1 無名さん

やったー!

嬉しいね!
2 無名さん
玄関開けたらウサギが顔面ストライク
羽生えたばっかの子ウサギだから飛び立つのに時間がかかるかかる
結局大家さんにお願いして投石器でお空にホールしたわ
3 無名さん
ペットの散歩ついでにポケモンgoするのはいいんですが、一日にそう何度もケルベロスを行ったり来たりさせないでください…
影が怖がって引きこもってしまったじゃないですか…
4 無名さん
冷蔵庫が騒がしいと思ったら小人さんが引っ越していらっしゃった
なんでも北海道だとか
白い恋人うまいっす
5 無名さん
すげー外に鯨飛んでるー
あらかじめお断りしておきますが、この話を読まれたことでその後何が起きても保証しかねます。

※自己責任の下で読んで下さい。保証、責任は一切持ちません。

5年前、私が中学だった頃、1人の友達を亡くしました。
表向きの原因は精神病でしたが、実際はある奴等に憑依されたからです。

私にとっては忘れてしまいたい記憶の1つですが、先日古い友人と話す機会があり、あの時の事をまざまざと思い出してしまいました。
ここで文章にすることで少し客観的になり恐怖を忘れられると思いますので、綴ります。

私たち(A・B・C・D・私)は、皆家業を継ぐことになっていて、高校受験組を横目に暇を持て余していました。
学校も、私たちがサボったりするのは受験組の邪魔にならなくていいと考えていたので、体育祭後は朝学校に出て来さえすれば、後は抜け出しても滅多に怒られることはありませんでした。

ある日、友人A&Bが、近所の屋敷の話を聞いてきました。
改築したばかりの家が、持ち主が首を吊って自殺して一家は離散、空き家になってるというのです。

サボった後のたまり場の確保に苦労していた私たちは、そこなら酒タバコが思う存分できると考え、翌日すぐに昼から学校を抜けて行きました。

外からは様子が分からないようなとても立派なお屋敷で、こんなところに入っていいのか、少しびびりましたが、A&Bは「大丈夫」を連発しながらどんどん中に入って行きます。

既に調べを付けていたのか、勝手口が空いていました。
書斎のような所に入り、窓から顔を出さないようにして、こそこそ酒盛りを始めました。

でも大声が出せないのですぐに飽きてきて、5人で家捜しを始めました。
すぐにCが「あれ何や」と、今いる部屋の壁の上の方に気が付きました。

壁の上部に、学校の音楽室や体育館の放送室のような感じの小さな窓が2つ付いているのです。
「こっちも部屋か」

よく見ると壁のこちら側にはドアがあって、ドアはこちら側からは本棚で塞がれていました。
肩車すると、左上の方の窓は手で開きました。

今思うと、その窓から若干悪臭が漂っている事に、その時疑問を持つべきでした。
それでもその時の、こっそり酒を飲みたいという願望には勝てず、無理矢理窓から部屋に入りました。
部屋はカビホコリと饐えたような臭いが漂っています。雨漏りしているのかじめっとしていました。

部屋は音楽室と言えるようなものではありませんでしたが、壁に手作りで防音材のようなものが貼ってあり、その上から壁紙が貼ってある事は分かりました。湿気で壁紙はカピカピになっていました。
また部屋の中はとりたてて調度品もなく質素なつくりでしたが、小さな机が隅に置かれており、その上に真っ黒に塗りつぶされた写真が、大きな枠の写真入れに入ってました。

「なんやこれ、気持ち悪い」

と言って友人Aが写真入れを手に取って持ち上げた瞬間、額裏から1枚の紙が落ち、その中から束になった髪の毛がバサバサ出てきました。
紙は御札でした。

みんなヤバイと思って声も出せませんでした。
顔面蒼白のAを見てBが急いで出ようと言い、逃げるようにBが窓によじ登った時、そっちの壁紙全部がフワッとはがれました。

写真の裏から出てきたのと同じ御札が、壁一面に貼ってありました。

「何やこれ」

酒に弱いCはその場でウッと反吐しそうになりました。

「やばいてやばいて」

「吐いてる場合か急げ」

よじのぼるBの尻を私とDでぐいぐい押し上げました。
何がなんだか訳が分かりませんでした。
後ろでは誰かが

「いーーー、いーーー」

と声を出しています。
きっとAです。祟られたのです。恐ろしくて振り返ることもできませんでした。

無我夢中でよじのぼって、反対側の部屋に飛び降りました。
Dも出てきて、部屋側から鈍いCを引っ張り出そうとすると、「イタイタ」とCが叫びます。

「引っ張んな足!」

部屋の向こうではAらしき声がわんわん変な音で呻いています。
Cはよほどすごい勢いでもがいているのか、Cの足がこっちの壁を蹴る音がずんずんしました。

「B! かんぬっさん連れて来い!」

後ろ向きにDが叫びました。

「なんかAに憑いとる、裏行って神社のかんぬっさん連れて来いて!」

Bが縁側から裸足でダッシュしていき、私たちは窓からCを引き抜きました。

「足! 足!」

「痛いか?」

「痛うはないけどなんか噛まれた」

見るとCの靴下のかかとの部分は、丸ごと何かに食いつかれたように丸く歯形が付いて唾液で濡れています。
相変わらず中からはAの声がしますが、怖くて私たちは窓から中を見る事ができませんでした。
9 無名さん
命日だから帰ってきたくなるのはわかるがゾンビスタイルはいただけないぜ爺ちゃん
肉が腐ってセミとハエのオーケストラだぜ
「あいつ俺に祟らんかなぁ」

「祟るてなんやAはまだ生きとるんぞ」

「出てくるときめちゃくちゃ蹴ってきた」

「しらー!」

縁側からトレーナー姿の神主さんが真青な顔をして入ってきました。

「ぬしら何か! 何しよるんか! 馬鹿者が!」

一緒に入ってきたBはもう涙と鼻水でぐじょぐじょの顔になっていました。

「ええからお前らは帰れ、こっちから出て神社の裏から社務所入ってヨリエさんに見てもらえ、あとおい!」

といきなり私を捕まえ、後ろ手にひねり上げられました。
後ろで何かザキっと音がしました。

「よし行け」

そのままドンと背中を押されて、私たちは訳の分からないまま走りました。
それから裏の山に上がって神社の社務所に行くと、中年の小さいおばさんが白い服を着て待っていました。
めちゃめちゃ怒られたような気もしますが、それから後は逃げた安堵感でよく覚えていません。

