36 無名さん
>「私白衣天子、出身は丸葉津中で、好きな科目は国語と音楽と体育!苦手な科目は数学で、三人家族で家で出目金飼ってて、最近のマイブームは尾ひれの観察なんだ〜。轟くんのそれって地毛?だよね!かっこいー!推薦入学ってすごいね!優秀!」
「……悪いが、」

しばらく黙って聞いていた轟がふいに重たそうに息を吐いた。

「俺は遊びに来てるわけじゃねえんだ」
「へえ〜。あっそうそう轟くんは推薦入試どんな感じで切り抜けたの?私の時はねー!あっ一般入試の話なんだけど、」

くだらないといえばくだらない彼女の話題にざっくりいった轟もそうだが、一部始終を隣で見守っていた八百万は轟の言葉の刃をへえで流すメンタルの強さに驚愕の面持ちで天子を見つめるのだった。さすが雄英ヒーロー科、みなさま一筋縄ではいきませんのね、私もしっかりしなければと胸の動悸を抑えながらより一層今後の尽力を胸に誓う八百万は真面目であった。天子は天子で轟のバッサリなどさして歯牙にもかけないのか深く考えていないのか、ひとしきり一人で盛り上がったあとじゃあまたね!とるんるん己の座席に戻っていき、良いクラスだな、これから楽しみだななどと何基準か分からぬ期待をご機嫌な貧乏ゆすりで表現しているのであった。

初対面の夢主ウザすぎわろた