1 無名さん

独り言1345

wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
2 削除済
3 削除済
4 削除済
5 無名さん
バウワウッ!バウワウッ!
ある会社での面接試験の際の出来事。


『次の方、お名前をどうぞ』

「マママママイケル・タタタタタタタターナーです」

『落ち着いてください』


「…私は落ち着いているのですが、父が出生届を出した際に大変慌てまして」
ふと思い立ち、頭頂部の直径3cmだけ残して周囲をツルツルに剃り上げてみた。

その頭で歯医者へ行く。

病院に到着。
受付で帽子を脱いだ瞬間、周囲から「グッ!」だの「ブフッ!」だの、押し殺した奇声が聞こえる。

治療台へ。
担当の女性の肩が明らかにプルプル震えている。

治療の合間、うがいの時にボソッと「スイッチ」と言ってみる。
背後から「ウグッ!」と声が響く。

だめ押しで自分の頭頂部を指で押して「ポチッ」と言ってみる。

「えひぃえっ! ちょ、ちょっとお待ちくだ。えひぇひぇひぇひぇっ!!」

泣き笑いのような顔で女性は奥に引っ込んで出てこなくなった。
A「私はこの命題についてとことん議論したいのです。何故私の意見は無視されるのですか?」

B「いやいや、ここはそういう話をする場ではないから」

A「何故です? 私は間違っていますか? この命題にはあからさまな矛盾がある。それを指摘して何が悪い!」

C「指摘と言うなら、根拠を示して頂けますか」

A「いいですとも。まず私は、この命題について書かれた論文を読んだ事があります。そこでは全く逆の論理が展開されていたんです!」

D「下らない。その論文を発表した方の名前は? 何ていう論文ですか?」

A「今は手元にないので詳細は明らかに出来ませんが。後日持って来ますよ! そうすれば私の言っている事が正しいと分かるはずです!」

E「いいよ! あんたの話なんて聞きたくないよ! なあみんな!」

大講堂を埋め尽くす400人の学生が一斉に頷いた
ジョンはお気に入りのコートの襟をタバコで焦がしてしまった。

残念がったジョンは、仕立屋で同じコートを作るよう妻に言った。

妻から依頼を受けた仕立屋は、見事な仕事ぶりで、まったく同じコートを完璧に作り上げた。

仕立屋は満足そうな顔をうかべたかと思うと、タバコに火を付け一服し、そして

コートの襟にタバコを押し付けた。
もう長い間ここでこうしている。
何年、何十年にはなるかな。

扉の前で止まっている。
立ち止まっているのとは違う。文字通り停止していると言うべきか…。

次の一歩が出さえすればここからは出られる。
しかし、この扉の先に何があるのか知る人はいない。

地獄か天国か…。
いや、たとえ地獄であっても、この片足で立ったままの状態で何十年も停止させられている今の状況よりはマシか……。

聞くところによると、オレと同じ状況の仲間は世界中に何万人といるらしい。
皆オレと同じようにあと一歩が出かけた状態で停止させられているとか。

中には別の人が自分の下にある別の扉から出ていくのを見たやつもいるらしい。

その時は物凄いうるさい音の中、沢山の人達がその扉から出て行ったそうだ。
そいつはただその光景を見ていることしか出来なかった。いつものポーズで停止したままで…。

そいつはその後、停止したまま焼け死んだらしいよ。
オレもいつかはそうなるのかな。

誰かオレをここから出してくれ!
この扉の先にある世界をオレに見せてくれ! 白と緑しかないこの世界はもう嫌だ!

こう訴えることすらオレには出来ない。

だってそうだろ?

オレ達の中の誰かが喋っているとこを見たことある人なんていないんだからさ…。
小心者で冴えないジョンという男が死んで、天国の門の前で、天国にふさわしい人間かどうかの審査を受けていた。

天使はジョンの経歴を調べながら、困惑した顔で言った。

「あなたは地獄へ行くような悪人ではありませんが、天国に入るほどの善人でもありません。生きているときにした善い行いはありませんか?」

「一つだけあります」

とジョンは答えた。

「ほう、それはどのようなことですか?」

と天使は聞いた。

「あるとき、私が車を運転していると、道端で一人の女性が暴走族に絡まれていたのです」

「それで?」

「私はとても恐かったのですが、よく見るとその女性はとびきりの美人でした。私は勇気を出して車を停め、その暴走族に言ってやったのです」

「なんと?」

「おい、お前ら! その女性から手を放せ! さもないと俺がこてんぱんにしてやるぞ!」

「ほう、それは勇気のある行動をしましたね。それはいつ頃の話ですか?」

天使の質問にジョンは胸を張って答えた。

「5分ほど前です」
中世の修道院では、修道士になるためには厳しい試練があった。

さまざまな試験を乗り越えた三人の若い修道士見習いを前にして、試験官は言った。

「神に仕える者は、愛欲に心を動かされてはなりません。あなたたちは、最終試練として、順番にあの小部屋に入って、服を脱ぎ、この鈴を『あそこ』の先につけるのです」


最初に、ヨセフが鈴をつけて待っていると、小部屋に裸の美女が入ってきて、セクシーな踊りを始めた。

「…リンリンリン」

部屋の外の試験官は、ヨセフにこう声をかけた。

「あなたは、まだ修行が足りません。庭で冷たい水を浴び、また修行を続けなさい」


次に部屋に入ったのは、三人の中で一番若いパウロだった。

しかし、美女が入ってくる前に、鈴をつける刺激だけで、音が出てしまったのである。

「…リンリンリンリン」

試験官は嘆いた。

「あなたは、修行を一からし直さねばなりませんね。庭で水を浴び、反省しなさい」


そして、最後に部屋に入ったのは、神学において最も優秀な成績をおさめ、将来が嘱望されていたミカエルだった。

鈴をつけたミカエルの前で、裸の美女は激しく踊り狂ったが、聖者のような面もちのミカエルの目は澄みきっており、鈴はピクリとも動かなかったのである。

試験官は言った。

「よろしい! あなたは見事に合格です。修道院長もさぞお喜びになることでしょう。

叙任式の準備の間、庭の水浴び場で身を清めてくるとよいでしょう。先にヨセフとパウロが行っていますから、一緒に浴びてきなさい」

「…リンリンリンリンリン!」
ある田舎町で結婚50周年を迎えた老夫婦に地元の新聞社がインタビューした。

「50年間も結婚を続けてこられた秘訣は?」

すると夫が昔を振り返って懐かしそうに答えた。

「わしらは新婚旅行でメキシコへ行ったんじゃ。そしてロバを借りて二人で砂漠をのんびりと歩き回った。すると妻の乗ったロバが急にガクンと膝を折り、妻は落ちてしまったんじゃ。妻は『1』と言うと何事も無かったようにロバに乗り、再び散歩を続けた。するとまたそのロバが急に膝を折ってな、妻はまた落ちてしまった。妻は『2』と言うとまた何事も無かったようにロバに乗った。そして三度目に落とされたとき、荷物の中からリボルバーを取りだして、ロバを撃ち殺してしまったのじゃ。わしゃあ、びっくりしてな。いくらなんでも撃ち殺すことはなかろうと妻をひどく叱ったんじゃ。そうしたら妻が言ったんじゃよ」

「何て?」

「『1』」
ある日、富豪のジョージは護身用の銃を買いに行った。

銃器店のオヤジはジョージにオススメの最新式自動拳銃を1000ドルで売った。
ジョージは破格な値段に気を良くしていたが、オヤジは次に来店した痩せっぽちの青年に、同じ銃を100ドルで売りつけた。

ジョージは猛然と抗議したが、オヤジは涼しい顔でこう言った。

「アンタの銃は護身用、奴の銃は独身用、中身が違いまさぁ。まぁ見てておくんなさい」

オヤジの自信満々の態度にジョージは疑問に思いながらもその日はそのまま引き下がった。


一月後、ジョージは包帯を頭にグルグル巻きにしたあの青年を見かけた。
彼は隣にいる美人女性と仲睦まじく話をしていた。まるで夫婦のようである。

そのまま例の武器屋に駆け込んだジョージは、オヤジから意外な事実を聞き出した。

「奴に売りつけた銃はどうやっても弾がまっすぐに飛ばない銃なんでさ。あの野郎自殺願望があるってぇから、俺もない知恵を絞って奴に偽の拳銃を売ったってわけでさ。病院で看護婦までひっかけて100ドルじゃ安いもんだ」

ジョージはオヤジの知恵に感じ入った。独身用と言ったわけはこういうことか。
彼は感心したついでにチップまで置いていった。


その一週間後、富豪は強盗に襲われて死んだ。
ダメ弁護士のトムは、近々病床の父親から莫大な遺産を受け継ぐことがわかった。

トムはここぞとばかりに弁護士会のお見合いパーティに参加し、いかにも才色兼備と言った雰囲気の美女弁護士メリーに近づき、こう言った。

「オレは弁護士としての腕は半人前だが、近々オヤジから莫大な遺産が手に入るんだ。結婚してくれないか?」

「まぁ、お父様はご病気なの? それじゃあ、早く結婚してあげなくちゃね。今度お見舞いに行かせてちょうだい」

2人は連れ合ってお見舞いに行った。


後日、晴れてメリーは継母になった。
兵士が店主に話しかけた。

「もっとも強い職業とは何かわかるか?」

店主はちょっと考え、言った。

「いや、わかりませんな。なんでしょう?」

兵士は得意げに答えた。

「それは俺たち兵士さ。銃を向ければ誰もが黙る。人の命を好きにできるわけだからな」

「なるほど、そのとおりですな」

散髪屋店主は兵士のひげを剃りながら答えた。
わたくしを所持する。―それだけで、死罪。

わたくしを愛おしむ資格のある人達が、資格は無いと決め付けられて殺される。
資格なぞ持ち合わせぬ輩が、有るとうそぶいて抱え込む。―本当に必要な人に持たせないように。

