31 無名さん
配られたドリンクは温い。それは構わなかったが、水で薄めるだけでは底にたまるのだ。喉を焼くように甘く、いくら飲んでも渇く。舌を打った宮城サンがレモン汁を持参したのを赤木は気付いていない。三井サンがオレにもと呟いたのをセンパイは気付いてる。言ったはずなのだ。だけど赤木は粉を変えた。コレだけでいいんだって、最近はすごいねと笑って。
「信じられない、」
「頼む」
「いいのそれで、」
「頼む」
極めつけが時計だ。赤木はオレを見ていた。オールコートで5分、それを3セット。問題ない、休憩を入れれば全く問題ない。
だけど赤木はオレを見ていた。
どこまで貶めるんだろう…?
「信じられない、」
「頼む」
「いいのそれで、」
「頼む」
極めつけが時計だ。赤木はオレを見ていた。オールコートで5分、それを3セット。問題ない、休憩を入れれば全く問題ない。
だけど赤木はオレを見ていた。
どこまで貶めるんだろう…?