42 無名さん
>>28
泥々した黒い感情が押し寄せてくる。
この感情の名前を、ペトラは知っていた。
『嫉妬』だ…
−−−リヴァイに奥さんがいると知ったのはリヴァイ班に加わった時だった。
リヴァイ本人から聞かされた時、足許がガラガラと崩れるような感覚がした。
更にその奥さんはリヴァイの子供を身籠っていて、人身売買を中心にした強盗に拐われたと聞いた時は足許が崩れるだけでなく、目の前が真っ暗になった。
恋が終わったように感じた。
…それでも、諦めたくなくて…
ペトラは必死に、リヴァイに近づいた。
一兵士ではなく、一人の女として…
それでも、彼女の存在はリヴァイの心と身体に深く、刻まれていた…
それを知った時、この恋は、完全に終わりを表していた…
頭では分かっている。
分かっているのに、どうしても認めたくない…
これ以上、此処にはいたくない…
ペトラは引き返し、歩いてきた道を再び歩いた。

これ笑える?