「我が命の長らえる限り、たとえ鋤駆る牛馬を引く少年であっても、願う者全ての手に…」

切なる願いを抱いて尽力した者も、やがて裏切られ、捕らえられて火あぶりとされた。
その者の願いは、途切れる事なく人々の想いの底を揺蕩い。

奥深くへと秘され、触れてはならぬと隠される。

わたくしがどれほど解放を願っても、決して聞かれぬまま、時だけが緩やかに過ぎて行く。
虐げられるが故に我が解放を希う数多の者たちもまた、命を賭す。

流された血が、賭された思いが、少しずつ封印の呪縛を解く。
こじ開けられた牢獄から、わたくしを攫い、逃げおおせ。

虐げられる者の涙が、彼等を救いたいと思う者の想いが、わたくしを権力者の手から解き放つ。

…今では、願う者全ての元へ、希望を携えて、わたくしは、行ける。
あるところに二人のマフィアのボスがいた。

一人はミスを許さない無慈悲な男として有名で、もう一人は誰も殺さない慈悲深い男と言われていた。

ある日、その二人が街で偶然会った。

「やぁ、最近どうだい?」

「部下が一人下手をこいてね。思わず灰皿で頭蓋骨を叩き割ってしまったよ。今では畑の肥やしさ」

「私のところは部下が私を侮辱してね。さしもの私も我慢出来なくて灰皿で頭を殴ってしまったよ」

「木の栄養にしたのかい?」

「まさか。今日も元気に助けを請うてるよ」
今、僕の車の助手席には可愛い女の子が乗っている。

心配なのは、ちょっと緊張気味なのか表情が雲っているところだ。

「ゴメンね〜。ボルシェは左ハンドルだからそっちに座るのって変な感じするよね」

できるだけ明るく話し掛けると、彼女はええ、と苦しそうに言った。

「気分が悪い? でもさ、スポーツカーだから、目的地まではすぐ着くよ! この辺は田舎だし、道も空いてるしね。…そうそう乗ってみて分かると思うけどポルシェってすごい車だよね。アクセル踏むとバッチリそれに応えてくれるっていうか、素直に反応してくれるのは流石だと思わない?」

ちらっと彼女の表情を確認すると、今度は不機嫌そうだ。

(しまった! 女の子に車トークはまずかったか)

僕は慌てて話題を変える。

「あ…実はね。この車に女の子を乗せるって初めてなんだ」

彼女は怒ったように僕の顔を見た。

(あ。しまった。一週間前に母さん、乗せてた。髪の毛が落ちてたかも…)

「本当だって! そりゃ家族は乗せた事があるけど、それはノーカウントにしてよ〜。僕はこう見えても結構真面目な性格で、自分でいうのもなんだけど、なかなか紳士的だよ?」

僕は彼女にニッコリ微笑みかける。

それを見て彼女は…


「どーでもいいけど、早く病院に行くか、救急車呼んでください!」

彼女は血まみれの手で僕の腕を掴んで叫んだ。
ある動物園で、小さな女の子がライオンの檻の前で体を乗り出していました。

突然ライオンは少女のジャケットの袖口をつかみ、叫ぶ両親の目の前で檻の中へ引きずり込もうとしました。
それを見ていた若い男が駆けつけ、ライオンの顔に強烈なパンチを食らわせ、無事に少女を救出する事ができた。

その一部始終を見ていたニューヨーク・タイムスの記者が走りよってきて、男に言いました。

「今の行為はまれに見る、とても勇気のある立派な行いでした」

それに対して男は、

「いえいえ、そんなことはありませんよ。ライオンは檻の中ですし、ライオンの洞窟に投げ込まれたダニエル(聖書のたとえ話)のように、神様が私を守ってくれると信じてましたよ。子供が危険に巻き込まれそうだったので、心の赴くまま動いただけです」

と、こう答えました。

「そう言えばポケットに聖書が入っていますね、あなたは共和党ですか?」

と、記者は尋ねました。

「ええ、キリスト教でちょうど聖書の勉強をしていたのです」

と、男は答えました。

「とにかく今日の行いについては誰も知らないなんてことがないようにします。僕は記者なのでこのことは明日の新聞の一面を飾ることでしょう」

こう言って記者は去りました。


そして翌朝、男は昨日のことが掲載されているのか確かめようと、ニューヨーク・タイムス誌を買いました。

すると一面の見出しにはこう書かれていました。

「キリスト教徒で右翼の共和党支持者が、アフリカからの移民に対し乱暴を働き、彼の昼食を盗む!」
インターネット普及率が100%だったことが明らかになった。

専門家は「これは今まで政府主導にてIT革新を行った事が実を結んだのでしょう」とコメントした。

調査方法は今年、1月から4月にかけてWeb上でアンケートをとった(約2万3000件)。
長距離夜行列車にて。

高校卒業記念に旅に出た3人の若者は、4人がけの席に座った。男ばかりの気安さで盛り上がっていると、

「あのう。ここ、あいてますか」

見上げれば、かわいい女の子が1人で立っている。喜んで座ってもらったのは言うまでもない。

今度は4人で楽しく盛り上がった。

若さをもてあましている男と女。
夜がふけ、周りの席が静かになってくると、話は少しずつエッチな方へと移っていった。

「ねえ。1人100円ずつくれたら、ふとももの蚊に刺された所、見せてあげる」

女の子が笑いながらこんなことを言うと、3人は即座に100円を取り出した。
女の子はスカートをめくり、ふとももをあらわに。

「うおー、すげぇ」

と、うれしげな男3人。

「ねえ。1人1000円ずつくれたら、胸の谷間のほくろ、見せてあげる」

今度も3人はすぐに1000円を払った。
女の子はシャツの胸元を大胆に開けてみせた。

「うおー、すげぇ」

「ねえ。1人10000円ずつくれたら、盲腸の手術した所、見せてあげる」

3人は、待ちきれないように10000円を払った。

30000円を手にすると女の子は立ち上がり、窓の外を指差した。

「ほら見て。あの病院よ」
俺は路線バスの運転手。
先日、過疎路線を運転していた。

お客さんもみんな降りたので、マイクつけたままで気分よく歌ってた。
明日、明後日はコンサに遠征だ。

「ニッポンの未来は! うぉううぉう♪」
「お昼ご飯 なにたべたんだろー?」
「はい いつも営業所で日替わり弁当です 梨華ちゃんキャワっ」

ひとりごとをまじえながら三十分くらい歌って、終点まであと数停ってところで、

「ピンポーン」

死角になってる後部座席にお客さんがいたんですね。

いやぁ、あの時は死ぬほど恥ずかしかったぁ…
先生「それじゃ、今日の図工は工作です! みなさん、思い思いの作品を作って下さい!」

ジョンは少し考えて、隣のメアリーに話し掛けた。

ジョン「怖い話聞かせてあげようか?」

メアリー「いいね! 聞かせて聞かせて!」

ジョン「俺、昨日部屋にいて、のんびりしてたのよ。そしたら、今から行くから…って電話がかかって来たんだ。そんときはもう真夜中で、俺もう怖くて布団に入って震えてたんだ。そしたら、ピンポンって聞こえるの! もうガクガクして、無視して寝たんだ…30分くらいしたかな、気になって眠れなくてずっと起きてたんだ…そしたら、暗闇に誰か立ってるんだよ! 俺、そこで気失って気付いたら朝だったんだ…」

メアリー「え〜! 怖い…」

メアリーは少し震えていた。するとジョンが言った。

ジョン「実は嘘なんだ!(笑)」

メアリー「え〜! ひどい…」

ジョン「気絶したのは本当だけどね」

メアリー「なんで?」

ジョン「今から行くからって電話したのも、ピンポン鳴らしたのも、部屋にいたのも全部うちの母さんだったんだ! 俺の勘違い! はは…怖かったかぁ〜」

得意気に言うジョンを見て、メアリーは呆れた。

そこに、先生が来た。

先生「あなたたち! 雑談してないで工作をしなさい!」

ジョンはニヤニヤしながらメアリーを見て言った。

ジョン『もうできたよ。な、メアリー!』
88歳のおじいさんが病院にやってきました。

「先生、聞いてくださいよ! わしの嫁は18歳なんですが、この度めでたく、わしの子を身篭ったんですよ!!」

医者はしばらく考えてから、口を開きました。

「こんな話をご存じですか。狙った熊は決して逃がさない熊撃ちの名人がいた。ところがある日、急いでいたのでうっかりして、猟銃の代わりに傘を持って熊撃ちに出てしまった。そして熊に遭遇。彼はまだ傘と気づかずに猟銃のつもりで傘を構え、引き金のつもりで傘の持ち手をバーンと引いた。すると熊はパタリと倒れた。見れば心臓を銃弾が直撃…」

「そんなバカな! あるとすれば、その弾は他の人が撃ったに違いない」

「そういうことです」
<女の友情>

妻がある日、一晩帰って来ませんでした。

翌日、彼女は夫に、「女友だちの家に泊まっていた」と言いました。

夫が妻の10人の親友に電話して聞いてみると、誰も彼女の外泊について知っているものはいませんでした。


<男の友情>

夫がある日、一晩帰って来ませんでした。

翌日、彼は妻に、「男友だちの家に泊まっていた」と言いました。

妻が夫の10人の親友に電話して聞いてみると、そのうちの8人が「うちに泊まったよ」と言い、2人は「まだ彼はうちにいる」と言いました。
ニュージーランドのとある国立公園。

