25 無名さん
「おっ、織がお出迎え………ぐえっ!?」
「アンタねえ!!何勝手に梟谷の人たちに私を女王とかいってんのよ!!!」
体育館にやってきた音駒の先頭にいる黒髪の青年を見つけるなりボディブローをかました織は倒れ込む青年・黒尾の腹を踏みつけそういった。
「織ちゃん織ちゃん、俺いま瀕死デス」
「知るか!!いっそくたばれ!」
「……織、クロをいま殺さないで。試合があるんだから」
「あら、研磨!やだ久しぶり!!髪プリンになってる!」
久しぶり!と黒尾から孤爪に向き織が笑えば「あ、なるほど。だから女王…」と後ろにいた赤葦が小さい声でぼそりと呟いた。

これがお嬢様()か…
つーか大勢の前でこんな暴力暴言やらかしたらドン引く人の方が多そうなんだけど