見れない人のために

困ったことになった。
仕事で今月、通信手段の絶たれた絶海の孤島に行くことになった。絶海の孤島、かっこよく言い過ぎたが、つまり電波の届かない海に囲まれた島である。
民間人立ち入り禁止のためコンビニはおろか、まず人がいない(自衛隊等はいるのかもしれない)。
「無人島に一つだけ物を持っていけるなら何を持っていく？」という質問があるが、その質問に「スマートなフォン」と答えた人は無人島で絶望が待っている。無人島において携帯はただの鉄屑へと成り代わるのだ。大都市TOKYOからの電波を余裕でぶったぎる無人島という地で、屍と化した携帯を前に人はただ絶望する。
そんな私は「虫除けスプレー」が最強だと思っている。仕事で無人島に行くのが初めてではない私は、よくわからない虫に刺される恐怖をよく知っている。
話が逸れてしまった。
更新が途絶えたとき、すなわちそれは私が孤島に飛ばされている時だ。そのときはどうか、私の帰国を気長にお待ちいただきたい。