あるところに、とても物知りの若者がいた。
ある男が彼に質問した。
「なあ、悪魔を呼び出せば3つの願いを叶えてくれるんだろう?」
「そうらしいな」
「もしあんたが悪魔を呼んだら、どんな願い事をする?」
「そうだな、一つ目は『俺が健康なうちに残り二つの願いを叶えてくれ』だ」
「なるほど、考えたな。じゃあ二つ目は?」
「俺が若いうちに最後の願いを叶えてくれ、だよ」
「え? じゃあ三つ目の願いは何なんだ」
「それがなあ…実はまだ決めていないんだよ」
そのとき、どこからともなく恐ろしげな声が聞こえてきた。
『早く最後の願いを言ってくれ! いったい何百年待たせたら気が済むんだ!』
ある男が彼に質問した。
「なあ、悪魔を呼び出せば3つの願いを叶えてくれるんだろう?」
「そうらしいな」
「もしあんたが悪魔を呼んだら、どんな願い事をする?」
「そうだな、一つ目は『俺が健康なうちに残り二つの願いを叶えてくれ』だ」
「なるほど、考えたな。じゃあ二つ目は?」
「俺が若いうちに最後の願いを叶えてくれ、だよ」
「え? じゃあ三つ目の願いは何なんだ」
「それがなあ…実はまだ決めていないんだよ」
そのとき、どこからともなく恐ろしげな声が聞こえてきた。
『早く最後の願いを言ってくれ! いったい何百年待たせたら気が済むんだ!』
ドカッ!!
「くそっ」
たった一撃の砲弾でオレ以外の仲間がやられた。
この小隊も残すはオレだけになった。
横を見渡すと他の隊も次々にやられている。
次の瞬間、激しい衝撃と共にオレは吹き飛ばされた。
どうやらここまでか…。
気が付くと、オレはまたこの場に立っていた。
やられたはずの仲間、他の隊も何故か元の姿で立っている。
…あれは夢だったのか?
いや、違う!!
確かにオレ達は一度やられたはずだ。
一度? そうじゃない。
繰り返しているんだ。
この戦争が終わるまでオレ達は「やられては元に戻る」の日々を過ごすしかない。
「くそっ」
たった一撃の砲弾でオレ以外の仲間がやられた。
この小隊も残すはオレだけになった。
横を見渡すと他の隊も次々にやられている。
次の瞬間、激しい衝撃と共にオレは吹き飛ばされた。
どうやらここまでか…。
気が付くと、オレはまたこの場に立っていた。
やられたはずの仲間、他の隊も何故か元の姿で立っている。
…あれは夢だったのか?
いや、違う!!
確かにオレ達は一度やられたはずだ。
一度? そうじゃない。
繰り返しているんだ。
この戦争が終わるまでオレ達は「やられては元に戻る」の日々を過ごすしかない。
「俺の名前は坂井。二十歳の大学生だ。趣味はボウリング。特技もボウリングだ。
ごく普通の家庭に生まれ、ごく普通の人生を歩んできた。
だが大学の仲間4人と一緒に来たこの旅行で、大変な事件に巻き込まれてしまった!
誰か止めてくれーー!!
そう。その事件は今も尚、続いているのだ!
仲間は怖がっているのか、事件が起きてから誰1人として口を開こうとしない。
くそう!
なんで俺がこんな目に! このまま止まらなければ、死んでしまう!
俺が何したっていうんだよ!
助けてくれ!
誰でもいい! この暴走を止めてくれ!
誰か、
誰か俺のマシンガントークを止めてくれー!」
ごく普通の家庭に生まれ、ごく普通の人生を歩んできた。
だが大学の仲間4人と一緒に来たこの旅行で、大変な事件に巻き込まれてしまった!
誰か止めてくれーー!!
そう。その事件は今も尚、続いているのだ!
仲間は怖がっているのか、事件が起きてから誰1人として口を開こうとしない。
くそう!
なんで俺がこんな目に! このまま止まらなければ、死んでしまう!
俺が何したっていうんだよ!
助けてくれ!
誰でもいい! この暴走を止めてくれ!
誰か、
誰か俺のマシンガントークを止めてくれー!」
大陸横断飛行の途中、一人の乗客が窓の外を見ると、ジェットエンジンの二つが火を噴いている。
男はすぐさまエンジンが燃えていると叫び始め、乗客たちは大混乱に陥った。
そこへ、パイロットがパラシュートを背中につけて客室の入り口に現れた。
「どうか、落ち着いてください」
パイロットが明るく言った。
「ぼくが助けを呼びに行ってきます!」
男はすぐさまエンジンが燃えていると叫び始め、乗客たちは大混乱に陥った。
そこへ、パイロットがパラシュートを背中につけて客室の入り口に現れた。
「どうか、落ち着いてください」
パイロットが明るく言った。
「ぼくが助けを呼びに行ってきます!」
私は、人並みに勉強し、人並みの会社に就職し、人並みに恋をし、妻をめとり子をもうけた。
長く生きれば世の中の厳しさはわかっている。みんな生きるために必死に働いている。私もそうだった。
人よりもいい生活を願うから、世の中は競争社会になる。私もいやがおうでも参加せざるをえなかった。愛する妻や子のため。
時はながれて子供も独りだちをし、妻と二人だけの生活が始まった。
年金ぐらしは楽ではなかったが慎ましく過ごした。
ある朝布団で冷たくなった妻がいた。どうやら天寿を全うしたらしい。
取り残された私は自殺も考えた。
しかし、自殺をしたものは、生まれ変われず永遠に地獄をさまようと聞いたことがある。
私はその時が来るまで一生懸命生きた。
そして、私は死んだ。
どこだかわからない場所にいた。
そこで私は人間を超越した存在に話しかけた。
「ここはあの世なんですね。何となくわかります。私は精一杯生きました。悪いことはしてないつもりです。私はこのあとどうなるのでしょうか?」
すると人間を超越した存在は私に話しかけた。
「先ず、地獄でのおつとめごくろうでした」
長く生きれば世の中の厳しさはわかっている。みんな生きるために必死に働いている。私もそうだった。
人よりもいい生活を願うから、世の中は競争社会になる。私もいやがおうでも参加せざるをえなかった。愛する妻や子のため。
時はながれて子供も独りだちをし、妻と二人だけの生活が始まった。
年金ぐらしは楽ではなかったが慎ましく過ごした。
ある朝布団で冷たくなった妻がいた。どうやら天寿を全うしたらしい。
取り残された私は自殺も考えた。
しかし、自殺をしたものは、生まれ変われず永遠に地獄をさまようと聞いたことがある。
私はその時が来るまで一生懸命生きた。
そして、私は死んだ。
どこだかわからない場所にいた。
そこで私は人間を超越した存在に話しかけた。
「ここはあの世なんですね。何となくわかります。私は精一杯生きました。悪いことはしてないつもりです。私はこのあとどうなるのでしょうか?」
すると人間を超越した存在は私に話しかけた。
「先ず、地獄でのおつとめごくろうでした」
誰でも運命の人と赤い糸で指が繋がっているらしい。
私は恋人にめぐまれていなかった。田舎の両親も心配している。いい歳だからだ。
何とかして将来のよき伴侶を見つけたい。
そんなとき、怪しげな三行広告にこうあった。
「運命の赤い糸辿れます」
私は、早速連絡し方法を尋ねた。
大金を支払ったが確かに左手の指に赤い糸が結んであるのが見えるようになった。
後は辿るだけだ。しかし、業者が言うには赤い糸の長さは人それぞれらしい。
私はそれから毎日辿り続けた。
時に赤い糸は、美人のそばを通り私を喜ばせ、時にその逆のそばを通り私を恐怖に駆り立てた。
辿り続けて半世紀、ようやく赤い糸の終わりを我が右手に見つけた。
「なるほどね」
とつぶやき長い眠りについた。
私は恋人にめぐまれていなかった。田舎の両親も心配している。いい歳だからだ。
何とかして将来のよき伴侶を見つけたい。
そんなとき、怪しげな三行広告にこうあった。
「運命の赤い糸辿れます」
私は、早速連絡し方法を尋ねた。
大金を支払ったが確かに左手の指に赤い糸が結んであるのが見えるようになった。
後は辿るだけだ。しかし、業者が言うには赤い糸の長さは人それぞれらしい。
私はそれから毎日辿り続けた。
時に赤い糸は、美人のそばを通り私を喜ばせ、時にその逆のそばを通り私を恐怖に駆り立てた。
辿り続けて半世紀、ようやく赤い糸の終わりを我が右手に見つけた。
「なるほどね」
とつぶやき長い眠りについた。
今日も俺は夜遅く帰り、深夜のバラエティー番組を帰りに買ったコンビニ弁当を食べながら見ている。
さらさら
さらさら
髪がおでこに触る。
さらさら
うーん。この角度が一番テレビが見やすいのだが。
さらさら
どうも気になる。髪の毛が長いのは好きではない。
「髪伸びたなぁ切るか」
仕事で疲れた体に鞭打ち、押し入れから脚立をとりだし、右手にハサミを持った。
俺は脚立に立ち右手を天井に向けた。
さらさら
さらさら
髪がおでこに触る。
さらさら
うーん。この角度が一番テレビが見やすいのだが。
さらさら
どうも気になる。髪の毛が長いのは好きではない。
「髪伸びたなぁ切るか」
仕事で疲れた体に鞭打ち、押し入れから脚立をとりだし、右手にハサミを持った。
俺は脚立に立ち右手を天井に向けた。
1、そいつを無くしてはいけない。まず、結論からだ
2、やるなら隠し通せ
3、やつは時に、匂いや時間をたどる
4、追い付かれるな。逃げろ!
5、捕まると一枚の紙と沢山の紙が必要になる
まあだいたいは、こうなる。
数は少ないが同じ1を見つけるやつもいる。稀だ。
ここからは俺が今体験している特殊なケースだ。
6、寒いところだ。空になりかけたジャムの瓶越しに、歪んだやつの顔を見ることになった
7、意外にコンパクトだな俺
そいつは無くしてからじゃ遅い。
2、やるなら隠し通せ
3、やつは時に、匂いや時間をたどる
4、追い付かれるな。逃げろ!
5、捕まると一枚の紙と沢山の紙が必要になる
まあだいたいは、こうなる。
数は少ないが同じ1を見つけるやつもいる。稀だ。
ここからは俺が今体験している特殊なケースだ。
6、寒いところだ。空になりかけたジャムの瓶越しに、歪んだやつの顔を見ることになった
7、意外にコンパクトだな俺
そいつは無くしてからじゃ遅い。
今日は手続きに来た。順番が来るまで列に並んでいる。
すると隣の列に同僚がいた。
「おー」
お互いたわいもない挨拶をした。
まだ時間がかかりそうなので人間のことについて話した。所謂サイエンスというやつだ。
話の内容は人間の細胞は全部で何兆個もあるらしい。
種類にもよるが細胞の寿命は数ヶ月程度で、死ぬまでに全ての細胞が何回も入れ代わるらしいという。
手続きの順番が来たようだ。同僚に挨拶を済ませると窓口に行った。
窓口で必要な書類を忘れたことに気付く。まずい。
しかし、時間はない。遅れは許されない。しかたなく適当にごまかした。
今思えば……多分……、その日から世界は終わり始めたんだな。
すると隣の列に同僚がいた。
「おー」
お互いたわいもない挨拶をした。
まだ時間がかかりそうなので人間のことについて話した。所謂サイエンスというやつだ。
話の内容は人間の細胞は全部で何兆個もあるらしい。
種類にもよるが細胞の寿命は数ヶ月程度で、死ぬまでに全ての細胞が何回も入れ代わるらしいという。
手続きの順番が来たようだ。同僚に挨拶を済ませると窓口に行った。
窓口で必要な書類を忘れたことに気付く。まずい。
しかし、時間はない。遅れは許されない。しかたなく適当にごまかした。
今思えば……多分……、その日から世界は終わり始めたんだな。
最近酷くなってきている。どんどん、どんどんだ。
初めはこんなんじゃなかった。今はもう吊り革などの公共のものどころか、自宅のものでさえ触りたくない。
手は洗いすぎでかさついている。
私はこんな自分をどうにかしようと近くの潔癖症を患ってる人に評判のいい精神科医に行ってみた。
比較的新しいらしく綺麗な建物だった。
待合室で順番を待ち、自分の番となった。
「○○さん、どうぞ」
診察室から声がした。
ドアノブにハンカチをあて入室をした。
私は驚いた。
先生は全身一体型の黄色っぽい宇宙服のようなものを着ていた。
先生はヘルメット内の明かりをつけてこう言った。
「今日はどうなさいましたか?」
帰りの夕日が少しだけ鮮やかに見えた
初めはこんなんじゃなかった。今はもう吊り革などの公共のものどころか、自宅のものでさえ触りたくない。
手は洗いすぎでかさついている。
私はこんな自分をどうにかしようと近くの潔癖症を患ってる人に評判のいい精神科医に行ってみた。
比較的新しいらしく綺麗な建物だった。
待合室で順番を待ち、自分の番となった。
「○○さん、どうぞ」
診察室から声がした。
ドアノブにハンカチをあて入室をした。
私は驚いた。
先生は全身一体型の黄色っぽい宇宙服のようなものを着ていた。
先生はヘルメット内の明かりをつけてこう言った。
「今日はどうなさいましたか?」
帰りの夕日が少しだけ鮮やかに見えた
