22 無名さん
長いぞ

一松side

凄く明るい奴がいた。

いっつもいっつもバカみたいに笑って
俺の後ろに引っ付いて好きですって

何度も何度もめげない奴がいた。


いつの間にかそいつかプツリとテレビを消すみたいに

ある日突然消えてしまっていた。

そいつがいなくなって清々していたが次第に寂しくなる。

物足りない。

一度だけ強引に連れて行かれたあいつの家には求めていた顔は無かった


それからだろうか、無性にあいつが気になりはじめたのは

だから、あいつにようやく会えたのに
あいつの口からは俺の名前では無く

有名なハリウッドの野郎の名前だった

ムカついた、だからだろうか気がつけばキスをしていた。

だけどこれで良かった。

あいつの初めては俺の物なんだ
どう足掻いても変えられない事実にほくそ笑む

さて、さっそくあいつの家にお邪魔するとするか