1 無名さん

夢雑ヲチ179

荒らしちゃえ!!!
2 無名さん
あげ
3 無名さん
あげ
4 無名さん
あげ
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あげ
6 無名さん
あげ
7 無名さん
あげ
8 無名さん
あげ
51 無名さん
あげ
52 無名さん
携帯電話が鳴った。
非通知だったが出た。

何を言っているか分からなかった。

「よく聞こえないので切りますよ」

と一方的に伝えて切ろうとしたら、反対側の耳元で

「もう切るの?」

と聞こえた。
知り合いにすごく霊感の強い子がいて、よく取り憑かれたりする子なんだけど。
その子に「今までで1番恐かった経験は?」と聞いた時にしてくれた話です。

彼女は一人暮らしをしてるんですが、お風呂に入った後パジャマを着て、髪を乾かそうと大きな鏡の前に座ってクシで髪をとかしていると、鏡に映っているはずの自分の顔が全然別人の女の人で(顔だけ)しかも鏡の中の人はクシで髪をとかすたびに髪の毛が伸びるそうなんです。

そして、髪をとかしながらこっちを見てニタ〜ッっと笑ったそうです。
死人から

3年ほど前に、付き合い始めたばかりの彼女の部屋でくつろいでいる時、ソファの下に携帯電話があるのを見つけた。

それは彼女がいつも使っているのとは別の携帯だった。

「もしかして、男によって携帯を使い分けている? 浮気?」

と疑って問いただす。

「なんで携帯を2つ持ってて、1つ隠してんの?」

彼女は「ばれたかっ!」という表情をしたけど、それは浮気がばれたという風な気まずい顔じゃなくて、むしろ助けを求めるような顔だったので驚いた。

「前に付き合っていた彼がいたんだけど、事故で死んじゃったの。それで、これは私の友達の意見なんだけど、急に死んだもんだから、彼は自分が死んだ事に気づいてないんだって!」

「どういう意味だよ?」

「この携帯、今だに時々彼からメールが入るの。カラのメールなんだけど……」

「ド○モで引き取ってもらえば?」

「それがね、違うの。これは一度解約して新規の携帯なのよ。携帯を変えようが、メルアドを変えようがメールが来るのよ。だからもう一台携帯を持ってるのよ。こっちに霊現象は封じ込めているの」

彼女は受信履歴を見せてくれた。

俺は幽霊を信じないわけじゃないけど、いくらなんでも死んだ奴からメールが届き続けるのは信じられないので、彼女の友人関係なんかを密かに調べてみようと思って、その日は彼女の部屋を後にした。
生きている奴が死人を語って送っているに違いないと思ったからね。

でも結局そんなことをする前に、彼女とは別れた。

彼女の部屋の前にマジで幽霊が立っていたからね。
まるで新しい彼氏の俺を憎むように……。
特に目的地なんか決めずに高速道路で目いっぱいアクセルを踏んでいると、

「このまま死んでもいいかな」

と弱気な思いが頭をよぎる。

長いトンネルの出口を通過すると、「ずぅーん、ずぅーん」という感じで車内の空気が重くなってきて、後ろの席から火傷した女の手が伸びてきた。

「死にたい?」

手首はそう問いかけている。
そして、急にハンドルがグラグラになった。

「やっぱり、死にたくないっ!」

叫びながら必死に運転し、何とかガードレールに車の左側をぶつけて停めた。

警官が来て、

「ここは見通しが悪くてガードレールに突っ込む事故が多いんだよ」

と言うので

「いやいや、そうゆう問題じゃなくて……」

と言いかけて止めた。

警官はそんな俺の顔を見て頷いた。

彼らは本当の事故の理由を知っているに違いない。
高校時代の友人Aから聞いた話だ。

彼が中学3年生の頃の事。
それは進学塾からの帰宅途中に起きた。

自転車を漕ぎながらふと時計を見ると、針は九時半を回っていた。

「まずいなあ。十時から見たいテレビがあるし。近道するか」

仕方なく彼は、普段は足場の暗さから避けている小学校脇の農道へ向かった。

暗い農道を走り続けると、急に開けた所へと出た。
やがて、遠くに小学校の校舎が見えてくる。

「あれ?」

校舎の壁の小さな窓に誰かがいる。
彼の自転車を漕ぐ速さが増し、段々と小学校へと近付いていく。

それは、ひとりの少女であった。
窓から腰まで身を乗り出してこちらの方をジッと見ている。

「こんな時間に何やってんだろう。何年の娘かな」

根っからのひょうきん者な彼は自転車を止め、少女に向かって大声で叫びながらありったけのギャグをかました。
しかし少女は無表情のまま一言も喋らず、ただ虚ろな目で彼をじっと見つめているだけであった。