教師らしき女が教室に入り黒板の前に立って話し始めた。
「最近エアギターの存在が認知され、何にでも『エア』をつけて迷惑をかけていることが社会問題になってきています」
「まず最初にエア通勤、エア登校。家にいるだけですよ。非生産的です」
「次にエア両想い、相手に迷惑をかけますよ」
「あと、エア葬式、通夜のあと大変なことになります。絶叫がこだましますよ」
「色々ありますが代表例を皆さんに注意しました。みんな音を出さずに静かによく聞けましたね」
「最近エアギターの存在が認知され、何にでも『エア』をつけて迷惑をかけていることが社会問題になってきています」
「まず最初にエア通勤、エア登校。家にいるだけですよ。非生産的です」
「次にエア両想い、相手に迷惑をかけますよ」
「あと、エア葬式、通夜のあと大変なことになります。絶叫がこだましますよ」
「色々ありますが代表例を皆さんに注意しました。みんな音を出さずに静かによく聞けましたね」
パーティーである男がかかあ天下ではないかという質問をされたが、男は
「いえ、かかあ天下じゃないですよ」
と答えた。
しかし他の人達はすぐに「これはかかあ天下だな」と確信したという。
後で何故分かったのかと聞くと、他の人達がこう言った。
「だって質問したの彼の奥さんだよ」
「いえ、かかあ天下じゃないですよ」
と答えた。
しかし他の人達はすぐに「これはかかあ天下だな」と確信したという。
後で何故分かったのかと聞くと、他の人達がこう言った。
「だって質問したの彼の奥さんだよ」
あるカップルがとある山にハイキングにやって来た。
軽快に歩を進めていると、二人は見るからに凶暴そうな熊に出くわしてしまった。
恐怖で立ち尽くす彼氏を尻目に彼女は落ち着いた様子でバックからランニングシューズを取り出し、履いていたハイキングシューズと履きかえ始めた。
「なにやってんだよ! 靴なんか履きかえても熊のスピードに勝てるわけないだろ!」
「私はあなたより速く走ることができればそれでいいの」
軽快に歩を進めていると、二人は見るからに凶暴そうな熊に出くわしてしまった。
恐怖で立ち尽くす彼氏を尻目に彼女は落ち着いた様子でバックからランニングシューズを取り出し、履いていたハイキングシューズと履きかえ始めた。
「なにやってんだよ! 靴なんか履きかえても熊のスピードに勝てるわけないだろ!」
「私はあなたより速く走ることができればそれでいいの」
親戚のOとJが海水浴に行った時に、人が多い所を避けてどんどん海岸沿いに泳いでいったら、岩肌を削り取ったような洞窟を見つけた。
そこはちょうどタイトプールのようになっていて水深も腰ぐらいまで、しかも水中メガネで覗いたら魚も随分いると言う事で、二人は持ってきたヤス(銛みたいなもの)で魚突きを始めたんだと。
それで結構な時間その洞窟の中に居座ってたんだけど、ある時洞窟の中で「ぽっ」という泡の弾ける様な音がした。
二人は最初「お前が屁をこいたんじゃないか?」などと冗談めかしてたけど、その内に「ぽっ ぽっ ぽっ ぽっ」と音が連続するようになってきた。
流石に奇妙に思った二人が「水中で何か起きてるんじゃないか?」と考えて、水中メガネで水中を覗いてみると、なぜか体の一部が弾けたようになってる魚の死体がそこかしこに沈んでて、それを見た二人は大慌てでその洞窟を飛び出した。
というのが、昔お盆に親戚一同が集合した際にOが話してくれた「怖い話」。
その時Oは「今考えれば魚の死体が浮いてこなかったのもおかしいんだよな、普通浮くだろ」とも言ってたよ。
あと「あの時ノロノロしてたら俺らも吹っ飛んで死んでたのかなあ」とも。
そこはちょうどタイトプールのようになっていて水深も腰ぐらいまで、しかも水中メガネで覗いたら魚も随分いると言う事で、二人は持ってきたヤス(銛みたいなもの)で魚突きを始めたんだと。
それで結構な時間その洞窟の中に居座ってたんだけど、ある時洞窟の中で「ぽっ」という泡の弾ける様な音がした。
二人は最初「お前が屁をこいたんじゃないか?」などと冗談めかしてたけど、その内に「ぽっ ぽっ ぽっ ぽっ」と音が連続するようになってきた。
流石に奇妙に思った二人が「水中で何か起きてるんじゃないか?」と考えて、水中メガネで水中を覗いてみると、なぜか体の一部が弾けたようになってる魚の死体がそこかしこに沈んでて、それを見た二人は大慌てでその洞窟を飛び出した。
というのが、昔お盆に親戚一同が集合した際にOが話してくれた「怖い話」。
その時Oは「今考えれば魚の死体が浮いてこなかったのもおかしいんだよな、普通浮くだろ」とも言ってたよ。
あと「あの時ノロノロしてたら俺らも吹っ飛んで死んでたのかなあ」とも。
友達(T)は俗にいうヤンキーなので霊を何度か見ているにも関わらず、霊をなめきっています。
そのTがヤンキー仲間のYの家に遊びに行った時の話です。
この家は近所でも有名な霊の集まる家(現在もものすごい数の霊がいるそうです)としてささやかれている家なんです。
この家の最上階の窓が割れておりそこから霊が集まるらしい、とTは言っていました。
TがYの家に泊まりに行った日の事。
Tは調子に乗って霊を驚かそうと言い出し、一番出る部屋に行ってドアの隙間から真っ暗な部屋をフラッシュ撮影しました。
Tは携帯を見て驚きました。
画面には横いっぱいに広がる女性の顔と縦長の顔の男性、左端に写る小さな女性が写っていたんです。
その後も何度もその家で撮影をしたのですがすべての写真にどれも違う霊が写っていたそうです。
<後日談>
この出来事の後、Tは家に帰った後、家族に自分を撮ってもらったそうなんですが、
いるんですよね。
七人も。
そのTがヤンキー仲間のYの家に遊びに行った時の話です。
この家は近所でも有名な霊の集まる家(現在もものすごい数の霊がいるそうです)としてささやかれている家なんです。
この家の最上階の窓が割れておりそこから霊が集まるらしい、とTは言っていました。
TがYの家に泊まりに行った日の事。
Tは調子に乗って霊を驚かそうと言い出し、一番出る部屋に行ってドアの隙間から真っ暗な部屋をフラッシュ撮影しました。
Tは携帯を見て驚きました。
画面には横いっぱいに広がる女性の顔と縦長の顔の男性、左端に写る小さな女性が写っていたんです。
その後も何度もその家で撮影をしたのですがすべての写真にどれも違う霊が写っていたそうです。
<後日談>
この出来事の後、Tは家に帰った後、家族に自分を撮ってもらったそうなんですが、
いるんですよね。
七人も。
自分の自動車を手に入れたばかりの私は、毎晩友人達と深夜のドライブに出て走り回っていました。
その日も仕事を終えて愛車に乗り、友人を拾って走りに出かけました。
その日は地元の県の山の方面に走りに行きました。
やがて山間部にかかる大きな橋にさしかかりました。
その橋は地元でも有名な事故が多発する橋で、真っ直ぐで走り易いはずなのですが、何故か橋の中央部で事故が多発しているようで、現場には常に花が置かれています。
私はその橋を何度も通った事がありますが、何も感じた事はありませんでした。
その日もいつも通りその橋を渡り始めました。
橋の中央にさしかかったその時、助手席の友人が凄い勢いで車の窓の上についている手すりにすがりつくように掴まりました。
私は不思議に思い『どうした?』と聞くと、友人は
『…、今…右カーブじゃなかった…?』
しつこいようですが、その橋は直線です。
しかし友人には、急な右カーブで今まさに道路外に突っ込むところ…と見えたそうです。
直線の橋の上で何故事故が多発するか、その理由がわかった気がしました。
もし運転していたのが私ではなく、友人だったら…
それを考えるとゾッとします。
その日も仕事を終えて愛車に乗り、友人を拾って走りに出かけました。
その日は地元の県の山の方面に走りに行きました。
やがて山間部にかかる大きな橋にさしかかりました。
その橋は地元でも有名な事故が多発する橋で、真っ直ぐで走り易いはずなのですが、何故か橋の中央部で事故が多発しているようで、現場には常に花が置かれています。
私はその橋を何度も通った事がありますが、何も感じた事はありませんでした。
その日もいつも通りその橋を渡り始めました。
橋の中央にさしかかったその時、助手席の友人が凄い勢いで車の窓の上についている手すりにすがりつくように掴まりました。
私は不思議に思い『どうした?』と聞くと、友人は
『…、今…右カーブじゃなかった…?』
しつこいようですが、その橋は直線です。
しかし友人には、急な右カーブで今まさに道路外に突っ込むところ…と見えたそうです。
直線の橋の上で何故事故が多発するか、その理由がわかった気がしました。
もし運転していたのが私ではなく、友人だったら…
それを考えるとゾッとします。
近所に、病院の跡地に建てられたパチンコ屋がある。
私の父親の友人(Aさん)はパチンコが大好きで、毎日のようにそのパチンコ屋に通っていた。
そんなAさんが先日そのパチンコ屋でとても怖い体験をしたそうだ。
その日もパチンコを思う存分楽しみ、そろそろ帰るかと車に乗り込み、ふとバックミラーを見たAさんは凍り付いた。
バックミラーに白目をむいた血だらけの女が映っていたのだ。
恐る恐る後部座席を見るが、そんな女はいない。
もう一度バックミラーを見ると…、やはり女は映っている。
女はゆっくりとAさんの耳元まで顔を近づけ、低い声で
「カエリタイ…」
とささやいた。
そこでAさんは気を失った。
気が付くと、もう女は映っていなかった。
それ以来Aさんはそのパチンコ屋には行かなくなったそうだ。
そのパチンコ屋は病院の跡地に建てられたためか、頭と腕に包帯を巻いた男とか青ざめたおじいさんとかいろんな幽霊が目撃されている
私の父親の友人(Aさん)はパチンコが大好きで、毎日のようにそのパチンコ屋に通っていた。
そんなAさんが先日そのパチンコ屋でとても怖い体験をしたそうだ。
その日もパチンコを思う存分楽しみ、そろそろ帰るかと車に乗り込み、ふとバックミラーを見たAさんは凍り付いた。
バックミラーに白目をむいた血だらけの女が映っていたのだ。
恐る恐る後部座席を見るが、そんな女はいない。
もう一度バックミラーを見ると…、やはり女は映っている。
女はゆっくりとAさんの耳元まで顔を近づけ、低い声で
「カエリタイ…」
とささやいた。
そこでAさんは気を失った。
気が付くと、もう女は映っていなかった。
それ以来Aさんはそのパチンコ屋には行かなくなったそうだ。
そのパチンコ屋は病院の跡地に建てられたためか、頭と腕に包帯を巻いた男とか青ざめたおじいさんとかいろんな幽霊が目撃されている
うちにはゴンタという名前の猫がいた。
ゴンタはいたずら好きで変な猫だった。主人がノートパソコンをしてると横からきてキーボードの上を歩いていく、必ずだ。
猫のくせに風呂が大好きでよく主人と入っていた。何故かサッカー番組が好きで主人の隣にちょこんと座り見ていた。
私が寂しそうな顔していると大きな両目でジーッと見つめ、首を傾け「にゃぁ」と一言鳴くと、キッチンにいつの間にか蝉などの虫をそっと置いていった。
その度に私は「ありがとうね」とゴンタに言い撫でてやるのだった。ゴンタのあの得意げな顔が私は好きだった。
子供がいない私達夫婦にはゴンタはかけがえのない息子みたいなものだった。
でもゴンタは三年間で死んでしまった。心臓疾患だった。
そして今日もゴンタは死んだ。
私は、悩み、葛藤しついに、業者の名刺を手にし受話器を持った。
バシッ!
主人の平手が飛んできた。涙をいっぱい目にためて。
「もう、眠らせてあげてくれよ…。何回、同じめにあわせれば気がすむんだ!」
わかってる、わかってる。でも今度こそ…。
その晩、主人と私はゴンタに本当のさよならをした。
ゴンタはいたずら好きで変な猫だった。主人がノートパソコンをしてると横からきてキーボードの上を歩いていく、必ずだ。
猫のくせに風呂が大好きでよく主人と入っていた。何故かサッカー番組が好きで主人の隣にちょこんと座り見ていた。
私が寂しそうな顔していると大きな両目でジーッと見つめ、首を傾け「にゃぁ」と一言鳴くと、キッチンにいつの間にか蝉などの虫をそっと置いていった。
その度に私は「ありがとうね」とゴンタに言い撫でてやるのだった。ゴンタのあの得意げな顔が私は好きだった。
子供がいない私達夫婦にはゴンタはかけがえのない息子みたいなものだった。
でもゴンタは三年間で死んでしまった。心臓疾患だった。
そして今日もゴンタは死んだ。
私は、悩み、葛藤しついに、業者の名刺を手にし受話器を持った。
バシッ!
