19 無名さん
しっとりとした肌に円を描くように指を滑らせると、その動きに感じたのか、征十郎はぞわりと鳥肌を立てた。
細い腰を掴み引き寄せるだけで、彼の気持ちが高ぶっていくのが手に取るようにわかる。
もっと彼の身体を熱くしたくて、背筋を撫で回し、赤い髪に指を絡ませて後頭部を支えた。
彼が私の唇を熱っぽい眼差しで見つめている。彼の薄く開いた口の奥にある、赤く濡れている舌が見え隠れしていた。
「征十郎」
自分のすべてが支配されてしまいそうだと彼が言う、少し低めの声で名前を呼んでみる。
その声に彼はため息を漏らし、その熱い吐息に私の身体の芯が震えた。
物欲しげな唇に誘われるように、私は口を開いて彼の顔に近づいていく。
熱い唇が触れ合えば、私の肩にあった彼の手が私の首にするりと回り、体重がかかった。
舌を差し入れ上顎や歯列をなぞっていると、私の舌を舌が追ってくる。
その柔らかい舌を絡め取ると、嬉しいのか彼からの口付けが深くなった。
口の中に溜まっていく互いの物が混ざりあった唾液を、彼はこくこくと懸命に飲み込んでいる。
細い腰を掴み引き寄せるだけで、彼の気持ちが高ぶっていくのが手に取るようにわかる。
もっと彼の身体を熱くしたくて、背筋を撫で回し、赤い髪に指を絡ませて後頭部を支えた。
彼が私の唇を熱っぽい眼差しで見つめている。彼の薄く開いた口の奥にある、赤く濡れている舌が見え隠れしていた。
「征十郎」
自分のすべてが支配されてしまいそうだと彼が言う、少し低めの声で名前を呼んでみる。
その声に彼はため息を漏らし、その熱い吐息に私の身体の芯が震えた。
物欲しげな唇に誘われるように、私は口を開いて彼の顔に近づいていく。
熱い唇が触れ合えば、私の肩にあった彼の手が私の首にするりと回り、体重がかかった。
舌を差し入れ上顎や歯列をなぞっていると、私の舌を舌が追ってくる。
その柔らかい舌を絡め取ると、嬉しいのか彼からの口付けが深くなった。
口の中に溜まっていく互いの物が混ざりあった唾液を、彼はこくこくと懸命に飲み込んでいる。