「変な娘」

諦めて自転車のペダルを漕ぎ始めたその瞬間、彼は気が付いた。

「変だ! あの壁に窓なんかある筈無い! 彼女の胴体も不自然に長すぎるし、だいいち腰から下がねじれている」

彼は悲鳴を上げ、泣きながら家へと走った。

翌日、新聞で昨日あの小学校で自殺した少女がいた事を知った。
JR京葉線・新日本橋駅に部下と二人でいた時の話である。

私たちは一番後ろの車両に乗りたいと、下り線ホームの東京駅に一番近い側に立っていた。
その壁際のところに奇妙な人の形をした染みがあることに、私は気が付いていた。

「気味が悪いなあ。まるで女性が手招きしてるみたいじゃないか」

なあ、と同意を求めて振り返ると、後ろで部下がうずくまってしまっている。

「どうした」

「課長……。助けてください」

この部下はものすごい霊感の持ち主だった。
そういう場所、そういうものに遭うとすぐわかる。

「どうしたっていうんだ」

「引っ張られるんです、助けて」

うずくまり、上体は後ろに反らしているというのに、彼の足はズズ、ズズ、とホームの方へずれて行くのである。

真っ青になった私は、とにかく彼を壁の方に引いてホーム中央に移動した。
彼が引きずられた距離はたかだか15〜20センチだが、あのままではいずれ転落だったはずだ。

「何があったんだ」

「課長。あの染み、見ました?」

「ああ、人の姿みたいで気味悪いやつな」

「……あの染み、女の人なんですよ」

「え?」

「あーいるなー、と見てたら目が合っちゃったんです。そしたら壁が一面無数の手になって伸びてきて、僕を引っ張ったんです」

「あれはすごく悪いものです。普通の人も近寄らない方いいですよ」

部下は震えていた。

その後、新日本橋駅は改装されて、問題の染みも上から塗り直されたのだが、最近私はまた見てしまった。
塗り直した上に、人の姿の染みが再び浮きだしているのを……。
お守りの中身

これは私が学生のころ、友達(Nちゃん)から聞いた実話です。
Nちゃんと小学校から付き合いのある友達「育美ちゃん(仮名)」が体験した、本人にとってはすごく辛くて悲しい話。

育美ちゃんは小学校に上がる前にお父さんを亡くしてしまい、お母さんはその後再婚もせずに働きまくって、育美ちゃんを高校はもちろん大学にまで入れてくれました。
でも無理がたたって倒れてしまいました。

