1 abari
混合小説
ジャンルをしっちゃかめっちゃか
扱うくそサイト
奇妙な物語も扱っていて案内人は元お昼休みはウキウきの司会者も名前は変えてありますが登場しています。http://id43.fm-p.jp/625/rietomo/
扱うくそサイト
奇妙な物語も扱っていて案内人は元お昼休みはウキウきの司会者も名前は変えてありますが登場しています。http://id43.fm-p.jp/625/rietomo/
戦場に2人の捕虜がいた。
牢に入れられ絶対絶命の状況で1人が言った。
「くそ! あいつ逃げやがって。そうだ、おまえ二兎追う者は一兎も得ずって知ってるか?」
もう1人は首を傾げる。
「ほんとしょうがないな。いいか、俺達は脱出しなければならない。でもただ2人で逃げてもすぐ捕まるだろう」
「だから二手に別れるんだ。まずおまえが南に逃げて、そのあと俺が北に逃げる。奴らどっちも追おうとして、どっちも見失うってわけだ。2人共生き残る為に頑張ろう!」
提案された男は頷きながら言う。
『わかったぜ。でも俺が北で、おまえが南にしてくれないか』
「…ダメだ。俺は北が好きなんだ。それにおまえには南が似合ってる。2人生き残る為に、仮にも隊長の言うことを聞くもんだ」
『でもよ、味方の基地は北だぜ』
牢に入れられ絶対絶命の状況で1人が言った。
「くそ! あいつ逃げやがって。そうだ、おまえ二兎追う者は一兎も得ずって知ってるか?」
もう1人は首を傾げる。
「ほんとしょうがないな。いいか、俺達は脱出しなければならない。でもただ2人で逃げてもすぐ捕まるだろう」
「だから二手に別れるんだ。まずおまえが南に逃げて、そのあと俺が北に逃げる。奴らどっちも追おうとして、どっちも見失うってわけだ。2人共生き残る為に頑張ろう!」
提案された男は頷きながら言う。
『わかったぜ。でも俺が北で、おまえが南にしてくれないか』
「…ダメだ。俺は北が好きなんだ。それにおまえには南が似合ってる。2人生き残る為に、仮にも隊長の言うことを聞くもんだ」
『でもよ、味方の基地は北だぜ』
「なあなあ教えてくれ。俺達は何の為に生きてるんだ?」
『バカじゃねえの』
「ひでー。友達にむかってその態度はねえだろ」
『バカなもんはバカ』
「…いつか死ぬんだし、今死ぬのも寿命で死ぬのも一緒だよな」
『おまえ本は好きか?』
「なんだよいきなり。まあな好きだ」
『本を最初から最後まで読むのと、飛ばして最後を読むのは一緒か?』
「方便だな。早くその本を読むのを終わりにしたければ、飛ばすさ」
『ならそもそも何故本を買ったんだ?』
「…本を読みたいから」
『それが俺の答えだ』
『バカじゃねえの』
「ひでー。友達にむかってその態度はねえだろ」
『バカなもんはバカ』
「…いつか死ぬんだし、今死ぬのも寿命で死ぬのも一緒だよな」
『おまえ本は好きか?』
「なんだよいきなり。まあな好きだ」
『本を最初から最後まで読むのと、飛ばして最後を読むのは一緒か?』
「方便だな。早くその本を読むのを終わりにしたければ、飛ばすさ」
『ならそもそも何故本を買ったんだ?』
「…本を読みたいから」
『それが俺の答えだ』
近所のトメおばあちゃんが英会話をはじめた。
最近じゃ会う度に「Good morning!」やら「Hello!」やら、自慢気に挨拶をしてくる。
ある日。トメおばあちゃんが僕に話しかけてきた。
「今日、英会話教室が中止になっちゃったから、先生してくれない?」
特に用事もなかったので、引き受けることにした。
「じゃあまず自己紹介してみて」
「えぇ〜……なんだったかしら………まい…まい…そう! My name is Ito Tome. 合ってるでしょ!」
「う〜ん……間違いではないけどなぁ…… Ito Tomeみたいに、名字→名前じゃなくて、名前→名字の方がいいかなぁ…… ま、最近じゃどっちでもいいらしいけどね。でも、こういうのを知ってると、英会話教室の先生も『おっ!』って思うんじゃないかなぁ?」
「そうなの? ありがとう! じゃあ、これからはTome Itoって言うわね!」
数日後。
地域の外国の方との交流会があった。
その日、トメおばあちゃんから電話があった。
「今日はどうだった? ちゃんと英会話できた?」
「どうだったじゃないわよ! あんたの言った通りに自己紹介したら、みんなから馬鹿にされたわよ!」
「え? 何て馬鹿にされたの?」
「『Are you a vegetable?』って」
最近じゃ会う度に「Good morning!」やら「Hello!」やら、自慢気に挨拶をしてくる。
ある日。トメおばあちゃんが僕に話しかけてきた。
「今日、英会話教室が中止になっちゃったから、先生してくれない?」
特に用事もなかったので、引き受けることにした。
「じゃあまず自己紹介してみて」
「えぇ〜……なんだったかしら………まい…まい…そう! My name is Ito Tome. 合ってるでしょ!」
「う〜ん……間違いではないけどなぁ…… Ito Tomeみたいに、名字→名前じゃなくて、名前→名字の方がいいかなぁ…… ま、最近じゃどっちでもいいらしいけどね。でも、こういうのを知ってると、英会話教室の先生も『おっ!』って思うんじゃないかなぁ?」
「そうなの? ありがとう! じゃあ、これからはTome Itoって言うわね!」
数日後。
地域の外国の方との交流会があった。
その日、トメおばあちゃんから電話があった。
「今日はどうだった? ちゃんと英会話できた?」
「どうだったじゃないわよ! あんたの言った通りに自己紹介したら、みんなから馬鹿にされたわよ!」
「え? 何て馬鹿にされたの?」
「『Are you a vegetable?』って」
今日はとても美人の彼女とデートをする日だ。
場所は高級フランス料理の店。僕はウェイターを呼んだ。
「フランス料理のフルコースを頼む。あ、彼女も同じものだ」
『ではチップを頂けますか?』
図々しいウェイターだと思いながら、僕はチップを渡した。
しばらく出てきた料理を楽しんでいたが、フォークを落としてしまった。すかさず別のウェイターが拾い上げ、すぐに新品に交換するとこう言った。
『ではチップを頂けますか?』
なんて厚かましい。僕は憤慨したがチップを払った。
今日は気分が悪い。美人の彼女にもう帰ろう、と言うとこう返事をしてきた。
『ではチップを頂けますか?』
僕は喜んでチップを払った。
場所は高級フランス料理の店。僕はウェイターを呼んだ。
「フランス料理のフルコースを頼む。あ、彼女も同じものだ」
『ではチップを頂けますか?』
図々しいウェイターだと思いながら、僕はチップを渡した。
しばらく出てきた料理を楽しんでいたが、フォークを落としてしまった。すかさず別のウェイターが拾い上げ、すぐに新品に交換するとこう言った。
『ではチップを頂けますか?』
なんて厚かましい。僕は憤慨したがチップを払った。
今日は気分が悪い。美人の彼女にもう帰ろう、と言うとこう返事をしてきた。
『ではチップを頂けますか?』
僕は喜んでチップを払った。
ある日、古本屋に一人の男がやって来た。
「すいません、本を買ってくれます?」
店の店員が言いました。
「いいですよ」
そうしたら客が言いました。
「どんな本でも?」
「はい。たいていの本なら」
すると、客の男が、少しニヤついて言いました。
「ヤッター。じゃあ隣のコンビニで今日発売のジャンプ買ってきて!」
「すいません、本を買ってくれます?」
店の店員が言いました。
「いいですよ」
そうしたら客が言いました。
「どんな本でも?」
「はい。たいていの本なら」
すると、客の男が、少しニヤついて言いました。
「ヤッター。じゃあ隣のコンビニで今日発売のジャンプ買ってきて!」
今週はどうも妻の帰りが遅かったので、俺はしつこく問い詰めて聞いてみた。
すると最初ははぐらかしていた妻も、根負けしたのかとうとう全てを話した。
妻「ごめんなさい。ビリーと会ってたのよ」
俺「なんてことだ! よりによってビリーと…」
ビリーは俺の会社の同僚だ。あいつもあいつだ。そんなことをしておきながら何食わぬ顔で…。
俺は急いでビリーの家に向かった。
俺「どういうことだビリー!」
ビリー「本当にすまなかった。出来心だったんだ」
その後、押し問答は続いたが、もう会わない、一度だけだったという彼の言葉を信じて、結局許すことにした。
俺「最後に一つだけお願いがあるんだ」
ビリー「何だい? 少しでも償えるなら何でも言ってくれ」
俺「いつものようにキスしてくれないか?」
すると最初ははぐらかしていた妻も、根負けしたのかとうとう全てを話した。
妻「ごめんなさい。ビリーと会ってたのよ」
俺「なんてことだ! よりによってビリーと…」
ビリーは俺の会社の同僚だ。あいつもあいつだ。そんなことをしておきながら何食わぬ顔で…。
俺は急いでビリーの家に向かった。
俺「どういうことだビリー!」
ビリー「本当にすまなかった。出来心だったんだ」
その後、押し問答は続いたが、もう会わない、一度だけだったという彼の言葉を信じて、結局許すことにした。
俺「最後に一つだけお願いがあるんだ」
ビリー「何だい? 少しでも償えるなら何でも言ってくれ」
俺「いつものようにキスしてくれないか?」
俺は、引きこもりだ。
なぜ引きこもりかと言うと、この部屋は最高な場所だし、外には出たくない。
なぜ、外に出たがるか、不思議でしょうがない。
でも俺を外に出そうとするやつが、また俺の部屋の前にやってきてこう言った。
「もういい加減でていってくれ。もうお前の懲役は1年前に終わっただろ!」
なぜ引きこもりかと言うと、この部屋は最高な場所だし、外には出たくない。
なぜ、外に出たがるか、不思議でしょうがない。
でも俺を外に出そうとするやつが、また俺の部屋の前にやってきてこう言った。
「もういい加減でていってくれ。もうお前の懲役は1年前に終わっただろ!」
今日もここは死人でいっぱいです。
右を見ても左を見ても見上げてみても犇めき合って死んでます。
その中には押し潰されて死んだ人、溺れて死んだ人、いつの間にか死んでしまった人。どうでもよかった人…
色々ありますがみんな死んだことに気付いてないようです。
あ、でも幸せそうに生きている人もいますよ。ほんのわずかですけどね。
あなたは生きてますか?
右を見ても左を見ても見上げてみても犇めき合って死んでます。
その中には押し潰されて死んだ人、溺れて死んだ人、いつの間にか死んでしまった人。どうでもよかった人…
色々ありますがみんな死んだことに気付いてないようです。
あ、でも幸せそうに生きている人もいますよ。ほんのわずかですけどね。
あなたは生きてますか?
