11 無名さん
いちおつ
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キャラに夢主ageさせるうちの子厨

「聞いてないんですけどォ!」
「…はぁ?」
「お前が!!学年内でも可愛いと評判の!!みょうじさんと!!親しいなんて聞いてないぞ縁下ァ!!!」
「「やっぱり僻みか」」
俺と木下のクラスメイトであるみょうじなまえは、男子の間で人気だと西谷や田中が話しているのを聞いていた。会話をした回数も多いわけではなく、本当にただのクラスメイトとしか認識していなかった。ふと、昼休みのみょうじの様子を思い出す。ひとつにまとめられた柔らかそうな髪が揺れ、彼女が振り返ってこちらを見た。白い肌、大きな瞳。照れたようにふにゃりと笑った表情は、確かに俺の心のどこか隅っこの方をくすぐった。
「田中がこれだけ荒れ狂うってことは、その子可愛いんだろうな」
「…そうですね、可愛いと思います」
「縁下がそう言うなんて珍しいな」