それでも身体が良くなるとまた働き始めて、そしてまた倒れて……。
そんなことを繰り返している内に、ついに起き上がれない身体になってしまいました。

そして自分はもう長くないと悟ったお母さんは、お守りを1つ育美ちゃんに手渡し、

「ごめんね育美。ひとりでも頑張るんだよ。でも、これからの長い人生どうしても辛かったり耐えられなくなったら、このお守りを開けなさい」

と言いました。

しばらくしてお母さんは亡くなってしまいました。
育美ちゃんはお母さんに貰ったお守りを、お風呂に入るとき以外は肌身離さず持ち歩いていました。

ある日、友達(Nちゃん達)とプールに行ったときのことです。
更衣室で育美ちゃんのお守りの話になり、中を見てみようということになったそうです。

最初は断った育美ちゃんも、お母さんが亡くなってからだいぶ経っていたこともあり、まあいいかと思ってお守りの中を覗いてみました。

すると、そこには1枚の紙が折り畳んで入っていました。
なんだこれだけ? と拍子抜けした育美ちゃんがその紙を取りだして開いてみると。

そこには……。


震えた文字で「育美、死ね」と書かれていました。
僕には昔からの女友達がいます。
今でも年に1〜2回会っては、その子と彼氏の話とかする仲です。

数年間付き合っていた彼氏と別れた後、1年ぐらいしてよりが戻ってすぐにまた別れた経緯について、先日彼女に聞いたときの話です。

「1回目に別れた頃、一人で夜泣いてるでしょ。そうすると彼の横に新しい女が寝ているような気がして、私結構狂ってたかも」

彼女は付き合っていた頃によく彼の家へ泊まりに行っていたので、目を閉じると彼のベッドに彼と新しい女が眠っている姿が浮かんだそうです。

「毎日毎日そんな光景が目に浮かんで、だんだんその女が憎くなって……。夢の中で、私だんだん彼の横で眠っている女に近づいていってたのよね」

夢まで見るようになった彼女は、当時精神的におかしくなってしまったのでしょう。

僕が「その女はどんな顔していたの?」と聞くと、

「わかんない。でも毎晩毎晩彼の横で寝ている女に近づいていって、ついに首を絞めてその女がぐったりする夢を見て自分が怖くなった……」

やがてそんな夢も見なくなり、ふとしたきっかけで彼と彼女は復縁したようです。

僕が、

「やっぱり復縁は難しいって言うけど、それがまた別れた理由だったわけ?」

と聞くと

「それもあるけど違うの。彼と一緒に寝ていると毎晩真夜中に彼の部屋に女がいるの。だんだん近づいてくるの。彼は起きてくれないし私は体が動かないし、幽霊かと思ったけど違うの。以前の私なの。狂ってたときの」

彼女は、自分に首を絞められて殺される前に、復縁した彼氏と別れたそうです。
俺が昔住んでたボロアパートは、壁が薄いのか上階の人の足音とかすごい聞こえていた。

それでも俺は別にうるさくても寝れるから全然気にせずそこに住んでた。安かったしね。
入る時は隣人がいなかったから気兼ねすることも無く結構快適だった。

けど半年くらいした頃に、隣に誰かが引っ越してきた。
見るからに神経質そうな人で、普段うるさくしてる俺はちょっと嫌な予感がしたが、別に気にせずに付かず離れず、まぁ会ったら挨拶する位の付き合いをしていた。

俺歌が好きで、音楽かけてるとつい合わせて歌う癖があるんだけど、その日も大声で歌ってた。
そしたら壁をゴンゴン! って叩かれた。

結構夜遅かったし、うるさかったんだろう。これは俺が悪い。
素直に「ごめんなさい……」って呟いて音楽も消した。

また別の日、バイトに行こうと部屋を出ると隣のドアが開いて

「ちょっとテレビの音とかうるさいから、気をつけて」

って、一言だけ言ってまた引っ込んでった。

壁を叩かれた日以来騒音には気をつけてたのに神経質だな、とか思いながらもその日はバイトに行ってそのままそのことは忘れた。

その次の次の日くらい? に面白いスレ見つけて爆笑してしまった。
ヤバイって思ったけど止められなかった。

すると隣から、「ドォン!」って物凄い音で壁を叩かれた。
お前の方がうるせぇよ! って位でっかい音で。

良レスを楽しんでたのを邪魔されて無償に腹が立って、「お前のが煩いわ!」みたいな事を叫んだ。
そっから隣人からは何の反応もなかった。

また別の日、バイトでちょっと帰るのが遅くなった。
すごい疲れてたのに、寝ようと思っても何か寝苦しくて寝れず、結局その夜も俺はネットをしていた。

悩み相談みたいなスレで、ついつい長文でマジレスしてた。

「カタカタカタ」

ってタイピングの音だけが部屋に響いてた。

隣人側の壁際にパソコン置いてるから隣にも聞こえてるかな、とかちょっと悪く思って何気なく壁を見ると、


そこにはいつのまにか小さな穴が開けられてて、そこから隣人がじっと俺を見てたんだ。
張り紙と首

数年前に起こった大学生A君とB君の話です。

「暇だし肝試しに行こう」

とA君はB君を誘いました。

A君は霊感が強くそういったところに行くのは慣れていました。
B君も怖がりながらも行く事を承諾しました。

ちょうどそのころ噂になっていた、人気の無い山の中にある「迷路のような廃墟」に車で行く事にしました。
時刻は深夜2時過ぎ、昼でさえ人がいない山の中ということもあり、夜は不気味なほど静まり返っていました。