ある日、バーでトムと飲んでる時のこと。
「ジョーイ聞いてくれよ。この前俺騙されて10ドル取られちまった」
「それは災難だったね。しかし誰に騙されたんだい?」
「この前な、みすぼらしいマジシャンが来て『今から自殺しますが生き返ったら見物料として10ドル下さい』って言うから、まあマジックショーを見る気でOKって言ったんだ」
「うん」
「そしたらそのマジシャン、即座に銃を取り出し頭を打ち抜きやがった。当然警察は来るし、俺も事情徴収されるし大変だったよ」
「それはそれは」
「ところが、3日後そのマジシャンが俺の前に現れたんだよ!」
「なんだって?」
「そして約束の金10ドル渡せって言うんだ。仕方なく渡したけどホントビックリしたよ」
「そりゃあビックリするよなぁ……しかし騙されたってのは?」
「ああ、不思議に思ってその男の事を調べたらそいつなんと双子だったんだよ! マジックでもなんでもなかったんだ。騙された!」
「ジョーイ聞いてくれよ。この前俺騙されて10ドル取られちまった」
「それは災難だったね。しかし誰に騙されたんだい?」
「この前な、みすぼらしいマジシャンが来て『今から自殺しますが生き返ったら見物料として10ドル下さい』って言うから、まあマジックショーを見る気でOKって言ったんだ」
「うん」
「そしたらそのマジシャン、即座に銃を取り出し頭を打ち抜きやがった。当然警察は来るし、俺も事情徴収されるし大変だったよ」
「それはそれは」
「ところが、3日後そのマジシャンが俺の前に現れたんだよ!」
「なんだって?」
「そして約束の金10ドル渡せって言うんだ。仕方なく渡したけどホントビックリしたよ」
「そりゃあビックリするよなぁ……しかし騙されたってのは?」
「ああ、不思議に思ってその男の事を調べたらそいつなんと双子だったんだよ! マジックでもなんでもなかったんだ。騙された!」
私の夫はいつもトイレに行くと便座を上げたままにして戻ってくる。
こういう小さな事が結構ストレスになるのよね。
ついに私はたまった怒りを吐き出した。
「あなた! トイレしたら便座はちゃんと下ろしてよね!」
すると夫が言った。
「わかったよ。僕は君のことを考えてちゃんと便座を下ろすよ。だから君は僕のことを考えて便座を上げてくれないか?」
確かに夫の言うことも一理ある。私はそれを承諾してトイレに行きそれから眠りにつきました。
翌朝、寝起きのトイレに行くと、便座が上がっていた。
「あら、あの人夕べはトイレしなかったのね、いつも寝る前には必ずしてるのに」
こういう小さな事が結構ストレスになるのよね。
ついに私はたまった怒りを吐き出した。
「あなた! トイレしたら便座はちゃんと下ろしてよね!」
すると夫が言った。
「わかったよ。僕は君のことを考えてちゃんと便座を下ろすよ。だから君は僕のことを考えて便座を上げてくれないか?」
確かに夫の言うことも一理ある。私はそれを承諾してトイレに行きそれから眠りにつきました。
翌朝、寝起きのトイレに行くと、便座が上がっていた。
「あら、あの人夕べはトイレしなかったのね、いつも寝る前には必ずしてるのに」
雪山で猛吹雪にあい遭難し死にかけている人がいた。状況はまさに絶望的。
そこに悪魔が通りかかった。遭難者を見ると、たまにはいいことをしようと思い少しだけ寿命を延ばした。
しかしそれは無駄に苦しみを与えるだけだった。遭難者は絶命した。
雪山で猛吹雪にあい遭難し死にかけている人がいた。状況はまさに絶望的。
そこに神が通りかかった。遭難者を見ると、あまりの絶望的な状況に同情し、これ以上苦しみが続かないようにその手で遭難者の命を奪った。
しかしまさにすぐそのあと救助隊が絶命した遭難者の亡きがらを発見した。
雪山で猛吹雪にあい遭難し死にかけている人がいた。状況はまさに絶望的。
そこに子供が通りかかった。子供はしゃがんでジーッと遭難者をもの珍しげに眺めて言った。
「ねぇ、寒い? 寒い? どんくらい寒い? ねぇ聞いてんの? 寒い? 寒い? お腹空いた? 寒い?」
遭難者は子供の思いやりのなさと質問攻めに絶望し、息絶えた。
そこに悪魔が通りかかった。遭難者を見ると、たまにはいいことをしようと思い少しだけ寿命を延ばした。
しかしそれは無駄に苦しみを与えるだけだった。遭難者は絶命した。
雪山で猛吹雪にあい遭難し死にかけている人がいた。状況はまさに絶望的。
そこに神が通りかかった。遭難者を見ると、あまりの絶望的な状況に同情し、これ以上苦しみが続かないようにその手で遭難者の命を奪った。
しかしまさにすぐそのあと救助隊が絶命した遭難者の亡きがらを発見した。
雪山で猛吹雪にあい遭難し死にかけている人がいた。状況はまさに絶望的。
そこに子供が通りかかった。子供はしゃがんでジーッと遭難者をもの珍しげに眺めて言った。
「ねぇ、寒い? 寒い? どんくらい寒い? ねぇ聞いてんの? 寒い? 寒い? お腹空いた? 寒い?」
遭難者は子供の思いやりのなさと質問攻めに絶望し、息絶えた。
これはレンタルビデオ屋で働いていた時の話。
もちろん憶測の域を出るものではない。
1.借りた人はほぼ全員長期の延滞料金が発生する
2.返却に来る人は借りた人とは違う人
3.ビデオテープの題名は「黒い部屋」人気は全くない
4.返却しに来た人はよく「良心の呵責」みたいなことを口にし、レンタルの打ち切りは絶対しないことを頼む
5.先日テープの老朽化のため破棄された
6.警察がこの店に話を聴きに来た
まさかね…。
もちろん憶測の域を出るものではない。
1.借りた人はほぼ全員長期の延滞料金が発生する
2.返却に来る人は借りた人とは違う人
3.ビデオテープの題名は「黒い部屋」人気は全くない
4.返却しに来た人はよく「良心の呵責」みたいなことを口にし、レンタルの打ち切りは絶対しないことを頼む
5.先日テープの老朽化のため破棄された
6.警察がこの店に話を聴きに来た
まさかね…。
ある刑務所で、囚人が彼の妻から来た手紙を受け取った。
「親愛なる夫へ。
実はわたし、家の裏庭にレタスを植える事にしたの。いつ頃に植えるのがベストなのかしら?」
囚人の夫は、刑務官に見られるのを覚悟して手紙を書いた。
「親愛なる妻へ。
残念だが、裏庭に触っちゃいかん。なぜなら、そこにはオレが隠した金が埋まっているからだ」
一週間後、夫は再び、妻からの手紙を受け取った。
「親愛なる夫へ。
大変よ! 本当に信じられない事が起こったわ! あれからしばらくして、スコップやらシャベルやらを持った…数人の男達が家にやって来て、裏庭をすべて掘り起こしたの」
夫は早速、妻に返信した。
「親愛なる妻へ。
さー、レタスを植えるなら今、だよ」
「親愛なる夫へ。
実はわたし、家の裏庭にレタスを植える事にしたの。いつ頃に植えるのがベストなのかしら?」
囚人の夫は、刑務官に見られるのを覚悟して手紙を書いた。
「親愛なる妻へ。
残念だが、裏庭に触っちゃいかん。なぜなら、そこにはオレが隠した金が埋まっているからだ」
一週間後、夫は再び、妻からの手紙を受け取った。
「親愛なる夫へ。
大変よ! 本当に信じられない事が起こったわ! あれからしばらくして、スコップやらシャベルやらを持った…数人の男達が家にやって来て、裏庭をすべて掘り起こしたの」
夫は早速、妻に返信した。
「親愛なる妻へ。
さー、レタスを植えるなら今、だよ」
爆弾魔のライバルであるニックとトミーは互いに、日用品に偽装した爆弾を送りあい、ライバルを消そうとしていた。
ある日ニックがトミーにタバコ型爆弾を送った。
トミーは自分のタバコと間違え、タバコ爆弾に火をつけ大怪我をして入院してしまった。
次の日、ニックのもとに郵便局の手違いで1日遅れたトミーからの手紙が届いた。
手紙にはこう書かれていた。
『親愛なるニック。僕たちの争いは無意味じゃないかと思う。だからもうやめよう。この手紙は恥ずかしいから、燃やすなりなんなりして処分してほしい』
トミーの入院を知ったニックは、自分の失敗に気づき震える手で手紙を書き、トミーの病室に送った。
トミーの病室ではニックの手紙をトミーのママが音読した。
『ああトミー! 僕はなんてことを…。君はかけがえのない友人だ。僕はあの手紙を君の言うとおりゴミ箱に捨てて処分したよ。恥ずかしいから、君もこの手紙を燃やすなりして処分してくれ』
トミーママ「まあトミー坊や、仲直りしたのね。この手紙は処分しとくわね。…えーっとゴミ箱が無いわね、誰かにマッチを借りてくるわ」
トミー「やめて! ママ!! 爆発するかもしれない!」
ある日ニックがトミーにタバコ型爆弾を送った。
トミーは自分のタバコと間違え、タバコ爆弾に火をつけ大怪我をして入院してしまった。
次の日、ニックのもとに郵便局の手違いで1日遅れたトミーからの手紙が届いた。
手紙にはこう書かれていた。
『親愛なるニック。僕たちの争いは無意味じゃないかと思う。だからもうやめよう。この手紙は恥ずかしいから、燃やすなりなんなりして処分してほしい』
トミーの入院を知ったニックは、自分の失敗に気づき震える手で手紙を書き、トミーの病室に送った。
トミーの病室ではニックの手紙をトミーのママが音読した。
『ああトミー! 僕はなんてことを…。君はかけがえのない友人だ。僕はあの手紙を君の言うとおりゴミ箱に捨てて処分したよ。恥ずかしいから、君もこの手紙を燃やすなりして処分してくれ』
トミーママ「まあトミー坊や、仲直りしたのね。この手紙は処分しとくわね。…えーっとゴミ箱が無いわね、誰かにマッチを借りてくるわ」
トミー「やめて! ママ!! 爆発するかもしれない!」
あるところにトムという朝寝坊の男がいた。
彼は、そのせいでいつも仕事に遅刻していた。
ある日、ついにボスの怒りが爆発した。
「おい、お前、いい加減にしろっ!」
「明日も遅刻するようなことがあったら、お前はクビだっ!」
びっくりした彼は、早速、医師の元を訪れた。
そして、1つの丸薬を処方してもらい、その日はそれを飲んで寝た。
次の日、彼は目覚まし時計の音で、すがすがしい朝を迎えた。
彼はゆっくり朝食をとると、ウキウキして仕事場へ向かった。
そうして現場に着くと、彼はボスに満面の笑みを浮かべて言った。
「や、ボス! あの薬のおかげで、ちゃんと起きれました!」
「そうか、そうか。やれば出来るじゃないか」
ボスもニコニコしながら頷いた。
「ところで、1つ疑問があるんだが…」
「何でしょう?」
「昨 日 は 何 で 休 ん だ ん だ ?」
彼は、そのせいでいつも仕事に遅刻していた。
ある日、ついにボスの怒りが爆発した。
「おい、お前、いい加減にしろっ!」
「明日も遅刻するようなことがあったら、お前はクビだっ!」
びっくりした彼は、早速、医師の元を訪れた。
そして、1つの丸薬を処方してもらい、その日はそれを飲んで寝た。
次の日、彼は目覚まし時計の音で、すがすがしい朝を迎えた。
彼はゆっくり朝食をとると、ウキウキして仕事場へ向かった。
そうして現場に着くと、彼はボスに満面の笑みを浮かべて言った。
「や、ボス! あの薬のおかげで、ちゃんと起きれました!」
「そうか、そうか。やれば出来るじゃないか」
ボスもニコニコしながら頷いた。
「ところで、1つ疑問があるんだが…」
「何でしょう?」
「昨 日 は 何 で 休 ん だ ん だ ?」
ある青年実業家が乗った車が事故に遭った。
車から降りようとドアを開けたところに、後続のトラックが接触し、ドアをもぎとり走り去ってしまった。
青年実業家は警察官に経緯を説明しながら愚痴をこぼした。
『くそ、このBMWいくらすると思ってんだ。毎日ピカピカにみがいてたのに…、畜生っ』
警察官がその愚痴を遮る。
「君は物にこだわりすぎだ。ドアと一緒に君の左腕ももぎ取れていることに気が付かないのかね?」
『なんだって!?』
肘から先が無くなっている自分の腕を見た青年実業家は叫んだ。
『俺のロレックスはどこいっちまったんだ!』
車から降りようとドアを開けたところに、後続のトラックが接触し、ドアをもぎとり走り去ってしまった。
青年実業家は警察官に経緯を説明しながら愚痴をこぼした。
『くそ、このBMWいくらすると思ってんだ。毎日ピカピカにみがいてたのに…、畜生っ』
警察官がその愚痴を遮る。
「君は物にこだわりすぎだ。ドアと一緒に君の左腕ももぎ取れていることに気が付かないのかね?」
『なんだって!?』
肘から先が無くなっている自分の腕を見た青年実業家は叫んだ。
『俺のロレックスはどこいっちまったんだ!』
あるところにイリュージョン系のマジシャンがいた。
観客席の上を自由自在に飛び、体を二つに引き裂いたり、瞬時にいろいろな所から出現してみたりした。
観客は大絶賛。テレビでは引っ張りだこだった。
実は、大掛かりなマジックはマジシャンの注文を請けて専門の会社がオーダーメイドで作成している。
その人達が噂を聞き付け、商売敵の装置を調査しにマジックショーに行った。
ショーの間、客は深く考えずに騒いでいた。業者の人間は首を傾げていた。
どうも仕掛けがよくわからない。自分達はプロなので見ればわかるはずだった。
ショーが終わると、業者はマジシャンに詰め寄った。
どこの業者と取引しているのか? この問いには「オリジナル」との返答をもらった。
そして業者は仕掛けの種についてヒントだけでもと聞いてみた。
するとマジシャンは言った。
「木を隠すには森だろうね」
マジシャンは業者の目の前から忽然と姿を消した。
観客席の上を自由自在に飛び、体を二つに引き裂いたり、瞬時にいろいろな所から出現してみたりした。
観客は大絶賛。テレビでは引っ張りだこだった。
実は、大掛かりなマジックはマジシャンの注文を請けて専門の会社がオーダーメイドで作成している。
その人達が噂を聞き付け、商売敵の装置を調査しにマジックショーに行った。
ショーの間、客は深く考えずに騒いでいた。業者の人間は首を傾げていた。
どうも仕掛けがよくわからない。自分達はプロなので見ればわかるはずだった。
ショーが終わると、業者はマジシャンに詰め寄った。
どこの業者と取引しているのか? この問いには「オリジナル」との返答をもらった。
そして業者は仕掛けの種についてヒントだけでもと聞いてみた。
するとマジシャンは言った。
「木を隠すには森だろうね」
マジシャンは業者の目の前から忽然と姿を消した。
あるところに美人の女性タレントがいた。
彼女はまわりのタレントよりも群を抜いて美人だった。
プライベートもとても優しく、家事も抜群、多趣味で、芸能人ぽいところがない。
そんな彼女の今一番の願いは、結婚である。
もう年齢も三十代半ば。
彼女は今まで付き合った男はいたものの、何故か結婚には至らなかった。
そんな彼女を見たテレビ局の人が、ある番組計画を立てた。
それが「結婚募集あの美人タレント」である。
この計画、すんなり通り、気付いたころには番組放送までこぎつけていた。
結婚相手は全国から手紙で募り、応募総数は三万にも上った。
そして始まった番組。
「さあ始まりました! あの美人タレントとの結婚を決めるこの番組…」
この番組、大成功して、彼女は同年代の優しそうな男性と結婚した。
そして幸せな生活を送るまでに至った。
数年後、彼女とは何ら関係ない家でテレビをつけた男がいた。
すると知らない番組がやっていた。四十代の女性メインの番組らしい。
司会が言った。
「今回で二十回目を迎えます、あの美人タレントと結婚を決めるこの番組…」
彼女はまわりのタレントよりも群を抜いて美人だった。
プライベートもとても優しく、家事も抜群、多趣味で、芸能人ぽいところがない。
そんな彼女の今一番の願いは、結婚である。
もう年齢も三十代半ば。
彼女は今まで付き合った男はいたものの、何故か結婚には至らなかった。
そんな彼女を見たテレビ局の人が、ある番組計画を立てた。
それが「結婚募集あの美人タレント」である。
この計画、すんなり通り、気付いたころには番組放送までこぎつけていた。
結婚相手は全国から手紙で募り、応募総数は三万にも上った。
そして始まった番組。
「さあ始まりました! あの美人タレントとの結婚を決めるこの番組…」
この番組、大成功して、彼女は同年代の優しそうな男性と結婚した。
そして幸せな生活を送るまでに至った。
数年後、彼女とは何ら関係ない家でテレビをつけた男がいた。
すると知らない番組がやっていた。四十代の女性メインの番組らしい。
司会が言った。
「今回で二十回目を迎えます、あの美人タレントと結婚を決めるこの番組…」
私は現実が、全てが嫌になった。
いっそ死のうかと海岸を歩いていると、一本のビンを見つけた。
中に青い液体が入っている。ラベルを見ると「神になれる薬」と書いてある。私は何かに惹きつけられるように薬を飲み干した。
その日から私の全てが変わった。
犬の鳴き声は心地よい音色に聞こえ、たむろする不良すら不思議と愛おしく思えた。
薬を飲んでから1週間。以前は嫌みしか言わなかった妻、口を聞いてくれなかった娘も私と話すようになり、溢れんばかりの笑顔を返してくれるようになった。
私は幸せだった。これが神の力なのか。
だが、それも慣れてくるとある時、私は見返りを求めた。多分それがいけなかった。
次の朝目が覚める。
鏡に向かい、私は絶望した。そこに妻がやってきて笑顔で「おはよう」と言う。私が黙っていると妻の笑顔は消えた。
また、誰も私を愛さなくなってしまった。
「そうか。そういう事だったのか」
いっそ死のうかと海岸を歩いていると、一本のビンを見つけた。
中に青い液体が入っている。ラベルを見ると「神になれる薬」と書いてある。私は何かに惹きつけられるように薬を飲み干した。
その日から私の全てが変わった。
犬の鳴き声は心地よい音色に聞こえ、たむろする不良すら不思議と愛おしく思えた。
薬を飲んでから1週間。以前は嫌みしか言わなかった妻、口を聞いてくれなかった娘も私と話すようになり、溢れんばかりの笑顔を返してくれるようになった。
私は幸せだった。これが神の力なのか。
だが、それも慣れてくるとある時、私は見返りを求めた。多分それがいけなかった。
次の朝目が覚める。
鏡に向かい、私は絶望した。そこに妻がやってきて笑顔で「おはよう」と言う。私が黙っていると妻の笑顔は消えた。
また、誰も私を愛さなくなってしまった。
「そうか。そういう事だったのか」
ある経営者から会社を引き継いだ男が、前の経営者から3通の封筒を受け取った。
「いいかい、会社が危機に陥ったら、1通ずつ封筒を開けるんだ」
男は会社の経営に着手したが、思うように業績が上がらなかった。
そして男は1通目の封筒を開けた。
─ 従業員を30%減らせ ─
男は成績の悪い30%の従業員をクビにした。すると業績が上がるようになった。
しかしまた業績が伸び悩んだので、2通目の封筒を開けた。
─ 仕入れ先を変えよ ─
男は今の仕入れ先との取引を打ち切り、もっと安い業者と契約した。すると再び業績が伸びるようになった。
しかし、また頭打ちになった。
そして男は3通目の封筒を開けた。
─ 3通の封筒を用意せよ ─
「いいかい、会社が危機に陥ったら、1通ずつ封筒を開けるんだ」
男は会社の経営に着手したが、思うように業績が上がらなかった。
そして男は1通目の封筒を開けた。
─ 従業員を30%減らせ ─
男は成績の悪い30%の従業員をクビにした。すると業績が上がるようになった。
しかしまた業績が伸び悩んだので、2通目の封筒を開けた。
─ 仕入れ先を変えよ ─
男は今の仕入れ先との取引を打ち切り、もっと安い業者と契約した。すると再び業績が伸びるようになった。
しかし、また頭打ちになった。
そして男は3通目の封筒を開けた。
─ 3通の封筒を用意せよ ─
ある男が、今までの不健康な生活を直そうと、分厚い健康に関する本を買ってきた。
男はその本を読み続けた。何日も寝ずに読み続けた。ただひたすら、健康になりたいがために。
読み始めて何日かたったある日、男はその本を読み終えた。
これで後は、本に書いてあることを実践するだけ。
もちろん、酒もタバコもやめる。過食はしない。
ひたすら健康に生きようと誓った。
翌日、男は体調を崩し、一日中寝ている羽目になったという。
男はその本を読み続けた。何日も寝ずに読み続けた。ただひたすら、健康になりたいがために。
読み始めて何日かたったある日、男はその本を読み終えた。
これで後は、本に書いてあることを実践するだけ。
もちろん、酒もタバコもやめる。過食はしない。
ひたすら健康に生きようと誓った。
翌日、男は体調を崩し、一日中寝ている羽目になったという。
あるところにお爺さんとその孫がいました。お爺さんは初孫だったのでえらくかわいがりました。
小学校に入った孫は国語の授業で諺を習い、実際にやってみたいとお爺さんにお願いしました。それは『二階から目薬』でした。
お爺さんは庭で二階に行った孫を待ち構えているとベランダから孫が顔を出しました。
孫「じっちゃん、いい?」
爺「いつでもええぞぉ」
孫はベランダの手摺りに立ち目薬を構えました。お爺さんはびっくりしました。すると孫は叫びました。
孫「くらえ! じじい! 冥土の土産だ! 目薬アタックぅぅぅ!」
孫は目薬ごとお爺さんの左目めがけて鋭くダイブしてきました。お爺さんは思いました。
『目薬を持った孫ごとか! しかーし、受け止めてみせるわ!!』
じじいVSまご その結果は…。
医師「それで左目にお孫さんが棒みたいに刺さってるわけですね? 痛くないですか?」
爺「ふぉっ、ふぉっ。なーに平気じゃよ」
小学校に入った孫は国語の授業で諺を習い、実際にやってみたいとお爺さんにお願いしました。それは『二階から目薬』でした。
お爺さんは庭で二階に行った孫を待ち構えているとベランダから孫が顔を出しました。
孫「じっちゃん、いい?」
爺「いつでもええぞぉ」
孫はベランダの手摺りに立ち目薬を構えました。お爺さんはびっくりしました。すると孫は叫びました。
孫「くらえ! じじい! 冥土の土産だ! 目薬アタックぅぅぅ!」
孫は目薬ごとお爺さんの左目めがけて鋭くダイブしてきました。お爺さんは思いました。
『目薬を持った孫ごとか! しかーし、受け止めてみせるわ!!』
じじいVSまご その結果は…。
医師「それで左目にお孫さんが棒みたいに刺さってるわけですね? 痛くないですか?」
爺「ふぉっ、ふぉっ。なーに平気じゃよ」
ある所に同じくらい家柄が良く、同じくらい美しく、同じくらい才能と人気のある二人の女性がいた。
お互いに腹心の友と呼び合い、誰もが親友同士であると認めていた。
ある日一人が大事故に巻き込まれ、意識不明の重体となった。
もう一人はすぐさま病院に駆け付け、家族と同様に付き添い意識が戻るよう語りかけた。毎日毎日…。
その甲斐あってか、まさに友人が手を握りしめ名前を呼んでいる時に意識が戻った。
「あなたのおかげよ…」
穏やかな笑顔を浮かべて言った。
「私はずっと何もない真っ暗な中にいたの。一人ぼっちで淋しくてどうにかなりそうだったけど、そこにあなたの声が聞こえてきたの。
おまえみたいに嫌な女はいない、目障りだ、大嫌いだ!
