7年前の今頃の話だ。そう、今日みたいに近所の学校で盆祭りをやっていた。

俺の近所には坂を挟んで小学校と中学校があって、盆祭りは毎年その小学校でしてる。
小学校のころよく行っていた思い出がある。

太鼓の音や、ガヤガヤとした雰囲気が俺の家の中に響いていた。
久しぶりに行ってみようかな、と俺は思ったんだ。50円を入場料の形で取られた思い出があったから、俺は部屋から財布を取った。

その時目に入ったカレンダーを見て、俺は1つあることに気づいた。
小学校でやってる盆祭りを今やってるのはおかしいんだ。何せやる日はその日から8日後なんだから。それに気づいた俺の背筋は凍ったね。

まだ8時だったが、俺は塩をまいて寝ることにした。
台所から塩を取りに行く途中、俺は重大なミスをしでかしてしまったんだ。

家中の窓が開いている。俺はクーラーをつけると気分が悪くなるから、扇風機と自然の風だけで夏を過ごしてたんだが。
今から窓を閉めにいって何が起きるか分からない。俺は塩を持って自分の部屋に入った。

入った時に、なんて言うんだろう、形容できない寒気、言い知れない恐怖がさ、つま先から頭までのぼってくるわけ。
声を出そうとしても、喉に穴が開いたようなヒューという掠れた空気の音しか口からは出なかった。

ひょっとこが居るんだよ。祭りのとき売ってる面のあのひょっとこだよ。
そのひょっとこがさ、どんな踊りかは覚えてないが、踊ってるんだよ。まだふしぎなおどりでMP吸われる方が良かったね。

でさ、そのひょっとこさ、よく見るとね、顔中真黒に変色して腫れた人間の顔なの。
腫れてるからさ、口があの口みたいにひん曲がって、三日月みたいな目になってんの。