廃墟に着いた途端、乗り気じゃなかったB君が「やっぱり行きたくない」と言い出しました。
そこでB君を車に待機させ、A君は一人で行く事にしました。

A君は懐中電灯を一つ持ってその廃墟に入りましたが、霊感の強いA君にはそれほど嫌な気配はしませんでした。

「なーんだ、大した事無いかもな」

と、入り口を入って目の前の壁に張り紙が……。

『右に行け』

「なんだこれ? 小学校のころ流行ったよなぁ(笑)」

A君は懐かしい遊びを思い出したように紙の指示通り右に行きました。

すると右に行った突き当たりに

『左を見ろ』

「こうなったら全部行ってやろうじゃん」

A君は当初の肝試しというより遊び感覚で紙の指示に従って進みました。

「……何枚目の紙だろう?」

迷路のような廃墟を奥に行ったり戻ってきたり何度も移動しました。

何度も同じような場所を移動してきたためか、A君が飽きかけていたその時でした。

『後ろを見ろ。首がある』

急に寒気がして怖くなったA君は後ろを見る事もできず、目の前にあった窓から転げるように飛び出して車に一目散に帰りました。

「なんだよ、気持ち悪かったなぁ……」

早く帰ろうと車に戻ったA君が見たのは、首の無いB君の死体でした。
あるところに忘れ物ばかりをしている男の子がいた。
そこで男の子のお母さんは、男の子が忘れ物をしないように忘れ物帳を作ってあげた。

ところがある日のこと、男の子は無理に踏み切りを渡ろうとして電車に轢かれて死んでしまう。
男の子の身体は衝突の衝撃でバラバラになったが、なぜか頭だけはどんなに探しても見つからなかった。

それからしばらくたったある日のこと、お母さんが男の子のランドセルを開けると中から忘れ物帳が出てきた。
悲しみにくれながら忘れ物帳をめくってみると、ちょうど男の子が事故にあった日の欄にこう書かれていた。


「わすれもの、ぼくのあたま」
DJと写真

20年前に友人から聞いた話です。
関西のラジオ番組で、今でもテレビで活躍している人がDJをしている番組がありました。
そこに寄せられたハガキにこんなものがありました。

「友人3人と旅行に行きました。旅先で女性が写真を撮ってあげるというので写真を撮ってもらい、3人の連絡先を告げて別れました。旅行から帰ったところ、まずA君のところにその写真が届きました。その写真にはA君の足が写ってませんでした。しばらくしてA君は交通事故で足を無くしました。B君のところにも写真が送られてきました。B君の写真にはB君の目? (だったと思う)が写ってませんでした。B君も原因不明の病気で失明しました。この話を聞いた僕は自分に来る郵便物には目を通さないでいましたが、ついつい机の上にある封筒を開けると……例の写真が。二人は写ってるのに僕だけ写ってません。どうしましょう?」

という内容でした。
それを読み上げたそのDJはハガキを出した本人に電話をしました。

「お前、絶対に外でたらあかんぞ!」

『○○さん、行ってその写真見せますわ! 家から近いし』

「あかん! 来るな! 出たらあかん!」

『すぐやし、行きますわ!』

彼はいつまでたっても放送局に現れませんでした。
彼は交通事故に遭い即死したのでした……。

この電話を最後に、この番組はずっと番組終了まで音楽がかかってたそうです。
65 無名さん
ふえぇ
俺の実家が寺なんだが、ある日5〜6人の若者が寺に来てその内の1人の携帯をお祓いして欲しいと頼んできたんだ(その理由は省く)。

早速その携帯を小さな台の上に置いてお祓いしていると、突然他の奴の携帯が鳴ったんだ。
それが誰からの着信なのか確認してみたら、今お祓いしてる最中の携帯からの着信だった。
携帯は台に置いていて誰も一切触っていなかったのに。
3年前にね、バイト先の友達がスキーで骨折して埼玉の武○○病院に入院したんだよ。
そこバイト先から車で15分くらいだったんでね、3日に1度くらい見舞いに行ってた。

