21 無名さん
「や、やだ…!!」

「嫌ならもっと抵抗してごらん?」

「でき…ないよ…!」

やめてと言いながら僕の肩を押してくるけれど全く抵抗になってない。
そもそも魔法が使えるのだから、それで僕を止めたらいいのに。

それをしないということは、つまりそういうことだ。

「夕羅」

「ごめんなさいっ、もうわがまま言わないからっ…!」

「うん、それで?まだあるだろう?」

「ふえっ、」

泣き目で僕を見つめてくるから、理性を抑えるのに必死になる。
可愛すぎていじめてしまうのは仕方ないことだ。それに引っかかる夕羅が悪い。


「言えないのか?いつのまにそんなに悪い子になったんだろうね。」

「きゃあっ!ごめんなさっ、ひぁ、」

「ほら」

「ひぅっ、ごめんなさ、征の言うこと聞かなくてごめんさい…っ!ちゃんと聞くからっ」


ふええええええええおえええええええええ