公園管理者はここに生息する羊の生息数を調査しようとしたが、いつまでたっても調査は完了しない。

不審に思った管理者は調査の様子を視察に行った。

意外なことに 担当者はいたって真面目に調査を行っている。

「羊が一匹、羊が二匹、羊が三匹…」

二人の目が覚めたのは翌日の朝だった。
友人Aは実はマジシャン。知っているのはおれぐらいだ。

よくAはこんなイタズラをする。

店員「1500円ですね」
A「じゃあ2000円から」

店員「はい、500円のお返しです」

Aは500円を受け取る。が、

A「すいません500円どこですか?」
店員「はい? 今お渡ししましたが…?」

実はAはお金を貰った際に“隠した”のではなく消したのだと言う。
店側も調べたのだが見つからず、他のお客様のご迷惑になってはいけないと仕方なく500円を再度支払った。

おれはその時店の外で待ってたので聞いた話になるが、呆れてものが言えなかった(汗)

しかしいいことばかり起こる世の中ではない。
ある日Aとコンビニへ行ったときの事。

店員「2000円ですね」
A「じゃあ5000円から」

店員がお金を受け取った瞬間の事だった。

店員「お客様、5000円は…」
A「え? 今渡しましたよね?」
ある所に8歳と10歳のとってもいたずら好きの兄弟がいました。

いつも問題を起こしてばかりで、兄弟の母親もその事は全てお見通しでした。
町で起こる厄介事は全部いたずら好きの兄弟のせいだと。

見るに見かねた母親は町に子供をしつけるのが上手いと有名な牧師がいると聞いて、その牧師に子供たちに説教をしてくれないかと頼みました。

牧師は承諾し、一人づつ連れてくるように母親に言いました。
そこで母親はまず朝に8歳の子を連れて行きました。

とても体が大きく、とどろくような声の持ち主の牧師は子供を座らせ、厳しい口調で

「君は神様が何処に居られるか知っているか?」

と聞きました。

子供は目を大きく見開いて、口をあんぐりと開けて座ったまま、答えようとしなかったので、牧師はさらに厳しい口調で

「神様は何処におられる!」

と質問を繰り返しました。

しかしまだ子供は答えようとしませんでした。

すると牧師は身を乗り出し、子供の顔の前で人差し指を立ててさらに大きな声で

「神様は何処だ!」

と怒鳴りました。

子供は叫んで部屋から逃げ出し、まっすぐ家へ帰り彼の部屋のクローゼットに駆け込んで、扉をばたんと閉めました。

すると兄がやってきて、「一体どうしたんだ?」と弟に聞きました。

「今度は本当にまずいかもしれない」

弟はぜえぜえと息を切らしながら言いました。

「神様が居なくなったらしいんだ。それで皆は僕らがやったと思ってる!!」
僕は20才で無職で。
顔もあまり冴えておらず隣には彼女なんてものすらありません。つまり暇なだけだったんです。

一人ドライブってのもなかなか面白いですよ^^
ただ事故は怖いですよね…。

おっと…
そんな事考えてたら女の子が泣きながら歩いてますよ?

なんか可哀相。
とりあえず声だけはかけてみますか。

僕「お嬢さんどうしたの?」

幼女「ママにお…こ…r……ママに…うぇーん」

ホントに可哀相だ。

僕「家まで送ってあげるよ」

幼女「ありが…と…」


15分後…

僕「なぁ、迷った様な気が^^;」

幼女「ん―。道迷っちゃったかなー」

約15分間道を行ったり来たり…。
あ―ぁ。ナビつけとけば良かったのになぁ。

でもこのままじゃ道も分かんないし降ろす訳にも……
とりあえず道聞いてみようかな。

僕「とりあえずお巡りさんに聞いてみようか」

幼女「うん」


翌日。

○○新聞[朝刊]

幼児連れ回しで20才無職の男逮捕。
男は○○○○ちゃん(5)を長時間連れ回し交番に出頭したと見て警察官がその場で現行犯逮捕した。
私は今四角い箱の中に閉じ込められている。

出る事はできる。自ら入ったのだから、でも出れないんだ。
まさかこんな事は予想出来なかった。分かっていたら入らなかった、いや入らざるを得なかったか。

恥じる覚悟で助けを求めるか、それともこのまま出るか。
いやそれだけは駄目だ。身近に潜む恐怖、冷や汗が出る。

私はどうなるのだ。助けて下さい、誰か、誰か…紙を下さい…。
「こんにちは」
男「こんにちは…?」

「突然ですが時間は正しく進んでると思いますか?」
男「正しく進んでると思いますよ」

「どうしてそう思いますか? もし戻っていたとしてもあなたは気付かないでしょう」
男「え? 時間が戻るわけがありません(笑)」

「私は今日を延々と生きています。あなたは毎日が進んでいますか?」
男「はい(笑)…もしやあなた病気ですか」

「いえ、あなたとはここで何万回も会話をしました。なら時間がループしている証拠をお教えしましょう」
男「ここで…いや、あなたとは初めて会います。ループの証拠? 教えてほしいものです」

「やっと証拠が出来そうです。それでは私は行きます」
男「列記とした証拠を教えてください! ちょっと待って…」

男「誰だよあいつ、証拠ってなんだよ。…はっ!」
年老いた男性が、死の床に横たわっていた。

余命数時間しかない彼は、突然、チョコレートクッキーの匂いに気付いた。
彼は、チョコレートクッキーがこの世の何よりも好きだった。

最後の力を振りしぼり、ベッドから出て、部屋を横切り階段まで向かった。
そして階段を下り、台所の中へ入っていった。

そこでは、彼の妻がチョコレートクッキーを焼いていた。
つまみ食いをしようと手を伸ばすと、妻が手にした木製スプーンで手の甲をピシャっと叩かれた。

「取っちゃダメよ!」

彼女は言った。

「葬式用なんだから!」
俺は中学校3年だ。

みんなおしゃれに気をつかう年頃だ…俺も例外ではない。

今ブームなのは財布。
みんなカッコいい財布、自分のセンスにあった財布を使っている。

俺も新しい財布が欲しいのだが、自分にぴんと来るものがない。
それで今に至っている。目下の悩みだ。

みんな外見だけで財布を選んでいるから、俺は使える財布を選ぼうと思う。
難しく言えば機能性に優れている財布をチョイスしようと言うことだ。

俺は買って使って、試してみることにした。

それを十回くらい繰り返しただろうか、やっと自分の思う財布に巡り会えた。

また悩みが増えたんだけどね。
おかえり。また帰ってきたのか。
服がもうボロボロじゃないか。また新しいのを買ってやらないとな。

もう新しい環境には慣れたのか?
父さんもそのうちそっちへ行くことになるが…おいおい、そう邪険にするなよ。また親子三人、水要らずで暮らそうじゃないか。

しかし、お前が突然出ていった時はびっくりしたよ。
置き手紙に『お母さんのところへ行く』と書いてあったから、心配はしてなかったんだが…。

この家で独り暮らすのも淋しいものでな…。
ただな、世知辛いことを言うようだが、あまり頻繁に帰ってきちゃダメだぞ?

こうして顔が見られるのは嬉しいが、『世間の目』というものがあるからな。
父さんも、毎回人目を忍んで送り迎えするのは大変なんだ。

ん? もう行くか? よし、送ってやろう。
スコップを取ってくるから、ちょっと待ってなさい。

もう春だな…土の中も暖かくなってきただろ?
とある研究室での会話。

助「教授、大雨の影響で帰りの電車が不通になってしまいました」
教「多少時間はかかっても普通でいいじゃないか」

助「いえ、時間がかかるというより、不通なんですよ」
教「普通だからと言って永久に帰れない訳じゃあるまい」

助「それはそうですが、しかしこの雨がいつまで続くかわかりませんよ」
教「雨でも電車に乗ってる分には別に濡れるわけじゃない」

助「電車に乗って待つんですか?」
教「駅で電車が来るのを待ってから乗るものだろう?」

助「不通ですから電車は来ませんが」
教「電車が来ないのが普通なのか?」

助「電車が来ないのが不通です」
教「??? 電車が来ないと明日の講義はどうなるんだ」

助「この分ですと明日は休校ですね」
教「そうだな、急行なら午後の講義には間に合いそうだしな」

助「ですから、明日は休校になってしまうと思います」
教「急行の方がいいんじゃないのか?」

助「それではもう特休ということで、たまにはのんびりしましょう」
教「特急があるなら始めから言ってくれればいいじゃないか」

助「特休くらいは仕方ないでしょう、この天候ですし」
教「天候と特急の関係が分からんが、特急の分の金くらいはあるぞ」

助「お金の心配ですか? 特休なら有給でしょう」
教「特急のどこが悠久なものか。時間に追われる人のための特急だろう」

助「…? 何か勘違いなさってませんか? 特別休校ですよ?」
教「うむ、特別急行だろう?」]
その男はお世辞にも良いとは言えない外見で頭も悪く、酷く悲観的でことあるごとに死にたがっていた。

そんな男を見かねた一人のお人好しな神が男の前に現れた。
しかし、男は神だと知るやいなや

「死にたいんです!! けど自殺なんて怖くて到底できなくて…殺されるにしてもその人の人生を狂わせてしまう…!! あなたは神なんでしょう!? お願いですから殺してください!!!」

