17 無名さん
彼女の目の前に、大きな手が差し出される。

ロスウェルが立ち上がり、荷台に登ろうとする少女に手を貸そうとしたのだ。

茶髪の少女は素直に男の手を取り、彼が引き上げる力に従って地面を蹴り上げる。

無事に登ったのをロスウェルが確認すると、今度は紫色の猫がいとも簡単に飛び乗った。

本来は自由気ままな性格であるはずの猫。

しかしこの猫が少女に対して従順であるのに、ウォルター達は目を丸くして驚いていた。


猫飼ってないから分からんが主人になついてるだけでそんな驚くか?