それからAが学校に来なくなりました。

私の家の親が神社から呼ばれた事も何回かありましたが、詳しい話は何もしてくれませんでした。
ただ山の裏には絶対行くな、とは言われました。
私たちもあんな恐ろしい目に遭ったので山など行くはずもなく、学校の中でも小さくなって過ごしていました。

期末試験が終わった日、生活指導の先生から呼ばれました。

今までの積み重ねまとめて大目玉かな、殴られるなこら、と覚悟して進路室に行くと、私の他にもBとDが座っています。
神主さんも来ていました。生活指導の先生などいません。

私が入ってくるなり神主さんが言いました。

「あんなぁ、Cが死んだんよ」

信じられませんでした。Cが昨日学校に来ていなかった事もその時知りました。

「学校さぼって、こっちに括っとるAの様子を見にきよったんよ。病院の見舞いじゃないとやけん危ないってわかりそうなもんやけどね。裏の格子から座敷のぞいた瞬間にものすごい声出して倒れよった。駆けつけたときには白目むいて虫螺の息だった」

Cが死んだのにそんな言い方ないだろうと思ってちょっと口答えしそうになりましたが、神主さんは真剣な目で私たちの方を見ていました。
12 無名さん
>>6-11在日たんおつー
13 無名さん
今から怖い話します!
リング見てたら!貞子が!画面から!出てきました!マジの!貞子が!サインもらいました!すねこすりのぴーちゃんは怯えてました!
「ええか、Aはもうおらんと思え。Cのことも絶対今から忘れろ。アレは目が見えんけん、自分の事を知らん奴の所には憑きには来ん。アレのことを覚えとる奴がおったら、何年かかってもアレはそいつのところに来る。来たら憑かれて死ぬんぞ。それと後ろ髪は伸ばすなよ。もしアレに会って逃げたとき、アレは最初に髪を引っ張るけんな」

それだけ聞かされると、私たちは重い気持ちで進路室を出ました。

あの時神主さんは私の伸ばしていた後ろ毛をハサミで切ったのです。
何かのまじない程度に思っていましたが、まじないどころではありませんでした。
帰るその足で床屋に行き、丸坊主にしてもらいました。

※自己責任で喚んでください。自己責任で喚んでください。

卒業して家業を継ぐという話は、その時から諦めなければいけませんでした。
その後私たちはバラバラの県で進路につき、絶対に顔を合わせないようにしよう、もし会っても他人のふりをする事にしなければなりませんでした。

私は1年遅れて隣県の高校に入ることができ、過去を忘れて自分の生活に没頭しました。
髪は短く刈りました。しかし床屋で「坊主」を頼むたび、私は神主さんの話を思い出していました。
今日来るか、明日来るか、と思いながら長い3年が過ぎました。

その後、さらに浪人して他県の大学に入ることができました。
しかし、少し気を許して盆に帰省したのがいけませんでした。
もともと私はおじいちゃん子で、祖父はその年の正月に亡くなっていました。
急の事だったのですが、せめて初盆くらいは帰ってこんか、と電話で両親も言っていました。それがいけませんでした。

駅の売店で新聞を買おうと寄ったのですが、中学時代の彼女が売り子でした。
彼女は私を見るなりボロボロと泣き出して、BとDがそれぞれ死んだ事をまくし立てました。

Bは卒業後まもなく、下宿の自室に閉じこもって首をくくったそうです。
部屋は雨戸とカーテンが閉められ、部屋じゅうの扉という扉を封印し、さらに自分の髪の毛をその上から1本1本几帳面に張り付けていたということでした。
鑞で自分の耳と瞼に封をしようとした痕があったが、最後までそれをやらずに自害したという話でした。

Dは17の夏に四国まで逃げたそうですが、松山の近郊の町でパンツ1枚でケタケタ笑いながら歩いているのを見つかったそうです。
Dの後頭部は烏がむしったように髪の毛が抜かれていました。
Dの瞼は閉じるのではなく、絶対閉じないようにと自らナイフで切り取ろうとした痕があったそうです。

この時ほど中学時代の人間関係を呪ったことはありません。

BとDの末路など、今の私にはどうでもいい話でした。
つまり、アレを覚えているのは私1人しか残っていないと気づかされてしまったのです。

胸が強く締め付けられるような感覚で家に帰り着くと、家には誰もいませんでした。
後で知った事ですが、私の地方は忌廻しと云って、特に強い忌み事のあった家は本家であっても初盆を奈良の寺で行うという風習があったのです。

私は連れてこられたのでした。
16 無名さん
近所のスーパー、気温下げすぎたのか商品が軒並み浮かんでた
店員さん磁石持ってあたふたして不謹慎ながらワロタ
それから3日、私は9度以上の熱が続き、実家で寝込まなければなりませんでした。
この時私は死を覚悟しました。
仏間に布団を敷き、なるだけ白い服を着て水を飲みながら寝ていました。

3日目の夜明けの晩、夢にAが立ちました。
Aは骨と皮の姿になり、黒ずんで、白目でした。

「お前1人やな」

「うん」

「お前もこっち来てくれよ」

「いやじゃ」

「Cが会いたがっとるぞ」

「いやじゃ」

「おまえ来んとCは毎日リンチじゃ。逆さ吊りで口に靴下詰めて蹴り上げられよるぞ、かわいそうやろ」

「うそつけ。地獄がそんな甘いわけないやろ」

「ははは地獄か地獄ちゅうのはなぁ」

そこで目を覚ましました。
自分の息の音で喉がヒイヒイ音を立てていました。
枕元を見ると、祖父の位牌にヒビが入っていました。

私は考えました。
アレの話を私と同じように多くの人に話せば、アレが私を探し当て、私が憑依される確率は下がるのではないか。

ここまでの長文たいへん失礼しましたが、おおざっぱな書き方では読んだ方の記憶に残らないと思ったのです。
読んだ方は、申し訳ないのですが犬に噛まれたとでも思ってください。
ご自分の生存確率を上げたければこの文章を少しでも多くの方の目に晒す事をおすすめします。
18 無名さん
>>13-17 在日乙
19 無名さん
長文怪談貼ってるやつつまんないから出てけよ
この話には“呪われる”という表現が含まれています。
以下、自己責任で進んで下さい。


覚めない夢って知ってる?
高校の頃の先輩から聞いた話なんだけど。

夢の中で「これは夢」だと気付くんだけど、最初の内は意識的に目覚められるんだそうだ。
夢の内容はこれと言ってなく、今居る場所で金縛りになっている感じ。

何度も同じ夢を見続けると、だんだん目覚めても目覚めても夢から抜け出せなくなっていく。
そのうち誰かの気配と、濡れたモップが地面にぶつかるような音がしてきて、夢を見る度にそれが近づいてくるらしい。

