が覚めた。

あまりにリアルだったので、もう本当に眠るのが怖くなってきて、そのまま朝までベッドの中で震えていました。


朝になって友人が目を覚まし、この話をしたが、夜中に起きたり、カーテンを開けたりはしていないとのこと。

チェックアウト前に、俺の左足首に昨日まではなかった赤いアザが出来ているのに気づき、本当に怖くなった。

あまりに気持ち悪かったので、すぐに神社でお払いをしてもらいました。
「あれ? あの女の人、誰?」

家の前の公園で、同じ近所に住む主婦仲間と話に夢中になっていた私は、少し離れた場所でしゃがんで遊んでいる一人娘「K子」の方に目をやった時に、心の中でそうつぶやきました。

見知らぬ女性が、K子を見下ろすように横に立っているのです。
その女性は後ろ姿でしたが、なんとなく初めて見る人だと思いました。

また、K子もその女性の方に目を向けたまま身動き一つしていない事に気づき、おかしいなと不安になっていました。

「ねぇ…あの人誰かしら?」

私は主婦仲間の友達にそう尋ねてみましたが、誰一人としてその女性の事は知らない様でした…。

「ごめん、ちょっとK子連れてくるわ」

私は心配になり、娘を連れに行きました。

K子の方に近づくにつれ、ますます不安は増していきます。
女性を見ているK子の顔が真っ青に青ざめています。明らかにその表情は何かに脅えているようでした。

更に母親の私が近づいていくにも関わらず、娘は視線を動かそうとしてません。

「何かおかしい…」

そう思い、私は足早にK子の所に駆け寄り、体を抱き上げて驚きました。
K子の体がなぜかとても冷え切っており、ガタガタと震えていたのです。

「どうしたの…K子…大丈夫?」

とK子の背中をさすりながら、その女性の方に振り返った時でした…。

私は自分の見ているものがすぐには何なのか分かりませんでした。
あまりにも現実離れしすぎて、それが一体何なのかが分からなかったのです。
その女性は、腕に幼児を抱いてました。それも明らかに死んでいる幼児です…。

大きさも妙に小さく、まるで人形のようでした。
ドス黒い血が体のあちこちにへばりついて、頭部から首にかけて亀裂の入った部分からはウジが湧いていました。

その女性は死んだ子供を抱いていたのです…。

私は突然の恐ろしいこの光景にブルブルと体が震え出しました!
その女性はそのまま娘がいた場所から目を離さず、一点をジィっと見ていました。

「この人おかしい!」

直感でそう思った私はとにかくその場所から離れようと、主婦達がいる方へ逃げるように駆けていきました。

「どうしたの…そんな真っ青な顔して…」

と、私の表情を見た主婦達が心配そうに聞いてきました。

「あの女の人…あの人…変なの…抱えてる子供がね…」

そう言いながら、私はさっきの女性を指さそうと振り返りました…。
が、その女性の姿がどこにもないのです…。

「あれ?」

「ねぇ、さっきまであそこに立ってた女の人何処行っちゃったの?」

と私が聞くと、一人の主婦が言いました…。

「貴方も見ちゃったの…?」

「あのね…ここ良く出るらしいのよ…」

「昔、この土地で1人で赤ちゃんを産んだ女性がいてね」

「その女性は赤ちゃんを産んだのはいいけどそのまま死んじゃったの」

「それで残された子供は餓死しちゃったらしくて…」

「それから結構、この辺で子供が一人でいると何処からともなく女性が現われて、死んだ子供を抱えながらうらめしそうにジィーと見てるらしいよ…」

「これからは子供を一人にしない方がいいよ…」

私は寒気がしました。
あの無表情な女性と腐敗した子供が幽霊だったなんて、いまだに信じられません。

しかし、もうK子をあの場所で一人で遊ばせるのだけは止めています。
あんな怖い思いするのはもうこりごりです…。
私の身に起きた『唯一』の恐怖体験です。
現在の家に引っ越して10年程になりますが、話は5年前に遡ります。

私の家は、個人スペースが一階、共有生活スペースが二階という造りになっているんです。
そんなわけで、友人が訪ねてくると窓を叩いたり舌を鳴らして私を呼ぶんです。

ある日の夜中、窓を叩く『コンコン』という音で目が覚めました。
友達かな? と思いカーテンを開けても誰も居ません。

気のせいということにして暫く本を読んでいると、再び『コンコン』っと音がするんです。
誰か来て隠れてるのか? と思い見渡しても誰も居る気配はありません。

その時、私は『見るともなく』窓の下を見たんです。
すると、小さなお爺さんなのかお婆さんなのか分からない老人が窓に両手を附き私を見上げていたんです…。

その顔は無表情で眼球がなかったのですが、間違いなく私を見ていました。
怖くなりカーテンを閉め、すぐに寝てしまいました。

翌朝カーテンを開けると、窓に小さな手形が残っていました。二重ガラスの内側に…。

その後すぐに手形は消え、何の異常もなく生活していますが、あれは一体何だったのでしょうか…。
これは今、自分は22歳。十年以上も前からの話です。

最初の出会いは分かりませんが、自分には何か『事』がある度に双子を見る事がある。

例えば小学校の入学式の帰り道、卒業式も含め当然、一学期、二学期、三学期の始業式、終了式。子供会のクリスマス会の日やキャンプから帰った日など、それは中学、高校も続いた。

