20 無名さん
>>5
「そうか…。キミは部活動はしないのかい?」
「あたしは…今はそんな余裕ないし、部費とかもそこまで出せないからね。朝の見たでしょ?あんな状態だからバレやすくなっちゃう。っていっても赤司君には見つかっちゃったけど…あはは」
「…ご両親は?何故野宿などしている?」
「お父さんはあたしが小さい時に、お母さんは…去年交通事故で亡くなったの。それであたしの引取先を親戚の人同士で揉めたの。結局はたらい回しにされる事になってね。で、今引き取る事になってた親戚の人が丁度家をリフォームしちゃって住めない状況で、友達の家にでも泊めてもらってって言われたけど転入早々そんな事言えるわけなくて。だからまぁ、野宿しかないなって思って。で、あの公園のトンネル遊具に…って、あ、長くなってごめん!変な話になったね…」
あ、ヤバい。泣きそうだ。今までどんなに酷い仕打ちされても泣かなかったのに。
わかってる、自分よりも辛い思いをしてる人なんて山程いることくらい。わかってる、悲劇のヒロインじゃないことくらい。わかってる、自分で解決していかなきゃいけないことくらい。それでも…
「それでも……
誰かに手を差し伸べてほしかったのだろう?」
「…え」
「オレの家に来ればいい。空き部屋もある」

うーんこのフルーツバスケット感