主人の平手が飛んできた。涙をいっぱい目にためて。
「もう、眠らせてあげてくれよ…。何回、同じめにあわせれば気がすむんだ!」
わかってる、わかってる。でも今度こそ…。
その晩、主人と私はゴンタに本当のさよならをした。
あるところに、旅人に問題を出し、答えが間違っていたら、その人を食べてしまうというライオンがいました。
その問題は毎回同じ。
「俺が今思っていることを当ててみろ」
今日もまた一人、旅人がやってきました。
早速ライオンは旅人を捕まえ、お決まりの問題を出しました。
旅人は、食べられたくない一心で考えます。
そして、自信満々にこう答えたのです。
「あなたは今、私を食べたいと思っている」
妙案でした。
これを当たりとすれば、ライオンは旅人を食べられません。
しかし外れとしてしまっても、それは「食べたくない」ということなので、やはり食べられることはないのです。
ライオンはその答えを聞き、静かに口を開きました。
「ブー。正解は、頭がかゆいと思っている」
哀れ、旅人は食べられてしまいました。
その問題は毎回同じ。
「俺が今思っていることを当ててみろ」
今日もまた一人、旅人がやってきました。
早速ライオンは旅人を捕まえ、お決まりの問題を出しました。
旅人は、食べられたくない一心で考えます。
そして、自信満々にこう答えたのです。
「あなたは今、私を食べたいと思っている」
妙案でした。
これを当たりとすれば、ライオンは旅人を食べられません。
しかし外れとしてしまっても、それは「食べたくない」ということなので、やはり食べられることはないのです。
ライオンはその答えを聞き、静かに口を開きました。
「ブー。正解は、頭がかゆいと思っている」
哀れ、旅人は食べられてしまいました。
僕の家族は両親と弟2人の5人家族です。
両親は僕達の為に毎日寝る間も惜しんで仕事をしてくれています。
ある日、両親が仕事帰りに殺されました。
場所は違うけど撲殺という同じ殺され方です。
母の死体の横には僕達の晩ご飯が転がっていました。
帰ってそれを食べようとしたけど、あまりの悲しさに僕だけは食べれませんでした。
次の日、弟2人が泡を噴いて死んでいました。
なぜ僕の家族が殺されるのか考えてもわからない…。
わかるのは、犯人が大家だということだ。
僕も見つかり次第、殺されるのはあたりまえだ。
「神様お願いです。次は大家達に愛されるカブト虫に生まれ変わりたいです」
両親は僕達の為に毎日寝る間も惜しんで仕事をしてくれています。
ある日、両親が仕事帰りに殺されました。
場所は違うけど撲殺という同じ殺され方です。
母の死体の横には僕達の晩ご飯が転がっていました。
帰ってそれを食べようとしたけど、あまりの悲しさに僕だけは食べれませんでした。
次の日、弟2人が泡を噴いて死んでいました。
なぜ僕の家族が殺されるのか考えてもわからない…。
わかるのは、犯人が大家だということだ。
僕も見つかり次第、殺されるのはあたりまえだ。
「神様お願いです。次は大家達に愛されるカブト虫に生まれ変わりたいです」
今日、お父さんが死んでしまいました。
お母さんはそれからずっと泣いています。
私は何とかしようと思いお隣さんの早川さんに相談しに行きました。
なんでかというと、早川さんは魔女だからです。
キンコーん
「あら、明日香ちゃんじゃない、どうしたの?」
私は一生懸命、家の事情を話しました。
すると早川さんは一粒の種をくれました。
「これはね、転生の種といってね。死んだ人を土に埋めてこれを一緒に埋めるとやがて大きな実をつけるの。そして、死んだ人が1番なりたいものになるの。きっとお父さんは明日香ちゃんやお母さんにまた会いたいと思ってるよ。だから毎日水をあげてね。また明日香ちゃんの大好きなお父さんに会えるから!」
私は早川さんに言われた通りに毎日水をあげました。
ある日、大きなオレンジ色の実ができて、熟して落ちました。
でてきたものはなぜか、『自転車のサドル』でした。
その後すぐお母さんは、お父さんのことを話さなくなり、新しいお父さんができました。
ありがとう早川さん。
お母さんはそれからずっと泣いています。
私は何とかしようと思いお隣さんの早川さんに相談しに行きました。
なんでかというと、早川さんは魔女だからです。
キンコーん
「あら、明日香ちゃんじゃない、どうしたの?」
私は一生懸命、家の事情を話しました。
すると早川さんは一粒の種をくれました。
「これはね、転生の種といってね。死んだ人を土に埋めてこれを一緒に埋めるとやがて大きな実をつけるの。そして、死んだ人が1番なりたいものになるの。きっとお父さんは明日香ちゃんやお母さんにまた会いたいと思ってるよ。だから毎日水をあげてね。また明日香ちゃんの大好きなお父さんに会えるから!」
私は早川さんに言われた通りに毎日水をあげました。
ある日、大きなオレンジ色の実ができて、熟して落ちました。
でてきたものはなぜか、『自転車のサドル』でした。
その後すぐお母さんは、お父さんのことを話さなくなり、新しいお父さんができました。
ありがとう早川さん。
30歳を目前にしたメアリーが結婚することになった。
メアリーの結婚式には、勿論彼女の友達も呼ばれた。
その中に、30歳目前にして、未だ結婚していないエリザベスという女性がいた。
エリザベスはメアリーがとても羨ましく、また軽く嫉妬していた。
そこで彼女は、幸せ一杯のメアリーに、嫌味をたっぷりと込めて言った。
「メアリー、結婚おめでとう」
「ありがとう、エリザベス」
「でもあなた、随分呑気ね。結婚は人生の墓場って言うじゃない? これからは墓場で一緒に暮らさなきゃいけないのに、結婚式だなんて。私には考えられないわ」
「あら」
メアリーはにっこりと微笑んでこう言った。
「お墓に入る前に、綺麗にしておきたいのは誰だって一緒でしょ? それにエリザベス、あなたならきっと一生お墓で暮らさなくて済むから大丈夫よ」
メアリーの結婚式には、勿論彼女の友達も呼ばれた。
その中に、30歳目前にして、未だ結婚していないエリザベスという女性がいた。
エリザベスはメアリーがとても羨ましく、また軽く嫉妬していた。
そこで彼女は、幸せ一杯のメアリーに、嫌味をたっぷりと込めて言った。
「メアリー、結婚おめでとう」
「ありがとう、エリザベス」
「でもあなた、随分呑気ね。結婚は人生の墓場って言うじゃない? これからは墓場で一緒に暮らさなきゃいけないのに、結婚式だなんて。私には考えられないわ」
「あら」
メアリーはにっこりと微笑んでこう言った。
「お墓に入る前に、綺麗にしておきたいのは誰だって一緒でしょ? それにエリザベス、あなたならきっと一生お墓で暮らさなくて済むから大丈夫よ」
早朝、漁船達は大漁旗を掲げて帰ってきた。
今日は、漁師の顔もほくほくだ。
私もその光景を見てこのあと行われる市場のセリに向けて気合いを入れた。
市場では男達が大声をあげて魚をセリおとしている。
私は体が大きいほうではない。しかし、果敢にセリに参加し続けた。
お昼前にはもう魚達は全て売れてしまった。
私は何一つ魚を手に入れられなかった。私にも生活がかかっている。
困り果てて座り込んだ私に一人の老いた漁師が見かねて、商品にならない傷ついた鰯を一匹差し出してくれた。
私は感謝の声を出し、くわえて魚市場を今日もあとにした。
今日は、漁師の顔もほくほくだ。
私もその光景を見てこのあと行われる市場のセリに向けて気合いを入れた。
市場では男達が大声をあげて魚をセリおとしている。
私は体が大きいほうではない。しかし、果敢にセリに参加し続けた。
お昼前にはもう魚達は全て売れてしまった。
私は何一つ魚を手に入れられなかった。私にも生活がかかっている。
困り果てて座り込んだ私に一人の老いた漁師が見かねて、商品にならない傷ついた鰯を一匹差し出してくれた。
私は感謝の声を出し、くわえて魚市場を今日もあとにした。
男がペットショップに入り、店員に尋ねた。
「オウムが欲しいのだが、置いているかね?」
店員が答えた。
「はい、ここに3羽ございます」
「この黄色いのはいくらだい?」
「20万円です」
男は驚いて、なぜそんなに高いのかを尋ねた。店員曰く、
「このオウムは特別で、タイピングができるのです。しかもとても早く正確です」
「ほう。ではこの緑色のはいくら?」
「こいつは50万円です。こいつはタイピングに加えて、電話に出てメモをとることもできます」
「そいつは凄いな。じゃこの赤いオウムは?」
「100万円です」
「100万円! こいつには一体なにが出来るんだ?」
「さあ、わかりません。ただ、他の2羽がこいつをボスと呼んでいますので…」
「オウムが欲しいのだが、置いているかね?」
店員が答えた。
「はい、ここに3羽ございます」
「この黄色いのはいくらだい?」
「20万円です」
男は驚いて、なぜそんなに高いのかを尋ねた。店員曰く、
「このオウムは特別で、タイピングができるのです。しかもとても早く正確です」
「ほう。ではこの緑色のはいくら?」
「こいつは50万円です。こいつはタイピングに加えて、電話に出てメモをとることもできます」
「そいつは凄いな。じゃこの赤いオウムは?」
「100万円です」
「100万円! こいつには一体なにが出来るんだ?」
「さあ、わかりません。ただ、他の2羽がこいつをボスと呼んでいますので…」
とある地下室、死体を目の前に二人の刑事が何やら会話をしている。
A「ヒドいな…」
B「えぇ、死因は鈍器の殴打による頭部損傷、死んでからも何度も殴られていますね…」
A「そうとう怨みがあったんだな」
B「そして犯行場所…、つまり此処ですが、発見時は完全なる密室だったそうです」
A「……」
B「窓は無く、通気孔もありません。ましてや1ミリの隙間も、隠し扉も、出入口すらないんですよ!?」
A「……ありえないな…」
B「ですよね! こんな犯行を仕出かす犯人なんて“不自然”としか言いようがありません!!!」
A「いや…俺達がだ」
B「?」
A「…俺達自体が“不自然”なんだ…」
A「ヒドいな…」
B「えぇ、死因は鈍器の殴打による頭部損傷、死んでからも何度も殴られていますね…」
A「そうとう怨みがあったんだな」
B「そして犯行場所…、つまり此処ですが、発見時は完全なる密室だったそうです」
A「……」
B「窓は無く、通気孔もありません。ましてや1ミリの隙間も、隠し扉も、出入口すらないんですよ!?」
A「……ありえないな…」
B「ですよね! こんな犯行を仕出かす犯人なんて“不自然”としか言いようがありません!!!」
A「いや…俺達がだ」
B「?」
A「…俺達自体が“不自然”なんだ…」
ある汚い中華料理店に入った。
「いらっしゃい」
店長は読んでいたスポーツ新聞をたたみ、客席を立ち厨房へ行った。
「なんにしやぁしょ?」
「じゃ醤油ラーメンで」
「あーやめたほうがいい」
やめる? なんで?
「メニューにのってるよ?」
「苦手なんだよ作るの、まずいし、まぁわかった。俺が出前とってやるよ!」
店長は醤油ラーメンの出前を他店に電話で頼んだ。
その後、1時間しても出前は届かなかった。
暫くすると店に電話が掛かって来た。店長はなにやら頷くと電話を切った。
「お客さん、すみません。出前の注文入っちゃって…。すぐなんで留守番よろしくお願いします」
この町は中華料理店が沢山あるが、醤油ラーメンだけはどこもまずい。
「いらっしゃい」
店長は読んでいたスポーツ新聞をたたみ、客席を立ち厨房へ行った。
「なんにしやぁしょ?」
「じゃ醤油ラーメンで」
「あーやめたほうがいい」
やめる? なんで?
「メニューにのってるよ?」
「苦手なんだよ作るの、まずいし、まぁわかった。俺が出前とってやるよ!」
店長は醤油ラーメンの出前を他店に電話で頼んだ。
その後、1時間しても出前は届かなかった。
暫くすると店に電話が掛かって来た。店長はなにやら頷くと電話を切った。
「お客さん、すみません。出前の注文入っちゃって…。すぐなんで留守番よろしくお願いします」
この町は中華料理店が沢山あるが、醤油ラーメンだけはどこもまずい。
ある国の王は自分の死を恐れた。
そこで王は各地の男達を集めて天に届く塔を作らせることにした。
天の神に会い、永遠の命を授かるためだ。神は万能であり出来ないことはないと言い伝えがあったからだ。
建設着手からはや30年、終わりは見えなかった。
石切場で最近やってきた農家の男が仲間と話していた。
もうかれこれ3年も働いているが本当にそんな塔が作れるのだろうか? という疑問や家に置いてきた家族の心配などだ。
農家の男には気になる真っ白な髪と真っ白な髭をたくわえた老人がいた。
ずっと話してなかったが話す機会があった。
「爺さん、ここは長いのかい?」
老人は言った。
「30年になります」
「爺さんにはきついな…。かわいそうに」
すると老人は笑顔で言った。
「早く家に帰りたいですから大丈夫です」
なんて前向きな老人だろうと男は思い、故郷の家族を頭に浮かべて口を開いた。
「ああ、わかるよ爺さん。俺だって早く終わらせてなるべく早く家に帰りたいしな…」
すると老人は少し悲しそうな顔をして言った。
「あなたとは少し意味が違いますが…」
そこで王は各地の男達を集めて天に届く塔を作らせることにした。
天の神に会い、永遠の命を授かるためだ。神は万能であり出来ないことはないと言い伝えがあったからだ。
建設着手からはや30年、終わりは見えなかった。
石切場で最近やってきた農家の男が仲間と話していた。
もうかれこれ3年も働いているが本当にそんな塔が作れるのだろうか? という疑問や家に置いてきた家族の心配などだ。
農家の男には気になる真っ白な髪と真っ白な髭をたくわえた老人がいた。
ずっと話してなかったが話す機会があった。
「爺さん、ここは長いのかい?」
老人は言った。
「30年になります」
「爺さんにはきついな…。かわいそうに」
すると老人は笑顔で言った。
「早く家に帰りたいですから大丈夫です」
なんて前向きな老人だろうと男は思い、故郷の家族を頭に浮かべて口を開いた。
「ああ、わかるよ爺さん。俺だって早く終わらせてなるべく早く家に帰りたいしな…」
すると老人は少し悲しそうな顔をして言った。
「あなたとは少し意味が違いますが…」
今朝の話なんだけど、うちのじいちゃんが「マヨネーズ入れすぎた!」「マヨネーズ入れすぎた!」って叫んでいるんだ。
どうしたのかな? と思ってじいちゃんの部屋に行ってみると正座してTVを見てる。
マヨネーズなんてどこにも無いし朝ごはんを食べているわけでもないみたいなんだ。
心配になって「どうしたの?」って声をかけたらTVを見たまま「マヨネーズ入れすぎた!」ってまた言ったんだよ。
その視線の先を見てみたら
TVで英会話番組やってて、マイ ネーム イズ スギタ.
どうしたのかな? と思ってじいちゃんの部屋に行ってみると正座してTVを見てる。
マヨネーズなんてどこにも無いし朝ごはんを食べているわけでもないみたいなんだ。
心配になって「どうしたの?」って声をかけたらTVを見たまま「マヨネーズ入れすぎた!」ってまた言ったんだよ。
その視線の先を見てみたら
TVで英会話番組やってて、マイ ネーム イズ スギタ.
モンスターペアレントの台頭で給食制度は崩壊した。そこで各自治体は新給食制度を導入した。
ここに一クラス四十人の様子がある。
「はい。今日の給食当番は天野くんね」
「はーい!」
一時間後…
「いただきまーす」
先生は給食がおいしかったので天野くんを絶賛しました。
次の日の当番は井上さんでした。井上さんの給食はあまり美味しくありませんでした。
そして、当番は順調にまわりました。
暫くして、先生はすることがなくなったので早めの夏休みをとりました。
ここに一クラス四十人の様子がある。
「はい。今日の給食当番は天野くんね」
「はーい!」
一時間後…
「いただきまーす」
先生は給食がおいしかったので天野くんを絶賛しました。
次の日の当番は井上さんでした。井上さんの給食はあまり美味しくありませんでした。
そして、当番は順調にまわりました。
暫くして、先生はすることがなくなったので早めの夏休みをとりました。
純白のあの人に
「できたらもってきてね」
ってさ、言われたんだ。テンションあがるよねぇ。
だからできたてのをあの人にいち早く届けなきゃ。冷めちゃうと失礼だからね。
俺ってさ、サービス精神大盛だから気持ち多目にいれといたよ。喜ぶ顔が見たいじゃん!
純白のあの人の前に来た。手が震える。勇気を出して渡した。
「受け取ってください!」
男らしくイエタゼ!
すると純白のあの人はこう言った。
「ちゃんとこの線まででいいんです。こんなにいりません…入れすぎです」
「できたらもってきてね」
ってさ、言われたんだ。テンションあがるよねぇ。
だからできたてのをあの人にいち早く届けなきゃ。冷めちゃうと失礼だからね。
俺ってさ、サービス精神大盛だから気持ち多目にいれといたよ。喜ぶ顔が見たいじゃん!
純白のあの人の前に来た。手が震える。勇気を出して渡した。
「受け取ってください!」
男らしくイエタゼ!
