去年の今頃に実際にあった話を投稿します。

僕は高校を卒業し九州の実家を出て関東の専門学校に通ってました。

年末が近づき待ちに待った冬休みです。正月は家族と過ごしたかったので飛行機で九州に帰りました。

正月といえば福袋! お目当ての福袋を手に入れる為に仲の良い兄と街まで出かけました。

買い物が終わる頃には日が沈み辺りはすっかり暗くなっていました。そろそろ帰ろうかとなった時に突然の腹痛に襲われコンビニを探す事に…

しかし近くにコンビニはなく公園しかありません。しぶしぶ公園のトイレに駆け込みました。

兄は小便、僕は個室。和式だが仕方ない。ズボンを下げ座り込んだ時でした。

「……気をつけなねぇ…」

ボソボソしたおばあさんの声が聞こえました。

天井は吹き抜けになっていて女子トイレへと繋がってます。僕の個室の隣の女子トイレ側の個室から聞こえたようでした。

シーンとなっているトイレの中でずっとボソボソと喋っています。電話じゃありません。気になったので耳を傾けました(どっちにしろ聞こえるが…)

「痔の時になぁ…ふんばりすぎると危ないで…」

ドキッとしました。僕は当時痔に悩んでいたので…

僕に言ったのか?? でもなんで痔の事を…ボケてんのか??

まだおばあさんは続けました。

「…兄ちゃん…関東は遠いなぁ…」

「……学校は…辞めた方が良いかもなぁ…」

寒気がしました。

さっさとトイレから出ると兄が待ってました。兄に聞こえた?? と尋ねると聞こえた…と答えられました。

あのおばあさんは何だったんだろう?? と2人で話してましたが結局はわからず…