>>32
私「強いわけだよね」

母「まあね〜♪」

私「そこから見え始めたの?」

母「いやぁ…小さい頃からだよ。顔が歪んでる人がいるなぁと思ったらこの世の人じゃない、てのが始まりだなぁ」

生まれ持っての才能のようでした。

私「手遅れの男の子って…どしたの?」

何気なく聞いてみると…

母と同じ背中に黒子があった男の子は母たちより一週間早く来ていたそうです。
男の子は着いてすぐに寝てしまったようなのですが…次の日になるとその子はいなくなってしまったのです。

大洪水のあった川は今は整備されており、渡り橋が掛けられています。その橋の真ん中に靴が置いてあったそうです。
それから男の子が出てくることはなかったのです。

後味の悪い話で、母に何故今話すのか聞いてみると…

「私がこんなスケールの体験してんだもん! アンタだってそのうちするかもだから☆」

だそうです。

ずいぶんポシティヴというか…何ていうか、肝が座ってる我が母親だとつくづく思いました。