そうしてぼうっと、あなたのひどく憎々し気に笑う顔が浮かんで見下ろしていたのを見て、絶対思い通りにはならない、必ず目覚めてやるって思ったの」
お互いに腹心の友と呼び合い、誰もが親友同士であると認めていた。
ある日一人が大事故に巻き込まれ、意識不明の重体となった。
もう一人はすぐさま病院に駆け付け、家族と同様に付き添い意識が戻るよう語りかけた。毎日毎日…。
その甲斐あってか、まさに友人が手を握りしめ名前を呼んでいる時に意識が戻った。
「あなたのおかげよ…」
穏やかな笑顔を浮かべて言った。
「私はずっと何もない真っ暗な中にいたの。一人ぼっちで淋しくてどうにかなりそうだったけど、そこにあなたの声が聞こえてきたの。
おまえみたいに嫌な女はいない、目障りだ、大嫌いだ!
そうしてぼうっと、あなたのひどく憎々し気に笑う顔が浮かんで見下ろしていたのを見て、絶対思い通りにはならない、必ず目覚めてやるって思ったの」
とある朝、とある旅館の待合室に、駅までの送迎バスを待っている爺さん達の旅グループが居た。
爺さん達は待ってる間に仲間と話すうち、自分達が死んだ後に自分の墓はどうするかの話題になった。
「わしはもう用意してある。自分の墓もつくってもらった」
「わしは先祖代々の墓に入れてもらうつもりじゃ」
「わしはまだ何も考えてないけど、息子がどうにかしてくれるだろ」
「わしはまだわからんのう。保険でいくら下りるか次第だ」
「墓なんて要らん。散骨で充分充分。ハハハハハハ」
そんな感じの話で盛り上がってる皆の所に旅館の女将が来て言った。
「皆様、お迎えが参りました」
爺さん達は待ってる間に仲間と話すうち、自分達が死んだ後に自分の墓はどうするかの話題になった。
「わしはもう用意してある。自分の墓もつくってもらった」
「わしは先祖代々の墓に入れてもらうつもりじゃ」
「わしはまだ何も考えてないけど、息子がどうにかしてくれるだろ」
「わしはまだわからんのう。保険でいくら下りるか次第だ」
「墓なんて要らん。散骨で充分充分。ハハハハハハ」
そんな感じの話で盛り上がってる皆の所に旅館の女将が来て言った。
「皆様、お迎えが参りました」
娘を誘拐された。
案の定、資産家の私に百億円もの身代金要求があった。
払えなくはない、しかし深夜には無理だ。できても十億円。それが精一杯だった。
犯人からの電話も隣にいる警察のネゴシエーターの言う通りにしてきた。
しかし、身代金の分割などというリスクを犯人がおうとは思えない。
駄目もとで犯人に身代金の分割を申しでた。
するとネゴシエーターの予想をも超える答えが返ってきた。
「いいだろう」
次の日から娘は徐々に帰ってきた。
案の定、資産家の私に百億円もの身代金要求があった。
払えなくはない、しかし深夜には無理だ。できても十億円。それが精一杯だった。
犯人からの電話も隣にいる警察のネゴシエーターの言う通りにしてきた。
しかし、身代金の分割などというリスクを犯人がおうとは思えない。
駄目もとで犯人に身代金の分割を申しでた。
するとネゴシエーターの予想をも超える答えが返ってきた。
「いいだろう」
次の日から娘は徐々に帰ってきた。
A「この前、花子のやつに好きって言われた」
B「てことはお前の事を花子は好きだと思ってるって事だよな」
A「そうなるな。つまり俺の事を嫌いと言ってた良子より、花子のほうが俺を良く思ってるということだ!」
B「じゃあさ! 花子は少なくとも良子よりお前の事が嫌いではない、という事実が証明されたわけだ!!」
A「そうなるな!! …てことは、花子が嫌いではない俺に対して言った「好きだ」という言葉は紛れもない事実なんじゃ!!」
B「よく気づいたな!!! …まてよ、という事はお前花子に好かれてるんじゃ!!!」
AB「FUー! やったぜブラザー!!!」
B「てことはお前の事を花子は好きだと思ってるって事だよな」
A「そうなるな。つまり俺の事を嫌いと言ってた良子より、花子のほうが俺を良く思ってるということだ!」
B「じゃあさ! 花子は少なくとも良子よりお前の事が嫌いではない、という事実が証明されたわけだ!!」
A「そうなるな!! …てことは、花子が嫌いではない俺に対して言った「好きだ」という言葉は紛れもない事実なんじゃ!!」
B「よく気づいたな!!! …まてよ、という事はお前花子に好かれてるんじゃ!!!」
AB「FUー! やったぜブラザー!!!」
ここはパラレルワールド。
江戸時代の鎖国がまだ続いていた。
それなりに文明は発達したがいかんせん他文明との交流が全くないためさほど進歩はない。
そんなとき将軍の耳元に轟音をたてて空を飛ぶ鉄の鳥の目撃例が入ってきた。
しかし気にするどころか、海岸線すべてに堤防をつくり引きこもり国家に邁進。その後も、徹底的に鎖国した。
どれくらい年月がたっただろうか、あれほど感じてた他文明を全く感じなくなった。
気になった時の将軍は初めて他国に使者を派遣した。
世界中に派遣したが誰もいない。どこにも人はいなかった。
まして、残されてた摩訶不思議な未来都市には、死体も戦争の跡もない。
不思議に思っていると、ある日燃える巨大なヒノタマが空に見えた。
江戸時代の鎖国がまだ続いていた。
それなりに文明は発達したがいかんせん他文明との交流が全くないためさほど進歩はない。
そんなとき将軍の耳元に轟音をたてて空を飛ぶ鉄の鳥の目撃例が入ってきた。
しかし気にするどころか、海岸線すべてに堤防をつくり引きこもり国家に邁進。その後も、徹底的に鎖国した。
どれくらい年月がたっただろうか、あれほど感じてた他文明を全く感じなくなった。
気になった時の将軍は初めて他国に使者を派遣した。
世界中に派遣したが誰もいない。どこにも人はいなかった。
まして、残されてた摩訶不思議な未来都市には、死体も戦争の跡もない。
不思議に思っていると、ある日燃える巨大なヒノタマが空に見えた。
ジョークの下手だったニクソンが日本人の前で講演をした際、やはり下手なジョークを飛ばしたのだが、会場は意外なほどの笑いに包まれ、上機嫌になったニクソンは講演の後で通訳のスタッフに尋ねた。
「アメリカンジョークは日本人に通じないかと思ったが、君の通訳が上手かったのかな?」
「あの時私は“今、大統領がジョークを言いました”と訳しました」
「アメリカンジョークは日本人に通じないかと思ったが、君の通訳が上手かったのかな?」
「あの時私は“今、大統領がジョークを言いました”と訳しました」
・トンガリコーンを指にはめて
・バームクーヘンをはがし
・扇風機の前で「アー−−−−−」って言う
・ポッキーのチョコだけを舐め取り
・全校生徒の前でバンド演奏という妄想をし
・自分の写メを何度も撮って、自分が一番かっこよく見える角度を研究する
・自転車のペダルを踏み外して空転したペダルがひざの裏にヒットする
・向かってくる歩行者をかわし損ねてフェイントのかけあいみたいになる
・自転車で走ったまま段差を上がろうとしたらしくじって、段差にタイヤの側面こすってそのまま転倒
・鏡を見て俺イケメンかもと思うけど、それは光や角度の問題で街の外でふと鏡に映った自分を見て落ち込む
・自分の声を録音して聞いて、死にたくなる
・深夜にやってる映画を勝手にエロだと勘違いして夜更かししたことを後悔する
・バームクーヘンをはがし
・扇風機の前で「アー−−−−−」って言う
・ポッキーのチョコだけを舐め取り
・全校生徒の前でバンド演奏という妄想をし
・自分の写メを何度も撮って、自分が一番かっこよく見える角度を研究する
・自転車のペダルを踏み外して空転したペダルがひざの裏にヒットする
・向かってくる歩行者をかわし損ねてフェイントのかけあいみたいになる
・自転車で走ったまま段差を上がろうとしたらしくじって、段差にタイヤの側面こすってそのまま転倒
・鏡を見て俺イケメンかもと思うけど、それは光や角度の問題で街の外でふと鏡に映った自分を見て落ち込む
・自分の声を録音して聞いて、死にたくなる
・深夜にやってる映画を勝手にエロだと勘違いして夜更かししたことを後悔する
友人Aの家で遊んでいた時の話。
Aがお菓子を食べたいと言うのでコンビニへ向かう事に。
出掛ける際にAが財布を置き忘れている事に気付く。
「おいA、財布忘れてるぞ」
するとAは「財布なら持ってるさ。さぁはやく行こう」
俺は不思議に思いながらAとコンビニへ。
Aは適当に品物を選びレジへ。
俺は「財布置いてきてるのにどうやって買うんだ‥」っと思いながら見ていた。
店員「700円になります」
するとAはポケットから携帯を出した。
携帯の中にはお金が入っていた‥。
Aがお菓子を食べたいと言うのでコンビニへ向かう事に。
出掛ける際にAが財布を置き忘れている事に気付く。
「おいA、財布忘れてるぞ」
するとAは「財布なら持ってるさ。さぁはやく行こう」
俺は不思議に思いながらAとコンビニへ。
Aは適当に品物を選びレジへ。
俺は「財布置いてきてるのにどうやって買うんだ‥」っと思いながら見ていた。
店員「700円になります」
するとAはポケットから携帯を出した。
携帯の中にはお金が入っていた‥。
全国でも真面目な子が多いと有名なK中学校では、貧血患者が1日に3人以上は出ると有名だった。
なぜこのような事が起きるか。
先生が教室に入り生徒Aが「起立! 気を付け! 礼!」
生徒全員「おはようございます!」
先生「はい、おはよう。では授業を始めます」
授業が終わると5人倒れていた
なぜこのような事が起きるか。
先生が教室に入り生徒Aが「起立! 気を付け! 礼!」
生徒全員「おはようございます!」
先生「はい、おはよう。では授業を始めます」
授業が終わると5人倒れていた
学校からの帰り道、生徒同士の会話。
「なぁ、今日のテストどうだった?」
「全然ダメ……特に英語」
「英語ね……俺は数学」
「でも物理けっこう簡単じゃなかった?」
「そりゃお前だけ。物理得意じゃん」
「いや簡単だっただろ……」
「いいよ、もうテストの話はやめようぜ」
「だな。そういや来月修学旅行じゃん」
「京都だろ? かったりー、俺何回か行ったことあるし」
「俺は初めて。そういやお前、4組のアキちゃんに告白すんだっけ? 修学旅行の日」
「バカッ、なんで知ってんだよ!」
「クラス全員知ってるぜ」
「マジ? 俺は知らなかったぞ」
「お前はあまり人のウワサとか気にしないからな」
「アキちゃんも知ってるかな?」
「つーかアキちゃん彼氏いるぞ」
「……」
学校からの帰り道、生徒17人全員がタメ息を吐いた。
「なぁ、今日のテストどうだった?」
「全然ダメ……特に英語」
「英語ね……俺は数学」
「でも物理けっこう簡単じゃなかった?」
「そりゃお前だけ。物理得意じゃん」
「いや簡単だっただろ……」
「いいよ、もうテストの話はやめようぜ」
「だな。そういや来月修学旅行じゃん」
「京都だろ? かったりー、俺何回か行ったことあるし」
「俺は初めて。そういやお前、4組のアキちゃんに告白すんだっけ? 修学旅行の日」
「バカッ、なんで知ってんだよ!」
「クラス全員知ってるぜ」
「マジ? 俺は知らなかったぞ」
「お前はあまり人のウワサとか気にしないからな」
「アキちゃんも知ってるかな?」
「つーかアキちゃん彼氏いるぞ」
「……」
学校からの帰り道、生徒17人全員がタメ息を吐いた。
遠藤「そういやさ、来月にアメリカへ出張があるんだけど、行こうと思ってさ」
上岡「あら、いいじゃない。将来は私アメリカに住むのが小さい頃からの夢なの、どんな所か見てきてちょうだいよ」
遠藤「ああ、それはいいね。だけど問題があるんだ」
上岡「あら、祐二が悩むなんて珍しいわね。何がそんなに心配なの」
遠藤「…お腹の子と、名前だ」
上岡「確かに、あなたの名前はアメリカではね…。大丈夫よ、この子のことは私がついているもの。そんな事より、この子の名前のことだけどあなたの言う“あい”だけは嫌よ。あなたと同じ道を歩んでしまうわ」
遠藤「お前、まだそんなこと言ってるのか。僕たちは来週には籍を入れるんだ。そんな心配は要らないよ。僕もこれを機に改名でもしようかな」
上岡「あら、いいじゃない。将来は私アメリカに住むのが小さい頃からの夢なの、どんな所か見てきてちょうだいよ」
遠藤「ああ、それはいいね。だけど問題があるんだ」
上岡「あら、祐二が悩むなんて珍しいわね。何がそんなに心配なの」
遠藤「…お腹の子と、名前だ」
上岡「確かに、あなたの名前はアメリカではね…。大丈夫よ、この子のことは私がついているもの。そんな事より、この子の名前のことだけどあなたの言う“あい”だけは嫌よ。あなたと同じ道を歩んでしまうわ」
遠藤「お前、まだそんなこと言ってるのか。僕たちは来週には籍を入れるんだ。そんな心配は要らないよ。僕もこれを機に改名でもしようかな」