そして必ず現れる双子。
見た目も髪型も服も同じ。いつも二人で手を繋いで歩いている。

歳は多分自分と同じ位、だから見る度に互いに背が伸びていった。
昔から不思議に「何だろうなぁ? 気持ち悪りぃ」と思うだけで大して気にはしてなかった。

そして高校生になると見なくなった。
と言うより、実家に帰らず友達の家を転々としたり女の家に泊めてもらったりなど、それなりに荒れていたので見る機会も気にする事も無くなってしまったからだろう。

しかし、卒業式の前日、流石に今日はおとなしくしてようと実家へ戻りその日は寝た。
そして次の日、卒業式。

それなりの事を済まし、家に帰り制服を着替え早速遊びに行こうとした時、当時自分は電車通学だったのですが、電車を降り切符を駅員に渡し駅を出ると、そこに双子はいた。

いつもと同じみすぼらしい格好。二人で手を繋いで横断歩道の向こう側にいる。

「気持ちわりぃ…」

と思いながら、そそくさと自分も横断歩道を渡り双子とすれ違う。

何だろう…ホコリっぽい匂い?
古い段ボールの様な匂いがすれ違い様に臭った。

そしてその日以来、自分はその双子を見ていない。
今は地元を離れて仕事をし、暮らしているからだ。

そして興味本意で、この事実の不思議な話を書いていて思った事がある。

あの双子。

自分と同じ歳位なのに、いつもみすぼらしい「私服」だった。
自分の住んでいる地域は私服の学校など絶対にない。

そしてもう一つ。

双子が握り合っていた手。
左手と左手だった。
初投稿です。小学生の頃の話なのでウロ覚えな部分がありますが…。

あれはたぶん小学4年生くらいの時ですが、家の近くに当時はまだ空き地やリンゴ畑が沢山あり、外で遊ぶワンパクな僕達には絶好の遊び場でした(今は打ちっ放しのゴルフ場やスーパーやパチンコ屋などが沢山出来てしまって空き地はほぼないです)。

当時仮面ライダーの小さいフィギアを戦わせる遊びが流行っており、確か僕はカメレオン? っぽい奴を買い与えられていたと思いますが、それを持って皆と外で遊んで居ました。
その日はいつも一緒に居る仲良し三人で遊んでいたのですが、そこに数日前に越してきた転校生が現れ、そんな遊びより楽しい事があると言い出しました。

正直僕はフィギア遊びに飽きていたので、新しい遊びというものに興味を持ち、乗り気ではなかった友達を説得してその新しい遊びを四人でする事にしました。
しかしフィギアを失くすかもしれないという理由で、一人の友達がフィギアを持って一度帰るから一緒に帰ろうと言い出したのです。

家まで10分もかからない距離だったのですが、僕は面倒だったのでそれを断り、待ってるから行っておいでと言ったのですが、一人で行くのが嫌なのか僕ともう一人を必死に説得します。
それでも僕はそれを断り、フィギアを地面に置き、「ここにまとめて置いておけば大丈夫だ」と逆に彼を説得しました。

彼は渋々そこに置いておく事を承諾し、新しい遊びのルールを三人で転校生に聞きました。
転校生の言う遊びとは確か以下の様なものでした。

「まず、皆でわっかになって箸を掴む方の手(右手)で隣の人のもみあげを掴んで目を瞑る。僕が合図したら全員一斉に目を開けてすぐにまた目を瞑るんだ」

その説明の途中か説明が終わった後かは忘れましたが、誰かが「何の意味があるの?」と口を挟みました。
僕はよくわからない遊びと、言い知れぬ恐怖からそのやり取りを息を呑んで聞いていました。
転校生の彼は、

「僕もよくわからないけれど、凄く面白いし二度目に目を開けた時には凄い事が起こるはずだよ」

と曖昧な回答をしたと思います。
怖かったですが、幼心に物凄くワクワクして、早くやろうと促しました。

そしてそのゲームが始まり全員もみあげを掴み目を瞑ったのですが、僕はこっそり薄目を開けていました。
転校生の彼はニヤニヤしながら隣ではなく正面(僕の左隣)の友達のもみあげを触ったり離したりしてた気がします。

はいっ! という彼の合図で全員目を開けました。
別に何の変化もありません。そしてまた全員目を瞑りました。

さっきと一緒で僕は薄目を開けていましたが、今度はさっきと違い、目で見る光景よりも先に声が聞こえてきました。

「ひっ、ひっ」

「申します、ああっ、申します」

「う”〜う”〜」

えっと思って目を開けると僕はなぜか全身ビショ濡れでドブに浸かっていました。

周りには誰も居なくて不安になった僕は、場所もハッキリしないその場から走って、どうやって帰ったのかはわかりませんが家に帰ってきました。
服を汚した事やフィギアを失くした事で親にめちゃめちゃ怒られましたが、恐怖のあまりその日あった事を親に言う事は出来ませんでした。

