10 無名さん
http://nanos.jp/amabile617/novel/5/55/
>ぼーっと周りを見つめながら下駄箱に近づく。ふと、視線を送った先に女子テニス部の部長がいて目があった。彼女は少し驚いている表情をしたが、私は何事もなかったかのように視線を反らし靴を脱ぐ


「お、おはよう、香月!」

「おはようございます」

「今日は1人?珍しいね」

「まぁ…そうね。お目当ては国君だった?」

「い、いや…」

「残念でした。国君は生徒会の仕事で早くに来てるみたい。生徒会室に行けば会えるんじゃないかな?」

「…ほんと、あんたっていつも態度でかいよね」


違う声が聞こえると思ったら女テニ部長の隣に副部長が並んで立っていた。あぁ、この子は厄介だ…名前は、えーと…忘れた。まぁ、別に長い付き合いになる訳じゃないしいいか
とにかくいつも私に対して鋭い視線で睨みつけ全身で私を嫌ってる子だ。何が気にくわないのか…私が青学に編入して来た頃からずっとこうだった


「なんでレギュラーの皆はこの二重人格に気が付かないんだろ」

「ちょっと…!」

「皆、とっくに知ってるわよ私の事なんて。そんな幼稚な煽りで私をどうしたいの?…言っておくけど、」


2人に一歩近付き目を細めると、2人共少し息を呑むのが分かった。私はそれにクスリ、と笑みを溢す


「売られた喧嘩は全部買う事にしてるの。それに今の私はすこぶる機嫌悪くてね…だからいつもより強く返しちゃうかも?」


クスクス、と笑うとバカにされた事に腹をたてた副部長が顔を真っ赤にして私を睨み付ける

売られた喧嘩は買うの(暗黒微笑)してるけど喧嘩売ったの夢主の方だろ
私の解釈がおかしいの?