先輩の連れが体験してて相談を受けてたらしいけど、その人は病院やお祓いを何度もしたけど結局夢は止められなかったみたいで、自分の家の風呂でしゃがみ込むような姿勢で溺死したらしい。

その後、相談を受けてた他の連れも同じ夢を見るって言い出して精神病院で入院中なんだけど、一度興味本位で見舞いに付いていって後悔したよ。

ものすごいやつれてて、パッと目が飛び出てるのかと思うぐらい。
聞いたところによると水をあまりに怖がって、最近じゃ飲み水だけでなく点滴も打たせてくれないらしい…。

これが伝染系の話だったら俺もその人みたいになるのかもしれない。
そう考えると怖くて眠れないんだが、誰か安全に眠れる方法を教えてくれorz
この話には“呪われる”という表現が含まれています。
以下、自己責任で進んで下さい。


ある恐怖サイトで怖い話を見ていた時でした。
なかなか完成度の高いサイトでびくびくしながら読んでいると、こんな話が出てきたのです。

<中略>この話はマジでやばいです。

この話を聞いた(読んだ)次の夜から朝にかけての時間帯に、○○(この話の登場人物)が寝ているあなたの部屋に襲いに来ます。
助かる方法は○○の食べそうな食べ物(お菓子)を枕元に置くしかありません。
本当にやばいです。

というか私はこの「この話を聞いた後に〜しないと〜される」系の話は嫌いなのですが、いかんせん怖がりなので素直に食べ物を置くことにしました。
こんな話読むんじゃなかったと思いつつ、部屋の入り口から枕元まで食べ物を袋から出して並べて、眠りにつきました。

そして次の朝、早く出発しないと会社に遅れてしまうような時間だったので急いで支度を始めました。
着替えの途中で私は凍りつきました。

昨夜置いたはずのお菓子がなくなっているのです。
寝ぼけて食べられる量ではなかったですし、その日は眠ってからトイレには一回も起きませんでした。

本当に○○は眠っている私の部屋にやってきたのでしょうか?
未だに謎のままです。
22 無名さん
>>20 在日おつ
この話には“呪われる”という表現が含まれています。
以下、自己責任で進んで下さい。


雨がシトシト降るある明け方、徹夜でレポートを書いてた俺は目を覚まそうと風呂に入ったんだ。

いつものようにシャンプーをしてコンディショナーをつけて洗い流してたんだけど、なぜかいつまでたってもヌルヌルが取れない。
おかしいなって思いながらもそのまま流し続けてたんだけど、いきなり手に異常な程の毛量を感じて目を開けたんだ。

そしたらシャワーから真っ赤な血が噴出してて、手には長い真っ黒の髪の毛。
びっくりして後ろに飛びのいたら何かにぶつかった。
恐る恐る後ろを振り向くと、そこには白い着物を着て顔をしわくちゃにしながら笑いかける女が。


この話を聞いた人は注意しなければならないことがあります。

お風呂に入って頭を洗っている時、「だるまさんがころんだ」と口にしてはいけません。
頭の中で考えることも絶対にヤバイです。

何故なら、前かがみで目を閉じて頭を洗っている姿が「だるまさんがころんだ」で遊んでいるように見えるのに併せて、水場は霊を呼び易く、家の中でもキッチンやお風呂場などは霊が集まる格好の場となるからです。

さて、洗髪中に1度ならず、頭の中で何度か「だるまさんがころんだ」を反芻してしまったあなたは気付くでしょう。
青白い顔の女が、背後から肩越しにあなたの横顔を血走った目でじっとみつめていることに……。

さて、あなたは今からお風呂タイムですか?
何度も言いますが、いけませんよ、「だるまさんがころんだ」だけは。
この話には“呪われる”という表現が含まれています。
以下、自己責任で進んで下さい。


とある冴えないサラリーマンの私が立ち寄ったバー。
そのバーはなぜか呼び鈴を押してから入店するシステム。

ピンポーン

「いらっしゃいませ」

渋い声の中年のバーテンがドアを開けて会釈。私の他に客は居なかった。

よく見てみるとそのバーテンは左手の手首から先が無かった。
しかしバーテンは二の腕でグラスを挟み器用に拭いている。

敢えて触れないのが常識だろう。しかし気になる。
どうしても気になったため、失礼を承知で聞いてみた。

「マスター、その手…どうしたの?」

「あぁ、これですか。ハハ…勘弁して下さい」

私はその店に通い続けることになる。
私がなぜこの店に通い続けるのか、それはマスターの左手が気になるから。

週に一度足を運んでは他愛の無い話。ゴルフの話、仕事の話、娘の話、時には女の話も。
店内が一切見えない外観からか、その店に他の客が居たことはなかった。

その店に足を運び始めてから3年の月日が経つ。
マスターは3年前に比べて多少痩せたが元気だ。相変わらず器用にグラスを磨いている。

そろそろいいだろう。それが私の本音だった。
そして3年と1ヶ月目の夜。私は再び同じ質問をしてみた。

返って来た答えは、

「聞きたいですか?」

マスターから聞いた話はこうだった。


学生時代登山サークルに所属していた彼は、仲の良い友人達と某山へ登山に。
男2人に女2人。カップル同士だったそうだ。

山の中腹に差し掛かったところで休憩を挟むことにした。
登山道最後の売店で飲み物を購入したところ、売店の老婆が言った。
25 無名さん
>>23-24在日おつ
「今日は山の神様の機嫌が悪い。てっぺんまでは行けんと思う」

なんて不吉な事を言うんだと思いつつも特に気にも留めず、登山は続く。

1時間程上ったところで再度休憩。
男女に別れ、それぞれ用を足しに行く。男はそこらの草場に、しかし女はそうもいかず個室へ。

30分以上経っても女達は帰ってこなかった。

いくらなんでも遅すぎる。 
いい加減心配になり、個室のドアをこじ開けた。

「!」

目も開けられないほどの突風が中から吹きつけると同時に激痛に襲われる。
何が起こっているのかわからない。

ようやく風が収まり、個室の中を覗く。
そこには人の姿は無く、赤黒い塊が黒い液体を流していた。

もう一つの個室にも全く同じ光景。

「まさか…」

その赤黒い塊こそ変わり果てた彼女達の姿だった。

その時彼は初めて気付いた。
自分の左手が無くなっている事に。


彼らは急いで下山し、先程の老婆の元へ。

左手は気を失いそうなほどの激痛。
腋の下を抑えて出血を食い止めながら懸命に走る。

ようやく辿りついた売店で一部始終を老婆に話す。
老婆はパニックになっている彼らを諭すように言った。

「あんた方のお連れさんはドアを開けちまったんだろう。気の毒に…。いいかい、もし今後ドアをノックされても絶対にドアを開けてはいけないよ。もし開ければお前さんも同じ目に合う。ドアというドアに呼び鈴を着け、呼び鈴を鳴らした者に対してだけドアを開けなさい。いいね? 聞いてるのかい?」

