28 無名さん
登山部の仲間3人と雪山登山をしていて吹雪が酷くなった。
一寸先はグレーの世界で方向感覚を失い遭難しかけていたんだと思う。
風が避けられるところを探して黙々と進んでいるとボロい山小屋を発見した。
入り口は施錠してあったけどピッケルを使って何とか開けることに成功して中に入った。
火の気は勿論ない。
ただ外よりマシというレベルのその小屋で4人身を寄せ合ってガタガタ震えてた。
そうしていると思考は鈍ってうとうとしだす奴がいた。
自分も実際疲れてて気を抜けば目を閉じてしまいそうだった。
そこで提案した。
自分含めて4人いるし部屋の四隅に座り、みんなで順番に隣の隅の人間の体を叩いこうと。
そうすれば立ち上がって歩くことで退屈はしないし眠りそうになっても起こして貰えると思った。
最初は薄ぼんやりと明るかった部屋も夜になって暗くなってきた。
お互い四隅に散ると闇に溶けたようにみんなが見えなくなった。
まず自分から行くわ、と言って立ち上がり壁伝いに左隣のやつの元へ行き肩を叩く。
そいつが立ち上がって自分と同じように壁伝いに左隣へ向かって行った。
それを延々と続けていたお陰か朝を迎えることが出来た。
吹雪は止み、無事に下山出来た。
一寸先はグレーの世界で方向感覚を失い遭難しかけていたんだと思う。
風が避けられるところを探して黙々と進んでいるとボロい山小屋を発見した。
入り口は施錠してあったけどピッケルを使って何とか開けることに成功して中に入った。
火の気は勿論ない。
ただ外よりマシというレベルのその小屋で4人身を寄せ合ってガタガタ震えてた。
そうしていると思考は鈍ってうとうとしだす奴がいた。
自分も実際疲れてて気を抜けば目を閉じてしまいそうだった。
そこで提案した。
自分含めて4人いるし部屋の四隅に座り、みんなで順番に隣の隅の人間の体を叩いこうと。
そうすれば立ち上がって歩くことで退屈はしないし眠りそうになっても起こして貰えると思った。
最初は薄ぼんやりと明るかった部屋も夜になって暗くなってきた。
お互い四隅に散ると闇に溶けたようにみんなが見えなくなった。
まず自分から行くわ、と言って立ち上がり壁伝いに左隣のやつの元へ行き肩を叩く。
そいつが立ち上がって自分と同じように壁伝いに左隣へ向かって行った。
それを延々と続けていたお陰か朝を迎えることが出来た。
吹雪は止み、無事に下山出来た。