自分の妻を人質にとり、1K6畳のアパートに立て篭もる事件が発生した。
犯人は人質をナイフで脅している模様。要求は逃走用の車と金だった。
事件発生当初、3人の警官がアパートに踏み込み逆に人質になった模様。
その後、警察の特殊部隊が到着。有能な指揮官の作戦で特殊部隊10人で突入。これもまた返り討ちになり人質に。
ぶち切れた有能な指揮官は特殊部隊1000人をもれなくアパートに突入させる。
有能な指揮官の命令は絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対。
その後突入の様子を近くで見ていた隊長からの報告で犯人の圧死を確認。作戦成功。有能な指揮官バンザイ。
犠牲者は全部で1014人。
後の現場検証での証言から人間テトリス事件と名付けられ、有能な指揮官は表彰された。
犯人は人質をナイフで脅している模様。要求は逃走用の車と金だった。
事件発生当初、3人の警官がアパートに踏み込み逆に人質になった模様。
その後、警察の特殊部隊が到着。有能な指揮官の作戦で特殊部隊10人で突入。これもまた返り討ちになり人質に。
ぶち切れた有能な指揮官は特殊部隊1000人をもれなくアパートに突入させる。
有能な指揮官の命令は絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対。
その後突入の様子を近くで見ていた隊長からの報告で犯人の圧死を確認。作戦成功。有能な指揮官バンザイ。
犠牲者は全部で1014人。
後の現場検証での証言から人間テトリス事件と名付けられ、有能な指揮官は表彰された。
オヤジが50過ぎて初めて携帯電話を持ったらしい。ただ、持った理由が…キャバクラ。
毎夜店に入り浸りだそうだ。
ある日ついに俺がぶちきれてオヤジに掴みかかった。それをきっかけに家族会議をし、オヤジは「もう行かない」と約束してくれた。証拠として携帯の番号も教えてくれた。
次の日、オヤジがまたキャバクラに出かけたらしい。すぐさま携帯に電話する。
『プルルルル、プルルルル、プル…』
「おい! オヤジ!! もう行かないって約束…」
『コノ電話番号ハ現在使ワレテオリマセン』
あんのクソオヤジ。
毎夜店に入り浸りだそうだ。
ある日ついに俺がぶちきれてオヤジに掴みかかった。それをきっかけに家族会議をし、オヤジは「もう行かない」と約束してくれた。証拠として携帯の番号も教えてくれた。
次の日、オヤジがまたキャバクラに出かけたらしい。すぐさま携帯に電話する。
『プルルルル、プルルルル、プル…』
「おい! オヤジ!! もう行かないって約束…」
『コノ電話番号ハ現在使ワレテオリマセン』
あんのクソオヤジ。
ある所に大人気のゲイツという奇術師がいた。
彼の行う奇術は門外不出らしく観客は誓約書にサインさせられるらしい。
にも関わらず、限定1000人の公演チケットはいつも即完売するのだ。
噂では1回の公演の仕掛けで、なんと100億円消費するというのだ! 一体どんな仕掛けなのやら。
彼の正体は姓を除いて一切不明。一説には元々は世界一の大富豪だったが嫌気がさし奇術師になった、なんて都市伝説まがいのものまである。
なんにせよ今回、幸運にも取れたこのチケットで奇術の全貌がわかるはずだ。
私は公演会場に着き、誓約書にサインした。さあ幕が上がる…
そこで私は奇跡のトリックを見た。
15分後…
私はケースを持ち、素晴らしい高揚感と共に会場を後にした。このままパソコンでも買いに行こうか。
彼の行う奇術は門外不出らしく観客は誓約書にサインさせられるらしい。
にも関わらず、限定1000人の公演チケットはいつも即完売するのだ。
噂では1回の公演の仕掛けで、なんと100億円消費するというのだ! 一体どんな仕掛けなのやら。
彼の正体は姓を除いて一切不明。一説には元々は世界一の大富豪だったが嫌気がさし奇術師になった、なんて都市伝説まがいのものまである。
なんにせよ今回、幸運にも取れたこのチケットで奇術の全貌がわかるはずだ。
私は公演会場に着き、誓約書にサインした。さあ幕が上がる…
そこで私は奇跡のトリックを見た。
15分後…
私はケースを持ち、素晴らしい高揚感と共に会場を後にした。このままパソコンでも買いに行こうか。
ある日友人Aと一緒にドライブしていた時の話。
楽しくドライブしていたのだが運悪く反対車線の車と衝突してしまった。
A「大丈夫か!?」
俺「何とかな…しかし大変な事になったな」
俺とAは衝突した車の方へ駆け寄り運転手(D)の安否を確認する。
A「大丈夫ですか!?」
D「大丈夫だ…君たちは?」
俺「大丈夫ですよ」
奇跡的にどちらもかすり傷などだけで助かった。
しかしDの車の後部座席の人は死んでいた。
A「この方は…亡くなってますね…すいません…」
D「大丈夫、今運ぶ途中だったから」
楽しくドライブしていたのだが運悪く反対車線の車と衝突してしまった。
A「大丈夫か!?」
俺「何とかな…しかし大変な事になったな」
俺とAは衝突した車の方へ駆け寄り運転手(D)の安否を確認する。
A「大丈夫ですか!?」
D「大丈夫だ…君たちは?」
俺「大丈夫ですよ」
奇跡的にどちらもかすり傷などだけで助かった。
しかしDの車の後部座席の人は死んでいた。
A「この方は…亡くなってますね…すいません…」
D「大丈夫、今運ぶ途中だったから」
ある夫婦が長い長い喧嘩と話し合いの末に離婚することになった。
「離婚届けは出した。貯金も不動産も互いが納得するように分けた。後は子供だけだな」
「そうね、あの子に選ばせてあげましょう、私達のどちらがいいか」
夫婦には一人の娘がいた。目に入れても痛くないほど可愛がり、慈しんでいた。
夫婦は娘が自分を選ぶと、それぞれ自信を持っていた。娘が迷った場合の切り札も用意していた。
夫婦は娘を呼び出すと、どちらがいいか、選択を迫った。
娘は困った顔をした。二人はそこで早速切札を出した。
「お父さんを選ぶなら、財産を全てあげようじゃないか」
「お母さんを選べば、家をあげるわ」
娘は二人の顔を見比べてから口を開いた。
「そんなこと言われても、息子が今年受験だから、どっちも引き取れないのよ」
「離婚届けは出した。貯金も不動産も互いが納得するように分けた。後は子供だけだな」
「そうね、あの子に選ばせてあげましょう、私達のどちらがいいか」
夫婦には一人の娘がいた。目に入れても痛くないほど可愛がり、慈しんでいた。
夫婦は娘が自分を選ぶと、それぞれ自信を持っていた。娘が迷った場合の切り札も用意していた。
夫婦は娘を呼び出すと、どちらがいいか、選択を迫った。
娘は困った顔をした。二人はそこで早速切札を出した。
「お父さんを選ぶなら、財産を全てあげようじゃないか」
「お母さんを選べば、家をあげるわ」
娘は二人の顔を見比べてから口を開いた。
「そんなこと言われても、息子が今年受験だから、どっちも引き取れないのよ」
ある村に、トムというちょっと頭の弱そうな少年がいた。
周りの大人たちは、しょっちゅう次のような遊びをしてトムをからかっていた。
10セント硬貨と50セント硬貨を見せ、好きな方を取ってみなと言う。
するとトムは、決まって10セントの方を選ぶのだった。
大人たちはそれがおかしくて、何度もそれを繰り返してはトムを笑いものにした。
ある日それを見かねて、隣の家のジョンがトムに話しかけてみた。
「トム、君は10セントと50セント、どっちが得か分からないの?」
「知ってるよ。50セントの方が得なんでしょ」
それを聞いてジョンは驚いた。
「じゃあ何で君は、いつも10セントを選ぶんだい? 馬鹿にされるだけじゃないか」
「だって僕がそっちを選んでる限り、いつまでも10セントもらえるじゃない!」
周りの大人たちは、しょっちゅう次のような遊びをしてトムをからかっていた。
10セント硬貨と50セント硬貨を見せ、好きな方を取ってみなと言う。
するとトムは、決まって10セントの方を選ぶのだった。
大人たちはそれがおかしくて、何度もそれを繰り返してはトムを笑いものにした。
ある日それを見かねて、隣の家のジョンがトムに話しかけてみた。
「トム、君は10セントと50セント、どっちが得か分からないの?」
「知ってるよ。50セントの方が得なんでしょ」
それを聞いてジョンは驚いた。
「じゃあ何で君は、いつも10セントを選ぶんだい? 馬鹿にされるだけじゃないか」
「だって僕がそっちを選んでる限り、いつまでも10セントもらえるじゃない!」
ある男が死に、神の前に行った。
彼はそこで生前から考えていた事を神に問い掛けた。
「神よ、生まれ変わりというものは存在するのでしょうか?」
神は答えない。
男は続けた。
「神よ、私はこの姿になる前は他の人生を歩んでいたのでしょうか?」
神は答えない。
男は続けた。
「神よ、何故お答になってくれないのです?」
神は答えない。
男は続けた。
「では私は必ず生まれ変わり、貴方に再度質問をしに来ます。その時は答えて下さい」
生まれ変わりを強く信じている男はそう言うと、神が示すままに冥界へと旅立った。
男の背中を見送ってから神は面倒そうに口を開く。
「だからあと2回生まれ変わったら答えてやると言っているだろうに。8回も同じ問いかけをしおって」
彼はそこで生前から考えていた事を神に問い掛けた。
「神よ、生まれ変わりというものは存在するのでしょうか?」
神は答えない。
男は続けた。
「神よ、私はこの姿になる前は他の人生を歩んでいたのでしょうか?」
神は答えない。
男は続けた。
「神よ、何故お答になってくれないのです?」
神は答えない。
男は続けた。
「では私は必ず生まれ変わり、貴方に再度質問をしに来ます。その時は答えて下さい」
生まれ変わりを強く信じている男はそう言うと、神が示すままに冥界へと旅立った。
男の背中を見送ってから神は面倒そうに口を開く。
「だからあと2回生まれ変わったら答えてやると言っているだろうに。8回も同じ問いかけをしおって」
30歳の誕生日を迎えた男の前に悪魔が現れた。
悪魔「お前の1カ月分の寿命に対して金塊1キロと交換してやる」
男は喜んだ、男はあと少なくとも50年は普通に生きられると思ったからだ。
病気というものもケガもした事ないから絶対の自信があった。
男「じゃとりあえず1年分で12キロくれ!」
悪魔「無理だ、お前には金塊は後3キロしかやれん」
悪魔「お前の1カ月分の寿命に対して金塊1キロと交換してやる」
男は喜んだ、男はあと少なくとも50年は普通に生きられると思ったからだ。
病気というものもケガもした事ないから絶対の自信があった。
男「じゃとりあえず1年分で12キロくれ!」
悪魔「無理だ、お前には金塊は後3キロしかやれん」
あれはいつかの夏の暑い日だった。
その日、俺は母さんと親子キャンプに参加していた。
キャンプ場に母さんの車で向かう途中、対向車線から車が飛び出してきた。
母さんがハンドルを切った時にはもう遅かった。
………あれから何年経っただろうか。
俺はあの日行くはずだったキャンプ場に毎年この時期に足を運ぶようになっていた。
母さんがここに来ているような気がしていた。
今年も………とキャンプ場を去ろうとしたその時だった。
俺の目の前に母さんがいた。
懐かしい顔。ずっと会いたかった顔だ。
「母さん……」
母さんは何も言わず佇んでいる。ただ何か驚いたような顔をしている。
俺は言った。
「母さん、やっぱりここにいたんだね。でもね、ここにはいちゃいけないんだ。逝くべきところに逝かなくちゃ」
母さんは涙を流しながら俺に一言だけ言った。
「××、ごめんね」
あぁ……
次第に母さんの姿が見えなくなってくる。
ごめんね、母さん。
全て悟ったよ。
さようなら。
その日、俺は母さんと親子キャンプに参加していた。
キャンプ場に母さんの車で向かう途中、対向車線から車が飛び出してきた。
母さんがハンドルを切った時にはもう遅かった。
………あれから何年経っただろうか。
俺はあの日行くはずだったキャンプ場に毎年この時期に足を運ぶようになっていた。
母さんがここに来ているような気がしていた。
今年も………とキャンプ場を去ろうとしたその時だった。
俺の目の前に母さんがいた。
懐かしい顔。ずっと会いたかった顔だ。
「母さん……」
母さんは何も言わず佇んでいる。ただ何か驚いたような顔をしている。
俺は言った。
「母さん、やっぱりここにいたんだね。でもね、ここにはいちゃいけないんだ。逝くべきところに逝かなくちゃ」
母さんは涙を流しながら俺に一言だけ言った。
「××、ごめんね」
あぁ……
次第に母さんの姿が見えなくなってくる。
ごめんね、母さん。
全て悟ったよ。
さようなら。
まったく最近の若い奴らはなってない!
言葉遣いは乱れきっとるし、服装もだらしが無い!
我々には長年の経験があるし、それでうまくいっとるんだ!