それ以来、彼は呼び鈴が鳴らない限りドアを開けないのだそうだ。
そこまで話したところで、バーテンはふぅっと一息つき、そして言った。

「もう二十年も前の話です。正直言って誰かに話したかった。あなたになら話してもいいと思いまして。もう、私は疲れました」

話を聞いて驚いたと共に恐怖に震えた。

あれから二十年経った今でも、彼の家ではドアのノックが止まらないのだという。
そしてもう疲れましたと言って店じまいを始めた。

別れ際、彼は何度も何度も私に頭を下げる。

「こんな話を聞かせてしまい、申し訳ありませんでした。どうぞ忘れて下さい」

それ以来、何度その店に足を運んでも店は休業中だった。

彼はドアを開けてしまったのだろうか。
今、これを執筆している私の書斎のドアはノックが止まらない。
29 無名さん
>>27-28在日おつ
数年前の話。
夏休みに何か高収入のバイトないだろうか、と友人と探してた。

とあるバイト雑誌に、「山小屋を1日間、管理してもらいたい」という応募記事が目に付いた。日給2万円。

すぐさま電話すると「締め切りました」と。
がっくりしてると、次の週のバイト雑誌にも載ってたので、すかさず電話。

今度はファミレスで面接までこぎつけた。
バイト代は、泊まった翌日の朝に支払われるらしい。

なぜか俺ら2人は即決し、山小屋までの地図のコピーをもらい、その日がやってきた。

意外と市街地から近く、私有地の山林の中にその山小屋はあった。

「私有地により進入禁止」と書かれた金網の所に、初老の男が立っており、

「バイトの○○君と○○君だね、話は聞いてるから通って」

と言い、俺らに山小屋の鍵をくれた。

10分ほど歩くと、山小屋が見えてきた。
丸太で出来たのを想像してたんだが、ちゃちなプレハブだった。

風呂がないのと食料持参なのが玉にキズだったが、高い日給に俺らは上機嫌だった。
バイト内容は、「山小屋内の軽い清掃と、外の植木鉢に水を朝夕やること」のみだった。
そこはTVもなかったんで、俺らは適当に携帯ゲーム機で遊んだり、トランプやボードゲームしたりして時間を潰してた。
エアコンもなく、最初は地獄の暑さを予想もしたが、緑に囲まれてるためか、多少汗ばむ程度で意外とひんやり心地よかった。

やがて夜になり、コンビニのおにぎりとパンで夕食を済ませた俺らは、早々とパイプの簡易ベッドで寝る事にした。


その夜、物凄い嫌な夢を見た。

断片的にしか覚えてないが、とにかく

「寝てる体の下から多くの手に突き上げられて、散々触られた挙句に引き裂かれる」

と言う様な内容だった。

翌朝、最悪の気分で起きると、心なしか友人の顔色も悪い。

「どうした? 俺、なんか変な夢見て気持ち悪ィーんだよな」

「夢? 俺も見たが、これこれこういう夢だけど…」

「同じ夢じゃん!」

気持ち悪くなった俺らは、しばらく無言になった。

やがて、友人がポツリと言った。

「なぁ、このプレハブの床なんだけど…気のせいかもしんないけど微妙に揺れてない?」

そう言われれば、何かウォーターベッドの上にいる様な不思議な感覚が目覚めた時にあった。
夢の名残だろうと思い、別に気にも留めてなかったんだが…。

「なぁ、床下見てみようぜ」

友人が言った。

確かにプレハブは地面から10センチほど浮いており、床下の四方をポールが支えている作りになってるようだった。
気になった俺は、友人に同意した。

俺らは外に出た。
朝とはいえ、まだ5時ちょっと前で結構薄暗い。
友人は持参したミニペンライトで床下の隙間を照らした。


「わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁ」

「どうした!」

「腕! 腕腕腕腕、腕がぁぁぁっぁぁ」

「あっ!」

床下には青白い、無数の切断された腕が散らばっていた。

だが腕の切断面を見た瞬間、マネキンの腕だという事がすぐ分かった。

ただ異様なのは、全てのマネキンの腕に女の顔写真(ポラロイド)と名前がマジックで書いてあった。

全部で50個近くはあったんじゃないだろうか。マネキンであることは、触って間違いなく確認した。

「何だよこれ…普通じゃねーよ…バックれようか?」

「馬鹿、一応金もらうまで待とうよ。それでまた新たに何か言ってくるようであれば、逃げよう」


もう一度プレハブに戻る気にもならず、俺らはボーっと外に立っていた。

あれこれ話している内に7時になり、昨日の初老の男がやってきた。

「お疲れ様。早いね。早速、これバイト代ね…ところで提案があるんだけど、あと3日間くらい泊まれないかな? もちろんバイト代は3日分の6万払うけど」

「お断りします」

俺たちはハモるように言い、一目散に歩いた。
振り返ると、男が苦々しそうな顔をして、携帯を耳にあてこっちを睨んでいた。

それ以来、バイト雑誌でその応募記事は見たことがない。
おそらく、あのプレハブもないだろう。

帰り道、友人が言った。

「何かの実験だったんだろうね」

俺は軽く頷いて、同意した。
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長い話になる。時間があるときにでも読んでくれたらうれしい。

俺は大学でオカルト系のサークルに入っている。

部員は少なくて、全部で5人。
部長のA、副部長のB、後はCとDだ。
残念ながら全員男。人が少ない理由はこの辺にあるのかも。

ある日、Cが面白そうな話を持ってきた。
S県の山中に、それはそれはやばそうな建物があるらしく、そこに写真を取りに行かないか、という。

共通して暇人な俺たちは、もちろん行くことにした。
写真撮影は当然夜、テントを持って泊り込みで行こう、と盛り上がった。


副部長の車で麓まで行き、そこから徒歩で山の中へ。
お目当ての建物は、昔の廃校だった。

調べてきた部長の話では、取り壊されることも無く、まったく放置してあるらしい。
取り壊そうとすると祟りがあったとか、そんな噂まである。俄然興味が沸く。

明るいうちに現地に着く。
廃校から少し離れたところにテントを張り、準備は万端。

木々に囲まれて自然の中でキャンプ、ってのもたまには良い。
夜になるのを待った。


19時。
テントで出かける準備をしてた俺ら。
外に居た副部長がこんなことを言った。

副「おい…学校の方から誰か来るぞ…?」

慌てて外に出ると、確かに学校へ続く道から誰かがくる。懐中電灯の明かりで分かった。
ゾンビのようにフラフラ歩いてくればまた怖かったかもしれないが、暗い山道を、こちらに向かって懸命に走ってくる。

