>>25


縁側からトレーナー姿の神主さんが真青な顔をして入ってきました。

「ぬしら何か! 何しよるんか! 馬鹿者が!」

一緒に入ってきたBはもう涙と鼻水でぐじょぐじょの顔になっていました。

「ええからお前らは帰れ、こっちから出て神社の裏から社務所入ってヨリエさんに見てもらえ、あとおい!」

といきなり私を捕まえ、後ろ手にひねり上げられました。
後ろで何かザキっと音がしました。

「よし行け」

そのままドンと背中を押されて、私たちは訳の分からないまま走りました。