>>25

「10月26日、2時00分。死亡」

と書かれていました。

「まさか……」

僕が聞くと、Yさんは頷いてはがきの宛名面を出しました。

『K○Y子 様』

宛名にはYさんの名前が書かれていました。

「このはがきだけは消えないの、他のはがきはみんなどこかに行っちゃうのに、このはがきだけはずっとあるの……」

Yさんは震える声でそう言いました。

「いつ来たの!?」

僕はそのはがきの嫌な感覚に思わず声を荒げてしまいました。

「おとといの、夜」

「なんでもっと早く相談しなかったの!? こいつは本物だよ!」

「A! A! ちょ、声が大きい」

僕の声に周りがこちらに注目しているのが分かりました。
僕は中年のおっさんみたいに机にあった手拭で額を拭き、

(落ち着け、落ち着け)