すると純白のあの人はこう言った。
「ちゃんとこの線まででいいんです。こんなにいりません…入れすぎです」
私はその大好きなおじ様と一緒にデパートの化粧品売り場に入った。
デパートを出たとき、おじ様は女になっていた。それも若い女に。
そのあと、私は、少しバーでお酒を飲んだ。少しだけだ。
バーから出てきたとき、おじ様は女から別のおじ様になっていた。
しかもおじ様は二人になって、悲しいことに口ひげを蓄えていた。
涙が出た。やっぱり私は最初のおじ様が一番好きだ。
あー、小遣い残り千円札二枚。
デパートを出たとき、おじ様は女になっていた。それも若い女に。
そのあと、私は、少しバーでお酒を飲んだ。少しだけだ。
バーから出てきたとき、おじ様は女から別のおじ様になっていた。
しかもおじ様は二人になって、悲しいことに口ひげを蓄えていた。
涙が出た。やっぱり私は最初のおじ様が一番好きだ。
あー、小遣い残り千円札二枚。
今の人類の前に今よりも少し文明が発達した人類がいた。
世界はA国とB国の二大国家により統治されていた。お互いが尊重しあっていた。
そんなある日、A国の首都上空で突然核爆発が起き数千万人の命が奪われた。
A国はB国の核爆弾と断定し、ありったけのミサイルで即日報復行動にでた。
驚いたのはB国の人達。全く身に覚えがない。
首都はおろか、地方の主要都市、ほとんどの軍事基地を破壊されてしまった。
B国は報復は嫌だったが残った核爆弾一発を撃つかでもめた。
当時B国では、ある装置を実用化手前まで開発していたがまだとても不安定なもので信用性がなかった。
B国の政治家達は一つの結論に行き着いた。
「先にA国の首都を破壊する」
という内容だった。
世界はA国とB国の二大国家により統治されていた。お互いが尊重しあっていた。
そんなある日、A国の首都上空で突然核爆発が起き数千万人の命が奪われた。
A国はB国の核爆弾と断定し、ありったけのミサイルで即日報復行動にでた。
驚いたのはB国の人達。全く身に覚えがない。
首都はおろか、地方の主要都市、ほとんどの軍事基地を破壊されてしまった。
B国は報復は嫌だったが残った核爆弾一発を撃つかでもめた。
当時B国では、ある装置を実用化手前まで開発していたがまだとても不安定なもので信用性がなかった。
B国の政治家達は一つの結論に行き着いた。
「先にA国の首都を破壊する」
という内容だった。
ある芸能人の話。
プライベートで旅行に出かけた時、旅先でサインを求められた。
「すいません、サインをお願いしていいですか?」
芸能人はムッとした…今日はプライベートで来たんだよ。あまり目立ちたくないし…。
「ごめんなさい。今日はちょっと…」とやんわり断る。
すると相手は続ける。
「そうおっしゃらずに、お願いします」
芸能人はさらに気分を害した。しつこいなあ…。
「今日は疲れているので、勘弁してもらえますか?」
相手も引き下がらない。
「それでは困ります。サインしていただかないと…」
芸能人はキレそうになった。
「いいかげんにしてくれ! お断りだ!」
相手は丁寧な口調ながらも、負けじと続ける。
「お気に障ったら申し訳ありませんが、ここは何とかサインを…」
こんなやり取りが繰り返され、相手はウンザリした顔で芸能人に言った。
「こちらにサインしていただかないと、チェックイン手続が終わらないのですが」
プライベートで旅行に出かけた時、旅先でサインを求められた。
「すいません、サインをお願いしていいですか?」
芸能人はムッとした…今日はプライベートで来たんだよ。あまり目立ちたくないし…。
「ごめんなさい。今日はちょっと…」とやんわり断る。
すると相手は続ける。
「そうおっしゃらずに、お願いします」
芸能人はさらに気分を害した。しつこいなあ…。
「今日は疲れているので、勘弁してもらえますか?」
相手も引き下がらない。
「それでは困ります。サインしていただかないと…」
芸能人はキレそうになった。
「いいかげんにしてくれ! お断りだ!」
相手は丁寧な口調ながらも、負けじと続ける。
「お気に障ったら申し訳ありませんが、ここは何とかサインを…」
こんなやり取りが繰り返され、相手はウンザリした顔で芸能人に言った。
「こちらにサインしていただかないと、チェックイン手続が終わらないのですが」
ある日電話が掛かってきた。
携帯を見ると【着信中 A】とある。
私は携帯を手に取り、電話に出た。
「もしもし」
「もしもし、○○か?」
電話越しの声は、確かにAだ。
「どうしたんだ、お前が電話してくるなんて珍しいじゃないか」
「いや、ちょっと急ぎの頼みなんだ」
少し焦ったようなAに、私は何事かと身構えた。
「実は部屋で携帯を無くしてさ。お前の携帯から鳴らしてみてくれないか?」
携帯を見ると【着信中 A】とある。
私は携帯を手に取り、電話に出た。
「もしもし」
「もしもし、○○か?」
電話越しの声は、確かにAだ。
「どうしたんだ、お前が電話してくるなんて珍しいじゃないか」
「いや、ちょっと急ぎの頼みなんだ」
少し焦ったようなAに、私は何事かと身構えた。
「実は部屋で携帯を無くしてさ。お前の携帯から鳴らしてみてくれないか?」
俺は高校まで一度としてケンカに負けたことはなかった。
1対10の時も、1対20の時も一度として負けなかった。
極めつけは、1対30なんて時もあった。それでも余裕で勝ち続けてきた。
だが、そんな俺にもとうとう負ける日が来たんだ。
そう、俺が初めてケンカに負けたのは1対50の時だった。
アイツは本当に強かった。
俺たち50人を相手に勝ったんだからな。
俺はその日以来ケンカをやめたんだ。
1対10の時も、1対20の時も一度として負けなかった。
極めつけは、1対30なんて時もあった。それでも余裕で勝ち続けてきた。
だが、そんな俺にもとうとう負ける日が来たんだ。
そう、俺が初めてケンカに負けたのは1対50の時だった。
アイツは本当に強かった。
俺たち50人を相手に勝ったんだからな。
俺はその日以来ケンカをやめたんだ。
儀式が始まった。
父は黒い仮面を被った人達に丁寧に渡していく。
黒い仮面の人達は仮面のせいで確認はできないが泣きながら喜び、父に感謝の意をあらわす。
父は「もう必要のないものだ」とだけいい、去って行った。
残された娘は、理性ではわかるのだが感情が許さない。
やがてあらゆる手段を使い黒い仮面のしたを一人一人白日のもととした。
父には話す術はなかったが絶対に娘を止めていただろう。
そして娘は集めるために全米を巡る旅にでる。
もし父と娘が話せたら父はこう言っただろう。
「今更どうする。やめなさい。無駄にしてしまうことになる」
父への想いが強すぎた娘は答を決めていた。
「それでもいいの…」
娘は父を側に置いておきたかった。
父は黒い仮面を被った人達に丁寧に渡していく。
黒い仮面の人達は仮面のせいで確認はできないが泣きながら喜び、父に感謝の意をあらわす。
父は「もう必要のないものだ」とだけいい、去って行った。
残された娘は、理性ではわかるのだが感情が許さない。
やがてあらゆる手段を使い黒い仮面のしたを一人一人白日のもととした。
父には話す術はなかったが絶対に娘を止めていただろう。
そして娘は集めるために全米を巡る旅にでる。
もし父と娘が話せたら父はこう言っただろう。
「今更どうする。やめなさい。無駄にしてしまうことになる」
父への想いが強すぎた娘は答を決めていた。
「それでもいいの…」
娘は父を側に置いておきたかった。
風紀の乱れを戒める教頭の訓話も締め括りに近付いた。
「ですから、皆さん、どこへ行こうと常に、この学校の生徒である事を忘れないように。街を歩きながら煙草を吸わない事。教室ではショートパンツは控える事。自分達の部屋であろうと、相応しくない話題は慎む事。そして、最も大事な点ですが、もし男性が付きまとってきたら、自分自身に聞いてみることです。――果たして一時間の快楽が、一生の不名誉に値するだろうか、と。さて、何か質問はありませんか?」
教室の最後列から声が挙がった。
「どうすれば一時間ももたせることが出来るのですか?」
「ですから、皆さん、どこへ行こうと常に、この学校の生徒である事を忘れないように。街を歩きながら煙草を吸わない事。教室ではショートパンツは控える事。自分達の部屋であろうと、相応しくない話題は慎む事。そして、最も大事な点ですが、もし男性が付きまとってきたら、自分自身に聞いてみることです。――果たして一時間の快楽が、一生の不名誉に値するだろうか、と。さて、何か質問はありませんか?」
教室の最後列から声が挙がった。
「どうすれば一時間ももたせることが出来るのですか?」
漆黒の闇の中、二人の忍者が暗殺の指令を達成し、忍びの里へと帰還した。
先輩忍者「やっと着いたな。よくやってくれたな」
先輩忍者は後輩忍者を労う。
後輩忍者「五年ぶりに先輩とお会いし、まさかご一緒するとは…。感激です」
先輩忍者はニコッと笑うと黒い頭巾を取り、額の汗を拭き取った。
突然後輩忍者は叫んだ。
後輩忍者「抜け忍でござるー!」
忍びの里にこだまする。
実は先輩忍者は極秘に忍びの里を抜けて、敵対勢力につこうとしていた。何故、ばれたのであろうか。誰にも言ってはいない。
そうこう考えているうちに忍びの里の忍者の無数の刃が先輩忍者の体を貫いた。
「無念…」
絶命した先輩忍者は地面に倒れた。
青ざめる後輩忍者。
その晩、忍びの里を二つの満月が照らしたという
先輩忍者「やっと着いたな。よくやってくれたな」
先輩忍者は後輩忍者を労う。
後輩忍者「五年ぶりに先輩とお会いし、まさかご一緒するとは…。感激です」
先輩忍者はニコッと笑うと黒い頭巾を取り、額の汗を拭き取った。
突然後輩忍者は叫んだ。
後輩忍者「抜け忍でござるー!」
忍びの里にこだまする。
実は先輩忍者は極秘に忍びの里を抜けて、敵対勢力につこうとしていた。何故、ばれたのであろうか。誰にも言ってはいない。
そうこう考えているうちに忍びの里の忍者の無数の刃が先輩忍者の体を貫いた。
「無念…」
絶命した先輩忍者は地面に倒れた。
青ざめる後輩忍者。
その晩、忍びの里を二つの満月が照らしたという
俺と親友の真司の話。
ある日、横断歩道で信号待ちをしていた俺は、道路の向かい側に真司を見つけた。真司も俺に気付いた。
青信号になり、歩き始めた俺達はお互い手を振り声をかけた…と、その時、信号無視の車が猛スピードで真司の前に近づいてきた。
危ない!! とっさに俺は叫んでいた。
「真司!! 真司!! 前!!」
真司はびっくりして俺を見た。
「だから、真司!! 真司!! 前!!」
車は猛スピードで過ぎていく…幸い、真司は無事だったが、なぜかものすごい形相でこっちをにらんでいる。
その日以降、真司は俺に口を訊いてくれなくなった。
ある日、横断歩道で信号待ちをしていた俺は、道路の向かい側に真司を見つけた。真司も俺に気付いた。
青信号になり、歩き始めた俺達はお互い手を振り声をかけた…と、その時、信号無視の車が猛スピードで真司の前に近づいてきた。
危ない!! とっさに俺は叫んでいた。
「真司!! 真司!! 前!!」
真司はびっくりして俺を見た。
「だから、真司!! 真司!! 前!!」
車は猛スピードで過ぎていく…幸い、真司は無事だったが、なぜかものすごい形相でこっちをにらんでいる。
その日以降、真司は俺に口を訊いてくれなくなった。
夕方の窓から見える山と夕日の風景が好きでこのアパートを借りた。
住んでみると印象は違う。
右隣りは朝方まで麻雀をする糞学生。左隣りは奇声を発し続ける誰だかわからない人物。
下の住人はほんの少しの音だけで天井を突き上げてくる。
気が変になりそうだ。
ある日「闇のマークの引越しセンター」と書かれたチラシが郵便受けに入っていた。
私は内容を理解し、電話して引越しを頼んだ。
次の日、引越しは完了した。
なんて静かな部屋だろう。なんて理想的なんだ。
夕方の窓から見える山と夕日を見ながらそう思った
住んでみると印象は違う。
右隣りは朝方まで麻雀をする糞学生。左隣りは奇声を発し続ける誰だかわからない人物。
下の住人はほんの少しの音だけで天井を突き上げてくる。
気が変になりそうだ。
ある日「闇のマークの引越しセンター」と書かれたチラシが郵便受けに入っていた。
私は内容を理解し、電話して引越しを頼んだ。
次の日、引越しは完了した。
なんて静かな部屋だろう。なんて理想的なんだ。
夕方の窓から見える山と夕日を見ながらそう思った
私の名前はスミス。
さっき不思議な本を見つけた。最初に一行書いているだけで、白紙なのだが、なんと文字がどんどんリアルタイムで書かれていく本だ。
面白そうなので日記にその内容を書き写そう。
「私の名前はボブソン。
私は今とある犯罪組織に潜入している。
もちろんCIAやFBIではなくただの趣味だ。今、目の前で麻薬の取引が始まった。俺は影に隠れて様子をうかがった。
そのとき!
『誰かに見られてる気がする』といい、奴らがこっちに向かって来た!
そばにあった通気口に逃げ込もうとしたが、さっき拾ったポケットの本がつっかえ、捕まった。そのときまた奴らは言った。
『まだ見てるやつがいる』」
その瞬間本に強烈に睨まれたような気がして、すぐに本を閉じた。
いやー怖かったよ。
しかし…君たち。さっきからそんなに私を見ないでくれよ。
さっき不思議な本を見つけた。最初に一行書いているだけで、白紙なのだが、なんと文字がどんどんリアルタイムで書かれていく本だ。
面白そうなので日記にその内容を書き写そう。
「私の名前はボブソン。
私は今とある犯罪組織に潜入している。
もちろんCIAやFBIではなくただの趣味だ。今、目の前で麻薬の取引が始まった。俺は影に隠れて様子をうかがった。
そのとき!
『誰かに見られてる気がする』といい、奴らがこっちに向かって来た!
そばにあった通気口に逃げ込もうとしたが、さっき拾ったポケットの本がつっかえ、捕まった。そのときまた奴らは言った。
『まだ見てるやつがいる』」
その瞬間本に強烈に睨まれたような気がして、すぐに本を閉じた。
いやー怖かったよ。
しかし…君たち。さっきからそんなに私を見ないでくれよ。
私は、絵を描くのが大好きだ。
将来は画家になりたいと思う。
でも友人には笑われる。
「そんな下手くそじゃ、画家なんて無理だ。まるで幼稚園児が描いたみたいじゃないか」
「でも、デタラメな絵を描いて、素晴らしいと賞賛されている画家が大勢いるわ」
と私は反発した。
すると友人は「君は抽象画の事を言ってるのかもしれないけど、あれはきちんとしたデッサン力があっての事なんだよ」なんて言う。
「それに、俺はこういう絵の方が好きだな」
と、友人は一枚の絵のコピーを差し出した。
両手を前に組み、口元に微笑をたたえた女の人の絵だ。
私は、ため息をついた。
どうしてみんな、こんな風にデタラメな絵ばかり好むのだろう。
私が認める画家は、ただ一人だけ。
彼のように、世の中の物を見たまま描けるようになったら、どんなにいいだろう。
それには、努力あるのみだ。
私は、キャンバスに向かい、友人をデッサンする事にした。
「格好よく描いてくれよ」
友人は、顔の横から鼻を突き出し、顔の中央で右目と左目をくっつけながら笑った。
将来は画家になりたいと思う。
でも友人には笑われる。
「そんな下手くそじゃ、画家なんて無理だ。まるで幼稚園児が描いたみたいじゃないか」
「でも、デタラメな絵を描いて、素晴らしいと賞賛されている画家が大勢いるわ」
と私は反発した。
すると友人は「君は抽象画の事を言ってるのかもしれないけど、あれはきちんとしたデッサン力があっての事なんだよ」なんて言う。
「それに、俺はこういう絵の方が好きだな」
と、友人は一枚の絵のコピーを差し出した。
両手を前に組み、口元に微笑をたたえた女の人の絵だ。
私は、ため息をついた。
どうしてみんな、こんな風にデタラメな絵ばかり好むのだろう。
私が認める画家は、ただ一人だけ。
彼のように、世の中の物を見たまま描けるようになったら、どんなにいいだろう。
それには、努力あるのみだ。
私は、キャンバスに向かい、友人をデッサンする事にした。
「格好よく描いてくれよ」
友人は、顔の横から鼻を突き出し、顔の中央で右目と左目をくっつけながら笑った。
ある男は重い病を患い、手術をすることになった。
手術台に固定された男は手術担当医師に聞いた。
「先生、手術は痛いんですか? 初めてで心配で心配で…」
医師は話した。
「大丈夫ですよ。この特製の注射を打てば気持ちよく、何も考えずに手術ができます」
医師「ぐぇへへへぇ〜」
手術が始まった。
手術台に固定された男は手術担当医師に聞いた。
「先生、手術は痛いんですか? 初めてで心配で心配で…」
医師は話した。
「大丈夫ですよ。この特製の注射を打てば気持ちよく、何も考えずに手術ができます」
医師「ぐぇへへへぇ〜」
手術が始まった。
俺さ、今日まえから好きだったクラスのAさんに思い切ってメルアド聞いたんだ!
