32 無名さん
>>31続き

おずおずと沙羅が聞くと、櫂は困ったような顔をする。


良いか悪いかと言われたら、あまりよろしくないだろう。

組織の仲間を連れてならまだ言い訳もつくが、いくら勝手に捜査しているといっても彼らは観光ビザを使って来日している。


正式な手続きもなく拘束をしたら面倒事を引き起こすとわかっていた。


「良いとは言えないな。

…良いなら、沙羅を俺か松田がとっくに保護してる。

下手に俺達が動けば、零が公安だとバレかねないし沙羅が公安と繋がっている事を知られかねない。だから手をこまねいていたんだ」


「あ、それで…」


それで最近連絡を取ってくれなかったんだ、と沙羅は納得した。


けれどこのままではコナンにしてやられることを沙羅は知っていた。

それはそれで良いが、沙羅にとっては正直降谷の方が大事だった。彼らに一泡吹かせたい。


「ねぇ、櫂くん」


「なんだ?」


「櫂くんはこのままここでお留守番?」


そう沙羅が問いかけた時、櫂と松田が面白そうに口角を吊り上げる。


その表情に、沙羅はきょとん、と首を傾げるしかなかった。


ここまでしかコピペできなかったすまん