6 無名さん
「おおぉぉ!影山君、ポジションはどこだったんですか!?」
「…セッターだ」
「セッター!それはチームの司令塔……一見地味そうに見えて、一番試合でボールに触れて…コートの端から端までギュン!って敵のブロックの前をボールが過ぎて、ねぇ!それ本当に打てるの!?って思うんだけど…!」
コートの端から端まで?
半面のことだとしてもそれはセッターじゃなくても打つし…
敵のブロックの前を過ぎていくの意味もわからん
「…セッターだ」
「セッター!それはチームの司令塔……一見地味そうに見えて、一番試合でボールに触れて…コートの端から端までギュン!って敵のブロックの前をボールが過ぎて、ねぇ!それ本当に打てるの!?って思うんだけど…!」
コートの端から端まで?
半面のことだとしてもそれはセッターじゃなくても打つし…
敵のブロックの前を過ぎていくの意味もわからん
7 無名さん
「あ、はい!小さな巨人に憧れて…」
「そうなんだ。でも女子が小さな巨人を知ってるなんて珍しいな〜」
「私、中学の時にバレー部のマネージャーをしてて…その、バレーが好きなので、全国大会の放送はいつも見てたんです!」
そう言うと、扉の前にいた澤村先輩が「そうだったんだな」と笑みを浮かべながら私に近づき、目の前で止まった。
澤村先輩…影山君より背は小さいけど、存在をとても大きく感じます。
「小川にこの部を支えてもらえると思うと、とても心強い。これからよろしくな」
「…!はい!精一杯頑張るので、よろしくお願いします!」
「潔子さんとは違って可愛い系の女子マネージャーか〜!」
「…ひっ!」
田中先輩…さっき翔ちゃんと影山君をものすごい顔で睨みつけてた。
田中先輩はスキンヘッドに近い髪型だし、やっぱり不良なんでしょうか…。
そう思うと田中先輩が怖くなり、失礼な行為だと思いつつも、私は隣にいた菅原先輩の背に隠れた。
つっこみどころ満載
「そうなんだ。でも女子が小さな巨人を知ってるなんて珍しいな〜」
「私、中学の時にバレー部のマネージャーをしてて…その、バレーが好きなので、全国大会の放送はいつも見てたんです!」
そう言うと、扉の前にいた澤村先輩が「そうだったんだな」と笑みを浮かべながら私に近づき、目の前で止まった。
澤村先輩…影山君より背は小さいけど、存在をとても大きく感じます。
「小川にこの部を支えてもらえると思うと、とても心強い。これからよろしくな」
「…!はい!精一杯頑張るので、よろしくお願いします!」
「潔子さんとは違って可愛い系の女子マネージャーか〜!」
「…ひっ!」
田中先輩…さっき翔ちゃんと影山君をものすごい顔で睨みつけてた。
田中先輩はスキンヘッドに近い髪型だし、やっぱり不良なんでしょうか…。
そう思うと田中先輩が怖くなり、失礼な行為だと思いつつも、私は隣にいた菅原先輩の背に隠れた。
つっこみどころ満載
39 無名さん
「1年3組の小川苺です!よろしくお願いします!」
「同い年なんだ!俺は1年4組の山口忠!こっちはツッキーだよ!」
ツッキーさん…外人の方なのでしょうか?
たしかに、よく見ると色素の薄い髪をしていて、背もすごく高い…
そう思っていると、頭上から「よろしく」という挨拶の言葉が降ってきた。
「ツッキーさん…日本語お上手ですね!日本に来て長いんですか?」
「……はぁ?」
私がそう言うと、ツッキーさんは不機嫌そうな声を出し、その隣にいた山口君はお腹を抱えて笑い出した。
私、何か変なことを言ってしまったんでしょうか…?
「ツッキーさんって外国の方じゃないんですか?」
「…どこをどう見たらそう見えるワケ?」
「…あ、すみません!もしかしてハーフでしたか?」
「アンタさぁ、僕のこと馬鹿にしてるワケ?」
そう言うと、ツッキーさんは私のことを睨みつけながら見下ろした。
す、すごく怖いです…影山君より大きな威圧感があります!
ツッキーさんのあまりの怖さに震えていると「おうおう!俺の可愛い後輩をいじめてんじゃねぇぞコラ!」と田中先輩が間に入り、澤村先輩が私の頭をポンポンと撫でながら「彼は月島蛍、日本人だ。田中、その顔やめろ」と田中先輩と月島君の仲裁に入った。
この夢主これで逆ハーとかすげえ
「同い年なんだ!俺は1年4組の山口忠!こっちはツッキーだよ!」
ツッキーさん…外人の方なのでしょうか?