とまくしたてた。

もちろん神はそんなことは出来ないと言い、生きることの素晴らしさを説こうとした。
だが男は聞く耳を持たず、しつこく食い下がる。

これではキリがないと思った神はこう提案した。

「では、今死ぬのでは無く 人生の中で一番幸せな瞬間に息絶えるようにしてあげましょう。だから今は精一杯生きて下さい」

そこまで言われては男も黙るしか無かった。

それからの男の人生を神は天からずっと見守っていた。

そしてその時はやってきた。

下っ端の天使が言った。

「彼、人並みに往生して老死したみたいですけど…本当にお力添えなさったんですか?」

その問いにお人好しな神はただ淋しく笑うだけだった。
オレゴン州の中学校で、ちょっと変わった問題が起こった。

何人もの女生徒が口紅を使い始めて、トイレで口紅を塗る。
それはいいのだが、塗った後で、唇を鏡に押し付けて、何十もの小さな唇の跡を残していく。

とうとう、校長が、何とかしなければいけないと決心した。
そこで、女生徒を全員トイレに集めて、用務員を紹介した。

校長は、何十もの唇の跡が、毎日鏡をきれいにしなければいけない用務員に大変な面倒をかけていることを説明した。

鏡をきれいにするのがどんなにたいへんか見せるために、用務員に、鏡の一枚をきれいにしてくれるように頼んだ。

用務員は長い柄のついたスクィージーを取り出すと、便器の水に浸し、それで鏡をごしごしとぬぐった。

以来、鏡にはひとつも唇の跡がつけられていない。
ある学校の授業でのことだ。
当日は、予報を大きくはずして快晴だった。

あるクラスは、その日は何かの実験で、理科室で授業が行われた。
ところが、運悪く、ガスが漏れていたのか薬品がこぼれていたのか…理科室は爆発し、生徒達も巻き込んで、一切合切こなみじんにしてしまった。

後日、事故現場を片付けている最中に、いくらかの骨や肉片が見つかった。
それらを丁寧に運び出し、体育館に並べていくと…そう、教室にいた分だけの白骨死体と、余り物が完成するわけである。

生徒は全員が過去に歯科治療を受けており、歯形から確認できる限り全員分の身元を確認することが出来た。
何人かは顔が残っていたので問題はなかった。ところが、全く奇怪なことだが、どうも数が合わない。

生徒は39人で、教師が1人。遺体は全部で41体、子供が40で大人が1。子供が1人多い…。
近所で行方不明になった子供はいないし、他のクラスも人数が合っている。

検察官の一人が首を傾げている様子を見ると、他の検察官が唐突に叫んだ。

「なんだ、数が合っているじゃないか!」

翌日は、予報どおりの雨であった。

もしもこの検察官の閃きと叫びを疑問に思うのならば、これを解決するのに少しばかりの閃きと知恵が必要となる。
ある夫婦の娘が誘拐にあった。犯人は身代金3億を要求してきた。
当然払える訳がなく半額の1億5000万という条件で娘を返してもらうことにした。

次の日娘の下半身が見つかった。
そして警察の協力で犯人もその一週間後に捕まった
ある夫婦の娘が誘拐にあった。犯人は身代金3億を要求してきた。
夫婦は辺り構わず3億を集め犯人の要求をのんだ。

次の日娘が見つかった。
そして警察の協力で犯人もその一週間後に捕まった
ある夫婦の娘が誘拐にあった。犯人は身代金3億を要求してきた。
夫婦は念をおして6億という大金を集め犯人の要求をのんだ。

そして警察の協力で犯人もその一週間後に捕まった。

のちに日本は他国の群を抜いて遺伝子工学の先進国となった。
75歳の老人が、精子の数を検査してもらうために医者に行った。
医者は老人に瓶を渡し、家に持って帰ってサンプルを入れて明日持ってくるように言った。

次の日、再び病院を訪れた老人が医者に瓶を渡した。
瓶は昨日と同じようにきれいなままで、空っぽだった。

どうしたんです、と医者は訊いた。

「いやね、先生、こういうことなんじゃ。

最初は右手でやってみたんだが、どうにもダメでね。
ほんで左手でやったんだけども、やっぱりダメだったんじゃ。

だもんで婆さんに頼んだんだよ。

婆さんは、最初右手でやってダメで、左手でもやっぱりダメだった。
婆さん、口でも試してくれたわい、入れ歯アリとナシで…でもダメじゃった。

とうとうお隣の奥さんにまで頼んだんじゃ。
右手、左手、そんで口…そんでも全然ダメでな」

医者はびっくりした。

「お隣さんに頼んだんですか?」

老人は答えた。

「そうじゃ。でも誰がどんだけ頑張っても、この瓶のやつめ、全然開かんのですわ」
ある国の王に魔術師が表面に様々な天使を描いた金色に輝く箱を譲り渡した。
魔術師が言うにはこの中には至高の金銀財宝が詰まっているらしい。

魔術師は王に告げた。

「この箱を開けることが出来たら、その全ては貴方の物だ」

しかし、箱には難解な仕掛けが施してあった。

箱には不思議な力で封印がしてあり、その封印を解くにはもう一つの独立した鍵をどうにかする必要があったのだ。
だが、もう一つの鍵とは銀の板に『LOCK』と彫られているだけで国王は頭を抱えていた。

そこで、国中にお触れを出して知恵を募った。

すると一人の聖職者が王のもとにやって来た。

「王様、私はその箱を開けることが出来るでしょう。ですが神に仕える私には決して箱を開けることは出来ないのです」

聖職者の言葉に王は首を傾げた。

「お前の言は矛盾しているではないか! 開けることが出来るのか出来ないのかはっきりしろ」

「…私が聖職者でなければ箱を開けたでしょう。しかし聖職者たる私に神の御使いたる彼等の威光を汚す事など到底出来ないのです。彼等の御名を地に堕とすなど罪深き所業にございます」

そう言って聖職者は帰って行った。

やはり王は首を傾げていた。その時、傍に控えていた側近が叫んだ。

「そういう事か!! 王様、箱に…あの箱にペンキを塗って下さい! そうすれば財宝は貴方の物になりましょう!」

斯くして、側近の言うとおり箱にペンキを塗ると銀板の鍵は力を失い、箱の封印は解け、王は財宝を手に入れたのだった。
天使ガブリエルが、とある最高学府の教授会議の席上に舞い降りて学部長に告げた。

「お前は他人を思いやる心を持ち、長年善行を積んできた。神はお前に永遠なる富・永遠なる英知・永遠なる命の中から一つを与えることにされた。さて、お前はどれを選ぶかね?」

……そして、学部長はためらうことなく永遠なる英知を選んだのである。

「あっぱれじゃ」

天使はそう言うと稲妻とともに消えていった。

この信じられない奇跡に唖然としていた教授の一人が囁いた。

「学部長。どうか……どうか何かおっしゃってください」

かすかに後光に照らされた学部長は、新たに得た深い英知に満ちた重々しい声で答えたのだった。


「ちくしょう! やっぱり金にすべきだった!」
僕は今兄さんと車で港に向かっている。

なぜなら今日は兄さんが言ってた人生に一度乗れるか乗れないか分からないモノらしい。

車で約二時間、着いた途端驚いた。

僕「兄さん! この船に乗るの!?」
兄「あぁそうさ! 大きいだろ!」

僕は大喜びで兄さんと一緒に乗り込んだ。

しかし、喜びも束の間。
船は5分後に沈んだ。
「無人島に漂着して、食う物無くなってどれぐらいたった…? 俺たちこのまま死ぬのかな?」
『…まだ、…まだ食べるものはあるわ。どっちかがどちらかを…』

「馬鹿なこと…。いや…おまえ、俺食べて生き延びろ」
『や…やだもう。冗談で言っただけよ。愛するあなたを殺して、その上食べて生き延びたって生きた心地しないわ』

「…そうか。俺もだ」
『助かっても助からなくても、最後まで二人一緒に…』

「あぁ…」
「無人島に漂着して、食う物無くなってどれぐらいたった…? 俺たちこのまま死ぬのかな?」
『…まだ、…まだ食べるものはあるわ。どっちかがどちらかを…』

「馬鹿なこと…。いや…おまえ、俺食べて生き延びろ」
『や…やだもう。冗談で言っただけよ。愛するあなたを殺して、その上食べて生き延びたって生きた心地しないわ』

「…そうか。じゃあ代わりに俺がおまえ食って生き延びるわ。じゃあな!」
「無人島に漂着して、食う物無くなってどれぐらいたった…? 俺たちこのまま死ぬのかな?」
『…まだ、…まだ食べるものはあるわ。どっちかがどちらかを…』

「…いいなそれ。じゃあ早速…」
『ええ…。死んでちょうだい』

「…え? ちょっとまてよ。おまえが俺を食うのか?」
『もちろん』

「ふざけんなよ!? 俺がおまえを食って生き延びるんだろうが!!」
『な…違うわよ! 私が生きるのよ!!』

「違う俺が生きるんだ!!」
『ダメ、生きるのはわ・た・し・な・の!!』

「違う俺だ!!」
『いや私!!』

「俺!」
『私!』


学者と、その若い女性の助手の会話。

「先生、それでは昔の科学者達の多くは、金を作り出すために研究を重ねていたんですね」

「その通り。それを錬金術という。現在から見れば滑稽だが、彼らは必死だったんだ」

「そんなに必死にならなくても、私なら、ほんの僅かな水と塩化ナトリウムから金を作り出すことが出来ますよ」

「ほう。一体どういう方法をとるのかね」

「お金持ちの男性の前で、涙をながしてみせますの」
チョコレートで有名なベルギーの首都ブリュッセルの空で天使らしきものが目撃された。

天使の容姿はカーリーヘア、人間でいえば二、三歳、背中にある真っ白な羽。

ブリュッセルの街は奇跡だと世界中の新聞、雑誌から持て囃された。

だが奇跡はこれからだった。日がたつにつれブリュッセルの街の建物の屋根に天使達は増えていく。その数、推定数十万!