結構悩んでたけど丁寧に紙に書いて渡してくれたんだよ。
家に帰ってすぐにメール送信したんだ。もう返事来るかドキドキ。
そしたら10秒もたたないうちに返事が! 俺愛されてるって感じ。
しかし彼女メール打つの早いなぁ。また送信して欲しい、だって照れるなあ。
結構悩んでたけど丁寧に紙に書いて渡してくれたんだよ。
家に帰ってすぐにメール送信したんだ。もう返事来るかドキドキ。
そしたら10秒もたたないうちに返事が! 俺愛されてるって感じ。
しかし彼女メール打つの早いなぁ。また送信して欲しい、だって照れるなあ。
俺は今日も犯人を突き止めるべく頭を働かせる。
奴は狡猾だ。簡単に見つかるようなヘマはしない。
俺は今日まで何度も奴の正体を暴いてきたが、いつも別人だ。
時には、追い詰めたと思ったそいつが真犯人への手掛かりでしかなかったこともあった。
生半可な道のりではない。俺は何度も諦めようとした。
どうしても謎が解けない日もあった。だが全ては今日この日の為だったのだ。
真っ白な奴のホームグラウンド。残された時間は長くない。
俺は奴との最終決着をつけるべく、有力な証拠をもとに、空白を埋めるのだった。
奴は狡猾だ。簡単に見つかるようなヘマはしない。
俺は今日まで何度も奴の正体を暴いてきたが、いつも別人だ。
時には、追い詰めたと思ったそいつが真犯人への手掛かりでしかなかったこともあった。
生半可な道のりではない。俺は何度も諦めようとした。
どうしても謎が解けない日もあった。だが全ては今日この日の為だったのだ。
真っ白な奴のホームグラウンド。残された時間は長くない。
俺は奴との最終決着をつけるべく、有力な証拠をもとに、空白を埋めるのだった。
ある老人がハイウェイを運転していた。
その時、妻が心配そうな声で彼の携帯に電話を掛けてきた。
「あなた、気をつけて。ルート280号線を逆走している狂った男がいるってラジオで言ってたわよ」
老人は
「ああ、知ってるわい。でも、一台だけじゃないんだよ。何百台という車が逆走してるんだよ。困ったもんだ」
その時、妻が心配そうな声で彼の携帯に電話を掛けてきた。
「あなた、気をつけて。ルート280号線を逆走している狂った男がいるってラジオで言ってたわよ」
老人は
「ああ、知ってるわい。でも、一台だけじゃないんだよ。何百台という車が逆走してるんだよ。困ったもんだ」
河川敷で二匹の猫が話しをしていた。
「もう、ドライのキャトフードばかりで嫌だにゃ。マグロの刺身が毎日食べたいにゃ」
「内の家族は馬鹿で餌の皿とトイレが隣り合わせになってるにゃ。超むかつくにゃ」
すると上の方で話を聞いていた一匹の猫が口をはさんだ。
「にゃはは! おまえらは悲惨だにゃ」
二匹の猫はむっとして睨んで話した。
「おまえは何も不満はないんだにゃ?」
「ああないにゃ。最近毎日家族と遊んでるにゃ。今日なんか車で何時間もする所に連れてってもらって、今から自力で帰るところにゃ。この遊びの楽しい所は毎回知らない所に連れていってもらえるし、遊びの前にご馳走が食べられるところにゃ! オレッて愛されてルー!」
そういうと猫は楽しそうに去っていった。
残された猫はそれぞれ呟いた。
「ドライも結構いけるにゃ…」
「トイレ近いから意外と便利だにゃ……」
夕日に照らされて二匹の猫の影はどこまでも長くなっていた。
「もう、ドライのキャトフードばかりで嫌だにゃ。マグロの刺身が毎日食べたいにゃ」
「内の家族は馬鹿で餌の皿とトイレが隣り合わせになってるにゃ。超むかつくにゃ」
すると上の方で話を聞いていた一匹の猫が口をはさんだ。
「にゃはは! おまえらは悲惨だにゃ」
二匹の猫はむっとして睨んで話した。
「おまえは何も不満はないんだにゃ?」
「ああないにゃ。最近毎日家族と遊んでるにゃ。今日なんか車で何時間もする所に連れてってもらって、今から自力で帰るところにゃ。この遊びの楽しい所は毎回知らない所に連れていってもらえるし、遊びの前にご馳走が食べられるところにゃ! オレッて愛されてルー!」
そういうと猫は楽しそうに去っていった。
残された猫はそれぞれ呟いた。
「ドライも結構いけるにゃ…」
「トイレ近いから意外と便利だにゃ……」
夕日に照らされて二匹の猫の影はどこまでも長くなっていた。
楽観的なセールスマンと悲観的なセールスマンがアフリカの奥地に靴の営業に行った。
一週間後、会社に悲観的なセールスマンから電話がかかってきた。
「先行きは非常に悪い。この辺りの人々には靴を履く習慣がない」
そのすぐ後、楽観的なセールスマンから電話がかかってきた。
「先行きは非常に良い。この辺りの人々はまだ誰も靴を履いていない」
一週間後、会社に悲観的なセールスマンから電話がかかってきた。
「先行きは非常に悪い。この辺りの人々には靴を履く習慣がない」
そのすぐ後、楽観的なセールスマンから電話がかかってきた。
「先行きは非常に良い。この辺りの人々はまだ誰も靴を履いていない」
旅人がライオンとシマウマと焚き火を囲んでいた。
シマウマ「僕はいつもライオンさんに食われないかってびくびくしているけど、ライオンさんに怖いものなんてないだろう」
ライオン「何言ってるんだい、僕だって鉄砲もって追いかけてくる人間さんが怖いさ。人間さんに怖いものなんてないだろ」
人間「僕は……人間の言葉を話す君たちが怖い…」
シマウマ「僕はいつもライオンさんに食われないかってびくびくしているけど、ライオンさんに怖いものなんてないだろう」
ライオン「何言ってるんだい、僕だって鉄砲もって追いかけてくる人間さんが怖いさ。人間さんに怖いものなんてないだろ」
人間「僕は……人間の言葉を話す君たちが怖い…」
なにもかもがない無機質な部屋。ずっと上を眺めている。
空の遥か彼方から紐みたいなものが無数に垂れ下がっている。他のみんなもその光景を不思議そうに眺めてる。
暫く体育座りしたり、ねっころがる。紐らしいものはゆらゆら揺れている。
段々その揺れが心地よくなってきた。
勇気を出して引っ張ってみようかな?
グイっ
紐じゃないものは私に絡み付き、あっという間にあの空の遥か彼方に…。
そして
……気付けば大声をだして泣いていた。そんな私をそっと抱えてくれた存在に出会う。
誰だろう? すごく優しい。
空の遥か彼方から紐みたいなものが無数に垂れ下がっている。他のみんなもその光景を不思議そうに眺めてる。
暫く体育座りしたり、ねっころがる。紐らしいものはゆらゆら揺れている。
段々その揺れが心地よくなってきた。
勇気を出して引っ張ってみようかな?
グイっ
紐じゃないものは私に絡み付き、あっという間にあの空の遥か彼方に…。
そして
……気付けば大声をだして泣いていた。そんな私をそっと抱えてくれた存在に出会う。
誰だろう? すごく優しい。
子供の頃、私の夢は野球選手になることでよく野原で野球をしていた。
外野守備でホームランボールを追いかけた時、ボールは薮の中に入ってしまった。
薮の中で必死にボールを探した。すると突然、何処からともなく飛んできた棒が頭に直撃した。
余りの痛さに私は倒れ込んだ。
暫く唸っていると蛇が出てきた。しかし脳震盪を起こして身体が上手く動かない。
蛇は私の両足に噛み付いた。余りの痛さに悲鳴をあげた。
すると薮の中から白衣を着てホフク前進をしながら近づいて来た人物がいた。
そいつは自分が医者だと名乗ると注射を打ち、なにやら治療を施した。そしてもう大丈夫と告げると去って行った。
その後、野球選手の夢は絶たれてしまった。
外野守備でホームランボールを追いかけた時、ボールは薮の中に入ってしまった。
薮の中で必死にボールを探した。すると突然、何処からともなく飛んできた棒が頭に直撃した。
余りの痛さに私は倒れ込んだ。
暫く唸っていると蛇が出てきた。しかし脳震盪を起こして身体が上手く動かない。
蛇は私の両足に噛み付いた。余りの痛さに悲鳴をあげた。
すると薮の中から白衣を着てホフク前進をしながら近づいて来た人物がいた。
そいつは自分が医者だと名乗ると注射を打ち、なにやら治療を施した。そしてもう大丈夫と告げると去って行った。
その後、野球選手の夢は絶たれてしまった。
…視線が怖い。
一様に注がれる無表情な視線が。
「…何よ!? 何か言いたい事が有るなら、はっきり言いなさいよっ!!」
他者が気付かないのを良い事に、そう毒づいてみるも、冷たい視線に容易く流されてしまう。
同僚達は誰ひとりとして気付かない。
…いや、というより、考えてみようとすらしないのだ。
幾ら相談しても、考え過ぎだと取り合ってもらえず、とうとう精神科まで紹介された。
―――――きが、くるいそうだ。
私は遂に仕事を辞めた。
もう、あの無機質な視線には、滅多に出会わない。
…漸く息がつける。
―でも、勿体なかったかな、仕事。
せっかく難関勝ち抜いたのに。
一様に注がれる無表情な視線が。
「…何よ!? 何か言いたい事が有るなら、はっきり言いなさいよっ!!」
他者が気付かないのを良い事に、そう毒づいてみるも、冷たい視線に容易く流されてしまう。
同僚達は誰ひとりとして気付かない。
…いや、というより、考えてみようとすらしないのだ。
幾ら相談しても、考え過ぎだと取り合ってもらえず、とうとう精神科まで紹介された。
―――――きが、くるいそうだ。
私は遂に仕事を辞めた。
もう、あの無機質な視線には、滅多に出会わない。
…漸く息がつける。
―でも、勿体なかったかな、仕事。
せっかく難関勝ち抜いたのに。
二人の若い技師が会社の面接を受けた。
どちらを採用するか決めるため、二人は筆記テストを受けることになった。
テストが終わり、面接官は二人に言った。
「二人とも、十問中、九問正解でした」
そして、一方の男の方を向きこう言った。
「残念ですが、あなたは不採用です」
その男は、面接官に抗議した。
「どうして、二人とも同じだけ正解したのに私が落とされるんですか?」
「いや、問題は不正解の方なんですよ。五番の問題にこの方は『私にはわからない』と書かれましたが、あなたは『私もわからない』と書いたでしょう」
どちらを採用するか決めるため、二人は筆記テストを受けることになった。
テストが終わり、面接官は二人に言った。
「二人とも、十問中、九問正解でした」
そして、一方の男の方を向きこう言った。
「残念ですが、あなたは不採用です」
その男は、面接官に抗議した。
「どうして、二人とも同じだけ正解したのに私が落とされるんですか?」
「いや、問題は不正解の方なんですよ。五番の問題にこの方は『私にはわからない』と書かれましたが、あなたは『私もわからない』と書いたでしょう」
今日は一歳になった息子を、初めて公園に連れてきた。
かなりの人数の子ども達が遊んでいる中、砂場で大きな穴を掘りながら砂山を作っている女の子がいた。
息子はその大きな砂山に興味津々のようだ。
私はその女の子に近づき、
「お嬢ちゃん、陸(息子)も一緒にお山さん作ってもいい?」
「いいよ!」
「じゃあお願いね。もし陸がおイタしたらおしおきしてね」
「分かった! 陸くん、一緒にお山さん作ろ!」
『息子も楽しそうに遊んでるし、あの女の子もしっかりしてるなぁ』
感心した私は、公園に遊びに来ている子ども達のお母さん集団に加わり、時間を忘れるほど話した。
しばらくしてふと砂場を見ると、陸の姿がない。
慌てて砂場にいた女の子に、
「陸どこに行ったか知らない!?」
「陸くんね、私のスコップでおイタしたからね、おねんねしてもらったの」
見ると、あの大きな砂山がなくなっていた。
かなりの人数の子ども達が遊んでいる中、砂場で大きな穴を掘りながら砂山を作っている女の子がいた。
息子はその大きな砂山に興味津々のようだ。
私はその女の子に近づき、
「お嬢ちゃん、陸(息子)も一緒にお山さん作ってもいい?」
「いいよ!」
「じゃあお願いね。もし陸がおイタしたらおしおきしてね」
「分かった! 陸くん、一緒にお山さん作ろ!」
『息子も楽しそうに遊んでるし、あの女の子もしっかりしてるなぁ』
感心した私は、公園に遊びに来ている子ども達のお母さん集団に加わり、時間を忘れるほど話した。
しばらくしてふと砂場を見ると、陸の姿がない。
慌てて砂場にいた女の子に、
「陸どこに行ったか知らない!?」
「陸くんね、私のスコップでおイタしたからね、おねんねしてもらったの」
見ると、あの大きな砂山がなくなっていた。
「実は昨日、思いがけず河川敷でこちらの弾丸を拾いました。つい先日も男の子が道端で拾ったと云うニュースが記憶に新しいですよね」
「警察に届けなくていいの?」
「ごもっともですが… 君ね人の話は最後まで聞くようにと学校で教わらなかったですか? ともかく、このような事が続いて起きるのは由々しき問題です」
「確かに普通じゃないけどさ、銃がなくて弾だけなら落ちてても大した事にはならないんじゃない?」
「銃社会ではない我が国に於いては、君のような意見の人が大多数でしょうが暢気すぎます。危機感のない者に自分の身は守れませんよ」
「そんな事言われても現実味がないし(笑)」
「君は少し煩いですね… では発砲時の衝撃があれば例えピストルがなくても機能は果たせる事を証明して見せましょう」
「えっ、どうやって?」
問いには答えず目の前のテーブルに弾丸を置くと、彼は見るからに重そうなガラスの灰皿を思いきり叩き落とした。