たしかに、よく見ると色素の薄い髪をしていて、背もすごく高い…
そう思っていると、頭上から「よろしく」という挨拶の言葉が降ってきた。
「ツッキーさん…日本語お上手ですね!日本に来て長いんですか?」
「……はぁ?」
私がそう言うと、ツッキーさんは不機嫌そうな声を出し、その隣にいた山口君はお腹を抱えて笑い出した。
私、何か変なことを言ってしまったんでしょうか…?
「ツッキーさんって外国の方じゃないんですか?」
「…どこをどう見たらそう見えるワケ?」
「…あ、すみません!もしかしてハーフでしたか?」
「アンタさぁ、僕のこと馬鹿にしてるワケ?」
そう言うと、ツッキーさんは私のことを睨みつけながら見下ろした。
す、すごく怖いです…影山君より大きな威圧感があります!
ツッキーさんのあまりの怖さに震えていると「おうおう!俺の可愛い後輩をいじめてんじゃねぇぞコラ!」と田中先輩が間に入り、澤村先輩が私の頭をポンポンと撫でながら「彼は月島蛍、日本人だ。田中、その顔やめろ」と田中先輩と月島君の仲裁に入った。
この夢主これで逆ハーとかすげえ
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52 無名さん
「月島君、日本人だったんですね…ごめんなさい」
「アンタさぁ、もしかして小学生?」
「………え?」
「違うの?常識ないし、背も小さいから小学生かと思っちゃった〜」
そう言うと、月島君は私を見下ろしながら人を馬鹿にして笑っている顔をした。
それを見て、私の中で怒りがフツフツと湧き上がる。
たしかに間違えた私が悪いけど、こんなふうに言わなくたって良くない!?
そう思った瞬間、私の中で怒りが弾けた。
「人は……人は見た目じゃないもん!」
私はそう言って月島君に一発くれてやると、ドリンクを作るためにスクイズの置き場所へ向かった。
月島君を叩いてしまった…
でも、私だけじゃなくて月島君も悪いもん!
「…アンタがそれを言うの?それに全然痛くないし」
えええ…駄目だわこの夢主
「アンタさぁ、もしかして小学生?」
「………え?」
「違うの?常識ないし、背も小さいから小学生かと思っちゃった〜」
そう言うと、月島君は私を見下ろしながら人を馬鹿にして笑っている顔をした。
それを見て、私の中で怒りがフツフツと湧き上がる。
たしかに間違えた私が悪いけど、こんなふうに言わなくたって良くない!?
そう思った瞬間、私の中で怒りが弾けた。
「人は……人は見た目じゃないもん!」
私はそう言って月島君に一発くれてやると、ドリンクを作るためにスクイズの置き場所へ向かった。
月島君を叩いてしまった…
でも、私だけじゃなくて月島君も悪いもん!
「…アンタがそれを言うの?それに全然痛くないし」
えええ…駄目だわこの夢主
67 無名さん
「あぁ…!ノヤっさんも苺ちゃんも知らなかったよな!こいつは西谷夕。ちょっとワケあって今は部活禁止になってるんだ。そんで、こっちは小川苺ちゃん。新しく入ったバレー部のマネージャーだ!」
「よろしくお願いします、西谷先輩!」
「西谷、先輩…!!」
田中先輩に紹介されて挨拶をすると、西谷先輩は「おう!よろしくな、苺!」と、笑顔で挨拶を返してくれた。
烏野で名前を呼び捨てにするのは翔ちゃんだけだから、思わず少しドキッとしてしまう。
「ところで苺ちゃん、そろそろ授業始まるけど大丈夫か?」
「あ…!」
田中先輩に言われて時計を見ると、時計の針は授業の開始時刻を指そうとしている。
私は「教室に戻りますね!ありがとうございました!」とお礼を言って、授業に間に合うことを祈りながら急いで教室に戻った。
西谷先輩か……
何があったか分からないけど、早く部活に戻って来てくれると良いな…!
「ノヤっさん。苺ちゃんは潔子さんと違って可愛い系だが、可愛さのレベルマジパネェから。覚悟しといた方が良いぞ」
「あぁ…まだ少ししか話せてねぇのに胸の高鳴りやべぇ、苺マジパネェ」
読んでて真顔になる
「よろしくお願いします、西谷先輩!」
「西谷、先輩…!!」
田中先輩に紹介されて挨拶をすると、西谷先輩は「おう!よろしくな、苺!」と、笑顔で挨拶を返してくれた。
烏野で名前を呼び捨てにするのは翔ちゃんだけだから、思わず少しドキッとしてしまう。
「ところで苺ちゃん、そろそろ授業始まるけど大丈夫か?」
「あ…!」
田中先輩に言われて時計を見ると、時計の針は授業の開始時刻を指そうとしている。
私は「教室に戻りますね!ありがとうございました!」とお礼を言って、授業に間に合うことを祈りながら急いで教室に戻った。
西谷先輩か……
何があったか分からないけど、早く部活に戻って来てくれると良いな…!