あいつらは我々の言うことに黙って従っていれば良いものを、やれ「考えが古い」だの「時代は変わった」だの屁理屈ばっかり並べやがる。
我々の半分も生きていないヒヨっ子共に、何故我々のやってきたことを否定されねばならぬのだ! あぁ、全く腹立たしい!
そうだ。我々世代のこの想いを『文字』で遺しておこう。若い連中は口で言っても右から左へ抜けていくからな…。
ええと、確かこう書くんだっけか…「近頃の若い者は」…っと。
いやぁしかし、この『文字』というのは便利だな。知識や感情を未来まで遺せるんだからな。
我々の親父の世代なんかみんな口伝だからな。あんなんじゃあ忘れちまうっつーの。
やっぱりこんなに便利なものを発明した我々の世代は優秀だな!
それに引き換え、最近の若い連中ときたら…。
言葉遣いは乱れきっとるし、服装もだらしが無い!
我々には長年の経験があるし、それでうまくいっとるんだ!
あいつらは我々の言うことに黙って従っていれば良いものを、やれ「考えが古い」だの「時代は変わった」だの屁理屈ばっかり並べやがる。
我々の半分も生きていないヒヨっ子共に、何故我々のやってきたことを否定されねばならぬのだ! あぁ、全く腹立たしい!
そうだ。我々世代のこの想いを『文字』で遺しておこう。若い連中は口で言っても右から左へ抜けていくからな…。
ええと、確かこう書くんだっけか…「近頃の若い者は」…っと。
いやぁしかし、この『文字』というのは便利だな。知識や感情を未来まで遺せるんだからな。
我々の親父の世代なんかみんな口伝だからな。あんなんじゃあ忘れちまうっつーの。
やっぱりこんなに便利なものを発明した我々の世代は優秀だな!
それに引き換え、最近の若い連中ときたら…。
真昼のカフェ。二人の男が話している。
「なぁ、最近、新しい生き物が発見されたの、知ってるか?」
「あぁ、テレビでやってたな」
「俺らとも共通点があるらしいな」
「そうだな、俺たちと同じ二足歩行らしい」
「でも腕とか俺らより多いんだぜ」
「何本?」
「二本。目なんて二つあるし、あっ、でも鼻は一つだな。口は一つしかないし――」
「なぁ、最近、新しい生き物が発見されたの、知ってるか?」
「あぁ、テレビでやってたな」
「俺らとも共通点があるらしいな」
「そうだな、俺たちと同じ二足歩行らしい」
「でも腕とか俺らより多いんだぜ」
「何本?」
「二本。目なんて二つあるし、あっ、でも鼻は一つだな。口は一つしかないし――」
ある大学生がオンラインゲームに夢中になっていた。
最近はほぼ1日中パソコンの前で過ごしている。勿論大学の講義さぼって。
実家にいればこうはいかないだろうが、彼は1人暮らし中である。
一度息子の様子を見に行った母は、荒れた薄暗い部屋の中でただパソコンの画面を見ている彼を見て酷く落胆した。
だが息子に面と向かって強く言うことの出来ない母親は、結局何も言わずに帰っていった。
その日の夜中、彼が相変わらずゲームをしていると1人のプレイヤーが近づいてきた。
相当やりこんでいるのかレア装備に身を包んでいる。
そのプレイヤーが彼に話しかけてきた。
「ゲームばかりしてないでちゃんと大学行かなきゃ駄目でしょ!」
彼が唖然としているともう1人のプレイヤーが近付いてくる。
更にやりこんだ様子のそのプレイヤーがこう言った。
「俺は会社行ってる間は我慢してるんだから、せめてお前も家事くらいやってくれ!」
彼はその日でオンラインゲームをやめた。
最近はほぼ1日中パソコンの前で過ごしている。勿論大学の講義さぼって。
実家にいればこうはいかないだろうが、彼は1人暮らし中である。
一度息子の様子を見に行った母は、荒れた薄暗い部屋の中でただパソコンの画面を見ている彼を見て酷く落胆した。
だが息子に面と向かって強く言うことの出来ない母親は、結局何も言わずに帰っていった。
その日の夜中、彼が相変わらずゲームをしていると1人のプレイヤーが近づいてきた。
相当やりこんでいるのかレア装備に身を包んでいる。
そのプレイヤーが彼に話しかけてきた。
「ゲームばかりしてないでちゃんと大学行かなきゃ駄目でしょ!」
彼が唖然としているともう1人のプレイヤーが近付いてくる。
更にやりこんだ様子のそのプレイヤーがこう言った。
「俺は会社行ってる間は我慢してるんだから、せめてお前も家事くらいやってくれ!」
彼はその日でオンラインゲームをやめた。
ある夫婦の会話。
週刊誌を読んでいた夫は「女優Aと野球選手Bが結婚」という記事を発見。
Aは絶世の美女と言われ頭脳明晰、プロポーションも抜群で多くのファンがいた。
一方Bはいわゆる醜男、性格も粗野でその言動がたびたび問題視されていた。
夫は妻に言った。
「世の中不思議だね。何であの美女があんな醜男と結婚するのか。醜男で粗野で教養のない奴ほど美女に人気があるのかね」
妻は笑って夫に言った。
「私もそう思うわ。
あなたを見てると」
週刊誌を読んでいた夫は「女優Aと野球選手Bが結婚」という記事を発見。
Aは絶世の美女と言われ頭脳明晰、プロポーションも抜群で多くのファンがいた。
一方Bはいわゆる醜男、性格も粗野でその言動がたびたび問題視されていた。
夫は妻に言った。
「世の中不思議だね。何であの美女があんな醜男と結婚するのか。醜男で粗野で教養のない奴ほど美女に人気があるのかね」
妻は笑って夫に言った。
「私もそう思うわ。
あなたを見てると」
友人が体験した話。
秋の夜長のちょうど今ぐらいの時期だった。
その日は朝からしとしと雨降りで、夜中になっても止む気配もなく降り続いていた。
雨の音で目を覚ました彼は、トイレへ向かった。
彼はワンルームマンションに住んでおり、玄関のすぐそばにトイレのある、ありふれた間取りであった。
彼がトイレのノブに手を掛けようとした時、インターホンが鳴った。
街はもうひっそり寝静まっている時間帯なのに一体誰だろう? 彼はそう思いながら玄関のドアを凝視していると、カギが『カチッ』っと開いた。
突然の事に彼は動けなかった。
ゆっくりとドアが音もたてずに開いていくのを、ただ震えながら見ているのが精一杯だった。
しかし、何の物陰も見えずドアはまた勝手に閉まっていった。
止まっていた時間が動きだしたかのように、彼は急いでカギを掛け直し、震える手で不器用にドアチェーンを掛けた。
安堵感からかドアにもたれかかっていると、雨の滴る音が聞こえる。
それが部屋の中からだと気が付いた時にはもう遅かった。
恐る恐る振り返るとそこには、びしょぬれで頭が無く、手には屶を持った、この世の者ではない男が立っていた。
彼はそのまま気絶した。
それから未だ彼は行方不明のままである。
そして俺もこれを書きながら気絶した。
秋の夜長のちょうど今ぐらいの時期だった。
その日は朝からしとしと雨降りで、夜中になっても止む気配もなく降り続いていた。
雨の音で目を覚ました彼は、トイレへ向かった。
彼はワンルームマンションに住んでおり、玄関のすぐそばにトイレのある、ありふれた間取りであった。
彼がトイレのノブに手を掛けようとした時、インターホンが鳴った。
街はもうひっそり寝静まっている時間帯なのに一体誰だろう? 彼はそう思いながら玄関のドアを凝視していると、カギが『カチッ』っと開いた。
突然の事に彼は動けなかった。
ゆっくりとドアが音もたてずに開いていくのを、ただ震えながら見ているのが精一杯だった。
しかし、何の物陰も見えずドアはまた勝手に閉まっていった。
止まっていた時間が動きだしたかのように、彼は急いでカギを掛け直し、震える手で不器用にドアチェーンを掛けた。
安堵感からかドアにもたれかかっていると、雨の滴る音が聞こえる。
それが部屋の中からだと気が付いた時にはもう遅かった。
恐る恐る振り返るとそこには、びしょぬれで頭が無く、手には屶を持った、この世の者ではない男が立っていた。
彼はそのまま気絶した。
それから未だ彼は行方不明のままである。
そして俺もこれを書きながら気絶した。
「ねぇねぇ、あたしのテレビつまらない」
それはテレビじゃなくて窓だよ、あきちゃん。
「ねぇねぇ、あたし大学受かったんだよ凄いでしょ」
よくみて続きがあるよ、附属中学って。
「ねぇねぇ、あたし子供いっぱい産むんだ」
逆に子供に育てられそうだね、あきちゃん。
「ねぇねぇ、あたしの料理食べてみたい?」
遠慮しとくよ、あきちゃん。
「ねぇねぇ、あたし向こうでもやっていけるかな?」
あきちゃん、ぼけたおすからうまくやれるよ。
「ねぇねぇ、こんなあたしと話してくれてありがとう。これで眠れるよ」
あきちゃんおやすみなさい。
秋は終わり、冬が来た。
それはテレビじゃなくて窓だよ、あきちゃん。
「ねぇねぇ、あたし大学受かったんだよ凄いでしょ」
よくみて続きがあるよ、附属中学って。
「ねぇねぇ、あたし子供いっぱい産むんだ」
逆に子供に育てられそうだね、あきちゃん。
「ねぇねぇ、あたしの料理食べてみたい?」
遠慮しとくよ、あきちゃん。
「ねぇねぇ、あたし向こうでもやっていけるかな?」
あきちゃん、ぼけたおすからうまくやれるよ。
「ねぇねぇ、こんなあたしと話してくれてありがとう。これで眠れるよ」
あきちゃんおやすみなさい。
秋は終わり、冬が来た。
「よし、今の時間この家には誰もいない」
無用心にも玄関の鍵は開いてる。
「念のため正面より裏口に回るか」
裏口から家に侵入する…。
「ちょうどいい! 狙っていた部屋だ!」
目的のモノを盗むと急いで逃げる。
しかし!
「まーてー!!」
「しまった! 気づかれた! …だが足には自信がある。しかも相手は女。余程急いでたのか裸足だ」
「逃がさないわよー!」
「速い! まずい追いつかれる! あそこに逃げよう!」
犯人は身軽さを活かしジャンプし民家の屋根に逃げた。
「さすがにここまでは無理みたいだな。それじゃいただきます!」
犯人は盗んできた魚を一瞬で平らげた。
無用心にも玄関の鍵は開いてる。
「念のため正面より裏口に回るか」
裏口から家に侵入する…。
「ちょうどいい! 狙っていた部屋だ!」
目的のモノを盗むと急いで逃げる。
しかし!
「まーてー!!」
「しまった! 気づかれた! …だが足には自信がある。しかも相手は女。余程急いでたのか裸足だ」
「逃がさないわよー!」
「速い! まずい追いつかれる! あそこに逃げよう!」
犯人は身軽さを活かしジャンプし民家の屋根に逃げた。
「さすがにここまでは無理みたいだな。それじゃいただきます!」
犯人は盗んできた魚を一瞬で平らげた。
ある冬、雪山登山をしていた夫婦が遭難してしまった。
すぐ横は崖のように急で、弱ってる今、下手に動いたら滑り落ちて死んでしまう。
持ってきていた食料も尽き2人は死にそうだった。
夫が言う。
「君の事、世界で……いや、宇宙で1番愛してるよ。こんな状況での唯一の救いは、君と一緒に死ねることさ」
「ありがとう、貴方。あたしもあなたの事、世界で1番愛してるわ。でも、もう駄目なの……貴方の期待には応えられないみたい……ごめんなさい……」
「おい、お前っ!!」
夫の叫び声は、山中に響いた。
妻は涙を流した。
その日の夕方、雪山で1人救出、1人行方不明というニュースが流れた。
すぐ横は崖のように急で、弱ってる今、下手に動いたら滑り落ちて死んでしまう。
持ってきていた食料も尽き2人は死にそうだった。
夫が言う。
「君の事、世界で……いや、宇宙で1番愛してるよ。こんな状況での唯一の救いは、君と一緒に死ねることさ」
「ありがとう、貴方。あたしもあなたの事、世界で1番愛してるわ。でも、もう駄目なの……貴方の期待には応えられないみたい……ごめんなさい……」
「おい、お前っ!!」
夫の叫び声は、山中に響いた。
妻は涙を流した。
その日の夕方、雪山で1人救出、1人行方不明というニュースが流れた。
確かに新婚と呼べる期間は過ぎている。だがそれに意味はない。“愛している”の言葉は日常の挨拶だ。
朝はおはようの代わりに、出掛ける前にも帰宅した時にも、就寝前にも必ず口にする。昼休みのラブコールだって欠かさない。
休日には妻の姿を見る度に囁く。朝も昼も夜も繰り返し交わされる。
人からよく飽きたりうんざりしたりしないものだと言われるが、私達は不変でマンネリも障害もない。何て素敵だ! 私は幸せだ…。
それにしても妻が最近疲れ気味のようだ。今朝も私を見て、ため息混じりに言った。
「あなたは週末になれば、仕事の重責や疲労を忘れて、リフレッシュした気分でまた新しい週を迎えられるのよね? 羨ましい…やはり休日は大切ね」
何処かへ気晴らしに連れて行くべきだろうか?
そんな事を考えながら帰路につくと、妻の出迎えがなかった。
あれ、留守なのか? こんな時間に買い物に行くはずがないのに?
不安になり妻を呼びながら家中捜したがいない…と、テーブルの上にメモが?
「本日は定休日とさせて頂きます。明日戻ります」
朝はおはようの代わりに、出掛ける前にも帰宅した時にも、就寝前にも必ず口にする。昼休みのラブコールだって欠かさない。
休日には妻の姿を見る度に囁く。朝も昼も夜も繰り返し交わされる。
人からよく飽きたりうんざりしたりしないものだと言われるが、私達は不変でマンネリも障害もない。何て素敵だ! 私は幸せだ…。
それにしても妻が最近疲れ気味のようだ。今朝も私を見て、ため息混じりに言った。
「あなたは週末になれば、仕事の重責や疲労を忘れて、リフレッシュした気分でまた新しい週を迎えられるのよね? 羨ましい…やはり休日は大切ね」
何処かへ気晴らしに連れて行くべきだろうか?
そんな事を考えながら帰路につくと、妻の出迎えがなかった。
あれ、留守なのか? こんな時間に買い物に行くはずがないのに?
不安になり妻を呼びながら家中捜したがいない…と、テーブルの上にメモが?