「警察に届けなくていいの?」
「ごもっともですが… 君ね人の話は最後まで聞くようにと学校で教わらなかったですか? ともかく、このような事が続いて起きるのは由々しき問題です」
「確かに普通じゃないけどさ、銃がなくて弾だけなら落ちてても大した事にはならないんじゃない?」
「銃社会ではない我が国に於いては、君のような意見の人が大多数でしょうが暢気すぎます。危機感のない者に自分の身は守れませんよ」
「そんな事言われても現実味がないし(笑)」
「君は少し煩いですね… では発砲時の衝撃があれば例えピストルがなくても機能は果たせる事を証明して見せましょう」
「えっ、どうやって?」
問いには答えず目の前のテーブルに弾丸を置くと、彼は見るからに重そうなガラスの灰皿を思いきり叩き落とした。
海で一人になりたそがれていた。
遠い水平線の彼方に何かが光ってる。
私はそれが岸に来るのを待った。
それは小さな瓶に入った手紙だった。
その内容は
「私は今、第一次世界大戦中の敵国であるドイツに、捕虜として捕まっている。私は敵軍にひどい扱いを受けている。助けてくれ」
私は歴史的にすごいものを見つけたと思い、友達に見せた。
しかし友達は「なんだ、これ偽物だよ」と言い笑っていた。
遠い水平線の彼方に何かが光ってる。
私はそれが岸に来るのを待った。
それは小さな瓶に入った手紙だった。
その内容は
「私は今、第一次世界大戦中の敵国であるドイツに、捕虜として捕まっている。私は敵軍にひどい扱いを受けている。助けてくれ」
私は歴史的にすごいものを見つけたと思い、友達に見せた。
しかし友達は「なんだ、これ偽物だよ」と言い笑っていた。
ある日、博士は長い年月をかけ従来より遥かに進化した電子顕微鏡を独自に開発した。
博士は物質がどこまで分割できるか答が知りたかった。
物質は分割すると原子にまで分割できる。原子は原子核と電子で構成されている。原子核は陽子と中性子で構成されている。陽子と中性子はクォークという素粒子で構成されている。現在では素粒子が最小構成物質だといわれている。
雲一つない晴天の昼。研究を進めた博士は、何処までも物質を分割していった。
もうすでに博士ですら理解できない世界だった。
博士はそこで驚くべき青い構成物質を発見した。
博士は宇宙の真理を見てしまった。
落ち着きを取り戻すため、震える手で何とかコーヒーを入れた。
窓から薄暗くなった空にある物体を確認すると、博士は何やらぶつぶつとつぶやき研究をやめてしまった。
博士は物質がどこまで分割できるか答が知りたかった。
物質は分割すると原子にまで分割できる。原子は原子核と電子で構成されている。原子核は陽子と中性子で構成されている。陽子と中性子はクォークという素粒子で構成されている。現在では素粒子が最小構成物質だといわれている。
雲一つない晴天の昼。研究を進めた博士は、何処までも物質を分割していった。
もうすでに博士ですら理解できない世界だった。
博士はそこで驚くべき青い構成物質を発見した。
博士は宇宙の真理を見てしまった。
落ち着きを取り戻すため、震える手で何とかコーヒーを入れた。
窓から薄暗くなった空にある物体を確認すると、博士は何やらぶつぶつとつぶやき研究をやめてしまった。
とある町で連続猟鬼殺人事件が起こった。
被害者はこれまでに十数名。しかし犯人はまだ捕まっていない…。
その町には連日マスコミが殺到し、現場周辺のニュースを流している。
あるテレビの取材を受けた近所の男が次のように応えた。
「誰がやったのか皆目見当もつかんよ。えらく迷惑な話だろ? また昨日も事件が起こったし。おちおち夜も寝てられん。早く警察には犯人を捕まえて欲しいもんだね。犠牲者をこんなに出して、本当に許せん!」
そして最後にカメラに向かって、「強い怒りを皆さんも感じませんか?」と言った後で、なぜかニヤッと薄気味悪い笑みを浮かべた。
数日後、犯人が捕まった。テレビの取材を受けていた、その男だった。
被害者はこれまでに十数名。しかし犯人はまだ捕まっていない…。
その町には連日マスコミが殺到し、現場周辺のニュースを流している。
あるテレビの取材を受けた近所の男が次のように応えた。
「誰がやったのか皆目見当もつかんよ。えらく迷惑な話だろ? また昨日も事件が起こったし。おちおち夜も寝てられん。早く警察には犯人を捕まえて欲しいもんだね。犠牲者をこんなに出して、本当に許せん!」
そして最後にカメラに向かって、「強い怒りを皆さんも感じませんか?」と言った後で、なぜかニヤッと薄気味悪い笑みを浮かべた。
数日後、犯人が捕まった。テレビの取材を受けていた、その男だった。
ここは飛行機の中。
離陸してしばらくしてキャビンアテンダント(以下CA)がこう言った。
CA「お客様の中に胃薬を持った方はいらっしゃいませんか!?」
「私ので良ければ…」
若い女性が立ち上がる。
しばらくするとまたCAが来た。
CA「お客様の中にお医者様はいらっしゃいませんか!?」
「私は大学病院の院長をしている」
ヒゲを蓄えた男が立ち上がる。
しばらくするとまたCAが来た。
CA「お客様の中に祈祷師様はいらっしゃいませんか!?」
「〇°×♂∞#。私がいきましょう」
初老の男が立ち上がる。
しばらくするとまたCAが来た。
CA「お客様の中に詐欺師の方はいらっしゃいませんか!?」
「俺は違うが少し興味がある」
いかにもな男が立ち上がる。
しばらくすると詐欺師が戻ってきた。
男「大丈夫。必ず着陸できる」
離陸してしばらくしてキャビンアテンダント(以下CA)がこう言った。
CA「お客様の中に胃薬を持った方はいらっしゃいませんか!?」
「私ので良ければ…」
若い女性が立ち上がる。
しばらくするとまたCAが来た。
CA「お客様の中にお医者様はいらっしゃいませんか!?」
「私は大学病院の院長をしている」
ヒゲを蓄えた男が立ち上がる。
しばらくするとまたCAが来た。
CA「お客様の中に祈祷師様はいらっしゃいませんか!?」
「〇°×♂∞#。私がいきましょう」
初老の男が立ち上がる。
しばらくするとまたCAが来た。
CA「お客様の中に詐欺師の方はいらっしゃいませんか!?」
「俺は違うが少し興味がある」
いかにもな男が立ち上がる。
しばらくすると詐欺師が戻ってきた。
男「大丈夫。必ず着陸できる」
今日、この
“紙”
を出せば、25年連れ添った私の名字は変わる。
母は、
「智子、よかったじゃない」
と、涙ぐみながら、喜んで言ってくれた。
父は…もう他界してしまっているけれど。
色々と心配してくれていた父に、どうしても今日のこの喜びの報告をしたかった。
ずっと心配し続けて、今は天国に居る父、泣いて喜んでくれた母。
智子は今日から自由になります。
幸せになるために…。
17の娘を連れて、ボストンバッグに荷物を詰めて、家を出た。
“紙”
を出せば、25年連れ添った私の名字は変わる。
母は、
「智子、よかったじゃない」
と、涙ぐみながら、喜んで言ってくれた。
父は…もう他界してしまっているけれど。
色々と心配してくれていた父に、どうしても今日のこの喜びの報告をしたかった。
ずっと心配し続けて、今は天国に居る父、泣いて喜んでくれた母。
智子は今日から自由になります。
幸せになるために…。
17の娘を連れて、ボストンバッグに荷物を詰めて、家を出た。
私がここに来てからどれくらい経ったかしら? ここの男共はみんな私を丁寧に扱うわ。
ま、当然よね。私が居ないと話にならないんだから。私は完璧ですもの。私に無いものと言えば………だ、大体解るでしょ!? 私に言わせないで頂戴!!
……あら? 変ね。片方無くしちゃったみたい。まったく、すぐに外れるんだから困ったものね。
「さ、仕事の時間だ」
ちょ、ちょっと待ちなさいよ!! 片方無くしちゃったのよ!? 探しなさいよ!! 聞いてるの!? ……あ、嫌…不完全な私を見ないで!!
「先生、肺が一個取れてます」
ま、当然よね。私が居ないと話にならないんだから。私は完璧ですもの。私に無いものと言えば………だ、大体解るでしょ!? 私に言わせないで頂戴!!
……あら? 変ね。片方無くしちゃったみたい。まったく、すぐに外れるんだから困ったものね。
「さ、仕事の時間だ」
ちょ、ちょっと待ちなさいよ!! 片方無くしちゃったのよ!? 探しなさいよ!! 聞いてるの!? ……あ、嫌…不完全な私を見ないで!!
「先生、肺が一個取れてます」
ある男がオフィスで腹を減らしていた。
ボスのデスクを見るとピーナッツの入ったボトルがあった。
男はその中のピーナッツをポリポリと食べ始めた。
そこにボスが帰ってきた。
それを見るなりボスは一言
「なあに、気にすることはない。
私は入れ歯になって以来M&Mのピーナッツが食えなくてね。周りのチョコレートだけなめてたんだ」
ボスのデスクを見るとピーナッツの入ったボトルがあった。
男はその中のピーナッツをポリポリと食べ始めた。
そこにボスが帰ってきた。
それを見るなりボスは一言
「なあに、気にすることはない。
私は入れ歯になって以来M&Mのピーナッツが食えなくてね。周りのチョコレートだけなめてたんだ」
ある会社で、従業員から賃上げの要求が出たところ、社長は次のような回答をした。
「一年は365日だが、計算しやすいように366日としよう。
1日8時間労働というのは、1日のうち3分の1だけ働くことであるから、実働は366日の3分の1。つまり122日である。
そのうち、日曜日が1年間366日の7分の1。つまり52日あり、週休2日制で土曜休みも52日ある。
そうすると諸君は年間18日しか働いていないことになる。
我が社では、有給休暇で14日休める。さらに会社創立記念日などの社休が4日あり、これを全部引くと、結局諸君は1日も働いていないことになる。
従って、会社としては、これ以上月給を上げる必要などないという結論に達したのである」
「社長わかりました。賃金はこのままで結構です。
ですので我々は明日から出社しませんので給料だけは振り込んで下さい」
「一年は365日だが、計算しやすいように366日としよう。
1日8時間労働というのは、1日のうち3分の1だけ働くことであるから、実働は366日の3分の1。つまり122日である。
そのうち、日曜日が1年間366日の7分の1。つまり52日あり、週休2日制で土曜休みも52日ある。
そうすると諸君は年間18日しか働いていないことになる。
我が社では、有給休暇で14日休める。さらに会社創立記念日などの社休が4日あり、これを全部引くと、結局諸君は1日も働いていないことになる。
従って、会社としては、これ以上月給を上げる必要などないという結論に達したのである」
「社長わかりました。賃金はこのままで結構です。
ですので我々は明日から出社しませんので給料だけは振り込んで下さい」
ハンバーグの美味しい店があったので、店主に
「これはどうやって作るんだ?」
と訊くと
「レシピは門外不出でな。口が裂けても教えられねえな」
と断られた。
頭に来たので
「ネズミの死骸でも入れてやろうか!」
と言うと、店主は一瞬顔色を変え、しかしすぐにこやかな顔で近づき
「あなたには参りました」
と握手を求めてきた。
「これはどうやって作るんだ?」
と訊くと
「レシピは門外不出でな。口が裂けても教えられねえな」
と断られた。
頭に来たので
「ネズミの死骸でも入れてやろうか!」
と言うと、店主は一瞬顔色を変え、しかしすぐにこやかな顔で近づき
「あなたには参りました」
と握手を求めてきた。
「先生! 完成です」
私は科学者をしておる。私はついに遺伝子操作で、たった一晩で倍に増える水草をつくることに成功したのだ! 素晴らしい!
早速近所の公園の湖で実験を始めるとしよう。この湖は同じ大きさの湖を2つ繋げた、いわゆるひょうたん形の湖だ。
私は改造された水草を湖の端、つまりひょうたんの先端から1掴みだけ湖に入れた。
水草は順調に育ち1日ごとに倍に、また倍にと増えていき32日で湖を完全に覆ってしまった。素晴らしい!
しかし残念なことに発表前に湖が干上がり水草が全滅したのだ…。ここは気を取り直しもう一度この湖を水草で覆うとしよう。
後日、私はこの湖で水草を同じ場所に一掴み入れた。しかし今回は発表までに時間がない。そこで私は正反対のひょうたんの底にも、もう一掴み水草を入れた。左右から攻めるのだ。素晴らしい!
16日後。そこにはまだまだ水草に覆われない湖と、首を傾げる博士の姿があった。
私は科学者をしておる。私はついに遺伝子操作で、たった一晩で倍に増える水草をつくることに成功したのだ! 素晴らしい!
早速近所の公園の湖で実験を始めるとしよう。この湖は同じ大きさの湖を2つ繋げた、いわゆるひょうたん形の湖だ。
私は改造された水草を湖の端、つまりひょうたんの先端から1掴みだけ湖に入れた。
水草は順調に育ち1日ごとに倍に、また倍にと増えていき32日で湖を完全に覆ってしまった。素晴らしい!
しかし残念なことに発表前に湖が干上がり水草が全滅したのだ…。ここは気を取り直しもう一度この湖を水草で覆うとしよう。
後日、私はこの湖で水草を同じ場所に一掴み入れた。しかし今回は発表までに時間がない。そこで私は正反対のひょうたんの底にも、もう一掴み水草を入れた。左右から攻めるのだ。素晴らしい!