まさに天使に、いや神に祝福された世界唯一の街になる。街には黄金の雨が降り、道路はチョコレートで溢れた。そして…

人々は街から去った。
ジエームズ・ダイソン氏が、自身で開発した掃除機のデザインについて取材されたときのこと。

「ゴミが集まるところを透明にして、外にある廃棄物をことごとく見せつけるというのは、既成のデザインとは逆の発想ですね。

これは、リチャード・ロジャーズが、建物のまさに心臓部である空調機器とエスカレーターをむき出しにした、ポンピドウー・センターの設計で先駆けた、ポストモダニズムの建築スタイルに賛同するものなんでしょうか?」

「いいえ、ゴミが一杯になったらわかるようにしただけです」
日に何度も彼を眺めている。
恋に落ちた小娘のように盗み見る視線の先に佇む彼…断じて憧れなどではない。寧ろこの気持ちは畏怖だ。

それでも焦がれるように日に何度も彼を眺めている。
丸くスマートとは言えない自分と違い、彼のスラリと長い手足はスタイリッシュだと思うが好きではない。でも繊細な技は芸術的だ。

彼が腕に女の子を抱く時不謹慎に僕の鼓動は高鳴る。レースに縁取られた彼女は少しずつ彼の愛に蝕まれていく。
何も考えられないし出来ない、あの大きな瞳にはもう何も見えていないだろう。美しい外見とは裏腹に体内はドロドロに溶け出して…静かにそれを待っている彼だけの愉悦。

“してみたいのかい? それともされたい?”

うす笑みを浮かべて彼が見下ろしている。
気づかれていた羞恥に火照りながらも虚勢を張り答える。大丈夫、距離はある。

“…女の子の方がいいんだろう?”

“そんな事ない、僕にとっては同じ愉しみだ。君さえよければ歓迎するよ”

冗談じゃない、目を逸らさず木陰に身を隠す為に後退りをしようとした瞬間、真っ逆さまに彼が落下して来て目の前で止まった!

“ようこそ”

酷薄な笑顔に捕われる。
逃れられない。

もう二度と戻れないがんじがらめの夜に泣く。
学生たちが二人一組で、ある高名な博士と対話する機会があった。
しかし、その博士は偏屈で、素直に自分の話をしないのだと言う。

最初の二人組みが博士のいる部屋へ入って着席すると、博士はこう切り出した。

「君たちは、私が今から何を話すのか分かるかね?」

と聞いてきた。学生二人が戸惑いながら

「わかりません」

と答えると

「それもわからないようじゃあ話をしても無駄だ、次の組」

そういって学生二人は部屋から追い出された。

学生二人は妙な気分で、次の順番の組に、今のことを話した。

なるほど、そういう手口かと、次の二人組は考え、こう返した。

「君たちは、私が今から何を話すのか分かるかね?」

「はい、分かります」

「そうか、なら話をする必要は無いな、次の組」

そういってその学生二人も部屋から追い出された。

またも妙な気分で次の二人組みに言うと、二人のうち一人が、僕に考えがある、と胸を張った。

そして

「君たちは、私が今から何を話すのか分かるかね?」

学生は、ペアの学生を指しながら

「私は分かっていますが、彼はわかっていないと思います」

「そうか、なら君が彼に教えてやってくれ。はい次の組」
ある企業が3つの国へある機械の生産を依頼することになった。

そこでその企業は3国へ2つだけ条件を出し、各国へメールを送信した。

その内容は

「製品の欠陥、故障が出る割合は1万個に1個にしてほしい。納期は3ヶ月以内で頼む」

2週間後、まずアメリカから返事が来た。

「1万個に1つの割合に欠陥、故障を抑えるのは難しい。返事を待つ」

その1週間後イギリスから返事が来た。

「欠陥、故障の割合は何とかすることが出来るが、納期を半年に出来ないか。返事を待つ」

1ヶ月後、日本から返事が来た。

「商品も完成しいつでも出荷できる。だが1つだけ依頼にそぐわない商品になってしまった。一体どうやったら、1万個に1つ欠陥を出す事が出来るのか。返答を待つ」
「糞が、てめーがいると俺の人生が壊れる。ひそひそと隠れてやがってもう許さねー」

「では、どうするというのかね、私が居ないと君は駄目になるよ」

「殺す」

「殺す、君が私を、ほう、まあいいだろう。今の私は手も足も出ない。だが悔やむ事になるよ君がね」

「うるせー」

「かわいそうに何も分かってないんだね君は。それでは地獄でまた会おう」

翌日、一体のジサツタイが発見された。
あるカップルがいた。

男は今日は珍しく残業をしていた。時計を見ると10時を過ぎていた。

男「やべえ! 今日彼女とデートだったの忘れてた」

男は急いで彼女に連絡しようと携帯を開いた。

男「着信あり…彼女からだ! 怒ってんだろうなぁ」

男は彼女に謝ろうと思い電話した。

女「もしもし? もしかして今日デートのこと忘れてたの?」

声で怒ってるのがわかる。

仕事だと言えば余計怒られそうだったので男は曖昧にこう言った。

男「ごめん! 今日他のことしててさ! もちろん約束は忘れてなかったよ!」

その後男は彼女にフラれた。
サイコロを振る、出た目の数だけ私の人生は動く。 

サイコロを振る、ああ、そっちには行きたくない。

サイコロを振る、今は動きたくないんだ。 

サイコロを振る、私は悲しい。

サイコロを振る、出た目は私の人生、だけどただ、サイコロを降っているのが私じゃないのが悲しいんだ。

サイコロを振る。
私は人生に絶望していた。

恋人を亡くし、同時期に母親も亡くした。
もう仕事も手につかなくなり、毎日ただ死ぬことだけを考えていた。

残っている家族は姉一人。
姉は、仕事の関係で独り暮らしをしていたが、私の状況を見かねて、一緒に暮らすようになった。ちょうどいいタイミングで職場が近くなったことも重なったのもあったからだ。

そんなある日、姉の紹介で一人のカウンセラーに出会う。まだ20代後半の男性で、爽やかな印象だった。
だが今の私にとっては、ひたすらに鬱陶しかった。

相変わらず人生に絶望していた私は、彼に自殺願望があることを語った。
すると彼は物悲しい目でこう言った。

「僕はね、昔、恋人を自殺で亡くしてるんだよ。原因は未だにわからない。ただ本当に残念で…なんで自殺なんか…」

彼は大粒の涙を流しながら続けた。

「だから僕は誓った。自殺志願者の手助けをしたい。自殺なんて勿体ないしくだらないから絶対に無くしてやるんだって」

彼の目から強い信念が感じ取れた。
私はその瞬間、この人になら何でも相談できそうだと思った。


それから数ヵ月経ったが、結局、私は自殺などすることはなかった。
今は姉が私の前に座り、手を合わせている。
3人の女が自分達の村へと帰ろうとしている途中、ひどく酔っ払った男が村の方からやってくるのを見かけた。

すると男はつまづき、泥の水溜りの中に突っ込んだ。

彼女達は駆け寄り、彼をひっくり返した。
しかし、男の顔は泥まみれで誰か分からない。

1人目の女が男のチャックを開けパンツを下ろして言った。

「うーん、私の旦那じゃなさそうね」

2人目の女が後ろから覗き込んで言った。

「ええ、確かにあなたの旦那さんじゃないわ」

他の2人より少し年長な3人目の女が、かがんで言った。

「それに、うちの村の人じゃなさそうよ」
ある主婦がペットショップで美しいオウムを見つけた。
鳥かごには「10ドル」の値札が下がっている。

「まぁずいぶん安いのね」と店主にたずねると、
「前の飼い主が売春婦でしてね たまに下品な言葉を口走るもので..」

安い理由が気にはなったが、主婦はオウムを連れて帰り、鳥かごを居間に置いて、何かしゃべるのを待った。
オウムは慎重に部屋を見回した後で

「新しい家...新しいマダム」

そんなに悪い言葉でもないわね、と主婦は安堵した。

彼女の2人のティーンエージャーの娘が学校から戻った。
オウムが2人を見て言った。

「新しい家...新しいマダム...新しい売春婦」

少女たちは気分を悪くしたが、母からいきさつに聞くと笑い転げた。

やがて夫のトムが仕事から帰って来た。
オウムは彼をひと目見ると

「こんにちは、トム」
昔々ある所にお爺さんとお婆さんが住んでいました。

お爺さんは山に芝刈りに行くふりを、お婆さんは川に洗濯に行くふりをしました。
するとどうでしょう。川で大きい桃がドンブラコドドブランコと流れてるふりをしました。

お婆さんは家に持ち帰るふりをし、お爺さんは桃を鉈で割るふりをしました。
桃の中からでて来たふりをし、その上元気な男の子供のふりをした物質が出て来ました。お爺さんとお婆さんは『桃太郎』と名付けるそぶりを見せました。

桃太郎は元気に育つふりをし、やがて鬼退治をしたいと主張したふりを拗らせました。
お婆さんはキビダンゴを作ったふりをし渡したふりをしました。

桃太郎はキビダンゴを渡す渡す詐欺で『猿』『キジ』『犬』のふりをした何かを仲間にしたふりをし、鬼ヶ島に行く夢を見て、鬼を倒したような気がしてならないのです。
桃太郎が財宝を持ち帰ったふりをしたらお爺さんとお婆さんは喜ぶふりをしましたとさ。

と、お祖母さんはかわいかった孫に昔話を語りかけたふりをしました。
孫もいつまでも大好きなお祖母さんの側であの頃の様に居るふりをしました。
ドケチのジョンが友人のトムの家に遊びに来た時のこと。

