19 無名さん
〉〉どうしてこうなった!心の中で叫ぶ。見慣れた自室にまるで押し倒されてるように寝転ばされて腕を固定される。少し息がしづらいのはきっとコイツの個性だと信じたい。そう、俺は勝美に押し倒されていた。


「んあ?誰だよこんな時間に…」


軽いノック音、時間を見れば午後10時を回っていて今から寝ようとしていた時だった。雰囲気か上鳴や瀬呂とはまた違っていて怪しげに思いながら開ければ勝美がムスッとしながら立っている。いや待てここ男子寮!と思いながらも言いはしなかったけど、焦りながらもどしたん?って言えば「入れろ」とだけ返ってきた。え、本当に何しに来たん?


「…」
「あ、あの…」


んですぐこの状況。そりゃ、個性使えばっていうか使わなくても勝てる力だったけど使おうとは思わなかった。正直俺からすれば有り難い状況だからだ。無言で睨みながら俺の下腹部に全体重をかえてくる勝美が何を考えてるのかわなんねえけど、このアングルはとてもいい。タンクトップ一枚に短パンだから肌は見え見えだし胸は強調されてるし、太ももは柔らかい。下半身にすぐにでもきてしまいそうだった。


「なあ、クソ髪」
「な、何でしょう…」
「セッ○ス、しようぜ」
「…はい?」