ある日、私はある友達と同じ電車の中でバッタリ会った。
すると何やら話したいことがあるようで、ヒソヒソとこの話をし始めた。
「なぁ、1週間前にウチの団地である事件が起きたんだ」
その友達の家は田舎にある小さな団地にあり、そこから大学に通っていた。
割りと私の家からも近く、自転車で行けるような距離の場所だった。そのため、その団地の名称は私も昔から知っていた。
「あのな、×××団地の○○○さん家の犬のシロが殺されて、その死体が家の前に置かれていたんだ。でもな、本当に怖いのはそれからなんだよ」
私はその話はいつもの冗談なのだろうと思った。しかし、彼の表情は真剣で嘘をついているようには見えなかった。
「1週間前に首を切られ、身体の中身を乱暴に抜きとられて置かれたシロを俺も偶然見たんだ。それを見た限り犯人は乱暴な大人だと思ってた。でも違ったんだ」
彼は犯人を既に知っているような口調で話し始めた。
「俺はもう知ってるんだ。一体誰が犯人なのか…」
「なんだよ、もったいぶるのはやめてくれよ」
「あぁ、今言うよ。俺は4日前、気になってまたその家の前に行ったんだ。事件があった後だからなのか分からないけど、何だか暗い雰囲気だった。当たり前だけど、飼い主からしたら凄く悲しい出来事だよな。そして、しばらくしてそこに花をお供えして手を合わせたりしてたんだ。そしたらな…」
「う、うん…」
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すると何やら話したいことがあるようで、ヒソヒソとこの話をし始めた。
「なぁ、1週間前にウチの団地である事件が起きたんだ」
その友達の家は田舎にある小さな団地にあり、そこから大学に通っていた。
割りと私の家からも近く、自転車で行けるような距離の場所だった。そのため、その団地の名称は私も昔から知っていた。
「あのな、×××団地の○○○さん家の犬のシロが殺されて、その死体が家の前に置かれていたんだ。でもな、本当に怖いのはそれからなんだよ」
私はその話はいつもの冗談なのだろうと思った。しかし、彼の表情は真剣で嘘をついているようには見えなかった。
「1週間前に首を切られ、身体の中身を乱暴に抜きとられて置かれたシロを俺も偶然見たんだ。それを見た限り犯人は乱暴な大人だと思ってた。でも違ったんだ」
彼は犯人を既に知っているような口調で話し始めた。
「俺はもう知ってるんだ。一体誰が犯人なのか…」
「なんだよ、もったいぶるのはやめてくれよ」
「あぁ、今言うよ。俺は4日前、気になってまたその家の前に行ったんだ。事件があった後だからなのか分からないけど、何だか暗い雰囲気だった。当たり前だけど、飼い主からしたら凄く悲しい出来事だよな。そして、しばらくしてそこに花をお供えして手を合わせたりしてたんだ。そしたらな…」
「う、うん…」
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