「本日は定休日とさせて頂きます。明日戻ります」
とある飲み屋。こんな会話が聞こえてきた。
J「お前等は良いよな。働き口があって。お前幾つだっけ?」
A「俺は9個。でもコイツの方が多い筈」
C「俺は11個だけど。お前等は?」
K「2個」
S「9個」
J「無いのは俺達だけか」
Q「そうだな」
J・Q「はぁ〜……誰か作るとか見付けるとかしてくれないかなぁ」
J「お前等は良いよな。働き口があって。お前幾つだっけ?」
A「俺は9個。でもコイツの方が多い筈」
C「俺は11個だけど。お前等は?」
K「2個」
S「9個」
J「無いのは俺達だけか」
Q「そうだな」
J・Q「はぁ〜……誰か作るとか見付けるとかしてくれないかなぁ」
公園でどろんこ遊びする大学生二人。今日は一方の家で自炊する事になっていた。
夕方家に帰った二人。夕飯の仕度。Aは米をといでいる。Bはテレビを見ている。
B「A君帰ってから手は洗ったかね?」
シャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカ
A「B君大丈夫。洗ってるよ」
シャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカ
ニュース「原油高騰などにより日本はもっと合理化が進むようです」
B「A君。日本人はもっと合理化しなくちゃならないようだよ。だから君がお米たくまで私は風呂をいただくよ。汚れているからね」
A「B君。それがいいよ。僕も合理的にしなきゃね」
シャカゴシシャカゴシシャカゴシシャカゴシシャカゴシシャカゴシシャカゴシ
お米が炊き上がる。
できたのはサフランライス。
夕方家に帰った二人。夕飯の仕度。Aは米をといでいる。Bはテレビを見ている。
B「A君帰ってから手は洗ったかね?」
シャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカ
A「B君大丈夫。洗ってるよ」
シャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカ
ニュース「原油高騰などにより日本はもっと合理化が進むようです」
B「A君。日本人はもっと合理化しなくちゃならないようだよ。だから君がお米たくまで私は風呂をいただくよ。汚れているからね」
A「B君。それがいいよ。僕も合理的にしなきゃね」
シャカゴシシャカゴシシャカゴシシャカゴシシャカゴシシャカゴシシャカゴシ
お米が炊き上がる。
できたのはサフランライス。
夫婦が2人でテレビを見ていた。ある社会調査について報道していた。
「男性の65%は一度浮気をしてみたいと考えています……」
夫はちらりと妻の方を見て言った。
「僕は残りの35%のほうだよ」
妻は言った。
「良かった!」
テレビはさらに続けた。
「残りの35%は何度も浮気をしてみたいと考えています」
「男性の65%は一度浮気をしてみたいと考えています……」
夫はちらりと妻の方を見て言った。
「僕は残りの35%のほうだよ」
妻は言った。
「良かった!」
テレビはさらに続けた。
「残りの35%は何度も浮気をしてみたいと考えています」
週末の大型ショッピングモール。
ひときわ目立つ、モデルばりの美女に話しかける男。
男「すいません。妻とはぐれてしまって…。僕と少しの間、話していただけませんか?」
女「いいけど、どうして私なの?」
男「あなたのようなキレイな女の人と話していると、いつも、何処からともなく現れるんです」
ひときわ目立つ、モデルばりの美女に話しかける男。
男「すいません。妻とはぐれてしまって…。僕と少しの間、話していただけませんか?」
女「いいけど、どうして私なの?」
男「あなたのようなキレイな女の人と話していると、いつも、何処からともなく現れるんです」
姉さん元気ですか?
後ろ姿を見送ってもう3年だね。
トラウマは消えましたか?
うるさい弟でごめんよ。
達也さんも元気ですか?
3日は母さんの三周忌だよ。
うまい飯たくさん作って待ってるよ。
未定なのは姉さんだけだよ。
申し訳ないことをしたのは家族みんな反省してる。
とりあえず一回帰ってきなよ。
犬のポチも姉さんに会いたがってるよ。
いつになったら姉さんは癒えるかな?
江藤 順
姉は手紙を見て一言。
姉「どーせ私は言えねーよ! 絶対帰らない!」
後ろ姿を見送ってもう3年だね。
トラウマは消えましたか?
うるさい弟でごめんよ。
達也さんも元気ですか?
3日は母さんの三周忌だよ。
うまい飯たくさん作って待ってるよ。
未定なのは姉さんだけだよ。
申し訳ないことをしたのは家族みんな反省してる。
とりあえず一回帰ってきなよ。
犬のポチも姉さんに会いたがってるよ。
いつになったら姉さんは癒えるかな?
江藤 順
姉は手紙を見て一言。
姉「どーせ私は言えねーよ! 絶対帰らない!」
ある日、一人のきこりが誤って斧を湖に落としてしまった。
すると湖の中から神が現れ「あなたが落としたのはこの金の斧ですか? 銀の斧ですか?」と尋ねた。
「えええ〜!? ちょっと湖の中から人ってありえないんですけど!! ていうか全身ビッショビショじゃないですか! 風邪ひきますよ!? まさかそこに住んでるんですか!? どうやって呼吸とかしてんの!?」
「…………えっと…」
ある日、一人のきこりが誤って斧を湖に落としてしまった。
「あ〜あ。これじゃ今日は仕事になんねぇや。帰ろ」
神が金の斧と銀の斧を持って現れたが、そこにはもう誰もいなかった。
ある日、一人のきこりが誤って斧を湖に落としてしまった。
すると湖の中から神が現れ「あなたが落としたのはこの金の斧ですか? 銀の斧ですか?」と尋ねた。
「普通の斧です。
正直に言ったので、その金の斧と銀の斧を下さい」
すると湖の中から神が現れ「あなたが落としたのはこの金の斧ですか? 銀の斧ですか?」と尋ねた。
「えええ〜!? ちょっと湖の中から人ってありえないんですけど!! ていうか全身ビッショビショじゃないですか! 風邪ひきますよ!? まさかそこに住んでるんですか!? どうやって呼吸とかしてんの!?」
「…………えっと…」
ある日、一人のきこりが誤って斧を湖に落としてしまった。
「あ〜あ。これじゃ今日は仕事になんねぇや。帰ろ」
神が金の斧と銀の斧を持って現れたが、そこにはもう誰もいなかった。
ある日、一人のきこりが誤って斧を湖に落としてしまった。
すると湖の中から神が現れ「あなたが落としたのはこの金の斧ですか? 銀の斧ですか?」と尋ねた。
「普通の斧です。
正直に言ったので、その金の斧と銀の斧を下さい」
ある店での出来事。
店長「一体誰だ!! 休憩室で煙草を吸ったのは! あれ程煙草を吸うなら外でと言ったのに! 犯人が誰か分かるまで誰一人として帰さんぞ!」
A「店長、私は絶対違いますよ。未成年ですし煙草はそもそも大嫌いですし、Eさんと一緒にいましたから。もちろんEさんも吸ってはいません」
E「店長、僕は3年間ここに勤めていますから今更そんな真似はしません。何なら荷物検査、身体検査などしても構いません」
店長「むぅ…。君はどうなんだK」
K「すいませんでした!!」
この後Kは即クビになった。
店長「一体誰だ!! 休憩室で煙草を吸ったのは! あれ程煙草を吸うなら外でと言ったのに! 犯人が誰か分かるまで誰一人として帰さんぞ!」
A「店長、私は絶対違いますよ。未成年ですし煙草はそもそも大嫌いですし、Eさんと一緒にいましたから。もちろんEさんも吸ってはいません」
E「店長、僕は3年間ここに勤めていますから今更そんな真似はしません。何なら荷物検査、身体検査などしても構いません」
店長「むぅ…。君はどうなんだK」
K「すいませんでした!!」
この後Kは即クビになった。
ある農家では、畑のスイカを食べてしまう奴がいるのに手を焼いていた。
いろいろ知恵を絞った末、最高のアイデアを思いつき、看板を作って畑に貼り出した。
「!!警告!! この畑に、青酸カリ入りのスイカ1個あり」
その翌日、農夫が畑に出てスイカを確認すると、はたして1つも盗られていなかった。
ただし、看板には次の文句が書き加えられていた。
「せっかくだから2個に増やしてみました」
いろいろ知恵を絞った末、最高のアイデアを思いつき、看板を作って畑に貼り出した。
「!!警告!! この畑に、青酸カリ入りのスイカ1個あり」
その翌日、農夫が畑に出てスイカを確認すると、はたして1つも盗られていなかった。
ただし、看板には次の文句が書き加えられていた。
「せっかくだから2個に増やしてみました」
私はある店で働いていた。まぁレストランと言っていいでしょう。
有名な店で毎日大忙し、店員は私を含め10人。厨房5人、ホール5人だ。私はホール。
ある日私が厨房から出来た料理を持っていこうとしていたら後輩Uが「くいにげだぁ!!」っと叫んだ。
慌て向かうとそこには震えていたUが居た。
私「どうした!?」
U「くいにげです・・・くいにげ・・くいにげ・・・・」
一体何を言っているか分からなくUは震えていたので私は店長に事情を話してとりあえずUを休ませた。
店は一番忙しい時間のため私はUに「今日はここにいろ。しばらく休め」っと言って2人が待つホールに戻った。
有名な店で毎日大忙し、店員は私を含め10人。厨房5人、ホール5人だ。私はホール。
ある日私が厨房から出来た料理を持っていこうとしていたら後輩Uが「くいにげだぁ!!」っと叫んだ。
慌て向かうとそこには震えていたUが居た。
私「どうした!?」
U「くいにげです・・・くいにげ・・くいにげ・・・・」
一体何を言っているか分からなくUは震えていたので私は店長に事情を話してとりあえずUを休ませた。
店は一番忙しい時間のため私はUに「今日はここにいろ。しばらく休め」っと言って2人が待つホールに戻った。
ある老人の遺言の話。
臨終が近くなり、老人の枕元に家族が集まった。
老人は息も絶え絶えに遺言を残す。
「実は…近所の中村に三十万、杉田に五十万、大島に百万を貸しておるんじゃ。まだ返してもらってない。わしが死んだらお前たちが取り立ててくれ。その金でわしの墓を作ってほしい。残りはお前たちが好きに使っていいぞ」
家族はそれを聞いて涙ぐんだ。
「おじいちゃん…大丈夫です。安心して任せてください。きっと回収しますから」
さらに老人は続ける。
「実は…わしは橋本から二百万借りておるんじゃ…」
家族はそれを聞いてまた涙ぐんだ。
「おじいちゃん…うわごとを言ってる…」
臨終が近くなり、老人の枕元に家族が集まった。
老人は息も絶え絶えに遺言を残す。
「実は…近所の中村に三十万、杉田に五十万、大島に百万を貸しておるんじゃ。まだ返してもらってない。わしが死んだらお前たちが取り立ててくれ。その金でわしの墓を作ってほしい。残りはお前たちが好きに使っていいぞ」
家族はそれを聞いて涙ぐんだ。
「おじいちゃん…大丈夫です。安心して任せてください。きっと回収しますから」
さらに老人は続ける。
「実は…わしは橋本から二百万借りておるんじゃ…」
家族はそれを聞いてまた涙ぐんだ。
「おじいちゃん…うわごとを言ってる…」
母親は見ている。育ち盛りの息子三人が焼き肉を貪り喰うところを…。
財布の中身を気にしている。我が息子達ながら思っていた「こいつらゾンビか!」
案の定会計は四万円弱…。母親は後悔していた。そこで母親は作戦を考えた。言い方を変えてみた。
焼き肉レストランにて
母親「さあいくらでも食べなさい」
息子達「えっ…いいの? じゃあ遠慮なく…」
母親「たんと食べなさい。ほーら、牛の死肉が焼ける匂いがしてきたわよ。貪り喰いなさい」
息子達「…」
母親「牛汁たっぷりの舌の断面も焼けたわよー!」
息子達「…」
会計は三千円だった。
財布の中身を気にしている。我が息子達ながら思っていた「こいつらゾンビか!」
案の定会計は四万円弱…。母親は後悔していた。そこで母親は作戦を考えた。言い方を変えてみた。
焼き肉レストランにて
母親「さあいくらでも食べなさい」
息子達「えっ…いいの? じゃあ遠慮なく…」
母親「たんと食べなさい。ほーら、牛の死肉が焼ける匂いがしてきたわよ。貪り喰いなさい」
息子達「…」
母親「牛汁たっぷりの舌の断面も焼けたわよー!」
息子達「…」
会計は三千円だった。
とある町のとある家に、病的な几帳面さで有名な男が住んでいた。
起きる時間・寝る時間は勿論のこと、食材の分量、トイレの回数、掃除の手順まで、まさに機械のように精密に生きていた。
しかし、男はそんな性格に嫌気がさしていた。
他の誰かに「正確すぎる」「几帳面すぎる」と言われることに疲れたのだった。
そして決心した。
「俺も普通の生き方をしよう」と。
まず手始めに、男は食材の量を目分量で計って料理をしてみた。
多少塩気が濃いが…男は我慢した。
次に、男はいつもキッチリかけているモップを適当にかけてみた。
所々汚れが残っているが…男は我慢した。
そんな風に、最初は我慢の連続でストレスの溜まるものだったが、だんだんと男も新しい生活に慣れていった。
そして、三年後…
その家にはまだ、高血圧に悩む几帳面「だった」男が住んでいて、床には何故かまばらなストライプ模様が描かれていたそうだ。
起きる時間・寝る時間は勿論のこと、食材の分量、トイレの回数、掃除の手順まで、まさに機械のように精密に生きていた。
しかし、男はそんな性格に嫌気がさしていた。
他の誰かに「正確すぎる」「几帳面すぎる」と言われることに疲れたのだった。
そして決心した。
「俺も普通の生き方をしよう」と。
まず手始めに、男は食材の量を目分量で計って料理をしてみた。
多少塩気が濃いが…男は我慢した。
次に、男はいつもキッチリかけているモップを適当にかけてみた。
所々汚れが残っているが…男は我慢した。
そんな風に、最初は我慢の連続でストレスの溜まるものだったが、だんだんと男も新しい生活に慣れていった。
そして、三年後…
その家にはまだ、高血圧に悩む几帳面「だった」男が住んでいて、床には何故かまばらなストライプ模様が描かれていたそうだ。
友人Aは音楽バカ。音楽が大好きなのである。
特に音楽を聴いている時は歌詞に動きを合わせる。
例えば「走り出せ!」っと言う部分が来ると勝手に走り出すバカなのだ‥。
ある日Aと海を見に行く事になった。車で一時間ぐらいの距離だ。
到着して少しはしゃいだりボールを使って色々と遊んでいた。
私「疲れたから休もう」
そう言ってAと飛び込みが出来る程の高さの岩場に座って休憩していた。
Aがポケットからイヤホンを出し音楽を聴き始めた。
するとAは急に立って岩場から海にダイブ!!
その理由を理解した私は呆れて暖房の効いた車に戻りAの帰りを待った。
特に音楽を聴いている時は歌詞に動きを合わせる。
例えば「走り出せ!」っと言う部分が来ると勝手に走り出すバカなのだ‥。
ある日Aと海を見に行く事になった。車で一時間ぐらいの距離だ。
到着して少しはしゃいだりボールを使って色々と遊んでいた。
私「疲れたから休もう」
そう言ってAと飛び込みが出来る程の高さの岩場に座って休憩していた。
Aがポケットからイヤホンを出し音楽を聴き始めた。
するとAは急に立って岩場から海にダイブ!!
その理由を理解した私は呆れて暖房の効いた車に戻りAの帰りを待った。
営業マンの俺は外回りの日々で毎日くたくたになって帰っている。
妻帯者なのが唯一の救いだとも思ってある。
家に帰るとまがりなりにも料理は作ってくれている。
勿論まずい。でも、ビールで流し込めば皆同じ。食べ物にこだわりはない。
今日も家に帰ると台所にラップをかけた晩飯が用意してあった。
「おーい、お前、これこのままで食べられるのか? それともチンするんか?」
遠くから妻の返事がくる。
「そのまま食べれるよー!」
全く…。ビールがうまいからいいか。
妻帯者なのが唯一の救いだとも思ってある。
家に帰るとまがりなりにも料理は作ってくれている。
勿論まずい。でも、ビールで流し込めば皆同じ。食べ物にこだわりはない。
今日も家に帰ると台所にラップをかけた晩飯が用意してあった。
「おーい、お前、これこのままで食べられるのか? それともチンするんか?」
遠くから妻の返事がくる。
「そのまま食べれるよー!」
全く…。ビールがうまいからいいか。
計算によって未来を予測する夢の機械が完成した。
そんな物は実現しない? いや開発者の私が言うんだ間違いない。
私はまず、手始めに1週間後の世界を予測することにした。
しかしなにぶん試作段階。計算にはそれなりに時間がかかると思われるが、どの程度かかるか私にもわからない。
不測の事態に備えて、核にも耐える地下シェルターに機械を持ち込み、付きっきりで作業を見守ることにした。
計算は順調に進み遂に結果を記した用紙が機械から出てきた!
