これは私の姉の友達A(男)が体験した話しです。

Aはよく心霊スポットなどに行っており、この日の夜も、出るという噂がある山にドライブに行こうと男友達BとC2人を連れて山道を走っていました。

出るかな〜なんて話しながら車を走らせていると、道の横に車一台分が入るスペースとジュースの自動販売機がありました。
特に気にせず通り過ぎようとした時、自動販売機の横に青い服を着た男が立っているのに気がつきました。

その男は道を背にして立っていたので、顔は見えなかったのですが、なんだか白いモヤモヤした煙みたいなものに包まれている感じだったそうです。

通り過ぎたあとに、Aは2人に聞きました。

A「今、人いたよな?」
B「どこに?」

A「さっきの自販機の横だよ」
B「いねーよ(笑)C見た?」

C「わかんねえ、見なかった」
B「見間違えただけか、それかホントに誰かジュースでも買ってたんだろ」

A「…だよなー!(笑)」

どうやらAだけが見たらしいのです。

しかし、こんな山道なのにしかも夜に、車もバイクもなかったよなーと思ったが、Aは特に怖いとは思わず、そのまま車を走らせました。
しばらく山道を登りましたが何事もなく、そろそろ帰るか、となり来た道を戻ることにしました。

例の自動販売機の道にさしかかりましたが、見たところ人もいなかったので、やはり気のせいかと思ったとき、

♪〜♪〜♪♪〜♪〜

Aの携帯が鳴りました。発信者はAの母でした。

A「もしもし」
母「あんたこんな遅くに家の前でタバコ吸ってるの?」

A「は? 吸ってねーよ、てか今家の前にいねーし」
母「えぇ? どこにいんのよ?」

A「今友達と〇〇山の道、車で走ってる」
母「じゃあ、あれあんたの友達かしら?」

A「どんなやつ?」
母「青い服着た男の人が家の前に立ってんのよ」

A「………」