>>24

「う〜ん」

話を聞き終わって、僕は思わずうなってしまいました。

「まあ、でもその後はなんともないんでしょ?」

僕が口を開くと、Jが首を振りました。

「それだけじゃないんだって。それからもう4回、同じことがあったって。もう5人死んでるって……」

「でも、それだったら変質者か悪質ないたずらじゃないの? 警察に行った方がいいんじゃない? 下手したら殺人犯からとかって事も」

すると、僕とJが話すのを黙って聞いていたYさんが

「違うの。だってみんな死に方が違うの。調べてみたけど心臓麻痺の人や交通事故の人、病気の人。殺されたとかじゃないしみんな住んでるところがバラバラなの」

僕は途方に暮れてしまいました。今までそんな例は見た事も聞いた事もありません。

「それに、ゆっくりもしてられないんだ」

Jはそう言うとYさんに目配せをしました。
Yさんは少しためらうと、バッグから何かを取り出しました。

「……!」

それを見た瞬間、僕の背中にひやっとした感覚が通りました。
いつもの嫌な感覚です。
今までそこのバッグに入ってたのに何故気が付かなかったのかというほどの嫌な感覚。

それは、縁を黒く塗られたはがきでした。