16日後。そこにはまだまだ水草に覆われない湖と、首を傾げる博士の姿があった。
近所に住んでる親戚のお婆さんが、この前遊びに来た。
挨拶だけして、後は部屋にいた。
その親戚とうちの祖母が玄関で話してるんだけど、お互い耳が遠いから声がデカい。嫌でも聞こえる。
「この前、うちの孫がね、珍しくやって来て。最近振込め詐欺とか、キャッシュカードを無断で使う人がいるけど、暗証番号の管理は大丈夫だべかって言うんだよ」
「ありゃ大変だで」
「誕生日とか住所とかはいけないって言うだろ? 知ってるんだけど、この年になると変な暗証番号は覚えにくいべや」
「そうだぃなぁ」
「そしたら、いい方法教えてやるって言うんだよ」
「何」
「自分の生年月日……そら、よくあるべ。1970年の2月2日なら、19700202って書かせるような。それに含まれない数字を使えと。それなら他人にはわからないって」
「なるほどなぁ」
「なるほどなじゃないよ、もう。あたしはそこまで耄碌してないさ。全くあの子も油断ならないんだから」
「何がよ」
きょとんとしてる祖母に対して、お婆さんは怒った口調で叫んだ。
「あたしは1934年の6月28日生まれなんだよ!」
挨拶だけして、後は部屋にいた。
その親戚とうちの祖母が玄関で話してるんだけど、お互い耳が遠いから声がデカい。嫌でも聞こえる。
「この前、うちの孫がね、珍しくやって来て。最近振込め詐欺とか、キャッシュカードを無断で使う人がいるけど、暗証番号の管理は大丈夫だべかって言うんだよ」
「ありゃ大変だで」
「誕生日とか住所とかはいけないって言うだろ? 知ってるんだけど、この年になると変な暗証番号は覚えにくいべや」
「そうだぃなぁ」
「そしたら、いい方法教えてやるって言うんだよ」
「何」
「自分の生年月日……そら、よくあるべ。1970年の2月2日なら、19700202って書かせるような。それに含まれない数字を使えと。それなら他人にはわからないって」
「なるほどなぁ」
「なるほどなじゃないよ、もう。あたしはそこまで耄碌してないさ。全くあの子も油断ならないんだから」
「何がよ」
きょとんとしてる祖母に対して、お婆さんは怒った口調で叫んだ。
「あたしは1934年の6月28日生まれなんだよ!」
ある日魔法使いに出会った。
魔法使いは何でも私の願いを叶えてくれるらしいが、条件があるらしい。
「今から人間が言葉で言い表す全ての色のカラスを野に放つ。全てをこのカメラにおさめた時、どんな願いでも叶えよう」
その日からカラスと私の戦いが始まった。
空に潜む青色のカラス。虹の周りを飛ぶ虹色のカラス。金庫にいた金色のカラスには驚いた。
…50年後。
魔法使いに聞いたところ、私はあと1羽撮影すればいいらしい。
しかしそれからさらに20年。
未だにそのカラスを撮影できていない。
魔法使いは何でも私の願いを叶えてくれるらしいが、条件があるらしい。
「今から人間が言葉で言い表す全ての色のカラスを野に放つ。全てをこのカメラにおさめた時、どんな願いでも叶えよう」
その日からカラスと私の戦いが始まった。
空に潜む青色のカラス。虹の周りを飛ぶ虹色のカラス。金庫にいた金色のカラスには驚いた。
…50年後。
魔法使いに聞いたところ、私はあと1羽撮影すればいいらしい。
しかしそれからさらに20年。
未だにそのカラスを撮影できていない。
あるところに、大きなミスを犯し、クビになりそうな係長がいた。
頭を抱え、どうしようかと悩んでいると上司が来て言った。
「私に何か一言言ってみなさい。今回のミスの理由でも何でもいい。それが真実なら左遷で済ませてやるが、嘘を言ったら君はクビだ」
そこで係長は一言堂々と言い放った。
次の日からも係長は元気に出社した。
頭を抱え、どうしようかと悩んでいると上司が来て言った。
「私に何か一言言ってみなさい。今回のミスの理由でも何でもいい。それが真実なら左遷で済ませてやるが、嘘を言ったら君はクビだ」
そこで係長は一言堂々と言い放った。
次の日からも係長は元気に出社した。
俺には行きつけのバーがあるのさ。安くてすぐ酔える最高のバーだ。
ただ混雑する店だからな、11時から1時の間以外は、危険だってんで出入りできねえんだ。
今日も俺は1時に入って飲み始めた。愛用のイスに深々と腰を下ろした時の安心感はたまらねえな。
「何にします?」
「とりあえずウォッカ」
順調に飲み始めて何時間たったんだ。もう酔いはピークに来たみてえだ。
ふと店の中央の時計を見るとまだ3時だと?? 俺がたった2時間でこんなに酔うわきゃあねえ。
「おいマスター! 時計が狂ってんじゃねえか!?」
「あ! 申し訳ありませんすぐに直してきます」
そう言うとマスターは立ち上がって、凄いスピードで側面の勝手口から出ていきやがった。時計屋でも呼ぶ気かねえ…。
ただ混雑する店だからな、11時から1時の間以外は、危険だってんで出入りできねえんだ。
今日も俺は1時に入って飲み始めた。愛用のイスに深々と腰を下ろした時の安心感はたまらねえな。
「何にします?」
「とりあえずウォッカ」
順調に飲み始めて何時間たったんだ。もう酔いはピークに来たみてえだ。
ふと店の中央の時計を見るとまだ3時だと?? 俺がたった2時間でこんなに酔うわきゃあねえ。
「おいマスター! 時計が狂ってんじゃねえか!?」
「あ! 申し訳ありませんすぐに直してきます」
そう言うとマスターは立ち上がって、凄いスピードで側面の勝手口から出ていきやがった。時計屋でも呼ぶ気かねえ…。
河川敷を歩いている男がいた。
すると何やら立派で高価そうな緑の釣竿が川に糸を垂らし無人で置かれていた。
暫く男は眺めていたが誰も来ないし、誰も見てはいない。
近づいて盗もうかと思った時、釣竿に魚がかかり、糸と浮きがびくびくいいはじめた。
そして、男が釣竿に手をかけたとき二つの事に気付いた。
緑色の釣竿ではなく、藻がびっしり絡み付いていた。そして持つところには反しのついた釣針が無数にあったことだった。
次の日もまた違う男が河川敷を歩き、釣竿に興味をいだいた。
すると何やら立派で高価そうな緑の釣竿が川に糸を垂らし無人で置かれていた。
暫く男は眺めていたが誰も来ないし、誰も見てはいない。
近づいて盗もうかと思った時、釣竿に魚がかかり、糸と浮きがびくびくいいはじめた。
そして、男が釣竿に手をかけたとき二つの事に気付いた。
緑色の釣竿ではなく、藻がびっしり絡み付いていた。そして持つところには反しのついた釣針が無数にあったことだった。
次の日もまた違う男が河川敷を歩き、釣竿に興味をいだいた。
あるバーの話。
先日某繁華街に新規開店したこのバー、世の男性諸氏に大人気なのだそうだ。
店の雰囲気、酒の美味さ、ホステスの接客、どれをとっても満点。もっとも、人気の秘密はそれだけではないらしい。
それは、このバーで飲んで帰宅が午前様または朝帰りになったとしても、妻は全く怒らない。それどころか「遅くまで大変ね」とねぎらってくれるのだ。
大体、飲んで帰宅が深夜に及ぶと世の奥様方は眉をひそめるものだが、このバーだけは例外のようで、それが男性にとっては好都合というわけだ。
え? あなたも行ってみたくなった? ぜひ一度行ってみてください。
店の名前は、確か…「怪者」と言ったな。このサイトにふさわしい名前ですな。
先日某繁華街に新規開店したこのバー、世の男性諸氏に大人気なのだそうだ。
店の雰囲気、酒の美味さ、ホステスの接客、どれをとっても満点。もっとも、人気の秘密はそれだけではないらしい。
それは、このバーで飲んで帰宅が午前様または朝帰りになったとしても、妻は全く怒らない。それどころか「遅くまで大変ね」とねぎらってくれるのだ。
大体、飲んで帰宅が深夜に及ぶと世の奥様方は眉をひそめるものだが、このバーだけは例外のようで、それが男性にとっては好都合というわけだ。
え? あなたも行ってみたくなった? ぜひ一度行ってみてください。
店の名前は、確か…「怪者」と言ったな。このサイトにふさわしい名前ですな。
街頭アンケートの話。
某繁華街で調査員が道行く人に聞き取るアンケートが行われていた。
ある女性が通りがかり、アンケートに参加した。
「結婚相手に望む条件を教えてください」
「そうねえ…身長が高くて、一流大学を出て、年収が二千万円以上あって、仕事は完全週休二日で、年に最低三回は必ず海外旅行に連れて行ってくれる。そんな男性なら他には何も望まないです」
「分かりました。アンケートにご協力ありがとうございました。これは謝礼の品です。お受け取りください」
と、調査員は箱を女性に手渡した。
後で女性がその箱を開けると、中には一枚の手鏡が入っていた。
某繁華街で調査員が道行く人に聞き取るアンケートが行われていた。
ある女性が通りがかり、アンケートに参加した。
「結婚相手に望む条件を教えてください」
「そうねえ…身長が高くて、一流大学を出て、年収が二千万円以上あって、仕事は完全週休二日で、年に最低三回は必ず海外旅行に連れて行ってくれる。そんな男性なら他には何も望まないです」
「分かりました。アンケートにご協力ありがとうございました。これは謝礼の品です。お受け取りください」
と、調査員は箱を女性に手渡した。
後で女性がその箱を開けると、中には一枚の手鏡が入っていた。
外交官が貧乏人の家を訪ねて言った。
外交官「お宅の息子さんに縁談があるんですが」
貧乏人「息子は自分の嫁は自分で見つけます。私は口出しするつもりはありませんよ」
外交官「でも、相手は大富豪のロスチャイルド家のお嬢さんですよ!」
貧乏人「え。そういうことでしたら…」
次に外交官は、ロスチャイルド家を訪ねて言った。
外交官「お宅のお嬢さんに縁談があるんですが」
ロス家「娘は結婚するにはまだ若いですよ」
外交官「でも、相手の男性は世界銀行の副頭取なんですよ!」
ロス家「え。そういうことでしたら…」
そして外交官は、世界銀行の頭取を訪ねた。
外交官「お宅の副頭取に推薦したい人物がいるんですが」
頭取「副頭取候補でしたら、すでに相当な数の人材がいますから」
外交官「でも、この若者はロスチャイルド家の婿養子ですよ!」
頭取「え。そういうことでしたら…」
外交官「お宅の息子さんに縁談があるんですが」
貧乏人「息子は自分の嫁は自分で見つけます。私は口出しするつもりはありませんよ」
外交官「でも、相手は大富豪のロスチャイルド家のお嬢さんですよ!」
貧乏人「え。そういうことでしたら…」
次に外交官は、ロスチャイルド家を訪ねて言った。
外交官「お宅のお嬢さんに縁談があるんですが」
ロス家「娘は結婚するにはまだ若いですよ」
外交官「でも、相手の男性は世界銀行の副頭取なんですよ!」
ロス家「え。そういうことでしたら…」
そして外交官は、世界銀行の頭取を訪ねた。
外交官「お宅の副頭取に推薦したい人物がいるんですが」
頭取「副頭取候補でしたら、すでに相当な数の人材がいますから」
外交官「でも、この若者はロスチャイルド家の婿養子ですよ!」
頭取「え。そういうことでしたら…」
うんとね、一人遊びなのね。
白、白が好き。
下にあるながーい白をたどったの。
あっ! 黒と白のシマウマさんだ。
お母さんがなんか言ってた様な…まいっか。
黒ジャンプ
白
黒ジャンプ
白
黒ジャンプ
白
車
赤
赤
赤
…
お母さん ごめんなさい。
白、白が好き。
下にあるながーい白をたどったの。
あっ! 黒と白のシマウマさんだ。
お母さんがなんか言ってた様な…まいっか。
黒ジャンプ
白
黒ジャンプ
白
黒ジャンプ
白
車
赤
赤
赤
…
お母さん ごめんなさい。
今日、なにやら見慣れぬ露店を見つけた。少し興味本位で覗いてみた。
「いらっしゃい」
老婆の営む薄汚い露店だ。商品は1点のみ、御札のようだがボロボロの紙に書かれた説明書きはこうだ。
(-お金が貯まる御札)
僕は狂喜し、すぐさま買った。なかなかの値段だったが、まあこれがあればすぐに貯まるさ。
…あれから1ヶ月経つが、まだ効果がでない。文句を言いに露店に行ってみたが跡形もなかった。
ん? ボロボロの紙切れが一枚落ちてる。
「-のし…たわ?」
「いらっしゃい」
老婆の営む薄汚い露店だ。商品は1点のみ、御札のようだがボロボロの紙に書かれた説明書きはこうだ。
(-お金が貯まる御札)
僕は狂喜し、すぐさま買った。なかなかの値段だったが、まあこれがあればすぐに貯まるさ。
…あれから1ヶ月経つが、まだ効果がでない。文句を言いに露店に行ってみたが跡形もなかった。
ん? ボロボロの紙切れが一枚落ちてる。
「-のし…たわ?」
無人島に一組の夫婦と若い男が漂着した。
男たちは助けの船が通りかかるかも知れないので交代で海を見張ることにした。
先に若い男が一番高い木に登り監視を始めた。しばらくすると木の上から男が叫ぶ。
「ちょっと! 人が見張りしてるからってそんなところでセッ/クスしないでくださいよ!」
夫はびっくりして叫んだ。
「何を言ってるんだ! セッ/クスなんかしていないよ!」
しばらくしてまた若い男が叫ぶ。
「セック/スはやめてください!」
「だからセッ/クスなんかしてないったら!」
夫はあわてて叫び返した。
そうこうするうち見張り交代の時間が来た。木の上に上った夫はつぶやいた。
「ほほう、なるほどここから見ると本当にセッ/クスしてるみたいに見えるな」
男たちは助けの船が通りかかるかも知れないので交代で海を見張ることにした。
先に若い男が一番高い木に登り監視を始めた。しばらくすると木の上から男が叫ぶ。
「ちょっと! 人が見張りしてるからってそんなところでセッ/クスしないでくださいよ!」
夫はびっくりして叫んだ。
「何を言ってるんだ! セッ/クスなんかしていないよ!」
しばらくしてまた若い男が叫ぶ。
「セック/スはやめてください!」
「だからセッ/クスなんかしてないったら!」
夫はあわてて叫び返した。
そうこうするうち見張り交代の時間が来た。木の上に上った夫はつぶやいた。
「ほほう、なるほどここから見ると本当にセッ/クスしてるみたいに見えるな」
ある日本人ビジネスマンの話。
ある時、ニューヨーク出張を終えた彼は、ケネディ国際空港で東京行きの帰りのチケットを購入しようとしていた。
ビジネスマン氏は得意の英語で告げる。
“To Tokyo, Please.”
すると窓口から、チケットが二枚渡された。
ビジネスマン氏は不思議に思う。そうか、twoと聞こえてしまったんだな…。
改めて、
“For Tokyo, Please.”
と言い直すと、続けて四枚のチケットが出てきた。
え? fourと聞こえたの!? まいったなあ…。何と言えばいいんだ…?
すっかり混乱したビジネスマン氏、思わず日本語で「えーと」と口走った。
すかさず八枚出てきた。
ある時、ニューヨーク出張を終えた彼は、ケネディ国際空港で東京行きの帰りのチケットを購入しようとしていた。
ビジネスマン氏は得意の英語で告げる。
“To Tokyo, Please.”
すると窓口から、チケットが二枚渡された。
ビジネスマン氏は不思議に思う。そうか、twoと聞こえてしまったんだな…。
改めて、
“For Tokyo, Please.”
と言い直すと、続けて四枚のチケットが出てきた。
え? fourと聞こえたの!? まいったなあ…。何と言えばいいんだ…?
すっかり混乱したビジネスマン氏、思わず日本語で「えーと」と口走った。
すかさず八枚出てきた。
雨の朝、一枚の葉の上に双子の2匹のカタツムリと1匹のナメクジがいた。
どうやら何かを言い争っている。
「俺の殻のほうが綺麗だし、俺のほうが速く動ける」
「いや! 私の殻こそ真の美しさ。それにこの前、体育で測ったときは同じ速さだっただろう!」
「まあまあ2匹とも落ち着いて。そうだ、あっちの枝の頂上まで競争すればいい。僕はここで見てるよ。ただカタツムリの殻なんてどれも似たり寄ったりだから、勝敗はここからじゃわからない」
かくして勝負が始まり、一進一退の攻防の末にわずかな差で勝者が決まった。
その瞬間、葉の上のカタツムリは叫んだ。
「わお! ナメクジの勝利だ!」
どうやら何かを言い争っている。
「俺の殻のほうが綺麗だし、俺のほうが速く動ける」
「いや! 私の殻こそ真の美しさ。それにこの前、体育で測ったときは同じ速さだっただろう!」
「まあまあ2匹とも落ち着いて。そうだ、あっちの枝の頂上まで競争すればいい。僕はここで見てるよ。ただカタツムリの殻なんてどれも似たり寄ったりだから、勝敗はここからじゃわからない」
かくして勝負が始まり、一進一退の攻防の末にわずかな差で勝者が決まった。
その瞬間、葉の上のカタツムリは叫んだ。
「わお! ナメクジの勝利だ!」
あぁここまでか、私の命。
私達はみんないずれかは死ぬ。だいたい夏に…。でも死に方はそれぞれ違う。
今の私の死に方はいわゆる世間一般では処刑とでも言うのでしょうか?