次の日学校に行くと、昨日一緒に遊んでいた友達がなぜか坊主になっていました(彼の家は床屋でした)。
どうしたのか聞こうとすると彼は、

「いいか、昨日の事は僕達だけの秘密だから誰にも言うなよ? フィギアは僕のお婆ちゃんが預かってる。偉いお坊さんに預けたから大丈夫なはずだから」

と言うので、僕はわけもわからず頷くしかありませんでした。

その日以来、転校生を見てない気がします。
そもそも転校生だったのかどうかも正直怪しいです。

そしてその友達ともその後疎遠になって行き、遊ぶ友達も変わってしまいました。

曖昧な記憶ですが、とにかく怖かった、とか気味が悪かったなーって話でした。
当時中3だった私。師匠ってゆうあだ名の女の子と仲が良くてよく騒いでた。
確か冬の雨の日。その日あたしたちはノリで鬼ごっこをはじめた。

初めの内に校舎の説明しとくと、四角い建物の真ん中が四角く空洞になってて…上から見ると『回』←こんな感じ。
で、各階に東階段と西階段があって。

まぁ鬼ごっこを始めたわけだ。始めの鬼は師匠。

「いい? 追っ掛けるよ!」

そう言って師匠が追い掛けて来たとき、かなりの距離が空いてたんだ。
で、ほぼその距離のまま2階を何回もぐるぐる。

さすがに疲れてきた私は、一気に階段を登って4階の自分たちのクラスにかけこんでしまおうと考えた。

急に曲がって階段をかけ登り始める私。
ここからがおかしいんだけど…。

3階に差し掛かるころでふと振り向くと、師匠が急に私のすぐ後ろに迫ってるの。

しかも、なんか下むいて頭から突っ込んでくるような走り方。
顔がよく見えなくて、今まではギャーギャー叫びながら走ってたのになんもしゃべらないし。

あたしはなんか恐くなってそのまま4階にかけ登って、師匠が真後ろに付いてきてるのを確認してから廊下を曲がって教室にかけこんだ。

教室に駆け込んだあたしの目に入ってきたのは…一番前の席に座ってる師匠。

「は!?」

後ろを振り向くと、今まで追い掛けてきてたはずの師匠がいない。

「ちょっと師匠どうやったの!? すぐそこまで追い掛けて来てたじゃん!」

あたしはパニクって問い詰めた。
するとポカンとした師匠は信じられない話をし始めた…。

師匠の説明によると、彼女はあたしが階段を登り始めた時点で追い掛けるのをあきらめて、反対側の階段から教室に戻ってたんだってさ。

…あたしは一体誰に追い掛けられてたんだろう。


<追記>

なんかその階段を登ってる間中やけに暗くて、変に静かだったのを覚えてる。
やけに階段がながーく感じられて。

それから恐くて鬼ごっこはしてません。
あまり怖くない上に少々長い話なんですが。
精神的に不安定になっている時は本当に危険だな、と改めて思い知らされた話です。

昨夜の話です。たしか深夜の0時頃。
寒気というか悪寒のようなものが部屋に立ち込めてたんですね。

私はなんだか気持悪いなぁと思いながらCDを聞いていたんです。
最初は気味が悪い、くらいにしか思っていなかったのですが、だんだんと居ても立ってもいられない位に部屋の空気が重くなってきたんです。

何が見えるという訳ではないんですけど…部屋の四方から視線を感じるんです。
次第に話し声も聞こえ出して、ボソボソとしか聞こえないような話し声。

(聞いちゃいけない)

そう思ったんですが、何故か勝手に意識がそちらにばかり集中してしまって体も動かせない。
聞きたくないのに強制的に聞かされるような状態になっていました。

すると、だんだんと話し声が近づいて来るんです。
次第に話の内容がハッキリ聞こえ出しました。

それが会話しているのに、聞こえる声は全部同じ声なんですね。一人芝居でもしてるような。

「困らせてやろうか」

「それは可哀想だよ」

「ちょっと位大丈夫」

等と会話してるんです。

体も動かせないし、逃げ出す事もできずに私はただ目を閉じて耐えていました。

目を閉じて蹲っていると、ギシ…ギシッ…と足音が私に近づいてきました。
上手く説明できないんですけど勝手に目が開くんですね。

目が開くと同時に、背後から手で目を塞がれました(だ〜れだ? ってやりますよね? あんな感じです)。
そしてすぐ耳もとから老若男女の区別がつかない様な声で

「やっと捕まえた」

と聞こえ、そこから先の記憶は全くありません。


私はてっきりその間気絶していたのだとばかり思っていました。

でも母が言うには、私は部屋で狂った様に暴れたり抱き枕やぬいぐるみに話しかけたりしていたそうです。
勿論私自身そんな事をした記憶は無いんですが…。

オチの無い乱文失礼致しました。
耳まで真っ赤になって目線を逸らされた
夕焼けを映したような顔だ
生唾を呑む音につられて目を上げると頬が僅かに赤みを帯びていた
寒さでかじかんだような頬だ