31 無名さん
とりあえず晒してみる
大したシーンじゃないけど……バーボンが沖矢=赤井を突き止めようとする事に関しての所
因みに櫂くんとは救済されたスコッチの偽名


「そういえば沙羅、江戸川コナンに何か聞かれたか?」


「三木さんの事とっても探られたけど」


櫂の問いかけに沙羅が答えると、へぇ、と彼が口角を吊り上げた。


「まぁ、そうだろうな」


「うん…?あ、ねぇ、ところでさ。

櫂くん達関わってないって聞いたんだけど…どうなってるか聞いても大丈夫なら教えてほしいなと思って」


聞いちゃまずいよなぁ、と思いながら沙羅は問いかける。

公安の仕事に触発してはいけないと気遣う沙羅に櫂は笑みを零した。


「零が暴走してるのは何となく察してるだろ?」


「うん」


「零から作戦を聞いた景山警視長の話だと、こうだ」


櫂はそう言って、作戦を話してくれた。

それは、沙羅が知っている所謂緋色シリーズそのものだった。

『スコッチ』生存の時点でこの作戦は露と消えたと思っていた沙羅はため息をつきたくなった。


「(私のしたことって…)」


いや櫂くんがいる事は嬉しいんだけどね。

と沙羅は思った。まさか自分が引き金を引いたことに全く気付いていない。


「櫂くん」


「ん?」


「難しい事はよくわからないけれど…

組織の人とFBIを捕まえるならまだしも、公安の人達引き連れてFBI人質にして赤井さん引きずり出して組織に売るのは別に良い…てことだよね?」
32 無名さん
>>31続き

おずおずと沙羅が聞くと、櫂は困ったような顔をする。


良いか悪いかと言われたら、あまりよろしくないだろう。

組織の仲間を連れてならまだ言い訳もつくが、いくら勝手に捜査しているといっても彼らは観光ビザを使って来日している。


正式な手続きもなく拘束をしたら面倒事を引き起こすとわかっていた。


「良いとは言えないな。

…良いなら、沙羅を俺か松田がとっくに保護してる。

下手に俺達が動けば、零が公安だとバレかねないし沙羅が公安と繋がっている事を知られかねない。だから手をこまねいていたんだ」


「あ、それで…」


それで最近連絡を取ってくれなかったんだ、と沙羅は納得した。


けれどこのままではコナンにしてやられることを沙羅は知っていた。

それはそれで良いが、沙羅にとっては正直降谷の方が大事だった。彼らに一泡吹かせたい。


「ねぇ、櫂くん」


「なんだ?」


「櫂くんはこのままここでお留守番?」


そう沙羅が問いかけた時、櫂と松田が面白そうに口角を吊り上げる。


その表情に、沙羅はきょとん、と首を傾げるしかなかった。


ここまでしかコピペできなかったすまん