俺は霊感というほどじゃないけど、霊の存在を何となく感じることができて、骨折した友達はバリバリ霊感が強い。

確か3回目にお見舞いに行った時の事。夕方だったね。
その病院、階段の踊り場に灰皿があってさ、そこの椅子に座って2人でタバコ吸ってた。

談笑中、突然耳鳴りがして下の階段を凝視した。
見えないけど何か来たっていうのが分かった。
俺そこをがジーって見てると、友達が服の裾を掴んで「見るな」と。

「やっぱいる?」

って聞くと、

「ろくなもんじゃない。見てるとやばいよ」

詳細を聞くと、体が子供で顔がじいさん。
そいつが俺たちを見てニコニコしてる、と。

「うわ、そりゃビジュアルだけでも十分やべえや」

って笑いながらそこを見てると

「馬鹿、笑いながら見るな!」

って友達ちょいマジ切れで、俺の手を掴んでひょこひょこ病室に帰った。

「どうしたんだよ?」

って聞いたら

「お前、笑いながらじいさん見てたろ。そしたらじいさん突然凄い形相になってこっちに向かってきたから逃げてきた」

そりゃやばいやって事で、お見舞いに行ってもそこの階段は使わないことにした。
ある心霊カメラマンが自殺の名所を撮りに出掛けた。

飛び降り自殺が絶えないという崖に着くと先客がいた。
スーツを着たサラリーマンらしい男が、今にも飛び降りようという位置に立っていたのである。

自殺の瞬間なんて滅多に撮れるものではない、カメラマンはとっさにカメラを構えた。
サラリーマンが足を踏み出した瞬間から連続でシャッターを切った。
カメラマンに気づいていなかったのか、いや気づいてはいたがどうでもよかったのだろう、サラリーマンはそのまま飛び降りてしまった。

後日それを現像してみると、飛び降りる瞬間に写真の中のサラリーマンは振り返ってカメラの方を見ていたのだという。
真夜中の廃病院

俺が中3の時の体験談。
埼玉で有名だった廃病院らしくて、肝試しに俺と先輩と友人2人で車に乗ってその病院に行ってみた。

着いてみたら友人の1人が本気で恐がって、車で待ってると言ったので3人で病院内に入った。
入ると他の人も肝試しに来たりしたのか、空き缶やゴミ、開けっ放しの引き出しがあったが荷物は殆ど無かった。
電気はやはり通ってない。窓も全て閉まっている。
だが、ドアが閉まる音がした。

「多分3階だな。行こうぜ」

3階に着くと2部屋閉まっていたのでその1部屋に入って行く。
そこは大部屋で窓付近に花瓶が置いてあった。他には目立つものは無い。

窓を開けると下には乗ってきた車が見える。
車で待っている友人に向かって大声で呼んだ。
すぐに出てきたので3人で手を振った。
その直後、その友人が

『お前等、早く逃げろ!』

訳も解らずとにかく車に戻る。
すると、友人は震えている。

「どうした? 何も無かったぞ?」

『手、手が、お前等の他に誰かいたか?』

「いや? いないよ?」

『お前等の隣の部屋で誰かが手を振ってたんだよ!』

俺たちは閉まってた2部屋のうち1部屋で手を振っていた。
もちろんすぐに逃げた。
もし隣の部屋に入っていたら…
70 無名さん
今から10年前、高校を卒業した頃の話です。
以前から憧れていた400ccのバイクを買い、当時付き合っていた彼女と2人で犬鳴峠に肝試しがてらドライブに行きました。

すると途中、迷うはずがない道なのにいつまでたっても山道を行ったり来たりしているような感覚に襲われていたのです。
彼女も私の様子に気づいていたのか、いつの間にか会話は無くなっていました。

霧も濃くなってきて20メートル位先からほとんど見えない状態でした。
コーナーの曲がり角に1本のコーナーミラーが立っています。
それを目印にさらに先へと進むと、さっき見たはずのコーナーミラーがまた立っているのです。

恐怖と早く逃げ出したいという思いから、更にアクセルを吹かし無我夢中で運転しました。
すると、目の前にトンネルらしきものが現れました。
これが犬鳴の旧トンネルかと思い一瞬ためらいましたが、一気に加速してトンネルを抜けようとしました。

すると……。
天井に、下半身が壁に埋まった女が逆さでぶら下がっていたのです。
一昨年の夏ごろ、夜中に突然電話がかかってきた。
相手は意味不明に話したり、ゲラゲラ一人で笑うだけ。

いたずら電話かと思って電話を切ろうとした途端、そいつの悲鳴が聞こえて電話口の相手が代わった。
代わった相手はどうやら女性らしい。
キツい口調でこっちが喋る間もなく畳み掛けてきた。

「もしもし? こちら○○養護院の田中(仮名)と申します。うちの『生徒』が色々ご迷惑をお掛けいたしまして、誠に申し訳ございませんでした。今後はこのようなことが無いよう厳しく指導しておきますので、どうかご容赦いただきますようお願いいたします。では失礼いたします」

そう言うと一方的に電話を切られてしまった。

その田中という女が電話口で一人喋っている間中、後ろからは最初の電話相手の悲鳴と激しく叱責する声、そして誰かを(恐らくその最初の電話相手を)殴打する音が聞こえ続けていた……。

ちょっと気になったので、翌日その『○○養護院』なる施設のことを色々調べてみた。
だが判ったのは、その『○○養護院』は十年も前に閉鎖されていたってことだけだった。
73 無名さん