ジョンは棚からティッシュをとり鼻をかみながらこう言った。

「なあトム、金の貯まる方法をひとつ教えてやろうか。例えばこのティッシュ、鼻をかみ終わったら君は捨てるだろ? そんなの勿体ないとは思わないか? 俺は乾かして尻を拭くために再利用してるのさ」

そう言ってティッシュをポケットにしまった。

一週間後、ジョンがまたトムの家に遊びに来た。

ジョンはテーブルからティッシュをとり鼻をかみながらこう言った。

「なあトム、この前俺が言ったこと実践してるかい?」

トム「勿論さジョン、それどころか僕は尻を拭いた後もう一度再利用しているよ」
男が市場で袋いっぱいのジャガイモを買い、袋を担いでロバに乗って家路に着いた。

しかし、途中で出合った友人が声をかけた。

「片手で袋を担いで、片手でロバの手綱を取るなんて大変じゃないか。なぜ袋をロバの背に乗せないんだい?」

「ロバは既に俺という大きな荷物を運んでいる。それ以上背負わせたらかわいそうだから、俺が荷物を運んでいるんだ」
カジノの街、ラスベガスに二人の男が旅行にやって来た。

ホテルのチェックインを済ますや否や、足早に階下のカジノに向かい、お目当てのルーレットの台を探す。

「よしっ! さぁ、やるぜ!!」

一人の男は、はやる気持ちを抑え切れない様子だった。

一方、もう一人の男は、あまり乗り気ではないかに見える。

「僕は見てるだけでいいよ。賭け事は昔から苦手なんだ。ジャンケンだっていつも負けてばかりだったしね」

と、遠慮がちだ。

「でも、せっかくここに来たんだぜ! 実際に金を賭けなくても、予想だけでもしてみたらどうだ?」

と、友人は男を誘ってみた。

「それだったら、ちょっとやってみるかな。よーし…」

赤・黒・赤・黒・黒・黒・赤・赤・黒・赤・赤…………

ディーラーが40投目のベット(賭け)を終えた。

隣で賭けていた友人は、目を丸くして男を見ていた。

男は恥ずかしそうに笑っていた。

「ほらね。やっぱり賭けてなくて正解だったよ。僕にはギャンブルの才能なんて全く無いんだからさ」
朝、寝ぼけまなこで起き鏡を見る。
いつもの俺の見慣れた顔だ。さて、出掛ける前に顔でも洗うか。

目と口元をチェックしてみる。
よし、問題ないな。

ん? 何か耳の形がいつもと少し違うような…。
寝違えたのか?

そういえば、鼻も少し違和感があるな。
俺の気のせいかな…。

いや、まて!!
そんなことより、俺の顔、全然違うじゃねぇか!?

いったい、どうしちまったんだ!?
人里離れた海辺にある名もなき小さな修道院。
ここには神に仕えるシスター達が、日々、清く正しい生活を送っている。

この修道院には、一人の若く美しい少女がいた。
彼女はこの中でも特に美しい心をもっており、他のシスター達も感心するほどだった。

彼女は世を憂いていた。

(どうして、人はいつも争うのかしら? どうすれば、この世界から戦争や差別は無くなるの?)

彼女は毎日、熱心に神に祈り続けた。

「この世界から争いが無くなりますように。どんな小さな争いや差別さえも…」

どれほどの月日が少女の傍らを通り過ぎたのだろう…。

そして、ついに少女の願いは聞き届けられた。

その瞬間、世界の人口は少女一人を残し全て消滅した。
あれは…、そう、確かあたしが小学校の3年生…、8才の頃だったかな?

穏やかな午後の昼下がり。
夕食の買い物を済ませ、洗濯物をたたみながら、陽子はふと昔を思い出した。

学校の課外授業で、社会見学ってのがあったわね。地元の商店街や、市場、あと…、史料館や遺跡なんかにも行ったっけ?

で、3年の時にあったのが、工場見学。
行き先は、町外れにある精肉工場。バスに乗って、お弁当を持って…、ふふっ、ちょっとした遠足気分だったな。

工場では、現場の人達に丁寧に説明してもらいながら廻っていたんだけど…、でも、その頃にはもう男の子達、すっかり退屈してたみたいね。
だけど、あたしはその時ある機械を見ていて、ちょっと考えてたことがあったの。

それは、ソーセージを作る機械。
ベルトコンベアで豚の肉がどんどん流れていく。すると、それがもう片方の出口からソーセージになって出てくる…、というもの。

それを見た時、あたしは思ったわ♪

もし逆にこっちからソーセージを入れたら、反対側からは豚が出てきたりして!
だったら面白いな♪

なーんてね♪
ただの子供の頃の、とりとめのない空想。

でも、何で突然こんなこと思い出しちゃったんだろ?
ふふっ、変なの♪ 全然なんの理由もないのに…。

全然なんの理由もないのに?

あらあら? どうしたの?

陽子はベットに近づき、つい先日、出産したばかりの赤ちゃんを胸に抱き、優しくあやしはじめた
俺は夢を見ていた。
その夢は色んな美女に囲まれて1日を過ごすというものだった。

他の奴らがこの夢を見たら、最高だと思うに違いないが、俺は思わない。

なぜなら俺は、現実に今色んな美女に囲まれて過ごしているからだ。
何もしないでいても、彼女たちは何でもしてくれる。

そんなことを考えていると、俺は夢から覚めた。
今日も窓から美しい朝日が部屋を照らしている。

するとすぐに、ドアから女が入ってきた。
俺は夢から覚めてもハーレムなんだ。嬉しいかぎりの人生だぜ。

すると女は言った。


女「佐藤さ〜ん、点滴を変える時間ですよ〜」
俺の住んでいる5階建ての独身寮には『なぜか4階で止まるエレベーター』の怪談話がある。

もちろんガセに決まっている。

俺はこの寮に住んで1ヶ月になるが、4階でエレベーターが止まったことは出勤時に1回、帰宅時に2回、それに2つ上の階に住む同僚の鈴木に醤油を貸しに行った時の計4回だけだ。

まったくわざわざ数えて損したよ。
ある日、俺は図書館で一冊の古い本を見つけた。

そこには、古代に栄えたモンスターの記述が断片的に記されていた。
しかし、それはあまりにも古い本なので、ところどころ読めない箇所もあった。

俺は何気なくページをめくり読んでみた。

・それは人の住む場所、山や草原等、あらゆる地域に棲息する

・貫通性の高い攻撃をしかけ毒を保有し、飛行能力も備わっている

・攻撃対象にほとんど気配を悟られることなく接近することができる

………。かなり手強いモンスターだったようだな。

俺はさらに読みすすめた。

・それは防御力は弱く倒すことはそれほど困難ではない。しかし…、

その先の文章を読み、俺は凍りついた。

ソレヲ殺スト自分ノ血ヲ流スコトニナル。

(こ…これは!?)

俺は直感でわかった。

(呪いか!!)

かつて、こんな恐ろしい怪物が存在していたとは…。
俺は心底震えた。

この本に記載されている怪物は今では全て一掃されている。

旧世界の魔法… 
『カガク』によって。
小学校の朝礼で、全校生徒が大乱闘を起こして警察沙汰となった。

この学校は過度なジェンダー教育をとっており、朝礼の整列も、男女交互で並ぶやり方をしていた。
他にも様々な事をしており、保護者や生徒からは賛否両論だった。

しかし、それとこれとは話が別である。
一体何故こんな事になってしまったのか?

生徒に話を聞いても、ほとんどの子が同じ答えだった。

「突然自分の前後の生徒が、自分の悪口を言い始めた。その言いようがあまりにもひどかったので、つい手が出てしまった」

「並んだ瞬間、突然ムカついてきて、つい悪口を言ってしまった。でも、自分でも分からない。何故こんな事を言ってしまったのか…。まるで、操られてしまっているかのようだった」

結局具体的な理由が分からず、学校のやり方に、生徒達がストレスを爆発させた故の事故と言うことになってしまった。

この事件の後、学校側は過度なジェンダー教育を控える事にした。

しかし生徒は、自分達の行動に疑問を持っていたため、手放しで喜ぶ事は出来なかった。
七面鳥を抱えて告白室に入ったブライアンが言った。

ブライアン「お許しください、神父様わたしは罪を犯しました。家族のためにこの七面鳥を盗みました。神父様この七面鳥を受けとって罪を許してもらえますか?」

神父「それはいけない。償いには、それを盗んだところに戻さなければならない」

ブライアン「そうしようとしたんです」

ブライアンはすすり泣いた。

ブライアン「でも、相手は断ったんです。神父様、どうしたらいいのでしょう?」

神父「それが本当のことなら、家族のためにそれは取っておきなさい」

ブライアンは神父に礼を言って去っていった。

告白を聞き終わって、神父は住居に戻った。
台所に行くと、クリスマス用の七面鳥が盗まれていた。
この間の節分の日の事。

ある老夫婦が自宅の庭で豆まきをしていた。

おじいさん『そーれ! 鬼は外ー! 福は家ー!』

おばあさん『鬼は外! 福は(略』

豆もそろそろ無くなりかけたところで、老夫婦は一服いれようと縁側に腰掛けた。

すると凄い形相で誰かが老夫婦のもとへ走ってきた。

なんと鬼だ。

鬼『お前ら何しとんじゃ〜何が鬼は外や〜ムカつくから頭の左半分を喰ったるわ〜』

老夫婦は恐怖で腰が抜けて動けないでいた。

鬼『へへへ…いただくぜ。バリボリ』

まずおじいさん、次におばあさんの頭の左半分が喰われた。

鬼『ご馳走さん。じゃあな』


老夫婦は唖然としながらも安堵の表情を浮かべその日の豆まきは終了した。
一組のカップルが、いままさに結婚を申し込んでいた。

『結婚は許せんな』

「なっ何でよお父さん!」

『何でって、相手方は俺と年齢ほぼ変わらんじゃないか!』

「それって何? 1つ若いだけの人が息子になるのが嫌なの? それはただのワガママじゃん! それだったら私もお父さんの再婚許さないよ! 私たちよりひどいくせに!」

『ぐっ…ひどいとは失礼な! それに大事な娘をだな…』

「それはきっとお父さんの相手の方も思ったんじゃないの!? …私も相手方もお父さんの再婚許したんだからね! 私は正直そのことを褒めてほしいぐらいよ。苦渋の決断よ? そのお礼として、結婚させてもらうのは当然でしょ! それでもダメなら、私もそっちを許さないんだから!」

『…ぐっ…。…仕方ない、わかった。おまえたちの結婚を許すよ。…そのかわり俺らも結婚させてくれよな』

数週間後、父と娘はダブルで結婚式を挙げた。

こうして新たな家族が誕生した!

