32 無名さん
「分かりました。
でも主様が私の本体を持っている限り、私はあまり動き回れないですよ?」
「あぁ、それなら大丈夫です!
本来ならば付喪神は刀剣から離れられませんが、本丸があるこの空間は主さまの力によって成り立つ特殊な場所。
言わば1つの部屋ですので、敷地内ならば本体から離れて動き回ることが可能でございます。」

その証拠に本体から離れたくないという思いはあっても、離れられないような拘束されている感覚はないはずです。

こんのすけは付け加えるようにそう言うと、気付かなかったのかとでも言いたげな視線を寄越す。
いやだって記憶ないし、感覚と言われても今一つピンと来ないから仕方ないじゃん!
と言ってやりたいが、ここは我慢だ。

「まぁ、それを実践した方はいらっしゃらないのであくまで推測です。
もしかすると、身体のどこかしらに影響がでるやもしれません。
では明日、よろしくお願い致します。」


ででで出たー!!!ご都合主義!!!
「いやだって記憶ないし、感覚と言われても今一つピンと来ないから仕方ないじゃん!」
これって逆ギレ?お前が本物の付喪神じゃないからそうなんだろうよこの詐欺者