>>36
「おまえらちょっとおかしいぞ、何であんな処にいたんや。肝試ししてるにしては全然怖がってないし。なんであんな所にいたんや?」
答えない少女にいらいらしながら、しつこく聞きました。
あまりにもしつこく聞いたせいか、彼女はこうつぶやきました。
「私ら……死ぬ場所探してんねん……」
そのとき、初めて彼女は俺の目を見ました。
しかし俺の目を見ているというより、俺を透かしてはるか遠くを見ているような眼でした。
そしてうっすらと笑いました。
その少し上がった口の端に、よだれがかすかに光っています。
全身に水を浴びたような気持ちです。
他のメンバーを見回しましたが、皆真っ青です。しかし聞こえてはいるでしょうが、この少女の目とよだれが見えたのは俺だけです。
逃げ出しそうになったとき、頂上に着きました。
むこうのグループもちょうど反対側から上がって来たところです。
真っ青になったMが駆け寄ってきました。
「聞いたか! お前等聞いたか!」
どうやら、M達ももう一人の少女から聞いたようです。
とりあえず、まだ帰らないと言う少女達をバンまで連れて帰りました。
そこでなぜ自殺したいのかをしつこく聞きましたが、答えません。
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「おまえらちょっとおかしいぞ、何であんな処にいたんや。肝試ししてるにしては全然怖がってないし。なんであんな所にいたんや?」
答えない少女にいらいらしながら、しつこく聞きました。
あまりにもしつこく聞いたせいか、彼女はこうつぶやきました。
「私ら……死ぬ場所探してんねん……」
そのとき、初めて彼女は俺の目を見ました。
しかし俺の目を見ているというより、俺を透かしてはるか遠くを見ているような眼でした。
そしてうっすらと笑いました。
その少し上がった口の端に、よだれがかすかに光っています。
全身に水を浴びたような気持ちです。
他のメンバーを見回しましたが、皆真っ青です。しかし聞こえてはいるでしょうが、この少女の目とよだれが見えたのは俺だけです。
逃げ出しそうになったとき、頂上に着きました。
むこうのグループもちょうど反対側から上がって来たところです。
真っ青になったMが駆け寄ってきました。
「聞いたか! お前等聞いたか!」
どうやら、M達ももう一人の少女から聞いたようです。
とりあえず、まだ帰らないと言う少女達をバンまで連れて帰りました。
そこでなぜ自殺したいのかをしつこく聞きましたが、答えません。
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