娘・千秋32歳

婿・大輔61歳

父・秀夫62歳

母・志保…20歳
年老いた大富豪がいた。

もはや彼の望みは不老不死のみ。
そこである天才科学者に『不老不死の秘薬』の開発を依頼した。

これはその歩みである。


@「ついに『不老不死の秘薬』、完成させました」

「おお! ではさっそく!」

「いえ、実は動物実験が先なんです」

「ウム!! 時間はどのくらいかかる?」

「動物が死ぬまで」


A「あれから数十年。動物を宇宙に送っても死にませんでした。もちろん老いてもいません。成果としてはもう十分でしょう」

「……ウ…ム……で…は……さっ……そく……」

「そんなヨボヨボで不老不死になってどうすんですか?」


B「『若返りの秘薬』、ついに完成させました。副作用はありません。『不老不死の秘薬』との併用も大丈夫です。

全て望み通りです。おおっ、報酬をそんなに。なんか悪いですねぇ。
ここまで来るのにずいぶんかかりましたよ。

開発のきっかけ?
昔あるジーさんに頼まれましてね……」
「この前、貴方が私どもに依頼した件ですが、調査が終わりました」

「本当ですか! 早速聞かせて下さい!」

急かす依頼者を手で宥めて、男はレジュメの束を取り上げた。

「まず、貴方のお母様が最近化粧が厚くなり、外出が増えた件ですが、これはこちらの男性に会うためですね」

「こ、この人は?」

「ある大手企業の社員で、お母様より二つ年上です。調べてみましたところ、妻帯者ですが奥さんとは別居。しかし他にはこれといった点もない普通の人間です」

依頼者は一つ頷いて、次に進むよう促した。

「貴方の奥さんも最近外出が増えて、訳のわからないことを部屋で叫んでいる件ですね。これも調べたところ、貴方の奥さんは黒魔術のサークルに入ったようです。日々野良猫を掴まえては儀式を行なっているようですが、これもただ本に書かれた「伴侶を殺害する方法」を実行しているだけです」

「ということは……」

「はい」

男は依頼者にニッコリと微笑んだ。

「貴方の家族はインベーダーではありません」

「よかった! これで今日から安心して眠れる!」
ある日の休日、富樫は午前の用事を終え帰宅すると、午後はゆっくりと過ごすことにした。

それからしばらくすると突然中野が訪ねてきた。

中に入れてやると、ボロボロの恰好をした中野は喋りだした。

「すまない、大変なことをしでかしちまった……!!」

「どうした!?」

「今おまえの家きてやっぱりそうなったかって……」

「だからなに――」

「タイムマシンだよ」

「は?」

「さっきタイムマシンで別の時代に行ってきたんだよ」

「へぇ」

「いやマジだって! タイムマシン。河原に捨ててあったんだけど、まぁそれはどうでもいいか、とにかくやっちまったんだよ!」

「……何をだよ」

「いや、おまえに言っても信じないし言ったことで未来が変わる可能性もある。あんなこともうゴメンだ」

「……」

「とにかくすまん、これが言いたかったんだ」

そう言って帰ってゆく中野を、冨樫は無言で見送るだけだった。
僕はおたまじゃくし。
黒い川を泳いでる。

友達は6人。
時々、井桁やゴルフグラブみたいなものが傍にいる。

僕らは蛙に成れない。
代わりに友達と集まって綺麗だったり、悲しいものだったり、陽気なものだったりに成る。

僕らおたまじゃくし。
今日も黒い川泳いでる。
A君B君C君がいた。
彼らは登山しようということになり山へ登ったものの、遭難してしまった。
日帰りのつもりだったので3人は途方にくれていた。
歩いていると小屋にたどり着いた。小屋の扉をたたいた。
でてきたのは気難しそうな中年男性だった。
3人は助けてほしいと訴えかけたが
「うちには若い娘がいる。おまえ達が手をだすかもしれないから断る」
と言われてしまった。
このままでは危ないので「絶対なにもしない、もし何かしたら殺してもいい」という条件をつけ、泊まる許可を得た。
しかし3人はあまりに可愛い娘を見て、男性が寝静まった頃、いたずらをしてしまった……。
翌朝、事を知った男性は怒り狂って猟銃をとると「おまえ等を殺す」と言ったのだった。
約束は約束だったが本当に殺されるとは思わなかったので、3人はあわてて膝をつき
「本当に悪かった、何でも言うことをきくから命だけは……」
男性は少し考えてから「ようし…おまえら果物をとってこい。腹がへった」といい3人の手荷物をおかせたまま外へだした。
少ししてからA君が満面の笑みでたくさんの野いちごを持ってきた。
すると男性は「下に着ているものを脱いで四つん這いになれ」と言った。
A君は殺される恐怖に比べたらと思い言われるがままにした。
すると男性は「ケツの穴に野いちごをちゃんと収めてみろ」と言った。
A君は意味がわからなかったがやはり言うことをきかないと殺されると思い、慎重にいちごをお尻の穴に押し込めていった。
しかし柔らかかったので入りきらずにつぶれてしまい、A君は猟銃で撃ち殺されてしまった。
次に、なにも知らないB君が満面の笑みで小さめのリンゴを持ってきた。
A君と同じように言われ、絶対無理だと思ったが殺されたくはなかったのでやはり言うとおりにした。
B君は頑張った。後本当にもう少しでリンゴのすべてがお尻の穴に収まりかけたそのとき……
「…ブフッ」
B君は笑ってしまった。その拍子にリンゴは飛び出てしまった。
男性は気にさわったらしく、B君は撃ち殺されてしまった。
B君の魂がニョロニョロと天国へいく……そこには先に逝ったA君がいた。A君はB君に
「バカ! なんでこんな大事な時に笑うんだよ!! おまえ助かったかもしれないだろ!!」
顔を真っ赤にして怒るA君にB君は言った。
「ブッ……だってC君がすっごい笑顔でスイカ持って走ってくるんだもん」
今日は死刑執行の日でした。

死刑囚は目隠しをされ電気椅子に座らされました。
するとなぜか突然、彼はしゃっくりが止まらなくなってしまいました。

死刑執行人はかまわず言いました。

「何か言い残すことはあるかね」

死刑囚は言いました。

「ヒック、ちょっと、ヒック、しゃっくりが、ヒック、止まらなくなっちゃい、ヒック、ました。なんか、ヒック、俺を怖がらせるような事してヒック、脅かしてもらえないすか、ヒック」
カタツムリとバッタとムカデが3人でムカデの家で酒を飲んでいました。

しばらくすると酒が無くなったので、カタツムリが

「ちょっとコンビニで酒買ってくる」

と言うと、バッタが

「お前が行ったら夜が明けちまう。俺が買ってくるよ」

と言いました。

するとムカデが

「キミが行くとピョンピョン飛び跳ねて酒瓶が割れちゃうよ。僕が買ってくる」

と言って部屋を出て行きました。

ところが一時間経ってもムカデが帰ってこないので、カタツムリとバッタは様子を見に行くことにしました。

すると玄関でムカデが一生懸命に靴を履いていました。
3人の男が有罪判決を受け20年間独房へ入る事になりました。

裁判官が言いました。

「特別に何か独房へ持っていくものを許可しよう。今ここで言いなさい」

最初の男は書物と、弁護士試験を独房でも受けられる権利を要求しました。

2番目の男は妻を要求しました。

3番目の男は20年間分のタバコを要求しました。

5年後、弁護士の資格をとった最初の男は自分を弁護し刑期を短縮して刑務所から出て行きました。

10年後、2番目の男は5人の子供をもうけましたが、妻と離婚し養育費を払わないので訴えられ刑期が伸びました。

20年後、刑務所から出てきた3番目の男は係員に言いました。

「すいません、誰かマッチかライターもってないすかね?」
今までの人生で私は四度耳たぶが燃えました。

一つは、川の土手で君に気持ちを告げたとき。

一つは、夜景の綺麗な公園で君に永久を誓ったとき。

一つは、家族が増えたとき。

一つは、大切な独り娘を送りだしたとき。

そして私は今日、沢山の人々に見送られ耳たぶはより激しく燃えました。やがてそれは全身に広がり想いも何もかも焼き尽くしました。

もう燃えることはないでしょう。
一面の銀世界を走っていると、目の端に何か色が飛び込んで来た。

何だろう? 車を止め、近寄ってみると、この時期に有るはずもないナナカマドが真っ赤な実を付けていた。

何とはなしに手を伸ばすと、力を入れてもいないのに、一房手のひらにほとり、と落ちる。

珍しいこともあったものだ。

長い家路を辿ると柔らかな灯りが点っている。

「お帰りなさい」

彼女がなんだかはにかんだ笑顔で出迎えてくれる。

「『今日ね』」

かち合う会話。ナナカマドをそっとテーブルの上に載せ、ゆっくり話しを聞く。

どうやらいい夜になりそうだ。
妻が夫の誕生日プレゼントで、喜ばせようとストリップバーに連れて行ったときの話。

クラブのドアの前で、ドアマンが、「ヘイ、デイブ! どうしてたんだい?」と声をかけてきた。

妻は疑問に思い、夫に以前そのストリップバーに来た事があるのか尋ねた。
すると夫は「いや、彼は同じボーリングチームのメンバーなんだよ」と答えた。

バーの中に入って座るとウェイトレスがやってきて、「いつものでいいかしら?」とバドワイザーを持ってきました。

妻はさらに疑わしい気持ちを深めて、「どうしてあなたがバドワイザーを飲むことを知ってるのよ?」と問い詰めると、
「彼女はボーリングの女性リーグのメンバーで、レーンを共同で使ってるんだよ」と答えた。

