28 無名さん
そっと掴まれて誘導されてしまった私の手は、なんとも言いにくい場所にあたった。その、場所というのは赤司くんの、あのあれだ。


「あの、えっとっ…!!」

「ふっ、慌てて可愛い」

「ななな!?こんなときになにいって…!」

「どうなってる?」

「言わせないでください!!」


真っ赤な顔で言い返すと、クスクスと笑う彼。それからまた色っぽい顔で、どうなってるのか教えて?なんて言ってくるから言うしかない。


「か、かたい…です」

「そう、なんで?」

「知りませんよそんなの!!」

「わかるだろう?」

「わかりません!!もうっ、こんなの嫌です、恥ずかしいです!!」


もうどうしようもないくらいの真っ赤な顔で言い放つと、赤司くんは困った顔で私をきゅっと抱きしめる。そして耳元で優しく囁いた。


「君に興奮してるんだよ」

「っ、」

「由鑼、限界なんだ」

「は、はい…!」

「君がほしい」


ファーーーーーwwwwwwwww