>>12
ちゅっちゅ


これはたまたま兄の友人(俺とも仲がいい)が家に遊びに来たときに、兄から聞いた話です。

私の兄は昔いわゆる走り屋でした。毎晩のようにバイクに乗って出掛けていました。
そんな兄と兄の友人(こっちは族だったぽいw)がいて、たまたま、2人のチームで走る事になったそうです。

私の地元はN県にあり、走り屋には結構有名な峠が幾つもあります。
その中でも一番スピードが出せるE峠で走ろうということになりました。

大所帯になってしまった事もあり、「3つのグループに別れて走ろう」と言うことになりました。

@兄のグループ
A友人のグループ
BA(族のヘッド)のグループ

という順番で、それぞれ10人位のグループになったそうです。

まず兄のグループ。
その峠は国道で普段は深夜でも交通量が多いにも関わらず、その日は殆んど車通りがなく、飛ばしまくったそうです。

そしてこの峠で人気のあるヘアピンカーブ。
というよりも平仮名の「ひ」を細くしたような危険なカーブです。

そこは事故が多いことで有名で、毎年何人ものドライバーが亡くなっていました。
だから心霊スポットとしても人気があった場所です。
そんなカーブですから全神経を集中して曲がったそうです。

しかし曲がる直前。兄はしっかり見たそうです。
白い服を着てうつ向いてカーブに立っている人らしき(女性に見えたそう)ものを。

怖くなったそうですが、取り合えず合流地点まで走り停車すると、皆その話でもちきりになりました。
グループ全員が見たのです。