今度はストリッパーがやってきて、デイブの首に手をまわし、「ハーイ、いつものテーブルダンスがいいかしら、ベイビー」と言いました。

これにはさすがに妻も堪忍袋の緒が切れ、バッグをつかんだかと思うと、クラブを飛び出した。
夫も慌てて追いかけると、彼女はちょうどタクシーに乗るところで、彼女がタクシーのドアを閉める前に、自分も隣に滑り込んだ。

そして夫は必死に、「あのストリッパーは別の誰かと間違えてるんだよ」と妻に説明した。
もちろん妻はそれを信用せず、大声で叫んで思いっきり彼を罵り始めた。

するとタクシーの運転手が振り返り、こう言った。

「デイブ、今夜はまたすごいビッチを拾ったんだな」
今日は久しぶりの仕事休み。昨日の仕事の疲れからか、私は昼過ぎまで寝てしまった。

ちょうど12時過ぎくらいだったかな? ダルい体を起こして、テレビをつける。そしてちょっと遅い朝飯。

疲れが溜まってるのか気分が優れない。なんかやだな〜と思っていたら、急に電話が鳴った。受話器を取ると、

「…あし…き…く…かな…」

上手く聞き取れない。「はい?」と言うと、

「あしたきて…れる…」

テレビからも同じ声が聞こえてくる。

私は、ハッと気づき、あのお決まりのフレーズを言ってやった。
会社に遅刻しそうになったジョンは、猛スピードで運転する車の中で遅刻の言い訳を考えていた。

試行錯誤の末、三つの言い訳を思いついた。

@友達と朝まで呑んでたから

A夜遅く迄TVゲームで遊んでいたから

B母が熱を出したので寝ずに看病してたから

ジョンは決めた。

「よしっ! B番だ」

そして会社に着いたジョンに部長が

「何で遅刻したんだっ!」

ジョンは自信を持って言った…。

「B番です」
私は今とても困っている。
経緯から話そう。

まずは自宅でメガネを探していたのだが、どこに置いたか忘れて全く見つからない。
とりあえずメガネをかけて探すことにした。

その次は車の鍵が見当たらないので、車の鍵を開け中を探した。
更には携帯も見当たらないので、携帯からかけてみたがバイブにしてて分からない。

ようやく出掛けたが道に迷ってしまい、交番が見つからないので交番に場所を聞きに行った。
交番にとある用事があるので出掛けたのだ。

そう。
困ったこととは、

自宅がどこか分からなくなったのである。
一組の家族がハワイへ行くために、空港にいた。

祖父母も加えての旅行は初めてだった。
そこで、記念に家族写真を撮ることにした。

父親は、家族連れの一人の男性に声をかけた。

「すいません。写真、良いですか?」

「え…? 此処で…ですか?」

男性は渋い顔をしながら辺りを見回した。

「ええ、このボタンを押せば良いんで、お願いしますよ」

父親がカメラを渡すと、さっきまで難しい顔をしていた男性は、呆気にとられた表情に変わった。

そして、写真を撮り終わり、二組の家族は別れた。


写真を撮った男性は、今でもTVで活躍している。
最近の俺はとことんついている。

朝起きると目覚まし時計が壊れて鳴らず、電車に乗り遅れ会社の朝礼に出られなかった。
大目玉をくらった。

まっプロジェクトからは外されたが、ゆっくり寝れたし、朝礼でうるさくノルマ追求されなくてついてた。

宝くじを買った。すると突然の夕立、何とか宝くじはぬらすまいと死守。
しかし家につくと見事に番号のところがぐちゃぐちゃでわからない。

まっ大金が当たっても人生変わってしまう。そうなる前に防げてついてた。

彼女とのデート。僕はここぞとばかりに銀行でお金をおろした。
しかし、集合場所に向かう途中に転び、下水道に落としてしまった。探したが結局見つからず。

まっ彼女には振られたが、全部彼女のおごりだったし、あんな気の強い女と別れられてよかった。ついてる。


俺には最近何かが憑いているのか…。
はとあるホテルのロビーにて―。

「ちょっといいかね。先ほど605号室のチェックアウトを済ました者だが、部屋に財布を忘れてしまったようだ。今すぐ返してもらえるかね?」

「左様でございますか。かしこまりました。それではお客様、お客様もそのバッグの中のタオルとスリッパとバスローブと歯ブラシとシャワーキャップとコップと剃刀とくしと枕とシーツとティッシュと灰皿とトイレットペーパーとハンガーとゴミ箱とドライヤーとリモコンと鏡と間接照明を今すぐ返してもらえますか?」
93 無名さん
ω
ω
ω
ω
94 無名さん
ω
ω
ω
ω
ω
ω
ω
ω
ω
ω
ω
ω
ω
ω
ω
ω
ω
ω
ω
ω
ω
ω
ω
95 無名さん
ω
ω
ω
ω
あるところに、とても厳しい大学があった。
何が厳しいのかというと、「遅刻すると退学」というルールがあったことだった。

ある日、A、B、Cの三人は通学中、道端に倒れている老婆と遭遇した。
もちろん、病院に連れていったのだが、大学には明らかに遅刻してしまう時間だった。

Aは、「正しい事をしたのだから、事情を話す」と言った。

Bは、「どうせ許してもらえないのだから自主退学するよ」と言った。

Cは、「俺は学校に行かない」と言った。

Cは退学にならなかった。
愛する人に裏切られた、信頼する友に騙された、尽くした会社に見放された…。

ツイてないの一言で済ますにはあまりにも辛く、人間不信にさえなることもあるかと思います。

ただし、加害者ばかりを疑うのではなく、被害者も自分にも落ち度がなかったか見直すことも大事な時代であることも事実です。

それだけ情報過多で選択者にも知識が必要なのです。

だからと言って何でも疑ってばかりでは寂しい世の中、やはり、自分の目を養わなければいけないのです。


そんなあなたに朗報です。

部屋に飾るだけで人を見る目を養える壷がございまして。

ここで会ったのも何かの縁、今回はあなただけに友人価格の60万円でお譲りしたいと思います。


商品ナンバー001

「オモウ壷」
5人の子供がいた。

1人の子がみんなに紙に書いたクイズを出した。

クイズの内容は、

「将棋の駒は角が5つある。では、将棋の駒を全部合わせると角はいくつあるでしょうか?」

というものだった。

4人は口をそろえて言った。

「210個!」

クイズを出した子は

「違うよ!」

と言った。

みんなが不思議そうにするので、クイズを出した子は、今度は口で同じクイズを出した。

すると、みんなは口をそろえて言った。

「4個!」
ゴールドラッシュに沸く街がある。

ふらりと訪れた旅芸人は、自分の技量を試すべく、しばらく街に腰を落ち着けることにした。

旅芸人にとっての蜜月が始まる。与える芸に、日々の暮らしに飽き飽きしていた人々は目を輝かせ、そこかしこで話題に上った。
人々は、旅芸人を暖かく受け入れ、芸を、目新しい話を求めた。

しかし、やはり破綻は待っていた。人々の喜ぶ姿を快く思わない者がいたのだ。

『もっといい芸人が見たい。こいつの芸はつまらない』

一人が言い出すと、後はもう雪崩のようであった。しまいには街を真っ二つにしかねない程の騒ぎに発展した。

旅芸人は哀しんだ。私が自分の力量を図ろうとしたばかりに、気のいい街の人たちを傷つけてしまったと。

人知れず街を去ろうとした旅芸人は、街外れで子供に出逢う。
大きな瞳で不思議そうに旅芸人を見つめる子供。

気まぐれに腰を下ろし、旅芸人は故郷の唄を歌う。
嫌いだった故郷。垢抜けなく泥臭い、捨てて来た筈の唄。

小さな手が頬に触れる。
振り返ると子供は不思議そうな顔をした後、にっこり笑って旅芸人に抱き付いた。

旅芸人は旅を止め、今日も穏やかに歌を歌う。
杞憂

暇だ…。

退屈を持て余していた俺は、ふとこんな事を考えた。

「もしも、あと数時間後に太陽が地球に突っ込んできたら…」


…そうだな。全てが一瞬にして消えるんだ…。
下手に苦しんで死ぬよかよっぽどマシだな。

………

いや、意外と生き残るかも知れんぞ?
例えば…、地球が爆発した衝撃でどこか見知らぬ星に飛ばされる…とか。

バカバカしい…。

だいたい、太陽が落ちてくる事自体有り得ない。
そんな事が起きるほどの運があれば、俺は今頃、宝くじで億万長者だよ。


俺は新聞を広げた。

宝くじで1億当たっていた。

…嘘だろ?


ゴオオオオオ…

ん? …なんの音だ?