それは、同い年くらいの女の子だった。
何か言っている。

女の子「たすけ…助けて…助けてください…!」

息を切らしながら、助けを求めてくる女の子。なんというシチュエーション。

何事かと聞いてみると、こんなことらしい。

大学のサークルで心霊スポットである廃校に来た。
3人で廃校を探索してたが、1人が急に動けなくなった。金縛り?
窓からこちらのテントの明かりが見えた。1人が付き添い、私が助けを求めに来た。

ちょっと可愛い女の子が助けを求めてる。
当然断る理由はない。

と言っても、何があるか分からないので、副部長と俺がテントで待機。
部長、C、Dが廃校に向かうことにした。もちろんカメラを持って。


19時10分。
3人と女の子が廃校に向かっていった。
テントに残るのはちょっと寂しい感じがしたが、副部長と話をして時間を潰した。

副「あの子、可愛かったなぁ」

俺「ですねー。ああいう子、好みですよ」

副「どうする? あの子の大学、名前聞かなかったけど女子大とかだったら」

俺「つまり他の2人も女の子。うーん、こんなところで素敵な出会い…良いですね」

副「でもさ、幽霊ってきっとあんな感じだよな」

なんか不安なことを言う副部長。
あーでもない、こーでもない、と言って部長達が戻ってくるのを待った。
19時40分。
部長達がテントに戻ってきた。2人だけで。部長とDだけだった。

Dはなにやらぐったりしており、部長が肩を貸していた。

これはただ事ではないと感じた副部長と俺。
Dをテントに寝かす。気を失ったようだ。

真っ青になっている部長から話を聞く。

部「やばい…やばかった。女の子の連れが居る2階の教室まで行ったが、2人共倒れてた。すぐに駆け寄ったが、そこで何かがきた」

俺「何かって…なんです?」

部「分からない。何かが後ろから迫って来るのがわかった。Cがすぐに写真を撮ろうと振り返ったが、シャッターを押す前にCの動きが固まった。顔が恐怖に引きつってた。カメラを落としてガクガクと震え始めた。女の子も後ろを見て震えてた。口をパクパクさせて、声も出ないようだった」

副部長と俺にも、部長の恐怖が伝わってきた。
何かがいた。何だろう。何がいたんだ?