「ノヤっさん。苺ちゃんは潔子さんと違って可愛い系だが、可愛さのレベルマジパネェから。覚悟しといた方が良いぞ」
「あぁ…まだ少ししか話せてねぇのに胸の高鳴りやべぇ、苺マジパネェ」
読んでて真顔になる
69 無名さん
男から女への暴力は反対するのに女から男への暴力は許容してそう
女の方が力弱くて叩かれても痛くないから〜なんて言って…そりゃそうなんだろうけどだからといって暴力ふるっていい理由になんてならないのに
女の方が力弱くて叩かれても痛くないから〜なんて言って…そりゃそうなんだろうけどだからといって暴力ふるっていい理由になんてならないのに
73 無名さん
「やっほー、トビオちゃん久しぶり〜」
「影山君、この人と知り合いなんですか…?」
「あぁ、同じ中学の先輩」
そう言うと、影山君は私の手を引っ張って歩き始めた。
影山君に手を引かれることによって、自然と足が動く。
数歩進んだところで影山君は足を止めて、くるりと後ろへ振り返った。
「及川さん…こいつ、俺のなんで」
後ろに振り向いてそう言うと、影山君は再び前を向き、私の手を引いて歩き始めた。
"こいつ、俺のなんで"
先ほどの影山君の言葉が、何回も頭の中でリピート再生が繰り返される。
「及川さんから逃げるには、こう言うしか思いつかなかった」
私の前を歩いている影山君が、前を見たままそう言った。
影山君はたまたま通りかかっただけかもしれないけど、私を助けてくれた。
影山君に「助けてくれて、ありがとうございました!」と言って、キュッと影山君の手を握ると、影山君は前を向いたまま「…おう」と返事をし、私の手を握り返す。
「お前さ、」
「はい…?」
「いい加減、敬語で話すのやめろ」
「…ど、努力しま……するね!」
「…へぇ、トビオちゃんに彼女か」
中学の頃と比べて、いろんな意味で育ったなと思いながら体育館へ足を向ける。
悪いけど、バレーも恋愛もトビオちゃんには負けないよ…?
及川も惚れるの早!
「影山君、この人と知り合いなんですか…?」
「あぁ、同じ中学の先輩」
そう言うと、影山君は私の手を引っ張って歩き始めた。
影山君に手を引かれることによって、自然と足が動く。
数歩進んだところで影山君は足を止めて、くるりと後ろへ振り返った。
「及川さん…こいつ、俺のなんで」
後ろに振り向いてそう言うと、影山君は再び前を向き、私の手を引いて歩き始めた。
"こいつ、俺のなんで"
先ほどの影山君の言葉が、何回も頭の中でリピート再生が繰り返される。
「及川さんから逃げるには、こう言うしか思いつかなかった」
私の前を歩いている影山君が、前を見たままそう言った。
影山君はたまたま通りかかっただけかもしれないけど、私を助けてくれた。
影山君に「助けてくれて、ありがとうございました!」と言って、キュッと影山君の手を握ると、影山君は前を向いたまま「…おう」と返事をし、私の手を握り返す。
「お前さ、」
「はい…?」
「いい加減、敬語で話すのやめろ」
「…ど、努力しま……するね!」
「…へぇ、トビオちゃんに彼女か」
中学の頃と比べて、いろんな意味で育ったなと思いながら体育館へ足を向ける。
悪いけど、バレーも恋愛もトビオちゃんには負けないよ…?
及川も惚れるの早!
74 無名さん
「すごいドリンクの量だね〜」
ドリンク作りに夢中になっていると、少し離れた場所から男の人の声がした。
もしかして私に話しかけてる…?
恐る恐るスクイズに向けていた目線を上げると、そこには美形の青城の男子生徒が立っていて、ばちっと目が合った。
軽そうな男性というか…チャラそうな人……こ、怖い……
目線を合わせてはいけないと思い、私は青城の男子生徒から目をそらし、再びスクイズに目線を戻した。
「持って行くの手伝うよ、可愛い烏野のマネージャーさん?」
「ひっ…!」
目をそらして何も返事をしなかったから絡まれることはないと思ったのに、青城の男子生徒はいつの間にか私を見ながら隣でしゃがんでいた。
ど、どうしよう……烏野のみんなは体育館にいるし、ここは走って逃げるしかない…!