私の出身は千葉だ。生まれてここまではとても大事に育てられてきたつもりだが、この暑い砂の上にのせられたら終わりだ…。
ああ花火の景色のもとに死にたかった。こんなに赤裸々にもてあそばれるなんて…
「もっと右、そうあと少し…」
あぁもう死ぬのか…
「そう今」 (ぐしゃっ)
「ジャストヒット、さぁ食べよう食べよう」
…真夏の砂浜に一つの命が消えた。
私達はみんないずれかは死ぬ。だいたい夏に…。でも死に方はそれぞれ違う。
今の私の死に方はいわゆる世間一般では処刑とでも言うのでしょうか?
私の出身は千葉だ。生まれてここまではとても大事に育てられてきたつもりだが、この暑い砂の上にのせられたら終わりだ…。
ああ花火の景色のもとに死にたかった。こんなに赤裸々にもてあそばれるなんて…
「もっと右、そうあと少し…」
あぁもう死ぬのか…
「そう今」 (ぐしゃっ)
「ジャストヒット、さぁ食べよう食べよう」
…真夏の砂浜に一つの命が消えた。
ボブは指を怪我してしまい、病院へ行く事になった。
待合室で看護婦に症状を告げた後、しばらくしてからボブは奥の部屋に通された。
奥の部屋には若くて綺麗な女医がいた。
「はじめまして、ジュディです。指を出してください」
ジュディは塗り薬を取り出すと、その薬を自分の口に含んだ。
そして、なんとボブの怪我をした指を口に入れて、しゃぶり始めた。
「この薬は最近開発された特殊な薬で、唾液と混ぜて患部に塗ると、効果を発揮するのです」
ボブは天にも昇る気持ちになった。
ジュディは言った。
「同じ治療をしますので、また一週間後に病院に来て下さい」
そこでボブは意地の悪いことを思いついた。
ボブが一週間後に再度病院を訪れると、待合室の看護婦にこんなことを言った。
「あの…指だけでなく、最近股間もとても痛くなってきてしまって…」
しばらくしてボブは奥の部屋に通された。
「はじめまして、ロバートです。先日ジュディが辞めたので、代わりに配属されました。見た目は大男ですが腕は確かですよ。えーと君の症状は指と…」
待合室で看護婦に症状を告げた後、しばらくしてからボブは奥の部屋に通された。
奥の部屋には若くて綺麗な女医がいた。
「はじめまして、ジュディです。指を出してください」
ジュディは塗り薬を取り出すと、その薬を自分の口に含んだ。
そして、なんとボブの怪我をした指を口に入れて、しゃぶり始めた。
「この薬は最近開発された特殊な薬で、唾液と混ぜて患部に塗ると、効果を発揮するのです」
ボブは天にも昇る気持ちになった。
ジュディは言った。
「同じ治療をしますので、また一週間後に病院に来て下さい」
そこでボブは意地の悪いことを思いついた。
ボブが一週間後に再度病院を訪れると、待合室の看護婦にこんなことを言った。
「あの…指だけでなく、最近股間もとても痛くなってきてしまって…」
しばらくしてボブは奥の部屋に通された。
「はじめまして、ロバートです。先日ジュディが辞めたので、代わりに配属されました。見た目は大男ですが腕は確かですよ。えーと君の症状は指と…」
あるところに腕がいいと評判のマジシャンがいた。
今日も、得意の『トランプ52枚から客が選んだ1枚を抜き出す』というマジックで会場を盛り上げた。
普通のマジシャンなら誰でもできるこのマジック、彼がやるとなぜ盛り上がるのか?
それは、マジック中彼はトランプに一切手を触れず、選んだ1人の客に指示を出し、全てやらせるのである。
無論、選んだ1枚がどこにあるかはマジシャンが言い、今まで何百回とやって来たショーは全て成功している。
彼はショーが終わると、いつも行きつけのバーに行く。
今日もそのせいで帰りは夜中の2時だった。
家に入ると怒った妻が迎える。
妻『こんな時間まで何してるの!』
マジシャン『いや…ちょっと』
その時、彼のポケットから紙切れが落ちた。
妻『はぁ、それが今帰って来た理由を教えてくれそうね。見せなさい!』
彼はしぶしぶ妻に落とした紙を見せた。
妻『どれどれ…トランプ52個×千円…何これ?』
今日も、得意の『トランプ52枚から客が選んだ1枚を抜き出す』というマジックで会場を盛り上げた。
普通のマジシャンなら誰でもできるこのマジック、彼がやるとなぜ盛り上がるのか?
それは、マジック中彼はトランプに一切手を触れず、選んだ1人の客に指示を出し、全てやらせるのである。
無論、選んだ1枚がどこにあるかはマジシャンが言い、今まで何百回とやって来たショーは全て成功している。
彼はショーが終わると、いつも行きつけのバーに行く。
今日もそのせいで帰りは夜中の2時だった。
家に入ると怒った妻が迎える。
妻『こんな時間まで何してるの!』
マジシャン『いや…ちょっと』
その時、彼のポケットから紙切れが落ちた。
妻『はぁ、それが今帰って来た理由を教えてくれそうね。見せなさい!』
彼はしぶしぶ妻に落とした紙を見せた。
妻『どれどれ…トランプ52個×千円…何これ?』
とある王国でイジワルな王様が、家来に言い放った。
「よは抹茶色の絨毯が欲しい。明日までによの前に持ってこい!」
しかし影で王様は抹茶色の絨毯を買い占めていたので、見つかるわけがない。
家来は悩み抜きついに名案を閃いた。
『王様!! どうです! この見事な真っ茶色の絨毯!』
「よは抹茶色の絨毯が欲しい。明日までによの前に持ってこい!」
しかし影で王様は抹茶色の絨毯を買い占めていたので、見つかるわけがない。
家来は悩み抜きついに名案を閃いた。
『王様!! どうです! この見事な真っ茶色の絨毯!』
警視庁上野署は17日午前7時頃、上野恩賜公園(台東区)を清掃中の作業員から「人間の死体のようなものが落ちている」との通報を受け、駆け付けた捜査員らが、同公園内の不忍池(しのばずのいけ)の脇で、切断された人間の遺体の一部を確認した。
発見された遺体は20〜40歳の男性の頭頂部から足先の部分と見られ、その後の捜査員の調べで、付近の植え込みから同じ男性のものと見られる両手足の爪を発見した。
警視庁捜査1課は死体損壊及び遺棄などの疑いで上野署に捜査本部を設置し、この男性の身元及び死因の特定などを急ぐため、残る左足薬指の爪先の発見に全力を挙げる、としている。
発見された遺体は20〜40歳の男性の頭頂部から足先の部分と見られ、その後の捜査員の調べで、付近の植え込みから同じ男性のものと見られる両手足の爪を発見した。
警視庁捜査1課は死体損壊及び遺棄などの疑いで上野署に捜査本部を設置し、この男性の身元及び死因の特定などを急ぐため、残る左足薬指の爪先の発見に全力を挙げる、としている。
ある日道を歩いてたら変な神様に会ったんだ。
いきなり目の前にきて「あいうえお作文をつくったら願いごとを叶えてやる」とか言い出してきた。
嘘だろと思いながらもオレは考えていたところ、神様はただ暇潰しでオレに「あいうえお作文」をつくらせに来たということがわかった。
エンディング、つまり「あいうえお作文」の「お」には自分の願いごとを込めろと言ってきた。
オレはこう言い放つ「毎日が退屈なんだよ、神様の暇潰しはオレのいい退屈しのぎだよ…」
いきなり目の前にきて「あいうえお作文をつくったら願いごとを叶えてやる」とか言い出してきた。
嘘だろと思いながらもオレは考えていたところ、神様はただ暇潰しでオレに「あいうえお作文」をつくらせに来たということがわかった。
エンディング、つまり「あいうえお作文」の「お」には自分の願いごとを込めろと言ってきた。
オレはこう言い放つ「毎日が退屈なんだよ、神様の暇潰しはオレのいい退屈しのぎだよ…」
戦場に3人の弓兵がいた。
敵に囲まれて絶対絶命の状況で1人が言った。
「くそ! 最悪の状況だ。そうだ、おまえら3本の矢って知ってるか?」
2人は首を傾げる。
「まったくしょうがないな。見ろ! ここに1本の矢がある。これは…ボキッ、簡単に折れる」
「2本にしても…バキッ、まだ折れる。しかし3本ならどうだ。おい! おまえ試してみろ」
矢を渡された男は力いっぱい矢を曲げた。
『バキバキッ、折れたじゃねえか』
「…つまり俺が言いたかったのは、3人集まれば折れにくいってことだ! 力を合わせて乗り切るぞ」
『でもよ、もう矢がないぜ』
敵に囲まれて絶対絶命の状況で1人が言った。
「くそ! 最悪の状況だ。そうだ、おまえら3本の矢って知ってるか?」
2人は首を傾げる。
「まったくしょうがないな。見ろ! ここに1本の矢がある。これは…ボキッ、簡単に折れる」
「2本にしても…バキッ、まだ折れる。しかし3本ならどうだ。おい! おまえ試してみろ」
矢を渡された男は力いっぱい矢を曲げた。
『バキバキッ、折れたじゃねえか』
「…つまり俺が言いたかったのは、3人集まれば折れにくいってことだ! 力を合わせて乗り切るぞ」
『でもよ、もう矢がないぜ』
ある日1人の男の前に神様が現れた。
「どんな願いでも一つ叶えてやろう」
男は言った。
「私は地位も名誉もお金もいりません。世の中全ての人間が平和で幸せに何の不自由もなく平等に毎日楽しく暮らせる世の中をください」
「……よし、わかった」
次の日世界から宗教が消えた。その次の日人種が消えた。その次の日階級が消えた。その次の日労働が消えた。その次の日……
1ヶ月ほど経つと、昔人類と呼ばれていたものは影も形も無くなった。
「どんな願いでも一つ叶えてやろう」
男は言った。
「私は地位も名誉もお金もいりません。世の中全ての人間が平和で幸せに何の不自由もなく平等に毎日楽しく暮らせる世の中をください」
「……よし、わかった」
次の日世界から宗教が消えた。その次の日人種が消えた。その次の日階級が消えた。その次の日労働が消えた。その次の日……
1ヶ月ほど経つと、昔人類と呼ばれていたものは影も形も無くなった。
深夜の高速道路。
快調に走っていると不思議な光景が目に入った。
お爺さんが車の横を走っている。メーターを見ると時速100キロ。
ありえない。その爺さんは僕の車を追い越して行った。
負けるものか! 僕はアクセルを踏み込んだ。
時速160キロで爺さんを追い越す。
ルームミラーに写る爺さんは…さらに加速していた。
追い抜きざまにお尻ペンペンをしていたように見えた。
ステアリングを握り直し、爺さんを追う。
重低音の排気音が闇夜に吠える。ブースト圧のメーターが跳ね上がる。220キロまで加速した頃に爺さんに並んだ。
その時、僕らの横を四つん這いババアがすり抜けていった。
急加速する爺さん。僕も加速してババアと爺さんを追う。
300qオーバーのバトルは果てしなく続いた。
夜明けのサービスエリア。薄れゆく星空の下に僕ら三人の影があった。
熱い缶コーヒーを片手に語り明かした僕らには、昇る朝日が眩しかった。
快調に走っていると不思議な光景が目に入った。
お爺さんが車の横を走っている。メーターを見ると時速100キロ。
ありえない。その爺さんは僕の車を追い越して行った。
負けるものか! 僕はアクセルを踏み込んだ。
時速160キロで爺さんを追い越す。
ルームミラーに写る爺さんは…さらに加速していた。
追い抜きざまにお尻ペンペンをしていたように見えた。
ステアリングを握り直し、爺さんを追う。
重低音の排気音が闇夜に吠える。ブースト圧のメーターが跳ね上がる。220キロまで加速した頃に爺さんに並んだ。
その時、僕らの横を四つん這いババアがすり抜けていった。
急加速する爺さん。僕も加速してババアと爺さんを追う。
300qオーバーのバトルは果てしなく続いた。
夜明けのサービスエリア。薄れゆく星空の下に僕ら三人の影があった。
熱い缶コーヒーを片手に語り明かした僕らには、昇る朝日が眩しかった。
俺が口説いた女性の話。
俺にはずっと気になっている女がいる。
チャーミングな笑顔、抜群のプロポーション、気立てのよい性格…俺は彼女にぞっこんだ。
毎日会いたい。是非口説きたい。
でも競争率が高そうだから、並の口説き文句では振り向いてくれないだろうな…。
そこで俺は一週間かけて、究極の口説き文句を考えついた。
「何回も見たい、君の顔」
こう彼女に伝えると、一瞬驚いた表情をしたが、やがて嬉しそうに、照れくさそうに微笑んだ…そして、ついに俺になびいた!
それから俺たちはラブラブさ。今も俺は彼女に毎日言い続けている。
「何回も見たい、君の顔」
俺にはずっと気になっている女がいる。
チャーミングな笑顔、抜群のプロポーション、気立てのよい性格…俺は彼女にぞっこんだ。
毎日会いたい。是非口説きたい。
でも競争率が高そうだから、並の口説き文句では振り向いてくれないだろうな…。
そこで俺は一週間かけて、究極の口説き文句を考えついた。
「何回も見たい、君の顔」
こう彼女に伝えると、一瞬驚いた表情をしたが、やがて嬉しそうに、照れくさそうに微笑んだ…そして、ついに俺になびいた!
それから俺たちはラブラブさ。今も俺は彼女に毎日言い続けている。
「何回も見たい、君の顔」
「昨日あのステーキ屋に行ったら血のしたたるような分厚い極上肉が出てきて、たったの8$だったよ」
「ほぅ。それじゃ、今日も行ってみるか!」
しかし、二人に運ばれたのは何ともお粗末なステーキ。
「おい、一体どうなってる? 昨日とは全然違うじゃないか!」
ウエイターは答えた。
「あぁ、昨日は窓際の席でしたからね」
「ほぅ。それじゃ、今日も行ってみるか!」
しかし、二人に運ばれたのは何ともお粗末なステーキ。
「おい、一体どうなってる? 昨日とは全然違うじゃないか!」
ウエイターは答えた。
「あぁ、昨日は窓際の席でしたからね」
神々の国で会議が開かれた。1人の神が言う。
「最近下界の者共が図に乗っておる。ろくに仕事もせんくせに、我々に願いを叶えろ叶えろとうるさい」
違う神が言う。
「しかもあろうことか自分たちを神と名乗っているではないか。笑止千万。すぐに我々、神の力で滅ぼしてやろうぞ」
会議は全員一致で下界の者を滅ぼす事に決まった。
一方その頃、神々の国の天空では…
『全く近頃の下界の者達は野蛮よのう。しかもあろうことか、自らを神と名乗るとはけしからん。我々、神の力で滅ぼしてやろうぞ』
「最近下界の者共が図に乗っておる。ろくに仕事もせんくせに、我々に願いを叶えろ叶えろとうるさい」
違う神が言う。
「しかもあろうことか自分たちを神と名乗っているではないか。笑止千万。すぐに我々、神の力で滅ぼしてやろうぞ」
会議は全員一致で下界の者を滅ぼす事に決まった。
一方その頃、神々の国の天空では…
『全く近頃の下界の者達は野蛮よのう。しかもあろうことか、自らを神と名乗るとはけしからん。我々、神の力で滅ぼしてやろうぞ』