この話には“呪われる”という表現が含まれています。
以下、自己責任で進んで下さい。
雨がシトシト降るある明け方、徹夜でレポートを書いてた俺は目を覚まそうと風呂に入ったんだ。
いつものようにシャンプーをしてコンディショナーをつけて洗い流してたんだけど、なぜかいつまでたってもヌルヌルが取れない。
おかしいなって思いながらもそのまま流し続けてたんだけど、いきなり手に異常な程の毛量を感じて目を開けたんだ。
そしたらシャワーから真っ赤な血が噴出してて、手には長い真っ黒の髪の毛。
びっくりして後ろに飛びのいたら何かにぶつかった。
恐る恐る後ろを振り向くと、そこには白い着物を着て顔をしわくちゃにしながら笑いかける女が。
この話を聞いた人は注意しなければならないことがあります。
お風呂に入って頭を洗っている時、「だるまさんがころんだ」と口にしてはいけません。
頭の中で考えることも絶対にヤバイです。
何故なら、前かがみで目を閉じて頭を洗っている姿が「だるまさんがころんだ」で遊んでいるように見えるのに併せて、水場は霊を呼び易く、家の中でもキッチンやお風呂場などは霊が集まる格好の場となるからです。
さて、洗髪中に1度ならず、頭の中で何度か「だるまさんがころんだ」を反芻してしまったあなたは気付くでしょう。
青白い顔の女が、背後から肩越しにあなたの横顔を血走った目でじっとみつめていることに……。
さて、あなたは今からお風呂タイムですか?
何度も言いますが、いけませんよ、「だるまさんがころんだ」だけは。
以下、自己責任で進んで下さい。
雨がシトシト降るある明け方、徹夜でレポートを書いてた俺は目を覚まそうと風呂に入ったんだ。
いつものようにシャンプーをしてコンディショナーをつけて洗い流してたんだけど、なぜかいつまでたってもヌルヌルが取れない。
おかしいなって思いながらもそのまま流し続けてたんだけど、いきなり手に異常な程の毛量を感じて目を開けたんだ。
そしたらシャワーから真っ赤な血が噴出してて、手には長い真っ黒の髪の毛。
びっくりして後ろに飛びのいたら何かにぶつかった。
恐る恐る後ろを振り向くと、そこには白い着物を着て顔をしわくちゃにしながら笑いかける女が。
この話を聞いた人は注意しなければならないことがあります。
お風呂に入って頭を洗っている時、「だるまさんがころんだ」と口にしてはいけません。
頭の中で考えることも絶対にヤバイです。
何故なら、前かがみで目を閉じて頭を洗っている姿が「だるまさんがころんだ」で遊んでいるように見えるのに併せて、水場は霊を呼び易く、家の中でもキッチンやお風呂場などは霊が集まる格好の場となるからです。
さて、洗髪中に1度ならず、頭の中で何度か「だるまさんがころんだ」を反芻してしまったあなたは気付くでしょう。
青白い顔の女が、背後から肩越しにあなたの横顔を血走った目でじっとみつめていることに……。
さて、あなたは今からお風呂タイムですか?
何度も言いますが、いけませんよ、「だるまさんがころんだ」だけは。
この話には“呪われる”という表現が含まれています。
以下、自己責任で進んで下さい。
とある冴えないサラリーマンの私が立ち寄ったバー。
そのバーはなぜか呼び鈴を押してから入店するシステム。
ピンポーン
「いらっしゃいませ」
渋い声の中年のバーテンがドアを開けて会釈。私の他に客は居なかった。
よく見てみるとそのバーテンは左手の手首から先が無かった。
しかしバーテンは二の腕でグラスを挟み器用に拭いている。
敢えて触れないのが常識だろう。しかし気になる。
どうしても気になったため、失礼を承知で聞いてみた。
「マスター、その手…どうしたの?」
「あぁ、これですか。ハハ…勘弁して下さい」
私はその店に通い続けることになる。
私がなぜこの店に通い続けるのか、それはマスターの左手が気になるから。
週に一度足を運んでは他愛の無い話。ゴルフの話、仕事の話、娘の話、時には女の話も。
店内が一切見えない外観からか、その店に他の客が居たことはなかった。
その店に足を運び始めてから3年の月日が経つ。
マスターは3年前に比べて多少痩せたが元気だ。相変わらず器用にグラスを磨いている。
そろそろいいだろう。それが私の本音だった。
そして3年と1ヶ月目の夜。私は再び同じ質問をしてみた。
返って来た答えは、
「聞きたいですか?」
マスターから聞いた話はこうだった。
学生時代登山サークルに所属していた彼は、仲の良い友人達と某山へ登山に。
男2人に女2人。カップル同士だったそうだ。
山の中腹に差し掛かったところで休憩を挟むことにした。
登山道最後の売店で飲み物を購入したところ、売店の老婆が言った。
以下、自己責任で進んで下さい。
とある冴えないサラリーマンの私が立ち寄ったバー。
そのバーはなぜか呼び鈴を押してから入店するシステム。
ピンポーン
「いらっしゃいませ」
渋い声の中年のバーテンがドアを開けて会釈。私の他に客は居なかった。
よく見てみるとそのバーテンは左手の手首から先が無かった。
しかしバーテンは二の腕でグラスを挟み器用に拭いている。
敢えて触れないのが常識だろう。しかし気になる。
どうしても気になったため、失礼を承知で聞いてみた。
「マスター、その手…どうしたの?」
「あぁ、これですか。ハハ…勘弁して下さい」
私はその店に通い続けることになる。
私がなぜこの店に通い続けるのか、それはマスターの左手が気になるから。
週に一度足を運んでは他愛の無い話。ゴルフの話、仕事の話、娘の話、時には女の話も。
店内が一切見えない外観からか、その店に他の客が居たことはなかった。
その店に足を運び始めてから3年の月日が経つ。
マスターは3年前に比べて多少痩せたが元気だ。相変わらず器用にグラスを磨いている。
そろそろいいだろう。それが私の本音だった。
そして3年と1ヶ月目の夜。私は再び同じ質問をしてみた。
返って来た答えは、
「聞きたいですか?」
マスターから聞いた話はこうだった。
学生時代登山サークルに所属していた彼は、仲の良い友人達と某山へ登山に。
男2人に女2人。カップル同士だったそうだ。
山の中腹に差し掛かったところで休憩を挟むことにした。
登山道最後の売店で飲み物を購入したところ、売店の老婆が言った。