部「背後から迫ってくるものを感じて、俺はこう思った。これは見てはいけない、見たら動けなくなる、と。それをDにも言った。だが少し遅かった」

部「Dもその何かを見た。でも完全に見たわけじゃないようだった。見ての通り、なんとか動ける程度で済んだ」

俺「女の子とCは完全に見てしまったのですね…その何かを」

副「それじゃ…全部で4人か。まだその教室に?」

部「あぁ。俺だけじゃ、まだ動けるDを連れ帰るだけで精一杯だった。すまん…」

謝る部長。いい加減なサークルだが、部長としての立場もあるのだろう。

俺「4人か。行って連れ帰らないと。その何かは、見なければ平気なんですよね?」

部「平気だった。振り返らなければ、戻って来れた」

副「すぐ助けに行こう。でもDだけ置いていけないから…お前、ここでDと待っててくれないか? 部長と行ってくる」

また蚊帳の外。
非常に残念…でも、少し安心してしまった俺。

まぁ…分かるだろ? さすがに怖いからさ。
20時。
辺りは真っ暗だ。部長と副部長が廃校に向かう。

目的は4人を連れ帰ること。
俺はDとテントで待機する。
48 削除済
20時10分。
Dが気が付く。

俺「おい、D、大丈夫か?」

D「ん…ああああっぁ…、あぁ、ここは…テントか。オレ、どうやって戻ってきたんだ?」

俺「部長が連れ帰って来てくれたよ。なにやら大変なことになっちまったな。今、副部長と2人で4人を助けに行ってる」

俺は部長から聞いた話をする。

D「あぁ、そうか…そうだ。まったく大変なことに…」

と、突然Dが驚いた顔をする。

D「おい、今、なんて言った? 部長が…?」

俺「ん? 部長が肩貸して、お前を連れてきた。で、副部長と一緒にまた向かった。落ち着けよ。何か飲むか?」

D「バカな…ありえない! 全員見たんだ。アレを! 部長だって見たんだ!」

俺「え…?」

D「Cも女の子も、部長もアレを見て倒れたんだ! オレはなんとか外まで這うように逃げて…そこから覚えてない…!」

俺「でも、確かに部長がお前を連れて…じゃあ、あれは誰だよ!? 確かに部長だったぞ?」

D「…副部長は、その、部長と行ったのか?」

俺「あぁ、4人を助けに…」

D「副部長が危ない…! すぐに行こう!」

俺「でもほら、部長はすぐに気が付いて、お前を連れ帰ってきただけかも知れないだろ?」

D「何言ってんだ! 部長は『見てない』って嘘付いてるじゃないか! 見てるんだよ! なんで嘘付く必要があるんだ?」

俺は混乱した。
話が分からない。いや、分かりたくなかっただけかも。
とにかく、Dが気が付いたのだから、もうここで待ってなくても良い。
俺とDも廃校へと向かった。


20時25分。
山道を進み、廃校に着く。

なんてとこだ。
俺は霊感がある訳じゃないが、ここは危険だと分かる。何かいる。

俺はみんなの名前を呼んでみる。
…が、返事はない。

D「2階の教室にいるのだろうな」

俺「あぁ…何か来ても、見なければ、平気…だよな?」

D「だといいな。6人を探して、早く戻ろう」

不安が高まる。一刻も早くここから帰りたい。

2階へ行く。
ギシギシと床が鳴る。古い木造建築。

風が吹き抜ける。
隙間風が不気味な音をたてる。

もう、何もかもが怖い。
懐中電灯の明かりだけを頼りに進む。

「そこの教室だ」

問題の教室に着いた。
あぁ、この中に…もう逃げ出したい。

Dと教室に入る。
机や椅子はほとんど無い。閑散とした教室。

部屋の真ん中辺りに、何人が倒れている。見覚えのある服装だ。

背後からの気配は…まだ、ない。Dが居るだけだ。

俺は倒れている人の元へ、ゆっくりと近づいて行った。

そこで、ふと窓の外を見た。辺りは真っ暗だ。
月明かりのみ。他には何も見えない。

木々に隠されて、点けたままのテントの明かりも見えない。

見えない。見えない…? 明かりは…見えない!?
俺は気付いた。
遅すぎたが、気付いた。

倒れてる人を見る。3人だ。
やはり3人だ。6人じゃない。

騙された。
嘘つきは部長じゃない。いや、部長“だけ”じゃない。

ここからはどうやったって、テントの明かりは見えない。

女の子は嘘つきだ。
女の子の連れは居なかった。そもそも女の子なんて、居なかった。

倒れてるのは、俺の知っている3人だけだ。

部長も嘘つきだ。
そして、当然、Dも…嘘つきだ。

今、俺の後ろに居るDも。


何か聞こえる。

子供の笑い声だ。
楽しそうな声。いや、狂ってるようにも聞こえる声だ。

俺はこれから、どうすればいい?
誰か教えてくれ。


20時38分。
Dがそっと、俺の肩に手を置いた。

俺の時間は、ここで終わる。
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私には忘れられない体験があります。
それはもう5年前の事ですが、未だに鮮明に思いだします。

季節はちょうど夏のど真ん中!
浮ついた気持ちのせいで、恐ろしくまた霊の存在を否定出来なくなった事件が起こりました。

私はその日、友人(以下M)の紹介で男2:女2の合コンをする事になりました。

二人ともなかなかの男前で羽振りも良く、最初はご飯を食べに行き、その後カラオケと定番通りに進んでいき、最後に肝試し&花火をする事になり、S浜のS敷と言うところで花火をしました。

そこの近くには地元で有名な自殺の名所があり、私達が花火をした場所は、その自殺した遺体が流れつく場所でした。

M「この間、また死体あがったらしいで!」

私「そんな事、今言うなよ! 怖いやん!!」

男K「まじ? おもろいやん! どこどこ?」

M「場所まで分からんけど波打ち際ちゃう?」

男T「K! お前行ってこいや!」

K「いえっさ!」

M「私も行く♪」

私「……やめといた方がいいって……!」

M&K「大丈夫♪」

そう言って二人は波打ち際まで行き、Tと私は残った花火をしながら話をしていました。

二人が心配だった私が波打ち際を気にしてるのに気付いたTが、

T「あいつMちゃん狙いやから! 協力してあげてよ! 俺はRちゃん(私)一筋やで!」

と軽く言うので、渋々ながら納得しました。
10分ぐらいして二人が戻ってきたのでそろそろ帰ろうかって事になり、車に戻ろうとした時にKが立ちションしたいと言うので車の近くで待ってると、低い男の声で

「……うぁぁぁぁ」

と聞こえてきました。

初めは皆がKの仕業だと思い笑ってましたが、あんまりしつこいので

私「K君!! しつこい!」

と言うと、

K「はぁ? 俺何も言うてないって! Tやろ??」

と言うのです。

もちろんT君は私らの近くに居たので、T君が言ったなら私らに分かるはずなのです!!

その間にも声は響き渡り、だんだん大きくなってきてるようにも思えてきて怖くなり、早く車に乗ってその場を離れました。

ちなみに、私は金縛りや不可解な声を聞く事がたまにあったので、怖くて仕方ありませんでした。
それなのに、車に乗り安心したせいか、後を振り返ってしまったのです。

すると、私達が居た場所に人影があり、目をこらして見ると、白いボロボロの服を着た女の人が下を向いたままこっちに歩いていました。

もぅ私は恐怖でたまらなくなり泣き出してしまい、その日はMの家に泊まりました。


異変はその日から始まりました。
何をしてても、頭の中にあの夜見た女の人が出てくるんです!

考えたくなくても、勝手に頭の中にいて怖くてたまりませんでした。

その女の人は髪は長くボサボサで、皮膚は爛れていて全身火傷したようになってて、足はフトモモから下がなくて正座をしてる体勢で頭の中に出てくるんです。
ただただジッと座って、頭は下を向いたままいます。

そんな状態が1ヵ月続き、私もさすがに頭が変になりそうだったので、Mに相談して、自分の先祖のお墓のあるお寺に行ってみる事にしました。

アポ無しで直接行く事にして、玄関のチャイムを鳴らすと住職さんが出てきました。

住職さんは私の左肩の方をジッと見ながら、とにかく上がりなさいと言われ中に入りました。

住「女の人やねぇ…年は若いかな? 20代前半? ……かな?」

と、座った途端に私に向かって言い出したので、私は心の中で勘違いであってくれ! と願っていたので、不安が確信になり、益々怖くなり泣きそうになりながら

私「誰なんですか?」

と聞くのが精一杯でした。

住職さんは私の左肩を見ながら頷き、こう言いました。

住「あなたは優しい人ですね。その場所に行った時に霊を馬鹿にしたりせず、その上友達の心配をしていたんですね? だから助けて欲しいとすがってきたんです」
私は訳が分からず泣くだけでした。

さぁ祓いましょうか。
と住職さんが微笑むのを見て、やっと開放されると思いホッとしました。

部屋に案内されお経をあげてもらい、背中を叩かれながらジッとしていると住職さんが手をやめました。

終わったんだと思い、

私「ありがとうございました!」

と言いながら振り返ると、住職さんは苦い顔をしながら

住「なかなか手厳しい相手やなぁ……ワシじゃ無理かもなぁ……」

と言うので、私はまた泣きそうになりながら何も言えず黙っていました。

すると、お寺に入ってからは治まっていたはずがまた頭の中に女の人が出てきて、

「フフフ…アハハハハハ……」

と、甲高い笑い声をあげながら下を向いていた顔を上げたのです!