でも、向こうは好意で話しかけてくれたのかもしれないし、逃げたら失礼だよね、どうしよう…!
「苺!」
「……!!影山君!?」
ここに来るとは思わなかったことよりも、初めて名前で呼ばれてドキっとした気持ちの方が大きかった。
最後の一本のドリンクを作り終えてスクイズのギャップをしめると、影山君は床に置いてあったスクイズを片腕で抱え、もう片方の手で私の手を掴む。
影山君の手、すごく大きい…
こっちが先だった及川との出会いね
ドリンク作りに夢中になっていると、少し離れた場所から男の人の声がした。
もしかして私に話しかけてる…?
恐る恐るスクイズに向けていた目線を上げると、そこには美形の青城の男子生徒が立っていて、ばちっと目が合った。
軽そうな男性というか…チャラそうな人……こ、怖い……
目線を合わせてはいけないと思い、私は青城の男子生徒から目をそらし、再びスクイズに目線を戻した。
「持って行くの手伝うよ、可愛い烏野のマネージャーさん?」
「ひっ…!」
目をそらして何も返事をしなかったから絡まれることはないと思ったのに、青城の男子生徒はいつの間にか私を見ながら隣でしゃがんでいた。
ど、どうしよう……烏野のみんなは体育館にいるし、ここは走って逃げるしかない…!
でも、向こうは好意で話しかけてくれたのかもしれないし、逃げたら失礼だよね、どうしよう…!
「苺!」
「……!!影山君!?」
ここに来るとは思わなかったことよりも、初めて名前で呼ばれてドキっとした気持ちの方が大きかった。
最後の一本のドリンクを作り終えてスクイズのギャップをしめると、影山君は床に置いてあったスクイズを片腕で抱え、もう片方の手で私の手を掴む。
影山君の手、すごく大きい…
こっちが先だった及川との出会いね
95 無名さん
「か、影山君もお疲れ様…!」
「……おう」
そう言うと影山君はタオルとスクイズを受け取り、タオルで汗を拭った。
影山君とはずっと敬語で話していたから、タメ語で話すと少し緊張してしまう…。
そう思いながらも、私はタオルとスクイズを受け取れていない選手がいないかぐるりと周りを見渡して確認をした。
あ、まだ月島君が受け取れてない…!
「月島君!」
「…小川サン?」
月島君の目の前に立っているのに、月島君はきょろきょろと左右に顔を動かす。
まさかとは思うけど、月島君…私のことが見えていない…?
「月島君!」と言ってタオルとスクイズを抱えながらジャンプをすると「あ、いた」と月島君が言い、私の方へ目線を向けた。
「小川さん小さいから見つけるのに時間かかっちゃった…ごめんネ?」
月島君はそう言いながら私からタオルとスクイズを受け取った。
月島君は口元を手で押さえながら笑っている。
さっきのは絶対わざとだ。
「月島君の…」
「……なに」
「月島君の…!!」
「…………」
どうしよう、月島君の悪口が何も浮かばない。
この前月島君にギャフンと言わせてやるって宣言したばかりなのに…!
私は行き場所を失った怒りを込めて月島に一発くれてやると、ベンチまで全力で走った。
どうしよう…
また月島君を殴ってしまった…!
また暴力かよ
「……おう」
そう言うと影山君はタオルとスクイズを受け取り、タオルで汗を拭った。
影山君とはずっと敬語で話していたから、タメ語で話すと少し緊張してしまう…。
そう思いながらも、私はタオルとスクイズを受け取れていない選手がいないかぐるりと周りを見渡して確認をした。
あ、まだ月島君が受け取れてない…!
「月島君!」
「…小川サン?」
月島君の目の前に立っているのに、月島君はきょろきょろと左右に顔を動かす。
まさかとは思うけど、月島君…私のことが見えていない…?
「月島君!」と言ってタオルとスクイズを抱えながらジャンプをすると「あ、いた」と月島君が言い、私の方へ目線を向けた。
「小川さん小さいから見つけるのに時間かかっちゃった…ごめんネ?」
月島君はそう言いながら私からタオルとスクイズを受け取った。
月島君は口元を手で押さえながら笑っている。
さっきのは絶対わざとだ。
「月島君の…」
「……なに」
「月島君の…!!」
「…………」
どうしよう、月島君の悪口が何も浮かばない。
この前月島君にギャフンと言わせてやるって宣言したばかりなのに…!
私は行き場所を失った怒りを込めて月島に一発くれてやると、ベンチまで全力で走った。
どうしよう…
また月島君を殴ってしまった…!
また暴力かよ