…と同時に凄まじい地震が発生し、私は転んで危うく大怪我をする所だった。
気を取り直して見た予測用紙の内容は、私の膝の痛みを忘れさせるのに十分だった。
私はすぐさま階段を駆け上りながら、叫んだ。
『母さん大変だ! 1週間後に核戦争が起こるって!』
バタンッ!
『紙に…書いて…た』
そんな物は実現しない? いや開発者の私が言うんだ間違いない。
私はまず、手始めに1週間後の世界を予測することにした。
しかしなにぶん試作段階。計算にはそれなりに時間がかかると思われるが、どの程度かかるか私にもわからない。
不測の事態に備えて、核にも耐える地下シェルターに機械を持ち込み、付きっきりで作業を見守ることにした。
計算は順調に進み遂に結果を記した用紙が機械から出てきた!
…と同時に凄まじい地震が発生し、私は転んで危うく大怪我をする所だった。
気を取り直して見た予測用紙の内容は、私の膝の痛みを忘れさせるのに十分だった。
私はすぐさま階段を駆け上りながら、叫んだ。
『母さん大変だ! 1週間後に核戦争が起こるって!』
バタンッ!
『紙に…書いて…た』
迷いビト
私は旅行が好きだ。地図も持たずにフラフラといろんな場所に行くのを最高の楽しみにしている。
ある日とうとう道に迷い、途方に暮れていると向こうからボロボロの服を着た初老の男が来た。
これ幸いと街に出る道を尋ねると、それよりも面白い話があるから聞け、と言ってきた。理不尽だが機嫌を損ねるとまずい。
私が「じゃあ聞かせ…」と言う前に初老の男が語り始めた。
『ある国で1人の若者が王の娘に手を出した。王はその事を知り激怒、学者に命じて脱出不可能な迷路を造り、若者を閉じ込めた。
若者は脱出を試みるも、上を向けば無限にそびえる壁。下を見れば頑丈な床。どうやっても脱出できずに長い年月暮らしたそうな。しかし、ある時出口の手掛かりをついに見つけ出した。
…話はこれで終わりじゃ』
「えぇ!? 出口の手掛かりって、いったい何だったんですか?」
『ふむ。それをお主に聞きたい。どうやって入って来たんじゃ?』
私は旅行が好きだ。地図も持たずにフラフラといろんな場所に行くのを最高の楽しみにしている。
ある日とうとう道に迷い、途方に暮れていると向こうからボロボロの服を着た初老の男が来た。
これ幸いと街に出る道を尋ねると、それよりも面白い話があるから聞け、と言ってきた。理不尽だが機嫌を損ねるとまずい。
私が「じゃあ聞かせ…」と言う前に初老の男が語り始めた。
『ある国で1人の若者が王の娘に手を出した。王はその事を知り激怒、学者に命じて脱出不可能な迷路を造り、若者を閉じ込めた。
若者は脱出を試みるも、上を向けば無限にそびえる壁。下を見れば頑丈な床。どうやっても脱出できずに長い年月暮らしたそうな。しかし、ある時出口の手掛かりをついに見つけ出した。
…話はこれで終わりじゃ』
「えぇ!? 出口の手掛かりって、いったい何だったんですか?」
『ふむ。それをお主に聞きたい。どうやって入って来たんじゃ?』
あれは2年前ぐらいか。
友人Tが「俺昨日歩いてたら空から精霊みたいなのが降りてきてこんなモノをくれたんだ」
見てみると「飛べる薬」。
俺「飛べるってお前…怪しすぎだろ! 飲むつもりか?」
T「当然さ! 俺の夢は鳥みたいに飛ぶ事なんだ!」
そう言うとTは薬を飲んだ。
次の日、Tはこう悟った。
「なるほどね。確かに俺は飛び続けられる体になったんだな…」
俺はTと別れを告げた。
友人Tが「俺昨日歩いてたら空から精霊みたいなのが降りてきてこんなモノをくれたんだ」
見てみると「飛べる薬」。
俺「飛べるってお前…怪しすぎだろ! 飲むつもりか?」
T「当然さ! 俺の夢は鳥みたいに飛ぶ事なんだ!」
そう言うとTは薬を飲んだ。
次の日、Tはこう悟った。
「なるほどね。確かに俺は飛び続けられる体になったんだな…」
俺はTと別れを告げた。
私は鳥、山に住んでいます。
仲間の鳥3羽と毎日楽しく暮らしていました。
あの日が来るまでは…。
ある日、人間たちが突然現れて、私たちの山を切り崩し始めました。
あれほど大きかった山はみるみる小さくなり、仲間だった3羽の鳥も次々と人間に捕まってしまいました。
残された私は小さくなった山の中で人間の手に怯えながらひっそりと暮らしていました。
しかし、ある日ついに私も人間に捕まってしまいました。
私は何をされるのかも分からないまま、人間の手の上で震えているしかありません。
人間はそんな私を気にも留めずどうしようかしばらく考えていましたが、結局私を不要と判断したのか、河へ私を捨てていきました。
その瞬間、一部始終を見ていた別の人間が私を捨てた人間に対してこう言い放ったのです。
「ロン! 国士無双!」
仲間の鳥3羽と毎日楽しく暮らしていました。
あの日が来るまでは…。
ある日、人間たちが突然現れて、私たちの山を切り崩し始めました。
あれほど大きかった山はみるみる小さくなり、仲間だった3羽の鳥も次々と人間に捕まってしまいました。
残された私は小さくなった山の中で人間の手に怯えながらひっそりと暮らしていました。
しかし、ある日ついに私も人間に捕まってしまいました。
私は何をされるのかも分からないまま、人間の手の上で震えているしかありません。
人間はそんな私を気にも留めずどうしようかしばらく考えていましたが、結局私を不要と判断したのか、河へ私を捨てていきました。
その瞬間、一部始終を見ていた別の人間が私を捨てた人間に対してこう言い放ったのです。
「ロン! 国士無双!」
入学式から3日目、1年2組の教室の前で彼女とすれ違った。
それが初めて彼女を見た瞬間だった。
一目惚れだった。それからは彼女の事だけで頭が一杯になった。
窓の外では彼女のクラスが体育の授業中だ。校庭を走っている一団の中に、彼女の姿を見つけた。
あーあ、あの子と同じクラスの子達がうらやましいな…。
「何真剣に見てるんだよ」
そう言って隣の牧田が俺の頭を小突いた。
「別に」
俺は窓から目をそらし答える。
「だらだらすんな」
厳しくて生徒たちから恐れられている体育教師の声がここまで響いてくる。
俺も何度か注意を受けた事がある。実際頭にくる野郎だが、まぁ先生という仕事も大変なんだろうな、と思う。
俺は教師になんて絶対なりたいとは思わないけど…。
午後の気だるい陽射しが差し込んできて、激しい眠気を覚えた。
俺はあくびを噛み殺しながら立ち上がり、焼却炉で燃やすゴミを集めるため、用務員室を後にした。
それが初めて彼女を見た瞬間だった。
一目惚れだった。それからは彼女の事だけで頭が一杯になった。
窓の外では彼女のクラスが体育の授業中だ。校庭を走っている一団の中に、彼女の姿を見つけた。
あーあ、あの子と同じクラスの子達がうらやましいな…。
「何真剣に見てるんだよ」
そう言って隣の牧田が俺の頭を小突いた。
「別に」
俺は窓から目をそらし答える。
「だらだらすんな」
厳しくて生徒たちから恐れられている体育教師の声がここまで響いてくる。
俺も何度か注意を受けた事がある。実際頭にくる野郎だが、まぁ先生という仕事も大変なんだろうな、と思う。
俺は教師になんて絶対なりたいとは思わないけど…。
午後の気だるい陽射しが差し込んできて、激しい眠気を覚えた。
俺はあくびを噛み殺しながら立ち上がり、焼却炉で燃やすゴミを集めるため、用務員室を後にした。
生徒が5人、メロンが4個、包丁が1本あります。
先生「メロンを1人1個ずつ食べられるようにしてください」
生徒「はい」
数時間後。
先生「美味しかったですか?」
生徒「とっても美味しかったです」
4人の生徒は笑顔で答えました。
先生「メロンを1人1個ずつ食べられるようにしてください」
生徒「はい」
数時間後。
先生「美味しかったですか?」
生徒「とっても美味しかったです」
4人の生徒は笑顔で答えました。
この長方形の紙に四角形を一つ書いてください。そこに直線を一本書き足して三角形を作ってください。三角形はいくつできましたか?
ある日の授業中にこのような問題が出された。
この問いに、ジムは自信満々で答えた。
「はい! 対角線を引くと三角形は二つ出来ます」
しかしトムはジムをバカにしたようにこう言った。
「俺なんて三角形が6こも出来たぜ」
ある日の授業中にこのような問題が出された。
この問いに、ジムは自信満々で答えた。
「はい! 対角線を引くと三角形は二つ出来ます」
しかしトムはジムをバカにしたようにこう言った。
「俺なんて三角形が6こも出来たぜ」
男は、あらゆるものに変装することができました。
ある時には教師になり、デタラメな数学を教えたりしました。
生徒は、誰も男の変装に気がつきません。
またある時には会社の社長になり、日がな一日ボーとしていたこともありました。
社員は、誰も男の変装に気がつきません。
男はそうやって毎日気ままに姿を変え楽しんでいました。
そして、誰も男の変装に気がつきません。
男はフト気づきました。誰も本当の男のことを知っている人はいないのです。
それから、男は自分に気づいてもらえるよう、もっと様々なものに姿を変えました。
男は、それしか自分を表す方法を知りませんでした。しかし、誰も男の存在に気がつきません。
男は悩みました。何をしても何を着てもなにかの変装になってしまうのです。
男は、自分が分からなくなりました。
ある日男は、変装しない自分を見つけました。
何も着飾らず、ありのままの自分をさらけだし人々の前に現れました。
「キャー、変態よ!! 捕まえて〜」
ある時には教師になり、デタラメな数学を教えたりしました。
生徒は、誰も男の変装に気がつきません。
またある時には会社の社長になり、日がな一日ボーとしていたこともありました。
社員は、誰も男の変装に気がつきません。
男はそうやって毎日気ままに姿を変え楽しんでいました。
そして、誰も男の変装に気がつきません。
男はフト気づきました。誰も本当の男のことを知っている人はいないのです。
それから、男は自分に気づいてもらえるよう、もっと様々なものに姿を変えました。
男は、それしか自分を表す方法を知りませんでした。しかし、誰も男の存在に気がつきません。
男は悩みました。何をしても何を着てもなにかの変装になってしまうのです。
男は、自分が分からなくなりました。
ある日男は、変装しない自分を見つけました。
何も着飾らず、ありのままの自分をさらけだし人々の前に現れました。
「キャー、変態よ!! 捕まえて〜」
昔々、長い間お互いを侵略しようと争いを続けているA国とB国があった。
A国の国王は祖父の代から受け継いだこの争いを終わらせるべく、B国に申し出たが欲深いB国の国王には聞き入れられなかった。
そこで『我が国とB国の争いを止めた者を我が後継ぎとする』と、全世界から勇者を募った。
するとたちまち3人の勇者が集まった。国王は3人の前で約束を誓い、それぞれ自己紹介をするように言った。
最初に、赤いマントを翻しいかにも屈強な男から話し始めた。
『我が輩はかの有名な軍事王国から来た。我が剣はドラゴンをも切り裂き、必ずやA国の勝利と共に争いを終わらせるだろう』
次に、柱にもたれかかった眼鏡の男が話し始めた。
『私はかの有名な軍師のもとから参りました。我が英知は国王様の望まぬ争いを、一滴の血も流さずに終わらせるでしょう』
最後に、フードをかぶった青年が話し始めた。
『お父様からの伝言です。
【この子に説得されたのでもう争い止めまーす。追伸:末っ子をよろしく】
後継ぎの件もよろしく願いますよNEWお父様』
A国の国王は祖父の代から受け継いだこの争いを終わらせるべく、B国に申し出たが欲深いB国の国王には聞き入れられなかった。
そこで『我が国とB国の争いを止めた者を我が後継ぎとする』と、全世界から勇者を募った。
するとたちまち3人の勇者が集まった。国王は3人の前で約束を誓い、それぞれ自己紹介をするように言った。
最初に、赤いマントを翻しいかにも屈強な男から話し始めた。
『我が輩はかの有名な軍事王国から来た。我が剣はドラゴンをも切り裂き、必ずやA国の勝利と共に争いを終わらせるだろう』
次に、柱にもたれかかった眼鏡の男が話し始めた。
『私はかの有名な軍師のもとから参りました。我が英知は国王様の望まぬ争いを、一滴の血も流さずに終わらせるでしょう』
最後に、フードをかぶった青年が話し始めた。
『お父様からの伝言です。
【この子に説得されたのでもう争い止めまーす。追伸:末っ子をよろしく】
後継ぎの件もよろしく願いますよNEWお父様』
「いらっしゃいませ」
「Aセットを一つ」
「お飲み物は珈琲と紅茶が選べますが」
「紅茶を貰おうか」
「かしこまりました」
「ちょっと店員さん」
「はい何でしょう」
「ライスに髪の毛が入ってたんだが」
「大変申し訳ありません。今すぐお取り換えしますので」
「君、彼氏とかいないの? 仕事終わったら遊ぼうよ」
「すみません、他のお客様から呼ばれましたので失礼します」
「全く最近の若者はマニュアル通りのことしか出来ないんだな!」
「ご、ごめんなさい。でも、私だって頑張ってるんです………っ」
「はい、大変よく出来ましたね、皆さん。明日は警察に追われている、うちの店長を上手く匿う時のマニュアルを教えます」
「Aセットを一つ」
「お飲み物は珈琲と紅茶が選べますが」
「紅茶を貰おうか」
「かしこまりました」
「ちょっと店員さん」
「はい何でしょう」
「ライスに髪の毛が入ってたんだが」
「大変申し訳ありません。今すぐお取り換えしますので」
「君、彼氏とかいないの? 仕事終わったら遊ぼうよ」
「すみません、他のお客様から呼ばれましたので失礼します」
「全く最近の若者はマニュアル通りのことしか出来ないんだな!」
「ご、ごめんなさい。でも、私だって頑張ってるんです………っ」
「はい、大変よく出来ましたね、皆さん。明日は警察に追われている、うちの店長を上手く匿う時のマニュアルを教えます」
私には八年前から体のある部分がない。
でも私はなにも不安はない。私は両足で歩き、朝起きたら両手で顔を洗う。そしてものは目で見て、話しは耳で聞く。
なに一つ不自由がないのに…
周りの人間は私の実体を知るとあり得ない! あなたに自由は一つもない! かわいそう! などと言い放つ。
このせいで私は親友や彼女と呼べる人間はいない。別にわからないやつは放っておけばいい…。
さて明日も仕事だからそろそろ寝るとしようか。
でも私はなにも不安はない。私は両足で歩き、朝起きたら両手で顔を洗う。そしてものは目で見て、話しは耳で聞く。