ニタァと笑った顔を今でもハッキリ覚えてます。

そして、私にこう言ったのです。


「ズットイテアゲル」
そこで私は記憶がなくなり、気がつくとお寺の一室で寝かされてました。

布団の周りはお札とお香で囲まれていて、住職さんともう一人のお坊さんがお経をあげてくれていました。

私は汗ビッショリになっていて、泣きたくもないのに涙が止まらず、嫌だ嫌だ! と暴れまわり、耳を塞ぎたくなる衝動にかられて、お坊さんに押さえられながらお経を聞かされました。

1時間ほど経ったぐらいに、お坊さんが

「もぅ大丈夫」

と言うと同時に体が本当に軽くなり、怖かったのと安堵の気持ちからワンワン泣いてしまいました。


その後、祈祷して頂いた数珠を肌身離さずつけるように言われ、今もつけてます。

後日談ですが、黒だった数珠は今、白い煙のような模様がついてヒビの入った部分もあります。

近いうちにお寺を訪ねるつもりです。
あの日から女の人が頭に現れた事はありません。
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この話には“呪われる”という表現が含まれています。
以下、自己責任で進んで下さい。
ある部活で合宿があったんだ。
で1日目の夜、例に漏れず皆で怖い話をすることになった。
皆一人ずつ怖い話をしていく。で、ある先輩がこんな話をした。

先輩「これは俺が本当に見た夢なんだけどな…」
そういって先輩は話しはじめた。

夢の中で俺は河原に立っていたんだ。夢なのに何か変にリアルだった。
で、その河原に一人の老婆がしゃがみこんでいた。
老婆は何かを探しているようで河原の石を一個一個ひっくり返していた。
俺は老婆に何を探しているんですか?って聞いたんだ。

そしたら老婆は下に向けていた顔を俺に向けたんだ。
あれはまじビビったな。だってその老婆には目玉がなかったんだよ。

老婆は言った。
「兄ちゃん、わしの目玉知らんか?」
俺「さ、さぁ…」
老婆「わしの目玉探すの手伝ってくれないかの?」
俺「…はい」

何故だろう…
断わろうと思えば断われたのに俺は断われなかった。
多分婆さんに圧倒されてたんだと思う。

カタッ コトッ
一個一個石をひっくり返していく。俺も老婆も何も喋らない。
しばらくたってから老婆が口を開いた。
老婆「のぉ、兄ちゃん、もし、わしの目玉が見つからんかったら……あんたの両足、もらってもええかのぉ?」
俺「え?」
俺は老婆のその言葉に驚いて老婆の方を見た。
そしたら老婆は目玉の無いあの不気味な顔でこっちを見て、ニターッ と笑ってるんだ!!

俺「うわぁぁああああ!!」
ビビった俺は急いで婆さんの目玉を探した。
カタッ コトッ カタッ コトッ
婆さんはあの不気味な笑い顔で俺を見ている。
カタッ コトッ カタッ コトッ
そして俺はやっとで婆さんの両目玉を見つけた。

俺は気持ち悪いのも忘れてその目玉をつかんだ。
目玉を掴んだときの、ぶにって感覚はまだ手に残ったままだ。
俺は婆さんに何も言わず目玉を渡した。

婆さん「おぉ…ありがとよ」
言葉とは裏腹に婆さんの声は何故か悔しそうだった。
そして俺は夢から覚めた。

だが、夢から覚める瞬間声がしたんだ。

「あともう少しだったのに…」っていう婆さんの声が……

先輩「……っていう夢をみたんだよ。どうだ、怖いだろう?言っとくけど、この夢の話し聞くとこの夢みるぞ、マジで!俺もこの話しきいてこの夢みたからな」
皆、この話しをきいて怖がっていたが、もう夜も遅いし明日は練習で早いので寝ることになった。

だが一人怖がりな奴がいた。そいつの名前はMっていうんだが、Mはすっかり先輩の話を信じてしまい、その夜寝ないようにしていたが練習での疲れもあり、結局寝てしまった。

翌朝、Mは後輩に起こされ、起こした後輩に怒っていた。
俺はMにどうしたのかと聞いた。

M「俺…実はあの夢見ちゃったんだ」
Mの話では夢に先輩が 話した老婆が出てきて、
「目玉を探してくれ」
と言ってきたという。
そして見つからなかったら両足を貰うとも…

M「だから俺、必死で探したんだ。でも…おかしいんだよ……」
Mは石を一個一個ひっくり返して婆さんの目玉を探してたらしい。
しかし、なんとその婆さんがMの邪魔をしてくるのだそうだ。

M「石をひっくり返しても婆さんがもとの場所に石を戻すんだ…」
そして結局Mは目玉を見つける前に、後輩に起こされてしまったらしい。

先輩「大丈夫だって!お前気にしすぎなんだよ、現に今両足あるだろう?」
先輩はMの話を聞いてこう言った。
確かにMには両足がちゃんとあるし、考えてみればただの夢だ。
Mの気にしすぎなのかもしれない。

Mもそう言われて、ただの夢だと信じたかったのだろう、あまり気にしないようにしていた。

部活の合宿も終わり、2週間位たった頃、

Mが死んだ。

変死だった。

Mは家の近くの河原で、両足が千切られたようになくなって死んでいたらしい。

どうしよう、実は俺もあの夢見て、

   目玉

見つけれなかったんだ。
やばい、ヤバイよ。

やば。


どうしようどうしようどうしよう
どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう
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高校に入って初めての夏休みに、私は当時仲の良かった友人と2人で山裾にある廃病院に撮影に行きました。

撮影発案者の友人…仮にMさんとしましょう。

Mさんは俗に言う「廃墟マニア」で、いろいろな廃墟の写真が載っている本を何冊も集めていました。
そのうちMさんも、「自分も廃墟の写真を撮りたい」と思うようになり、その撮影に私を誘ったというわけです。

私達は夕方の5時頃に現地集合しました。

本来なら周囲が真っ暗になるほどの時間…8時頃なら雰囲気もあってよかったのでしょうが、なにせ高校生でしたから、そんなに遅い時間まで外で遊んでいるのは許されませんでした。

Mさんも「もう少し暗い時間だったらなぁ」とぼやいていましたが、それでも夕日に照らされた廃病院というのはなんとなく不気味なモノでした。

公道からずいぶん離れた場所にあったその廃墟は、元は総合病院だったらしく、5階建てのそれなりに大きな造りのものでした。
当時から数えて8年前に廃病院となり、以後はそのまま放置されていて、周囲に民家などは無く、空き地しかありませんでした。

到着して準備が整った後、「廃墟撮影会」が始まりました。

とは言っても、私はカメラなど持っていなかったので、熱心に廃病院の外観を撮影しているMさんを眺めていただけでした。
私はあまり廃墟に興味は無かったので。

ひとしきり病院正面を撮り終えたMさんは、「じゃあ中に入ろうか」と私を引っ張ってエントランスから入ろうとしましたが、私はとてもじゃありませんが入る気はしませんでした。
私が「危ないからイヤだ」とか適当な理由をつけて拒んでいたら、Mさんも諦めたようで、「なら外観だけ撮って終わりにしようか」と納得してくれました。
やはり夕方とはいえ、Mさんも1人で入るのは躊躇うものがあったのでしょう。

