さっきまでバイトしてて帰り道に路地裏通ったんだよ。
廃墟の団地にさ囲まれた何もない鬱蒼とした真っ暗な路地でさ、誰も通らないんだよ。
真っ暗な窓が見渡す限りいっぱいでさ、そこは自殺が多発した場所でもあるんだ。
でも、月明かりの中だと少し幻想的に見えて、誰も居ないし落ち着くからいつも通ってたんだ。
今日も何気なく月を見ながら帰ってた。
だけどさ…確かに長い路地なんだけど、いっこうに先が見えないのね。いつもなら少し明るい公園に出て、道路に出るはずなんだけど。
でもさ、その時はさ不思議と何も感じなかった。
ただ…このままここで歩き続けたい…ずっとここに居たい…って思うようになってた。
するとさ、右の方に古く寂れた木のドアがあったんだ。
いつもならブロック塀に囲まれて公園に出るまで道をそれる事なんて出来ないはず。だけど、何も感じずに吸い込まれるようにドアを開けて団地の中に入っていったんだ。
中はさ、すごく荒れてた。
布団が引き裂かれたようなドス黒い物がいっぱいあったし…人形などが落ちてた。
ふと振り返るとドアは無くてブロック塀が何十メートルって高さになってた。
その時はさ閉じ込められたって思ったね。だけどさ月は見えてた。
するとさ、月の明かりが見えなくなったと思った瞬間に団地の屋上と窓からおびただしい程の何かがこちらに向かって身を乗り出すようにこっちを見てた。
全員シルエットだけど形で人だと思った。
それを見た瞬間正気に戻ってパニックになった。
その瞬間にさ何かがこっちめがけて落ちてきた…!
焦って1階に逃げ込んだら、後ろの方で耳を塞ぎたくなるほどの何かが落ちる音。
それはすぐに動き出してこっちに来てたみたい。すごい音からして走ってきてたね。
→
廃墟の団地にさ囲まれた何もない鬱蒼とした真っ暗な路地でさ、誰も通らないんだよ。
真っ暗な窓が見渡す限りいっぱいでさ、そこは自殺が多発した場所でもあるんだ。
でも、月明かりの中だと少し幻想的に見えて、誰も居ないし落ち着くからいつも通ってたんだ。
今日も何気なく月を見ながら帰ってた。
だけどさ…確かに長い路地なんだけど、いっこうに先が見えないのね。いつもなら少し明るい公園に出て、道路に出るはずなんだけど。
でもさ、その時はさ不思議と何も感じなかった。
ただ…このままここで歩き続けたい…ずっとここに居たい…って思うようになってた。
するとさ、右の方に古く寂れた木のドアがあったんだ。
いつもならブロック塀に囲まれて公園に出るまで道をそれる事なんて出来ないはず。だけど、何も感じずに吸い込まれるようにドアを開けて団地の中に入っていったんだ。
中はさ、すごく荒れてた。
布団が引き裂かれたようなドス黒い物がいっぱいあったし…人形などが落ちてた。
ふと振り返るとドアは無くてブロック塀が何十メートルって高さになってた。
その時はさ閉じ込められたって思ったね。だけどさ月は見えてた。
するとさ、月の明かりが見えなくなったと思った瞬間に団地の屋上と窓からおびただしい程の何かがこちらに向かって身を乗り出すようにこっちを見てた。
全員シルエットだけど形で人だと思った。
それを見た瞬間正気に戻ってパニックになった。
その瞬間にさ何かがこっちめがけて落ちてきた…!
焦って1階に逃げ込んだら、後ろの方で耳を塞ぎたくなるほどの何かが落ちる音。
それはすぐに動き出してこっちに来てたみたい。すごい音からして走ってきてたね。
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