なに一つ不自由がないのに…
周りの人間は私の実体を知るとあり得ない! あなたに自由は一つもない! かわいそう! などと言い放つ。
このせいで私は親友や彼女と呼べる人間はいない。別にわからないやつは放っておけばいい…。
さて明日も仕事だからそろそろ寝るとしようか。
私はある町の町長なのだが、町の外れに自殺の名所となっている森があり、自殺者が後を絶たないことに悩んでいた。
先月だけで13体…。
色々と策を講じてみたがどれも効果なし。もうお手上げである。
馴染みの店でこのことを愚痴りながら酒を飲んでいると、店の大将から画期的なアイディアが
「いっそのこと、何もしないってどうですか?(笑)」
これだと私は確信した。
翌日からこの策を試してみると、一ヶ月程して自殺者が出ることはもうなくなった。
そのかわり、悪臭に対する苦情はかなり増えた。
先月だけで13体…。
色々と策を講じてみたがどれも効果なし。もうお手上げである。
馴染みの店でこのことを愚痴りながら酒を飲んでいると、店の大将から画期的なアイディアが
「いっそのこと、何もしないってどうですか?(笑)」
これだと私は確信した。
翌日からこの策を試してみると、一ヶ月程して自殺者が出ることはもうなくなった。
そのかわり、悪臭に対する苦情はかなり増えた。
子供「ママ〜今日の晩ご飯は〜?」
母親「カレーよ」
子供「あれ? どうしてカレーの入った鍋が2つあるの?」
母親「1つはママと2人で食べる甘口カレー。もう1つはパパ用の辛口カリー」
子供「どうしてパパだけ辛口なの?」
母親「ママの人生を清算するためよ」
子供「???」
母親「難しいコトだから、大人になったら教えてあげる」
子供「じゃあ、どうして…
パパのカリーにはアーモンドが入ってるの?」
母親「カレーよ」
子供「あれ? どうしてカレーの入った鍋が2つあるの?」
母親「1つはママと2人で食べる甘口カレー。もう1つはパパ用の辛口カリー」
子供「どうしてパパだけ辛口なの?」
母親「ママの人生を清算するためよ」
子供「???」
母親「難しいコトだから、大人になったら教えてあげる」
子供「じゃあ、どうして…
パパのカリーにはアーモンドが入ってるの?」
朝目覚める。
歯磨き粉が残りわずか。妻が後ろで順番を待つ中たっぷり使い切る。俺は空気を読まない。
駅に着く。
今朝も電車は満員。旅行用キャリーケースが隣のハゲの足をつぶしたようだが気にしない。座り心地の悪い椅子だ。
定時に出社。
皆年末はご多忙の様子。今日も労働基準法違反を見つけ監督署に電話する。これで72回目だ。
定時に退社。
帰り道に3人組の大道芸人を見つけた。風呂の前で「絶対に押すなよ?」と連呼する男を死守してあげた。お約束より約束が大事。
家に着く。
電気が全くついていない。置き手紙で、妻の家出を知った。【絶対に捜さないで下さい】わかった捜さない。
床につく。
手帳に全てを記す。この辺りでオチを期待する空気を感じる。当然俺は空気を読まない。
歯磨き粉が残りわずか。妻が後ろで順番を待つ中たっぷり使い切る。俺は空気を読まない。
駅に着く。
今朝も電車は満員。旅行用キャリーケースが隣のハゲの足をつぶしたようだが気にしない。座り心地の悪い椅子だ。
定時に出社。
皆年末はご多忙の様子。今日も労働基準法違反を見つけ監督署に電話する。これで72回目だ。
定時に退社。
帰り道に3人組の大道芸人を見つけた。風呂の前で「絶対に押すなよ?」と連呼する男を死守してあげた。お約束より約束が大事。
家に着く。
電気が全くついていない。置き手紙で、妻の家出を知った。【絶対に捜さないで下さい】わかった捜さない。
床につく。
手帳に全てを記す。この辺りでオチを期待する空気を感じる。当然俺は空気を読まない。
私は今選挙に向けて各地に演説に出回っている。
今回の演説箇所は一番票が取れそうな場所。私はその票を確実にする為さくら…いやっつまり私の演説を褒め讃えてくれる助っ人を数人頼んだ。
そして演説はいつも通り進行した。いよいよ助っ人達の出番だ。
「皆様、質問や意見があったら手を上げお答え下さい」
次々に助っ人達は手をあげ発言しはじめた。
「いやぁ私はあなた以外にこの町は任せられない」
「間違いない。あなたがいなくなったらこの町にはいづらくなるよ」
「よっ次期首相」
「オレはあなたに出会えたことで仕事も見つかったよ」
「みなさんこの人に全てをまかせようじゃないか!」
他の人達も頷き大きな拍手が起きた。よしこれで私は間違いなく票を総取りだ…。
…数時間後…
「本日○○系暴力団桜組の五名が覚醒剤所持で逮捕。話しによるとだるい演説の帰りに吸引しようとして所持してた模様で…」
今回の演説箇所は一番票が取れそうな場所。私はその票を確実にする為さくら…いやっつまり私の演説を褒め讃えてくれる助っ人を数人頼んだ。
そして演説はいつも通り進行した。いよいよ助っ人達の出番だ。
「皆様、質問や意見があったら手を上げお答え下さい」
次々に助っ人達は手をあげ発言しはじめた。
「いやぁ私はあなた以外にこの町は任せられない」
「間違いない。あなたがいなくなったらこの町にはいづらくなるよ」
「よっ次期首相」
「オレはあなたに出会えたことで仕事も見つかったよ」
「みなさんこの人に全てをまかせようじゃないか!」
他の人達も頷き大きな拍手が起きた。よしこれで私は間違いなく票を総取りだ…。
…数時間後…
「本日○○系暴力団桜組の五名が覚醒剤所持で逮捕。話しによるとだるい演説の帰りに吸引しようとして所持してた模様で…」
「親愛なる彼女へ…
もうあまり時間がない。
これが最後のメールになると思う…きっとこのメールをお前が読む頃には俺は既に…。
奴はいつ何時、どこからでも急にやってくるんだ。
どこから来るか予測ができない…。だからこそ怖い。
だが実は来てほしい時もある。そういう時に限って奴は来てくれない。
とにかく勝手な奴なんだよ。
今日は来るぞって時がわかる時もある。
例えば今日。いやっ今とかな!
実はな、さっきからオレの目の前まで奴は迫って来てるんだ。
昨日お前と夜遅くまでメールしてたおかげで…
というわけで…。
おやすみなさい」
もうあまり時間がない。
これが最後のメールになると思う…きっとこのメールをお前が読む頃には俺は既に…。
奴はいつ何時、どこからでも急にやってくるんだ。
どこから来るか予測ができない…。だからこそ怖い。
だが実は来てほしい時もある。そういう時に限って奴は来てくれない。
とにかく勝手な奴なんだよ。
今日は来るぞって時がわかる時もある。
例えば今日。いやっ今とかな!
実はな、さっきからオレの目の前まで奴は迫って来てるんだ。
昨日お前と夜遅くまでメールしてたおかげで…
というわけで…。
おやすみなさい」
男は怖いサイトで興味深いものを見つけた。
「ゲシュタルト崩壊」
なにやら鏡に向かって「お前は誰だ」と言うだけで頭がおかしくなるらしい。
「ハッ バカバカしい!」
「俺はそんなものには惑わされない!」
そう思い、実際に1日3回試してみて、1週間。
全然なんともない。
しかし男はふと思った。
「自分ではまともと思ってるだけで他人から見るとおかしいのか!?」
その疑問を解決するべく俺は友達の所へ行くことにした。
そいつには困ったときはいつも相談できるいい奴だ。
これで相談は何回目だろう…。
小さい頃から一緒だったが話始めたのは最近だが…。
男はそう呟きつつ洗面所へ向かった…。
「ゲシュタルト崩壊」
なにやら鏡に向かって「お前は誰だ」と言うだけで頭がおかしくなるらしい。
「ハッ バカバカしい!」
「俺はそんなものには惑わされない!」
そう思い、実際に1日3回試してみて、1週間。
全然なんともない。
しかし男はふと思った。
「自分ではまともと思ってるだけで他人から見るとおかしいのか!?」
その疑問を解決するべく俺は友達の所へ行くことにした。
そいつには困ったときはいつも相談できるいい奴だ。
これで相談は何回目だろう…。
小さい頃から一緒だったが話始めたのは最近だが…。
男はそう呟きつつ洗面所へ向かった…。
私はアリス。
青いお洋服と白いドレスエプロンがトレードマークのアリス。
お部屋でウトウトしていたら、白いウサギが目の前を通ったの。
勿論追いかけたわ。だって私はアリスだもの!
小さくなって扉を抜けて、お茶会を抜けて、森を抜けて…
あぁ、もうハートの女王様のところまで来ちゃったわ。
ハートの女王様はとっても恐くて私を追いかけてくるの。
……掴まっちゃった。
迷路の出口はもうちょっとだったのに!
もう終わりなのね…。
ハートの女王様が私の肩に手を置いてこう言うと夢ももう終わり。
「アリスおばあちゃん、黙って脱け出しちゃダメでしょ。さぁ、お部屋に帰りましょう」
青いお洋服と白いドレスエプロンがトレードマークのアリス。
お部屋でウトウトしていたら、白いウサギが目の前を通ったの。
勿論追いかけたわ。だって私はアリスだもの!
小さくなって扉を抜けて、お茶会を抜けて、森を抜けて…
あぁ、もうハートの女王様のところまで来ちゃったわ。
ハートの女王様はとっても恐くて私を追いかけてくるの。
……掴まっちゃった。
迷路の出口はもうちょっとだったのに!
もう終わりなのね…。
ハートの女王様が私の肩に手を置いてこう言うと夢ももう終わり。
「アリスおばあちゃん、黙って脱け出しちゃダメでしょ。さぁ、お部屋に帰りましょう」
初めのうちは純粋に嬉しかった。
そのうち、反応も見え始め、それも興味深かった。
しかし思わぬ方向へと転がり始める。
『違う!』『そうじゃない』『なぜ?』
気がつくと楽しかったはずの行為は、不毛の泥沼に嵌り込んでいた。
『これなら文句ないだろう』
…これでも駄目か。
『これなら満足だろう?』
…つまらないのか。
…そしてようやく私は悟る。
『予想通りの反応ばかりじゃない。だから面白いんだ』
そのうち、反応も見え始め、それも興味深かった。
しかし思わぬ方向へと転がり始める。
『違う!』『そうじゃない』『なぜ?』
気がつくと楽しかったはずの行為は、不毛の泥沼に嵌り込んでいた。
『これなら文句ないだろう』
…これでも駄目か。
『これなら満足だろう?』
…つまらないのか。
…そしてようやく私は悟る。
『予想通りの反応ばかりじゃない。だから面白いんだ』
トムには結婚して間もない妻、ジェニーがいる。
ジェニーはとても嫉妬深く、常にトムに浮気をしていないか聞いていた。トムもそんな妻を理解している。仲の良い夫婦だ。
「ねぇ、トム、ほんとに浮気していないの?」
「もちろん。君以外に誰がいるっていうんだ?」
「ほら、あなたの知り合いによく電話掛けてくる女の人いるじゃない? とても心配なの」
「安心して。彼女はただの部下だ。彼女には夫がいて、嫉妬深いで有名だよ。僕には目もくれないだろう。
愛しているのは君だけだよ、キャサリン」
そのとき、トムの携帯が鳴った。
ジェニーはとても嫉妬深く、常にトムに浮気をしていないか聞いていた。トムもそんな妻を理解している。仲の良い夫婦だ。
「ねぇ、トム、ほんとに浮気していないの?」
「もちろん。君以外に誰がいるっていうんだ?」
「ほら、あなたの知り合いによく電話掛けてくる女の人いるじゃない? とても心配なの」
「安心して。彼女はただの部下だ。彼女には夫がいて、嫉妬深いで有名だよ。僕には目もくれないだろう。
愛しているのは君だけだよ、キャサリン」
そのとき、トムの携帯が鳴った。
中学校への通学路の途中、道路の補正工事をしている場所がある。
朝の7時過ぎには作業員達は現場に集まっていて、通り掛かる生徒達にオハヨーとか何年生? 部活何やってんの−? と大きな声で話し掛けてくる。
普通に気の良いおっちゃんやニイちゃん達なんだが、イメージ的に乱暴で恐そうなのと何かと恥ずかしがる年頃の為か、男女共に俯いたまま早足で通りすぎて行く。誰も返事はしない。
それでも毎日めげずに声を掛けてきたが、あまりにも相手にされないせいで、お〜い何か言ってくれよな、泣いちゃうよ〜? とぼやくようになった。
ちょっとあいさつするくらいなら良いかな?
少し可哀相な気になった僕は次の日、オッス! と声を掛けられオハヨーが連呼される中、笑顔を向けて言った。
「おはようございます」
すると作業員のおっちゃん、ニイちゃん達はぴたりと動きが止まり真顔で言った。
「うわっ、本当に返事したよ。今時めずらしい…知らね〜相手とは口きいちゃいけないって知らないのかね〜?」
朝の7時過ぎには作業員達は現場に集まっていて、通り掛かる生徒達にオハヨーとか何年生? 部活何やってんの−? と大きな声で話し掛けてくる。
普通に気の良いおっちゃんやニイちゃん達なんだが、イメージ的に乱暴で恐そうなのと何かと恥ずかしがる年頃の為か、男女共に俯いたまま早足で通りすぎて行く。誰も返事はしない。
それでも毎日めげずに声を掛けてきたが、あまりにも相手にされないせいで、お〜い何か言ってくれよな、泣いちゃうよ〜? とぼやくようになった。
ちょっとあいさつするくらいなら良いかな?
少し可哀相な気になった僕は次の日、オッス! と声を掛けられオハヨーが連呼される中、笑顔を向けて言った。
「おはようございます」
すると作業員のおっちゃん、ニイちゃん達はぴたりと動きが止まり真顔で言った。
「うわっ、本当に返事したよ。今時めずらしい…知らね〜相手とは口きいちゃいけないって知らないのかね〜?」
それは、放たれた瞬間、私の制御出来ないものとなる。
相対するものを癒やしたかと思うと、他のものには刃となって傷つける。
時には様々なフィルターを介して、私を酔わせる美酒となり、致命的な毒ともなる。
ほとほと扱いに困り、出来ることならば、それを放棄したいと思うこともままあるのだが、如何せんそれがない世界を私は知らず、軽々しく捨て去るには、私はそれを憎んでもいるし愛してもいるのだ。
願わくば、意図せぬところで傷つけることのないよう、使い方を出来る限り誤らないよう、最善を尽くして使いこなしたいものだ。
相対するものを癒やしたかと思うと、他のものには刃となって傷つける。
時には様々なフィルターを介して、私を酔わせる美酒となり、致命的な毒ともなる。
ほとほと扱いに困り、出来ることならば、それを放棄したいと思うこともままあるのだが、如何せんそれがない世界を私は知らず、軽々しく捨て去るには、私はそれを憎んでもいるし愛してもいるのだ。
願わくば、意図せぬところで傷つけることのないよう、使い方を出来る限り誤らないよう、最善を尽くして使いこなしたいものだ。