私達は病院の裏側を撮影するために駐車場跡を抜けて歩いていました。

すると突然Mさんが立ち止まり、周囲をキョロキョロとしだしました。

「どうしたの?」と尋ねると、

「中に人がいるかも。ラジオのチューニングの音が聞こえる…」

とMさんは言いました。

私も耳を済ませてみたのですが、ヒグラシの鳴き声以外聞こえるものはありませんでした。

私は「何も聞こえないけど、聞き間違いじゃない?」と言ったのですが、Mさんは

「いや、聞こえるって。さっきは声みたいなのも聞こえたし…」

と言って、病院の割れた窓に近寄って中を覗いていました。

Mさんが窓の割れた部分に頭を入れて中を覗こうとした瞬間、私は無意識に叫んでしまいました。

「やめろッ! 近寄っちゃ駄目だッ!」
私が突然叫んだことで驚いたMさんは尻餅をつき、その直後に

ガシャーーーーン!

と、駐車場側の病院1階の窓の全てが同時に割れてしまいました。

突然の不可解な出来事でさらに驚いたMさんは、降りかかったガラス片を払おうともせずに振り返って、私を見て

「何、今の…」

と聞いてきましたが、私にも何が起きたのか理解できませんでした。

怖くなった私達は這うように病院敷地外へと駆け戻り、そのまま連れ合うように帰宅しました。


その翌日、Mさんに撮った写真を現像するから一緒に来てほしいと誘われました。

正直、私はもうこの一件に関わりたくなかったのですが、必死に誘うMさんに負けて店についていきました。

そして現像を終え、店から出て2人で写真を確認しながら歩いていた時、突然Mさんが声を上げました。

「…うわぁ! 手、手だッ!」

Mさんは驚いてその写真を落としてしまいました。

私が拾って見てみると、その写真はまだ窓が割れる前の駐車場側の風景でした。

そしてその妙に輪郭のはっきりした“手”は、Mさんが覗こうとした窓の割れた部分からダラリと垂れ下がっていました。

それは“手”と言うよりも…肌色の人間の“腕”でした
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叔母さんから聞いた話。

何年か前に、法事で久々に叔母さんの家族や親戚連中と会って皆で酒飲んでたんだけど、どういう流れか忘れちゃったが、しつこい勧誘の電話の話題になってね。
どんだけ悪質でムカツク勧誘を経験したか、って自慢話みたくなったんだよね。

未だ携帯も普及してなくて、着信番号表示のサービスも無い時代だったから、いとこ姉妹の1人が、友達か勧誘か分からなくて電話に出るのがイヤになった、とかこぼしてた時に、オレが使った撃退法を披露したんだよ。

それは、勧誘電話にある程度話を合わせておいて、相手が乗ってきたら「やっぱり止めます」ってバッサリ断る。
その間10分くらい話に興味が有る振りしててバッサリね。これは相手もがっくりくるだろ。

当然勧誘のヤツはエキサイトするから、興奮してぎゃあぎゃあ言い始めたら「文句が有ったら電話じゃなく家まで来い」って言ってやるんだ。
で、マジで家まで来やがったら速攻で110番してやる、と。

実際に不動産の店からのしつこい勧誘で新築しませんか? ってのに腹が立ってたときにオレがやったんだよ。
ま、そん時には勧誘のヤツは来なかったけど、来たら本当に110番してやろうって思ってた。

結構親戚連中には受けて、みんな爆笑してたんだけど、叔母さんが言うんだよ。

『T(オレの事)ちゃん。本当に来なくて良かったよ…』

って。
叔母さんが昔住んでたアパートの玄関のドアには(今じゃ殆ど姿を消してしまってるけど)新聞受けが付いてたのね。

オレが小学校の頃、確かに見た記憶が有るから30年くらい前かな。
その頃の高級なタイプはドアの内側にボックスが付いてて、ボックスの中に新聞とかが溜まるんだけど、叔母さんの家に付いてるのは単純なタイプで、郵便や新聞を外から突っ込むとドアの前にポトンと落ちるヤツ。

ある日のこと。
お昼のワイドショウ見てた叔母さんは、かかって来た電話に出たんだけど、これが新聞屋からの勧誘で、しつこいったらなかったらしい。

常套句のセリフ『結構です』とか『間に合ってます』とか言うと、

「何で結構なんですか?」

とか

「間に合ってるかどうか分からないでしょう」

と来る。

叔母さんを始めオレのオフクロの家系は、伝統的に勝気で気が強い女が多い。

「電話じゃ何ですから、お宅まで」

と言う新聞屋に

『来れる物なら来て見やがれ!』

風な勢いで、カッとして電話を叩き切ったらしいんだよ。

いつもならそのままTVに戻るんだけど、その時は妙に引っ掛かる気持ちが有ったらしく(本当に来たら面倒だな)って思ったらしい。

で、TVの前に有ったA新聞を新聞受けに入れておこうと考えた。
新聞屋が来てもライバル新聞を見れば諦めるだろうって。

新聞を持って玄関に立つと、目の前で“ピンポン”ってブザーが鳴った。
冗談抜きで飛び上る程ドキっとしたらしい。
いくら気が強いって言っても女だし、思いがけないタイミングの良さ(悪さ?)に体が痺れてしまって、黙ってドアを見てた。

“ピンポン”“ピンポン”“ピンポン”“ピンポン”

ブザーがずっと鳴り続けてるんだって。

しばらくしたらブザーが鳴り止んだ。
と、思った瞬間。

例の新聞受けがパタンと開いて、指がニョキっと出て来た。
片手の指が4本、バタバタ閉じたり開いたりしてる。

何かドアの向うの人に気付かせようってしてる様だったって。こっち見ろって感じで。

叔母さんが固まったまま見てると、そのうち4本指がスッと新聞受けから消えた。

ほっとすると、すぐさま人差し指が1本だけ差し込まれて来て、叔母さんの方をジッと指差してるんだって。

これには親戚一同、ぎょえーってなったんだよね。
マジかよ〜信じらねぇ新聞屋じゃねえか。

そしたら叔母さん、

『止めれば良かったんだけどさ』

って言うんだ。本当に後悔してるって。

叔母さん、新聞受けを手前に引いて覗いたんだって。もう帰ったかなってね。

そしたら、目の前に男の口があったんだって。
ニカって笑った男の口が。
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やった!やった!
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