33 無名さん
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「恥ずかしくないんですの?」
「…八百万さん」

透ちゃんは三奈たちと話しに行って私と八百万さんの間になんとも言えない空気が流れた。

「同じ推薦組として…最終トーナメントに残るのも精一杯だなんて」
「私、八百万さんとか轟くんみたいになんでもできるわけじゃないからなぁ…悔しいけど八百万さんの作戦すごかったもんね!」

私も頑張らなきゃなぁと言うと八百万さんは顔を歪ませて私を睨みつける。

「次のトーナメント、一つ勝ち上がれば私と当たりますわよね」

そう、私が一番心配してたのはそこだ。こんなに嫌われてるのに八百万さんと当たってしまう。わざと1回戦で三奈に負けてしまおうかなんて考えてたから痛いところを突かれてしまった。

「そうだね、もし勝てたらよろしく!」
「勝てたら…貴女プライドはないんですの?」
「プライドかぁ」
「相澤先生の一番そばにいておいて…先生も大した事ないのかもしれませんね」

ヤオモモはこんなこと言いません